JP4706890B2 - 車載の遠隔故障診断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載の遠隔故障診断装置に係わり、特に、異音が発生する故障個所を特定するための車載の故障診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両の故障診断を行なう種々の技術が知られている。例えば、特開平10−10013号公報には、ディーラのサービス工場等に配置されたセレクトモニタ(故障診断装置)を用いて車両の故障診断を行なうようにした故障診断装置が開示されている。即ち、この公報に記載のものは、先ず、車載のセンサ・スイッチ類やアクチュエータ類のデータ等の車両データを記憶する電子制御装置が車両に搭載され、一方、ディーラのサービス工場等には、セレクトモニタ(故障診断装置)が配置されている。このセレクトモニタは、この車載の電子制御装置からこれらの各種の車両データである内部データを読み出すと共に、自らも計測機能を有し、この自己計測した車両のデータと車載の電子制御装置から読み出した内部データとを同時に表示させることで、対応するデータの比較検討が容易に行なえるようになっている。このようにして、この公報記載の故障診断装置は、車載の電子制御装置から読み出したデータの妥当性を容易に判断可能とし、診断効率を向上させるようにしている。
【0003】
次に、特開平11−51817号公報には、車両の自己診断情報をイグニッション・キーに保存させ、このイグニッション・キーから読み出した診断情報から故障箇所、故障状態等を詳細に解析するようにした故障検出装置が開示されている。具体的に説明すれば、この公報の記載のものは、イグニッション・キーをシリンダ錠から取り出すとき、車両の送信機が自己診断情報を出力し、イグニッション・キーの受信機がこの情報を受信し、車両の自己診断情報がイグニッション・キーのメモリに記憶される。この自己診断情報を保存したイグニッション・キーから、キー情報リーダを使ってその診断情報が読み出され、パソコンに入力され、このパソコンにより故障箇所・故障状態等を詳細に検出するようになっている。この公報記載のものによれば、イグニッション・キーは車両から取り外して携帯する唯一の部品であるから、このキーを預かったディーラが、キーより自己診断情報を読み出して故障個所、故障状態等を検出することができるから、故障修理や交換部品などに必要な費用、車両の納期などについて直ちに明示することができるといった効果がある。
【0004】
さらに、特開平11−223578号公報には、車両の自己診断による異常に基づく故障診断情報が車両から基地局側に無線にて送信され、その後、その故障診断情報に対応した車両の異常が解消(修復)されたときには、その異常解消情報(修理済コード)が、車両から基地局へ同様に無線にて送信されるようにした車両診断システムが開示されている。この公報記載のものによれば、基地局にて車両の故障診断情報が受信されその後に対応する修理済コードが受信されたときには、基地局からユーザに対する車両の点検・修理・整備に関する要請を省略することができ、車両と基地局との相互間の無駄な処理を無くすことができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術は、いずれも、車両自身が故障診断機能を備え、この自己故障診断機能により得られた故障診断情報を、何らかの手段、例えば、故障診断装置(セレクトモニタ)、イグニッション・キー、基地局への無線による送信、を介して、ディーラを含む外部に連絡するようにしてものである。
【0006】
一方、本発明者らは、インターネットの普及に伴い、将来、インターネット等のネットワークを用いた遠隔故障診断の必要性が増大するとした新規の課題を見い出した。上述した従来技術のうち、第3の公報に記載されたものは、無線により、車両の故障診断情報を基地局に送るようにしたものであるが、基地局は、この故障診断情報に基づき、車両側(ユーザ側)にこの故障診断情報に対応した車両の点検・修理・整備に関する要請を行なう程度であり、遠隔故障診断とは言い難い程度の内容である。
従って、現状では、車両の遠隔故障診断に対する具体的な提案は何らなられていないのである。
【0007】
このように、本発明は、車両の遠隔故障診断に対する具体的な提案を行なうという新規な課題を達成するためになされたものであり、簡易に車両の故障診断及び検査を行なうことができ、それにより、安全性確保を容易で確実なものとすることができる車載の遠隔故障診断装置を提供することを目的としている。
【0008】
さらに、本発明は、異音の発生個所及び発生原因をユーザでも気軽に行うことができる、車載の遠隔故障診断装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明は、異音が発生する故障個所を特定するための車載の故障診断装置であって、車両から発生した異音を録音するマイク手段と、このマイク手段により録音された異音データを記憶する記憶手段と、これらのマイク手段及び記憶手段を操作するための操作手段と、を有することを特徴としている
このように構成された本発明によれば、車両から異音が発生しても、ユーザにより、比較的簡易にその異音の発生個所及び異音の発生原因を検出することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態、及び、本発明の参考例を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係わる車両の遠隔故障診断システムの実施形態を示す基本構成図である。
図1に示すように、符号1は、車両の遠隔故障診断システム1を示し、この車両遠隔システム1は、情報センタ2を有し、この情報センタ2には、ネットワーク4を介して種々のコンピュータ及び各種データベースが接続され、相互に通信可能となっている。また、情報センタ2は、遠隔故障診断サーバ6を備えている。
【0016】
情報センタ2(遠隔故障サーバ6)には、ネットワーク4を介して、メーカ8、ディーラ10、サービス工場12及び部品工場14等のコンピュータが接続されている。
また、情報センタ2(遠隔故障サーバ6)にネットワーク4を介して接続される各種データベースとしては、地図情報等を格納するデータベース16、各種コンテンツを格納するデータベース18、ユーザ情報を格納するデータベース20、車両の不具合・故障コード及び故障対応情報を格納するデータベース22、修理・検査マニュアルを格納するデータベース24、診断プログラムを格納するデータベース26等があり、これらの各種のデータは、情報センタ2(故障診断サーバ6)に提供され、活用されるようになっている。
【0017】
さらに、情報センタ2は、インターネット28を介して外部の種々の施設及び特定の車両又はユーザのコンピュータに接続されている。これらの接続された施設としては、サービス工場30、ロードサービス32、警察署・消防署34であり、また、後述する契約を行なったユーザの車両36及びそのユーザが使用するホームPC又はモバイルコンピュータ等のコンピュータ(ユーザ)38とも接続されている。なお、車両36は、後述する車載コンピュータ40を備え、この車載コンピュータ40が、インターネット28を介して、情報センタ2へ各種の情報を送信すると共に、情報センタ2から各種の情報を送信するようになっている。
また、この実施形態では、インターネット28を使用しているが、これに限らず、他のネットワーク、又は、他の通信手段を使用してもよい。
【0018】
ここで、上述した各種のデータベースの内容を説明する。地図情報等を格納するデータベース16は、地図情報、地図情報以外の情報(広告情報等)、各オブジェクトのホームページ情報を格納している。この地図情報には、「地図データ」と、この地図データに重畳して表示される交差点、一方通行表示、左右折禁止等の交通規制情報等の「道路情報」とが、含まれ、さらに、後述する地図情報以外の情報である広告情報等が含まれる。また、各種コンテンツを格納するデータベース18には、後述する、「音楽」、「カラオケ」、「VIDEO」、「テレビ電話」、「個人スケジュール管理」、「インターネット&電子メール」等に関する情報が含まれる。
【0019】
さらに、ユーザ情報を格納するデータベース20には、ユーザ毎の、免許発行時期(更新時期)や契約保険会社等を含む「顧客データ」、「車両データ」、「修理・検査履歴データ」、「走行管理データ」等のデータが格納され、顧客であるユーザの個人的なデータ及び所有する車両固有のデータが記憶されている。このユーザが、後述する契約(図3参照)を行なった場合には、このデータが遠隔故障診断においても、有効に活用されることになる。このユーザ情報は、所定期間毎に最新の情報に更新(アップグレード)されるようになっている。
【0020】
車両の不具合等を格納するデータベース22には、車種別の、「顧客の不満」、「不具合」等のデータが格納され、車種別にその車種固有のデータが記憶されて蓄積されている。この車種別の情報も所定期間毎に最新の情報に更新(アップグレード)されるようになっている。従って、このデータベース22により、特定の車種の故障し易い部品等が統計的に正確に把握できるようになっている。
修理・検査マニュアルを格納するデータベース24には、後述するエンジンオイルのチェックやチェーンの装着方法等に関するサービルマニュアルが格納されている。
【0021】
データベース26は、後述する診断プログラムである「第1診断プログラム」、「第2診断プログラム」、「故障個所特定プログラム」等を格納している。これらの診断プログラムも、データベース22に格納された車種別のデータに基づいて、所定期間毎に、更新(アップグレード)されるようになっている。これらの診断プログラムの内容は、後で詳細に説明する。
【0022】
次に、図2により、車両に搭載される車載コンピュータ40を説明する。車載コンピュータ40は、集中コントロールユニット41を備え、この集中コントロールユニット41には、この集中コントロールユニット41に出力信号を出力する操作系42が接続され、この操作系42には、各種スイッチ44と音声対話スイッチ45(マイク、スピーカ)が設けられている。各種スイッチ44は、乗員の操作に基づくスイッチ信号等を集中コントロールユニット41に出力するようになっている。音声対話スイッチ45は、集中コントロールユニット41との間で、インターフェイス46を介して信号をやり取りし、これにより、電話端子、無線端子等の通信端子47を通じて外部との連絡が可能となっている。
【0023】
集中コントロールユニット41から出力信号が入力される要素として、補機類49、車両運動系システム50が設けられている。補機類49としては、パワーウインドウ、ドアロック、燃料計、ワイパー、フォグランプ、エアコン等が設けられ、これらの補機類49には、多重通信システム(TWS)を用いて出力信号が入力される。その一方、補機類49からは、状態信号、ガソリン残量信号等が集中コントロールユニット41に入力されるようになっている。
【0024】
車両運動系システム50には、車両運動総合制御を行なえるように、ABS、4WS、ICC(オートクルーズ)、4WD、EGI(電子式燃料制御)EAT(電子式変速機)等の各システムが設けられており、これらの各要素には、集中コントロールユニット41からの出力信号(道路形状、路面μ、車間距離、荷重分布、運転意志等)が適宜入力されるようになっている。その一方、車両運動系システム50からは、運動状態モニタ、システムワーニング、空気圧(ABSより)の各種信号が集中コントロールユニット41に入力されるようになっている。
【0025】
集中コントロールユニット41に対して信号を入出力する要素として、高機能ナビゲーションシステム43が設けられている。高機能ナビゲーションシステム43は、ナビゲーション制御手段NAVIと、道路交通情報通信システムVICSと、地図情報等を予め格納しているDVD−ROM48(CD−ROM等の他の記憶媒体でも良い)と、通信端子47を介して、上述した情報センタ2を含む外部から、後述する診断プログラム等の種々の情報を一時的に記憶する記憶装置(HDD等)53とが設けられており、VICSからの交通情報、DVD−ROM48からの地図情報等、記憶装置53から診断プログラム等が、NAVIを介して集中コントロールユニット41に入力されるようになっている。さらに、高機能ナビゲーションシステム43には、集中コントロールユニット41からの出力信号が入力され、それに基づき、記憶装置53に車両運動系システム50の走行状態情報等が記録されるようになっている。
【0026】
集中コントロールユニット41からの出力信号が入力される要素として、表示系システム51が設けられている。この表示系システム51には、マルチディスプレイ(以下、ディスプレイという)52等が設けられ、そのディスプレイ52は、車両の運転席近傍(見易い位置)に配置されている。
このディスプレイ52は、車両に対し着脱可能となっており、取り外した場合には、無線を介して必要な情報を集中コントロールユニット41と送受信できるようになっている。さらに、このディスプレイ52には、後述する「診断ガイド」における音声ガイダンスが行なえるようにスピーカが搭載されている。このディスプレイ52には、集中コントロールユニット41からの出力信号を受けて、補機類49、車両運動系システム50等の異常情報、現在状態(生データ)若しくは走行状態情報、ナビゲーション表示等が表示されるようになっている。さらに、このディスプレイ52には、後述する故障診断を行なう際に種々の故障診断に関連する情報が表示されるようになっている。
【0027】
なお、高機能ナビゲーションシステム43は、図示しないが、車両の現在位置を検出するための、GPS受信機、車速センサ及びジャイロセンサを備えている。GPS受信機は衛星から電波を受信して現在位置を検出し、車速センサは移動距離を求めるために車両の速度を検出し、ジャイロセンサは車両の移動方向を検出し、これらの各センサの検出値により、車両の現在位置を正確に検出するようになっている。
【0028】
車載コンピュータ40が、情報センタ2から、種々の情報を受信できるようにするためには、事前に、情報センタと有料の契約を行う必要がある。この情報センタとの契約は、原則的には、ディーラで車両の購入の際に、書面でなされるものである。しかし、これに限らず、車両購入の際に、車載コンピュータ40自体により、インターネット28経由で、情報センタ2と、契約するようにしてもよく、車両購入後、自宅のコンピュータ38等により、インターネット28経由で契約するようにしてもよい。
【0029】
図3は、この契約を行うときの契約書類の一例を示す。以下、図3により、この契約書類の内容を説明する。この契約は、大別すると、(1)ナビゲーション契約(NAVI契約)と、(2)乃至(9)の各種の個別契約である。
先ず、ナビゲーション契約(NAVI契約)を説明する。このナビゲーション契約は、基本契約である高機能ナビゲーションシステム43への「地図情報」の配信と、オプションである「広告情報」の配信とを含む。
基本契約には、初期装置購入費用15000円と、後述するオプションの選択内容により金額が変動する月額5000円が含まれる。
【0030】
次に、オプション契約をする場合には、以下に述べる種々の情報が選択でき、月額5000円の金額が変動するようになっている。即ち、「広告情報配信許可」を契約し、「飲食店広告配信契約」、「カーディーラ広告配信契約」、「百貨店広告配信契約」、「スポーツ店広告配信契約」、「家電&PCショップ広告配信契約」、「レジャー施設配信契約」及び「宿泊施設配信契約」のうちの幾つかを選択して契約すると、例えば、「飲食店広告配信契約」を契約すると、基本契約の月額5000円が500円減額される。他の項目を契約すると、同様に、図3に示す金額だけ減額される。
【0031】
次に、これらのオプション契約を行った場合、フルタイムで配信する場合には、オプションによる減額を加味した基本契約の月額はそのままであるが、「土曜日/日曜日/祝日」のみに配信する旨の契約した場合には、その基本契約の月額が35パーセント増額される。また、時間帯指定(10時〜17時)した場合にも、同様に、10パーセント増額される。
また、広告情報配信方法に関し、「アイコン&メッセージ表示」を行なう場合には、オプションによる減額を加味した基本契約の月額はそのままであり、「接近時スーパインポーズ表示」を行なう場合には、基本契約の月額が5パーセント減額され、「ナビゲーション装置起動時広告表示」を行なう場合には、同様に、5パーセント減額され、、「表示&音声表示」を行なう場合には、基本契約の月額が10パーセント減額される。
【0032】
さらに、広告情報配信契約を行なう場合、「1週間当たり10時間以上ナビゲーション装置を使用する」と契約した場合には、上述の月額5000円が半額の2500円に大幅減額される。これにより、契約者(ドライバ)は、広告情報を積極的に見ることになる。しかしながら、1週間当たり10時間以上ナビゲーション装置を使用しない場合には、ペナルティ(100円/1時間)として、この減額された月額(2500円)に対し、10時間に足らない時間分に相当する金額が増額して課される。
このようにして、ナビゲーション契約を行うことにより、高機能ナビゲーションシステム43のコスト(上述の15000円)を相当低額に押さえることができ、さらに、情報センタ2は、毎月契約件数に相当する契約料金が入ってくるため、情報センタの運営資金を確保することができる。
【0033】
また、広告情報の配信に関しては、各契約者(ユーザ)が、自己の好み及び必要性に応じて、配信される広告の種類を選択できるので、不要な広告のディスプレイ表示が行なわれることがない。さらに、必要な広告のみが配信されるため、ドライバはこの広告情報を有効に活用することができ且つナビゲーション契約の月額を減額することもできる。これに関し、情報センター2は、各契約者がオプションを選択した場合、各契約者(ユーザ)との契約料金は減額されることになるが、それに対応して、広告依頼者(会社)から広告料を徴収することができるため、トータルとしては、増額となり、この点からも、運転資金の確保が効果的に達成できる。
【0034】
また、配信受け時間によっては、月額が増額されるが、契約者(ユーザ)にとっては、多少の増額となっても自己のライフスタイルに合致した移動体ナビゲーション装置4の利用が可能となり、一方、情報センタ2にとっては、フルタイムで配信する場合には、広告依頼者からの広告料がその分増額され、限られた曜日や時間帯のみ配信する場合には、広告料は減額となるが、各契約者の月額収入は増額されるので、トータルとして、好ましい金額の収入を確保することができる。
【0035】
さらに、広告情報配信契約を行う際、「1週間当たり所定時間(10時間)以上ナビゲーション装置を使用する」場合には、月額を大幅に減額したので、広告情報をドライバは積極的に見ることになる。さらに、1週間当たり所定時間(10時間)以上ナビゲーション装置を使用しない場合には、各契約者に対してペナルティが課されるため、それにより、契約者の支払う月額が増大すると共に、広告依頼者に対しては、1週間当たり所定時間(10時間)以上の使用を前提とした比較的高額の広告料を要求することができる。
【0036】
次に、(1)ナビゲーション契約(NAVI契約)以外の、契約内容を説明する。「音楽配信契約」、「カラオケ配信契約」、「VIDEO配信契約」、「デレビ電話配信契約」、「個人スケジュール管理契約」、「インターネット&電子メール契約」、「車両オンライン診断契約」、及び、「定期点検/消耗部品通知契約」があり、各人の好み及び必要性に応じて、適宜、契約できるようになっている。 この場合には、上述のナビゲーション契約の月額5000円(オプション契約により変動あり)以外に、個別の月額の契約料金が課される。
【0037】
ここで、「車両オンライン診断契約」は、低額の月額100円(又は、無料でも良い)であり、「定期点検/消耗部品通知契約」は、無料である。このため、この2つの契約項目に対して、多くのユーザが契約者となることが期待できる。
また、これらの契約内容に関係する各コンテンツは、上述した各種コンテンツを格納したデータベース18に格納されている。さらに、「車両オンライン診断契約」、及び、「定期点検/消耗部品通知契約」に関係するコンテンツ(データ及びプログラム)は、上述したデータベース20、22、24、26に格納されている。
各契約者(ユーザ)は、契約料金の支払いを伴うが自己の好み及び必要性に応じて、種々のコンテンツを楽しむことができる。また、情報センタ2は、さらに、これらの契約料金が収入となり、より有効に運営資金を確保することができる。
【0038】
次に、情報センタ2が、この契約の内、「車両オンライン診断契約」、及び/又は、「定期点検/消耗部品通知契約」を契約した契約者(ユーザ)に対して行なうサービス内容(以下、「遠隔故障診断サービス」ともいう)を以下、具体的に説明する。
【0039】
先ず、図4により、遠隔故障診断サービスの概要を説明する。遠隔故障診断サービスにおいては、先ず、情報センタ2からユーザの車両36の車載コンピュータ40にインターネット28を介して遠隔故障診断を行なうための情報を含む種々の情報が送信され、一方、車両36の車載コンピュータ40から情報センタ2に遠隔故障診断を行なうための情報を含む種々の情報が送信される。なお、情報の種類によっては、情報センタ2は、車両36の車載コンピュータ40ではなく契約者であるユーザの自宅等のコンピュータ38に対して必要な情報を送信し、また、コンピュータ38から必要な情報を受信するようにしてもよい。
【0040】
情報センタ2から車両36側に送信される情報は、「車検・定期点検の時期の電子メール通信」、「免許更新時期の通知」、「故障解析及び検査(後述の「診断プログラム」使用)」、「サービスマニュアルの提供」、「故障確認方法のオンラインヘルプ(後述の「故障個所特定プログラム」参照)」、「ロードサービスとのリンク」、「部品発注・サービス工場の予約」、「サービス工場の紹介」、「修理費の見積もり」、「保険仲介」等である。
一方、車両36側から情報センタ2に送信される情報は、「故障コード」、「故障診断要求」、「故障点検のオンラインヘルプ」、「部品注文」、「サービス予約」、「修理費見積もり要求」等である。
【0041】
次に、図5により、「定期点検/消耗部品通知契約」を行なったユーザに対する情報センタからのサービス内容を説明する。
契約を行なったユーザの情報は、上述したユーザ情報のデータベース20に記憶されているため、この記憶された契約ユーザの情報に基づいて、情報センタ2から、ユーザのコンピュータ38又は車両36の車載コンピュータに対して、電子メール形式により、定期的に、種々の情報が通知される。
先ず、定期点検の通知に関しては、例えば、ユーザが所有する車両の車検の時期になった場合には、情報センタ2から車検の時期の通知が、ユーザになされる。図5は、ユーザが受信して例えば車載コンピュータ40のディスープレイ52上に表示された「車検の案内」の例を示している。車検以外の他の定期点検も同様な形式で、ユーザに通知される。
【0042】
また、消耗部品通知の場合には、先ず、ユーザ情報のデータベース20に、そのユーザが行なった定期点検の結果、時期及び車両の走行距離等が記憶されているため、これらのデータが活用される。具体的には、各種オイルやタイヤ等の交換時期が、過去になされた定期点検の時期及び走行距離等に基づいて判断され、その時期になると、情報センタ2から、ユーザのコンピュータ38又は車両36の車載コンピュータに対して、電子メール形式により、その消耗部品の通知がなされるようになっている。
このように、定期点検及び消耗部品通知は、データベース20に格納されたユーザ情報に基づいて行なわれるため、正確且つタイムリーにそれらの内容をユーザに通知することが可能となる。
【0043】
次に、「車両オンライン診断契約」を行なったユーザに対する情報センタ2(故障診断サーバ6)によるサービス内容を具体的に説明する。
図6は、「車両オンライン診断契約」を行なったユーザが、遠隔故障診断等を行なう場合に、車載コンピュータ40を操作して、ディスプレイ52上に表示する初期画面である。
この初期画面には、遠隔故障診断等に必要なメニューが表示されている。このメニューは、「連絡・予約・購入」と「ON LINE 診断」の2つに区分されている。
まず、「連絡・予約・購入」には、「MAY DAY」、「お客様相談室」、「ロードサービス」、「販社(ディーラ)」、「整備予約」及び「部品購入」の各メニューが含まれている。
【0044】
「MAY DAY」は、ユーザの車両が事故を起こした場合に選択され、図示しないGPS及びメーデー専用サーバを介して、インターネット28経由で、警察署・消防署34に連絡するためのものである。最近の車両では、エアーバックが作動した場合には、自動的に「MAY DAY」が選択され、事故の連絡がなされるようになっているものもある。「お客様相談室」は、メーカへの要望等を連絡するためのものであり、「ロードサービス」は、ロードサービスが必要な場合に連絡するためのものであり、「販社(ディーラ)」は、ディーラへの連絡をするためのものであり、「整備予約」及び「部品購入」は、ディーラ又はサービス工場に整備(又は定期点検)の予約や部品購入を連絡するためのものである。
【0045】
次に、「ON LINE 診断」には、「故障ランプ点灯」、「何か変」、「車健康診断」、「診断ガイド」、「サービスマニュアル」の各メニューが含まれている。ここで、「故障ランプ点灯」及び「何か変」のメニューを選択した場合、追加料金は不用であるが、「車健康診断」、「診断ガイド」、「サービスマニュアル」の各メニューを選択する場合には、1回100円の有料となっている。
「故障ランプ点灯」は、車両の何らかの機器が実際に故障している場合に選択される。この場合には、後述する「第1診断プログラム」を用いた遠隔故障診断(図7参照)が行なわれる。
【0046】
「何か変」は、ユーザが、車両に何らかの異変(異臭、異音等)が発生していると感じた場合(実際に故障が発生している場合と発生していない場合の両者が含まれる)に選択される。この場合には、後述する「故障個所特定プログラム」を用いた遠隔故障診断(図9乃至図13参照)が行なわれる。
「車健康診断」を選択した場合には、サービス工場に出向く必要なく、オンラインで車両の点検を行なうこごができる。この場合には、上述したように、車載コンピュータ40において、車両の補機類49及び車両運動系システム50に関するデータが既に収集されているので、これらのデータを情報センタ2に送信することにより、情報センタ2の故障診断サーバ6は、これらのデータを活用すると共に、後述する「第2診断プログラム」を使用して、木目細かく車両の検査を行なうことができる。長距離に出発前等において、手軽に且つ詳細に車両の検査を行なえる利点がある。
【0047】
「診断ガイド」は、エンジンオイルの点検等のように、ユーザの作業を介してしか点検できないような診断項目(検査項目)を検査する場合に選択される。この場合には、車載コンピュータ40のディスプレイ52上に、ユーザ自身が行なう作業が表示され、ユーザは、必要に応じてこのディスプレイ52を車体側から取り外し、この表示に従って作業が行なわれ、その結果が、情報センタ2の故障診断サーバ6に送信されて、診断が行なわれるようになっている。
「サービスマニュアル」が選択された場合には、配線等を示したサービスマニュアルが車載コンピュータ40のディスプレイ52上に表示されるようになっている。
【0048】
次に、診断プログラムを用いた遠隔故障診断の内容を説明する。
まず、遠隔故障診断に使用される診断プログラムには、故障が発生した場合の故障解析を行なう「第1診断プログラム」(図7参照)、定期点検等を行なう「第2診断プログラム」(図8参照)及びユーザが故障と感じた場合に故障解析を行なう「故障個所特定プログラム」(図9乃至図13参照)が含まれ、、以下、これらの診断プログラムの特性を包括的に説明する。
【0049】
これらの診断プロプログラムは、車両の特定の機器の故障を単に検出するものではなく、特定の機器がどのように故障しているかについてまで詳細に故障解析及び検査を行なうことができる比較的大容量のプログラムである。このため、これらの診断プログラムは、必要なときだけ、情報センタ2の故障診断サーバ6から、車両36側にインターネット28を経由して送信され、車両側は、車載コンピュータ40の記憶装置53に一時的に記憶するようになっている。このため、車両側は、大容量の診断プログラムを常時記憶している必要がなく、記憶装置53のメモリー容量を低減できる。
【0050】
これらの診断プログラム、即ち、「第1診断プログラム」、「第2診断プログラム」及び「故障個所特定プログラム」は、上述したように、車載コンピュータ40の記憶装置53に一時的に記憶されるものであるが、これに限定されない。即ち、これらの診断プログラムの内の基本機能の部分を予め車載コンピュータ40の記憶装置53に記憶しておき、必要な場合に、それらの差分プログラムだけを、情報センタ2の故障診断サーバ6から、車両36側にインターネット28を経由して送信し、車両側の車載コンピュータ40の記憶装置53にそれらの差分プログラムを一時的又は継続的に記憶するようにしてもよい。ここで、この差分プログラムは、その車種において蓄積された不具合等のデータに基づき、更新(アップグレード)されたものになっている。
また、情報センタ2の故障診断サーバ6から、車両36側にインターネット28を経由して車両側に送信される上述のそれぞれの診断プログラムは、車両側の車載コンピュータ40の記憶装置53に継続的に記憶されてもよい。
【0051】
また、これらの診断プログラムは、上述したように、データベース22(図1参照)に蓄積された車両別の過去に発生した不具合等のデータにより、所定の期間毎に、更新(アップグレード)されるようになっている。そのため、その車種固有の故障傾向にマッチした故障を容易に克つ正確に検出できるようになっている。
また、これらの診断プログラムは、車両の故障解析及び検査を行なうために、車両を検査可能状態にする機能を内蔵している。例えば、回転数センサの故障を検出するためにエンジン始動させたり、車速センサの故障を検出するために車両を走行させたり、エアコンの故障を検出するためにエアコンをオンオフさせたりすることが出来るようになっている。これらの操作は、自動又はユーザの操作により行なわれる。
【0052】
また、これらの診断プログラムを使用して故障診断を行なう場合、車両の全ての機器に対して行なってもよいが、必要に応じて、特定の機器のみの故障診断が行なえるように、ユーザの指示により、故障診断の対象がセレクト可能となっている。
また、これらの診断プログラムを実行することにより得られたデータは、車両側で収集され、故障診断サーバ6に返送される。故障診断サーバ6は、これらの収集データを基にして、故障解析及び検査を実行する。
さらに、これらの故障解析結果及び検査結果は、上述したデータベース20,22(図1参照)に車種別に蓄積され、今後の故障診断に活用されるようになっている。
【0053】
次に、図7により、故障が発生した場合の故障解析を行なう「第1診断プログラム」を用いた遠隔故障診断の内容を説明する。なお、図7において「S」は、各ステップを示す。S1,2,7,8,11,12,16は、車両側で実行され、それら以外のステップは、情報センタ2の故障診断サーバ6側で実行される。
まず、S1において、車両側で、故障表示指示を行なう。これは、図6において、「故障ランプ点灯」を選択したような場合であり、明らかに車両のどこかの機器に故障が発生している場合である。次に、S2において、車両側から「故障コード」をサーバ側に送信する。この「故障コード」は、種々の故障に対応して予め設定されており、上述した車載コンピュータ40の集中コントロールユニット41が、補機類49及び車両運動系システム50等からの異常情報に基づいて、故障個所等を特定するコードである。なお、この「故障コード」の送信は、自動的に送信しても良いし、ユーザが自己の判断で送信するようにしてもよい。
【0054】
サーバ側は、S3において、この「故障コード」を受信し、次に、S4において、この「故障コード」をデータベース22(図1参照)に記憶されているデータから特定し、S5において、その故障の詳細検査が必要か否かを判定する。詳細検査が不用で「故障コード」から故障内容が判明した場合には、S6〜9を経由せず、即ち、車両側に「第1診断プログラム」を送信することなく、直接S10に進む。
【0055】
詳細検査が必要な場合には、S6に進み、サーバは、第1診断プログラムを車両側に送信する。この第1診断プログラムは、上述した特性を有する故障解析を行なうためのプログラムである。
次に、車両側は、S7において、受信した第1診断プログラムを一時的に記憶装置53に記憶すると共に、この第1診断プログラムにより、車載コンピュータ40は、故障コードにより特定された故障個所等に基づいて、詳細検査を実行する。その後、S8において、この検査結果をサーバ側に送信する。
【0056】
ここで、上述した「故障コード」と「第1診断プログラム」の関係を具体例により説明する。例えば、「故障コード」が「車速エラー」の場合には、この「車速エラー」が、車速センサの故障によるものなのか、CPUの故障によるものなのか、又は、ケーブルラインの故障によるものなのか、どれに起因するか不明である。「第1診断プログラム」は、この「車速エラー」の原因を検出するために、車速センサ自体を検査したり、CPUを相互通信させてCPUの故障の有無を検査したり、車速信号が他のCPUには入力されていることを確認することによりケーブルラインの故障を検出したりして、「車速エラー」の原因を検出しているのである。
また、第1診断プログラムは、このような「故障コード」の全てに対応できる診断プログラムでもよいし、また、車両側から送信された特定の「故障コード」に対応する検査を行なうためだけの診断プログラムであってもよい。
【0057】
次に、サーバ側は、S9において、データベース22(図1参照)に格納された車種別の蓄積されたデータから、検査データを解析して、故障内容を検出する。次に、S10において、検査結果(故障内容)を車両側に送信する。また、S5において詳細検査不要と判断された場合も、このS10において、S4で得た検査結果(故障内容)を車両側に送信する。
車両側は、S11において、検査結果(故障内容)を受信し、S12において、サーバ側に「修理の予約」及び/又は「部品発注」を行なう。
サーバ側は、S13において、これらの「修理の予約」及び/又は「部品発注」を受け、次に、S14において、ネットワーク4を介して、ディーラ10及び/又はサービス工場12及び/又は部品工場14に対して、「修理予約」及び/又は「部品発注」を行ない、S15において、車両側に「修理予約」及び/又は「部品発注」の完了を通知する。
【0058】
さらに、車両側は、S16において、サーバ側から「修理予約」及び/又は「部品発注」の完了の通知を受信して、この第1診断プログラムを用いた故障診断を終了する。
なお、この遠隔故障診断が終了しても、この故障診断のデータは、図1のデータベース20,22に蓄積され、この後の、故障診断に活用されるようになっている。
【0059】
上述した図7の例では、車両側から故障診断サーバ6に「故障コード」を送信するようにしているが、本実施形態は、これに限らない。即ち、この「故障コード」の代わりに、上述した車両の補機類49及び車両運動系システム50から車載コンピュータ40の集中コントロールユニット41に入力される「車両データ」を、車両側から故障診断サーバ6に送信するようにしても良い。この場合には、図7に示す例と同様に、これらの「車両データ」のみで故障内容が判明した場合には、故障診断サーバ6は、第1診断プログラムを車両に送信することなく、S10に進み、その後、同様なステップを実行する。また、「車両データ」のみで故障内容が判明しない場合には、S6において、第1診断プログラムを車両に送信し、その後、同様な工程を実行するようにしてもよい。
【0060】
次に、図8により、定期点検等を行なう「第2診断プログラム」を用いた遠隔故障診断の内容を説明する。なお、図8において「T」は、各ステップを示す。S1,4,5,8,9,13は、車両側で実行され、それら以外のステップは、情報センタ2の故障診断サーバ6側で実行される。
まず、T1において、車両側で、検査日及び検査項目を登録する。これには、車両の定期点検を行なう場合や「車健康診断」(図6を参照)を選択したような場合も含まれ、車両に故障が発生しているか否かを検査すると共に故障を検出した場合には、その詳細検査まで行なう。
【0061】
次に、サーバ側は、T2において、「検査日」であるか否を判定し、検査日である場合には、T3に進み、第2診断プログラムを車両側に送信する。また、「車健康診断」(図6を参照)が選択された場合にも、第2診断プログラムを送信する。
この第2プログラムは、上述した特性を有する故障解析を行なうことが可能なプログラムである。また、第2診断プログラムは、第1診断プログラムと同様に詳細検査を実行するための機能を有し、さらに、それ以外に、「走行距離」、「オイル量」、「オイル劣化」、「ブレーキパッド量」、「タイヤ空気圧」、「エアコン冷媒量」等のデータ収集も可能な機能を備えている。
次に、車両側は、T4において、受信した第2診断プログラムを一時的に記憶装置53に記憶すると共に、この第2診断プログラムにより、車載コンピュータ40は、詳細検査を実行する。その後、T5において、この検査結果をサーバ側に送信する。
【0062】
次に、サーバ側は、T6において、データベース22(図1参照)に格納された車種別の蓄積されたデータから、検査データを解析して、故障内容を検出する。次に、T7において、検査結果(故障内容)を車両側に送信する。
車両側は、T8において、検査結果を受信し、T9において、サーバ側に「修理の予約」及び/又は「部品発注」を行なう。
サーバ側は、T10において、これらの「修理の予約」及び/又は「部品発注」を受け、次に、T11において、ネットワーク4を介して、サービス工場12及び部品工場14に対して、「修理予約」及び/又は「部品発注」を行ない、T12において、車両側に「修理予約」及び/又は「部品発注」の完了を通知する。
さらに、車両側は、T13において、サーバ側から「修理予約」及び/又は「部品発注」の完了の通知を受信して、この第2診断プログラムを用いた故障診断を終了する。
なお、この第2診断プログラムを使用した場合も、同様に、この遠隔故障診断が終了しても、この故障診断のデータは、図1のデータベース20,22に蓄積され、この後の、故障診断に活用されるようになっている。
【0063】
次に、ユーザが故障であると感じている場合に「故障個所特定プログラム」を用いた遠隔故障診断の内容を図9乃至13により説明する。この「故障個所特定プログラム」による故障診断は、上述した第1診断プログラム及び第2故障診断プログラムでは検出できないような故障を検出(故障個所を特定する)するためのものであり、具体的には、図6において、「何か変」が選択された場合に実行される遠隔故障診断である。
この「故障個所特定プログラム」を用いた遠隔故障診断においても、図7及び図8に示す故障診断と同様に、車両側からの要求により、「故障個所特定プログラム」が情報センタ2の故障診断サーバ6から、車両側に送信され、この送信された「故障個所特定プログラム」により故障診断が行なわれる。
【0064】
先ず、図9により、「故障個所特定プログラム」を用いた遠隔故障診断の第1例を説明する。図9は、故障個所特定プログラム」を用いた遠隔故障診断の第1例を示し、図9中の「M」は車載コンピュータ40のディスプレイ52上の各画面を示している。図9の各画面は、ディスプレイ52上に、階層状に展開して表示されるようになっている。図10乃至図13も同様である。
先ず、図6において、「何か変」が選択された場合には、「故障個所特定プログラム」が故障診断サーバ6から、車両側に送信され、この送信された「故障個所特定プログラム」により、車載コンピュータ40のディスプレイ52上に、図9のM1に示す画面が表示される。この「故障個所特定プログラム」を用いた故障診断では、画面M1に示すように、検出すべき車両の故障を「基本性能の異常」、「部品が特定できる異常」及び「何かおかしい」という3つのグループに分類して、故障個所を特定している。
【0065】
「基本性能の異常」は、「走らない」、「曲がらない」、「止まらない」、「燃費が悪い」、「始動性が悪い」、「直進安定性が悪い」、「ハンドルが取られる」等の各異常項目を含むようになっている。
また、「部品が特定できる異常」は、「内装部品」及び「外装部品」の各異常項目を含む。
さらに、「何かおかしい」は、ユーザの五感により感じる項目であり、「異臭がする」、「異音がする」、「振動がする」・「外観が異常」の各異常項目を含む。
この第1例では、「何かおかしい」の「異臭がする」が選択された場合を例としている。
【0066】
ここで、これらの各「異常項目」及び後述する各「選択肢」は、故障診断を行なうユーザの車両の車種に基づいて、個別に設定されたものであり、更新(アップグレード)されるようになっている。具体的に言えば、図1のデータベース22には、車種毎に、顧客からの不満及び不具合のデータが蓄積されており、これらのデータに基づき、その車種において不満及び不具合の多い項目を基準として、車種毎に、「異常項目」及び「選択肢」を設定するようにしている。このため、故障診断を行なう車両の車種の故障傾向にマッチした「異常項目」及び「選択肢」に従って経験的に故障診断するようにしているため、故障診断を容易に且つ正確に行なうことができるようになっている。これらは、図10乃至図13に示された他の例においても同様である。
【0067】
次に、画面L1で、「異臭がする」が選択された場合には、画面L2が表示される。画面L2には、「どんな時」という質問、及び、この質問に対し、「エンジンをかけた時」、「エンジンを切った時」、「走行中いつも」、「停車中のみ」、「エンジンがかかっている時」、「エンジンのオン・オフに関わらずいつも」、「特定できない」といった回答のための選択肢が用意されている。この第1例では、画面L2において、「走行中はいつも」が選択される。
次に、画面L3が表示される。画面M3には、「どんな」という質問、及び、この質問に対し、「ガソリン臭い」、「焦げ臭い」、「刺激臭」、「そのほか」といった回答のための選択肢が用意されている。この選択肢も、同様に、データベース22のデータに基づいて設定されたものである。画面L3において、「焦げ臭い」が選択される。
【0068】
次に、画面L4が表示される。画面L4には、「どこから」という質問、及び、この質問に対し、「運転席周辺」、「エンジンルーム」、「タイヤ周辺」、「トランクルーム」、「そのほか」といった回答のための選択肢が用意されている。画面MLでは、「運転席周辺」が選択される。
次に、画面L5が表示され、「ただいま診断中」とのコメントを表示して、ユーザにその旨を知らせる。このときの診断は、故障診断サーバ6が、上述したデータベース26に格納されれた「故障個所特定プログラム」を使用して行なうようになっている。
その後、画面L6が表示され、「診断結果」がユーザに通知される。この例では、「至急ディーラにお持ち込み下さい」とのコメントと、それに対応した内容が「詳細」欄に通知される。
なお、図9示す第1例の具体例としては、運転席付近の配線がショートしているといった故障が該当する。
【0069】
この図9に示された「故障個所特定プログラム」を用いた遠隔故障診断においても、この遠隔故障診断が終了しても、この故障診断のデータは、図1のデータベース20,22に蓄積され、この後の、故障診断に活用されるようになている。
さらに、この「故障個所特定プログラム」を用いた遠隔故障診断においても、図7及び図8に示した第1実施形態と同様に、情報センタ2の故障診断サーバ6により、この検査結果が、ディーラ12や部品工場14に連絡されると共に「修理予約」及び/又は「部品予約」が行なわれるようになっている。
【0070】
なお、第1例において、画面L1において、「異音がする」が選択された場合には、画面L3の表示の際に、種々の「異音」を発し、ユーザが聞いている実際の異音に近い音が選択できるようになっている。後述する第2例乃至第5例も同様である。
【0071】
図10に示された「故障個所特定プログラム」を用いた遠隔故障診断の第2例は、画面M1乃至M5までが、図9の第1例の画面L1乃至L5と同じであるが、画面M6が、異なっている。この第2例では、画面M6が表示され、「診断結果」がユーザに通知される。この例では、「故障しています。至急ディーラにお持ち込み下さい」とのコメントと、それに対応した内容が「詳細」欄に「×××が破損している可能性があります。至急、最寄りのディーラまでお持ち込み下さい。」と通知される。
この画面M6において、ユーザは、「最寄りのディーラを検索」し、この診断結果を、故障診断サーバ6を経由して、ディーラ10又はサービス工場12に連絡し、故障修理を依頼できるようになっている。
【0072】
図11に示された「故障個所特定プログラム」を用いた遠隔故障診断の第3例は、画面N1において、「内部部品が異常」が選択され、画面N2において、「オーディオ」が選択され、画面N3において、「ラジオにノイズが入る」が選択され、画面N4において、「走行中はいつも」が選択され、これらの選択肢の内容に基づいて、蓄積されたデータに基づき、経験的に故障診断を行なう。画面N5において、「ただいま診断中」である旨を表示し、画面N6において、「診断結果」を表示する。この第3例では、画面N6において、「走行に支障ありません。ディーラにお持ち込み下さい」とのコメントと、それに対応した内容が「詳細」欄に通知される。なお、図11示す第3例の具体例としては、オールタネータにノイズが乗っているいたり、アースの取り方が悪かったりする故障が該当する。
【0073】
図12に示された「故障個所特定プログラム」を用いた遠隔故障診断の第4例は、画面P1において、「走らない」が選択され、画面P2において、「加速が悪い」が選択され、画面P3において、「中速域(40km/h前後)から加速した時」が選択され、これらの選択肢の内容に基づいて、蓄積されたデータに基づき、経験的に故障診断を行なう。画面P4において、「ただいま診断中」である旨を表示し、その後、画面P5において、「診断結果」を表示する。この第4例は、この状態で依然として故障診断を行なうことができない情況であり、この場合には、画面P5に示すように、「ATのホールドモードを解除して40km/h付近から加速した時に症状は発生しますか?」との質問を発する。この質問に対して、ユーザは、車両のそのように操作してその症状が発生しているか否かを実際に確認する。この例では、「発生する」と回答している。
次に、この質問及び回答の結果に基づき、再度、故障診断を行ない、その間中は、画面P6に「ただいま診断中」である旨を表示する。その後、画面P7において、「至急ディーラにお持ち込み下さい」とのコメントと、それに対応した内容が「詳細」欄に通知される。
この第4例の具体例としては、ホールドモードスイッチが壊れているといった故障が該当する。
【0074】
図13に示された「故障個所特定プログラム」を用いた遠隔故障診断の第5例は、画面Q1において、「内部部品が異常」が選択され、画面Q2において、「オーディオ」が選択され、画面Q3において、「ラジオにノイズが入る」が選択され、画面Q4において、「走行中はいつも」が選択され、これらの選択肢の内容に基づいて、蓄積されたデータに基づき、経験的に故障診断を行なう。画面Q5において、「ただいま診断中」である旨を表示し、画面Q6において、「診断結果」を表示する。この第5例では、画面Q6において、「故障個所が特定できません。以下の問診票にお答えの上、ディーラにお持ち込み下さい」とのコメントと、「問診票」の欄に具体的に問診内容が表示される。ユーザは、この問診票に回答し、この回答内容を、故障診断サーバ6に送信する。この場合には、この検査結果及び問診結果が、ディーラ10及びサービス工場12に連絡され、さらに、修理予約や部品発注も行なわれていいる。
【0075】
以上説明した「故障個所特定プログラム」を用いた遠隔故障診断においては、最初に、「基本性能の異常」、「部品が特定できる異常」及び「何かおかしい」といった3つのグループに分類し、その後、この分類された異常項目に対応した「選択肢」を階層状に展開して、ユーザに選択させることにより、故障診断を行って、故障個所を検出するようにしている。この「故障個所特定プログラム」を用いた遠隔故障診断においては、「異常項目」及び「選択肢」を、データベース22に車種毎に蓄積された顧客からの不満や不具合に基づいて設定するようにしているので、その車種固有の故障傾向にマッチした故障を容易に且つ正確に検出することができるようになっている。
【0076】
次に、図6及び図14乃至図17により、ユーザ自身が検査作業を行なう場合の「診断ガイド」の内容を説明する。
上述した契約を行なっているユーザが、図6に示すディスプレイ52の表示画面の「診断ガイド」を選択した場合、ディスプレイ52には、次ぎに、図14に示す画面が表示される。
図14の画面は、「検査方法HELP」のメニューを示しており、そのメニューには、「タイヤ交換」、「バッテリー残量確認」、「ブレーキオイル残量確認」、「エンジンオイル劣化検査の方法」、「AT(自動変速機)オイル」、「ワイパーブレード交換」、「ランプの交換」、「エアクリーナ劣化検査・交換」、「プラグ交換」、及び、「チェーン装着」等が含まれている。
【0077】
この診断ガイドを行なう場合も、上述した診断プログラムである「第1診断プログラム」等と同様に、ユーザの要求により、データベース26に格納されている「診断ガイドプログラム」を、情報センタ2の遠隔故障診断サーバ6から、インターネット28を介して、車載コンピュータ40が受信するようになっている。この「診断ガイドプログラム」は、画像と音声により、作業手順等をユーザにガイダンスするようになっている。この診断ガイドプログラムは、そのため、比較的に大容量のプログラムとなっている。このため、この診断ガイドプログラムは、必要なときだけ、情報センタ2の故障診断サーバ6から、車両36側に送信され、車両側は、車載コンピュータ40の記憶装置53に一時的に記憶するようになっている。その結果、車両側は、大容量の診断プログラムを常時記憶している必要がなく、記憶装置53のメモリー容量を低減できる。また、この診断ガイドプログラムを使用するときには、1回100円の有料となる(図6参照)。
【0078】
また、この診断ガイドプログラムに使用される画像は、ユーザが検査作業を行なう車両と同一の車種の車両の画像が使用されており、ユーザが容易に理解できるようになっている。
さらに、上述したように、車載コンピュータ40のディスプレイ52は、車両側から着脱自在となっているため、ユーザが検査作業を行なう際には、ディスプレイ52を車両側から取外し、ユーザは、ディスプレイ52に表示される画像を見ながら且つ音声によるガイダンスを聞きながら、検査作業が行なえるようになっている。
【0079】
ここで、「診断ガイドプログラム」は、上述したように、車載コンピュータ40の記憶装置53に一時的に記憶されるものであるが、これに限定されない。即ち、この診断ガイドプログラムの内の基本機能の部分を予め車載コンピュータ40の記憶装置53に記憶しておき、必要な場合に、それらの差分プログラムだけを、情報センタ2の故障診断サーバ6から、車両36側にインターネット28を経由して送信し、車両側の車載コンピュータ40の記憶装置53にそれらの差分プログラムを一時的又は継続的に記憶するようにしてもよい。また、情報センタ2の故障診断サーバ6から、車両36側にインターネット28を経由して車両側に送信される上述の診断ガイドプログラムは、車両側の車載コンピュータ40の記憶装置53に継続的に記憶されてもよい。
【0080】
次に、図15及び図16により「エンジンオイル劣化検査の方法」を例として説明する。ユーザが、図14に示された画面の「エンジンオイル劣化検査の方法」を選択した場合には、次ぎに、ディスプレイ52には、図15に示された画面R1、R2、R3が順番に表示される。この時、画面内容に対応した音声によるガイダンスが行なわれる。画像は、ユーザが作業を行なっている車両と同じものでり、さらに、音声ガイダンスが併用されているため、ユーザは、ごく簡単に、作業を進めることができるようになっている。
【0081】
図16は、ディスプレイ52上に、エンジンオイルの劣化状態を4つのレベル(A,B,C,D)のオイルサンプルとして表示したものである。ここで、レベルAは「交換要」であり、レベルBは「もう少しで交換」であり、レベルC及びDは「交換不要」である。
ユーザは、図15に示されたガイダンスに従ってエンジンオイルを抜き取り、エンジンオイルの劣化状態を検査するとき、図16の4つのレベルのオイルサンプルと抜き取った実際のエンジンオイルとを比較し、抜き取ったエンジンオイルがどのレベルのものに該当するか判定する。このようにして、ごく簡単に且つ正確に検査作業が行なえるようになっている。
【0082】
この場合、ユーザが、実際のオイルのレベルを判定した場合、ディスプレイ52の画面に例えば「交換要」と表示されるようになっている。
また、このユーザが判定した実際のオイルのレベルが、遠隔故障診断サーバ6に送信され、遠隔故障診断サーバ6から、「オイル交換時期」のガイダンスを受信して、画面に表示するようにしても良い。
【0083】
図17は、図14に示す「タイヤ交換」を選択した場合の実際の交換作業の様子を示した図である。この図14から明らかなように、作業者(又は補助者)は、車載コンピュータ40からディスプレイ52を取り外し、このディスプレイ52に表示された画像と音声によるガイダンスに従って、タイヤ交換の作業を迷うことなく行なっていること様子が理解できる。
【0084】
このように、ユーザが、必要な検査作業を行なう場合、「診断ガイドプログラム」を使用することにより、自分と同じ車両の画像が使用され、車両から取り外されたディスプレイ52上に表示される画像と音声によるガイダンスに従って、検査作業ができるようになっているため、検査作業に対する知識が低くても、検査作業を確実に行なうことができるのである。また、ディーラ又は修理工場に出向むく必要もなくなり、煩わしさもなく、利便性が向上する。
【0085】
次に、本発明の実施形態においては、上述した「第1診断プログラム」(図7参照)、「第2診断プログラム」(図8参照)及び「故障個所特定プログラム」(図9乃至図13参照)等を実行することにより、故障有りと判定された場合、図18及び図19に示すように、ユーザへの故障対応ガイダンス、修理予約、部品発注、ロードサービス通報等を行なうことも可能である。
以下、図18及び図19を参照して、このユーザへの故障対応ガイダンス等の内容を説明する。図18は本発明の実施形態による遠隔故障診断による故障対応ガイダンス等の内容を示すフトーチャートである。また、図19は本発明の実施形態による隔故障診断による故障対応ガイダンス等を行なう場合の車載コンピュータのディスプレイに表示される画面を示す図である。図18において「E」は各ステップを示し、図19において「F」は各ディスプレイ画面を示す。
【0086】
図18において、E1,2,7,8,11,12〜16及び20は、車載コンピュータ側(車両側)で実行され、それ以外のステップは、情報センタ2の故障診断サーバ6側(サーバ側)で実行される。
この図18に示すユーザの車両の故障診断は、図7に示す「第1診断プログラム」を用いて行うものであるため、E1〜E11の各ステップで実行される内容は、図7におけるS1〜S11で実行される内容と同じである。そのため、これらの各ステップの内容の説明は省略する。
このようにして、E10において、サーバ側から、車両側に検査結果が送信され、E11において、車両側は検査結果を受信する。
次に、E12〜E16の各ステップの内容が車両側で実行されるが、これらの各ステップで実行されるプログラムは、E10において、後述する車両の故障の「走行レベル」に基づき、サーバ側から車両側に送信されるようになっている。
【0087】
次に、E12において、車両側で、故障ありとした検査結果であるか否かを判定する。本来的には、このフローは故障診断を行うものであるため、「故障有り」と判定される場合がほとんどであるが、何らかの理由で、「故障無し」と判断される場合もある。「故障無し」と判断された場合には、E13に進み、車載コンピュータ40のディスプレイ52の画面上に「故障無し」と表示する。
「故障有り」の場合には、E14に進み、車両側(ユーザ)に対して、故障対応ガイダンスを行なう。この故障対応ガイダンスにおいて、先ず、「走行レベル」を示したメッセージをディスプレイ52の画面上に表示する。この「走行レベル」のメッセージを含むディスプレイ52の表示画面の例を示したのが図19のF1〜F3である。ここで、表示される「走行レベル」は、「走行を中止する必要があるもの(走行中止)」、「ゆっくりとした走行は可能であるもの(ゆっくり走行)」、及び、「走行は可能であるもの(走行可能)」の3つに分けられる。
【0088】
図19のF1は、故障が「走行中止」のレベルと判定された場合のディスプレイ52の表示画面の例を示している。具体的には、「走行を中止し、ローサービスにご連絡下さい。」というメッセージが表示され、ユーザ(ドライバ)に対し、走行を中止すべき旨がガイダンスされる。
図19のF2は、故障が「ゆっくり走行」のレベルと判定された場合のディスプレイ52の表示画面の例を示している。具体的には、「ゆっくり走行しながら修理工場に行って下さい」というメッセージが表示され、ユーザ(ドライバ)に対し、ゆっくりと走行すべき旨がガイダンスされる。
図19のF3は、故障が「走行可能」のレベルと判定された場合のディスプレイ52の表示画面の例を示している。具体的には、「走行は可能です。○○が故障していますので修理して下さい」というメッセージが表示され、ユーザ(ドライバ)に対し、ゆっくりと走行すべき旨がガイダンスされる。
【0089】
このようにして、故障対応ガイダンスとして「走行レベル」を示すメッセージが表示された後、E15に進み、ディスプレイ52の画面上に、次の故障対応ガイダンスとして、「対応インフォメーション」が表示される。次に、E16に進み、ユーザ(ドライバ)は、この対応インフォメーションに対応してユーザ(ドライバ)の希望を選択しサーバ側に送信する。
【0090】
これらのE15及びE16における「対応インフォメーション」の内容及びユーザの希望の選択の仕方を以下説明する。
先ず、故障が「走行中止」のレベルと判定された場合には、図19のF1に示すように、「ロードサービス通報」、「修理工場選択」、「修理工場連絡」というメッセージが表示される。ユーザ(ドライバ)は、これらの各メッセージに対して、これらの行為を実行するか否かを確認する。ユーザがロードサービスへの通報を希望する場合には、この「ロードサービス通報」というメッセージをダブルクリックすると、その内容が、サーバ側に送信される。
また、この故障が「走行中止」のレベルと判定されたときには、その車両の「現在地」が車両側からサーバ側に自動的に送信するようになっている。
【0091】
次に、「修理工場選択」というメッセージに対しては、修理工場への連絡(予約)を希望する場合には、この「修理工場選択」というメッセージをダブルクリックすると、図19のF4に示された画面が表示される。この画面上には、ユーザ(ドライバ)が選択すべき修理工場のリストが表示される。これらの修理工場として、故障現場である車両の現在地から最寄りの位置にあるものが優先的に表示されるようになっている。ユーザ(ドライバ)は、これらの表示された修理工場の中から、希望する修理工場を選択する。選択後に、ディスプレイ52の画面は、F4からF1に戻る。次に、ユーザ(ドライバ)が、修理工場への連絡(予約)を希望する場合には、「修理工場連絡」というメッセージをダブルクリックする。このようにして、車両側からサーバ側に、この選択され且つ連絡(予約)希望の「修理工場」が送信される。
【0092】
一方、ユーザ(ドライバ)が、画面F1において、「修理工場選択」を希望しない場合には、F1に表示された「個別連絡設定(修理工場連絡)」のメッセージをダブルクリックし、情報センタ2(故障診断サーバ6)を経由することなく、自分の携帯電話等を介して、その個別に設定した修理工場に直接連絡して修理予約をすることも可能となっている。
【0093】
次に、故障が「ゆっくり走行」のレベルと判定された場合には、図19のF2に示すように、「修理工場選択」及び「修理工場連絡」というメッセージが表示される。この場合も、F1の画面のときと同様な操作を行う。このようにして、車両側からサーバ側にこの選択された「修理工場」が送信される。
【0094】
さらに、故障が「走行可能」のレベルと判定された場合には、図19のF3に示すように、「部品依頼&修理予約」というメッセージが表示され、「部品依頼」及び/又は「修理予約」を希望する場合には、このメッセージをダブルクリックする。この後、「部品見積り」、「部品依頼」及び「部品予約」の各項目に関し、これらを希望する場合には、これらの各メッセージをダブルクリックするとこれらの各項目に関する詳細情報が表示され(これらの表示画面の図示は省略する)、「部品見積り」、「部品依頼」及び「部品予約」を希望することが出来るようになっている。これらの各項目が希望された場合には、その旨(修理予約、部品発注等)が、車両側からサーバ側に送信される。
なお、部品依頼及び修理予約の何れも希望しない場合には、「キャンセル」をダブルクリックして、その旨を車両側からサーバ側に連絡するようになっている。
【0095】
このようにして、E16において、車両側から送信された内容、即ち、「修理工場」、「修理予約」、「部品発注」、「ロードサービス通報」等は、E17において、サーバ側で受信される。
ここで、E16においては、上述したように、故障が「走行不可」のレベルと判定された場合には、その故障した車両の「現在地」も合わせて、サーバ側に送信される。この「現在地」の送信は、ユーザ(ドライバ)が選択するのではなく、自動的に行なわれる。また、この「現在地」は、後述するE18における「ロードサービス通報」に付随した情報であり、故障診断サーバ6からロードサービス32に連絡されるようになっている。
【0096】
次に、E18に進み、これらの「修理工場」、「修理予約」、「部品発注」、「ロードサービス通報」等が、情報センタ2の故障診断サーバ6から、ネットワーク4及び/又はインターネット28を経由して、必要な、選択された修理工場(サービス工場)、ディーラ、部品工場、ロードサービス等に連絡される。
【0097】
次に、E19に進み、これらの事項が修理工場(サービス工場)等に連絡された旨の結果報告が、サーバ側から車両側になされる。
次に、E20において、車両側でこの結果報告を受信し、その内容を車載コンピュータ50のディスプレイ52上に表示する。ここで、サーバ側から車両側に送信される報告には、「修理工場への連絡が完了しました」等の報告以外に、これらに関連する以下の事項も含まれている。
即ち、車載のディスプレイ52上には、図19のF5,F6,F7に示す内容も表示されるようになっている。F5は、「修理予約」の現状をユーザ(ドライバ)に知らせるメッセージを表示した画面であり、このようにして、「修理工場」及び「修理予約日」が連絡される。F6は、「部品発注」の現状をユーザ(ドライバ)に知らせるメッセージを表示した画面であり、このようにして、「発注部品」及び「納入予定日」が連絡される。F7は、「ロードサービス通報」の現状をユーザ(ドライバ)に知らせるメッセージを表示した画面であり、このようにして、「ロードサービス」及び「到着までの時間」が連絡される。
【0098】
なお、「部品発注」に関しては、その時点において、「納入予定日」が不明であり、後日、判明する場合も多い。このような場合には、判明した時点で、その車両のユーザの予め登録されたメールアドレスに、電子メールにより、「発注部品」の「納入予定日」を連絡するようにしている。さらに、電子メールにより、併せて、「修理予約状況」等の他の情報を連絡するようにしてもよい。
さらに、後述する図21に示すように、情報センタ2内のユーザ専用ウエブサイトにその「納入予定日」や「修理予約状況」等を表示するようにしても良い。
【0099】
このように、図18及び図19に示したように、遠隔故障診断により、車両に故障があることが判明した場合には、サーバ側から車両のユーザ(ドライバ)に対して、故障対応ガイダンスが行なわれ、この故障対応ガイダンスにより、ユーザ(ドライバ)が、故障の走行レベルを知ることができ、それにより、走行を中止すべきか、ゆっくり走行して修理工場(サービス工場)に行けばよいのか、また、走行には問題なく後日その修理を行なえば良い等の判断を、その場で、行うことができる。その結果、従来のように、走行すべきでなかったのに走行したり、不安に感じながら走行したりすることが無くなり、故障と判明した時点で、ユーザ(ドライバ)は、適切な故障対応を行なうことが出来るのである。
【0100】
また、故障が「走行中止」のレベルと判定された場合には、その車両の「現在地」が車両側からサーバ側に自動的に送信され、さらに、サーバ側でロードサービスに現在地を含む情報を連絡するようにしているので、確実性が増すと共にユーザ(ドライバ)の手間が省け利便性が向上する。
また、故障と判定された時点で、「修理工場の連絡」、「修理予約」、「部品発注」等が、ユーザ(ドライバ)の希望(選択)に応じて、故障診断サーバ6から必要な場所に連絡されるようになっているので、確実性及びユーザ(ドライバ)における利便性が向上する。
さらに、ユーザの車両が故障と判定された場合、「修理工場の連絡」、「修理予約」、「部品発注」等が、ほとんどの場合(画面F1における個別連絡設定で修理工場連絡が選択された場合以外)、情報センタ2(故障診断サーバ6)から情報センタ2に関連する修理工場(サービス工場)に連絡されるため、この修理工場、及び、その修理工場に関係するディーラのそれぞれの収益性も増大する。
【0101】
なお、上述した図18及び図19の例は、「第1診断プログラム」(図7参照)を用いて車両の故障を判定するようにしたものであるが、車両の故障判定に関しては、本実施形態はこれに限られず、上述した「第2診断プログラム」(図8参照)、「故障個所特定プログラム」(図9乃至図13参照)を用いて、車両の故障を判定するようにしてもよい。
【0102】
次に、情報センタ2は、上述した契約(図3参照)を行なったユーザに対して種々のサービスを行なうが、そのサービスの一つとして、ユーザ専用のウエブサイドを情報センタ2内に設定している。この情報センタ2内に設定されたユーザ専用のウエブサイトは、そのユーザが、図3の契約書の「インターネット&メール契約」を行っていることが前提となる。その具体例を図20及び図21を参照して説明する。
図20は、情報センタ内に設定されたユーザ専用のウエブサイドである「ガレージ情報」を含む画面を示す図であり、図21は、ユーザ専用のウエブサイトの画面の一例を示す図である。
【0103】
図20に示すように、契約したユーザは、車載コンピュータ又は自宅のコンピュータ等から、情報センタ2内の自己のウエブサイトに、インターネットを経由してアクセスすることができる。なお、アクセスの際には、ID(パスワード)が必要である。そのときの画面が図20であり、この画面から、「ガレージ情報」を選択する。
【0104】
この「ガレージ情報」が選択された場合には、図21に示す画面が表示される。この図21の画面には、ユーザが所有する自己の「車両」の「修理履歴」及び「修理情報」が表示されるようになっている。具体的には、「新車購入」、「オイル交換」、「6ケ月点検」等の「定期点検」、上述した「遠隔故障診断」、及び、それらが実施された時期が表示される。さらに、「定期点検」及び「遠隔故障診断」等に付随する「修理履歴」及び「修理情報」も併せて表示されるようになっている。
【0105】
また、「修理履歴」及び「修理情報」の詳細情報を見たい場合には、「遠隔故障診断」の該当個所をダブルクリックすると、その詳細情報にジャンプするようになっている。図21に示す画面には、「2000/12/10に実施された遠隔故障診断」がダブルクリックされ、その詳細情報が表示されている。
この詳細情報は、具体的には、図21に示されているように、「修理予約日」、「修理工場(サービス工場)」、「ディーラ又は修理工場の担当者名」、「担当者のメールアドレス」、「修理内容」、「部品情報」等が含まれている。
【0106】
更に、メーカ又はディーラから、例えば、図21に示されているように、「松田太郎さんのロードスターに関するリコール情報や不具合情報は現在ありません。」というような、ユーザが所有する車両又は車種の固有の情報をユーザに個別に流すことも出来るようになっている。
【0107】
このように、本実施形態においては、情報センタ2と契約を行ったユーザが、情報センタ2内に設けられた自分専用のウエブサイトにアクセスし、自己の所有する車両の「修理履歴」、「修理情報」、「部品状況」及び「修理予約状況」等を極めて容易に知り得ることができるので、ユーザの満足度が増大する。
【0108】
次に図22乃至図24により、車両から異音が発生した場合の本発明の実施形態による遠隔故障診断方法の内容を説明する。この実施形態においては、前提として、遠隔故障診断を希望するユーザが、図3に示す情報センタとの契約を行ない、さらに、「車両オンライン診断契約」を行なっている必要がある。
先ず、図22及び図23により、本実施形態による車両から異音が発生した場合の遠隔故障診断方法の第1例を説明する。この実施形態の第1例は、ユーザが故障であると感じている場合、特に、異音が発生している場合に、上述した「故障個所特定プログラム」(図9乃至図13参照)を用いて行う遠隔故障診断である。
【0109】
図22及び図23は、この本実施形態の第1例による「故障診断特定プログラム」を用いた遠隔故障診断を行う場合の車載コンピュータ40のディスプレイ52上の各画面を示している。
ユーザは、先ず、図6に示された車載コンピュータ52のディスプレイ52上に表示された初期画面から「何か変」を選択する。この「何か変」が選択された場合には、上述した「故障個所特定プログラム」が故障診断サーバ6から、車両側に送信され、車両側は、この「故障個所特定プログラム」を記憶装置53に一時的に記憶し、この「故障個所特定プログラム」が実行され、車載コンピュータ40のディスプレイ52上に、図22のG1が表示される。
次に、ユーザは、図22の画面G1から「異音がする」を選択する。ここで、「故障個所特定プログラム」は、「異音用故障個所特定プログラム」を含んでおり、これ以降の故障診断が、この「異音用故障個所特定プログラム」により実行される。
【0110】
次に、ディスプレイ52上に画面G2が表示される。この画面G2には、ユーザが所有する車両、例えば、マツダMPV、と同じ車両が表示されるようになっている。なお、上述したように、情報センタ2のデータベース20には、ユーザの所有する車両の固有データが予め記憶されている。このユーザの車両固有データには、その車両に搭載されたオプション装備(部品)も含まれる。従って、画面G2、G3及びG4には、ユーザの車両と全く同じ車両、即ち、オプション装備までも考慮された車両の画像が表示されるようになっている。これにより、容易且つ正確な故障診断を行うことができる。
【0111】
ユーザは、画面G2において、車両の外形の画像が表示されると共に、「音の出ている(と思われる)個所にタッチして下さい」という質問がなされ、ユーザは、異音が発生していると思われる個所を選択する。例えば、「車室内」が選択された場合には、次に、車室内の画面が画面G3が表示され、そこで、例えば、「右」が選択された場合には、次に、車室内の側部の画面G4が表示される。最終的に、この画面G4により、異音の発生個所(部位)が特定される。このよう、本実施形態では、異音の発生個所(部位)を特定するために、車両の画像の表示が上位の全体画像から下位の詳細画像に階層状に表示されるようになっている。
【0112】
このにようにして、異音が発生している個所(部位)が特定された後、画面G5が表示される。画面G5には、「どんな時に音がしますか」という質問、及び、この質問に対し、「エンジンをかけた時」、「エンジンを切った時」、「走行中いつも」等の回答のための選択肢が用意されている。この例では、画面G5において、「走行中はいつも」が選択される。この画面G5における質問は、異音の発生を運転状態(停止状態を含む)に関連づけることにより、異音の発生個所(部位)及び原因をつき止めるためのものである。
【0113】
次に、画面G6が表示される。画面G6には、「どんな音がしますか」という質問、及び、この質問に対し、「ガタガタ(1)」、「ガタガタ(2)」、「タガタガタ(3)」等の回答のための選択肢が用意されている。また、各選択肢に対応した「音のサンプル」がユーザに対して発せられる。ユーザは、これらのサンプル音を聞いて、実際の異音と最も近いサンプル音を選択する。この例では、画面G6において、「ガタガタ(3)」が選択される。
【0114】
このようにして、画面G1から画面G4において、異音の発生個所(部位)が選択され、画面G5において、異音と車両運転状態とが関連付けされ、さらに、画面G6において、実際の異音に一番近いサンプル音が選択され、これらの情報が、情報センタ2の故障診断サーバ6に送信される。このとき、画面G7において、「ただいま診断中」とのメッセージが表示され、ユーザに対して、故障診断中であることを知らせる。このときの故障診断は、故障診断サーバ6が、上述した「故障個所特定プログラム」の「異音用故障個所特定プログラム」を用いて実行される。
【0115】
ここで、この「異音用故障個所特定プログラム」は、上述した「第1診断プログラム」(図7参照)、「第2診断プログラム」(図8参照)、及び、「故障個所特定プログラム」(図9乃至図13)と同様な特性を有している。特に、この「異音用故障個所特定プログラム」は、データベース22(図1参照)に蓄積された車両別の過去に発生した不具合等のデータにより、所定の期間毎に、更新(アップグレード)されるようになっている。さらに、画面G5及び画面G6における選択項目は、その車種における過去のデータ中で、頻度の多い故障に関連するものほど、優先的に表示されるようになっている。その結果、その車両及び車種固有の故障傾向にマッチした故障を容易に克つ正確に検出できるようになっている。
【0116】
その後、画面G8が表示され、「診断結果」がユーザに通知される。この例では、「ドアロックリンクが外れている様です。」との診断結果が通知される。画面G8には、この「診断結果」以外に、「分解作業を行いますか」という質問が表示され、自分で異音発生部位を分解して作業を行いたいか否かについて「はい」又は「いいえ」で選択して回答するようになっている。より一般的に言えば、画面G8は、ユーザに、特定された故障個所を自分で修理するか否かを確認するためのものである。
【0117】
「いいえ」が選択された場合には、画面G9が表示され、ユーザに対し「最寄りのディーラを検索しますか」といった質問が表示される。「いいえ」が選択された場合には、その診断結果に応じて、ユーザが所定のサービス工場に車両を持参することになる。また、「はい」が選択された場合には、次の画面(図示せず)において、最寄りのディーラ(サービス工場(修理工場)を含む)が表示され、そのディーラに対して、修理予約、部品の発注等が車両側から故障診断用サーバ6を介して出来るようになっている。
なお、画面G8において、診断結果(即ち、故障個所及び故障原因)が表示され後は、図18のE14〜E20に示したステップを経るようにしても良い。
【0118】
次に、画面G8において、「はい」が選択された場合には、画面G10が表示される。この場合には、診断結果に関連する故障個所(部位)の分解作業の手順が表示される。この例では、「ドアロックが外れている」ため、「ドア・トリムの取り外し」の作業方法が表示される。具体的には、画面G10には、作業対象であるドア・トリムが表示されると共に、「1.スクリュを取り外す」、「2.クリップAをボディーから外す」、「3.トア・トリムを上方に引っ張り、フックをボディーから外す」等のガイダンスが表示される。また、同時に、音声によるガイダンスを併用するようにしてもよい。さらに、このとき、図17に示すように、ディスプレイ52を車体から取り外し、ディスプレイ50上のこれらのガイダンスを見ながら、実際の分解作業を行うようにしてもよい。この画面G10は、一般的に言えば、ユーザが自分で故障個所を修理する場合には、ディスプレイ52に修理のためのガイダンスの画像を表示するためのものである。
【0119】
上述した本実施形態の第1例による異音の発生個所(部位)及び原因を検出する故障診断方法によれば、故障診断の際、ユーザの車両と同じ車両の画像が表示されるようになっているので、故障診断が容易となり且つ確実なものとなる。また、異音の発生個所(部位)を特定するために、車両の画像を階層状に表示するようにしているため、そのような個所(部位)が特定され易くなっている。また、種々の「異音のサンプル」を発生させ、その中から、実際の異音に一番近いサンプル音を選択できるようになっているため、故障診断をその分正確に行うことができる。また、同一車種の過去のデータ中で、頻度の多い故障に関する項目を優先的に表示して選択されるようにしているため、その車両及び車種固有の故障傾向にマッチした故障を容易に且つ正確に検出することができる。さらに、ユーザの要求に応じて、分解作業等の手順をユーザが所有する車両と同じ車両の画像を表示しながらガイダンスするようにしているため、検査作業に対する知識が低くても、検査作業を確実に行なうことができるのである。また、ディーラ又は修理工場に出向むく必要もなくなり、煩わしさもなく、利便性が向上する。
【0120】
なお、上述した図22及び図23に示した故障診断の例は、異音の発生個所(部位)及び発生原因を特定するためのものであったが、これを「異臭」、「振動」、「外観が異常」等の他の例に適用するようにしても良い。この場合には、それらに対応した「故障個所特定プログラム」が使用され、画面G2、G3及びG4と同様に、同一の車両の画像が表示されるようになっている。
【0121】
次に、図24により、本実施形態による車両から異音が発生した場合の遠隔故障診断方法の第2例を説明する。この実施形態の第2例は、異音が発生している場合に、その車両の異音をマイクにより録音し、その異音を記憶させて、故障診断(異音の発生個所及び発生原因の検出)を行うようにした故障診断である。
図24は、本実施形態の第2例を実施するために車両を示した概略平面図である。この車両60には、基本的には、図2に示された車載コンピュータ40が搭載されている。車載コンピュータ40は、集中コントロールユニット41及びディスプレイ52を備えている。この車両60は、さらに、車両に対して着脱可能に集中コントロールユニット41に接続されるマイク62、記憶装置(HDD)53及び他の記憶装置であるPCカード64、さらに、異音をマイク62により録音するため等の操作スイッチ66を備えている。
【0122】
ここで、マイク62は、常時車両に搭載されている必要はなく、ユーザが異音を感じるため故障診断が必要であると判断するときのみ、ディーラ等から借りて、車両60に取り付けるようになっている。マイク62のコードは十分な長さを有し、ユーザが異音の発生を感じる車両の部位又はその近傍に貼り付けて使用する。なお、このマイク62は、複数個であってもよい。
【0123】
また、マイク62により異音を録音する場合には、車両を異音が発生する走行状態(停止状態を含む)に駆動し、その走行状態と同期させて異音を録音するようにしている。
このようなマイク62による異音の録音は、ユーザが、操作スイッチ66を操作することにより、行うように成っている。
このとき、必要に応じて、ディスプレイ52に、操作スイッチ66の操作の仕方、即ち、マイク62による異音の録音方法をガイダンスするようにしても良い。
【0124】
このようにして、マイク62により録音された異音、及び、この異音を録音したときの車両の走行状態は、集中コントロールユニット41を介して、記憶手段である記憶装置(HDD)53及びPCカード64に記憶される。
これらの異音及び走行状態のデータは、所定時期(例えば、車両が停車中)に、車両側から遠隔故障診断サーバ6に送信される。遠隔故障診断サーバ6は、これらの異音及び走行状態のデータを解析して、故障診断を行い、異音の発生個所及び発生原因を検出する。この故障診断の結果は、遠隔故障診断サーバ6から車両側に送信され、車載コンピュータ40のディスプレイ52に表示され、ユーザ(ドライバ)に知らせるようになっている。
【0125】
なお、この第2例においても、遠隔故障診断用サーバ6では、故障診断を行う際、データベース22(図1参照)に蓄積された車両別の過去に発生した異音に関する不具合等のデータを使用するが、このデータは、所定の期間毎に、更新(アップグレード)されるようになっている。その結果、その車両及び車種固有の故障傾向にマッチした故障を容易に克つ正確に検出できるようになっている。
【0126】
また、この実施形態の第2例では、ユーザが、PCカード64に記憶された異音及び走行状態のデータを、ディーラ、又は、サービス工場(修理工場)に持参して、ディーラ等が、このPCカードに記憶されたデータを解析して、故障診断を行うようにしても良い。
なお、異音及び走行状態のデータを遠隔故障診断サーバに転送する場合も、ディーラ等に持参する場合でも、診断結果を、後日、予め登録されているユーザのメールアドレスに送信してもらうようにしてもよい。
【0127】
上述した本実施形態の第2例による異音が発生した場合の遠隔故障診断方法によれば、異音が発生しても、ユーザにより、比較的簡易にその異音の発生個所及び異音の発生原因を検出することができる。さらに、異音の録音を走行状態と同期させて行っているので、より正確に故障診断を行なうことができる。
【0128】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車載の遠隔故障診断装置によれば、簡易に車両の故障診断及び検査を行なうことができ、それにより、安全性確保を容易で確実なものとすることができる。さらに、本発明によれば、異音の発生個所及び発生原因をユーザでも気軽に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる車両の遠隔故障診断システムの実施形態を示す基本構成図である。
【図2】 本発明の実施形態に使用される車載コンピュータを示す全体構成図である。
【図3】 本発明の実施形態に使用される情報センタ契約書類の一例を示す図である。
【図4】 本発明の実施形態による遠隔故障診断の内容の概要を示す概念図である。
【図5】 本発明の実施形態による車載のディスプレイに表示された「車検のご案内」の例を示す図である。
【図6】 本発明の実施形態による遠隔故障診断を行なう際に車載のディスプレイに表示される初期画面の例を示す図である。
【図7】 本発明の実施形態による第1診断プログラムを用いた遠隔故障診断の内容を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の実施形態による第2診断プログラムを用いた遠隔故障診断の内容を示すフローチャートである。
【図9】 本発明の参考例による故障個所特定プログラムを用いた遠隔故障診断の第1例の車載のディスプレイに表示される階層状に展開される画面を示す図である。
【図10】 本発明の参考例による故障個所特定プログラムを用いた遠隔故障診断の第2例の車載のディスプレイに表示される階層状に展開される画面を示す図である。
【図11】 本発明の参考例による故障個所特定プログラムを用いた遠隔故障診断の第3例の車載のディスプレイに表示される階層状に展開される画面を示す図である。
【図12】 本発明の参考例による故障個所特定プログラムを用いた遠隔故障診断の第4例の車載のディスプレイに表示される階層状に展開される画面を示す図である。
【図13】 本発明の参考例による故障個所特定プログラムを用いた遠隔故障診断の第5例の車載のディスプレイに表示される階層状に展開される画面を示す図である。
【図14】 本発明の参考例による「診断ガイド」によりユーザ自身が検査作業を行なう際に車載のディスプレイに表示される「検査方法HELP」の画面を示す図である。
【図15】 本発明の参考例による「診断ガイド」によりユーザ自身がエンジンオイル劣化検査作業を行なう際に車載のディスプレイに表示される「エンジンオイル劣化検査方法」の例を示す図である。
【図16】 本発明の参考例による「診断ガイド」によりユーザ自身がエンジンオイルの劣化検査作業を行なう際に車載のディスプレイに表示される「オイルサンプル」を示す図である。
【図17】 本発明の参考例による「診断ガイド」によりユーザ自身が「タイヤ交換」の作業を行なう様子を示した図である。
【図18】 本発明の実施形態による遠隔故障診断による故障対応ガイダンス等の内容を示すフトーチャートである。
【図19】 本発明の実施形態による隔故障診断による故障対応ガイダンス等を行なう場合の車載コンピュータのディスプレイに表示される画面を示す図である。
【図20】 情報センタ内に設定されたユーザ専用のウエブサイドである「ガレージ情報」を含む画面を示す図である。
【図21】 ユーザ専用のウエブサイトの画面の一例を示す図である。
【図22】 本発明の実施形態による異音個所等を特定する遠隔故障診断を行う場合の車載コンピュータのディスプレイ上の各画面を示す図である。
【図23】 本発明の実施形態による異音個所等を特定する遠隔故障診断を行う場合の車載コンピュータのディスプレイ上の各画面を示す図である。
【図24】 本発明の実施形態による車載の故障診断装置を示す車両の概略平面図である。
【符号の説明】
1 車両の遠隔故障診断システム
2 情報センタ
4 ネットワーク
6 遠隔故障診断サーバ
8 メーカ
10 ディーラ
12,30 サービス工場(修理工場)
14 部品工場
16,18,20,22,24,26 データベース
28 インターネット
32 ロードサービス
34 警察署・消防署
36 車両
38 ユーザのコンピュータ
40 車載コンピュータ
41 集中コントロールユニット
42 操作系
43 高機能ナビゲーションシステム
44 各種スイッチ
47 通信端子
49 補機類
50 車両運動系システム
51 表示系システム
52 ディスプレイ
53 記憶装置(HDD)
60 車両
62 マイク
64 PCカード
66 操作スイッチ

Claims (4)

  1. 異音が発生する故障個所を特定するための車載の故障診断装置であって、
    車両から発生した異音を録音するマイク手段と、
    このマイク手段により録音された異音データを記憶する記憶手段と、
    これらのマイク手段及び記憶手段を操作するための操作手段と、
    を有することを特徴とする車載の故障診断装置。
  2. 更に、車両の走行状態を検出する走行状態検出手段を有し、上記操作手段は、この走行状態検出手段により検出された車両の走行状態と上記異音データを同期させて上記記憶手段に記憶される請求項記載の車載の故障診断装置。
  3. 更に、上記記憶手段により記憶された異音データを所定時期に外部の故障診断用サーバに送信する送信手段を有し、この故障診断用サーバからの故障診断結果がユーザに送信されるようになっている請求項記載の車載の故障診断装置。
  4. 更に、上記記憶手段により記憶された異音データ及び車両の走行状態を所定時期に外部の故障診断用サーバに送信する送信手段を有し、この故障診断用サーバからの故障診断結果がユーザに送信されるようになっている請求項記載の車載の故障診断装置。
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