JP7118308B2 - 摩耗推定装置 - Google Patents

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Description

本開示は、列車のブレーキ部品の摩耗推定装置に関する。
鉄道車両においては、車輪やディスクなどの回転体にパッドを押し付けることで制動するブレーキシステムを備えている。パッドは使用することにより摩耗し、予め設定された残量になると交換する必要がある。特許文献1には、ブレーキ圧、制動対象の速度、および、制動時間に基づき、パッドの摩耗量を求める摩耗量演算装置が提案されている。
特開2015-121251号公報
しかしながら、鉄道車両の各ブレーキ装置は使用状態により摩耗量が変わる場合がある。使用状態によっては、ある特定のパッドのみ摩耗量が多くなる。そのような場合に、特定のパッドについては、パッド厚はブレーキ制御を行う限界には達していないにも関わらず新品のパッドと交換され、古いパッドは廃棄されていた。
本開示の摩耗推定装置は、車両を制動する複数の機械ブレーキ装置の摩耗量および複数の機械ブレーキ装置の使用状態に関する情報を取得する状態取得部と、複数の機械ブレーキ装置の摩耗量が計測もしくは推測された時点、または複数の機械ブレーキ装置の摩耗量が計測もしくは推測された時点より前の複数の機械ブレーキ装置の摩耗量および複数の機械ブレーキ装置の使用状態に関する情報に基づき、複数の機械ブレーキ装置の摩耗量が計測または推測された時点より後の摩耗量変化を予測する摩耗量予測部と、第一の検査時までに摩耗量予測部が予測した結果に基づき、複数の機械ブレーキ装置の交換先を決定する交換制御部とを備える。
本開示の摩耗推定装置は、車両を制動する複数の機械ブレーキ装置の摩耗量および複数の機械ブレーキ装置の使用状態に関する情報を取得する状態取得部と、複数の機械ブレーキ装置の摩耗量が計測もしくは推測された時点、または複数の機械ブレーキ装置の摩耗量が計測もしくは推測された時点より前の複数の機械ブレーキ装置の摩耗量および複数の機械ブレーキ装置の使用状態に関する情報に基づき、複数の機械ブレーキ装置の摩耗量が計測または推測された時点より後の摩耗量変化を予測する摩耗量予測部と、第一の検査時までに摩耗量予測部が予測した結果に基づき、複数の機械ブレーキ装置の交換先を決定する交換制御部とを備えることにより、機械ブレーキ装置に備えられているブレーキ部品の有効活用が可能となる。
実施の形態1にかかる列車の構成例を示す図である。 実施の形態1にかかるブレーキ制御装置の概略構成例を示す図である。 実施の形態1にかかる摩耗推定装置の概略構成例を示す図である。 実施の形態1にかかるブレーキ力の例を示す図である。 実施の形態1にかかる機械ブレーキ装置の摩耗量の例を示す図 実施の形態1にかかる機械ブレーキ装置の制輪子厚の変化の例を示す図である。 実施の形態1にかかる摩耗推定装置の動作の例を示す図である。 実施の形態1にかかる摩耗推定装置の算出結果の例を示す図である。 実施の形態1にかかる機械ブレーキ装置の制輪子厚の変化の例を示す図である。 実施の形態1にかかる摩耗推定装置の算出結果の例を示す図である。 実施の形態2にかかる摩耗推定装置の設置構成例を示す図である。 実施の形態2にかかる摩耗推定装置の構成例を示す図である。 実施の形態2にかかる摩耗推定装置の動作の例を示す図である。 実施の形態2にかかる摩耗推定装置の算出結果の例を示す図である。 実施の形態2にかかる摩耗推定装置の算出結果の他の例を示す図である。 実施の形態2にかかる摩耗推定装置の算出結果の他の例を示す図である。 実施の形態にかかる摩耗推定装置を実現するハードウェアの一般的な構成例を示す図である。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
実施の形態1
図1は、本開示の実施の形態1に係る摩耗推定装置を搭載した列車1の構成例を示す図である。列車1は、車両11~13を有する。車両11には運転台21、ブレーキ制御装置100-1、摩耗推定装置140-1、機械ブレーキ装置211~214、車輪311~314および台車411、412が設けられている。ブレーキ制御装置100-1および機械ブレーキ装置211~214は接続されている。車輪311、312は台車411に備えられており、車輪313、314は台車412に備えられている。機械ブレーキ装置211~214は、各車輪を制動するためのブレーキ装置である。機械ブレーキ装置211は車輪311を制動し、機械ブレーキ装置212は車輪312を制動し、機械ブレーキ装置213は車輪313を制動し、機械ブレーキ装置214は車輪314を制動する。
車両12には運転台22、ブレーキ制御装置100-2、摩耗推定装置140-2、機械ブレーキ装置221~224、車輪321~324および台車421、422が設けられている。ブレーキ制御装置100-2および機械ブレーキ装置221~224は接続されている。車輪321、322は台車421に備えられており、車輪323、324は台車422に備えられている。機械ブレーキ装置221~224は、各車輪を制動するためのブレーキ装置である。機械ブレーキ装置221は車輪321を制動し、機械ブレーキ装置222は車輪322を制動し、機械ブレーキ装置223は車輪323を制動し、機械ブレーキ装置224は車輪324を制動する。
車両13には、ブレーキ制御装置100-3、摩耗推定装置140-3、機械ブレーキ装置231~234、車輪331~334および台車431、432が設けられている。ブレーキ制御装置100-3および機械ブレーキ装置231~234は接続されている。車輪331、332は台車431に備えられており、車輪333、334は台車432に備えられている。機械ブレーキ装置231~234は、各車輪を制動するためのブレーキ装置である。機械ブレーキ装置231は車輪331を制動し、機械ブレーキ装置232は車輪332を制動し、機械ブレーキ装置233は車輪333を制動し、機械ブレーキ装置234は車輪334を制動する。
ブレーキ制御装置100-1~100-3について区別しない場合は、ブレーキ制御装置100と表現する。ブレーキ制御装置100は運転台21、22と接続されている。
摩耗推定装置140-1~140-3について、区別しない場合は、摩耗推定装置140と表現する。摩耗推定装置140は運転台21、22と接続されている。また、摩耗推定装置140はブレーキ制御装置100と接続されていてもよい。
運転台21、22は、列車を制動するためのブレーキ指令が出力する。ブレーキ指令は、減速度に関する情報を含み、運転台21、22に設けられたマスターコントローラ、ATC(Automatic Train Control:自動列車制御装置)、またはATO(Automatic Train Operation:自動列車運転装置)から出力される。
機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234は、機械的に車輪を制動するものであり、例えば、踏面ブレーキ、ディスクブレーキなどである。機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234は、車輪に対して制輪子やブレーキパッドなどのブレーキ部品を押し当てることで制動力を得る。
ブレーキ制御装置100は、機械ブレーキの動作によって生じるブレーキ力である機械ブレーキ力を示す指令値を機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234に出力する。
図2は、本開示の実施の形態1に係るブレーキ制御装置の構成例を示す図である。ブレーキ制御装置100は、指令取得部110、応荷重検出部120、必要ブレーキ力算出部130および機械ブレーキ力設定部150を備える。
指令取得部110は、運転台から出力されたブレーキ指令を取得し、必要ブレーキ力算出部130に送る。
応荷重検出部120は、列車1を構成する車両11~13または車両11~13が備える台車411、412、421、422、431、432に対する荷重を検出し、必要ブレーキ力算出部130に送る。
必要ブレーキ力算出部130は、ブレーキ指令に含まれる減速度を得るために必要なブレーキ力である必要ブレーキ力を算出する。必要ブレーキ力算出部130は、車両ごとに必要ブレーキ力を算出してもよいし、台車ごとに必要ブレーキ力を算出してもよい。必要ブレーキ力算出部130は、ブレーキ指令、および車両11~13または車両11~13が備える台車411、412、421、422、431、432の荷重に基づき、車両または台車ごとに必要ブレーキ力を算出し、機械ブレーキ力設定部150に送る。
機械ブレーキ力設定部150は、必要ブレーキ力算出部130から出力された必要ブレーキ力に基づいて、各機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234に必要ブレーキ力を出力する。
図3は、摩耗推定装置140の構成例を示す図である。摩耗推定装置140は、状態取得部141、摩耗量予測部142および交換制御部143を備える。機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の摩耗量が計測または推測されると、状態取得部141は、各機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の摩耗量に関する情報を取得する。各機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の摩耗量に関する情報は、検査時に測定した摩耗量であってもよいし、過去の機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の使用状態から推測される摩耗量であってもよい。また、状態取得部141は、各機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の使用状態を取得する。
ここで、本開示における「過去」および「今後」について説明する。本開示において、「過去」とは、機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の摩耗量が計測または推測された時点および機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の摩耗量が計測または推測された時点より前を示す。「今後」とは、機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の摩耗量が計測または推測された時点より後を示す。過去の使用状態に関する情報については、摩耗量取得部141または摩耗量予測部142において取得する。
機械ブレーキ装置の使用状態について説明する。使用状態とは、ブレーキ圧、制動対象の速度、制動時間、使用期間、ブレーキ回数、ブレーキ力および車両特性などいずれかを含む情報を示し、各情報は関連付けられていてもよい。「ブレーキ圧」は、機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234を動作させる際の過去のAC圧、BC圧などの圧力である。「制動対象の速度」は、機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234を動作させた際の過去の速度である。「制動時間」は、機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234を1回動作させたときの時間、又は過去の動作時間の積算値などである。「使用期間」は、機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234が過去に使用されている期間である。「ブレーキ回数」は、機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234が過去に使用された回数である。「ブレーキ力」は、1回動作させたときのブレーキ力、又は過去のブレーキ力の積算値などである。「車両特性」は、主電動機が搭載される動力車(M車)、又は主電動機が搭載されない付随車(T車)などである。
機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の計測または推測された摩耗量が入力されると、摩耗量予測部142は、各機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234について、過去の使用状態から今後の使用状態を予測する。具体的には、機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の摩耗量が計測もしくは推測された時点、または機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の摩耗量が計測もしくは推測された時点より前の使用状態から、機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の摩耗量が計測または推測された時点より後の使用状態を予測する。予測した今後の使用状態に基づき、今後の摩耗量の変化を予測し、予測結果を交換制御部143に出力する。予測結果は、各機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234に対する予測結果であってもよいし、台車ごとの予測結果でもよいし、車両ごとの予測結果でもよい。例えば、台車ごとの予測結果は、同一の台車に備えられた機械ブレーキ装置の摩耗量を平均して予測される結果でもよい。また、車両ごとの予測結果は、同一の車両に備えられた機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の摩耗量を平均して予測される結果でもよい。
交換制御部143は、摩耗量予測部142から出力された予測結果に基づき、各機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の交換必要性を判断する。詳細は後述する。
図4は、実施の形態1における各車両が負担するブレーキ力の例を示す図である。図4では車両11~13が負担するブレーキ力を示す。車両11のブレーキ力はF1、車両12のブレーキ力はF2、車両13のブレーキ力はF3である。ここで、各車両のブレーキ力は機械ブレーキ力設定部で設定されたブレーキ力である。
図5は、実施の形態1における機械ブレーキ装置211、221、231の摩耗量の例を示す図である。ここでは、車両11~13に設けられている機械ブレーキ装置211、221、231が図4に示すブレーキ力(割合)でブレーキ動作をした場合における機械ブレーキ装置211、221、231のブレーキ部品である制輪子の摩耗量を示している。使用期間(日)は、制輪子が機械ブレーキ装置211、221、231に取り付けられてからの期間である。新品制輪子厚(mm)は、機械ブレーキ装置に取り付けられたときの制輪子の厚さである。現制輪子厚(mm)は、現在の制輪子の厚さ(mm)である。摩耗量(mm)は、制輪子が機械ブレーキ装置211、221、231に取り付けられてから摩耗した量である。交換制輪子厚(mm)は、機械ブレーキ装置として動作させるために必要な制輪子の厚さである。言い換えると、制輪子は、交換制輪子厚の厚さになると、交換が必要となる。予測交換時期(日)は、制輪子が交換制輪子厚に達すると予測される交換時期である。予測交換時期(日)は使用を開始してからの期間を示す。
図6は、実施の形態1における機械ブレーキ装置211、221、231の制輪子厚の変化の一例を示す図である。図5で示した機械ブレーキ装置211、221、231に取り付けられている制輪子について、使用期間に対する厚さを示している。実線で示している使用期間0日から30日までは実績を表している。破線で示している使用期間31日後からは予測を表している。
機械ブレーキ装置211の制輪子は取り付けられてから30日が経過し、現制輪子厚は30(mm)である。取り付けられたときの制輪子厚が60(mm)であるので、使用期間30日の摩耗量は30(mm)であることを示している。制輪子の交換時期は、使用を開始してから40日と予測される。言い換えると、あと10日後に、制輪子厚は交換制輪子厚に達すると予測される。
機械ブレーキ装置221の制輪子は取り付けられてから30日が経過し、現制輪子厚は45(mm)である。取り付けられたときの制輪子厚が60(mm)であるので、使用期間30日の摩耗量は15(mm)であることを示している。制輪子の交換時期は、使用を開始してから80日と予測される。言い換えると、あと50日後に、制輪子厚は交換制輪子厚に達すると予測される。
機械ブレーキ装置231の制輪子は取り付けられてから30日が経過し、現制輪子厚は40(mm)である。取り付けられたときの制輪子厚が60(mm)であるので、使用期間30日の摩耗量は20(mm)であることを示している。制輪子の交換時期は、使用を開始してから60日と予測される。言い換えると、あと30日後に、制輪子厚は交換制輪子厚に達すると予測される。
図5および図6からわかるように、機械ブレーキ装置211、221、231の制輪子は、使用期間は同じであるが、制輪子の厚さは異なっている。すなわち、摩耗量は異なっている。摩耗量が異なっているため、予測される交換時期も異なっている。
列車1の検査を30日周期とする。機械ブレーキ装置211は、使用を開始してから30日後に予測される制輪子厚は30(mm)であり、交換制輪子厚20(mm)を上回っているため、交換は不要である。しかし、機械ブレーキ装置211の制輪子の予測交換時期は40日であるため、使用を開始してから60日後には、既に交換制輪子厚に達している。従って、機械ブレーキ装置211の制輪子は、まだ交換制輪子厚に達していなくても交換をする必要がある。
機械ブレーキ装置221は、使用を開始してから30日後に予測される制輪子厚は45(mm)であり、交換制輪子厚20(mm)を上回っているため、交換は不要である。また、機械ブレーキ装置221の制輪子の予測交換時期は80日であることを示している。
機械ブレーキ装置231は、使用を開始してから30日後の制輪子厚は40(mm)であり、交換制輪子厚20(mm)を上回っているため、交換は不要である。また、機械ブレーキ装置231の制輪子の予測交換時期は60日であることを示している。
このように、機械ブレーキ装置211、221、231が図4に示すブレーキ力(割合)でブレーキ動作をした場合、使用を開始してから30日後の検査では、機械ブレーキ装置211の制輪子は交換が必要であるが、機械ブレーキ装置221、231の制輪子は交換が不要であることを示している。
しかしながら、機械ブレーキ装置211は、使用を開始してから30日後の制輪子厚は30(mm)であり、制輪子厚が10(mm)余裕があるにも関わらず交換が必要となる。通常交換する際は、新品の制輪子と交換され、古い制輪子は廃棄される。つまり、機械ブレーキ装置211に設置されていた制輪子は、制輪子厚が10(mm)残っているが廃棄されることになる。
そこで、本開示のブレーキ摩耗推定装置は、機械ブレーキ装置に設置されている制輪子を有効に活用する制御を行うことを特徴とする。ここで、使用を開始してから30日の検査を第一検査、使用を開始してから60日の検査を第二検査と表現する。機械ブレーキ装置211は、第二検査時より前に交換制輪子厚に達するため第一検査時に交換する必要がある。第二検査は、第一検査より後に実施される検査である。ここでは、第一検査の周期を使用開始してから30日、第二検査の周期を使用開始してから60日とするが、日数は適宜設定すればよい。
図7は、実施の形態1にかかる摩耗推定装置140の動作を示す図である。摩耗推定装置140は、機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の摩耗量が計測または推測されると、状態取得部141において機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の摩耗量を示す情報を取得する(S11)。また、状態取得部141は各機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の使用状態を取得する。次に、摩耗量予測部142において機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234について、過去の使用状態から今後の使用状態を予測する。予測した今後の使用状態に基づき、今後の摩耗量の変化を予測する(S12)。次に、交換制御部143において、摩耗量予測部142が予測した今後の摩耗量予測結果に基づき、機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234が第二検査で交換が必要か判断する(S13)。交換制御部143において、機械ブレーキ装置が第二検査で交換不要と判断した場合は、処理を終了する(S13:N)。交換制御部143において、機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234が第二検査で交換が必要と判断した場合は、機械ブレーキ装置の交換先を決定する(S13:Y)。摩耗推定装置140は、各機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234について、本動作を行う。上記動作は、第一検査時まで、または第一検査時に行う。
図8は、実施の形態1にかかる摩耗推定装置140が算出した交換先の一例を示す図である。図8において、摩耗推定装置140は、機械ブレーキ装置211の交換先を機械ブレーキ装置221に決定したことを示している。また、機械ブレーキ装置221は、交換先を機械ブレーキ装置211に決定したことを示している。具体的には、摩耗推定装置140は、図7で示した動作に従い、機械ブレーキ装置211の制輪子は、第二検査で交換が必要と判断し、交換先を機械ブレーキ装置221の制輪子と決定したことを示している。また、機械ブレーキ装置221の制輪子は図7で示した動作に従うと、第二検査では交換の必要はないと判断されるが、摩耗推定装置140が交換先に決定した場合は、交換対象となる。
図8では、摩耗推定装置140は、各機械ブレーキ装置211、221、231の摩耗量を比較し、最も摩耗量が大きい機械ブレーキ装置211と最も摩耗量が少ない機械ブレーキ装置221を交換対象と判断したことを示している。
図9は、各機械ブレーキ装置211、221、231について、図8で示した交換先と交換した場合における制輪子厚の変化の一例を示すグラフである。使用開始30日までは、機械ブレーキ装置211は制輪子1を、機械ブレーキ装置221は制輪子2を、機械ブレーキ装置231は制輪子3をそれぞれ備えている。使用開始30日の検査で、摩耗推定装置140が示した交換先と制輪子を交換する。具体的には、機械ブレーキ装置211および機械ブレーキ装置221の制輪子を交換する。機械ブレーキ装置211に設置されていた制輪子1は、使用開始30日の検査で、機械ブレーキ221に設置される。また、機械ブレーキ装置221に設置されていた制輪子2は、使用開始30日の検査で、機械ブレーキ211に設置される。図9において、グラフの実線は、使用開始0日から30日までの制輪子厚の変化を示しており、グラフの破線は、使用開始31日から60日までの制輪子厚の変化を示している。換言すると、グラフの破線は、使用開始30日の検査で制輪子を交換した後の各機械ブレーキ装置211、221、231の制輪子厚の変化を示している。
図9からわかるように、使用開始30日の検査で機械ブレーキ装置211、221の制輪子を交換することで、制輪子1は、使用開始60日後まで使用することが可能となる。すなわち、これまでの検査では、交換制輪子厚に達する前に廃棄されていたはずの制輪子が、交換制輪子厚に達するまで使用することが可能となる。
このように、本開示のブレーキ摩耗量推定装置140では、摩耗量および使用状態に基づいて、交換先を決定することができるため、ブレーキ部品を有効に活用することが可能となる。
摩耗推定装置140が交換先を決定する基準は適宜設定できる。例えば、最も摩耗量が大きい機械ブレーキ装置と最も摩耗量が少ない機械ブレーキ装置を交換対象とする。他には、機械ブレーキ装置の摩耗量の平均を算出し、平均値からの差に基づいて交換先を決定してもよいし、他の基準に従って決定してもよい。
図10は平均値からの差に基づいて交換先を決定した例を示すである。「摩耗量平均値」は、機械ブレーキ装置A~Dの摩耗量の平均値を示している。「平均値との差」は摩耗量平均値と摩耗量との差を示している。平均値との差がプラスの場合、摩耗量平均値よりも摩耗量が小さいことを示している。換言すれば、摩耗が少ないことを示している。平均値との差がマイナスの場合、摩耗量平均値よりも摩耗量が大きいことを示している。換言すれば、摩耗が大きいことを示している。図10では、平均値との差がプラス側に最も大きい数値を示している機械ブレーキ装置Cと、平均値との差がマイナス側に最も大きい数値を示している機械ブレーキ装置Dとが交換対象であることを示している。また、平均値との差がプラス側に次に大きい数値を示している機械ブレーキ装置Bと、平均値との差がマイナス側に次に大きい数値を示している機械ブレーキ装置Aとが交換対象であることを示している。
摩耗推定装置140は、各車両11~13に備えられていてもよい。また、列車1に1つ以上備えられていればよい。摩耗推定装置140は、同じ車両11~13内の機械ブレーキ装置を交換先に決定することができる。同じ車両11~13内の機械ブレーキ装置を交換先に決定することで、検査で交換する際に、検査員の移動距離を少なくできる。例えば、列車11において、機械ブレーキ装置211~214の中で交換元および交換先を決定することで検査員の移動距離を少なくできる。
また、現在設置されている機械ブレーキ装置から距離が近い機械ブレーキ装置を交換先に決定することができる。換言すれば、現在設置されている機械ブレーキ装置の位置に近い位置にある同じ車両11~13内または他の車両11~13内の他の機械ブレーキ装置を交換先に決定することができる。現在設置されている機械ブレーキ装置の位置に近い位置にある同じ車両11~13内または他の車両11~13内の他の機械ブレーキ装置を交換先に決定することで、検査で交換する際に、検査員の移動距離を少なくできる。例えば、列車11、12において、機械ブレーキ装置213、214、231、232の中で交換元および交換先を決定することで検査員の移動距離を少なくできる。
図5や図8に示す摩耗推定装置140が算出する情報は、列車1に搭載されているモニタ装置(図示しない)に出力されてもよいし、地上に設置された装置に出力されてもよい。
摩耗推定装置140は、機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の交換先を決定する際、交換先を「新品」に決定してもよい。例えば、機械ブレーキ装置Eの交換先を決定する際に、いずれの機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234と交換しても、第二検査までに交換制輪子厚に達する場合は、「新品」と決定してもよい。機械ブレーキ装置Eは新たに新品の制輪子が設置される。「新品」と交換先を決定することにより、発注が必要な部品が明確になる、部品の管理が容易となる。
本開示にかかる摩耗推定装置は、車両を制動する複数の機械ブレーキ装置の摩耗量および複数の機械ブレーキ装置の使用状態に関する情報を取得する状態取得部と、複数の機械ブレーキ装置の摩耗量が計測もしくは推測された時点、または複数の機械ブレーキ装置の摩耗量が計測もしくは推測された時点より前の複数の機械ブレーキ装置の摩耗量および複数の機械ブレーキ装置の使用状態に関する情報に基づき、複数の機械ブレーキ装置の摩耗量が計測または推測された時点より後の摩耗量変化を予測する摩耗量予測部と、第一の検査時までに摩耗量予測部が予測した結果に基づき、複数の機械ブレーキ装置の交換先を決定する交換制御部とを備えることにより、機械ブレーキ装置に備えられているブレーキ部品の有効活用が可能となる。
本開示にかかる摩耗推定装置は、摩耗量予測部は、複数の機械ブレーキ装置の今後の使用状態を予測し、今後の摩耗量変化を予測することにより、複数の機械ブレーキ装置に備えられているブレーキ部品の有効活用が可能となる。
本開示にかかる摩耗推定装置は、状態取得部が取得する複数の機械ブレーキ装置の摩耗量は、当該機械ブレーキ装置の使用状態に基づき推測された摩耗量であることにより、複数の機械ブレーキ装置に備えられているブレーキ部品の有効活用が可能となる。
本開示にかかる摩耗推定装置は、交換制御部は、摩耗量予測部の予測結果に基づき、複数の機械ブレーキ装置が第一の検査よりも後に実施される第二の検査時に交換が必要と判断した場合に、複数の機械ブレーキ装置の交換先を決定することにより、機械ブレーキ装置に備えられているブレーキ部品の有効活用が可能となる。
本開示にかかる摩耗推定装置は、交換制御部は、複数の機械ブレーキ装置の交換先を決定する場合に、第一の機械ブレーキ装置の位置に近い位置にある第二の機械ブレーキ装置を交換先に決定することにより、検査で交換する際に移動距離を少なくすることができる。
実施の形態2
実施の形態1では、摩耗推定装置は列車に搭載されていた。実施の形態2では、摩耗推定装置が地上の装置に設置される。図11は、実施の形態2に係る摩耗推定装置の例を示す図である。図11では、列車2、3および地上装置5を有する。図11において、列車は2つ記載しているが、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。地上装置5は、摩耗推定装置240を備えている。図11において、矢印は列車の進行方向を示す。
図12は、実施の形態2に係る摩耗推定装置240の構成例を示す図である。摩耗推定装置240は、状態取得部241、摩耗量予測部242および交換制御部243を備えている。
状態取得部241は、軌道を走行している列車に設置されている各機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の摩耗量に関する情報を取得する。摩耗量に関する情報は、検査時に測定した摩耗量であってもよいし、過去の機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の使用状態から推測される摩耗量であってもよい。また、状態取得部241は、各機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の使用状態を取得する。状態取得部241は、摩耗量に関する情報および使用状態について、列車から無線通信または有線通信などの手段により取得する。また、検査時に記録した可搬媒体から取得してもよい。
摩耗量予測部242は、各機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234について、過去の使用状態から今後の使用状態を予測する。予測した今後の使用状態に基づき、今後の摩耗量の変化を予測し、予測結果を交換制御部243に出力する。
交換制御部243は、摩耗量予測部242から出力された予測結果に基づき、各機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の交換必要性を判断する。
図13は、実施の形態2にかかる摩耗推定装置240の動作を示す図である。摩耗推定装置240は、機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の摩耗量が計測または推測されると、状態取得部241において各機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の摩耗量に関する情報を取得する(S21)。また、状態取得部241は各機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の使用状態を取得する。次に、摩耗量予測部242において機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234について、過去の使用状態から今後の使用状態を予測する。予測した今後の使用状態に基づき、今後の摩耗量の変化を予測する(S22)。次に、交換制御部243において、摩耗量予測部242が予測した今後の摩耗量予測結果に基づき、機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234が第二検査で交換が必要か判断する(S23)。交換制御部243において、機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234が第二検査で交換不要と判断した場合は、処理を終了する(S23:N)。交換制御部243において、機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234が第二検査で交換が必要と判断した場合は、機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234の交換先を決定する(S23:Y)。摩耗推定装置240は、各機械ブレーキ装置211~214、221~224、231~234について、本動作を行う。上記動作は、第一検査時まで、または第一検査時に行う。
図14は、実施の形態2にかかる摩耗推定装置240が決定する交換先の一例を示す図である。図14において、摩耗推定装置240は、列車2の機械ブレーキ装置Aの交換先を列車2の機械ブレーキ装置Bに決定したことを示している。また、列車2の機械ブレーキ装置Bは、交換先を列車2の機械ブレーキ装置Aに決定したことを示している。
図15は、実施の形態2にかかる摩耗推定装置240が決定する交換先の他の例を示す図である。図15において、摩耗推定装置240は、列車2の機械ブレーキ装置Aの交換先を列車3の機械ブレーキ装置Bに決定したことを示している。また、列車2の機械ブレーキ装置Bは、交換先を列車3の機械ブレーキ装置Aに決定したことを示している。このように、摩耗推定装置240は、複数の列車における機械ブレーキ装置の状態を取得するため、1つの列車内ではなく、列車間で交換を決定することも可能となる。
上述の説明では、本開示にかかる摩耗推定装置240を有する地上装置5は一つであるが、地上装置5は複数あってもよいし、複数の地上装置5と複数の地上装置5を統括する管理装置があってもよい。ここで、管理装置は例えば、運行管理装置、検修基地などである。地上装置5は、サーバまたはクラウドなどでもよい。
本開示にかかる摩耗推定装置240は地上装置5に備えられているため、各車両において現状の摩耗を考慮し、今後の運行計画、次回のメンテナンス計画、交換部品の発注などを行えるため、効率的な保守管理が可能となる。
本開示にかかる摩耗推定装置は、交換制御部は、複数の機械ブレーキ装置の交換先を決定する場合に、第一の列車に設置されている機械ブレーキ装置と第二の列車に設置されている機械ブレーキ装置を交換先に決定することにより、複数の機械ブレーキ装置に備えられているブレーキ部品の有効活用が可能となる。
実施の形態3
図16は、実施の形態3にかかる摩耗推定装置340が決定する交換先の他の例を示す図である。図16において、摩耗推定装置340は、列車2の機械ブレーキ装置Aの交換先に「新品」と決定し、列車2の機械ブレーキ装置Bの交換先に「列車3 機械ブレーキ装置A」と決定したことを示している。これは、列車2の機械ブレーキ装置Aは新品の制輪子を設置し、列車2の機械ブレーキ装置Bは、異なる列車である列車3の機械ブレーキ装置Aが交換先となる。このように、いずれの機械ブレーキ装置と交換しても、第二検査までに交換制輪子厚に達する場合は、「新品」と決定してもよい。
図17は、摩耗推定装置140(240,340)が備える処理回路をプロセッサおよびメモリで構成する場合の例を示す図である。処理回路がプロセッサ1000およびメモリ1001で構成される場合、摩耗推定装置140(240,340)の処理回路の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ1001に格納される。処理回路では、メモリ1001に記憶されたプログラムをプロセッサ1000が読み出して実行することにより、各機能を実現する。すなわち、処理回路は、摩耗推定装置140(240,340)の処理が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ1001を備える。また、これらのプログラムは、摩耗推定装置140(240,340)の手順および方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
なお、本開示は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、実施の形態を適宜、変形、省略したりすることができる。
1,2,3 列車
5 地上装置
11,12,13 車両
21,22 運転台
100,100-1,100-2,100-3 ブレーキ制御装置
110 指令取得部
120 応荷重検出部
130 必要ブレーキ力算出部
140,140-1,140-2,140-3,240,340 磨耗推定装置
150 機械ブレーキ力設定部
141,241 状態取得部
142,242 摩耗量予測部
143,243,343 交換制御部
211,212,213,214,221,222,223,224,231,232,233,234 機械ブレーキ装置
311,312,313,314,321,322,323,324,331,332,333,334 車輪
411,412,421,422,431,432 台車
1000 プロセッサ
1001 メモリ

Claims (8)

  1. 車両を制動する複数の機械ブレーキ装置の摩耗量および前記複数の機械ブレーキ装置の使用状態に関する情報を取得する状態取得部と、
    前記複数の機械ブレーキ装置の摩耗量が計測もしくは推測された時点、または前記複数の機械ブレーキ装置の摩耗量が計測もしくは推測された時点より前の前記複数の機械ブレーキ装置の摩耗量および前記複数の機械ブレーキ装置の使用状態に関する情報に基づき、前記複数の機械ブレーキ装置の摩耗量が計測または推測された時点より後の摩耗量変化を予測する摩耗量予測部と、
    第一の検査時までに前記摩耗量予測部が予測した結果に基づき、前記複数の機械ブレーキ装置の交換先を決定する交換制御部と
    を備える摩耗推定装置。
  2. 前記摩耗量予測部は、前記複数の機械ブレーキ装置の今後の使用状態を予測し、今後の摩耗量変化を予測する、
    請求項1に記載の摩耗推定装置。
  3. 前記状態取得部が取得する前記複数の機械ブレーキ装置の摩耗量は、当該機械ブレーキ装置の使用状態に基づき推測された摩耗量である、
    請求項1または2に記載の摩耗推定装置。
  4. 前記交換制御部は、前記摩耗量予測部の予測結果に基づき、前記複数の機械ブレーキ装置が前記第一の検査よりも後に実施される第二の検査時に交換が必要と判断した場合に、前記複数の機械ブレーキ装置の交換先を決定する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の摩耗推定装置。
  5. 前記交換制御部は、前記複数の機械ブレーキ装置の交換先を決定する場合に、第一の機械ブレーキ装置の位置に近い位置にある第二の機械ブレーキ装置を交換先に決定する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の摩耗推定装置。
  6. 前記車両に設置されている、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の摩耗推定装置。
  7. 地上の装置に設置されている、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の摩耗推定装置。
  8. 前記交換制御部は、前記複数の機械ブレーキ装置の交換先を決定する場合に、第一の列車に設置されている機械ブレーキ装置と第二の列車に設置されている機械ブレーキ装置を交換先に決定する、
    請求項7に記載の摩耗推定装置。
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