JP2006112024A - 布帛 - Google Patents

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Shinya Sato
信也 佐藤
Tetsuya Masuki
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Abstract

【課題】伸縮弾性を有し、嫋やかで膚触りに優れた布帛を提供すること。
【解決手段】本発明の布帛10a,10bは、伸縮弾性を有するネット状シート12と、該ネット状シート12の少なくとも片面側に積層された繊維集合体11とからなり、上記ネット状シート12の形成材料が、密度0.880〜0.860g/cmのエチレン−α−オレフィン共重合体であることを特徴とする。本発明の布帛10は、膚触り、柔軟性、伸縮性に優れている。
【選択図】図2

Description

本発明は、生産性に優れた、伸縮弾性を有する布帛及び使い捨ておむつ用止着テープシステムに関する。
従来より、使い捨ておむつなどの吸収性物品や、貼布剤、手術用の衣類に、伸縮性を有する布帛が用いられていた。
上記布帛としては、従来は、下記する構成のものが用いられていた。
即ち、熱可塑性エラストマーをスパンボンド、メルトブローン等で直接シート化した伸縮性不織布や、通常の不織布等にあらかじめ伸長したエラストマーフィルムを貼り合わせた積層シート等が用いられていた。例えば、特許文献1には、熱可塑性エラストマーをメルトブローン法で直接シート化した伸縮性不織布が記載されている。
しかし、このような布帛においては、下記する問題があった。
即ち、熱可塑性エラストマーを直接シート化した上記伸縮性不織布は、手触りが悪く、直接膚に触れるところには用いることができないという問題があった。
また、上記積層シートでは、ゴワつきがでたり、加工性が悪いという問題があり、更には、加工工程が多いためコスト高になるという問題もある。
また、使い捨ておむつとしては、使用時におむつの背側と腹側とを止着するいわゆる展開型のおむつが多用されている。
そして、このような展開型の使い捨ておむつにおいては、腹側と背側とを止着するために、その背側部に止着テープ等の止着手段が設けられていた。
しかし、従来の止着テープ等の止着手段では、一旦止着テープで止着してしまうと該止着テープがおむつの周方向への弾性力を有していないため、おむつ全体におけるおむつの周方向へのフィット性が十分でないという問題があった。
特開平3−119164号公報
従って、本発明の目的は、伸縮弾性を有し、嫋やかで膚触りに優れた布帛を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、フィット性に優れた使い捨ておむつを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解消すべく鋭意検討した結果、弾性を有するネット状シートと繊維集合体とを積層してなる布帛が上記目的を達成しうることを知見した。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、伸縮弾性を有するネット状シートと、該ネット状シートの少なくとも片面側に積層された繊維集合体とからなることを特徴とする布帛を提供するものである。
また、本発明は、上記ネット状シートが、多数の弾性糸を具備してなる上記布帛を提供するものである。
また、本発明は、上記ネット状シートが、上記弾性糸からなる不織布である上記布帛を提供するものである。
また、本発明は、上記ネット状シートが、上記弾性糸を少なくとも緯糸に用いてなる碁盤目状のシートである上記布帛を提供するものである。
また、本発明は、上記ネット状シートが、弾性フィルムを細くスリットしてなる多数の弾性体を碁盤目状に配してなる碁盤目状のシートである上記布帛を提供するものである。
また、本発明は、上記ネット状シートが、発泡シートである上記布帛を提供するものである。
また、本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を具備し、背側部におむつ止着手段が配された展開型の使い捨ておむつにおいて、上記おむつ止着手段は、上記布帛を用いて形成されていることを特徴とする使い捨ておむつを提供するものである。
本発明の布帛は、膚触り、柔軟性、伸縮性に優れたものである。
本発明の使い捨ておむつは、フィット性に優れ、漏れ防止性に優れたものである。
以下、本発明の布帛について更に詳細に説明する。
本発明の布帛は、伸縮弾性を有するネット状シートと、該ネット状シートの少なくとも片面側に積層された繊維集合体とからなることを特徴とする。
本発明において用いられる上記ネット状シートとしては、多数の弾性糸を具備してなるものを挙げることができ、具体的には、上記弾性糸からなる不織布、及び上記弾性糸を少なくとも緯糸に用いてなる碁盤目状のシート等が挙げられる。また、上記ネット状シートとしては、弾性フィルムを細くスリットしてなる多数の弾性体を碁盤目状に配してなる碁盤目状のシートや、発泡シート等を用いることもできる。
上記弾性糸、上記弾性フィルム及び上記発泡シートの形成材料としては、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ウレタンゴム、及び熱可塑性エラストマーとして知られている各種ゴム、例えば、ウレタン系、スチレン系、エステル系、オレフィン系、アミド系のハードセグメントを有するゴムや、エチレン−α−オレフィン共重合体等を好ましく挙げることができる。また、これらの中でも、シクロペンタジエニル錯体を触媒として用いて形成されてなるエチレン−α−オレフィン共重合体が特に好ましく用いられる。
以下に、本発明において特に好ましく用いられる上記のシクロペンタジエニル錯体を触媒として用いて形成されてなるエチレン−α−オレフィン共重合体について詳述する。
上記エチレン−α−オレフィン共重合体において、エチレンと共重合させるα−オレフィンとしては、炭素数が3〜30のα−オレフィン、具体的には例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4−メチルペンテン−1、4−メチルヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテン−1、オクタデセン等が挙げられる。これらの中でも1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4−メチルペンテン−1が好ましく用いられる。
また、上記エチレン−α−オレフィン共重合体において、エチレンとα−オレフィンとを共重合させる際に触媒として用いられる上記シクロペンタジエニル錯体としては、特開平4−253711号公報、特開平4−279592号公報、特表平6−503585号公報、特開平3−188092号公報、特開昭61−130314号公報、同60−35006号公報、同58−19309号公報、同60−35008号公報、特開平3−163088号公報、ヨーロッパ特許第277,004号明細書、国際公開WO92/01723号公報等に記載されている、通常、オレフィン類の重合に際して用いられるものが特に制限なく用いられる。
また、上記シクロペンタジエニル錯体には、通常用いられる助触媒を通常の使用量の範囲で使用することもできる。
上記エチレン−α−オレフィン共重合体におけるエチレンとα−オレフィンとの配合割合は、エチレンが好ましくは40〜98重量%、α−オレフィンが好ましくは60〜2重量%である。
上記エチレン−α−オレフィン共重合体は、エチレンとα−オレフィンとを、シクロペンタジニエル錯体の存在下に、100〜3,000kg/cm2 、好ましくは300〜2,000kg/cm2 、125〜250℃、好ましくは150〜200℃の温度で高圧イオン重合法により重合する等して、製造することができる。
また、エチレン−α−オレフィン共重合体のMFR(JIS K−7210;190℃、2.16kg荷重で測定)は、好ましくは0.01〜300g/10分、更に好ましくは0.1〜150g/10分、特に好ましくは0.5〜30g/10分である。
上記エチレン−α−オレフィン共重合体は、その密度が0.90g/cm3 以下であるのが好ましく、0.880〜0.860g/cm3 であるのが更に好ましい。上記密度が.90g/cm3 を超えると、引張強度および風合い(吸収性物品等に用いた場合にはフィット性)が低下するので、好ましくない。
ここで、上記密度は、通常公知のポリマーの密度測定と同様にして測定されるものである。
また、上記エチレン−α−オレフィン共重合体は、その永久歪みが好ましくは50%以下、更に好ましくは0〜30%であり、ヒステリシス比が好ましくは5.0以下、更に好ましくは1.0〜3.5のエチレン−α−オレフィン共重合体である。
上記永久歪みが50%以下であることにより、本発明の布帛を各種製品に用いた際における固定可能領域を広くすることができ、上記ヒステリシス比が5.0以下であることにより、応答性が良くなる。
一方、上記永久歪みが50%を超えると又は上記ヒステリシス比が5.0を超えると、得られる布帛を吸収性物品に用いた場合に、形成されるギャザー部の体に対するフィット性が低下する等するため、好ましくない。
上記永久歪み及び上記ヒステリシス比は、それぞれ、下記の如くして測定されるものである。
永久歪みの測定法;下記のヒステリシス比の測定法と同様にして、試料を100%延伸した後初期のチャック間距離とした際の試料の長さを測定し、100%延伸した場合の初期長さ(初期のチャック間距離)に対する弛緩できない長さ(初期長さよりも伸びて長くなった部分の長さ)の割合(%)を求め、これを永久歪みとした。
ヒステリシス比の測定法;各試料の伸縮性を調べる為、積算装置付伸長試験機を使って、ヒステリシス比を測定した。即ち、上記形成材料(エチレン−α−オレフィン共重合体)により作成した試料(シート)をJIS L1015、L1096に基づいてセットして、次いで、各試料を300mm/minの速度で100%延伸して延伸曲線を作成し、引き続き同じ速度で緩めてチャック間が初めの長さの100mmになった所で緩めるのを止めて弛緩曲線を作成し、各々延伸曲線下及び弛緩曲線下の面積を測定し、これらを次式に代入して、ヒステリシス比を算出した。
ヒステリシス比=延伸曲線下の面積/弛緩曲線下の面積
ここで、真のエラストマーのヒステリシス比は、1.0であるため、試料のヒステリシス比を測定した場合にヒステリシス比が5未満である場合が、種々用途において特に良好である。
次いで、上記不織布、碁盤目状のシート及び発泡シートについて説明する。
上記不織布の形成材料としての上記弾性糸は、繊度0.1〜30デニールであるのが好ましく、上記碁盤目状のシートの形成材料である場合には、繊度0.01〜2mmであるのが好ましい。
このような弾性糸は、「高分子加工、ONE Point (1) ファイバーをつくる」(共立出版株式会社、1992年10月15日発行)及び「プラスチック加工の基礎」(社団法人高分子学会、1982年3月25日発行)に記載の公知のフィラメント成形法に従って、上記形成材料を加工することにより容易に製造できる。
そして、上記不織布は、上記弾性糸から形成されていれば特に制限されないが、該弾性糸を、通常のスパンボンド法又はメルトブロー法等の方法により不織布化したものを好ましく用いることができる。また、上記弾性糸は2種以上を混合して用いることもできる。特に、本発明において上記不織布は、安全性、伸縮背物性等の点から、上記エチレン−α・オレフィン共重合体からなる弾性糸を用いて形成されてなるのが好ましい。
上記ネット状シートとして上記不織布を用いる場合、該不織布は、その厚さが0.1〜2mmであるのが好ましく、坪量が5〜50g/m2 であるのが好ましい。
また、上記弾性糸からなる上記碁盤目状のシートについて、図1を参照して説明すると、該碁盤目状のシート1は、多数の上記弾性糸を、複数の緯糸2と複数の経糸3とを構成するように配することにより、碁盤目状に配してなるものである。即ち、該碁盤目状のシート1は、複数の上記弾性糸からなる緯糸2と複数の該弾性糸からなる経糸3とを、該緯糸2と該経糸3とにより両者が略直行してなる多数の接合点4が形成されるように配してなり、各弾性糸間に開口部5が形成されてなるものである。
上記ネット状シートとして上記弾性糸からなる上記碁盤目状のシートを用いる場合、該碁盤目状のシートは、その厚さが0.01〜2mmであるのが好ましく、坪量が1〜50g/m2 であるのが好ましい。また、上記開口部5の開孔面積は、1〜200mm2 であるのが好ましく、また、該開口部5の開孔面積率は、碁盤目状のシート全体の面積に対して、50〜99%であるのが好ましい。
このような上記弾性糸からなる上記碁盤目状のシートは、特開昭49−118963号公報、特開昭49−62771号公報等に開示されている方法により製造できる。
尚、図1に示す形態においては、経糸と緯糸との両方が上記弾性糸により形成されたものを例示して説明したが、特に両方が上記弾性糸により形成されている必要はなく、何れか一方が上記弾性糸により形成されていればよい。また、本発明においては、上記の碁盤目状のシートは、少なくとも上記緯糸は上記弾性糸により形成されているのが好ましく、更に両方が上記弾性糸により形成されているのが好ましい。上記弾性糸を何れか一方に用いる場合には、他方は、通常の糸を特に制限なく用いることができる。
また、本発明において上記ネット状シートとして用いられる、弾性フィルムを細くスリットしてなる弾性体を碁盤目状に配してなる碁盤目状のシートは、上記弾性糸からなる上記碁盤目状のシートと同様の構造を有してなるものである。上記形成材料から上記弾性フィルムを製造するには、上記形成材料を用いて、公知のTダイ法やインフレーション法、及び「プラスチック加工の基礎」(社団法人高分子学会、1982年3月25日発行)に記載されているフィルム加工の方法に従って行うことができる。
また、上記弾性体は、細帯状又はひも状であるのが好ましく、その幅は0.1〜10mmであるのが好ましい。
そして、上記ネット状シートとして上記弾性体からなる上記碁盤目状のシートを用いる場合、該碁盤目状のシートは、その厚さが0.01〜1mmであるのが好ましく、坪量が1〜50g/m2 であるのが好ましい。また、上記開口部5の開孔面積は、1〜200mm2 であるのが好ましく、また、該開口部5の開孔面積率は、碁盤目状のシート全体の面積に対して、30〜80%であるのが好ましい。
上記の弾性体からなる碁盤目状のシートは、以下のようにして製造することができる。
フィルムを細幅にスリットして細帯状の弾性体を得、得られた弾性体を、経糸と緯糸とを形成するように配列せしめ、交点を接合する。接合方法は、熱融着、接着剤等の方法によることができる。
尚、上記弾性体は、経糸又は緯糸の何れか一方にのみ用いても良く、この場合他方の形成材料としては、通常の細帯状又はひも状の成形体を特に制限なく用いることができる。
また、本発明において用いられる上記発泡シートは、「プラスチック加工の基礎」(社団法人高分子学会、1982年3月25日発行)又は「発泡プラスチックス技術総覧」(株式会社情報開発、平成元年7月30日発行)に記載があるように、上記形成材料について、電子線架橋、化学架橋等により架橋を行った後、更に、得られた架橋体を種々の方法により発泡させる等して得ることができる。
また、上記発泡シートの厚さは0.1〜5mmであるのが好ましく、坪量は10〜100g/m2 であるのが好ましい。
尚、本発明においては、上記形成材料に、各種の滑剤や、アンチブロッキング剤を本発明の所望の効果を損なわない範囲で配合して用い、上記不織布、上記碁盤目状のシート及び上記発泡シートを形成してもよい。
また、本発明において用いられる上記繊維集合体における構成繊維としては、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、コットン、レーヨン等が挙げられ、使用に際しては単独又は混合物として使用できる。そして、上記繊維集合体は、上記構成繊維を、常法に従ってウエブとすることにより得られるものである。また、上記繊維集合体の厚さは、0.1〜2mmであるのが好ましく、また、その坪量は、10〜100g/m2 であるのが好ましい。
次に、図2を参照して本発明の布帛について詳述する。
本発明の布帛10aは、図2(a)に示すように、ネット状シート12の片面側に繊維集合体11が積層されている。尚、上記布帛10aにおいて、上記ネット状シート12と上記繊維集合体11との界面13は、該ネット状シート12と該繊維集合体11とが、相互に絡んだ状態になされていている。
また、図2(b)に示す本発明の布帛10bは、ネット状シート12の両面側に繊維集合体11が積層されている。
上記布帛全体の厚さは、0.1〜2mmであるのが好ましく、坪量は、10〜150g/m2 であるのが好ましい。
また、上記布帛において、上記ネット状シートと上記繊維集合体とは、両者の坪量の割合が、上記ネット状シートの坪量:上記繊維集合体の坪量(重量比)=1〜2:2〜10となるようになされているのが好ましい。
また、上記布帛における上記ネット状シートの厚さと上記繊維集合体の厚さとの比は、1:1〜1:20とするのが好ましい。
また、本発明の布帛の永久歪みは、0〜50%であるのが好ましく、上記ヒステリシス比は、1.0〜5.0であるのが好ましい。なお、上記永久歪みと上記ヒステリシス比とは、上述した測定方法に従って測定されるものである。
本発明の布帛は、下記の如くして製造される。
即ち、ネット状シートの片面あるいは両面にカードウエブ(繊維積層体の前駆体)を積層した後、高圧水流により各々を交絡させ一体化することにより製造できる。
本発明の布帛は、使い捨ておむつなどの吸収性物品における止着テープシステム用等の構成材料、パンツ型おむつのサイドパネルや腰部帯状止着システムの構成材料等に用いることができる。
次いで、本発明の使い捨ておむつの一形態について、図面を参照して詳述する。
ここで、図3は、本発明の使い捨ておむつの一形態における裏面シート側を示す一部破断平面図であり、図4は、図3に示す使い捨ておむつにおけるファスニングテープを示す拡大斜視図である。また、図5は、本発明に用いられるファスニングテープの他の形態を示す拡大斜視図である。
図3に示す本形態の使い捨ておむつ101は、液透過性の表面シート102、液不透過性の裏面シート103及び両シート102,103間に介在された液保持性の吸収体104を具備し、背側部Bの左右両側縁部B1,B2に、おむつ止着手段としての一対のおむつ止着用のファスニングテープ10が配されている。また、腹側部Aの略中央部には、上記ファスニングテープ止着用のランディングテープ109が設けられている。
また、上記表面シート102上には、防漏シート108aをおむつの外方側に固定して形成された、おむつの内方側に自由端108bを有する立体ガード108が配されている。尚、上記防漏シートとしては通常公知のものを特に制限なく用いることができるが、疎水性不織布や撥水処理された不織布などが好ましく用いられる。
このような構成は、従来の使い捨ておむつと同様であり、各部材も公知の材料を特に制限なく用いて形成することができる。
そして、上記ファスニングテープ110は、上記の本発明の布帛116〔図2(b)に示す布帛〕(図4参照)を用いて形成されている。
更に詳述すると、上記ファスニングテープ110は、テープ本体111と、おむつの表面シート102に固着され、表面が剥離自在になされており、非使用時において、上記係止部113の粘着剤が塗布された面を当接させて該面を保護するリリーステープ(図示せず)とからなる。
また、上記テープ本体111は、図3に示すように、裏面シート103に固着された基端部112と、一面(表面シート側)に粘着剤が塗布されて形成された係止部113と、上記布帛116(図4参照)が配されて形成された伸縮部115と、先端を折り返して形成された摘み部114とからなる。
上記ファスニングテープ110の構造について、図2を参照して更に詳述すると、上記基端部112と上記伸縮部115とは、同じ材料により一体に形成されており、上記伸縮部115と上記係止部113とは、接合部118を介して連結されている。
そして、上記基端部112と上記伸縮部115とは、図2(b)に示す本発明の布帛116、即ち、ネット状シート12の両面に繊維積層体11が配されてなる布帛116により形成されている。
また、上記係止部113は、通常のファスニングテープに用いられているフィルムシート及び粘着剤により形成されている。
また、上記接合部118は、通常の接合方法を特に制限なく用いて上記伸縮部115と上記係止部113とを接合することにより形成されるが、本形態においては、上記伸縮部115の一端と上記係止部13の一端とを部分的に加熱融着させる等して部分的に接着することにより接合している。
また、上記基端部112は、部分的に加熱融着させる等して部分的に接着することにより上記背側部に接合しても良く、また、ヒートエンボスや超音波シールなどにより接合してもよい。
また、おむつの着用時において着用者のウエストに位置するウエスト部105及び脚周りに位置するレッグ部106にも、それぞれ、弾性部材120,130が配されており、該弾性部材120、130も上記エチレン−α・オレフィンにより形成されている。
また、上記立体ガード108においても、その上記自由端108bには、上記のエチレン−α・オレフィン共重合体からなる弾性部材140が配されている。上記弾性部材140は、該立体ガード108におけるおむつの内方側の自由端108bにおいて、上記防漏シート108aの端縁側を管状に折り返すことより、該防漏シート108aにより被覆されて配されている。
本形態の使い捨ておむつは、上述の如く構成されているので、上記テープ本体111の係止部113を伸ばしておむつの止着をすることができ、フィット性に優れ、漏れ防止性に優れると共に、装着中に上記ファスニングテープが装着者の当たっても皮膚刺激性の少ないものである。また、上記エチレン−α・オレフィン共重合体が成形加工性に富み、生産性にも優れる。
次に、図3を参照して、本発明の使い捨ておむつに用いられる止着手段としてのファスニングテープの他の形態について詳述する。
図3に示す形態のファスニングテープ110Aは、基端部112が幅広となされており、また、伸縮部115が基端部112側に向かうに従って幅広となるように形成されており、これによってフィット性が更に向上されている。尚、これ以外の点は、全て上述した図1及び2に示す形態のファスニングテープと同じであり、上述した説明が適宜適用される。
尚、本発明の使い捨ておむつは、図1に示す形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。例えば、上記ファスニングテープ10は、その全部が上記エチレン−α・オレフィン共重合体により形成されていてもよく、即ち、全体が伸縮部になされていても良い。
また、上記ファスニングテープ110としては、上述の粘着剤に代えて、その係止手段として、上記係止部の表面側(おむつの表面シート側)に、機械的ファスナーの凸部材又は凹部材を具備していてもよい。この際用いられる上記凸部材又は凹部材としては、通常の凸部材及び凹部材を特に制限なく用いることができる。また、上記係止手段として上記凸部材を用いた場合には、上記ランディングテープ109が凹部材であり、上記係止手段として上記凹部材を用いた場合には、上記ランディングテープ109が凸部材である。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが本発明はこれに限定されるものではない。
〔実施例〕
MFR=15g/10分、密度0.870のエチレン−α・オレフィン共重合体を用いて繊度3デニールの弾性糸を用いて、通常のスパンボンド法に従って、ネット状シートとしての不織布(坪量30g/m2 )を製造した。
得られた不織布の両面側に、多数のポリプロピレン(PP)繊維(繊度2デニール)をウオーターニードリングで複合一体化させて、上記不織布の両面側に繊維集合体(片面坪量15g/m2 、両側の合計が30g/m2 )が積層されてなる本発明の布帛を製造した。
得られた布帛は、良好な伸縮性を有しており、風合いに優れたものであった。
図1は、本発明に用いられる碁盤目状のシートの構造を模式的に示す平面図である。 図2(a)及び(b)は、本発明の布帛の一形態を示す幅方向断面図である。 図3は、本発明の使い捨ておむつの一形態における裏面シート側を示す一部破断平面図である。 図4は、図3に示す使い捨ておむつにおけるおむつ止着手段としてのファスニングテープを示す拡大斜視図である。 図5は、本発明に用いられるおむつ止着手段としてのファスニングテープの他の形態を示す拡大斜視図である。
符号の説明
1 碁盤目状のシート
2 緯糸
3 経糸
4 接合点
5 開口部
10a,10b 布帛
11 繊維集合体
12 ネット状シート
21 使い捨ておむつ
22 表面シート
23 裏面シート
24 吸収体
30 ファスニングテープ
31 テープ本体
32 基端部
33 先端部
34 摘み部

Claims (6)

  1. 伸縮弾性を有するネット状シートと、該ネット状シートの少なくとも片面側に積層された繊維集合体とからなることを特徴とする布帛。
  2. 上記ネット状シートが、多数の弾性糸を具備してなることを特徴とする請求項1記載の布帛。
  3. 上記ネット状シートが、上記弾性糸からなる不織布であることを特徴とする請求項2記載の布帛。
  4. 上記ネット状シートが、上記弾性糸を少なくとも緯糸に用いてなる碁盤目状のシートであることを特徴とする請求項2記載の布帛。
  5. 上記ネット状シートが、弾性フィルムを細くスリットしてなる多数の弾性体を碁盤目状に配してなる碁盤目状のシートであることを特徴とする請求項1記載の布帛。
  6. 上記ネット状シートが、発泡シートであることを特徴とする請求項1記載の布帛。

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