JP3884977B2 - プッシャーゲーム機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲーム盤上に載置された多数のメダルをメダルプッシャーで押し出して、プレイヤーに払い出す、いわゆるプッシャーゲーム機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、多数のメダルを載置するメダル載置部の上で前進後退を繰り返すメダルプッシャーのタイミングを見計らって、メダルを投入し、そのメダルをメダルプッシャーで押し出させて、玉突き現象によって、プレイヤーに払い出させる、いわゆるプッシャーゲーム機が広く知られている。
ところが、このようなプッシャーゲーム機は、一度に獲得できるメダル数が少ないので、プレイヤーは、大当たり感覚を受けにくい。そのため、プレイヤーに飽きられやすい可能性があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、最近は、スロットゲームや、ルーレットゲームなどを行う液晶モニタ等と組み合わせ、当選したら、ボーナスとしてメダルを払い出すタイプも知られている。
しかし、そのようなプッシャーゲーム機であっても、メダル払い出し時の迫力に欠ける。
【0004】
本発明の課題は、メダル払い出し時の迫力を増して、プレイヤーを熱中させることができるプッシャーゲーム機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、多数のメダルを載置するメダル載置手段(30)と、前記メダル載置手段(30)に配置され、前進後退自在であって、そのメダル載置手段(30)に載置されたメダル(M)を押し出して移動させるメダル押出手段(40)と、前記メダル押出手段(40)の上部に配置され、メダル(M)を転がして投入するメダル投入手段(100)と、前記メダル押出手段(40)上の後側に設けられ、前記メダル投入手段(100)との間にメダル(M)の直径以上のスペースをその前方に有し、前記メダル投入手段(100)によって投入され前記メダル押出手段上に載置されたメダル(M)が、前記メダル押出手段(40)とともに後退するときに、メダル(M)の後退を規制するメダル後退規制手段(50)とを備えるプッシャーゲーム機であって、前記メダル後退規制手段(50)は、その左右長がメダル(M)の直径よりも短く、その上下長がメダル(M)の直径よりも長くなるように形成され前記メダル投入手段(100)から投入されて転がるメダル(M)を裏側へ通過可能な通過部(51)を備え、前記メダル後退規制手段(50)の裏側に設けられ、前記通過部(51)を通過したメダル(M)を集めて溜めるメダル集積手段(70)と、前記メダル集積手段(70)の底部に設けられ、前記メダル集積手段(70)に溜められたメダル(M)を跳ね上げて、前記メダル後退規制手段(50)を飛び越えさせて、そのメダル(M)を前記メダル載置手段(30)に払い出すメダル跳上げ手段(80)とを備えることを特徴とするプッシャーゲーム機である。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のプッシャーゲーム機において、前記通過部(51)は、孔部であることを特徴とするプッシャーゲーム機である。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のプッシャーゲーム機において、前記通過部(51)の前方に設けられ、前記メダル投入手段(100)から投入されて転がるメダル(M)を遮断して停止させるメダル遮断手段を備えることを特徴とするプッシャーゲーム機である。
【0008】
請求項4の発明は、請求項3に記載のプッシャーゲーム機において、前記メダル遮断手段(60)は、前記メダル押出手段(40)との距離が、メダル(M)の直径以下になる位置まで下降して、前記メダル投入手段(100)から投入されて転がるメダル(M)を衝突させて停止させることを特徴とするプッシャーゲーム機である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態について、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明によるプッシャーゲーム機の一実施形態を示す全体外観図ある。
プッシャーゲーム機10は、6台のプッシャーゲームユニット20が六角柱状の筐体200に納められており、6人のプレイヤーが同時にプレイすることができる。プレイヤーは、メダル投入部100からメダルを投入する。投入されたメダルは、メダルプッシャー(後述)で押し出されて、玉突き現象によってメダル払出口に送られて払い出される。
【0011】
図2は、本発明によるプッシャーゲーム機のプッシャーゲームユニットを示す正面図であり、図3は、側面図である。
プッシャーゲームユニット20は、メダル載置板30と、メダルプッシャー40と、メダル後退規制壁50と、メダル遮断機60と、メダル集積部70(図3参照)と、メダル跳上げ機構80(図3参照)と、ゲームモニタ90とを備える。
【0012】
メダル載置板30は、多数のメダルを載置するメダル載置手段である。なお、図2では明瞭にするためにメダルの記載を省略する。メダル載置板30の一端側は、開口部33である。メダルプッシャー40で押し出されたメダルは、この開口部33から落下し、プレイヤーに払い出される。
【0013】
メダルプッシャー40は、メダル載置板30の上に設けられ、一定の周期で前進後退を繰り返し、前面のメダル押出部41で、メダル載置板30上に載置されたメダルを押し出すメダル押出手段である。
メダルプッシャー40は、プレイヤーがメダル投入部100(図1参照)から投入されたメダルを、その上面42に載置する。そして、メダルプッシャー40は、上面42にメダルを載置したまま後退して、そのメダルをメダル後退規制壁50に衝突させる。すると、メダルは、このメダル後退規制壁50によって、相対的に前方に押し出され、メダル載置板30に落下する。続いて、メダルプッシャー40は前進し、メダル押出部41でメダル載置板30上のメダルを押し出して、玉突き現象によって、開口部33から落下させる。
メダルプッシャー40には、メダルの通過を検知するスタートチェッカ43が設けられている。本実施形態では、3ヶのスタートチェッカ43が、設けられている。メダルプッシャー40が後退して、メダルをメダル載置板30に落下させるときに、メダルが、このスタートチェッカ43を通過すると、ゲームモニタ90がスロットゲームを開始する。
【0014】
メダル後退規制壁50は、上述の通り、メダルプッシャー40が後退するときに、そのメダルプッシャー40が載置しているメダルの後方への移動を規制するメダル後退規制手段である。メダル後退規制壁50は、メダルプッシャー40の上に設けられている。メダル後退規制壁50には、メダル受入口51が設けられている。
【0015】
メダル遮断機60は、メダルプッシャー40の上を転がって、メダル受入口51に入ろうとするメダルを停止させるメダル遮断手段である。
メダル遮断機60は、メダル受入口51の前方に設けられ、メダル後退規制壁50に取り付けられている。メダル遮断機60は、後述の通り、上下動する。メダル遮断機60は、下降すると、メダルプッシャー40の上面42からの距離がメダルMの直径よりも小さくなる。そのため、転がってくるメダルMを通過させない。また、メダル遮断機60は、上昇すると、メダルプッシャー40の上面42からの距離がメダルMの直径よりも大きくなる。そのため、メダルプッシャー40の上面42を転がるメダルMは、このメダル遮断機60に邪魔されない。
【0016】
メダル集積部70は、メダル後退規制壁50の裏側に設けられ(図3参照)、メダル受入口51を通過したメダルを集めて溜めるメダル集積手段である。本実施形態では、2つ設けられている。
【0017】
メダル跳上げ機構80は、メダル集積部70の底部に設けられ(図3参照)、そのメダル集積部70に溜められたメダルを跳ね上げて、メダル後退規制壁50を飛び越えさせて、そのメダルをメダル載置板30に払い出すメダル跳上げ手段である。詳細については、後述する。
【0018】
ゲームモニタ90は、スロットゲームを表示する表示部である。スロットゲームの結果、出目が揃うと、ジャックポットになる。ゲームモニタ90は、特にその種類は問われないが、取付スペースを考慮すると、CRTよりも、液晶ディスプレイや、ELディスプレイ、7SEG LEDなどが好適である。
【0019】
図4は、本発明によるプッシャーゲーム機のスタートチェッカを示す図である。
図4(A)に示すように、スタートチェッカ43は、長孔43bから突き出た棒状のスイッチ部43aを有する。
メダルプッシャー40の上に載置されたメダルMが、メダルプッシャー40から落下すると、図4(B)に示すように、スイッチ部43aを押し下げる。これにより、メダルMが検知され、ゲームモニタ90がスロットゲームを開始する。
【0020】
図5は、本発明によるプッシャーゲーム機のメダル後退規制壁を示す正面図である。
メダル後退規制壁50は、2つのメダル受入口51を有する(図5(A))。メダル受入口51の左右長は、メダルMの直径よりも小さい。そのため、メダル受入口51は、メダルプッシャー41の上に載置されたメダルMを通過させない(図5(B)参照)。メダル受入口51の上下長は、メダルの直径よりも大きい。そのため、メダル受入口51は、メダルプッシャー41の上を転がるメダルMを通過させることができる(図5(C)参照)。
【0021】
図6は、本発明によるプッシャーゲーム機のメダル遮断機を示す図である。
メダル遮断機60は、恐竜の形をした恐竜ヘッド61と、恐竜ヘッド61に固定された第1リンク62と、第1リンク62に回転自在に連結された第2リンク63とを備える。第1リンク62は、軸64でメダル後退規制壁50に固定されており、この軸64を回転中心として回転自在である。すなわち、第2リンク63が上下動すると、第1リンク62が軸64を回転中心として回転し、恐竜ヘッド61を上下動させる。
【0022】
図7は、本発明によるプッシャーゲーム機のメダル跳上げ機構を示す図である。
メダル跳上げ機構80は、メダルを載置するメダル載置台81を有する。このメダル載置台81は、回転軸82を中心として回転自在であり、一端が、リンク83を介してソレノイド84に接続されている。ソレノイド84は、急激に短縮することで、メダル載置台81でメダルを跳ね上げる。
【0023】
図8は、本実施形態のプッシャーゲーム機の動作を説明する図である。
ジャックポット状態でないときは、図8(A)に示す通り、恐竜ヘッド61は、下降位置にあり、メダルプッシャー40の近くにある。このとき、メダル投入部100からメダルMを投入すると、そのメダルMは、恐竜ヘッド61に衝突する。
スロットゲームの結果、ジャックポットになると、図8(B)に示す通り、恐竜ヘッド61は上昇し、メダルプッシャー40から離れる。このとき、メダル投入部100からメダルMを投入すると、そのメダルMは、恐竜ヘッド61の下を通過して、メダル後退規制壁50のメダル受入口51を通過し、メダル集積部70に集積される。
スロットゲームの結果、スペシャルジャックポットになると、図8(C)に示す通り、メダル載置台81が、図中矢印A方向に上昇してメダルMを跳ね上げる。
【0024】
本実施形態によれば、メダル載置台81の上昇によってメダルを跳ね上げてメダル載置板30に払い出すので、迫力があり、プレイヤーを熱中させることができる。
また、メダル載置板30に払い出すメダルは、メダル受入口51から受け入れて、メダル集積部70に溜めたものを使用するので、メダル供給構造が簡単である。
【0025】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、メダル跳上げ機構は、バネ力や空気圧等でメダルを跳ね上げてもよい。
【0026】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、以下の効果がある。
(1)メダル跳上げ手段によってメダルを跳ね上げてメダル載置手段に払い出すので、迫力があり、プレイヤーを熱中させることができる。
(2)メダル載置手段に払い出すメダルは、メダル後退規制手段の通過部から受け入れて、メダル集積手段に溜めたものを使用するので、メダル供給構造が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプッシャーゲーム機の一実施形態を示す全体外観図ある。
【図2】本発明によるプッシャーゲーム機のプッシャーゲームユニットを示す正面図である。
【図3】本発明によるプッシャーゲーム機のプッシャーゲームユニットを示す側面図である。
【図4】本発明によるプッシャーゲーム機のスタートチェッカを示す図である。
【図5】本発明によるプッシャーゲーム機のメダル後退規制壁を示す正面図である。
【図6】本発明によるプッシャーゲーム機のメダル遮断機を示す図である。
【図7】本発明によるプッシャーゲーム機のメダル跳上げ機構を示す図である。
【図8】本発明によるプッシャーゲーム機の動作を説明する図である。
【符号の説明】
10 プッシャーゲーム機
20 プッシャーゲームユニット
30 メダル載置板
40 メダルプッシャー
41 メダル押出部
42 上面
43 スタートチェッカ
50 メダル後退規制壁
51 メダル受入口
60 メダル遮断機
70 メダル集積部
80 メダル跳上げ機構
90 ゲームモニタ
100 メダル投入部
Claims (4)
- 多数のメダルを載置するメダル載置手段と、
前記メダル載置手段に配置され、前進後退自在であって、そのメダル載置手段に載置されたメダルを押し出して移動させるメダル押出手段と、
前記メダル押出手段の上部に配置され、メダルを転がして投入するメダル投入手段と、
前記メダル押出手段上の後側に設けられ、前記メダル投入手段との間にメダルの直径以上のスペースをその前方に有し、前記メダル投入手段によって投入され前記メダル押出手段上に載置されたメダルが、前記メダル押出手段とともに後退するときに、メダルの後退を規制するメダル後退規制手段とを備えるプッシャーゲーム機であって、
前記メダル後退規制手段は、その左右長がメダルの直径よりも短く、その上下長がメダルの直径よりも長くなるように形成され前記メダル投入手段から投入されて転がるメダルを裏側へ通過可能な通過部を備え、
前記メダル後退規制手段の裏側に設けられ、前記通過部を通過したメダルを集めて溜めるメダル集積手段と、
前記メダル集積手段の底部に設けられ、前記メダル集積手段に溜められたメダルを跳ね上げて、前記メダル後退規制手段を飛び越えさせて、そのメダルを前記メダル載置手段に払い出すメダル跳上げ手段とを備えること
を特徴とするプッシャーゲーム機。 - 請求項1に記載のプッシャーゲーム機において、
前記通過部は、孔部であること
を特徴とするプッシャーゲーム機。 - 請求項1又は請求項2に記載のプッシャーゲーム機において、
前記通過部の前方に設けられ、前記メダル投入手段から投入されて転がるメダルを遮断して停止させるメダル遮断手段を備えること
を特徴とするプッシャーゲーム機。 - 請求項3に記載のプッシャーゲーム機において、
前記メダル遮断手段は、前記メダル押出手段との距離が、メダルの直径以下になる位置まで下降して、前記メダル投入手段から投入されて転がるメダルを衝突させて停止させること
を特徴とするプッシャーゲーム機。
Priority Applications (1)
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Family Applications (1)
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2002
- 2002-02-27 JP JP2002050679A patent/JP3884977B2/ja not_active Expired - Lifetime
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