JP3533473B2 - ライン圧ソレノイド制御装置 - Google Patents

ライン圧ソレノイド制御装置

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JP3533473B2
JP3533473B2 JP00821394A JP821394A JP3533473B2 JP 3533473 B2 JP3533473 B2 JP 3533473B2 JP 00821394 A JP00821394 A JP 00821394A JP 821394 A JP821394 A JP 821394A JP 3533473 B2 JP3533473 B2 JP 3533473B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機のライン圧
を調整するためのライン圧ソレノイドの作動を制御する
ライン圧ソレノイド制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ライン圧ソレノイド制御装置とし
ては、例えば、特開平3−9169号公報に記載のもの
が知られている。この従来のライン圧ソレノイド制御装
置は、オイルポンプの非駆動時、あるいは、エンジンが
所定回転数以下でスロットル開度ならびに車速が所定値
以下といった車両の低騒音状態時に、ライン圧ソレノイ
ドの作動を停止させる制御、すなわち、騒音低減制御を
行うよう構成されている。したがって、ライン圧が発生
していない状態でライン圧ソレノイドが作動するとプラ
ンジャがオリフィスの開閉部に衝突して、いわゆる「空
打ち」が発生するが、これを防止でき、加えて、ほぼ車
両が停止したエンジンアイドリング状態の比較的騒音の
小さな状態でライン圧ソレノイドが作動すると、これに
より発生する大きな音が車室内に入って乗員に不快感を
与えることがあるが、これも防止することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のライン圧ソレノイド制御装置にあっては、車両の
低騒音状態時に騒音低減制御を行うにあたり、その制御
条件、すなわち、エンジン回転数やスロットル開度や車
速などを常時一律に設定しているため、例えば、レンジ
によっては広い範囲で騒音低減制御を行っても問題がな
いのに、これを行っておらず騒音の低減が充分に成され
ていなかった。
【0004】これについて詳述すると、レンジあるいは
変速段が異なると締結させる摩擦締結要素も異なってお
り、各摩擦締結要素の構造の違いからトルク容量などの
設定も異なっている。したがって、その時のエンジント
ルクに応じてこれらを締結させるのに必要なライン圧も
摩擦締結要素の種類により異なることになる。それに対
し、従来技術では、騒音低減制御時にはライン圧ソレノ
イドの作動を停止させてライン圧を最低圧としているこ
とから、小さなエンジントルク領域でしか最低ライン圧
とすることができない構造の摩擦締結要素に応じて制御
条件を設定している。よって、締結させる摩擦締結要素
によっては、制御条件を広げることも可能であるのに、
従来はそれが成されておらず、充分な騒音低減効果が得
られていなかった。
【0005】本発明は、上述のような問題に着目してな
されたもので、騒音低減制御を行うための制御条件の最
適化を図って、騒音低減性能の向上を図ることを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では摩擦
締結要素の締結または解放の組み合わせに応じて騒音低
減制御の制御条件を設定する制御条件設定部を設けて上
述の目的を達成することとした。
【0007】すなわち、本発明は、複数の摩擦締結要素
を有し、前記複数の摩擦締結要素の締結または解放の組
み合わせにより、複数の変速レンジ及び複数の変速段を
実現する自動変速機であって、デューティ比制御されて
自動変速機aのライン圧を調整するライン圧ソレノイド
bと、運転状態を含む車両の走行状態を検出する走行状
態検出手段cと、この走行状態検出手段cからの入力に
基づいてライン圧ソレノイドbの作動を制御する手段で
あって、車両の騒音が低い状態を示す制御条件が成立し
たか否かを判定する判定部dが条件成立と判定したら、
ライン圧ソレノイドbに対して最低ライン圧を形成する
デューティ比0%あるいは100%の信号を出力する騒
音低減制御を行う制御手段eとを備えたライン圧ソレノ
イド制御装置において、前記走行状態検出手段cに、自
動変速機aの摩擦締結要素fの締結または解放の組み合
わせを検出する締結状態検出手段gを設け、前記制御手
段eに、前記判定部dが判定する制御条件を摩擦締結要
素fの締結または解放の組み合わせに応じて設定する制
御条件設定部hを設けた。
【0008】なお、前記締結状態検出手段gは、自動変
速機aの変速レンジを検出する手段でもよい(請求項
2)。
【0009】また、前記判定部dは、エンジン回転数が
所定の基準値以下となること、あるいはスロットル開度
が所定の基準値以下となることの少なくともいずれか一
方が成立することで制御条件の成立と判定するように構
成してもよい(請求項3)。さらに、前記判定部dが判
定する制御条件に、車速が所定の基準値以下となること
を追加してもよい(請求項4)。
【0010】また、前記制御条件設定部hは、リバース
レンジと、ニュートラルならびにパーキングレンジと、
前進走行レンジとで前記基準値を異なる値に設定するよ
うにしてもよい。
【0011】制御手段eは、走行状態検出手段cからの
入力により、摩擦締結要素fの締結または解放の組み合
わせに応じて設定されている制御条件が成立したと判定
部dにより判定したら、ライン圧ソレノイドbに対して
デューティ比0%あるいは100%の信号を出力してラ
イン圧を最低圧に調圧する騒音低減制御を行う。
【0012】したがって、ライン圧ソレノイドbのプラ
ンジャが固定されて作動音が発生することがなく、車両
の低騒音時にライン圧ソレノイドbの作動音が車室に入
るのを防止できる。そして、上述のように判定部dで判
定する制御条件を、制御条件設定部hにおいて摩擦締結
要素fの締結または解放の組み合わせに応じて設定する
ようにしているため、例えば、変速段の相違やあるいは
前進走行と後退走行とのようにレンジの相違により摩擦
締結要素fの締結または解放の組み合わせが異なるが、
このような摩擦締結要素fの締結または解放の組み合わ
に応じて最低ライン圧で締結できる範囲を設定し、そ
れに対応させて制御条件が成立する領域を最大限に広げ
て設定することができる。
【0013】なお、摩擦締結要素fの締結または解放の
組み合わせを検出するにあたり、請求項2記載の装置の
ように、自動変速機aの変速レンジを検出することで、
簡単に検出することができる。
【0014】また、判定部dにおける制御条件の成立の
判定は、請求項3記載の装置のように、エンジン回転数
が所定の基準値以下となること、あるいは、スロットル
開度が所定の基準値以下となることの少なくとも一方が
成立することで行うことができる。すなわち、エンジン
回転数とスロットル開度の少なくとも一方が小さい場合
というのは、エンジントルクが小さく、摩擦締結要素f
の締結に必要なライン圧も小さくて済む状態であること
ならびに駆動系が低騒音状態であることを判定できる。
また、同じく制御条件の判定として、請求項4に記載の
ように、車速が所定の基準値以下となることを追加して
もよく、これによりタイヤノイズを含む走行ノイズの低
い低騒音状態を判定できる。
【0015】また、制御条件設定部hでは、制御条件を
摩擦締結要素の締結または解放の組み合わせに応じて設
定するにあたって、請求項5記載の装置のように、制御
条件の成立を示す基準値を、リバースレンジと、ニュー
トラルならびにパーキングレンジと、前進走行レンジと
で異ならせることで対応することができる。
【0016】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。図
2は本発明実施例のライン圧ソレノイド制御装置を適用
した自動変速制御装置を示すシステム図であって、図中
ATは自動変速機を示している。この自動変速機AT
は、図3の骨組図に示すように、トルクコンバータTC
を介してエンジンからトルク伝達される入力軸31と、
図外のファイナルドライブ装置へ駆動力を伝達する出力
軸32と、第1遊星歯車33および第2遊星歯車34を
有し、さらに、これらの遊星歯車33,34の各回転要
素を相互に結合させたり、ケースに固定したりするため
に締結する摩擦締結要素として、リバースクラッチC
1,ハイクラッチC2,フォワードクラッチC3,オー
バーランクラッチC4,ローアンドリバースブレーキB
1,バンドブレーキB2,ローワンウエイクラッチOW
C1,フォワードワンウエイクラッチOWC2を有して
いる。そして、これらの摩擦締結要素を図4に示すよう
に締結あるいは解放させることで、前進4速・後退1速
の変速が得られる。なお、図中○印が締結を示し、それ
以外が解放を示している。
【0017】図4に示すような摩擦締結要素の作動は、
図2に示す自動変速機ATの底部に設けられたコントロ
ールバルブCVによりコントロールされる。すなわち、
コントロールバルブCVの内部には、第1シフトソレノ
イドA,第2シフトソレノイドB,オーバーランクラッ
チソレノイド11,ロックアップソレノイド12,ライ
ン圧ソレノイド13が設けられ、各シフトソレノイド
A,BのON・OFFを次表に示すように組み合わせる
ことで、前進4速の切り換えが行われ、また、後退速は
図外のセレクトレバーに連動するマニュアルバルブ(コ
ントロールバルブCV内に設けられている)の作動によ
り形成される。そして、各摩擦締結要素に供給される油
圧(ライン圧)は、ライン圧ソレノイド13の作動によ
り調圧される。
【0018】
【表1】
【0019】上述のシフトソレノイドA,BのON・O
FFの切換作動ならびにライン圧ソレノイド13の作動
はA/Tコントロールユニット1により制御される。す
なわち、A/Tコントロールユニット1は、走行状態検
出手段としてのアイドルスイッチ2,フルスロットルス
イッチ3,スロットルセンサ4,エンジン回転数センサ
5,インヒビタスイッチ6,温度センサ7,車速センサ
8,タービンセンサ9ならびに電圧センサ10からの入
力に基づいて各ソレノイドの作動を制御するものであ
る。なお、ライン圧ソレノイド13の作動制御について
は、基本的には図5に示すようにアクセル開度に比例さ
せたり、あるいは車速などに比例させてデューティ比制
御するもので、図示のように、デューティ比%のONの
割合を高くする程ドレーン量が増加してライン圧が低下
する構造となっている。
【0020】ところで、ライン圧ソレノイド13は、デ
ューティ比制御により図外のプランジャが小刻みに作動
した場合、作動音が発生する。そこで、A/Tコントロ
ールユニット1は、この作動音が車室内に入らないよう
にするための騒音低減制御を行っている。以下に、この
騒音低減制御について説明する。なお、この騒音低減制
御を行うにあたり、A/Tコントロールユニット1は、
主制御と定数設定制御とを行っており、まず主制御につ
いて説明する。
【0021】図6は騒音低減制御の主制御の流れを示す
フローチャートであって、ステップS1では、エンジン
回転数センサ5で検出されるエンジン回転数Neが第1
定数K1以下であるか否かを判定し、YESでステップ
S2に進み、NOでスタートに戻る。なお、このステッ
プS1はエンジンEのトルクが小さいことならびにエン
ジンEを含む駆動系の騒音が小さいことを判定するため
のもので、前記第1定数K1は、後述する定数設定制御
により図外のセレクトレバーのレンジに応じて(摩擦締
結要素の締結または解放の組み合わせに応じて)設定さ
れる。
【0022】ステップS2では、スロットルセンサ4で
検出されるスロットル開度θが第2定数K2以下である
か否かを判定しYESでステップS3に進み、NOでス
タートに戻る。なお、このステップS2は、前記ステッ
プS1と同様にエンジンEのトルクが小さいことならび
にエンジンEを含む駆動系の騒音が小さいことを判定す
るためのもので、前記第2定数K2は、例えば、殆どア
クセルを踏んでいないほぼ全閉状態であることを示す値
である全開の0.5/8 の値に設定されている。
【0023】ステップS3では、車速センサ8で検出す
る車速Vが第3定数K3以下であるか否かを判定し、Y
ESでステップS4に進み、NOでスタートに戻る。な
お、このステップS3は車速Vがノイズが気になる速度
領域であるか否かを判定するためのもので、前記第3定
数K3は、6Km/h に設定されている。
【0024】ステップS4では、電圧センサ10で検出
する電源電圧EV が第4定数K4よりも大きな値である
か否かを判定し、YESでステップS5に進み、NOで
スタートに戻る。なお、このステップS4は、電源が弱
っていないか否かを判定するためのもので、前記第4定
数K4は10Vに設定されている。
【0025】ステップS5では、ライン圧ソレノイド1
3への出力をデューティ100%として最低ライン圧に
調圧する処理を行う。
【0026】ちなみに、以上の各定数K1〜4はヒステ
リシスを有し、ステップS5の制御に進むか否かの判定
時は、これらの値よりも少し小さい値で判定し、ステッ
プS5の処理を停止するか否かの判定時に、これらの値
を用いることとする。
【0027】次に、定数設定制御について説明する。こ
の定数設定制御は、上述したようにステップS1におい
てエンジンEのトルクが小さいことを判定するためにエ
ンジン回転数Neと比較する第1定数K1を、インヒビ
タスイッチ6で検出されるセレクトレバーのレンジに応
じて(摩擦締結要素の締結または解放の組み合わせに応
じて)設定するための制御であって、図7のフローチャ
ートに示す流れとなる。
【0028】ステップS11では、リバースレンジがセ
レクトされているか否かを判定し、YESでステップS
15に進み、NOでステップS12に進む。
【0029】ステップS12では、ニュートラルあるい
はパーキングレンジ、すなわち、摩擦締結要素を締結さ
せないレンジがセレクトされているか否かを判定し、Y
ESでステップS14に進み、NOでステップS13に
進む。
【0030】ステップS13では第1定数K1を1350rp
m (中間値)に設定し、ステップS14では第1定数K
1を1700rpm (最大値)に設定し、ステップS15では
第1定数K1を1150rpm (最小値)に設定する。すなわ
ち、実施例の自動変速機ATは、前進レンジ(第1速)
とリバースレンジとのギヤ比の差、ならびに、締結させ
る摩擦締結要素の構造(クラッチプレートの枚数やピス
トン面積など)の差により、リバースレンジの方が小さ
なエンジン回転領域、すなわち、小さなエンジントルク
領域でしか最低ライン圧にできない構造であるので、リ
バースレンジの場合の第1定数K1よりも前進レンジの
場合の第1定数K1の値を大きくして範囲を広げてい
る。そして、ニュートラルレンジあるいはパーキングレ
ンジでは摩擦締結要素を締結させないので、トルク容量
の点については考慮する必要がなくなり、エンジン騒音
のみについて考慮することで第1定数K1の値を最も高
くしてさらに範囲を広げている。
【0031】次に、実施例装置の主要な動作について説
明する。
【0032】低車速で走行したり、あるいは、アイドリ
ング状態で停車した状態である、車両の低騒音状態を検
出したら、すなわち、エンジン回転数Ne が第1定数K
1以下で(ステップS1)、かつ、スロットル開度θが
第2定数K2以下で(ステップS2)、かつ、車速Vが
第3定数K3以下で(ステップS3)、かつ、電源電圧
V が第4定数K4よりも大である(ステップS4)と
いう、制御条件が全て成立したら、A/Tコントロール
ユニット1からライン圧ソレノイド13に出力する信号
のデューティ比を100%として(ステップS5)、図
外のプランジャをドレーン側に固定させる。これにより
ライン圧ソレノイド13は、作動音を発しなくなり、こ
の作動音が車室に入るのを防止できる。
【0033】そして、本実施例では、このようなライン
圧ソレノイド13の騒音低減制御を行うにあたって、制
御条件の1つである第1定数K1を、図7に示す定数設
定制御に基づいて自動変速機ATのレンジに応じて変更
しており、摩擦締結要素を締結させないニュートラルあ
るいはパーキングレンジでは、第1定数K1の値を最も
大きく設定して、騒音低減制御を行う領域を最も広く
し、また、リバースレンジよりも同じ入力トルクに対し
て、摩擦締結要素の締結油圧が小さくて済む前進レンジ
では、リバースレンジの場合よりも第1定数K1の値を
大きく設定して、リバースレンジよりも騒音低減制御を
行う領域を広く設定している。
【0034】したがって、従来では、このような場合、
第1定数K1を、最も小さな値であるリバースレンジに
対応する値に一律に設定していたが、これに比べて騒音
低減制御を行う領域が広がって、騒音低減効果が向上す
る。
【0035】また、実施例では、制御条件として車速V
を加えることで(ステップS3)、エンジンノイズを含
む駆動系のノイズに加えてタイヤノイズなどの走行ノイ
ズの状態も考慮しており、これにより制御精度を向上で
きる。
【0036】さらに、実施例では、制御条件として電源
電圧EV が第4定数K4よりも大きいか否かを判定する
ようにしており、これにより、ライン圧ソレノイド13
への出力のデューティ比を100%とすることで電源が
消耗されてしまうことを防止できる。
【0037】以上説明したように、本実施例のライン圧
ソレノイド制御装置にあっては、従来よりも騒音低減効
果を高めることができるという効果が得られる。
【0038】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
【0039】例えば、実施例では、エンジン回転数Ne
と比較する第1定数K1のみを摩擦締結要素の締結また
は解放の組み合わせ(レンジ)に応じて設定するように
した例を示したが、他の定数も摩擦締結要素の締結また
は解放の組み合わせ(レンジ)に応じて設定するように
してもよい。すなわち、第2定数K2を例に示すと、リ
バースレンジでは0.3/8に、ニュートラル・パーキング
レンジでは0.5/8に、それ以外では0.4/8に設定するよう
にしてもよい。また、この場合、第1定数K1は固定で
第2定数K2のみを設定するようにしてもよいし、定数
K1,K2の両方を設定するようにしてもよい。
【0040】また、実施例では、リバースレンジと、ニ
ュートラルならびにパーキングレンジと、それ以外の前
進レンジとで、定数(第1定数K1)を異なる値に設定
するようにしたが、ニュートラルならびにパーキングレ
ンジと、それ以外の走行レンジ(前進・後退の両方)と
で定数(第1定数K1あるいは第2定数あるいは第3定
数あるいはそれらの選択的組み合わせ)を異なる値に設
定するようにしてもよい。
【0041】また、実施例では、摩擦締結要素の締結ま
たは解放の組み合わせをインヒビタスイッチ6からの信
号に基づいてレンジごとに設定するようにしたが、摩擦
締結要素の締結または解放の組み合わせを検出するに
は、他の信号を用いてもよいので、例えば、A/Tコン
トロールユニット1から両シフトソレノイドA,Bに出
力する信号でわかるものについてはこれにより検出する
ようにしてもよく、要は、ライン圧ソレノイド13の作
動を停止させてライン圧を最低値に保つのを少しでも広
い範囲でやれるように摩擦締結要素の締結または解放の
組み合わせに応じて範囲を決めるようにすればよい。
【0042】また、実施例では、騒音低減制御時にライ
ン圧ソレノイド13へのデューティ比を100%にする
例を示したが、逆にデューティ比0%でライン圧を最低
値に調圧する構造のライン圧ソレノイドを用いた場合に
は、デューティ比は当然のことながら0%とするもの
で、この場合、図6のフローチャートのステップS4の
制御条件は不要となる。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明のライン
圧ソレノイド制御装置にあっては、走行状態検出手段
に、自動変速機の摩擦締結要素の締結または解放の組み
合わせを検出する締結状態検出手段を設け、制御手段
に、判定部が判定する制御条件を摩擦締結要素の締結ま
たは解放の組み合わせに応じて設定する制御条件設定部
を設けた構成としたため、車両騒音が低下した時にライ
ン圧ソレノイドのプランジャを最低ライン圧調圧状態に
固定させる騒音低減制御を行ってライン圧ソレノイドの
作動音が車室に入るのを防止するにあたり、摩擦締結要
素の締結または解放の組み合わせが異なるのに応じて、
最低ライン圧に制御可能な範囲を最大限に広げて制御条
件を設定することができ、この制御条件の範囲を一律に
設定した場合に比べて、高い騒音低減効果が得られる。
【0044】また、請求項2記載の装置では、摩擦締結
要素の締結または解放の組み合わせを検出するにあた
り、自動変速機の変速レンジを検出するようにしている
ため、その検出が容易であり、構成の簡略化を図ること
ができるとともに高い汎用性が得られる。
【0045】また、請求項3記載の装置では、判定部
が、エンジン回転数が所定の基準値以下となること、あ
るいは、スロットル開度が所定の基準値以下となること
の少なくとも一方が成立することで制御条件の成立を判
定するようにしており、エンジントルクが小さく、摩擦
締結要素の締結に必要なライン圧が小さくて済む状態で
あるとともに駆動系が低騒音状態であることを簡単に検
出することができる。
【0046】また、請求項4に記載の装置では、判定部
が判定する制御条件に、車速が所定の基準値以下である
ことを追加したため、タイヤノイズのような走行ノイズ
が低い状態を検出することができる。
【0047】また、請求項5に記載の装置では、一般に
摩擦締結要素の締結または解放の組み合わせの異なる、
リバースレンジと、ニュートラルレンジ並びにパーキン
グレンジと、前進走行レンジとにそれぞれ対応させた基
準値となるため、摩擦締結要素の締結または解放の組み
合わせに応じた高い騒音低減効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のライン圧ソレノイド制御装置を示すク
レーム対応図である。
【図2】本発明実施例のライン圧ソレノイド制御装置を
適用した自動変速制御装置を示すシステム図である。
【図3】実施例装置の自動変速機の骨組図である。
【図4】実施例装置の摩擦締結要素の作動組み合わせを
示す図である。
【図5】実施例装置のライン圧特性図である。
【図6】実施例装置の騒音低減制御の主制御の流れを示
すフローチャートである。
【図7】実施例装置の騒音低減制御の定数設定主制御の
流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
a 自動変速機 b ライン圧ソレノイド c 走行状態検出手段 d 判定部 e 制御手段 f 摩擦締結要素 g 締結状態検出手段 h 制御条件設定部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の摩擦締結要素を有し、 前記複数の摩擦締結要素の締結または解放の組み合わせ
    により、複数の変速レンジ及び複数の変速段を実現する
    自動変速機であって、 デューティ比制御されて自動変速機のライン圧を調整す
    るライン圧ソレノイドと、 運転状態を含む車両の走行状態を検出する走行状態検出
    手段と、 この走行状態検出手段からの入力に基づいてライン圧ソ
    レノイドの作動を制御する手段であって、車両の騒音が
    低い状態を示す制御条件が成立したか否かを判定する判
    定部が条件成立と判定したら、ライン圧ソレノイドに対
    して最低ライン圧を形成するデューティ比0%あるいは
    100%の信号を出力する騒音低減制御を行う制御手段
    とを備えたライン圧ソレノイド制御装置において、 前記走行状態検出手段に、自動変速機の摩擦締結要素の
    締結または解放の組み合わせを検出する締結状態検出手
    段を設け、 前記制御手段に、前記判定部が判定する制御条件を摩擦
    締結要素の締結または解放の組み合わせに応じて設定す
    る制御条件設定部を設けたことを特徴とするライン圧ソ
    レノイド制御装置。
  2. 【請求項2】 前記締結状態検出手段が、自動変速機の
    変速レンジを検出する手段であることを特徴とする請求
    項1記載のライン圧ソレノイド制御装置。
  3. 【請求項3】 前記判定部は、エンジン回転数が所定の
    基準値以下となること、あるいはスロットル開度が所定
    の基準値以下となることの少なくともいずれか一方が成
    立することで制御条件の成立と判定するように構成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載のライン圧ソレ
    ノイド制御装置。
  4. 【請求項4】 前記判定部が判定する制御条件に、車速
    が所定の基準値以下となることを追加したことを特徴と
    する請求項3記載のライン圧ソレノイド制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御条件設定部は、リバースレンジ
    と、ニュートラルならびにパーキングレンジと、前進走
    行レンジとで前記基準値を異なる値に設定することを特
    徴とする請求項3記載のライン圧ソレノイド制御装置。
JP00821394A 1994-01-28 1994-01-28 ライン圧ソレノイド制御装置 Expired - Lifetime JP3533473B2 (ja)

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