JP3887420B2 - 多重解像度読出しを備えた能動ピクセルセンサアレイ - Google Patents

多重解像度読出しを備えた能動ピクセルセンサアレイ Download PDF

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Description

【0001】
発明の起源
本願に記載の発明は、NASAとの契約に基づいた研究を行ってなされた発明であり、契約当事者が所有権を保持することを選択した一般法96−517(合衆国法典第35巻202条)の規定に基づいている。
【0002】
関連する出願
本発明は、米国特許出願番号−−−−−の部分継続出願であり、同出願は、Eric R. Fossum他によるピクセル内電荷転送を有する能動ピクセルセンサと名付けられて1994年1月28日に提出された08/188,032の継続であり、現譲受人に譲渡されたものである。また、本発明は、1996年1月26日に提出された仮出願番号60/010,305、及び1996年3月20日に提出された仮出願番号60/013,700からの優先権を主張している。
【0003】
発明の利用分野
本発明は、半導体画像装置に関する。更に具体的には、本発明はCMOSと両立するプロセスを用いて製造されるシリコン画像装置、及びそのようなシステムに使用される特定の改良された技法に関する。
【0004】
発明の背景と要約
多くの半導体が画像を表す信号を得るのに使用可能である。荷電結合素子(CCD)、ホトダイオードアレイ、電荷注入デバイス及びハイブリッド型焦点面アレイは、かなり一般的に使用されている装置の一部である。CCDは充分に発達した技術であるので、しばしば使用され、大きいフォーマット及び非常に小さいピクセルサイズが可能であり、またビンニング及びタイムディレイ集積のようなノイズが低減された電荷領域を可能とする。
【0005】
しかしながら、CCD画像装置は多くの欠点により悩まされている。例えば、CCDの信号忠実度は、電荷転送効率がステージの数で累乗されるにつれて減少する。CCDは多くのステージを用いるので、CCD製造技法は非常に効率的な電荷転送効率が得られるように最適化されなければならない。CCDはまた、放射線ダメージを受けやすく、にじみを避けるために良好な光遮蔽を要し、また大きいアレイでは高い電力消費を有している。
【0006】
特殊なCCD半導体製造プロセスが、CCDの電荷転送効率を最大にするために試みられている。しかしながらこの特殊なCCDプロセスは、従来用いられている相補的金属酸化物半導体(「CMOS」)の処理と両立しなかった。画像装置に必要な画像信号処理電子装置は、CMOSで製造されることが多い。従って、処理技法の非両立性のために、信号処理電子装置をCCD画像装置にオンチップで集積化することは困難であった。この問題のために、信号処理電子装置はオフチップで行われることが多かった。
【0007】
代表的には、CCDピクセルの各列は直列出力レジスタの対応するセルに転送され、それらの出力は、オフチップ信号処理電子装置で処理される前に、単一のオンチップ増幅器(例えば、ソースフォロワ型トランジスタ)により増幅される。この構成は、オンチップ増幅器が画像装置内のピクセルの数で割算したチャージパケットの数に比例して取り扱える読出しフレーム速度を限定する。
【0008】
他のタイプの画像装置も同様な問題を有している。ホトダイオードアレイは高いKTCノイズを示している。このことは、各積分時間の始めにダイオードまたはキャパシタのノードを同一の初期電圧にリセットすることを実用的としている。ホトダイオードアレイは遅れによっても悩まされる。電荷注入デバイスは高いノイズも有している。
【0009】
ハイブリッド型焦点面アレイはノイズは少ないが非常に高価であり、またアレイサイズが比較的小さい。
【0010】
上記問題についての発明者の認識を考慮すれば、本発明の第1の目的は、CCDの低いKTCノイズレベルを有し、関連するCMOS非両立性及びその他の上述した問題のない画像装置を提供することである。
【0011】
生物学的観察、模型制作、立体距離測定、パターン認識、目標追跡、及び圧縮画像の連続的伝達を含む多くの画像処理の用途は、変化する解像度の画像データを使用している。本発明においては、このような変化する解像度を多重解像度と言い、多重解像度による読出しを多重解像度読出しと言い、多重解像度による画像処理を行う能力を多重解像度画像処理能力または単に多重解像度能力と言い、多重解像度による画像処理を行う回路を多重解像度画像処理回路または単に多重解像度回路と言う。本発明によればこのデータの利用可能性は、ユーザがあるユニット、例えばフレームデータ、を当面の課題に必要な最低の解像度で得ることを許容する。これにより、高解像度の画像を低解像度の画像に変換するための処理ステップをなくすことができる。これまでは、そのような多重解像度画像データは、画像ピラミッド法で生成されていた。観察された場面は、使用された画像装置で可能な最大の解像度で画像化される。より低い解像度のフレーム/画像を表す結合された出力を創出するために次のグループのピクセル出力が処理される。このより低い解像度のフレーム/画像も保存される。予め定められた数の異なる解像度レベルが得られるまで、このプロセスが続けられる。それから所望の解像度レベルが読み出される。
【0012】
多くのこれまでの試みは、画像の内容を再配置するソフトウエアを使用した。しかしながら、ソフトウエアを通じて多重解像度ピラミッドを構成することは、コンピュータ的に非常にきつく、画像を処理するタスクの時間を浪費する部分である。多くのコンピュータは512×512のピクセルアレイに対し数百ミリセカンドのオーダを消費する。このことは、各解像度レベルが個々に処理されて別々に保存されることを要求する。結果的な処理時間は、データがビデオ速度(例えば毎秒30フレーム)であることが要求されるシステム内の多重解像度読出しの実行を困難にする。数百万のピクセルが含まれる大きいフォーマットの画像(例えば1024×1024)でなされる画像処理タスクでは、この問題は更にきびしくなる。
【0013】
本発明の別の目的は、画像データを所望の解像度で、また上述したビデオ速度以上またはこれと同じ速度で提供できる多重解像度読出しシステムを提供することである。
【0014】
以上を考慮して、本発明の1つの側面が、工業標準の相補的金属酸化物半導体プロセス内でモノリス型相補的金属酸化物半導体集積回路として形成された画像装置に具体化されている。この集積回路は焦点面アレイのピクセルセルを含み、このセルの各1つは基板の下にある部分にホト生成された電荷を累積するための基板上に重なったホトゲート、並びに検出ノード及び基板の下側にある部分から検出ノードに電荷を転送する少なくとも1つの電荷結合素子ステージを有する、ホトゲートに隣接して基板上に形成された電荷結合素子セクションを含んでいる。
【0015】
好ましい実施例では、電荷結合素子セクションの検出ノードはフローティングディフュージョン(ディフュージョン:拡散領域)を含んでおり、電荷結合素子ステージはフローティングディフュージョンとホトゲートの間で基板の上に重なっているトランスファゲートを含んでいる。この好ましい実施例は、検出ノードのポテンシャルを予め定められたポテンシャルに定期的にリセットするドレインディフュージョンを含む装置を含んでもよく、このドレインディフュージョンはフローティングディフュージョンとドレインディフュージョンの間でドレインバイアスと電圧リセットゲートに接続され、リセットゲートはリセット制御信号に接続されている。
【0016】
画像装置は少なくとも出力トランジスタを有する読出し回路をも含んでいる。好ましくは出力トランジスタはピクセルセルのそれぞれに形成された電界効果ソースフォロワ型出力トランジスタであり、フローティングディフュージョンはそのゲートに接続されている。読出し回路も、ソースフォロワ型出力トランジスタに接続された電界効果ロードトランジスタを、また好ましくはソースフォロワ型出力トランジスタとロードトランジスタの間に接続された入力ノードを有する相関されたダブルサンプリング回路を更に含むことができる。セルの焦点アレイも行と列により組織化するのが好ましく、読出し回路は複数のロードトランジスタと複数の相関されたダブルサンプリング回路を有している。この場合には、セルの各列の各セルはただ1つの共通のロードトランジスタ及びただ1つの共通の相関されたダブルサンプリング回路に接続されている。これらの共通のロードトランジスタ及びダブルサンプリング回路は、それらが接続されるセルの各列の底部に配置されている。
【0017】
好ましい実行例では、電荷は先ずピクセルセルの画像取得要素の下に累積される。その画像取得要素は能動ピクセルセルのホトゲート、能動ホトダイオードで、その何れも電流または電圧モードの何れでも作動する。簡単化のために、ここでは画像取得要素はホトゲートを示し、またはホトゲートに関連して言及される。ホトダイオードの使用はホトゲートの作用とはある種の相違をもたらすことは理解されるべきである。ホトダイオードはトランスファゲートまたはホトゲートを要求する。従ってフローティングディフュージョンはこれに対応してより大きい。また、情報は逆順に−−電荷が先でそれからリセットレベル−−に読み出される。従ってこのダブルサンプリング作用は相関されず、従ってホトダイオードにおける高いKTCノイズを補償しない。
【0018】
好ましいホトゲートモードの説明に戻って、相関されたダブルサンプリング回路は、1つのキャパシタにおいてリセットされた直後にフローティングディフュージョンをサンプルする。累積された電荷は、次いでフローティングディフュージョンに転送され、サンプリングプロセスは他のキャパシタに貯蔵された結果で繰り返される。2つのキャパシタの間の差は信号出力である。一層の改良では、この差は、図3Aに関連して後述するように、一時的にショートされている間に2つのキャパシタの間で感知された他の差をそれから感知することにより、固定パターンノイズについて訂正される。
【0019】
画像装置はまた、基板の上に重なっているマイクロレンズ層を有してもよい。このマイクロレンズ層は屈折層及びセルの個々の1つに登録された層に形成された個々のレンズを含んでいる。個々のレンズは、各セルの光感知性のある部分に向けて光を収束させるような曲率を有している。
【0020】
上述したピクセルセル構造はまた、アレイの同時的積分を許容するように改変するのがよく、これにより「スナップショット」像が提供される。この改変は、基板の上に重なって設けられホト生成されて累積された電荷を隣接した基板の下にある部分に貯蔵することが可能なストレージゲートを加えることを必要とする。加えて、電荷結合素子は、もとのステージと共同して電荷をホトゲートの下にある基板の部分から前記検出ノードに転送する付加的電荷結合素子ステージを有している。この付加的ステージは、ホトゲートとストレージゲートの間に配置された中間トランスファゲートを含んでいる。作用において、ホトゲートの下に累積された電荷は、中間トランスファゲートの作用を介してストレージゲートの下の基板の部分に転送される。次いで電荷は、読出しの間だけ、トランスファゲートの作用を介してフローティングディフュージョンに転送される。このようにして、アレイ全体(またはその一部)は同時に積分されて、累積された電荷は読み出されるまで貯蔵される。
【0021】
上述したアレイまたはホトダイオードアレイの何れも、多重解像度画像処理能力を組み込むように改変できる。このことはピクセルセルのそれぞれに接続された多重解像度回路を使用することによりなされた。多重解像度回路は、1グループのセルのそれぞれからの画像信号出力をアレイ内に連続的ブロックを形成するよう処理する。アレイ内の新しいブロックは、新しい解像度の像の新しいピクセルを形成する。
【0022】
更に具体的には、多重解像度回路はブロックを形成するセルからの画像信号出力を、ブロック平均出力を生成するために平均するのが好ましい。このブロック平均出力は低解像度の画像信号を表す。
【0023】
低解像度の像を生成するブロック平均化プロセスの重要な利点は、減少された処理時間である。ノイズ減少技法もまた可能である。ブロック平均化プロセスは多重解像度回路により、ホト生成された電荷が累積されて転送された後で信号出力ではもちろん、ピクセルセルによりリセットの直後に信号出力でなされる。2つのブロック平均、すなわちブロックリセット平均及びブロック信号平均は、次いで、低ノイズの出力信号を生成するために差分的に比較される。多重解像度回路は、以上に述べたブロック平均を時間にわたり平均するように形成してもよい。この場合は、ピクセルセルによる画像信号出力は、個別の画像読出しの連続を使用しており、そこでは各読出しは異なる時間における画像装置により見た場面を表している。各読出しに従って生成されたブロック平均は、時間ブロック平均を生成するためにきめられた繰返し数だけ平均される。
【0024】
以上に述べた多重解像度回路は、各ピクセルの能動的に光感知性のある部分がホトダイオードであるアレイにも使用できるであろう。
【0025】
別のバージョンの多重解像度回路が、アレイ内で個別のブロックを形成するアレイを形成するホトダイオードのグループを相互に連結して、ブロック平均を出力するために使用される。そのうえ、もしそのようなアレイが使用されれば、暗い光の画像処理を容易にするように更に改変されるであろう。具体的には、改変されたホトダイオードアレイは、ホトダイオードを含むピクセルセル、フローティングディフュージョン、このフローティングディフュージョンに結合された読出し回路手段、及び前記フローティングディフュージョンとホトダイオードの間のトランスファゲートを有するであろう。それでも多重解像度回路はブロックを形成するために使用されるであろう。しかしながら、ブロックは、ブロック内のただ1つのセルのフローティングディフュージョンを介して読み出されるであろう。このことは出力信号を向上させて、暗い光の画像処理を許容する。
【0026】
先に述べた利益に加えて、本発明のその他の目的及び利点は、この後に続く詳細な説明を図面と共に理解すれば明らかになるであろう。
【0027】
さて、本発明の上記及びその他の側面は、添付図面を参照して詳細に述べられるであろう。
【0028】
好適な実施例の詳細な説明
図1は、集積回路に形成された多数のピクセルセルの焦点面アレイのひとつのピクセル10の簡単なブロック線図である。各セル10はホトゲート12、ホトゲート12に隣接する電荷転送セクション14、及び電荷転送セクション14に隣接する読出回路16を含む。図2は、シリコン基板20上に形成された多数のセルの焦点面アレイを示す。
【0029】
図3Aはセル10及びその関連処理の模式的概念図である。各ピクセル300はホトゲート領域とその関連回路(30〜50)及び行デコーダ素子55、60を含む。図3Aは、基板の上にある比較的大きなホトゲート電極30を有するホトゲート12を示す。電荷転送セクション14は、ホトゲート電極30に隣接する転送ゲート電極35、フローティングディフュージョン40、リセット電極45、及びドレインディフュージョン50を有する。読出回路16はソースフォロワ電界効果トランジスタ(FET)55、行セレクトFET60、ロードFET、及び相関ダブルサンプリング回路70を有する。
【0030】
図4の表面ポテンシャル線図は、ホトゲート電極30がホトゲート信号PGによって正電圧に保持されて、積分期間中にホト生成された電荷が累積されるポテンシャルウェル80を基板に形成する状態を示す。転送ゲート電極35は最初、転送ゲート信号TXによってより小さな正電圧に保持されて、ポテンシャルウェル80に隣接するポテンシャルバリヤ85を形成する。フローティングディフュージョン40は、ドレイン供給電圧VDDに接続されたドレインを持つソースフォロワFET55のゲートに接続される。リセット電極45は最初、リセット信号RSTによって転送ゲート上の電圧に対応する電圧に保持されて、その下にポテンシャルバリヤ90を形成する。ドレインディフュージョン50に接続されたドレイン供給電圧VDDは、ドレインディフュージョン50の下に一定ポテンシャルウェル95を造る。
【0031】
積分期間中、電子は、ホトゲート電極30の下の基板に対する光子束の入射に比例してポテンシャルウェル80内に累積する。積分期間の終わりに、フローティングディフュージョン40の下の表面ポテンシャルは、ポテンシャルウェル95よりわずかに上のポテンシャルレベル100まで急速にリセットされる。これは、図4の図面に示すように、リセット信号RSTが一時的に、より高い正電圧に増加されてポテンシャルバリヤ90を一時的に取り除き、転送ゲートポテンシャルバリヤ90からドレインディフュージョンポテンシャルウェル95への下向きポテンシャル階段を用意することによって達成される。リセットゲート45がその最初のポテンシャルに戻されると(ポテンシャルバリヤを回復)、読出回路70がフローティングディフュージョン40のポテンシャルを短時間サンプリングした後、セル10がホトゲート電極30の下からホト生成された電荷を転送させる準備ができる。この目的のために、ホトゲート信号PGはより小さい正電圧に減少してホトゲート電極30の下にポテンシャルバリヤ105を形成するので、ホトゲート電極30からフローティングディフュージョン40の下のポテンシャルウェル100への下向き階段表面ポテンシャルを提供する。この動作が、ホトゲート電極30の下からフローティングディフュージョン40まで電荷を転送させて、先にリセットされたレベル(100)から、積分期間中に累積された電荷の量を示す新しいレベル107へ、フローティングディフュージョン40のポテンシャルを変更する。このフローティングディフュージョン40の新しいポテンシャルはソースフォロワFET55のソースの位置で検知される。しかしながら、読出回路70がソースフォロワFET55のソースをサンプリングする前に、ホトゲート信号PGはその最初の(より大きな正の)電圧に戻る。次の積分期間の間、全プロセスが繰り返される。
【0032】
読出回路70はS/H FET200と、S/H FET200を介すると共に行セレクトFET60を介してソースフォロワFET55に接続された信号貯蔵キャパシタ205とを含む信号サンプルアンドホールド(S/H)回路を持つ。キャパシタ205の他方の側はソースバイアス電圧VSSに接続される。キャパシタ205の一方の側も出力FET210のゲートに接続される。出力FETのドレインは列セレクトFET220を介して信号サンプル出力ノードVOUTSに接続されると共にロードFET215を介してドレイン電圧VDDに接続される。「信号サンプルアンドホールド」(SHS)と呼ばれる信号は、ホトゲート電極30の下に累積された電荷がフローティングディフュージョン40に転送した後、S/H FET200を短時間作動させるので、キャパシタ205は、ホトゲート電極30の下に先に累積された電荷の量を示すソースフォロワFET55のソース電圧を貯蔵する。
【0033】
読出回路70もS/H FET225と、S/H FET225を介すると共に行セレクトFET60を介してソースフォロワFET55のソースに接続された信号貯蔵キャパシタ230とを含むリセットサンプルアンドホールド(S/H)回路を持つ。キャパシタ230の他方の側はソースバイアス電圧VSSに接続される。キャパシタ230の一方の側も出力FET240のゲートに接続される。出力FET240のドレインは列セレクトFET245を介してリセットサンプル出力ノードVOUTRに接続されると共にロードFET235を介してドレイン電圧VDDに接続される。「リセットサンプルアンドホールド」(SHR)と呼ばれる信号は、リセット信号RSTがフローティングディフュージョン40のポテンシャルをリセットさせた直後にS/H FET225を短時間作動させるので、キャパシタ230はフローティングディフュージョンがリセットされた電圧を貯蔵する。
【0034】
読出回路はフローティングディフュージョンのポテンシャルの相関ダブルサンプリングの特別な形を用意することによって、各積分期間中にホトゲート12の下に積分された電荷を、各積分期間の終わりに読出回路70の出力ノードVOUTSとVOUTRにおける電圧間の差から得られるようにする。これは、VOUTSとVOUTR間の差がリセット電圧RSTの変動とは無関係なので、kTCノイズの効果を最小にする。
【0035】
図5は、図2の焦点面アレイの上面を覆って堆積する透明な屈折マイクロレンズ層を示す。マイクロレンズ層110は各セルの上に中心を持つ球状部分115を有し、各ホトゲート12の中心の方向に光を集めるような形状を持つ。これは、さもなければホトゲート12の光学的活性区域の外に落ちるであろう光を使用する利点がある。例えば、電荷転送セクション14か読出回路16(図1)のいずれかに普通に入射する光の少なくとも一部が、マイクロレンズ層110の追加によってホトゲート領域で検知される。これはリアルエステートを最大にする効果がある−−非ホトゲート領域を含む基板の部分は別の点に焦点を結ぶ。
【0036】
図5Aと5Bは、カラーフィルタリングを使用する本発明の別の実施例を示す。カラーフィルタリングは画像装置の色の空間的分離を可能にする。例えば、CCD素子はこの方式の色の分離を通常的に使用する。
【0037】
好ましいシステムは、複数のピクセルに異なるカラーフィルタリング特性を持たせることによってカラーフィルタ効果を提供する。通常、これは何らかのアレイ形式のカラーフィルタを使用して行なわれる。例えば、赤と青のフィルタ間に点在する交互の緑フィルタである。典型的なフィルタ動作は緑/赤/緑/青/緑/赤/緑/青を、アレイの長さの間連続するパターンで使用するであろう。
【0038】
本発明のこの実施例によれば、カラーフィルタを使用して図5のレンズ動作を補足する。
【0039】
好ましいシステムは、図5Aと5Bに示す2つの形式の中の一つでその動作を具体化する。図5Aに示す第1の形式は高分子カラーフィルタアレイを使用する。この高分子カラーフィルタアレイはこの分野では周知である。層600は赤色層が望ましく、最初にチップ全体の上に堆積させる。堆積後、エッチング技術を使って赤フィルタ領域600を、希望のピクセル10の上を除いてすべての場所から除去する。平坦化層602が除去領域を覆うことによってその表面を平坦化するので、表面が平らになる。次に青フィルタ604をピクセルの上に堆積させる。青フィルタ604は、希望のピクセル10Aだけを覆うように同様にエッチングされる。残りの領域は第2平坦化層606によって平坦化される。最後に、緑フィルタ610がその平坦化層の上に形成されてピクセル10Bを覆う。平坦化層612は、緑フィルタ610だけがピクセル10Bを覆うように、結果として生じる領域を平らにする。
【0040】
高分子層を含む各ピクセルはマイクロレンズ115A、115B、115Cによって覆われる。マイクロレンズは高分子層と共に、到来する光を修正する。従って、光はマイクロレンズ115A〜115CとCFA部分612、606、600の両者によって変更される。従って、各ピクセルは、レンズによって変更されると共にカラーフィルタアレイによって変更された光を受けることが望ましい。
【0041】
この高分子カラーフィルタアレイは場面の解像度の一定量を犠牲にする。場面の各ピクセルは3つのピクセルによって画像形成されるので、ピクセルの幾つかは異なるカラー専用となる。
【0042】
図5Bに示す別の実施例は解像度を失わないが、その代わり、画像形成のために多重のチップを必要とする。これは3チップカメラを形成するであろう。一つのチップ660はそのピクセル全部が赤フィルタ620で覆われる。従って、そのチップは赤の場面−−赤の成分か、赤成分の補色のいずれか−−の画像を作る。同様に、他のチップは緑フィルタと青フィルタとを含む。3つのチップが一緒になって完全な画像を形成する。
【0043】
更に別の実施例は、図5Cに示す波長変換用蛍光体650を使用する。波長変換用蛍光体は通常、希望の波長、例えば紫外線またはX線の放射を受けるように調整される。通常、シリコン下地層はその同じ波長に応答しない。従って、蛍光体は、この放射を受けると、固有タイプの光子を放出して下地のシリコン652を適切に励起する。好ましい例としては、蛍光体650はX線に対して敏感だが、回路652(本明細書に記載される任意の種類のセンサでよい)によって検知される緑光の光子を放射する。
【0044】
図5Cの実施例は、素子の全表面上に波長変換用蛍光体を使用することを考えているが、ピクセル化効果を使用することも可能である。蛍光体をマスキングするにはシャドーマスクを使用する。蛍光体を、シャドーマスクによって許される所だけに堆積させる。
【0045】
これは言うまでもないことであるが、これらの同一技術は他の焦点面とホトダイオード用途で具体化できるし、上記カラーフィルタアレイは単一読出回路パーピクセルシステムに限定されない。
【0046】
図1〜4に対応する焦点面アレイは、MOSシリコンまたはCMOS、あるいは業界の標準CMOS製作プロセスに適合した任意の他の技術で実行されることが望ましい。各FETはMOSFETであり、FET55、60、65、200、225はnチャンネル素子、FET210、220、225、230、240、245はpチャンネル素子であることが望ましい。ゲート電極30、35、45とディフュージョン40、50との下に重なるnチャンネルMOSFETとCCDチャンネルはpウェルの中に配置してもよいが、残りの(pチャンネル)素子はpウェルの外に配置される。PチャンネルロードFET215、235のゲートに加えられるゲート電圧VLPは+2.5Vのオーダーの定電圧である。nチャンネルロードFET65に加えらえるゲート電圧VLNは+1.5Vのオーダーの定電圧である。
【0047】
電荷転送セクション14は、図3Aの特定実施例ではホトゲート12とフローティングディフュージョン40間の単一CCDステージのみを使用する。これは、電荷転送の非効率による損失が存在せず、従って特別なCCDプロセスで素子を製作する必要がないことを意味する。その結果、読出回路70はFET55、60、65の出力回路と共に、標準CMOS回路として容易に実行可能で、それらを比較的安価なものにする。しかしながら、2つ以上のステージを持つCCDを含む任意の適切な電荷結合素子構造を使用して、電荷転送セクション14を実行できる。2つか3つの積分期間をバッファするために、例えば2または3ステージが役立つかもしれない。
【0048】
本発明の概念の他の実行例は、前記の開示に照らして、当業者には容易に製造できるであろう。例えばフローティングディフュージョン40の代わりにフローティングゲート電極でもよい。読出回路60の信号リセットサンプルアンドホールド回路は任意のサンプルアンドホールド回路でよい。更に、当分野で周知のタイプのシールディングを使ってホトゲート12を囲むアパーチャを形成してもよい。また、本発明を埋込チャンネル、nウェル、またはpチャンネル素子として実施してもよい。
【0049】
基板20を横切るFETしきい電圧の変動による固定パターンノイズの除去に役立つ本発明の別の特徴は、サンプリングキャパシタ205、235をまたぐ短絡FET116である。累積された電荷が2つの出力ノードVOUTSとVOUTR間のポテンシャル差として測定された後、短絡信号VMが一時的に短絡FET116のゲートに加えられて、VOUTSとVOUTRの差が再び測定される。この後者の差は、出力FET210、240のしきい電圧間の差異の測定値で、固定パターン差と呼ぶことができる。固定パターン差を、積分期間の終わりに測定されたVOUTSとVOUTR間の差から差し引いて、固定パターンノイズを取り除く。
【0050】
本明細書で先に述べたように、フローティングゲートをフローティングディフュージョン40の代わりに使用してもよい。そのようなフローティングゲートを、簡易化した破線のフローティングゲート電極41によって図3Aに概略的に示す。一つの好ましい実行例では、L形ホトゲート12(すなわちホトゲート電極30)の面積は約100平方ミクロン、転送ゲート電極35とリセットゲート電極はそれぞれ約1.5ミクロン×約6ミクロン、ホトゲート信号PGは約+5V(そのより大きい方の正電圧)と約0V(そのより小さい方の正電圧)の間で変更され、転送ゲート信号TXは約+2.5V、リセット信号RSTは約+5V(そのより大きい方の正電圧)と約2.5V(そのより小さい方の正電圧)の間で変更され、ドレインディフュージョン50は約+5Vに保たれた。
【0051】
図1〜4のアレイ構造を修正して好ましい列並列方式を組み込むことができる。用語の列並列方式とは、読出回路の一部がアレイの列の底に接続されることを言う。これによって、アレイの行全体を一度に処理することができる。この列方式は、各ピクセルがそれ自体の処理回路(例えば図1〜4の実施例)を持つ空間的並列処理方式や、各ピクセルの出力が処理のために単一プロセッサに順次供給される逐次処理方式に対比される。
【0052】
図3Bは、ロードFET65と相関ダブルサンプリング回路70が個々のピクセルセル10から除去された列並列方式を示す。代わりに、アレイの列の各セル10が共通ロードFET65とサンプリング回路70に接続される。共通素子をアレイの各列の底部に配置することが望ましい。この列並列アレイ構造は重要な利点がある。ロードFET65とサンプリング回路70がピクセルセル10から除去されたので、利用可能な感光性セル面積が大きくなる。かくして、各セル10の解像度が改善される。列並列アレイ構造は、標準行列セレクト回路18、19を使用して全行を選択することによって読み出される。特に、行を選ぶことによって、累積した電荷が行の各セル10のホトゲートポテンシャルウェル80からその関連フローティングディフュージョン40に転送する。その後、各列の底部のサンプリング回路70が、接続されたピクセルセル10を前述の方法で「読み取る」。次に、標準マルチプレクサ21を並列または直列に使って、「読み取られた」ピクセルセル値を出力する。
【0053】
能動ピクセルセンサアレイの好ましい実施例は、画像データの多重解像度の読出を可能にする。このシステムが記載するのは、全画像ピラミッドを生成、貯蔵することによって作動する映像フレーム速度内で、ユーザーの決定した解像度で画像データを読み出し可能なシステムのハードウェア実行例である。本実施例によれば、画像装置自体が希望の解像度で構成され、直接に読み出される。
【0054】
本技術は、ピクセルのブロックの局部平均を取ることによって、より低い解像度のスーパーピクセルを作るブロック平均方式を使用する。この「スーパーピクセル」からの出力の強さは、選択されたブロック内のすべてのピクセルの強さの平均である。ピクセルブロックは一般に任意の形状寸法であり、アレイ内のどこに配置してもよい。
【0055】
例えば36×36=1296のピクセルアレイは、それぞれが12×12=144のピクセルブロックから成る9つの正方形のスーパーピクセルに分割できるであろう。スーパーピクセルブロック内の各ピクセルの出力は一つに平均されて、全ブロックに対する単一の出力を形成する。各スーパーピクセルはその中に144ピクセルの結果を持ち、従ってこれが、それぞれ個々の、独立に処理されたピクセルからの読出による解像度よりも144倍小さい解像度を持つ画像を作り出す。更に、各ピクセルからの出力を処理する場合に必要な1296データポイントの代わりに、9つのデータポイント(すなわち、各スーパーピクセルから1つ)を処理するだけでよい。これは処理時間の莫大な節約になる。中には、上記のような、より低い解像度の画像で必要充分な場合もある。更に、より高い解像度が最終的に要求される場合でも、全画像中の、関心のある特定領域を確認するには、より低い解像度の読出で充分かもしれない。そのような場合は、この技術を使って、関心領域内のピクセルからの画像データのみを処理する。繰り返して言うが、それぞれの個々のピクセルからの画像信号を処理する必要はなく、代わりに窓内のピクセルブロックの平均出力を使用する。かくして、画像装置からの可能な最大値より小さい解像度で充分な場合は、処理時間を再び削減できる。この、より低い解像度画像データを用いて、よい高い解像度で画像形成すべき窓内の関心領域を更に確認できる。
【0056】
図6A〜6Cはこの動作の例を提供する。図6Aは、9つの12×12スーパーピクセル502にブロック平均される36×36のピクセルアレイ500を示す。左上の象限の関心領域は、それによって得られた、より低い解像度画像データから確認される。この関心領域を次に更に確認できる。図6Bは、アレイ500のほぼ12×12のピクセル区域をカバーするこの関心領域504を示す。この領域504は、それぞれ4×4のピクセルブロックを持つ9つのサブスーパーピクセル508にブロック平均されている。図6Bに示す画像装置によって提供される中間解像度画像データを使って、更なる関心領域510を確認する。この領域510は、図6Cで示すように、ピクセル512の2×2アレイを使って、可能な最高解像度で画像形成される。用語の「最高解像度」は本明細書では、ブロック平均とは反対に、関心領域内のそれぞれ個々のピクセルからの読出が処理されることを意味する。
【0057】
上記の多重解像度能動ピクセルセンサアレイ用の一つの好ましい構成を図7に示す。この構成は、先に検討した列並列方式を使用する。能動ピクセルセンサの2−Dアレイ662は、アレイの一部(例えば、図7で示すアレイの底部)に配置される多重解像度読出回路664を含む。本明細書では、用語の列並列方式は、多重解像度回路664がアレイ662の列の底部に接続されることを根拠にしている。この構成によって、アレイ662の行全体を一度に処理することが可能で、これについて以下に説明する。
【0058】
列並列方式は、従来の行列選択回路666によってアレイ662の各ピクセルにアクセスする。行列選択回路666はアレイ662の行からの出力またはその一部を、各列の底部に接続された多重解像度回路664に切り換える。多重解像度読出回路664は、アレイ662に接続された列平均セクション668と、列平均セクション668に接続された行平均セクション670とを含む。
【0059】
アレイ662内のピクセルブロックの出力を平均するために使用される好ましい構造を図8に示す。下記は、アレイ662が、隣接する3×3のピクセルブロック603のシリーズに分割される例を仮定する。ピクセル666aの第1行が読み出され、グループ化された3つのピクセルはいずれも、列平均回路668によって一つに平均される。これらの3ピクセルの平均は行平均セクション670に貯蔵される。このプロセスが次の2つの連続行666b、666cから繰り返されて、行平均回路に今貯蔵された3行の情報のすべてを獲得する。
【0060】
行平均セクション670は、各ブロック毎の3つの入力の平均を計算して出力する。この平均は、従って、最初の3行666a〜cに対する各3×3のブロック毎の平均値の読出である。行平均セクション670の出力は、希望に応じて直列読出か並列読出のいずれかを提供できる従来のマルチプレクサ672によって受け取られる。
【0061】
次に、上記のブロック平均プロセスは、アレイ全体がブロック平均されるまで、アレイの次の3行に対して繰り返される。注目すべきは、アレイ全体をブロック平均する必要がないことである。この一般的構成の回路実行例に関する後記の説明で明らかになることであるが、アレイの一部を、行のピクセルの幾つかの平均化を先行することによって、アレイの残部を除いてブロック平均することができる。例えば、上記の例では、処理が最初の3行の最初の3ピクセルに限定される場合、アレイの右上隅の3×3ブロックのみが平均されて読み出されるであろう。これはプログラマブルウィンドウ化能力を提供する。
【0062】
時間平均セクション671を行平均セクション670とマルチプレクサ672間にオプションとして接続してもよい。作動時には、ピクセルアレイ662からの画像読出の特定繰返しに対する前記のブロック平均を表す行平均セクション670からの出力が、時間平均セクション671に貯蔵される。従って、所定数の繰返しに伴う追加出力が貯蔵されて平均される。最後に、時間的に平均されたブロック値がマルチプレクサ672に転送される。平均される繰返し数は画像形成装置から期待されるフレーム速度に依存する。
【0063】
例えば、行平均セクション670からブロック平均値を得るための総処理時間はほぼ15ミリ秒、希望のフレーム速度は約30ミリ秒と仮定する。これらの2つの連続するフレームは、マルチプレクサ672に出力する前に時間平均セクション671によって平均してもよい。これは依然として期待フレーム速度の画像データを提供するが、アレイ662からの画像データの時間平均は、例えば事象検出用途で有利に使用できる。観察される場面が例えば非常にゆっくり変化している場合、事象が起こったことを決定するには、ある繰返しの画像出力と次の繰返しとの間に充分な差が存在しないかもしれない。しかしながら、多重繰返しの平均化は、その後の同様に平均された出力に対する、より正確な比較を可能にする。
【0064】
上記の多重解像度読出回路構成は様々な方法で実行できる。2つの好ましい方式をここで検討しよう。いずれも、多重解像度読出回路をアレイ列の底部に配置して、一組のプログラマブルスイッチを介してそれにアクセスすることが望ましい。任意の周知のプログラマブルスイッチングネットワークをこの切換え用に使用できる。
【0065】
第1実行例は、図9で概略的に示す受動キャパシタ方式を使用する。2つのキャパシタバンク702、704を一組のプログラマブルスイッチを介して相互に接続して信号の平均化を行なう。第1バンク702は、先に記載した列平均セクション668に対応し、第2バンク704は行平均セクション670に対応する。両バンク702、704のすべてのキャパシタは同一のキャパシタンス値を持つことが望ましい。例えば、テスト実施例では3pfのキャパシタが使用されたが、キャパシタンス値は1ないし10pfの範囲にあることが更に望ましい。図9の破線ボックスに示す第3キャパシタバンク704′は、時間平均回路671用のリセットバンクである。本明細書に記載するキャパシタは、リニアポリキャパシタかリニアMOSキャパシタかレギュラーMOSキャパシタのいずれかを含む。
【0066】
この回路の動作を、3×3ブロックを平均するためのプロセスを辿って説明しよう。第1と第4の列平均セクションスイッチ706a、706dが開いて(すなわち、選択解除されて)、他方のスイッチ706b、706cが閉じられる(すなわち、選択される)。平均すべきブロックの第1行に対応するアレイの3つのピクセルによる信号出力は、信号セレクトスイッチ710a、710b、710cを全体的にパルシングする(すなわち短時間閉じてから開く)ことによって、列平均セクションキャパシタ708a、708b、708cの上にサンプリングされる。これらのラインは前述のピクセルの出力に切り換えられた。これによって、図示の3つの列平均セクションキャパシタ708a、708b、708cが充電される。キャパシタ708a、708b、708cは閉じた列平均セクションスイッチ706b、706cによって一体に接続されるので、電荷は各キャパシタ708上の電圧が実質上同一になるように再分配する。次に、第1行セレクトスイッチ712aを閉じることによって、3つの列平均キャパシタ708a、708b、708cが第1行平均キャパシタ714aを充電する。この転送中、他の行セレクトスイッチ712b、712cはすべて開のままである。プロセスは次に、平均されるブロックの第2行に対して繰り返される。しかしながら、この時は、第2行セレクトスイッチ712bが閉じられる一方、その他のスイッチは開のままである。これによって第2行平均キャパシタ714bがそれらの値で充電される。最後に、プロセスがプロックの第3行に対して繰り返され、第3行セレクトスイッチ712cを閉じることによって第3行平均キャパシタ714cが充電される。行平均キャパシタ714a、714b、714cの3つがすべて個々に充電された後、電荷は、行平均スイッチ716a、716b、716cを列平均スイッチと同一パターンでパルシングすることによって再分配される。すなわち、第1の716aと第4の716dは開のままであるが、第2の716bと716cは閉じられる。これは行平均キャパシタ714a、714b、714c間の電荷を均等に分配するので、各キャパシタ714上の電圧は、個々のキャパシタ714に最初に与えられた電圧の平均を表すことになる。従って、キャパシタ714上の電荷はブロック平均を表す量となる。ブロック平均は、3つの行平均セクションキャパシタ714のいずれか一つの出力スイッチ718a、718b、718cをパルシングすることによって、マルチプレクサか時間平均セクション(使用した場合)のいずれかに読み出される。
【0067】
行平均キャパシタ714の電荷は、ソースフォロワ出力アンプ等のバッファ722によって出力ライン720からバッファされて、出力ライン720からのすべての可能なローディングを防止する。電荷転送ステップ中の、列と行の平均キャパシタ708a、708b、708c、及び714a、714b、714c間の電荷シェアリングはフォロワによって回避できるが、より好ましくは、1/2の一定係数を行平均セクション704からの読出に適用して、3×3ブロック用の真の平均電圧を獲得することである。この同一係数は、平均される任意サイズのブロックに適用されるであろう。
【0068】
行平均キャパシタ714は、行平均リセットスイッチ724を全体的にパルシングすることによってリセットされる。列と行の平均セクション702、704はその時点で、別のブロック(単数または複数)を平均する準備ができる
【0069】
上記のプロセスは単一の3×3ブロックの平均化を説明したが、当業者なら、その回路を用いて、適切なスイッチングシーケンスを使用することによってアレイ上の任意のパターンの多重ブロックを平均化できることを充分理解するであろう。しかしながら、上記の回路を使用するには、ブロックは正方形か、行の数が列の数よりも少ない長方形のいずれかであることが望ましい。
【0070】
もうひとつの変更は、差分読出を提供して、図3の読出回路70をピクセルセル毎に使用する必要をなくす。このことは、セルの光感知面積を増加させるという利点がある。これは、図9に示すように、行平均セクション内に、列平均キャパシタの2つのバンク704、704′を設けることにより達成される。(第2バンクを、破線囲み内に示す。)リセットバンク704′と、信号バンク704は、構成が同一である。両バンク704、704′とも、列平均セクション702に接続される。バンク704′は、別の行平均リセットセレクトスイッチ712′を介して接続される。それぞれのフォロワー722′と、信号バンク704中の各キャパシタ714の出力とを介してリセット出力ライン720′に接続された、リセットバンク704′中の各リセットキャパシタ714′は、最終的には、出力ライン720に接続される。そして、これらの出力ライン720、720′はそれぞれ、差動アンプ726の入力に接続される。差動アンプ726の出力は、前述の時間平均セクションまたはマルチプレクサに接続される。変更されたこの行平均セクション中の行平均キャパシタバンク704、704′はそれぞれ、先に記載のシングルバンクのバージョンと同じに動作することになろう。しかし、リセットバンク704′は、ピクセルセルがリセットされた後(つまり、図3Aに関連して説明した通り)で、しかも累積電荷が、フローティングディフュージョンノード40に転送される前の場合だけ、列平均セクション702へ切替えられる。これとは逆に、一旦、累積電荷がフローティングディフュージョン40へ転送されると、信号バンク704は、列平均セクション702へ切替えられる。このようにして、各リセットキャパシタ714′の電荷は、ブロックの平均リセット値を表し、信号バンク704内の各キャパシタ714の電荷はブロックの平均信号値を表す。このようにして、これら二つの平均値の差は、先に検討した理由に関して、何らのKTCノイズも無いブロック平均を表すことになろう。
【0071】
(図3Aの)読出回路70をなくすことにより、固定パターンのノイズを抑制する本発明の先に述べた利点もなくしてしまうことが注目される。読出回路70は、ノイズを減らすために、サンプリングキャパシタ205、235をまたいで接続される短絡FETを持っていた。この固定パターンのノイズは、多重解像度に同じような策を講ずることにより抑制することも可能である。この回路に、クロスバースイッチを使用することができる。これらのスイッチは、閉成されると、信号バンク704をリセットバンク704′に接続する。クロスバースイッチが閉じられたときに得られる、差動アンプ726からの出力は、スイッチが閉じられる前に積分期間の終わりに得られる出力から差し引かれる。その結果得られるのが、固定パターンのノイズに関して補償された信号である。
【0072】
図10は、時間平均セクション611に加えた変更を示す。時間平均キャパシタ732は、行平均セクションに接続される。シングルバンクしか示していないが、シングルあるいはデュアルキャパシタのバンク構造を使用してもよい。シングルバンク構造は、差分出力をもたらす上記変更を行なわない場合に用いられることになろう。また、差分出力回路が使用されて、差動アンプからの信号出力が、時間平均キャパシタ732のシングルバンク内へ送られる場合も、同様とすることができるであろう。しかし、時間平均キャパシタ732からなる2個の独立したバンクを設けて、それぞれ、先に記載の差分行平均セクションのリセットバンクと、信号バンクに接続することも有益である。この場合、行平均セクションからのリセット及び信号出力の信号は差動アンプに接続されることはないであろう。その代わり、2つの時間平均バンクからのリセットと信号の出力は、このアンプに接続されることになろう。デュアル時間平均キャパシタバンク構造は、シングルキャパシタバンク内で発生する可能性のある信号ノイズを抑制するという利点がある。
【0073】
シングルバンクに関する以下の説明は、デュアルバンク構造にも当てはまる。デュアルバンク構造を用いる場合、(ピクセルがリセットされた時の)リセットバンクと、(ピクセル内に電荷が累積された後の)信号バンクの両方で、プロセスが実行され、次いで、それぞれの出力が差分的に比較される。
【0074】
図10は、行平均セクションとマルチプレクサとの間に接続された時間平均キャパシタ732のバンクを示す。時間平均セクション730は、(図12の)行平均セクション704と同様に構成され、また列平均セクション702が行平均セクション704へ接続される方法と類似する方法で接続される。しかし、時間平均セクション730へ接続されているとき、行平均セクション730内で何れのバッファ722をも使用することは好ましくない点が注意される。
【0075】
図10に示す回路を用いて、ここで、画像装置の3つの別々のフレームが時間的にどのように平均されるかを説明する。先に説明したブロック平均プロセスが完了すると、第1時間選択スイッチ734aが閉じる。これにより、行平均セクションからの出力は、第1時間平均キャパシタ732aに電荷を与える。他の時間セレクトスイッチ734bと734cは、この転送の間は開いたままである。このプロセスは、次の画像装置の読み出し用にブロック平均が決定されたが、このときに第2時間セレクトスイッチ734bが閉じており、一方、他のセレクトスイッチ734aと734cとは開いたであると、反復される。これにより、第2時間平均キャパシタ732bが電荷を与えられる。このプロセスは、次の反復のために3回目の反復がなされ、第3時間平均キャパシタ732cは、第3時間セレクトスイッチ734c′を閉じることにより電荷を付与される。時間平均キャパシタ732a,732b、及び732cの3個全てが個々に電荷を付与された後、時間平均スイッチ736a,736b、736c及び736dを、列平均スイッチと同一のパターンでパルシングすることにより、電荷は再分配される。つまり、第1時間平均スイッチ736aと第4時間平均スイッチ736dが開放されたままで、第2時間平均スイッチ736bと第3時間平均スイッチ736cが閉成される。この接続が、キャパシタ732a、732b、及び732cとの間の電荷を等しくさせ、各キャパシタ上の電圧はそれらの中で始めから個々に保持されていた電圧の平均を表す。従って、各時間平均キャパシタ732が持つ電荷は、画像装置の3回の読み出し反復の時間平均を表す。この時間ブロック平均は、3個の時間平均キャパシタ732の何れかひとつの時間平均出力スイッチ738をパルシングすることにより、マルチプレクサ(または差動アンプ)へ読み出される。時間平均キャパシタ732は、バッファ742により、出力ライン740からバッファされる。電荷転送ステップ時の、行平均キャパシタと時間平均キャパシタとの間の電荷シェアリングは、追加要因の半分が時間平均セクション730からの読み出しに与えられるのが好ましいことを教えている。
【0076】
時間平均キャパシタ732は、時間平均リセットスイッチ744を全体的にパルシングすることによりリセットできる。
【0077】
多重解像度読出回路の第2の好ましい実行例は、一組のスイッチを介して相互接続された切替えキャパシタ積分器のバンクを利用する。隣接する列からの追加キャパシタンスに適切に切り替えることにより、可変積分利得を持つ切替えキャパシタ電荷積分器が実現される。各列の底部にあるこれらの可変利得積分器は、2つのステップで行われる局所的な平均を出すために使用される。先ず、ひとつのブロックの与えられた行のピクセルが平均される。次いで、ブロックの各行が一緒に平均される。積分器は、ピクセル信号とリセットレベルから差分入力を受け取り、相関されたダブルサンプリングを基本的に実行して、ピクセルKTCノイズ、1/fノイズ、及びしきい値電圧変動に起因する固定パターンのノイズ、を抑制する。単一端信号を生成する基本回路を図11に示す。
【0078】
前と同じように、信号積分期間に続いて、アレイの各行は並行して読出される。この読出しに先立って、リセットスイッチ804並びにギャング式フィードバックキャパシタスイッチ806の対をパルシングすることにより、オペアンプ802がリセットされる。各動作サイクルの前半分で、第1の列平均キャパシタスイッチ808は、列平均をとることを実行するために閉じられる。ピクセルセル出力信号は、信号セレクトスイッチ812を全体的にパルシングすることにより列平均キャパシタ810上でサンプル化される。次いで、選択された列平均スイッチ814をイネーブル化することにより、電荷は、所望のブロックサイズに従い列平均キャパシタ810上に再分配される。例えば、図14を参照すると、3×3ブロックパターン用の列平均スイッチ814の構成は、第2と第3のスイッチ814が閉じられている一方、第1と第4のスイッチ814が開放されたままであることが必要となろう。
【0079】
続いて、ギャング式の第2の列平均キャパシタスイッチ816がパルシングされ、第1フィードバックキャパシタ818へ電荷を転送する。ギャング式フィードバックキャパシタスイッチ806の第1の対だけを閉じることにより、第1フィードバックキャパシタ818の選択が行われる。各後続サイクル(nサイクルではn×nブロックが必要)では、列平均兼転送プロセスが、ブロックの各列に関して説明した通りに行われる。しかし、各後続サイクルの終端で、選択された一団にまとまった行平均スイッチ820の対がパルシングされる。選択された行平均スイッチの対820は、現在処理されているサイクルに依存する。例えば、第2サイクルにおいて、第1と第2のフィードバックキャパシタ818間に接続された一対の行平均スイッチ820は閉成される。一方、第3サイクルにおいて、これらのスイッチ820は、第2と第3のキャパシタ818間の行平均スイッチ820と同じく閉成され、以下同様である。このプロセスの結果は、最終サイクルが完了した後、関与した各フィードバックキャパシタが、ブロック平均を表す電荷を持つということである。
【0080】
出力ライン822は、オペアンプ802とフィードバックキャパシタ818とを接続するノードに、出力スイッチ823を介して接続される。ブロック平均は、積分器のうちのひとつの積分器の出力スイッチ823をパルシングすることにより読出される。注意する点は、フィードバックキャパシタ818が隣の列から切り替えられる、上に記載の実施例において、平均されるべきブロックは正方形か長方形であって、行数は列数より少ないことが好ましいということである。
【0081】
ノイズ性能を高めるためには、単一端ピクセル読出しではなくて差分読出しが好ましい。図12に差分読出回路を示す。変更により、追加のオペアンプ802′、フィードバックキャパシタ818′、リセットスイッチ804′、及びフィードバックキャパシタスイッチ806′を追加して、既存の信号サブ回路824と並列にリセットサブ回路824′が形成されている。サブ回路824、824′は別々の第2の列平均キャパシタスイッチ816、816′を介して、列平均セクションに接続される。フィードバックキャパシタサブ回路824、824′はそれぞれ、先に説明した回路の単一端バージョンに対して同様に動作する。リセットサブ回路824′は、ピクセルセルがリセットされた後(つまり、図3に関連して説明した通り)、かつフローティングディフュージョンノード40へ何れの累積電荷も転送されてしまう前においてだけ、列平均セクションへ切り替えられる。逆に、信号サブ回路824は、累積電荷が一旦、フローティングディフュージョン40へ転送されてしまうと、単に列平均セクションへ切り替えられるだけであろう。この方法で、リセットサブ回路824′中の各フィードバックキャパシタ818′上の電荷は、ブロックの平均リセット値を表し、信号サブ回路824中の各フィードバックキャパシタ818上の電荷は、ブロックの平均信号値を表す。
【0082】
各リセットサブ回路824′のオペアンプ802′からの出力は、出力スイッチ823′を介して、リセット出力ライン822′に接続される。同様にして、信号サブ回路824のオペアンプ802の出力は、信号出力スイッチ823を介して、信号出力ライン822に接続される。これらの出力ライン822、822′はそれぞれ、差動アンプ826の入力へ接続される。差動アンプ826の出力は、先に記載の時間平均セクションまたはマルチプレクサに接続される。先に記載の変更された回路の差分出力は、誘起された変動(例えばKTCノイズ)をピクセルに関して訂正し、行平均セクションで使用されて、積分動作を行うアンプのバンク内のオフセットを解消もする。更に、スイッチフィードスルー効果も、この技術を使って(第1のオーダーまで)なくすこともできる。
【0083】
もう一つの差分読出しの変更が図13に示されている。キャパシタ積分器の構成はひとつだけが示されているが、多重解像度回路中の全ての積分器に同じ変更を加えてもよい。変更されたキャパシタ積分器の構成は、ギャング式の第1の列平均キャパシタスイッチ808が閉じられている間、ピクセルリセットレベルが与えられる、一方で、ギャング式の第2の列平均キャパシタスイッチ816が閉じられている間、ピクセルリセットレベルが与えられる、ということ以外、基本的には上記と同じように動作される。この代替手順の結果として、フィードバックキャパシタ818をまたぐ差分電圧(Vリセット−V信号)が生成される。このようにして、ピクセル信号とリセットレベルとの間の差分信号は、積分器から直に読出される。図12に示すような先の実施例のリセットサブ回路824′も、差動アンプ826も必要としない。
【0084】
時間平均セクションが望ましい場合、多重解像度回路の第1の好ましい実施例に関して先に説明した通り、それをシングルバンク構造またはダブルバンク構造として組み込むことが可能であろう。唯一の違いは、多重解像度回路の第2の好ましい実施例の行平均セクションのように構成されて動作するのが好ましいという点であろう。このことは、フル解像度の画像出力(例えば1フレーム)を与えるのに必要な時間と、低解像度の画像出力を与えるのに必要な時間とを比較する以下の分析によって示すことができる。
【0085】
以下においては、m×m個のピクセルセルよりなる焦点面アレイを、n×n個のブロックに分割した場合について説明する。このアレイはピクセル及びブロックの具体的個数が異なるのを除き、先に図6につき説明したものと同じである。アレイ中の各行の処理に「a」なるクロックサイクル数を必要とするのであれば、ブロック行を処理するには、n×nブロックとして、(n×a)tcだけかかることになろう。ここにおいて「tc」は1クロックサイクルの持続時間である。言い換えれば、n個のアレイ行は、アレイ中の水平方向の各ブロックのためのブロック平均を生成するように処理される必要があろう。次に、各ブロック平均が、「b」なるクロックサイクル数で走査される場合、m×mアレイとして、ブロックのひとつの行にはm/n個のブロックが存在することになろう。従って、行ブロック全体を走査するには(m/n×b)tcがかかることになる。ブロックの1行の処理と出力には、(n×a)+(m/n×b)tcがかかることになる。このようにして、ひとつの画像フレームを処理して出力するトータル時間は、アレイ中にはm/n行のブロックがあるので、m/n[(n×a)+(m/n×b)]tcとなる。
【0086】
上記回路で、「a」は3つのクロックサイクルに等しく、「b」はひとつのクロックサイクルに等しいと考えられる。従って、512×512アレイでは、フル解像度の画像フレーム(例えば、n−1)を生成するための時間は、512[(3+512)]tc=263680tcとなる。しかし、アレイを4で除してダウンサンプルし、128×128ブロックの平均をとる場合、低位の解像度の画像フレームを生成するための時間は、512/4[(4×3)+(512/4)]tc=17920tcとなる。これは、画像を生成するのにかかる時間が約1/15に減ったことを示す。tc=1μ秒とすると、減少した解像度のフレームは、17.9ミリ秒で読出され得ることが分かる。典型的な映像フレーム速度はほぼ30ミリ秒で与えられるので、この画像フレームは、望み通りに、充分、映像フレーム速度内で得られることが分かる。また注目される点は、ソフトウエアで駆動される多重解像度システムを利用して得られるよりも、有意な程に速いということである。
【0087】
列並行多重解像度回路を内蔵させるために先に開示した能動ピクセルセンサーアレイを変更することは、多重解像度能力をセンサーアレイへ実装する好ましい方法ではあるが、このコンセプトは他の種類のアレイにも適用できることを理解しておくべきである。例えば、ホトダイオードアレイに、列並列方式を行って、多重解像度読み出しを提供することもできるであろう。この場合、ホトダイオードピクセルセルの出力は多重解像度回路へ切り替えられて、同じように処理されるであろう。この方法で、ホトダイオードアレイへ列並列方式を用いることにより、同じ利点が得られることになるであろう。とりわけ、各セルで必要とされるのは、能動回路の最小化であり、それは、フィルファクタを最大化することになる。
【0088】
ホトダイオードアレイは、空間的並列構成とともに使用して(列並列構造と対立するものして)、多重解像度能力を提供することもできる。この代替構成は、ホトダイオード構造を直接リンクすることができるので、使用可能である。図14は、一組のプログラマブルスイッチ902を介して、各ホトダイオード900を最も近い隣のホトダイオードへ接続することにより、空間的並列方式がどのように動作するかを示している。図示は省略したが、各スイッチはまた、各ホトダイオードが直交方向に隣り合うホトダイオードにと同様その対角線方向に隣り合うホトダイオードにも切り替え可能となるようにも接続されている。この切り替え能力が総合的にもたらすのは、ホトダイオード群の相互接続が、先に記載のブロックを形成できるようにすることである。空間的並列構成の場合、ブロックは任意の構成(すなわち、直角、L形など)をとることができ、列並列方式の場合のように、正方形であったり、列数より行数のほうが少ないという制限はないことになる。その上、異なる形状とサイズのブロックは、各フレームに関して、アレイの異なる領域内に形成できる。例えば、その領域の高解像度画像が得られる一方、低解像度画像が受け入れられる別の領域がブロック平均され得るように、アレイの一部分がブロック化されないままにすることができるであろう。
【0089】
一旦ホト生成された電荷が累積されて、アレイ内の一群のピクセルのホトダイオード構成900を一緒に切り換えることは、ホトダイオード900によって出力される信号を平均する効果を有する。これは、アレイ内の各ホトダイオード900の活性感光面の面積が通常は同一であって、ホトダイオード900のキャパシタンスが、その感光面積とともに線形に増加することにより生じる。このように、より多くのホトダイオード500が一緒に切り替えられるので、「スーパーピクセル」ブロックの全体キャパシタンスは、同様の程度まで増加する。例えば、3×3のブロックでは、全ブロックキャパシタンスは、アレイ内の個々のホトダイオード900の9倍となる。加えて、ホトダイオード900による電圧出力は、そのキャパシタンスで除した累積電荷と等しい。ブロック内のホトダイオード900が、積分期間の後で相互接続されるとき、ブロックによる電圧出力は、ホトダイオードのキャパシタンス(ブロック内の各ホトダイオードについて同一となる)で除した各ホトダイオード900の累積電荷に、ブロック内のホトダイオード900の数を乗じた計となる。このように、相互接続されたホトダイオード900による信号出力の電圧は、ホトダイオードから個別に出力された電圧信号の平均を表す。
【0090】
相互接続されるホトダイオード900の空間的並列ネットワークの別の用途は、暗い光レベルの画像化である。図15は、転送ゲート904が、ホトダイオード900とフローティングディフュージョン906との間に用いられることを示す。フローティングディフュージョン906の面積は、ホトダイオード500と比べて小さい。暗い光の状態に直面すると、検出器の面積は、前と全く同じに、隣合うホトダイオード内でプログラマブルスイッチ902を介して切り替えることによって増加されて、より大きな「スーパーピクセル」を作成する。相互接続されたホトダイオードのブロックは、相互接続されたホトダイオード900から直接的にというよりはむしろ、ブロック内のただひとつの転送ゲート904をパルシングすることによって単一フローティングディフュージョン出力ノード908を介して読み出される。転送ゲート904をパルシングすることは、ブロックのキャパシタンスを、相互接続されたホトダイオード900の結合された、より大きなキャパシタンスというよりはむしろ、フローティングディフュージョン906のキャパシタンスへ本質的に変化させる。累積電荷は同一のまま残るが、キャパシタンスは相当に減少し、フローティングディフュージョン906からの電圧の読みは、相互接続されたホトダイオード900、または任意のひとつのホトダイオード900を直に読取ることによって得ることのできるものよりも著しく大きい。従って、感度は解像度を犠牲にして(即ち、ホトダイオード900が相互接続されるときに起こるブロック平均によって)達成される(即ち、前記ブロックからの拡張電圧信号)。
【0091】
本発明を上記の好ましい実施例を参照して詳細に説明してきたが、それらの変更と修正は、本発明の真正な精神及び範囲から逸脱することなく行われてもよいことは言うまでもない。例えば、多重解像度読出回路の第2の好適な実施に関連して記載された切替えキャパシタ積算器は、切替えキャパシターフィルタと置き換えることができる。この切替えキャパシターフィルタは、ただの単純な信号平均をとる代わりに、ローパスフィルタリング及びピクセルの重み付け操作を実行するよう設計してもよい。このような方法で、より洗練されたブロック処理手順を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】好ましい個々の焦点面セルの構成を示す概念図である。
【図2】図1に示すタイプの焦点面アレイのセルを有する集積回路の平面図である。
【図3A】図1のセルの模式的概念図である。
【図3B】図1と同様なタイプの焦点面アレイのセルを構成するが、ロードFET及びサンプリング回路が各セルから除かれて各アレイの列の底部に共通の要素として組み込まれている集積回路の平面図である。
【図4】図3Aのセルの電荷転送部分内の表面ポテンシャルのグラフである。
【図5】図2の焦点面アレイの別の実施例でマイクロレンズ層を含むものの横断面図である。
【図5A】ポリマフィルタの実施例を示す。
【図5B】燐光物質の実施例を示す。
【図5C】燐光物質からの光子の放出を示す実施例を示す。
【図6】本発明による多重解像度画像処理を採用したアレイにおける種々のブロッキング案の図示である。
【図7】多重解像度画像処理能力を有し列並列手法を採用した焦点面アレイを構成する集積回路の構造を示す概念図である。
【図8】図7のアレイのファクタ3だけダウンサンプリングしたものを示す概念図である。
【図9】図7の構造に関する多重解像度画像処理回路の1つの実施例の模式的概念図である。
【図10】図9の回路に組み込まれる時間平均回路の模式的概念図である。
【図11】図7の構造に関する多重解像度画像処理回路の別の実施例の模式的概念図である。
【図12】図4の多重解像度画像処理回路の、ある形式の特異な出力を組み込んだ別の実施例の改変の模式的概念図である。
【図13】図4の多重解像度画像処理回路の、第2の形式の特異な出力を組み込んだ別の実施例の改変の模式的概念図である。
【図14】多重解像度画像処理能力を有し空間的並列手法を採用した焦点面アレイのホトダイオードを構成する集積回路の構造を示す概念図である。
【図15】図14の構造の代わりの実施例の暗い光での画像処理能力を組み込んだ模式的概念図である。

Claims (13)

  1. 多重解像度画像装置であって:
    行列状に配置された能動ピクセルセルの焦点面アレイであって、前記各セルが、(1)入射された放射物を画像信号に変換する感光素子と、(2)トランジスタと、(3)前記画像信号の出力とを含む、焦点面アレイと;
    前記セルに連結され、ある時に1つ以上のセル列を読出し用に選択する列選択回路と;
    前記セルに連結され、ある時に1つのセル行を読出し用に選択する行選択回路と;
    列並列構成で前記各セルに連結された多重解像度回路であって、(1)前記行選択回路および前記列選択回路によって読出し用に選択された1つ以上のセルグループ内の各セルからの画像信号出力を結合して、前記各グループの列平均を形成する列平均回路と、(2)前記行選択回路によって選択された一連の行にわたって前記各グループの前記列平均を順次結合し、それによって前記アレイ内の連続ブロックに各々対応する1つ以上のブロック平均信号を形成する行平均回路とを備える多重解像度回路と;
    前記連続ブロック内のセル数を変更して、異なる出力画像解像度を発生する手段と;
    を備え
    前記焦点面アレイのセルによる前記画像信号出力が不連続な画像読出しの連続であり、各読出しが異なる時に前記焦点面アレイによって捕捉される画像シーンを表し、
    前記列平均回路および前記行平均回路が更に:
    所定回数の順次画像読出しで発生されるブロック平均を結合して平均し、時間的ブロック平均を発生する手段と;
    前記時間的ブロック平均を表す信号を出力する手段とを備える、
    多重解像度画像装置。
  2. 前記各セルが前記感光素子に隣接した電荷結合素子セクションを含み、前記電荷結合素子セクションが、検出ノードと、前記感光素子から前記検出ノードへ電荷を転送して、前記焦点面アレイによって受け取られた画像シーンを示す画像信号出力を発生する電荷結合ステージとを有する、
    請求項1の画像装置。
  3. 前記多重解像度回路が、前記アレイ内のひとつを超えるブロックに関連する画像信号を処理するよう動作する素子を含む、
    請求項1の画像装置。
  4. 前記多重解像度回路が、前記アレイのひとつの行内の少なくとも2つのセルへ同時に接続されることが可能である、
    請求項1の画像装置。
  5. 前記各セル内の前記感光素子がホトダイオードを備える、
    請求項1の画像装置。
  6. 前記各セルが:
    基板上にあり、ホト生成される電荷を前記基板の下地部分に累積させるホトゲートと;
    前記ホトゲートに隣接して前記基板上に形成される電荷結合素子セクションであって、検出ノードと、前記基板の前記下地部分から前記検出ノードへ電荷を転送できる少なくとも1つの電荷結合素子ステージとを有し、それによって、転送された電荷の量を表す検出ノードポテンシャルを生成して、前記検出ノードからの画像信号出力を発生する電荷結合素子セクションと;
    定期的に前記検出ノードのポテンシャルを所定ポテンシャルにリセットして、前記検出ノードからのリセット信号を発生する手段と;を備える、
    請求項1の画像装置。
  7. 前記多重解像度回路が更に、前記ブロックを形成するセルからの前記リセット信号を結合して平均し、ブロックリセット平均を発生する手段を備える、
    請求項6の画像装置。
  8. 前記多重解像度回路が:
    ブロック平均とブロックリセット平均とを差分比較して、差分ブロック平均を発生する手段と;
    前記差分ブロック平均を表す信号を出力する手段を備える、
    請求項7の画像装置。
  9. 前記多重解像度回路が
    前記能動セル列にそれぞれ連結された第1列のコンデンサと
    前記第1列のコンデンサ同士を相互接続し、前記第1列のコンデンサを前記能動セル列に連結して、前記連続ブロック内のセル列の列平均を発生する第1セットのスイッチと
    前記第1列のコンデンサにそれぞれ連結された第2列のコンデンサと
    前記第2列のコンデンサ同士を相互接続し、前記第1列のコンデンサを前記第2列のコンデンサに連結して、前記連続ブロック内のセル行の行平均を発生するスイッチのセットとを含む
    請求項1の画像装置。
  10. 各セル内の前記感光素子がホトダイオードであり、各セルが
    前記基板内に形成されるフローティングディフュージョンと
    前記フローティングディフュージョンに接続されるピクセル読出し回路手段と
    前記フローティングディフュージョンノードと前記ホトダイオードとの間で前記基板の上に重なる転送ゲートとを含む
    請求項1の画像装置。
  11. 前記多重解像度回路が前記アレイ内で1つを超えるブロックを形成でき、前記各ブロックが任意の所定の形とサイズである、
    請求項10の画像装置。
  12. 前記多重解像度回路
    コンデンサと積分器とを各々有し、前記能動セル列にそれぞれ連結されたスイッチ付きコンデンサ積分器の列と
    前記スイッチ付きコンデンサ積分器の列を相互接続して隣接した2列間のキャパシタンスを切り換えるとともに、前記スイッチコンデンサ積分器の列を前記能動セル列に連結して前記連続ブロック内のセルのブロック平均を発生するスイッチのセットとを含む、
    請求項の画像装置。
  13. 多重解像度画像装置であって
    半導体基板上にモノリシック構造に形成され、互いに行列状に配置された能動ピクセルセルの焦点面アレイであって、前記各セルが、画像シーンに反応して電荷を発生するよう動作可能な感光素子と、前記感光素子に隣接した電荷結合素子セクションであって、検出ノードと、前記感光素子から前記検出ノードへ電荷を転送する電荷結合ステージとを有する電荷結合素子セクションと、前記検出ノードに接続され、前記画像シーンを示す画像信号出力を発生する少なくとも1つの出力トランジスタを有するよう構成された読出し回路とを含む、焦点面アレイと
    前記基板上に形成され、前記アレイ内の連続ブロックを形成する各セルグループからの画像信号出力を処理するため各セルに接続可能であり、前記連続ブロック内のセル数を変更して、異なる出力解像度を発生するよう動作可能な多重解像度回路であって、前記アレイの一行内の少なくとも2つのセルに同時に接続可能な多重解像度回路と
    前記アレイの前記行内の所定数の順次セルからの画像信号出力を結合して平均するよう動作する列平均素子であって、前記所定数の順次セルがセルのブロックの一行を構成し、前記結合して平均をとることで前記ブロックの前記行の平均を生じる、列平均素子と
    (1)前記列平均素子から前記セルのブロックの順次行の平均を受け取って貯蔵するよう動作可能なストレージ素子と、(2)前記貯蔵された平均を結合して平均することによう動作可能で、それによってブロック平均を発生する処理素子とを備える行平均素子とを備え、
    前記焦点面アレイのセルによる前記画像信号出力が不連続な画像読出しの連続であり、各読出しが異なる時に前記焦点面アレイによって捕捉される画像シーンを表し、前記多重解像度回路が更に
    時間的平均素子を備え、前記時間的平均素子が
    前記行平均素子からのブロック平均を、各順次画像読出しの後に受け取って貯蔵するよう構成および接続されたストレージユニットと、
    所定回数の画像読出しの前記貯蔵されたブロック平均を結合して平均するよう構成および接続され、それによって時間的ブロック平均を発生する時間的ブロック平均ユニットとを備える、
    多重解像度画像装置。
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