JP3886832B2 - 赤外線発射式戦車戦闘システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、模型による赤外線発射式戦車戦闘システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
模型或いは玩具に属する戦車には様々なものがあり、砲身から弾丸を発射可能なものも存在する。しかし、そうした戦車同士で弾丸を撃ち合って模擬戦闘を行うには広い場所を必要とし、また、弾丸の命中による損傷や流れ弾或いは撥ね返り等、問題が多いため屋内等で手軽に楽しむことが困難である。
【0003】
またこの種の弾丸にはいわゆるBB弾と呼ばれる直径6mmのプラスチック製のものが使われるが、この弾丸がプラスチック製の模型戦車に当たると、車体にひびが入ったり穴があいたり割れたりするという問題を生ずる。戦車の車体等はプラスチックの成形品であるから損傷の修復は困難であり、新品部品との交換となり、負担が大きい。また流れ弾といえども至近弾の場合には段ボールを撃ち抜くほど威力は大きく、人に当たればあざ等を作る可能性もある。
【0004】
他方、ゲームとして見た場合、弾丸が命中してもその被害は必ずしも明瞭に判別できる訳ではなく、戦車の行動能力が失われることもないので面白味に乏しいものとなる。特にゲームが成立するには得点、失点の明確であることが必要となるが、模型の戦車戦では得点失点の判断が難しいためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、屋内、或いは卓上等狭い場所でも遊ぶことができる小型の模型戦車に適した赤外線発射式の戦闘システムを提供することである。また本発明の他の課題は、安全で、しかもゲーム性の高い赤外線発射式戦車戦闘システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するため本発明の赤外線発射式戦車戦闘システムでは、ラジオコントロール下に走行、停止及び方向転換を行うとともに、赤外線ビームを発射する発射部、赤外線ビーム発射を外部に知らせる発射表示部及び外部から発射された赤外線ビームを受光する受光部を有する戦車と、戦車に、走行、停止等の動作を行わせかつ赤外線ビームの発射指令信号等を送信するコントローラーと、戦車から発射された赤外線ビームを受光することにより所定の動作を行うか、或いはそれまでの動作を停止するなど、被弾確認機能を有する標的としての他の戦車と、被弾確認機構を有する建造物によって構成される標的とを具備し、発射表示部は、発射確認用LEDを砲身基部に配置し砲身先端に発射確認用発行部を配置した構成を有しており、光源光を、砲身を貫く搬送路を通してLEDの発光を先端発光部に導き、赤外線ビームの発射を外部に知らせる構成を有し、標的装置は赤外線ビームを受光する受光部と、内部に予め組み込まれた被弾確認機構とを有しており、被弾確認機構は、戦車については、戦車の行動を制限すること、戦車以外の建造物等について、受光部における赤外線ビームの受光によって起動し、標的の構成部分を被弾時に飛び散らせるように作用させるための跳ね上がり手段を有しているという手段を講じている。
【0007】
また本発明では、戦車自体が標的となる他に、戦車以外の標的装置も併用可能であり、その標的装置としては、赤外線ビームを受光する受光部と、内部に予め組み込まれた被弾確認機構とを有しており、被弾確認機構は、受光部における赤外線ビームの受光によって起動し、標的の構成部分を被弾時に飛び散るように作用させるための跳ね上がり手段を有しているものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明において赤外線の発射という場合、赤外線波動を放射することを意味しており、赤外線が弾丸に代替するものであるため発射と言うものである。またその赤外線が1定の方向に向けられているものであることを示すために赤外線ビームという文言を用いている。さらに本発明において、ラジオコントロール下に、とはラジオコントロールによって、戦車の動作や作動を制御するということである。
【0009】
本発明において、戦車は、ラジオコントロール下に走行とその停止、走行中の方向転換が可能であり、さらに、赤外線ビームを発射する発射部と、赤外線ビームの発射を戦車の外部に知らせる発射表示部及び外部から発射された赤外線ビームを受光する受光部を有する。発射部は、赤外線ビームを所望の方向を指向して発射する手段であり、発射を外部へ知らせる1種のフィードバック手段として発射表示部が設けられている。受光部は、外部つまり敵からの攻撃を受けて赤外線ビームが当たったことを感受する手段であり、この場合にも被弾を外部へ知らせる必要があるが、それは戦車を動けない状態とすることによっても達成されるので後述する被弾確認機能に委ねることができる。しかしながら、これとは別に被弾表示部を設けても良いのは勿論のことである。
【0010】
発射表示部により発射事実を把握でき、かつまた同時に被弾確認機能により被弾が事実として確認されるので、どの戦車の攻撃によって標的かつ被弾したかが客観的に分かることになる。このように発射表示部と被弾確認機能の同時性により、得点失点の判断が容易になる。
【0011】
戦車の動作に関する機能として、走行、停止、方向転換を挙げたが、これらは必要不可欠のものである。そのほかに、砲塔を有する戦車では砲塔を旋回させる機能を具備することができ、その場合、発射部及び発射表示部は砲塔に設けることになり、それによって照準動作がより容易かつ正確に行えるようになる。
【0012】
コントローラーは、戦車に対して、走行、停止及び方向転換等の運動を行わせるとともに、かつまた同じ戦車に対して、赤外線ビーム発射の指令信号等を送信する。従って、少なくとも2種の操作手段がコントローラーには具備される。弾丸の発射音等を、赤外線ビームの発射時に生じさせるスピーカーないしは音声合成LSIなどの素子を設ける場合、より小型の戦車では、コントローラー側に配置することができる。
【0013】
標的は、戦車から発射された赤外線ビームを受光することによって、所定の動作を行うか、或いはそれまでの動作を停止する、などの被弾確認機能を有する。所定の動作としては、予め組込まれた分解ないし飛散動作によって標的が飛び散るようなものを含む。この場合、標的内にはそのための被弾確認機構が仕組まれている必要がある。それまでの動作を停止する、とは走行中のものの走行停止、点灯中のものの消灯などのほか、異常な動作を含む。故に戦車内に設けられ被弾時に戦車を動けない状態とする、前述の被弾確認機能を有する戦車自体も標的に含まれるのである。従って2台の戦車とコントローラーの組み合わせは本発明の戦車戦闘システムを構成する。他の戦車や建造物によって構成される標的という請求項1の記載はこの意味で用いられている。
【0014】
よって、少なくとも1両の戦車から1個の標的に指向した赤外線ビームを発射することによって、標的に被弾に擬制した効果を生じさせることができることになる。そして発射表示部の作動と上記効果により、命中させた側の得点、被弾した側の失点が明らかなものとなり、ゲームの勝敗が客観化されたものとなる。
【0015】
被弾した場合の効果として、得点のほかに、戦車の行動を制限する方法を取り入れることができる。例えば図14に示すのは戦車を停止させて戦闘能力を喪失させる方法の例示であり、図14(a)は被弾すると何秒間か戦車の機能を止める例である。図14(b)は被弾数が一定の数に達することによって戦車の機能を止めるのみならずゲーム終了とする例である。戦車の機能の全部を停止させるか或いは一部の機能を停止させるかについては自由に設定することができるもの
とする。図14(c)は図14(a)と図14(b)とを組み合わせたものに相当し、被弾毎に戦車の機能が停止し、被弾回数が一定数に達するのと同時にゲーム終了とする例である。ゲーム終了後はリセット操作によってゲーム再開を可能にすることができる。
【0016】
さらに、戦車以外の標的として標的装置があり、この標的装置は、赤外線ビームを受光する受光部と、内部に予め組み込まれた被弾確認機能とを有している。被弾確認機能は、受光部が赤外線ビームを受光した結果起動し、標的構成部分を被弾時に飛び散らせる跳ね上がり手段を有している。標的装置としては、建造物や移動可能な設備、輸送手段その他標的となるあらゆるものを含む。
【0017】
以上は本発明に係る戦車戦闘システムを使用したゲームの1例であり、これ以外にも様々なゲームが成立することは言うまでもないことである。しかしこのような構成を有しているので本発明のものは、弾丸の威力を殆ど気にかけずに遊ぶことができ、戦車の大小に拘ず実施できるとともに、十分な臨場感を味うことができるので、小型の戦車に適していることが把握されるであろう。なお、戦車という場合には無限軌道を有する車両に限らず、所謂装甲を施した戦闘用の車両全般を含むものとする。
【0018】
なお本発明における戦車が赤外線ビームを発射する発射部を有していることは既に説明した通りであるが、このことは、戦車が弾丸発射機能を併有することを排除してはいない。つまりBB弾などの弾丸の発射と赤外線の発射を同時に、或いは時を異にして行うことも可能である。
【0019】
【実施例】
以下、図示の実施例により本発明に係る赤外線発射式戦車戦闘システムについて、より詳細に説明する。戦車10は図1〜図4に示されており、車体長さ10cmほどの小型の車体内に左右の無限軌道11、12とその駆動用ギヤユニット13、14、走行駆動用モーター15、16、電源電池17及び受信機を含む制御系統の基盤18等を装備している。
【0020】
赤外線ビームを発射する発射部として、赤外線発射装置20が砲塔21に砲身と同方向に設けられている。また発射表示部として発射確認用LED22を砲身基部に配置し砲身先端に発射確認用発光部23を配置した構成を有しており、光源光を、砲身を貫く搬送路24を通してLED22の発光を先端発光部23に導き、赤外線ビームの発射を外部に知らせる。光源光搬送路にはアクリル樹脂製のロッドを使用することができ、その先端が発光部23となる。
【0021】
外部から発射された赤外線ビームを受光する受光部25は、戦車10の上部、具体的には砲塔上に設けられている。この受光部25は、砲塔に窓を開けてその内部に配置された赤外線受光用センサー26と、戦車10に指向された赤外線ビームを赤外線受光用センサー26に誘導する赤外線反射板27とから成り、赤外線反射板27は窓開口28に赤外線を反射させる逆円錐状の反射面29を有している。これは360度全方向からの赤外線ビームを受けて感知するために有効である(図4参照)。
【0022】
砲塔21には、被弾確認機能の一つとして被弾確認用LED30が設けられている。被弾確認機能としては戦車10の行動を停止させるものも含まれるが、これは前記基板18に設けられている電子装置による。さらに、砲塔21を旋回させるための機構が組込まれている。この機構は砲塔旋回用回転軸31に設けられたギヤユニット32と伝達用ギヤ組33とを有し、旋回駆動用モーター34によって作動する。
【0023】
コントローラー35は、戦車10の受信器に対して、特定周波数の電波をもって指令信号を発するものである(図5参照)。コントローラー35には電源のオンオフと走行制御及び赤外線ビーム発射等のための複数個のボタン36、37、38が設けられており、さらには弾丸発射音等の発音のための素子39としてスピーカーが組み込まれている。
【0024】
図6は、上記の戦車10に搭載されているアンテナ19を含む制御回路を示しており、受信信号はラジオコントロール回路40に入力され、走行駆動用モーター15、16、旋回駆動用モーター34、赤外線発射装置20、赤外線発射確認用LED22の点灯回路等を駆動することになる。また外部から発射された赤外線ビームを受光するセンサー26から被弾確認用LED30を駆動する回路41もラジオコントロール回路40に接続されている。
【0025】
さらに、標的を兼ねる他の戦車以外に、標的装置42として、戦車10から発射された赤外線ビームを受光することにより動作するか、動作を停止するなどの被弾確認機能を有する建造物類から成るものが標的として用意される。戦車10が2両用意されている場合に、他の戦車が互いの標的を構成することは既に説明した通りである。
【0026】
図7は、標的装置42に被弾確認機構43を具備させるための実施例であり、筐体44の側面に赤外線受光部45と、その情報のフィードバック機能としての標的用被弾表示部46と、跳ね上がり部分47とが設けられている。跳ね上がり部分47はスプリング等の跳ね上げ手段48によって作動する上方跳ね上げ型のものである。跳ね上げ手段48は、同手段48に抗して押し込んだ位置で係合子49によって係合させられ、係合子49はカム機構等の作動部50を介して係合状態及び係合離脱状態に置かれる。例示の作動部50は、カムレバー51の正転時に係合子49と跳ね上がり部分47との係合を外す斜面52を有するカムと支持部53及びカム駆動用モーター54とを有する。
【0027】
故に、筐体内に押し込まれた状態にある跳ね上がり部分47が、赤外線ビームの受光によって作動部50が作動し、係合を外れると勢い良く跳ね上がるので、この力を利用して標的が飛び散る作用を行わせることができる(図8(a)、(b))。跳ね上がり部分47の形態を変えることで上方のみならず、斜め方向へも飛ばすことが可能である(図9(a)、(b))。飛ばされる標的構成物55をパラボラアンテナとその支持部としたのが図13(a)、(b)に示したレーダーサイトの例である。
【0028】
図10〜図12は、筐体44にヒンジ56で結合され、かつ開方向へばね付勢された跳ね上がり部分57を有する、標的装置42の変形例が示されている。跳ね上がり部分57はフック58を有し、それと係合可能な係合子59は筐体内に軸回りに回転可能に設けられていて、係合子59は斜面60に作用するカムレバー61によってフックとの係合が解除されるようになっている。係合子59は係合方向ばね62によって定位置に置かれる。他の構成は前記の例と同様であるので符号を援用し詳細な説明を省略する。変形例では、跳ね上がり部分57はヒンジ56を中心に回転するので、その上に標的構成物63を載せると斜め側方へ撥ね飛ばすこととなる(図12)。
【0029】
このような構成を有する標的装置42を含む本発明に係る赤外線発射式戦車戦闘システムでは、車体長10cmほどの戦車10と標的装置42及びコントローラー35によって例えば事務机や勉強机の上でゲームを楽しむことができる。コントローラー35の電源スイッチを投入し、戦車10を操縦し、砲身を標的装置42に向けて弾丸発射に代わる赤外線を赤外線発射装置20から発射すると、赤外線発射確認用LED22が点灯し、発光部23が発光することによって、自分の操縦している戦車から赤外線が標的に向けて発射されたことを知る。
【0030】
当該戦車10から発射された赤外線ビームが標的装置42の受光部45或いは標的としての相手戦車の受光部25に命中した場合、夫々の被弾確認機能が作動する。例えば建造物等の標的装置42に赤外線ビームが命中すると、被弾表示部45が発光すると同時に標的構成物55、63が飛び散り、攻撃側の得点と、被弾側の失点が客観的かつ明確に把握される。このとき赤外線発射と相手側の被弾とが同時的に表示されるので、それらの因果関係は極めて明瞭である。
【0031】
さらに、戦車10が被弾すると、図14に示したモードによって行動不能の効果を与えることができる。図14(a)では戦車10の電源が投入され、走行、砲塔の旋回及び赤外線発射等の操作によりゲームが進行し、被弾したときに数秒の間戦車10の全機能が停止し、数秒間が経過すると、再び上記の操作が可能になるという過程による本案システムの動作態様を示している。図14(b)は回数制を導入した例であり、被弾回数が数回に満たないときは復帰可能であるが、規定回数以上被弾すると全ての機能が停止してゲーム終了となるモードである。図14(c)は上記2モードの組み合わせであり、被弾毎に一定秒時機能停止するが戦闘に復帰可能であるもののそれも数回迄として数回以上の被弾によりゲーム終了となるようにしたものである。ゲーム終了時には、あらためて電源を入れ直さなければ再開できないものとする。
【0032】
このように本発明によれば、卓上等狭い場所で戦車戦闘ゲームを楽しむことが可能となる。即ち対戦者は赤外線ビームの発射を発光や発射音によって明確に把握し、発射ビームが標的に命中すると同時に被弾確認機能によって着弾の事実を把握するとともに、着弾を客観的に把握することができる。また被弾後も一定秒時経過後に戦闘に復帰することができ、面白味のあるゲームを楽しむことができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成されかつ作用するものであるから、屋内特に卓上等狭い場所でも思う存分戦車を操縦しかつ弾丸に代わる赤外線を発射して遊ぶことができ、かつまた安全性が高く、しかも得点失点を明確に把握できることによってゲーム性の高い赤外線発射式戦車戦闘システム及び標的装置を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る赤外線発射式戦車戦闘システムに使用する戦車の実施例を示す説明図。
【図2】 同上の戦車の車体外観図。
【図3】 同じく砲塔の斜視説明図。
【図4】 受光部の拡大断面図。
【図5】 コントローラーの斜視図。
【図6】 戦車に搭載されている制御回路のブロック図。
【図7】 標的装置の機構部の斜視図。
【図8】 (a)同じく作動前の断面図。
(b)同上の作動時の断面図。
【図9】 (a)跳ね上がり部作動例1の説明図。
(b)跳ね上がり部作動例2の説明図。
【図10】 標的装置の機構部の変形例を示す斜視図。
【図11】 (a)同じく作動前の断面図。
(b)同じく作動時の断面図。
【図12】 跳ね上がり部作動前後の説明図。
【図13】 (a)標的装置の作動前の正面図。
(b)標的装置の作動時の正面図。
【図14】 (a)本案システムの作動モードの第1例を示すチャート図。
(b)本案システムの作動モードの第2例を示すチャート図。
(c)本案システムの作動モードの第3例を示すチャート図。
【符号の説明】
10 戦車
20 赤外線発射装置
22 発射確認用LED
24、25 受光部
26 赤外線受光用センサー
27 赤外線反射板
30 被弾確認用LED
35 コントローラー
39 発音用の素子
40 ラジオコントロール回路
42 標的装置
43 被弾確認機構
46 標的用被弾表示部
47、57 跳ね上がり部分
55 標的構成物

Claims (6)

  1. ラジオコントロール下に走行、停止及び方向転換を行うとともに、赤外線ビームを発射する発射部、赤外線ビーム発射を外部に知らせる発射表示部及び外部から発射された赤外線ビームを受光する受光部を有する戦車と、戦車に、走行、停止等の動作を行わせかつ赤外線ビームの発射指令信号等を送信するコントローラーと、戦車から発射された赤外線ビームを受光することにより所定の動作を行うか、或いはそれまでの動作を停止するなど、被弾確認機能を有する標的としての他の戦車と、被弾確認機構を有する建造物等によって構成される標的装置とから成り、発射表示部は、発射確認用LEDを砲身基部に配置し砲身先端に発射確認用発光部を配置した構成を有しており、光源光を、砲身を貫く搬送路を通してLEDの発光を先端発光部に導き、赤外線ビームの発射を外部に知らせる構成を有し、標的装置は赤外線ビームを受光する受光部と、内部に予め組み込まれた被弾確認機構とを有しており、被弾確認機構は、戦車については、戦車の行動を制限すること、戦車以外の建造物等について、受光部における赤外線ビームの受光によって起動し、標的の構成部分を被弾時に飛び散らせるように作用させるための跳ね上がり手段を有していることを特徴とする赤外線発射式戦車戦闘システム。
  2. 戦車は、受光部として、砲塔に窓を開けてその内部に配置された赤外線受光用センサーと、戦車に指向された赤外線ビームを赤外線受光用センサーに誘導する赤外線反射板とから成る構成を有している請求項1記載の赤外線発射式戦車戦闘システム。
  3. コントローラーは、弾丸の発射音等を模した音を生じさせる素子を有している請求項1記載の赤外線発射式戦車戦闘システム。
  4. 戦車は、コントローラーから送信された信号を受信して戦車の動作を制御するラジオコントロール回路と、外部から発射された赤外線ビームを受光して受光部を駆動する回路及び戦車が被弾したときに被弾による被害に擬制した効果を生じさせる電子回路装置を有している請求項1記載の赤外線発射式戦車戦闘システム。
  5. 被弾による戦車の被害に擬制した効果は、被弾すると所定秒時の間戦車の機能を止めたのち再び機能を回復させる作動を繰り返すプログラムにしたがうものである請求項1又は4記載の赤外線発射式戦車戦闘システム。
  6. 跳ね上げ手段に抗して押し込んで係合子によって係合させられる跳ね上がり部分を有し、跳ね上がり部分は、スプリング等の跳ね上げ手段によって作動するもので、係合子は作動部により係合状態又は係合離脱状態に置かれる請求項1記載の赤外線発射式戦車戦闘システム。
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