JP3889324B2 - 走行状況モニタによる商品販売方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両の補修作業及び補修品の販売に利用するサービス管理システムの商品販売方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開平1−284154号公報には、車両を構成する部品や機器、更には使用しているエンジンオイル等の消耗品を含む補修品の状態を監視し、この監視結果を無線通信により保守サービスセンタに通知すると共に、保守サービスセンタでは取得した情報の分析を行い、その分析結果を自動車電話機を通じて音声により車両の運転者(利用者)に通知する車両保守サービスシステムに関する技術が開示されている。
また、特開平11−110689号公報には、車両情報や保守情報を遠隔管理することにより、車両の修理方法の事前検討や車両故障の予防を図る車両管理用データ伝送システムに関するものも開示されている。同公報によると、このシステムは、車両の運転状況や部品(補修品)の監視情報を無線通信により基地局に送信すると共に、車両と基地局は、得られた車両情報から車両に対する保守情報を算出して、これを運転者(利用者)に通知して適正な運転を促す。また、基地局は保守センタに車両情報を直接転送し、詳細な車両情報の分析や、保守の準備を行わせる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、車両の保守サービスを提供する販売店では、顧客の来店の理由が顧客の状況によって様々であることや、時間の制約もあることから、点検や車検等で販売店に来店した顧客に対して、顧客の車両または運転に対する趣向や走行時の車両の使用傾向、車両の使用頻度等を聞き出すようなことは行っていなかった。
特に、車両または運転に対する趣向等に興味のない顧客にとっては、そのようなことを質問されても煩わしく、従って、商品を提供する販売店側も、顧客の趣向や走行時の車両の使用傾向、車両の使用頻度等から決定した顧客毎の推奨補修品を積極的に提供することができず、不特定多数の顧客に一律な商品を提供することしかできなかった。
また、前述のように、車両の運転状況や補修品の監視情報に基づく車両情報や保守情報を遠隔管理することにより、車両の修理方法の事前検討や車両故障の予防を図るシステムはあるものの、あくまで車両修理の準備や車両故障の予防を目的としたものであり、従来のシステムでは、顧客の趣向や走行時の車両の使用傾向、燃費情報、あるいは車両の使用頻度等から、積極的に顧客毎の推奨補修品を決定するようなことは難しいという問題があった。
【0004】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、車両自らが取得した情報に基づく車両の補修作業及び補修品の販売に利用するサービス管理システムにおいて、ユーザの利便性を向上するために、積極的に顧客の趣向に合わせた推奨補修品を販売する商品販売方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項の発明に係る商品販売方法は、車両(例えば実施の形態の車両2)の走行に係わる使用状況を検出するセンサ(例えば実施の形態の車両搭載センサ類24、車両搭載制御ユニット類25)と、車両に搭載され補修品の状態を判定する判定装置(例えば実施の形態の補修品寿命判定部201)と、前記判定装置が出力する判定情報を管理する情報センタ(例えば実施の形態の情報センタ1)と、前記補修品の在庫及び前記車両の補修作業を管理する販売店(例えば実施の形態の販売店端末3−1〜3−nを備えた販売店または整備工場)とからなり、前記車両と、前記情報センタと、前記販売店とを通信網(例えば実施の形態の通信網4)によって接続したサービス管理システムの商品販売方法であって、前記判定情報を、前記車両から受信する判定情報受信処理(例えば実施の形態のステップS8〜ステップS9)と、少なくとも前記使用状況を含む車両情報を、前記車両の識別情報と共に前記車両から受信し、前記識別情報から判定された車種情報と前記車両情報とから、該車両の利用者が持つ車両または運転に対する趣向を推定する利用者趣向推定処理(例えば実施の形態のステップS8〜ステップS11)と、前記判定情報と、推定された前記趣向とに対応する推奨補修品を選択する補修品選択処理(例えば実施の形態のステップS12)と、前記推奨補修品の情報を前記利用者へ送信する補修品情報送信処理(例えば実施の形態のステップS13)と、前記利用者によって選択された推奨補修品の情報を、前記利用者が補修の依頼を希望する前記販売店に対して送信する補修品情報仲介処理(例えば実施の形態のステップS20〜ステップS23)とを含むことを特徴とする。
【0008】
これにより、情報センタは、車両から、車両の識別情報と共に送信された補修品の判定情報と少なくとも車両の使用状況を含む車両情報とを受信し、識別情報から判定された車種情報と車両情報とから、該車両の利用者が持つ車両または運転に対する趣向を推定する。そして、補修品の判定情報と、推定された車両の利用者が持つ車両または運転に対する趣向とに対応する補修品を選択し、該補修品の情報を利用者へ送信する。また、利用者によって選択された補修品の情報を受信すると、該補修品の情報を、利用者が補修の依頼を希望する販売店に対して送信する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(サービス管理システムの構成)
図1は、本発明の一実施の形態の商品販売方法を実行するサービス管理システムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態のサービス管理システムは、車両のユーザに情報を提供する情報センタ1と情報を提供されるユーザの所有する車両2、及び販売店または整備工場に備えられた販売店端末3−1〜3−nと情報センタ1を通信網4によって接続することで、情報センタ1が車両2のユーザと販売店端末3−1〜3−nを備えた販売店または整備工場との間の整備の仲介を行い、車両2の補修作業や、車両の補修品の販売を効率良く行うシステムである。なお、ここで販売店とは整備工場を備えた販売店のことを指す。また、車両2の補修品とは、車両2の部品の他、車両2の消耗品も含むものとする。
【0012】
本実施の形態のサービス管理システムにおける情報センタ1は、車両2から、車両2の識別情報(後述する車両番号)と共に、補修品の判定情報と少なくとも車両2の走行に係わる使用状況を含む車両情報とを受信し、識別情報から判定された車種情報と車両情報とから、該車両2のユーザが持つ車両または運転に対する趣向を推定すると共に、推定された趣向に最適な推奨補修品の情報をユーザへ提供する情報管理センタである。
【0013】
また、車両2のユーザによって選択された推奨補修品の情報を受信すると、該補修品の情報を、ユーザが補修作業を希望する販売店または整備工場の販売店端末3−1〜3−nに対して送信し、販売店または整備工場と車両2のユーザとの間の情報の仲介も行う。なお、情報センタ1は、ユーザ(顧客)の趣向情報に関するデータベースや、車両2の走行に係わる使用状況を含む車両情報に関するデータベースを備えると共に、情報のサーバ機能を備え、通信網4を介して推奨補修品情報を車両2に発信すると共に、販売店端末3−1〜3−nへ顧客が選択した補修品に関する情報を通知する機能を備えている。
【0014】
車両2は、搭載された各種センサや各種制御ユニットから車両の状態を取得し、車両の補修品に関する寿命の判定情報及び判定日時と車両2のユーザの顧客情報とを、車両番号(車体番号や登録番号、または別途付与された車両ID等、車両を特定するための識別番号)や車両2の位置情報と共に、整備を要求する整備要求情報として通信網4を介して情報センタ1へ通知する制御部と通信装置、更にそれらの情報を制御及び表示するための入力操作部と表示部を備えたものである。また、車両2は、整備要求情報を情報センタ1へ送信する際、少なくともそれまでに取得した車両2の使用状況を含む車両情報も情報センタ1へ送信する。
【0015】
ここで、車両2の使用状況とは、例えばどの程度のカーブをどのような速度とシフトポジションで走行したかという状況を表す走行状況や、燃費、距離当たりのエンジン回転数の発生頻度、シフトポジションの切替え頻度等のことを示す。また、車両情報には、車両2の使用状況の他、その時々に車両2が走行していた位置情報も含まれる。
【0016】
販売店端末3−1〜3−nは、車両2を販売・整備する販売店または整備工場に備えられた端末であって、販売店または整備工場が、情報センタ1から顧客の選択した補修品の情報を受信するために利用される。
また、車両2の販売時には、販売店または整備工場によって販売店端末3−1〜3−nを用いてメモリカード5に顧客情報が書き込まれる。ここで、顧客情報には、例えば車両2のユーザの氏名、住所、年齢、電話番号/Mailアドレス等と関連づけて記憶された顧客IDや、車両2の車種名、型式、グレード、装備仕様と関連づけて記憶された車種IDが含まれる。更には、該当車両に必要なメンテナンス項目と関連づけて記憶されたメンテナンスID、車両2の登録日、登録番号、車体番号、及び販売店の店名、住所、連絡先等と関連づけて記憶された販売店ID等も含まれる。
【0017】
なお、ユーザの情報と車両2の情報は、1対1で対応付けられていても良いが、車両2はその所有者と利用者が異なることがあるため、例えば、車両の車名、型式、年式、登録番号、車体番号、購入した販売店等に対して、複数のユーザ(所有者、または利用者等)の氏名、住所、年齢、電話番号等をユーザ毎に記憶するようにすることが好ましい。また、複数のユーザの情報が記憶されている場合には、どのユーザの情報を優先するかを指定できるようにしても良い。
また、本実施の形態のサービス管理システムでは、複数台の車両2が、情報センタ1へ車両2の整備要求情報の送信を行うと共に、情報センタ1から推奨補修品に関する情報の提供を受けるものとする。
更に、メモリカード5は接触方式、非接触方式のどちらでも良く、記憶された内容の読み込みが自由に行えると共に、内容の書き込み及び変更も所定の手順により実行可能とする。
【0018】
通信網4は、上述の情報センタ1と、車両2と、更に販売店端末3−1〜3−nとを接続するための通信網であって、例えばWAP(Wireless Application Protocol)等による無線通信、WWW(World Wide Web)を利用したインターネット、あるいはPSTN(Public Switch Telephone Network )やISDN(R)(Integrated Services Digital Network )等の公衆回線網を介した有線通信により情報の送受信を行う。
また、情報センタ1からユーザへ提供される情報は、車両2へ送信されて車両2の表示部へ表示される場合の他、ユーザが所有する携帯電話機や携帯情報端末、自宅に設置されたコンピュータ端末等、通信網4へ接続できるユーザの端末へ送信しても良い。
【0019】
次に、図1を用いて、本実施の形態のサービス管理システムの動作を簡単に説明する。
まず、車両2は、車両に搭載されたセンサや制御ユニットから取得できる情報によって、例えばどの程度のカーブをどのような速度とシフトポジションで走行したかという状況を表す走行状況や、燃費、距離当たりのエンジン回転数の発生頻度、シフトポジションの切替え頻度等の車両2の使用状況の収集を行う(▲1▼;使用状況収集)。
次に、車両の補修品に関する寿命の判定を行い、車両2に整備が必要と判断したら、車両2の使用状況の他、顧客情報や日時、車両2の存在位置情報、及び補修品の判定情報を、車両2の車両番号と共に情報センタ1へ通報して、整備を要求する(▲2▼;整備要求)。
【0020】
一方、情報センタ1は、車両2から送信された車両2の使用状況と、車両番号から判断した車両2の車種情報とにより、車両2のユーザが持つ車両や運転に対する趣向を推定する(▲3▼;顧客趣向推定)。
そして、推定された車両2のユーザが持つ車両や運転に対する趣向から、車両2の整備に最適な推奨補修品を選択する(▲4▼;推奨補修品選定)。
そして、推奨補修品情報を、車両2の最寄りの販売店または整備工場の情報と共に車両2へ送信する(▲5▼;案内通知)。
【0021】
次に、車両2において、車両2のユーザが情報センタ1から送信された推奨補修品や販売店または整備工場の情報から希望の補修品や販売店または整備工場を選択する(▲6▼;ユーザ判断)と、車両2から情報センタ1を介して、該当する販売店端末3−1〜3−nへ推奨補修品の情報が通知される(▲7▼;整備条件通知)ので、該当する販売店または整備工場は、情報センタ1を介して、補修品在庫確認や補修品手配等を行い、補修品の在庫有無や補修品の納入時期等を考慮した日程を車両2(のユーザ)へ通知し(▲8▼;整備日程通知)、車両整備を行う(▲9▼;車両整備)。
【0022】
(情報センタ1の構成)
次に、図面を用いて、更に本実施の形態で用いられる情報センタ1の構成について説明する。図2は、本実施の形態のサービス管理システムにおける情報センタ1の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、情報センタ1は、制御部11と、通信ユニット12と、顧客情報管理データベース13と、顧客車両情報データベース14と、車種情報データベース15と、顧客趣向情報管理データベース16と、整備日程管理データベース17とを備えている。
【0023】
制御部11は、CPU(中央演算装置)を備えたコンピュータシステムにおいて商品販売プログラムを実行し、情報センタ1全体の動作を制御すると共に、車両2から車両2の車両番号と共に整備の要求があると、一緒に送信された補修品の判定情報、及び少なくとも車両2の車種情報や車両2の走行に係わる使用状況を含む車両情報とを受信し、該車種情報や該使用状況から、該車両2のユーザが持つ車両または運転に対する趣向を推定すると共に、判定情報に対応すると共に、推定された趣向に最適な推奨補修品の情報をユーザへ提供する。
【0024】
通信ユニット12は、情報センタ1が通信網4を介して車両2、または販売店端末3−1〜3−nと情報を交換するための通信装置であり、通信網4に接続することができれば、有線通信と無線通信のどちらの通信ユニットであっても良い。
また、顧客情報管理データベース13は、整備を要求する車両2から整備要求情報に含まれて送信された車両2のユーザに関する顧客情報を格納しておくデータベースである。
顧客車両情報データベース14は、車両2から取得した車両2の使用状況や位置情報を含む車両情報を記憶するデータベースである。
【0025】
車種情報データベース15は、車両番号に関連づけて、その車両のタイプを記憶するデータベースである。なお、車両のタイプには、スポーツ走行を重視するスポーツタイプや燃費を重視するエコノミータイプ、更には乗り心地を重視するファミリータイプ等がある。
顧客趣向情報管理データベース16は、車両2の車両番号から判定された車種情報と車両情報とから推定された、該車両2のユーザが持つ車両または運転に対する趣向に関する情報を格納しておくデータベースである。
整備日程管理データベース17は、推奨補修品の情報や、販売店または整備工場毎の修理内容、整備予定日程、整備費用、オプション情報などのサービス内容を、販売店または整備工場を区別する販売店IDに関連づけて記憶するデータベースである。
【0026】
また、制御部11は、車両2から送信された整備要求情報を管理する整備要求管理部101と、整備を要求する車両2のユーザの情報を記憶する顧客情報格納部102と、少なくとも車両2の走行に係わる使用状況を含む車両情報を、車両2から取得する車両情報取得部103と、車両2から取得した車両2の車両番号を用いて車種情報データベース15を検索し、車両2の車両のタイプを判断する車両タイプ判断部104とを有している。
更に、制御部11は、車両2から取得した車両情報及び車両のタイプから、整備を要求する車両2のユーザが持つ車両または運転に対する趣向を推定する顧客趣向推定部105と、整備を要求する車両2のユーザが持つ車両または運転に対する趣向を記憶する顧客趣向情報格納部106と、整備要求情報に含まれる判定情報に対応すると共に、車両2のユーザが持つ車両や運転に対する趣向に最適な補修品を選択する推奨補修品選択部107と、推奨する補修品の情報を車両2のユーザへ提供するサービス情報提供部108とを有している。
【0027】
ここで、整備要求管理部101は、補修品の判定情報と、少なくとも車両2の走行に係わる使用状況を含む車両情報とを、車両2の位置情報や車両2の車両番号及び車両2のユーザの顧客情報と共に車両2から受信すると共に、整備を要求する車両2のユーザの顧客情報を顧客情報格納部102へ、また、整備を要求する車両2の補修品の判定情報や車両2の使用状況、及び車両2の車両番号、更には位置情報を車両情報取得部103へ、それぞれ伝達する。また、車両2から送信される車両2のユーザが選択した推奨補修品の情報を、同様にユーザが選択した販売店または整備工場の販売店IDに関連づけて、整備日程管理データベース17へ記憶する。
【0028】
また、顧客情報格納部102は、整備を要求する車両2のユーザの顧客情報を整備要求管理部101から取得して顧客情報管理データベース13へ記憶する。
同様に、車両情報取得部103は、補修品の判定情報と、少なくとも車両2の走行に係わる使用状況や車両2の位置情報を含む車両情報とを、整備要求管理部101から取得して、車両2の車両番号に関連づけて、顧客車両情報データベース14へ記憶する。
また、車両タイプ判断部104は、顧客車両情報データベース14へ記憶された車両情報毎に、該車両情報に係わる車両2の車両番号から、車種情報データベース15を検索して該車両2の車両のタイプを判断する。
また、顧客趣向推定部105は、顧客車両情報データベース14に記憶された補修品の判定情報と車両情報、及び車両タイプ判断部104が判断した車両のタイプとから、それぞれの車両2のユーザが持つ車両または運転に対する趣向を、ユーザ毎に推定する。
【0029】
図3は、本実施の形態のサービス管理システムにおいて、顧客趣向推定部105によりエンジンの回転数から顧客趣向を推定する方法を示す図であって、図3に示すように、顧客趣向の推定方法は、車両情報として例えば走行期間または距離当たりのエンジン回転数の発生頻度を取得した場合に、図3(a)のように、低回転でのエンジンの利用が多い場合を一般ユーザとし、図3(b)のように、高回転でのエンジンの利用が多い場合をスポーツ走行ユーザとする。
【0030】
また、図4は、本実施の形態のサービス管理システムにおいて、シフトポジションの切替え頻度から顧客趣向を推定する方法を示す図であって、図4に示すように、単位時間当たりのシフトポジションの切替え頻度を取得した場合に、例えば全体のユーザ数に対する切替え頻度が多い上位10%のユーザをスポーツ走行ユーザとする。そして、顧客趣向推定部105は、例えば車両のタイプがスポーツタイプであった場合に、総合的にこのユーザはスポーツ走行ユーザであると判定する。
【0031】
また、顧客趣向情報格納部106は、顧客趣向推定部105が推定した車両2のユーザが持つ車両や運転に対する趣向を、車両番号に関連づけて顧客趣向情報管理データベース16へ記憶する。
一方、推奨補修品選択部107は、顧客趣向情報管理データベース16へ記憶された車両2のユーザが持つ車両や運転に対する趣向から、受信した整備要求情報に含まれる判定情報に対応すると共に、該趣向情報に係わる車両2に最適な補修品を選択する。
また、サービス情報提供部108は、推奨補修品選択部107によって選択された補修品の情報を、推奨補修品情報として、車両2のユーザへ提供する。
【0032】
なお、制御部11には、入力操作部や表示部(図示せず)が接続されるものとする。また、制御部11の動作の詳細は後述する。
また、顧客情報管理データベース13と、顧客車両情報データベース14と、車種情報データベース15と、顧客趣向情報管理データベース16と、整備日程管理データベース17は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせによるコンピュータ読み取り、書き込み可能な記録媒体より構成されるものとする。
【0033】
更に、整備要求管理部101と、顧客情報格納部102と、車両情報取得部103と、車両タイプ判断部104と、顧客趣向推定部105と、顧客趣向情報格納部106と、推奨補修品選択部107と、サービス情報提供部108は、メモリ及びCPU(中央演算装置)により構成され、上記の各部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであっても良いし、また、専用のハードウェアにより実現されるものであっても良い。
【0034】
(車両2の構成)
次に、図面を用いて、本実施の形態で用いられる車両2の構成について説明する。図5は、本実施の形態のサービス管理システムにおける車両2の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、車両2は、制御部21と、通信アンテナ22と、通信ユニット23と、車両搭載センサ類24と、車両搭載制御ユニット類25と、車内LAN(Local Area Network)26とを備えている。また、メモリカードインタフェース27と、顧客情報メモリ28と、車両情報メモリ29と、整備情報メモリ30と、入力操作部31と、表示部32も備えている。
【0035】
制御部21は、CPU(中央演算装置)を備えたコンピュータシステムにおいて車両状態管理プログラムを実行し、車両2に搭載された車両搭載センサ類24や車両搭載制御ユニット類25から車両2の状態を取得すると共に、車両2の補修品に関する寿命の判定情報や補修要求を管理する。また、車両2の補修品の判定情報や存在位置情報を、整備要求情報として情報センタ1へ通知するための通信を制御する。
【0036】
通信アンテナ22は、情報センタ1へ車両2の整備要求情報を送信するものであって、制御部21で管理される車両2の整備要求情報を無線電波にのせて発信する無線通信用の通信ユニット23と接続されている。
車両搭載センサ類24は、車速センサ、いわゆるGセンサ、ブレーキの作動を検出するブレーキスイッチ、ステアリングの操舵量を検出する操舵センサ、ヨーレートを検出するヨーレートセンサ、シフト位置を検出するシフトポジションセンサ、スロットル弁の開度を検出するスロットル開度センサ、エンジンの回転数を検出するエンジン回転数センサ、エンジンオイルやATF(Automatic Transmission Fluid)オイルの温度を検出するそれぞれの油温センサ等のセンサ類と、積算走行距離計等のメータ類を含んでいる。更に、ウィンカ(方向指示スイッチ)やヘッドライト、ワイパーのスイッチのような、運転者が操作するスイッチの状態に基づいて運転者による自車両の制御状態を取得する手段を含むものとする。
【0037】
また、車両搭載制御ユニット類25は、エンジンの燃料噴射制御システムや、車両の制動を制御する4輪アンチロックブレーキシステム、車両の駆動を制御するトラクションコントロールシステム、更には駆動力の伝達を制御するオートマティックトランスミッションのための各種ECU(Electronic Control Unit )や、GPS(Global Positioning System )を利用したナビゲーションシステムと称される位置情報提示装置、メータ類、ドアロック等を制御するために、車両の各部に配置され、車両の走行制御や操作・表示制御を行うために用いられる制御ユニットを含んでいる。
なお、制御部21と車両搭載センサ類24、及び車両搭載制御ユニット類25の間は、車内LAN26を構成するCAN(Controller Area Network )等によって接続され、双方向に情報の送受信が可能となっている。
【0038】
また、車両2に搭載される制御部21と、通信アンテナ22と、通信ユニット23は、上述のナビゲーションシステムと称される位置情報提示装置の一部として機能しているものとし、制御部21は、車両の存在位置情報の他、車両の積算走行距離計と同様な積算走行距離、及び平均燃費等も得ることができる。
更に、制御部21には、メモリカードインタフェース27が接続されており、制御部21はメモリカード5に記憶された車両2に関する顧客情報を読み込み、これを顧客情報メモリ28へ記憶する。
また、車両情報メモリ29は、車両搭載センサ類24や車両搭載制御ユニット類25から取得した走行状況や、燃費、距離当たりのエンジン回転数の発生頻度、シフトポジションの切替え頻度等の車両2の使用状況を記憶するためのメモリであって、整備情報メモリ30は、情報センタ1から案内された推奨補修品や整備内容、更には整備工場の情報を記憶するためのメモリである。
【0039】
また、制御部21には、車両2の乗員が制御部21を操作するために用意されたキーパッド、ボタン、ポインティングデバイス等を含む入力操作部31と、車両搭載センサ類24や車両搭載制御ユニット類25から取得した車両2の状態、あるいは補修品の寿命のモニタ結果等を表示したり、情報センタ1から受信した情報を表示するための表示部32とが接続されている。なお、表示部32には、音や音声を表示する音声出力手段と画像や文字情報を表示する自車両のメータ類と一体化されたメータ一体Displayや自車両のコンソールに設置されるNAVIDisplay、更にフロントウィンドウの運転者の前方視界を妨げない位置に情報を表示するHUD(Head Up Display )等を含む。
【0040】
また、制御部21は、特に、車両搭載センサ類24や車両搭載制御ユニット類25から取得した車両2の状態に基づいて、車両2の補修品に関する寿命のモニタを行い、故障あるいは寿命による補修品の交換時期を判定する補修品寿命判定部201と、補修品寿命判定部201による車両2の補修品の判定情報及び判定日時と車両2の車両番号とを、整備を要求する整備要求情報として情報センタ1へ送信する整備要求送信部202と、車両2の存在位置情報を整備要求情報として情報センタ1へ送信する車両位置等情報送信部203とを有している。
【0041】
ここで、補修品寿命判定部201が判定する補修品の寿命には、例えば、エンジン回転数センサから得られるエンジンの積算回転数や油温センサから得られる油温等に基づいて計算するエンジンオイル劣化のパラメータ、積算走行距離計やナビゲーションシステムから得られる走行距離や加速度センサから得られる加減速度の積算結果等に基づいて計算するタイヤ消耗パラメータ、更には、ワイパースイッチの制御状態(ON/OFF)から得られる利用積算時間やワイパーを交換してからの経過時間等に基づいて計算するワイパー劣化のパラメータ等が挙げられる。なお、補修品寿命判定部201が判定したそれぞれの部品の故障については、速やかに情報センタ1へ整備を要求するものとする。
【0042】
また、制御部21は、整備要求情報の送信時に、車両情報メモリ29に記憶された車両2の使用状況を情報センタ1へ送信する車両情報送信部204と、整備要求情報として、整備を要求する車両2のユーザの顧客情報を情報センタ1へ送信する顧客情報送信部205とを有している。
なお、どの程度のカーブをどのような速度とシフトポジションで走行したかという状況を表す走行状況や、燃費、距離当たりのエンジン回転数の発生頻度、シフトポジションの切替え頻度等の車両2の使用状況と、その時々に車両2が走行していた位置情報は、車両情報取得処理部206が、車両搭載センサ類24や車両搭載制御ユニット類25、及び位置情報提示装置から定期的に収集し、車両情報メモリ29へ記憶する。
【0043】
更に、制御部21は、情報センタ1から案内された推奨補修品の情報や販売店または整備工場に関する情報を、表示部32を用いて車両2のユーザへ表示し、希望の推奨補修品及び販売店または整備工場をユーザに選択させる整備情報処理部207と、情報センタ1から案内された推奨補修品や整備内容、更には整備工場の情報を車両2のユーザが選択せずに保留として整備を実施しなかった場合、この推奨補修品や整備内容、更には販売店または整備工場の情報を履歴として整備情報メモリ30へ記憶すると共に、適当な回数に渡ってその後の再表示を制御する整備情報履歴処理部208と、メモリカードインタフェース27を介して、メモリカード5から整備を要求した車両2のユーザの顧客情報を取得して、顧客情報メモリ28へ記憶する顧客情報格納部209とを有している。
【0044】
なお、上述の補修品寿命判定は、車両搭載制御ユニット類25に含まれる制御ユニット側で行っても良い。また、上述の通信アンテナ22と通信ユニット23は、携帯電話機を制御部21へ接続するためのインタフェースユニット33と携帯電話機34であっても良い。また、携帯電話機34とインタフェースユニット33の接続方法は、近距離無線等で接続しても良い。更に、携帯電話機34は、通信手段を備えたPDA(Personal Digital Assistants )であっても良い。
また、車両2の存在位置情報は、顧客情報に含まれる車両2のユーザの住所から判断しても良い。また、制御部21の動作の詳細は後述する。
【0045】
また、顧客情報メモリ28、車両情報メモリ29、整備情報メモリ30は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせによるコンピュータ読み取り、書き込み可能な記録媒体より構成されるものとする。
【0046】
更に、補修品寿命判定部201と、整備要求送信部202と、車両位置等情報送信部203と、車両情報送信部204と、顧客情報送信部205と、車両情報取得処理部206と、整備情報処理部207と、整備情報履歴処理部208と、顧客情報格納部209は、メモリ及びCPU(中央演算装置)により構成され、上記の各部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであっても良いし、また、専用のハードウェアにより実現されるものであっても良い。
【0047】
(販売店端末3−1〜3−nの構成)
次に、図面を用いて、本実施の形態で用いられる販売店端末3−1〜3−nの構成について説明する。図6は、本実施の形態のサービス管理システムにおける販売店端末3−1〜3−nの構成を示すブロック図である。
図6に示すように、販売店端末3−1〜3−nは、メモリカード5の記憶内容を読み書きするためのメモリカードインタフェース41と、販売店または整備工場の作業者により入力された車両2のユーザの顧客情報をメモリカード5に登録する顧客情報格納部42と、顧客情報格納部42がメモリカード5に登録した顧客情報を記憶しておく顧客情報データベース43とを備えている。
【0048】
また、通信網4を介して情報センタ1と情報を送受信するための通信ユニット44と、情報センタ1との間で販売店または整備工場の整備日程の管理を行う整備予約処理部45と、販売店または整備工場の整備日程を記憶しておく工場整備日程管理データベース46とを備えている。ここで、整備予約処理部45は、車両2のユーザによって選択され、情報センタ1を介して取得した車両2の整備予約日程によって、工場整備日程管理データベース46を更新すると共に、適当なタイミングで情報センタ1の整備日程管理データベース17の更新処理も実行する。
更に、販売店端末3−1〜3−nは、情報センタ1を介して取得した車両2のユーザが選択する推奨補修品の内容を管理するサービス確認処理部47と、同様に情報センタ1を介して取得した車両2のユーザへ提供する整備情報を管理する整備情報確認処理部48と、整備情報を記憶しておく整備情報データベース49とを備えている。
【0049】
また、この他、販売店端末3−1〜3−nは、整備に利用する部品を整備日程に関連づけて管理する部品管理部50と、部品の在庫数や発注・入庫日程、及び整備日程と部品番号とを関連づけて記憶する部品管理データベース51と、同様に、整備作業項目を整備日程に関連づけて管理する作業管理部52と、整備日程と整備作業項目番号と関連づけて記憶する作業管理データベース53と、販売店または整備工場の作業者が販売店端末3−1〜3−nを操作する入力操作部54と、情報センタ1から受信した内容や端末上の操作内容を表示する表示部55とを備えている。
【0050】
また、顧客情報データベース43と、工場整備日程管理データベース46と、整備情報データベース49と、部品管理データベース51と、作業管理データベース53は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせによるコンピュータ読み取vり、書き込み可能な記録媒体より構成されるものとする。
【0051】
更に、顧客情報格納部42と、整備予約処理部45と、サービス確認処理部47と、整備情報確認処理部48と、部品管理部50と、作業管理部52は、メモリ及びCPU(中央演算装置)により構成され、上記の各部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであっても良いし、また、専用のハードウェアにより実現されるものであっても良い。
【0052】
(サービス管理システムの動作)
次に、本実施の形態のサービス管理システムの動作、及び処理手順について図面を用いて説明する。図7及び図8は、本実施の形態のサービス管理システムの動作、及び処理手順を示すフローチャートである。
図7及び図8に示すように、まず、販売店または整備工場の作業者が、車両2の販売時に顧客情報を販売店端末3−1〜3−nの入力操作部54から入力すると、販売店端末3−1〜3−nの顧客情報格納部42がメモリカード5に顧客情報を登録する(ステップS1)。
同時に、顧客情報格納部42がメモリカード5に登録した顧客情報を顧客情報データベース43へ記憶して、車両2から送信される整備要求情報の取得の待機を始める(ステップS2)。
【0053】
一方、車両2では、車両2の利用の開始と共に、車両情報取得処理部206により、走行状況や、燃費、距離当たりのエンジン回転数の発生頻度、シフトポジションの切替え頻度等の車両2の使用状況やその時々の位置情報等、車両情報の収集が開始される(ステップS3)。
また、補修品寿命判定部201による車両2の補修品の判定が開始される(ステップS4)。
そして、車両2の補修品の故障や寿命による補修品の交換時期か否かの判定が行われ(ステップS5)、車両2の補修品の交換時期であると判定されない場合(ステップS5のNO)、ステップS3へ戻り、車両情報の収集と車両状態の判定が続けられる。
【0054】
また、ステップS5において車両2の補修品の交換時期であると判定された場合(ステップS5のYES)、整備要求送信部202、車両位置等情報送信部203、車両情報送信部204、更には顧客情報送信部205によって、車両情報他、車両2の補修品の判定情報及び判定日時と車両番号、更に車両2の存在位置情報と車両2のユーザの顧客情報を取得して(ステップS6)、整備要求情報として情報センタ1へ通知する(ステップS7)。
【0055】
また、車両2から整備要求情報を受信した(ステップS8)情報センタ1では、整備要求管理部101が、整備要求情報に含まれる整備を要求する車両2のユーザの顧客情報を顧客情報格納部102へ、また、整備を要求する車両2の補修品の判定情報や車両2の使用状況、及び車両2の車両番号、更には位置情報を車両情報取得部103へ、それぞれ伝達し、顧客情報管理データベース13や顧客車両情報データベース14へ記憶すると共に、車両整備内容や推奨補修品を決定するための処理条件設定を行う(ステップS9)。
次に、車両タイプ判断部104が、車両2から取得した車両2の車両番号を用いて車種情報データベース15を検索し、スポーツタイプやエコノミータイプ、更にはファミリータイプ等の車両2の車両のタイプを判断する(ステップS10)。
【0056】
そして、車両2の車両のタイプが割り出されたら、顧客趣向推定部105が、車両2から取得した車両情報及び車両のタイプから、整備を要求する車両2のユーザが持つ車両または運転に対する趣向を推定し、顧客趣向情報格納部106が、推定された趣向を、車両番号に関連づけて顧客趣向情報管理データベース16へ記憶する(ステップS11)。
次に、推奨補修品選択部107が、顧客趣向情報管理データベース16へ記憶された車両2のユーザが持つ車両や運転に対する趣向から、受信した整備要求情報に含まれる判定情報に対応すると共に、該趣向情報に係わる車両2に最適な補修品を選択する(ステップS12)。
そして、サービス情報提供部108が、推奨補修品選択部107によって選択された補修品の情報を、推奨補修品情報として最寄りの販売店または整備工場の情報や整備スケジュールの情報と共に車両2へ通知する(ステップS13)。
【0057】
一方、情報センタ1から推奨補修品情報や販売店または整備工場の情報、及び整備スケジュール等を受信した(ステップS14)車両2では、整備情報処理部207が受信した推奨補修品情報や販売店または整備工場の整備スケジュールを表示部32に表示し、車両2のユーザに推奨補修品の中から希望の推奨補修品を選択させる(ステップS15)。
次に、車両2のユーザにより希望の推奨補修品が選択されたか否かを判定し(ステップS16)、車両2のユーザにより希望の推奨補修品が選択された場合(ステップS16のYES)、選択された推奨補修品の情報を取得する(ステップS17)。
【0058】
そして、次に、車両2のユーザに補修作業を希望する販売店または整備工場を選択させる(ステップS18)。
また、車両2のユーザにより希望の推奨補修品が選択されなかった場合(ステップS16のNO)、何もせずステップS18へ進み、車両2のユーザに補修作業を希望する販売店または整備工場を選択させる(ステップS18)。
次に、車両2のユーザが希望する補修品や販売店または整備工場の情報が判明したら、これを情報センタ1へ通知する(ステップS19)。
【0059】
また、車両2から車両2のユーザが選択した推奨補修品や販売店または整備工場の情報を受信した(ステップS20)情報センタ1では、整備要求管理部101が、車両2のユーザが選択した推奨補修品の情報を、同様にユーザが選択した販売店または整備工場の販売店IDに関連づけて、整備日程管理データベース17へ記憶する(ステップS21)。
また、車両2のユーザが選択した販売店または整備工場の販売店端末3−1〜3−nへ、車両2のユーザが選択した推奨補修品を通知するための情報を作成し(ステップS22)、整備予定先販売店または整備工場へこれを通知する(ステップS23)。
【0060】
また、販売店端末3−1〜3−nにより情報センタ1から車両2のユーザが選択した推奨補修品の情報を受信(ステップS24)した販売店または整備工場では、サービス確認処理部47が推奨補修品の情報を取得(ステップS25)し、部品管理部50が部品管理データベース51を検索して、推奨補修品の在庫を確認すると共に、在庫がない場合は該当する補修品の手配を行う(ステップS26)。
次に、在庫有無や補修品納入時期等を考慮して、整備予約処理部45が点検時期の予約日程を決定し、工場整備日程管理データベース46を更新すると共に、適当なタイミングで情報センタ1の整備日程管理データベース17の更新処理も実行する(ステップS27)。
そして、車両2、または車両2のユーザの住所等へ補修品の交換時期の通知を行う(ステップS28)。
【0061】
以上説明した本実施の形態のサービス管理システムの一連の動作において、車両2の乗員が操作する車両2の表示部32に表示された操作及び表示画面の一例を図9に示す。
車両2から情報センタ1へ、車両搭載センサ類24や車両搭載制御ユニット類25から取得した情報により判定された車両2の補修品の判定情報が整備要求情報として送信されると共に、少なくとも車両2の走行に係わる使用状況や車両2の位置情報を含む車両情報と、車両2の車両番号及び車両2のユーザの顧客情報が情報センタ1へ送信され、これに応答した情報センタ1からユーザの趣向に最適な推奨補修品(図9の場合は、推奨するエンジンオイルの銘柄)に関する情報を受信すると、図9に示すように、車両2の表示部32にユーザに車両整備の実施を促すメッセージを表示する表示画面が表示される。
【0062】
例えば図9の例では、エンジンの回転数毎の発生頻度から、ユーザの走行に対する趣向がスポーツ走行を好むタイプであることを推定し、高回転高グレードのオイル銘柄を推奨すると共に、割引きセール実施中であることを明示して、積極的にユーザの趣向に合わせた推奨補修品の案内を行っている。
また、図10の例では、予め車両に搭載されている、もしくは通信で得られる燃費記録表示等のコンテンツの参照等の利用頻度から、ユーザの走行燃費に対する趣向が省燃費走行を好むタイプであることを推定し、省燃費のオイル銘柄を推奨すると共に、割引きセール実施中であることを明示して、積極的にユーザの趣向に合わせた推奨補修品の案内を行っている。
【0063】
また、ユーザは、販売店または整備工場の予約を促す予約ボタンを押下すること等により、推奨補修品に対する購入、整備依頼の意志表示を行う。この操作により、情報センタ1から販売店または整備工場へ、ユーザにより選択された推奨補修品の情報が通知される。これにより、販売店または整備工場では、推奨補修品の在庫または入手状況により整備可能日程を算出し、整備予約日程をユーザへ通知する。
【0064】
なお、上述の実施の形態では、車両2から情報センタ1に対する車両情報の送信のタイミングは、車両2から情報センタ1に対する整備要求情報の送信時として説明したが、車両情報は、整備要求情報の送信の有無に係わらず、車両2から情報センタ1へ定期的に送信しても良い。
【0065】
以上説明したように、本実施の形態のサービス管理システムは、車両2から情報センタ1へ、車両搭載センサ類24や車両搭載制御ユニット類25から取得した情報により判定された車両2の補修品の判定情報が整備要求情報として送信されると共に、少なくとも車両2の走行に係わる使用状況や車両2の位置情報を含む車両情報と、車両2の車両番号及び車両2のユーザの顧客情報が情報センタ1へ送信されると、情報センタ1では、車両2の走行に係わる使用状況と、車両2の車両番号から判定された車両のタイプとから、車両2のユーザの車両または運転に対する趣向を推定する。そして、情報センタ1は、推定された車両2のユーザの趣向に最適な補修品を、推奨する補修品の情報として車両2のユーザに案内する。
【0066】
従って、車両または運転に対する趣向等に興味がなく、そのようなことを質問されても煩わしいと感じるユーザに対しても、車両2の使用状況を意識させることなく、車両2のタイプや車両2の使用状況から推奨された補修品を自動的に指定して車両の補修作業を提供することができるので、車両2の整備に対するユーザの満足感が向上するという効果が得られる。
また、車両2のタイプや車両2の使用状況から決定した顧客毎の推奨補修品を積極的に提供すると共に、販売店にも通知するようにしたので、販売店は、事前にユーザの趣向に合わせた補修品を手配し、効率的に補修作業を行うことができるようになるという効果が得られる。更に、販売店は各ユーザを必要以上に待たせることなく、短時間で車両の補修作業を実行することができるという効果が得られる。
【0069】
【発明の効果】
請求項に記載のサービス管理システムの商品販売方法によれば、情報センタは、車両から、識別情報と共に補修品の判定情報と少なくとも車両の使用状況を含む車両情報とを受信し、識別情報から判定された車種情報や使用状況から、該車両の利用者が持つ車両または運転に対する趣向を推定する。これにより、該車両の利用者に意識させることなく、利用者の趣向に対応する補修品を選択して利用者に案内すると共に、利用者によって選択された補修品の情報を受信して、該情報を利用者が補修の依頼を希望する販売店に対して送信する。
【0070】
従って車両または運転に対する趣向等に興味がない顧客に対しても、自動的に顧客の趣向や走行時の車両の使用傾向、車両の使用頻度等の情報を取得し、該情報から決定した顧客毎の推奨補修品を積極的に提供して、顧客の満足感を向上させると共に、販売店は、事前に利用者の趣向に合わせた補修品を手配し、効率的に補修作業を行うことができるようになるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態の商品販売方法を実行するサービス管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施の形態のサービス管理システムにおける情報センタの構成を示すブロック図である。
【図3】 同実施の形態のサービス管理システムにおいて、エンジンの回転数から顧客趣向を推定する方法を示す図である。
【図4】 同実施の形態のサービス管理システムにおいて、シフトポジションの切替え頻度から顧客趣向を推定する方法を示す図である。
【図5】 同実施の形態のサービス管理システムにおける車両の構成を示すブロック図である。
【図6】 同実施の形態のサービス管理システムにおける販売店端末の構成を示すブロック図である。
【図7】 同実施の形態のサービス管理システムにおける動作、及び処理手順を示すフローチャートである。
【図8】 同実施の形態のサービス管理システムにおける動作、及び処理手順を示すフローチャートである。
【図9】 同実施の形態のサービス管理システムにおける操作及び表示画面の一例を示す図である。
【図10】 同実施の形態のサービス管理システムにおける操作及び表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1・・・情報センタ、2・・・車両、3−1〜3−n・・・販売店端末、4・・・通信網、5・・・メモリカード、11・・・制御部、12・・・通信ユニット、13・・・顧客情報管理データベース、14・・・顧客車両情報データベース、15・・・車種情報データベース、16・・・顧客趣向情報管理データベース、17・・・整備日程管理データベース、21・・・制御部、23・・・通信ユニット、24・・・車両搭載センサ類、25・・・車両搭載制御ユニット類、27・・・メモリカードインタフェース、28・・・顧客情報メモリ、29・・・車両情報メモリ、30・・・整備情報メモリ、41・・・メモリカードインタフェース、42・・・顧客情報格納部、43・・・顧客情報データベース、44・・・通信ユニット、45・・・整備予約処理部、46・・・工場整備日程管理データベース、47・・・サービス確認処理部、48・・・整備情報確認処理部、49・・・整備情報データベース、50・・・部品管理部、51・・・部品管理データベース、52・・・作業管理部、53・・・作業管理データベース、101・・・整備要求管理部、102・・・顧客情報格納部、103・・・車両情報取得部、104・・・車両タイプ判断部、105・・・顧客趣向推定部、106・・・顧客趣向情報格納部、107・・・推奨補修品選択部、108・・・サービス情報提供部、201・・・補修品寿命判定部、202・・・整備要求送信部、203・・・車両位置等情報送信部、204・・・車両情報送信部、205・・・顧客情報送信部、206・・・車両情報取得処理部、207・・・整備情報処理部、208・・・整備情報履歴処理部、209・・・顧客情報格納部

Claims (1)

  1. 車両の走行に係わる使用状況を検出するセンサと、
    車両に搭載され補修品の状態を判定する判定装置と、
    前記判定装置が出力する判定情報を管理する情報センタと、
    前記補修品の在庫及び前記車両の補修作業を管理する販売店とからなり、
    前記車両と、前記情報センタと、前記販売店とを通信網によって接続したサービス管理システムの商品販売方法であって、
    前記判定情報を、前記車両から受信する判定情報受信処理と、
    少なくとも前記使用状況を含む車両情報を、前記車両の識別情報と共に前記車両から受信し、前記識別情報から判定された車種情報と前記車両情報とから、該車両の利用者が持つ車両または運転に対する趣向を推定する利用者趣向推定処理と、
    前記判定情報と、推定された前記趣向とに対応する推奨補修品を選択する補修品選択処理と、
    前記推奨補修品の情報を前記利用者へ送信する補修品情報送信処理と、
    前記利用者によって選択された推奨補修品の情報を、前記利用者が補修の依頼を希望する前記販売店に対して送信する補修品情報仲介処理とを含むことを特徴とする商品販売方法。
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