JP3888709B2 - 弾性複合繊維及び不織布 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加工性に優れ、各成分間の接着性にも優れた弾性複合繊維及び該弾性複合繊維を用いてなる不織布に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明の解決しようとする課題】
弾性複合繊維は、ストッキングや、セーターなどの製品に広く用いられている。
従来、このような弾性複合繊維としては、弾性成分としてウレタンを用いてなる弾性複合繊維が用いられている。
【0003】
しかし、このようなウレタンを弾性成分として用いてなる弾性複合繊維においては、該ウレタンの加工温度と分解温度とが近いために加工性が悪いという問題があり、また、光や熱に対する安定性が悪く、黄変するという問題がある。
更には、ウレタンを弾性成分として用いた弾性複合繊維は、弾性成分とその他の成分との性質が異なるために、加工性が悪く、また、各成分の接着性も悪いという問題がある。
【0004】
従って、本発明の目的は、加工性に優れ、また、各成分間の接着性も良好である弾性複合繊維及び不織布を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解消すべく鋭意検討した結果、弾性ポリオレフィンを弾性成分として用いてなる弾性複合繊維が上記目的を達成しうることを知見した。
【0006】
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、弾性ポリオレフィンと、該弾性ポリオレフィンとは異なる他の非弾性ポリオレフィンとを具備してなり、
上記弾性ポリオレフィンは、シクロペンタジエニル錯体を触媒として用いて共重合させてなるエチレン−α・オレフィン共重合体であり、その密度が0.880〜0.860g/cm3であることを特徴とする弾性複合繊維を提供するものである。
【0007】
また、本発明は、上記弾性ポリオレフィンの永久歪みが50%以下であり且つヒステリシス比が5.0以下である上記弾性複合繊維を提供するものである
に、本発明は、永久歪みが60%以下であり、且つヒステリシス比が6.0以下である上記弾性複合繊維を提供するものである。
【0008】
本発明は、芯−鞘構造を有し、上記弾性ポリオレフィンを芯成分とし、上記の他のポリオレフィンを鞘成分としてなる上記弾性複合繊維を提供するものである。更に、本発明は、サイド−バイ−サイド構造を有する上記弾性複合繊維を提供するものである。
【0009】
また、本発明は、上記弾性複合繊維を具備してなり、永久歪みが60%以下であり且つヒステリシス比が6.0以下であることを特徴とする不織布を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、先ず本発明の弾性複合繊維について更に詳細に説明する。
本発明の弾性複合繊維は、弾性ポリオレフィンと、該弾性ポリオレフィンとは異なる他の非弾性ポリオレフィンとを具備してなることを特徴とする。
【0011】
本発明の弾性複合繊維が含有する上記弾性ポリオレフィンは、永久歪みが好ましくは50%以下、更に好ましくは0〜30%であり且つヒステリシス比が好ましくは5.0以下、更に好ましくは1.0〜3.5である弾性ポリオレフィンである。
上記永久歪みが50%を超えるか又は上記ヒステリシス比が5.0を超えると、得られる弾性複合繊維の巻縮性が低下する等、該弾性複合繊維の弾性繊維としての伸縮性が低下するので好ましくない。
【0012】
尚、永久歪み及びヒステリシス比は、それぞれ、下記の如くして測定されるものである。尚、弾性ポリオレフィンの歪み及びヒステリシス比は、それぞれ該弾性ポリオレフィンをシート状に形成したものを試料として用い、測定したものである。
永久歪みの測定法;下記のヒステリシス比の測定法と同様にして、試料を100%延伸した後初期のチャック間距離とした際の試料の長さを測定し、100%延伸した場合の初期長さ(初期のチャック間距離)に対する弛緩できない長さ(初期長さよりも伸びて長くなった部分の長さ)の割合(%)を求め、これを永久歪みとした。
ヒステリシス比の測定法;各試料の伸縮性を調べる為、積算装置付伸長試験機を使って、ヒステリシス比を測定した。即ち、上記弾性ポリオレフィンにより、幅25mmの試料を作成し、該試料を上記試験機にチャック間距離が100mmとなるように固定し、次いで、各試料を300mm/minの速度で100%延伸して延伸曲線を作成し、引き続き同じ速度で緩めてチャック間が初めの長さになった所で緩めるのを止めて弛緩曲線を作成し、各々延伸曲線下及び弛緩曲線下の面積を測定し、これらを次式に代入して、ヒステリシス比を算出した。
ヒステリシス比=延伸曲線下の面積/弛緩曲線下の面積
ここで、真のエラストマーのヒステリシス比は、1.0であるため、試料のヒステリシス比を測定した場合にヒステリシス比が5未満の弾性ポリオレフィンを有する弾性複合繊維が衛生品用の弾性材料として適している。
【0013】
また、弾性ポリオレフィンは、その密度が0.880〜0.860g/cm 3 である。上記密度が0.880g/cm3を超えると、引張強度および風合い(フィット性)が低下する。ここで、上記密度は、通常公知のポリマーの密度測定と同様にして測定されるものである。
【0014】
上記弾性ポリオレフィンとしては、上述の如く、上記範囲内の永久歪みとヒステリシス比とを満足するものが好ましく、具体的には、上記密度を満足する、シクロペンタジエニル錯体を触媒として用いて共重合させてなるエチレン−α・オレフィン共重合体等が用いられる
【0015】
上記α−オレフィンとしては、例えばプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4−メチルペンテン−1、4−メチルヘキセン−1、4−ジメチルペンテン−1、オクタデセン、イソオクテン、イソオクタジエン、デカジエン等の炭素数3〜20のα−オレフィンが挙げられるが、中でも1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4−メチルペンテン−1が好ましい。また、これらのα−オレフィンは、エチレンに対し1種もしくは2種以上を共重合させることができる。
【0016】
また、上記α−オレフィンの共重合比率は、共重合体全体中2〜60重量%であることが好ましい。即ち、α−オレフィンの配合量をエチレンとα−オレフィンとの合計量に対して2〜60重量%として共重合させるのが好ましい。
上記共重合比率が、上記下限未満又は上限を超えると、伸縮弾性が低くなる。
【0017】
また、触媒として用いられる上記シクロペンタジエニル錯体としては、次式(I)に示される化合物等が挙げられる。
MLX ・・・(I)
〔式中、Mは、Zr、Ti、Hf、V、Nb、TaおよびCrからなる群から選ばれる遷移金属を示し、Lは、該遷移金属に配位する配位子であり、シクロペンタジエニル骨格を有する基を示し、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数1〜12のアリ−ロキシ基、炭素数1〜12のトリアルキルシリル基、SO3 R基(ただしRはハロゲンなどの置換基を有していてもよい炭素数1〜8の炭化水素基)、ハロゲン原子または水素原子を示し、xは上記遷移金属の原子価と同じ数である。
但し、上記Lは、複数個配位している場合にはそれぞれ異なる基であっても良いが、少なくとも1つはシクロペンタジエニル骨格を有する基である。即ち、上記xが1の場合には、上記Lはシクロペンタジエニル骨格を有する基であり、上記xが2以上の場合には、複数個の上記Lの内少なくとも一つは、シクロペンタジエニル骨格を有する基である。〕
【0018】
上記のシクロペンタジエニル骨格を有する基としては、たとえば、シクロペンタジエニル基、メチルシクロペンタジエニル基、ジメチルシクロペンタジエニル基、トリメチルシクロペンタジエニル基、テトラメチルシクロペンタジエニル基、ペンタメチルシクロペンタジエニル基、エチルシクロペンタジエニル基、メチルエチルシクロペンタジエニル基、プロピルシクロペンタジエニル基、メチルプロピルシクロペンタジエニル基、ブチルシクロペンタジエニル基、メチルブチルシクロペンタジエニル基、ヘキシルシクロペンタジエニル基、などのアルキル置換シクロペンタジエニル基;あるいはインデニル基、4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、フルオレニル基などを例示することができる。また、これらの基は、ハロゲン原子、トリアルキルシリル基などで置換されていてもよい。
【0019】
上記のシクロペンタジエニル骨格を有する基としては、上述の例示したものの中でも、アルキル置換シクロペンタジエニル基が特に好ましい。
【0020】
また、上記一般式(I)で表される化合物が、シクロペンタジエニル骨格を有する基を2個以上含む場合には、そのうち2個のシクロペンタジエニル骨格を有する基同士は、エチレン、プロピレンなどのアルキレン基;イソプロピリデン、ジフェニルメチレンなどの置換アルキレン基;シリレン基またはジメチルシリレン基、ジフェニルシリレン基、メチルフェニルシリレン基などの置換シリレン基などを介して結合されていてもよい。
【0021】
また、上記の炭素数1〜12の炭化水素基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基などが挙げられ、より具体的には、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基などが例示され、シクロアルキル基としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが例示され、アリール基としては、フェニル基、トリル基などが例示され、アラルキル基としては、ベンジル基、ネオフィル基などが例示される。
また、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基などが例示され、アリーロキシ基としては、フェノキシ基などが例示され、ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などが例示される。
【0022】
また、上記SO3 R基としては、p−トルエンスルホナト基、メタンスルホナト基、トリフルオロメタンスルホナト基などが例示される。
【0023】
このようなシクロペンタジエニル骨格を有する基を含む化合物としては、例えば遷移金属の原子価が4である場合、より具体的には下記式(II)で示される。
【0024】
2 k 3 l 4 m 5 n M ・・・(II)
〔式中、Mは上記遷移金属であり、R2 は、シクロペンタジエニル骨格を有する基(配位子)であり、R3 、R4 およびR5 は、それぞれシクロペンタジエニル骨格を有する基、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、トリアルキルシリル基、SO3 R基、ハロゲン原子または水素原子であり、kは1以上の整数であり、k+1+m+n=4である。〕
【0025】
また、本発明では上記式(II)において、R2 、R3 、R4 およびR5 のうち少なくとも2個、例えばR2 及びR3 がシクロペンタジエニル骨格を有する基(配位子)である化合物が好ましく用いられ、これらのシクロペンタジエニル骨格を有する基(例えばR2 及びR3 )は、上述の如く結合されていてもよい。
【0026】
以下に、Mがジルコニウムである上記シクロペンタジエニル錯体について具体的な化合物を例示する。
ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(インデニル)ジルコニウムジブロミド、ビス(インデニル)ジルコニウムビス(p−トルエンスルホナト)ビス4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジブロミド、エチレンビス(インデニル)ジメチルジルコニウム、エチレンビス(インデニル)ジフェニルジルコニウム、エチレンビス(インデニル)メチルジルコニウムモノクロリド、エチレンビス(インデニル)ジルコニウムビス(メタンスルホナト)、エチレンビス(インデニル)ジルコニウムビス(p−トルエンスルホナト)、エチレンビス(インデニル)ジルコニウムビス(トリフルオロメタンスルホナト)、エチレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(インデニル)ジルコニウムビス(トリフルオロメタンスルホナト)、ジメチルシリレンビス(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(シクロペンタジエニル−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジフェニルシリレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、メチルフェニルシリレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジブロミド、ビス(シクロペンタジエニル)メチルジルコニウムモノクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)エチルジルコニウムモノクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)シクロヘキシルジルコニウムモノクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)フェニルジルコニウムモノクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)ベンジルジルコニウムモノクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムモノクロリドモノハイドライド、ビス(シクロペンタジエニル)メチルジルコニウムモノハイドライド、ビス(シクロペンタジエニル)ジメチルジルコニウム、ビス(シクロペンタジエニル)ジフェニルジルコニウム、ビス(シクロペンタジエニル)ジベンジルジルコニウム、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムメトキシクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムエトキシクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムビス(メタンスルホナト)、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムビス(p−トルエンスルホナト)、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムビス(トリフルオロメタンスルホナト)、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムエトキシクロリド、ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムビス(トリフルオロメタンスルホナト)、ビス(エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルエチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルプロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムビス(メタンスルホナト)、ビス(トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(ヘキシルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド。
【0027】
なお、上述の例示した化合物において、ジメチルシクロペンタジエニル等のシクロペンタジエニル環の二置換体は1,2−および1,3−置換体を含み、ジメチルシクロペンタジエニル等の三置換体は1,2,3−および1,2,4−置換体を含む。またプロピル、ブチルなどのアルキル基はn−、i−、sec−、tert−などの異性体を含む。また、上記シクロペンタジエニル錯体としては、上記Mがジルコニウムである上述の化合物において、ジルコニウムを、チタン、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタルまたはクロムに置換した化合物も例示される。
【0028】
また、上記シクロペンタジエニル錯体は、その使用に際しては、単独又は混合物とし用いることができる。また、炭化水素あるいはハロゲン化炭化水素に希釈して用いてもよい。
また、本発明において上記シクロペンタジエニル錯体としては、中心の金属原子がジルコニウムであり、少なくとも2個のシクロペンタジエニル骨格を有する基を配位子としてジルコノセン化合物が好ましく用いられる。
【0029】
また、本発明におけるシクロペンタジエニル錯体触媒としては、特開平4−253711号公報、特開平4−279592号公報、特表平6−503585号公報、特開平3−188092号公報又は特開平2−84407号公報に記載されている重合触媒を用いることもできる。
【0030】
また、上記シクロペンタジエニル錯体には、助触媒を併用することもできる。この際用いることができる上記助触媒としては、通常のアルミノオキサン化合物又は通常のメタセロン化合物と反応して安定なアニオンを形成する化合物等が挙げられる。
【0031】
上記エチレン−α・オレフィン共重合体は、上記シクロペンタジエニル錯体を用いた公知の方法で容易に製造することができるが、具体的には、エチレンとα−オレフィンとを、上記シクロペンタジエニル錯体(又はこれを含む触媒系;以下、「触媒系」という場合にはこれらを総称する)の存在下に、幅広い温度及び圧力範囲において、溶液重合、スラリー重合などの液相重合法、あるいは気相重合法により重合させることによって製造できる。
特に、上記メシクロペンタジエニル錯体と上記アルミノオキサン化合物とを併用して重合するには、特開昭61−130314号公報、同60−35006号公報、同60−35007号公報、同58−19309号公報、同60−35008号公報、特開平3−163088号公報等に記載の方法に従って、また、上記シクロペンタジエニル錯体及び該シクロペンタジエニル錯体と反応して安定なアニオンを形成する化合物を併用して重合するには、ヨーロッパ特許第277,004号明細書、国際公開WO92/01723号公報等に記載されている高圧イオン重合法に従って、重合することができる。
【0032】
また、本発明において上記弾性ポリオレフィンと共に用いられる上記の他のポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ1−ブテンおよびこれらの変性物等が好ましく挙げられる。
また、上記の他のポリオレフィンの分子量は、1万〜100万であるのが好ましい。
【0033】
本発明の弾性複合繊維における上記弾性ポリオレフィンと上記の他のポリオレフィンとの使用比率は、上記弾性ポリオレフィン:上記の他のポリオレフィン=40〜90:60〜10(重量比)であるのが好ましい。
【0034】
また、上記弾性複合繊維の繊維長は、3〜76mmであるのが好ましく、繊度は0.1〜30デニールであるのが好ましい。
【0035】
上記エチレン−α・オレフィン共重合体におけるエチレンとα−オレフィンとの配合割合は、エチレンが好ましくは40〜98重量%、α−オレフィンが好ましくは60〜2重量%である。
【0036】
上記エチレン−α・オレフィン共重合体は、エチレンとα−オレフィンとを、シクロペンタジニエル錯体の存在下に、100〜3,000kg/cm2 、好ましくは300〜2,000kg/cm2 、125〜250℃、好ましくは150〜200℃の温度で高圧イオン重合法により重合して、製造することができる。特に、上記シクロペンタジエニル錯体と上記アルミノオキサン化合物とを併用して重合するには、特開昭61−130314号公報、同60−35006号公報、同58−19309号公報、同60−35008号公報、特開平3−163088号公報等に記載の方法に従って、また、上記シクロペンタジエニル錯体及び該シクロペンタジエニル錯体と反応して安定なアニオンを形成する化合物を併用して重合するには、ヨーロッパ特許第277,004号明細書、国際公開WO92/01723号公報等に記載されている高圧イオン重合法に従って、重合することができる。
【0037】
また、上記エチレン−α・オレフィン共重合体の分子量分布は、GPCで測定した重量平均分子量と数平均分子量との比Mw/Mnが4以下であるのが好ましく、2以下であるのが更に好ましい。
また、エチレン−α・オレフィン共重合体のMFR(JIS K−7210;190℃、2.16kg荷重で測定)は、好ましくは0.01〜300g/10分、更に好ましくは0.1〜150g/10分、特に好ましくは0.5〜30g/10分である。
【0038】
次いで、本発明の弾性複合繊維の構造を、図面を参照して説明する。
ここで、図1〜図12は、それぞれ、本発明の弾性複合繊維の第1〜第12の形態を示す拡大幅方向断面図である。
【0039】
図1に示す第1の形態の弾性複合繊維1は、芯−鞘構造を有し、上記弾性ポリオレフィンを芯成分1aとし、上記の他のポリオレフィンを鞘成分1bとしてなる繊維である。
更に詳述すると、上記芯成分1a及び上記鞘成分1bは共に円柱状であり、上記芯成分1aは上記鞘成分1bのほぼ中央に位置している。
上記弾性複合繊維1において、上記芯成分1aの断面積と上記鞘繊維1bの断面積との比は、40〜90:60〜10とするのが好ましい。
このような芯−鞘構造の繊維は、通常公知の製造方法と同様にして製造することができる。
【0040】
図2に示す第2の形態の弾性複合繊維2は、サイド−バイ−サイド構造を有する繊維である。
更に詳述すると、上記弾性ポリオレフィンからなる弾性部分2a及び上記他のポリオレフィンからなる非弾性部分2bは、共に断面形状が半円形である。
上記弾性複合繊維2において、上記芯成分2aの断面積と上記鞘繊維2bの断面積との比は、1:1である。
このようなサイド−バイ−サイド構造の繊維は、通常公知の製造方法と同様にして製造することができる。
【0041】
図3に示す第3の形態の弾性複合繊維3は、図1に示す芯−鞘構造を有する繊維の変形例であり、3つの芯成分3aが、鞘成分3bのほぼ中央部に等間隔で配されている。
【0042】
図4に示す第4の形態の弾性複合繊維4は、図1に示す芯−鞘構造を有する繊維の変形例であり、略楕円形状の芯成分4aが、鞘成分4bの側方に偏寄している。
【0043】
図5に示す第5の形態の弾性複合繊維5は、図2に示すサイド−バイ−サイド構造を有する繊維の変形例であり、略楕円形状の弾性部分5aが、非弾性部分5bの側方に偏寄している。
【0044】
図6に示す第6の形態の弾性複合繊維6は、弾性部分6aにより円の面積が3分割されたような形状となされており、結果として3つの非弾性領域6bが形成されている。
【0045】
図7に示す第7の形態の弾性複合繊維7は、図6に示す繊維の変形例であり、弾性部分7aにより円の面積が6分割されたような形状となされており、結果として6つの非弾性領域7bが形成されている。
【0046】
図8に示す第8の形態の弾性複合繊維8は、図6に示す繊維の変形例であり、幅広の弾性部分8aにより円の面積が4分割されたような形状となされており、結果として4つの小さな非弾性領域8bが形成されている。
【0047】
図9に示す第9の形態の弾性複合繊維9は、弾性部分9aを芯とし、該弾性部分9aの周囲に襞状の非弾性部分9bが凸設されている。尚、この形態においては、該非弾性部分9bは該弾性部分9aの周囲にて繊維の長手方向に対して螺旋状に設けられているのが好ましい。
【0048】
図10に示す第10の形態の弾性複合繊維10は、図9に示す繊維の変形例であり、各辺が中心側に向けて湾曲形成されてなる3角形状に弾性部分10aが形成されており、該弾性部分10aの各頂点上に、円筒状の非弾性部分10bが配されている。この形態においても、該非弾性部分9bは該弾性部分9aの周囲にて繊維の長手方向に対して螺旋状に設けられているのが好ましい。
【0049】
図11に示す第11の形態の弾性複合繊維11は、いわゆる分割繊維であり、それぞれ断面形状が円弧状の弾性部分11a及び非弾性部分11bが、交互に同数配されており、全体として円筒状になされている。
【0050】
図12に示す第12の形態の弾性複合繊維12は、いわゆる分割繊維であり、それぞれ断面形状が線状の弾性部分11a及び非弾性部分11bが、交互に配されており、全体として円筒状になされている。
【0051】
また、上記弾性複合繊維は、その永久歪みが好ましくは60%以下、更に好ましくは50%以下(0〜50%)であり、且つヒステリシス比が好ましくは6.0以下、更に好ましくは5.0以下(1.0〜5.0)である。
上記永久歪み及び上記ヒステリシス比が、上記範囲を超えると、繊維の捲縮性が低下するなど弾性繊維としての伸縮性が低下するので、好ましくない。
【0052】
また、上記弾性複合繊維の繊度は、0.1〜1000デニール(d)であるのが好ましく、短繊維、長繊維及び連続繊維の何れの形態でもよい。
【0053】
尚、上記永久歪み及び上記ヒステリシス比は、下記の如くして測定した。
永久歪みの測定法;下記のヒステリシス比の測定法と同様にして、試料を100%延伸した後初期のチャック間距離とした際の試料の長さを測定し、100%延伸した場合の初期長さ(初期のチャック間距離)に対する弛緩できない長さ(初期長さよりも伸びて長くなった部分の長さ)の割合(%)を求め、これを永久歪みとした。
ヒステリシス比の測定法;各試料の伸縮性を調べる為、積算装置付伸長試験機を使って、ヒステリシス比を測定した。JIS L1015およびL1096に基づき各試料を試験機に固定し、次いで、各試料を300mm/minの速度で100%延伸して延伸曲線を作成し、引き続き同じ速度で緩めてチャック間が初めの長さになった所で緩めるのを止めて弛緩曲線を作成し、各々延伸曲線下及び弛緩曲線下の面積を測定し、これらを次式に代入して、ヒステリシス比を算出した。
ヒステリシス比=延伸曲線下の面積/弛緩曲線下の面積
【0054】
本発明の弾性複合繊維は、使い捨ておむつなどの衛生品用の不織布、エラストマーフィルムとの複合によりサイドパネル、腰部固定バンド、止着基材、生理用ショーツ等の用途に有用である。
【0055】
次いで、本発明の不織布について詳述する。
本発明の不織布は、その構成繊維として、上記の本発明の弾性複合繊維を具備することを特徴とする。
【0056】
本発明の不織布は、上記弾性複合繊維のみにより構成されていてもよいが、該弾性複合繊維と共に他の繊維を含有させることもできる。
上記の他の繊維を用いる場合における本発明の不織布において、上記弾性複合繊維の含有量は、40重量%以上とするのが好ましい。
この際用いられる上記の他の繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、レーヨン、コットン、シルク、パルプ等一般的な繊維等が用いられる。
【0057】
上記不織布は、公知の不織布の製造方法に準じて製造することができる。即ち、上記不織布は、上記弾性複合繊維を用いて常法に準じて製造された通常の不織布と略同様の繊維構造を有する不織布である。
上記の製造方法としては、具体的には例えば、繊維の紡糸段階でシート化する方法である、スパンボンド法、メルトブローン法、フラッシュ紡糸法等があげられる。また、上記弾性複合繊維として、ショートファイバーを用いる場合には、カード法によるウエブを熱接着する方法、水流交絡によるスパンレース法、ニードルパンチ法や、乾式パルプの製造方法等のエアーで分散し、熱接着させる方法等を用いることができる。
【0058】
また、本発明の不織布は、その永久歪みが好ましくは60%以下、更に好ましくは50%以下(0〜50%)であり、且つヒステリシス比が好ましくは6.0以下、更に好ましくは5.0以下(1.0〜5.0)である。
上記永久歪み及び上記ヒステリシス比が、上記範囲を超えると、伸縮弾性が低く、フィット性を要求される吸収性物品等の物品として好適でなくなる場合があるので好ましくない。
尚、上記永久歪み及び上記ヒステリシス比は、上記の弾性複合繊維の永久歪み及びヒステリシス比と同様にして測定することができる。
【0059】
本発明の不織布は、使い捨ておむつの裏面シート等各種吸収性物品の各種部材、止着部材、生理用ショーツ、シップ等貼布材、一般衣料用部材、素材等に用いることができる。
【0060】
【実施例】
以下、実施例により本発明の不織布について更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0061】
〔実施例1〕
メルトインデックスMI(MFR)=15g/10minで形成した密度ρ=0.87g/cm3 のエチレン−1−オクテン共重合体(永久歪み20%、ヒステリシス比2.2)を芯成分1aとして用い、メルトインデックスMI=15g/10minで形成した密度ρ=0.95g/cm3 の高密度ポリエチレンを鞘成分1bとして用いて、図1に示す第1の形態の弾性複合繊維1を製造した。尚、上記芯成分1aの断面積と上記鞘繊維1bの断面積との比は80:20であり、繊度2d×長さ51mmであった。また、永久歪みは、30%であり、ヒステリシス比は3.0であった。
そして、該弾性複合繊維100%から成るカードウェッブを作り、該カードウェッブを、エンボス率が10面積%であり且つ表面温度が138℃であるロールに5m/minで通し、坪量25g/m2 の不織布を得た。
得られた不織布の永久歪みは28%であり、ヒステリシス比は3.2であり、厚さ0.7mmで通常のポリエチレン不織布と同様に滑らかで良好な風合いを得た。
【0062】
〔実施例2〕
メルトインデックスMI=15g/10minで形成した密度ρ=0.87g/cm3 のエチレン−1−オクテン共重合体(永久歪み20%、ヒステリシス比2.2)を弾性成分5aとして用い、メルトインデックスMI=15g/10minで形成した密度ρ=0.95g/cm3 の高密度ポリエチレンを非弾性成分5bとして用いて、図5に示す第5の形態の弾性複合繊維5を製造した。得られた弾性複合繊維における、上記弾性成分5aの断面積と上記非弾性成分5bの断面積との比は70:30であった。尚、繊度2d×長さ51mmであり、また、永久歪みは、35%であり、ヒステリシス比は3.2であった。
得られた弾性複合繊維を実施例1と同様に処理して、坪量35g/m2 の不織布を製造した。得られた不織布の永久歪みは21%であり、ヒステリシス比は2.6であり、厚さ1.1mmで、風合いに優れ、伸縮性の良好なものであった。
【0063】
【発明の効果】
本発明の弾性複合材料は、加工性に優れ、また、各成分間の接着性も良好なものである。
また、本発明の不織布は、伸縮性に優れ、低刺激性で風合いが良好なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の弾性複合繊維の第1の形態を示す拡大幅方向断面図である。
【図2】図2は、本発明の弾性複合繊維の第2の形態を示す拡大幅方向断面図である。
【図3】図3は、本発明の弾性複合繊維の第3の形態を示す拡大幅方向断面図である。
【図4】図4は、本発明の弾性複合繊維の第4の形態を示す拡大幅方向断面図である。
【図5】図5は、本発明の弾性複合繊維の第5の形態を示す拡大幅方向断面図である。
【図6】図6は、本発明の弾性複合繊維の第6の形態を示す拡大幅方向断面図である。
【図7】図7は、本発明の弾性複合繊維の第7の形態を示す拡大幅方向断面図である。
【図8】図8は、本発明の弾性複合繊維の第8の形態を示す拡大幅方向断面図である。
【図9】図9は、本発明の弾性複合繊維の第9の形態を示す拡大幅方向断面図である。
【図10】図10は、本発明の弾性複合繊維の第10の形態を示す拡大幅方向断面図である。
【図11】図11は、本発明の弾性複合繊維の第11の形態を示す拡大幅方向断面図である。
【図12】図12は、本発明の弾性複合繊維の第12の形態を示す拡大幅方向断面図である。

Claims (7)

  1. 弾性ポリオレフィンと、該弾性ポリオレフィンとは異なる他の非弾性ポリオレフィンとを具備してなり、
    上記弾性ポリオレフィンは、シクロペンタジエニル錯体を触媒として用いて共重合させてなるエチレン−α・オレフィン共重合体であり、その密度が0.880〜0.860g/cm3であることを特徴とする弾性複合繊維。
  2. 弾性ポリオレフィンは、その永久歪みが50%以下であり且つヒステリシス比が5.0以下である請求項1記載の弾性複合繊維。
  3. 上記弾性複合繊維における上記弾性ポリオレフィンと上記の他のポリオレフィンとの使用比率が、上記弾性ポリオレフィン:上記の他のポリオレフィン=40〜90:60〜10(重量比)である請求項1記載の弾性複合繊維。
  4. 上記弾性複合繊維は、その永久歪みが60%以下であり且つヒステリシス比が6.0以下である請求項1記載の弾性複合繊維。
  5. 芯−鞘構造を有し、上記弾性ポリオレフィンを芯成分とし、上記の他のポリオレフィンを鞘成分としてなることを特徴とする請求項1記載の弾性複合繊維。
  6. サイド−バイ−サイド構造を有することを特徴とする請求項1記載の弾性複合繊維。
  7. 請求項1記載の弾性複合繊維を含有してなり、永久歪みが60%以下であり且つヒステリシス比が6.0以下であることを特徴とする不織布。
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