JP3890637B2 - シャッターの障害物感知装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、障害物が接触したときにシャッターを安全側に動作制御するシャッターの障害物感知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
開口部を昇降するシャッターには、昇降の途中で障害物を感知したとき、シャッターを安全制御させる障害物感知装置が設けられている。
この障害物感知装置は、例えば、実公昭55−53036号公報に開示されている。
【0003】
障害物感知装置は、シャッターの座板上に設けられ、障害物感知時に送信部から光信号により上部(シャッターケース等)側の受信部に感知信号を出力し、制御盤に対し安全制御を行う構成である。
具体的には、シャッター下降中に座板下部の感知体に障害物が接触すると送信部が感知信号を送信する。感知体としては、感知片の移動を検知する座板スイッチや、テープスイッチ等で構成される。
【0004】
受信部では、この感知信号を受けて制御盤に対し停止の制御信号を出力してシャッター下降を停止させる。
また、他の安全制御としては、障害物感知でシャッターの下降を停止させた後、反転上昇させ再度停止させるものがある。
【0005】
送信部は、バッテリ駆動されるものであり、このバッテリの電圧が低下すると障害物に接触しても感知信号の送信が不能となるため、バッテリの電圧低下を検知する装置がある(例えば、特公平7−74577号公報に開示)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、バッテリの電圧低下を検知する装置が作動して、ブザー等で操作者に報知しても、環境などによる音量不足やブザーの故障などにより、操作者に伝わらない状態となることが考えられる。このとき、ユーザーは障害物感知機能が作動しない状態であるにもかかわらず、これを知らずにシャッターを開閉させることとなる。
そして、この状態が長期間継続した場合には、送信部のバッテリの電圧が無くなり、送信部からの感知信号も送信不能となることが考えられる。
また、シャッターが長期間全閉状態の場合には、この全閉期間中に送信部のバッテリが無くなることが考えられる。
【0007】
上記のような送信部のバッテリは定期的に交換されるため、このバッテリが無くなるまで使用することは稀であり、これに比して障害物感知装置に設けられ、障害物接触時に作動する感知手段(感知スイッチや、座板の移動機構等)の動作不良の発生を考慮しておく必要がある。
この感知手段が動作不良となると、バッテリが通常電圧であっても感知信号が送信されず、障害物感知できないことになる。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、障害物感知装置の感知動作の不良時にこれを検知して操作者により適切に伝えることができ、障害物感知時には常にシャッターを安全側に制御できるシャッターの障害物感知装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のシャッターの障害物感知装置は、請求項1記載のように、シャッター開閉操作を行うための操作部PBSと、
前記シャッターに障害物が接触したときに作動する感知機構と、
該感知機構の作動時に感知信号を送信する送信部2aと、
開閉機Mを回転制御し、前記操作部PBSの開閉操作に対応してシャッターを開閉させ、前記送信部2aが感知信号を送信すると前記シャッターを安全側に制御する開閉制御手段3と、
前記開閉機Mの回転でカウント動作するカウンタ部で構成されており、前記シャッターが床面より下方位置に相当するカウント値まで前記開閉機Mの回転数が達したことを検知する下限リミット検知手段21と、
前記下限リミット検知手段21の検知時に障害物感知動作不良状態であると判定して該動作不良状態の旨を記憶しシャッターを停止させるとともに、前記動作不良状態の旨が記憶されている期間中は、前記操作部PBSの開閉操作があってもシャッターを正常時と異なる状態で開閉させる不良時制御部2bと、
を備えたことを特徴としている。
【0010】
また、請求項2記載のように、前記不良時制御部2bは、前記送信部2aからの感知信号を受けて前記シャッターを少なくとも停止制御して開閉を安全化する構成とすることができる。
【0011】
また、請求項3記載のように、前記不良時制御部2bは、前記障害物感知動作不良状態と判定したときに報知部30を介して外部に該動作不良状態を報知する構成としてもよい。
【0012】
また、請求項4記載のように、前記不良時制御部2bは、前記障害物感知動作不良状態と判定した後に、前記送信部2aからの感知信号を受けたとき前記動作不良状態の旨の記憶をクリアし、正常状態と判定しシャッターを正常時の状態で開閉させる構成とすることができる。
【0013】
また、請求項5記載のように、シャッター開閉操作を行う上昇/下降/停止の各押釦スイッチが設けられた操作部PBSと、
シャッターに障害物が接触したときに作動する感知機構と、
該感知機構の作動時に感知信号を送信する送信部2aと、
前記操作部PBSの上昇あるいは下降の押釦スイッチ10,13の操作に基づいて該操作の方向に開閉機Mを駆動する電源を継続的に自己保持して供給する自己保持用リレー接点OM,OCを有しており、前記操作部PBSの押釦スイッチ10,13の操作に対応してシャッターを開閉させ、前記送信部2aが感知信号を送信すると前記シャッターを安全側に制御する開閉制御手段3と、
前記開閉機Mの回転でカウント動作するカウンタ部で構成されており、前記シャッターが床面より下方位置に相当するカウント値まで前記開閉機Mの回転数が達したことを検知する下限リミットスイッチ21と、
前記開閉制御手段3の自己保持用リレー接点に接続線を介して接続され、該自己保持用リレー接点への電源供給を供給/あるいは遮断可能な自己保持解除用リレー接点RY1を備え、前記下限リミットスイッチの検知時に該自己保持解除用リレー接点を開き自己保持を解除状態に保持する不良時制御部2bと、
を備えたことを特徴としている。
【0014】
また、請求項6記載のように、前記不良時制御部2bには、前記開閉制御手段3に接続され前記下限リミットスイッチ21の作動状態を電圧変化で検出する電圧監視部28と、前記操作部PBSの停止用押釦スイッチ16の操作状態を電圧変化で検出する操作検出部29が設けられ、
前記自己保持の解除状態において、停止用押釦スイッチの操作を受けて自己保持解除用リレー接点を閉じ、以降の上昇/下降の押釦スイッチの操作を自己保持できるよう構成することもできる。
【0015】
上記構成によれば、シャッターに障害物が接触したことを感知する障害物感知動作不良状態時には、シャッターが床面に接しても感知信号が出力されず、シャッターが床面より下方位置に相当するカウント値まで開閉機の回転数が達したことを下限用リミットスイッチ21で検出される。
不良時制御部2bの電圧監視部28は、下限用リミットスイッチ21の作動状態を電圧変化で検出し、検出時に動作不良状態の旨を記憶しシャッターを停止させる。
また、記憶が動作不良状態である期間中は、操作部PBSの開閉操作があってもシャッターを正常時と異なる状態で開閉させて、障害物感知装置の動作不良を操作者にシャッターそのものの動作で知らせる。
このとき、報知部30からは動作不良状態が音等で外部報知される。
この後、障害物感知装置からの感知信号を受けたとき前記動作不良状態の旨の記憶をクリアし、正常状態と判定しシャッターを正常時の状態で開閉させる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図1,図2を用いて説明する。
この実施の形態では、開閉制御手段3が商用電源(3相交流)で動作し開閉機Mを回転制御する構成とされる。
シャッターの座板には、障害物感知装置が設けられ、この障害物感知装置は、障害物接触時に作動する感知機構と、感知機構の作動時に感知信号を送信する送信部2aが設けられる。
【0017】
感知機構の構成例としては、シャッターに対し移動自在な座板と感知スイッチにより、障害物接触時に座板が移動し感知スイッチが作動する構成としたり、座板部分にテープスイッチ等を直接設ける構成にできる。
この感知機構は、障害物接触時に限らず、シャッターが下降し床面に接触した際にも同様に作動する。
送信部2aからの感知信号は、不良時制御部2bの受信回路25で受信され開閉制御手段3に出力され、開閉制御手段3は、シャッター開閉を停止させる等、安全となるよう制御する。
これら送信部2aと受信回路25との間の伝送媒体は、所定波長の光や、所定周波数の電波等、感知信号を受信回路25側に無線送信できるものを用いる。
また、無線通信に限らず、電線路を介して有線伝送する構成としてもよい。具体例としては、ガイドレールの上下方向に沿ってテープスイッチを配設しておき、感知機構の作動時に押圧片がガイドレール内のテープスイッチを押圧作動する構成があり、このテープスイッチは、不良時制御部2bに直接接続される。
【0018】
開閉制御手段3は、電源供給回路と制御回路とで構成されている。
電源供給回路は、電源ラインと開閉機Mとの間に接続され、電源供給を制御して開閉機Mを正転/逆転させシャッターを開放/閉鎖する。例えば、3相交流の電源ラインに対し、その各相に開放用と閉鎖用(うち2相を入れ替えた形で接続)のリレー接点を並設し、一方のリレー接点を閉じることにより、開閉機Mを正転/逆転制御する。
制御回路には、操作部PBSの各開閉スイッチが所定の配線で接続され、この操作部PBSの開閉操作に対応して電源供給回路のリレー接点を開閉制御し、開閉機Mへの電源供給を切り替えシャッターを開閉停止させる。
【0019】
この開閉制御手段3の制御回路は、図2の回路図に示されている。制御回路は、電源ラインに並列接続された開放側回路と閉鎖側回路を有する。
開放側回路は、上昇用の押釦スイッチ10と、この押釦スイッチ10に直列な開放用リレー11で構成される。
閉鎖側回路は、下降用の押釦スイッチ13と、この押釦スイッチ13に直列な閉鎖用リレー14を有する。
【0020】
また、常閉接点の停止用押釦スイッチ16、及び不良時制御部2bのリレー制御部27の自己保持解除用リレー接点RY1を介して、これら開放側回路及び閉鎖側回路の開放、閉鎖用の各リレー11,14には、それぞれ並列に、開放用の自己保持用リレー接点18及び閉鎖用の自己保持用リレー接点19が接続される。
【0021】
そして、上昇用の押釦スイッチ10が押下されると、自己保持用リレー接点18が閉じ、開放用リレー11が通電され、開閉機Mに対して開放用の電源が供給される。
以降は、上昇用押釦スイッチ10が離されても自己保持用リレー接点18を介して開放用リレー11が継続して通電され、開閉機Mが連続して駆動しシャッターが開放されるようになっている。
【0022】
シャッターが上限位置に達すると、開放側回路の開放用リレー11に直列な上限用リミットスイッチ20が開き、開放用リレー11が非通電状態となり開閉機Mは停止する。
また、停止用押釦スイッチ16が操作されたときにも開放用リレー11が非通電状態となり、開閉機Mは停止する。
【0023】
シャッター下降の動作は、上記開放の動作とほぼ同様に、下降用の押釦スイッチ13の操作により、自己保持用リレー接点19を介して閉鎖用リレー14に対する自己保持動作が行われ前記感知手段が作動し開閉制御手段3が停止制御するまで、(あるいは下限リミット検知手段が検知するまで)連続して下降する。
この下降時においても同様に停止用押釦スイッチ16の操作で閉鎖用リレー14が非通電状態となり、開閉機Mは停止する。
【0024】
上記下限リミット検知手段は、図示のように下限用リミットスイッチ21で構成でき、シャッターが床面に接触した位置よりも下方の位置に設定される。
具体的には、この下限用リミットスイッチ21は開閉機Mの回転数でカウント動作するカウンタ部で構成され、このカウンタ部においてシャッターが床面に接触した位置相当のカウント値よりも下方の位置に相当するカウント値を設定しておく。
即ち、この下限用リミットスイッチ21は通常のシャッター開閉時には作動せず、シャッターが床面に接触したときに障害物感知装置が作動して開閉制御手段3が下降を停止させるが、障害物感知装置の異常時に床面の接触が感知されなかったときに下限用リミットスイッチ21が開きシャッターを停止させるようになっている。
【0025】
次に、開閉制御手段3の制御回路には、不良時制御部2bが所定本数の接続線23を介して接続される。
不良時制御部2bの内部構成は、図1に示すように送信部2aから無線送信された感知信号を受信する受信回路25が設けられ、この感知信号は信号判定部26に出力される。
【0026】
信号判定部26は、シャッターが障害物に接触して受信回路25から感知信号が入力されたときには、リレー制御部27に対し停止等の安全化制御を行う。
また、後述する電圧監視部28からの作動信号の入力時には、前記障害物感知装置の動作不良と判定し、リレー制御部27に対し停止及び自己保持解除の制御を行う。
この後、後述する操作検出部29から検出信号が入力されると、自己保持解除状態を自己保持可能な状態(初期状態)に復帰させる。
この信号判定部26は、障害物感知装置が正常状態であると判定したとき障害物感知装置の動作判定を記憶する記憶部の記憶内容(フラグ)を0(クリア)状態に維持し自己保持状態とし、動作不良状態であると判定したとき(自己保持解除の期間中)、フラグを1(セット)状態に保持する。
【0027】
リレー制御部27は、接続線23を介して開閉制御手段3の制御回路に設けられた開放側回路及び閉鎖側回路の各リレーへの電源供給の供給/遮断の切り替え制御を行う。
このリレー制御部27には、図2に示す複数のリレー接点が設けられる。
自己保持解除用リレー接点RY1は、停止用押釦スイッチ16,上昇用押釦スイッチ10,下降用押釦スイッチ13の共通接続点P1と、自己保持用リレー接点18,19の共通接続点P2との間に設けられる常閉接点である。
信号判定部26が障害物感知装置の動作不良と判定したときには、この自己保持解除用リレー接点RY1が開かれ自己保持が解除され、この後、初期状態への復帰時には自己保持解除用リレー接点RY1を閉じる。
反転用リレー接点RY2は、共通接続点P1と、開放側回路の上昇用押釦スイッチ10の後段位置(接続点P3)の間に設けられる常開接点である。
【0028】
リレー制御部27には、各リレー接点RY1,2にそれぞれ対応する2個の感知用リレー(不図示)が設けられる。
そして、信号判定部26からの制御を受けて、リレー制御部27は、後述するタイミングでリレー接点RY1,2を切り替える。
このリレー制御部27は、障害物検知時のリレー制御と、障害物感知装置の動作不良時のリレー制御とをそれぞれ行う。
【0029】
電圧監視部28は、制御手段3と不良時制御部2bとを接続する接続線23の一部から導出されて下限リミットスイッチ21の作動状態を電圧で監視する。
図2に示すように、不良時制御部2bの接続端子P5は開閉制御手段3の制御回路の共通する制御(電源)ラインP1に接続され、接続端子P7は、閉鎖側回路の下限用リミットスイッチ21の前段位置P8に接続される。
これにより、下限リミットスイッチ21が作動(開放)したときには、これら接続端子P5,P6間の電圧が印加されなくなり、このとき、電圧監視部28は、作動信号を信号判定部26に出力する。
【0030】
操作検出部29も同様に接続線23の一部から導出され、操作部PBSの操作状態を電圧で検出する。
不良時制御部2b(リレー制御部26)の接続端子P5,P6部分の電圧を検出する。接続端子P5,P6は、停止用押釦スイッチ16を介して開閉制御手段3の制御回路の共通する制御(電源)ラインP1,P4に接続されている。
停止用押釦スイッチ16が押下されると、P1,P4間の電圧が電圧無しの状態に変化する。
操作検出部29は、この電圧の変化に基づき停止用押釦スイッチ16が押下されたことを検出し、検出信号を信号判定部26に出力する。
【0031】
停止用押釦スイッチ16は、通常のシャッター開閉時には上昇/下降の停止用として用いられるが、前記信号判定部26が自己保持解除状態としてリレー接点RY1を開いているときの状態では、シャッター動作を初期状態に復帰させるための復帰キーとして用いられる。
即ち、この自己保持解除状態のとき、停止用押釦スイッチ16が押下されると、操作検出部29は、P1,P4間の電圧が0になることを検出し検出信号を出力する。これを受けて信号判定部26は、自己保持解除状態を解除させ初期状態に復帰させる制御を行い、リレー制御部27のリレー接点RY1が閉じられる。
【0032】
上記構成による障害物感知装置の動作不良時の処理を図3のフローチャートを用いて説明する。
初期状態において、リレー接点RY1が閉じられた状態にあり、フラグは0である(SP1)。
しかし、障害物感知装置が故障したとき、即ち、送信器2aのバッテリ切れや、感知機構の動作不良時等には、シャッター下降時においてこのシャッターの座板が床面に接触しても送信器2aからは感知信号が送信されず、シャッターはこの床面で停止することなく下降を続ける。
【0033】
これにより、下限用リミットスイッチ21が作動し(SP2-Yes)、電圧監視部28からの作動信号を受けて信号判定部26は障害物感知装置が動作不良と判定し、フラグを1にセットする(SP3)。
信号判定部26は、フラグが1にセットされている期間中(SP4-Yes)は、リレー制御部27を介してシャッター開閉を正常時と異なる状態にする。
具体的にはリレー制御部27に対し自己保持解除の制御を行い、リレー接点RY1を開き(SP5)、開閉用押釦スイッチ10,13の自己保持動作を解除する(SP25)。
これにより、自己保持用リレー接点18,19への通電を遮断し、シャッターの下降が停止する。
【0034】
この自己保持解除状態においては、上昇用押釦スイッチ10、下降用押釦スイッチ13のいずれを操作しても、自己保持用リレー接点18,19が通電されない状態となる。
よって、この自己保持解除状態の期間中では、上昇用押釦スイッチ10/あるいは下降用押釦スイッチ13が操作されると、押している期間のみ上昇用リレー接点11/あるいは閉鎖用リレー接点14が通電され、開閉機Mを介してシャッターが同方向に上昇/あるいは下降することになる。
【0035】
このように障害物感知装置の動作不良時にシャッターの開閉が自己保持解除状態に制御することにより、シャッターを開閉操作しても継続的な開閉がなされず、上昇、下降用押釦スイッチ10,13を押している期間のみシャッターが開閉されるよう構成したので、操作者はこのシャッターの動作が正常時と異なることで障害物感知装置の動作不良を知らせることができる。
このとき、報知部30での報知の有り無しにかかわらず、シャッターの動作状態で障害物感知装置の動作不良を知らせることができる。
【0036】
このように信号判定部26により障害物感知装置が動作不良と判定されている期間(フラグが1の状態の期間)は、報知部30から異常状態を外部に報知する(SP6)。報知の具体例としては、ブザー鳴動やランプ点灯等がある。
【0037】
これにより、操作者に対し障害物感知装置の動作不良が報知され、障害物感知装置の点検、例えば座板の動作不良や感知スイッチの故障、あるいは送信部2aの電池点検が行え、障害物感知装置を正常動作に復帰させることができる。
障害物感知装置からは、動作不良のままの状態では感知信号が出力されない様態(SP7-No )にあり、操作者が動作リセット用の停止用押釦スイッチ16を押下すると(SP8-Yes)、フラグを0クリアする(SP9)。
また、障害物感知装置を点検し正常状態に復帰させた後に、操作者が動作リセット用の停止用押釦スイッチ16を押下しわすれた場合であっても(SP8-No )、この後、シャッター開閉中に障害物に接触して感知信号が出力されたとき(SP7-Yes)、フラグは0クリアされるようになっている(SP12)。
【0038】
フラグが0クリアされることにより、SP4-No を経由し、リレー接点RY1が閉じられ(SP10)、異常状態を解除する(SP11)。
即ち、信号判定部26は、自己保持解除状態を解除し、自己保持状態に復帰させる。また、報知部30からの報知が解除される。
【0039】
次に、通常時の処理を説明する。シャッター閉鎖時には、シャッターが床面に接触したとき、障害物感知装置が床面を検知するため、下限リミットスイッチ21は非作動状態であり(SP2-No )、かつフラグは0のままであるため(SP4-No )、リレー接点RY1は閉じられた状態が保持される(SP10)。
また、それまでの間に異常報知が実行されていないため、SP11での処理は実質的に実行されない。
【0040】
また、このシャッター下降中においてシャッターが障害物に接触したときには、障害物感知装置の送信部2aから感知信号が送信され、信号判定部26は障害物接触であることを判定し(SP7-Yes)、シャッターを停止後反転させる安全化制御を行う。この安全化制御は、まずリレー接点RY1を切り替えて開き、自己保持を解除させる。これにより、自己保持用リレー接点18,19への通電を遮断し、シャッターの下降を停止させる。
【0041】
次に、リレー接点RY2を切り替えて閉じる。これにより、このリレー接点RY2を介して開放用リレー接点11が通電され、シャッターが上昇動作し始める。
リレー接点RY2は、予めタイマー等により設定された期間閉じた状態に保持され、この期間経過で復帰し開かれる。この期間中、シャッターは上昇し、障害物から所定距離離れた位置で停止することになる。
この後、リレー接点RY1を切り替えて閉じ復帰させる。尚、このリレー接点RY1が復帰した状態では、シャッターは上昇/下降いずれの方向にも移動しない。
【0042】
この後、障害物が除かれた状態で下降用の押釦スイッチ13を操作すれば、シャッターを再度下降させることができるようになる。
上記動作では、シャッターが障害物に接触したとき反転制御する構成としたが、シャッターが障害物に接触したときにリレー接点RY1を開き、停止制御のみを行う構成としてもよい。
この後の処理でフラグは0状態が維持される(SP12)。
【0043】
上記構成では、開閉制御手段3の制御回路に不良時制御部2bを接続線23を介して接続する構成であり、この制御回路の内部構成を変更せずとも、既存の開閉制御回路3を用いて障害物感知装置の動作不良に対応したシャッターの開閉動作を行うことができるようになる。
また、自己保持を復帰させるための復帰用キーとして停止用押釦スイッチ16を用い、この停止用押釦スイッチ16操作による電圧変化を検知する構成であるため、特別にリセットキーを設ける必要がない。
【0044】
上記実施の形態で説明した開閉制御手段3、不良時制御部2bは、MPU及びROM,RAM等からなり、予め記憶された処理プログラムに従い入力信号を受けて所定の処理を実行し駆動信号を出力する構成とすることもできる。
具体的構成例としては、直接開閉機Mに作動用の駆動電源が接続され、これと別入力される駆動信号で動作する開閉機Mを用いる。この例では、開閉機Mは開閉制御手段3から出力される駆動信号の内容により回転が制御されることになる。
また、駆動信号が開閉機Mに供給する電源そのものである場合、開閉制御手段3は上昇/下降に対応した電源の供給を制御する構成であり、駆動信号が停止のときにはこの電源を遮断する構成となる。
【0045】
また、上記実施の形態では、障害物感知装置の動作不良時に操作部PBSの上昇/下降スイッチが押されている期間のみ同方向に移動する制御を行う構成としたが、これに限らず、上昇/下降スイッチが押されると所定量(所定時間)だけリレー接点RY1が閉じられ、同方向に移動し再度停止する寸動作の構成とすることもできる。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、下限リミット検知手段が、シャッターが床面に接しても感知信号が出力されず、シャッターが床面より下方位置に相当するカウント値まで開閉機の回転数が達したことを検知し、不良時制御部はこの下限リミット検知手段の作動時に障害物感知動作不良状態と判定し、シャッターを正常時と異なる開閉動作に制御してシャッターそのものの動作で操作者に障害物感知動作不良状態を報知する構成としたので、該動作不良状態をより明確に伝えやすくなる。このような構成に加え既存の画面表示や報知音と組み合わせることでより障害物感知動作不良状態を伝えやすくなり、障害物感知時には常にシャッターを安全側に制御できるようになる。
また、自己保持用リレー接点を有する開閉制御手段により、操作部の開閉操作を自己保持してシャッターを継続的に昇降させる構成であるとき、この開閉制御手段に対して接続線を介して不良時制御部を接続するだけで、障害物感知動作不良状態時に自己保持を解除状態に保持する構成にできる。これにより、操作者に対して開閉の操作釦が押下されている期間だけシャッターが開閉され、該動作不良状態を報知できる。
そして、不良時制御部には、前記下限リミット検知手段の作動及び、停止用押釦スイッチの操作時の電圧変化をそれぞれ検知する電圧監視部と操作検出部を設ける構成にでき、既存するこの停止用押釦スイッチを用いて自己保持を復帰させ、シャッター開閉を初期状態に復帰できる。
また、障害物感知動作不良状態となった後、操作者等により該不良状態から正常状態に復帰した後において、不良時制御部は送信部からの感知信号を受けたことで動作不良状態の記憶をクリアでき、簡単に初期状態に復帰できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシャッターの障害物感知装置の実施形態を示すブロック図。
【図2】開閉制御手段及び受信部の接続構成を示す回路図。
【図3】同装置の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
2a…送信部、2aa…電圧検知部、2b…不良時制御部、3…開閉制御手段、13…下降用押釦スイッチ、14…閉鎖用リレー、16…停止用押釦スイッチ、21…下限用リミットスイッチ、23…接続線、25…受信回路、26…信号判定部、27…リレー制御部、28…電圧監視部、29…操作検出部、30…報知部、RY1…自己保持解除用リレー接点、RY2…反転用リレー接点、PBS…操作部。

Claims (6)

  1. シャッター開閉操作を行うための操作部と、
    前記シャッターに障害物が接触したときに作動する感知機構と、
    該感知機構の作動時に感知信号を送信する送信部と、
    開閉機を回転制御し、前記操作部の開閉操作に対応してシャッターを開閉させ、前記送信部が感知信号を送信すると前記シャッターを安全側に制御する開閉制御手段と、
    前記開閉機の回転でカウント動作するカウンタ部で構成されており、前記シャッターが床面より下方位置に相当するカウント値まで前記開閉機の回転数が達したことを検知する下限リミット検知手段と、
    前記下限リミット検知手段の検知時に障害物感知動作不良状態であると判定して該動作不良状態の旨を記憶しシャッターを停止させるとともに、前記動作不良状態の旨が記憶されている期間中は、前記操作部の開閉操作があってもシャッターを正常時と異なる状態で開閉させる不良時制御部と、
    を備えたことを特徴とするシャッターの障害物感知装置。
  2. 前記不良時制御部は、前記送信部からの感知信号を受けて前記シャッターを少なくとも停止制御して開閉を安全化する構成とされた請求項1記載のシャッターの障害物感知装置。
  3. 前記不良時制御部は、前記障害物感知動作不良状態と判定したときに報知部を介して外部に該動作不良状態を報知する構成とされた請求項1記載のシャッターの障害物感知装置。
  4. 前記不良時制御部は、前記障害物感知動作不良状態と判定した後に、前記送信部からの感知信号を受けたとき前記動作不良状態の旨の記憶をクリアし、正常状態と判定しシャッターを正常時の状態で開閉させる構成とされた請求項1記載のシャッターの障害物感知装置。
  5. シャッター開閉操作を行う上昇/下降/停止の各押釦スイッチが設けられた操作部と、
    シャッターに障害物が接触したときに作動する感知機構と、
    該感知機構の作動時に感知信号を送信する送信部と、
    前記操作部の上昇あるいは下降の押釦スイッチの操作に基づいて該操作の方向に開閉機を駆動する電源を継続的に自己保持して供給する自己保持用リレー接点を有しており、前記操作部の押釦スイッチの操作に対応してシャッターを開閉させ、前記送信部が感知信号を送信すると前記シャッターを安全側に制御する開閉制御手段と、
    前記開閉機の回転でカウント動作するカウンタ部で構成されており、前記シャッターが床面より下方位置に相当するカウント値まで前記開閉機の回転数が達したことを検知する下限リミットスイッチと、
    前記開閉制御手段の自己保持用リレー接点に接続線を介して接続され、該自己保持用リレー接点への電源供給を供給/あるいは遮断可能な自己保持解除用リレー接点を備え、前記下限リミットスイッチの検知時に該自己保持解除用リレー接点を開き自己保持を解除状態に保持する不良時制御部と、
    を備えたことを特徴とするシャッターの障害物感知装置。
  6. 前記不良時制御部には、前記開閉制御手段に接続され前記下限リミットスイッチの作動状態を電圧変化で検出する電圧監視部と、前記操作部の停止用押釦スイッチの操作状態を電圧変化で検出する操作検出部が設けられ、
    前記自己保持の解除状態において、停止用押釦スイッチの操作を受けて自己保持解除用リレー接点を閉じ、以降の上昇/下降の押釦スイッチの操作を自己保持できるよう構成した請求項5記載のシャッターの障害物感知装置。
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