JPH09290002A - 使い捨ておむつ - Google Patents
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- JPH09290002A JPH09290002A JP8109039A JP10903996A JPH09290002A JP H09290002 A JPH09290002 A JP H09290002A JP 8109039 A JP8109039 A JP 8109039A JP 10903996 A JP10903996 A JP 10903996A JP H09290002 A JPH09290002 A JP H09290002A
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Abstract
加工性に優れた展開型の使い捨ておむつを提供するこ
と。 【解決手段】 液透過性の表面シート102、液不透過
性の裏面シート103、及び液保持性の吸収体104を
有し、腹側部A及び背側部Bが形成されており、上記背
側部Bの左右両側縁に連設されたウェストバンド部11
0の少なくとも何れか一方における先端部には、バンド
止着部111が設けられており、該バンド止着部111
により、左右の該ウェストバンド部110を着用者の腹
側において止着することができるようになしてある展開
型の使い捨ておむつにおいて、上記ウエストバンド部1
10の少なくとも一部が、伸縮弾性を有するネット状シ
ート12と、該ネット状シート12の少なくとも片面側
に積層された繊維集合体11とからなる布帛116を用
いて形成されていることを特徴とする。
Description
縮弾性を有する布帛をウェストバンド部に用いた使い捨
ておむつに関する。
ておむつとしては、使用時に着用者の腹側に位置する腹
側部及び背中側に位置する背側部が形成され、該背側部
の左右両側縁にそれぞれウェストバンド部が連設され、
左右の該ウェストバンド部の少なくとも何れか一方にお
ける先端部にバンド止着部が設けられており、該バンド
止着部により左右の該ウェストバンド部を着用者の腹側
において止着することができるようになしてある、いわ
ゆる展開型のおむつが多用されている。
ていない不織布等により形成されるのが一般的であり、
一旦バンド止着部により止着してしまうと該ウェストバ
ンド部がおむつの周方向に伸縮しないため、おむつ全体
におけるおむつの周方向へのフィット性が十分でないと
いう問題があった。
エラストマーをスパンボンド、メルトブローン等で直接
シート化した伸縮性不織布や、通常の不織布等に予め伸
長したエラストマーフィルムを貼り合わせた積層シート
等を用いることも考えられるが、上述のような伸縮性不
織布は、手触りが悪く、直接膚に触れるところには用い
ることができないといった問題があり、上述のような積
層シートは、ゴワつきがでたり、加工性が悪い、加工工
程が多くコスト高となる等の問題がある。
りに優れた伸縮弾性を有する布帛をウェストバンド部に
用いた、フィット性に優れた使い捨ておむつを提供する
ことにある。
を解消すべく鋭意検討した結果、弾性を有するネット状
シートと繊維集合体とを積層してなる布帛をウェストバ
ンド部に用いることによって、上記目的を達成しうるこ
とを知見した。
ので、請求項1に記載の発明は、液透過性の表面シー
ト、液不透過性の裏面シート、及びこれら両シート間に
介在する液保持性の吸収体を有し、使用時に着用者の腹
側に位置する腹側部及び背中側に位置する背側部が形成
されており、上記背側部の左右両側縁には、それぞれウ
ェストバンド部が連設されており、左右の該ウェストバ
ンド部の少なくとも何れか一方における先端部には、バ
ンド止着部が設けられており、該バンド止着部により、
左右の該ウェストバンド部を着用者の腹側において止着
することができるようになしてある展開型の使い捨てお
むつにおいて、上記ウエストバンド部の少なくとも一部
が、伸縮弾性を有するネット状シートと、該ネット状シ
ートの少なくとも片面側に積層された繊維集合体とから
なる布帛を用いて形成されていることを特徴とする使い
捨ておむつを提供するものである。
の発明において、上記ネット状シートが、多数の弾性糸
を具備してなる、ことを特徴とする使い捨ておむつを提
供するものである。
の発明において、上記ネット状シートが、上記弾性糸か
らなる不織布である、ことを特徴とする使い捨ておむつ
を提供するものである。
の発明において、上記ネット状シートが、上記弾性糸を
少なくとも緯糸に用いてなる碁盤目状のシートである、
ことを特徴とする使い捨ておむつを提供するものであ
る。
の発明において、上記ネット状シートが、弾性フィルム
を細くスリットしてなる多数の弾性体を碁盤目状に配し
てなる碁盤目状のシートである、ことを特徴とする使い
捨ておむつを提供するものである。
の発明において、上記ネット状シートが、発泡シートで
ある、ことを特徴とする使い捨ておむつを提供するもの
である。
ついて説明する。本発明の使い捨ておむつは、そのウェ
ストバンド部に特徴を有しており、先ず、該ウェストバ
ンド部に用いられる布帛について詳しく説明する。上記
布帛は、伸縮弾性を有するネット状シートと、該ネット
状シートの少なくとも片面側に積層された繊維集合体と
からなることを特徴とする。
ートとしては、多数の弾性糸を具備してなるものを挙げ
ることができ、具体的には、上記弾性糸からなる不織
布、及び上記弾性糸を少なくとも緯糸に用いてなる碁盤
目状のシート等が挙げられる。また、上記ネット状シー
トとしては、弾性フィルムを細くスリットしてなる多数
の弾性体を碁盤目状に配してなる碁盤目状のシートや、
発泡シート等を用いることもできる。
泡シートの形成材料としては、天然ゴム、イソプレンゴ
ム、ブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエン、スチレ
ン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴ
ム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ウレタン
ゴム、及び熱可塑性エラストマーとして知られている各
種ゴム、例えば、ウレタン系、スチレン系、エステル
系、オレフィン系、アミド系のハードセグメントを有す
るゴムや、エチレン−α−オレフィン共重合体等を好ま
しく挙げることができる。また、これらの中でも、シク
ロペンタジエニル錯体を触媒として用いて形成されてな
るエチレン−α−オレフィン共重合体が特に好ましく用
いられる。
られる上記のシクロペンタジエニル錯体を触媒として用
いて形成されてなるエチレン−α−オレフィン共重合体
について詳述する。
おいて、エチレンと共重合させるα−オレフィンとして
は、炭素数が3〜30のα−オレフィン、具体的には例
えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘ
キセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4−メチルペン
テン−1、4−メチルヘキセン−1、4,4−ジメチル
ペンテン−1、オクタデセン等が挙げられる。これらの
中でも1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4
−メチルペンテン−1が好ましく用いられる。
合体において、エチレンとα−オレフィンとを共重合さ
せる際に触媒として用いられる上記シクロペンタジエニ
ル錯体としては、特開平4−253711号公報、特開
平4−279592号公報、特表平6−503585号
公報、特開平3−188092号公報、特開昭61−1
30314号公報、同60−35006号公報、同58
−19309号公報、同60−35008号公報、特開
平3−163088号公報、ヨーロッパ特許第277,
004号明細書、国際公開WO92/01723号公報
等に記載されている、通常、オレフィン類の重合に際し
て用いられるものが特に制限なく用いられる。また、上
記シクロペンタジエニル錯体には、通常用いられる助触
媒を通常の使用量の範囲で使用することもできる。
おけるエチレンとα−オレフィンとの配合割合は、エチ
レンが好ましくは40〜98重量%、α−オレフィンが
好ましくは60〜2重量%である。
は、エチレンとα−オレフィンとを、シクロペンタジニ
エル錯体の存在下に、100〜3,000kg/c
m2 、好ましくは300〜2,000kg/cm2 、1
25〜250℃、好ましくは150〜200℃の温度で
高圧イオン重合法により重合する等して、製造すること
ができる。
のMFR(JIS K−7210;190℃、2.16
kg荷重で測定)は、好ましくは0.01〜300g/
10分、更に好ましくは0.1〜150g/10分、特
に好ましくは0.5〜30g/10分である。
は、その密度が0.90g/cm3 以下であるのが好ま
しく、0.880〜0.860g/cm3 であるのが更
に好ましい。上記密度が.90g/cm3 を超えると、
引張強度および風合い(吸収性物品等に用いた場合には
フィット性)が低下するので、好ましくない。ここで、
上記密度は、通常公知のポリマーの密度測定と同様にし
て測定されるものである。
合体は、その永久歪みが好ましくは50%以下、更に好
ましくは0〜30%であり、ヒステリシス比が好ましく
は5.0以下、更に好ましくは1.0〜3.5のエチレ
ン−α−オレフィン共重合体である。上記永久歪みが5
0%以下であることにより、布帛を各種製品に用いた際
の固定可能領域を広くすることができ、上記ヒステリシ
ス比が5.0以下であることにより、応答性が良くな
る。一方、上記永久歪みが50%を超えると又は上記ヒ
ステリシス比が5.0を超えると、得られる布帛を使い
捨ておむつに用いた場合に、形成されるウェストバンド
部の体に対するフィット性が低下するため、好ましくな
い。
それぞれ、下記の如くして測定されるものである。 永久歪みの測定法;下記のヒステリシス比の測定法と同
様にして、試料を100%延伸した後初期のチャック間
距離とした際の試料の長さを測定し、100%延伸した
場合の初期長さ(初期のチャック間距離)に対する弛緩
できない長さ(初期長さよりも伸びて長くなった部分の
長さ)の割合(%)を求め、これを永久歪みとした。 ヒステリシス比の測定法;各試料の伸縮性を調べる為、
積算装置付伸長試験機を使って、ヒステリシス比を測定
した。即ち、上記形成材料(エチレン−α−オレフィン
共重合体)により作成した試料(シート)をJIS L
1015、L1096に基づいてセットして、次いで、
各試料を300mm/minの速度で100%延伸して
延伸曲線を作成し、引き続き同じ速度で緩めてチャック
間が初めの長さの100mmになった所で緩めるのを止
めて弛緩曲線を作成し、各々延伸曲線下及び弛緩曲線下
の面積を測定し、これらを次式に代入して、ヒステリシ
ス比を算出した。 (ヒステリシス比)=(延伸曲線下の面積)/(弛緩曲
線下の面積) ここで、真のエラストマーのヒステリシス比は、1.0
であるため、試料のヒステリシス比を測定した場合にヒ
ステリシス比が5未満である場合が、種々用途において
特に良好である。
び発泡シートについて説明する。上記不織布の形成材料
としての上記弾性糸は、繊度0.1〜30デニールであ
るのが好ましく、上記碁盤目状のシートの形成材料であ
る場合には、繊度0.01〜2mmであるのが好まし
い。
Point ファイバーをつくる」(共立出版株式会社、
1992年10月15日発行)及び「プラスチック加工
の基礎」(社団法人高分子学会、1982年3月25日
発行)に記載の公知のフィラメント成形法に従って、上
記形成材料を加工することにより容易に製造できる。
成されていれば特に制限されないが、該弾性糸を、通常
のスパンボンド法又はメルトブロー法等の方法により不
織布化したものを好ましく用いることができる。また、
上記弾性糸は2種以上を混合して用いることもできる。
特に、本発明において上記不織布は、安全性、伸縮背物
性等の点から、上記エチレン−α・オレフィン共重合体
からなる弾性糸を用いて形成されてなるのが好ましい。
上記ネット状シートとして上記不織布を用いる場合、該
不織布は、その厚さが0.1〜2mmであるのが好まし
く、坪量が5〜50g/m2 であるのが好ましい。
シートについて、図1を参照して説明すると、該碁盤目
状のシート1は、多数の上記弾性糸を、複数の緯糸2と
複数の経糸3とを構成するように配することにより、碁
盤目状に配してなるものである。即ち、該碁盤目状のシ
ート1は、複数の上記弾性糸からなる緯糸2と複数の該
弾性糸からなる経糸3とを、該緯糸2と該経糸3とによ
り両者が略直行してなる多数の接合点4が形成されるよ
うに配してなり、各弾性糸間に開口部5が形成されてな
るものである。
なる上記碁盤目状のシートを用いる場合、該碁盤目状の
シートは、その厚さが0.01〜2mmであるのが好ま
しく、坪量が1〜50g/m2 であるのが好ましい。ま
た、上記開口部5の開孔面積は、1〜200mm2 であ
るのが好ましく、また、該開口部5の開孔面積率は、碁
盤目状のシート全体の面積に対して、50〜99%であ
るのが好ましい。
状のシートは、特開昭49−118963号公報、特開
昭49−62771号公報等に開示されている方法によ
り製造できる。尚、図1に示す形態においては、経糸と
緯糸との両方が上記弾性糸により形成されたものを例示
して説明したが、特に両方が上記弾性糸により形成され
ている必要はなく、何れか一方が上記弾性糸により形成
されていればよい。また、本発明においては、上記の碁
盤目状のシートは、少なくとも上記緯糸は上記弾性糸に
より形成されているのが好ましく、更に両方が上記弾性
糸により形成されているのが好ましい。上記弾性糸を何
れか一方に用いる場合には、他方は、通常の糸を特に制
限なく用いることができる。
として用いられる、弾性フィルムを細くスリットしてな
る弾性体を碁盤目状に配してなる碁盤目状のシートは、
上記弾性糸からなる上記碁盤目状のシートと同様の構造
を有してなるものである。上記形成材料から上記弾性フ
ィルムを製造するには、上記形成材料を用いて、公知の
Tダイ法やインフレーション法、及び「プラスチック加
工の基礎」(社団法人高分子学会、1982年3月25
日発行)に記載されているフィルム加工の方法に従って
行うことができる。また、上記弾性体は、細帯状又はひ
も状であるのが好ましく、その幅は0.1〜10mmで
あるのが好ましい。
性体からなる上記碁盤目状のシートを用いる場合、該碁
盤目状のシートは、その厚さが0.01〜1mmである
のが好ましく、坪量が1〜50g/m2 であるのが好ま
しい。また、上記開口部5の開孔面積は、1〜200m
m2 であるのが好ましく、また、該開口部5の開孔面積
率は、碁盤目状のシート全体の面積に対して、30〜8
0%であるのが好ましい。
は、以下のようにして製造することができる。フィルム
を細幅にスリットして細帯状の弾性体を得、得られた弾
性体を、経糸と緯糸とを形成するように配列せしめ、交
点を接合する。接合方法は、熱融着、接着剤等の方法に
よることができる。尚、上記弾性体は、経糸又は緯糸の
何れか一方にのみ用いても良く、この場合他方の形成材
料としては、通常の細帯状又はひも状の成形体を特に制
限なく用いることができる。
シートは、「プラスチック加工の基礎」(社団法人高分
子学会、1982年3月25日発行)又は「発泡プラス
チックス技術総覧」(株式会社情報開発、平成元年7月
30日発行)に記載があるように、上記形成材料につい
て、電子線架橋、化学架橋等により架橋を行った後、更
に、得られた架橋体を種々の方法により発泡させる等し
て得ることができる。
mmであるのが好ましく、坪量は10〜100g/m2
であるのが好ましい。
各種の滑剤や、アンチブロッキング剤を本発明の所望の
効果を損なわない範囲で配合して用い、上記不織布、上
記碁盤目状のシート及び上記発泡シートを形成してもよ
い。
集合体における構成繊維としては、ポリオレフィン、ポ
リエステル、ポリアミド、コットン、レーヨン等が挙げ
られ、使用に際しては単独又は混合物として使用でき
る。そして、上記繊維集合体は、上記構成繊維を、常法
に従ってウエブとすることにより得られるものである。
また、上記繊維集合体の厚さは、0.1〜2mmである
のが好ましく、また、その坪量は、10〜100g/m
2 であるのが好ましい。
むつに用いられる布帛について詳述する。上記布帛10
aは、図2(a)に示すように、ネット状シート12の
片面側に繊維集合体11が積層されている。尚、上記布
帛10aにおいて、上記ネット状シート12と上記繊維
集合体11との界面13は、該ネット状シート12と該
繊維集合体11とが、相互に絡んだ状態になされていて
いる。また、図2(b)に示す上記布帛10bは、ネッ
ト状シート12の両面側に繊維集合体11が積層されて
いる。
あるのが好ましく、坪量は、10〜150g/m2 であ
るのが好ましい。また、上記布帛において、上記ネット
状シートと上記繊維集合体とは、両者の坪量の割合が、
上記ネット状シートの坪量:上記繊維集合体の坪量(重
量比)=1〜2:2〜10となるようになされているの
が好ましい。また、上記布帛における上記ネット状シー
トの厚さと上記繊維集合体の厚さとの比は、1:1〜
1:20とするのが好ましい。
であるのが好ましく、上記ヒステリシス比は、1.0〜
5.0であるのが好ましい。なお、上記永久歪みと上記
ヒステリシス比とは、上述した測定方法に従って測定さ
れるものである。
布帛は、下記の如くして製造される。即ち、ネット状シ
ートの片面あるいは両面にカードウエブ(繊維積層体の
前駆体)を積層した後、高圧水流により各々を交絡させ
一体化することにより製造できる。
形態について、図面を参照して詳述する。ここで、図3
は本実施形態を示す斜視図(展開状態)、図4は本実施
形態を示す斜視図(装着途中状態)、図5は本実施形態
を示す斜視図(装着状態)である。
3に示すように、液透過性の表面シート102、液不透
過性の裏面シート103、及びこれら両シート102,
103間に介在する液保持性の吸収体104を有し、使
用時に着用者の腹側に位置する腹側部A及び背中側に位
置する背側部Bが形成されており、上記背側部Bの左右
両側縁には、それぞれウェストバンド部110,110
が連設されており、左右の該ウェストバンド部110,
110の少なくとも何れか一方における先端部には、バ
ンド止着部111が設けられており、該バンド止着部1
11により、左右の該ウェストバンド部110,110
を着用者の腹側において止着することができるようにな
してある。
両側縁には、図3に示されるように、該腹側部Aを止着
させるための腹側部止着部112,112が設けられて
いる。また、上記表面シート102上には、図3に示さ
れるように、防漏シートからなる立体ガード108が配
されている。尚、上記防漏シートとしては通常公知のも
のを特に制限なく用いることができるが、疎水性不織布
や撥水処理された不織布などが好ましく用いられる。こ
のような構成は、従来の使い捨ておむつと同様であり、
各部材も公知の材料を特に制限なく用いて形成すること
ができる。
図3に示されるように、上述の布帛116を用いて形成
されている。即ち、上記ウェストバンド部110は、図
2(b)に示す、ネット状シート12の両面に繊維積層
体11が配されてなる布帛116により形成されてい
る。
の基端部側に接着剤が塗布されて上記背側部B側の上記
裏面シート103に接合されている。上記ウェストバン
ド部110の基端部側を部分的に加熱融着させる等して
上記背側部B側の上記裏面シート103に接合しても良
く、また、ヒートエンボスや超音波シールなどにより接
合してもよい。
腹側部Aを上記ウェストバンド部110,110に止着
させる腹側部止着部112,112は、その表面に多数
の錨形や鉤形のオス型係合部材が配された機械的ファス
ナーの凸部材により形成されており、「マジックテー
プ」(登録商標・クラレ社製)、「クイックロン」(登
録商標・YKK社製)、「マジクロス」(登録商標・カ
ネボウベルタッチ社製)等の市販品を用いることができ
る。上記繊維集合体11が上記裏面シート103側に配
されているため、該繊維集合体11のフィラメント(構
成繊維)に上記バンド止着部111及び上記腹側部止着
部112,112のオス型係合部材が係合されることに
より、該バンド止着部111及び該腹側部止着部11
2,112が、図4及び図5に示されるように、上記ウ
ェストバンド部110,110に止着されるようになし
てある。
エストに位置するウエスト部及び脚周りに位置するレッ
グ部にも、それぞれ、弾性部材120,130が配され
ており、該弾性部材120、130も上記エチレン−α
・オレフィンにより形成されている。また、上記立体ガ
ード108においても、その上記自由端108aには、
上記のエチレン−α・オレフィン共重合体からなる弾性
部材140が配されている。上記弾性部材140は、該
立体ガード108におけるおむつの内方側の自由端10
8aにおいて、上記防漏シートの端縁側を管状に折り返
すことより、該防漏シートにより被覆されて配されてい
る。
成されているので、上記ウェストバンド部110を伸縮
させておむつの止着をすることができ、フィット性に優
れ、漏れ防止性に優れると共に、装着中に上記ウェスト
バンド部110が装着者に当たっても皮膚刺激性の少な
いものである。また、上記エチレン−α・オレフィン共
重合体が成形加工性に富み、生産性にも優れる。本実施
形態の場合は、上記ウェストバンド部110の上記表面
シート102側のみだけでなく、上記裏面シート103
側にも上記繊維集合体11が配されているため、人体へ
の膚触りを良好とするだけでなく、該裏面シート103
側の該繊維集合体11が止着面となり、上記バンド止着
部111及び上記腹側部止着部112,112・・を止
着させることができる。
す形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々変更が可能である。例えば、上記実施形態において
は、上記ウェストバンド部110の全部が上述の布帛1
16により形成されているが、上記ウェストバンド部1
10の一部のみを上記布帛116により形成させて該ウ
ェストバンド部110に伸縮性を付与しても良い。この
場合、上記ウェストバンド部110の上記布帛116以
外の部分は通常の不織布等により構成させ、該布帛11
6と該不織布とを接着材等により接合させれば良く、上
記バンド止着部111や上記腹側部112を該不織布に
止着させるようにすれば、該布帛116の少なくとも人
体に接触する面に上記繊維集合体11を積層させてあれ
ば良い。このようにすれば、上記ウェストバンド部11
0をフィット性に優れた状態で止着させることができる
と共に、膚触りを悪化させてしまうこともない。
明するが本発明はこれに限定されるものではない。 〔実施例〕MFR=15g/10分、密度0.870の
エチレン−α・オレフィン共重合体を用いて繊度3デニ
ールの弾性糸を用いて通常のスパンボンド法に従ってネ
ット状シートとしての不織布(坪量30g/m2 )を製
造した。得られた不織布の両面側に、多数のポリプロピ
レン(PP)繊維(繊度2デニール)をウオーターニー
ドリングで複合一体化させて、上記不織布の両面側に繊
維集合体(片面坪量15g/m2 、両側の合計が30g
/m2 )が積層されてなる本発明の布帛を製造した。得
られた布帛をウェストバンド部に用いて、展開型の使い
捨ておむつを製造した。上記布帛の使い捨ておむつのウ
ェストバンド部への適用は、通常の公知の方法により行
われた。このようにして製造された使い捨ておむつは、
そのウェストバンド部が良好な伸縮性を有しており、風
合いに優れたものであり、フィット性にも優れたもので
あった。
に優れ、漏れ防止性に優れたものである。
模式的に示す平面図である。
形態を示す幅方向断面図である。
視図(展開状態)である。
視図(装着途中状態)である。
視図(装着状態)である。
Claims (6)
- 【請求項1】 液透過性の表面シート、液不透過性の裏
面シート、及びこれら両シート間に介在する液保持性の
吸収体を有し、使用時に着用者の腹側に位置する腹側部
及び背中側に位置する背側部が形成されており、上記背
側部の左右両側縁には、それぞれウェストバンド部が連
設されており、左右の該ウェストバンド部の少なくとも
何れか一方における先端部には、バンド止着部が設けら
れており、該バンド止着部により、左右の該ウェストバ
ンド部を着用者の腹側において止着することができるよ
うになしてある展開型の使い捨ておむつにおいて、 上記ウエストバンド部の少なくとも一部が、伸縮弾性を
有するネット状シートと、該ネット状シートの少なくと
も片面側に積層された繊維集合体とからなる布帛を用い
て形成されていることを特徴とする使い捨ておむつ。 - 【請求項2】 上記ネット状シートが、多数の弾性糸を
具備してなる、請求項1に記載の使い捨ておむつ。 - 【請求項3】 上記ネット状シートが、上記弾性糸から
なる不織布である、請求項2に記載の使い捨ておむつ。 - 【請求項4】 上記ネット状シートが、上記弾性糸を少
なくとも緯糸に用いてなる碁盤目状のシートである、請
求項2に記載の使い捨ておむつ。 - 【請求項5】 上記ネット状シートが、弾性フィルムを
細くスリットしてなる多数の弾性体を碁盤目状に配して
なる碁盤目状のシートである、請求項1に記載の使い捨
ておむつ。 - 【請求項6】 上記ネット状シートが、発泡シートであ
る、請求項1に記載の使い捨ておむつ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10903996A JP3591556B2 (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | 使い捨ておむつ |
Applications Claiming Priority (1)
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