JP3887756B2 - 医薬的に有用なベンゾモルファン誘導体製造の中間体であるノルベンゾモルファン、特に(−)−(1r,5s,2”r)−3’−ヒドロキシ−2−(2−メトキシプロピル)−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファンの製造法 - Google Patents

医薬的に有用なベンゾモルファン誘導体製造の中間体であるノルベンゾモルファン、特に(−)−(1r,5s,2”r)−3’−ヒドロキシ−2−(2−メトキシプロピル)−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファンの製造法 Download PDF

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Description

本発明は、医薬的に有用なベンゾモルファン誘導体製造の中心的中間体である一般式のノルベンゾモルファン、特に(−)−(1R,5S,2”R)−3’−ヒドロキシ−2−(2−メトキシプロピル)−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファンまたは〔(−)−(2R,6S,2’R)−3−(2−メトキシプロピル)−6,11,11−トリメチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノ−ベンゾ〔α〕オキサシン−9−オール〕(BIII 277)の新規な製造法に関する。
Figure 0003887756
式中、R1は水素、C1-6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-8アルコキシ、酸素を介して結合したベンゾイル基、直鎖もしくは分岐鎖低級C1-6アルキル基を有するアルキルカルボキシル基(ここでアルキル基は任意に同一または異なる1個以上のハロゲン原子で置換されてもよい。)、ニトロ、シアノ、NH2,NH(C1-8アルキル),N(C1-8アルキル)2(ここでアルキル基は同一でも異なってもよい。)、NH−アシル−(1-8アルキル)(ここでアシル基はベンゾイル基かまたは直鎖もしくは分岐鎖C1-6低級アルキル基を有するアルキルカルボニル基であり、アルキル基は任意に同一または異なる1個以上のハロゲン原子で置換されてもよい。)を意味する。
特記しない限り、一般的定義は以下のとおりである。
1-6アルキルまたはC1-8アルキルは、一般に任意に1個以上の同一または異なるハロゲン原子、好ましくはフッ素で置換されてもよい直鎖もしくは分岐鎖炭化水素基を意味する。以下の炭化水素基を例として挙げることができる。
メチル,エチル,プロピル,1−メチルエチル(イソプロピル),ブチル,1−メチルプロピル,2−メチルプロピル,1,1−ジメチルエチル、ペンチル,1−メチルブチル,2−メチルブチル,3−メチルブチル,1,1−ジメチルプロピル,1,2−ジメチルプロピル,2,2−ジメチルプロピル,1−エチルプロピル,ヘキシル,1−メチルペンチル,2−メチルペンチル,3−メチルペンチル,4−メチルペンチル,1,1−ジメチルブチル,1,2−ジメチルブチル,1,3−ジメチルブチル,2,2−ジメチルブチル,2,3−ジメチルブチル,3,3−ジメチルブチル,1−エチルブチル,2−エチルブチル,1,1,2−トリメチルプロピル,1,2,2−トリメチルプロピル,1−エチル−1−メチルプロピルおよび1−エチル−2−メチルプロピル。特記しない限り、メチル,エチル,プロピルおよびイソプロピルのような炭素数1〜3の低級アルキル基が好ましい。
アシルは、一般にベンゾイルか、またはカルボニル基を介して結合した炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖低級アルキルのアルキルカルボニル基(ここでアルキル基は任意に1個以上の同一または異なるハロゲン原子で置換されていてもよい。)を意味する。炭素数4までのアルキル基が好ましい。例としては、アセチル,トリフルオロアセチル,エチルカルボニル,プロピルカルボニル,イソプロピルカルボニル,ブチルカルボニルおよびイソブチルカルボニルを含む。アセチル基が特に好ましい。
前に述べたベンゾモルファン誘導体は、神経変質性障害および各種起源の脳虚血症の治療のための高度に有望な活性物質を構成する。例としててんかん状態、高血糖症、低酸素症、無酸素症、脳外傷、脳浮腫、無定形側方硬化症、ハンチントン病、アルツハイマー病、低血圧症、心梗塞、脳発作および周産期窒息がある。
コード番号BIII 277のベンゾモルファン誘導体および関連ベンゾモルファン類は、特にドイツ公開特許公報DE−OS4121821に詳細に記載されている。
加えて、ベンゾモルファン誘導体の他の合成方法が先行技術(ドイツ公開特許公報2027077,公開ヨーロッパ特許出願0004960)に知られている。しかしながらDE−OS4121821を除いて、これら公報は単に、分割しそして最終的に望まない異性体50%を捨てなければならないラセミ体の合成方法を記載するだけである。さらにいくつかのステップにおいてレジオ異性体生成の危険がある。
それ故本発明の目的は、先行技術から既知の方法の欠点を克服し、そして一方では基本ベンゾモルファン構造の合成の間レジオ異性体の生成を回避し、他方では薬理学的に活性は立体異性体を高収率で得ることを可能にする製造方法を提供することである。
この目的は、以下に記載する方法、そして特に実施例に記載したプロセスステップによって達成される。本発明に関連する種々の他の追加の特徴、具体例等は、当業者には以下の説明から明らかになり、そして例示として本発明の現在好ましい具体例を例証する実施例を参照してさらに容易に理解されるであろう。しかしながら、実施例および関連する説明は例証および説明の目的のみで提供され、本発明を特に(−)−(2R,6S,2’R)−3−(2−メトキシプロピル)−6,11,11−トリメチル−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−2,6−メタノ−ベンゾ〔α〕オキサシン−9−オール(BIII 277)へ限定するものと考えてはならないことを明示的に指摘する。
先行技術から既知の方法とは対照的に本発明は、第1工程において適切に置換されたベンジルシアナイド誘導体(2),例えばBIII 277の製造においてはm−メトキシベンジルシアナイドをブロモイソ酪酸エチル(3)と反応させ、対応する置換3−アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル(4)、BIII 277の製造において3−アミノ−4−(3−メトキシフェニル)−2,2−ジメチルブタン酸エチルを得る改良された製造法を提案する。
Figure 0003887756
このように、本発明によって提案された方法は、DE−OS 2027077では4ステップを必要とするけれども、安価な出発原料から出発して1工程でこの先行技術から知られた3−アミノジメチルブタン酸前駆体を合成することを可能とする。
レフォルマトスキー反応のタイプであるこの反応を実施するため、アルキルハロシラン、好ましくはトリアルキルクロロシラン、最も好ましくはトリメチルクロロシランと、亜鉛末とが、選んだ反応条件下不活性な溶媒、好ましくはエーテルもしくはハロゲン化炭化水素、最も好ましくはジクロロメタンへ加えられる。混合物を不活性極性溶媒、好ましくは環状エーテル、最も好ましくはテトラヒドロフランで希釈した後、反応混合物は好ましくは還流温度へ加熱され、そしてブロモイソ酪酸エチル(3)と適切に置換されたベンジルシアナイド(2)の混合物と混合され、そして好ましくは還流温度へさらに加熱される。反応混合物を冷却し、そして亜鉛末を濾去した後、混合物はイミノ基の還元に選択的な還元剤、好ましくは錯塩アルカリ金属ボロハイドライド誘導体、最も好ましくはナトリウムシアノボロハイドライドと、そして次にアルカノール、好ましくは直鎖もしくは分岐鎖C1-4アルコール,最も好ましくはエタノールと混合される。次に塩基性化合物の水溶液、好ましくはアンミニア溶液、最も好ましくは濃厚アンミニア溶液が加えられ、そして反応混合物の有機相が分離される。乾燥および減圧下蒸発後、残った残渣を不活性溶媒、好ましくは脂肪族または芳香族炭化水素、最も好ましくはトルエン中へ取り、そして酸水溶液、好ましくは無機酸、最も好ましくは2N塩酸で抽出する。最後に水相を塩基性化合物の水溶液、好ましくはアンモニア溶液、最も好ましくは濃厚アンモニア溶液でアルカリ性とし、水不混和性有機溶媒、好ましくはハロロゲン化炭化水素、最も好ましくはジクロロメタンで抽出する。このようにして得た抽出液を乾燥しそして蒸発し、3−アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル(4)が単離される。
今や驚くべきことに、この反応ステップにおいてC−C連結反応およびイミノ基のアミンへの還元は、接触還元では必要なように最初イミンを単離しそして精製することなしに、単一工程において実施できることが発見された。これはその発生が慣用の水性処理の間収率の減少へ導く加水分解産物の生成を回避するであろう。
反応の第二段階において、3−アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体(4)をアクリル酸エチルと反応させ、対応する3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体(5)、BIII 277製造の場合はこれは例えば3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−4−(3−メトキシフェニル)−2,2−ジメチルブタン酸エチル(R2=CH3O)を得る。
Figure 0003887756
このマイケル付加を実施するため、3−アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体(4)は、アクリル酸エチルと共に選んだ反応条件下不活性な反応媒体、好ましくは直鎖もしくは分岐鎖C1-4アルカノール、最も好ましくはエタノール中に溶解し、そして好ましくは還流温度へ加熱される。反応終了後溶媒を減圧下除去し、生成した3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル(5)を単離する。
後続の第3反応工程において、先行反応工程から得られた3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体(5)、例えばBIII 277製造の場合3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−4−(3−メトキシフェニル)−2,2−ジメチルブタン酸エチルは環化され、対応するピペリドン、BIII 277製造の場合は5−カルボエトキシ−3,3−ジメチル−2−(3−メトキシフェニル)メチル−4−ピペリドン(6)を生成する。
Figure 0003887756
ディークマンエステル縮合タイプであるこの環化工程を実施するため、3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体(5)は、環化の条件下で不活性な溶媒、好ましくは脂肪族または芳香族炭化水素、最も好ましくはトルエンに溶解され、そして塩基性化合物、好ましくは分岐鎖もしくは非分岐鎖C1-4アルコールのアルカリ金属アルコキサイド、最も好ましくはカリウムt−ブトキサイドの存在下還流温度へ加熱され、そしてこの温度で揮発性の反応混合物成分は例えば共沸反応範囲内の蒸留によって除去される。反応終了後反応混合物は加水分解され、そして酸性化合物の水溶液、好ましくは水性無機酸、最も好ましくは濃塩酸が加えられる。次にこの条件で不活性な抽出剤、好ましくはジアルキルエーテル、最も好ましくはジエチルエーテルが加えられ、そして塩基性化合物の水溶液、好ましくはアンモニア水溶液、最も好ましくは濃厚アンモニア溶液と混合される。有機相を分離し、そして水相を完全に抽出した後、合併した有機抽出液を水洗し、減圧下蒸発乾固し、生成したタイプ6のピペリドン、すなわちBIII 277製造の場合5−カルボエトキシ−3,3−ジメチル−2−(3−メトキシフェニル)メチル−4−ピペリドンを単離する。代わりに、上に記載したディークマン縮合はハロゲン化炭化水素中、好ましくはジクロロメタン中四塩化チタンを使用して実施することもできる。M.N.Deshmukh et al.,Synth.Commun.25(1995)177.
第4反応工程において、ピペリドン誘導体(6)はアルカリ性または酸性条件下で鹸化され、そして脱カルボキシル化され、対応する3,3−ジメチル−4−ピペリドン誘導体(7)が得られる。反応条件の選択は出発原料の化学的性質に依存し、このため例えばBIII 277を製造する時は反応はアルカリ性鹸化の条件下で行われ、2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−ピペリドンを生成し、これは酸付加塩の形、好ましくはそのハロゲン化水素塩の形で単離することができる。
Figure 0003887756
この目的のため、ピペリドンエステル誘導体(6)は、極性水性溶媒もしくは溶媒混合物中、好ましくは直鎖もしくは分岐鎖C1-4アルカノールと水の混合物中、最も好ましくはエタノール/水混合物中、アルカリ性もしくは酸性化合物と、好ましくはアルカリ金属水酸化物または無機酸と、最も好ましくは水酸化ナトリウムまたは、もし酸を使用するならば塩酸もしくは硫酸の存在下に加熱され、好ましくは混合物は還流温度へ加熱される。
鹸化が行われた後、反応媒体は減圧下で除去され、残渣が次の塩形成のために適当な溶媒、好ましくは極性溶媒、最も好ましくはアセトン中に取られ、そして酸付加塩を沈澱させる。
生成したタイプ7の3,3−ジメチル−4−ピペリドン、BIII 277の場合は2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−ピペリドン塩酸塩のエナンチオマー混合物の続いての分割は、既知のエナンチオマー分離方法、例えばリンゴ酸、酒石酸、マンデル酸またはカンファースルホン酸との反応によって実施される。酒石酸が好ましい。
Figure 0003887756
このようにD−(−)−酒石酸との反応は、酸性酒石酸塩の形のタイプ8Aまたは8Bの対応するエナンチオマー的に純粋な3,3−ジメチル−4−ピペリドン誘導体を、そしてBIII 277の場合は例えば(+)−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−ピペリドニウム酸性酒石酸塩(R2=メタメトキシ)を得る。
例えば対応する酒石酸塩を経由して異性体を分割するため、その酸付加塩例えば塩酸塩の形のピペリドン誘導体7は水に溶解され、そして塩基性化合物または好ましくはその水溶液と混合される。濃厚アンモニア溶液が特に好ましい。水相は有機非水混和性溶媒と、好ましくはハロアルカンと、最も好ましくはジクロロメタンで抽出される。減圧下蒸発乾固した後、残渣は塩生成のために使用される反応条件下不活性な反応媒体中に、好ましくは分岐もしくは非分岐C1-4アルカノール中に、最も好ましくはエタノール中に溶解され、そしてD−(−)−酒石酸のような前記した酸の一つの適当な立体異性体と混合される。もし望むならば、所望の塩、好ましくは対応する酸性酒石酸塩に対する非溶媒、好ましくは分岐もしくは非分岐C3-8アルカノール、最も好ましくはイソプロパールの十分な量が添加され、その時ピペリドンのエナンチオマー的に純粋な異性体がピペリドン酸性酒石酸塩として、BIII 277製造の場合は対応する(+)−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−ピペリドニウム酸性酒石酸塩(R2=メタメトキシ)が晶出する。
今や驚くべきことに、他方のエナンチオマーを主に含む母液の加熱後、類似の条件下の結晶化の新しい試みは例えばその酸性酒石酸塩の形の所望のエナンチオマーの多量を再び与えることが判明した。望まないエナンチオマーの熱ラセミ化および所望エナンチオマーのその後の回収は確かに数回実施することができる。このようにして(+)−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−ピペリドニウム酸性酒石酸の場合、所望のエナンチオマーの総収率を75%以上へ増加することができる。
次工程においてメチルトリフェニルホスホニウムブロマイドとの後続のウイティッヒ反応は、対応する4−メチレンピペリジン誘導体(9)、BIII 277の場合は(+)−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−メチレンピペリジン(R2=メタメトキシ)へ導き、これはその酸付加塩の形、好ましくはハイドロハライドの形、最も好ましくは塩酸塩の形で単離することができる。
Figure 0003887756
このウイティッヒ反応を実施するために、3,3−ジメチルピペリドン誘導体(8)はその酸付加塩例えば塩酸塩の形で水に溶解され、そして塩基性化合物または、好ましくはその水溶液と混合される。濃厚アンモニア水溶液を使用することが特に好ましい。水相を有機水不混和性溶媒、好ましくはハロアルカン、最も好ましくはジクロロエタンで抽出される。乾燥および減圧蒸発後、残渣はウイティッヒ反応のために使用される反応条件下不活性な反応媒体、好ましくは環状エーテル、最も好ましくはテトラヒドロフランに取られ、メチレン基を発生するウイティッヒ試薬、好ましくはメチルトリフェニルホスホニウムハライド、最も好ましくはメチルトリフェニルホスホニウムブロマイドと、塩基性化合物、好ましくはアルカリ金属アルコキサイド、最も好ましくはカリウムt−ブトキサイドの存在下で混合され、そして使用される試薬の反応性に応じて0ないし80℃の範囲の、好ましくは20〜60℃範囲の温度において、最も好ましくは約40℃において反応させられる。反応終了後反応混合物は水および水不混和性有機溶媒、好ましくはハロアルカン、最も好ましくはジクロロメタンと混合され、そして有機相が分離される。水相を完全に抽出しそして合併した抽出液を乾燥した後、抽出剤を除去し、残渣を酸付加塩生成のめたに適当な溶媒で、好ましくは分岐もしくは非分岐C1-4アルカノール、最も好ましくはイソプロパノール中に溶解し、そして適当な酸、好ましくは無機酸、最も好ましくは濃塩酸と混合し、晶出するウイティッヒ生成物(9)の酸付加塩が単離される。
次の第7反応段階において、ピペリジン窒素が例えばn−ブチルホルメートによりホルミル化され、対応するエナンチオマー的に純粋なタイプ10のN−ホルミル−3,3−ジメチル−4−メチレンピペリジン誘導体、BIII 277製造の場合は(+)−N−ホルミル−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−メチレンピペリジン(R2=メタメトキシ)を生成する。
Figure 0003887756
これを実施するため、前工程においてハロゲン化水素酸塩として単離されたタイプ9のピペリジン誘導体は、最初例えばハロゲン化水素酸塩の形のピペリジン誘導体9を水に溶解し、それを塩基性化合物と、好ましくは塩基性化合物の水溶液と、最も好ましくは濃厚アンセニア溶液と混合し、そして遊離ピペリジンを有機溶媒、好ましくはハロゲン化炭化水素、最も好ましくはジクロロメタンで抽出することにより、対応する遊離塩基へ変換される。抽出液を乾燥し、抽出剤を留去した後、遊離塩基を炭化水素のような有機溶媒に、好ましくはアルキル芳香族化合物に、最も好ましくはトルエン中に取り上げ、そしてホルミル化剤、好ましくはアルキルホルメート、最も好ましくはn−ブチルホルメートと反応させ、反応生成物を単離する。
反応の第8段階の続いての環化反応において、対応して反応性のルイス酸の存在下、好ましくはアルミニウム(III)ハライドの存在下、最も好ましくは三塩化アルミニウムの存在下、ベンゾモルファン構造が最終的に合成され、そしてBIII 277製造の場合、これは対応する(−)−2−ホルミル−3’−メトキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファン(11)(R2=メタメトキシ)へ導く。
Figure 0003887756
この目的のため、ピペリジン誘導体(10)は、選択した反応条件下不活性な溶媒中の、好ましくはハロゲン化炭化水素中の、最も好ましくはジクロロメタン中の上に述べたルイス酸の懸濁液へ、例えば塩化アルミニウム(III)の存在下加えられる。環化反応終了後、反応混合物は注意深く加水分解される。次に水相が分離され、そして蒸発され、タイプ11のベンゾモルファン誘導体が分離される。
驚くべきことに、先行技術の確立された方法と対照的に、AlCl3を用いて環化反応を実施する時は、環化生成物は実質上定量的収率で得られることが判明した。フェニル基がメタ置換されている時は、本発明による方法は環化はR2の位置に基づいてパラ位において選択的に発生する利益を有する。
以下述べる第9反応工程はホルミル基の分裂を生じ、そのため対応する3’−メトキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファン(12)へ導く。
Figure 0003887756
このため、ホルミルベンゾモルファン(11)は極性溶媒、好ましくはアルカノール、最も好ましくはn−プロパノールに溶解され、酸性化合物、好ましくは無機酸水溶液、最も好ましくは濃塩酸と混合され、そして加温される。ホルミル基が分裂された後、反応混合物は蒸発され、水と混合され、そして水不混和性溶媒、好ましくはカルボン酸エステル、最も好ましくは酢酸エチルと混合される。このように精製された水相は好ましくは濃厚アンモニア溶液で塩基性とされ、有機溶媒、好ましくはハロゲン化炭化水素、最も好ましくはジクロロメタンで抽出される。合併した有機抽出液を乾燥し蒸発した後、例えば対応する(−)−3’−メトキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファン(R2=m−CH3O)をこのようにして得ることができる。
この段階において、もし望むならば、フェニル基の置換基R2の化学的修飾が発生し、もし発生しなければR2はR1と同じ意味を有するであろう。このように前工程から生成したベンゾモルファン誘導体(12)は、酸性条件下好ましくはハロゲン化水素酸のような無機酸、最も好ましくは臭化水素酸でのエーテル開裂にかけることができ、対応する遊離フェノール部分構造を生ずる。
Figure 0003887756
エーテル開裂は酸性条件下で実施され、そして鉱酸の使用が有利であることが証明された。(−)−3’−メトキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファンの場合、臭化水素酸を使用することが特に有益であることが証明された。この鹸化反応から得られる鹸化生成物は、このように結晶修飾においてその臭化水素酸塩、(−)−3’−ヒドロキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファン臭化水素酸塩の形で得ることができる。
実施例
第1反応工程
3−アミノ−4−(3−メトキシフェニル)−2−ジメチルブタン酸エチル(4)(R=m−CH3O)
ジクロロメタン3.0L中の亜鉛229.3g(3.5モル)を窒素下にトリメチルクロロシラン230mlと混合し、環境温度で20分間かきまぜる。次に無水テトラヒドロフラン1.1Lを加え、混合物を還流温度へ加熱する。この混合物へブロモイソ酪酸エチル(3)500g(2.6モル)と、m−メトキシベンジルシアナイド(2)の226.4g(1.5モル)の混合物を滴下し、そして得られる混合物を1.5時間還流する。これを冷却し、過剰の亜鉛から傾斜分離し、そして約10℃へ冷却後ナトリウムシアノボロハイドライド96.7g(1.5モル)と混合する。次にエタノール300mlを徐々に滴下する(ガス発生)。反応を20分間継続し、濃アンモニア水1.0Lを加え、相を分離し、そして有機相を濃アンモニア水500mlと水500mlで再度洗浄する。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧乾固する。残渣をトルエン2.3Lに取り、2N塩酸1.8Lで2回抽出する。次に水相を濃アンモニア水700mlでアリカリ性とし、ジクロロメタン2.2Lで2回抽出する。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥した後、減圧下で蒸発する。3−アミノ−4−(3−メトキシフェニル)−2−ジメチルブタン酸エチル(4)は黄色オイルとして322.5gの収量(理論の81%)で単離される。
第2反応工程
3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−4−(3−メトキシフェニル)−2−ジメチルブタン酸エチル(5)(R2=m−CH3O)
3−アミノ−4−(3−メトキシフェニル)−2−ジメチルブタン酸エチル(4)382.2g(1.4モル)と、アクリル酸エチル195.4ml(1.8モル)とを無水エタノール570mlに溶かし、7日間還流する。次に混合物を減圧下完全に蒸発する。3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−4−(3−メトキシフェニル)−2−ジメチルブタン酸エチル(5)は赤褐色オイルとして469.2gの収量(理論の89.2%)で単離される。
第3反応工程
5−カルボエトキシ−3,3−ジメチル−2−(3−メトキシフェニル)メチル−4−ピペリドン(6)(R2=m−CH3O)
3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−4−(3−メトキシフェニル)−2−ジメチルブタン酸エチル(5)(R2=m−CH3O)469.2g(1.3モル)をトルエン7.8Lに溶かし、そして最初溶媒/水混合物の約100mlを留去する。残渣を約70℃へ放冷し、カリウムt−ブトキサイド158.3g(1.4モル)と混合し、生成するエタノールを留去しながら105℃40分間加熱する。次にこれを5℃へ冷却し、氷水1.2Lと濃塩酸280mlと混合する。エーテル1.2Lと濃アンモニア水220mlとを加え、有機相を分離し、水相をジエチルエーテル600mlで2回抽出する。合併した有機相を水600mlで2回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下蒸発する。5−カルボエトキシ−3,3−ジメチル−2−(3−メトキシフェニル)メチル−4−ピペリドン(6)は赤褐色オイルとして390.1gの収量(理論の95.1%)で単離される。
第4反応工程
2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−ピペリドン塩酸塩(7)(R2=m−CH3O)
5−カルボエトキシ−3,3−ジメチル−2−(3−メトキシフェニル)メチル−4−ピペリドン(6)(R2=m−CH3O)の390.1g(1.22モル)を、水酸化ナトリウム204.8g(5.1モル)と、エタノール680mlと、水680mlの混合物に溶解し、20分間還流する。溶媒を減圧下留去し、残渣をアセトンに取り、塩酸塩をエーテル性塩化水素で沈澱させる。2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−ピペリドン塩酸塩(7)は、m.p.224−225℃の白色結晶の形で311.9gの収量(理論の90.1%)で単離される。
第5反応工程
ピペリドンのエナンチオマー分離
(+)−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−ピペリドニウム酸性酒石酸塩(8)(R2=m−CH3O)
2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−ピペリドン塩酸塩(7)の28.7g(100ミリモル)を水57mlに溶解する。水相をジクロロメタン35mlで3回抽出する。合併した有機相を水25mlで洗い、次に硫酸ナトリウムで乾燥し、そして溶媒を減圧下除去する。残渣をコンスタント重量(24.7g)に達するまで80℃で乾燥する。次に残渣をD−(−)−酒石酸15g(100ミリモル)とイソプロパノール50mlと共にエタノール200mlに加温溶解し、少量の種結晶を攪拌下添加する。混合物を環境温度において24時間結晶化のため放置し、そして結晶(15g,m.p.142℃,〔α〕D 25=+31.7°(C=1,メタノール中))を除去するため吸引濾過する。母液を減圧下蒸発乾固し、エタノールとイソピロパノールの混液(80:20)と合し、20時間還流する。次に溶液を再び少量の種結晶と混合し、6日間放置する。これを再び吸引濾過し、(6.65g,m.p.142℃,〔α〕D 25=+32.2°(C=1,メタノール中))、そして母液をさらに20時間還流し、次に蒸発乾固する。残渣を水100mlに取り、2N塩酸10mlを加え、そして混合物をジエチルエーテル25mlで3回抽出する。エーテル相を捨て(非塩基性不純物)、水相を濃アンモニア水でアルカリ性とし、ジエチルエーテル30mlで3回抽出する。合併したエーテル相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして減圧下蒸発乾固する(残渣10.35g)。残渣をD−(+)−酒石酸6.28g(42ミリモル)と共にエタノールとイソプロパノールの混液(80:20)104mlに加温溶解する。種晶を加え、混合物を環境温度において1日結晶化のため放置する。結晶を吸引濾過(5.8g,m.p.142℃,〔α〕D 25=+31.6°(C=1,メタノール中))する。母液を蒸発乾固し、残渣をエタノールとイソプロパノールの混液(80:20)72mlに溶解し、20時間還流する。次に種晶を加え、混合物を環境温度で6日間放置する。沈澱した結晶を吸引濾過し(2.66g,m.p.140℃,〔α〕D 25=+31.8°(C=1,メタノール中))、そして以前の分画と合併する。このようにして(+)−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−ピペリドニウム酸性酒石酸塩(8)が総収量30.11g(理論の75%)で得られる。
第6反応工程
(+)−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−メチレンピペリジン塩酸塩(9)
(+)−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−ピペリドニウム酸性酒石酸塩(8)の24.0g(60.3ミリモル)を水50mlに溶解し、濃アンモニア水15mlとジクロロメタン50mlと合併する。相を分離し、水相をジクロロメタン25mlで2回抽出し、合併した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥する。次に溶媒を減圧下留去し、残渣を無水テトラヒドロフラン30mlに取る。
メチルトリフェニルホスホニウムブロマイド25.7g(720ミリモル)を無水テトラヒドロフラン205mlに懸濁し、窒素下環境温度でカリウムt−ブトキサイド8.1g(720ミリモル)と合する。混合物を40℃で30分間攪拌し、再度環境温度へ冷却し、10分以内にテトラヒドロフラン30ml中の上で調製したプペリドンの溶液と合併する。得られる混合物を室温で1時間放置して反応させ、10℃に冷却し、そして次に15分以内に水66mlと混合する。次にテトラヒドロフランを減圧下除去し、残渣をジクロロメタン46mlおよび氷水30mlと混合する。相分離し、水相をジクロロメタン15mlで2回抽出し、合併した有機抽出液を水40mlで再度抽出する。次に混合物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、溶媒を減圧除去し、残渣をイソプロパノール85mlに溶解し、氷で冷しながら濃塩酸5.7mlを加えた。1時間後混合物を吸引濾過し(8.5g)、母液を再結晶のためジエチルエーテル150mlと混合し、1時間後それを再び吸引濾過する(5.2g)。母液を減圧蒸発し、残渣を再度ジクロロメタン30mlに取り、ジエチルエーテル200mlと混合する。環境温度において3時間の結晶化後、吸引濾過し(2.1g)、その後全部の結晶化分画を60℃で乾燥する。すべての3回の結晶化分画は、薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール:濃アンモニア=95:5:0.1)により同一であることを示した。
このようにして、(+)−2−(3−メトキシフェニル)メチルフェニル−3,3−ジメチル−4−メチレンピペリジン(9)は15.8gの収量(理論の93.2%)においてその塩酸塩の形で単離される。m.p.199〜200℃;〔α〕D 25=+59.9(C=1,メタノール中)
第7反応工程
(+)−N−ホルミル−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−メチレンピペリジン(10)(R2=m−CH3O)
(+)−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−メチレンピペリジン塩酸塩(9)の12.7g(45ミリモル)を水50mlに溶解し、濃アンモニア8mlと合併する。混合物をジクロロメタン20mlで3回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして溶媒を減圧下留去する。残渣をトルエン15mlに取り、再び蒸発し、再びトルエン75mlに取り、n−ブチルホルメート23.1g(22ミリモル)と4時間還流する。次に混合物を減圧下蒸発し、その後12.2g(理論の99.5%)の(+)−N−ホルミル−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−メチレンピペリジン(10)がオイルの形で残る。〔α〕D 25=+52.0°(C=1,メタノール中)
第8反応工程
(−)−2−ホルミル−3’−メトキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファン(11)(R2=m−CH3O)
塩化アルミニウム16g(120ミリモル)を−10℃の温度においてジクロロメタン140mlへ入れ、ジクロロメタン35mlに溶かした(+)−N−ホルミル−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−メチレンピペリジンの10.9g(40ミリモル)を温度が約−5℃以上に上昇しないように徐々に(約45分)滴下する。次に混合物を0℃で30分間放置し、氷100g上へ注ぎ、激しく攪拌する。有機層を分離し、水相をジクロロメタン30mlで2回抽出し、合併した有機抽出液を乾燥し、溶媒を減圧下除去する。
このようにして(−)−2−ホルミル−3’−メトキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファン(11)がオイルの形で10.9gの収量(理論の99.6%)で得られる。〔α〕D 25=−198.4°(C=1,メタノール中)
第9反応工程
(−)−3’−メトキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファン(12)(R2=m−CH3O)
(−)−3−ホルミル−3’−メトキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファン(11)の9.57g(35ミリモル)をn−プロパノール75mlに溶解し、濃塩酸25mlと水14.3mlと14時間還流する。混合物を次に減圧下蒸発乾固し、残渣を氷水50ml中に取り、酢酸エチル20mlで3回抽出する(捨てる)。水相を濃アンモニア55mlと合し、ジクロロメタン25mlで3回抽出する。合併した有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下蒸発する。このようにして(−)−3’−メトキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファン(11)はオイルとして7.9gの収量(理論の92.0%)で単離される。〔α〕D 25=−66.0°(C−1,メタノール中)
第10反応工程
(−)−3’−ヒドロキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファン臭化水素酸塩(13)(R1=3’−OH)
(−)−3’−メトキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファン(12)の10g(41ミリモル)を水22.5mlおよび62%臭化水素酸77.5mlと2時間還流する。次に混合物を減圧下蒸発乾固し、残渣を約80mlのアセトンから再結晶し、その後(−)−3’−ヒドロキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファン臭化水素酸塩11.8g(理論の92.8%)が結晶の形で得られる。m.p.>290℃,〔α〕D 25=−55.8°(C=1,メタノール中)

Claims (5)

  1. 一般式(1):
    Figure 0003887756
    〔式中、R1は水素、C1-6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-8アルコキシ、酸素を介して結合したベンゾイル基、直鎖もしくは分岐鎖低級C1-6アルキル基を有するアルキルカルボキシル基(ここでアルキル基は任意に同一または異なる1個以上のハロゲン原子で置換されてもよい。)、ニトロ、またはシアノを意味する。〕のノルベンゾモルファンを製造する方法であって、
    a)一般式(2)のベンジルシアナイド〔式中R2は水素、C1-6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、酸素を介して結合したベンゾイル基、または直鎖もしくは分岐鎖低級C1-6アルキル基を有するアルキルカルボキシル基(ここでアルキル基は任意に同一または異なる1個以上のハロゲン原子で置換されてもよい。)を意味する。〕をイミノ基の還元に選択的な錯体金属ボロハイドライド誘導体の存在下不活性溶媒中、アルキルハロシランと亜鉛末の存在下、ブロモイソブチル酪酸エチルとレフオマトスキー反応の条件へ服せしめ、そして生成する一般式(4)の3−アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体を単離すること、
    Figure 0003887756
    b)一般式(4)の3−アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体をアクリル酸エチルとマイケル付加反応の条件へ服せしめ、そして生成する一般式(5)の3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体を単離すること、
    Figure 0003887756
    c)一般式(5)の3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体を塩基性化合物の存在下不活性溶媒中ディークマンエステル縮合の条件へ服せしめ、そして生成する一般式(6)のピペリドン誘導体を単離すること、
    Figure 0003887756
    d)ピペリドン誘導体(6)を極性溶媒もしくは、溶媒混合物中酸性もしくはアルカリ性条件下加熱して鹸化、次いで脱カルボキシル化し、生成する一般式(7)の対応する3,3−ジメチルピペリドン誘導体を塩基としてまたは酸を用いて対応する酸付加塩を調製して単離すること、
    Figure 0003887756
    e)このようにして得た立体異性体混合物を、酸付加塩の場合はエナンチオマー遊離塩基の遊離後、エナンチオマー分離に関し不活性な溶媒に溶解し、次に前記エンナチオマー混合物の一つの立体異性体と塩を形成するのに適した有機酸の適当な立体異性体と混合し、所望の立体異性体を前記光学活性酸と付加塩の形で単離し、望まないエナンチオマーを含んでいる母液を加熱し、そしてこのようにして望まないエナンチオマーを所望の立体異性体へ熱的に変換し、酸付加塩を形成することができる光学活性なエナンチオマー的に純粋な前記有機酸と混合し、そして酸付加塩としてこのように存在する所望の立体異性体を任意に加え、そして所望の塩に関し非溶媒として挙動する媒体を加え、そして次に単離し、
    Figure 0003887756
    f)このようにして得た純粋な立体異性体を、エナンチオマー的に純粋な酸付加塩から遊離した後、不活性溶媒中、塩基性化合物の存在下メチレン基を発生するウイティッヒ試薬と反応させ、そして一般式(9)の反応生成物もしくは対応する立体異性体を塩基としてまたはその酸付加塩の形で単離し、
    Figure 0003887756
    g)ウイティッヒ反応から得られたアルケン(9)またはその酸付加塩から遊離させたタイプ9の遊離塩基を有機溶媒に溶解し、そしてホルミル化剤によりピペリジン窒素のホルミル化反応へ服せしめ、そして一般式(10)の反応生成物またはその対応する立体異性体を単離し、
    Figure 0003887756
    h)このようにして得た一般式(10)のホルミル化合物または対応する立体異性体を不活性溶媒に溶解し、そしてルイス酸と反応させ、この反応から生成する一般式(11)の環化生成物を単離し、
    Figure 0003887756
    i)環化反応から生成するベンゾモルファン誘導体を極性溶媒に溶解して酸性化合物と反応させ、この反応から生成する一般式(12)の脱ホルミル化ノルベンゾモルファンを塩基またはその酸付加塩の形で単離すること、
    Figure 0003887756
    j)もし遊離ベンゾモルファン塩基(12)またはその酸付加塩のR2がアルコキシ基であるならば、置換基R2を遊離ヒドロキシ基へのエーテル開裂によって変換し、そして反応生成物をその塩基が一般式(1)に対応する一般式(13)の化合物を塩基またはその酸付加塩の形で単離すること、
    Figure 0003887756
    を特徴とする一般式(1)のノルベンゾモルファンの製造法。
  2. 1が請求項1で定義した意味を有する一般式(1)のノルベンゾモルファンを製造する方法であって、
    a)一般式(2)のベンジルシアナイド(式中R2は請求項1の定義に同じ。)をアルキルハロシランおよび亜鉛末の存在下不活性溶媒中でブロモイソ酪酸エチル(3)と反応させ、反応混合物を加熱し、反応終了後冷却し、亜鉛末を分離除去し、反応混合物をイミノ基の還元に選択的な錯体金属ボロハイドライド誘導体と混合し、反応混合物をアルカノールで希釈した後塩基性化合物の水溶液と混合し、有機相を除去した後蒸発乾固し、残渣を不活性性溶媒中に取り、生成する溶液を酸水溶液で抽出し、合併した抽出液を塩基性化合物でアルカリ性とし、このアルカリ性溶液を水不混和性有機溶媒で抽出し、そして生成する一般式(4)の3−アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体を分離すること、
    b)一般式(4)の3−アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体を不活性溶媒中アクリル酸エチルとのマイケル付加反応へ服せしめ、反応終了後反応媒体を除去し、一般式(5)の3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体を単離すること、
    c)このように製造した一般式(5)の3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体を塩基性化合物の存在下不活性溶媒中でディークマンエステル縮合の反応条件へ服せしめ、環化反応から生成した反応混合物の揮発性成分を留去し、次に混合物を加水分解しそして酸性化合物の水溶液と混合し、生成する混合物を水不混和性有機溶媒および塩基性化合物の水溶液と混合し、合併した有機抽出液を蒸発乾固し、生成する一般式(6)のピペリドン誘導体を単離すること、
    d)ピペリドン誘導体(6)を極性溶媒または溶媒混合物中で酸性またはアルカリ性条件下で加熱して鹸化し、次に脱カルボキシル化して一般式(7)の対応する3,3−ジメチルピペリドン誘導体とし、これを単離するかまたは酸を使用して対応する酸付加塩を製造しそしてそれを単離すること、
    e)このようにして得た立体異性体の混合物を、酸付加塩の場合はエナンチオマー遊離塩基の遊離後、エナンチオマー分離に関し不活性な溶媒に溶解し、次に前記エンナチオマー混合物の一つの立体異性体と塩を形成するのに適した有機酸の適当な立体異性体と混合し、所望の立体異性体を前記光学活性酸と付加塩の形で単離し、望まないエナンチオマーを含んでいる母液を加熱し、そしてこのようにして望まないエナンチオマーを所望の立体異性体へ熱的に変換し、酸付加塩を形成することができる光学活性なエナンチオマー的に純粋な前記有機酸と混合し、そして酸付加塩としてこのように存在する所望の立体異性体を任意に加え、そして所望の塩に関し非溶媒として挙動する媒体を加え、そして次に単離し、
    f)このようにして得た純粋な立体異性体を、エナンチオマー的に純粋な酸付加塩から遊離後、不活性溶媒中で塩基性化合物の存在下、0〜80℃の温度範囲内で、メチレン基を発生するウイティッヒ試薬とのウイティッヒ反応へ服せしめ、反応後混合物を水および水不混和性有機溶媒と混合し、水相を完全に抽出し、一般式(9)の反応生成物を単離するか、またはプロトン酸添加後、対応する立体異性体をその酸付加塩の形で単離すること、
    g)ウイティッヒ反応から得られたアルケン(9)またはその酸付加塩から遊離させた一般式(9)の遊離塩基を有機溶媒に溶解し、そしてホルミル化剤によりピペリジン窒素のホルミル化反応へ服せしめ、そして一般式(10)の反応生成物またはその対応する立体異性体を単離し、
    h)このようにして得た一般式(10)のホルミル化合物または対応する立体異性体を不活性溶媒に溶解し、そしてルイス酸と反応させ、この反応から生成する一般式(11)の環化生成物を単離し、
    i)環化反応から生成するベンゾモノファン誘導体を極性溶媒に溶解して酸性化合物と反応させ、この反応から生成する一般式(12)の脱ホルミル化ノルベンゾモルファンを塩基または無機酸の添加後その酸付加塩の形で単離すること、
    j)もし遊離ベンゾモルファン塩基(12)またはその酸付加塩のR2がアルコキシ基であるならば、置換基R2を遊離ヒドロキシ基へのエーテル開裂によって変換し、そして反応生成物をその塩基が一般式(1)に対応する一般式(13)の化合物を塩基またはその付加塩の形で単離すること、
    を特徴とする請求項1のノルベンゾモルファンの製造法。
  3. 1が請求項1で定義した意味を有するノルベンゾモルファンの製造法であって、
    a)一般式(2)のベンジルシアナイド(式中R2は請求項1の定義に同じ。)を、エーテルおよびハロアルカン中トリアルキルハロシランおよび亜鉛末の存在下、ブロモイソ酪酸エチル(3)と反応させ、反応混合物を加熱し、反応終了後冷却し、亜鉛末を除去し、そして反応混合物をイミノ基の還元に関して選択的な錯体アルカリ金属ボロハイドライド誘導体と混合し、反応混合物をC1-4アルコールとそして次にアンモニア水溶液で希釈し、有機相を分離しそして蒸発乾固し、残渣を脂肪族もしくは芳香族炭化水素中に取り、得られた溶液を無機酸水溶液で抽出し、合併した水性抽出液をアンモニア水溶液でアルカリ性とし、このアルカリ性溶液をハロゲン化炭化水素で抽出し、一般式(4)の生成する3−アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体を単離すること、
    b)一般式(4)の3−アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体を、直鎖もしくは分岐鎖C1-4アルコール中、アクリル酸エチルとのマイケル付加反応に服せしめ、反応終了後反応媒体を除去しそして生成する一般式(5)の3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体を単離すること、
    c)このように製造した一般式(5)の3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体を、脂肪族もしくは芳香族炭化水素中、直鎖もしくは分岐鎖C1-4アルコールのアルカリ金属アルコキサイドの存在下、ディークマンエステル縮合の条件へ服せしめ、環化反応から生成する反応混合物の揮発性成分を留去し、次に混合物を加水分解し、次に無機酸水溶液と混合し、生成する混合物を水不混和性ジアルキルエーテルとそしてアンモニア水溶液と混合し、合併した有機抽出液を蒸発乾固しそして一般式(6)のピペリドン誘導体を単離すること、
    d)ピペリドン誘導体(6)を直鎖もしくは分岐鎖C1-4アルコールと水の混合物中、アルカリ金属水酸化物または無機酸の存在下加熱により鹸化、そして脱カルボキシル化して一般式(7)の対応する3,3−ジメチルピペリドン誘導体を生成し、そして生成物を単離するかまたはプロトン酸により対応する酸付加塩を調製し、そしてそれを単離すること、
    e)このようにして得た立体異性体混合物を、酸付加塩の場合はエナンチオマー遊離塩基の遊離後、直鎖もしくは分岐鎖C1-4アルコールに溶解し、リンゴ酸、酒石酸、マンデル酸またはカンファースルホン酸の対応するエナンチオマーと混合し、所望の立体異性体を光学活性酸との付加塩の形で単離し、望まない異性体を含んでいる母液を加熱し、このようにして望まないエナンチオマーを所望の立体異性体へ熱的に変換し、酸付加塩を形成することができる光学活性なエナンチオマー的に純粋な上記有機酸と混合し、酸付加塩として存在する所望の立体異性体をC3-8アルコールの添加によって結晶化し、次に単離し、
    f)このようにして得られた純粋な立体異性体をエナンチオマー的に純粋な酸付加塩から遊離し、次に環状エーテル中で、アルカリ金属アルコキサイドの存在下、20〜60℃の温度範囲内で、メチルトリフェニルホスホニウムハライドとのウイティッヒ反応に服せしめ、反応終了後反応混合物を水およびハロアルカンと混合し、水相を完全に抽出し、タイプ9の反応生成物もしくは対応する立体異性体をプロトン酸の添加後その酸付加塩の形で単離すること、
    g)ウイティッヒ反応から得られたアルケン(9)またはその酸付加塩から遊離させた、一般式(9)の遊離塩基を溶媒としてアルキル芳香族化合物中に溶解し、そしてアルキルホルメートによりピペリジン窒素におけるホルミル化反応に服せしめ、一般式(10)の反応生成物またはその対応する立体異性体を単離すること、
    h)このようにして得たホルミル化合物(10)または対応する立体異性体をハロゲン化炭化水素中に溶解し、ハロゲン化アルミニウム(III)と反応させ、そしてこの反応から生成する一般式(11)の環化生成物を単離すること、
    i)環化反応から生成するベンゾモルファン誘導体(11)をアルカノールに溶解し、ハロゲン化水素酸と反応させ、そしてこの反応から生成する一般式(12)の脱ホルミル化ノルベンゾモルファンを、塩基として、またはプロトン酸添加後、その酸付加塩の形で単離すること、
    j)もし、遊離ベンゾモルファン塩基(12)またはその酸付加塩のR2がアルコキシ基を意味するならば、置換基R2をエーテル開裂法によって遊離ヒドロキシル基へ変換し、そして反応生成物をその塩基が一般式(1)に相当する一般式(13)の化合物を塩基またはその酸付加塩の形で単離すること、
    Figure 0003887756
    を特徴とする請求項2のノルベンゾモルファンの製造法。
  4. 1が請求項1で定義した意味を持つ一般式(1)のノルベンゾモルファンの製造法であって、
    a)一般式(2)のベンジルシアナイド(式中R2は請求項1の定義に同じ。)をテトラヒドロフランで希釈後ジクロロメタン中クロロトリメチルシランおよび亜鉛末の存在下一般式(3)のブロモイソ酪酸エチルと反応させ、反応混合物を加熱し、反応終了後冷却し、亜鉛末を分離除去し、反応混合物をナトリウムシアノボロハイドライドと混合し、生成する混合物をエタノールで希釈し、次に濃アンモニア水と混合し、有機相を分離しそして蒸発乾固し、残渣をトルエン中に取り、得られた溶液を2N塩酸で抽出し、合併した水性抽出液を濃アンモニア水でアルカリ性とし、このアルカリ性溶液をジクロロメタンで抽出し、生成する一般式(4)の3−アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体を単離すること、
    b)一般式(4)の3−アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体を溶媒としてエタノール中アクリル酸エチルとのマイケル付加反応に服せしめ、反応終了後反応媒体を除去し、一般式(5)の生成する3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体を単離すること、
    c)このようにして得た一般式(5)の3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−2,2−ジメチルブタン酸エチル誘導体をトルエン中カリウムt−ブトキサイドの存在下デイークマンエステル縮合の条件へ服せしめ、この環化反応から生成する反応混合物の揮発性成分を留去し、次に混合物を加水分解しそして濃塩酸と混合し、生成する混合物をジエチルエーテルおよび濃アンモニア水と混合し、合併した有機抽出液を蒸発乾固し、一般式(6)の生成するピペリドン誘導体を単離すること、
    d)ピペリドン誘導体(6)を水酸化ナトリウムまたは塩酸または硫酸の存在下エタノール/水混合物中で還流温度へ加熱して鹸化し、そして脱カルボキシル化して一般式(7)の対応する3,3−ジメチルピペリドン誘導体を生成し、この反応生成物を単離するかまたは塩酸または臭化水素酸と対応するハロゲン化水素酸塩を調製しそしてそれを単離すること、
    e)このようにして得た立体異性体混合物を、酸付加塩の場合はエナンチオマー遊離塩基の遊離後、エタノールに溶解し、酒石酸の対応するエナンチオマー(D−またはL−形)と混合し、所望の立体異性体を対応する酒石酸塩の形で単離し、望まない異性体を含んでいる母液を所望の立体異性体へ熱的に変換し、次にD−またはL−酒石酸と混合し、対応する酒石酸塩としてこのように存在する所望の立体異性体をイソプロパノールの添加によって結晶化し、そして沈澱を単離し、
    f)このようにして得た純粋な立体異性体を、エナンチオマー的に純粋な酸付加塩から遊離後、テトラヒドロフラン中、カリウムt−ブトキサイドの存在下、40℃の温度においてメチルトリフェニルホスホニウムブロマイドとのウイティッヒ反応に服せしめ、次に反応終了後混合物を水およびジクロロメタンと混合し、水相を完全に抽出し、一般式(9)の反応生成物、または対応する立体異性体をハロゲン化水素酸塩の形で単離すること、
    g)ウイティッヒ反応から得られたアルケン(9)またはその酸付加塩から遊離させたタイプ9の遊離塩基をトルエンに溶解してn−ブチルホルメートとのピペリジン窒素のホルミル化反応に服せしめ、一般式(10)の反応生成物またはその対応する立体異性体を単離すること、
    h)このようにして得たホルミル化合物(10)または対応する立体異性体をジクロロメタンに溶解し、−5℃以下の温度において塩化アルミニウム(III)と反応させ、この反応から生成する一般式(11)の環化生成物を単離すること、
    i)環化反応から生成するベンゾモルファン誘導体(11)をn−プロパノールに溶解し、濃塩酸と反応させ、この反応から生成する一般式(12)の脱ホルミル化ノルベンゾモルファンをその塩酸塩の形で単離すること、
    Figure 0003887756
    j)もしブンゾモルファン(12)の塩酸塩またはそれから遊離させた塩基のR2がアルコキシ基を意味するならば、置換基R2をエーテル開裂によって遊離ヒドロキシル基へ変換し、一般式(1)に対応する塩基またはそれに塩酸もしくは臭化水素酸を反応させたハロゲン化水素酸塩の形で反応生成物を単離すること、
    を特徴とする請求項3のノルベンゾモルファンの製造法。
  5. 一般式(1)においてR1が3’位のヒドロキシル基を意味するノルベンゾモルファンの製造法であって、
    a)R2が3位にあるメトキシ基を意味する一般式(2)のベンジルシアナイドをテトラヒドロフランで希釈後ジクロロメタン中クロロメチルシランおよび亜鉛末の存在下一般式(3)のブロモイソ酪酸エチルと反応させ、反応混合物を加熱し、反応終了後冷却し、亜鉛末を分離除去し、反応混合物をナトリウムシアノボロハイドライドと混合し、生成する混合物をエタノールで希釈し、次に濃アンモニア水と混合し、有機相を分離しそして蒸発乾固し、残渣をトルエン中に取り、得られた溶液を2N塩酸で抽出し、合併した水性抽出液を濃アンモニア水でアルカリ性とし、このアルカリ性溶液をジクロロメタンで抽出し、生成する3−アミノ−4−(3−メトキシフェニル)−2,2−ジメチルブタン酸エチル(4,R2=3−CH3O)を単離すること、
    b)3−アミノ−4−(3−メトキシフェニル)−2,2−ジメチルブタン酸エチル(4,R2=3−CH3O)を溶媒としてエタノール中アクリル酸エチルとのマイケル付加反応に服せしめ、反応終了後反応媒体を除去し、3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−4−(3−メトキシフェニル)−2−ジメチルブタン酸エチル(5,R2=3−CH3O)を単離すること、
    c)3−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ−4−(3−メトキシフェニル)−2−ジメチルブタン酸エチル(5,R2=3−CH3O)をトルエン中カリウムt−ブトキサイドの存在下ディークマンエステル縮合の条件へ服せしめ、この環化反応から生成する反応混合物の揮発性成分を留去し、次に混合物を加水分解し、そして濃塩酸と混合し、生成する混合物をジエチルエーテルおよび濃アンモニア水と混合し、合併した有機抽出液を蒸発乾固し、5−カルボエトキシ−3,3−ジメチル−2−(3−メトキシフェニル)メチル−4−ピペリドン(6,R2=3−CH3O)を単離すること、
    d)5−カルボエトキシ−3,3−ジメチル−2−(3−メトキシフェニル)メチル−4−ピペリドン(6,R2=3−CH3O)を塩酸の存在下エタノール/水混合物中で還流温度へ加熱して鹸化し、そして脱カルボキシル化して2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−ピペリドン塩酸塩(7,R2=3−CH3O)を生成し、そしてこの反応生成物を単離すること、
    e)一般式(7)の2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−ピペリドン塩酸塩の立体異性体混合物を、エナンチオマー遊離塩基の遊離後、エタノールに溶解し、D−(−)−酒石酸と混合し、所望の(+)−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−ピペリドニウム酸性酒石酸塩(8A,R2=3−CH3O)を単離し、望まない異性体を含んでいる母液を所望の(+)−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−ピペリドン(8A)へ熱的に変換し、次にD−(−)−酒石酸と混合し、一般式(8A)の所望の(+)−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−ピペリドニウム酸性酒石酸塩(8A,R2=CH3O)をイソプロパノールの添加により結晶化しそして沈澱を単離し、そしてこの操作を繰り返すこと、
    f)このようにして得た純粋な(+)−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−ピペリドニウム酸性酒石酸塩(8A,R2=3−CH3O)を、エナンチオマー的に純粋な酸付加塩から遊離後、テトラヒドロフラン中、カリウムt−ブトキサイドの存在下、40℃の温度においてメチルトリフェニルホスホニウムブロマイドとのウイティッヒ反応に服せしめ、次に反応終了後混合物を水およびジクロロメタンと混合し、水相を完全に抽出し、(+)−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−メチレンピペリジン(9)を単離し、そして塩酸により一般式(9)の(+)−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−メチレンピペリジン塩酸塩(R2=3−CH3O)へ変換すること、
    g)ウイティッヒ反応から得られた(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−メチレンピペリジン(9,R2=3−CH3O)をその塩酸塩から遊離し、そして遊離塩基をトルエンに溶解し、n−ブチルホルメートとのピペリジン窒素のホルミル化反応に服せしめ、一般式(10)の(+)−N−ホルミル−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−メチレンピペリジン(R2=3−CH3O)を単離すること、
    h)一版式(10)の(+)−N−ホルミル−2−(3−メトキシフェニル)メチル−3,3−ジメチル−4−メチレンピペリジンをジクロロメタンに溶解し、−5℃以下の温度において塩化アルミニウム(III)と反応させ、この反応から生成する一般式(11)の(−)−2−ホルミル−3’−メトキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファン(R2=3−CH3O)を単離すること、
    i)環化から生成する一般式(11)の(−)−2−ホルミル−3’−メトキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファン(R2=3−CH3O)をn−プロパノールに溶解し、濃塩酸と反応させ、この反応から生成する一般式(12)の(−)−3’−メトキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファンを塩酸により塩酸塩へ変換すること、
    j)塩酸塩から一般式(12)の遊離(−)−3’−メトキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファン(R2=3−CH3O)へ変換後、3’−メトキシ基を水性臭化水素酸により還流条件下遊離ヒドロキシル基へ変換し、一般式(1)の(−)−3’−ヒドロキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファンを臭化水素酸により、一般式(1)に対応する一般式(13)においてR2=3’−OHの対応する(−)−3’−ヒドロキシ−5,9,9−トリメチル−6,7−ベンゾモルファン臭化水素酸塩へ変換すること、
    を特徴とする請求項4のノルベンゾモルファンの製造法。
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