JP3886675B2 - Tabテープの乾燥装置およびそのためのリール架台 - Google Patents

Tabテープの乾燥装置およびそのためのリール架台 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品実装用フィルムキャリアテープ(TAB(Tape Automated Bonding)テープ)(以下、単に「TABテープ」と言う。)の乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレクトロニクス産業の発達に伴い、IC(集積回路)、LSI(大規模集積回路)などの電子部品を実装するプリント配線板の需要が急激に増加しているが、電子機器の小型化、軽量化、高機能化が要望され、これら電子部品の実装方法として、最近ではTABテープを用いた実装方式が採用されており、特に、パーソナルコンピュータなどのように高精細化、薄型化、液晶画面の額縁面積の狭小化が要望されている液晶表示素子(LCD)を使用する電子産業においてその重要性が高まっている。
【0003】
従来より、このようなTABテープを製造する方法としては、下記のような行程を経て製造されている。
すなわち、先ず、ポリイミドフィルムのような基材となる絶縁フィルムをプレス機でパターン打ち抜きを行った後、この絶縁フィルムに接着剤を介して銅箔を熱圧着により貼着する。そして、この銅箔の上面にフォトレジストを全面に塗布して、このフォトレジストをフォトレジストマスクを使用して所望のパターン形状に紫外線により露光し、この露光されたフォトレジスト部分を現像液によって溶解除去する。このフォトレジストで覆われていない銅箔部分を、酸で化学的に溶解(エッチング)して除去するとともに、フォトレジストをアルカリ液にて溶解除去することによって絶縁フィルム上に残った銅箔により所望の配線パターンを形成する。
【0004】
そして、実装時のゴミやウィスカー、マイグレーションによる短絡を防止し、配線間の保護並びに絶縁のために、配線パターンのうち、ICなどのデバイス(電子部品)に接続されるインナーリードおよび液晶表示素子などに接続されるアウターリードなどのリード部分を除いて、絶縁樹脂であるソルダーレジストを、スクリーン印刷法によりスキージを用いて塗布パターンの形成されたスクリーンを介して塗布した後、乾燥、硬化させてソルダーレジスト被覆層を形成している。
【0005】
その後、露出したリード部分の酸化、変色を防止するとともに、リード部分に接続されるデバイスのバンプなどの接続部分との接着強度を確保するために、リード部分を、例えば、スズメッキ、金メッキ、スズ−鉛の共晶合金メッキなどを施すことにより製造されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなTABテープの製造において、例えば、エッチング工程、ソルダーレジスト塗布工程、メッキ処理工程などの種々の液処理工程において、TABテープを処理液で処理した後に、スペーサ繰出しリールからエンボス加工された長尺上のスペーサ部材を処理面に介装して、TABテープを巻き取りリールによって巻き取った後に、リールごと乾燥装置の乾燥室内に搬送して、熱風乾燥などにより乾燥、あるいは凝固反応を行うことが行われている。
【0007】
このような乾燥装置としては、従来より、図9に示したような乾燥装置が用いられている。
すなわち、この乾燥装置200では、リール202に巻かれた被乾燥体であるTABテープ204が、複数個のリール架台206に載置されて乾燥室208内に収納される。そして、外部の空気を乾燥室208内と連結した給気手段210を介して、乾燥室208内に導入するとともに、導入された空気を加熱手段212によって加熱している。加熱された加熱空気をブロワーなどの循環装置214によって、乾燥室208内で、加熱空気の循環方向に対して、リールの軸方向が平行になるよう一方向に循環させ、これによって、TABテープ204を乾燥するように構成されている。
【0008】
しかしながら、このような従来の乾燥装置では、乾燥室208内で循環する加熱空気が、図9の矢印で示したように、乾燥室208内にて、乱流が生じてしまい、リール202に巻かれたTABテープに均一に接触しない。そのため、TABテープが均一に加熱されず、乾燥されないことになる。
そのため、例えば、ソルダーレジストを乾燥硬化する場合には、ソルダーレジストの溶剤が均一に乾燥しない状態となる。そのため、ソルダーレジストの溶剤が揮発しない状態で温度が上昇した際に、一時的にソルダーレジストの粘度が低下することになる。
【0009】
そして、粘度の低下したソルダーレジスト202は、図10に示したように、レジスト端部203の形状が崩れてリード部分204に沿って流れ出してしまったり(206)、図11に示したように、リード204の間を毛細管現象によりソルダーレジストが伝わっていくことになる(208)。ところで、リード間隔は、25〜50μmが一般的であるが、ファインピッチ化が進むなか、25μm、場合によっては、それ以下へ進みつつあり、このような現象は、リード間隔が狭くなるにしたがって顕著になる傾向がある。
【0010】
このようなソルダーレジスト端部の流れだしによって、ソルダーレジストの塗布パターン(位置)の精度が悪くなり、リード部分が絶縁されることになり、デバイスの接続が良好でなくなることになる。また、リード204上に薄く広がったソルダーレジスト部分206が、図12に示したように、次行程の無電解スズメッキなどのメッキ行程で、メッキ液の浸食を受けて、ソルダーレジストが剥がれることになり(210)、場合によっては、メッキ液に配線パターンが浸食されて破断することにもなる。さらに、ソルダーレジストが剥がれるまでに至らない場合であっても、図13に示したように、リード204とソルダーレジスト202との間に僅かに空隙が生じて、この空隙に滞留する無電解スズメッキ液によって、SnとCuとの置換反応が生じて、銅箔リードがえぐり取られることになり(212)、機械的強度が低下して接触不良などを起こす原因ともなっていた。
【0011】
また、その他のエッチング工程、メッキ処理工程などの種々の液処理工程においても、TABテープを処理液で処理した後に、乾燥、あるいは凝固反応を行う際にも、このような不均一な乾燥、凝固反応によって、TABテープの品質に好ましくない影響を及ぼすことになっていた。
従って、本発明の目的とするところは、TABテープの製造において、エッチング工程、ソルダーレジスト塗布工程、メッキ処理工程などの種々の工程において、液処理の後に、リールにスペーサ部材を介装して巻き取られたTABテープを均一に乾燥することの可能な乾燥装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明なされたものであって、本発明のTABテープの乾燥装置は、リールに巻かれた被乾燥体であるTABテープを収納する乾燥室と、
前記乾燥室内の空気を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段により加熱された加熱空気を乾燥室内で一方向に循環させる循環装置と、
前記リールに巻かれたTABテープを、前記循環装置により循環される加熱空気の循環方向に対して、リールの軸方向が平行になるように乾燥室内に配置するリール架台とを備え、
前記リール架台には、
リールを載置するリール載置部と、
前記リール載置部に載置されたリールの部分に対応した開口部と、
前記開口部以外の乾燥室部分を遮蔽する遮蔽壁部とを備えており、
前記循環装置により循環される加熱空気が、このリールの部分と開口部を介してのみ循環することにより、リールに巻かれたTABテープを均一に加熱乾燥するように構成したことを特徴とする。
【0013】
このように構成することによって、乾燥室内で循環する加熱空気が、乾燥室内にて、乱流が生じずに、リールの部分と開口部を介してのみ循環することになり、均一にリールに巻かれたTABテープに接触して、TABテープが均一に加熱され、乾燥される。従って、このような乾燥装置によれば、乾燥、硬化時間が短くてすみ、全体として工程時間の短縮化が可能で、効率が極めて良好となる。
【0014】
また、このような乾燥装置を、例えば、エッチング工程、ソルダーレジスト塗布工程、メッキ処理工程などの種々の液処理工程後の乾燥、凝固に用いることによって、TABテープを均一に乾燥することができ、ソルダーレジストの流れ出し、メッキ液の乾燥不良などによるTABテープの品質不良を防止することが可能となる。
【0015】
また、本発明のTABテープの乾燥装置では、前記リール架台には、複数のリール載置部とこれに対応した開口部が設けられていることを特徴とする。
これによって、リールに巻かれたTABテープを、一度に複数個リール架台に載置して乾燥室内で同時に均一に乾燥することができるので、より生産効率を向上することが可能となる。
【0016】
さらに、本発明のTABテープの乾燥装置では、複数個のリール架台が、前記乾燥室内に加熱空気の循環方向に配置されていることを特徴とする。
このようにすれば、リールに巻かれたTABテープをリール架台に載置して乾燥室内で、複数個、同時に均一に乾燥することができるので、さらに生産効率を向上することが可能となる。
【0017】
また、本発明のTABテープの乾燥装置では、前記リール架台が、乾燥室から取り外し可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、乾燥室の外で、TABテープが巻かれたリールをリール架台に載置した後に、これを乾燥室内に搬入することができ、また、乾燥後にも、リール架台ごと取り出せば、リールを取り外す作業を乾燥室外部で可能となる。従って、作業性が向上するとともに、乾燥室内部に残留する乾燥温度や揮発成分などに影響されることなく、作業員によりまたは積み卸し装置を用いて自動的に、リールの積み卸し作業が可能となる。
【0018】
さらに、本発明のTABテープ乾燥装置用リール架台は、上述したようなTABテープの乾燥装置に好適に用いられるものであって、TABテープが巻かれたリールを載置するリール載置部と、
前記リール載置部に載置されたリールの部分に対応した乾燥装置の乾燥室内を循環する空気が流通する開口部と、
前記開口部以外の乾燥装置の乾燥室部分を遮蔽する遮蔽壁部とを備えることを特徴とする。
【0019】
このようなリール架台にTABテープが巻かれたリールを載置して、乾燥装置の乾燥室内に配置することによって、乾燥室内で循環する加熱空気が、乾燥室内にて、乱流が生じずに、リールの部分と開口部を介してのみ循環することになり、均一にリールに巻かれたTABテープに接触して、TABテープが均一に加熱され、乾燥される。従って、このようなリール架台を用いることによって、乾燥装置の乾燥、硬化時間が短くてすみ、全体として工程時間の短縮化が可能で、効率が極めて良好となる。
【0020】
また、このようなリール架台を用いた乾燥装置を、例えば、エッチング工程、ソルダーレジスト塗布工程、メッキ処理工程などの種々の液処理工程後の乾燥、凝固に用いることによって、TABテープを均一に乾燥することができ、ソルダーレジストの流れ出し、メッキ液の乾燥不良などによるTABテープの品質不良を防止することが可能となる。
【0021】
また、本発明のTABテープの乾燥装置用リール架台では、前記リール架台には、複数のリール載置部とこれに対応した開口部が設けられていることを特徴とする。
これによって、リールに巻かれたTABテープを、一度に複数個リール架台に載置して乾燥室内で同時に均一に乾燥することができるので、より生産効率を向上することが可能となる。
【0022】
また、本発明のTABテープの乾燥装置用リール架台では、前記リール架台が、前記乾燥室内に加熱空気の循環方向に連接配置されていることを特徴とする。このようにすれば、リールに巻かれたTABテープをリール架台に載置して乾燥室内で、複数個、同時に均一に乾燥することができるので、さらに生産効率を向上することが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態(実施例)について説明する。図1は、本発明のTABテープの乾燥装置用リール架台の正面図、図2は、本発明のTABテープの乾燥装置用リール架台の側面図、図3は、本発明のTABテープの乾燥装置用リール架台の使用状態を説明する斜視図、図4は、本発明のTABテープの乾燥装置の断面図、図5は、本発明のTABテープの乾燥装置の部分切欠斜視図である。
【0024】
図1〜図3に示したように、本発明のTABテープの乾燥装置用リール架台10(以下、単に「リール架台」と言う。)は、一対の略矩形状の前方遮蔽壁部材12と後方遮蔽壁部材14とを備えており、これらの遮蔽壁部材12、14には、その中央部にそれぞれ、円形状の前方開口部16と後方開口部18を備えている。
【0025】
なお、これらの遮蔽壁部材12、14は、後述するように、乾燥装置40の乾燥室42の循環方向Aに対して直角な断面と略一致する形状となっている。
また、これらの開口部16、18は、TABテープTが巻かれたリールRの寸法と略同一の形状となっている。
また、これらの前方開口部16と後方開口部18を連結するように、円筒形状の通風筒部20が形成されている。前方開口部16には、前方開口部16を四分割するように形成された4本の支持棒部材22が、前方遮蔽壁部材12の前方開口部16の内周から延設されており、これらの支持棒部材22が、前方開口部16の中心で中央当接板24で結合されている。これらの支持棒部材22と中央当接板24は、図3に示したように、TABテープTが巻かれたリールRを、後述するリール載置部26に載置した際に、リールRを支持するためのものである。
【0026】
さらに、前方開口部16の内周に沿って前方開口部16の下方部分に位置するように、図3に示したように、TABテープTが巻かれたリールRを載置するための二つのリール載置部26が、前方遮蔽壁部材12に固着されている。こられのリール載置部26は、略三角柱状の前方開口部16の内周に沿った形状のリール載置台28とこのリール載置台28を支持する支持フレーム30とを有している。この支持フレーム30は、前方遮蔽壁部材12と後方遮蔽壁部材14とを貫通して補強する貫通部32を有している。
【0027】
なお、図中34は、遮蔽壁部材12、14を、一定間隔に保持し補強するための結合部材である。
このように構成されリール架台10では、図3に示したように、TABテープTが巻かれたリールRを、二つのリール載置部26のリール載置台28上に載せるとともに、リールRの側部が支持棒部材22と中央当接板24に当接支持されるようにして、リールRがリール架台10に載置される。
【0028】
次に、このように構成されるリール架台10を用いた本発明のTABテープの乾燥装置について、図4および図5に基づいて説明する。
図4および図5において、40は、本発明のTABテープの乾燥装置(以下、単に「乾燥装置」と言う。)を示している。
乾燥装置40は、リールRに巻かれた被乾燥体であるTABテープTを収納する乾燥室42を有している。この乾燥室の前部壁41には、図示しないが、リールRに巻かれたTABテープTを出し入れするための開閉扉が備えられている。
【0029】
この乾燥室42の上部には、隔壁44を隔てて、駆動制御部46が形成されている。駆動制御部46には、乾燥装置40の上部に、乾燥装置40の外部の新鮮な空気を、乾燥室42内に取り入れるための給気配管48と、乾燥室42内で乾燥の際に、被乾燥体であるTABテープから発生する揮発した溶剤成分などを乾燥装置40の外部に排出する排気管50が備えられている。
【0030】
なお、図示しないが、これらの給気配管48、排気管50には、フィルターを設けて、クリーンな空気のみを給排気できるようにするのがTABテープの品質管理上からは好ましい。
また、駆動制御部46には、給気配管48からの新鮮な空気を取り入れ、空気を乾燥室42内を循環するようにするための、例えば、ブロワー、ファンなどの循環装置52と、循環装置52によって循環する空気を加熱するための、例えば、シーズヒータなどの加熱装置54を備えている。
【0031】
さらに、隔壁44には、循環装置52、加熱装置54を通過した加熱された空気を乾燥室42内に送る通風孔56と、乾燥室42内を通過した空気を駆動制御部46に還流する吸気孔58とが形成されている。なお、図示しないが、これらの通風孔56と吸気孔58とには、フィルターを設けて、クリーンな空気のみを給排気できるようにするのがTABテープの品質管理上からは好ましい。
【0032】
この吸気孔58には、切替弁60が設けられており、図示しない制御装置によって制御されて、乾燥室42内を通過した空気が、循環装置52へと還流する還流経路62と、排気管50から乾燥装置40の外部へと排出する排出経路64のいずれかに流れるように選択的に切り替えできるようになっている。
この切り替え制御は、図示しない乾燥室42内に設置したセンサーなどの検知装置によって、乾燥室42内部の、例えば、TABテープから揮発した溶剤成分濃度が、一定レベル以上になると切り替えて、排気管50から乾燥装置40の外部へと排出するとともに、図示しないが、給気配管48に設けられた開閉弁を開放して、乾燥装置40の外部の新鮮な空気を、乾燥室42内に取り入れるように構成されている。
【0033】
一方、乾燥室42内には、リール架台10が、その遮蔽壁部材12、14が、乾燥装置40の乾燥室42の循環方向Aに対して直角な断面に一致するように配置されている。
そして、前述したように、TABテープTが巻かれたリールRが、二つのリール載置部26のリール載置台28上に載せるとともに、リールRの側部が支持棒部材22と中央当接板24に当接支持されるようにして、リールRがリール架台10に載置されている。
【0034】
このように構成される本発明の乾燥装置40では、以下のようにして、リールRに巻かれたTABテープTの、例えば、ソルダーレジストなどの乾燥が実施される。
先ず、乾燥室42内には、リール架台10が、その遮蔽壁部材12、14が、乾燥装置40の乾燥室42の循環方向Aに対して直角な断面に一致するように予め配置されており、これにTABテープTが巻かれたリールRをリール載置部26に載置する。
【0035】
そして、駆動制御部46を作動させて、乾燥室42内の空気が、循環装置52の駆動によって、吸気孔58を介して、切替弁60を制御することによって、循環装置52へと還流経路62を通過して還流される。そして、加熱装置54を通過することによって所定の設定された温度に加熱され、通風孔56を介して乾燥室42内に送られる。
【0036】
乾燥室42内に送られた加熱空気は、図4および図5の矢印で示したように、リールRに巻かれたTABテープTを通過して、リール架台10の前方遮蔽壁部材12の前方開口部から、通風筒部20を通過して、後方遮蔽壁部材14の後方開口部18へと流れ、吸気孔58を介して循環装置52へと再び還流するようになっている。
【0037】
この際、前方遮蔽壁部材12の前方開口部16以外の部分が遮蔽壁部として機能することによって、乾燥室42内は遮蔽されており、これによって循環される加熱空気が、リールRの部分と開口部16を介してのみ循環することになる。従って、乾燥室内42では、乱流が生じずに、均一にリールRに巻かれたTABテープTに接触して、TABテープTが均一に加熱され、乾燥される。
【0038】
また、図示しない乾燥室42内に設置したセンサーなどの検知装置によって、乾燥室42内部の、例えば、TABテープから揮発した溶剤成分濃度が、一定レベル以上になると、切替弁60が、図示しない制御装置によって切り替えられて、乾燥室42内の空気が、矢印Qで示したように、排気管50から乾燥装置40の外部へと排出される。これと同時に、図示しないが、給気配管48に設けられた開閉弁を開放して、矢印Pで示したように、乾燥装置40の外部の新鮮な空気を、乾燥室42内に取り入れるようになっている。
【0039】
なお、この際、TABテープの乾燥する溶剤などの種類に応じて、排気管50から排出される空気量と、給気配管48を介して取り入れられる外部の新鮮な空気量を調整することによって、内部の圧力を減圧とて溶剤の揮発を促進することもできる。
従って、このような乾燥装置40によれば、乾燥、硬化時間が短くてすみ、全体として工程時間の短縮化が可能で、効率が極めて良好となる。
【0040】
また、このような乾燥装置40を、例えば、エッチング工程、ソルダーレジスト塗布工程、メッキ処理工程などの種々の液処理工程後の乾燥、凝固に用いることによって、TABテープを均一に乾燥することができ、ソルダーレジストの流れ出し、メッキ液の乾燥不良などによるTABテープの品質不良を防止することが可能となる。
【0041】
なお、上記実施例では、乾燥室42内には、リール架台10が、その遮蔽壁部材12、14が、乾燥装置40の乾燥室42の循環方向Aに対して直角な断面に一致するように予め配置されており、これにTABテープTが巻かれたリールRをリール載置部26に載置するようにしたが、リール架台10を乾燥装置40の乾燥室42内に取り外し可能に配置して、リール載置部26にTABテープTが巻かれたリールRが予め載置されたリール架台10を直接、乾燥装置40の乾燥室42内に出し入れすることも可能である。
【0042】
図6は、本発明のTABテープの乾燥装置用リール架台の第2の実施例の斜視図、図7は、本発明のTABテープの乾燥装置用リール架台の使用状態を説明する斜視図である。
この実施例は、基本的には、前述した第1の実施例と同様あるので、同じ構成部材には同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0043】
この実施例のリール架台10では、二つのTABテープTが巻かれたリールRを同時に取り扱うことができるように、前方遮蔽壁部材12と後方遮蔽壁部材14とに二つの前方開口部16と、後方開口部18と、通風筒部20とを設けるとともに、これに対応して二つのリール載置部26を設けてある点が相違する。
なお、この実施例では、これらの開口部16などを2個設けたが、この数は、特に限定されるものではなく、複数個であれば、横方向にも縦方向にも設けることが可能である。
【0044】
このようなリール架台を用いることによって、リールRに巻かれたTABテープTを、一度に複数個リール架台に載置して乾燥室内で同時に均一に乾燥することができるので、より生産効率を向上することが可能となる。
図8は、本発明のTABテープの乾燥装置用リール架台を用いた本発明のTABテープの乾燥装置の第2の実施例を示す断面図である。
【0045】
この実施例は、基本的には、前述した第1の実施例と同様あるので、同じ構成部材には同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
この実施例の乾燥装置40では、乾燥室42内に二個のリール架台10を、乾燥室42内の加熱空気の循環方向に一定間隔離間して配置した点が相違する。
なお、この実施例では、これらリール架台10を乾燥室42内に2個設けたが、この数は、特に限定されるものではなく、複数個であれば、いずれも可能である。また、この際に、リール架台10を前述した第2の実施例のような複数個のリールRを載置可能なものとすることも可能である。
【0046】
このようにすれば、リールRに巻かれたTABテープTをリール架台10に載置して乾燥室42内で、複数個、同時に均一に乾燥することができるので、さらに生産効率を向上することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、リール架台10にリール載置部26に載置された各リールRについて、複数の開口部16を設けることも可能であるなど、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、乾燥室内で循環する加熱空気が、乾燥室内にて、乱流が生じずに、リールの部分と開口部を介してのみ循環することになり、均一にリールに巻かれたTABテープに接触して、TABテープが均一に加熱され、乾燥される。従って、このような乾燥装置によれば、乾燥、硬化時間が短くてすみ、全体として工程時間の短縮化が可能で、効率が極めて良好となる。
【0048】
また、このような乾燥装置を、例えば、エッチング工程、ソルダーレジスト塗布工程、メッキ処理工程などの種々の液処理工程後の乾燥、凝固に用いることによって、TABテープを均一に乾燥することができ、ソルダーレジストの流れ出し、メッキ液の乾燥不良などによるTABテープの品質不良を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のTABテープの乾燥装置用リール架台の正面図である。
【図2】図2は、本発明のTABテープの乾燥装置用リール架台の側面図である。
【図3】図3は、本発明のTABテープの乾燥装置用リール架台の使用状態を説明する斜視図である。
【図4】図4は、本発明のTABテープの乾燥装置の断面図である。
【図5】図5は、本発明のTABテープの乾燥装置の部分切欠斜視図である。
【図6】図6は、本発明のTABテープの乾燥装置用リール架台の第2の実施例の斜視図である。
【図7】図7は、本発明のTABテープの乾燥装置用リール架台の使用状態を説明する斜視図である。
【図8】図8は、本発明のTABテープの乾燥装置用リール架台を用いた本発明のTABテープの乾燥装置の第2の実施例を示す断面図である。
【図9】図9は、従来のTABテープの乾燥装置を示す断面図である。
【図10】図10は、従来のTABテープの製造方法におけるソルダーレジストの流れだしを説明する概略図である。
【図11】図11は、従来のTABテープの製造方法におけるソルダーレジストのリード線間流れだした状態を説明する概略図である。
【図12】図12は、従来のTABテープの製造方法におけるソルダーレジストの剥がれた状態を説明する概略図である。
【図13】図13は、従来のTABテープの製造方法におけるリードのえぐり取られた状態を説明する概略図である。
【符号の説明】
10 リール架台
12 前方遮蔽壁部材
14 後方遮蔽壁部材
16 前方開口部
18 後方開口部
20 通風筒部
22 支持棒部材
24 中央当接板
26 リール載置部
28 リール載置台
30 支持フレーム
32 貫通部
40 乾燥装置
41 前部壁
42 乾燥室
44 隔壁
46 駆動制御部
48 給気配管
50 排気管
52 循環装置
54 加熱装置
56 通風孔
58 吸気孔
60 切替弁
62 還流経路
64 排出経路
R リール
T TABテープ

Claims (7)

  1. リールに巻かれた被乾燥体であるTABテープを収納する乾燥室と、
    前記乾燥室内の空気を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段により加熱された加熱空気を乾燥室内で一方向に循環させる循環装置と、
    前記リールに巻かれたTABテープを、前記循環装置により循環される加熱空気の循環方向に対して、リールの軸方向が平行になるように乾燥室内に配置するリール架台とを備え、
    前記リール架台には、
    リールを載置するリール載置部と、
    前記リール載置部に載置されたリールの部分に対応した開口部と、
    前記開口部以外の乾燥室部分を遮蔽する遮蔽壁部とを備えており、
    前記循環装置により循環される加熱空気が、このリールの部分と開口部を介してのみ循環することにより、リールに巻かれたTABテープを均一に加熱乾燥するように構成したことを特徴とするTABテープの乾燥装置。
  2. 前記リール架台には、複数のリール載置部とこれに対応した開口部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のTABテープの乾燥装置。
  3. 複数個のリール架台が、前記乾燥室内に加熱空気の循環方向に配置されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のTABテープの乾燥装置。
  4. 前記リール架台が、乾燥室から取り外し可能に構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のTABテープの乾燥装置。
  5. TABテープが巻かれたリールを載置するリール載置部と、
    前記リール載置部に載置されたリールの部分に対応した乾燥装置の乾燥室内を循環する空気が流通する開口部と、
    前記開口部以外の乾燥装置の乾燥室部分を遮蔽する遮蔽壁部とを備えることを特徴とするTABテープの乾燥装置用リール架台。
  6. 前記リール架台には、複数のリール載置部とこれに対応した開口部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のTABテープの乾燥装置用リール架台。
  7. 前記リール架台が、前記乾燥室内に加熱空気の循環方向に連接配置されていることを特徴とする請求項5または6のいずれかに記載のTABテープの乾燥装置用リール架台。
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