JPH09291485A - 布帛及び使い捨ておむつ - Google Patents

布帛及び使い捨ておむつ

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JPH09291485A
JPH09291485A JP8101678A JP10167896A JPH09291485A JP H09291485 A JPH09291485 A JP H09291485A JP 8101678 A JP8101678 A JP 8101678A JP 10167896 A JP10167896 A JP 10167896A JP H09291485 A JPH09291485 A JP H09291485A
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JP
Japan
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sheet
net
elastic
diaper
present
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JP8101678A
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English (en)
Inventor
Shinya Sato
信也 佐藤
Tetsuya Masuki
哲也 舛木
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸縮弾性を有し、嫋やかで膚触りに優れた
布帛を提供すること、及びフィット性に優れた使い捨て
おむつを提供すること。 【解決手段】 伸縮弾性を有するネット状シート11
と、該ネット状シート11の少なくとも片面側に積層さ
れた繊維集合体12とからなることを特徴とする布帛1
0、及び液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シー
ト及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を具備
し、背側部におむつ止着手段が配された展開型の使い捨
ておむつにおいて、上記おむつ止着手段は、上記布帛を
用いて形成されていることを特徴とする使い捨ておむ
つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産性に優れた、
伸縮弾性を有する布帛及び使い捨ておむつ用止着テープ
システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明の解決しようとする課題】従来よ
り、使い捨ておむつなどの吸収性物品や、貼布剤、手術
用の衣類に、伸縮性を有する布帛が用いられていた。上
記布帛としては、従来は、下記する構成のものが用いら
れていた。即ち、熱可塑性エラストマーをスパンボン
ド、メルトブローン等で直接シート化した伸縮性不織布
や、通常の不織布等にあらかじめ伸長したエラストマー
フィルムを貼り合わせた積層シート等が用いられてい
た。
【0003】しかし、このような布帛においては、下記
する問題があった。即ち、熱可塑性エラストマーを直接
シート化した上記伸縮性不織布は、手触りが悪く、直接
膚に触れるところには用いることができないという問題
があった。また、上記積層シートでは、ゴワつきがでた
り、加工性が悪いという問題があり、更には、加工工程
が多いためコスト高になるという問題もある。
【0004】また、使い捨ておむつとしては、使用時に
おむつの背側と腹側とを止着するいわゆる展開型のおむ
つが多用されている。そして、このような展開型の使い
捨ておむつにおいては、腹側と背側とを止着するため
に、その背側部に止着テープ等の止着手段が設けられて
いた。しかし、従来の止着テープ等の止着手段では、一
旦止着テープで止着してしまうと該止着テープがおむつ
の周方向への弾性力を有していないため、おむつ全体に
おけるおむつの周方向へのフィット性が十分でないとい
う問題があった。
【0005】従って、本発明の目的は、伸縮弾性を有
し、嫋やかで膚触りに優れた布帛を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、フィット性に優れた使
い捨ておむつを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解消すべく鋭意検討した結果、弾性を有するネット状
シートと繊維集合体とを積層してなる布帛が上記目的を
達成しうることを知見した。
【0007】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、伸縮弾性を有するネット状シートと、該ネット状
シートの少なくとも片面側に積層された繊維集合体とか
らなることを特徴とする布帛を提供するものである。
【0008】また、本発明は、上記ネット状シートが、
多数の弾性糸を具備してなる上記布帛を提供するもので
ある。また、本発明は、上記ネット状シートが、上記弾
性糸からなる不織布である上記布帛を提供するものであ
る。また、本発明は、上記ネット状シートが、上記弾性
糸を少なくとも緯糸に用いてなる碁盤目状のシートであ
る上記布帛を提供するものである。また、本発明は、上
記ネット状シートが、弾性フィルムを細くスリットして
なる多数の弾性体を碁盤目状に配してなる碁盤目状のシ
ートである上記布帛を提供するものである。また、本発
明は、上記ネット状シートが、発泡シートである上記布
帛を提供するものである。
【0009】また、本発明は、液透過性の表面シート、
液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在された液
保持性の吸収体を具備し、背側部におむつ止着手段が配
された展開型の使い捨ておむつにおいて、上記おむつ止
着手段は、上記布帛を用いて形成されていることを特徴
とする使い捨ておむつを提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の布帛について更に
詳細に説明する。本発明の布帛は、伸縮弾性を有するネ
ット状シートと、該ネット状シートの少なくとも片面側
に積層された繊維集合体とからなることを特徴とする。
【0011】本発明において用いられる上記ネット状シ
ートとしては、多数の弾性糸を具備してなるものを挙げ
ることができ、具体的には、上記弾性糸からなる不織
布、及び上記弾性糸を少なくとも緯糸に用いてなる碁盤
目状のシート等が挙げられる。また、上記ネット状シー
トとしては、弾性フィルムを細くスリットしてなる多数
の弾性体を碁盤目状に配してなる碁盤目状のシートや、
発泡シート等を用いることもできる。
【0012】上記弾性糸、上記弾性フィルム及び上記発
泡シートの形成材料としては、天然ゴム、イソプレンゴ
ム、ブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエン、スチレ
ン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴ
ム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ウレタン
ゴム、及び熱可塑性エラストマーとして知られている各
種ゴム、例えば、ウレタン系、スチレン系、エステル
系、オレフィン系、アミド系のハードセグメントを有す
るゴムや、エチレン−α−オレフィン共重合体等を好ま
しく挙げることができる。また、これらの中でも、シク
ロペンタジエニル錯体を触媒として用いて形成されてな
るエチレン−α−オレフィン共重合体が特に好ましく用
いられる。
【0013】以下に、本発明において特に好ましく用い
られる上記のシクロペンタジエニル錯体を触媒として用
いて形成されてなるエチレン−α−オレフィン共重合体
について詳述する。
【0014】上記エチレン−α−オレフィン共重合体に
おいて、エチレンと共重合させるα−オレフィンとして
は、炭素数が3〜30のα−オレフィン、具体的には例
えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘ
キセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4−メチルペン
テン−1、4−メチルヘキセン−1、4,4−ジメチル
ペンテン−1、オクタデセン等が挙げられる。これらの
中でも1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4
−メチルペンテン−1が好ましく用いられる。
【0015】また、上記エチレン−α−オレフィン共重
合体において、エチレンとα−オレフィンとを共重合さ
せる際に触媒として用いられる上記シクロペンタジエニ
ル錯体としては、特開平4−253711号公報、特開
平4−279592号公報、特表平6−503585号
公報、特開平3−188092号公報、特開昭61−1
30314号公報、同60−35006号公報、同58
−19309号公報、同60−35008号公報、特開
平3−163088号公報、ヨーロッパ特許第277,
004号明細書、国際公開WO92/01723号公報
等に記載されている、通常、オレフィン類の重合に際し
て用いられるものが特に制限なく用いられる。また、上
記シクロペンタジエニル錯体には、通常用いられる助触
媒を通常の使用量の範囲で使用することもできる。
【0016】上記エチレン−α−オレフィン共重合体に
おけるエチレンとα−オレフィンとの配合割合は、エチ
レンが好ましくは40〜98重量%、α−オレフィンが
好ましくは60〜2重量%である。
【0017】上記エチレン−α−オレフィン共重合体
は、エチレンとα−オレフィンとを、シクロペンタジニ
エル錯体の存在下に、100〜3,000kg/c
2 、好ましくは300〜2,000kg/cm2 、1
25〜250℃、好ましくは150〜200℃の温度で
高圧イオン重合法により重合する等して、製造すること
ができる。
【0018】また、エチレン−α−オレフィン共重合体
のMFR(JIS K−7210;190℃、2.16
kg荷重で測定)は、好ましくは0.01〜300g/
10分、更に好ましくは0.1〜150g/10分、特
に好ましくは0.5〜30g/10分である。
【0019】上記エチレン−α−オレフィン共重合体
は、その密度が0.90g/cm3 以下であるのが好ま
しく、0.880〜0.860g/cm3 であるのが更
に好ましい。上記密度が.90g/cm3 を超えると、
引張強度および風合い(吸収性物品等に用いた場合には
フィット性)が低下するので、好ましくない。ここで、
上記密度は、通常公知のポリマーの密度測定と同様にし
て測定されるものである。
【0020】また、上記エチレン−α−オレフィン共重
合体は、その永久歪みが好ましくは50%以下、更に好
ましくは0〜30%であり、ヒステリシス比が好ましく
は5.0以下、更に好ましくは1.0〜3.5のエチレ
ン−α−オレフィン共重合体である。上記永久歪みが5
0%以下であることにより、本発明の布帛を各種製品に
用いた際における固定可能領域を広くすることができ、
上記ヒステリシス比が5.0以下であることにより、応
答性が良くなる。一方、上記永久歪みが50%を超える
と又は上記ヒステリシス比が5.0を超えると、得られ
る布帛を吸収性物品に用いた場合に、形成されるギャザ
ー部の体に対するフィット性が低下する等するため、好
ましくない。
【0021】上記永久歪み及び上記ヒステリシス比は、
それぞれ、下記の如くして測定されるものである。 永久歪みの測定法;下記のヒステリシス比の測定法と同
様にして、試料を100%延伸した後初期のチャック間
距離とした際の試料の長さを測定し、100%延伸した
場合の初期長さ(初期のチャック間距離)に対する弛緩
できない長さ(初期長さよりも伸びて長くなった部分の
長さ)の割合(%)を求め、これを永久歪みとした。 ヒステリシス比の測定法;各試料の伸縮性を調べる為、
積算装置付伸長試験機を使って、ヒステリシス比を測定
した。即ち、上記形成材料(エチレン−α−オレフィン
共重合体)により作成した試料(シート)をJIS L
1015、L1096に基づいてセットして、次いで、
各試料を300mm/minの速度で100%延伸して
延伸曲線を作成し、引き続き同じ速度で緩めてチャック
間が初めの長さの100mmになった所で緩めるのを止
めて弛緩曲線を作成し、各々延伸曲線下及び弛緩曲線下
の面積を測定し、これらを次式に代入して、ヒステリシ
ス比を算出した。 ヒステリシス比=延伸曲線下の面積/弛緩曲線下の面積 ここで、真のエラストマーのヒステリシス比は、1.0
であるため、試料のヒステリシス比を測定した場合にヒ
ステリシス比が5未満である場合が、種々用途において
特に良好である。
【0022】次いで、上記不織布、碁盤目状のシート及
び発泡シートについて説明する。上記不織布の形成材料
としての上記弾性糸は、繊度0.1〜30デニールであ
るのが好ましく、上記碁盤目状のシートの形成材料であ
る場合には、繊度0.01〜2mmであるのが好まし
い。
【0023】このような弾性糸は、「高分子加工、One
Point ファイバーをつくる」(共立出版株式会社、
1992年10月15日発行)及び「プラスチック加工
の基礎」(社団法人高分子学会、1982年3月25日
発行)に記載の公知のフィラメント成形法に従って、上
記形成材料を加工することにより容易に製造できる。
【0024】そして、上記不織布は、上記弾性糸から形
成されていれば特に制限されないが、該弾性糸を、通常
のスパンボンド法又はメルトブロー法等の方法により不
織布化したものを好ましく用いることができる。また、
上記弾性糸は2種以上を混合して用いることもできる。
特に、本発明において上記不織布は、安全性、伸縮背物
性等の点から、上記エチレン−α・オレフィン共重合体
からなる弾性糸を用いて形成されてなるのが好ましい。
上記ネット状シートとして上記不織布を用いる場合、該
不織布は、その厚さが0.1〜2mmであるのが好まし
く、坪量が5〜50g/m2 であるのが好ましい。
【0025】また、上記弾性糸からなる上記碁盤目状の
シートについて、図1を参照して説明すると、該碁盤目
状のシート1は、多数の上記弾性糸を、複数の緯糸2と
複数の経糸3とを構成するように配することにより、碁
盤目状に配してなるものである。即ち、該碁盤目状のシ
ート1は、複数の上記弾性糸からなる緯糸2と複数の該
弾性糸からなる経糸3とを、該緯糸2と該経糸3とによ
り両者が略直行してなる多数の接合点4が形成されるよ
うに配してなり、各弾性糸間に開口部5が形成されてな
るものである。
【0026】上記ネット状シートとして上記弾性糸から
なる上記碁盤目状のシートを用いる場合、該碁盤目状の
シートは、その厚さが0.01〜2mmであるのが好ま
しく、坪量が1〜50g/m2 であるのが好ましい。ま
た、上記開口部5の開孔面積は、1〜200mm2 であ
るのが好ましく、また、該開口部5の開孔面積率は、碁
盤目状のシート全体の面積に対して、50〜99%であ
るのが好ましい。
【0027】このような上記弾性糸からなる上記碁盤目
状のシートは、特開昭49−118963号公報、特開
昭49−62771号公報等に開示されている方法によ
り製造できる。尚、図1に示す形態においては、経糸と
緯糸との両方が上記弾性糸により形成されたものを例示
して説明したが、特に両方が上記弾性糸により形成され
ている必要はなく、何れか一方が上記弾性糸により形成
されていればよい。また、本発明においては、上記の碁
盤目状のシートは、少なくとも上記緯糸は上記弾性糸に
より形成されているのが好ましく、更に両方が上記弾性
糸により形成されているのが好ましい。上記弾性糸を何
れか一方に用いる場合には、他方は、通常の糸を特に制
限なく用いることができる。
【0028】また、本発明において上記ネット状シート
として用いられる、弾性フィルムを細くスリットしてな
る弾性体を碁盤目状に配してなる碁盤目状のシートは、
上記弾性糸からなる上記碁盤目状のシートと同様の構造
を有してなるものである。上記形成材料から上記弾性フ
ィルムを製造するには、上記形成材料を用いて、公知の
Tダイ法やインフレーション法、及び「プラスチック加
工の基礎」(社団法人高分子学会、1982年3月25
日発行)に記載されているフィルム加工の方法に従って
行うことができる。また、上記弾性体は、細帯状又はひ
も状であるのが好ましく、その幅は0.1〜10mmで
あるのが好ましい。
【0029】そして、上記ネット状シートとして上記弾
性体からなる上記碁盤目状のシートを用いる場合、該碁
盤目状のシートは、その厚さが0.01〜1mmである
のが好ましく、坪量が1〜50g/m2 であるのが好ま
しい。また、上記開口部5の開孔面積は、1〜200m
2 であるのが好ましく、また、該開口部5の開孔面積
率は、碁盤目状のシート全体の面積に対して、30〜8
0%であるのが好ましい。
【0030】上記の弾性体からなる碁盤目状のシート
は、以下のようにして製造することができる。フィルム
を細幅にスリットして細帯状の弾性体を得、得られた弾
性体を、経糸と緯糸とを形成するように配列せしめ、交
点を接合する。接合方法は、熱融着、接着剤等の方法に
よることができる。尚、上記弾性体は、経糸又は緯糸の
何れか一方にのみ用いても良く、この場合他方の形成材
料としては、通常の細帯状又はひも状の成形体を特に制
限なく用いることができる。
【0031】また、本発明において用いられる上記発泡
シートは、「プラスチック加工の基礎」(社団法人高分
子学会、1982年3月25日発行)又は「発泡プラス
チックス技術総覧」(株式会社情報開発、平成元年7月
30日発行)に記載があるように、上記形成材料につい
て、電子線架橋、化学架橋等により架橋を行った後、更
に、得られた架橋体を種々の方法により発泡させる等し
て得ることができる。
【0032】また、上記発泡シートの厚さは0.1〜5
mmであるのが好ましく、坪量は10〜100g/m2
であるのが好ましい。
【0033】尚、本発明においては、上記形成材料に、
各種の滑剤や、アンチブロッキング剤を本発明の所望の
効果を損なわない範囲で配合して用い、上記不織布、上
記碁盤目状のシート及び上記発泡シートを形成してもよ
い。
【0034】また、本発明において用いられる上記繊維
集合体における構成繊維としては、ポリオレフィン、ポ
リエステル、ポリアミド、コットン、レーヨン等が挙げ
られ、使用に際しては単独又は混合物として使用でき
る。そして、上記繊維集合体は、上記構成繊維を、常法
に従ってウエブとすることにより得られるものである。
また、上記繊維集合体の厚さは、0.1〜2mmである
のが好ましく、また、その坪量は、10〜100g/m
2 であるのが好ましい。
【0035】次に、図2を参照して本発明の布帛につい
て詳述する。本発明の布帛10aは、図2(a)に示す
ように、ネット状シート12の片面側に繊維集合体11
が積層されている。尚、上記布帛10aにおいて、上記
ネット状シート12と上記繊維集合体11との界面13
は、該ネット状シート12と該繊維集合体11とが、相
互に絡んだ状態になされていている。また、図2(b)
に示す本発明の布帛10bは、ネット状シート12の両
面側に繊維集合体11が積層されている。
【0036】上記布帛全体の厚さは、0.1〜2mmで
あるのが好ましく、坪量は、10〜150g/m2 であ
るのが好ましい。また、上記布帛において、上記ネット
状シートと上記繊維集合体とは、両者の坪量の割合が、
上記ネット状シートの坪量:上記繊維集合体の坪量(重
量比)=1〜2:2〜10となるようになされているの
が好ましい。また、上記布帛における上記ネット状シー
トの厚さと上記繊維集合体の厚さとの比は、1:1〜
1:20とするのが好ましい。
【0037】また、本発明の布帛の永久歪みは、0〜5
0%であるのが好ましく、上記ヒステリシス比は、1.
0〜5.0であるのが好ましい。なお、上記永久歪みと
上記ヒステリシス比とは、上述した測定方法に従って測
定されるものである。
【0038】本発明の布帛は、下記の如くして製造され
る。即ち、ネット状シートの片面あるいは両面にカード
ウエブ(繊維積層体の前駆体)を積層した後、高圧水流
により各々を交絡させ一体化することにより製造でき
る。
【0039】本発明の布帛は、使い捨ておむつなどの吸
収性物品における止着テープシステム用等の構成材料、
パンツ型おむつのサイドパネルや腰部帯状止着システム
の構成材料等に用いることができる。
【0040】次いで、本発明の使い捨ておむつの一形態
について、図面を参照して詳述する。ここで、図3は、
本発明の使い捨ておむつの一形態における裏面シート側
を示す一部破断平面図であり、図4は、図3に示す使い
捨ておむつにおけるファスニングテープを示す拡大斜視
図である。また、図5は、本発明に用いられるファスニ
ングテープの他の形態を示す拡大斜視図である。
【0041】図3に示す本形態の使い捨ておむつ101
は、液透過性の表面シート102、液不透過性の裏面シ
ート103及び両シート102,103間に介在された
液保持性の吸収体104を具備し、背側部Bの左右両側
縁部B1,B2に、おむつ止着手段としての一対のおむ
つ止着用のファスニングテープ10が配されている。ま
た、腹側部Aの略中央部には、上記ファスニングテープ
止着用のランディングテープ109が設けられている。
【0042】また、上記表面シート102上には、防漏
シート108aをおむつの外方側に固定して形成され
た、おむつの内方側に自由端108bを有する立体ガー
ド108が配されている。尚、上記防漏シートとしては
通常公知のものを特に制限なく用いることができるが、
疎水性不織布や撥水処理された不織布などが好ましく用
いられる。このような構成は、従来の使い捨ておむつと
同様であり、各部材も公知の材料を特に制限なく用いて
形成することができる。
【0043】そして、上記ファスニングテープ110
は、上記の本発明の布帛116〔図2(b)に示す布
帛〕(図4参照)を用いて形成されている。
【0044】更に詳述すると、上記ファスニングテープ
110は、テープ本体111と、おむつの表面シート1
02に固着され、表面が剥離自在になされており、非使
用時において、上記係止部113の粘着剤が塗布された
面を当接させて該面を保護するリリーステープ(図示せ
ず)とからなる。また、上記テープ本体111は、図3
に示すように、裏面シート103に固着された基端部1
12と、一面(表面シート側)に粘着剤が塗布されて形
成された係止部113と、上記布帛116(図4参照)
が配されて形成された伸縮部115と、先端を折り返し
て形成された摘み部114とからなる。上記ファスニン
グテープ110の構造について、図2を参照して更に詳
述すると、上記基端部112と上記伸縮部115とは、
同じ材料により一体に形成されており、上記伸縮部11
5と上記係止部113とは、接合部118を介して連結
されている。
【0045】そして、上記基端部112と上記伸縮部1
15とは、図2(b)に示す本発明の布帛116、即
ち、ネット状シート12の両面に繊維積層体11が配さ
れてなる布帛116により形成されている。
【0046】また、上記係止部113は、通常のファス
ニングテープに用いられているフィルムシート及び粘着
剤により形成されている。また、上記接合部118は、
通常の接合方法を特に制限なく用いて上記伸縮部115
と上記係止部113とを接合することにより形成される
が、本形態においては、上記伸縮部115の一端と上記
係止部13の一端とを部分的に加熱融着させる等して部
分的に接着することにより接合している。
【0047】また、上記基端部112は、部分的に加熱
融着させる等して部分的に接着することにより上記背側
部に接合しても良く、また、ヒートエンボスや超音波シ
ールなどにより接合してもよい。
【0048】また、おむつの着用時において着用者のウ
エストに位置するウエスト部105及び脚周りに位置す
るレッグ部106にも、それぞれ、弾性部材120,1
30が配されており、該弾性部材120、130も上記
エチレン−α・オレフィンにより形成されている。ま
た、上記立体ガード108においても、その上記自由端
108bには、上記のエチレン−α・オレフィン共重合
体からなる弾性部材140が配されている。上記弾性部
材140は、該立体ガード108におけるおむつの内方
側の自由端108bにおいて、上記防漏シート108a
の端縁側を管状に折り返すことより、該防漏シート10
8aにより被覆されて配されている。
【0049】本形態の使い捨ておむつは、上述の如く構
成されているので、上記テープ本体111の係止部11
3を伸ばしておむつの止着をすることができ、フィット
性に優れ、漏れ防止性に優れると共に、装着中に上記フ
ァスニングテープが装着者の当たっても皮膚刺激性の少
ないものである。また、上記エチレン−α・オレフィン
共重合体が成形加工性に富み、生産性にも優れる。
【0050】次に、図3を参照して、本発明の使い捨て
おむつに用いられる止着手段としてのファスニングテー
プの他の形態について詳述する。図3に示す形態のファ
スニングテープ110Aは、基端部112が幅広となさ
れており、また、伸縮部115が基端部112側に向か
うに従って幅広となるように形成されており、これによ
ってフィット性が更に向上されている。尚、これ以外の
点は、全て上述した図1及び2に示す形態のファスニン
グテープと同じであり、上述した説明が適宜適用され
る。
【0051】尚、本発明の使い捨ておむつは、図1に示
す形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々変更が可能である。例えば、上記ファスニングテー
プ10は、その全部が上記エチレン−α・オレフィン共
重合体により形成されていてもよく、即ち、全体が伸縮
部になされていても良い。また、上記ファスニングテー
プ110としては、上述の粘着剤に代えて、その係止手
段として、上記係止部の表面側(おむつの表面シート
側)に、機械的ファスナーの凸部材又は凹部材を具備し
ていてもよい。この際用いられる上記凸部材又は凹部材
としては、通常の凸部材及び凹部材を特に制限なく用い
ることができる。また、上記係止手段として上記凸部材
を用いた場合には、上記ランディングテープ109が凹
部材であり、上記係止手段として上記凹部材を用いた場
合には、上記ランディングテープ109が凸部材であ
る。
【0052】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが本発明はこれに限定されるものではない。 〔実施例〕MFR=15g/10分、密度0.870の
エチレン−α・オレフィン共重合体を用いて繊度3デニ
ールの弾性糸を用いて、通常のスパンボンド法に従っ
て、ネット状シートとしての不織布(坪量30g/
2 )を製造した。得られた不織布の両面側に、多数の
ポリプロピレン(PP)繊維(繊度2デニール)をウオ
ーターニードリングで複合一体化させて、上記不織布の
両面側に繊維集合体(片面坪量15g/m2 、両側の合
計が30g/m2 )が積層されてなる本発明の布帛を製
造した。得られた布帛は、良好な伸縮性を有しており、
風合いに優れたものであった。
【0053】
【発明の効果】本発明の布帛は、膚触り、柔軟性、伸縮
性に優れたものである 本発明の使い捨ておむつは、フィット性に優れ、漏れ防
止性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に用いられる碁盤目状のシート
の構造を模式的に示す平面図である。
【図2】図2(a)及び(b)は、本発明の布帛の一形
態を示す幅方向断面図である。
【図3】図3は、本発明の使い捨ておむつの一形態にお
ける裏面シート側を示す一部破断平面図である。
【図4】図4は、図3に示す使い捨ておむつにおけるお
むつ止着手段としてのファスニングテープを示す拡大斜
視図である。
【図5】図5は、本発明に用いられるおむつ止着手段と
してのファスニングテープの他の形態を示す拡大斜視図
である。
【符号の説明】
1 碁盤目状のシート 2 緯糸 3 経糸 4 接合点 5 開口部 10a,10b 布帛 11 繊維集合体 12 ネット状シート 21 使い捨ておむつ 22 表面シート 23 裏面シート 24 吸収体 30 ファスニングテープ 31 テープ本体 32 基端部 33 先端部 34 摘み部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮弾性を有するネット状シートと、該
    ネット状シートの少なくとも片面側に積層された繊維集
    合体とからなることを特徴とする布帛。
  2. 【請求項2】 上記ネット状シートが、多数の弾性糸を
    具備してなることを特徴とする請求項1記載の布帛。
  3. 【請求項3】 上記ネット状シートが、上記弾性糸から
    なる不織布であることを特徴とする請求項2記載の布
    帛。
  4. 【請求項4】 上記ネット状シートが、上記弾性糸を少
    なくとも緯糸に用いてなる碁盤目状のシートであること
    を特徴とする請求項2記載の布帛。
  5. 【請求項5】 上記ネット状シートが、弾性フィルムを
    細くスリットしてなる多数の弾性体を碁盤目状に配して
    なる碁盤目状のシートであることを特徴とする請求項1
    記載の布帛。
  6. 【請求項6】 上記ネット状シートが、発泡シートであ
    ることを特徴とする請求項1記載の布帛。
  7. 【請求項7】 液透過性の表面シート、液不透過性の裏
    面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体
    を具備し、背側部におむつ止着手段が配された展開型の
    使い捨ておむつにおいて、 上記おむつ止着手段は、請求項1記載の布帛を用いて形
    成されていることを特徴とする使い捨ておむつ。
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