JP4267342B2 - 遊技台のリール駆動ユニットのリール停止位置検査調整方法及びそれに用いられるリール停止位置検査調整装置 - Google Patents

遊技台のリール駆動ユニットのリール停止位置検査調整方法及びそれに用いられるリール停止位置検査調整装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシン(パチスロ)に代表される遊技台の絵柄変動表示に用いられるリール駆動ユニットの停止位置検査調整方法およびこの方法に用いるリール停止位置検査調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スロットマシン等の遊技台は、複数の絵柄が外周面に施されたリールをステッピングモータで駆動するリール回転装置を有し、このリール回転装置により絵柄の移動表示を行っている。
【0003】
リール回転装置は、取付ベース上に固定されたステッピングモータ及びその回転軸に装着された円形状リール枠の外周に複数の絵柄を印刷したリール帯を接着して構成されたリール駆動ユニットを複数並列に配置することで構成されている。複数の部品により構成されるリール駆動ユニットは、部品の精度のバラツキ等により最終的に絵柄停止位置が個々にバラツキを生じることとなる。リール停止位置のバラツキの主な要因は、以下のようなものである。
▲1▼部品の組み立て精度のバラツキ(リール帯の貼り位置ズレ、部品のガタ等の累積)
▲2▼ステッピングモータの回転軸とモータ内部のローターとの取付角度のバラツキ
▲3▼ステッピングモータのトルク性能のバラツキと、リールの重量のバラツキとによる停止時の滑り量のバラツキ
【0004】
上記したようなリール停止位置のバラツキを最終的に修正するために、リールの回転を検出するセンサの取付位置やフレームに装着されるセンサの検知片の取付位置を調整することで、リールの停止位置を調整する機構が提唱されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−126231号公報(第4頁、第5頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載の機構では、センサ及び検知片を調整可能にしているものの、調整量を決定する目安になるものが無いため調整量を的確に決定することが困難で、必ずしも適切なリール停止位置の調整を行えるものではなかった。
【0007】
そこで、本発明は、適切なリール停止位置となるようにリール駆動ユニットを正確に組み立てることができると共に、絵柄の停止位置ズレを的確に調整することができるリール停止位置検査調整方法、及びリール停止位置検査調整装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、パルス供給により単位回転角度あて回転するステッピングモータと、該ステッピングモータの回転軸に装着されるリール枠と、該リール枠に装着されるリール帯と、前記リール枠に取付位置調整可能に設けられる検知片と、該検知片が前記リール枠の回転に伴って通過したことを検知するセンサと、リール枠の外周近傍に固定配置されて基準位置を指示する基準部と、を含み構成される遊技台のリール駆動ユニットのリール停止位置検査調整方法であって、前記リール帯の装着を除いて前記リール駆動ユニットを組み立てる工程と、前記組み立てたリール駆動ユニットの前記ステッピングモータを回転させ、前記検知片の通過を前記センサが検出することに基づいて、所定のタイミングでパルス供給を断つことによりステッピングモータを停止させてリール枠を停止させ、前記基準部が指示する基準位置に臨むリール枠の外周部を基準停止位置とし、この基準停止位置を貼り付け開始位置として前記リール帯を前記リール枠に装着する工程と、前記リール駆動ユニットの前記ステッピングモータを駆動してリールを所定の回転速度で回転させ、リールを基準停止位置に停止させる標準制御のタイミングで全相励磁によりステッピングモータを停止させてリールを停止させる工程と、前記ステッピングモータの全相励磁により停止したリールの基準停止位置と、基準部が指示する基準位置とのズレを検査することで、全相励磁によりステッピングモータを急停止させた際に生じる滑り量のバラツキを停止位置のズレの有無として判定し、停止位置のズレが有る場合は、停止位置のズレが予め定めた基準値以内となるように、パルス供給・停止の基準となる検知片の取付位置を調整する工程と、からなることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、パルス供給により単位回転角度あて回転するステッピングモータと、該ステッピングモータの回転軸に装着されるリール枠と、該リール枠に装着されるリール帯と、前記リール枠に取付位置調整可能に設けられる検知片と、該検知片が前記リール枠の回転に伴って通過したことを検知するセンサと、を含み構成される遊技台のリール駆動ユニットを取り付ける取付部と、前記取付部に取り付けたリール駆動ユニットの前記リール枠の外周近傍に固定配置され、前記リール帯貼り付け開始位置の基準位置を指示する基準部と、前記リール駆動ユニットの前記ステッピングモータを回転させ、前記検知片の通過を前記センサが検出することに基づいて、所定のタイミングでパルス供給を断つことによりステッピングモータを停止させてリール枠を停止させ、前記基準部が指示する基準位置に臨むリール枠の外周部である基準停止位置を検索する基準位置検索制御と、前記リール駆動ユニットの前記ステッピングモータを駆動してリールを所定の回転速度で回転させ、リールを基準停止位置で停止させる標準制御のタイミングで全相励磁によりステッピングモータを停止してリールを停止させる検査制御と、を行う制御部と、前記制御部による検査制御の結果、ステッピングモータの全相励磁により停止したリールの基準停止位置と基準部が指示する基準位置とのズレに相当するリールの回転角度をステッピングモータの単位回転角度を基準として取得した調整情報に基づき、前記検知片の取付位置を前記ステッピングモータの単位回転角度毎に調整する調整治具と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技台のリール停止位置検査調整方法と、これに用いるリール停止位置検査調整装置の好適な実施形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
図1は、遊技台のリール回転装置の一例を示す外観斜視図で、リール回転装置10は、概略、リール駆動ユニット20〜40と、これらを収納するケース部材12とで構成されている。リール駆動ユニット20〜40は、リール帯130に印刷される絵柄の配列が異なるだけで、構造的には、いずれも同一の部品で構成されている。各リール駆動ユニット20〜40は、それぞれ個別にケース部材12内に着脱可能に収納されている。
【0012】
図2は、リール駆動ユニットの分解斜視図である。リール駆動ユニット20〜40は、絵柄を移動表示させるための構成として、概略、取付ベース110、センサブラケット112、ステッピングモータ120、リール帯130、リール枠140、検知片150、補強リム170、センサ180で構成される。その他、絵柄を背後から照明するためのバックライトケース192と照明基板194とを備えている。
【0013】
上記取付ベース110は、平板上に、センサブラケット112、ステッピングモータ120、バックライトケース192を装着するための取付部や、上記ケース部材12に装着するためのブラケット類が形成されている。センサブラケット112は、取付ベース110上に取り付けられ、先端に後述する検知片150の通過を検出するためのセンサ180が装着される。
【0014】
ステッピングモータ120は、例えば4相式で、1回転200ステップ程度の分解能を持ったものを1−2相励磁方式で駆動する。従って、1回転を400パルスで制御することができ、回転角度を0.9度/パルスで制御することができる。また、ステッピングモータ120の回転軸には、回転軸と直交するようにピン120aが装着されている。ピン120aは、後述のリール枠140を所定の回転角度に固定する。ピン120aには、リール停止時の衝撃を和らげるための緩衝部材122が装着されている。リール停止時の慣性力は、緩衝部材122を介してステッピングモータ120へ伝えられることになる。
【0015】
ステッピングモータ120の回転軸には、リール枠140が装着される。リール枠140は、ステッピングモータ120の回転軸に取り付けられるボス部142とリール帯130が貼り付けられるリム部144と、ボス部142とリム部144とを連結するための4本の連結部143とで構成されている。このような構成にすることで、リール枠140は、軽量化が測られ、ステッピングモータ120への負荷を低減している。また、リール駆動ユニット20〜40では、リール枠140の連結部143の1本に検知片150がネジ160により取り付けられるものとし、この検知片150は、リール枠140の回転方向に対して取付位置が調整可能な構造になっている(後に詳述)。
【0016】
リール枠140のリム部144の周囲には、リール帯130が接着される。同時にリール帯130の反対側端には、リール帯130の補強を目的として補強リム170が接着される。
【0017】
バックライトケース192は、プラスチック製の枠体で3つに仕切られた区画を有している。各区画は絵柄停止位置に対応させるもので、3つの絵柄を個別に照明することができるようになっている。バックライトケース192の背面には照明基板194が取り付けられている。照明基板194は、複数のLED194aを実装した基板で、バックライトケース192に形成された区画単位でLED194aを点灯制御可能な回路に構成されている。バックライトケース192も、取付ベース110に装着される。
【0018】
以上のように、リール駆動ユニット20〜40は、上述した複数の部品によって構成されている。なお、リール駆動ユニットとしての部品構成は、上記のものに限らず、最低限、「ステッピングモータと、該ステッピングモータの回転軸に装着されるリール枠と、該リール枠に装着されるリール帯と、前記リール枠に取付位置調整可能に設けられる検知片と、該検知片が前記リール枠の回転に伴って通過したことを検知するセンサと」を備えていれば、その余の構成を備えたものであっても良い。
【0019】
次に検知片150の取付構造について、図3および図4に基づいて説明する。図3は、リール枠140に取り付けられた検知片150を示す正面図である。図4は、図3の側面図である。
【0020】
検知片150は、所定の幅を有する板材をL字状に屈曲させた外観で、リール枠140に固定される固定部150aと、上記センサ180に検出される被検知部150bとからなり、固定部150aの適所にはリール枠140に取り付けるためのネジ孔154が形成されている。ネジ孔154の下側には、突起部152が形成されている。対応するリール枠140側には、検知片150のネジ孔154に対応する位置にリール回転方向に沿って形成された長孔146と突起部152に対応する位置に孔148とが形成されている。検知片150は、ネジ160によりリール枠140に取り付けられている。
【0021】
すなわち、取り付けられた検知片150は、突起部152を回転中心にして長孔146の長さ分リール回転方向に回転可能になっている。このように、リール枠140に対する検知片150の取付位置をリール回転方向に沿って調整することで、検知片150の被検出部150bがセンサ180に検出されるタイミングを調整し、検出片150をセンサ180が検出することに基づいてリール停止制御が行われた時に、遊技者が見える絵柄の停止位置を微調整することが可能となる。
【0022】
次にリール停止位置検査調整装置の実施形態について説明する。図5は、リール停止位置検査調整装置の外観斜視図である。リール停止位置検査調整装置は、リール駆動ユニット20〜40の何れか一つを装着し、装着されたリール駆動ユニット20〜40を所定の条件で回転・停止させることにより、リール停止位置ズレを検査して、リール停止位置及び停止位置ズレを所定の範囲以内に調整するための装置である。リール停止位置検査調整装置は、リール停止位置を検査する本体200と、調整治具600とで構成されている。
【0023】
本体200は、リール駆動ユニット20〜40を取り付ける取付部210と、リール停止位置の基準となる基準位置を示すための基準部230と、リール駆動ユニットを回転・停止制御を行うための制御部240とで構成されている。
【0024】
リール駆動ユニット20〜40の取付部210は、ベース板211と柱212とで構成されている。ベース板211の側面には、リール駆動ユニット20〜40をケース部材12に収納し取り付けるためのブラケットを固定する下部固定部213が、柱212の側面には、リール駆動ユニット20〜40をケース部材12に収納し取り付けるためのブラケットを固定する上部固定部214がそれぞれ形成されている。これらの他にも、ケース部材12に収納する際に案内するための溝や位置決めピン等も形成されるものとし、ケース部材12にリール駆動ユニット20〜40を装着した状態と同じ状態に固定できるように構成することが、誤差要因を極力排除する観点から望ましい。
【0025】
停止位置基準部230は、本実施形態では、支柱232と揺動ブラケット234と基準片236とで構成されている。支柱232は、ベース板211上に垂直に固定された円柱で揺動ブラケット234を案内するための溝232aが形成されている。溝232aは、支柱232の長手方向に沿って形成された部分と、所定の高さで水平方向に形成された部分とで構成されている。
【0026】
揺動ブラケット234は、支柱232に揺動可能に挿入される部材で、側面に位置決めネジ234aが装着されている。位置決めネジ234aは、先端がピン形状となっており、支柱232の溝232aに嵌り合うようになっている。このため揺動ブラケット234は、位置決めピン234aにより支柱232の溝232aに沿って摺動・揺動することになる。これにより後述する基準片236をリール駆動ユニット20〜40から退避させる場合は、溝232aに沿って水平方向に揺動ブラケット234を旋回させ、基準片236をリール駆動ユニット20〜40から遠ざけることができる。
【0027】
基準片236は、揺動ブラケット234に取り付けられるL字型に形成された部材で、材質はアクリル等の透明なものが使用されている。基準片236の先端は、リール枠140外周の基準停止位置の高さに水平に位置するようになっている。すなわち、基準部230は、装着されたリール駆動ユニット20〜40のリール枠140外周の基準停止位置を決定するための目安(基準片236の固定位置に応じて可変設定できる水平基準位置)とするために設けられている。
【0028】
制御部240は、リール駆動ユニット20〜40のセンサ180、ステッピングモータ120のケーブルが接続され、前面の操作スイッチを操作することで、リール駆動ユニット20〜40のリールを回転・停止させる制御を行うものである。操作スイッチとしては、電源スイッチ242、検査モードボタン244、検索モードボタン246、スタートレバー248が設けられている。
【0029】
図6は、上述したリール停止位置検査調整装置の概略機能を示すブロック図である。
【0030】
制御部240のMainCPU300は、本体200の制御を行う中央演算処理装置である。ROM310は、MainCPU300の制御プログラムと制御データとを格納する記憶装置である。ROM310は、バス360を介してMainCPU300に接続されている。RAM320は、リール駆動ユニット20〜40の制御状態、絵柄位置等のデータ等を一時記憶する記憶装置である。RA320は、バス360を介してMainCPU300に接続されている。
【0031】
モータ制御部330は、入出力インターフェース340及びバス360を介してMainCPU300の発生する制御パルスをステッピングモータ120の駆動パルスに変換・増幅し、ステッピングモータ120へ供給すると共に、センサ180からの検出信号を入出力インターフェース340及びバス360を介してMainCPU300へ伝達する。スタートレバーセンサ248a、検索モードボタンセンサ246a、検査モードボタンセンサ244aは、それぞれ入力インターフェース350及びバス360を介してMainCPU300に接続されている。制御部240は、後述する検索モード及び検査モードに応じてリール駆動ユニット20〜40を駆動制御する。
【0032】
制御部240で実行される検索モード及び検査モードの制御について説明する。本実施形態では、検索モードと検査モードとは、基準位置検索処理とモード切替処理とで行われる。
【0033】
概略的には、基準位置検索処理は、リール駆動ユニット20〜40のステッピングモータ120を所定の回転速度で回転させ、リール枠140の検知片150がセンサ180を横切るときの検出信号を検出してから、所定の回転角度になるようにリールを停止させる制御を行うものである。
【0034】
モード切替処理は、上記基準位置検索処理において、リールを停止させる際の停止制御パターンを切り替える処理を行う。検索モードでリールを停止させる場合は、基準位置手前からリールを減速して停止時の滑り量が0になるようにリールを停止させる減速停止パターンが実行される。検査モードでリールを停止させる場合は、遊技台として通常営業時にリールを停止位置で停止させる際に行われる全相励磁停止パターンにより停止制御される。
【0035】
上述した検査モードでのリール停止パターンは、ステッピングモータ120の全相に駆動パルスを出力してステッピングモータ120を急停止させる停止パターンである。全相励磁停止パターンの場合、ステッピングモータ120を急停止させてもリールの慣性で一定の滑りが生じる。このため、検索モードと検査モードとでは同じ停止位置でリールを停止させてもリールの停止位置が異なることとなる。
【0036】
本実施形態では、検索モードはリール駆動ユニット20〜40を構成する部品の組付け誤差や、ステッピングモータ120の回転軸とモータ内のローターとの取付角度のバラツキを含めたリール駆動ユニット20〜40の基準停止位置を求め、求めた基準停止位置をリール帯130の貼り出し開始位置として、上記誤差やバラツキを吸収し、全リール駆動ユニットの停止基準位置を揃えるためのモードである。
【0037】
一方、検査モードは、リールの重さのバラツキとステッピングモータ120のトルク特性のバラツキにより急停止した際に生じる滑り量のバラツキを検証するためのモードである。例えば、リールの重量とステッピングモータ120との組み合せにより、通常営業時と同じ80rpmの回転速度で全相励磁停止した場合、リールの滑り基準値が設計上9パルス分である場合、通常バラツキにより±2パルス=1ステップ分程度のバラツキが生じる。これは、ステッピングモータ120の特性上生じるものである。しかし、これをそのままにした場合、最大で隣接するリール同士の停止位置ズレ量が2ステップに及ぶことになる。この場合、2ステップのズレは、リール直径が250mmの場合、約8mmの絵柄のズレになって現れることになる。
【0038】
仮に、全相励磁停止時の滑りが左リールで7パルス(―2パルス)、中リールで9パルス(±0パルス)、右リールで11パルス(+2パルス)であった場合、左リールの停止位置を全体的に2パルス分回転方向に進めるようにリール枠140の検知片150を位置調整することで、見かけ上の全相励磁停止時の滑り量を中リールと同じ位置に合わせることができる。同様に、右リールに関しては、停止位置を全体的に2パルス分回転方向とは逆の方向に戻すように検知片150を位置調整することで、見かけ上の全相励磁停止時の滑り量を中リールと同じ位置に合わせることができる。このとき検知片150の位置調整に使用されるのが後述の調整治具である。
【0039】
次に、図7に基づいて、制御部240により行われる基準位置検索処理を詳述する。
【0040】
先ず、S402では、スタートレバーセンサ248aの検出信号の有無が判定される。検出信号が検出されるまで待機し、操作された場合は次のS404の処理へ移行する。
【0041】
S404では、制御部240のRAM320の所定の記憶領域に設けられたパルスカウンタに初期値が設定される。パルスカウンタに設定される値は任意の値であってもよいが、検知片150の検出位置とリール帯130の貼り出し開始位置すなわち基準部230の基準片236の位置とが同一になっている方が好ましい。本実施形態では、後述のリール停止処理で検索モードと検査モードとにより停止処理を切り替えていることに応じてパルスカウンタの初期値も異なるものとなっている。
【0042】
S406ではステッピングモータ120を駆動する制御パルスの出力を開始する。なお、この駆動パルス出力処理においては、ステッピングモータ120の駆動によるリールの回転速度が所定の回転速度(例えば、通常営業時と同じ80rpmの回転速度)に達するまで、次のS406処理へ移行しないものとする。
【0043】
S408では、検知片150の検出信号(センサ180からの信号)の有無が判定される。検知片150の検出信号が検出されるまで、S406の駆動パルス出力処理が繰返し行われ、リールは駆動される。このS408で検知片150の検出信号が検出されたと判定された場合は、次のS410の処理へ移行し、パルスカウンタから1減算される。
【0044】
S412では、パルスカウンタの値が0であるかが判定される。パルスカウンタが0で無い場合は、S406へ戻りリールの回転を継続する。リールを回転させるためにステッピングモータ120へ駆動パルスを出力する毎にS410でパルスカウンタが減算され、パルスカウンタの値が0になると、次のS414でリール停止処理が行われる。
【0045】
S414のリール停止処理では、後述のモード切替処理において設定されている減速停止パターン若しくは全相励磁停止パターンのいずれかのデータが設定されているので、そのパターンデータに従ってリールを停止させる。
【0046】
以上の基準位置検索処理により、任意の回転位置から回転を開始したリールは、検知片150を検出後、所定の回転角度に達したときに停止するように制御されることとなる。
【0047】
次に、図8に基づいて、制御部240により行われるモード切替処理を詳述する。
【0048】
先ず、S502では、本体200の前面に設けられた検索モードボタン246と検査モードボタン244のいずれかの操作が行われたかを判定する。いずれの操作もされていない場合は、モードを切り替えることなく処理を終了する。検索モードボタン246もしくは検査モードボタン244のいずれかの操作が行われて、検索モードボタンセンサ246aもしくは検査モードボタン244aの検出信号が入力されると、次のS506の処理へ移行する。
【0049】
S506では、操作されたボタンの種別が判定される。検索モードボタン246の操作が行われた場合、すなわち検索モードボタンセンサ246aからの入力信号であった場合は、S508へ移行する。一方、検査モードボタン244の操作が行われた場合、すなわち検索モードボタンセンサ246aからの入力信号でなかった場合は、S510へ移行する。
【0050】
検索モードボタン246の操作が行われた場合に移行するS508では、上記基準位置検索処理におけるS414の停止処理で使用される停止パターンデータを減速停止パターンに設定する。本実施形態では、検知片150の検出位置が基準部230におけるリール帯130の貼り付け開始位置でもあるため、検知片150を検出してから丁度1回転(360度)でリールを停止させる必要がある。このため、リールを滑らせることなく停止させることを目的とする検索モードでは、減速して停止するまでを含めて1回転=400パルスで停止させる必要がある。このためパルスカウンタに設定される初期値は、減速停止分を除いた数値が設定される。例えば、20パルス若しくは20ステップかけて減速停止させる場合、パルスカウンタに設定する初期値は、380となる。また、本実施形態では、S508で設定される減速停止に要するパルス数を20パルス、パルスカウンタの初期値を380に設定して、検知片150の検出後正確に1回転で停止するように制御している。
【0051】
一方、S506で検索モードスイッチ246の操作ではないと判定された場合、すなわち検査モードボタンセンサ234aからの入力信号であった場合に移行するS510では、停止パターンデータとして通常営業時の停止処理として実行される全相励磁停止パターンを設定する。この全相励磁停止パターンにおいても、停止時のリールの滑りを考慮して、パルスカウンタの値が設定される。本実施形態では、設計上リール重量とステッピングモータ120のトルク特性から全相励磁停止時の滑り量の設計上基準値が9パルスとなっている。従って、検査モード時の基準位置検索処理のS404でパルスカウンタに設定される初期値は、391となる。そして、検査モードでリールを停止させた場合、検索モードにおいて決定されたリール帯130の貼り出し位置から正確にリール帯130が貼られており、且つステッピングモータ120のトルク特性が基準値に納まっていた場合は、検査モードにおいても同一位置に停止することになる。
【0052】
この検査モード時に基準部230が示す基準停止位置よりも手前に停止した場合は、リール重量とステッピングモータ120のトルク特性との組み合せによるリール滑り量が基準値の9パルスよりも短い8、若しくは7パルスで停止したことを示すものである。原因としては、リール重量が軽いかステッピングモータ120のトルク特性が強めに働いていることになるが、リール駆動ユニットとしては、全体的に手前に停止する傾向を示すことが検索モードと検査モードとで運転することにより検証される。逆に、基準停止位置を越えて停止する場合は、リール駆動ユニットとして滑り量の基準値よりも多く滑らないと停止できない傾向をもっていることが判る。
【0053】
以上のように、基準位置検索処理とモード切替処理を行う制御部240は、「リール駆動ユニット20〜40のステッピングモータ120を回転させ、検知片150の通過をセンサ180が検出することに基づいて、所定のタイミング(1周後の検知片通過タイミング)でステッピングモータ120を停止させてリール枠140を停止させ、リールの基準停止位置を検索する基準位置検索制御」と、「リール駆動ユニット20〜40のステッピングモータ120を駆動してリールを所定の回転速度(例えば、80rpm)で回転させ、リールを基準停止位置で停止させる標準制御のタイミングでステッピングモータ120を停止してリールを停止させる検査制御」とを行うことができる。よって、リール停止位置検査調整装置を用いれば、リール駆動ユニット20〜40の停止特性を検証することができ、リールの基準停止位置と基準部230とのズレに応じた調整情報を取得することができる。
【0054】
次に、調整治具600について説明する。図9は、調整治具600をリール枠140にセットした状態を示す。調整治具600は、リール回転中心を位置決めするための回転基準部610と、リール回転中心を基準として検知片150の検出開始位置を決定するための検知片基準部620と、リール回転中心を基準としてパルス量に応じた回転量を示す目盛り部630とで構成されている。なお、調整治具600の材質は、金属、プラスチック等が使用できる。
【0055】
本実施形態の調整治具600では、リール駆動ユニット20〜40の組み立て品を調整することからリール回転中心に順ずるボス142の外周を基準として採用している。回転基準部610は、上下方向を決定する上下方向基準部612と左右方向を決定する左右方向基準部614とで構成されている。この2つの基準辺をボス142の外周に同時に接触させることでリール回転中心を基準として、検知片基準部620および目盛り部630の位置を微調整することができる。なお、回転基準部610は、リール枠140の回転中心そのもの、若しくはそれに準ずる位置を基準として調整治具600を使用できる構成であれば、如何様な構成でも良く、例えば、リール枠140に凸状の回転心を設けると共に、これに挿通される基準孔を設け、回転心に基準孔を挿通して回転基準としても良い。
【0056】
検知片基準部620は、検知片150がセンサ180を最初に横切る側の側面を位置決めするものである。検知片基準部620は、回転基準部610の回転角度に従って回転し、検知片150を位置決めすることができるようになっている。
【0057】
目盛り部630は、ステッピングモータ120のステップ量に応じた回転角度毎に目盛りがケガキされている。目盛りの先端に矢印が設けられ、黒塗りの矢印が設計上の基準位置として他の矢印と識別可能になっている。各目盛りは、リール枠140のスポーク部143の外辺を基準としており、回転基準に対してステップ数に応じた目盛りと外辺Kとを合致させることで、ステップ数に応じた検知片150の取付位置を決定することができるようになっている。
【0058】
図10に調整治具600の使用形態を示す。検査モードにより基準停止位置とリール停止位置とにズレが生じた場合、ズレ量からリールの回転角度を求める。求めた回転角度をステップ数に換算し、基準停止位置から何ステップ進んでいるか若しくは手前で停止しているかを算出する。
【0059】
例えば、直径250mm、ステッピングモータ120が400パルス/revのリール駆動ユニットの基準停止位置と実際の停止位置との違いが基準位置に対して約4mm手前で停止していた場合、これをリール回転角度に換算すると、以下のようになる。
【0060】
4÷(250×π)/400=2.04…
【0061】
すなわち、約2パルス=1ステップ分基準停止位置よりも滑り量が少ない傾向になることが判る。
【0062】
次に、調整治具600をリール駆動ユニットにセットする。リール枠140の内側から調整治具600をセットするため、作業者からは図10に示すように調整治具が観察される。次にリール枠140の検知片150を固定するネジ160を検知片150が移動可能な程度に緩める。検知片150が移動可能になったら、回転基準に対して+1ステップの目盛りと外辺Kとを合致させる。合致させることで検知片150は、1ステップに相当する量だけリール回転方向と反対方向へ移動する。その状態を保ちつつ検知片150が検知片基準位置620に接触している事を確認し、ネジ160を締めて検知片150を固定する。
【0063】
以上のように位置調整を行った検知片150は、正確に1ステップ分遅れてセンサ180に検知されるため、リール停止位置は基準停止位置で正確に停止することになる。
【0064】
以上のように、本実施形態の調整治具600を用い、リール停止位置検査調整装置の検査モードにより取得した調整情報(基準停止位置からのズレ方向とズレ量)に応じて、検知片150の取付位置をステッピングモータ120の単位回転角度毎に調整すれば、そのリール駆動ユニットに適した検知片取付位置へ検知片150をに容易に固定することができる。
【0065】
また、調整治具は上記の例に限らず、図11に示す調整治具600aのように、検知片150を検知片基準部620に押し付けるための保持部材640とボス142に回転基準部610を密着させるための付勢部材650を設けることもできる。保持部材640及び付勢部材650を設けることで調整治具600がリール枠140から脱落することを防止することができるので調整作業の作業性を向上させることができる。
【0066】
図12に示す調整治具600bでは、検知片基準部620の両側に前述の回転基準部610に相当する一対の基準面616が形成されている。この調整治具600bの場合、ボス142上にセットした状態で安定しているため、検知片150の調整作業の作業性を向上させることができる。
【0067】
次に、リール駆動ユニットの組み立て工程について説明する。図13は、上述したリール停止位置検査調整装置の本体200及び調整治具600を用いたリール駆動ユニット20〜40の組み立て工程を示す工程図である。
【0068】
初めに、リール帯130を除いた状態までリール駆動ユニット20〜40の組み立てを行う(S702)。
【0069】
組み立てが完了したリール駆動ユニットをリール停止位置検査調整装置の本体200に取り付ける。リール停止位置検査調整装置本体200の基準部230を旋回し、リール枠140側にセットする(S704)。
【0070】
検索モードスイッチ246を押下して、検索モードに設定し、スタートレバー248を操作し、基準位置検索を行う(S706)。
【0071】
基準部230の基準片236の示す位置を基準停止位置としてリール帯130の貼り付け開始位置とし、これを基準にしてリール帯130を貼り付ける(S708)。
【0072】
リール帯130の貼り付けが完了したら、検査モードスイッチ244を押下し検査モードに切り替え、スタートレバー248を操作して基準停止位置の検査を行う(S710)。
【0073】
停止位置をチェックし、基準片236の示す位置とリール帯130の貼り付け開始位置とが異なる場合、変化量をステッピングモータ120のステップ数に換算し、換算したステップ数分だけ検知片150の取り付け位置を調整治具600で調整する(S712)。
【0074】
再度リール停止位置を検査モードで運転して、調整通りの停止位置で停止するか確認する(S714)。基準片236の示す位置とリール帯130の貼り付け開始位置とが合致している場合は、組み立てが完了する。
【0075】
上記工程の内、S706のリール基準位置検索工程において、基準位置に基づいてリール帯130を貼り付けることで、リール駆動ユニット20〜40を構成する部品の寸法精度のバラツキ及びステッピングモータ120の回転軸とローターとの取り付け角度のバラツキがあっても正確に絵柄位置を決定することができる。
【0076】
また、S710のリール停止位置検査工程で、検査モードでリールを回転停止させることで、リール重量とステッピングモータ120のトルク特性とに応じた停止時の滑り量を測定することができる。
【0077】
更に、S712のリール停止位置調整工程で、その滑り量を調整治具600より容易に基準位置に調整することができる。
【0078】
以上のような工程により、リール駆動ユニット20〜40を組み立てることで、停止位置のバラツキを調整し、正確な位置で停止するリール駆動ユニットを組み立てることができる。
【0079】
本実施形態においては、リール駆動ユニット毎に停止位置を検査調整する形態について説明しているが、無論、1台の遊技台に必要なリール数分を同時に回転・停止制御して停止位置を検査調整するようにしても良い。
【0080】
また、検査モードにおいて、任意の絵柄位置を停止できるようにして、任意の絵柄の停止位置を検査確認できるように構成してもよい。その場合、図7のS404において絵柄位置に応じたパルス数を設定するようにすると良い。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る遊技台のリール駆動ユニットのリール停止位置検査調整方法によれば、組立工程を進める段階において、部品精度のバラツキ等を含めて、組み立てたリール駆動ユニットの基準停止位置を決定し、この基準停止位置に合わせてリール帯を装着してリール駆動ユニットを完成させるので、リール駆動ユニットの検知片とセンサの取付位置に対して正確な位置に絵柄位置を合わせることができる。
【0082】
しかも、組み上がったリール駆動ユニットを通常営業時と同じ条件である標準制御のタイミングで基準位置にリールを停止させる制御を行い、リール重量とステッピングモータとの組み合せの結果生じる停止時の滑り量のバラツキを検証し、ズレがあった場合には、停止位置のズレが予め定めた基準値以内となるように、検知片の取付位置を調整するので、リール駆動ユニット個々の誤差要因に影響されない高精度のリール停止位置調整を行うことが可能となる。
【0083】
また、請求項2に係る遊技台のリール駆動ユニットのリール停止位置検査調整装置によれば、取付部にリール駆動ユニットを取り付けて、制御部により基準位置検索制御を行うことで、停止したリール枠における基準部の対応する部位を基準停止位置とすることができ、この基準停止位置を基準にリール帯を装着してリール駆動ユニットを完成させれば、リール駆動ユニットの検知片とセンサの取付位置に対して正確な位置に絵柄位置を合わせることができる。
【0084】
しかも、組み上がったリール駆動ユニットに対して、制御部により検査制御を行い、リール重量とステッピングモータとの組み合せの結果生じる停止時の滑り量のバラツキを容易に検証することができる。更に、検査制御の結果、リールの基準停止位置と基準部とのズレがあった場合には、このズレに応じて取得した調整情報に基づき、調整治具を用いて検知片の取付位置をステッピングモータの単位回転角度毎に調整できるので、リール駆動ユニット個々の誤差要因に影響されない高精度のリール停止位置調整を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技台のリール回転装置の外観を示す分解斜視図である。
【図2】リール回転装置を構成するリール駆動ユニットの分解斜視図である。
【図3】リール駆動ユニットのリール枠の検知片の取付状態を示す正面図である。
【図4】リール駆動ユニットのリール枠の検知片の取付状態を示す側面図である。
【図5】リール停止位置検査調整装置の外観を示す斜視図である。
【図6】リール停止位置検査調整装置の制御ブロック図である。
【図7】リール停止位置検査調整装置の制御部で行う基準位置検索処理の制御の流れを示すフローチャートである。
【図8】リール停止位置検査調整装置の制御部で行うモード切替処理の制御の流れを示すフローチャートである。
【図9】リール停止位置検査調整装置の調整治具をリール枠に取り付けた状態の正面図である。
【図10】リール停止位置検査調整装置の調整治具を用いた検知片の取付位置の調整方法を示す説明図である。
【図11】他の例の調整治具をリール枠に取り付けた状態の正面図である。
【図12】他の例の調整治具をリール枠に取り付けた状態の正面図である。
【図13】リール停止位置調整方法の作業工程を示す工程図である。
【符号の説明】
10 リール回転装置
12 ケース部材
20〜40 リール駆動ユニット
110 取付ベース
112 センサブラケット
120 ステッピングモータ
122 緩衝部材
130 リール帯
140 リール枠
150 検知片
160 ネジ
170 補強リム
180 センサ
200 本体
210 取付部
230 基準部
240 制御部
300 MainCPU
310 ROM
320 RAM
330 モータ制御部
340 入出力インターフェース
350 入力インターフェース
360 バス
600(600a,600b) 調整治具

Claims (2)

  1. パルス供給により単位回転角度あて回転するステッピングモータと、該ステッピングモータの回転軸に装着されるリール枠と、該リール枠に装着されるリール帯と、前記リール枠に取付位置調整可能に設けられる検知片と、該検知片が前記リール枠の回転に伴って通過したことを検知するセンサと、リール枠の外周近傍に固定配置されて基準位置を指示する基準部と、を含み構成される遊技台のリール駆動ユニットのリール停止位置検査調整方法であって、
    前記リール帯の装着を除いて前記リール駆動ユニットを組み立てる工程と、
    前記組み立てたリール駆動ユニットの前記ステッピングモータを回転させ、前記検知片の通過を前記センサが検出することに基づいて、所定のタイミングでパルス供給を断つことによりステッピングモータを停止させてリール枠を停止させ、前記基準部が指示する基準位置に臨むリール枠の外周部を基準停止位置とし、この基準停止位置を貼り付け開始位置として前記リール帯を前記リール枠に装着する工程と、
    前記リール駆動ユニットの前記ステッピングモータを駆動してリールを所定の回転速度で回転させ、リールを基準停止位置に停止させる標準制御のタイミングで全相励磁によりステッピングモータを停止させてリールを停止させる工程と、
    前記ステッピングモータの全相励磁により停止したリールの基準停止位置と、基準部が指示する基準位置とのズレを検査することで、全相励磁によりステッピングモータを急停止させた際に生じる滑り量のバラツキを停止位置のズレの有無として判定し、停止位置のズレが有る場合は、停止位置のズレが予め定めた基準値以内となるように、パルス供給・停止の基準となる検知片の取付位置を調整する工程と、
    からなることを特徴とする遊技台のリール駆動ユニットのリール停止位置検査調整方法。
  2. パルス供給により単位回転角度あて回転するステッピングモータと、該ステッピングモータの回転軸に装着されるリール枠と、該リール枠に装着されるリール帯と、前記リール枠に取付位置調整可能に設けられる検知片と、該検知片が前記リール枠の回転に伴って通過したことを検知するセンサと、を含み構成される遊技台のリール駆動ユニットを取り付ける取付部と、
    前記取付部に取り付けたリール駆動ユニットの前記リール枠の外周近傍に固定配置され、前記リール帯貼り付け開始位置の基準位置を指示する基準部と、
    前記リール駆動ユニットの前記ステッピングモータを回転させ、前記検知片の通過を前記センサが検出することに基づいて、所定のタイミングでパルス供給を断つことによりステッピングモータを停止させてリール枠を停止させ、前記基準部が指示する基準位置に臨むリール枠の外周部である基準停止位置を検索する基準位置検索制御と、前記リール駆動ユニットの前記ステッピングモータを駆動してリールを所定の回転速度で回転させ、リールを基準停止位置で停止させる標準制御のタイミングで全相励磁によりステッピングモータを停止してリールを停止させる検査制御と、を行う制御部と、
    前記制御部による検査制御の結果、ステッピングモータの全相励磁により停止したリールの基準停止位置と基準部が指示する基準位置とのズレに相当するリールの回転角度をステッピングモータの単位回転角度を基準として取得した調整情報に基づき、前記検知片の取付位置を前記ステッピングモータの単位回転角度毎に調整する調整治具と、
    を備えたことを特徴とする遊技台のリール駆動ユニットのリール停止位置検査調整装置。
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