JP2018100239A - 水中油型乳化組成物および皮膚外用剤 - Google Patents

水中油型乳化組成物および皮膚外用剤 Download PDF

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【課題】高い保湿性を有しながらべたつき感がなく、液状油性薬剤を配合しても乳化安定性に優れた水中油型乳化組成物および皮膚外用剤を提供する。【解決手段】水中油型乳化組成物を、(a)グリセリン、(b)脂肪酸塩、(c)液状油分、(d)エタノール、(e)高級アルコールおよび(f)水を含む水中油型乳化組成物であって、(a)グリセリンの含有量が水中油型乳化組成物全量に対して30〜50質量%であり、水中油型乳化組成物の平均乳化粒子径を30〜200nm、粘度を3,000〜50,000mPa・sとする。【選択図】なし

Description

本発明は、水中油型乳化組成物および水中油型乳化組成物からなる皮膚外用剤に関するものである。
乳化組成物は、油性成分と水溶性成分を混合し、均一に乳化させて得られるものであり、化粧用途においては、主にクリームや乳液などのスキンケア製品に利用されている。乳化組成物は、使用感とともに、乳化の経時安定性が重要である。例えば特許文献1には、高圧乳化等の強力な剪断力により乳化粒子径を小さくして乳化安定性向上を図ることで、低粘度の水溶液状の物性を有する組成物が得られることが記載されている。
グリセリンが皮膚に対して高い保湿性を有することは知られている。しかし、グリセリンを配合した製剤はグリセリン特有のべたつきがあり、また、一般に、グリセリン濃度が10質量%を超えると乳化が困難である。グリセリンを高濃度に配合する手法として、グリセリンとポリグリセリン脂肪酸エステルを組み合わせることが知られている(例えば特許文献2〜4)。また、入浴後等の濡れた肌に適用するための水溶性高分子を含有する水中油型化粧料にあっては、グリセリンを多量に配合したものが知られている(特許文献5)。さらに、乳化剤としてリン脂質を使用した水中油型乳化化粧料も知られている(特許文献6)。
一方、水中油型乳化組成物には、これらに所定の薬効を付与することを目的として種々の薬剤が加えられる場合がある。例えば、特許文献7にはコエンザイムQ10をリン脂質、ポリグリセリン脂肪酸エステルおよび多価アルコールと組み合わせることで、良好な乳化安定性が得られることが記載されている。また、特許文献8には、カロテノイドを含むエマルション組成物において、ポリグリセリン脂肪酸エステルを用いることでエマルション粒子の粒子径の増大を抑制することができることが記載されている。
特開平6−271421号公報 特開平2−138107号公報 特開平6−287107号公報 特開平11−262653号公報 特開2009−40724号公報 特開2011−213601号公報 特開2008−239580号公報 特開2014−201558号公報
上記のように水中油型乳化組成物には、乳化剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルが広く使用されているが、ポリグリセリン脂肪酸エステルはべたつきがあり、皮膚を覆うような感じがしたり、みずみずしさやさっぱり感がなくべたついたりして、塗布した際に良好な使用感が得難いという問題が存在する。
また、製剤の配合を行う場合には、薬剤の特徴的な構造のため、乳化が困難であったり、あるいは低温での薬剤析出などの経時安定性に問題が出てくる等、薬剤配合の側面からも十分ではない。特に、油性薬剤の含有量が多い場合は、乳化粒子を微細化することによっても製剤の安定化が困難なため、増粘剤を多量に配合しなくてはならず、そのため、べたつきや特有のぬるつき(つるつる感のなさ)等の使用感の悪化が生じてしまう。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、高い保湿性を有しながらべたつき感がなく、液状油性薬剤を配合しても乳化安定性に優れた水中油型乳化組成物および皮膚外用剤を提供することを目的とするものである。
本発明の水中油型乳化組成物は、(a)グリセリン、(b)脂肪酸塩、(c)液状油分、(d)エタノール、(e)高級アルコールおよび(f)水を含む水中油型乳化組成物であって、(a)グリセリンの含有量が水中油型乳化組成物全量に対して30〜50質量%であり、水中油型乳化組成物の平均乳化粒子径が30〜200nm、粘度が3,000〜50,000mPa・sである。
(c)液状油分には液状油性薬剤を含むことが好ましい。
液状油性薬剤はウフェナマートであることが好ましい。
本発明の皮膚外用剤は、液状油分に液状油性薬剤を含む上記の水中油型乳化組成物からなるものである。
本発明の水中油型乳化組成物は、(a)グリセリン、(b)脂肪酸塩、(c)液状油分、(d)エタノール、(e)高級アルコールおよび(f)水を含む水中油型乳化組成物であって、(a)グリセリンの含有量が水中油型乳化組成物全量に対して30〜50質量%であり、水中油型乳化組成物の平均乳化粒子径が30〜200nm、粘度が3,000〜50,000mPa・sであるので、高い保湿性を有しながらべたつき感がなく、液状油性薬剤を配合しても乳化安定性に優れた水中油型乳化組成物とすることができ、皮膚外用剤に好適に用いることができる。
以下、本発明の水中油型乳化組成物について詳細に説明する。
本発明の水中油型乳化組成物は、(a)グリセリン、(b)脂肪酸塩、(c)液状油分、(d)エタノール、(e)高級アルコールおよび(f)水を含む水中油型乳化組成物であって、(a)グリセリンの含有量が水中油型乳化組成物全量に対して30〜50質量%であり、水中油型乳化組成物の平均乳化粒子径が30〜200nm、粘度が3,000〜50,000mPa・sである。
水中油型乳化組成物の平均乳化粒子径(nm)は動的光散乱法による測定値で、詳細には、ZETASIZER(登録商標) Nano ZS90(マルバーン社製)を用いて測定される値である。水中油型乳化組成物の平均乳化粒子径が30〜200nmの範囲であることで、製剤の安定性を図ることができ、水難溶性の液状油性薬剤を安定に配合することが可能である。また、乳化粒子径が微細であるため外観(色調)を濃厚感や濃密感を想起させることができる青白いものとすることができ、従来の水中油型乳化組成物や液状油性薬剤を含む皮膚外用剤との差別化を図ることもできる。
水中油型乳化組成物の粘度は、B型粘度計(ビスメトロン粘度計VD型 ローターNo.4:芝浦システムズ社製)を用い、30℃にて測定した値である。粘度を3,000〜50,000mPa・sの範囲とすることで水中油型乳化組成物の性状をジェル状とすることができる。水中油型乳化組成物の粘度は3,500〜45,000mPa・sの範囲がより好ましい。
(a)グリセリン
(a)グリセリンの含有量は水中油型乳化組成物全量に対して30〜50質量%である。好ましくは35〜45質量%である。グリセリンの含有量が水中油型乳化組成物全量に対して30質量%以上とすることで、高い保湿性を得ることができるとともに、粘度を3,000〜50,000mPa・sの範囲とすることができ、50質量%以下とすることでべたつきを抑制することができる。
(b)脂肪酸塩
脂肪酸塩は脂肪酸と塩基による中和物であり、脂肪酸は高級脂肪酸であることが好ましく、高級脂肪酸塩は(b1)高級脂肪酸と(b2)高級脂肪酸を中和する塩基とから構成される。本発明の水中油型乳化組成物は(b)脂肪酸塩により乳化することで、グリセリンの含有量が水中油型乳化組成物全量に対して30〜50質量%と高配合であっても、良好に乳化させることができるとともに、水中油型乳化組成物をべたつき感がないものとすることができる。また、(b)脂肪酸塩を用いることで、水中油型乳化組成物の平均乳化粒子径を30〜200nmとすることができるとともに、水中油型乳化組成物の外観を濃厚感や濃密感を想起させることができる青白いものとすることができる。
(b1)高級脂肪酸
高級脂肪酸は、後述する塩基により中和されて脂肪酸塩を構成する成分である。
高級脂肪酸は、炭素原子数12〜24の脂肪酸が好ましい。具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸等が好ましい。中でも、安定性等の点から、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸が特に好ましく用いられる。これらの高級脂肪酸は1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を適宜組み合せて用いてもよい。
(b1)高級脂肪酸の含有量は、水中油型乳化組成物全量に対して、0.01〜30質量%配合することが可能であり、好ましくは、0.1〜10質量%、さらに好ましくは0.1〜5質量%である。なお、本発明では、中和されずに未反応のまま残っているフリーの高級脂肪酸が存在していてもかまわない。
(b2)高級脂肪酸を中和する塩基
高級脂肪酸を中和する塩基は、上記の(b1)高級脂肪酸を処方中で中和して脂肪酸塩を構成する成分である。塩基は特に限定されないが、本発明に好ましく使用される塩基として、具体的は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
(b2)高級脂肪酸を中和する塩基の含有量は、中和する(b1)高級脂肪酸の含有量に応じて適宜決定され、水中油型乳化組成物全量に対して、0.01〜10質量%配合することが可能であり、好ましくは、0.01〜5質量%、さらに好ましくは0.01〜2質量%である。
(c)液状油分
液状油分は、常温(25℃)で揮発しない流動油分をいう。具体的には、例えば、流動パラフィン、スクワラン、オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン(=軽質流動パラフィン)などの炭化水素油;2−エチルヘキサン酸トリグリセリド、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリトール、2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、パルミチン酸2−エチルヘキシル、イソノナン酸イソセチル、ミリスチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジエチルなどのエステル油;ホホバ油、オリーブ油、マカデミアナッツ油、綿実油、茶実油、サフラワー油、米糠油などの天然系植物油;デカメチルペンタシクロシロキサン、オクタメチルテトラシクロシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなどのシリコーン油、などが挙げられる。これらの液状油分は1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を適宜組み合せて用いてもよい。
(c)液状油分には液状油性薬剤を含んでいてもよい。
液状油性薬剤としては、トコフェロール酢酸エステル、ベンダザック、インドメタシン、ブフェキサマック、ウフェナマート、イブプロフェンピコノール、スプロフェン、フルフェナム酸ブチル、ビタミンA油、ジフェンヒドラミン、ジフェニルイミダゾール、クロタミトン、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、イブプロフェン、ザルトプロフェン、ナプロキセン、フルルビプロフェン、フェンブフェン、メフェナム酸、ピロキシカム、アンピロキシカム、リシプフェン、テノキシカム、フェルビナクおよびオルセノン等を挙げることができる。これらの液状油性薬剤は1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を適宜組み合せて用いてもよい。
(c)液状油分の含有量は、水中油型乳化組成物全量に対して1〜30質量%であることが好ましく、2〜15質量%の範囲がより好ましい。1質量%以上であることにより、水中油型乳化組成物の粘度を出すことができ、30質量%以下であることにより、油っぽさやべたつき感を抑制することができる。
液状油性薬剤の含有量はその薬剤の好ましい含有量とすればよく、例えばウフェナマートの場合には、皮膚外用剤全量に対して、1〜10質量%配合することが可能であり、好ましくは1〜7質量%、さらに好ましくは1〜5質量%である。本発明の水中油型乳化組成物は、液状油性薬剤の含有量が多くても、乳化粒子の微細状態を保持することができる。
(d)エタノール
(d)エタノールの含有量は水中油型乳化組成物全量に対して2〜20質量%であることが好ましく、さらには3〜15質量%であることが好ましい。(d)エタノールの含有量が水中油型乳化組成物全量に対して2質量%以上であることにより、水中油型乳化組成物の粘度を出すことが容易となり、20質量%以下であることにより、アルコール臭を適当な強さとすることができる。
(e)高級アルコール
高級アルコールは、炭素数14〜22の非分枝高級アルコールが好ましく、例えば、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコールなどが挙げられ、その中でも直鎖非分岐であるセチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールが1種以上含まれていることが好ましい。(e)高級アルコールは、本発明の水中油型乳化組成物の乳化補助成分として機能する。
高級アルコールの含有量は、水中油型乳化組成物全量に対して0.01〜5質量%であることが好ましく、好ましくは、0.1〜4質量%、さらに好ましくは0.5〜3.5質量%である。高級アルコールの含有量を水中油型乳化組成物全量に対して0.01〜5質量%とすることで、水中油型乳化組成物の粘度を3,000〜50,000mPa・sの範囲とすることが容易となる。
(f)水
本発明に用いる水は、水性成分とともに水中油型乳化組成物の水相を構成する。
本発明においては、水性成分として、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸ナトリウム、ポリクオタニウム−51等を適宜配合することができる。
水の含有量は適宜決定されるが、水中油型乳化組成物全量に対して、10〜98.97質量%配合することが可能であり、好ましくは、20〜95質量%、さらに好ましくは30〜90質量%である。
なお、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸ナトリウム、ポリクオタニウム−51等の水性成分の含有量は適宜決定される。
従来の皮膚外用剤は液状油性薬剤の含有量が多い場合は、高分子増粘剤によって製剤の安定化が図っていたため、べたつきや特有のぬるつき(つるつる感のなさ)等の使用感の悪化を生じさせてしまっていたが、本発明ではこのような高分子増粘剤を含有させなくても製剤の安定性を確保することができる。本発明においては高分子増粘剤(ここでいう高分子増粘剤には上記(f)高級アルコールは含まない)は含まなくてよいが、3.5質量%未満であれば本発明の効果に影響を与えることはない。
<水中油型乳化組成物の製造方法>
本発明の水中油型乳化組成物の製造方法は特に限定されず、常法により製造することができる。例えば、(a)グリセリン、(b)脂肪酸塩、(c)液状油分および(e)高級アルコールに、(d)エタノールと(f)水を、高圧乳化機中に徐々に添加し、乳化混合する一段階で製造してもよいし、(f)水の一部と、(a)グリセリン、(b)脂肪酸塩、(c)液状油分および(e)高級アルコールを高圧乳化機中で乳化混合し、乳化混合後、残りの(f)水と(d)エタノールを加えてさらに乳化混合する二段階で製造してもよい。
本発明の水中油型乳化組成物には、上記必須成分の他に、本発明の効果を妨げない範囲で、必要に応じ、各種有効成分、粉末、保湿剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、酸化防止剤、防腐剤、香料等を適宜配合することができる。
本発明について以下に実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれによりなんら限定されるものではない。含有量は特記しない限り質量%で示す。
表1に示す処方で、上記で説明した製造方法により水中油型乳化組成物からなる皮膚外用剤を製造し、製剤の平均乳化粒子径、粘度、外観(色調と性状)および使用感を以下のようにして測定、評価した。
[平均乳化粒子径の測定]
実施例および比較例の皮膚外用剤における乳化粒子の粒子径は、ZETASIZER(登録商標) Nano ZS90(マルバーン社製)を用いて測定した。
[粘度の測定]
実施例および比較例の皮膚外用剤の粘度は、B型粘度計(ビスメトロン粘度計VD型 ローターNo.4:芝浦システムズ社製)を用い、30℃にて測定した値である。
[評価]
[色調および性状]
実施例および比較例の皮膚外用剤の色調および性状は目視にて観察した。
[使用性]
パネル5名により、試料を肌(腕)に塗布する実使用試験を行い、以下の基準で評価した。
<油っぽくなく、べたつかない点>
AA:パネル5名が、油っぽくなく、べたつきを感じないと答えた
A:パネル4〜3名が、油っぽくなく、べたつきを感じないと答えた
B:パネル2〜1名が、油っぽくなく、べたつきを感じないと答えた
C:パネル0名が、油っぽくなく、べたつきを感じないと答えた
表1の実施例に示すように、グリセリンが高配合であるので高い保湿性を有しながら、グリセリンが高配合であってもべたつき感のない良好な使用性であった。一方、非イオン性界面活性剤のモノオレイン酸デカグリセリル(ポリグリセリン脂肪酸エステル)を用いた比較例1や、アニオン性界面活性剤であるセチル硫酸ナトリウムを用いた比較例2では良好な乳化安定性が得られなかった。また、エタノールを含有していない比較例3ではジェル状とすることができなかった。
以下に本発明のその他の処方を挙げる。
処方例1:湿疹皮膚炎用
配合成分 質量%
精製水 残余
エタノール 10.0
グリセリン 40.0
1.3−ブチレングリコール 5.0
水酸化カリウム 0.1
ベヘニン酸 0.5
ステアリン酸 0.3
ベヘニルアルコール 2.7
ステアリルアルコール 日油 0.5
流動パラフィン 8.0
ジメチルポリシロキサン 1.5
ヘパリン類似物質 0.3
トコフェロール酢酸エステル 0.5
ジフェンヒドラミン 1.0
パンテノ−ル 0.3
エデト酸ナトリウム水和物 0.01
パラベン 0.2
フェノキシエタノール 0.12
処方例2:かゆみ止め
配合成分 質量%
精製水 残余
エタノール 10.0
グリセリン 40.0
1.3−ブチレングリコール 5.0
水酸化カリウム 0.1
ベヘニン酸 0.5
ステアリン酸 0.3
ベヘニルアルコール 2.7
ステアリルアルコール 日油 0.5
流動パラフィン 8.0
ジメチルポリシロキサン 1.5
トコフェロール酢酸エステル 0.5
ジフェンヒドラミン 1.0
リドカイン 2.0
エデト酸ナトリウム水和物 0.01
パラベン 0.2
フェノキシエタノール 0.12
処方例3:アクネ用
配合成分 質量%
精製水 残余
エタノール 10.0
グリセリン 40.0
1.3−ブチレングリコール 5.0
水酸化カリウム 0.1
ベヘニン酸 0.5
ステアリン酸 0.3
ベヘニルアルコール 2.7
ステアリルアルコール 日油 0.5
流動パラフィン 3.0
ジメチルポリシロキサン 1.5
イブプロフェンピコノール 3.0
イソプロピルメチルフェノール 0.3
エデト酸ナトリウム水和物 0.01
パラベン 0.2
フェノキシエタノール 0.12

Claims (4)

  1. (a)グリセリン、(b)脂肪酸塩、(c)液状油分、(d)エタノール、(e)高級アルコールおよび(f)水を含む水中油型乳化組成物であって、前記(a)グリセリンの含有量が水中油型乳化組成物全量に対して30〜50質量%であり、前記水中油型乳化組成物の平均乳化粒子径が30〜200nm、粘度が3,000〜50,000mPa・sである水中油型乳化組成物。
  2. 前記(c)液状油分に液状油性薬剤を含む請求項1記載の水中油型乳化組成物。
  3. 前記液状油性薬剤がウフェナマートである請求項2記載の水中油型乳化組成物。
  4. 請求項2または3記載の水中油型乳化組成物からなる皮膚外用剤。
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