JP3908877B2 - Tabテープのリール架台およびそれを用いたtabテープの乾燥装置ならびにtabテープの乾燥方法 - Google Patents

Tabテープのリール架台およびそれを用いたtabテープの乾燥装置ならびにtabテープの乾燥方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品実装用フィルムキャリアテープ(TAB(Tape Automated Bonding)テープ)(以下、単に「TABテープ」と言う。)のリール架台およびそれを用いたTABテープの乾燥装置ならびにTABテープの乾燥方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレクトロニクス産業の発達に伴い、IC(集積回路)、LSI(大規模集積回路)などの電子部品を実装するプリント配線板の需要が急激に増加しているが、電子機器の小型化、軽量化、高機能化が要望され、これら電子部品の実装方法として、最近ではTABテープを用いた実装方式が採用されており、特に、パーソナルコンピュータなどのように高精細化、薄型化、液晶画面の額縁面積の狭小化が要望されている液晶表示素子(LCD)を使用する電子産業においてその重要性が高まっている。
【0003】
従来より、このようなTABテープを製造する方法としては、下記のような工程を経て製造されている。すなわち、先ず、ポリイミドフィルムのような基材となる絶縁フィルムをプレス機でパターン打ち抜きを行った後、この絶縁フィルムに接着剤を介して銅箔を熱圧着により貼着する。そして、この銅箔の上面にフォトレジストを全面に塗布して、このフォトレジストをフォトレジストマスクを使用して所望のパターン形状に紫外線により露光し、この露光されたフォトレジスト部分を現像液によって溶解除去する。このフォトレジストで覆われていない銅箔部分を、酸で化学的に溶解(エッチング)して除去するとともに、フォトレジストをアルカリ液にて溶解除去することによって絶縁フィルム上に残った銅箔により所望の配線パターンを形成する。
【0004】
そして、実装時のゴミやウィスカー、マイグレーションによる短絡を防止し、配線間の保護並びに絶縁のために、配線パターンのうち、ICなどのデバイス(電子部品)に接続されるインナーリードおよび液晶表示素子などに接続されるアウターリードなどのリード部分を除いて、絶縁樹脂であるソルダーレジストを、スクリーン印刷法によりスキージを用いて塗布パターンの形成されたスクリーンを介して塗布した後、乾燥、硬化させてソルダーレジスト被覆層を形成している。
【0005】
その後、露出したリード部分の酸化、変色を防止するとともに、リード部分に接続されるデバイスのバンプなどの接続部分との接着強度を確保するために、リード部分を、例えば、スズメッキ、金メッキ、スズ−鉛の共晶合金メッキなどを施すことにより製造されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなTABテープとして、パーソナルコンピュータなどの液晶パネルのフレーム部を小さくして、液晶表示画面をできるだけ大きくとるために、最近では、フレックスTABテープと呼ばれるフレックス品が開発され、市販されるようになっている。
【0007】
このようなフレックスTABテープ100は、図9に示したように、アウターリード部102を折り曲げて、フレーム部104に装着するために、図10に示したように、TABテープ100に形成したフレックススリット106に、TABテープの裏面から折り曲げ性の良好なポリイミド樹脂からなるインキ108を、スクリーン印刷で塗布して被膜を形成して、折り曲げ部の強度が低下しないようにしている。
【0008】
このようなフレックスTABテープを製造する場合、図11に示したように、このようなポリイミド樹脂からなるインキを、裏面印刷工程110においてTABテープの裏面からスクリーン印刷した後に、スペーサ繰出しリール112からエンボス加工された長尺上のスペーサ部材114を処理面に介装して、TABテープ100を巻き取りリール116によって巻き取っている。
【0009】
そして、巻き取ったリール116を、リールごと次工程である乾燥装置の乾燥室内に搬送して、熱風乾燥などにより乾燥、あるいは凝固反応を行うことが行われている。ところで、工程の都合などで、次工程である乾燥装置にリールを搬送するまでの時間が長い場合には、乾燥装置に搬送する前に、リール架台に一次的に縦方向に、すなわち、リールの軸方向が水平になるようにそのままの状態で載置されている。
【0010】
しかしながら、ポリイミド樹脂インキは、比較的粘度が低いために、このような一時的な載置の時間が長くなる場合には載置の間に、図12の矢印Aで示したように下方に流れる傾向がある。そのため、ポリイミド樹脂インキが図13および図14に示したように、ポリイミド樹脂インキがフレックススリットから垂れてはみ出して、図13(B)のように部分的にポリイミド被膜厚さが大きくなり、TABテープの規格を超えたり、図14(B)のようにポリイミド被膜塗布規格範囲から外れてしまい、折り曲げ不良になるなど、製品不良として使用できないことになる。
【0011】
また、乾燥装置の乾燥室内においても、リール架台に縦方向に、すなわち、リールの軸方向が水平になるように載置した状態で乾燥を行うので、このようなポリイミド樹脂インキの垂れによる不良が発生することがあり、好ましくなかった。
さらに、ソルダーレジスト塗布工程の後に、ソルダーレジストを乾燥硬化する場合には、ソルダーレジストの溶剤が均一に乾燥しない状態となった場合には、ソルダーレジストの溶剤が揮発しない状態で温度が上昇した際に、一時的にソルダーレジストの粘度が低下することになる。
【0012】
そして、粘度の低下したソルダーレジスト202は、図15に示したように、レジスト端部203の形状が崩れてリード部分204に沿って流れ出してしまったり(206)、図16に示したように、リード204の間を毛細管現象によりソルダーレジストが伝わっていくことになる(208)。ところで、リード間隔は、45〜60μmが一般的であるが、ファインピッチ化が進むなか、40μm、場合によっては、それ以下へ進みつつあり、このような現象は、リード間隔が狭くなるにしたがって顕著になる傾向がある。
【0013】
このようなソルダーレジスト端部の流れだしによって、ソルダーレジストの塗布パターン(位置)の精度が悪くなり、リード部分が絶縁されることになり、デバイスの接続が良好でなくなることになる。また、リード204上に薄く広がったソルダーレジスト部分206が、図17に示したように、次工程の無電解スズメッキなどのメッキ工程で、メッキ液の浸食を受けて、ソルダーレジストが剥がれることになり(210)、場合によっては、メッキ液に配線パターンが浸食されて破断することにもなる。さらに、ソルダーレジストが剥がれるまでに至らない場合であっても、図18に示したように、リード204とソルダーレジスト202との間に僅かに空隙が生じて、この空隙に滞留する無電解スズメッキ液によって、SnとCuとの置換反応が生じて、銅箔リードがえぐり取られることになり(212)、機械的強度が低下して接触不良などを起こす原因ともなっていた。
【0014】
従って、本発明の目的とするところは、TABテープの製造において、ソルダーレジスト塗布工程にて、液処理の後に、リールに巻き取られたTABテープを、乾燥装置の乾燥室内に搬送する際に、リール架台に一時的に載置する際に、処理液の垂れによる不良の発生を防止することの可能なTABテープのリール架台およびTABテープを保持する方法を提供することを目的とする。
【0015】
また、本発明は、TABテープの製造において、ソルダーレジスト塗布工程にて、液処理の後に、リールに巻き取られたTABテープを、乾燥装置の乾燥室内で乾燥する際に、処理液の垂れによる不良の発生を防止することの可能なTABテープの乾燥装置ならびにTABテープの乾燥方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明なされたものであって、本発明のTABテープのリール架台は、TABテープの表面に塗布された処理液を乾燥する際に処理液の垂れを防止するために、リールに巻かれたTABテープを保持するTABテープのリール架台であって、前記リール架台上に、リールの軸方向が水平になるようにリールを軸支するリール保持装置を備え、前記リール保持装置が、前記リールを脱着自在に装着してリールを軸支する装着軸と、前記装着軸を回転することにより、リールを回転させる回転駆動装置とを備えることを特徴とする。
【0017】
また、本発明のTABテープの保持方法は、TABテープの表面に塗布された処理液を乾燥する際に処理液の垂れを防止するために、リールに巻かれたTABテープを保持する方法であって、リール架台上に、リールの軸方向が水平になるようにリールを軸支して、前記リールを回転させることを特徴する。
【0018】
このように構成することによって、液処理の後に、乾燥装置の乾燥室内に搬送する前に、リール架台に一時的にリールを載置した際に、リールが回転するので、TABテープの表面に塗布された処理液が垂れるのを防止することができるので、処理液のはみ出しに起因する、折り曲げ不良、デバイス接続不良、配線不良などの製品不良が発生するのを防止することができる。
【0019】
特に、フレックスTABテープにおいて、フレックススリットに塗布したポリイミド樹脂インキが垂れて、フレックススリットからはみ出すことがないので、折り曲げ不良などの製品不良を防止することができる。
また、本発明のTABテープのリール架台は、前記回転駆動装置が、装着軸を一方向に回転させることにより、リールを一方向に回転するように構成されていることを特徴とする。
【0020】
さらに、本発明のTABテープの保持方法は、前記リールを一方向に回転することを特徴とする。
このように構成することによって、リールが一方向に回転するので、TABテープの表面に塗布された処理液が垂れるのを防止することができるので、処理液のはみ出しに起因する、折り曲げ不良、デバイス接続不良、配線不良などの製品不良が発生するのを防止することができる。
【0021】
また、本発明のTABテープのリール架台は、前記回転駆動装置が、装着軸を一方向に所定時間回転させた後、逆方向に所定時間回転させることにより、リールを反転可能に構成されていることを特徴とする。
さらに、本発明のTABテープの保持方法は、前記リールを一方向に所定時間回転させた後、逆方向に所定時間回転させることにより、リールを反転することを特徴とする。
【0022】
このように構成することによって、リールが正逆の二方向に反転して回転することにるので、TABテープの表面に塗布された処理液が一方向側に偏って垂れるのを防止することができるので、さらに処理液の垂れを防止する効果に優れ、処理液のはみ出しに起因する、折り曲げ不良、デバイス接続不良、配線不良などの製品不良が発生するのをさらに効果的に防止することができる。
【0023】
さらに、一方向のみに回転させた場合には、TABテープのリールへの巻きが緩んで、製品緩みが発生するが、このようにリールを正逆の二方向に反転して回転させることにより、このような製品緩みが発生することはない。
また、本発明のTABテープの乾燥装置は、前述したTABテープのリール架台の装着軸にTABテープが巻かれたリールを装着し、このリール架台を乾燥装置の乾燥室内に配置して、被乾燥体であるTABテープの乾燥を行うように構成したことを特徴とする。
【0024】
さらに、本発明のTABテープの乾燥方法は、TABテープの表面に塗布された処理液を乾燥する方法であって、乾燥装置の乾燥室内に配置したリール架台上に、リールの軸方向が水平になるようにリールを軸支して、前記リールを回転させつつ、被乾燥体であるTABテープの乾燥を行うことを特徴する。
【0025】
このように構成することによって、乾燥装置の乾燥室内において、リールを回転させながら、すなわち、リールを一方向に、またはリールを正逆の二方向に反転して回転しながら乾燥することにるので、TABテープの表面に塗布された処理液が、垂れるのを防止することができるので、処理液の垂れを防止する効果に優れ、処理液のはみ出しに起因する、折り曲げ不良、デバイス接続不良、配線不良などの製品不良が発生するのをさらに効果的に防止することができる。
【0026】
特に、フレックスTABテープにおいて、フレックススリットに塗布したポリイミド樹脂インキが垂れて、フレックススリットからはみ出すことがないので、折り曲げ不良などの製品不良を防止することができる。また、本発明のTABテープの乾燥方法は、TABテープの表面に塗布された処理液を乾燥する方法であって、リール架台上に、リールの軸方向が水平になるようにリールを軸支して、前記リールを所定時間回転させた後、このリール架台を乾燥装置の乾燥室内に配置して、前記リールを回転させつつ被乾燥体であるTABテープの乾燥を行うことを特徴する。
【0027】
このように構成することによって、液処理の後に、乾燥装置の乾燥室内に搬送する前に、リール架台に一時的にリールを載置した際に、リールが回転するので、TABテープの表面に塗布された処理液が垂れるのを防止することができる。そして、乾燥装置の乾燥室内において、リールを回転させながら、すなわち、リールを一方向に、またはリールを正逆の二方向に反転して回転しながら乾燥することにるので、TABテープの表面に塗布された処理液が、垂れるのを防止することができる。
【0028】
さらに、一方向のみに回転させた場合には、TABテープのリールへの巻きが緩んで、製品緩みが発生するが、このようにリールを正逆の二方向に反転して回転させることにより、このような製品緩みが発生することはない。
従って、処理液のはみ出しに起因する、折り曲げ不良、デバイス接続不良、配線不良などの製品不良が発生するのを防止することができる。
【0029】
特に、フレックスTABテープにおいて、フレックススリットに塗布したポリイミド樹脂インキが垂れて、フレックススリットからはみ出すことがないので、折り曲げ不良などの製品不良を防止することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態(実施例)について説明する。図1は、本発明のTABテープのリール架台の正面図、図2は、本発明のTABテープのリール架台の上面図、図3は、本発明のTABテープのリール架台の図2のIII方向の側面図、図4は、本発明のTABテープのリール架台の斜視図である。
【0031】
図1〜図3に示したように、本発明のTABテープのリール架台10は、ベース架台12を備えている。このベース架台12の下方には、リール架台10を工場などの床B上を自由自在に搬送できるように、四隅に自在ローラ14が設けられている。また、ベース架台12には、ベース架台12の下方に突設することによって、ベース架台12を所定の位置に固定するための突出自在な先端にゴムなどのパッド部材15が設けられたストッパー16が設けられている。
【0032】
また、ベース架台12の内部には、下部ベース板12a上に駆動モータ18が固定されており、この駆動モータ18の駆動軸20が、連結部材22を介して、駆動シャフト24に連結されている。駆動シャフト24は、下部ベース板12a上に固定したベアリング部26、28によって回転可能に軸支されており、駆動シャフトの両端に、それぞれ2個づつのプーリ30、32が固定されている。
【0033】
一方、ベース架台12の上部ベース板12b上には、2つのリール保持装置38が、ベース架台12の長手方向に一定間隔離間して設けられている。リール保持装置38は、ベース架台12の上部ベース板12b上に立設されたフレーム枠40を備え、フレーム枠40の上には、対向するようにフランジ42、44が設けられている。これらのフランジ42、44にはそれぞれ、ベアリング46、48が設けられており、ベアリング46、48を介して、シャフト50、52がそれぞれ回転可能に装着されている。そして、これらのシャフト50、52の両端部にはそれぞれ、TABテープTが巻かれたリール70を脱着自在に装着するための装着軸54、56と、プーリ58、60が固着されている。
【0034】
これらのプーリ58、60と、前述した駆動シャフト24プーリ30、32との間にはそれぞれ、ベース架台12の上部ベース板12b上に形成された開口部12cを介して、駆動ベルト62、64が架け渡されている。これにより、回転駆動装置が構成されることになる。すなわち、駆動モータ18を駆動することによって、駆動シャフト24が回転し、この回転が、プーリ30、32から、駆動ベルト62、64を介して、プーリ58、60に伝達され、その結果、装着軸54、56を回転するように構成されている。
【0035】
なお、図中、66は、これらの駆動部を保護するためのカバー部材である。
このように構成される本発明のリール架台10は、下記のように使用される。すなわち、例えば、予めフレックスTABテープの製造工程において、ポリイミド樹脂からなるインキをTABテープの裏面からフレックススリットにスクリーン印刷した後に、スペーサ繰出しリールからエンボス加工された長尺上のスペーサ部材を処理面に介装して、巻き取りリール70にTABテープを巻き取る。
【0036】
そして、次の乾燥工程の乾燥装置の乾燥室内に搬送する前に、工程の都合などで、リール架台に一時的にリールを載置する必要がある場合に、リール70を本発明のリール架台10に載置する。すなわち、ベース架台12の下方からストッパー16を突設させることによって、工場などの床B上の所定の位置に予め固定したリール架台10に、これらのリール70の中心孔72を、図1、図5、および図6に示したように、装着軸54、56に挿着して、リール架台10上に、リール70の軸方向が水平になるようにリール70を軸支する。
【0037】
そして、回転駆動装置を駆動させることによって、すなわち、駆動モータ18を駆動することによって、前述のように、装着軸54、56を回転させる。
これによって、リールが回転するので、TABテープの表面に塗布された処理液が垂れるのを防止することができる(図13(A)および図13(B)参照)ので、処理液のはみ出しに起因する、折り曲げ不良、デバイス接続不良、配線不良などの製品不良が発生するのを防止することができる。
【0038】
特に、フレックスTABテープにおいて、フレックススリットに塗布したポリイミド樹脂インキが垂れて、フレックススリットからはみ出すことがないので、折り曲げ不良などの製品不良を防止することができる。
この場合、装着軸54、56を一方向に回転させることにより、リール70を一方向に回転しても良いが、別途図示しない制御装置に予め入力されたデータに基づいて、装着軸54、56を一方向に所定時間回転させた後、逆方向に所定時間回転させることにより、リール70を反転するのが、望ましい。
【0039】
すなわち、リール70が正逆の二方向に反転して回転することになるので、TABテープの表面に塗布された処理液が一方向側に偏って垂れるのを防止することができるので、さらに処理液の垂れを防止する効果に優れ、処理液のはみ出しに起因する、折り曲げ不良、デバイス接続不良、配線不良などの製品不良が発生するのをさらに効果的に防止することができるからである。
【0040】
さらに、一方向のみに回転させた場合には、TABテープのリールへの巻きが緩んで、製品緩みが発生するが、このようにリールを正逆の二方向に反転して回転させることにより、このような製品緩みが発生することはないからである。
この場合、装着軸54、56の回転速度としては、処理液の種類、粘度などにもより、特に限定されるものではないが、例えば、ポリイミド樹脂インキで、粘度が50〜100PSの場合には、2〜10rpmとすればよい。
【0041】
また、反転させる場合には、反転時間も、処理液の種類、粘度などにもより、特に限定されるものではないが、例えば、ポリイミド樹脂インキで、粘度が50〜100PSの場合には、1〜2分とすればよい。このように、所定時間、本発明のリール架台10で、リール70を回転させることによって、リール70を保持した後、リール70を、次工程である乾燥工程の乾燥装置の乾燥室内に搬入して乾燥工程を実施する。
【0042】
この場合、リール70を、装着軸54、56から取り外して、別途図示しない、従来のリールが回転しないリール架台に載置して、乾燥装置の乾燥室内にて乾燥を行ってもよいが、図7に示したように、リール70を載置した状態のリール架台10ごと乾燥装置80の乾燥室82内に搬入して、リール70を回転させながら乾燥を行ってもよい。
【0043】
このように、乾燥装置80で乾燥する際に、乾燥室82内で、リール70を回転させながら乾燥を行うことによって、すなわち、リール70を一方向に、またはリールを正逆の二方向に反転して回転しながら乾燥することによって、TABテープの表面に塗布された処理液が、垂れるのを防止することができる。
従って、処理液のはみ出しに起因する、折り曲げ不良、デバイス接続不良、配線不良などの製品不良が発生するのを防止することができる。
【0044】
特に、フレックスTABテープにおいて、フレックススリットに塗布したポリイミド樹脂インキが垂れて、フレックススリットからはみ出すことがないので、折り曲げ不良などの製品不良を防止することができる。
また、乾燥室内で循環する加熱空気が、乾燥室内にて、均一にリールに巻かれたTABテープに接触して、TABテープが均一に加熱され、乾燥される。従って、このような乾燥装置によれば、乾燥、硬化時間が短くてすみ、全体として工程時間の短縮化が可能で、効率が極めて良好となる。
【0045】
さらに、図7の実施例では、リール70を載置した状態のリール架台10ごと乾燥装置80の乾燥室82内に搬入して、リール70を回転させながら乾燥を行うようにしたが、図8に示したように、予め乾燥室82内の床の上に、リール架台10を固定したような状態に構築しておき、このリール架台10の装着軸54、56にリール70を挿着し直すこともできる。そして、乾燥室82外に配置した駆動モータ18によって、装着軸54、56を回転させることにより、リール70を一方向に、またはリールを正逆の二方向に反転して回転しながら乾燥することも可能である。
【0046】
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、リール架台10の装着軸54、56で回転方向を違えることも可能であり、また、リール保持装置38をリール架台10に2個設けたが、単一個とすることもまた3個以上設けることも可能である。
また、本発明は、ソルダーレジスト塗布工程において、液処理の後に、リールにスペーサ部材を介装して巻き取られたTABテープ処理液の垂れによる不良の発生を防止する場合にも適用可能であるなど、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、液処理の後に、乾燥装置の乾燥室内に搬送する前に、リール架台に一時的にリールを載置した際に、リールが回転するので、TABテープの表面に塗布された処理液が垂れるのを防止することができるので、処理液のはみ出しに起因する、折り曲げ不良、デバイス接続不良、配線不良などの製品不良が発生するのを防止することができる。
【0048】
特に、フレックスTABテープにおいて、フレックススリットに塗布したポリイミド樹脂インキが垂れて、フレックススリットからはみ出すことがないので、折り曲げ不良などの製品不良を防止することができる。
また、本発明によれば、リールが一方向に回転するので、TABテープの表面に塗布された処理液が垂れるのを防止することができるので、処理液のはみ出しに起因する、折り曲げ不良、デバイス接続不良、配線不良などの製品不良が発生するのを防止することができる。
【0049】
さらに、本発明によれば、リールが正逆の二方向に反転して回転することにるので、TABテープの表面に塗布された処理液が一方向側に偏って垂れるのを防止することができるので、さらに処理液の垂れを防止する効果に優れ、処理液のはみ出しに起因する、折り曲げ不良、デバイス接続不良、配線不良などの製品不良が発生するのをさらに効果的に防止することができる。
【0050】
さらに、一方向のみに回転させた場合には、TABテープのリールへの巻きが緩んで、製品緩みが発生するが、このようにリールを正逆の二方向に反転して回転させることにより、このような製品緩みが発生することはない。
また、本発明は、乾燥装置の乾燥室内において、リールを回転すさせながら、すなわち、リールを一方向に、またはリールを正逆の二方向に反転して回転しながら乾燥することにるので、TABテープの表面に塗布された処理液が、垂れるのを防止することができるので、処理液の垂れを防止する効果に優れ、処理液のはみ出しに起因する、折り曲げ不良、デバイス接続不良、配線不良などの製品不良が発生するのをさらに効果的に防止することができる。
【0051】
さらに、本発明によれば、乾燥室内で循環する加熱空気が、乾燥室内にて、均一にリールに巻かれたTABテープに接触して、TABテープが均一に加熱され、乾燥される。従って、このような乾燥装置によれば、乾燥、硬化時間が短くてすみ、全体として工程時間の短縮化が可能で、効率が極めて良好となる。
また、このような乾燥装置を、例えば、ソルダーレジスト塗布工程、メッキ処理工程などの種々の液処理工程後の乾燥、凝固に用いることによって、TABテープを均一に乾燥することができ、ソルダーレジストの流れ出し、メッキ処理後の不均一加熱などによるTABテープの品質不良を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のTABテープのリール架台の正面図である。
【図2】図2は、本発明のTABテープのリール架台の上面図である。
【図3】図3は、本発明のTABテープのリール架台の図2のIII方向の側面図である。
【図4】図4は、本発明のTABテープのリール架台の斜視図である。
【図5】図5は、本発明のTABテープのリール架台にリールを装着する状態を説明する斜視図である。
【図6】図6は、本発明のTABテープのリール架台にリールを装着した状態を説明する斜視図である。
【図7】図7は、本発明のTABテープの乾燥装置の正面図である。
【図8】図8は、本発明のTABテープの乾燥装置の別の実施例の正面図である。
【図9】図9は、フレックスTABテープの使用状態を説明する部分拡大断面図である。
【図10】図10は、フレックスTABテープの部分拡大断面図である。
【図11】図11は、フレックスTABテープの製造工程の概略図である。
【図12】図12は、リールに巻かれたTABテープのインキの垂れ方向を示す概略図である。
【図13】図13(A)は、フレックスTABテープのフレックススリットへのポリイミド樹脂インキの正常な塗布状態を説明する部分拡大断面図、図13(B)は、フレックスTABテープのフレックススリットへのポリイミド樹脂インキが垂れた状態を説明する部分拡大断面図である。
【図14】図14(A)は、フレックスTABテープのフレックススリットへのポリイミド樹脂インキの正常な塗布状態を説明する部分拡大断面図、図14(B)は、フレックスTABテープのフレックススリットへのポリイミド樹脂インキが垂れた状態を説明する部分拡大断面図である。
【図15】図15は、従来のTABテープの製造方法におけるソルダーレジストの流れだしを説明する概略図である。
【図16】図16は、従来のTABテープの製造方法におけるソルダーレジストのリード線間流れだした状態を説明する概略図である。
【図17】図17は、従来のTABテープの製造方法におけるソルダーレジストの剥がれた状態を説明する概略図である。
【図18】図18は、従来のTABテープの製造方法におけるリードのえぐり取られた状態を説明する概略図である。
【符号の説明】
10 リール架台
12 ベース架台
12a 下部ベース板
12b 上部ベース板
12c 開口部
14 自在ローラ
15 パッド部材
16 ストッパー
18 駆動モータ
20 駆動軸
22 連結部材
24 駆動シャフト
26 ベアリング部
30 プーリ
38 リール保持装置
40 フレーム枠
42 フランジ
46 ベアリング
50 シャフト
54、56 装着軸
58 プーリ
62 駆動ベルト
70 リール
72 中心孔
80 乾燥装置
82 乾燥室

Claims (13)

  1. TABテープの表面に塗布された処理液を乾燥する際に処理液の垂れを防止するための、リールに巻かれたTABテープを保持するTABテープのリール架台であって、
    前記リール架台上に、リールの軸方向が水平になるようにリールを軸支するリール保持装置を備え、
    前記リール保持装置が、
    前記リールを脱着自在に装着してリールを軸支する装着軸と、
    前記装着軸を回転することにより、リールを回転させる回転駆動装置とを備えることを特徴とするTABテープのリール架台。
  2. 前記回転駆動装置が、装着軸を一方向に回転させることにより、リールを一方向に回転するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のTABテープのリール架台。
  3. 前記回転駆動装置が、装着軸を一方向に所定時間回転させた後、逆方向に所定時間回転させることにより、リールを反転可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のTABテープのリール架台。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のTABテープのリール架台の装着軸にTABテープが巻かれたリールを装着し、このリール架台を乾燥装置の乾燥室内に配置して、被乾燥体であるTABテープの乾燥を行うように構成したことを特徴とするTABテープの乾燥装置。
  5. TABテープの表面に塗布された処理液を乾燥する際に処理液の垂れを防止するために、リールに巻かれたTABテープを保持する方法であって、
    リール架台上に、リールの軸方向が水平になるようにリールを軸支して、前記リールを回転させることを特徴するTABテープの保持方法。
  6. 前記リールを一方向に回転することを特徴とする請求項5に記載のTABテープの保持方法。
  7. 前記リールを一方向に所定時間回転させた後、逆方向に所定時間回転させることにより
    、リールを反転することを特徴とする請求項5に記載のTABテープの保持方法。
  8. TABテープの表面に塗布された処理液を乾燥する方法であって、
    乾燥装置の乾燥室内に配置したリール架台上に、リールの軸方向が水平になるようにリールを軸支して、前記リールを回転させつつ、被乾燥体であるTABテープの乾燥を行うことを特徴するTABテープの乾燥方法。
  9. 前記リールを一方向に回転することを特徴とする請求項8に記載のTABテープの乾燥方法。
  10. 前記リールを一方向に所定時間回転させた後、逆方向に所定時間回転させることにより、リールを反転することを特徴とする請求項8に記載のTABテープの乾燥方法。
  11. TABテープの表面に塗布された処理液を乾燥する方法であって、
    リール架台上に、リールの軸方向が水平になるようにリールを軸支して、前記リールを所定時間回転させた後、
    このリール架台を乾燥装置の乾燥室内に配置して、前記リールを回転させつつ被乾燥体であるTABテープの乾燥を行うことを特徴するTABテープの乾燥方法。
  12. 前記リールを一方向に回転することを特徴とする請求項11に記載のTABテープの乾燥方法。
  13. 前記リールを一方向に所定時間回転させた後、逆方向に所定時間回転させることにより、リールを反転することを特徴とする請求項11に記載のTABテープの乾燥方法。
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