JP3890716B2 - 電動レボルバ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は顕微鏡の電動レボルバ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電動レボルバ装置は、特開平7−311343号公報に開示されるように、複数の対物レンズを装着したレボルバをモータにより回転させ、最終的な回転の位置決めは、クリックストップ機構にて機械的に行なっていた。
クリックストップ機構は、鋼球が設けられた板バネとV溝が設けられたレールとから構成される。板バネはレボルバを回転可能に保持する保持部材に設けられ、レールはレボルバに設けられている。鋼球は板バネによってレールに押圧されており、この押圧力によって鋼球がV溝に落ち込み、レボルバを位置決めしている。この位置決めが正確に行なわれるよう、電動レボルバのクリックストップ機構においては、手動型のレボルバよりも大きな圧力を機械的にかけていた。
【0003】
また、レボルバが所定量回転するとモータに対して電気的に制動をかけるが、制動をかけるタイミングは、レボルバに設けられたスリット板の幅の調整や、スリット板のスリット位置を検出するホトインタラプタからの検出信号を遅延させる電気的遅延回路により行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電動レボルバにおいて、クリックストップ機構は、経年変化によりV溝が摩耗したり、潤滑油が切れたりする。従って、頻繁に切換えが行われる対物レンズについては、位置決めの際にオーバーランやショートランが生じる。
これを回避するために、上述のスリット板のスリット幅を調整したり、遅延回路による遅延時間を調整して、モータへ制動をかけるタイミングを調整していた。しかし、このような調整は、レボルバに装着されたすべての対物レンズを均等に調整するものであり、調整の必要が無い対物レンズにも影響してしまう。従って、各対物レンズの位置決め精度のばらつきが大きくなると、すべての対物レンズに対して正確な位置決めが達成されなくなってしまう。
また、停止位置へ正確に位置決めする必要があるため、機械的圧力に応じて大きな動作トルク(駆動力)が必要となり、使用するモータが大きくなる。モータが大きいとレボルバ装置全体が大型化してしまう。特開平7−311343号公報に開示されているように、レボルバ内部にモータを収納すると、レボルバ中央部に突出部が生じ、対物レンズの着脱操作が困難となる。
【0005】
本発明は上述の問題に鑑みてなされたもので、本発明の第1の目的は、対物レンズ毎の位置決め精度にばらつきが生じても、常に各対物レンズを正確に位置決めすることができる電動レボルバ装置を提供することである。
また、本発明の第2の目的は、クリックストップ機構の圧力、及び駆動トルクを軽減し、それにより、使用するモータを小型化してレボルバ内部に収納可能な小型の電動レボルバ装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
上述の問題を解決するため、請求項1記載の本発明の電動レボルバ装置は、複数の対物レンズを保持する複数の取り付け穴を有するレボルバ(20)と、観察光路上にある前記対物レンズを別の対物レンズに切換える指示信号を出力する指示装置(6)と、前記指示装置の指示信号に基づいて、前記レボルバを回転駆動するモータ(61)と、前記モータの回転量あるいは前記レボルバの回転量を検出し、回転量データを出力する回転検出装置(62)と、前記レボルバの取り付け穴間の前記回転量に相当する穴間制御データを記憶する記憶装置(81)と、前記指示装置からの指示信号に応じて前記記憶装置に記憶された前記穴間制御データを読み出し、前記穴間制御データと前記回転検出装置によって検出される前記回転量データとが一致するまで前記モータを駆動させるレボルバ駆動装置(50、80)と、 前記レボルバ駆動装置により駆動された前記レボルバの停止位置を検出し、正常な停止位置に停止しているか否かを判断する位置検出装置(40、72、80)と、 前記位置検出装置により前記レボルバの停止位置が異常であると判断された際には、前記記憶装置に記憶されている前記穴間制御データに、前記レボルバの停止位置を正常な位置にする補正分を加えて、前記穴間制御データを更新する制御装置(80)と、を有することを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の電動レボルバ装置において、回転検出装置が、DCモータ一体型のロータリーエンコーダ(30)であり、モータを兼用することを特徴とするものである。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は2記載の電動レボルバ装置において、前記記憶装置(81)に記憶された前記穴間制御データは、前記複数の対物レンズの取り付け穴間の中心角にほぼ対応し、前記レボルバ駆動装置は、前記位置検出装置の検出信号に基づいて前記モータの回転を制動し停止させることを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の電動レボルバ装置において、記憶装置(81)に記憶される穴間制御データを、操作者が個別に設定可能な設定装置(83)をさらに有することを特徴とするものである。
請求項5記載の本発明は、請求項1に記載の電動レボルバ装置において、前記制御装置(80)は、前記レボルバの停止位置の補正分に相当する前記モータの回転量に関するパルス数データに基づいて、前記記憶装置に記憶された前記穴間制御データであるパルス数データを更新することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の電動レボルバ装置を備えた電動顕微鏡の側面図である。
ステージ1上には試料2が載置されている。試料からの光は対物レンズ3を介して接眼レンズ4に導かれ、試料像が観察される。顕微鏡のアーム部には複数の対物レンズを保持する電動レボルバ5が装着されている。対物レンズの切換えは、顕微鏡のベース部に設けられた切換指示装置6を操作することにより行われる。切換指示装置6には、レボルバを正転させるためのスイッチと、逆転させるためのスイッチとを有する。これらのスイッチを押すことにより、現在、顕微鏡光路に配置されている対物レンズが一つ隣の対物レンズに切換わる。
【0012】
図2は電動レボルバ5の概略構成を示す断面図であり、図3は図2のA矢視図である。図3は部分的に電動レボルバ5の内部構成を示す。
電動レボルバ5は、固定部材10と、レボルバ(回転部材)20と、モータ30とを備え、顕微鏡のアーム部に対して着脱可能に取り付けられる。レボルバ20は、ベアリングボール11a、11bにより、固定部材に対して回転可能に保持されている。レボルバ20には内歯歯車22を有する歯車リング23が固定されている。レボルバ20は、対物レンズを装着するための装着穴24が6個設けられている。装着穴24は、回転中心25を中心として同心円状に設けられている。従って、隣り合う対物レンズ装着穴間の中心角は60度である。
【0013】
クリックストップ機構は、ばね12、鋼球13、レール21から構成される。固定部材10にはばね12の一端が固定されている。ばね12の他端には鋼球13が支持されており、鋼球13はばね12によりレボルバに設けられたレール21に押圧されている。鋼球13がレール21に設けられたV溝に落ち込むことにより、レボルバが位置決めされ、対物レンズが顕微鏡光路に配置される。
【0014】
モータ30はレボルバ20の回転軸上に配置され、固定部材10に固設されている。モータ30の回転軸はレボルバ20の回転軸と直交する。モータの回転軸は、固定部材に設けられた回転伝達機構31を介して、歯車リング23の内歯歯車22に係合されている。従って、モータが回転することにより、回転伝達機構31、歯車リング23を介してレボルバ20が回転する。
【0015】
電動レボルバ5は、レボルバ20が所定の停止位置(クリックストップ機構によって回転が停止され、対物レンズが顕微鏡光路上に配置される位置)に配置されているか否かを検出するためのレボルバ位置検出装置40を有する。レボルバ位置検出装置40にはレボルバ20に設けられたマグネット43を検出するホールIC44が設けられている。マグネット43は、6個の対物レンズ装着穴に応じて6個所に設けられ、ホールIC44は、レボルバ20が所定の停止位置にある時にのみ、マグネット43を検出するように構成されている。
【0016】
また、このレボルバ位置検出装置40は、レボルバ20に設けられたマグネット42を検出するホールIC41a、41b、41cも有する。マグネット42を検出するホールICの組み合わせによって、顕微鏡光路に配置されている装着穴24の番地が検出される。
レボルバ位置検出装置40からの停止位置検出信号と番地検出信号とは、配線61、接点基板51を介して、顕微鏡本体側のCPUに送られる。顕微鏡本体には、接点基板51対応するに接点基板(不図示)が設けられている。電動レボルバ5を顕微鏡本体に装着すると、これらの接点基板が接続され、各種信号が伝達される。また、CPUからの制御信号は、接点基板51、配線62を介して、モータ30に送られる。この構成については後で詳述する。
【0017】
本実施形態のモータ30は、DCモータとロータリーエンコーダとが一体化されたものを用いている。ロータリーエンコーダはDCモータの回転量検出用として使用される。また、ロータリーエンコーダ一体型のDCモータは動作トルクの小さい小型のものであり、レボルバ20の内部に納まるように保持部材10に設けられている。すなわち、電動レボルバ5内のデッドスペースにモータ30を配置している。このデッドスペースは、レボルバ20の回転面が対物レンズの光軸に直交する面に対して傾斜することによって生じる電動レボルバ5内部のスペースのことをいう。従って、固定部材10及びレボルバ20からなる電動レボルバ5のサイズを必要最小限の大きさにすることができる。
【0018】
図4は、本実施形態の電動レボルバ装置のブロック図である。
顕微鏡本体に設けられるレボルバ駆動装置50は、CPU80からの回転指令及び停止(制動)指令により電動レボルバ5内のDCモータ61を制御する制御部71と、電動レボルバ5内のロータリエンコーダ62からのパルスを入力し、設定された制御データからカウントダウンして所定量検出信号を出力する8ビットダウンカウンタ72と、制御データを一時記憶しておくラッチ回路73と、8ビットダウンカウンタ72に制御データをロードさせるためのタイミング回路74とから構成されている。
【0019】
また、制御部71はモータの回転方向及びモータ駆動をPWM方式で行うように制御するモータ制御部75とモータドライバ76とからなる。PWM方式では、PWMクロック信号のパルス幅を調節することにより駆動スピードを制御できるので、ユーザの好みのスピードでレボルバを切換えることができる。パルス幅の調整は、設定装置83により行なうことができる。
【0020】
また、顕微鏡本体は、レボルバの駆動と対物レンズの切換え動作を統括制御するCPU80と、レボルバを駆動するための各種情報を記憶する記憶装置81と、切換指示装置6とを有する。また、顕微鏡には設定装置83が接続され、CPU83に対してレボルバを駆動するための各種設定を行なうことができる。
CPU80からのモータ回転方向指令(CW、CCW)、PWMクロック信号(PWM CLK)、及び制御データ(DATA)は、レボルバ駆動装置50に送られる。電動レボルバ5内のレボルバ位置検出装置40からの停止位置検出信号(STOP-POSI)と番地検出信号(OBJ.ADDRESS)とは、CPU80に出力される。
【0021】
また、記憶装置81は、レボルバ位置検出装置40からの停止位置検出信号を一時的に記憶しておく。これは、後に説明する補正モード制御の時の方向判別に使用する。以後、この記憶データをオーバーランフラグ及びショートランフラグと言う。
次に、電動レボルバ装置の動作をCPU80の制御フローを示す図6、図7、及び図8と、各種制御信号のタイミングチャートを示す図9とを用いながら説明する。図6に示すS1〜S6、図7に示すS10〜S19、図8に示すS20〜S25は、それぞれCPU80の制御工程の各ステップを示す。ここで、レボルバの穴間制御データや、レボルバの回転速度データ等は、設定装置83により初期設定されているものとする。
【0022】
図5(a)に示すように、レボルバ20が6穴のレボルバの場合、レボルバ20が1周するとモータ30(DCモータ61)のギヤヘッド出力軸が約20回転するように回転伝達機構31のギヤトレインが構成されている。モータ30のギヤヘッドのギヤ比が15:1とするとレボルバ1周でモータ30のモータ出力軸は15×20=300回転となる。レボルバの穴間では300÷6=50回転となる。ロータリーエンコーダ62は1回転4パルスのものを使用すれば、50×4=200となる。
【0023】
ここで、モータの回転を停止させる場合、ブレーキをかけなければならない。ブレーキをかけている間に若干モータが回転してしまう。この分を考慮して、各穴間の制御データとしてのパルス数データを例えば198とする。この制御データは、レボルバ穴間の中心角θ(60度)にほぼ対応するものである。
各穴間の制御データとしてのパルス数データ198を設定装置83によりセットすると、図5(b)に示すように、記憶装置81には、各穴間のデータに応じてパルス数データ(a=198、b=198、c=198、d=198、e=198、f=198)が記憶される。これらの値(a〜f)は、全て同じ値であってもよいし、それぞれ異なる値であっても良い。本実施形態のレボルバ20は6つ穴レボルバであり、各穴間の中心角は全て等しくなるように製造されているものと仮定している。従って、各制御データを同じ値としている。ここで、例えば7つ穴レボルバのように、各穴間の中心角を全て等しく製造することが困難なものに関しては、各穴間の中心角に応じて個々に制御データを設定する。
【0024】
また、図5(c)に示すように、各対物レンズのデータに応じて、その対物レンズからの正転切換時、逆転切換時とに分けてパルス数データ(a1〜f1、a2〜f2)を記憶するようにしても良い。このように正転時と逆転時とにデータを分ける方がより正確に切換制御を行なうことができる。
先ず、CPU80は、S1においてオーバーランフラグ及びショートランフラグをゼロクリアする。次に、S2に進み、電動レボルバ回転スピードに起因するPWMクロックデータを出力する。次にS3に進み、CPU80は回転入力指令を待ち続ける。
【0025】
この時、CPU80は、レボルバ位置検出装置40から番地検出信号が入力されているので、現在光路に配置されている対物レンズを認識している。そして、切換指示装置6から正転又は逆転の回転指令が入力されると、S4において記憶装置81から対物レンズの切換データに対応する制御データを読み出し、ラッチ回路73に出力する。例えば、2番地に取り付けられた対物レンズから1番地に取り付けられた対物レンズに切換える場合、図5に示すデータaをラッチ回路73に出力する。また、その回転指令に基づいて、正方向(CW)又は逆方向(CCW)の回転指令をモータコントローラ75とタイミング回路74とに出力する(S5)。図9においては、正方向(CW)の回転指令を出力している。さらに、この回転指令とともに、PWMクロックをモータコントローラ75に出力する。
【0026】
モータコントローラ75は、PWMクロックと同期した回転指令出力をモータドライバ26を介してDCモータ11へ出力する。この信号は、図9においてモータ出力+として示されている。
レボルバ位置検出装置40からの停止位置検出信号(STOP−POSI)は、正常な停止位置ではLレベルである。
【0027】
DCモータ11が回転しだすと、停止位置検出信号はLからHへ切り替わる。ロータリーエンコーダ62は、DCモータ61の回転に応じて8ビットダウンカウンタ72へパルス信号を出力する。
8ビットダウンカウンタ72はラッチ回路73に記憶されたデータがロードされている。データのロードは、CPU80からのチップセレクト信号(CS)に応じて行われる。
【0028】
8ビットダウンカウンタ72は、パルスの入力があると記憶されたデータからカウントダウンを開始する。カウントダウンされたデータが0になると、所定量検出信号(STOP)を、モータコントローラ75に出力する。この信号を受けたモータコントローラ75は、直ちにモータを停止させるべくブレーキ信号をモータドライバ76へ出力する。
【0029】
モータが完全に停止するまでの間、モータの回転軸はわずかに回転する。すなわち、ガタを含めたある一定距離、レボルバ20は回転する。この間、ロータリーエンコーダ62から8ビットダウンカウンタ72にパルス信号(ブレーキの強さにもよるが、本実施形態においては約2パルスとして計算している)が出力される。8ビットダウンカウンタのカウント値は0であるため、このパルス信号はカウントしない。
【0030】
このことにより、レボルバ20は、制御データ(198)に若干の一定距離を加えた分だけ回転し、切換え後の対物レンズがクリックストップ機構により位置決めされることになる。
また、所定量検出信号(STOP)は割り込み信号(INT信号)としてCPU80へも出力される。CPU80はS6においてこの信号が入力されるまで待機する。
【0031】
S6でINT信号を受け取ったCPU80は、S7に進み、モータコントローラ75がブレーキをかける所定時間だけ待機し、時間経過後、DCモータ61の出力をフリー状態(オープン)にするように回転指令信号(CW/CCW)を出力する。
次に、CPU80は、S8において停止位置検出信号(STOP−POSI)を読みにいき、正常な位置に停止しているかどうか確認する。正常な位置(信号はLレベル)なら再びS3に戻り、回転指令入力待ち状態となる。もし、S8において停止位置検出信号が異常(Hレベル)なら、補正モードの制御を開始する。
【0032】
図7に補正モードの制御フローを示す。
まず、CPU80は補正モードの開始にあたり、S10において、ラッチ回路72に記憶される制御データを通常の制御データ(198)より大幅に少ない補正制御データ(2)に設定する。また、S11において、通常制御より遅いスピードでレボルバを動作させる為に、PWMクロックデータを補正モード用データへ設定する。
【0033】
次に、S12において、前述したオーバーランフラグ及びショートランフラグを各々チェックして補正制御の回転方向を決定し、補正制御を開始する。
S12においてオーバーランと判断すると、S13に進み、補正回数をカウントし、S14において切換え時の方向とは逆方向の回転指令を出力する。その後、8ビットダウンカウンタ72からINT信号が入力されるのを待ち(S15)、モータ出力をフリーの状態にセットした後(S16)、レボルバ位置検出装置からの停止位置検出信号の確認をする(S17)。
【0034】
S12においてショートランと判断した場合も同様に、S18において補正回数をカウントし、S19において切換え時の方向とは逆方向の回転指令を出力する。その後はS15に進む。
S14〜S17の制御工程、及びS19、S15〜S17の制御工程は、前述の図6に示されたS5〜S8の制御工程と同様である。
【0035】
停止位置検出信号(STOP−POSI)を確認して正常な位置(Lレベル)なら学習モードの制御フローへ行き、異常な位置(Hレベル)なら補正モードの始まり(S10)へと戻り、再度補正制御を行う。その場合、S13、S18において、補正回数は前回データから1づつ加算していくことになる。
このように、停止位置信号(STOP−POSI)が正常な位置になるまで補正制御は繰り返される。
【0036】
次に、学習モードの制御について説明する。図8は、学習モードの制御フローを示す図である。
学習モードでは、先ずS20、S21においてオーバーラン補正回数及び、ショートラン補正回数を確認して、どちら方向にどれだけ補正がかけられたかを確認する。そして、S22又はS24において、その補正回数分だけ記憶装置81に記憶されている穴間制御データを更新する。例えば、2番地に取り付けられた対物レンズから1番地に取り付け得られた対物レンズへ切換えるとき、オーバーラン補正回数が5だったとすると、S20からS24へ進み、図5(b)に示す制御データa(=198)に10(=5×2)を引いて、188に更新する。図5(c)に示すようにデータが記憶されている場合は、制御データb2(=198)を188に更新する。
【0037】
その後、S23、S25において補正回数をクリアし、図6に示すS1に戻る。以後の制御は、更新したデータ(188)にて行われる。
上述の如き構成の電動レボルバ装置により、電動レボルバの小型化と耐久性を実現することができる。また、たとえ経年変化で機構部品が磨耗したり、給油がきれたりしてオーバーランやショートランが発生しても、自動的にCPUが補正を加え、次からの制御データを更新するので、動作不良になることはい。
【0038】
また、今まで調整式であった停止位置精度は完全にプログラム化されメンテナンスフリーの電動レボルバ装置を達成することができる。これは作業者の労力を大幅に低減させるとともに、コストダウンへとつながる大きな効果をもたらす。
また、本実施形態の電動レボルバ装置は、従来の如く最終的にモータを慣性で回転させてクリックストップ機構により位置決めをするのではなく、クリックストップ機構による停止位置に止まるか否かは関係なく制御データに応じた回転量だけモータを回転させ、停止させる。このとこにより、クリックストップ機構の機械的圧力を小さくすることがでる。また、補正モードにより最終的な位置決めができるため、小さな駆動力でレボルバを回転させることも可能となる。また、機械的圧力を小さくしたことは振動に対しても効果があげられる。
【0039】
図5(b)、または図5(c)に示す制御データを任意の値に変更又は設定することにより、対物レンズを切換途中の中間位置で一時的に停止させることも容易に実現できる。これは液浸系対物レンズが光路に入る時や出ていく時に有効となる機能である。また、液浸系対物レンズだけでなく乾燥系対物レンズでも、切換途中で一時的に回転を止めて標本にマーカーをつけるといった用途にも使用できる。この場合、これらの対物レンズ切換え時は、補正モードや学習モードに進まないようなプログラムにしておく。
【0040】
また、本実施形態においては、レボルバ駆動装置50、CPU80、及び記憶装置81が顕微鏡本体に内蔵されているが、電動レボルバ5側に設けられていても良い。
また、切換指示装置6は、正転スイッチ、逆転スイッチを有するものに限らず、例えば、任意の番地の対物レンズを直接選べるような指示装置であっても良い。この場合、記憶装置81は、例えば切換え前後の対物レンズの情報(すべての組み合わせ)に対応して制御データを記憶するものとする。
【0041】
本機能は対物レンズのみならず他の光学部材切換え装置としても応用できる。
【0042】
本実施例によれば、対物レンズ毎の位置決め精度にばらつきが生じても、常に各対物レンズを正確に位置決めすることができる。また、クリックストップ機構の圧力、及び駆動トルクを軽減し、それにより、使用するモータを小型化してレボルバ内部に収納可能な小型の電動レボルバ装置を提供できる。
【0043】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、レボルバの位置決め用の機械部品が経年変化により摩耗して、レボルバがオーバーラン、ショートランしても、レボルバ回転時の穴間制御データを自動的に適正なものに更新するため、対物レンズの切換えが常にスムーズに行なわれ、メンテナンスフリーの電動レボルバ装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動レボルバ装置を備えた電動顕微鏡の側面図である。
【図2】電動レボルバの概略構成を示す断面図である。
【図3】図2のA矢視図である。
【図4】電動レボルバ装置のブロック構成を示す図である。
【図5】図5(a)は、レボルバの番地を示す図であり、図5(b)、(c)は、記憶装置に記憶された制御データの例を示す図である。
【図6】電動レボルバ装置の制御フローを示す図である。
【図7】電動レボルバ装置の補正モードの制御フローを示す図である。
【図8】電動レボルバ装置の学習機能のフローを示す図である。
【図9】各制御信号のタイミングチャートを示す図である。
【符号の説明】
5・・・電動レボルバ
6・・・切換指示装置
10・・・固定部材
12・・・ばね
13・・・鋼球
30・・・モータ
40・・・レボルバ位置検出装置
41a、41b、41c、44・・・ホールIC
42、43・・・マグネット
50・・・レボルバ駆動装置
61・・・DCモータ
62・・・ロータリーエンコーダ
71・・・制御部
72・・・8ビットダウンカウンタ
73・・・ラッチ回路
74・・・タイミング回路
75・・・モータコントローラ
76・・・モータドライバ
80・・・CPU
81・・・記憶装置
83・・・設定装置

Claims (5)

  1. 複数の対物レンズを保持する複数の取り付け穴を有するレボルバと、
    観察光路上にある前記対物レンズを別の対物レンズに切換える指示信号を出力する指示装置と、
    前記指示装置の指示信号に基づいて、前記レボルバを回転駆動するモータと、
    前記モータの回転量あるいは前記レボルバの回転量を検出し、回転量データを出力する回転検出装置と、
    前記レボルバの取り付け穴間の前記回転量に相当する穴間制御データを記憶する記憶装置と、
    前記指示装置からの指示信号に応じて前記記憶装置に記憶された前記穴間制御データを読み出し、前記穴間制御データと前記回転検出装置によって検出される前記回転量データとが一致するまで前記モータを駆動させるレボルバ駆動装置と、
    前記レボルバ駆動装置により駆動された前記レボルバの停止位置を検出し、正常な停止位置に停止しているか否かを判断する位置検出装置と、
    前記位置検出装置により前記レボルバの停止位置が異常であると判断された際には、前記記憶装置に記憶されている前記穴間制御データに、前記レボルバの停止位置を正常な位置にする補正分を加えて、前記穴間制御データを更新する制御装置と、
    を有することを特徴とする電動レボルバ装置。
  2. 前記回転検出装置は、DCモータ一体型のロータリーエンコーダであり、
    前記モータを兼用することを特徴とする請求項1記載の電動レボルバ装置。
  3. 前記記憶装置に記憶された前記穴間制御データは、前記複数の対物レンズの取り付け穴間の中心角にほぼ対応し、前記レボルバ駆動装置は、前記位置検出装置の検出信号に基づいて前記モータの回転を制動し停止させることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動レボルバ装置。
  4. 前記記憶装置に記憶される複数の前記穴間制御データを、操作者が個別に設定可能な設定装置をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電動レボルバ装置。
  5. 前記制御装置は、前記レボルバの停止位置の補正分に相当する前記モータの回転量に関するパルス数データに基づいて、前記記憶装置に記憶された前記穴間制御データであるパルス数データを更新することを特徴とする請求項1記載の電動レボルバ装置。
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