JPH09300504A - 透湿性複合シート及びそれを用いた吸収性物品 - Google Patents

透湿性複合シート及びそれを用いた吸収性物品

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JPH09300504A
JPH09300504A JP8121612A JP12161296A JPH09300504A JP H09300504 A JPH09300504 A JP H09300504A JP 8121612 A JP8121612 A JP 8121612A JP 12161296 A JP12161296 A JP 12161296A JP H09300504 A JPH09300504 A JP H09300504A
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JP
Japan
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moisture
elastic
sheet
permeable
liquid
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JP8121612A
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Shinya Sato
信也 佐藤
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肌触りや風合いに優れ、皮膚刺激性が低い透
湿性複合シートを提供すること。 【解決手段】 本発明の透湿性複合シートは、弾性ポリ
オレフィンと、該弾性ポリオレフィンとは異なる他のポ
リオレフィンとを具備してなる弾性複合繊維を含有して
なり、永久歪みが60%以下であり且つヒステリシス比
が6.0以下である不織布を、透湿性エラストマーから
なる無孔シート上に積層させてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透湿性複合シート
及びそれを用いた吸収性物品に関し、更に詳しくは伸縮
性が高く、優れた風合いを有する透湿性複合シート及び
それを用いた吸収性物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】透湿性
エラストマーからなるシートに伸縮性不織布を積層した
透湿性シートが知られている。例えば、特開平6−13
4000号公報及び特開平7−70936号公報には、
ポリエチレングリコールとポリイソシアネートを主成分
として合成したポリウレタン樹脂を用いて無孔の透湿ポ
リウレタンフィルムを製造し、少なくともその片面に伸
縮性不織布を積層したことを特徴とする伸縮性透湿防水
シートが開示されている。
【0003】上記伸縮性不織布は、一般に、熱可塑性エ
ラストマーを繊維状に加工して得られる弾性繊維から製
造されるが、その製造方法には直接シート法しか用いる
ことができず、製造方法が限られていた。しかも直接シ
ート法によって製造された伸縮性不織布はゴム特有の肌
触りや皮膚刺激性があるので、このような伸縮性不織布
が積層されてなる透湿性シートは、衣料用等の素材とし
て適当なものとはいえなかった。
【0004】従って、本発明の目的は、肌触りや風合い
に優れ、皮膚刺激性が低い透湿性複合シートを提供する
ことにある。また、本発明の目的は、ムレが防止され、
風合いに優れた吸収性物品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、特定の弾性複合繊維を構成繊維として用いた不
織布を、透湿性シート上に積層させてなる透湿性複合シ
ートによって上記目的が達成され得ることを知見した。
【0006】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
であり、弾性ポリオレフィンと、該弾性ポリオレフィン
とは異なる他のポリオレフィンとを具備してなる弾性複
合繊維を含有してなり、永久歪みが60%以下であり且
つヒステリシス比が6.0以下である不織布を、透湿性
エラストマーからなる無孔シート上に積層させてなるこ
とを特徴とする透湿性複合シートを提供することによ
り、上記目的を達成したものである。
【0007】また、本発明は、液透過性の表面シート、
液不透過性の裏面シート、及びこれら両シート間に介在
する液保持性の吸収体を具備してなる吸収性物品におい
て、上記裏面シートとして、上記透湿性複合シートを用
いることを特徴とする吸収性物品を提供するものであ
る。
【0008】また、本発明は、液透過性の表面シート、
液不透過性の裏面シート、及びこれら両シート間に介在
する液保持性の吸収体を有する本体と、一対の伸縮性サ
イドパネルとを備え、一対の上記伸縮性サイドパネルは
それぞれウエスト開口部と一対のレッグ開口部との間に
配されており、上記ウエスト開口部及び一対の上記レッ
グ開口部には、それぞれその周縁部に、ギャザーを形成
する弾性部材が設けられてなるパンツ型使い捨ておむつ
において、上記伸縮性サイドパネルとして、上記透湿性
複合シートを用いることを特徴とするパンツ型使い捨て
おむつを提供するものである。
【0009】更に、本発明は、液透過性の表面シート、
液不透過性の裏面シート、及びこれら両シート間に介在
する液保持性の吸収体を有し、使用時に着用者の腹側に
位置する腹側部及び背中側に位置する背側部が形成され
ている、展開型使い捨ておむつにおいて、上記背側部の
左右両側縁には、それぞれフラップが連設されており、
左右の該フラップの少なくとも何れか一方における先端
部には、フラップ止着部が設けられており、該フラップ
止着部により、左右の該フラップを着用者の腹側におい
て止着することができるようになしてあり、上記腹側部
には、その左右両側におむつ止着部が設けられており、
該おむつ止着部を上記フラップに当接させておむつの止
着ができるようになしてあり、上記フラップは、少なく
ともその基端部側に伸縮部を有し、上記伸縮部は、上記
透湿性複合シートからなることを特徴とする展開型使い
捨ておむつを提供するものである。
【0010】また更に、本発明は、液透過性の表面シー
ト、液不透過性の裏面シート、及び液保持性の吸収体を
有し、ウエスト開口部と一対のレッグ開口部とが形成さ
れており、上記ウエスト開口部及び一対の上記レッグ開
口部には、それぞれその周縁部全周に亘って実質的に連
続したギャザーを形成する弾性部材が設けられてなるパ
ンツ型使い捨ておむつにおいて、上記裏面シートとし
て、上記透湿性複合シートを用いることを特徴とするパ
ンツ型使い捨ておむつを提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の透湿性複合シート
の好ましい一実施形態を図面を参照して説明する。ここ
で、図1は、本発明の透湿性複合シートの好ましい一実
施形態の構造を示す概略断面図である。
【0012】図1に示す実施形態の透湿性複合シート1
は、弾性ポリオレフィンと、該弾性ポリオレフィンとは
異なる他のポリオレフィンとを具備してなる弾性複合繊
維を含有してなり、永久歪みが60%以下であり且つヒ
ステリシス比が6.0以下である不織布2を、透湿性エ
ラストマーからなる無孔シート3上に積層(ラミネー
ト)させたものである。以下、上記透湿性複合シート1
を構成する上記不織布2及び上記無孔シート3について
それぞれ説明する。
【0013】上記不織布2は、弾性ポリオレフィンと、
該弾性ポリオレフィンとは異なる他のポリオレフィンと
を具備してなる弾性複合繊維を含有するものである。
【0014】上記弾性複合繊維が含有する上記弾性ポリ
オレフィンは、永久歪みが好ましくは50%以下、更に
好ましくは0〜30%であり且つヒステリシス比が好ま
しくは5.0以下、更に好ましくは1.0〜3.5であ
る弾性ポリオレフィンである。上記永久歪みが50%を
超えるか又は上記ヒステリシス比が5.0を超えると、
得られる弾性複合繊維の巻縮性が低下する等、該弾性複
合繊維の弾性繊維としての伸縮性が低下するので好まし
くない。
【0015】尚、永久歪み及びヒステリシス比は、それ
ぞれ、下記の如くして測定されるものである。尚、弾性
ポリオレフィンの歪み及びヒステリシス比は、それぞれ
該弾性ポリオレフィンをシート状に形成したものを試料
として用い、測定したものである。永久歪みの測定法;
下記のヒステリシス比の測定法と同様にして、試料を1
00%延伸した後初期のチャック間距離とした際の試料
の長さを測定し、100%延伸した場合の初期長さ(初
期のチャック間距離)に対する弛緩できない長さ(初期
長さよりも伸びて長くなった部分の長さ)の割合(%)
を求め、これを永久歪みとした。ヒステリシス比の測定
法;各試料の伸縮性を調べる為、積算装置付伸長試験機
を使って、ヒステリシス比を測定した。即ち、上記弾性
ポリオレフィンにより、幅25mmの試料を作成し、該
試料を上記試験機にチャック間距離が100mmとなる
ように固定し、次いで、各試料を300mm/minの
速度で100%延伸して延伸曲線を作成し、引き続き同
じ速度で緩めてチャック間が初めの長さになった所で緩
めるのを止めて弛緩曲線を作成し、各々延伸曲線下及び
弛緩曲線下の面積を測定し、これらを次式に代入して、
ヒステリシス比を算出した。 ヒステリシス比=延伸曲線下の面積/弛緩曲線下の面積 ここで、真のエラストマーのヒステリシス比は、1.0
であるため、試料のヒステリシス比を測定した場合にヒ
ステリシス比が5未満の弾性ポリオレフィンを有する弾
性複合繊維が衛生品用の弾性材料として適している。
【0016】また、弾性ポリオレフィンは、その密度が
0.90g/cm3 以下であるのが好ましく、0.88
0〜0.860g/cm3 であるのが更に好ましい。上
記密度が0.90g/cm3 を超えると、引張強度およ
び風合い(フィット性)が低下するので、好ましくな
い。ここで、上記密度は、通常公知のポリマーの密度測
定と同様にして測定されるものである。
【0017】上記弾性ポリオレフィンとしては、上述の
如く、上記範囲内の永久歪みとヒステリシス比とを満足
し、更に上記密度を満足するものが好ましく、具体的に
は、シクロペンタジエニル錯体を触媒として用いて共重
合させてなるエチレン−α・オレフィン共重合体等が好
ましく挙げられる。
【0018】上記α−オレフィンとしては、例えばプロ
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1
−オクテン、1−ヘプテン、4−メチルペンテン−1、
4−メチルヘキセン−1、4−ジメチルペンテン−1、
オクタデセン、イソオクテン、イソオクタジエン、デカ
ジエン等の炭素数3〜20のα−オレフィンが挙げられ
るが、中でも1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテ
ン、4−メチルペンテン−1が好ましい。また、これら
のα−オレフィンは、エチレンに対し1種もしくは2種
以上を共重合させることができる。
【0019】また、上記α−オレフィンの共重合比率
は、共重合体全体中2〜60重量%であることが好まし
い。即ち、α−オレフィンの配合量をエチレンとα−オ
レフィンとの合計量に対して2〜60重量%として共重
合させるのが好ましい。上記共重合比率が、上記下限未
満又は上限を超えると、伸縮弾性が低くなる。
【0020】また、触媒として用いられる上記シクロペ
ンタジエニル錯体としては、次式(I)に示される化合
物等が挙げられる。 MLX ・・・(I) 〔式中、Mは、Zr、Ti、Hf、V、Nb、Taおよ
びCrからなる群から選ばれる遷移金属を示し、Lは、
該遷移金属に配位する配位子であり、シクロペンタジエ
ニル骨格を有する基を示し、炭素数1〜12のアルコキ
シ基、炭素数1〜12のアリ−ロキシ基、炭素数1〜1
2のトリアルキルシリル基、SO3 R基(ただしRはハ
ロゲンなどの置換基を有していてもよい炭素数1〜8の
炭化水素基)、ハロゲン原子または水素原子を示し、x
は上記遷移金属の原子価と同じ数である。但し、上記L
は、複数個配位している場合にはそれぞれ異なる基であ
っても良いが、少なくとも1つはシクロペンタジエニル
骨格を有する基である。即ち、上記xが1の場合には、
上記Lはシクロペンタジエニル骨格を有する基であり、
上記xが2以上の場合には、複数個の上記Lの内少なく
とも一つは、シクロペンタジエニル骨格を有する基であ
る。〕
【0021】上記のシクロペンタジエニル骨格を有する
基としては、たとえば、シクロペンタジエニル基、メチ
ルシクロペンタジエニル基、ジメチルシクロペンタジエ
ニル基、トリメチルシクロペンタジエニル基、テトラメ
チルシクロペンタジエニル基、ペンタメチルシクロペン
タジエニル基、エチルシクロペンタジエニル基、メチル
エチルシクロペンタジエニル基、プロピルシクロペンタ
ジエニル基、メチルプロピルシクロペンタジエニル基、
ブチルシクロペンタジエニル基、メチルブチルシクロペ
ンタジエニル基、ヘキシルシクロペンタジエニル基、な
どのアルキル置換シクロペンタジエニル基;あるいはイ
ンデニル基、4,5,6,7−テトラヒドロインデニル
基、フルオレニル基などを例示することができる。ま
た、これらの基は、ハロゲン原子、トリアルキルシリル
基などで置換されていてもよい。
【0022】上記のシクロペンタジエニル骨格を有する
基としては、上述の例示したものの中でも、アルキル置
換シクロペンタジエニル基が特に好ましい。
【0023】また、上記一般式(I)で表される化合物
が、シクロペンタジエニル骨格を有する基を2個以上含
む場合には、そのうち2個のシクロペンタジエニル骨格
を有する基同士は、エチレン、プロピレンなどのアルキ
レン基;イソプロピリデン、ジフェニルメチレンなどの
置換アルキレン基;シリレン基またはジメチルシリレン
基、ジフェニルシリレン基、メチルフェニルシリレン基
などの置換シリレン基などを介して結合されていてもよ
い。
【0024】また、上記の炭素数1〜12の炭化水素基
としては、アルキル基、シクロアルキル基、アリール
基、アラルキル基などが挙げられ、より具体的には、ア
ルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基などが例示され、シクロアル
キル基としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基
などが例示され、アリール基としては、フェニル基、ト
リル基などが例示され、アラルキル基としては、ベンジ
ル基、ネオフィル基などが例示される。また、アルコキ
シ基としては、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基な
どが例示され、アリーロキシ基としては、フェノキシ基
などが例示され、ハロゲン原子としては、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素などが例示される。
【0025】また、上記SO3 R基としては、p−トル
エンスルホナト基、メタンスルホナト基、トリフルオロ
メタンスルホナト基などが例示される。
【0026】このようなシクロペンタジエニル骨格を有
する基を含む化合物としては、例えば遷移金属の原子価
が4である場合、より具体的には下記式(II)で示され
る。
【0027】 R2 k 3 l 4 m 5 n M ・・・(II) 〔式中、Mは上記遷移金属であり、R2 は、シクロペン
タジエニル骨格を有する基(配位子)であり、R3 、R
4 およびR5 は、それぞれシクロペンタジエニル骨格を
有する基、アルキル基、シクロアルキル基、アリール
基、アラルキル基、アルコキシ基、アリーロキシ基、ト
リアルキルシリル基、SO3 R基、ハロゲン原子または
水素原子であり、kは1以上の整数であり、k+1+m
+n=4である。〕
【0028】また、本発明では上記式(II)において、R
2 、R3 、R4 およびR5 のうち少なくとも2個、例え
ばR2 及びR3 がシクロペンタジエニル骨格を有する基
(配位子)である化合物が好ましく用いられ、これらの
シクロペンタジエニル骨格を有する基(例えばR2 及び
3 )は、上述の如く結合されていてもよい。
【0029】以下に、Mがジルコニウムである上記シク
ロペンタジエニル錯体について具体的な化合物を例示す
る。ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、ビス
(インデニル)ジルコニウムジブロミド、ビス(インデ
ニル)ジルコニウムビス(p−トルエンスルホナト)ビ
ス4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、ビス(フルオレニル)ジルコニウムジ
クロリド、エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジ
クロリド、エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジ
ブロミド、エチレンビス(インデニル)ジメチルジルコ
ニウム、エチレンビス(インデニル)ジフェニルジルコ
ニウム、エチレンビス(インデニル)メチルジルコニウ
ムモノクロリド、エチレンビス(インデニル)ジルコニ
ウムビス(メタンスルホナト)、エチレンビス(インデ
ニル)ジルコニウムビス(p−トルエンスルホナト)、
エチレンビス(インデニル)ジルコニウムビス(トリフ
ルオロメタンスルホナト)、エチレンビス(4,5,
6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロ
リド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−フル
オレニル)ジルコニウムジクロリド、イソプロピリデン
(シクロペンタジエニル−メチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジ
メチルシリレンビス(メチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(ジメチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ジ
メチルシリレンビス(トリメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス
(インデニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリ
レンビス(インデニル)ジルコニウムビス(トリフルオ
ロメタンスルホナト)、ジメチルシリレンビス(4,
5,6,7−テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジ
クロリド、ジメチルシリレンビス(シクロペンタジエニ
ル−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、ジフェニ
ルシリレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、メチルフェニルシリレンビス(インデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジブロミド、ビス(シクロペンタジエニル)
メチルジルコニウムモノクロリド、ビス(シクロペンタ
ジエニル)エチルジルコニウムモノクロリド、ビス(シ
クロペンタジエニル)シクロヘキシルジルコニウムモノ
クロリド、ビス(シクロペンタジエニル)フェニルジル
コニウムモノクロリド、ビス(シクロペンタジエニル)
ベンジルジルコニウムモノクロリド、ビス(シクロペン
タジエニル)ジルコニウムモノクロリドモノハイドライ
ド、ビス(シクロペンタジエニル)メチルジルコニウム
モノハイドライド、ビス(シクロペンタジエニル)ジメ
チルジルコニウム、ビス(シクロペンタジエニル)ジフ
ェニルジルコニウム、ビス(シクロペンタジエニル)ジ
ベンジルジルコニウム、ビス(シクロペンタジエニル)
ジルコニウムメトキシクロリド、ビス(シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムエトキシクロリド、ビス(シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムビス(メタンスルホナ
ト)、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムビス
(p−トルエンスルホナト)、ビス(シクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムビス(トリフルオロメタンスルホナ
ト)、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、ビス(ジメチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムエトキシクロリド、ビス(ジメ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムビス(トリフ
ルオロメタンスルホナト)、ビス(エチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルエチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビ
ス(プロピルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロリド、ビス(メチルプロピルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、ビス(ブチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(メチルブチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス
(メチルブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムビ
ス(メタンスルホナト)、ビス(トリメチルシクロペン
タジエニル)ジルコニウムジクロリド、ビス(テトラメ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロリド、ビス(ヘキシルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、ビス(トリメチルシリルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド。
【0030】なお、上述の例示した化合物において、ジ
メチルシクロペンタジエニル等のシクロペンタジエニル
環の二置換体は1,2−および1,3−置換体を含み、
ジメチルシクロペンタジエニル等の三置換体は1,2,
3−および1,2,4−置換体を含む。またプロピル、
ブチルなどのアルキル基はn−、i−、sec−、te
rt−などの異性体を含む。また、上記シクロペンタジ
エニル錯体としては、上記Mがジルコニウムである上述
の化合物において、ジルコニウムを、チタン、ハフニウ
ム、バナジウム、ニオブ、タンタルまたはクロムに置換
した化合物も例示される。
【0031】また、上記シクロペンタジエニル錯体は、
その使用に際しては、単独又は混合物とし用いることが
できる。また、炭化水素あるいはハロゲン化炭化水素に
希釈して用いてもよい。また、本発明において上記シク
ロペンタジエニル錯体としては、中心の金属原子がジル
コニウムであり、少なくとも2個のシクロペンタジエニ
ル骨格を有する基を配位子としてジルコノセン化合物が
好ましく用いられる。
【0032】また、本発明におけるシクロペンタジエニ
ル錯体触媒としては、特開平4−253711号公報、
特開平4−279592号公報、特表平6−50358
5号公報、特開平3−188092号公報又は特開平2
−84407号公報に記載されている重合触媒を用いる
こともできる。
【0033】また、上記シクロペンタジエニル錯体に
は、助触媒を併用することもできる。この際用いること
ができる上記助触媒としては、通常のアルミノオキサン
化合物又は通常のメタセロン化合物と反応して安定なア
ニオンを形成する化合物等が挙げられる。
【0034】上記エチレン−α・オレフィン共重合体
は、上記シクロペンタジエニル錯体を用いた公知の方法
で容易に製造することができるが、具体的には、エチレ
ンとα−オレフィンとを、上記シクロペンタジエニル錯
体(又はこれを含む触媒系;以下、「触媒系」という場
合にはこれらを総称する)の存在下に、幅広い温度及び
圧力範囲において、溶液重合、スラリー重合などの液相
重合法、あるいは気相重合法により重合させることによ
って製造できる。特に、上記メシクロペンタジエニル錯
体と上記アルミノオキサン化合物とを併用して重合する
には、特開昭61−130314号公報、同60−35
006号公報、同60−35007号公報、同58−1
9309号公報、同60−35008号公報、特開平3
−163088号公報等に記載の方法に従って、また、
上記シクロペンタジエニル錯体及び該シクロペンタジエ
ニル錯体と反応して安定なアニオンを形成する化合物を
併用して重合するには、ヨーロッパ特許第277,00
4号明細書、国際公開WO92/01723号公報等に
記載されている高圧イオン重合法に従って、重合するこ
とができる。
【0035】また、エチレン−α・オレフィン共重合体
のMFR(JIS K−7210;190℃、2.16
kg荷重で測定)は、好ましくは0.01〜300g/
10分、更に好ましくは0.1〜150g/10分、特
に好ましくは0.5〜30g/10分である。
【0036】また、本発明において上記弾性ポリオレフ
ィンと共に用いられる上記の他のポリオレフィンとして
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ1−ブテンお
よびこれらの変性物等が好ましく挙げられる。また、上
記の他のポリオレフィンの分子量は、1万〜100万で
あるのが好ましい。
【0037】上記弾性複合繊維における上記弾性ポリオ
レフィンと上記の他のポリオレフィンとの使用比率は、
上記弾性ポリオレフィン:上記の他のポリオレフィン=
40〜90:60〜10(重量比)であるのが好まし
い。
【0038】また、上記弾性複合繊維の繊維長は、3〜
76mmであるのが好ましく、繊度は0.1〜30デニ
ールであるのが好ましい。
【0039】次いで、上記弾性複合繊維の構造を、図面
を参照して説明する。ここで、図2〜図13は、それぞ
れ、上記弾性複合繊維の第1〜第12の形態を示す拡大
幅方向断面図である。
【0040】図2に示す第1の形態の弾性複合繊維30
1は、芯−鞘構造を有し、上記弾性ポリオレフィンを芯
成分301aとし、上記の他のポリオレフィンを鞘成分
301bとしてなる繊維である。更に詳述すると、上記
芯成分301a及び上記鞘成分301bは共に円柱状で
あり、上記芯成分301aは上記鞘成分301bのほぼ
中央に位置している。上記弾性複合繊維301におい
て、上記芯成分301aの断面積と上記鞘繊維301b
の断面積との比は、40〜90:60〜10とするのが
好ましい。このような芯−鞘構造の繊維は、通常公知の
製造方法と同様にして製造することができる。
【0041】図3に示す第2の形態の弾性複合繊維30
2は、サイド−バイ−サイド構造を有する繊維である。
更に詳述すると、上記弾性ポリオレフィンからなる弾性
部分302a及び上記他のポリオレフィンからなる非弾
性部分302bは、共に断面形状が半円形である。上記
弾性複合繊維302において、上記芯成分302aの断
面積と上記鞘繊維302bの断面積との比は、1:1で
ある。このようなサイド−バイ−サイド構造の繊維は、
通常公知の製造方法と同様にして製造することができ
る。
【0042】図4に示す第3の形態の弾性複合繊維30
3は、図2に示す芯−鞘構造を有する繊維の変形例であ
り、3つの芯成分303aが、鞘成分303bのほぼ中
央部に等間隔で配されている。
【0043】図5に示す第4の形態の弾性複合繊維30
4は、図2に示す芯−鞘構造を有する繊維の変形例であ
り、略楕円形状の芯成分304aが、鞘成分304bの
側方に偏寄している。
【0044】図6に示す第5の形態の弾性複合繊維30
5は、図3に示すサイド−バイ−サイド構造を有する繊
維の変形例であり、略楕円形状の弾性部分305aが、
非弾性部分305bの側方に偏寄している。
【0045】図7に示す第6の形態の弾性複合繊維30
6は、弾性部分306aにより円の面積が3分割された
ような形状となされており、結果として3つの非弾性領
域306bが形成されている。
【0046】図8に示す第7の形態の弾性複合繊維30
7は、図5に示す繊維の変形例であり、弾性部分307
aにより円の面積が6分割されたような形状となされて
おり、結果として6つの非弾性領域307bが形成され
ている。
【0047】図9に示す第8の形態の弾性複合繊維30
8は、図7に示す繊維の変形例であり、幅広の弾性部分
308aにより円の面積が4分割されたような形状とな
されており、結果として4つの小さな非弾性領域308
bが形成されている。
【0048】図10に示す第9の形態の弾性複合繊維3
09は、弾性部分309aを芯とし、該弾性部分309
aの周囲に襞状の非弾性部分309bが凸設されてい
る。尚、この形態においては、該非弾性部分309bは
該弾性部分309aの周囲にて繊維の長手方向に対して
螺旋状に設けられているのが好ましい。
【0049】図11に示す第10の形態の弾性複合繊維
310は、図10に示す繊維の変形例であり、各辺が中
心側に向けて湾曲形成されてなる3角形状に弾性部分3
10aが形成されており、該弾性部分110aの各頂点
上に、円筒状の非弾性部分310bが配されている。こ
の形態においても、該非弾性部分310bは該弾性部分
310aの周囲にて繊維の長手方向に対して螺旋状に設
けられているのが好ましい。
【0050】図12に示す第11の形態の弾性複合繊維
311は、いわゆる分割繊維であり、それぞれ断面形状
が円弧状の弾性部分311a及び非弾性部分311b
が、交互に同数配されており、全体として円筒状になさ
れている。
【0051】図13に示す第12の形態の弾性複合繊維
312は、いわゆる分割繊維であり、それぞれ断面形状
が線状の弾性部分312a及び非弾性部分312bが、
交互に配されており、全体として円筒状になされてい
る。
【0052】また、上記弾性複合繊維は、その永久歪み
が好ましくは60%以下、更に好ましくは50%以下で
あり且つヒステリシス比が好ましくは6.0以下、更に
好ましくは5.0以下である。上記永久歪み及び上記ヒ
ステリシス比が、上記範囲を超えると、繊維の捲縮性が
低下するなど弾性繊維としての伸縮性が低下するので、
好ましくない。
【0053】尚、上記永久歪み及び上記ヒステリシス比
は、下記の如くして測定した。 永久歪みの測定法;下記のヒステリシス比の測定法と同
様にして、試料を100%延伸した後初期のチャック間
距離とした際の試料の長さを測定し、100%延伸した
場合の初期長さ(初期のチャック間距離)に対する弛緩
できない長さ(初期長さよりも伸びて長くなった部分の
長さ)の割合(%)を求め、これを永久歪みとした。 ヒステリシス比の測定法;各試料の伸縮性を調べる為、
積算装置付伸長試験機を使って、ヒステリシス比を測定
した。JIS L1015およびL1096に基づき各
試料を試験機に固定し、次いで、各試料を300mm/
minの速度で100%延伸して延伸曲線を作成し、引
き続き同じ速度で緩めてチャック間が初めの長さになっ
た所で緩めるのを止めて弛緩曲線を作成し、各々延伸曲
線下及び弛緩曲線下の面積を測定し、これらを次式に代
入して、ヒステリシス比を算出した。 ヒステリシス比=延伸曲線下の面積/弛緩曲線下の面積
【0054】そして、上記不織布2は、上記弾性複合繊
維のみにより構成されていてもよいが、該弾性複合繊維
と共に他の繊維を含有させることもできる。上記の他の
繊維を用いる場合における上記不織布2において、上記
弾性複合繊維の含有量は、40重量%以上とするのが好
ましい。この際用いられる上記の他の繊維としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミ
ド、アクリル、レーヨン、コットン、シルク、パルプ等
一般的な繊維等が用いられる。
【0055】また、上記不織布2は、その永久歪みが6
0%以下、更に好ましくは50%以下であり且つヒステ
リシス比が6.0以下、更に好ましくは5.0以下であ
る。上記永久歪み及び上記ヒステリシス比が、上記範囲
を超えるとフィット性が低下することがあるので好まし
くない。尚、上記永久歪み及び上記ヒステリシス比は、
上記の弾性複合繊維の永久歪み及びヒステリシス比と同
様にして測定することができる。
【0056】次に、図1に示す実施形態の透湿性複合シ
ート1における無孔シート3について説明する。上記無
孔シート3は透湿性エラストマーからなる。本明細書に
おいて、「透湿性エラストマーからなる」とは、透湿性
エラストマーのみからなる場合と、透湿性エラストマー
と他の物質との混合物からなる場合とを包含する。上記
透湿性エラストマーとしては、シート状に成形した場合
に透湿性及び伸縮性を発現し得るものであればその種類
に特に制限は無い。本発明においては、上記透湿性エラ
ストマーとして、例えば、ウレタン系エラストマー、エ
ステル系エラストマー、及びアミド系エラストマー等を
用いることができる。これらの透湿性エラストマーは、
単独で用いることもでき、或いは2種以上を組み合わせ
て用いることもできる。上記透湿性エラストマーとして
本発明において特に好ましく用いられるものは、ウレタ
ン系エラストマー及び/又はエステル系エラストマーで
ある。
【0057】上記ウレタン系エラストマーとして好まし
く用いられるものとしては、例えば、ハードセグメント
としてウレタン結合を有するブロックと、ソフトセグメ
ントとしてポリカーボネート系ポリオール、エーテル系
ポリオール、カプロラクトン系ポリエステル、又はアジ
ペート系ポリエステル等を有するブロックとから成るウ
レタン系エラストマー等が挙げられる。また、特開平7
−70936号公報、特開平6−134000号公報、
特公平6−67604号公報、特公昭52−21042
号公報等に記載のウレタン系エラストマーを用いること
もできる。一方、上記エステル系エラストマーとして好
ましく用いられるものとしては、例えば、ハードセグメ
ントとして芳香族ポリエステルを有するブロックと、ソ
フトセグメントとして脂肪族ポリエーテル、又は脂肪族
ポリエステルを有するブロックとから成るエステル系エ
ラストマー等が挙げられる。また、特開平1−1416
69号公報、特開昭51−111290号公報等に記載
のエステル系のエラストマーを用いることもできる。
【0058】本発明においては、上記無孔シート3は、
上記透湿性エラストマー及びオレフィン系熱可塑性樹脂
からなることが好ましい。かかる無孔シートを用いるこ
とにより、上記不織布との接着性が極めて高くなるので
好ましい。上記オレフィン系熱可塑性樹脂としては、エ
チレンやプロピレン等のホモポリマー、及びエチレンや
プロピレン等と他の重合性単量体とのコポリマー等を用
いることができるが、これらに限定されるものではな
い。特に、上記オレフィン系熱可塑性樹脂として、低密
度ポリエチレン(LDPE)と、オレフィン系コポリマ
ー(例えば、エチレン/アクリル酸エチルコポリマー
等)とを用いると、上記無孔シート3を成形する際の溶
融物の流動性及び接着性が極めて向上するので好まし
い。この場合、上記透湿性エラストマーと上記オレフィ
ン系熱可塑性樹脂との配合量は、上記透湿性エラストマ
ーが99〜51重量部であり、上記オレフィン系熱可塑
性樹脂が1〜49重量部であることが好ましく、上記透
湿性エラストマーが99〜60重量部であり、上記オレ
フィン系熱可塑性樹脂が1〜40重量部であることが更
に好ましい。
【0059】上記無孔シート3には、必要に応じて、滑
剤、アンチブロッキング剤、熱・光安定剤、帯電防止
剤、着色剤等の各種添加剤を添加してもよい。
【0060】上記無孔シート3は液不透過性である。こ
れと同時に、該無孔シート3は、微細孔によってではな
く、上記透湿性エラストマーの水蒸気の取り込み、拡
散、放出という形で透湿性を発現する。上記無孔シート
3は、その厚さに特に制限はないが、複合シートとして
のドレープ性(柔軟性)、風合い等の観点から5〜50
μmであることが好ましく、5〜30μmであることが
更に好ましい。
【0061】図1に示す実施形態の透湿性複合シート1
は、全体として透湿性を有するものであり、その透湿度
は0.5g/〔100cm2 ・hr〕以上であることが
好ましい。上記透湿度が0.5g/〔100cm2 ・h
r〕に満たないと、本発明の透湿性複合シートを例えば
使い捨ておむつ等の裏面シート等として用いた場合にム
レにつながる場合がある。また、上記透湿性複合シート
1は、透湿性を有することに加えて、液体不透過性であ
り、その耐水圧は50cm以上であることが好ましく、
更に好ましくは100cm以上である。上記耐水圧が5
0cmに満たないと、本発明の透湿性複合シートを例え
ば使い捨ておむつ等の裏面シート等として用いた場合に
尿等を防漏できない場合がある。
【0062】図1に示す実施形態の透湿性複合シート1
においては、その坪量に特に制限はないが、あまり坪量
を多くするとコスト高になるため、15〜130g/m
2 であることが好ましく、25〜50g/m2 であるこ
とが更に好ましい。
【0063】また、図1に示す実施形態の透湿性複合シ
ート1は、20%伸張時の伸張回復率が60〜100%
であることが好ましく、80〜100%であることが更
に好ましい。上記伸張回復率が60%に満たないと、例
えば、本発明の透湿性複合シートを衣料用等に用いた場
合に、人体の動作等への追従が不十分で、抵抗が大きく
なる場合がある。
【0064】本発明の透湿性複合シートは、図1に示す
実施形態に限定されるものではなく、種々の変更形態が
可能である。例えば、後述するように、本発明の透湿性
複合シートを使い捨ておむつの裏面シートとして用いる
場合には、上記不織布2の所定の位置に、粘着性のファ
スニングテープを貼着するためのランディングテープを
設けたり、機械的ファスナーの凸部材と係合可能な凹部
材を設けてもよい。また、図1に示す実施形態の透湿性
複合シート1においては、上記無孔シート3上に別の不
織布やシートを一層以上積層してもよい。同様に、上記
不織布2上に別の無孔シートや他のシートを一層以上積
層してもよい。また、図1に示す実施形態の透湿性複合
シートにおいては、上記無孔シート3の大きさと上記不
織布2の大きさとは同一である必要はなく、例えば上記
無孔シート3上の所定の位置にのみ上記不織布2が積層
されていてもよい。
【0065】次に、図1に示す実施形態の透湿性複合シ
ート1の好ましい製造方法について説明する。上記透湿
性複合シートは、上記透湿性エラストマーをシート状に
溶融成形した後、上記不織布上に溶融ラミネートするこ
とによって好ましく製造される。
【0066】上記方法について詳述すると、まず、透湿
性エラストマーを必要に応じて他の樹脂と混合し、混合
物を押出機にて溶融混練する。次いで、上記溶融混練物
をTダイのスリットから押し出し、シート状に溶融成形
して、これとは別に製造しておいた上記不織布上に、直
接溶融ラミネートする。溶融ラミネート後、積層体を一
対の加熱ロール間に挿通して熱圧着させたり、あるいは
加熱エンボスロール等を用いた点接着等により、上記無
孔シートと上記不織布との密着性を一層向上させて、上
記透湿性複合シートを得てもよい。
【0067】上記方法においては、予め製造しておいた
上記不織布上に溶融成形した上記無孔シートを積層して
もよく、又は上記無孔シートの製造と上記不織布の製造
とを平行して行いつつ、両者を積層してもよい。また、
積層に先立ち上記不織布の積層面をコロナ処理やフレー
ム処理して、該不織布と上記無孔シートとの接着性を一
層向上させることもできる。
【0068】以上、図1に示す実施形態の透湿性複合シ
ートの好ましい製造方法を詳述したが、該透湿性複合シ
ートの製造方法は上記方法には限られず、例えば、上記
無孔シートと上記不織布との積層には、熱圧着ラミネー
トやフレームラミネート等を用いたり、或いはホットメ
ルト接着剤や液状接着剤等を用いてもよい。
【0069】次に、図1に示す実施形態の透湿性複合シ
ートを用いた吸収性物品について、使い捨ておむつを例
にとり、図14を参照して説明する。ここで、図14
は、図1に示す実施形態の透湿性複合シートを用いた吸
収性物品の一例としての使い捨ておむつを示す斜視図で
ある。
【0070】図14に示す使い捨ておむつ10は、液透
過性の表面シート11、液不透過性の裏面シート12、
及びこれら両シート間に介在する液保持性の吸収体(図
示せず)を具備してなり、使用時に着用者の腹側に位置
する腹側ウエスト部13及び背側に位置する背側ウエス
ト部14が形成されている。該背側ウエスト部14の両
側部には、機械的ファスナーの凸部材からなる一対の係
合部15,15が配設されている。このような構成並び
に上記表面シート11及び上記吸収体の形成材料等は従
来公知の構成及び形成材料等と同様である。而して、図
14に示す使い捨ておむつ10においては、上記裏面シ
ート12として、上記透湿性複合シートを用いている。
上述の通り、上記透湿性複合シートは透湿性を有するも
のであるから、該透湿性複合シートを裏面シートとして
用いた上記使い捨ておむつ10では、その内部における
ムレが効果的に防止される。
【0071】また、上記使い捨ておむつ10において
は、上記裏面シート12として用いられる上記透湿性複
合シートは、その不織布側が、上記使い捨ておむつ10
の外方を向くように用いられている。上記透湿性複合シ
ートをこのように用いることによって、上記使い捨てお
むつ10に布様の感触を付与することができ、肌触りや
外観等の風合いに優れた使い捨ておむつとなすことがで
きる。
【0072】更に、上記使い捨ておむつ10において
は、上記透湿性複合シートにおける上記不織布が、上記
係合部15,15と係合可能な凹部材を兼用している。
従って、上記裏面シート12上に、上記係合部15,1
5と係合可能な凹部材を別途設ける必要がなく、製造工
程が簡略化される。また、上記使い捨ておむつ10を丸
めて廃棄するときに、上記係合部15,15を上記裏面
シート12の何れの位置にも係合させて廃棄することが
できるので、極めて便利である。
【0073】なお、図1に示す実施形態の透湿性複合シ
ートを用いた吸収性物品としては、上記使い捨ておむつ
の他、生理用ナプキン及び失禁パッド等が挙げられ、上
記透湿性複合シートは吸収性物品の用途に応じて所望の
形状で用いられる。
【0074】次に、図1に示す実施形態の透湿性複合シ
ートを用いたパンツ型使い捨ておむつについて、図15
及び図16を参照して説明する。ここで、図15は、図
1に示す実施形態の透湿性複合シートを用いたパンツ型
使い捨ておむつを示す斜視図であり、図16は、図15
に示すパンツ型使い捨ておむつの一部破断展開図であ
る。なお、図15及び図16に示すパンツ型使い捨てお
むつにおいて、図14に示す使い捨ておむつと同じ部材
については同じ符号を付した。また、図15及び図16
に示すパンツ型使い捨ておむつにおいて、図14に示す
使い捨ておむつと同じ点については特に詳述しないが、
図14に関して詳述した説明が適宜適用される。
【0075】図15及び図16に示すパンツ型使い捨て
おむつ100は、液透過性の表面シート11、液不透過
性の裏面シート12、及びこれら両シート間に介在する
液保持性の吸収体26を有する本体28を備えている。
そして、該本体28は着用時に着用者の腹側に位置する
腹側部Cと、背中側に位置する背側部Aと、股下部Bと
に区分されている。また、上記吸収体26は、長方形状
であり、上記表面シート11と上記裏面シート12とに
より挟持固定されている。
【0076】上記腹側部C及び上記背側部Aそれぞれの
左右両側縁部には、伸縮性サイドパネル20,20’が
接合固定されている。また、上記腹側部Cの伸縮性サイ
ドパネル20,20と上記背側部Aの伸縮性サイドパネ
ル20’,20’とはそれぞれ、上記伸縮性サイドパネ
ル20の表面シート側と上記伸縮性サイドパネル20’
の表面シート側とを当接させてシール部31を形成し、
該シール部31を介して接合固定されている。その結
果、ウエスト開口部25と左右一対のレッグ開口部2
7,27’とが形成されている。即ち、上記伸縮性サイ
ドパネル20,20’は、上記シール部31により接合
固定されて一体化した一つの伸縮性サイドパネルとな
り、該伸縮性サイドパネルがウエスト開口部と一対のレ
ッグ開口部との間に配された状態になっている。
【0077】上記腹側部C及び上記背側部Aにおける、
ウエスト開口部近傍Dには帯状のウエスト部弾性部材2
3,23’がウエスト開口部の縁端、即ち、腹側ウエス
ト部13及び背側ウエスト部14に平行に配置されてい
る。また、着用時に着用者の胴回りに位置する胴回り部
Eには、糸状の胴回り部弾性部材21,21’が上記腹
側部C及び上記背側部Aにそれぞれ4本づつ、腹側ウエ
スト部13及び背側ウエスト部14にそれぞれ平行に且
つ上記裏面シート12と上記吸収体26とに挟持される
ように配置されている。上記胴回り部弾性部材21,2
1’及びウエスト部弾性部材23,23’が配置されて
いることにより、上記腹側部C及び背側部Aが上記伸縮
性サイドパネル20,20’を介して、上記パンツ型使
い捨ておむつにおける着用者の胴回り及びウエストに当
接する部分の外周面(ウエスト開口部近傍D及び胴回り
部Eを主とする裏面シート12表面)に、ギャザーが形
成されている。
【0078】また、上記本体28の左右両側には、レッ
グ部弾性部材22,22’が配されており、該レッグ部
弾性部材22,22’により、一対の上記レッグ開口部
17,17’の周縁部にギャザーが形成され、股下領域
にフィットし得るようになされている。
【0079】また、図15及び図16に示すように、上
記背側部Aには、その略中央部における上記裏面シート
12の表面に廃棄用テープ30が設けられている。以上
の構成は、従来のパンツ型使い捨ておむつと同様であ
る。
【0080】而して、図15及び図16に示すパンツ型
使い捨ておむつ100においては、上記伸縮性サイドパ
ネル20,20’が、上記透湿性複合シートからなる。
上記透湿性複合シートは、上述の通り、布様の感触を有
し、風合いに優れた不織布から構成されているので、該
透湿性複合シートを上記伸縮性サイドパネル20,2
0’として用いる上記パンツ型使い捨ておむつ100
は、快適な装着感を有するものとなる。また、上記透湿
性複合シートは透湿性を有するものであるから、上記パ
ンツ型使い捨ておむつ100では、その内部におけるム
レが効果的に防止される。
【0081】なお、図15及び図16に示すパンツ型使
い捨ておむつ100においては、上記伸縮性サイドパネ
ルは、上記背側部A及び上記腹側部Cの何れか一方の左
右両側縁部にのみ接合固定されていてもよい。また、上
記伸縮性サイドパネルは、上記背側部及び上記腹側部の
何れか一方に接合固定されているもののみが上記透湿性
複合シートから成っていてもよい。また、上記伸縮性サ
イドパネルは、非伸縮性部材により形成された非伸縮性
部と、上記透湿性複合シートにより形成された伸縮性部
分とが多列に且つ交互に配されて成るものでもよい。ま
た、上記伸縮性サイドパネル20,20’の接合固定
は、着用者の身体の真横に相当する位置に限られず、着
用者の身体の腹側寄り又は背中側寄りの位置であっても
よい。
【0082】次に、パンツ型使い捨ておむつの別の実施
形態を図17及び図18を参照して説明する。ここで、
図17は、パンツ型使い捨ておむつの別の実施形態を示
す斜視図であり、図18(a)は、図17に示すパンツ
型使い捨ておむつの組立前の状態を表面シート側からみ
た一部破断展開図であり、図18(b)は、図18
(a)におけるA−A線断面図である。なお、図17並
びに図18(a)及び(b)に示すパンツ型使い捨てお
むつにおいて、図14に示す使い捨ておむつと同じ部材
については同じ符号を付した。また、図17並びに図1
8(a)及び(b)に示すパンツ型使い捨ておむつにお
いて、図14に示す使い捨ておむつと同じ点については
特に詳述しないが、図14に関して詳述した説明が適宜
適用される。
【0083】図17並びに図18(a)及び(b)に示
すパンツ型使い捨ておむつ100は、液透過性の表面シ
ート11、液不透過性の裏面シート12、及び砂時計状
に湾曲形成されたの液保持性の吸収体26を有してい
る。該吸収体26は、図18(b)に示すように、その
全面が上記表面シート11によって被覆されており、吸
収本体50を形成している。上記裏面シート12は、図
18(a)に示すように、上記吸収本体50の長手方向
に沿う両側縁部から幅方向に延出していると共に、上記
吸収本体50の幅方向に沿う前後端部から長手方向に延
出している。これにより、着用時に着用者の腹側に位置
する腹側部、及び背中側に位置する背側部にそれぞれ一
対のウエストフラップ51、51’が形成されると共
に、着用時に着用者の股下に位置する股下部に一対のサ
イドフラップ52、52’が形成されるようになされて
いる。上記吸収本体50の長手方向に沿う中心線上には
接着剤53が、上記吸収本体50の長手方向全長に亘っ
て塗布されており、該接着剤53により、上記吸収本体
50と上記裏面シート12とが接合されている。この場
合、上記吸収本体50が、従来の使い捨ておむつにおけ
る吸収体が配される位置と同様の位置に配されるよう
に、上記接合がなされる。腹側と背側のウエストフラッ
プ51、51’は、その両側縁が表面シート側の面にお
いてそれぞれ接合固定されてシール部31を形成し、ウ
エスト開口部25及び一対のレッグ開口部27、27’
が形成するようになされている。上記腹側と背側のウエ
ストフラップ51、51’それぞれの前後端縁のやや内
側には該端縁に沿って、ウエスト部弾性部材23、2
3’が伸張状態で接合固定されている。そして、上記腹
側と背側のウエストフラップ51、51’それぞれの前
後端縁を表面シート側に折り返すことによって、上記ウ
エスト部弾性部材23、23’を上記ウエストフラップ
を構成する上記裏面シートにより挟持し、図17に示す
ように上記ウエスト開口部25の周縁部全周に亘って実
質的に連続したギャザーを形成している。同様に、上記
サイドフラップ52、52’の端縁のやや内側には該端
縁に沿って、レッグ部弾性部材22、22’が伸張状態
で接合固定されている。そして、上記サイドフラップ5
2、52’の端縁を表面シート側に折り返すことによっ
て、上記レッグ部弾性部材22、22’を、上記サイド
フラップを構成する上記裏面シートにより挟持し、図1
7に示すように、一対の上記レッグ開口部27、27’
の周縁部全周に亘って実質的に連続したギャザーを形成
している。
【0084】而して、本実施形態のパンツ型使い捨てお
むつ100においては、上記裏面シート12が、透湿性
エラストマーからなる上記無孔シート3の両面に上記不
織布2を積層させて3層構造とした、本発明の透湿性複
合シートから構成されている。そして、本実施形態のパ
ンツ型使い捨ておむつ100においては、布様の感触を
有し、風合いに優れた上記不織布2が、おむつの外側及
び肌当接側に位置しているので、おむつ自体の感触に優
れると共に、装着した場合にも快適な装着感を有するも
のとなる。また、上記裏面シートとして用いられている
上記透湿性複合シートは透湿性を有するものであるか
ら、上記パンツ型使い捨ておむつ100では、その内部
におけるムレが効果的に防止される。
【0085】次に、図1に示す実施形態の透湿性複合シ
ートを用いた展開型使い捨ておむつについて、図19及
び図20を参照して説明する。ここで、図19は、図1
に示す実施形態の透湿性複合シートを用いた展開型使い
捨ておむつを示す正面図であり、図20は、図19に示
す展開型使い捨ておむつの展開図である。なお、図19
及び図20に示す展開型使い捨ておむつおいて、図14
に示す使い捨ておむつと同じ部材については同じ符号を
付した。また、図19及び図20に示す展開型使い捨て
おむつにおいて、図14に示す使い捨ておむつと同じ点
については特に詳述しないが、図14に関して詳述した
説明が適宜適用される。
【0086】図19及び図20に示す展開型使い捨てお
むつ200は、液透過性の表面シート11、液不透過性
の裏面シート12、及びこれら両シート間に介在する液
保持性の吸収体26を有し、使用時に着用者の腹側に位
置する腹側部C及び背中側に位置する背側部Aが形成さ
れている。
【0087】上記展開型使い捨ておむつ200における
上記吸収体26はその股下領域が縊れた砂時計状に湾曲
形成されている。また、上記表面シート11及び上記裏
面シート12も上記吸収体26の形状に即してその股下
領域が上述の如く湾曲形成されている。そして、上記吸
収体26は、上記表面シート11及び上記裏面シート1
2により挟持・固定されている。また、上記吸収体26
の周縁部におけるウエスト部とレッグ部とには、おむつ
を着用した際に、着用者の身体にフィットさせるための
ウエスト部弾性伸縮部材23,23’及びレッグ部弾性
伸縮部材22,22’が、それぞれ上記表面シート11
と上記裏面シート12とにより固定されて設けられてい
る。
【0088】上記展開型使い捨ておむつ200の長手方
向左右両側には、それぞれ不織布が配されて立体ガード
32,32’が形成されている。該立体ガード32,3
2’の自由端33,33’には立体ガード弾性伸縮部材
34,34’が配されて、ギャザーを形成している。
【0089】而して、図19及び図20に示す展開型使
い捨ておむつ200においては、上記背側部Aの左右両
側縁A1,A2に、対称形のフラップ40a,40bが
それぞれ連設されている。左右の該フラップ40a,4
0bは、それぞれ、基端部42から先端部41にかけて
幅が細くなるようになされている。左右の該フラップ4
0a,40bのうち、フラップ40aの表面シート側に
おける先端部41には、フラップ止着部44が設けられ
ており、上記フラップ40bの裏面シート側に該先端部
41を当接させることにより、左右の該フラップ40
a,40bを着用者の腹側において止着することができ
るようになされている。また、上記腹側部Cの左右両側
の上下には、片側2個ずつ合計4個のおむつ止着部4
8,48’が設けられており、該おむつ止着部48,4
8’を上記フラップ40a,40bに当接させて、おむ
つの止着ができるようになされている。
【0090】上記フラップ止着部44及び上記おむつ止
着部48,48’は、それぞれ、機械的ファスナーの凸
部材により形成されている。該機械的シートの凸部材と
しては、基材シート上に錨型のオス型係合部材が多数配
されたものや、基材シート上に釣型のオス型係合部材が
多数配されたもの等を挙げることができる。
【0091】上記フラップ40a,40bは、非応力下
における該フラップ40a,40bの長さに対して1.
2〜2倍の長さに伸長可能であることが好ましい。即
ち、上記伸縮部43は、その伸縮により、フラップ全体
がフラップ全体の長さに対して1.2〜2倍の長さとな
るような伸縮性能を有することが好ましい。ここで、
「非応力下」とは、外力が何もかかっていない状態を意
味する。また、上記フラップ40a,40bの伸縮度
(伸長可能な長さの範囲)は、上記腹側部Cに上記ウエ
スト部弾性部材23が配されて形成された腹側部Cにお
けるウエストギャザーの伸縮度よりも大きいことが好ま
しい。この場合、該ウエストギャザーの伸縮度は、1.
1〜1.4倍であることが好ましい。
【0092】上記フラップ40a,40bにおける上記
フラップ本体45は、不織布とフィルムシートとを積層
させてなる少なくとも2層以上の積層体により形成され
ていることが好ましい。また、該積層体は、不織布及び
フィルムシートが、部分接着により、具体的には、点状
又は線状に接着されて形成されていることが好ましい。
特に、フィルムシートの表裏両面に不織布を配してな
る、3層構造の積層体が好ましく用いられる。
【0093】図19及び図20に示すように、上記フラ
ップ40a,40bは、少なくともその基端部42側に
伸縮部43を有している。該伸縮部43は、上記フラッ
プ40a,40bのフラップ本体45と上記背側部Aの
左右両側縁A1,A2とをそれぞれ連結するように設け
られている。また、該伸縮部43は、上記透湿性複合シ
ートからなる。上記透湿性複合シートは、上述の通り、
布様の感触を有し、風合いに優れた上記不織布から構成
されているので、該透湿性複合シートを上記伸縮部43
として用いる上記使い捨ておむつ200は、快適な装着
感を有するものとなる。また、上記伸縮部43により、
着用者の動きに上記フラップ40a,40bが追従する
ので、特にフィット性が良好である。更に、上記止着部
14の上記フラップ10に対する結合力が、上記伸縮部
43の伸縮性により向上する。
【0094】上記フラップ本体45の長さL1と上記伸
縮部43の長さL2との比は(図20参照)、L1:L
2=90〜0:10〜100であることが好ましい。
【0095】なお、図19及び図20に示す展開型使い
捨ておむつ200においては、上記フラップはその基端
部側に上記伸縮部を有しているが、これに代えて上記フ
ラップ全体が上記伸縮部から成っていてもよい。即ち、
図21に示すように、上記フラップ全体が上記透湿性複
合シートから成っていてもよい。
【0096】
【実施例】以下、実施例により本発明の透湿性複合シー
トを更に詳細に説明する。しかしながら、本発明はかか
る実施例に限定されないことはいうまでもない。なお、
以下の説明においては、特に断らない限り「部」は重量
部を示す。
【0097】〔実施例1〕不織布の製造 メルトインデックスMI(MFR)=15g/10mi
nで形成した密度ρ=0.87g/cm3 のエチレン−
1−オクテン共重合体(永久歪み20%、ヒステリシス
比2.2)を芯成分301aとして用い、メルトインデ
ックスMI=15g/10minで形成した密度ρ=
0.95g/cm3 の高密度ポリエチレンを鞘成分30
1bとして用いて、図2に示す第1の形態の弾性複合繊
維301を製造した。尚、上記芯成分301aの断面積
と上記鞘繊維301bの断面積との比は80:20であ
り、繊度2d×長さ51mmであった。また、永久歪み
は、30%であり、ヒステリシス比は3.0であった。
そして、該弾性複合繊維100%から成るカードウェッ
ブを作り、該カードウェッブを、エンボス率が10面積
%であり且つ表面温度が138℃であるロールに5m/
minで通し、坪量25g/m2 の不織布を得た。得ら
れた不織布の永久歪みは28%であり、ヒステリシス比
は3.2であり、厚さ0.7mmで通常のポリエチレン
不織布と同様に滑らかで良好な風合いを得た。
【0098】透湿性複合シートの製造 エステル系エラストマー(日本合成化学工業製のXG−
830)80部と、オレフィン系熱可塑性樹脂(エチレ
ン/酢酸ビニル共重合体、三井・デュポンポリケミカル
社製のVR103)20重量部とをヘンシェルミキサー
で混合し、得られた樹脂混合物を二軸押出機にて溶融混
練した後、Tダイからシート状に押し出して(坪量1
6.9g/m2 )、上記不織布上に、成形速度100m
/minで溶融ラミネートし、透湿性複合シートを製造
した。なお、この際のエアギャップは120mmであっ
た。この透湿性複合シートについて、下記の方法で20
%伸張時の伸張回復率を測定し、更に下記の方法で透湿
度を測定すると共に、風合いを評価した。その結果を表
1に示す。
【0099】<20%伸張時の伸張回復率>上記透湿性
複合シートの流れ方向(連続方向)を長手方向とした試
料を縦サンプルとし、それに直交する方向を長手方向と
した試料を横サンプルとし、試料サイズが長さ200m
m×幅50mmの試料を縦サンプル及び横サンプルそれ
ぞれ10枚ずつサンプリングした。次いで、テンシロン
(オリエンテック社製 RTA−100)装置を用い
て、試料固定の寸法150mm、引張速度300mm/
minで引張試験を行い、20%伸張させる。その後直
ちに速度300mm/minで戻し始めて、応力が0に
なったときの長さを測定する。20%伸張時の伸張回復
率(%)は下記式から算出する。 20%伸張時の伸張回復率(%)=(初期長さ/伸張回
復後の長さ)×100 <透湿度の測定> JIS Z0208に準拠して測定した。 <風合い>パネラー10人により手触りの評価を行なっ
た。手触りが良かったと感じる人数が10人又は9人の
ときを「◎」、8人〜6人のときを「○」、5人〜3人
のときを「△」、2人又は1人のときを「×」とした。
【0100】〔実施例2〕メルトインデックスMI=1
5g/10minで形成した密度ρ=0.87g/cm
3 のエチレン−1−オクテン共重合体(永久歪み20
%、ヒステリシス比2.2)を弾性成分305aとして
用い、メルトインデックスMI=15g/10minで
形成した密度ρ=0.95g/cm3 の高密度ポリエチ
レンを非弾性成分305bとして用いて、図6に示す第
5の形態の弾性複合繊維305を製造した。得られた弾
性複合繊維における、上記弾性成分305aの断面積と
上記非弾性成分305bの断面積との比は70:30で
あった。尚、繊度2d×長さ51mmであり、また、永
久歪みは、35%であり、ヒステリシス比は3.2であ
った。得られた弾性複合繊維を実施例1と同様に処理し
て、坪量35g/m2 の不織布を製造した。得られた不
織布の永久歪みは21%であり、ヒステリシス比は2.
6であり、厚さ1.1mmで、風合いに優れ、伸縮性の
良好なものであった。その後は実施例1と同様の手順に
より透湿性複合シートを製造した。得られた透湿性複合
シートについて実施例1と同様の測定及び評価をした。
その結果を表1に示す。
【0101】
【表1】
【0102】表1に示す結果から明らかなように、弾性
ポリオレフィンと、該弾性ポリオレフィンとは異なる他
のポリオレフィンとを具備してなる弾性複合繊維を含有
する不織布を、透湿性エラストマーからなる無孔シート
上に積層させてなる本発明の透湿性複合シート(実施例
1及び2)は、伸縮性が高く、しかも優れた風合いを有
するものである。
【0103】〔実施例3〜6〕実施例1で得られた透湿
性複合シートを裏面シートとして用い図14に示す使い
捨ておむつを製造した(実施例3)。同様に、上記透湿
性複合シートを伸縮性サイドパネルとして用い図15に
示すパンツ型使い捨ておむつを製造し(実施例4)、裏
面シートとして用い図17に示す使い捨ておむつを製造
し(実施例5)、そして伸縮部として用い図19に示す
展開型使い捨ておむつを製造した(実施例6)。これら
の使い捨ておむつについて、10人のモニターに対して
装着感に関する試験を行った。その結果、実施例3〜6
(本発明)の使い捨ておむつは、ムレが防止され、風合
いに優れ、装着感が良好であった。
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、伸縮性が高く、しかも
布様の優れた風合いを有する透湿性複合シートが得られ
る。また、上記透湿性複合シートを裏面シートとして用
いた吸収性物品は、ムレが防止され、風合いに優れ、快
適な装着感を有するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透湿性複合シートの好ましい一実施形
態の構造を示す概略断面図である。
【図2】弾性複合繊維の第1の形態を示す拡大幅方向断
面図である。
【図3】弾性複合繊維の第2の形態を示す拡大幅方向断
面図である。
【図4】弾性複合繊維の第3の形態を示す拡大幅方向断
面図である。
【図5】弾性複合繊維の第4の形態を示す拡大幅方向断
面図である。
【図6】弾性複合繊維の第5の形態を示す拡大幅方向断
面図である。
【図7】弾性複合繊維の第6の形態を示す拡大幅方向断
面図である。
【図8】弾性複合繊維の第7の形態を示す拡大幅方向断
面図である。
【図9】弾性複合繊維の第8の形態を示す拡大幅方向断
面図である。
【図10】弾性複合繊維の第9の形態を示す拡大幅方向
断面図である。
【図11】弾性複合繊維の第10の形態を示す拡大幅方
向断面図である。
【図12】弾性複合繊維の第11の形態を示す拡大幅方
向断面図である。
【図13】弾性複合繊維の第12の形態を示す拡大幅方
向断面図である。
【図14】図1に示す実施形態の積層を複合シートを用
いた吸収性物品の一例としての使い捨ておむつを示す斜
視図である。
【図15】図1に示す実施形態の積層を複合シートを用
いたパンツ型使い捨ておむつを示す斜視図である。
【図16】図15に示すパンツ型使い捨ておむつの一部
破断展開図である。
【図17】パンツ型使い捨ておむつの別の実施形態を示
す斜視図である。
【図18】図18(a)は、図17に示すパンツ型使い
捨ておむつの組立前の状態を表面シート側からみた一部
破断展開図であり、図18(b)は、図18(a)にお
けるA−A線断面図である。
【図19】図1に示す実施形態の透湿性複合シートを用
いた展開型使い捨ておむつのを示す正面図である。
【図20】図19に示す展開型使い捨ておむつの展開図
である。
【図21】図20に示す展開型使い捨ておむつの別の実
施形態を示す展開図である。
【符号の説明】
1 透湿性複合シート 2 不織布 3 無孔シート 10 使い捨ておむつ 11 液透過性の表面シート 12 液不透過性の裏面シート 20,20’ 伸縮性サイドパネル 40a,40b フラップ 100 パンツ型使い捨ておむつ 200 展開型使い捨ておむつ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性ポリオレフィンと、該弾性ポリオレ
    フィンとは異なる他のポリオレフィンとを具備してなる
    弾性複合繊維を含有してなり、永久歪みが60%以下で
    あり且つヒステリシス比が6.0以下である不織布を、
    透湿性エラストマーからなる無孔シート上に積層させて
    なることを特徴とする透湿性複合シート。
  2. 【請求項2】 上記透湿性エラストマーがウレタン系エ
    ラストマー又はエステル系エラストマーからなる、請求
    項1記載の透湿性複合シート。
  3. 【請求項3】 透湿度が0.5g/〔100cm2 ・h
    r〕以上であり、耐水圧が50cm以上である、請求項
    1又は2記載の透湿性複合シート。
  4. 【請求項4】 液透過性の表面シート、液不透過性の裏
    面シート、及びこれら両シート間に介在する液保持性の
    吸収体を具備してなる吸収性物品において、上記裏面シ
    ートとして、請求項1記載の透湿性複合シートを用いる
    ことを特徴とする吸収性物品。
  5. 【請求項5】 液透過性の表面シート、液不透過性の裏
    面シート、及びこれら両シート間に介在する液保持性の
    吸収体を有する本体と、一対の伸縮性サイドパネルとを
    備え、 一対の上記伸縮性サイドパネルはそれぞれウエスト開口
    部と一対のレッグ開口部との間に配されており、 上記ウエスト開口部及び一対の上記レッグ開口部には、
    それぞれその周縁部に、ギャザーを形成する弾性部材が
    設けられてなるパンツ型使い捨ておむつにおいて、 上記伸縮性サイドパネルとして、請求項1記載の透湿性
    複合シートを用いることを特徴とするパンツ型使い捨て
    おむつ。
  6. 【請求項6】 液透過性の表面シート、液不透過性の裏
    面シート、及びこれら両シート間に介在する液保持性の
    吸収体を有し、使用時に着用者の腹側に位置する腹側部
    及び背中側に位置する背側部が形成されている、展開型
    使い捨ておむつにおいて、 上記背側部の左右両側縁には、それぞれフラップが連設
    されており、左右の該フラップの少なくとも何れか一方
    における先端部には、フラップ止着部が設けられてお
    り、該フラップ止着部により、左右の該フラップを着用
    者の腹側において止着することができるようになしてあ
    り、 上記腹側部には、その左右両側におむつ止着部が設けら
    れており、該おむつ止着部を上記フラップに当接させて
    おむつの止着ができるようになしてあり、 上記フラップは、少なくともその基端部側に伸縮部を有
    し、 上記伸縮部は、請求項1記載の透湿性複合シートからな
    ることを特徴とする展開型使い捨ておむつ。
  7. 【請求項7】 液透過性の表面シート、液不透過性の裏
    面シート、及び液保持性の吸収体を有し、ウエスト開口
    部と一対のレッグ開口部とが形成されており、上記ウエ
    スト開口部及び一対の上記レッグ開口部には、それぞれ
    その周縁部全周に亘って実質的に連続したギャザーを形
    成する弾性部材が設けられてなるパンツ型使い捨ておむ
    つにおいて、 上記裏面シートとして、請求項1記載の透湿性複合シー
    トを用いることを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
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