JP3885473B2 - 後処理装置及びこれを用いた画像形成システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機やレーザプリンタ、あるいはファクシミリ等の画像形成装置に使用される後処理装置、及び当該後処理装置を用いた画像形成システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、上記複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置、あるいは当該画像形成装置と組み合わせて使用される後処理装置としては、穿孔処理装置や綴じ装置を備えたものが多用されるようになってきており、これらの穿孔処理装置や綴じ装置によって、煩雑なシートへのファイリング用の穿孔作業や綴じ作業を自動化することが、一般的に行なわれている。一方で、上記穿孔処理装置や綴じ装置において、更に利便性を高めるため、シートを2つ折りやZ状に折る(所謂、Z折り)作業などを組み合わせ、中綴じ製本の機能を組み込んだものも見られるようになってきている。
【0003】
かかる中綴じ製本の機能を組み込んだ後処理装置に関連する技術としては、例えば、特開昭61−12573号公報や特開平9−142728号公報等に開示されているものがある。
【0004】
上記特開昭61−12573号公報に係る製本機能を備えた複写機におけるファイル用綴じ穴穿孔装置は、複写後用紙を中綴じして製本する製本機能を備えた複写機において、複写済用紙を堆積する位置に受け座と綴じ具とを相対して設け、この綴じ具の両側にはファイル用綴じ穴穿孔具を上下駆動自在に配設するとともに受け座の両側には複写済用紙を積層して支持するガイド板を回動自在に設け、このガイド板の前記穿孔具と対応する部位には該穿孔具と協動して用紙にファイル用綴じ穴を穿孔する穿孔用穴を形成してなり、中綴じ時にはガイド板を山形状に回動して綴じ具により折り目部分を綴じたのちガイド板を略水平状態に回動して穿孔具によりファイル用綴じ穴を穿孔するように構成したものである。
【0005】
また、上記特開平9−142728号公報に係る画像形成システム及びフィニッシャは、画像形成装置から排出された用紙を受け取って1枚ずつ搬送し、該用紙にパンチ処理を施すフィニッシャにおいて、用紙を搬送途中にて二つ折りにする紙折り手段と、前記紙折り手段で折られた用紙をその折り目を先にして搬送する搬送手段と、前記搬送手段に隣接して配置されたパンチ手段とを備えるように構成したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開昭61−12573号公報や特開平9−142728号公報に開示された技術の場合には、シートSを重ね合わせる際における穴位置のズレを考慮していないため、複数枚のシートSを互いに重ね合わせた状態で、1セットのシート束を二つ折り等にした場合に、図27に示すように、シートSの厚さ分だけ穴の位置が徐々にずれてしまい、穴の位置精度が悪く、貫通する穴の径が小さくなってしまうという問題点を有していた。
【0007】
更に説明すると、上記特開昭61−12573号公報や特開平9−142728号公報に開示された技術の場合には、中綴じ製本と穿孔処理が可能であるものの、シートの重ね合わせ(折り曲げた後の状態)での穴位置のズレが考慮されていないので、シートの枚数が増すほどに貫通穴の精度が低下するという問題点を有していた。
【0008】
また、上記特開平9−142728号公報に開示された技術の場合には、シートを二つ折りにした後に、穿孔処理を行うため、処理後のシート搬送時にジャムが発生したり、処理後に複数のシートを合わせて1つのセットとする場合にも、シートをスイッチバックさせて折り処理を行なっているため、1枚目のシートに折り処理がなされて折り部から完全に排出されるまでの間、2枚目のシートに対して折り処理を行なうことができないため、生産性が低く、シートの取り扱いが難しくなるという問題点を有している。特に、上記特開平9−142728号公報に係るフィニッシャの場合には、一旦折り曲げたシートに対して穿孔処理を実施しているため、中綴じ製本を行なう場合など、その折り目が折り精度や穴位置精度の低下の原因となってしまうという問題点を有していた。
【0009】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものでり、その目的とするところは、穿孔処理されたシートに対して折り処理を施す際に、折り処理を施されたシートの穴位置を精度良く設定することが可能な後処理装置及びこれを用いた画像形成システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に記載された発明は、シートに対して後処理を行なう後処理装置において、前記シートの中心線に対して略対称な位置に、少なくとも片側2穴以上、合計4穴以上の穴を、シートを折ることなく穿孔可能とした穿孔手段を備え、前記穿孔手段は、前記シートの中心線に対する穿孔位置を変更可能に構成し、且つ当該穿孔手段は、シートへの綴じ処理の有無に応じて穿孔位置を変化させることを特徴とする後処理装置である。
【0011】
上記穿孔手段は、シートの中央部に、当該シートの中心線に対して略対称な位置に、少なくとも片側2穴以上、合計4穴以上の穴を穿孔することが可能であるとともに、シートの両端部に、当該シートの中心線に対して略対称な位置に、少なくとも片側2穴以上、合計4穴以上の穴を穿孔することも可能となっている。
【0012】
また、請求項2に記載された発明は、シートに対して後処理を行なう後処理装置において、前記シートの中心線に対して略対称な位置に、少なくとも片側2穴以上、合計4穴以上の穴を、シートを折ることなく穿孔可能とした穿孔手段を備え、前記穿孔手段は、穿孔処理を行う1セット内の各シート毎に、シートへの綴じ処理の有無に応じて穿孔位置を異ならせるように構成したことを特徴とする後処理装置である。
【0013】
さらに、請求項3に記載された発明は、前記穿孔手段が、シートの厚さ情報に基づいて、穿孔位置を変化させることを特徴とする請求項1又は2記載の後処理装置である。
【0014】
また更に、請求項4に記載された発明は、前記穿孔手段が、所定のパラメータに基づいて穿孔位置を変更するように設定されており、当該パラメータを1セット内の何枚目のシートかによって異なるように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の後処理装置である。
【0015】
さらに、請求項5に記載された発明は、前記穿孔手段が、1セットのシート枚数に応じて穿孔位置を変化させることを特徴とする請求項1又は2記載の後処理装置である。
【0016】
又、請求項6に記載された発明は、前記穿孔手段が、所定のシート枚数毎に穿孔位置を変化させることを特徴とする請求項1又は2記載の後処理装置である。
【0018】
また、請求項7に記載された発明は、前記穿孔手段は、穿孔処理を複数回の穿孔動作によって行なうことを特徴とする請求項1又は2記載の後処理装置である。
【0019】
さらに、請求項8に記載された発明は、シートに対して後処理を行なう後処理装置において、前記シートの中心線に対して略対称な位置に、少なくとも片側2穴以上、合計4穴以上の穴を、シートを折ることなく穿孔可能とした穿孔手段を備え、前記穿孔手段は、前記シートの中心線に対する穿孔位置を変更可能に構成し、且つ当該穿孔手段が、少なくとも2つ以上の穿孔機構からなり、これら2つ以上の穿孔機構を同時に動作させることで、すべての穿孔処理を一度に行なえることを特徴とする後処理装置である。
又、請求項9に記載された発明は、シートに対して後処理を行なう後処理装置において、前記シートの中心線に対して略対称な位置に、少なくとも片側2穴以上、合計4穴以上の穴を、シートを折ることなく穿孔可能とした穿孔手段を備え、前記穿孔手段は、穿孔処理を行う1セット内の各シート毎に、穿孔位置を異ならせるように構成し、且つ当該穿孔手段は、少なくとも2つ以上の穿孔機構からなり、これら2つ以上の穿孔機構を同時に動作させることで、すべての穿孔処理を一度に行なえることを特徴とする後処理装置である。
【0020】
また更に、請求項10に記載された発明は、前記2つ以上の穿孔機構が、各々が相対的に接離する方向に移動可能に構成されていることを特徴とする請求項8又は9記載の後処理装置である。
【0021】
さらに、請求項11に記載された発明は、前記2つ以上の穿孔機構が、穿孔処理時にシートを停止させる際のシート中心に対して略対称な位置に配置され、前記各穿孔機構が同期して移動するように構成されていることを特徴とする請求項10記載の後処理装置である。
【0022】
又、請求項12に記載された発明は、シートに対して所望の画像を形成するとともに、当該画像が形成されたシートに対して後処理を行なうことが可能な画像形成システムにおいて、前記シートの中心線に対して略対称な位置に、少なくとも片側2穴以上、合計4穴以上の穴を、シートを折ることなく穿孔可能とした穿孔手段と、前記シートに対して中綴じ製本を行なう中綴じ製本手段とを備え、前記穿孔手段は、中綴じ製本機能を実施する前に、シートに対して穿孔処理を行なうとともに、前記穿孔手段は、前記シートの中心線に対する穿孔位置を変更可能に構成し、且つ当該穿孔手段は、シートへの綴じ処理の有無に応じて穿孔位置を変化させることを特徴とする画像形成システム。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0024】
実施の形態1
図2はこの発明の実施の形態1に係る後処理装置を適用した画像形成システムを構成する画像形成装置Fを示すものである。
【0025】
図2において、1は図示しない原稿の画像をADF(Auto Document Feeder)を用いて読み取るか又はホストコンピュータ等から一連の画像情報が入力される画像入力部を示すものであり、この画像入力部1からは、画像情報がレーザ走査部2に出力される。レーザ走査部2は、一次帯電器4によって予め一様に帯電された感光体ドラム3上に、画像形成モードに応じて1箇所又は2箇所の露光位置で画像情報に基づいてレーザ光を照射することにより、静電潜像を形成するものである。この感光体ドラム3上に形成された静電潜像は、必要に応じて現像器5及び現像器6の一方又は双方によって異なった色のトナーにより現像される。さらに、上記感光体ドラム3上に現像されたトナー像は、給紙ユニット10(給紙トレイ)の用紙収容部9から給紙され、レジロール11によって所定のタイミングで給送される記録用紙S上に、転写ロール7によって転写される。このトナー像が転写された記録用紙Sは、搬送ベルト12によって定着器13へと搬送され、当該定着器13によってトナー像が熱及び圧力で記録用紙S上に定着される。上記トナー像が定着された記録用紙Sは、画像形成モードに応じて、排出通路16を通り排出ロール15によってそのまま装置外へ排出されるか、用紙反転機構14によって送入通路17又は送出通路18を介して、必要に応じて搬送方向や表裏が反転された状態で、排出ロール15から装置外へ排出されたり、両面/多重記録用通路26を介して再度感光体ドラム3の画像形成部へ搬送され、両面又は多重記録が行なわれる。
【0026】
なお、画像形成工程が終了した後の感光体ドラム3の表面は、クリーニング装置8によって残留トナー等が除去されて、次の画像形成工程に備えるようになっている。
【0027】
図3は上記画像形成装置の用紙反転機構を示すものである。
【0028】
図3において、14は上記画像形成装置の排出部に設けられた用紙反転機構を示すものであり、画像形成装置の定着器13の搬送ロール13aと排出ロール15との間には、排出通路16が斜め上方に向けて直線状に形成されているとともに、この排出通路16の下方には、当該排出通路16の記録用紙Sの搬送方向上流側から斜め下方に延びた送入通路17と、当該排出通路16の記録用紙Sの搬送方向下流側から斜め下方に延びた送出通路18とが、略三角形を形成するように配置されている。上記排出通路16と送入通路17の入口部には、定着器13から排出される記録用紙Sを、排出通路16側と送入通路17側とに切り替える切替部材27が、傾動可能に配置されている。
【0029】
また、上記用紙反転装置14の送入通路17と送出通路18との間には、当該用紙反転装置14の一部を構成するトリロール19が配置されている。このトリロール19は、その第1の従動ロール19Aと駆動ロール19Bとのニップ部が送入通路17に位置し、駆動ロール19Bと従動ロール19Cとのニップ部が送出通路18に位置するように、従動ロール19A、駆動ロール19Bと従動ロール19Cとが互いに圧接した状態で配置されている。
【0030】
さらに、上記送入通路17と送出通路18の下端に位置する合流部の下端には、図3に示すように、反転通路25が傾斜した状態で連設されており、当該反転通路25の下端には、鉛直方向下方に延びた引込部25Aと、両面/多重記録用通路26とが分岐するように形成されている。これらの引込部25Aと両面/多重記録用通路26との分岐部には、記録用紙Sの搬送方向を切り替える切替部材20が配置されており、この切替部材20の下端部には、マイラーシート等の合成樹脂製フィルムからなるシールド板31が、下方に突設されている。このシールド板31は、通常の状態では図に示す位置に来るように切替部材20が配置されている。上記引込部25Aの上端部には、記録用紙Sを搬送するための正逆転ロール21とピンチロール22とが、互いに圧接可能に配設されている。このピンチロール22は、リンク23を介してソレノイド24によって、正逆転ロール21との圧接状態が解除可能となっている。
【0031】
なお、図3中、23Aはリンク23の支点を、24Aはソレノイド24の作動ロッドを、29は記録用紙検知センサ28の検知部を、それぞれ示している。
【0032】
上記の如く構成される用紙反転機構14では、次のようにして、用紙の反転動作が行なわれる。
【0033】
上記画像形成装置における片面複写通常排出モードでは、用紙反転機構14のトリロール19の駆動ロール19Bを駆動する駆動モータが停止された状態となり、図2に示すように、排出通路16の入口部に配設された切替部材27が下方に下りた状態で、定着器13で定着処理された記録用紙Sは、排出通路16を介して切替部材27の上方を通り、そのまま排出ロール15から装置の外部に排出される。
【0034】
また、上記画像形成装置における片面複写反転排出モードでは、用紙反転機構14のトリロール19の駆動ロール19Bを駆動する駆動モータが駆動され、トリロール19の従動ロール19Aと駆動ロール19Bと従動ロ−ル19Cとが回転駆動される。排出通路16に配設された切替部材27は、図3に示すように、図示しないソレノイドによって上方に引き上げられ、排出通路16側から送入通路17側へ切り替えられる。そして、定着器13で定着処理された記録用紙Sは、切替部材27によって搬送方向が切り替えられて送入通路17へと搬送され、当該送入通路17に位置する従動ロール19Aと駆動ロール19Bとで構成されたニップ部に導かれ、駆動ロール19Bの駆動力によって、反転通路25を介して正転状態の正逆転ロール22に導かれる。その結果、上記記録用紙Sは、反転通路25内に一旦導かれるが、当該記録用紙Sの上端部は、切替部材20のシールド板31の下端部よりも上方に位置する。
【0035】
そして、上記正逆転ロール22によって反転通路25内に一旦導かれた記録用紙Sは、その上端部が切替部材20のシ−ルド板31の下端部よりも上方に位置するため、逆転する正逆転ロール22によって再度反転通路25へと搬送され、この反転通路25を介して送出通路18に配置された駆動ロール19Bと従動ロール19Cとで構成されるニップ部に導かれ、駆動ロール19Bの搬送力によって排出ロール15へと搬送される。
【0036】
さらに、上記画像形成装置における両面複写モードでは、用紙反転機構14のトリロール19の駆動ロール19Bを駆動する駆動モータが駆動され、トリロール19の従動ロール19A及び駆動ロール19Bが駆動される。また、排出通路16に配設された切替部材27は、図3に示すように、図示しないソレノイドによって上方に引き上げられ、排出通路16側から送入通路17側へ切り替えられる。そして、正転状態の正逆転ロール22に導かれるまでの動作は、片面複写反転排出モードと同じである。上記記録用紙Sの反転タイミングを片面複写反転排出モードより遅らせると、記録用紙Sの上端部は、反転通路25と両面/多重記録用通路26との分岐部に配置された切替部材20の下端部に取付けられたシールド板31を通過し、切替部材20は、自重によって両面/多重記録用通路26側に切り替えられる。そのため、逆転状態の正逆転ロール22によって再度搬送される記録用紙Sは、切替部材20を介して両面/多重記録用通路26に、トナー像が形成された面を上にした状態で搬送される。この記録用紙Sは、湾曲して折り返るように形成された両面/多重記録用通路26を介して、トナー像が形成された面を下にした状態で再度画像形成部へ搬送され、記録用紙Sの裏面には、トナー像が形成される。その後の動作は、片面複写通常排出モードと同じであり、両面にトナー像が形成された記録用紙Sは、定着器13を通過した後、排出通路16を介して排出ロール15によって装置の外部に排出される。
【0037】
なお、必要に応じて、片面多重記録モードの場合には、片面にトナー像が形成された記録用紙Sが、切替部材20の切り替えによって反転通路25の引込部25Aへと搬送されることなく、反転通路25及び両面/多重記録用通路26を介して、トナー像が形成された面が感光体ドラム3側に位置するように、再度画像形成部へと搬送され、記録用紙Sの表面にトナー像が多重に転写され、片面複写通常排出モードと同様に排出される。
【0038】
ところで、上記の如く構成される画像形成装置では、後述するように、折りモードや中綴じモード等に合わせて、A3サイズやB4サイズ等の記録用紙Sに、この記録用紙Sを中折り処理したり中綴じした場合に、当該記録用紙Sに各ページの画像が所定の順番となるように、ページ割り付けされた状態で、各画像を形成可能となっている。
【0039】
図1は上記画像形成装置と組み合わせて使用される後処理装置を示すものであり、これらの画像形成装置と後処理装置とで画像形成システムが構成されている。
【0040】
この後処理装置40は、図1に示すように、画像形成装置Fと接する面に、画像形成装置Fで画像が形成された記録用紙等のシートSを搬入するシート搬入口41を有している。また、上記後処理装置40は、前記シート搬入口41と反対側の面に、シート排出口42と、当該シート排出口42から排出されるシートSを収容するスタックトレイ43を備えている。上記シート排出口42は、その外部から内部にシート束を挿入することも可能となっており、このシート排出口42は、シート束挿入口としての機能をも有している。
【0041】
上記シート搬入口41の内部には、当該シート搬入口41から搬入されるシートSに対して、穿孔処理を施すための穿孔手段としての穿孔処理装置44が配置されている。なお、図示はされていないが、上記穿孔処理装置44の上流側には、必要に応じて、シートのループを吸収するシートループ吸収パスや、スキューを補正するためのレジロールなどが設けられる。また、上記穿孔処理装置44の下方には、穿孔クズ収容容器44aが配置されている。
【0042】
上記穿孔処理装置44の下流には、駆動ロール45aと従動ロール45bとからなる搬送ロール45が設けられているとともに、当該搬送ロール45の直後には、シートSの搬送路を、下側の第1搬送路46と、水平な第2搬送路47とに切り替えるシート搬送路切り替え部材48が配置されている。上記第1搬送路46の先端部には、駆動ロール49aと従動ロール49bとからなる搬送ロール49が設けられている。また、上記第2搬送路47の中間位置及び先端には、駆動ロール50aと従動ロール50bとからなる搬送ロール50と、駆動ロール51aと従動ロール51bとからなる搬送ロール51とが設けられている。上記第1搬送路46と第2搬送路47は、必要に応じて、シートSの表裏を裏返して積層するためのものである。
【0043】
上記第1搬送路46及び第2搬送路47の搬送先には、ステープル作業(シートの綴じ作業)を行なうために、複数枚のシートSを揃えて収容するコンパイルトレイ52が、水平方向に対して緩く傾斜した状態で配置されている。このコンパイルトレイ52は、前記第1搬送路46及び第2搬送路47から搬入されるシートSを載置し、かつステープル作業位置に搬入するためのシート支持板53を有している。このシート支持板53によりシートSをステープル作業位置に搬入するシート搬入路が形成されている。また、上記シート支持板53の外側の端部は、前記スタックトレイ43の内側の端部に隣接して配置されている。
【0044】
上記シート支持板53の内側の端部から所定距離だけ離れた位置には、図1及び図4に示すように、上下一対のシートガイド54、55が配置されており、これらシートガイド54、55の左側の端部には、中綴じ作業を行なう際に、シートSの端縁の位置決めを行なう中綴じ用ストッパ56が設けられている。また、上記シートガイド54、55の前記シート支持板53に近い側の端縁に隣接して、駆動ロール57aと従動ロール57bとからなる搬送ロール57が配置されている。上記中綴じ用ストッパ56と搬送ロール57との間には、前記上下一対のシートガイド54、55間に形成されるシート通路に出没可能なもう一つの中綴じ用ストッパ58が設けられている。この中綴じ用ストッパ58は、図示しないソレノイドによって、前記上下一対のシートガイド54、55間に形成されるシート通路に対して、出没可能となっている。
【0045】
上記中綴じ用ストッパ56、58は、後述のステープラによってシートを中綴じする際に、当該シートの位置決めを行なう部材である。一方の中綴じ用ストッパ56は、サイズの大きなシート(例えば、A3縦のシート)の位置決めに使用され、他方の中綴じ用ストッパ58は、サイズの小さなシート(例えば、B4縦のシート)の位置決めに使用される。上記シート支持板53と搬送ロール57の間には、図4(B)及び図6に示すように、上下一対のシートガイド59a、59bが配置されている。下側シートガイド59aと上側シートガイド59bとの間の空間は、図4(B)に示すように、シート支持板53から搬送ロール57へシートSを通過させるためのシート通路を形成している。前記符号53〜59で示された要素及び図示しないシート揃え用のタンパ(シートの幅方向の位置を揃える部材)等によって、前記コンパイルトレイ52が構成されている。
【0046】
上記シート支持板53の外側の端部には、図1及び図4(B)に示すように、前記スタックトレイ43の内端に隣接して排出ロール60の駆動ロール60aが配置されている。また、上記第1搬送路46の先端に配置された従動ロール49bは、図5に示すように、フレーム61に回転自在に支持された回転軸62に固着されているとともに、この回転軸62の一端部には、ギヤ62aが固着されている。また、上記回転軸62には、当該回転軸62に対して回転可能に排出ロール支持アーム63が支持されている。この排出ロール支持アーム63の先端部には、回転軸64が回転自在に支持されており、当該回転軸64には、前記駆動ロール60aに当接可能な従動ロール60bが固着されている。そして、これら駆動ロール60aと従動ロール60bとにより排出ロール60が構成されている。
【0047】
また、上記回転軸64には、図5に示すように、シート揃えパドル65が固着されているとともに、当該回転軸64の端部には、ギヤ62aに噛み合うギヤ66aがクラッチ66bを介して装着されている。このクラッチ66bは、通常時はオンで、そのときには、回転軸64とギヤ66aとが一体的に回転する。図示しないソレノイドの作用により前記クラッチ66bがオフになったときには、回転軸64とギヤ66aとは、相対的な回転がフリーの状態となる。上記シート揃えパドル65は、前記従動ロール60bよりも半径の小さな円筒部と、この円筒部から放射状に延びる複数の弾性シートとから構成されている。そして、上記弾性シートの外周縁は、前記従動ロール60bの外周面よりも外方に配置されている。
【0048】
上記の構成では、駆動ロール49aが回転すると、それに当接している従動ロール49bが回転し、このときギヤ62a及び66aが回転する。そのとき、図5から分かるように、前記クラッチ66bがオン(通常時)であれば、前記ギヤ66aとともに、回転軸64が回転するので、回転軸64に固着された従動ロール60b及びシート揃えパドル65も一体的に回転する。また、排出ロール支持アーム63は、回転軸62、64と回転自在に連結されている。この排出ロール支持アーム63の回転軸62の周囲は、半円形に形成されており、その周面には、歯車が形成されている。この歯車は、モータ67の出力軸に固着された出力歯車67aと噛み合っている。
【0049】
従って、図5において、モータ67が矢印A1方向に回転すると、前記排出ロール支持アーム63は、回転軸62を中心にして矢印A2方向に回転し、図1に示す位置(シート支持板53から離れた位置)から、図4(B)に示す位置(シート支持板53に近接した位置)との間で回動することができるようになっている。そして、図4(B)に示す位置(シート支持板53上のシートSに対して従動ロール60bが近接し、かつシート揃えパドル65が接触する位置)において、クラッチ66bがオフの状態(回転軸64とギヤ66aとが結合状態)で駆動ロール49aが回転すると、図5から分かるように、従動ロール60b、回転軸62、ギヤ62a、66a、回転軸64とともにシート揃えパドル65が回転する。このとき、シート揃えパドル65は、シートSを図4(B)で左方に移動させてシート揃えを行なうように回転する。
【0050】
図1、図4、図6において、ステープラ68は、針打ち出し部68aと針折り曲げ部68bとが別体に構成されている。針打ち出し部68aは、前記下側シートガイド59aに連結され、針折り曲げ部68bは、上側シートガイド59bに連結されている。針打ち出し部68aは、図4(B)に示すように、ロッド状の一対のガイド69、69によって、図4(A)の矢印Y1−Y2方向に移動可能に支持されている。また、針折り曲げ部68bは、ロッド状の一対のガイド70、70によって、図4(A)及び図6の矢印Y1−Y2方向に移動可能に支持されている。
【0051】
図6において、針打ち出し部68aの下流側端部(シートの搬送方向Xの下流側端部)および針折り曲げ部68bの下流側端部は、それぞれタイミングベルト71及び72に連結されている。タイミングベルト71は、回転可能なプーリ軸73に固着されたタイミングプーリ74と、テンショナー75の回転ロール75aとによって支持されている。また、タイミングベルト72は、回転可能なプーリ軸73に固着されたタイミングプーリ76と、テンショナー77の回転ロール77aとによって支持されている。上記プーリ軸73は、駆動モータ78及び減速ギヤ79によって回転駆動されるようになっている。そして、プーリ軸73が回転されると、下側シ−トガイド59aに連結された針打ち出し部68a及び上側シ−トガイド59bに連結された針折り曲げ部68bは、同時に前記Y1−Y2方向に移動するようになっている。
【0052】
図7、図8において、上記上側シ−トガイド59bには、前記針折り曲げ部68bの両側にそれぞれストッパ出入孔80が形成されている。また、下側シ−トガイド59aにも、前記ストッパ出入孔80に対応する位置にストッパ出入孔81(図8参照)が形成されている。図7、図8において、上側シ−トガイド59bの上面には、前記ストッパ出入孔80の外側にブラケット82、82(図7参照)が固定されている。これらのブラケット82、82によってストッパ支持軸83が回転自在に支持されている。このストッパ支持軸83には、一対の端綴じ用ストッパ84、84が固定されている。上記各端綴じ用ストッパ84、84は、前記ストッパ支持軸83の回転に伴って揺動し、それらの先端部がそれぞれ、前記各ストッパ出入孔80、80から下方に出没可能となっている。端綴じ用ストッパ84には、スプリング係止部84aが設けられており、このスプリング係止部84aと前記上側シ−トガイド59bとの間には、コイル状の引張りバネ85が設けられている。この引張りバネ85により端綴じ用ストッパ84の先端部は、通常、前記ストッパ出入孔80から下方のシート通路に突出した状態(作動位置)に保持されるようになっている。
【0053】
また、上記ストッパ支持軸83には、アーム86が固定した状態で取り付けらている。このアーム86の中間部には、図7及び図8に示すように、前記端綴じ用ストッパ84と係合可能なピン87が設けられ、アーム86の自由端には、リンク88の一端が回動自在に連結されており、当該リンク88の他端は、ソレノイド89によって進退する作動部材90に連結されている。上記端綴じ用ストッパ84は、図8(A)に示すように、通常は前記引張りバネ85によって、その先端部が前記ストッパ出入孔80からシート通路に突出する位置に保持されている。この引張りバネ85により端綴じ用ストッパ84の係止部84aが引っ張られた状態では、端綴じ用ストッパ84の中間部に係合するピン87及びこのピン87を支持するアーム86は、図8(A)の左方に押されている。そして、この図8(A)で左方に押されたアーム86は、時計周り方向に回転し、その自由端によりリンク88とソレノイド89の作動部材90とを左方に引っ張っている。上記リンク88のアーム86との連結部は、ソレノイドストッパ91に当接し、ソレノイド89の作動部材90は、それ以上左方へは移動しないようになっている。この状態では、前記作動部材90は、前進(ソレノイド89から突出)している。
【0054】
上記ソレノイド89が作動して作動部材90が後退(図8(A)で右方に移動)すると、前記アーム86が反時計周り方向に回転する。このとき、図8(B)に示すように、前記アーム86に支持されたピン87に係合する端綴じ用ストッパ84は、反時計周り方向に揺動して、その先端部は、前記上側シートガイド68bのストッパ出入孔80の上方に収納される。この状態では、上側シートガイド68b及び下側シートガイド68a間に形成されるシート通路をシートが自由に通過できるようになる。
【0055】
さらに、上記上下一対のシートガイド68a、86bによって形成されるシート通路には、図1に示すように、中綴じ用ストッパ56の下流側に、下方のシート束中折り手段94に通じる分岐路92が接続されている。この分岐路92の接続部には、シート搬送路切り替え部材93が配置されている。上記分岐路92は、前記ステープラ68で中綴じされた複数枚のシートSにより構成される中綴じシート束を下方のシート中折り手段94に搬送する際に使用される。上記分岐路92の下流側に接続されたシート中折り手段94は、前記分岐路92から搬入される中綴じシート束をシートのサイズに応じて位置決め停止させるための中折り用ストッパ95、96を有している。なお、上記中折り用ストッパ95は、シートサイズの大きい場合(例えば、A3サイズの場合)のストッパで、固定配置されている。一方、上記中折り用ストッパ96は、シートサイズの小さい場合(例えば、B4サイズの場合)のストッパで、シート束の通路に出入可能に配置されている。
【0056】
上記中折り用ストッパ95又は96で位置決め停止された中綴じシート束の中綴じ部分の位置に対応して、一対の中折り用ベルト装置97、98と、それらの中折り用ベルト装置97、98間に中綴じシート束の中綴じ部を折り曲げながら押し込む折プレート99とが配置されている。折りプレート99は、リターンバネ100により常時中綴じシート束の通路の外側の位置(後退位置)に保持されているが、偏心カム101の回転によって前進し、中綴じシート束を前記中折り用ベルト装置97、98間に押し込むように構成されている。上記中折り用ベルト装置97、98で折り畳まれた中綴じシート束は、シート束排出通路102を通って、中折りシート排出ロール103に搬送される。この中折りシート排出ロール103は、駆動ロール103aと従動ロール103bとから構成されており、前記中折りシート束を中折りシートトレイ104に排出するようになっている。
【0057】
図9乃至図11は、上記後処理装置に装着された穿孔処理装置を示すものである。この穿孔処理装置は、シートの中心線に対して略対称な位置に、少なくとも片側2穴以上、合計4穴以上の穴を、シートを折ることなく穿孔可能となっており、穿孔処理を複数回の穿孔動作によって行なうように構成されている。尚、便宜上本実施の形態では、片側2穴ずつ合計4穴を一度に穿孔可能な構成となっているが、片側の穴数は、3穴、4穴等でも同様の構成で実現可能であることはいうまでもない。
【0058】
この穿孔処理装置44は、図9に示すように、上側シュートフレーム110と下側シュートフレーム111を備えており、上側シュートフレーム110と下側シュートフレーム111との間には、シートSが通過するためのスリット状の通路が形成されている。
【0059】
上記穿孔処理装置44は、シートSに対して2つの穴を同時に穿孔するための2つの穿孔刃112と、当該穿孔刃112がそれぞれ取り付けられた2つのカムフォロワー113と、当該2つのカムフォロワー113を上下動させるためのカム114と、当該カム114を回転するためのシャフト115を備えている。上記カムフォロワー113は、図10に示すように、断面矩形の枠体状に形成されており、当該カムフォロワー113の下面には、1つの穿孔刃112が下向きに取り付けられている。また、上記カムフォロワー113は、その内部に嵌合された状態に配置されたカム114によって上下方向に移動し、当該カムフォロワー113に取り付けられた穿孔刃112が、上側シュートフレーム110と下側シュートフレーム111を貫通するように移動する。上記穿孔刃112は、上側シュートフレーム110の上部に配置されたガイド部材116によって案内され、上側シュートフレーム110を貫通し、下側シュートフレーム111に穿設された受け刃を構成する貫通孔117に嵌合することにより、シートSに対して穿孔処理を行なうものである。
【0060】
また、上記2つのカム114は、図9に示すように、所定の距離をおいてシャフト115に固定した状態で取り付けられている。このシャフト115の一端部には、図9及び図11に示すように、クラッチ118を介して伝達ギア119が取り付けられており、当該シャフト115は、伝達ギア119と噛み合う中間ギア120を介して、図示しない駆動モータによって回転駆動される。また、上記シャフト115の伝達ギア119側の先端部には、位置検出板121が固着されており、当該位置検出板121の回転位置がフォトインタラプタ122によって検出される。これら位置検出板121とフォトインタラプタ122によって、カム114のホーム位置を検出するホーム検出手段123が構成されている。さらに、上記クラッチ118には、図11に示すように、クラッチ係止部124が設けられており、当該クラッチ係止部124にソレノイド125で駆動される係止リンク126の先端部が係止されることによって、シャフト115を所定のタミングで間欠的に回転駆動することが可能となっている。なお、図9中、127はシートSの先端又は後端を検出するシート検出センサーを示している。
【0061】
ところで、この実施の形態では、前記穿孔手段が、前記シートの中心線に対する穿孔位置を変更可能に構成されており、前記穿孔手段は、例えば、穿孔処理を行う1セット内の各シート毎に、穿孔位置を異ならせるように構成される。
【0062】
また、この実施の形態では、前記穿孔手段が、所定のパラメータに基づいて穿孔位置を変更するように設定されており、当該パラメータを1セット内の何枚目のシートかによって異なるように構成されている。
【0063】
なお、上記穿孔手段は、シートの厚さ情報に基づいて、穿孔位置を変化させるように構成しても良い。
【0064】
上記の如く構成される穿孔処理装置44では、図12に示すように、シート検出センサー127によってシートSの先端を検出すると、このシート検出センサー127からのシート先端検出信号をトリガーとして、シートサイズに応じてシートSを距離(l−A)だけ搬送し、穿孔刃112がシートSの中央である先端からの距離lよりも所定の量Aだけ手前側の位置にするようにシートSを停止させ、第1の穿孔処理を実施し、シートSに穴128をあける。
【0065】
上記第1の穿孔処理が終了した後、シートSの搬送を再開して、当該シートSを距離(2A)だけ走行した所で再度停止させ、第2の穿孔処理を行い、シートSに穴128をあける。そして、第2の穿孔処理が終了した後、上記シートSの搬送を再開するようになっている。
【0066】
ここで、上記穿孔処理装置44では、上記シートSに穿孔処理する際の送り量を、シート毎に変更するように構成されている。例えば、シートSが普通紙の場合には、その厚さがほぼ0.1mm程度であるため、2枚目のシートSに対しては、シートSの先端をシート検出センサー127によって検出した後、当該シートSを距離(l−A−0.1)だけ走行した所で停止させ、第1の穿孔処理を行う。そして、上記第1の穿孔処理が終了した後、シートSの搬送を再開して、当該シートSを距離(2A+0.2)だけ走行した所で再度停止させ、第2の穿孔処理を行い、シートSに穴128をあける。
【0067】
これらの関係を式であらわすと、第1の穿孔処理までの搬送量X1は、処理シートをN枚目とすると、X1=(l−A−0.1*N)であらわされ、第1の穿孔処理を終了した後の第2の穿孔処理までのシート搬送量X2は、X2=2(A+0.1*N)であらわされる。なお、シートSが厚紙の場合には、上式のNの係数Kを0.1ではなく、0.2程度に設定すれば、厚さに応じた制御が可能となる。
【0068】
ここで、上記シートSが厚紙か否かの識別は、例えば、図16に示すように、コントロールパネルの画面に「厚紙ボタン」を設け、この画面上に設けられた「厚紙ボタン」が押されると、走行されるシートSを厚紙と判断し、上記の如くシートSの厚さに応じた制御が行われる。また、上記シートSが厚紙か否かの識別は、給紙カセットに設けた識別用の突起と、これを検知するマイクロスイッチとの組み合わせや、シートSの搬送路等に設けられたセンサーによって、シートSの厚さを検知し、シートSが厚紙か否かの識別を行うように構成しても良い。
【0069】
また、上記係数は、一定ではなく、コントロールパネルのテンキー等によって任意に設定可能としておけば、ユーザーの使用するシートに応じて最適な穿孔位置を得ることが可能となる。
【0070】
さらに、上記係数(パラメータ)を1セット内の何枚目のシートかによって異なるように構成しておけば、当該各シートSの穿孔位置を直線状に変化させる以外にも、非線形状に変化させることができ、1セットを構成するシートの数が大幅に多くなった場合でも、当該シートの穿孔位置を非線形状にずらすことで、外側のシートほど穿孔位置のズレ量が大きくなる等の実際のズレ量を考慮した設定が可能となる。
【0071】
図13〜図15は穿孔手段の他の変形例を示すものである。
【0072】
上記穿孔手段は、少なくとも2つ以上の穿孔機構からなり、これら2つ以上の穿孔機構を同時に動作させることで、すべての穿孔処理を一度に行なえるように構成したものである。
【0073】
また、この例では、上記2つ以上の穿孔機構は、各々が相対的に接離する方向に移動可能に構成されている。
【0074】
さらに、この例では、上記2つ以上の穿孔機構は、穿孔処理時にシートを停止させる際のシート中心に対して略対称な位置に配置され、前記各穿孔機構が同期して移動するように構成されている。
【0075】
次に、図13〜図15に基づいて、すべての穴を一度に開けるように構成した穿孔処理装置について説明する。
【0076】
この穿孔処理装置44は、2つの穿孔機構131、132を備えており、各々独立した駆動源であるモ−タ133、134を有しているとともに、各穿孔機構131、132の上部には、2本のスライド軸135、136と嵌合するガイド部材137、138が設けられており、当該各穿孔機構131、132には、2本のスライド軸135、136によって互いに接離する方向に移動可能となっている。また、上記各穿孔機構131、132の下部には、当該各穿孔機構131、132をスライドさせる駆動力を受け取るためのクランプ部材139を取り付ける台座が設けられている。
【0077】
図14は本例の穿孔処理装置44を示すものであり、図13に示した穿孔機構をシート搬送方向に並列して2つ配置したものである。尚、上記2つの穿孔機構は、同一のスライド軸に嵌合した状態で保持されている。
【0078】
図15は上記穿孔処理装置44の2つの穿孔機構をスライドさせるための駆動部を示すものである。
【0079】
上記2つの穿孔機構131、132は、2つのローラ140、141間に掛け回された駆動ベルト142の反対側のクランプ部材143、144に固定されている。そして、駆動モータ145を正逆転させることにより、当該駆動モータ145によって伝動ベルト146を介して駆動ベルト142を移動させ、当該駆動ベルト142にクランプ部材143、144を介して固定された2つの穿孔機構131、132を、互いに近接する方向、または互いに離間する方向に、所定量だけ移動させることが可能となっている。なお、上記2つの穿孔機構131、132のホーム位置は、駆動ベルト142に取り付けられたアクチュエータ147とホーム位置検出センサー148によって検出され、2つの穿孔機構131、132間の距離が所望の値に設定可能となっている。
【0080】
上記穿孔処理装置44における穿孔位置を変化させる考え方は、前述の複数回の動作によって穿孔処理を行う装置と基本的には同様であり、前述の穿孔処理装置44では、シートSの送り量を変化させていたが、本例では、シートSを停止させるタイミングは、すべてのシートSに対して同一とし、シートSの送り量に相当するものが、2つの穿孔機構の移動量となる。
【0081】
すなわち、1枚目のシートSに対しては、例えば、2つの穿孔機構131、132の穿孔位置の距離が2Aになるように設定され、2枚目以降のシートSに対しては、スライド駆動部を駆動させ、2つの穿孔機構131、132の穿孔位置の距離が順次広がっていくように制御される。
【0082】
図16は画像形成装置のコントロールパネルの表示部140を示しており、このコントロールパネルの表示部140は、表示画面に従って対応する機能を押圧することによって、画像形成装置の画像形成動作や後処理装置における後処理動作を指定するものである。また、上記コントロールパネルの表示部140は、図16に示すように、「基本」画面において、ステープル処理やパンチ処理を選択することが可能となっている。ステープル処理を選択すると、図17に示すように、コーナー綴じ、片側2個所を綴じるダブル綴じ、シートの中央部を2個所綴じる中綴じ等を指定することができる。さらに、パンチ処理を選択すると、図18に示すように、シートの片側に2つ穿孔する端シングル、シートの中央部に片側2つずつ合計4つ穿孔する中央ダブル、シートの先端及び後端に片側2つずつ合計4つ穿孔する端ダブル等を指定することができるようになっている。
【0083】
図19は、上記画像形成システムの動作を制御するための電気回路の原理的なブロック図である。なお、この実施の形態では、後処理装置40の動作を制御するための電気回路は、画像形成装置の内部に設けられている。従って、上記画像形成装置と後処理装置40とは、図示しない制御コードを介して互いに電気的に接続されている。しかし、これに限定されるものではなく、後処理装置40の動作を制御するための電気回路を、当該後処理装置40そのものに設けても良いことは勿論である。
【0084】
コントロールパネル141は、後処理装置40の動作モードの設定を含む各種の指示を画像形成装置に対して入力したり、入力された情報や画像形成装置の動作状態を表示するためのものである。コントロールパネル141からは、後処理装置40内の穿孔処理装置44を動作させるか否か、すなわち、パンチモードを設定するか否かの指示、綴じ手段としてのステープラ68を動作させるか否か、あるいは折り手段94を動作させるか否かの指示等を入力する。
【0085】
コントロールパネル141からの信号は、カムホームセンサ123、シート検出センサー127等からの入力信号と共にマイクロプロセッサ142に供給される。パンチモードを設定するか否かの情報、綴じ手段68を動作させるか否かの情報、あるいは折り手段94を動作させるか否かの情報等は、マイクロプロセッサ142内のRAM等に格納される。
【0086】
マイクロプロセッサ142は、これらの入力信号に応じて、パンチモータ制御回路143を介してパンチモータ144の回転の開始及び停止と回転方向を制御し、また、用紙搬送モータ制御回路145を介して用紙搬送モータ146を制御する。用紙搬送モータ146は、各ロール45、49、50、51、57、60、103等を回転駆動するものである。さらに、図示しないモータ制御回路及びモータ、並びにソレノイドによって、ステープラ68や折り手段94等を駆動するようになっている。
【0087】
以上の構成において、この実施の形態に係る画像形成システムでは、次のようにして、穿孔処理されたシートに対して折り処理を施す際に、折り処理を施されたシートの穴位置を精度良く設定することが可能となっている。
【0088】
すなわち、上記後処理装置を備えた画像形成システムでは、まず、画像形成装置のコントロールパネル141において、実施すべき画像形成動作の内容や後処理の内容を設定する。
【0089】
すると、マイクロプロセッサ121は、設定された画像形成動作の内容や後処理の内容に基づいて、これらの画像形成動作や後処理を実行する。
【0090】
その際、上記マイクロプロセッサ121は、例えば、N枚で1セットのシートSの束に対して、図17、18に示すような穿孔処理及び中折り処理が設定された場合には、穿孔処理装置44によって画像形成装置Fから排出されるシートSに対し、順次穿孔処理を実行していくときに、当該シートSの送り量を、シート毎に変更することにより、前記シートSに対する穿孔位置を僅かずつ異ならせるようになっている。
【0091】
その結果、上記穿孔処理装置44によって穿孔処理が施されたシートSの束に対して、必要に応じて中綴じ処理等を施した後、折り処理を実施したときに、2つ折り等に折り処理が行われたシートSの束の穿孔位置は、図20に示すように、折り処理を施した状態で、各シートSの穴がほぼ直線状となるように、精度良く穿孔処理を施すことが可能となる。
【0092】
なお、前記の実施の形態では、前記穿孔手段を、穿孔処理を行う1セット内の各シート毎に、穿孔位置を異ならせるように構成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、穿孔手段は、1セットのシート枚数に応じて穿孔位置を変化させるように構成しても良い。
【0093】
すなわち、中綴じ製本を行う場合など、すべてのイメージを認識(取り込む)しないと、ページの割付ができないため、プリントすべきイメージを認識した時点で出力枚数がわかる。そこで、上記認識結果に基づいて、例えば出力枚数が2枚というように少ない枚数の場合など、折り曲げ時の穴ずれに対するシート毎の穿孔位置の調整は、ほとんどの意味をなさない。そこで、所定の枚数以下の場合には、シート毎の穿孔位置の調整を行わず、処理を容易化すると共に、コンポーネントの動作を減らし、信頼性・高寿命を図るように構成しても良い。つまり、実施の形態としては、シート毎の穿孔位置の調整を実施しない出力枚数を5枚とし、その範囲内では一定 (所定)の位置に穿孔処理を行うように構成することが考えられる。ここでのボーダーラインを普通紙・厚紙で別に設定することはより好ましいことになるのは言うまでもない。
【0094】
また、請求項6に記載の発明は、穿孔手段が、所定のシート枚数毎に穿孔位置を変化させるように構成したものであり、処理が複雑となる反面、穴の精度としてはより望ましい制御である。
【0095】
さらに、請求項7に記載の発明は、穿孔手段が、シートへの綴じ処理の有無に応じて穿孔位置を変化させるように構成したものである。通常、折られたシートSを複数枚重ね合わせて1部とした場合、その重ね合わせ部ではシート間に隙間が生じる。この隙間は、ステープラによって綴じ処理を行った場合の方が、綴じ処理を行わない場合に比べて少なくなる。よって、シートへの綴じ処理が無い場合には、綴じ処理が有る場合よりも、シート毎の穿孔位置の調整量を大きく設定することが望ましい。実施の形態としては、前述の係数Kを補正すればよく、係数Kをシートへの綴じ処理が有る場合の係数とした場合、シートへの綴じ処理が無い場合の係数K’を、例えば、1.2*Kと設定するようにすれば良い。
【0096】
実施の形態2
図21はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2では、後処理装置が、穿孔手段と、中折りとZ折りが可能が中折り手段を備えるように構成されている。
【0097】
図21は、穿孔手段と、中折りとZ折りが可能が中折り手段を備えた後処理装置を示す説明図である。
【0098】
画像形成装置から排出されたシートSは、入り口センサー218を通過し、搬送ロール対201によって搬送され、必要に応じて、搬送路切り替え部材216によって搬送路が切り替えられ、パンチ処理及び中折り処理の少なくとの一方を実行する場合には、搬送路223に送られる。また、後処理の必要がない場合は、搬送路切り替え部材216によって、搬送路222側へ送られ、搬送ロール対209、210を経て機外へ排出され、収容トレイ217に収容される。尚、本装置は下流側に更に処理装置を連接できる構成であり、その場合にはトレイでなく、その処理装置へ送り込まれることになる。そして、処理が必要な場合は、上述したように、搬送路223側へ送られ、パンチや折りの処理が行なわれる。
【0099】
次に、パンチモードについて説明する。レジストローラ対203により、シートSのスキュー補正を行なった後、センサー219によりシートSの後端検出をトリガーとして、図示しないステッピングモータを制御することで、搬送ロール対204、205を制御して、パンチのタイミングに合わせて、シートSを一旦停止させて、前述したように、穿孔処理を穿孔処理装置44によって行なう。
【0100】
次に、折りモードについて説明する。本装置は中折りとZ折りが行なえるものである。まず中折りモードについて説明する。送られてきたシートSは、第1の折りガイド214によってシートSの先端が停止させられる。すると、シートSに撓みが生じ、やがてその撓みが大きくなると、折りローラ211、212に噛み込まれる。これにより、図22に示すように、シートSに折りが形成される。その後、切り替え部材224により折りローラ212、213に噛み込まれることにより、折り目が強く形成されたのち、搬送ローラ対208、210を経て、機外へ排出される。尚、第1の折りガイド214は、図示しない移動・退避機構により、矢印H1−H2方向に処理対象シートサイズに応じて移動可能かつ搬送路からの退避が可能となっていて、パンチ処理のみで折り処理が不要の場合には、搬送路から退避してシートSを折りローラ対206等を通過させずに排出させるようになっている。
【0101】
次にZ折りモードについて説明する。送られてきたシートSは前記第1の折りガイド214によってシートSの先端がストップさせられる。すると、シートSに撓みが生じ、やがてその撓みが大きくなると、折りローラ211、212に噛み込まれる。これにより、図23に示すように、シートSに折りが形成される。その後、シートSは、折り目を先端として進み、切り替え部材224により今度は搬送路225に導かれる。この搬送路225には、第2の折りガイド215が設けられている。その後、シートSの折られた先端が前記折りガイド215に当接し、第1の折りと同様に、シートSに撓みが生じ、やがてその撓みが大きくなると、折りローラ212、213に噛み込まれる。これにより、図23に示すように、シートSに第2の折りが形成され、シートSはZ折りされた状態となる。その後、搬送ロール対208が設けられた搬送路を進み、搬送ロール対210により機外へ排出される。尚、第2の折りガイド215も図示しない移動機構により矢印H3−H4方向に処理対象シートサイズに応じて移動可能に構成されている。
【0102】
この折り装置230では、折り処理を行なわない場合に、シートSを折りローラ211等を通過させず、搬送ロール対206及び207が設けられた搬送路を用いて排出する構成としているので、紙詰まりに対して信頼性を高められることはもとより、折り装置230にて何らの故障が生じた場合でも、穿孔処理を実施することが可能となっている。
【0103】
なお、上記実施の形態4では、穿孔処理装置44と折り装置230を一体的に設けた構成で説明したが、本発明は前記の折り装置に何ら限定されるものではなく、穿孔手段と折り装置は別体であってもよい。又、穿孔手段及び折り装置(例えば、ナイフ方式など)も公知の技術・構成を用いても実現可能であることは勿論である。
【0104】
図24は画像形成装置のコントロールパネルの表示部140を示しており、このコントロールパネルの表示部140は、表示画面に従って対応する機能を押圧することによって、画像形成装置の画像形成動作や後処理装置における後処理動作を指定するものである。また、上記コントロールパネルの表示部140は、図24に示すように、「基本」画面において、ステープル処理やパンチ処理、あるいは折り処理を選択することが可能となっている。パンチ処理を選択すると、図25に示すように、シートの片側に2つ穿孔する端シングル、シートの中央部に片側2つずつ合計4つ穿孔する中央ダブル、シートの先端及び後端に片側2つずつ合計4つ穿孔する端ダブル等を指定することができるようになっている。なお、シートの片側に2つ穿孔する端シングルの場合には、1枚のシートとZ折りされたシートと組み合わせることが可能となっている。また、中央ダブルと端ダブルの場合には、中折りされたシートと組み合わせることが可能となっている。また、折り処理を選択すると、図26に示すように、シートを2つに重なるように折る中折りと、シートを一方の端部に綴じ代を残してZ状に折るZ折りを指定することができるようになっている。
【0105】
この実施の形態2に係る後処理装置を備えた画像形成システムでは、シートに対する折り処理と穿孔処理とを掛け合わせて実施することができるとともに、シートに穿孔処理を施す場合であっても、折り精度や穴位置精度を向上させることが可能となっている。
【0106】
なお、上記実施の形態2に係る後処理装置では、複数枚のシートを積層した状態ではなく、シートを1枚ずつに対して折り処理を施すように構成されているが、複数枚のシートを人手によって図 に示すように重ねる場合など、本発明が有効に適用できることは勿論である。
【0107】
その他の構成及び作用は、前記実施の形態4と同様であるので、その説明を省略する。
【0108】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、穿孔処理されたシートに対して折り処理を施す際に、折り処理を施されたシートの穴位置を精度良く設定することが可能な後処理装置及びこれを用いた画像形成システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る後処理装置を示す構成図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る後処理装置と組み合わせて使用される画像形成装置を示す構成図である。
【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形成システムに組み合わせて使用される画像形成装置の用紙反転機構を示す構成図である。
【図4】 図4(A)(B)はステープル作業位置をそれぞれ示す構成図である。
【図5】 図5は後処理装置の駆動機構を示す斜視構成図である。
【図6】 図6はステープル位置制御手段を示す斜視構成図である。
【図7】 図7はストッパー部を示す斜視構成図である。
【図8】 図8(A)(B)はストッパーの作動をそれぞれ示す構成図である。
【図9】 図9(a)(b)は穿孔処理装置をそれぞれ示す平面図及び側面図である。
【図10】 図10は穿孔処理装置の要部を示す断面構成図である。
【図11】 図11は穿孔処理装置の駆動部を示す構成図である。
【図12】 図12(a)(b)はシ−トの穿孔位置の設定状態をそれぞれ示す説明図である。
【図13】 図13(a)(b)は他の穿孔処理装置をそれぞれ示す平面図及び平面図である。
【図14】 図14(a)(b)は他の穿孔処理装置をそれぞれ示す平面図及び平面図である。
【図15】 図15(a)(b)は更に他の穿孔処理装置の移動機構をそれぞれ示す側面図及びW−W線断面図である。
【図16】 図16はコントロールパネルの表示部を示す説明図である。
【図17】 図17はコントロールパネルの表示部を示す説明図である。
【図18】 図18はコントロールパネルの表示部を示す説明図である。
【図19】 図19は画像形成シスムテの制御回路を示すブロック図である。
【図20】 図20(a)(b)はこの発明の実施の形態1に係る後処理装置の穿孔状態をそれぞれ示す説明図である。
【図21】 図21はこの発明の実施の形態2に係る後処理装置を示す構成図である。
【図22】 図22(a)〜(f)はこの発明の実施の形態2に係る後処理装置のシートの折り状態をそれぞれ示す説明図である。
【図23】 図23(a)〜(c)はこの発明の実施の形態2に係る後処理装置のシートの折り状態をそれぞれ示す説明図である。
【図24】 図24はコントロールパネルの表示部を示す説明図である。
【図25】 図25はコントロールパネルの表示部を示す説明図である。
【図26】 図26はコントロールパネルの表示部を示す説明図である。
【図27】 図27(a)(b)は従来の後処理装置の穿孔状態をそれぞれ示す説明図である。
【符号の説明】
40:後処理装置、44:穿孔処理装置、110:上側シュートフレーム、111:下側シュートフレーム、112:穿孔刃、117:貫通孔、128:シートの穴、S:シート。

Claims (12)

  1. シートに対して後処理を行なう後処理装置において、前記シートの中心線に対して略対称な位置に、少なくとも片側2穴以上、合計4穴以上の穴を、シートを折ることなく穿孔可能とした穿孔手段を備え、前記穿孔手段は、前記シートの中心線に対する穿孔位置を変更可能に構成し、且つ当該穿孔手段は、シートへの綴じ処理の有無に応じて穿孔位置を変化させることを特徴とする後処理装置。
  2. シートに対して後処理を行なう後処理装置において、前記シートの中心線に対して略対称な位置に、少なくとも片側2穴以上、合計4穴以上の穴を、シートを折ることなく穿孔可能とした穿孔手段を備え、前記穿孔手段は、穿孔処理を行う1セット内の各シート毎に、シートへの綴じ処理の有無に応じて穿孔位置を異ならせるように構成したことを特徴とする後処理装置。
  3. 前記穿孔手段は、シートの厚さ情報に基づいて、穿孔位置を変化させることを特徴とする請求項1又は2記載の後処理装置。
  4. 前記穿孔手段は、所定のパラメータに基づいて穿孔位置を変更するように設定されており、当該パラメータを1セット内の何枚目のシートかによって異なるように構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の後処理装置。
  5. 前記穿孔手段は、1セットのシート枚数に応じて穿孔位置を変化させることを特徴とする請求項1又は2記載の後処理装置。
  6. 前記穿孔手段は、所定のシート枚数毎に穿孔位置を変化させることを特徴とする請求項1又は2記載の後処理装置。
  7. 前記穿孔手段は、穿孔処理を複数回の穿孔動作によって行なうことを特徴とする請求項1又は2記載の後処理装置。
  8. シートに対して後処理を行なう後処理装置において、前記シートの中心線に対して略対称な位置に、少なくとも片側2穴以上、合計4穴以上の穴を、シートを折ることなく穿孔可能とした穿孔手段を備え、前記穿孔手段は、前記シートの中心線に対する穿孔位置を変更可能に構成し、且つ当該穿孔手段は、少なくとも2つ以上の穿孔機構からなり、これら2つ以上の穿孔機構を同時に動作させることで、すべての穿孔処理を一度に行なえることを特徴とする後処理装置。
  9. シートに対して後処理を行なう後処理装置において、前記シートの中心線に対して略対称な位置に、少なくとも片側2穴以上、合計4穴以上の穴を、シートを折ることなく穿孔可能とした穿孔手段を備え、前記穿孔手段は、穿孔処理を行う1セット内の各シート毎に、穿孔位置を異ならせるように構成し、且つ当該穿孔手段は、少なくとも2つ以上の穿孔機構からなり、これら2つ以上の穿孔機構を同時に動作させることで、すべての穿孔処理を一度に行なえることを特徴とする後処理装置。
  10. 前記2つ以上の穿孔機構は、各々が相対的に接離する方向に移動可能に構成されていることを特徴とする請求項8又は9記載の後処理装置。
  11. 前記2つ以上の穿孔機構は、穿孔処理時にシートを停止させる際のシート中心に対して略対称な位置に配置され、前記各穿孔機構が同期して移動するように構成されていることを特徴とする請求項10記載の後処理装置。
  12. シートに対して所望の画像を形成するとともに、当該画像が形成されたシートに対して後処理を行なうことが可能な画像形成システムにおいて、前記シートの中心線に対して略対称な位置に、少なくとも片側2穴以上、合計4穴以上の穴を、シートを折ることなく穿孔可能とした穿孔手段と、前記シートに対して中綴じ製本を行なう中綴じ製本手段とを備え、前記穿孔手段は、中綴じ製本機能を実施する前に、シートに対して穿孔処理を行なうとともに、前記穿孔手段は、前記シートの中心線に対する穿孔位置を変更可能に構成し、且つ当該穿孔手段は、シートへの綴じ処理の有無に応じて穿孔位置を変化させることを特徴とする画像形成システム。
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