JP2002068577A - 後処理装置及びこれを用いた画像形成システム - Google Patents

後処理装置及びこれを用いた画像形成システム

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JP2002068577A JP2000261299A JP2000261299A JP2002068577A JP 2002068577 A JP2002068577 A JP 2002068577A JP 2000261299 A JP2000261299 A JP 2000261299A JP 2000261299 A JP2000261299 A JP 2000261299A JP 2002068577 A JP2002068577 A JP 2002068577A
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 穿孔処理されたシートに対して折り処理
を施す際に、折り処理を施されたシートの穴位置を精度
良く設定することが可能な後処理装置及びこれを用いた
画像形成システムを提供することを課題とする。 【解決手段】 シートに対して後処理を行なう後処理装
置において、前記シートの中心線に対して略対称な位置
に、少なくとも片側2穴以上、合計4穴以上の穴を、シ
ートを折ることなく穿孔可能とした穿孔手段を備え、前
記穿孔手段は、前記シートの中心線に対する穿孔位置を
変更可能に構成して課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機やレーザ
プリンタ、あるいはファクシミリ等の画像形成装置に使
用される後処理装置、及び当該後処理装置を用いた画像
形成システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、上記複写機やレーザプリンタ等の
画像形成装置、あるいは当該画像形成装置と組み合わせ
て使用される後処理装置としては、穿孔処理装置や綴じ
装置を備えたものが多用されるようになってきており、
これらの穿孔処理装置や綴じ装置によって、煩雑なシー
トへのファイリング用の穿孔作業や綴じ作業を自動化す
ることが、一般的に行なわれている。一方で、上記穿孔
処理装置や綴じ装置において、更に利便性を高めるた
め、シートを2つ折りやZ状に折る(所謂、Z折り)作
業などを組み合わせ、中綴じ製本の機能を組み込んだも
のも見られるようになってきている。
【0003】かかる中綴じ製本の機能を組み込んだ後処
理装置に関連する技術としては、例えば、特開昭61−
12573号公報や特開平9−142728号公報等に
開示されているものがある。
【0004】上記特開昭61−12573号公報に係る
製本機能を備えた複写機におけるファイル用綴じ穴穿孔
装置は、複写後用紙を中綴じして製本する製本機能を備
えた複写機において、複写済用紙を堆積する位置に受け
座と綴じ具とを相対して設け、この綴じ具の両側にはフ
ァイル用綴じ穴穿孔具を上下駆動自在に配設するととも
に受け座の両側には複写済用紙を積層して支持するガイ
ド板を回動自在に設け、このガイド板の前記穿孔具と対
応する部位には該穿孔具と協動して用紙にファイル用綴
じ穴を穿孔する穿孔用穴を形成してなり、中綴じ時には
ガイド板を山形状に回動して綴じ具により折り目部分を
綴じたのちガイド板を略水平状態に回動して穿孔具によ
りファイル用綴じ穴を穿孔するように構成したものであ
る。
【0005】また、上記特開平9−142728号公報
に係る画像形成システム及びフィニッシャは、画像形成
装置から排出された用紙を受け取って1枚ずつ搬送し、
該用紙にパンチ処理を施すフィニッシャにおいて、用紙
を搬送途中にて二つ折りにする紙折り手段と、前記紙折
り手段で折られた用紙をその折り目を先にして搬送する
搬送手段と、前記搬送手段に隣接して配置されたパンチ
手段とを備えるように構成したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記特開昭61−12573号公報や特開平9
−142728号公報に開示された技術の場合には、シ
ートSを重ね合わせる際における穴位置のズレを考慮し
ていないため、複数枚のシートSを互いに重ね合わせた
状態で、1セットのシート束を二つ折り等にした場合
に、図27に示すように、シートSの厚さ分だけ穴の位
置が徐々にずれてしまい、穴の位置精度が悪く、貫通す
る穴の径が小さくなってしまうという問題点を有してい
た。
【0007】更に説明すると、上記特開昭61−125
73号公報や特開平9−142728号公報に開示され
た技術の場合には、中綴じ製本と穿孔処理が可能である
ものの、シートの重ね合わせ(折り曲げた後の状態)で
の穴位置のズレが考慮されていないので、シートの枚数
が増すほどに貫通穴の精度が低下するという問題点を有
していた。
【0008】また、上記特開平9−142728号公報
に開示された技術の場合には、シートを二つ折りにした
後に、穿孔処理を行うため、処理後のシート搬送時にジ
ャムが発生したり、処理後に複数のシートを合わせて1
つのセットとする場合にも、シートをスイッチバックさ
せて折り処理を行なっているため、1枚目のシートに折
り処理がなされて折り部から完全に排出されるまでの
間、2枚目のシートに対して折り処理を行なうことがで
きないため、生産性が低く、シートの取り扱いが難しく
なるという問題点を有している。特に、上記特開平9−
142728号公報に係るフィニッシャの場合には、一
旦折り曲げたシートに対して穿孔処理を実施しているた
め、中綴じ製本を行なう場合など、その折り目が折り精
度や穴位置精度の低下の原因となってしまうという問題
点を有していた。
【0009】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものでり、その目的とする
ところは、穿孔処理されたシートに対して折り処理を施
す際に、折り処理を施されたシートの穴位置を精度良く
設定することが可能な後処理装置及びこれを用いた画像
形成システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載された発明は、シートに対して後処理を行なう後処理
装置において、前記シートの中心線に対して略対称な位
置に、少なくとも片側2穴以上、合計4穴以上の穴を、
シートを折ることなく穿孔可能とした穿孔手段を備え、
前記穿孔手段は、前記シートの中心線に対する穿孔位置
を変更可能に構成したことを特徴とする後処理装置であ
る。
【0011】上記穿孔手段は、シートの中央部に、当該
シートの中心線に対して略対称な位置に、少なくとも片
側2穴以上、合計4穴以上の穴を穿孔することが可能で
あるとともに、シートの両端部に、当該シートの中心線
に対して略対称な位置に、少なくとも片側2穴以上、合
計4穴以上の穴を穿孔することも可能となっている。
【0012】また、請求項2に記載された発明は、シー
トに対して後処理を行なう後処理装置において、前記シ
ートの中心線に対して略対称な位置に、少なくとも片側
2穴以上、合計4穴以上の穴を、シートを折ることなく
穿孔可能とした穿孔手段を備え、前記穿孔手段は、穿孔
処理を行う1セット内の各シート毎に、穿孔位置を異な
らせるように構成したことを特徴とする後処理装置であ
る。
【0013】さらに、請求項3に記載された発明は、前
記穿孔手段が、シートの厚さ情報に基づいて、穿孔位置
を変化させることを特徴とする請求項1又は2記載の後
処理装置である。
【0014】また更に、請求項4に記載された発明は、
前記穿孔手段が、所定のパラメータに基づいて穿孔位置
を変更するように設定されており、当該パラメータを1
セット内の何枚目のシートかによって異なるように構成
したことを特徴とする請求項1又は2記載の後処理装置
である。
【0015】さらに、請求項5に記載された発明は、前
記穿孔手段が、1セットのシート枚数に応じて穿孔位置
を変化させることを特徴とする請求項1又は2記載の後
処理装置である。
【0016】又、請求項6に記載された発明は、前記穿
孔手段が、所定のシート枚数毎に穿孔位置を変化させる
ことを特徴とする請求項1又は2記載の後処理装置であ
る。
【0017】更に、請求項7に記載された発明は、前記
穿孔手段が、シートへの綴じ処理の有無に応じて穿孔位
置を変化させることを特徴とする請求項1又は2記載の
後処理装置である。
【0018】また、請求項8に記載された発明は、前記
穿孔手段が、穿孔処理を複数回の穿孔動作によって行な
うことを特徴とする請求項1又は2記載の後処理装置で
ある。
【0019】さらに、請求項9に記載された発明は、前
記穿孔手段が、少なくとも2つ以上の穿孔機構からな
り、これら2つ以上の穿孔機構を同時に動作させること
で、すべての穿孔処理を一度に行なえることを特徴とす
る請求項1又は2記載の後処理装置である。
【0020】また更に、、請求項10に記載された発明
は、前記2つ以上の穿孔機構が、各々が相対的に接離す
る方向に移動可能に構成されていることを特徴とする請
求項9記載の後処理装置である。
【0021】さらに、請求項11に記載された発明は、
前記2つ以上の穿孔機構が、穿孔処理時にシートを停止
させる際のシート中心に対して略対称な位置に配置さ
れ、前記各穿孔機構が同期して移動するように構成され
ていることを特徴とする請求項10記載の後処理装置で
ある。
【0022】又、請求項12に記載された発明は、シー
トに対して所望の画像を形成するとともに、当該画像が
形成されたシートに対して後処理を行なうことが可能な
画像形成システムにおいて、前記シートの中心線に対し
て略対称な位置に、少なくとも片側2穴以上、合計4穴
以上の穴を、シートを折ることなく穿孔可能とした穿孔
手段と、前記シートに対して中綴じ製本を行なう中綴じ
製本手段とを備え、前記穿孔手段は、中綴じ製本機能を
実施する前に、シートに対して穿孔処理を行なうととも
に、前記穿孔手段は、前記シートの中心線に対する穿孔
位置を変更可能に構成したことを特徴とする画像形成シ
ステムである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0024】実施の形態1 図2はこの発明の実施の形態1に係る後処理装置を適用
した画像形成システムを構成する画像形成装置Fを示す
ものである。
【0025】図2において、1は図示しない原稿の画像
をADF(Auto Document Feede
r)を用いて読み取るか又はホストコンピュータ等から
一連の画像情報が入力される画像入力部を示すものであ
り、この画像入力部1からは、画像情報がレーザ走査部
2に出力される。レーザ走査部2は、一次帯電器4によ
って予め一様に帯電された感光体ドラム3上に、画像形
成モードに応じて1箇所又は2箇所の露光位置で画像情
報に基づいてレーザ光を照射することにより、静電潜像
を形成するものである。この感光体ドラム3上に形成さ
れた静電潜像は、必要に応じて現像器5及び現像器6の
一方又は双方によって異なった色のトナーにより現像さ
れる。さらに、上記感光体ドラム3上に現像されたトナ
ー像は、給紙ユニット10(給紙トレイ)の用紙収容部
9から給紙され、レジロール11によって所定のタイミ
ングで給送される記録用紙S上に、転写ロール7によっ
て転写される。このトナー像が転写された記録用紙S
は、搬送ベルト12によって定着器13へと搬送され、
当該定着器13によってトナー像が熱及び圧力で記録用
紙S上に定着される。上記トナー像が定着された記録用
紙Sは、画像形成モードに応じて、排出通路16を通り
排出ロール15によってそのまま装置外へ排出される
か、用紙反転機構14によって送入通路17又は送出通
路18を介して、必要に応じて搬送方向や表裏が反転さ
れた状態で、排出ロール15から装置外へ排出された
り、両面/多重記録用通路26を介して再度感光体ドラ
ム3の画像形成部へ搬送され、両面又は多重記録が行な
われる。
【0026】なお、画像形成工程が終了した後の感光体
ドラム3の表面は、クリーニング装置8によって残留ト
ナー等が除去されて、次の画像形成工程に備えるように
なっている。
【0027】図3は上記画像形成装置の用紙反転機構を
示すものである。
【0028】図3において、14は上記画像形成装置の
排出部に設けられた用紙反転機構を示すものであり、画
像形成装置の定着器13の搬送ロール13aと排出ロー
ル15との間には、排出通路16が斜め上方に向けて直
線状に形成されているとともに、この排出通路16の下
方には、当該排出通路16の記録用紙Sの搬送方向上流
側から斜め下方に延びた送入通路17と、当該排出通路
16の記録用紙Sの搬送方向下流側から斜め下方に延び
た送出通路18とが、略三角形を形成するように配置さ
れている。上記排出通路16と送入通路17の入口部に
は、定着器13から排出される記録用紙Sを、排出通路
16側と送入通路17側とに切り替える切替部材27
が、傾動可能に配置されている。
【0029】また、上記用紙反転装置14の送入通路1
7と送出通路18との間には、当該用紙反転装置14の
一部を構成するトリロール19が配置されている。この
トリロール19は、その第1の従動ロール19Aと駆動
ロール19Bとのニップ部が送入通路17に位置し、駆
動ロール19Bと従動ロール19Cとのニップ部が送出
通路18に位置するように、従動ロール19A、駆動ロ
ール19Bと従動ロール19Cとが互いに圧接した状態
で配置されている。
【0030】さらに、上記送入通路17と送出通路18
の下端に位置する合流部の下端には、図3に示すよう
に、反転通路25が傾斜した状態で連設されており、当
該反転通路25の下端には、鉛直方向下方に延びた引込
部25Aと、両面/多重記録用通路26とが分岐するよ
うに形成されている。これらの引込部25Aと両面/多
重記録用通路26との分岐部には、記録用紙Sの搬送方
向を切り替える切替部材20が配置されており、この切
替部材20の下端部には、マイラーシート等の合成樹脂
製フィルムからなるシールド板31が、下方に突設され
ている。このシールド板31は、通常の状態では図に示
す位置に来るように切替部材20が配置されている。上
記引込部25Aの上端部には、記録用紙Sを搬送するた
めの正逆転ロール21とピンチロール22とが、互いに
圧接可能に配設されている。このピンチロール22は、
リンク23を介してソレノイド24によって、正逆転ロ
ール21との圧接状態が解除可能となっている。
【0031】なお、図3中、23Aはリンク23の支点
を、24Aはソレノイド24の作動ロッドを、29は記
録用紙検知センサ28の検知部を、それぞれ示してい
る。
【0032】上記の如く構成される用紙反転機構14で
は、次のようにして、用紙の反転動作が行なわれる。
【0033】上記画像形成装置における片面複写通常排
出モードでは、用紙反転機構14のトリロール19の駆
動ロール19Bを駆動する駆動モータが停止された状態
となり、図2に示すように、排出通路16の入口部に配
設された切替部材27が下方に下りた状態で、定着器1
3で定着処理された記録用紙Sは、排出通路16を介し
て切替部材27の上方を通り、そのまま排出ロール15
から装置の外部に排出される。
【0034】また、上記画像形成装置における片面複写
反転排出モードでは、用紙反転機構14のトリロール1
9の駆動ロール19Bを駆動する駆動モータが駆動さ
れ、トリロール19の従動ロール19Aと駆動ロール1
9Bと従動ロ−ル19Cとが回転駆動される。排出通路
16に配設された切替部材27は、図3に示すように、
図示しないソレノイドによって上方に引き上げられ、排
出通路16側から送入通路17側へ切り替えられる。そ
して、定着器13で定着処理された記録用紙Sは、切替
部材27によって搬送方向が切り替えられて送入通路1
7へと搬送され、当該送入通路17に位置する従動ロー
ル19Aと駆動ロール19Bとで構成されたニップ部に
導かれ、駆動ロール19Bの駆動力によって、反転通路
25を介して正転状態の正逆転ロール22に導かれる。
その結果、上記記録用紙Sは、反転通路25内に一旦導
かれるが、当該記録用紙Sの上端部は、切替部材20の
シールド板31の下端部よりも上方に位置する。
【0035】そして、上記正逆転ロール22によって反
転通路25内に一旦導かれた記録用紙Sは、その上端部
が切替部材20のシ−ルド板31の下端部よりも上方に
位置するため、逆転する正逆転ロール22によって再度
反転通路25へと搬送され、この反転通路25を介して
送出通路18に配置された駆動ロール19Bと従動ロー
ル19Cとで構成されるニップ部に導かれ、駆動ロール
19Bの搬送力によって排出ロール15へと搬送され
る。
【0036】さらに、上記画像形成装置における両面複
写モードでは、用紙反転機構14のトリロール19の駆
動ロール19Bを駆動する駆動モータが駆動され、トリ
ロール19の従動ロール19A及び駆動ロール19Bが
駆動される。また、排出通路16に配設された切替部材
27は、図3に示すように、図示しないソレノイドによ
って上方に引き上げられ、排出通路16側から送入通路
17側へ切り替えられる。そして、正転状態の正逆転ロ
ール22に導かれるまでの動作は、片面複写反転排出モ
ードと同じである。上記記録用紙Sの反転タイミングを
片面複写反転排出モードより遅らせると、記録用紙Sの
上端部は、反転通路25と両面/多重記録用通路26と
の分岐部に配置された切替部材20の下端部に取付けら
れたシールド板31を通過し、切替部材20は、自重に
よって両面/多重記録用通路26側に切り替えられる。
そのため、逆転状態の正逆転ロール22によって再度搬
送される記録用紙Sは、切替部材20を介して両面/多
重記録用通路26に、トナー像が形成された面を上にし
た状態で搬送される。この記録用紙Sは、湾曲して折り
返るように形成された両面/多重記録用通路26を介し
て、トナー像が形成された面を下にした状態で再度画像
形成部へ搬送され、記録用紙Sの裏面には、トナー像が
形成される。その後の動作は、片面複写通常排出モード
と同じであり、両面にトナー像が形成された記録用紙S
は、定着器13を通過した後、排出通路16を介して排
出ロール15によって装置の外部に排出される。
【0037】なお、必要に応じて、片面多重記録モード
の場合には、片面にトナー像が形成された記録用紙S
が、切替部材20の切り替えによって反転通路25の引
込部25Aへと搬送されることなく、反転通路25及び
両面/多重記録用通路26を介して、トナー像が形成さ
れた面が感光体ドラム3側に位置するように、再度画像
形成部へと搬送され、記録用紙Sの表面にトナー像が多
重に転写され、片面複写通常排出モードと同様に排出さ
れる。
【0038】ところで、上記の如く構成される画像形成
装置では、後述するように、折りモードや中綴じモード
等に合わせて、A3サイズやB4サイズ等の記録用紙S
に、この記録用紙Sを中折り処理したり中綴じした場合
に、当該記録用紙Sに各ページの画像が所定の順番とな
るように、ページ割り付けされた状態で、各画像を形成
可能となっている。
【0039】図1は上記画像形成装置と組み合わせて使
用される後処理装置を示すものであり、これらの画像形
成装置と後処理装置とで画像形成システムが構成されて
いる。
【0040】この後処理装置40は、図1に示すよう
に、画像形成装置Fと接する面に、画像形成装置Fで画
像が形成された記録用紙等のシートSを搬入するシート
搬入口41を有している。また、上記後処理装置40
は、前記シート搬入口41と反対側の面に、シート排出
口42と、当該シート排出口42から排出されるシート
Sを収容するスタックトレイ43を備えている。上記シ
ート排出口42は、その外部から内部にシート束を挿入
することも可能となっており、このシート排出口42
は、シート束挿入口としての機能をも有している。
【0041】上記シート搬入口41の内部には、当該シ
ート搬入口41から搬入されるシートSに対して、穿孔
処理を施すための穿孔手段としての穿孔処理装置44が
配置されている。なお、図示はされていないが、上記穿
孔処理装置44の上流側には、必要に応じて、シートの
ループを吸収するシートループ吸収パスや、スキューを
補正するためのレジロールなどが設けられる。また、上
記穿孔処理装置44の下方には、穿孔クズ収容容器44
aが配置されている。
【0042】上記穿孔処理装置44の下流には、駆動ロ
ール45aと従動ロール45bとからなる搬送ロール4
5が設けられているとともに、当該搬送ロール45の直
後には、シートSの搬送路を、下側の第1搬送路46
と、水平な第2搬送路47とに切り替えるシート搬送路
切り替え部材48が配置されている。上記第1搬送路4
6の先端部には、駆動ロール49aと従動ロール49b
とからなる搬送ロール49が設けられている。また、上
記第2搬送路47の中間位置及び先端には、駆動ロール
50aと従動ロール50bとからなる搬送ロール50
と、駆動ロール51aと従動ロール51bとからなる搬
送ロール51とが設けられている。上記第1搬送路46
と第2搬送路47は、必要に応じて、シートSの表裏を
裏返して積層するためのものである。
【0043】上記第1搬送路46及び第2搬送路47の
搬送先には、ステープル作業(シートの綴じ作業)を行
なうために、複数枚のシートSを揃えて収容するコンパ
イルトレイ52が、水平方向に対して緩く傾斜した状態
で配置されている。このコンパイルトレイ52は、前記
第1搬送路46及び第2搬送路47から搬入されるシー
トSを載置し、かつステープル作業位置に搬入するため
のシート支持板53を有している。このシート支持板5
3によりシートSをステープル作業位置に搬入するシー
ト搬入路が形成されている。また、上記シート支持板5
3の外側の端部は、前記スタックトレイ43の内側の端
部に隣接して配置されている。
【0044】上記シート支持板53の内側の端部から所
定距離だけ離れた位置には、図1及び図4に示すよう
に、上下一対のシートガイド54、55が配置されてお
り、これらシートガイド54、55の左側の端部には、
中綴じ作業を行なう際に、シートSの端縁の位置決めを
行なう中綴じ用ストッパ56が設けられている。また、
上記シートガイド54、55の前記シート支持板53に
近い側の端縁に隣接して、駆動ロール57aと従動ロー
ル57bとからなる搬送ロール57が配置されている。
上記中綴じ用ストッパ56と搬送ロール57との間に
は、前記上下一対のシートガイド54、55間に形成さ
れるシート通路に出没可能なもう一つの中綴じ用ストッ
パ58が設けられている。この中綴じ用ストッパ58
は、図示しないソレノイドによって、前記上下一対のシ
ートガイド54、55間に形成されるシート通路に対し
て、出没可能となっている。
【0045】上記中綴じ用ストッパ56、58は、後述
のステープラによってシートを中綴じする際に、当該シ
ートの位置決めを行なう部材である。一方の中綴じ用ス
トッパ56は、サイズの大きなシート(例えば、A3縦
のシート)の位置決めに使用され、他方の中綴じ用スト
ッパ58は、サイズの小さなシート(例えば、B4縦の
シート)の位置決めに使用される。上記シート支持板5
3と搬送ロール57の間には、図4(B)及び図6に示
すように、上下一対のシートガイド59a、59bが配
置されている。下側シートガイド59aと上側シートガ
イド59bとの間の空間は、図4(B)に示すように、
シート支持板53から搬送ロール57へシートSを通過
させるためのシート通路を形成している。前記符号53
〜59で示された要素及び図示しないシート揃え用のタ
ンパ(シートの幅方向の位置を揃える部材)等によっ
て、前記コンパイルトレイ52が構成されている。
【0046】上記シート支持板53の外側の端部には、
図1及び図4(B)に示すように、前記スタックトレイ
43の内端に隣接して排出ロール60の駆動ロール60
aが配置されている。また、上記第1搬送路46の先端
に配置された従動ロール49bは、図5に示すように、
フレーム61に回転自在に支持された回転軸62に固着
されているとともに、この回転軸62の一端部には、ギ
ヤ62aが固着されている。また、上記回転軸62に
は、当該回転軸62に対して回転可能に排出ロール支持
アーム63が支持されている。この排出ロール支持アー
ム63の先端部には、回転軸64が回転自在に支持され
ており、当該回転軸64には、前記駆動ロール60aに
当接可能な従動ロール60bが固着されている。そし
て、これら駆動ロール60aと従動ロール60bとによ
り排出ロール60が構成されている。
【0047】また、上記回転軸64には、図5に示すよ
うに、シート揃えパドル65が固着されているととも
に、当該回転軸64の端部には、ギヤ62aに噛み合う
ギヤ66aがクラッチ66bを介して装着されている。
このクラッチ66bは、通常時はオンで、そのときに
は、回転軸64とギヤ66aとが一体的に回転する。図
示しないソレノイドの作用により前記クラッチ66bが
オフになったときには、回転軸64とギヤ66aとは、
相対的な回転がフリーの状態となる。上記シート揃えパ
ドル65は、前記従動ロール60bよりも半径の小さな
円筒部と、この円筒部から放射状に延びる複数の弾性シ
ートとから構成されている。そして、上記弾性シートの
外周縁は、前記従動ロール60bの外周面よりも外方に
配置されている。
【0048】上記の構成では、駆動ロール49aが回転
すると、それに当接している従動ロール49bが回転
し、このときギヤ62a及び66aが回転する。そのと
き、図5から分かるように、前記クラッチ66bがオン
(通常時)であれば、前記ギヤ66aとともに、回転軸
64が回転するので、回転軸64に固着された従動ロー
ル60b及びシート揃えパドル65も一体的に回転す
る。また、排出ロール支持アーム63は、回転軸62、
64と回転自在に連結されている。この排出ロール支持
アーム63の回転軸62の周囲は、半円形に形成されて
おり、その周面には、歯車が形成されている。この歯車
は、モータ67の出力軸に固着された出力歯車67aと
噛み合っている。
【0049】従って、図5において、モータ67が矢印
A1方向に回転すると、前記排出ロール支持アーム63
は、回転軸62を中心にして矢印A2方向に回転し、図
1に示す位置(シート支持板53から離れた位置)か
ら、図4(B)に示す位置(シート支持板53に近接し
た位置)との間で回動することができるようになってい
る。そして、図4(B)に示す位置(シート支持板53
上のシートSに対して従動ロール60bが近接し、かつ
シート揃えパドル65が接触する位置)において、クラ
ッチ66bがオフの状態(回転軸64とギヤ66aとが
結合状態)で駆動ロール49aが回転すると、図5から
分かるように、従動ロール60b、回転軸62、ギヤ6
2a、66a、回転軸64とともにシート揃えパドル6
5が回転する。このとき、シート揃えパドル65は、シ
ートSを図4(B)で左方に移動させてシート揃えを行
なうように回転する。
【0050】図1、図4、図6において、ステープラ6
8は、針打ち出し部68aと針折り曲げ部68bとが別
体に構成されている。針打ち出し部68aは、前記下側
シートガイド59aに連結され、針折り曲げ部68b
は、上側シートガイド59bに連結されている。針打ち
出し部68aは、図4(B)に示すように、ロッド状の
一対のガイド69、69によって、図4(A)の矢印Y
1−Y2方向に移動可能に支持されている。また、針折
り曲げ部68bは、ロッド状の一対のガイド70、70
によって、図4(A)及び図6の矢印Y1−Y2方向に
移動可能に支持されている。
【0051】図6において、針打ち出し部68aの下流
側端部(シートの搬送方向Xの下流側端部)および針折
り曲げ部68bの下流側端部は、それぞれタイミングベ
ルト71及び72に連結されている。タイミングベルト
71は、回転可能なプーリ軸73に固着されたタイミン
グプーリ74と、テンショナー75の回転ロール75a
とによって支持されている。また、タイミングベルト7
2は、回転可能なプーリ軸73に固着されたタイミング
プーリ76と、テンショナー77の回転ロール77aと
によって支持されている。上記プーリ軸73は、駆動モ
ータ78及び減速ギヤ79によって回転駆動されるよう
になっている。そして、プーリ軸73が回転されると、
下側シ−トガイド59aに連結された針打ち出し部68
a及び上側シ−トガイド59bに連結された針折り曲げ
部68bは、同時に前記Y1−Y2方向に移動するよう
になっている。
【0052】図7、図8において、上記上側シ−トガイ
ド59bには、前記針折り曲げ部68bの両側にそれぞ
れストッパ出入孔80が形成されている。また、下側シ
−トガイド59aにも、前記ストッパ出入孔80に対応
する位置にストッパ出入孔81(図8参照)が形成され
ている。図7、図8において、上側シ−トガイド59b
の上面には、前記ストッパ出入孔80の外側にブラケッ
ト82、82(図7参照)が固定されている。これらの
ブラケット82、82によってストッパ支持軸83が回
転自在に支持されている。このストッパ支持軸83に
は、一対の端綴じ用ストッパ84、84が固定されてい
る。上記各端綴じ用ストッパ84、84は、前記ストッ
パ支持軸83の回転に伴って揺動し、それらの先端部が
それぞれ、前記各ストッパ出入孔80、80から下方に
出没可能となっている。端綴じ用ストッパ84には、ス
プリング係止部84aが設けられており、このスプリン
グ係止部84aと前記上側シ−トガイド59bとの間に
は、コイル状の引張りバネ85が設けられている。この
引張りバネ85により端綴じ用ストッパ84の先端部
は、通常、前記ストッパ出入孔80から下方のシート通
路に突出した状態(作動位置)に保持されるようになっ
ている。
【0053】また、上記ストッパ支持軸83には、アー
ム86が固定した状態で取り付けらている。このアーム
86の中間部には、図7及び図8に示すように、前記端
綴じ用ストッパ84と係合可能なピン87が設けられ、
アーム86の自由端には、リンク88の一端が回動自在
に連結されており、当該リンク88の他端は、ソレノイ
ド89によって進退する作動部材90に連結されてい
る。上記端綴じ用ストッパ84は、図8(A)に示すよ
うに、通常は前記引張りバネ85によって、その先端部
が前記ストッパ出入孔80からシート通路に突出する位
置に保持されている。この引張りバネ85により端綴じ
用ストッパ84の係止部84aが引っ張られた状態で
は、端綴じ用ストッパ84の中間部に係合するピン87
及びこのピン87を支持するアーム86は、図8(A)
の左方に押されている。そして、この図8(A)で左方
に押されたアーム86は、時計周り方向に回転し、その
自由端によりリンク88とソレノイド89の作動部材9
0とを左方に引っ張っている。上記リンク88のアーム
86との連結部は、ソレノイドストッパ91に当接し、
ソレノイド89の作動部材90は、それ以上左方へは移
動しないようになっている。この状態では、前記作動部
材90は、前進(ソレノイド89から突出)している。
【0054】上記ソレノイド89が作動して作動部材9
0が後退(図8(A)で右方に移動)すると、前記アー
ム86が反時計周り方向に回転する。このとき、図8
(B)に示すように、前記アーム86に支持されたピン
87に係合する端綴じ用ストッパ84は、反時計周り方
向に揺動して、その先端部は、前記上側シートガイド6
8bのストッパ出入孔80の上方に収納される。この状
態では、上側シートガイド68b及び下側シートガイド
68a間に形成されるシート通路をシートが自由に通過
できるようになる。
【0055】さらに、上記上下一対のシートガイド68
a、86bによって形成されるシート通路には、図1に
示すように、中綴じ用ストッパ56の下流側に、下方の
シート束中折り手段94に通じる分岐路92が接続され
ている。この分岐路92の接続部には、シート搬送路切
り替え部材93が配置されている。上記分岐路92は、
前記ステープラ68で中綴じされた複数枚のシートSに
より構成される中綴じシート束を下方のシート中折り手
段94に搬送する際に使用される。上記分岐路92の下
流側に接続されたシート中折り手段94は、前記分岐路
92から搬入される中綴じシート束をシートのサイズに
応じて位置決め停止させるための中折り用ストッパ9
5、96を有している。なお、上記中折り用ストッパ9
5は、シートサイズの大きい場合(例えば、A3サイズ
の場合)のストッパで、固定配置されている。一方、上
記中折り用ストッパ96は、シートサイズの小さい場合
(例えば、B4サイズの場合)のストッパで、シート束
の通路に出入可能に配置されている。
【0056】上記中折り用ストッパ95又は96で位置
決め停止された中綴じシート束の中綴じ部分の位置に対
応して、一対の中折り用ベルト装置97、98と、それ
らの中折り用ベルト装置97、98間に中綴じシート束
の中綴じ部を折り曲げながら押し込む折プレート99と
が配置されている。折りプレート99は、リターンバネ
100により常時中綴じシート束の通路の外側の位置
(後退位置)に保持されているが、偏心カム101の回
転によって前進し、中綴じシート束を前記中折り用ベル
ト装置97、98間に押し込むように構成されている。
上記中折り用ベルト装置97、98で折り畳まれた中綴
じシート束は、シート束排出通路102を通って、中折
りシート排出ロール103に搬送される。この中折りシ
ート排出ロール103は、駆動ロール103aと従動ロ
ール103bとから構成されており、前記中折りシート
束を中折りシートトレイ104に排出するようになって
いる。
【0057】図9乃至図11は、上記後処理装置に装着
された穿孔処理装置を示すものである。この穿孔処理装
置は、シートの中心線に対して略対称な位置に、少なく
とも片側2穴以上、合計4穴以上の穴を、シートを折る
ことなく穿孔可能となっており、穿孔処理を複数回の穿
孔動作によって行なうように構成されている。尚、便宜
上本実施の形態では、片側2穴ずつ合計4穴を一度に穿
孔可能な構成となっているが、片側の穴数は、3穴、4
穴等でも同様の構成で実現可能であることはいうまでも
ない。
【0058】この穿孔処理装置44は、図9に示すよう
に、上側シュートフレーム110と下側シュートフレー
ム111を備えており、上側シュートフレーム110と
下側シュートフレーム111との間には、シートSが通
過するためのスリット状の通路が形成されている。
【0059】上記穿孔処理装置44は、シートSに対し
て2つの穴を同時に穿孔するための2つの穿孔刃112
と、当該穿孔刃112がそれぞれ取り付けられた2つの
カムフォロワー113と、当該2つのカムフォロワー1
13を上下動させるためのカム114と、当該カム11
4を回転するためのシャフト115を備えている。上記
カムフォロワー113は、図10に示すように、断面矩
形の枠体状に形成されており、当該カムフォロワー11
3の下面には、1つの穿孔刃112が下向きに取り付け
られている。また、上記カムフォロワー113は、その
内部に嵌合された状態に配置されたカム114によって
上下方向に移動し、当該カムフォロワー113に取り付
けられた穿孔刃112が、上側シュートフレーム110
と下側シュートフレーム111を貫通するように移動す
る。上記穿孔刃112は、上側シュートフレーム110
の上部に配置されたガイド部材116によって案内さ
れ、上側シュートフレーム110を貫通し、下側シュー
トフレーム111に穿設された受け刃を構成する貫通孔
117に嵌合することにより、シートSに対して穿孔処
理を行なうものである。
【0060】また、上記2つのカム114は、図9に示
すように、所定の距離をおいてシャフト115に固定し
た状態で取り付けられている。このシャフト115の一
端部には、図9及び図11に示すように、クラッチ11
8を介して伝達ギア119が取り付けられており、当該
シャフト115は、伝達ギア119と噛み合う中間ギア
120を介して、図示しない駆動モータによって回転駆
動される。また、上記シャフト115の伝達ギア119
側の先端部には、位置検出板121が固着されており、
当該位置検出板121の回転位置がフォトインタラプタ
122によって検出される。これら位置検出板121と
フォトインタラプタ122によって、カム114のホー
ム位置を検出するホーム検出手段123が構成されてい
る。さらに、上記クラッチ118には、図11に示すよ
うに、クラッチ係止部124が設けられており、当該ク
ラッチ係止部124にソレノイド125で駆動される係
止リンク126の先端部が係止されることによって、シ
ャフト115を所定のタミングで間欠的に回転駆動する
ことが可能となっている。なお、図9中、127はシー
トSの先端又は後端を検出するシート検出センサーを示
している。
【0061】ところで、この実施の形態では、前記穿孔
手段が、前記シートの中心線に対する穿孔位置を変更可
能に構成されており、前記穿孔手段は、例えば、穿孔処
理を行う1セット内の各シート毎に、穿孔位置を異なら
せるように構成される。
【0062】また、この実施の形態では、前記穿孔手段
が、所定のパラメータに基づいて穿孔位置を変更するよ
うに設定されており、当該パラメータを1セット内の何
枚目のシートかによって異なるように構成されている。
【0063】なお、上記穿孔手段は、シートの厚さ情報
に基づいて、穿孔位置を変化させるように構成しても良
い。
【0064】上記の如く構成される穿孔処理装置44で
は、図12に示すように、シート検出センサー127に
よってシートSの先端を検出すると、このシート検出セ
ンサー127からのシート先端検出信号をトリガーとし
て、シートサイズに応じてシートSを距離(l−A)だ
け搬送し、穿孔刃112がシートSの中央である先端か
らの距離lよりも所定の量Aだけ手前側の位置にするよ
うにシートSを停止させ、第1の穿孔処理を実施し、シ
ートSに穴128をあける。
【0065】上記第1の穿孔処理が終了した後、シート
Sの搬送を再開して、当該シートSを距離(2A)だけ
走行した所で再度停止させ、第2の穿孔処理を行い、シ
ートSに穴128をあける。そして、第2の穿孔処理が
終了した後、上記シートSの搬送を再開するようになっ
ている。
【0066】ここで、上記穿孔処理装置44では、上記
シートSに穿孔処理する際の送り量を、シート毎に変更
するように構成されている。例えば、シートSが普通紙
の場合には、その厚さがほぼ0.1mm程度であるた
め、2枚目のシートSに対しては、シートSの先端をシ
ート検出センサー127によって検出した後、当該シー
トSを距離(l−A−0.1)だけ走行した所で停止さ
せ、第1の穿孔処理を行う。そして、上記第1の穿孔処
理が終了した後、シートSの搬送を再開して、当該シー
トSを距離(2A+0.2)だけ走行した所で再度停止
させ、第2の穿孔処理を行い、シートSに穴128をあ
ける。
【0067】これらの関係を式であらわすと、第1の穿
孔処理までの搬送量X1は、処理シートをN枚目とする
と、X1=(l−A−0.1*N)であらわされ、第1
の穿孔処理を終了した後の第2の穿孔処理までのシート
搬送量X2は、X2=2(A+0.1*N)であらわさ
れる。なお、シートSが厚紙の場合には、上式のNの係
数Kを0.1ではなく、0.2程度に設定すれば、厚さ
に応じた制御が可能となる。
【0068】ここで、上記シートSが厚紙か否かの識別
は、例えば、図16に示すように、コントロールパネル
の画面に「厚紙ボタン」を設け、この画面上に設けられ
た「厚紙ボタン」が押されると、走行されるシートSを
厚紙と判断し、上記の如くシートSの厚さに応じた制御
が行われる。また、上記シートSが厚紙か否かの識別
は、給紙カセットに設けた識別用の突起と、これを検知
するマイクロスイッチとの組み合わせや、シートSの搬
送路等に設けられたセンサーによって、シートSの厚さ
を検知し、シートSが厚紙か否かの識別を行うように構
成しても良い。
【0069】また、上記係数は、一定ではなく、コント
ロールパネルのテンキー等によって任意に設定可能とし
ておけば、ユーザーの使用するシートに応じて最適な穿
孔位置を得ることが可能となる。
【0070】さらに、上記係数(パラメータ)を1セッ
ト内の何枚目のシートかによって異なるように構成して
おけば、当該各シートSの穿孔位置を直線状に変化させ
る以外にも、非線形状に変化させることができ、1セッ
トを構成するシートの数が大幅に多くなった場合でも、
当該シートの穿孔位置を非線形状にずらすことで、外側
のシートほど穿孔位置のズレ量が大きくなる等の実際の
ズレ量を考慮した設定が可能となる。
【0071】図13〜図15は穿孔手段の他の変形例を
示すものである。
【0072】上記穿孔手段は、少なくとも2つ以上の穿
孔機構からなり、これら2つ以上の穿孔機構を同時に動
作させることで、すべての穿孔処理を一度に行なえるよ
うに構成したものである。
【0073】また、この例では、上記2つ以上の穿孔機
構は、各々が相対的に接離する方向に移動可能に構成さ
れている。
【0074】さらに、この例では、上記2つ以上の穿孔
機構は、穿孔処理時にシートを停止させる際のシート中
心に対して略対称な位置に配置され、前記各穿孔機構が
同期して移動するように構成されている。
【0075】次に、図13〜図15に基づいて、すべて
の穴を一度に開けるように構成した穿孔処理装置につい
て説明する。
【0076】この穿孔処理装置44は、2つの穿孔機構
131、132を備えており、各々独立した駆動源であ
るモ−タ133、134を有しているとともに、各穿孔
機構131、132の上部には、2本のスライド軸13
5、136と嵌合するガイド部材137、138が設け
られており、当該各穿孔機構131、132には、2本
のスライド軸135、136によって互いに接離する方
向に移動可能となっている。また、上記各穿孔機構13
1、132の下部には、当該各穿孔機構131、132
をスライドさせる駆動力を受け取るためのクランプ部材
139を取り付ける台座が設けられている。
【0077】図14は本例の穿孔処理装置44を示すも
のであり、図13に示した穿孔機構をシート搬送方向に
並列して2つ配置したものである。尚、上記2つの穿孔
機構は、同一のスライド軸に嵌合した状態で保持されて
いる。
【0078】図15は上記穿孔処理装置44の2つの穿
孔機構をスライドさせるための駆動部を示すものであ
る。
【0079】上記2つの穿孔機構131、132は、2
つのローラ140、141間に掛け回された駆動ベルト
142の反対側のクランプ部材143、144に固定さ
れている。そして、駆動モータ145を正逆転させるこ
とにより、当該駆動モータ145によって伝動ベルト1
46を介して駆動ベルト142を移動させ、当該駆動ベ
ルト142にクランプ部材143、144を介して固定
された2つの穿孔機構131、132を、互いに近接す
る方向、または互いに離間する方向に、所定量だけ移動
させることが可能となっている。なお、上記2つの穿孔
機構131、132のホーム位置は、駆動ベルト142
に取り付けられたアクチュエータ147とホーム位置検
出センサー148によって検出され、2つの穿孔機構1
31、132間の距離が所望の値に設定可能となってい
る。
【0080】上記穿孔処理装置44における穿孔位置を
変化させる考え方は、前述の複数回の動作によって穿孔
処理を行う装置と基本的には同様であり、前述の穿孔処
理装置44では、シートSの送り量を変化させていた
が、本例では、シートSを停止させるタイミングは、す
べてのシートSに対して同一とし、シートSの送り量に
相当するものが、2つの穿孔機構の移動量となる。
【0081】すなわち、1枚目のシートSに対しては、
例えば、2つの穿孔機構131、132の穿孔位置の距
離が2Aになるように設定され、2枚目以降のシートS
に対しては、スライド駆動部を駆動させ、2つの穿孔機
構131、132の穿孔位置の距離が順次広がっていく
ように制御される。
【0082】図16は画像形成装置のコントロールパネ
ルの表示部140を示しており、このコントロールパネ
ルの表示部140は、表示画面に従って対応する機能を
押圧することによって、画像形成装置の画像形成動作や
後処理装置における後処理動作を指定するものである。
また、上記コントロールパネルの表示部140は、図1
6に示すように、「基本」画面において、ステープル処
理やパンチ処理を選択することが可能となっている。ス
テープル処理を選択すると、図17に示すように、コー
ナー綴じ、片側2個所を綴じるダブル綴じ、シートの中
央部を2個所綴じる中綴じ等を指定することができる。
さらに、パンチ処理を選択すると、図18に示すよう
に、シートの片側に2つ穿孔する端シングル、シートの
中央部に片側2つずつ合計4つ穿孔する中央ダブル、シ
ートの先端及び後端に片側2つずつ合計4つ穿孔する端
ダブル等を指定することができるようになっている。
【0083】図19は、上記画像形成システムの動作を
制御するための電気回路の原理的なブロック図である。
なお、この実施の形態では、後処理装置40の動作を制
御するための電気回路は、画像形成装置の内部に設けら
れている。従って、上記画像形成装置と後処理装置40
とは、図示しない制御コードを介して互いに電気的に接
続されている。しかし、これに限定されるものではな
く、後処理装置40の動作を制御するための電気回路
を、当該後処理装置40そのものに設けても良いことは
勿論である。
【0084】コントロールパネル141は、後処理装置
40の動作モードの設定を含む各種の指示を画像形成装
置に対して入力したり、入力された情報や画像形成装置
の動作状態を表示するためのものである。コントロール
パネル141からは、後処理装置40内の穿孔処理装置
44を動作させるか否か、すなわち、パンチモードを設
定するか否かの指示、綴じ手段としてのステープラ68
を動作させるか否か、あるいは折り手段94を動作させ
るか否かの指示等を入力する。
【0085】コントロールパネル141からの信号は、
カムホームセンサ123、シート検出センサー127等
からの入力信号と共にマイクロプロセッサ142に供給
される。パンチモードを設定するか否かの情報、綴じ手
段68を動作させるか否かの情報、あるいは折り手段9
4を動作させるか否かの情報等は、マイクロプロセッサ
142内のRAM等に格納される。
【0086】マイクロプロセッサ142は、これらの入
力信号に応じて、パンチモータ制御回路143を介して
パンチモータ144の回転の開始及び停止と回転方向を
制御し、また、用紙搬送モータ制御回路145を介して
用紙搬送モータ146を制御する。用紙搬送モータ14
6は、各ロール45、49、50、51、57、60、
103等を回転駆動するものである。さらに、図示しな
いモータ制御回路及びモータ、並びにソレノイドによっ
て、ステープラ68や折り手段94等を駆動するように
なっている。
【0087】以上の構成において、この実施の形態に係
る画像形成システムでは、次のようにして、穿孔処理さ
れたシートに対して折り処理を施す際に、折り処理を施
されたシートの穴位置を精度良く設定することが可能と
なっている。
【0088】すなわち、上記後処理装置を備えた画像形
成システムでは、まず、画像形成装置のコントロールパ
ネル141において、実施すべき画像形成動作の内容や
後処理の内容を設定する。
【0089】すると、マイクロプロセッサ121は、設
定された画像形成動作の内容や後処理の内容に基づい
て、これらの画像形成動作や後処理を実行する。
【0090】その際、上記マイクロプロセッサ121
は、例えば、N枚で1セットのシートSの束に対して、
図17、18に示すような穿孔処理及び中折り処理が設
定された場合には、穿孔処理装置44によって画像形成
装置Fから排出されるシートSに対し、順次穿孔処理を
実行していくときに、当該シートSの送り量を、シート
毎に変更することにより、前記シートSに対する穿孔位
置を僅かずつ異ならせるようになっている。
【0091】その結果、上記穿孔処理装置44によって
穿孔処理が施されたシートSの束に対して、必要に応じ
て中綴じ処理等を施した後、折り処理を実施したとき
に、2つ折り等に折り処理が行われたシートSの束の穿
孔位置は、図20に示すように、折り処理を施した状態
で、各シートSの穴がほぼ直線状となるように、精度良
く穿孔処理を施すことが可能となる。
【0092】なお、前記の実施の形態では、前記穿孔手
段を、穿孔処理を行う1セット内の各シート毎に、穿孔
位置を異ならせるように構成した場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、穿孔手段は、1セ
ットのシート枚数に応じて穿孔位置を変化させるように
構成しても良い。
【0093】すなわち、中綴じ製本を行う場合など、す
べてのイメージを認識(取り込む)しないと、ページの
割付ができないため、プリントすべきイメージを認識し
た時点で出力枚数がわかる。そこで、上記認識結果に基
づいて、例えば出力枚数が2枚というように少ない枚数
の場合など、折り曲げ時の穴ずれに対するシート毎の穿
孔位置の調整は、ほとんどの意味をなさない。そこで、
所定の枚数以下の場合には、シート毎の穿孔位置の調整
を行わず、処理を容易化すると共に、コンポーネントの
動作を減らし、信頼性・高寿命を図るように構成しても
良い。つまり、実施の形態としては、シート毎の穿孔位
置の調整を実施しない出力枚数を5枚とし、その範囲内
では一定 (所定)の位置に穿孔処理を行うように構成す
ることが考えられる。ここでのボーダーラインを普通紙
・厚紙で別に設定することはより好ましいことになるの
は言うまでもない。
【0094】また、請求項6に記載の発明は、穿孔手段
が、所定のシート枚数毎に穿孔位置を変化させるように
構成したものであり、処理が複雑となる反面、穴の精度
としてはより望ましい制御である。
【0095】さらに、請求項7に記載の発明は、穿孔手
段が、シートへの綴じ処理の有無に応じて穿孔位置を変
化させるように構成したものである。通常、折られたシ
ートSを複数枚重ね合わせて1部とした場合、その重ね
合わせ部ではシート間に隙間が生じる。この隙間は、ス
テープラによって綴じ処理を行った場合の方が、綴じ処
理を行わない場合に比べて少なくなる。よって、シート
への綴じ処理が無い場合には、綴じ処理が有る場合より
も、シート毎の穿孔位置の調整量を大きく設定すること
が望ましい。実施の形態としては、前述の係数Kを補正
すればよく、係数Kをシートへの綴じ処理が有る場合の
係数とした場合、シートへの綴じ処理が無い場合の係数
K’を、例えば、1.2*Kと設定するようにすれば良
い。
【0096】実施の形態2 図21はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前
記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施の形態2では、後処理装置が、穿孔
手段と、中折りとZ折りが可能が中折り手段を備えるよ
うに構成されている。
【0097】図21は、穿孔手段と、中折りとZ折りが
可能が中折り手段を備えた後処理装置を示す説明図であ
る。
【0098】画像形成装置から排出されたシートSは、
入り口センサー218を通過し、搬送ロール対201に
よって搬送され、必要に応じて、搬送路切り替え部材2
16によって搬送路が切り替えられ、パンチ処理及び中
折り処理の少なくとの一方を実行する場合には、搬送路
223に送られる。また、後処理の必要がない場合は、
搬送路切り替え部材216によって、搬送路222側へ
送られ、搬送ロール対209、210を経て機外へ排出
され、収容トレイ217に収容される。尚、本装置は下
流側に更に処理装置を連接できる構成であり、その場合
にはトレイでなく、その処理装置へ送り込まれることに
なる。そして、処理が必要な場合は、上述したように、
搬送路223側へ送られ、パンチや折りの処理が行なわ
れる。
【0099】次に、パンチモードについて説明する。レ
ジストローラ対203により、シートSのスキュー補正
を行なった後、センサー219によりシートSの後端検
出をトリガーとして、図示しないステッピングモータを
制御することで、搬送ロール対204、205を制御し
て、パンチのタイミングに合わせて、シートSを一旦停
止させて、前述したように、穿孔処理を穿孔処理装置4
4によって行なう。
【0100】次に、折りモードについて説明する。本装
置は中折りとZ折りが行なえるものである。まず中折り
モードについて説明する。送られてきたシートSは、第
1の折りガイド214によってシートSの先端が停止さ
せられる。すると、シートSに撓みが生じ、やがてその
撓みが大きくなると、折りローラ211、212に噛み
込まれる。これにより、図22に示すように、シートS
に折りが形成される。その後、切り替え部材224によ
り折りローラ212、213に噛み込まれることによ
り、折り目が強く形成されたのち、搬送ローラ対20
8、210を経て、機外へ排出される。尚、第1の折り
ガイド214は、図示しない移動・退避機構により、矢
印H1−H2方向に処理対象シートサイズに応じて移動
可能かつ搬送路からの退避が可能となっていて、パンチ
処理のみで折り処理が不要の場合には、搬送路から退避
してシートSを折りローラ対206等を通過させずに排
出させるようになっている。
【0101】次にZ折りモードについて説明する。送ら
れてきたシートSは前記第1の折りガイド214によっ
てシートSの先端がストップさせられる。すると、シー
トSに撓みが生じ、やがてその撓みが大きくなると、折
りローラ211、212に噛み込まれる。これにより、
図23に示すように、シートSに折りが形成される。そ
の後、シートSは、折り目を先端として進み、切り替え
部材224により今度は搬送路225に導かれる。この
搬送路225には、第2の折りガイド215が設けられ
ている。その後、シートSの折られた先端が前記折りガ
イド215に当接し、第1の折りと同様に、シートSに
撓みが生じ、やがてその撓みが大きくなると、折りロー
ラ212、213に噛み込まれる。これにより、図23
に示すように、シートSに第2の折りが形成され、シー
トSはZ折りされた状態となる。その後、搬送ロール対
208が設けられた搬送路を進み、搬送ロール対210
により機外へ排出される。尚、第2の折りガイド215
も図示しない移動機構により矢印H3−H4方向に処理
対象シートサイズに応じて移動可能に構成されている。
【0102】この折り装置230では、折り処理を行な
わない場合に、シートSを折りローラ211等を通過さ
せず、搬送ロール対206及び207が設けられた搬送
路を用いて排出する構成としているので、紙詰まりに対
して信頼性を高められることはもとより、折り装置23
0にて何らの故障が生じた場合でも、穿孔処理を実施す
ることが可能となっている。
【0103】なお、上記実施の形態4では、穿孔処理装
置44と折り装置230を一体的に設けた構成で説明し
たが、本発明は前記の折り装置に何ら限定されるもので
はなく、穿孔手段と折り装置は別体であってもよい。
又、穿孔手段及び折り装置(例えば、ナイフ方式など)
も公知の技術・構成を用いても実現可能であることは勿
論である。
【0104】図24は画像形成装置のコントロールパネ
ルの表示部140を示しており、このコントロールパネ
ルの表示部140は、表示画面に従って対応する機能を
押圧することによって、画像形成装置の画像形成動作や
後処理装置における後処理動作を指定するものである。
また、上記コントロールパネルの表示部140は、図2
4に示すように、「基本」画面において、ステープル処
理やパンチ処理、あるいは折り処理を選択することが可
能となっている。パンチ処理を選択すると、図25に示
すように、シートの片側に2つ穿孔する端シングル、シ
ートの中央部に片側2つずつ合計4つ穿孔する中央ダブ
ル、シートの先端及び後端に片側2つずつ合計4つ穿孔
する端ダブル等を指定することができるようになってい
る。なお、シートの片側に2つ穿孔する端シングルの場
合には、1枚のシートとZ折りされたシートと組み合わ
せることが可能となっている。また、中央ダブルと端ダ
ブルの場合には、中折りされたシートと組み合わせるこ
とが可能となっている。また、折り処理を選択すると、
図26に示すように、シートを2つに重なるように折る
中折りと、シートを一方の端部に綴じ代を残してZ状に
折るZ折りを指定することができるようになっている。
【0105】この実施の形態2に係る後処理装置を備え
た画像形成システムでは、シートに対する折り処理と穿
孔処理とを掛け合わせて実施することができるととも
に、シートに穿孔処理を施す場合であっても、折り精度
や穴位置精度を向上させることが可能となっている。
【0106】なお、上記実施の形態2に係る後処理装置
では、複数枚のシートを積層した状態ではなく、シート
を1枚ずつに対して折り処理を施すように構成されてい
るが、複数枚のシートを人手によって図 に示すように
重ねる場合など、本発明が有効に適用できることは勿論
である。
【0107】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
4と同様であるので、その説明を省略する。
【0108】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
穿孔処理されたシートに対して折り処理を施す際に、折
り処理を施されたシートの穴位置を精度良く設定するこ
とが可能な後処理装置及びこれを用いた画像形成システ
ムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る後処理
装置を示す構成図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る後処理
装置と組み合わせて使用される画像形成装置を示す構成
図である。
【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成システムに組み合わせて使用される画像形成装置の用
紙反転機構を示す構成図である。
【図4】 図4(A)(B)はステープル作業位置をそ
れぞれ示す構成図である。
【図5】 図5は後処理装置の駆動機構を示す斜視構成
図である。
【図6】 図6はステープル位置制御手段を示す斜視構
成図である。
【図7】 図7はストッパー部を示す斜視構成図であ
る。
【図8】 図8(A)(B)はストッパーの作動をそれ
ぞれ示す構成図である。
【図9】 図9(a)(b)は穿孔処理装置をそれぞれ
示す平面図及び側面図である。
【図10】 図10は穿孔処理装置の要部を示す断面構
成図である。
【図11】 図11は穿孔処理装置の駆動部を示す構成
図である。
【図12】 図12(a)(b)はシ−トの穿孔位置の
設定状態をそれぞれ示す説明図である。
【図13】 図13(a)(b)は他の穿孔処理装置を
それぞれ示す平面図及び平面図である。
【図14】 図14(a)(b)は他の穿孔処理装置を
それぞれ示す平面図及び平面図である。
【図15】 図15(a)(b)は更に他の穿孔処理装
置の移動機構をそれぞれ示す側面図及びW−W線断面図
である。
【図16】 図16はコントロールパネルの表示部を示
す説明図である。
【図17】 図17はコントロールパネルの表示部を示
す説明図である。
【図18】 図18はコントロールパネルの表示部を示
す説明図である。
【図19】 図19は画像形成シスムテの制御回路を示
すブロック図である。
【図20】 図20(a)(b)はこの発明の実施の形
態1に係る後処理装置の穿孔状態をそれぞれ示す説明図
である。
【図21】 図21はこの発明の実施の形態2に係る後
処理装置を示す構成図である。
【図22】 図22(a)〜(f)はこの発明の実施の
形態2に係る後処理装置のシートの折り状態をそれぞれ
示す説明図である。
【図23】 図23(a)〜(c)はこの発明の実施の
形態2に係る後処理装置のシートの折り状態をそれぞれ
示す説明図である。
【図24】 図24はコントロールパネルの表示部を示
す説明図である。
【図25】 図25はコントロールパネルの表示部を示
す説明図である。
【図26】 図26はコントロールパネルの表示部を示
す説明図である。
【図27】 図27(a)(b)は従来の後処理装置の
穿孔状態をそれぞれ示す説明図である。
【符号の説明】
40:後処理装置、44:穿孔処理装置、110:上側
シュートフレーム、111:下側シュートフレーム、1
12:穿孔刃、117:貫通孔、128:シートの穴、
S:シート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高石 佳幸 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 3F108 GA02 GA03 GA04 GB01 GB03 GB07 HA02 HA39 HA44

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートに対して後処理を行なう後処理装
    置において、前記シートの中心線に対して略対称な位置
    に、少なくとも片側2穴以上、合計4穴以上の穴を、シ
    ートを折ることなく穿孔可能とした穿孔手段を備え、前
    記穿孔手段は、前記シートの中心線に対する穿孔位置を
    変更可能に構成したことを特徴とする後処理装置。
  2. 【請求項2】 シートに対して後処理を行なう後処理装
    置において、前記シートの中心線に対して略対称な位置
    に、少なくとも片側2穴以上、合計4穴以上の穴を、シ
    ートを折ることなく穿孔可能とした穿孔手段を備え、前
    記穿孔手段は、穿孔処理を行う1セット内の各シート毎
    に、穿孔位置を異ならせるように構成したことを特徴と
    する後処理装置。
  3. 【請求項3】 前記穿孔手段は、シートの厚さ情報に基
    づいて、穿孔位置を変化させることを特徴とする請求項
    1又は2記載の後処理装置。
  4. 【請求項4】 前記穿孔手段は、所定のパラメータに基
    づいて穿孔位置を変更するように設定されており、当該
    パラメータを1セット内の何枚目のシートかによって異
    なるように構成したことを特徴とする請求項1又は2記
    載の後処理装置。
  5. 【請求項5】 前記穿孔手段は、1セットのシート枚数
    に応じて穿孔位置を変化させることを特徴とする請求項
    1又は2記載の後処理装置。
  6. 【請求項6】 前記穿孔手段は、所定のシート枚数毎に
    穿孔位置を変化させることを特徴とする請求項1又は2
    記載の後処理装置。
  7. 【請求項7】 前記穿孔手段は、シートへの綴じ処理の
    有無に応じて穿孔位置を変化させることを特徴とする請
    求項1又は2記載の後処理装置。
  8. 【請求項8】 前記穿孔手段は、穿孔処理を複数回の穿
    孔動作によって行なうことを特徴とする請求項1又は2
    記載の後処理装置。
  9. 【請求項9】 前記穿孔手段は、少なくとも2つ以上の
    穿孔機構からなり、これら2つ以上の穿孔機構を同時に
    動作させることで、すべての穿孔処理を一度に行なえる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の後処理装置。
  10. 【請求項10】 前記2つ以上の穿孔機構は、各々が相
    対的に接離する方向に移動可能に構成されていることを
    特徴とする請求項9記載の後処理装置。
  11. 【請求項11】 前記2つ以上の穿孔機構は、穿孔処理
    時にシートを停止させる際のシート中心に対して略対称
    な位置に配置され、前記各穿孔機構が同期して移動する
    ように構成されていることを特徴とする請求項10記載
    の後処理装置。
  12. 【請求項12】 シートに対して所望の画像を形成する
    とともに、当該画像が形成されたシートに対して後処理
    を行なうことが可能な画像形成システムにおいて、前記
    シートの中心線に対して略対称な位置に、少なくとも片
    側2穴以上、合計4穴以上の穴を、シートを折ることな
    く穿孔可能とした穿孔手段と、前記シートに対して中綴
    じ製本を行なう中綴じ製本手段とを備え、前記穿孔手段
    は、中綴じ製本機能を実施する前に、シートに対して穿
    孔処理を行なうとともに、前記穿孔手段は、前記シート
    の中心線に対する穿孔位置を変更可能に構成したことを
    特徴とする画像形成システム。
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