JP3882058B2 - 内面起毛丸編地の製造方法と装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内面起毛丸編地の製造方法と装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
肌着として使用される編地は、保温を目的にする場合に、起毛品が望まれる。編地の起毛は、一般的には編成後に後加工で起毛される。この場合の丸編地は、一般に裁断して起毛機に掛けられるので、起毛後に縁縫いが必要となる。
【0003】
一方、丸編地のまま起毛しうる起毛機も出現している。その起毛機は、4000〜5000万円と非常に高価であるため、あまり実用化されていない。
【0004】
そのため、編機上で、編成と同時に起毛する研究が進められている。わが国におけるその技術は、本発明の出願人の一人であるワシオ株式会社の鷲尾邦夫の個人名で出願した一連の技術からなっている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、実用新案文献1、実用新案文献2、実用新案文献3、実用新案文献4)。
【0005】
(特許文献1)
特公昭59−14585号公報
(特許文献2)
特公昭61−22058号公報
(特許文献3)
特公昭63−39701号公報
(特許文献4)
特公平3−23663号公報
(特許文献5)
特公平3−51812号公報
(実用新案文献1)
実公昭58−42476号公報
(実用新案文献2)
実公昭59−17912号公報
(実用新案文献3)
実公昭62−6155号公報
(実用新案文献4)
実公昭62−23829号公報
【0006】
これ等の特許と実用新案は、平編地を編成するB式とK式編機を対象にしたものである。即ち、これ等のシングル編機は、編機のシリンダ上部が開放されているので、シリンダ上面に広幅のアダプタを付設し、編成編地の上部に起毛ブラシを取り付けて起毛するというものである。
【0007】
しかしながら、平編み、タック編み、ゴム編み、パイル編み及び両面編地を編成するためのダイヤルを備えた口ゴムのメークアップ編成するダブル編みできる丸編機は、編機のシリンダ上部に開放場所がないので、編成編地の上部に起毛ブラシを取り付けることができない。そのため、丸編機を使用する場合は、編機上での内面の同時起毛は困難であった。
【0008】
ダブル丸編機を使用する場合は、編機上での同時起毛をするものとしては、先行技術として、特許文献6に記載されたものを例示できるが、この発明は、ダイヤルとシリンダの交点である歯口に外側に起毛手段を設けたものであるため、編地断面中間層に起毛することとなり、内側表面への起毛をすることができないばかりでなく、製品の起毛位置の選択も容易なものではなかった。更に本発明の出願人が発明した特許文献7に記載されたものについては、シリンダの外面に起毛手段を設けたものであるため、内面起毛ができなかった。
【0009】
(特許文献6)
特開昭52−18969号公報
(特許文献7)
特開昭2002−20948号公報
【0010】
また、上記丸編機において、起毛ブラシが剛性金属製からなるため、合成繊維フィラメントを原料とする編地を起毛することができなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記の事情に鑑み、本発明は、トランスファジャックを内蔵した装置とシリンダを具備した丸編機上で丸編地を編成するとともに、必要な編地部分のみに内面起毛しうる方法と装置を提供することを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を達成するために、トランスファダイヤル装置とシリンダを具備した丸編機で編成される丸編地の製造方法において、前記トランスファダイヤル装置の開口時にシリンダ内に設けたガイド筒と前記シリンダ内に対して進入後退自在な起毛ブラシとの間に前記編機上で編成される編地を位置させ、前記編地を編成と同時に編地内面の適宜箇所を起毛するようにした丸編地の製造方法を構成するものである。
【0016】
更に、トランスファダイヤル装置とシリンダを具備した丸編機であって、ダイヤルを持ち上げて開口するダイヤル支持手段と、起毛ブラシと、該起毛ブラシをシリンダ内に進入後退とする起毛ブラシ支持手段と、該起毛ブラシとの間で該編機上で編成される編地を支持する編地ガイドとを具備し、編地を編成とともに編地内面の適宜箇所を起毛するようにした丸編地の製造装置を構成するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図に基づいて詳しく説明する。図1は、本発明の丸編地の製造装置の一実施例を示す丸編機の一部切欠断面を含む正面図、図2は、本発明の丸編地の製造装置の一実施例を示す丸編機のシリンダとダイヤル部回りの編成状態を説明するためとガイド筒により編地が案内される状態を示すための略示断面図である。図3は、ダイヤル部を持ち上げて開口し起毛ブラシを挿入した状態を示す図である。図4は、シリンダー部上部の断面と丸編地に起毛ブラシを押し当てている状態を示す図である。図5は、起毛ブラシを支持する手段の詳細を示す図である。
【0018】
図1において、丸編地の製造装置1は、シリンダとダイヤルを有する丸編機を示している。なお、丸編機は、小丸編機のような単針床のシリンダ編機と、ゴム丸編機や両面丸編機からなるダイヤルシリンダ編機にも使用することができる。ここでシリンダとは、円筒状の針床のことで、ダイヤルとは、トランスファジャックを備えたトランスファダイヤル装置のことである。従って単針床の編機では平編の丸編地しか編成することが出来なかったが、本発明の編機1では、ゴム編を、両面編、即ち二重のゴム編地を編成することが出来る。
【0019】
図1に示すように、丸編機1は、編糸供給装置2から供給される編糸Yをシリンダ3に設けた複数の編針NとシンカーSとにより丸編地が編成される。丸編地は、パンティストッキングPを編成する場合、履口部からパンティ部、レッグ部、トウ部の順に編成され、爪先部の開口端部で編成が終わり、生地吹き出し口を経て片足ごとに回収される。
【0020】
丸編機1のシリンダ3は、円周のまわりに上下方向に列設された溝に編針NとジャックJが配設されている。ジャックJは、カム4により上下動し、対設する編針Nを溝に沿って上下動させ、作動位置と不作動位置に摺動させる。
【0021】
上記シリンダ3の上部にはシリンダ3を囲むようにシンカーベッド5が配設され、シンカーベッド5にはシンカーSがシリンダの半径方向に摺動自在に設けられている。シンカーSはカム装置6により作動するようになっている。
【0022】
シリンダ3の上方には、シリンダ3と同期回転するトランスファダイヤル装置7が配設されている。トランスファダイヤル装置7は通常運転時には、図1に示す位置にあり、後述する起毛装置が作動するときは、回動して図5に示す傾いた位置にある。
【0023】
編地ガイド10は図1、図5に示すように、シリンダ3と同心に配置された円筒部11と円筒部11の上端から半径方向外方に延びる環状部12とからなる。編地ガイド10は、シリンダ3で編成されたパンティストッキングPを環状部12で支持し、円筒部11へ案内する。
【0024】
丸編機1の上部には、エアシリンダ15に取り付けられたブラシ14とエアシリンダ15を支持する支持手段16とダイヤアル7を傾斜状態に開口するレバー17とが設けられている。
【0025】
図2はパンティストッキングPの穿き口の二重編部を編成するためのシリンダ上部に設けたトランスファダイヤル装置7を示す。トランスファダイヤル装置7はシリンダの編針数の1/2に相当する放射状の溝が刻設されており、2枚1組のトランスファジャック71が配列されている。ジャック71は内部のカム72により半径外方へ押し出され、シリンダの編針N間に配設されている。
ジャック71は図2(a)に示すような形状をした薄鋼片からなり、先端は編針Nが進出できる隙間と給糸を保持するフック73を備えている。
【0026】
図3に示すように、パンティストッキングPの穿口の二重編部を編成するには、編針Nは1本おきの作用位置になるようにする。まず、第1コースの給糸では、1目置きのループが編成される。次に第2コースの給糸では、全部の編針が作用し編成される。第3コースの給糸では、再び編針Nは1本おきの針の配列となり、1本おきの針が作用位置になるようにする。そして不作用針の上にジャック71のフックが進出してそのままループを保持してダイヤル装置の中に後退し、ウエルト編成の終了時までその状態を継続する。更に第4コースの給糸から全部の編針が編成位置をとり、ウエルト編成を継続する。これをメークアップという。
【0027】
図4に示すように、(1)ウエルトの所要の長さに編成された時、(2−3)ジャック71は第3コース給糸のループをフックに保持したまま、不作用位置にあった編針Nの上に進出する。(4)編針は編成のため上昇しジャック71の先端間隙部に進入し、(5)ついでジャック71は保持したループを編針に移すためにフックが後退する時、その先端から針にループが残される。このようにして袋編みが編成される。
【0028】
編成される編地Pは、編成直後からシリンダ3の内面に引き取られる。そして編地の上部には、トランスファダイヤル装置7が覆装しているので、通常の状態では開放空間は存在していない。従って、通常は、シリンダ3の上部に起毛ブラシを取り付けることができないが、本発明においては、後述するような構成とすることにより、起毛ブラシをシリンダ3の内面に向かって挿入することができる。シリンダ3の内側に隣接して、内側に行くにしたがって徐々に湾曲した編地ガイド12が設けられている。この編地ガイド12は、編成される編地Pを徐々に下方に案内するばかりでなく、後述する起毛ブラシ14との間に編地Pを挟み、起毛ブラシ14が編地Pを押圧する力に対抗してこれを支持する作用もする。
【0029】
図5に示す状態は、ダイアル持上手段17によりトランスファダイヤル装置7が斜め上方に開くように持ち上げられた状態を示している。ダイアル持上手段17は、装置本体のフレームに設けられた旋回軸に一端がに枢支され、エアシリンダ等により駆動されて持ち上げられるように構成されている。エアシリンダ15の先端にはブラシ14が取り付けられており、矢印方向に伸縮し、編地ガイド12との間に編地Pを挟み、編地Pを押圧して編地を起毛する。この間においてシリンダ3では編地をで編成し続けている。
【0030】
図6は、トランスファダイヤル装置7を持ち上げた状態において、エアシリンダ15を伸ばしてブラシ14を編地ガイド12との間に編地Pを挟み起毛している状態を示す。そして、この間においては、トランスファダイヤル装置7による編成はできないが、シリンダ3による編成は継続されている。この間においてブラシ14は、シリンダ3に比較的に近い斜め上方に位置させることが起毛するにあたりより効果的である。また、エアシリンダ15は、トランスファダイアル装置7の中心に向かって進入させる場合と、偏心位置から進入させる場合とが可能である。
【0031】
図7は、エアシリンダ15の支持状態を示す。エアシリンダ支持手段16には、ベース部分とエアシリンダ支持部の両方に長孔が形成されており、長孔に係合するねじ25,26をスライドすることによりエアシリンダ15を上下と前後とに位置調節自在に支持するように構成されている。
【0032】
長孔の他に、案内溝を設けたベースとそれに対応して摺動するテーブル状の部材とから構成することにより、より正確にエアシリンダ15を位置決めすることができる。また、必要に応じて旋回可能な支持手段を付加することにより、ブラシ14の編地に対する接触位置ばかりでなく、接触角度も調整可能とすることができる。エアシリンダを用いる以外に、ラックを形成した軸にブラシ14を取り付け、駆動手段を具備したピニオンギャにより出し入れしてもよい。
【0033】
起毛ブラシ14は、編成される編地Pの表面に付勢して当接させるので、編地がもつれることなく、斑のない起毛が得られるように特別な配慮が必要である。本実施例の起毛ブラシ14は、例えば強化ナイロン、金属、研磨ワイヤー、研磨ペーパー等が使用できる。特に、軟らかい編地12に当てるブラシとしては、0.4φないし0.5φのナイロン繊維を使用しており、しかも先端は角落として均一に揃えたものを使用するのが好ましい。
【0034】
なお、編糸の給糸口として平編用の給糸口とパイル編用の給糸口とが2個ずつ対抗しては位置されているが、それ以外の組み合わせを採用することも可能である。
【0035】
パンストを編成する編成方法について説明する。穿口部から編成を開始することとなるが、前述したように、穿口部は、表糸と裏糸で編成されており、袋編み組織となっている。そのためシリンダ3とトランスファダイヤル装置7との両方を用いて編成する。この状態は、図1に示すとおりトランスファダイヤル装置7は閉じた状態であり、ブラシ14は後退した位置にある。この部分の編成が終了すると、連続してシリンダ3だけによる通常の編地が編成される。この場合においては、トランスファダイヤル装置7はダイアル持上手段17によりダイヤル7が斜め上方に開くように持ち上げられた状態となり、起毛ブラシ14がエアシリンダ15により前進され、図5及び図6に示すように、シリンダ3内に起毛ブラシ14が進入して、例えばパンティ部やレッグ部、トウ部が起毛される。起毛ブラシ14は、トランスファダイヤル7が開いていれば、進入と退出とを自由に選択できるので、起毛部を自由に選択すくことができる。また、トランスファダイヤル装置7の開閉についても、自由に選択できるので、トランスファダイヤル装置7とシリンダー3とを併用した編部とシリンダ3だけの編部の選択も自在である。
【0036】
本発明においては、編成中に起毛ができることは当然であるが、起毛手段であるブラシ14に起毛のための駆動手段を設けなくても、編成中の編地との相対的な移動によって起毛ができる。しかし、より効率的に起毛するために、ブラシ14を回転させる手段を付加すればより効率的に起毛をすることができる。起毛作業終了後は、起毛ブラシ14が後退して、トランスファダイヤル装置7が閉じられ、編成が終了した編地は吸引パイプ19を経て生地吹き出し口20から排出される。
【0037】
図8は、本発明の装置により編成し起毛された丸編地の一実施例を示す表糸Aに裏糸Bを添えた添え糸編地からなる組織図である。本発明の丸編地は、前記したとおり、編機1上で編成される編地Pの内面に起毛ブラシ14を当接し、編成と同時に編地Pの内面を起毛するようにして製造される。
【0038】
編糸Yが内面になる裏目のウェール、起毛ブラシが当たるので起毛30され、本発明の丸編地12は片面が起毛30されたものとなる。この際、起毛30をしやすくするように、ウェールの編糸Yに後述する種々の糸を選択して使用している。
【0039】
次に前記した装置及び方法に用いる編糸について説明する。図8に示すように裏糸Yは起毛されるにあたり、特に起毛による影響が大きいので、その選択がより重要となる。
このような起毛をするために、本発明においては、長繊維、すなわち、フィラメントを用いることが必須の要件である。この起毛を得るために用いられる編糸の実施例は次のとおりである。例えば、起毛用ナイロン糸として、50D/225Fのような極細フィラメントを仮撚した仮撚糸を用いる。その結果、短繊維を用いた場合のように柔軟な表面繊維となる。それにより短繊維を用いた場合では実現できない風合いの編地とすることが可能となる。一例として、25本のフィラメント束を9分割して、225本のフィラメントからからなる50デニールの糸を用いる。また、人絹糸、ポリエステルフィラメント等を使用することができる。
【0040】
一方、表糸はスパンデックスヤーンを芯糸とし、天然繊維又はウーリーナイロン糸をカバリングしたシングルカバリング糸とする例がある。
カバーリングヤーンは、10D〜30Dからなる芯糸とその外周にこれに巻き付ける50D/24Fのウーリーナイロン糸とによって構成するものである。
なお、スパンデックスヤーンに替えて仮撚機やスタッファーボックスを用いて糸をループ状に捲縮させた状態で、第2次転移点温度を考慮して熱処理をして構成するものであってもよく、編地に要求される風合いを考慮して決定する。
また、図9、図10に示すように、本発明の丸編地であればタック編み組織のものでも、編機1上で編成される編地Pの内面に起毛ブラシ14を当接し、編成と同時に編地Pの内面を起毛するようにして製造される。
【0041】
起毛するに際しては、起毛された部分の繊維の端面が突出すると肌触りが悪くなるので、できるだけこれを避ける必要があるが、繊維の端面を突出させずにループ状の起毛を形成することが必要である。このようなループ状の起毛とすると肌に接触する風合いが著しく改良される。しかも、起毛に斑のないものとすることができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明により、丸編機を用いて丸編地を編成するにあたり、その内面を編成と同時に、起毛することができるようになった。地編部は、表糸と裏糸とによりパイル組織を編成し、編立と同時に、パイルループの頂部をコース方向に起毛できる。
【0043】
本発明は、従来のような後起毛ではなく、編機上で起毛を済ませるため、製品単価を安価にすることができた。
【0044】
本発明は、製品の起毛部位を任意に選択することができ、市場の要求の変化に即応することができる。
【0045】
本発明の丸編地は、編糸に極細長繊維を用いているため、繊維の端面を突出させずにループ状の起毛を形成することがきるので、起毛面は斑のない均一なものとなっており、軟らかい風合いが保持できるので、高級品とすることができた。また、裏返して起毛面を外面として使用する製品とすれば、独特の起毛面が意匠的な効果も発揮する。
【0046】
本発明の丸編地は、タオル地として使用した場合には、前記した独特の起毛と極細糸の使用と伸縮性とにより、柔らかい肌触りのものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の丸編地の製造装置の一実施例を示す丸編機の一部切欠断面を含む正面図である。
【図2】(a)は本発明の丸編地の製造装置の一実施例を示す丸編機のシランスファダイヤル装置を示す略示断面図、(b)は平面図である。
【図3】メークアップ時の編成順序を示す概略図である。
【図4】トランスファ状態を示す概略図である。
【図5】ダイヤル部を持ち上げて開口し起毛ブラシを挿入した状態を示す概略図である。
【図6】起毛ブラシを挿入した状態を示す拡大図である。
【図7】(a)は起毛ブラシを支持する手段を示す正面図、(b)はその側面図である。
【図8】本発明の丸編地の一実施例を示す組織図である。
【図9】本発明の丸編地の他の実施例であるタック編みを示す組織図である。
【図10】本発明の丸編地の更に他の実施例であるタック編みを示す組織図である。
【符号の説明】
1………丸編機
2………編糸供給装置
3………シリンダ
4………カム
5………シンカーベッド
6………カム装置
7………トランスファダイヤル装置
10……編地ガイド
11……円筒部
12……環状部
14……起毛ブラシ
15……エヤシリンダ
16……支持手段
18……吸引装置
30………起毛
71……トランスファジャック
72……カム
A………表糸
B………裏糸
P………パンティストッキング
Y………編糸
Claims (3)
- トランスファダイヤル装置とシリンダを具備した丸編機で編成される丸編地の製造方法において、前記トランスファダイヤル装置の開口時にシリンダ内に設けたガイド筒と前記シリンダ内に対して進入後退自在な起毛ブラシとの間に前記編機上で編成される編地を位置させ、前記編地を編成と同時に前記編地内面の適宜箇所を起毛するようにしたことを特徴とする丸編地の製造方法。
- トランスファダイヤル装置とシリンダを具備した丸編機であって、ダイヤルを持ち上げて開口するトランスファダイヤル支持手段と、起毛ブラシと、該起毛ブラシをシリンダー内に進入後退させる起毛ブラシ支持手段と、該起毛ブラシとの間で、前記編機上で編成される編地を支持する編地ガイドとを具備したことを特徴とする丸編地の製造装置。
- 前記起毛ブラシ支持手段は、ブラシの編地に対する接触位置及び接触角度を調整可能とする請求項2に記載の丸編地の製造装置。
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