JP5994359B2 - 鉄道車両用ブレーキ制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両用のブレーキ制御システムに関するものである。
従来より、鉄道車両用のブレーキ制御システムとして、車両ごと又は車軸ごとにブレーキ制御器を配置し、各車両単位又は各車軸単位で応荷重信号とブレーキ指令と回生ブレーキ信号とに基づいて各ブレーキ制御器で演算された必要空制ブレーキ力によって各車両又は各車軸の空制ブレーキの制御を行う構成が知られている(車軸単位にブレーキ制御器を配置した態様として、例えば特許文献1参照)。
具体的に、特許文献1記載の鉄道車両用ブレーキ制御システムでは、各車両の力行やブレーキ制御等を一括管理しているTIMS(Train
Information Management System 列車情報管理装置端末)と称される演算ユニットが各車両に搭載され、各車両においてTIMS演算ユニットとブレーキ制御器とが適宜の通信インターフェースを介して接続されている。そして、各TIMS演算ユニットでは、入力される応荷重信号、ブレーキ指令、実回生ブレーキ信号等に基づいて、力行応荷重指令の演算、回生ブレーキ指令の演算、空制ブレーキ指令の演算等を行い、各ブレーキ制御器が、対応するそれぞれのTIMS演算ユニットから受信した空気ブレーキ指令に基づいて、ブレーキ制御弁を作動させてブレーキシリンダの圧力を制御するように構成されている。また、特許文献1記載の鉄道車両用ブレーキ制御システムでは、各ブレーキ制御器を適宜の通信インターフェースで接続し、ブレーキ制御器同士の間で、各車軸の軸速度を送受信できるように構成されている。
特開2008−143365号公報
しかしながら、上述したような各車両単位に高価なTIMS演算ユニットを搭載するブレーキ制御システムは、編成車両数が多い車両(例えば首都圏をはじめとする大都市で走行する車両等)に採用されている一方で、ローカル線等で運用されている編成車両数が短い車両(2,3両から数量程度の短編成車両)に採用すればコスト面で不利となるため、短編成車両への適用は見送られているのが実情である。
本発明は、このような問題に着目してなされたものであって、主たる目的は、全ての車両にTIMS演算ユニット等の高価な上位機器を搭載する必要がなく、各車両に配置したブレーキ制御器同士の間で情報通信可能なネットワークを介して、各車両に必要な空制ブレーキ力及び回生ブレーキ力を演算可能な鉄道車両用ブレーキ制御システムを提供することにある。
すなわち本発明は、モータを備えた1両以上のモータ車と、モータを備えていない1両以上のトレーラ車とによって編成される鉄道車両に適用されるブレーキ制御システムであって、具体的には、全ての車両が、必要空制ブレーキ力に応じてブレーキ制御弁を作動させてブレーキシリンダの圧力を制御可能なブレーキ制御部及び通信部を有するブレーキ制御器を備えたものであり、モータ車のうち、ブレーキ制御部及び前記通信部と情報通信可能であり且つ編成車両全体の編成必要ブレーキ力を演算可能な編成必要ブレーキ力演算部をブレーキ制御器に設けた唯一の主演算車両が、編成必要ブレーキ力演算部と情報通信可能な主変換装置をさらに備えたものである編成鉄道車両に適用されるブレーキ制御システムである。ここで、モータ車が2台以上編成されている場合には、そのうちの1台のみを主演算車両とし、他のモータ車のブレーキ制御器はトレーラ車のブレーキ制御器と同様の構成、つまり編成必要ブレーキ力演算部を備えていないものになる。
そして、本発明に係るブレーキ制御システムは、編成必要ブレーキ力演算部として、編成必要ブレーキ力演算手段と、回生パターン演算手段と、対主変換装置通信手段と、電空演算制御手段とを備えたものを適用していることを特徴としている。
編成必要ブレーキ力演算手段は、自車(つまり主演算車両)のブレーキ制御部に入力された少なくとも応荷重圧力及びブレーキ指令と、主演算車両以外の車両(以下では、「従演算車両」と称する場合がある)の各ブレーキ制御部に入力された少なくとも応荷重圧力及びブレーキ指令とに基づいて編成必要ブレーキ力を演算するものである。ここで、編成必要ブレーキ力は、各車の必要ブレーキ力の総和であり、各車の必要ブレーキ力は、各車のブレーキ制御にそれぞれ入力される少なくとも応荷重圧力及びブレーキ指令に基づいてそれぞれ算出することができる。本発明の編成必要ブレーキ力演算手段は、各車のブレーキ制御部において算出された各必要ブレーキ力を総和することで編成必要ブレーキ力を演算するものであってもよいし、各車毎の必要ブレーキ力を個別または一括して算出してそれら各必要ブレーキ力を総和することで編成必要ブレーキ力を演算するものであってもよい。
また、回生パターン演算手段は、編成必要ブレーキ力演算手段で求めた編成必要ブレーキ力に基づいて編成車両全体の回生パターンを演算するものであり、対主変換装置通信手段は、回生パターン演算手段で求めた回生パターン及び自車の力行応荷重信号を主変換装置へ送信し且つ主変換装置から実際の回生ブレーキ力に対応した回生フィードバック信号を受信するものである。
さらに、電空演算制御手段は、編成必要ブレーキ力から前記回生フィードバック信号に基づく実際の回生ブレーキ力を減算し、優先的に自車の必要ブレーキ力のうち回生ブレーキ力が受け持つ回生ブレーキ力受持量を算出し、当該自車の回生ブレーキ力受持量算出後に回生ブレーキ力に余剰が出ている場合に当該余剰した前記回生ブレーキ力を主演算車両以外の各車両に分配する量に応じてこれら各車両の必要ブレーキ力のうち回生ブレーキ力が受け持つ回生ブレーキ力受持量を算出し、当該自車の回生ブレーキ力受持量算出後に回生ブレーキ力に余剰が出ない場合に主演算車両以外の各車両の必要ブレーキ力のうち回生ブレーキ力が受け持つ回生ブレーキ力受持量をゼロとするものである。ここで、主演算車両以外の各車両に分配する量は車両単位の乗車人数などによって変化するものであり、その時々の状況に応じて適切な分配量を決定する処理は、電空演算制御手段において適宜の演算処理で求めてもよいし、予め所定の記録領域に記録されているテーブル情報に基づいて行ってもよい。
また、本発明に係る鉄道車両用ブレーキ制御システムでは、編成必要ブレーキ力演算部から主変換装置に送信する回生パターンとして、回生パターン演算手段で演算した回生パターンにジャーク制御処理を実施した回生パターンを適用している。
このようなブレーキ制御システムであれば、編成された全ての車両に配置したブレーキ制御器同士をそれぞれの通信部を介して情報通信可能に構成したネットワークを構築し、主演算車両に配置したブレーキ制御器にのみ編成必要ブレーキ力演算部を設け、この編成必要ブレーキ力演算部が、上述した編成必要ブレーキ力演算手段、回生パターン演算手段、対主変換装置通信手段、電空演算制御手段としての機能を発揮することによって、自車(主演算車両)のブレーキ制御部で自車の必要空制ブレーキ力を演算して求めることができる。
加えて、本発明のブレーキ制御システムでは、余剰した回生ブレーキ力を、編成必要ブレーキ力演算部の電空演算制御手段によって各従演算車両に適宜に分配して、その分配量に応じた各従演算車両の回生ブレーキ力受持量を演算して求めることができる。
したがって、本発明に係るブレーキ制御システムであれば、編成された全車両にそれぞれTIMS等の高価な上位機器をブレーキ制御器に対応付けて実装する必要がなく、コスト面で有利となり、例えばローカル線などの短編成車両にも好適に適用することができるとともに、1台の主演算車両で生じ得る余剰回生ブレーキを、主演算車両以外の車両(従演算車両)全てに分配することが可能であり、余剰回生ブレーキを最大限に有効活用することができる。ここで、本発明における短編成車両とは、モータ車1台、トレーラ車1,2台乃至数台を基本として想定しているが、上述したように、モータ車が2台以上である編成車両にも本発明のブレーキ制御システムは適用可能である。
また、本発明の鉄道車両用ブレーキ制御システムでは、編成必要ブレーキ力演算部として、編成必要ブレーキ力演算手段、回生パターン演算手段、対主変換装置通信手段、電空演算制御手段に加えて、さらに、対自車ブレーキ制御部送信手段と、対自車通信部送信手段とを備えたものを適用することができる。そして、この場合、主演算車両のブレーキ制御部が、対自車ブレーキ制御部送信手段によって送信された回生ブレーキ力受持量に応じた回生ブレーキ力を自車の必要ブレーキ力から減算した空制ブレーキ力に応じて主演算車両のブレーキ制御弁の作動を制御するとともに、主演算車両以外の車両の各ブレーキ制御部が、対自車通信部送信手段によって送信され且つこれら各車両の通信部が受信した必要ブレーキ力及び回生ブレーキ力受持量に基づいて算出した必要空制ブレーキ力に応じてこれら各車両のブレーキ制御弁の作動を制御するように構成すればよい。
ここで、対自車ブレーキ制御部送信手段は、自車の必要ブレーキ力及び電空演算制御手段で算出した自車の回生ブレーキ力受持量を自車の前記ブレーキ制御部に送信するものであり、対自車通信部送信手段は、主演算車両以外の各車両(従演算車両)の必要ブレーキ力及び電空演算制御手段で算出したこれら各車両(従演算車両)の回生ブレーキ力受持量を自車の通信部に送信するものである。
このようなブレーキ制御システムであれば、主演算車両に配置したブレーキ制御器にのみ設けた編成必要ブレーキ力演算部が、上述した対自車ブレーキ制御部送信手段としての機能を発揮することによって、自車(主演算車両)のブレーキ制御部で自車の必要空制ブレーキ力を演算して求める特定することができ、このブレーキ制御部により自車のブレーキ制御弁の作動を必要空制ブレーキ力に応じて制御することができる。加えて、余剰した回生ブレーキ力を、編成必要ブレーキ力演算部の電空演算制御手段によって各従演算車両に適宜に分配して、その分配量に応じた各従演算車両の回生ブレーキ力受持量を各従演算車両の必要ブレーキ力とともに対自車通信部送信手段によって主演算車両の通信部に送信することで、この情報(各従演算車両の回生ブレーキ力受持量及び各従演算車両の必要ブレーキ力)を主演算車両の通信部及び各従演算車両の通信部を介して各従演算車両のブレーキ制御部に伝達することができ、これら各ブレーキ制御部がそれぞれの情報(各従演算車両の回生ブレーキ力受持量及び各従演算車両の必要ブレーキ力)に基づいて特定した各従演算車両の必要空制ブレーキ力に応じて各従演算車両のブレーキ制御弁の作動を制御することができる。このように、1台の主演算車両で生じ得る余剰回生ブレーキを、主演算車両以外の車両(従演算車両)全てに分配することが可能であり、余剰回生ブレーキを最大限に有効活用することができ、編成車両全体としてブレーキ力を制御することが可能である。
本発明によれば、全ての車両にTIMS演算ユニット等の高価な上位機器を搭載する必要がなく、各車両に配置したブレーキ制御器同士の間で情報通信可能なネットワークを介して、各車両に必要な空制ブレーキ力及び回生ブレーキ力を演算可能な鉄道車両用ブレーキ制御システムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るブレーキ制御システムを実装した編成車両の模式図。 同実施形態に係るブレーキ制御システムの全体構成模式図。 同実施形態における編成必要ブレーキ力演算部の機能ブロック図。 同実施形態における主演算車両のブレーキ制御部の機能ブロック図。 同実施形態における主演算車両以外の車両のブレーキ制御部の機能ブロック図。 同実施形態におけるブレーキ制御システムのフローチャート。 同実施形態におけるブレーキ制御システムのフローチャート。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る鉄道車両用ブレーキ制御システム1は、例えば図1及び図2に示すような編成鉄道車両に適用されるものである。図1に示す編成鉄道車両は、モータ(電動機)を備えた1両のモータ車Mと、モータを備えていない複数台(図示例では2両)のトレーラ車Tとによって編成されたものであり、本実施形態のブレーキ制御システム1は、このような短編成鉄道車両に好適に適用可能なものである。
図1及び図2に示すように、モータ車Mには、少なくとも通信部4とブレーキ制御部6と編成必要ブレーキ力演算部8を有するブレーキ制御器2を実装し、各トレーラ車Tには、少なくとも通信部5とブレーキ制御部7を有するブレーキ制御器3を実装している。
各車(モータ車M、トレーラ車T)のブレーキ制御器2,3は、それぞれ必要空制ブレーキ力に応じてブレーキ制御弁Mv,Tvを作動させることでブレーキシリンダの圧力を制御可能なものである。各ブレーキ制御器2,3には、それぞれ自車のブレーキ指令がデジタル信号で入力されるとともに、自車の応荷重圧力がアナログ信号で入力される。ここで、ブレーキ指令は、ブレーキノッチの操作や非常ブレーキにより発生する指令であり、応荷重圧力は、乗車人員等に基づく応荷重に比例した空気圧力であり、例えば圧力センサによって検出される。また、本実施形態では、それぞれ自車のブレーキシリンダ圧力(BC圧力)をコントロールするアプリケーションシリンダ圧力(AC圧力)もアナログ信号で各ブレーキ制御器2,3に入力される。なお、どの情報(指令、圧力情報)をアナログ信号又はデジタル信号で送受信するかは適宜選択することができる。
各車(モータ車M、トレーラ車T)の通信部4,5は、他の車両M,Tの通信部4,5との間で情報通信可能である。本実施形態では、編成車両順に並ぶ各車M,Tの通信部4,5同士を伝送線Lで接続している。本実施形態に係るブレーキ制御システム1は、各車M,Tの通信部4,5を相互に情報通信可能に構成することで、各車M,Tのブレーキ制御器2,3同士の間で情報ネットワークを構築している。
そして、本実施形態に係るブレーキ制御システム1は、モータ車Mにのみ、編成必要ブレーキ力演算部8を有するブレーキ制御器2を実装し、このようなブレーキ制御器2を備えたモータ車Mを、各車両M,Tの必要空制ブレーキ力を直接的又は間接的に演算する主演算車両Mとして機能させている。
編成必要ブレーキ力演算部8は、ブレーキ制御器2の内部メモリ等に記憶されたプログラム(ブレーキ制御プログラム)に従い、マイクロプロセッサのCPU等の各構成部品や各要素を作動させることによって、図3に示すように、編成必要ブレーキ力演算手段81と、回生パターン演算手段82と、対主変換装置通信手段83と、電空演算制御手段84と、対自車ブレーキ制御部送信手段85と、対自車通信部送信手段86としての機能を発揮する。
編成必要ブレーキ力演算手段81は、自車(つまり主演算車両Mであるモータ車M)のブレーキ制御部6から受信した自車の必要ブレーキ力Fmと、主演算車両M以外の車両(本実施形態ではトレーラ車Tであり、以下では「従演算車両T」と称する場合がある)の各ブレーキ制御部7で算出し且つ各通信部5から主演算車両Mの通信部4が受信した各トレーラ車Tの必要ブレーキ力Ftとに基づいて、編成車両全体で必要なブレーキ力である編成必要ブレーキ力を演算する手段である。具体的に、この編成必要ブレーキ力演算手段81では、自車の必要ブレーキ力Fmに各トレーラ車Tの必要ブレーキ力Ftを加算することによって編成車両全体で必要なブレーキ力である編成必要ブレーキ力を算出している。
回生パターン演算手段82は、編成必要ブレーキ力演算手段81で求めた編成必要ブレーキ力に基づいて編成車両全体の回生パターンを演算するものである。
対主変換装置通信手段83は、回生パターン演算手段82で求めた回生パターン及び自車(モータ車M)の力行応荷重信号を主変換装置Cへ送信し且つ主変換装置Cから実際の回生ブレーキ力に対応した回生フィードバック信号を受信するものである。ここで、主変換装置Cは、モータを制御するものであり、例えば交流架線より饋電した交流を一旦直流に変換した後、この直流をモータ供給用の3相交流に変換する装置である。
主変換装置Cは、編成必要ブレーキ力演算部8との間で情報通信できるように有線または無線で編成必要ブレーキ力演算部8に接続されている。また、本実施形態では、対主変換装置通信手段83によって編成必要ブレーキ力演算部8から主変換装置Cに送信する回生パターンとして、回生パターン演算手段82で演算した回生パターンそのものではなく、その演算した回生パターンにジャーク制御処理及び回生リミッタ演算処理を実施した回生パターンを採用している。このようなジャーク制御処理及び回生リミッタ演算処理を実施した回生パターンを採用しているため、ブレーキ力を一定の変化量で変化させることで乗客の転倒防止や乗り心地の向上を図ることができるとともに、レールと車輪との摩擦力を上回るブレーキ力を作用させた場合に生じ得る不具合、つまり滑走状態に陥り、適切なブレーキ力を得ることができないという不具合を防止・抑制することができる。
電空演算制御手段84は、編成必要ブレーキ力から回生フィードバック信号に基づく実際の回生ブレーキ力を減算し、自車(モータ車M)の必要ブレーキ力Fmのうち回生ブレーキ力が受け持つ回生ブレーキ力受持量Rmと、余剰した回生ブレーキ力を主演算車両M以外の各車両Tに分配する量及び分配量に応じてこれら各車両Tの必要ブレーキ力Ftのうち回生ブレーキ力が受け持つ回生ブレーキ力受持量Rtとを算出するものである。
対自車ブレーキ制御部送信手段85は、自車(モータ車M)の必要ブレーキ力Fm及び電空演算制御手段84で算出した自車の回生ブレーキ力受持量Rmを自車のブレーキ制御部6に送信するものである。本実施計形態では、図2に示すように、自車の回生ブレーキ力受持量Rmを空制減算信号Rmとして自車のブレーキ制御部6に送信するように構成している。
対自車通信部送信手段86は、主演算車両M以外の各車両(各トレーラ車T)の必要ブレーキ力Ft及び電空演算制御手段84で算出したこれら各車両Tの回生ブレーキ力受持量Rtを自車(モータ車M)の通信部4に送信するものである。本実施計形態では、図2に示すように、主演算車両M以外の各車両Tの回生ブレーキ力受持量Rtを空制減算信号Rtとしてこれら各車両Tのブレーキ制御部7に送信するように構成している。
本実施形態に係るブレーキ制御システム1では、モータ車Mのブレーキ制御部6及びトレーラ車Tのブレーキ制御部7ほぼ同一仕様で構成しているが、モータ車Mのブレーキ制御器2にのみ上述の編成必要ブレーキ力演算部8を設けたことで一部で異なる仕様となっており、以下に詳述する。
モータ車Mのブレーキ制御部6は、ブレーキ制御器2の内部メモリ等に記憶されたプログラム(ブレーキ制御プログラム)に従い、マイクロプロセッサのCPU等の各構成部品や各要素を作動させることによって、図4に示すように、ブレーキ指令、回生指令、モータ車Mの応荷重指令、ブレーキシリンダ圧力及びアプリケーションシリンダ圧力を受信する受信手段61と、受信手段61で受信した情報に基づいて自車の必要ブレーキ力Fmを演算する必要ブレーキ力演算手段62と、編成必要ブレーキ力演算部8との間で情報通信可能な対編成必要ブレーキ力演算部通信手段63と、編成必要ブレーキ力演算部8から受信した自車の必要ブレーキ力Fm及び回生ブレーキ力受持量Rm(空制減算信号Rm)に基づいて自車の必要空制ブレーキ力Amを算出する必要空制ブレーキ力算出手段64と、必要空制ブレーキ力算出手段64で算出した必要空制ブレーキ力Amに応じて自車のブレーキ制御弁Mvの作動を制御するブレーキ制御弁作動制御手段65とを備えている。
トレーラ車Tのブレーキ制御部7は、ブレーキ制御器3の内部メモリ等に記憶されたプログラム(ブレーキ制御プログラム)に従い、マイクロプロセッサのCPU等の各構成部品や各要素を作動させることによって、図5に示すように、ブレーキ指令、モータ車Mの応荷重指令、ブレーキシリンダ圧力及びアプリケーションシリンダ圧力を受信する受信手段71と、受信手段71で受信した情報に基づいて各従演算車両Tの必要ブレーキ力Ftを演算する必要ブレーキ力演算手段72と、各通信部5が主演算車両M(モータ車M)の通信部4を介して編成必要ブレーキ力演算部8から受信した各トレーラ車Tの必要ブレーキ力Ft及び回生ブレーキ力受持量Rt(空制減算信号Rt)に基づいて各トレーラ車Tの必要空制ブレーキ力Atを算出する必要空制ブレーキ力算出手段73と、必要空制ブレーキ力算出手段73で算出した必要空制ブレーキ力Atに応じて各トレーラ車Tのブレーキ制御弁Tvの作動を制御するブレーキ制御弁作動制御手段74とを備えている。
なお、主演算車両M(モータ車M)のブレーキ制御弁作動制御手段65及び各従演算車両T(トレーラ車T)のブレーキ制御弁作動制御手段74では、ブレーキシリンダ圧力をコントロールするアプリケーションシリンダ圧力を求める演算(BC圧−AC圧演算)処理と、BC圧−AC圧演算処理405で求めたアプリケーションシリンダ圧力を制御するアプリケーションシリンダ圧力制御(AC圧力制御)処理406と、AC圧力制御処理406で制御したアプリケーションシリンダ圧力をブレーキ制御弁に対して出力するブレーキ制御弁出力処理407とを行うように構成している。これは、本実施形態における各ブレーキ制御器2,3が、それぞれブレーキ制御弁Mv,Tvのアプリケーションシリンダ圧力を制御することによってブレーキシリンダ圧力を発生させるものであることに起因する。また、本実施形態の各ブレーキ制御部6,7では、ブレーキ指令と車両重量とから演算できる必要ブレーキ力(F)から実際にブレーキシリンダ圧力に換算する処理(F−BC圧演算処理404)を行っている。
次に、本実施形態に係るブレーキ制御システム1の処理工程及び作用について図6及び図7等を参照しながら説明する。
本実施形態に係るブレーキ制御システム1による編成鉄道車両のブレーキ制御処理は、電源起動後において所定の初期化処理が終わった時点でスタートする。図6は、本実施形態に係るブレーキ制御システム1のうち例えば10ms(ミリ秒)毎に実行する処理のフローチャートであり、図7は、本実施形態に係るブレーキ制御システム1のうち例えば50ms毎に実行する処理のフローチャートである。ここで、図7に示す50ms毎に実行する処理は、各車両M,Tに実装したブレーキ制御器2,3のブレーキ制御部6,7が主体となって各車両M,Tのブレーキ力を演算するブレーキ力演算処理と捉えることができる。ここで圧縮空気を動力伝達の媒体とする空制ブレーキ制御は、応答性が求められておらず、本実施形態では、このブレーキ力演算処理は例えば50ms毎に実行することでブレーキ力は十分確保できる。但し、その演算したブレーキ力に応じてブレーキ制御弁Mv,Tvを実際に作動させる処理(ブレーキ弁制御処理)は例えば5ms毎に実行することで、ブレーキ力の精度を向上させることができる。なおブレーキ力演算処理は、例えば50ms毎に実行すれば十分であり、50msよりも短い間隔(例えば10ms)で実行しても作用効果に大差はない。
一方、図6に示す10ms毎に実行する処理は、ブレーキ制御実処理で必要な数値(具体的には必要ブレーキ力Fm,Ftと回生ブレーキ受持量Rm,Rt)を算出して、各車両M,Tのブレーキ制御部6,7にそれぞれ算出した情報を提供(出力)する情報算出・出力処理と捉えることができる。
10ms毎に実行する処理では、先ず、主演算車両Mであるか否かを適宜の検出信号や予め設定されている識別情報などに基づいて判定し(主演算車両判定ステップ101)、主演算車両Mである場合(101;Yes)、自車(主演算車両M)の応荷重圧力(AS圧力)及びブレーキ指令等を取得する(自車応荷重圧力取得ステップ102)とともに、他車(本実施形態では各トレーラ車T)の応荷重圧力及びブレーキ指令等を取得する(他車応荷重圧力取得ステップ103)。主演算車両判定ステップ101において、主演算車両Mではないと判定した場合(101;No)の処理工程については後述する。
自車応荷重圧力取得ステップ102は、主演算車両Mのブレーキ制御部6の受信手段61によって主演算車両Mの少なくとも応荷重圧力、ブレーキ指令及び回生指令を受信することで、主演算車両Mのブレーキ制御器2が少なくとも自車の応荷重圧力、ブレーキ指令及び回生指令を取得するステップである。また、他車応荷重圧力取得ステップ103は、従演算車両であるトレーラ車Tのブレーキ制御部7の受信手段71で受信した各従演算車両Tの少なくとも応荷重圧力及びブレーキ指令を各従演算車両Tの通信部5と主演算車両Mの通信部4との通信によって主演算車両Mのブレーキ制御器2が取得するステップである。本実施形態では、自車応荷重圧力取得ステップ102において、主演算車両Mのブレーキ制御部6の受信手段61によって主演算車両Mの少なくとも応荷重圧力、ブレーキ指令及び回生指令を受信し、それらの情報からブレーキ制御部6の必要ブレーキ力演算手段62で算出し且つ対編成必要ブレーキ力演算部通信手段63により送信された自車の必要ブレーキ力Fmを、編成必要ブレーキ力演算部8がブレーキ制御部6から取得するように設定している。したがって、自車応荷重圧力取得ステップ102は、自車必要ブレーキ力取得ステップと捉えることができる。
また、本実施形態では、他車応荷重圧力取得ステップ103において、各従演算車両Tのブレーキ制御部7の受信手段71によって各従演算車両Tの少なくとも応荷重圧力及びブレーキ指令を受信し、それらの情報から各従演算車両Tのブレーキ制御部7の必要ブレーキ力演算手段tで算出した各従演算車両Tの必要ブレーキ力Ftを、通信部5,4同士の情報通信に介して主演算車両Mの編成必要ブレーキ力演算部8が従演算車両Tのブレーキ制御器3から取得するように設定している。したがって、他車応荷重圧力取得ステップ202は、他車必要ブレーキ力取得ステップと捉えることができる。
自車応荷重圧力取得ステップ102と他車応荷重圧力取得ステップ103は同時に実行してもよいし、時間差で実行してもよい。図6では便宜上、自車応荷重圧力取得ステップ102を他車応荷重圧力取得ステップ103よりも先に実行する場合のフローチャートを示している。
自車応荷重圧力取得ステップ102及び他車応荷重圧力取得ステップ103に続いて(図示例では他車応荷重圧力取得ステップ103に続いて)、本実施形態のブレーキ制御システム1は、編成必要ブレーキ力演算部8において編成必要ブレーキ力演算ステップ104を実行する。編成必要ブレーキ力演算ステップ104は、自車応荷重圧力取得ステップ102で取得した自車の応荷重圧力及びブレーキ指令(本実施形態ではこれらの情報に基づいて算出した自車の必要ブレーキ力Fm)と他車応荷重圧力取得ステップ103で取得した各従演算車両Tの応荷重圧力及びブレーキ指令(本実施形態ではこれらの情報に基づいて算出した各従演算車両Tの必要ブレーキ力Ft)に基づき、編成必要ブレーキ力演算部8の編成必要ブレーキ力演算手段81によって編成必要ブレーキ力を算出するステップである。より具体的に、この編成必要ブレーキ力演算ステップ104では、自車応荷重圧力取得ステップ102で取得した自車(主演算車両M)の必要ブレーキ力Fmに、他車応荷重圧力取得ステップ103で取得した各従演算車両Tの必要ブレーキ力Ftを加算することによって編成必要ブレーキ力を求めるステップである。
編成必要ブレーキ力演算ステップ104に引き続いて、本実施形態のブレーキ制御システム1は、編成必要ブレーキ力演算ステップ104で求めた編成必要ブレーキ力に基づき、編成必要ブレーキ力演算部8の回生パターン演算手段82によって編成車両全体の回生パターンを演算する回生パターン演算ステップ105を実行する。本実施形態では、この回生パターン演算ステップ105に引き続いて、回生パターンにジャーク制御処理を実行するジャーク制御ステップ106と、回生リミッタ演算処理を実行する回生リミッタ演算ステップ107とを実行する。
次いで、本実施形態のブレーキ制御システム1は、ャーク制御ステップ106及び回生リミッタ演算ステップ107を経て生成した回生パターン及び自車(主演算車両M)の力行応荷重信号を対主変換装置通信手段83により主変換装置Cへ送信する回生パターン出力ステップ108を行い、引き続いて、主変換装置Cから送信される回生フィードバック信号を対主変換装置通信手段83によって取得(受信)する回生フィードバック信号取得ステップ109を行う。
そして、本実施形態のブレーキ制御システム1は、回生フィードバック信号取得ステップ109に続いて、編成必要ブレーキ力演算部8の電空演算制御手段84によって電空演算制御ステップ110を実行する。電空演算制御ステップ110は、回生フィードバック信号取得ステップ109で取得した回生フィードバック信号に基づく実際の回生ブレーキ力を編成必要ブレーキ力から減算し、自車(主演算車両M)の必要ブレーキ力Fmのうち回生ブレーキ力が受け持つ回生ブレーキ力受持量Rmと、余剰した回生ブレーキ力を主演算車両M以外の各車両(各従演算車両T)に分配する量に応じてこれら各車両(各従演算車両T)の必要ブレーキ力Ftのうち回生ブレーキ力が受け持つ回生ブレーキ力受持量Rtとを算出するステップである。電空演算制御ステップ110では、編成必要ブレーキ力から回生フィードバック信号に基づく実際の回生ブレーキ力を減算し、優先的に自車(主演算車両M)の回生ブレーキ力受持量Rmを算出した後に、余剰した回生ブレーキ力に基づいて各各従演算車両Tの回生ブレーキ力受持量Rtを算出するものである。したがって、自車(主演算車両M)の回生ブレーキ力受持量Rmを算出した時点で、回生ブレーキ力に余剰が出なければ、各従演算車両Tの回生ブレーキ力受持量Rtは「ゼロ」になる。
このような電空演算制御ステップ110に続いて、本実施形態のブレーキ制御システム1は、自車(モータ車M)の必要ブレーキ力Fm及び電空演算制御手段84で算出した自車の回生ブレーキ力受持量Rm(図2に示す空制減算信号Rm)を対自車ブレーキ制御部送信手段85によって自車Mのブレーキ制御部6に出力する対自車ブレーキ制御部出力ステップ111と、主演算車両M以外の各車両(各トレーラ車T)の必要ブレーキ力Ft及び電空演算制御手段84で算出したこれら各車両Tの回生ブレーキ力受持量Rt(図2に示す空制減算信号Rt)を各車両Tのブレーキ制御器3に出力する対他車ブレーキ制御器出力ステップ112を実行する。ここで、対他車ブレーキ制御器出力ステップ112は、主演算車両M以外の各車両である従演算車両Tの必要ブレーキ力Ft及び電空演算制御手段84で算出したこれら各従演算車両Tの回生ブレーキ力受持量Rt(図2に示す空制減算信号Rt)を対自車通信部送信手段86によって自車Mの通信部4に送信するステップと、自車Mの通信部4から従演算車両Tの通信部5に送信するステップとによって実現している。対自車ブレーキ制御部出力ステップ111と対他車ブレーキ制御器出力ステップ112は同時に実行してもよいし、時間差で実行してもよい。図6では便宜上、対自車ブレーキ制御部出力ステップ111を対他車ブレーキ制御器出力ステップ112よりも先に実行する場合のフローチャートを示している。
一方、主演算車両判定ステップ101において、主演算車両Mではないと判定した場合(図6、101;No)、その判定により当該車両は従演算車両Tであることを特定することができ、主演算車両判定ステップ101に続いて、各従演算車両Tのブレーキ制御器3が主演算車両Mのブレーキ制御器2と通信可能か否かを判定する通信判定ステップ201を行う。通信判定ステップ201は、通信状態判定対象車両である従演算車両Tのブレーキ制御器3の通信部5が他の通信部4,5との間で情報通信可能な状態であるか否かを判定することによって行う。
そして、通信状態判定対象車両である従演算車両Tのブレーキ制御器3が主演算車両Mのブレーキ制御器2と通信可能である判定した場合(図6、201;Yes)、当該従演算車両Tのブレーキ制御部7の受信手段71により、当該従演算車両Tの応荷重圧力(AS圧力)及びブレーキ指令を取得し(応荷重圧力取得ステップ202)、取得した応荷重圧力(AS圧力)及びブレーキ指令を通信部5,4同士の情報通信を介して主演算車両Mのブレーキ制御器2に出力する(応荷重圧力出力ステップ203)。本実施形態では、応荷重圧力取得ステップ202において、従演算車両Tのブレーキ制御器3が取得した当該従演算車両Tの応荷重圧力(AS圧力)及びブレーキ指令に基づいて当該従演算車両Tのブレーキ制御部7の必要ブレーキ力演算手段72で当該従演算車両Tの必要ブレーキ力Ftを算出し、応荷重圧力出力ステップ203においてその必要ブレーキ力Ftを主演算車両Mのブレーキ制御器2に出力するように設定している。したがって、応荷重圧力取得ステップ202、応荷重圧力出力ステップ203は、それぞれ従演算車両必要ブレーキ力取得ステップ、従演算車両必要ブレーキ力出力ステップと捉えることができる。
通信状態判定対象車両である従演算車両Tのブレーキ制御器3から主演算車両Mのブレーキ制御器2に出力した情報(応荷重圧力(AS圧力)及びブレーキ指令、若しくは必要ブレーキ力Ft)は、上述の他車応荷重圧力取得ステップ103を経て、編成必要ブレーキ力演算ステップ104における編成必要ブレーキ力演算に用いられる。
また、通信判定ステップ201において通信状態判定対象車両である従演算車両Tのブレーキ制御器3が主演算車両Mのブレーキ制御器2と通信不能である判定した場合(図6、201;No)、当該従演算車両Tのブレーキ制御部7の受信手段71により、当該従演算車両Tの応荷重圧力(AS圧力)及びブレーキ指令を取得し(応荷重圧力取得ステップ301)、これら応荷重圧力(AS圧力)及びブレーキ指令に基づいて当該従演算車両Tの必要ブレーキ力Ftを上述の必要ブレーキ力演算手段72により演算する(単車両必要ブレーキ力演算ステップ302)。ここで、通信状態判定対象車両である従演算車両Tのブレーキ制御器3が主演算車両Mのブレーキ制御器2と通信不能であれば、主演算車両Mのブレーキ制御器2から回生ブレーキに関する情報を得ることは不可能であり、単車両必要ブレーキ力演算ステップ302で求めた必要ブレーキ力Ftの全てを空制ブレーキで実現することになる。このような構成によって、従演算車両Tのブレーキ制御器3が主演算車両Mのブレーキ制御器2と通信不能な状態に陥った場合でも、通信不能な従演算車両T単体で必要ブレーキ力Ftに相当する空制ブレーキ力を必要空制ブレーキ力として得ることができる。
以上の処理工程が10ms毎に実行する処理工程である。
次に、50ms毎に実行する処理(ブレーキ力演算処理)の流れについて図7等を参照しながら説明する。このブレーキ力演算処理は、各車両M,Tのブレーキ制御器2,3において行う共通の処理である。
例えば主演算車両Mであれば、このブレーキ制御実処理では、先ず、対自車ブレーキ制御部出力ステップ111を経て出力した主演算車両Mの必要ブレーキ力Fm及び回生ブレーキ力受持量Rm(図2に示す空制減算信号Rm)をブレーキ制御部6が取得し(必要ブレーキ力・回生ブレーキ力受持量取得ステップ401)、取得した必要ブレーキ力Fm及び回生ブレーキ力受持量Rmに基づき必要空制ブレーキ力算出手段64により必要空制ブレーキ力Amを算出する(電空演算ステップ402)。電空演算ステップ402では、取得したモータ車Mの必要ブレーキ力Fmからモータ車Mの回生ブレーキ力受持量Rmに応じた回生ブレーキ力を減算することで必要空制ブレーキ力Amを算出している。
電空演算ステップ402に引き続いて、本実施形態のブレーキ制御システム1は、電空演算ステップ402で算出した必要空制ブレーキ力Amに応じてブレーキ制御弁作動制御手段65により主演算車両Mのブレーキ制御弁Mvの作動を制御する(ブレーキ制御弁作動制御ステップ403)。本実施形態では、このブレーキ制御弁作動制御ステップ403を、図7に示すように、上述したF−BC圧演算処理404、BC圧−AC圧演算処理405、AC圧力制御処理406、ブレーキ弁出力処理407によって実現している。
また、各従演算車両Tにおけるブレーキ制御実処理は、上述の処理に準じたものであり、異なる点のみを以下に詳述する。
各従演算車両Tにおけるブレーキ制御実処理では先ず、必要ブレーキ力・回生ブレーキ力受持量取得ステップ401において、対他車ブレーキ制御器出力ステップ112を経て出力した各従演算車両Tの必要ブレーキ力Ft及び回生ブレーキ力受持量Rt(図2に示す空制減算信号Rt)を各従演算車両Tのブレーキ制御器3が取得する。各従演算車両Tにおける必要ブレーキ力・回生ブレーキ力受持量取得ステップ401は、従演算車両Tのブレーキ制御器3の各通信部5が主演算車両M(モータ車M)の通信部4を介して編成必要ブレーキ力演算部8から各従演算車両Tの必要ブレーキ力Ft及び回生ブレーキ力受持量Rt(図2に示す空制減算信号Rt)を受信する処理である。
この必要ブレーキ力・回生ブレーキ力受持量取得ステップ401に続いて、取得した必要ブレーキ力Ft及び回生ブレーキ力受持量(空制減算信号Rt)に基づき必要空制ブレーキ力算出手段73により必要空制ブレーキ力Atを算出し(電空演算ステップ402)、必要空制ブレーキ力算出ステップ402で算出した必要空制ブレーキ力Atに応じてブレーキ制御弁作動制御手段74により各従演算車両Tのブレーキ制御弁Tvの作動を制御する(ブレーキ制御弁作動制御ステップ403)工程は主演算車両Mの場合と同じである。なお、上述したように、図7に示すブレーキ力演算処理は例えば50ms毎に実行する処理であり、ブレーキ力演算処理で求めたブレーキ力に対するブレーキ制御弁Mv,Tvの制御自体は例えば5ms周期で実行することで、ブレーキ力の精度向上を図っている。
以上の処理を経ることによって、主演算車両であるモータ車Mのブレーキ制御弁Mvをモータ車用に算出した必要空制ブレーキ力Amに応じて作動させることができるとともに、従演算車両である各トレーラ車Tのブレーキ制御弁Tvを各トレーラ車用に算出した必要空制ブレーキ力Atに応じて作動させることができる。
このように、本実施形態に係るブレーキ制御システム1は、編成された全ての車両M,Tに配置したブレーキ制御器2,3同士をそれぞれの通信部4,5を介して情報通信可能に構成したネットワークを構築し、主演算車両Mに配置したブレーキ制御器2にのみ編成必要ブレーキ力演算部8を設け、この編成必要ブレーキ力演算部8が、編成必要ブレーキ力演算手段81、回生パターン演算手段82、対主変換装置通信手段83、電空演算制御手段84、対自車ブレーキ制御部送信手段85としての機能を発揮することによって、主演算車両Mのブレーキ制御部6で自車Mの必要空制ブレーキ力Amを特定することができ、このブレーキ制御部6により自車(主演算車両M)のブレーキ制御弁Mvの作動を必要空制ブレーキ力Amに応じて制御することができる。
さらに、本実施形態のブレーキ制御システム1では、主演算車両Mに対する制動処理時に必要ではない余剰した回生ブレーキ力を、編成必要ブレーキ力演算部8の電空演算制御手段84によって適宜の分配量に応じた各従演算車両Tの回生ブレーキ力受持量を各従演算車両Tの必要ブレーキ力Ftとともに対自車通信部送信手段86によって主演算車両Mの通信部4に送信することで、この情報(各従演算車両Tの回生ブレーキ力受持量Rtと各従演算車両Tの必要ブレーキ力Ft)を主演算車両Mの通信部4及び各従演算車両Tの通信部5を介して各従演算車両Tのブレーキ制御部7に伝達することができ、これら各ブレーキ制御部7がそれぞれの情報(各従演算車両Tの回生ブレーキ力受持量Rt及び各従演算車両Tの必要ブレーキ力Ft)に基づいて特定した各従演算車両Tの必要空制ブレーキ力Atに応じて各従演算車両Tのブレーキ制御弁Tvの作動を制御することができる。
したがって、本実施形態に係るブレーキ制御システム1は、編成された全車両M,TにそれぞれTIMS等の高価な上位機器を各ブレーキ制御器2,3にそれぞれ対応付けて実装する必要がなく、コスト面で有利となり、特に例えばローカル線などの短編成車両に好適に適用することができるとともに、1台の主演算車両Mで生じ得る余剰回生ブレーキを、従演算車両T全てに分配することが可能であり、余剰回生ブレーキを最大限に有効活用することができ、空制ブレーキ及び回生ブレーキを用いて鉄道車両の編成全体でブレーキ力を編成車両全体としてブレーキ力を制御することが可能である。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、トレーラ車が1台だけの場合や3両以上編成された場合であっても、本発明のブレーキ制御システムは、トレーラ車と共に編成車両を構成する1台のモータ車を主演算車両として機能させることで、上述と同様の作用効果を得ることができる。
また、モータ車が2台以上編成されている場合には、そのうち1台のみを主演算車両とし、他のモータ車は従演算車両として機能させればよい。この場合、例えばデジタル信号入力の有無によってどのモータ車を主演算車両に決定したり、従演算車両に決定することができる。従演算車両として機能するモータ車のブレーキ制御器は、トレーラ車のブレーキ制御器とほぼ同様の構成、つまり編成必要ブレーキ力演算部を備えていない構成にすればよい。
また、上述した実施形態では、編成必要ブレーキ力演算手段が、各車両のブレーキ制御部において個別に算出され且つ通信部を介して編成必要ブレーキ力演算部が受信した各必要ブレーキ力を総和する演算処理によって編成必要ブレーキ力を求める態様を例示したが、編成必要ブレーキ力演算手段として、各車両のブレーキ制御部にそれぞれ入力される少なくとも応荷重圧力及びブレーキ指令そのものを通信部同士の送受信を介して編成必要ブレーキ力演算部が受信し、編成必要ブレーキ力演算部がそれらの情報に基づいて各車毎の必要ブレーキ力を個別または一括して算出し、それら各必要ブレーキ力の総和を編成必要ブレーキ力として求めるように構成してもよい。この場合、少なくとも主演算車両のブレーキ制御部は、必要ブレーキ力演算手段としての機能を発揮しないものであってもよい。一方、主演算車両以外の車両では、主演算車両との通信状態が不良である場合(図6の通信判定ステップ201;No)を考慮して、必要ブレーキ力演算手段としての機能を発揮するブレーキ制御部を採用することが望ましい。
また、ブレーキ制御システム1を実行するタイミングとしては「10ms毎」や「50ms毎」に限定されることはなく、適宜のタイミングで実行すればよい。
また、各ブレーキ制御器間で、適宜の検出手段で検出した各車軸の軸速度を送受信するように構成すれば、滑走を検知することが可能であり、この滑走状態の車軸に対する再粘着制御を実行するように構成してもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…ブレーキ制御システム
6…ブレーキ制御部
7…ブレーキ制御部
2…ブレーキ制御器
3…ブレーキ制御器
4…通信部
5…通信部
8…編成必要ブレーキ力演算部
81…編成必要ブレーキ力演算手段
82…回生パターン演算手段
83…対主変換装置通信手段
84…電空演算制御手段
85…対自車ブレーキ制御部送信手段
86…対自車通信部送信手段
C…主変換装置
M…モータ車(主演算車両)
Mv…ブレーキ制御弁
T…トレーラ車(従演算車両)
Tv…ブレーキ制御弁

Claims (2)

  1. モータを備えた1両以上のモータ車と、モータを備えていない1両以上のトレーラ車とによって編成される鉄道車両に適用されるブレーキ制御システムであって、
    全ての車両は、必要空制ブレーキ力に応じて各車のブレーキ制御弁をそれぞれ作動させてブレーキシリンダの圧力を制御可能なブレーキ制御部及び通信部を有するブレーキ制御器を備え、
    前記モータ車のうち、前記ブレーキ制御部及び前記通信部と情報通信可能であり且つ編成車両全体の編成必要ブレーキ力を演算可能な編成必要ブレーキ力演算部を前記ブレーキ制御器に設けた唯一の主演算車両は、前記編成必要ブレーキ力演算部と情報通信可能な主変換装置をさらに備え、
    前記編成必要ブレーキ力演算部は、
    自車の前記ブレーキ制御部に入力された少なくとも応荷重圧力及びブレーキ指令と、前記主演算車両以外の車両の前記各ブレーキ制御部に入力された少なくとも応荷重圧力及びブレーキ指令とに基づいて編成必要ブレーキ力を演算する編成必要ブレーキ力演算手段と、
    前記編成必要ブレーキ力演算手段で求めた編成必要ブレーキ力に基づいて編成車両全体の回生パターンを演算する回生パターン演算手段と、
    前記回生パターン演算手段で求めた回生パターン及び自車の力行応荷重信号を前記主変換装置へ送信し且つ前記主変換装置から実際の回生ブレーキ力に対応した回生フィードバック信号を受信する対主変換装置通信手段と、
    前記編成必要ブレーキ力から前記回生フィードバック信号に基づく実際の回生ブレーキ力を減算し、優先的に自車の必要ブレーキ力のうち回生ブレーキ力が受け持つ回生ブレーキ力受持量を算出し、当該自車の回生ブレーキ力受持量算出後に前記回生ブレーキ力に余剰が出ている場合に当該余剰した前記回生ブレーキ力を前記主演算車両以外の各車両に分配する量に応じてこれら各車両の必要ブレーキ力のうち回生ブレーキ力が受け持つ回生ブレーキ力受持量を算出し、当該自車の回生ブレーキ力受持量算出後に前記回生ブレーキ力に余剰が出ない場合に前記主演算車両以外の各車両の必要ブレーキ力のうち回生ブレーキ力が受け持つ回生ブレーキ力受持量をゼロとする電空演算制御手段とを備え、
    前記編成必要ブレーキ力演算部から前記主変換装置に送信する回生パターンが、前記回生パターン演算手段で演算した回生パターンにジャーク制御処理を実施した回生パターンであることを特徴とする鉄道車両用ブレーキ制御システム。
  2. 前記編成必要ブレーキ力演算部は、
    自車の必要ブレーキ力及び前記電空演算制御手段で算出した自車の回生ブレーキ力受持量を自車の前記ブレーキ制御部に送信する対自車ブレーキ制御部送信手段と、
    前記主演算車両以外の各車両の必要ブレーキ力及び前記電空演算制御手段で算出した前記主演算車両以外の各車両の回生ブレーキ力受持量を自車の前記通信部に送信する対自車通信部送信手段とを備え
    前記主演算車両の前記ブレーキ制御部が、前記対自車ブレーキ制御部送信手段によって送信された自車の前記必要ブレーキ力及び前記回生ブレーキ力受持量に基づいて算出した必要空制ブレーキ力に応じて前記主演算車両の前記ブレーキ制御弁の作動を制御するとともに、
    前記主演算車両以外の車両の前記各ブレーキ制御部が、前記対自車通信部送信手段によって送信され且つこれら各車両の通信部が受信した前記必要ブレーキ力及び前記回生ブレーキ力受持量に基づいて算出した必要空制ブレーキ力に応じてこれら各車両の前記ブレーキ制御弁の作動を制御するように構成している請求項1に記載の鉄道車両用ブレーキ制御システム。
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