JP3882685B2 - 発熱性組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はゼオライト等を分散させる場合の分散安定性に優れた発熱性組成物、保存時にゼオライトが沈降せず使用時の振とう撹拌を要しない、使用性に優れた発熱性化粧料、該化粧料を用いた美容ケア方法、及び該組成物中に粉体を安定に分散させるための分散方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、発熱性化粧料としてのゼオライトの使用については公知である。例えば特開平4−89424号公報、ヨーロッパ特許第187912号公報、米国特許第3250680号公報に、ゼオライトの水和熱を利用した化粧料が開示されている。また、発熱性化粧料にアルコール類を使用することも公知である。例えば特開昭54−49334号公報、特開昭57−75909号公報に、アルコール類の水和反応時の水和熱を利用した温感化粧料が開示されている。
【0003】
また、他の発熱性化粧料として、特開昭51−104043号公報には、水性粘性体からなる第1剤と酸化カルシウムを油剤中に分散させた第2剤を用時に混合することによって発生する熱を利用して除毛成分を毛根部に作用させる方法が開示されている。
【0004】
さらに特開昭57−114506号公報、特開昭62−30704号公報、特開昭63−54308号公報には、焼き石膏を主成分とした発熱性パック剤が開示されており、ヨーロッパ特許第897719号公報には、ゼオライトとアニオン性界面活性剤を含む皮膚クレンジング組成物が開示されている。
【0005】
特開平6−100411号公報には、ポリエチレングリコール、ゼオライトと親水性高分子を含む発熱性化粧料が開示されており、特開2000−109414号公報には、皮膚表面温度を2℃以上上昇させるか、または1℃以上の温度上昇が30秒以上持続する発熱性化粧料が開示されている。特開2000−302626号公報には、ゼオライト、多価アルコール、焼セッコウまたは焼ミョウバンを含む非水化粧料が開示されている。
【0006】
特開2001−81023号公報には、ゼオライトとポリエーテル変性シリコーンオイルを含む化粧料及びゼオライト、ポリエチレングリコールとアルキルアミドプロピルベタインまたはトリメチルグリシンを含む化粧料が開示されている。特開2001−151637号公報には、ゼオライトとポリオキシアルキレングリコール付加物を含む発熱化粧料が開示されている。特開2002−53851号公報には、生石灰、固体状酸、炭酸塩を含む温熱組成物が開示されている。
【0007】
しかしながら、これらに含まれるゼオライト等の粉体は、保存時に沈降し、再分散が困難であるという欠点があった。そこで、これまでに粉体の再分散性の改善、あるいは分散安定性の改善が試みられている。
【0008】
例えば、特開平11−292728号公報には、ゼオライト、多価アルコール、高分子化合物を含む二層分離型化粧料が開示されており、使用時に振とうすることによるゼオライトの再分散性の改善を図っている。また、特開平3−123732号公報には、水溶性高分子増粘剤の添加により、分散安定性の改善を図ることが開示されている。特開平4−187628号公報には、粘土鉱物の添加により、分散安定性の改善を図ることが開示されている。
【0009】
また、特開2002−53431号公報には、多価アルコール、有機変性粘土鉱物、アシル乳酸塩を含む温感マッサージ化粧料が開示されている。さらに、特開2002−53460号公報には、ゼオライト、界面活性剤、ハロゲン化マグネシウムまたはカルシウムを含む安定な発熱性組成物が開示されている。
【0010】
しかしながら、使用時の再分散は十分な均一性が得られず、使用性に劣る。水溶性高分子増粘剤や粘土鉱物の添加は、粘着性であり、均一性に劣る、洗い流す際にぬるつく、乾燥後の肌がきしむ、感触が悪い等の欠点を有しており、従来の方法はいずれも分散安定性、使用性、使用感において十分に満足の得られるものではなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、組成物中に含まれる粉体が保存時に沈降することなく安定に均一分散を維持し、使用時に再分散の必要がなく使用性に優れ、皮膚に適用した際の感触にも優れた発熱性組成物、それを含むマッサージやクレンジング、パック等に好適な化粧料、及び組成物中に粉体を安定分散するための安定化方法を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ゼオライト(A)、2価アルコール(B)、3価以上の多価アルコール(C)、アルカリ土類金属の水酸化物(D)及び界面活性剤(E)を含む、実質的に非水系の組成物を調製することにより、粉体の分散安定性、使用性、使用感に優れた発熱性組成物を得ることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】
すなわち本発明は、以下の各発明からなる。
[1]ゼオライト(A)、2価アルコール(B)、3価以上の多価アルコール(C)、アルカリ土類金属の水酸化物(D)及び界面活性剤(E)を含有することを特徴とする発熱性組成物。
[2]油性成分(F)を含有することを特徴とする上記[1]に記載の発熱性組成物。
【0014】
[3]2価アルコール(B)が、分子量1000以下のポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコールからなる群から選ばれる1種以上である上記[1]または[2]に記載の発熱性組成物。
[4]3価以上の多価アルコール(C)が、グリセリンである上記[1]ないし[3]のいずれかに記載の発熱性組成物。
[5]アルカリ土類金属の水酸化物(D)が水酸化カルシウムまたは水酸化マグネシウムである上記[1]ないし[4]のいずれかに記載の発熱性組成物。
【0015】
[6]界面活性剤(E)がノニオン性界面活性剤及び/またはアニオン性界面活性剤である上記[1]ないし[5]のいずれかに記載の発熱性組成物。
[7]アニオン性界面活性剤がリポペプチド化合物及び/またはその塩である上記[6]に記載の発熱性組成物。
[8]リポペプチド化合物が下記一般式(1)
【0016】
【化2】
Figure 0003882685
【0017】
(式中、Xは、ロイシン、イソロイシン、バリン、グリシン、セリン、アラニン、トレオニン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニン、システイン、メチオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、プロリン、4−ヒドロキシプロリン及びホモセリンからなる群から選ばれるアミノ酸残基を表し、Rは、炭素数8〜14のノルマルアルキル基またはイソアルキル基またはアンテイソアルキル基を表す。)
で示される1種以上の化合物である上記[7]に記載の発熱性組成物。
【0018】
[9]上記一般式(1)において、Xがロイシン、イソロイシンまたはバリンである上記[8]に記載の発熱性組成物。
[10]リポペプチド化合物の塩がサーファクチンナトリウムである上記[7]ないし[9]のいずれかに記載の発熱性組成物。
[11]油性成分(F)が、1気圧25℃において液状またはペースト状の化合物である上記[2]ないし[10]のいずれかに記載の発熱性組成物。
【0019】
[12]ゼオライト(A)の量が、(A)〜(E)の総量に対して、5〜70質量%である上記[1]ないし[11]のいずれかに記載の発熱性組成物。
[13]2価アルコール(B)の量が、(A)〜(E)の総量に対して20〜80質量%であり、3価以上の多価アルコール(C)の量が(A)〜(E)の総量に対して1〜50質量%である上記[1]ないし[12]のいずれかに記載の発熱性組成物。
【0020】
[14]アルカリ土類金属の水酸化物(D)の量が、(A)〜(E)の総量に対して0.1〜15質量%である上記[1]ないし[13]のいずれかに記載の発熱性組成物。
[15]界面活性剤(E)の量が、(A)〜(E)の総量に対して0.1〜20質量%である上記[1]ないし[14]のいずれかに記載の発熱性組成物。
【0021】
[16]油性成分(F)の量が(A)〜(F)の総量に対して0.1〜70質量%である上記[2]ないし[15]のいずれかに記載の発熱性組成物。
[17]25℃における粘度が、150〜20000mPa・sである上記[1]ないし[16]のいずれかに記載の発熱性組成物。
[18]上記[1]ないし[17]のいずれかに記載の発熱性組成物を含有することを特徴とする化粧料。
【0022】
[19]マッサージ、クレンジングまたはパック用であることを特徴とする上記[18]に記載の化粧料。
[20]ローション、エアゾール、クリーム、乳液、ゲル、ペースト、軟膏、懸濁液、分散液、フォーム、ヘアトリートメント、プラスターまたはシートの形態であることを特徴とする上記[18]または[19]に記載の化粧料。
[21]上記[18]ないし[20]のいずれかに記載の化粧料を用いる美容ケア方法。
【0023】
[22]化粧料を、顔、首筋、腕、上体、下半身、臀部、脚部、足部または全身に適用することを特徴とする上記[21]に記載の美容ケア方法。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、ゼオライト(A)、2価アルコール(B)、3価以上の多価アルコール(C)、アルカリ土類金属の水酸化物(D)及び界面活性剤(E)を含み、実質的に非水系である発熱性組成物に関する。
【0026】
本発明の発熱性組成物において用いられるゼオライト(A)は、水と混合されることにより水和熱を発生するものである。ゼオライト(A)としては、例えばA型ゼオライト、X型ゼオライト、Y型ゼオライト、モルデナイト、フェリエライト、ベータ型、ZSM−5等が挙げられる。
【0027】
これらの中でも本発明において好ましく用いるゼオライトとしては、合成ゼオライト粉末が挙げられ、例えば(1−x)Na2O・xK2O・Al23・2SiO2(x≧0.3)の合成ゼオライト3A型、Na2O・Al23・2SiO2の合成ゼオライト4A型、(1−x)Na2O・xCaO・Al23・2SiO2(x≧0.7)の合成ゼオライト5A型等である。
【0028】
合成ゼオライトの粒径は、0.1〜200μmが好ましく、このようなものの例としては、ゼオラムA3、ゼオラムA4、ゼオラムA5(東ソー株式会社製)や、ユニオン昭和株式会社製のもの等がある。ゼオライト(A)の配合量は、(A)〜(E)の総量に対して5〜70質量%が好ましく、より好ましくは10〜40質量%である。
【0029】
本発明の発熱性組成物において用いられる2価アルコール(B)は、通常化粧料に使用されるものであれば特に制限なく使用できる。このような2価アルコール(B)の例としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンチレングリコール、1,3−ペンチレングリコール、1,4−ペンチレングリコール、1,5−ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール等のアルキレングリコール類;ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール等のジアルキレングリコール類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類などを挙げることができる。
【0030】
これらの2価アルコールは、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらのうち、分子量1000以下のポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール及びこれらの混合物が、使用感及び保湿性の点から特に好ましい。
【0031】
2価アルコール(B)の配合量は、(A)〜(E)の総量に対して20〜80質量%が好ましく、より好ましくは25〜70質量%である。
【0032】
本発明の発熱性組成物で用いられる3価以上の多価アルコール(C)は、通常化粧料に使用されるものであれば特に制限なく使用できる。このような例としては、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ブドウ糖、ショ糖、乳糖、エリスリトール、ペンタエリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、トレハロースなどを挙げることができる。
【0033】
これら3価以上の多価アルコールは1種または2種以上を組み合わせて用いることができるが、グリセリンが使用感及び保湿性の点で特に好ましい。3価以上の多価アルコール(C)の配合量は、(A)〜(E)の総量に対して1〜50質量%が好ましく、特に好ましくは5〜40質量%である。
【0034】
本発明の発熱性組成物で用いられるアルカリ土類金属の水酸化物(D)は、2価アルコール、3価以上の多価アルコールまたはその混合物に溶解もしくは分散可能なもので、組成物中に存在するゼオライトの分散を安定化するものであって、これらの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0035】
アルカリ土類金属の水酸化物(D)のうち、好ましい例としては水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等が挙げられ、水酸化カルシウムが特に好ましい。アルカリ土類金属の水酸化物(D)の配合量は、(A)〜(E)の総量に対して0.1〜15質量%が好ましく、特に好ましくは0.5〜10質量%である。
【0036】
本発明の発熱性組成物で用いられる界面活性剤(E)は、アルカリ土類金属の水酸化物とともに組成物中に配合したときに、組成物中に存在するゼオライトの分散を安定化するものであって、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤並びにこれらの混合物から選ばれ、これらの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0037】
本発明において用いられるノニオン性界面活性剤としては、エーテル変性シリコーン型ノニオン性界面活性剤及びエステル型ノニオン性界面活性剤が好ましく用いられる。
【0038】
エーテル変性シリコーン型ノニオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシアルキレン・アルコキシ変性メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられる。
【0039】
エステル型ノニオン性界面活性剤としては、例えばモノオレイン酸ポリオキシエチレン(5)グリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(15)グリセリル、ジオレイン酸ジグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、
【0040】
ジオレイン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリル、トリイソステアリン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(6)ソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(6)ソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(6)ソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(30)ソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(40)ソルビット、
【0041】
テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(60)ソルビット、ポリオキシエチレン(20)ヒマシ油、ポリオキシエチレン(30)ヒマシ油、ポリオキシエチレン(40)ヒマシ油、ポリオキシエチレン(50)ヒマシ油、ポリオキシエチレン(60)ヒマシ油、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(30)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(10)モノラウレート、ポリオキシエチレン(6)モノオレエート、ポリオキシエチレン(10)モノオレエート、ポリオキシエチレン(6)モノイソステアレート、ポリオキシエチレン(12)モノイソステアレート、
【0042】
ポリオキシエチレン(20)モノイソステアレート、ポリオキシエチレン(12)ジイソステアレート、ポリオキシエチレン(6)モノオレエート、ポリオキシエチレン(10)モノオレエート、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(5)グリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(6)グリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(8)グリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(10)グリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(15)グリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)グリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(25)グリセリル、
【0043】
モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(30)グリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(40)グリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)グリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(30)グリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(40)グリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(25)トリメチロールプロパン、
【0044】
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(30)トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸(40)トリメチロールプロパン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(30)硬化ヒマシ油、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油等が挙げられる。
【0045】
本発明において用いられるアニオン性界面活性剤としては、例えばセッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩;POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩;ラウロイルサルコシナトリウム等のN−アシルサルコシ酸;N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルメチルタウリンナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩;POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリンエーテルリン酸等のリン酸エステル塩;
【0046】
ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩;リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸アルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩;
【0047】
ロート油等の硫酸化油;サーファクチンナトリウム等のリポペプチド化合物及び/またはその塩;POEアルキルエーテルカルボン酸、POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、a−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
【0048】
本発明において用いられる両性界面活性剤としては、例えばアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ココアンフォ2酢酸2ナトリウム等が挙げられる。
【0049】
上記界面活性剤のうち、ノニオン性界面活性剤またはアニオン性界面活性剤が好ましく、特に好ましい例としてはリポペプチド化合物及び/またはその塩であって、より好ましくは下記一般式(1)
【0050】
【化3】
Figure 0003882685
【0051】
(式中、Xは、ロイシン、イソロイシン、バリン、グリシン、セリン、アラニン、トレオニン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニン、システイン、メチオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、プロリン、4−ヒドロキシプロリン及びホモセリンからなる群から選ばれるアミノ酸残基を表し、Rは、炭素数8〜14のノルマルアルキル基またはイソアルキル基またはアンテイソアルキル基を表す。)
で示されるリポペプチド構造を有する化合物であるサーファクチンまたはその類縁化合物及びそれらの塩である。
【0052】
さらに好ましくは上記一般式(1)中のXが、ロイシン、イソロイシンまたはバリンである化合物及びそれらの塩である。
【0053】
式(1)においてRは炭素数8〜14のノルマルアルキル基またはイソアルキル基またはアンテイソアルキル基である。一般にノルマルアルキル基は直鎖アルキル基、イソアルキル基は通常(CH32CH−(CH2)n−なる構造(nは5〜11の整数を表す。)であり、アンテイソアルキル基は通常CH3−CH2−CH(CH3)−(CH2)n−なる構造(nは4〜10の整数を表す。)である。
【0054】
サーファクチンは通常バチルス属微生物等の原核生物によって産生されるが、他の製法、例えば化学合成法によって得られるものでも同様に使用することができる。
サーファクチンは式(1)から分かるように無機塩や有機塩として利用することができる。対イオンとなる金属はナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属等をはじめとしてサーファクチンと塩を形成するものであれば種類を問わない。
【0055】
有機塩類としてはトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、リジン、アルギニン、コリン等を挙げることができる。これらの中でもナトリウム、カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、リジン、アルギニンが好ましく、特にナトリウムが好ましい。
【0056】
サーファクチンのナトリウム塩の好適な例として、商品名アミノフェクト(昭和電工株式会社登録商標)昭和電工株式会社製を使用することができる。
本発明の発熱性組成物において、界面活性剤(E)の配合量は、(A)〜(E)の総量に対して0.1〜20質量%が好ましく、特に好ましくは0.5〜10質量%である。
【0057】
本発明の発熱性組成物には、さらに油性成分(F)を配合することができる。油性成分(F)としては通常化粧料に使用されるものであれば特に制限なく使用できるが、1気圧25℃で液状またはペースト状のものが好ましく、このような例としては例えば、炭化水素類、高級アルコールエステル類、高級脂肪酸エステル類、トリグリセリド類、シリコーン油類、高級アルコール類、高級脂肪酸類、
【0058】
動植物油類、コレステロール脂肪酸エステル類、ステロール類、ステロールエステル類、ポリフェノール類、紫外線吸収剤、抗酸化剤、香料等が挙げられ、好ましいものとしてはミネラル油、流動パラフィン、スクアラン、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソオクチル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリルコレステリルエステル、2−エチルヘキサン酸トリグリセリド、トリイソオクタン酸グリセリル、ミリスチン酸オクタデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピル、オリーブ油、ホホバ油、ツバキ油、グレープシード油、アボガド油、マカダミアナッツ油、アーモンド油、米胚芽油、丁字油、オレンジ油、
【0059】
トウヒ油、ゴマ油、サザンカ油、サフラワー油、大豆油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、ヒマシ油、ヒマワリ油、綿実油、落花生油、カカオ油、パーム油、ヤシ油、オレイン酸、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン等のジメチルシリコーン油;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、メチルポリシクロシロキサン等の環状シリコーン油;
【0060】
ポリエーテル変性シリコーン油、メチルフェニルポリシロキサン等のメチルフェニルシリコーン油;パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタンのパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル溶液、トコフェロール、酢酸トコフェロール等が挙げられる。これらは単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0061】
上記油性成分のうち、流動パラフィン、ホホバ油、スクアラン、ヒマワリ油が特に好ましく用いられる。本発明においてこれら油性成分(F)の配合量は、(A)〜(F)の総量に対して0.1〜70質量%が好ましく、特に好ましくは1〜50質量%である。
【0062】
本発明の発熱性組成物の粘度は、配合成分の組成比により任意に決定されるが、皮膚に適用した場合には150〜20000mPa・sの範囲であると皮膚上での伸びがよく、好ましい。上記粘度は、B型回転粘度計を用い、25℃にて測定可能な最も低回転数の条件で測定した値である。
【0063】
本発明の発熱性組成物の用途としては、化粧料等が挙げられ、例えばマッサージ化粧料、クレンジング化粧料、パック用化粧料等に好適に使用することができる。これらの化粧料も本発明に包含される。
【0064】
本発明の化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲で化粧料に通常用いられる任意の成分を配合することができる。このような成分としては、例えば、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、流動ポリイソブチレン、プリスタン、パラフィン、セレシン、ペンタン、ヘキサン等の炭化水素類;牛油、魚脂、硬化油、タートル油、豚油、ミンク油、卵黄油等の油脂類;鯨ロウ、セラック、ミツロウ、ラノリン、液状ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類;
【0065】
セタノール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類;コハク酸、酒石酸、クエン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リシノール酸、ベヘン酸等の脂肪酸類;エタノール、イソプロピルアルコール、フェノキシエタノール等のアルコール類;アジピン酸ジイソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、イソオクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸ブチル、フタル酸ジエチル、ラウリン酸ヘキシル等のエステル類;ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、
【0066】
ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ミリスチン酸アルミニウム、ミリスチン酸カルシウム、ミリスチン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸アルミニウム、パルミチン酸カルシウム、パルミチン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛、酢酸カルシウム等の金属石鹸;アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、カゼイン、カラギーナン、カラヤゴム、寒天、クインスシード、ゼラチン、デキストリン、デンプン、トラガント、ペクチン、キサンタンガム等の天然水溶性高分子化合物;クロロフィル、β−カロチン等の天然色素;
【0067】
パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸メチル等の防腐剤;ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK等のビタミン類、アラントイン、アロエ末、グアイズレン、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸ステアリル等の消炎剤;3,4,4−トリクロロカルバニリド(T.C.C)、トリエチルサイレート(T.E.C)、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゾトニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、レゾルシン、フェノール、ソルビン酸、サリチル酸、ヘキサクロロフェン等の殺菌剤;ラベンダー、レモン、ライム、ジャスミン、
【0068】
ローズ等の植物性天然香料;ムスク、シベット、カストリウム等の動物性香料やその他の合成香料;ナイロン6、ナイロン12、ナイロン66等のポリアミド;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等のポリエステル;ポリメチルメタクリレート、アクリル酸ブチルMMA共重合体等のアクリル樹脂;硬化ビスフェノールA−エピクロルヒドリン共重合体等のエポキシ樹脂;ポリ四フッ化エチレン等のフッ素系樹脂;メチルポリシロキサン、架橋ジメチルポリシロキサン等のシリコーン系樹脂;ベンゾグアナミン等のフェノール系樹脂;
【0069】
ポリ塩化ビニル、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系樹脂;ポリ塩化ビニリデン等のビニリデン系樹脂;天然ゴム等の有機粉末;ケイ酸塩、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、珪ソウ土、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、モンモリロナイト、クレー、ベンナイト、バーミキュライト、酸化チタン皮膜雲母(雲母チタン)、オキシ塩化ビスマス、窒化ホウ素、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、セラミックスパウダー、アルミニウムヒドロキシクロリド、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩基性臭化アルミニウム、アルミニウムフェノールスルホン酸、タンニン酸、アルミニウムナフタリンスルホン酸、
【0070】
塩基性ヨウ化アルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛、クロルヒドロキシアルミニウムジルコニウム、硫酸亜鉛、塩基性乳酸アルミニウム亜鉛、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、ベンガラ、黒酸化鉄、黄酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、カラミン、カーボンブラック、これらの複合体等の無機粉末などが挙げられる。
【0071】
本発明の発熱性組成物をエアゾール剤として用いる場合には、ジメチルエーテル、液化石油ガス、圧縮窒素ガス、圧縮空気、炭酸ガス等の噴射剤を配合することができる。
上記以外にも、当該技術分野で治療的または化粧的に有用と知られているその他の任意の成分、例えば増粘剤、スクラブ剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、酸化防止剤、エモリエント剤、乳化剤、可溶化剤、抗炎症剤、植物抽出物、皮膚軟化剤、保湿剤、防腐剤、殺菌剤、pH調整剤、色素、香料、粉体類などを本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
【0072】
さらに本発明の化粧料には、既存の化粧品原料を一般的な濃度で添加することもできる。例えば、化粧品原料基準第二版注解、日本公定書協会編、1984(薬事日報社)、化粧品原料基準外成分規格、厚生省薬務局審査課監修、1993(薬事日報社)、化粧品原料基準外成分規格追補、厚生省薬務局審査課監修、1993(薬事日報社)、化粧品種別許可基準、厚生省薬務局審査課監修、1993(薬事日報社)、及び化粧品原料辞典、平成3年(日光ケミカルズ)等に記載されている全ての化粧品原料を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
【0073】
本発明の化粧料において、その形態には特に制限はなく、ローション、エアゾール、クリーム、乳液、ゲル、ペースト、軟膏、懸濁液、分散液、フォーム、ヘアトリートメント、プラスター、シート、清浄綿、ティシュー、タオル等の様々な形態で使用することができる。
さらに本発明の化粧料を、顔、首筋、腕、上体、下半身、臀部、脚部、足部または全身に適用する美容ケア方法も本発明に含まれる。
【0074】
本発明の美容ケア方法において、適用方法は特に限定はなく、上記化粧料の形態に応じて適宜決定される。例えば、塗布、貼付または噴霧したのちに浸透させる方法にも、そのまま放置する場合、マッサージする場合、乾燥させる場合等があり、塗布後スクラブする方法や使用後ふき取る方法や洗い流す方法等が挙げられる。
【0075】
本発明の発熱性組成物は、多価アルコールを含む実質的に非水系の媒体中に、ゼオライトのような粉体を安定に分散させる目的でアルカリ土類金属の水酸化物と界面活性剤を添加することにより得られるであって、このような発熱性組成物を安定に分散させる分散方法も本発明に包含される。
【0076】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例になんら限定されるものではない。
【0077】
実施例1〜3及び比較例1〜3
表1に示した処方にて、発熱性組成物を調製し、室温で7日間放置した。調製はすべての原料を混合、均一化することにより行った。表中の単位はgである。
【0078】
【表1】
Figure 0003882685
【0079】
実施例1〜3は均一な白色のペースト状を呈し、放置後も安定な分散状態を維持していた。一方、比較例1〜3は実施例1〜3からサーファクチンナトリウム、または水酸化カルシウム、またはその両方を含まないために、放置後ゼオライトが沈降し、安定な分散状態を維持できず、均一な状態を維持できなかったため、粘度の測定は実施できなかった。
【0080】
実施例4〜6及び比較例4〜6
表2に示した処方にて、発熱性組成物を調製し、室温で7日間放置した。調製はすべての原料を混合、均一化することにより行った。表中の単位はgである。
【0081】
【表2】
Figure 0003882685
【0082】
実施例4〜6は均一な白色のペースト状を呈し、放置後も安定な分散状態を維持していた。一方、比較例4〜6は実施例4〜6からサーファクチンナトリウム、または水酸化カルシウム、またはその両方を含まないため、放置後ゼオライトが沈降し、比較例5、6では流動パラフィンが分離し、安定な状態を維持できなかった。
【0083】
実施例7〜11
表3に示した処方にて、発熱性組成物を調製し、室温で7日間放置した。調製はすべての原料を混合、均一化することにより行った。表中の単位はgである。
【0084】
【表3】
Figure 0003882685
【0085】
実施例7〜11は均一な白色のペースト状を呈し、放置後も安定な分散状態を維持していた。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、ゼオライトの分散安定性に優れた発熱性組成物、保存時にゼオライトが沈降せず使用時の振とう撹拌を必要とせず使用性に優れ、美容効果にも優れた発熱性化粧料、該化粧料を用いた美容ケア方法及び該組成物中に粉体を安定に分散させるための安定化方法を提供することができる。よって本発明は分散剤用途に幅広く適用することができ、特に化粧品分野に有用である。

Claims (4)

  1. ゼオライト(A)、2価アルコール(B)、3価以上の多価アルコール(C)、アルカリ土類金属の水酸化物(D)及びリポペプチド化合物及び/またはその塩(E)を含有することを特徴とする発熱性組成物。
  2. リポペプチド化合物が下記一般式(1)
    Figure 0003882685
    (式中、Xは、ロイシン、イソロイシン、バリン、グリシン、セリン、アラニン、トレオニン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニン、システイン、メチオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、プロリン、4−ヒドロキシプロリン及びホモセリンからなる群から選ばれるアミノ酸残基を表し、Rは、炭素数8〜14のノルマルアルキル基またはイソアルキル基またはアンテイソアルキル基を表す。)
    で示される1種以上の化合物である請求項に記載の発熱性組成物。
  3. 上記一般式(1)において、Xがロイシン、イソロイシンまたはバリンである請求項に記載の発熱性組成物。
  4. リポペプチド化合物の塩がサーファクチンナトリウムである請求項ないしのいずれかに記載の発熱性組成物。
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