JP6332362B2 - タイヤ販売管理システム、タイヤ販売管理方法およびタイヤ販売管理プログラム - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1は、タイヤの偏摩耗の検出から、対応策の決定までを自動的に行う技術であり、まず、スキャナによりタイヤ形状を読み込み、同一タイヤの新品時形状と比較をする。比較の結果、差分形状に基づいて偏摩耗DBを検索し、偏摩耗の有無と種類を判断する。1つの車両の全タイヤについて偏摩耗を調査すると、位置交換DB、対応策DBを検索することにより抽出されたタイヤ位置交換方法及び、そのほかの対応策の指示が表示される。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、個々のタイヤに対して適切なメンテナンス時期を提示することにある。
請求項2の発明にかかるタイヤ販売管理システムは、前記タイヤ推奨部は、複数種類の候補タイヤのそれぞれについて、前記候補タイヤの識別情報と前記候補タイヤの性能を評価する複数の評価項目の評価点とが関係付けられた評価項目データベースと、前記複数の評価項目の中から1あるいは複数の評価項目を選択させるための選択情報を提示する選択情報提示部と、前記選択情報の提示に対応してなされる入力部に対する操作により前記複数の評価項目の中から1あるいは複数の評価項目を選択する評価項目選択部と、前記選択された評価項目に対応する前記評価点を前記タイヤ毎に前記評価項目データベースから抽出して積算し前記候補タイヤ毎の合計点を求める合計点算出部と、前記合計点の高さの順に前記候補タイヤを順位付けする順位付け部と、前記順位付けされた候補タイヤの順位に基づいて推奨する1以上の候補タイヤを推奨タイヤとして決定する推奨タイヤ決定部と、前記推奨タイヤの前記識別情報と、前記推奨タイヤに対応する評価項目毎の評価点とを含む推奨タイヤ情報を出力する推奨タイヤ情報出力部と、を備えることを特徴とする。
請求項3の発明にかかるタイヤ販売管理システムは、販売店における目標販売タイヤ数の入力を受け付ける販売目標受付部と、前記販売目標受付部に入力された前記目標販売タイヤ数に基づいて、前記販売店における目標タイヤ点検件数および前記新規タイヤの目標推奨件数を設定する中間目標設定部と、前記点検部で取得した前記点検結果の数である点検件数と、前記タイヤ推奨部で前記新規タイヤの推奨を行った件数であるタイヤ推奨件数と、前記アフターフォロー部で前記取扱い説明文を作成した件数である成約件数と、を集計する集計部と、前記目標販売タイヤ数と前記成約件数、前記目標タイヤ点検件数と前記点検件数、および前記目標推奨件数と前記タイヤ推奨件数を、それぞれ比較可能に表示する表示部と、を更に備えることを特徴とする。
請求項4の発明にかかるタイヤ販売管理システムは、前記タイヤ情報取得部は、前記タイヤに推奨使用シーズンが設定されている場合、前記推奨使用シーズン以外の時期における他タイヤへの履き替えの有無および前記他タイヤの装着期間を更に取得し、前記メンテナンス時期算出部は、前記他タイヤへの履き替えを行う場合には前記他タイヤの装着期間を考慮して前記メンテナンス時期情報を算出する、ことを特徴とする。
請求項5の発明にかかるタイヤ販売管理システムは、前記タイヤ情報取得部は、前記予想走行距離を取得する際、前記車両の初年度登録年月および前記車両の現在の走行距離計の表示値を入力させ、前記初年度登録年月から現在までの経過単位期間で前記表示値を除した値を前記単位期間当たりの予想走行距離とする、ことを特徴とする。
請求項6の発明にかかるタイヤ販売管理システムは、前記タイヤ情報取得部は、前記予想走行距離を取得する際、前記車両の前回車検実施時期と、前記車両の前回車検時における走行距離計の表示値と、前記車両の現在の走行距離計の表示値とを入力させ、前記現在の走行距離計の表示値と前記前回車検時における走行距離計の表示値との差分を、前記前回車検実施時期から現在までの経過単位期間で除した値を前記単位期間当たりの予想走行距離とする、ことを特徴とする。
請求項7の発明にかかるタイヤ販売管理方法は、タイヤのメンテナンス時期をコンピュータを用いて提示するメンテナンス時期提示方法を用いたタイヤ販売管理方法であって、前記タイヤの現在の溝深さと、前記タイヤの交換推奨溝深さと、前記タイヤの単位溝深さ当たりの摩耗走行距離と、前記タイヤのローテーション推奨走行距離と、前記車両の単位期間当たりの予想走行距離と、を取得するタイヤ情報取得ステップと、前記現在の溝深さ、前記交換推奨溝深さ、前記摩耗走行距離、前記ローテーション推奨走行距離および前記予想走行距離に基づいて、前記タイヤのローテーション時期と新規タイヤへの交換時期とを含むメンテナンス時期情報を算出するメンテナンス時期算出ステップと、前記ローテーション時期と前記交換時期とを同一時間軸上に出力する出力ステップと、顧客の前記車両に装着された装着タイヤの点検結果を取得する点検ステップと、前記装着タイヤの前記点検結果が交換を推奨される状態であった場合、前記顧客の運転に適した新規タイヤを推奨するタイヤ推奨ステップと、前記タイヤ推奨ステップで推奨した前記新規タイヤを前記顧客が購入した場合、前記顧客に対して前記新規タイヤの取扱い説明文を作成するアフターフォローステップと、を含み、前記タイヤ情報取得ステップでは、前記新規タイヤの現在の溝深さ、前記新規タイヤの交換推奨溝深さ、前記新規タイヤの単位溝深さ当たりの摩耗走行距離、前記新規タイヤのローテーション推奨走行距離および前記新規タイヤが装着される車両の単位期間当たりの予想走行距離を取得し、前記メンテナンス時期算出ステップでは、前記新規タイヤの前記メンテナンス時期情報を算出し、前記出力ステップでは、前記アフターフォロー部で作成される前記新規タイヤの取扱い説明文内に前記メンテナンス時期情報を出力する、ことを特徴とする。
請求項8の発明にかかるタイヤ販売管理方法は、前記タイヤ推奨ステップでは、複数種類の候補タイヤのそれぞれについて、前記候補タイヤの識別情報と前記候補タイヤの性能を評価する複数の評価項目の評価点とが関係付けられた評価項目データベースを用意するステップと、前記複数の評価項目の中から1あるいは複数の評価項目を選択させるための選択情報を提示する選択情報提示ステップと、前記選択情報の提示に対応してなされる入力部に対する操作により前記複数の評価項目の中から1あるいは複数の評価項目を選択する評価項目選択ステップと、前記選択された評価項目に対応する前記評価点を前記候補タイヤ毎に前記評価項目データベースから抽出して積算し前記候補タイヤ毎の合計点を求める合計点算出ステップと、前記合計点の高さの順に前記候補タイヤを順位付けする順位付けステップと、前記順位付けされた候補タイヤの順位に基づいて推奨する1以上の候補タイヤを推奨タイヤとして決定する推奨タイヤ決定ステップと、前記推奨タイヤの前記識別情報と、前記推奨タイヤに対応する評価項目毎の評価点とを含む推奨タイヤ情報を出力する推奨タイヤ情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
請求項9の発明にかかるタイヤ販売管理方法は、販売店における目標販売タイヤ数の入力を受け付ける販売目標受付ステップと、前記販売目標受付ステップで入力された前記目標販売タイヤ数に基づいて、前記販売店における目標タイヤ点検件数および前記新規タイヤの目標推奨件数を設定する中間目標設定ステップと、前記点検ステップで取得した前記点検結果の数である点検件数と、前記タイヤ推奨ステップで前記新規タイヤの推奨を行った件数であるタイヤ推奨件数と、前記アフターフォローステップで前記取扱い説明文を作成した件数である成約件数と、を集計する集計ステップと、前記目標販売タイヤ数と前記成約件数、前記目標タイヤ点検件数と前記点検件数、および前記目標推奨件数と前記タイヤ推奨件数を、それぞれ比較可能に表示する表示ステップと、を更に含んだことを特徴とする。
請求項10の発明にかかるタイヤ販売管理方法は、前記タイヤ情報取得ステップでは、前記タイヤに推奨使用シーズンが設定されている場合、前記推奨使用シーズン以外の時期における他タイヤへの履き替えの有無および前記他タイヤの装着期間を更に取得し、前記メンテナンス時期算出ステップでは、前記他タイヤへの履き替えを行う場合には前記他タイヤの装着期間を考慮して前記メンテナンス時期情報を算出する、ことを特徴とする。
請求項11の発明にかかるタイヤ販売管理方法は、前記タイヤ情報取得ステップでは、前記単位期間当たりの予想走行距離を取得する際、前記車両の初年度登録年月および前記車両の現在の走行距離計の表示値を入力させ、前記初年度登録年月から現在までの経過単位期間で前記表示値を除した値を前記単位期間当たりの予想走行距離とする、ことを特徴とする。
請求項12の発明にかかるタイヤ販売管理方法は、前記タイヤ情報取得ステップでは、前記単位期間当たりの予想走行距離を取得する際、前記車両の前回車検実施時期と、前記車両の前回車検時における走行距離計の表示値と、前記車両の現在の走行距離計の表示値とを入力させ、前記現在の走行距離計の表示値と前記前回車検時における走行距離計の表示値との差分を、前記前回車検実施時期から現在までの経過単位期間で除した値を前記単位期間当たりの予想走行距離とする、ことを特徴とする。
請求項13の発明にかかるタイヤ販売管理プログラムは、請求項7から12のいずれか1項記載のタイヤ販売管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、タイヤに推奨使用シーズンが設定されている場合には他タイヤの装着期間を考慮してメンテナンス時期情報を算出するので、メンテナンス時期の算出精度を向上させる上で有利となる。
本発明によれば、車両の初年度登録年月および車両の現在の走行距離計の表示値から単位期間当たりの予想走行距離を算出するので、顧客が単位期間当たりの予想走行距離を把握していない場合でも、概算値を算出することができる。単位期間を1年とした場合、一般に年間走行距離は10000kmとして計算する場合が多いが、本発明によれば、実際の値に近い予想走行距離を用いるため、メンテナンス時期の算出精度を向上させる上で有利となる。
本発明によれば、車両の前回車検実施時期と、車両の前回車検時における走行距離計の表示値と、車両の現在の走行距離計の表示値とから単位期間当たりの予想走行距離を算出するので、直近における車両の使用状態を反映して予想走行距離の概算値を算出することができる。よって、本発明と比較しても、より実際の値に近い予想走行距離を用いるため、メンテナンス時期の算出精度をより向上させる上で有利となる。
本発明によれば、アフターフォロー部で作成される新規タイヤの取扱い説明文内にメンテナンス時期情報を出力するので、顧客は早期に新規タイヤのメンテナンス計画を把握することができる。よって、例えばメンテナンス時期の直前に顧客にメンテナンスを促す連絡を入れる場合と比較して、顧客がメンテナンスの必要性を納得した形でメンテナンスを実施する上で有利となる。また、顧客が販売店への来店計画を立てるのを補助する上で有利となる。
本発明によれば、タイヤの性能を評価する複数の評価項目から評価項目を選択すると共に、選択された評価項目の評価点の合計点の高さの順に順位付けされたタイヤの順位に基づいて推奨する1以上のタイヤを推奨タイヤとして決定し、推奨タイヤの識別情報と、推奨タイヤに対応する評価項目毎の評価点とを含む推奨タイヤ情報を出力するようにした。したがって、販売員のタイヤ知識の有無に拘わらず、また、カタログを調べるといった手間をかけることなく、顧客の運転に適したタイヤを確実にかつ迅速に推奨でき、顧客の満足度および販売促進の効果を確保する上で有利となる。
本発明によれば、点検、タイヤ推奨、販売の各ステップに対して設定された目標値と実績値とを比較可能に表示するので、タイヤ販売における目標管理をより簡易かつ確実に実施する上で有利となる。
本実施の形態では、本発明にかかるメンテナンス時期提示装置として情報処理装置10を用い、情報処理装置10と管理用情報処理装置60とでタイヤ販売管理システムSを実現する場合について説明する。
タイヤ販売管理システムSは、情報処理装置10、管理用情報処理装置60およびサーバ40を含んで構成される。
情報処理装置(コンピュータ)10は、例えばタブレット型端末で構成されており、タイヤの販売を行なう販売店20内で業務を行なう販売員が携帯するものである。
なお、情報処理装置10は、タブレット型端末に限定されるものではなく、情報処理装置10として、スマートフォン、ノート型パーソナルコンピュータ、デスクトップ型パーソナルコンピュータなど従来公知の様々なコンピュータを用いることができる。
ただし、販売店20がガソリンスタンドのように顧客が車両30に乗車したままで販売員が接客するものである場合には、タブレット型端末やスマートフォンなどのように携帯性に優れたコンピュータを用いることが利便性を確保する上で有利である。
また、1つの販売店20に複数の情報処理装置10が設置されていてもよい。
情報処理装置10は、CPU102と、バスラインを介して接続されたROM104、RAM106、表示部108、入力部110、通信部112、外部接続コネクタ114、カードスロット116、インターフェース118、カメラ120などを含んで構成されている。
ROM104は、CPU102が実行する本発明に係るプログラムを格納するものである。なお、プログラムは、サーバ40から通信網50を介して配信される。
また、ROM104は、図3に示す評価項目データベースDB1、見積用データベースDB2、タイヤサイズデータベースDB3、車種別推奨タイヤデータベースDB4、摩耗特性データベースDB5、カタログ情報データベースDB6を構成している。なお、これらデータベースDB1〜DB6は、後述するカードスロット116に装脱されるカード型記録媒体によって構成してもよい。
RAM106はCPU102のワーキングエリアを提供するものである。
表示部108は、文字や画像を表示するものであり、液晶表示装置などのフラットパネルディスプレイで構成されている。
入力部110は、指先で触れることにより入力操作を受け付けるものであり、表示部108の表示面上に設けられたタッチパネルによって構成されている。
通信部112は、無線回線およびインターネットを含む通信網50を経由して販売店20内に設置された管理用情報処理装置60と通信を行い、また、通信網50を経由してサーバ40と通信を行なうものである。
外部接続コネクタ114は、外部装置と接続されるコネクタであり、例えば、USBコネクタで構成されている。
カードスロット116は、カード型の記録媒体が装脱可能に装着されるものである。
インターフェース118は、外部接続コネクタ114、カードスロット116を介して外部装置やカード型記録媒体とCPU102との間で通信を行なうものである。
カメラ120は、情報処理装置10の筐体に設けられたレンズや光学素子等からなり、操作者の指示により周囲の画像を撮影する。
CPU102は、上記プログラムを実行することにより、図3Aに示す各構成部として機能する。また、図3BにはROM104に格納されたデータベースについて図示している。
CPU102は、点検部12、タイヤ推奨部14、アフターフォロー部(メンテナンス時期提示装置)16として機能する。
図4は、情報処理装置10の動作の概要を示すフローチャートである。
情報処理装置10は、まず点検部12により顧客の車両30に装着されているタイヤ(以下、「装着タイヤ」という)の点検を実施する(ステップS400:点検ステップ)。点検の結果、装着タイヤが交換を推奨される状態であった場合(ステップS402:Yes)、タイヤ推奨部14は、顧客の運転に適した種類のタイヤ(以下、「新規タイヤ」)を推奨する(ステップS404:タイヤ推奨ステップ)。
また、点検の結果、装着タイヤが交換の必要ない状態であった場合には(ステップS402:No)、そのまま本フローチャートによる処理を終了する。
ステップS404で推奨した新規タイヤを顧客が購入した場合(ステップS406:Yes)、アフターフォロー部16は、新規タイヤの取扱い説明文を含む書面(アフターフォローシート)を作成し(ステップS408:アフターフォローステップ)、本フローチャートによる処理を終了する。
また、顧客が新規タイヤを購入しない場合には(ステップS406:No)、そのまま本フローチャートによる処理を終了する。
つぎに、図3Aに示す各構成部の詳細および図4の各ステップの詳細について説明する。
まず、点検部12および図4のステップS400の点検ステップについて説明する。
点検部12は、顧客の車両に装着された装着タイヤの点検結果を取得する。
点検部12は、残溝深さ受付部1202、偏摩耗状態受付部1204、キズ変形状態受付部1206、画像受付部1208、走行距離受付部1210、点検結果算出部1212、点検結果出力部1214、メール送信部1216を含んで構成される。
また、図5は、点検部12の各受付部への入力画面の一例を示す説明図である。
図5の点検項目入力画面500には、車両30に装着された装着タイヤの種類(夏用タイヤまたはスタッドレスタイヤ(冬用タイヤ))を表示するタイヤ種入力部502、各車輪の点検事項入力部504〜510、車両30の年間走行距離入力部512等が表示されている。
点検を開始する際には、まずタイヤ種入力部502に今回点検する装着タイヤの種類を入力する。そして、以下のように点検事項入力部504〜510や年間走行距離入力部512にタイヤの状態を入力していく。
残溝深さ受付部1202は、図5に示す画面上の各車輪の溝深さ入力部504がタップされると、画面上に数値入力キーを表示し、販売員が数値入力キーを介して入力する数値を残溝深さとして受け付ける。
偏摩耗状態受付部1204は、図5に示す画面上の偏摩耗状態入力部506のいずれかのボタン(両肩摩耗、片肩摩耗、センター摩耗、偏摩耗なし)がタップされると、当該ボタンに対応する状態を当該車輪の偏摩耗状態として受け付ける。
キズ変形状態受付部1206は、図5に示す画面上のキズ有無入力部508のいずれかのボタン(キズあり、キズなし)およびひび割れ有無入力部510のいずれかのボタン(ひび割れあり、ひび割れなし)がタップされると、当該ボタンに対応する状態を当該車輪のキズ変形状態として受け付ける。
図5には図示を省略しているが、例えば点検項目入力画面500上に画像受付部1208に対応するボタンを表示しておき、このボタンがタップされると、画像受付部1208がカメラ120を起動させて画像の撮影を可能とする。装着タイヤの画像を撮影することによって、点検終了後に顧客に点検結果を説明する際に、説明をしやすくすることができる。
走行距離受付部1210は、図5に示す画面上の年間走行距離入力部512がタップされると、図6に示す入力方法選択画面600を表示する。入力方法選択画面600には、選択可能な走行距離入力方法として、直接入力602、初年度登録年月と現在走行距離から算出604、前回車検時と現在の走行距離から算出606の3つが表示されている。
これらの数値を入力して算出ボタン706をタップすると、下段の年間平均走行距離表示部708に年間平均走行距離が表示される。年間平均走行距離表示部708に表示される数値は、現在の走行距離計の値を初年度登録からの年数で除した値である。表示された年間平均走行距離を確認し、この数値で確定する場合はOKボタン710をタップすることにより、年間平均走行距離の入力が完了する。
すなわち、この場合、走行距離受付部1210は、予想走行距離を取得する際、車両の初年度登録年月および車両の現在の走行距離計の表示値を入力させ、初年度登録年月から現在までの経過単位期間(経過年数)で表示値を除した値を単位期間(1年)当たりの予想走行距離とする。
これらの数値を入力して算出ボタン808をタップすると、下段の年間平均走行距離表示部810に年間平均走行距離が表示される。年間平均走行距離表示部810に表示される数値は、前回車検時から現在までの走行距離を、前回車検時からの経過年数で除した値である。表示された年間平均走行距離を確認し、この数値で確定する場合はOKボタン812をタップすることにより、年間平均走行距離の入力が完了する。
すなわち、この場合、走行距離受付部1210は、予想走行距離を取得する際、車両の前回車検実施時期と、車両の前回車検時における走行距離計の表示値と、車両の現在の走行距離計の表示値とを入力させ、現在の走行距離計の表示値と前回車検時における走行距離計の表示値との差分を、前回車検実施時期から現在までの経過単位期間(経過年数)で除した値を単位期間当たりの予想走行距離とする。
また、タイヤの残溝深さが交換推奨溝深さより大きく、かつ偏摩耗やキズが生じている箇所が所定箇所未満の場合には、すぐに交換する必要はない旨の点検結果を算出する。このとき、点検結果算出部1212は、既存タイヤの交換推奨時期を点検結果の一部として算出してもよい。より詳細には、既存タイヤの残溝深さと交換推奨溝深さとの差分と、タイヤの単位溝深さ(例えば1ミリ)当たりの摩耗走行距離と、顧客の年間平均走行距離(単位期間当たりの予測走行距離)とに基づいて、既存タイヤの交換推奨時期を算出する。例えば、既存タイヤの残溝深さと交換推奨溝深さとの差分が1ミリ、タイヤ1ミリ当たりの摩耗走行距離が5000km、顧客の年間平均走行距離が10000kmの場合、既存タイヤの交換推奨時期はおよそ半年後となる。なお、各車輪で残溝深さが異なる場合には、残溝深さが最も小さい車輪の値を用いて交換推奨時期を算出する。
図9は、点検結果出力部1214が出力する点検結果報告書900を示す説明図である。
点検結果報告書900には、各車輪ごとのタイヤの状態(残溝深さやキズ、偏摩耗の有無等)を示す詳細点検項目902、点検結果の総括を示すコメント904、既存タイヤの交換推奨時期906等が表示される。
販売員は、点検結果報告書の内容が間違いなければ、点検結果報告書900を印刷出力するためにメール送信ボタン908をタップする。また、点検結果報告書の内容に間違いがある場合には、戻るボタン910をタップして点検結果等の再入力を行う。
この電子メールには、印刷データの他、印刷データの内容を示す識別情報(データ種別識別情報)および点検を実施した販売員の識別情報(販売員識別情報)が含まれている。データ種別識別情報とは、印刷データが点検結果報告書、後述する見積書およびアフターフォローシートのいずれであるかを判別する情報である。これは、後述するように、管理用情報処理装置60でタイヤの販売管理を行う際の実績データとして用いるためである。
また、例えば点検を受けた顧客が販売店20側で登録されている顧客である場合には、電子メール内に顧客の識別情報を含めるようにして、当該顧客の販売店利用履歴情報として利用できるようにしてもよい。
電子メールを受信した管理用情報処理装置60は、添付されている印刷データをプリンタ62から印刷出力する。販売員は、印刷された点検結果報告書を顧客に渡して点検結果の説明を行う。
顧客からタイヤ点検の依頼を受けた場合、販売員は情報処理装置10の点検機能を起動させ、各点検項目を入力させるための入力画面(図5参照)を表示させる(ステップS1000)。
販売員は図5に示す点検項目について測定や目視等で状態を確認して、入力画面に入力する(ステップS1002)。各受付部1202〜1210は、入力画面に入力されたそれぞれの点検項目の状態を受け付ける(ステップS1004)。
すべての点検項目を受け付けると、点検結果算出部1212は、装着タイヤの点検結果を算出する(ステップS1006)。
そして、点検結果出力部1214は、判定された点検結果を表示部108に出力する(ステップS1008)。販売員は、出力された点検結果を確認し、点検結果の印刷を指示する操作を入力部110に行うと(ステップS1010:Yes)、メール送信部1216は、点検結果報告書の印刷データを生成し、印刷データを添付した電子メールを管理用情報処理装置60に送信する(ステップS1012)。管理用情報処理装置60は、受信した印刷データをプリンタ62に印刷出力させて(ステップS1014)、本フローチャートによる処理を終了する。
つぎに、タイヤ推奨部14および図4のステップS404のタイヤ推奨ステップについて説明する。
タイヤ推奨部14は、装着タイヤの点検結果が交換を推奨される状態であった場合、顧客の運転に適した新規タイヤを推奨する。
タイヤ推奨部14は、車種情報受付部1402、走行路選択情報受付部1404、タイヤサイズ情報受付部1406、選択情報提示部1408、評価項目選択部1410、合計点算出部1412、順位付け部1414、推奨タイヤ決定部1416、推奨タイヤ情報出力部1418、メール送信部1420を含んで構成される。
また、タイヤ推奨部14は、ROM104に格納された評価項目データベースDB1、見積用データベースDB2、タイヤサイズデータベースDB3、車種別推奨タイヤデータベースDB4を用いて処理を行う。
図11は、評価項目データベースDB1の構成を示す図である。
評価項目データベースDB1では、タイヤの識別情報と、4つの評価項目の評価点とが関係付けられている。
本実施の形態では、タイヤの識別情報として商品名(ブランド名)を用いる場合について説明するが、タイヤの識別情報は、タイヤの種類が識別できればよく、識別情報としてどのような情報を用いるかは任意である。
1)ドライ性能:
ドライ路面でのタイヤのグリップ性能であり、評価対象となるタイヤを装着した同一の車両を同一の運転者が同一の速度で走行した場合のラップタイムを参考にして各タイヤについて評価する。
ドライ性能は、高速道路を走行する運転を行なう場合に重要となる性能である。
ウェット路面でのタイヤのグリップ性能であり、評価対象となるタイヤを装着した同一の車両を同一の運転者が同一の速度で走行した場合のラップタイムを参考にして各タイヤについて評価する。
ウェット性能は、雨天での運転を行なう場合に重要となる性能である。
走行時にタイヤから発生する騒音を抑制する性能であり、評価対象となるタイヤを装着した同一の車両を同一の運転者が同一の速度で走行した場合にタイヤから発生する騒音の大きさを参考にして各タイヤについて評価する。
静粛性能は、車室内での音楽やラジオなどの聴取、会話を快適に行なう上で重要となる性能である。
燃費は、評価対象となるタイヤを装着した同一の車両を同一の運転者が同一の速度で走行した場合の走行距離当たりの消費燃料を参考にして各タイヤについて評価する。
燃費は、長時間の運転(長距離走行)を行なう上で重要となる性能である。
なお、評価項目は、上述した4種の評価項目に限定されるものではなく、さらに多くの評価項目を加えるなど任意である。
見積情報としては例えば以下に例示するものが挙げられる。
1)タイヤの単価
2)タイヤ交換作業に要する工賃
また、廃タイヤ処理やバルブ交換などの追加費用が発生する場合は、それら廃タイヤ処理に要する費用、バルブ交換に要する費用などの情報を見積情報に含めてもよい。
また、本実施の形態では、見積情報として、見積書に印刷するための各種データが含まれている。
各種データとしては、タイヤの溝パターンが示される画像データ、タイヤの特徴を説明するコメントのテキストデータ(あるいは画像データ)などが含まれる。
車種別推奨タイヤデータベースDB4は、車種と、その車種に優先的に推奨されるタイヤの識別情報とを関連付けて格納するものである。特定の車種に対して優先的に推奨されるタイヤとは、例えば、その車種専用に開発、設計されたタイヤである。
本実施の形態では、ミニバンと、SUVおよびクロスオーバーSUVとの2種類の車種について優先的に推奨されるタイヤが設定されており、残りの車種については優先的に推奨されるタイヤが設定されていない。
したがって、車種別推奨タイヤデータベースDB4には、ミニバンと、SUVおよびクロスオーバーSUVとの2種類の車種について優先的に推奨されるタイヤの識別情報が格納されており、残りの車種に優先的に推奨されるタイヤの識別情報は格納されていない。
車種情報受付部1402は、入力部110に対する操作によりタイヤが装着される車両の車種を示す車種情報を受け付けるものである。
本実施の形態では、車種は、以下の5種類としたが、車種の種類や分類は限定されるものではない。
1)軽自動車を含む乗用車
2)モータを駆動源として走行するハイブリッドカーおよび電気自動車を含む電動車
3)ミニバン
4)SUVおよびクロスオーバーSUV
5)スポーツカー
なお、SUVおよびクロスオーバーSUVは、スポーツ多目的車であり悪路での走破力を有するものである。
本実施の形態では、特定の車種として、SUVおよびクロスオーバーSUVが設定されている。
本実施の形態では、タイヤサイズは、以下に例示するように数字のみで入力する。
「195/65R15」の場合、「1956515」と入力する。
評価項目選択部1410は、選択情報の提示に対応してなされる入力部110に対する操作により複数の評価項目の中から1あるいは複数の評価項目を選択するものである。
合計点算出部1412は、選択された評価項目に対応する評価点をタイヤ毎に評価項目データベースDB1から抽出して積算しタイヤ毎の合計点を求めるものである。
順位付け部1414は、合計点の高さの順にタイヤを順位付けするものである。
また、推奨タイヤ決定部1416による推奨タイヤの決定は、車種情報受付部1402で受け付けられた車種情報と、タイヤサイズ情報受付部1406で受け付けられたタイヤサイズ情報を考慮してなされる。
推奨タイヤ情報出力部1418は、推奨タイヤの識別情報と、推奨タイヤに対応する評価項目毎の評価点とを含む推奨タイヤ情報を出力する。推奨タイヤ情報出力部1418は、推奨タイヤ情報を表示部108に表示する。
また、例えば見積もりを受けた顧客が販売店20側で登録されている顧客である場合には、電子メール内に顧客の識別情報を含めるようにして、販売店利用履歴情報として利用できるようにしてもよい。
まず、情報処理装置10に評価項目データベースDB1、見積用データベースDB2、タイヤサイズデータベースDB3、車種別推奨タイヤデータベースDB4を用意する(ステップS1210)。
なお、これらデータベースDB1〜DB4は、通信部112を介してサーバ40から情報処理装置10にデータベースを構成するデータをダウンロードすることでROM104上に構築され、また、定期的に通信部112からサーバ40にアクセスして各データベースDB1〜DB4の更新データをダウンロードすることで各データベースDB1〜DB4の内容が更新されるように構成されている。
販売員が顧客の車種に対応する選択ボタン1302を操作すると、車種情報受付部1402は、タイヤが装着される車両の車種を示す車種情報を受け付ける(ステップS1214:車種情報受け付けステップ)。
販売員が顧客の車両に装着されているタイヤのサイズ、あるいは、顧客が希望するタイヤのサイズを入力すると、タイヤサイズ情報受付部1406は、タイヤサイズを示すタイヤサイズ情報を受け付ける(ステップS1218:タイヤサイズ情報受け付けステップ)。
具体的には、図15〜図18に示すように、4種類の選択情報を順次表示部108に表示させ、ウェット性能、静粛性能、省燃費性能、ドライ性能の4種類の評価項目の選択を促す。
すなわち、図15の表示画面では、雨の日の運転は少し緊張するか否か、すなわち、ウェット性能を選択するか否かを質問するコメント1500が表示されるため、販売員は、コメント1500を読み上げて顧客から肯定あるいは否定の回答を得ると、回答に応じた肯定の選択ボタン1502A、あるいは、否定の選択ボタン1502Bを操作する。
図16の表示画面では、運転中に音楽を聞いたり会話を楽しんだりするか否か、すなわち、静粛性能を選択するか否かを質問するコメント1600が表示されるため、販売員は、コメント1600を読み上げて顧客から肯定あるいは否定の回答を得ると、回答に応じた肯定の選択ボタン1602A、あるいは、否定の選択ボタン1602Bを操作する。
図17の表示画面では、1日当たりおよそ1時間以上運転するか否か、すなわち、省燃費性を選択するか否かを質問するコメント1700が表示されるため、販売員は、コメント1700を読み上げて顧客から肯定あるいは否定の回答を得ると、回答に応じた肯定の選択ボタン1702A、あるいは、否定の選択ボタン1702Bを操作する。
図18の表示画面では、高速道路をよく利用するか否か、すなわち、ドライ性能を選択するか否かを質問するコメント1800が表示されるため、販売員は、コメント1800を読み上げて顧客から肯定あるいは否定の回答を得ると、回答に応じた肯定の選択ボタン1802A、あるいは、否定の選択ボタン1802Bを操作する。
これら4種類の選択情報の提示に対応してなされる入力部110に対する操作により4種類の評価項目の中から1あるいは複数の評価項目が選択される。
走行路選択情報受付部1404は、判定結果が否定ならば、ステップS1230に移行し、判定結果が肯定であった場合は、図に示すように、未舗装の路面を走行するか否か、すなわち悪路走行性能を重視するか否かを質問するコメント1900を表示部108に表示する(ステップS1226)。
販売員は、コメント1900を読み上げて顧客から肯定あるいは否定の回答を得ると、回答に応じた肯定の選択ボタン1902A、あるいは、否定の選択ボタン1902Bを操作する(ステップS1228:走行路選択情報受け付けステップ)。
すなわち、図11に示すように、タイヤA〜タイヤRまでの各タイヤについて選択された評価項目に対応する評価点を積算しタイヤA〜タイヤRについて合計点をそれぞれ求める。
例えば、4種類の評価項目の全てが選択された場合は、図11の合計欄に示すように、4種類の評価項目の評価点の合計点が算出される。
1〜3種類の評価項目が選択された場合は、選択された評価項目の評価点の合計点が算出される。
例えば、4種類の評価項目の全てが選択された場合は、図11の合計点に基づいてタイヤの順位付けがなされる。
推奨タイヤ決定部1416による推奨タイヤの決定は、車種情報受付部1402で受け付けられた車種情報と、タイヤサイズ情報受付部1406で受け付けられたタイヤサイズ情報とを考慮してなされる。
例えば、車種がミニバンである場合は、ミニバン専用のタイヤが優先的に推奨タイヤとして決定される。
この場合、優先的に推奨するタイヤが1つあれば、そのタイヤを1位の推奨タイヤとし、推奨タイヤ決定部1416で順位付けされた1位、2位のタイヤをそれぞれ2位、3位の推奨タイヤとして決定する。
あるいは、優先的に推奨するタイヤが2つあれば、それら2つのタイヤを1位、2位の推奨タイヤとし、推奨タイヤ決定部1416で順位付けされた1位のタイヤを3位の推奨タイヤとして決定する。
あるいは、優先的に推奨するタイヤが3つあれば、それら3つのタイヤを1位〜3位の推奨タイヤとする。
この場合、走行路選択情報受付部1404で受け付けた走行路情報に基づいて悪路を走行するのに適したSUVあるいはクロスオーバーSUV専用のタイヤ、あるいは、舗装路を走行するのに適したSUVあるいはクロスオーバーSUV専用のタイヤを推奨タイヤとして決定する。
この場合もミニバンの場合と同様に、優先的に推奨するタイヤが1つあれば、そのタイヤを1位の推奨タイヤとし、推奨タイヤ決定部1416で順位付けされた1位、2位のタイヤをそれぞれ2位、3位の推奨タイヤとして決定する。
あるいは、優先的に推奨するタイヤが2つあれば、それら2つのタイヤを1位、2位の推奨タイヤとし、推奨タイヤ決定部1416で順位付けされた1位のタイヤを3位の推奨タイヤとして決定する。
あるいは、優先的に推奨するタイヤが3つあれば、それら3つのタイヤを1位〜3位の推奨タイヤとする。
判定結果が肯定であれば、推奨タイヤを決定し、判定結果が否定であれば、次の順位に順位付けされたタイヤについて上記と同様の処理を行なう。
このような処理を繰り返すことによって、推奨タイヤを決定する。
本実施の形態では、図20に示すように、1位〜3位までの推奨タイヤについて、順位2000と、推奨タイヤの識別情報2002と、推奨タイヤの画像2004と、評価項目2006と、棒グラフ形式で示された評価点2008と、推奨タイヤの特徴を示すコメント2010とが、推奨タイヤ情報として表示部108に表示される。なお、本実施の形態では、推奨タイヤの画像2004と、推奨タイヤの特徴を示すコメント2010とは、見積用データベースDB2に格納されているため、推奨タイヤ情報出力部1418は、推奨タイヤの識別情報に基づいてそれら画像2004,コメント2010を見積用データベースDB2から読み出す。
なお、評価項目2006としては、前述した4種類の評価項目に別の評価項目を追加し、その評価項目に対応する評価点を追加してもよい。本実施の形態では、別の評価項目として乗り心地、耐摩耗性能を追加している。なお、これら別の評価項目は、タイヤ識別情報と関連付けて不図示のデータベース(例えばROM104)に格納されており、推奨タイヤ情報出力部1418が前記データベースから読み出すように構成されている。
この際、推奨タイヤ情報出力部1418は、図21に示すように、印刷された見積書のイメージを示す画像を表示部108に表示させる。これにより販売員は見積書の内容を確認することができる。
見積書には、前述した順位2000、推奨タイヤの識別情報2002、推奨タイヤの画像2004、評価項目2006、評価点2008、コメント2010に追加して、見積金額2012とその内訳2014、販売店名2016、担当者名2018などの項目が記載される。また、内訳2014にはタイヤサイズの数値が含まれている。
なお、見積金額2012、内訳2014については、ステップS1238の処理を実行する以前の段階において、入力部110を用いて数値の入力や変更を行い、また、販売店名2016、担当者名2018については、ステップS1238の処理を実行する以前の段階において、入力部110を用いて初期設定するなど任意である。
管理用情報処理装置60は、受信した電子メールに添付されている印刷データをプリンタ62によって印刷して見積書を作成する(ステップS1242)。
販売員は、作成された見積書を顧客に渡して商談を行なう。
したがって、顧客が推奨タイヤにおける評価項目とその評価点を理解しやすく、顧客の推奨タイヤの購入意欲を喚起する効果を高める上で有利となる。
また、評価点を棒グラフで表示しているため、顧客が推奨タイヤにおける評価項目とその評価点をひと目で把握でき、顧客の推奨タイヤの購入意欲を喚起する効果を高める上でより一層有利となる。
また、本実施の形態では、3つの推奨タイヤに対して1枚の見積書を作成する場合について説明したが、見積書のレイアウトは任意である。
例えば、1つの推奨タイヤに対して1枚の見積書を作成してもよいし、2つの推奨タイヤに対して1枚の見積書を作成してもよい。
また、推奨タイヤの数が4つ以上でもよく、その場合、4つの推奨タイヤに対して1枚の見積書を作成してもよい。
つぎに、アフターフォロー部16および図4のステップS408のアフターフォローステップについて説明する。本実施の形態では、アフターフォロー部16がメンテナンス時期提示装置として機能する。
アフターフォロー部16は、タイヤ推奨部14で推奨した新規タイヤを顧客が購入した場合、新規タイヤの取扱い説明文を含む書面(アフターフォローシート)を作成する。
アフターフォロー部16は、タイヤ識別情報受付部1602、タイヤ情報取得部1604、メンテナンス時期算出部1606、メンテナンス時期出力部1608、アフターフォローシート出力部1610、メール送信部1612を含んで構成される。
また、アフターフォロー部16は、ROM104に格納された摩耗特性データベースDB5およびカタログ情報データベースDB6を用いて処理を行う。
なお、本実施の形態では、識別情報(商品名)で特定されるタイヤ種ごとにこれらの摩耗特性情報(新品溝深さ2202、交換推奨溝深さ2204、摩耗走行距離2206、ローテーション推奨走行距離2208)を記憶しているものとするが、更に詳細に、例えば各商品内の型番ごと、または/およびタイヤサイズごとにこれらの摩耗特性情報を記憶していてもよい。
また、特に新品溝深さ2202以外の項目に関しては、タイヤの識別情報ごとの摩耗特性情報が把握できない場合もある。この場合は、例えばタイヤ種別(夏用タイヤ/冬用タイヤなど)や車種別の一般的な摩耗特性情報を用いて後述するメンテナンス時期情報の算出を行ってもよい。
タイヤ情報取得部1604は、新規タイヤの現在の溝深さ(新品溝深さ)と、新規タイヤの交換推奨溝深さと、新規タイヤの単位溝深さ当たりの摩耗走行距離と、新規タイヤのローテーション推奨走行距離と、新規タイヤが装着される車両の単位期間当たりの予想走行距離(例えば年間平均走行距離)と、を取得する。
タイヤ情報取得部1604は、予想走行距離以外の情報は、ROM104内の摩耗特性データベースDB5から、新規タイヤの識別情報に対応する摩耗特性情報を読み出す。また、予想走行距離は、点検部12の走行距離受付部1210で受け付けた年間平均走行距離の値を流用する。なお、点検ステップで年間平均走行距離が入力されなかった場合や、顧客が点検を行わずに新規タイヤの購入を行った場合などは、図6〜図8のような入力画面を表示し、顧客から車両30の年間平均走行距離の入力を受け付ける。
より詳細には、新規タイヤが夏用タイヤである場合には、冬季における冬用タイヤへの履き替えの有無、履き替える場合には何月頃から何月頃まで冬用タイヤを装着するかを販売員が顧客にヒアリングし、その結果をタイヤ情報取得部1604に入力する。また、新規タイヤが冬用タイヤである場合には、何月頃から何月頃まで夏用タイヤに履き替えるかを販売員が顧客にヒアリングし、その結果をタイヤ情報取得部1604に入力する。なお、顧客が販売店20にシーズンごとのタイヤ交換作業を依頼している場合には、その作業履歴情報を用いてタイヤの装着期間を取得してもよい。
メンテナンス時期算出部1606は、現在の溝深さと交換推奨溝深さとの差分に対して、単位溝深さ当たりの摩耗走行距離を掛け合せて、交換までの走行可能距離を算出する。そして、走行可能距離を予想走行距離で除して新規タイヤの走行可能期間を算出し、現在の日付から走行可能期間が経過した日付をタイヤの交換推奨時期として特定する。また、メンテナンス時期算出部1606は、タイヤ交換推奨日までの期間中、新規タイヤでの走行距離がローテーション推奨走行距離に達する日付をローテーション推奨時期として特定する。
図23〜図25は、メンテナンス時期の出力例を示す説明図であり、図23は新規タイヤが夏用タイヤである場合で冬季に冬用タイヤを装着しない場合、図24は新規タイヤが夏用タイヤである場合で冬季に冬用タイヤを装着する場合、図25は顧客の年間平均走行距離が短い場合の表示例である。
グラフ2300の縦軸はタイヤの溝深さ、横軸は時間であり、横軸の始点は現在の日付(2016年7月)となっている。前提条件2302として、タイヤ溝が1mm摩耗する走行距離を5000km、年間走行距離(年間平均走行距離)を10000km、冬用タイヤは使用せず、ローテーション推奨走行距離は5000kmとなっている。また、前提条件2300の欄には記載されていないが、グラフ2300の縦軸上に、新規タイヤの新品溝深さは8mm、交換推奨溝深さは3mm、使用限度溝深さは1.6mmである旨が記載されている。
この前提条件から、新規タイヤが現在の新品溝深さ8mmから交換推奨溝深さ3mmまで5mm(=8mm−3mm)摩耗する間に、5mm×5000km=25000km走行可能であると算出できる。また、顧客の年間平均走行距離は10000kmであるため、タイヤ交換推奨時期は2年半後の2019年1月頃であり、この間半年(6か月)ごとにローテーションが推奨されると算出できる。
グラフの線分Lの始点2306の縦軸上の位置は現在時点におけるタイヤの溝深さであり、図23では新規タイヤの新品溝深さである8mmとなっている。始点2306の近傍には次回の来店時に増締め点検を促すコメント2304が表示される。半年後の2016年1月にはローテーション推奨時期であることを示すポイント表示2308がなされる。その後も半年ごとにローテーション推奨時期であることを示すポイント表示が配置される。そして、新規タイヤの溝深さが交換推奨溝深さに達すると予測される2019年1月には、タイヤ交換推奨時期であることを示すポイント表示2310がなされる。
グラフ2400の縦軸や横軸、前提条件2402は図23とほぼ同じであるが、冬用タイヤの装着期間が毎年11月〜3月である点が異なっている。すなわち、冬用タイヤの装着期間である11月〜3月の5か月間は新規タイヤは使用されないため、新規タイヤによる年間走行距離は約4167km(=10000km×(5/12))となる。
よって、タイヤ交換推奨時期およびローテーション推奨時期が図23の場合と比べてそれぞれ先に伸び、タイヤ交換推奨時期は2020年9月(ポイント表示2404)となり、初回のローテーション推奨時期は2017年6月(ポイント表示2406)となる。また、グラフ2400上の冬用タイヤ装着時期に対応する領域2408は、他の箇所と異なる色で表示され、冬用タイヤの装着時期であることが判別しやすくなっている。
グラフ2500の縦軸や横軸は図23とほぼ同じであるが、冬用タイヤの装着期間が毎年11月〜3月である点、および年間平均走行距離が5000kmである点が異なっている。すなわち、冬用タイヤの装着期間である11月〜3月の5か月間は新規タイヤが使用されず、また年間平均走行距離も図23の場合の半分となっている。
この場合、5年後である2020年7月になってもタイヤの溝深さに基づく交換推奨時期にはならないが、例えば日光によるゴムの劣化等による性能低下等が懸念される。よって、交換推奨時期が5年を超える場合には、5年後の日付(図25では2020年7月)にポイント表示2504を表示するとともに、詳細点検を進めるメッセージ2506を表示する。
図26は、アフターフォローシートの一例を示す説明図である。アフターフォローシート2600には、新規タイヤの購入に対する謝礼文2602、購入した新規タイヤの特徴を表示する商品特徴欄2604、新規タイヤの使用上の注意を表示する使用法説明欄2606、メンテナンス時期出力部1608で出力されたメンテナンス時期情報欄2608、次回来店時に増し締めを行う旨を表示するメッセージ欄2610が記載されている。
電子メールを受信した管理用情報処理装置60は、添付されている印刷データをプリンタ62から印刷出力する。販売員は、印刷されたアフターフォローシートを顧客に渡して新規タイヤに関する説明(使用上の注意やメンテナンススケジュール等)を行う。
なお、上記電子メールには、アフターフォローシートを発行した販売員の販売員識別情報および印刷データがアフターフォローシートであることを示すデータ種別識別情報に加えて、今回販売したタイヤの商品名(または後述するタイヤカテゴリ)を識別するタイヤ識別情報が含まれている。これは、点検ステップ等における印刷データ送信時と同様に、後述するように、管理用情報処理装置60でタイヤの販売管理を行う際の実績データとして用いるためである。
また、例えば新規タイヤを購入した顧客が販売店20側で登録されている顧客である場合には、電子メール内に顧客の識別情報を含めるようにして、販売店利用履歴情報として利用できるようにしてもよい。
顧客が新規タイヤを購入すると、販売員は情報処理装置10のアフターフォロー機能を起動させる。タイヤ識別情報受付部1602は、新規タイヤの識別情報入力画面(図示なし)を表示させ、販売員が入力する新規タイヤの識別番号を受け付ける(ステップS2700)。
タイヤ情報取得部1604は、摩耗特性データベースDB5から、新規タイヤの現在の溝深さ(新品溝深さ)、新規タイヤの交換推奨溝深さ、新規タイヤの単位溝深さ当たりの摩耗走行距離、新規タイヤのローテーション推奨走行距離等の摩耗特性情報を読み出す(ステップS2702)。また、タイヤ情報取得部1604は、点検部12の走行距離受付部1210から新規タイヤが装着される車両の単位期間当たりの予想走行距離(年間平均走行距離)を取得する(ステップS2704)。また、必要があれば、季節によるタイヤの履き替えの有無等の情報を取得する。
メンテナンス時期算出部1606は、タイヤ情報取得部1604で取得した各種情報を用いて、ローテーション時期や交換時期を含む新規タイヤのメンテナンス時期を算出する(ステップS2706)、メンテナンス時期出力部1608は、ローテーション時期や交換時期を同一時間軸上に配置したメンテナンススケジュールのグラフを出力する(ステップS2708)。
そして、アフターフォローシート出力部1610は、メンテナンススケジュールのグラフおよび新規タイヤの商品特徴や使用上の注意を記載したアフターフォローシート(取扱い説明文)を表示部108に出力する(ステップS2710)。販売員は、出力されたアフターフォローシートの内容を確認し、アフターフォローシートの印刷を指示する操作を入力部110に行うと(ステップS2712:Yes)、メール送信部1612は、アフターフォローシートの印刷データを生成し、印刷データを添付した電子メールを管理用情報処理装置60に送信する(ステップ2714)。管理用情報処理装置60は、受信した印刷データをプリンタ62に印刷出力させて(ステップ2716)、本フローチャートによる処理を終了する。
図28は、管理用情報処理装置60の機能的構成を示すブロック図である。
管理用情報処理装置60のハードウェア構成は、図2に示す情報処理装置10とほぼ同じであり、CPU602やROM604を有している。
管理用情報処理装置60のCPU602は、サーバ40から提供されるプログラムを実行することにより、販売管理部18として機能する。
また、ROM604には、販売管理部18によって更新される販売管理データベースDB7が記憶されている。
販売目標受付部1802は、販売店における目標販売タイヤ数の入力を受け付ける。販売目標受付部1802への目標販売タイヤ数の設定は、例えば販売店の管理者などによって行われる。目標販売タイヤ数は、例えば年間目標や月間目標など、所定の期間中に達成すべき目標として設定される。なお、目標販売タイヤ数の入力は、管理用情報処理装置60に対して行ってもよいし、情報処理装置10から通信網50を介して行ってもよい。
中間目標設定部1804は、一連のタイヤ販売活動が図4のフローチャートに示すような既存タイヤの点検、新規タイヤの推奨、販売というステップを経ていることに着目して、目標販売タイヤ数を達成するために何件のタイヤ点検を行い、何件の新規タイヤ推奨を行えばよいかを算出し、中間目標として設定する。
図29の目標設定画面2900には、当該販売店における年間販売目標入力部2902が表示されている。年間販売目標入力部2902をタップすると、その近傍に図示しない数値入力キーが表示される。数値キーを介して管理者が数値を入力すると、その数値(図29では1000本)が当該年度の目標販売タイヤ数として販売目標受付部1802に受け付けられる。
目標販売タイヤ数が設定されると、中間目標設定部1804は、画面下部の中間目標表示部2904に目標タイヤ点検件数2904A、新規タイヤの目標推奨件数(本実施の形態では見積もり件数として表示)2904Bおよび成約本数(販売本数)2904Cを表示する。
図29の例では、1本のタイヤを販売するためには6件の点検を行い、さらにその中から2件のタイヤ推奨(見積もり発行)を実施することを目標としている。すなわち、点検:見積もり:成約の比率が6:2:1であるものとして目標設定しており、年間販売目標である1000本のタイヤを販売するためには、販売店全体で点検を6000件、見積もり発行(タイヤ推奨)を2000件行うことが目標となる。
図30の月別目標表示画面3000には、月別の目標点検件数3002、目標見積もり件数(タイヤ推奨件数)3004、目標成約件数3006が、販売員別に表示されている。また、目標成約件数3006は、タイヤのカテゴリ別に目標本数が表示される。これらの数値は、図29で表示した年間目標を12等分し、各月に割り振った数値である。なお、各月に均等に目標件数を割り振るのではなく、時期によって目標件数を変動させるようにしてもよい。
また、表示切替ボタン3008をタップすると、さらに日別の目標件数を表示することが可能である。
なお、販売員の氏名やタイヤのカテゴリなどは、別途設定画面で設定可能となっている。
本実施の形態では、集計部1806は、情報処理装置10から送信される電子メールに含まれる情報を、販売管理データベースDB7に記録することにより、営業実績値を集計する。上述のように、情報処理装置10から管理用情報処理装置60に送信されるには、印刷データの他、印刷データの内容を示すデータ種別識別情報、販売員の販売員識別情報、販売したタイヤの商品名等のタイヤ識別情報が含まれている。集計部1806は、受信した電子メール内に含まれるデータ種別識別情報および販売員識別情報から、今回の販売活動が点検、タイヤ推奨(見積もり)、アフターフォロー(成約)のいずれであるか、およびどの販売員によって行われたか、成約の場合どのカテゴリのタイヤであるかを判断し、販売管理データベースDB7に営業実績値として記録する。
なお、表示部1808による表示は、管理用情報処理装置60の表示部(図示なし)で行ってもよいし、情報処理装置10の表示部108で行ってもよい。
図31の月間実績確認画面3100には月別の販売実績値が表示されている。図31の例は、1月が終了した時点の営業実績値であり、1月分の数値のみが表示されている。上から順に点検件数3102、見積もり件数(タイヤ推奨件数)3104、成約件数3106が表示されている。成約件数3106の欄は、タイヤのカテゴリ別の販売実績値が表示されており、各販売員がどのカテゴリのタイヤをいくつ販売したかが月別に表示される。
また、画面右側には、累計の実績値3108と年間目標達成までの残り件数3110が表示される。
年間実績確認画面3200には、目標販売タイヤ数と現時点での成約本数とが表示される販売実績数3202と、現時点における各ステップの合計実施件数および目標までの残り件数が表示される実績値表示欄3204と、各ステップの実施件数の比率表示欄3206と、各販売員別の実績値3208とが表示される。また、画面右側には、タイヤのカテゴリ別の販売実績値および目標までの残り件数が表示されるカテゴリ別実績値3210が表示される。
各実績値の下部には目標までの残り件数が表示され、目標達成までの件数が即座に把握可能となっている。
このように、目標値と実績値とを比較可能に表示することによって、販売員が目標達成までの件数を把握しやすくなり、タイヤ販売における目標管理をより簡易かつ確実に実施することができる。
販売管理部18は、まず販売目標受付部1802によって、販売店20における目標販売タイヤ数(例えば年間販売目標本数)の入力を受け付ける(ステップS3300)。中間目標設定部1804は、入力された目標販売タイヤ数に基づいて、販売店20における目標点検件数および目標推奨件数(見積もり件数)である中間目標を設定する(ステップS3302)。これらの値は、販売管理データベースDB7に記録される(ステップS3304)。
その後、管理用情報処理装置60で電子メールを受信すると(ステップS3306:Yes)、集計部1806は、電子メールに含まれる各種識別情報に基づいて、販売管理データベースDB7に営業実績値を記録する(ステップS3308)。
販売店の管理者や販売員から営業実績値の参照指示がある場合、表示部1808は、各販売ステップの目標値と営業実績値とを比較可能に表示する(ステップS3310)。
また、タイヤ販売管理システムSは、タイヤに推奨使用シーズンが設定されている場合には他タイヤの装着期間を考慮してメンテナンス時期情報を算出するので、メンテナンス時期の算出精度を向上させる上で有利となる。
また、タイヤ販売管理システムSにおいて、車両の初年度登録年月および車両の現在の走行距離計の表示値から単位期間当たりの予想走行距離を算出すれば、顧客が単位期間当たりの予想走行距離を把握していない場合でも、概算値を算出することができる。単位期間を1年とした場合、一般に年間走行距離は10000kmとして計算する場合が多いが、請求項3および請求項11の発明によれば、実際の値に近い予想走行距離を用いるため、メンテナンス時期の算出精度を向上させる上で有利となる。
また、タイヤ販売管理システムSにおいて、車両の前回車検実施時期と、車両の前回車検時における走行距離計の表示値と、車両の現在の走行距離計の表示値とから単位期間当たりの予想走行距離を算出すれば、直近における車両の使用状態を反映して予想走行距離の概算値を算出することができる。よって、初年度登録年月および現在の走行距離計の表示値から予想走行距離を算出する場合と比較して、より実際の値に近い予想走行距離を用いるため、メンテナンス時期の算出精度をより向上させる上で有利となる。
また、タイヤ販売管理システムSは、アフターフォロー部16で作成される新規タイヤの取扱い説明文内にメンテナンス時期情報を出力するので、顧客は早期に新規タイヤのメンテナンス計画を把握することができる。よって、例えばメンテナンス時期の直前に顧客にメンテナンスを促す連絡を入れる場合と比較して、顧客がメンテナンスの必要性を納得した形でメンテナンスを実施する上で有利となる。また、顧客が販売店への来店計画を立てるのを補助する上で有利となる。
また、タイヤ販売管理システムSにおいて、顧客に配布される点検結果報告書内にメンテナンス時期情報を出力すれば、顧客は今後の既存タイヤのメンテナンス計画を把握することができる。従来の点検結果報告書は、現時点における問題の有無を提示するものがほとんどであるが、タイヤ販売管理システムSによれば、既存タイヤがあとどの程度使用できるのか、どのようなメンテナンスが必要なのかを把握することができ、点検の有益性を向上させることができる。
また、タイヤ販売管理システムSによれば、タイヤの性能を評価する複数の評価項目から評価項目を選択すると共に、選択された評価項目の評価点の合計点の高さの順に順位付けされたタイヤの順位に基づいて推奨する1以上のタイヤを推奨タイヤとして決定し、推奨タイヤの識別情報と、推奨タイヤに対応する評価項目毎の評価点とを含む推奨タイヤ情報を出力するようにした。したがって、販売員のタイヤ知識の有無に拘わらず、また、カタログを調べるといった手間をかけることなく、顧客の運転に適したタイヤを確実にかつ迅速に推奨でき、顧客の満足度および販売促進の効果を確保する上で有利となる。
また、タイヤ販売管理システムSによれば、点検、タイヤ推奨、販売の各ステップに対して設定された目標値と実績値とを比較可能に表示するので、タイヤ販売における目標管理をより簡易かつ確実に実施する上で有利となる。
Claims (13)
- タイヤのメンテナンス時期を提示するメンテナンス時期提示装置を用いたタイヤ販売管理システムであって、
前記タイヤの現在の溝深さと、前記タイヤの交換推奨溝深さと、前記タイヤの単位溝深さ当たりの摩耗走行距離と、前記タイヤのローテーション推奨走行距離と、前記タイヤが装着される車両の単位期間当たりの予想走行距離と、を取得するタイヤ情報取得部と、
前記現在の溝深さ、前記交換推奨溝深さ、前記摩耗走行距離、前記ローテーション推奨走行距離および前記予想走行距離に基づいて、前記タイヤのローテーション時期と新規タイヤへの交換時期とを含むメンテナンス時期情報を算出するメンテナンス時期算出部と、
前記ローテーション時期と前記交換時期とを同一時間軸上に出力する出力部と、
顧客の前記車両に装着された装着タイヤの点検結果を取得する点検部と、
前記装着タイヤの前記点検結果が交換を推奨される状態であった場合、前記顧客の運転に適した新規タイヤを推奨するタイヤ推奨部と、
前記タイヤ推奨部で推奨した前記新規タイヤを前記顧客が購入した場合、前記新規タイヤの取扱い説明文を含む書面を作成するアフターフォロー部と、を備え、
前記タイヤ情報取得部は、前記新規タイヤの現在の溝深さ、前記新規タイヤの交換推奨溝深さ、前記新規タイヤの単位溝深さ当たりの摩耗走行距離、前記新規タイヤのローテーション推奨走行距離および前記新規タイヤが装着される車両の単位期間当たりの予想走行距離を取得し、
前記メンテナンス時期算出部は、前記新規タイヤの前記メンテナンス時期情報を算出し、
前記出力部は、前記アフターフォロー部で作成される前記新規タイヤの取扱い説明文内に前記メンテナンス時期情報を出力する、
ことを特徴とするタイヤ販売管理システム。 - 前記タイヤ推奨部は、
複数種類の候補タイヤのそれぞれについて、前記候補タイヤの識別情報と前記候補タイヤの性能を評価する複数の評価項目の評価点とが関係付けられた評価項目データベースと、
前記複数の評価項目の中から1あるいは複数の評価項目を選択させるための選択情報を提示する選択情報提示部と、
前記選択情報の提示に対応してなされる入力部に対する操作により前記複数の評価項目の中から1あるいは複数の評価項目を選択する評価項目選択部と、
前記選択された評価項目に対応する前記評価点を前記タイヤ毎に前記評価項目データベースから抽出して積算し前記候補タイヤ毎の合計点を求める合計点算出部と、
前記合計点の高さの順に前記候補タイヤを順位付けする順位付け部と、
前記順位付けされた候補タイヤの順位に基づいて推奨する1以上の候補タイヤを推奨タイヤとして決定する推奨タイヤ決定部と、
前記推奨タイヤの前記識別情報と、前記推奨タイヤに対応する評価項目毎の評価点とを含む推奨タイヤ情報を出力する推奨タイヤ情報出力部と、
を備えることを特徴とする請求項1記載のタイヤ販売管理システム。 - 販売店における目標販売タイヤ数の入力を受け付ける販売目標受付部と、
前記販売目標受付部に入力された前記目標販売タイヤ数に基づいて、前記販売店における目標タイヤ点検件数および前記新規タイヤの目標推奨件数を設定する中間目標設定部と、
前記点検部で取得した前記点検結果の数である点検件数と、前記タイヤ推奨部で前記新規タイヤの推奨を行った件数であるタイヤ推奨件数と、前記アフターフォロー部で前記取扱い説明文を作成した件数である成約件数と、を集計する集計部と、
前記目標販売タイヤ数と前記成約件数、前記目標タイヤ点検件数と前記点検件数、および前記目標推奨件数と前記タイヤ推奨件数を、それぞれ比較可能に表示する表示部と、
を更に備えることを特徴とする請求項1または2記載のタイヤ販売管理システム。 - 前記タイヤ情報取得部は、前記タイヤに推奨使用シーズンが設定されている場合、前記推奨使用シーズン以外の時期における他タイヤへの履き替えの有無および前記他タイヤの装着期間を更に取得し、
前記メンテナンス時期算出部は、前記他タイヤへの履き替えを行う場合には前記他タイヤの装着期間を考慮して前記メンテナンス時期情報を算出する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のタイヤ販売管理システム。 - 前記タイヤ情報取得部は、前記予想走行距離を取得する際、前記車両の初年度登録年月および前記車両の現在の走行距離計の表示値を入力させ、前記初年度登録年月から現在までの経過単位期間で前記表示値を除した値を前記単位期間当たりの予想走行距離とする、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のタイヤ販売管理システム。 - 前記タイヤ情報取得部は、前記予想走行距離を取得する際、前記車両の前回車検実施時期と、前記車両の前回車検時における走行距離計の表示値と、前記車両の現在の走行距離計の表示値とを入力させ、前記現在の走行距離計の表示値と前記前回車検時における走行距離計の表示値との差分を、前記前回車検実施時期から現在までの経過単位期間で除した値を前記単位期間当たりの予想走行距離とする、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のタイヤ販売管理システム。 - タイヤのメンテナンス時期をコンピュータを用いて提示するメンテナンス時期提示方法を用いたタイヤ販売管理方法であって、
前記タイヤの現在の溝深さと、前記タイヤの交換推奨溝深さと、前記タイヤの単位溝深さ当たりの摩耗走行距離と、前記タイヤのローテーション推奨走行距離と、前記車両の単位期間当たりの予想走行距離と、を取得するタイヤ情報取得ステップと、
前記現在の溝深さ、前記交換推奨溝深さ、前記摩耗走行距離、前記ローテーション推奨走行距離および前記予想走行距離に基づいて、前記タイヤのローテーション時期と新規タイヤへの交換時期とを含むメンテナンス時期情報を算出するメンテナンス時期算出ステップと、
前記ローテーション時期と前記交換時期とを同一時間軸上に出力する出力ステップと、
顧客の前記車両に装着された装着タイヤの点検結果を取得する点検ステップと、
前記装着タイヤの前記点検結果が交換を推奨される状態であった場合、前記顧客の運転に適した新規タイヤを推奨するタイヤ推奨ステップと、
前記タイヤ推奨ステップで推奨した前記新規タイヤを前記顧客が購入した場合、前記顧客に対して前記新規タイヤの取扱い説明文を作成するアフターフォローステップと、を含み、
前記タイヤ情報取得ステップでは、前記新規タイヤの現在の溝深さ、前記新規タイヤの交換推奨溝深さ、前記新規タイヤの単位溝深さ当たりの摩耗走行距離、前記新規タイヤのローテーション推奨走行距離および前記新規タイヤが装着される車両の単位期間当たりの予想走行距離を取得し、
前記メンテナンス時期算出ステップでは、前記新規タイヤの前記メンテナンス時期情報を算出し、
前記出力ステップでは、前記アフターフォロー部で作成される前記新規タイヤの取扱い説明文内に前記メンテナンス時期情報を出力する、
ことを特徴とするタイヤ販売管理方法。 - 前記タイヤ推奨ステップでは、
複数種類の候補タイヤのそれぞれについて、前記候補タイヤの識別情報と前記候補タイヤの性能を評価する複数の評価項目の評価点とが関係付けられた評価項目データベースを用意するステップと、
前記複数の評価項目の中から1あるいは複数の評価項目を選択させるための選択情報を提示する選択情報提示ステップと、
前記選択情報の提示に対応してなされる入力部に対する操作により前記複数の評価項目の中から1あるいは複数の評価項目を選択する評価項目選択ステップと、
前記選択された評価項目に対応する前記評価点を前記候補タイヤ毎に前記評価項目データベースから抽出して積算し前記候補タイヤ毎の合計点を求める合計点算出ステップと、
前記合計点の高さの順に前記候補タイヤを順位付けする順位付けステップと、
前記順位付けされた候補タイヤの順位に基づいて推奨する1以上の候補タイヤを推奨タイヤとして決定する推奨タイヤ決定ステップと、
前記推奨タイヤの前記識別情報と、前記推奨タイヤに対応する評価項目毎の評価点とを含む推奨タイヤ情報を出力する推奨タイヤ情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする請求項7記載のタイヤ販売管理方法。 - 販売店における目標販売タイヤ数の入力を受け付ける販売目標受付ステップと、
前記販売目標受付ステップで入力された前記目標販売タイヤ数に基づいて、前記販売店における目標タイヤ点検件数および前記新規タイヤの目標推奨件数を設定する中間目標設定ステップと、
前記点検ステップで取得した前記点検結果の数である点検件数と、前記タイヤ推奨ステップで前記新規タイヤの推奨を行った件数であるタイヤ推奨件数と、前記アフターフォローステップで前記取扱い説明文を作成した件数である成約件数と、を集計する集計ステップと、
前記目標販売タイヤ数と前記成約件数、前記目標タイヤ点検件数と前記点検件数、および前記目標推奨件数と前記タイヤ推奨件数を、それぞれ比較可能に表示する表示ステップと、
を更に含んだことを特徴とする請求項7または8記載のタイヤ販売管理方法。 - 前記タイヤ情報取得ステップでは、前記タイヤに推奨使用シーズンが設定されている場合、前記推奨使用シーズン以外の時期における他タイヤへの履き替えの有無および前記他タイヤの装着期間を更に取得し、
前記メンテナンス時期算出ステップでは、前記他タイヤへの履き替えを行う場合には前記他タイヤの装着期間を考慮して前記メンテナンス時期情報を算出する、
ことを特徴とする請求項7から9のいずれか1項記載のタイヤ販売管理方法。 - 前記タイヤ情報取得ステップでは、前記単位期間当たりの予想走行距離を取得する際、前記車両の初年度登録年月および前記車両の現在の走行距離計の表示値を入力させ、前記初年度登録年月から現在までの経過単位期間で前記表示値を除した値を前記単位期間当たりの予想走行距離とする、
ことを特徴とする請求項7から10のいずれか1項記載のタイヤ販売管理方法。 - 前記タイヤ情報取得ステップでは、前記単位期間当たりの予想走行距離を取得する際、前記車両の前回車検実施時期と、前記車両の前回車検時における走行距離計の表示値と、前記車両の現在の走行距離計の表示値とを入力させ、前記現在の走行距離計の表示値と前記前回車検時における走行距離計の表示値との差分を、前記前回車検実施時期から現在までの経過単位期間で除した値を前記単位期間当たりの予想走行距離とする、
ことを特徴とする請求項7から10のいずれか1項記載のタイヤ販売管理方法。 - 請求項7から12のいずれか1項記載のタイヤ販売管理方法をコンピュータに実行させるためのタイヤ販売管理プログラム。
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