JP3891420B2 - ファン付温水式輻射暖房装置 - Google Patents

ファン付温水式輻射暖房装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱源機からの温水の供給を制御する開閉弁と、この開閉弁に接続されて暖房装置本体前面を形成する放熱板の背面に配設される第1熱交換器と、この第1熱交換器に一端が接続されると共に他端が前記熱源機に接続される第2熱交換器と、空気吸込み口から吸込まれ前記第2熱交換器にて熱交換されて温度上昇した空気を温風吹き出し口から吹き出すための送風機とを備えたファン付温水式輻射暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のファン付温水式輻射暖房装置は、前記開閉弁と送風機とが同時にオン、オフするように制御され、また、室内温度が上限値に達すると送風機の運転を停止し、下限値まで低下すると送風機の運転を開始するように制御し、さらに送風機の運転開始時には送風機の運転を所定時間低速運転し、冷風の吐出を軽減する技術(特許文献参照)が知られている。
【0003】
従って、室内温度に基づく送風機の運転開始及び停止に伴い、オーバーシュートやアンダーシュートが発生し易く、使用環境負荷や季節の変わり目などに使用環境が暖まり過ぎる場合があり、使用環境下では温度斑が発生するうえ、開閉弁の開閉頻度や送風機の風量切り替え頻度が高くなる制御となっている。
【0004】
また、使用者により送風機の運転モードが選択できて「自動運転」が選択された場合には、運転開始時の温度設定と現在温度との偏差により、送風機が強・中・弱運転等に自動的に切換わって、室温の立ち上がりには問題無い技術も知られている。
【0005】
【特許文献】
特開平7−119992号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、「強運転」以外の例えば「弱運転」モード等に選択されていた場合には、室温の立ち上がりが遅い場合があるという問題があった。
【0007】
そこで本発明は、上述の事情を考慮してなされたものであり、ファン付温水式輻射暖房装置における室温の立ち上がりを改善することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため第1の発明は、熱源機からの温水の供給を制御する開閉弁と、この開閉弁に接続されて暖房装置本体前面を形成する放熱板の背面に配設される第1熱交換器と、この第1熱交換器に一端が接続されると共に他端が前記熱源機に接続される第2熱交換器と、空気吸込み口から吸込まれ前記第2熱交換器にて熱交換されて温度上昇した空気を温風吹き出し口から吹き出すための送風機とを備えたファン付温水式輻射暖房装置において、室内温度、温水温度等の現在温度を検出する温度検出センサと、強運転、中運転、弱運転等の運転モードを設定する運転モード設定手段と、前記温度検出センサにて検出された現在温度と各運転モードにおける設定温度とに応じて前記開閉弁を制御し前記第1及び第2熱交換器を流れる温水の流量を調整する制御手段とを設け、この制御手段は各運転モードにおける運転開始当初の所定時間、前記開閉弁を連続して開弁させると共に前記送風機を運転するように立ち上がり運転制御を行うことを特徴とする。
【0009】
第2の発明は、熱源機からの温水の供給を制御する開閉弁と、この開閉弁に接続されて暖房装置本体前面を形成する放熱板の背面に配設される第1熱交換器と、この第1熱交換器に一端が接続されると共に他端が前記熱源機に接続される第2熱交換器と、空気吸込み口から吸込まれ前記第2熱交換器にて熱交換されて温度上昇した空気を温風吹き出し口から吹き出すための送風機とを備えたファン付温水式輻射暖房装置において、室内温度、温水温度等の現在温度を検出する温度検出センサと、強運転、中運転、弱運転等の運転モードを設定する運転モード設定手段と、前記温度検出センサにて検出された現在温度と各運転モードにおける設定温度とに応じて前記開閉弁を制御し前記第1及び第2熱交換器を流れる温水の流量を調整する制御手段とを設け、この制御手段は運転開始時の温水温度又は温水温度と要求温水温度との温度偏差により決められる各運転モードにおける運転開始当初の所定時間、前記開閉弁を連続して開弁させると共に前記送風機を運転するように立ち上がり運転制御を行うことを特徴とする。
【0010】
第3の発明は、熱源機からの温水の供給を制御する開閉弁と、この開閉弁に接続されて暖房装置本体前面を形成する放熱板の背面に配設される第1熱交換器と、この第1熱交換器に一端が接続されると共に他端が前記熱源機に接続される第2熱交換器と、空気吸込み口から吸込まれ前記第2熱交換器にて熱交換されて温度上昇した空気を温風吹き出し口から吹き出すための送風機とを備えたファン付温水式輻射暖房装置において、室内温度、温水温度等の現在温度を検出する温度検出センサと、強運転、中運転、弱運転等の運転モードを設定する運転モード設定手段と、前記温度検出センサにて検出された現在温度と各運転モードにおける設定温度とに応じて前記開閉弁を制御し前記第1及び第2熱交換器を流れる温水の流量を調整する制御手段とを設け、この制御手段は運転開始前の運転状況に応じて、各運転モードにおける運転開始当初の所定時間、前記開閉弁を連続して開弁させると共に前記送風機を運転するように立ち上がり運転制御を行うことを特徴とする。
【0011】
第4の発明は、熱源機からの温水の供給を制御する開閉弁と、この開閉弁に接続されて暖房装置本体前面を形成する放熱板の背面に配設される第1熱交換器と、この第1熱交換器に一端が接続されると共に他端が前記熱源機に接続される第2熱交換器と、空気吸込み口から吸込まれ前記第2熱交換器にて熱交換されて温度上昇した空気を温風吹き出し口から吹き出すための送風機とを備えたファン付温水式輻射暖房装置において、室内温度、温水温度等の現在温度を検出する温度検出センサと、強運転、中運転、弱運転等の運転モードを設定する運転モード設定手段と、前記温度検出センサにて検出された現在温度と各運転モードにおける設定温度とに応じて開閉弁を制御し、前記第1及び第2熱交換器を流れる温水の流量を調整する制御手段とを設け、この制御手段は運転開始前の運転状況に応じて、運転開始時の温水温度又は温水温度と要求温水温度との温度偏差により決められる各運転モードにおける運転開始当初の所定時間、前記開閉弁を連続して開弁させると共に前記送風機を運転するように立ち上がり運転制御を行うことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づき説明する。図1はファン付温水式輻射暖房装置1の斜視図で、図2は一部破断せるファン付温水式輻射暖房装置1の正面図で、図3はファン付温水式輻射暖房装置1の縦断側面図であり、ファン付温水式輻射暖房装置1は図示しない熱源機から高温の温水が循環供給されて、その温水を利用して送風機で温風を吹き出すことで室内の暖房及び放熱板による輻射暖房を行うもので、以下その構成と動作について詳述する。
【0013】
暖房装置本体の上面にフィルター10が設けられた空気吸込み口2、前面下部に温風吹き出し口3が形成されている。そして、暖房装置本体の前面には、アルミニウム等で製作された放熱板4が配設され、この放熱板4の背面に第1熱交換器5を設け、この第1熱交換器5と背面板6との間の送風通路7内に第2熱交換器8及び送風機9を配設する。この送風機9は、ファンモータ9Aとクロスフローファン9Bとから構成される。
【0014】
11は図示しない熱源機からの高温水の供給を制御する開閉弁で、この開閉弁11には温水パイプを折り返して形成された前記第1熱交換器5が往き管5Aを介して接続され、更にこの第1熱交換器5にはフィン熱交換器である前記第2熱交換器8が接続され、この第2熱交換器8は継ぎ手12を介して前記熱源機に接続されている。
【0015】
13は暖房装置本体の側面部に設けられる室温検出センサで、サーミスタなどで構成され、現在の室内温度を検出する。14は前記第2熱交換器8への往き管8Aに設けられる温水温度検出センサで、サーミスタなどで構成され、温水の温度を検出する。この温水温度検出センサ14は第1熱交換器5や、第2熱交換器8やこれらの熱交換器の入口又は出口に設けても良い。
【0016】
15は使用者により各種操作がなされる操作パネルで、運転の入/切を行なうための運転スイッチ16や、運転中に点灯する運転表示ランプ17、室内の設定温度を設定する+(プラス)スイッチ19や−(マイナス)スイッチ20、設定温度、現在温度及び時刻を表示する表示部21や、入りタイマースイッチ22及び入りタイマー表示ランプ23、切りタイマースイッチ24及び切りタイマー表示ランプ25、指示スイッチとしての風量の切り替えスイッチ26、運転モード表示部27などが設けられている。そして、運転スイッチ16を操作して運転が開始するときの初期状態では「自動運転モード」であり、運転モード表示部27の「自動」のランプ27Aが点灯し、風量の切り替えスイッチ26を操作する度に送風機9による強風である「強運転モード」、強風より風量が少ない中風である「中運転モード」、中風より風量が少ない弱風である「弱運転モード」、送風機9をオフ、即ち停止する「送風停止モード」に切り替り、対応するランプが点灯するものである。
【0017】
次に、図6のファン付温水式輻射暖房装置1の制御ブロック図について説明する。30は本暖房装置1を制御するマイクロコンピュータなどから構成される制御装置で、本暖房装置1を統括制御するCPU、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)及びROM(リ−ド・オンリー・メモリ)などを備え、CPUは前記RAMに記憶された各種データ、例えば切り替えスイッチ26による運転モードや運転モードに応じた設定温度と室温検出センサ13の検出した現在温度の偏差に応じて開閉弁11を開閉制御したり送風機9をオン、オフ制御するものであり、前記ROMに格納されたプログラムに従い、本暖房装置1の運転動作に係る動作を統括制御する。
【0018】
そして、その入力側には各スイッチ16、19、20、22、24及び各検出センサ13、14などが接続され、その出力側には表示部21、各ランプ17、23、25、27、運転モード表示部27、開閉弁11及び送風機9などが接続されている。
【0019】
以上の構成により、以下記憶装置であるRAMに格納された図7の制御データなどに基づき実施形態の動作について説明する。先ず使用者が暖房装置1の運転を開始させるために運転スイッチ16を押圧すると、運転開始時の初期状態は「自動運転モード」であり、この運転スイッチ16の押圧後に+(プラス)スイッチ19や−(マイナス)スイッチ20を操作して、例えば18℃に室内の設定温度を設定する。
【0020】
また、制御装置30は現在温度と前記設定温度との温度偏差に基づいて、開閉弁11のオン、オフを一定周期(20分間)で繰り返す制御、即ち図7に示すようなオンする時間とオフする時間が合計で20分となるように開閉弁11を制御する。例えば、室温検出センサ13が15℃を検出している場合には、現在温度15℃から設定温度18℃を引いた温度偏差がマイナス3℃となり、マイナス2.0℃より低いので、制御装置30は開閉弁11のオンする時間が20分間、オフする時間が0分間、即ちオン/オフ周期が20分間であるので、1周期の全時間がオンとなるように開閉弁11を制御する。
【0021】
従って、開閉弁11が開いて往き管5Aを介して第1熱交換器5及び第2熱交換器8に熱源機(図示せず)からの温水を供給循環させると共に送風機9を「自動運転モード」で運転させる。尚、この「自動運転モード」では、制御装置30により現在温度と前記設定温度との温度偏差のレベルに応じて、図7に示すように送風機9の送風量を「強風」、「中風」、「弱風」、「停止」に制御するものである。また、送風機7は温水温度検出センサ14によって検出した温水温度が40℃以上で運転し、35℃以下では停止することで冷風の吹き出しを防止している。
【0022】
そして、時間の経過と共に温水循環により温水温度検出センサ14の検出温度が上昇し、検出温度が上限値である40℃に達すると、制御装置30は送風機9をオンして強風運転させ、空気吸込み口2から吸込まれた室内空気が主として第2熱交換器8にて熱交換されて温度上昇した後、温風吹き出し口3から強風にて吹き出され、室内の温度斑を回避するような温風暖房が行われ、同時に、第1熱交換器5から熱が放熱板4に伝導し、この放熱板4からの輻射暖房が行なわれる。
【0023】
そして、上述のように暖房運転がなされ、室内温度が次第に上昇して室温検出センサ13の検出温度と設定温度との差、即ち温度偏差が減少するのに伴い、図7の制御データに示したように温度偏差が0.5℃ずつ減少するのに伴い開閉弁11の開閉時間の1周期(オン、オフ時間1周期)である20分のうちの開時間(ON時間)が2分ずつ減少し、閉時間(OFF時間)が2分ずつ増加し、温水の循環時間が減少して温風暖房及び輻射暖房の能力が次第に減少する。そして、温水循環が停止している間に、第2熱交換器8の温水の温度が低下し、温水温度検出センサ14の検出温度が下限値である35℃まで低下すると、制御装置30が送風機9を停止する。このため、上昇温度が少なく、使用者が冷たいと感じる或いは暖かいと感じないような空気が温風吹き出し口3から吹き出されることが防止される。
【0024】
そして、設定されていた開閉弁11の閉時間(OFF時間)が経過すると、制御装置30が動作し、開閉弁11が開き、温水が第1熱交換器5及び第2熱交換器8に温水が循環する。このため、放熱板4からの輻射暖房が行われ、温水温度検出センサ14の検出温度が上限値(40℃)になると、制御装置30が送風機9を運転させ、空気吸込み口2から吸込まれた室内空気が温度上昇した後、温風吹き出し口3から吹き出され、温風暖房が輻射暖房と共に行われる。
【0025】
また、室内温度がさらに上昇し、温度偏差が−1.0℃まで減少すると、制御装置30が動作して送風機9の運転時の風量が強風から中風に切り替わり、室内温度が設定温度より高くなり、温度偏差が+0.5℃以上になると、送風機9の運転時の風量が中風から弱風に切り替る。更に、温度偏差が+2.0℃に達すると、制御装置30により開閉弁11の開閉時間周期である20分のうちの開時間が最も短い2分になり、閉時間が18分になり、また送風機9は停止し、温水が循環する時間が減少して温風暖房及び輻射暖房の能力が最も低下し室内温度の上昇が抑制される。
【0026】
以後、同様に制御装置30により現在温度と設定温度との温度偏差に基づき開閉弁11の開閉が制御されると共に温水温度に基づき送風機9の運転、停止が制御され、輻射暖房と温風暖房とを組み合わせ、オーバーシュートやアンダーシュートを回避し、暖房運転時の室内の温度斑を極力回避できる。また、送風機9の風量が温度偏差に基づき切り替わり、特に低温時の室内の温度斑を回避でき、また、室内温度上昇時の送風機9の運転音を抑え、消費電力の削減を図ることも可能になる。
【0027】
夜間の就寝時などに使用者が切り替えスイッチ26を押圧し、「送風停止モード」に切り替えた場合には、図7の制御データの送風機風量の列にカッコ内に示したように、制御装置30により温水温度検出センサ14の検出温度及び前記温度偏差とは無関係に送風機9は運転を停止した状態に維持される。この結果、輻射暖房のみによる暖房運転が行われ、送風音が気になる使用環境下でも使用することができ、また、未使用室などの予備暖房として輻射暖房のみを使用でき、使用性が向上する。
【0028】
尚、運転モードの切り替えスイッチ26を操作して、「強運転モード」、「中運転モード」、「弱運転モード」にした場合、スイッチ19、20の操作と無関係に、設定温度はそれぞれ26℃、22℃、18℃に固定される。この場合も、現在温度と各固定の設定温度との温度偏差に応じて、開閉弁11の単位時間当りのON時間が20分から2分まで、段階的に調整される。
【0029】
ところで、「強運転モード」、「中運転モード」、「弱運転モード」の固定運転モードが設定された場合、制御装置30は、上述した温度偏差に応じた通常制御に先立ち、図8に示す立ち上がり改善のための運転制御を行う。
【0030】
図8において、ステップS1で運転スイッチ16がONになると、ステップS2、S3、S4で運転モードが判別される。「強運転モード」の場合、ステップS5で立ち上がり定数が制御装置30により算出される。この立ち上がり定数は、図9に示すように、強運転の立ち上がり基準時間60分に対する強運転立ち上がり実際時間X分の割合を決めるもので、運転ON時の温水温度検出センサ14が検出する第2熱交換器8の温水温度、またはこの温水温度と設定温度との温度偏差(運転ON時のファン付温水式輻射暖房機内の温水温度と運転ON時の要求温水温度との偏差)に応じて何%というように決められるものである。
【0031】
例えば、運転ON時の温水温度が40℃以下、または温度偏差が40℃以下のとき、定数は100%となり、強運転立ち上がり運転時間(基準時間)は60分として算出される。また、温水温度が高い(または温度偏差が大きい)ほど、定数は小さく、立ち上がり運転時間は短く設定され、温水温度が70℃以上、または温度偏差が70℃以上のとき、定数は20%となり、立ち上がり運転時間は最短の12分として算出される。
【0032】
次に、ステップS6で運転経歴の有無が判定される。これは、図10に示すように、運転開始前の運転経歴を確認するもので、強運転モード時は、過去30分以内に20分(間)以上の運転していたかを確認するものである。ここで、この運転経歴がないと、ステップS7で、前記制御装置30内部の立ち上がりタイマーがX分にセットされる。このX分はステップS5での定数算出に基づき設定された立ち上がり運転時間である。
【0033】
そして、ステップS8で、開閉弁11が連続して全開に制御されると共に送風機9が強回転(高速回転)に制御され、第2熱交換器8の温水温度が高温に維持される。この立ち上がり運転改善のための運転は、ステップS9でタイマーがX分の経過を確認すると、ステップ10で終了し、ステップ11で通常の強運転制御に入る。なお、ステップ6で運転経歴ありと判断され場合は、ステップ6からステップ10に移り、立ち上がり改善運転をすることなく、ステップ11で通常の強運転制御(「強運転モード」制御)に入る。
【0034】
また、ステップS3で「中運転モード」が確認されると、ステップS12で立ち上がり定数が算出される。この立ち上がり定数は、図11に示すように中運転の立ち上がり基準時間50分に対する中運転立ち上がり実際時間Y分の割合を決めるもので、運転ON時の温水温度検出センサ14が検出する第2熱交換器8の温水温度、またはこの温水温度と設定温度との温度偏差(運転ON時のファン付温水式輻射暖房機内の温水温度と運転ON時の要求温水温度との偏差)に応じて何%というように決められるものである。
【0035】
例えば、運転ON時の温水温度が40℃以下、または温度偏差が40℃以下のとき、定数は100%となり、中運転立ち上がり運転時間(基準時間)は50分として算出される。また、温水温度が高い(または温度偏差が大きい)ほど、定数は小さく、立ち上がり運転時間は短く設定され、温水温度が70℃以上、または温度偏差が70℃以上のとき、定数は20%となり、立ち上がり運転時間は最短の10分として算出される。
【0036】
次に、ステップS13で運転経歴の有無が判定される。これは、図10に示すように、運転開始前の運転経歴を確認するもので、中運転モード時は、過去40分以内に30分(間)以上の運転していたかを確認するものである。ここで、この運転経歴がないと、ステップS14で、前記制御装置30内部の立ち上がりタイマーがY分にセットされる。このY分はステップ12での定数算出に基づき設定された立ち上がり運転時間である。そして、ステップS15で開閉弁11が連続して全開に制御されると共に送風機9が強回転(高速回転)に制御され、熱交換器6の温水温度が高温に維持される。この立ち上がり運転改善のための運転は、ステップS16でタイマーがY分の経過を確認すると、ステップ17で終了し、ステップ18で通常の中運転制御に入る。なお、ステップ13で運転経歴ありと判断され場合は、ステップ13からステップ17に移り、立ち上がり改善運転をすることなく、ステップ18で通常の中運転制御(「中運転モード」制御)に入る。
【0037】
また、ステップS4で「弱運転モード」が判定されると、ステップS19で立ち上がり定数が算出される。この立ち上がり定数は、図12に示すように、弱運転の立ち上がり基準時間40分に対する弱運転立ち上がり実際時間Z分の割合を決めるもので、運転ON時の温水温度検出センサ14が検出する第2熱交換器8の温水温度、またはこの温水温度と設定温度との温度偏差(運転ON時のファン付温水式輻射暖房機内の温水温度と運転ON時の要求温水温度との偏差)に応じて何%というように決められるものである。
【0038】
例えば、運転ON時の温水温度が40℃以下、または温度偏差が40℃以下のとき、定数は100%となり、弱運転立ち上がり運転時間(基準時間)は40分として算出される。また、温水温度が高い(または温度偏差が大きい)ほど、定数は小さく、立ち上がり運転時間は短く設定され、温水温度が70℃以上、または温度偏差が70℃以上のとき、定数は20%となり、立ち上がり運転時間は最短の8分として算出される。
【0039】
次に、ステップS20で運転経歴の有無が判定される。これは、図10に示すように、運転開始前の運転経歴を確認するもので、弱運転モード時は、過去50分以内に40分(間)以上の運転していたかを確認するものである。ここで、この運転経歴がないと、ステップS21で、前記制御装置30内部の立ち上がりタイマーがZ分にセットされる。このZ分はステップS19での定数算出に基づき設定された立ち上がり運転時間である。そして、ステップS22で開閉弁11が連続して全開に制御されると共に送風機9が強回転(高速回転)に制御され、第2熱交換器8の温水温度が高温に維持される。この立ち上がり運転改善のための運転は、ステップS23でタイマーがZ分の経過を確認すると、ステップ24で終了し、ステップ25で通常の強運転制御に入る。なお、ステップ20で運転経歴ありと判断され場合は、ステップ20からステップ24に移り、立ち上がり改善運転をすることなく、通常の弱運転制御(「弱運転モード」制御)に入る。
【0040】
尚、「自動運転モード」に設定されている場合は、ステップS2、S3、S4を経てステップS26に入り、温水温度や温度偏差、さらには過去の運転経歴に関係なく、最初から通常の自動運転制御(「自動運転モード」制御)が行われる。
【0041】
上述した実施態様のものでは、室温検出センサ13にて検出された現在温度と各運転モードにおける設定温度とに応じて開閉弁11を制御し、第2熱交換器8を流れる温水の流量を調整するものにおいて、強運転、中運転、弱運転の各運転モードにおける運転開始当初の所定時間、開閉弁11を連続して開弁させる立ち上がり運転が行われるようにしたので、ファン付温水式輻射暖房器における室温の立ち上がりを改善することができ、特に、中運転や弱運転が行われる場合に室温がなかなか上がらないという不具合を解消でき、使用者の使い勝手を向上することができる。
【0042】
また、この立ち上がり運転時間が運転開始時の温水温度、または温水温度の温度偏差(運転ON時のファン付温水式輻射暖房機内の温水温度と運転ON時の要求温水温度との偏差)により決められるようにしたり、運転開始前の運転状況(運転経歴)に応じて立ち上がり運転が行われるようにしたので、過剰な立ち上がり運転が行われないようにでき、使用環境に応じた的確な立ち上がり運転を行うことができる。
【0043】
なお、以上本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明は、ファン付温水式輻射暖房器における室温の立ち上がりを改善することができ、特に、中運転や弱運転が行われる場合に室温がなかなか上がらないという不具合を解消して使用者の使い勝手を向上することができる。
【0045】
また、この立ち上がり運転時間が運転開始時の温水温度又はこの温水温度と設定温度(要求温水温度)との温度偏差により決められるようにしたり、運転開始前の運転状況(運転経歴)に応じて立ち上がり運転が行われるようにしたので、過剰な立ち上がり運転が行われないようにでき、使用環境に応じた的確な立ち上がり運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファン付温水式輻射暖房装置の斜視図を示す。
【図2】一部破断せるファン付温水式輻射暖房装置の正面図を示す。
【図3】ファン付温水式輻射暖房装置の縦断側面図を示す。
【図4】要部の分解斜視図を示す。
【図5】操作パネルの平面図を示す。
【図6】本ファン付温水式輻射暖房装置の制御ブロック図を示す。
【図7】制御データを示す図である。
【図8】制御装置の動作説明用のフローチャートである。
【図9】制御装置の強運転時の立ち上がり定数設定例を示す表である。
【図10】制御装置の運転経歴判定例を示す表である。
【図11】制御装置の中運転時の立ち上がり定数設定例を示す表である。
【図12】制御装置の弱運転時の立ち上がり定数設定例を示す表である。
【符号の説明】
1 ファン付温水式輻射暖房装置
4 放熱板
5 第1熱交換器
8 第2熱交換器
9 送風機
11 開閉弁
13 室温検出センサ(温度検出センサ)
14 温水温度検出センサ(温度検出センサ)
26 切り替えスイッチ(運転モード設定手段)
30 制御装置(制御手段)

Claims (4)

  1. 熱源機からの温水の供給を制御する開閉弁と、この開閉弁に接続されて暖房装置本体前面を形成する放熱板の背面に配設される第1熱交換器と、この第1熱交換器に一端が接続されると共に他端が前記熱源機に接続される第2熱交換器と、空気吸込み口から吸込まれ前記第2熱交換器にて熱交換されて温度上昇した空気を温風吹き出し口から吹き出すための送風機とを備えたファン付温水式輻射暖房装置において、室内温度、温水温度等の現在温度を検出する温度検出センサと、強運転、中運転、弱運転等の運転モードを設定する運転モード設定手段と、前記温度検出センサにて検出された現在温度と各運転モードにおける設定温度とに応じて前記開閉弁を制御し前記第1及び第2熱交換器を流れる温水の流量を調整する制御手段とを設け、この制御手段は各運転モードにおける運転開始当初の所定時間、前記開閉弁を連続して開弁させると共に前記送風機を運転するように立ち上がり運転制御を行うことを特徴とするファン付温水式輻射暖房装置。
  2. 熱源機からの温水の供給を制御する開閉弁と、この開閉弁に接続されて暖房装置本体前面を形成する放熱板の背面に配設される第1熱交換器と、この第1熱交換器に一端が接続されると共に他端が前記熱源機に接続される第2熱交換器と、空気吸込み口から吸込まれ前記第2熱交換器にて熱交換されて温度上昇した空気を温風吹き出し口から吹き出すための送風機とを備えたファン付温水式輻射暖房装置において、室内温度、温水温度等の現在温度を検出する温度検出センサと、強運転、中運転、弱運転等の運転モードを設定する運転モード設定手段と、前記温度検出センサにて検出された現在温度と各運転モードにおける設定温度とに応じて前記開閉弁を制御し前記第1及び第2熱交換器を流れる温水の流量を調整する制御手段とを設け、この制御手段は運転開始時の温水温度又は温水温度と要求温水温度との温度偏差により決められる各運転モードにおける運転開始当初の所定時間、前記開閉弁を連続して開弁させると共に前記送風機を運転するように立ち上がり運転制御を行うことを特徴とするファン付温水式輻射暖房装置。
  3. 熱源機からの温水の供給を制御する開閉弁と、この開閉弁に接続されて暖房装置本体前面を形成する放熱板の背面に配設される第1熱交換器と、この第1熱交換器に一端が接続されると共に他端が前記熱源機に接続される第2熱交換器と、空気吸込み口から吸込まれ前記第2熱交換器にて熱交換されて温度上昇した空気を温風吹き出し口から吹き出すための送風機とを備えたファン付温水式輻射暖房装置において、室内温度、温水温度等の現在温度を検出する温度検出センサと、強運転、中運転、弱運転等の運転モードを設定する運転モード設定手段と、前記温度検出センサにて検出された現在温度と各運転モードにおける設定温度とに応じて前記開閉弁を制御し前記第1及び第2熱交換器を流れる温水の流量を調整する制御手段とを設け、この制御手段は運転開始前の運転状況に応じて、各運転モードにおける運転開始当初の所定時間、前記開閉弁を連続して開弁させると共に前記送風機を運転するように立ち上がり運転制御を行うことを特徴とするファン付温水式輻射暖房装置。
  4. 熱源機からの温水の供給を制御する開閉弁と、この開閉弁に接続されて暖房装置本体前面を形成する放熱板の背面に配設される第1熱交換器と、この第1熱交換器に一端が接続されると共に他端が前記熱源機に接続される第2熱交換器と、空気吸込み口から吸込まれ前記第2熱交換器にて熱交換されて温度上昇した空気を温風吹き出し口から吹き出すための送風機とを備えたファン付温水式輻射暖房装置において、室内温度、温水温度等の現在温度を検出する温度検出センサと、強運転、中運転、弱運転等の運転モードを設定する運転モード設定手段と、前記温度検出センサにて検出された現在温度と各運転モードにおける設定温度とに応じて開閉弁を制御し、前記第1及び第2熱交換器を流れる温水の流量を調整する制御手段とを設け、この制御手段は運転開始前の運転状況に応じて、運転開始時の温水温度又は温水温度と要求温水温度との温度偏差により決められる各運転モードにおける運転開始当初の所定時間、前記開閉弁を連続して開弁させると共に前記送風機を運転するように立ち上がり運転制御を行うことを特徴とするファン付温水式輻射暖房装置。
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