JP3884096B2 - 新規な2−(n−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はアルドース還元酵素阻害剤として有用である新規な2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体を製造する際の鍵中間体化合物に関する。
【0002】
すなわち、一般式I、
【化3】
〔式I中、R1は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基またはCH2COOR2基を表し、R2は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表す。〕で示される2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体、またはR1 あるいはR2が水素原子を表す時にはその酸の塩に関するものである。
【0003】
ここで、炭素数1〜4のアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル及びイソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル基等が挙げられる。また、塩としては、ナトリウム、カリウム、アンモニウム塩等が具体例として挙げられる。
【0004】
【従来の技術】
従来より、膵臓から分泌されるインシュリンの不足により血糖値が増大し、その結果起こる糖尿病を治療する種々の化合物が提唱されてきた(血糖降下薬)。しかしながら、慢性糖尿病の合併症でアルドース還元酵素に起因する合併症、例えば網膜症、糖尿病性白内障、神経障害、アテローム性動脈硬化症及び腎障害等を予防するまたは治療するために医薬として充分満足できる化合物はあまり知られていない。
【0005】
アルドース還元酵素は、人間その他の動物におけるアルドース、例えばグルコースやガラクトースを、対応するポリオール、例えばソルビトール、ガラクチトールに還元する酵素であり、この酵素の働きにより生じたソルビトールやガラクチトールが糖尿病患者及びガラクトース血症患者の水晶体、末梢神経、腎臓等に蓄積され、その結果前述の合併症が起こることが知られている[Biochim.Biophys.Acta,15,8472(1968),Jap.J.Opthalmol.,20,399(1976),Int.Congr.Ser.Excerpta Mep.,403,594(1944)及び Metabolism,28,456(1979)]。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
我々は、アルドース還元酵素の働きを阻害することにより、前述の慢性糖尿病の合併症を予防または治療するのに有用な化合物について幅広い研究を行った。
【0007】
その結果、一般式II、
【化4】
〔式II中、R3は同じかまたは異なって、水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表し、R4は置換されていないか少なくとも1個の水酸基、炭素数1〜4のアルキルまたはアルコキシ基で置換されているフェニル基或いはナフチル基を表し、R1は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基またはCH2COOR2基(ここでR2は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表す。)を表し、nは0〜1を表す。5位メチレン基の置換位置はE、Zの両方を表す。(但し、R1が水素原子、R4が3、5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル基、R3が水素原子を表し、かつ、n=0である場合を除く。)〕で表される新規な2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体に、アルドース還元酵素阻害作用があることを見いだした(特願平6−209067)。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体は、一般式Iで表される文献未載の新規化合物で、一般式IIで表される強いアルドース還元酵素阻害作用を有する医療上有用な化合物を製造するための原料として極めて重要な中間体である。
【0009】
本発明の2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体は、下記の方法により収率よく得ることができる。その合成法を式で示すと下式の通りである。
【0010】
【化5】
【0011】
すなわち、ジメチル N−シアノジチオイミノカーボネートを水、エタノール、アセトニトリル、ジオキサンの如き溶媒中、炭酸アンモニウムと室温〜100℃、好ましくは50〜60℃で1〜10時間、通常2〜3時間混合攪拌後、チオグリコール酸エステルを加え、当量の塩基を滴下しながら室温〜150℃、好ましくは70℃〜120℃で10分〜10時間、通常30分〜3時間混合攪拌することによって、一般式I(但し、R1=H)の化合物またはその塩を製造することができる。
【0012】
また、一般式Iで、R1が炭素数1〜4のアルキル基またはCH2COOR2基(ここでR2は前述のとおりである。)で置換した化合物は、2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オンをアルカリ存在下、またはその塩を種々のハロゲン化アルキル、ハロゲン化酢酸またはそのエステル類と反応させることで得られ、R1がCH2COOHで置換した化合物は、R1がCH2COOR2基(R2は炭素数1〜4のアルキル基を表す)で置換した化合物をアルカリ加水分解することでも得られる。ここで、アルカリとしてはナトリウム、カリウム、リチウム等の金属アルカリが、また、塩としては、ナトリウム、カリウム、アンモニウム塩等が用いられる。
【0013】
この様に、本発明の2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体を用いることによってアルドース還元酵素阻害作用のある式IIの化合物を高収率で製造すことができる。式IIで示される化合物の合成法を式で示すと下式の通りである。
【0014】
【化6】
【0015】
すなわち、式IIIで表されるアルデヒド或いはケトン化合物(R3、R4及びnは前述の式IIのとおりである。)を、エタノール、アセトニトリル、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、トルエン、キシレンの如き溶媒中、または無溶媒で、式Iで表される2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン化合物(R1は前述のとおり。)またはその塩と酢酸アンモニウムの如きアンモニウム塩の存在下、室温〜200℃、好ましくは70℃〜150℃で、10分〜10時間、通常20分〜5時間混合攪拌することによって化合物IIは製造することができる。本反応で、アルデヒド或いはケトン類の量は化合物Iより過剰量(1.1〜5当量)が好ましい。
【0016】
かくして得られる化合物II及びその塩は、アルドースを対応するポリオールに還元するアルドース還元酵素を阻害する活性を有する。このことは慢性糖尿病の合併症、例えば循環器障害、腎障害、網膜症、糖尿病性白内障、神経障害、感染症等でアルドース還元酵素に起因する合併症として知られている神経痛の如き神経障害、網膜症、糖尿病性白内障、尿細管性腎臓病の如き腎障害の予防や治療に有用であることを意味する。
【0017】
以下に、本発明にかかる2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体を実施例を挙げて、更に具体的に説明し、また、2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体化合物から、アルドース還元酵素阻害活性を有する化合物の製造及びその化合物のアルドース還元酵素阻害活性の具体例を参考例において説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】
【実施例1】
2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン
ジメチル N−シアノジチオイミノカーボネート29.2g(0.20モル)、炭酸アンモニウム10g、エタノール300mlをバス温50〜60℃で2時間加熱後、チオグリコール酸メチル17.9ml(0.20モル)、85%水酸化カリウム13.2g(0.20モル)を加え、1.5時間加熱還流した。発生したメチルメルカプタンは、次亜塩素酸ナトリウム水溶液でトラップした。放冷後、反応液にエーテルを加え、析出晶を濾取し、アセトン300mlに懸濁させ、濃塩酸21mlを滴下した。濾過、留去し、標題化合物を得た。20.3g(0.14モル)。収率72%。微黄色結晶。
融点 :189℃(分解)(エタノール)
質量分析:141(M+),74,68
IR :3045,2980,2940,2770,2200,1775,1750(sh),1740(sh),1725,1620,1585,1360,1330,1240,1190,1055,810,790,720,500(KBr:cm−1)
NMR:δ=4.30(s)(ppm)(DMSO−d6)
元素分析:C4H3N3OS=141.154として
理論値:H2.14%,C34.04%,N29.77%
実測値:H2.08%,C34.12%,N29.76%
【0019】
【実施例2】
2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オンのカリウム塩
ジメチル N−シアノジチオイミノカーボネート100g(0.68モル)、炭酸アンモニウム35g、エタノール700mlをバス温50〜60℃で2時間加熱後、チオグリコール酸メチル72.7g(0.68モル)を加え、85%水酸化カリウム45.2g(0.68モル)のエタノール溶液(250ml)を滴下しながら1.5時間加熱還流した。発生したメチルメルカプタンは、次亜塩素酸ナトリウム水溶液でトラップした。放冷後、析出晶を濾取、乾燥し標題化合物を得た。109g(0.61モル)。収率89%。淡黄色結晶。
融点 :271℃(分解)(エタノール−水)
IR :2180,2155,1650,1500,1395,1330,1295,1270,1200,1070,890,555,520(KBr:cm−1)
NMR:δ=3.82(s)(ppm)(DHSO−d6)
【0020】
【実施例3】
2−(N−シアノイミノ)−3−メチルチアゾリジン−4−オン
2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オンのカリウム塩3.58g(0.020モル)、ヨウ化メチル2.84g(0.020モル)、DMF50mlを室温で終夜攪拌し、活性炭を加え、濾過、留去した。水を加えて、析出晶を濾取、水洗、乾燥し標題化合物を得た。2.74g(0,018モル)。収率88%。無色針状晶。
融点 :121−121.5℃(イソプロパノール)
質量分析:155(M+),127,113,82
IR :2190,1750,1560,1425,1375,1300,1105,1055,1030,790,630,540,480(KBr=cm−1)
NMR:δ=3.08(3H,s),4.32(2H,s)(ppm)(DMSO−d6)
元素分析:C5H5N3OS=155.181として
理論値:H3.25%,C38.70%,N27.08%
実測値:H3.33%,C38.99%,N27.27%
【0021】
【実施例4】
2−(N−シアノイミノ)−4−オキソ−3−チアゾリジン酢酸 メチルエステル
2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オンのカリウム塩26.9g(0.15モル)、クロロ酢酸メチル16.3g(0.15モル)、ヨウ化カリウム2.49g(0.015モル)、DMF200mlをバス温80〜90℃で1時間加熱後、活性炭を加え、濾過、留去した。水を加え、析出晶を濾取、水洗、乾燥し標題化合物を得た。28.7g(0.13モル)。収率90%。微黄色結晶。
融点 :141−141.5℃(酢酸エチル)
質量分析:213(M+),182,155,126,112,99,80,60
IR :3000,2950,2180,1760,1740,1550,1430,1410,1390,1370,1330,1220,1200,1050,980,865,725(KBr=cm−1)
NMR:δ=3.71(3H,s),4.49(2H,s),4.53(2H,s)(ppm)(DMSO−d6)
元素分析:C7H7N3O3S=213.217として
理論値:H3.31%,C39.43%,N19.71%
実測値:H3.33%,C39.61%,N19.81%
【0022】
【実施例5】
2−(N−シアノイミノ)−4−オキソ−3−チアゾリジン酢酸
2−(N−シアノイミノ)−4−オキソ−3−チアゾリジン酢酸 メチルエステル19.0g(0.089モル)、メタノール200ml、水50mlの混合液に、10%水酸化ナトリウム溶液71.5g(0.18モル)をゆっくり滴下し、3時間撹拌した。活性炭を加え、濾過、留去した後、アセトン300mlに懸濁させ、濃塩酸18.1mlを滴下した。活性炭を加え、濾過、留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム−アセトン10:1)にて精製し、標題化合物15.20g(0.076モル)を得た。収率85%。無色結晶。
融点 :150−151℃(分解)(アセトン)
質量分析:199(M+),155,126,113,99,98,85,82,80
IR :3150−2300,2190,1755,1725,1580,1410,1380,1340,1250,1220,1180,1050,900,875,790,725,650,535(KBr:cm−1)
NMR:δ=4.36(2H,s),4.51(2H,s)(ppm)(DMSO−d6)
元素分析:C6H5N3O3S=199.19として
理論値:H2.53%,C36.18%,N21.10%
実測値:H2.72%,C36.21%,N 21.06%
【0023】
【実施例6】
2−(N−シアノイミノ)−4−オキソ−3−チアゾリジン酢酸の二ナトリウム塩
2−(N−シアノイミノ)−4−オキソ−3−チアゾリジン酢酸 メチルエステル28.6g(0.13モル)、メタノール280ml、水70mlの混合液に、N97%水酸化ナトリウム11.1g(0.27モル)の水(110ml)溶液をゆっくり滴下し、終夜撹拌した。活性炭を加え、濾過、留去し、エタノールを加えて、析出晶を濾取した。エタノール洗の後、乾燥し標題化合物を得た。30.8g(0.13モル)。収率94%。淡橙色結晶。
融点 :212℃(分解)(エタノール−水)
IR :3650−2700,2180,1610,1570,1490,1445,1415,1380,1315,1225,1140,1110,1040,720,660,620,560,520(KBr:cm−1)
NMR:δ=3.40(brs)(ppm)(DMSO−d6)
【0024】
【参考例1】
2−(N−シアノイミノ)−5−(2−メチル−3−フェニルプロペニリデン)チアゾリジン−4−オン
【0025】
a) 2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン1.41g(0.010モル)、α−メチルシンナムアルデヒド1.61g(0.011モル,1.1当量)、酢酸アンモニウム0.85g(0.0nモル,1.1当量)、エタノール30mlの混合液を3時間加熱還流した。放冷後、エーテルを加えて析出晶を濾取し、これをアセトン15mlに懸濁させ、濃塩酸2mlを滴下した。水50mlを加えて、析出晶を濾取、水洗し、標題化合物2.03g(0.0075モル)を得た。収率75%。黄色針状晶。
【0026】
b) 2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オンのカリウム塩14.3g(0.080モル)、α−メチルシンナムアルデヒド12.9g(0.088モル,1.1当量)、酢酸アンモニウム6.78g(0.088モル,1.1当量)、エタノール200mlの混合液を2時間加熱還流した。a)と同様に後処理して、標題化合物12.8g(0.048モル)を得た。収率59%。黄色針状晶。
【0027】
融点 :202−203.5℃(分解)(エタノール−DMF)
質量分析:269(M+),254,201,174,169,141,115IR :3050,2920,2760,2190,1725,1590,1350,1335,1310,1240,1180(KBr:cm−1)
NMR:δ=2.21(3H,s),7.34(1H,s),7.47(5H,s)(1H,s)(ppm)(DMSO−d6)
元素分析:C14H11N3OS=269.322として
理論値:H4.12%,C62.44%,N15.60%
実測値;H4.26%,C62.57%,N15.82%
【0028】
【参考例2】
2−(N−シアノイミノ)−5−(2−メチル−3−フェニルプロペニリデン)−4−オキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0029】
a)2−(N−シアノイミノ)−4−オキソー3−チアゾリジン酢酸 0.92g(0.0046モル)、α−メチルシンナムアルデヒド0.74g(0.0051モル,1.1当量)、酢酸アンモニウム0.39g(0.0051モル,1.1当量)、エタノール20mlの混合液を1時間加熱還流した。エタノールを留去し、2N塩酸を加えて析出晶を濾取、水洗し、標題化合物1.21g(0.0037モル)を得た。収率80%。淡黄色結晶。
【0030】
b)2−(N−シアノイミノ)−4−オキソ−3−チアゾリジン酢酸の二ナトリウム塩2.43g(0.010モル)、α−メチルシンナムアルデヒド1.61g(0.011モル,1.1当量)、塩化アンモニウム0.59g(0.011モル,1.1当量)、エタノール30ml混合液を1.5時間加熱還流した。a)と同様に後処理して、標題化合物2.10g(0.0064モル)を得た。収率64%。淡黄色結晶。
【0031】
融点 :174−175℃(分解)(酢酸エチル−エタノール)
質量分析:327(M+),284,201,198,173,169,141,129,115
IR :3300−2250,2180,1725,1570,1400,1380,1325,1250,1180,1100,740,695(KBr:cm−1)
NMR:δ=2.27(3H,s),4.54(2H,s),7.36(1H,s),7.49(5H,s),7.85(1H,s)(DMSO−d6:ppm)
元素分析:C16H13N3O3S=327.358として
理論値 H4.00%,C58.71%,N12.84%
実測値 H4.31%,C58.53%,N12.73%
【0032】
【効果】
2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体のアルドース還元酵素阻害活性測定はS.ハイマンらの方法[J.Biol.Chem,,240,877(1965).]に準じて実施した。但し、アルドース還元酵素は、市販品(Human,Recombinant)を使用した。各化合物についての1.0<10−7モル濃度(M)での阻害活性を阻害%として表1に示す。
【0033】
【表1】
【産業上の利用分野】
本発明はアルドース還元酵素阻害剤として有用である新規な2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体を製造する際の鍵中間体化合物に関する。
【0002】
すなわち、一般式I、
【化3】
〔式I中、R1は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基またはCH2COOR2基を表し、R2は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表す。〕で示される2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体、またはR1 あるいはR2が水素原子を表す時にはその酸の塩に関するものである。
【0003】
ここで、炭素数1〜4のアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル及びイソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル基等が挙げられる。また、塩としては、ナトリウム、カリウム、アンモニウム塩等が具体例として挙げられる。
【0004】
【従来の技術】
従来より、膵臓から分泌されるインシュリンの不足により血糖値が増大し、その結果起こる糖尿病を治療する種々の化合物が提唱されてきた(血糖降下薬)。しかしながら、慢性糖尿病の合併症でアルドース還元酵素に起因する合併症、例えば網膜症、糖尿病性白内障、神経障害、アテローム性動脈硬化症及び腎障害等を予防するまたは治療するために医薬として充分満足できる化合物はあまり知られていない。
【0005】
アルドース還元酵素は、人間その他の動物におけるアルドース、例えばグルコースやガラクトースを、対応するポリオール、例えばソルビトール、ガラクチトールに還元する酵素であり、この酵素の働きにより生じたソルビトールやガラクチトールが糖尿病患者及びガラクトース血症患者の水晶体、末梢神経、腎臓等に蓄積され、その結果前述の合併症が起こることが知られている[Biochim.Biophys.Acta,15,8472(1968),Jap.J.Opthalmol.,20,399(1976),Int.Congr.Ser.Excerpta Mep.,403,594(1944)及び Metabolism,28,456(1979)]。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
我々は、アルドース還元酵素の働きを阻害することにより、前述の慢性糖尿病の合併症を予防または治療するのに有用な化合物について幅広い研究を行った。
【0007】
その結果、一般式II、
【化4】
〔式II中、R3は同じかまたは異なって、水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表し、R4は置換されていないか少なくとも1個の水酸基、炭素数1〜4のアルキルまたはアルコキシ基で置換されているフェニル基或いはナフチル基を表し、R1は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基またはCH2COOR2基(ここでR2は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表す。)を表し、nは0〜1を表す。5位メチレン基の置換位置はE、Zの両方を表す。(但し、R1が水素原子、R4が3、5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル基、R3が水素原子を表し、かつ、n=0である場合を除く。)〕で表される新規な2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体に、アルドース還元酵素阻害作用があることを見いだした(特願平6−209067)。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体は、一般式Iで表される文献未載の新規化合物で、一般式IIで表される強いアルドース還元酵素阻害作用を有する医療上有用な化合物を製造するための原料として極めて重要な中間体である。
【0009】
本発明の2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体は、下記の方法により収率よく得ることができる。その合成法を式で示すと下式の通りである。
【0010】
【化5】
【0011】
すなわち、ジメチル N−シアノジチオイミノカーボネートを水、エタノール、アセトニトリル、ジオキサンの如き溶媒中、炭酸アンモニウムと室温〜100℃、好ましくは50〜60℃で1〜10時間、通常2〜3時間混合攪拌後、チオグリコール酸エステルを加え、当量の塩基を滴下しながら室温〜150℃、好ましくは70℃〜120℃で10分〜10時間、通常30分〜3時間混合攪拌することによって、一般式I(但し、R1=H)の化合物またはその塩を製造することができる。
【0012】
また、一般式Iで、R1が炭素数1〜4のアルキル基またはCH2COOR2基(ここでR2は前述のとおりである。)で置換した化合物は、2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オンをアルカリ存在下、またはその塩を種々のハロゲン化アルキル、ハロゲン化酢酸またはそのエステル類と反応させることで得られ、R1がCH2COOHで置換した化合物は、R1がCH2COOR2基(R2は炭素数1〜4のアルキル基を表す)で置換した化合物をアルカリ加水分解することでも得られる。ここで、アルカリとしてはナトリウム、カリウム、リチウム等の金属アルカリが、また、塩としては、ナトリウム、カリウム、アンモニウム塩等が用いられる。
【0013】
この様に、本発明の2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体を用いることによってアルドース還元酵素阻害作用のある式IIの化合物を高収率で製造すことができる。式IIで示される化合物の合成法を式で示すと下式の通りである。
【0014】
【化6】
【0015】
すなわち、式IIIで表されるアルデヒド或いはケトン化合物(R3、R4及びnは前述の式IIのとおりである。)を、エタノール、アセトニトリル、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、トルエン、キシレンの如き溶媒中、または無溶媒で、式Iで表される2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン化合物(R1は前述のとおり。)またはその塩と酢酸アンモニウムの如きアンモニウム塩の存在下、室温〜200℃、好ましくは70℃〜150℃で、10分〜10時間、通常20分〜5時間混合攪拌することによって化合物IIは製造することができる。本反応で、アルデヒド或いはケトン類の量は化合物Iより過剰量(1.1〜5当量)が好ましい。
【0016】
かくして得られる化合物II及びその塩は、アルドースを対応するポリオールに還元するアルドース還元酵素を阻害する活性を有する。このことは慢性糖尿病の合併症、例えば循環器障害、腎障害、網膜症、糖尿病性白内障、神経障害、感染症等でアルドース還元酵素に起因する合併症として知られている神経痛の如き神経障害、網膜症、糖尿病性白内障、尿細管性腎臓病の如き腎障害の予防や治療に有用であることを意味する。
【0017】
以下に、本発明にかかる2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体を実施例を挙げて、更に具体的に説明し、また、2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体化合物から、アルドース還元酵素阻害活性を有する化合物の製造及びその化合物のアルドース還元酵素阻害活性の具体例を参考例において説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】
【実施例1】
2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン
ジメチル N−シアノジチオイミノカーボネート29.2g(0.20モル)、炭酸アンモニウム10g、エタノール300mlをバス温50〜60℃で2時間加熱後、チオグリコール酸メチル17.9ml(0.20モル)、85%水酸化カリウム13.2g(0.20モル)を加え、1.5時間加熱還流した。発生したメチルメルカプタンは、次亜塩素酸ナトリウム水溶液でトラップした。放冷後、反応液にエーテルを加え、析出晶を濾取し、アセトン300mlに懸濁させ、濃塩酸21mlを滴下した。濾過、留去し、標題化合物を得た。20.3g(0.14モル)。収率72%。微黄色結晶。
融点 :189℃(分解)(エタノール)
質量分析:141(M+),74,68
IR :3045,2980,2940,2770,2200,1775,1750(sh),1740(sh),1725,1620,1585,1360,1330,1240,1190,1055,810,790,720,500(KBr:cm−1)
NMR:δ=4.30(s)(ppm)(DMSO−d6)
元素分析:C4H3N3OS=141.154として
理論値:H2.14%,C34.04%,N29.77%
実測値:H2.08%,C34.12%,N29.76%
【0019】
【実施例2】
2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オンのカリウム塩
ジメチル N−シアノジチオイミノカーボネート100g(0.68モル)、炭酸アンモニウム35g、エタノール700mlをバス温50〜60℃で2時間加熱後、チオグリコール酸メチル72.7g(0.68モル)を加え、85%水酸化カリウム45.2g(0.68モル)のエタノール溶液(250ml)を滴下しながら1.5時間加熱還流した。発生したメチルメルカプタンは、次亜塩素酸ナトリウム水溶液でトラップした。放冷後、析出晶を濾取、乾燥し標題化合物を得た。109g(0.61モル)。収率89%。淡黄色結晶。
融点 :271℃(分解)(エタノール−水)
IR :2180,2155,1650,1500,1395,1330,1295,1270,1200,1070,890,555,520(KBr:cm−1)
NMR:δ=3.82(s)(ppm)(DHSO−d6)
【0020】
【実施例3】
2−(N−シアノイミノ)−3−メチルチアゾリジン−4−オン
2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オンのカリウム塩3.58g(0.020モル)、ヨウ化メチル2.84g(0.020モル)、DMF50mlを室温で終夜攪拌し、活性炭を加え、濾過、留去した。水を加えて、析出晶を濾取、水洗、乾燥し標題化合物を得た。2.74g(0,018モル)。収率88%。無色針状晶。
融点 :121−121.5℃(イソプロパノール)
質量分析:155(M+),127,113,82
IR :2190,1750,1560,1425,1375,1300,1105,1055,1030,790,630,540,480(KBr=cm−1)
NMR:δ=3.08(3H,s),4.32(2H,s)(ppm)(DMSO−d6)
元素分析:C5H5N3OS=155.181として
理論値:H3.25%,C38.70%,N27.08%
実測値:H3.33%,C38.99%,N27.27%
【0021】
【実施例4】
2−(N−シアノイミノ)−4−オキソ−3−チアゾリジン酢酸 メチルエステル
2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オンのカリウム塩26.9g(0.15モル)、クロロ酢酸メチル16.3g(0.15モル)、ヨウ化カリウム2.49g(0.015モル)、DMF200mlをバス温80〜90℃で1時間加熱後、活性炭を加え、濾過、留去した。水を加え、析出晶を濾取、水洗、乾燥し標題化合物を得た。28.7g(0.13モル)。収率90%。微黄色結晶。
融点 :141−141.5℃(酢酸エチル)
質量分析:213(M+),182,155,126,112,99,80,60
IR :3000,2950,2180,1760,1740,1550,1430,1410,1390,1370,1330,1220,1200,1050,980,865,725(KBr=cm−1)
NMR:δ=3.71(3H,s),4.49(2H,s),4.53(2H,s)(ppm)(DMSO−d6)
元素分析:C7H7N3O3S=213.217として
理論値:H3.31%,C39.43%,N19.71%
実測値:H3.33%,C39.61%,N19.81%
【0022】
【実施例5】
2−(N−シアノイミノ)−4−オキソ−3−チアゾリジン酢酸
2−(N−シアノイミノ)−4−オキソ−3−チアゾリジン酢酸 メチルエステル19.0g(0.089モル)、メタノール200ml、水50mlの混合液に、10%水酸化ナトリウム溶液71.5g(0.18モル)をゆっくり滴下し、3時間撹拌した。活性炭を加え、濾過、留去した後、アセトン300mlに懸濁させ、濃塩酸18.1mlを滴下した。活性炭を加え、濾過、留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム−アセトン10:1)にて精製し、標題化合物15.20g(0.076モル)を得た。収率85%。無色結晶。
融点 :150−151℃(分解)(アセトン)
質量分析:199(M+),155,126,113,99,98,85,82,80
IR :3150−2300,2190,1755,1725,1580,1410,1380,1340,1250,1220,1180,1050,900,875,790,725,650,535(KBr:cm−1)
NMR:δ=4.36(2H,s),4.51(2H,s)(ppm)(DMSO−d6)
元素分析:C6H5N3O3S=199.19として
理論値:H2.53%,C36.18%,N21.10%
実測値:H2.72%,C36.21%,N 21.06%
【0023】
【実施例6】
2−(N−シアノイミノ)−4−オキソ−3−チアゾリジン酢酸の二ナトリウム塩
2−(N−シアノイミノ)−4−オキソ−3−チアゾリジン酢酸 メチルエステル28.6g(0.13モル)、メタノール280ml、水70mlの混合液に、N97%水酸化ナトリウム11.1g(0.27モル)の水(110ml)溶液をゆっくり滴下し、終夜撹拌した。活性炭を加え、濾過、留去し、エタノールを加えて、析出晶を濾取した。エタノール洗の後、乾燥し標題化合物を得た。30.8g(0.13モル)。収率94%。淡橙色結晶。
融点 :212℃(分解)(エタノール−水)
IR :3650−2700,2180,1610,1570,1490,1445,1415,1380,1315,1225,1140,1110,1040,720,660,620,560,520(KBr:cm−1)
NMR:δ=3.40(brs)(ppm)(DMSO−d6)
【0024】
【参考例1】
2−(N−シアノイミノ)−5−(2−メチル−3−フェニルプロペニリデン)チアゾリジン−4−オン
【0025】
a) 2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン1.41g(0.010モル)、α−メチルシンナムアルデヒド1.61g(0.011モル,1.1当量)、酢酸アンモニウム0.85g(0.0nモル,1.1当量)、エタノール30mlの混合液を3時間加熱還流した。放冷後、エーテルを加えて析出晶を濾取し、これをアセトン15mlに懸濁させ、濃塩酸2mlを滴下した。水50mlを加えて、析出晶を濾取、水洗し、標題化合物2.03g(0.0075モル)を得た。収率75%。黄色針状晶。
【0026】
b) 2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オンのカリウム塩14.3g(0.080モル)、α−メチルシンナムアルデヒド12.9g(0.088モル,1.1当量)、酢酸アンモニウム6.78g(0.088モル,1.1当量)、エタノール200mlの混合液を2時間加熱還流した。a)と同様に後処理して、標題化合物12.8g(0.048モル)を得た。収率59%。黄色針状晶。
【0027】
融点 :202−203.5℃(分解)(エタノール−DMF)
質量分析:269(M+),254,201,174,169,141,115IR :3050,2920,2760,2190,1725,1590,1350,1335,1310,1240,1180(KBr:cm−1)
NMR:δ=2.21(3H,s),7.34(1H,s),7.47(5H,s)(1H,s)(ppm)(DMSO−d6)
元素分析:C14H11N3OS=269.322として
理論値:H4.12%,C62.44%,N15.60%
実測値;H4.26%,C62.57%,N15.82%
【0028】
【参考例2】
2−(N−シアノイミノ)−5−(2−メチル−3−フェニルプロペニリデン)−4−オキソ−3−チアゾリジン酢酸
【0029】
a)2−(N−シアノイミノ)−4−オキソー3−チアゾリジン酢酸 0.92g(0.0046モル)、α−メチルシンナムアルデヒド0.74g(0.0051モル,1.1当量)、酢酸アンモニウム0.39g(0.0051モル,1.1当量)、エタノール20mlの混合液を1時間加熱還流した。エタノールを留去し、2N塩酸を加えて析出晶を濾取、水洗し、標題化合物1.21g(0.0037モル)を得た。収率80%。淡黄色結晶。
【0030】
b)2−(N−シアノイミノ)−4−オキソ−3−チアゾリジン酢酸の二ナトリウム塩2.43g(0.010モル)、α−メチルシンナムアルデヒド1.61g(0.011モル,1.1当量)、塩化アンモニウム0.59g(0.011モル,1.1当量)、エタノール30ml混合液を1.5時間加熱還流した。a)と同様に後処理して、標題化合物2.10g(0.0064モル)を得た。収率64%。淡黄色結晶。
【0031】
融点 :174−175℃(分解)(酢酸エチル−エタノール)
質量分析:327(M+),284,201,198,173,169,141,129,115
IR :3300−2250,2180,1725,1570,1400,1380,1325,1250,1180,1100,740,695(KBr:cm−1)
NMR:δ=2.27(3H,s),4.54(2H,s),7.36(1H,s),7.49(5H,s),7.85(1H,s)(DMSO−d6:ppm)
元素分析:C16H13N3O3S=327.358として
理論値 H4.00%,C58.71%,N12.84%
実測値 H4.31%,C58.53%,N12.73%
【0032】
【効果】
2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オン誘導体のアルドース還元酵素阻害活性測定はS.ハイマンらの方法[J.Biol.Chem,,240,877(1965).]に準じて実施した。但し、アルドース還元酵素は、市販品(Human,Recombinant)を使用した。各化合物についての1.0<10−7モル濃度(M)での阻害活性を阻害%として表1に示す。
【0033】
【表1】
Claims (5)
- 化合物が2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オンである特許請求の範囲第1項記載の化合物。
- 化合物が2−(N−シアノイミノ)−4−オキソ−3−チアゾリジン酢酸である特許請求の範囲第1項記載の化合物。
- 2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オンをアルカリ存在下、またはその塩をR1X〔ここでXはハロゲンを表し、R1は炭素数1〜4のアルキル基またはCH2COOR2基を表し、R2は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表す。〕で示されるハロゲン化物と反応させ、あるいは、R1がCH2COOR2基(ここでR2は炭素数1〜4のアルキル基を表す。)を示すときに、R1Xと反応させた後にアルカリ加水分解することを特徴とする、一般式I、
- ジメチル N−シアノジチオイミノカーボネートを、炭酸アンモニウムと反応させた後、チオグリコール酸エステル及び塩基を反応させることを特徴とする2−(N−シアノイミノ)チアゾリジン−4−オンまたはその塩の製造方法。
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