JP3890224B2 - 下地材の施工方法および施工金具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井や壁の下地材の施工方法及び施工金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
ふかし壁(片面壁)に求められる機能として、▲1▼層間変位1/50を満たすこと(壁の高さの1/50だけ横に移動させたときに壁が破壊されないこと)、▲2▼できるだけ薄いこと、▲3▼高く施工できること等が挙げられる。各メーカーとも色々な工法や部材を提案しているが、上記機能の中には、壁を薄くすると高さに対応できなくなるというように両立しないものもあり、上記全部の機能を満たすものは少なく、あったとしても高価なものが多かった。
【0003】
一方、天井の場合、最近のマンションは室内空間は広く、総高さはできるだけ低くする傾向にある。したがって、天井とスラブとの空間は小さくなってきているため、天井を組むのに必要なスペースが確保できなくなってしまい、施工が難しくなってきている。しかも、通常の施工方法ではスラブから天井仕上げ面まで短くなったといっても精々50mmが限界であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、仕上げ面までの距離ができるだけ短く、しかも層間変位にも十分対応可能で、施工も容易な施工方法及び施工金具を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の施工方法においては、壁又は天井に固定されたボルトに、不陸調整金具によってランナ支持金具を取付け、ランナ支持金具のボルトを挟んだ両側にそれぞれランナを取付け、不陸調整金具を回転させてランナの不陸を調整し、最後にランナにスタッドを取付けるようにした。
【0006】
また、本発明の施工金具は、壁又は天井に固定されたボルトに挿入される穴が形成され、前記穴を挟んで両側にランナを保持する保持手段がそれぞれ形成されたことを特徴とする。前記保持手段は、前記ランナの側板を一方向から保持する保持片と、前記ランナを前記一方向とは反対の方向から固定する固定片とで構成することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は、本発明による施工金具の一例を示し、図4,5は下地材(ランナ、スタッド)を施工した状態を示す。以下、本発明を壁の施工方法に適用する例で説明するが、本発明はそれに限らず、天井等の施工にも適用可能である。
【0008】
図4,5に示すように、床部及び天井部には断面コの字形状のランナ1,3を配置し、このランナ1,3間にスタッドを等間隔に配置するが、このときランナ1とランナ3との間隔を複数(図4では2つ)に分割し、分割したところに断面コの字形状の中間ランナ5,7を配置する。中間ランナ5,7の間には一定の間隙を設け、ランナ1と中間ランナ5との間及びランナ3と中間ランナ7との間にスタッド9を等間隔に配置する。以上のように配置したランナ1,3,5,7及びスタッド9の上に仕上げ材35(図1)を貼り付けて壁を完成させる。
【0009】
中間ランナ5,7は、金属製のランナ支持金具11に取付けられ、ランナ支持金具11は、コンクリート面13に一端を固定されたインサートボルト15に、不陸調整金具17とナット19によって固定される。不陸調整金具17の形状(実施例では円板状)は特に限定されず、その中心にはインサートボルト17と螺合するネジ穴17aが形成されている。
【0010】
ランナ支持金具11の中心には、インサートボルト15が挿入される長穴21が形成され、穴21を挟んで上下両側にランナ5,7の側板を保持する保持片23,25がそれぞれ形成されている。保持片23は、ランナ支持金具11にコの字形状にスリットを入れてその部分を突出させて形成したもので、その一端23aはランナ支持金具11と連続しており、他端23bは自由端になっていて、他端23bの側から中間ランナ5の側板5a(図5)を挟み込む。そのため、保持片23の他端23bは若干上方へ反っていてランナ5の側板5aが導入され易くなっている。保持片25も、保持片23と同様に構成されている(但し、向きは逆である)。
【0011】
保持片23の下側(図1(C)、図2の下側)にはランナ支持金具11の両側に固定片27,29が形成されている。固定片27,29は、それぞれ中間ライナ5の底板5b(図5)を押える押え板27a,29aと、押え板に連続する支持板27b,29bとをL字形に曲げて構成されたもので、支持板27b,29bはランナ支持金具11本体と連続している。支持板27b,29bとランナ支持金具11との連結部には折曲げを容易にするための長穴27c,29cがそれぞれ形成されている。保持片25の上側(図1(C)、図2の上側)にはランナ支持金具11の両側に固定片31,33が形成され、固定片31,33は固定片27,29と同様に構成されている(但し、向きは逆である)。
【0012】
次に本発明の施工方法について説明する。
まず、コンクリート面13に一端を固定されたインサートボルト15に不陸調整金具17を取付け、ランナ支持金具11を挿入しナット19で軽く締める。次に、中間ランナ5を取付けるが、その際中間ランナ5の一側板5a(図5)を保持片23とランナ支持金具11本体との間に挟み、その後、固定片27,29を長穴27c,29cを境にして内側に折り曲げる。すると、押え板27a,29aによって中間ランナ5の底板5b(図5)が押えられ、中間ランナ5は保持片23によって上から押えられ、固定片27,29によって下から押えられ、しっかり保持される。中間ランナ7も同様にしてランナ支持金具11に固定する。図3は、その様子を示し、中間ランナ7の一側板7aを保持片25に挿入した後、固定片33を長穴33cで折曲げ、押え板33aで中間ランナ7の底板7bを押えて中間ランナ7を上下から押えて保持している。
【0013】
次に、不陸調整金具17を回転させて、中間ランナ5,7とコンクリート面13との距離を調整して壁面が平になるように調整する。次いで、各ランナ間にスタッド9を取付ける。最後に仕上げ材35(図1(A))を張り付けて壁を完成させる。
【0014】
以上のようにすれば、コンクリート面13と仕上げ材35との間にはランナ、ランナ支持金具、不陸調整金具しか介在しないので、その距離を従来の施工方法に比べてはるかに短く(例えば40mm以下)することができる。また、図4に示すように、下地材は上下の2つの部分に分割されるので追随性が良くなり、地震等による層間変位を吸収することができ、層間変位1/50に十分に対応することができる。さらに、不陸調整金具17を表側から操作でき、しかも回転させるだけで簡単にふかし量を調整することができるので、施工が速く容易になる。さらに、ランナ支持金具を使用して接続していけば壁の高さに制限はなく高い壁でも施工することができる(従来の施工方法では強度の点から壁の高さには制限があった)。
【0015】
もちろん、上記方法は天井等の施工にも利用でき、そうすればスラブから天井面の距離を最短にして、総高さは低くても室内空間の広いマンション等を実現することが可能となる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、壁・天井を薄くできる、層間変位に対応できる、施工が速く容易になる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施工方法に用いられる金具を示す図であり、(A)平面図、(B)は側面図、(C)は正面図。
【図2】施工金具の斜視図。
【図3】ランナの取付け例を示す図。
【図4】本発明の方法によって施工した下地材の完成図。
【図5】図4の金具部分を拡大して示した図。
【符号の説明】
1,3 ランナ
5,7 中間ランナ
9 スタッド
11 ランナ支持金具
13 コンクリート面
15 インサートボルト
17 不陸調整金具
19 ナット
21 長穴
23,25 保持片
27,29,31,33 固定片
35 仕上げ材
Claims (3)
- 壁又は天井に固定されたボルトに、不陸調整金具によってランナ支持金具を取付け、ランナ支持金具のボルトを挟んだ両側にそれぞれランナを取付け、不陸調整金具を回転させてランナの不陸を調整し、最後にランナにスタッドを取付けることを特徴とする下地材の施工方法。
- 壁又は天井に固定されたボルトに挿入される穴が形成され、前記穴を挟んで両側にランナを保持する保持手段がそれぞれ形成されたことを特徴とする下地材の施工金具。
- 前記保持手段は、前記ランナの側板を一方向から保持する保持片と、前記ランナを前記一方向とは反対の方向から固定する固定片とから成る請求項2に記載の施工金具。
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