JP3878858B2 - 樹脂製基板の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、略板形状をなす樹脂製の基板本体を備える樹脂製基板の製造方法に関し、特に、基板本体の基板主面にハンダバンプを有する樹脂製基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、略板形状をなす樹脂製の基板本体を備え、この基板本体の基板主面にハンダバンプが形成された樹脂製基板が知られている。
例えば、図9に簡略化した斜視図を示す樹脂製基板901が挙げられる。この樹脂製基板901は、基板主面912と基板裏面913を有し、略板形状をなす樹脂製の基板本体911を備える。基板本体911は、その中央部に後に製品として用いる製品部915を有し、この製品部915の周縁に周縁部921を有する。このうち製品部915は、複数(図中では16個)の小基板917が枠部919を介して連結した連結製品部とされている。製品部915の基板主面912、具体的には、各小基板917の中央部の基板主面912には、それぞれ多数のハンダバンプが形成されている(図示しない)。一方、製品部915の基板裏面913、具体的には、各小基板917の基板裏面913の全面には、それぞれ多数の接続パッドが形成されている(図示しない)。また、各小基板917の内部には、配線層等が形成されている(図示しない)。
【0003】
このような樹脂製基板901のうちハンダバンプは、次のように形成する。即ち、まず、公知の手法により基板本体911を製造する。そして、基板本体911のうち基板主面912の所定位置に、印刷マスクを用いてハンダペーストを印刷する。その後、図10に示すように、ハンダペーストが載置された基板本体911を、基板主面912を上に向けた状態で搬送してリフロー炉RFに入れ、加熱してハンダを溶解し、ハンダバンプを形成する。なお、基板本体911は、その周縁部921のうち2辺を支持部材(突起部が多数形成された突起部付きチェーン)SJ間に架設しつつ搬送する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように製造すると、図11に示すように、樹脂製基板901に反りが生じる。具体的には、基板本体911の周縁が基板主面912側に向かうようにして反る。
このような反りが大きくなると、ハンダバンプのコポラナリティが悪化するので、小基板917の基板主面912にICチップなどの電子部品を搭載したときに、即ち、小基板917の各ハンダバンプに電子部品の各端子を接続したときに、これらの間で接続不良が生じやすくなる。さらに、この樹脂製基板901のように、基板裏面913側に接続パッドがある場合には、接続パッドのコポラナリティも悪化するので、小基板917の基板裏面913にマザーボードなど他の基板を接続したときに、即ち、小基板917の各接続パッドに他の基板の各端子を接続したときに、これらの間で接続不良が生じやすくなる。
【0005】
本発明はかかる現状に鑑みてなされたものであって、ハンダバンプを有する樹脂製基板について、この樹脂製基板に反りが生じるのを抑制することができる樹脂製基板の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
その解決手段は、基板主面と基板裏面を有し略板形状をなす樹脂製の基板本体であって、中央に位置し後に製品として用いる製品部と、この製品部の周縁に位置する周縁部とを備える基板本体と、上記製品部のうち上記基板主面に形成されたハンダバンプと、を備える樹脂製基板の製造方法であって、上記基板主面にハンダペーストが載置された上記基板本体を加熱してハンダを溶解し、上記ハンダバンプを形成する工程であって、上記基板本体を載置する台板であって、上記基板本体と同じ外縁形状を有する台板と、上記基板本体を上記台板に載置した状態で、上記基板本体の周縁部に沿ってこの周縁部と上記台板の周縁部とを一緒に挿入可能な凹溝を有し、上記基板本体を上記台板に保持させる保持治具と、を用いて、上記基板本体を上記台板に載置し、上記基板本体の周縁部と上記台板の周縁部について、これらのみを上記保持治具の凹溝に一緒に挿入した状態で、上記ハンダペーストが載置された上記基板本体を加熱するハンダバンプ形成工程を備える樹脂製基板の製造方法である。
【0007】
本発明によれば、ハンダバンプ形成工程において、基板本体の周縁部に沿ってこの周縁部と台板の周縁部とを一緒に挿入可能な凹溝を有し、基板本体を台板に保持させる保持治具を用いて、基板本体の周縁部と台板の周縁部を保持治具の凹溝に一緒に挿入した状態で、ハンダペーストが載置された基板本体を加熱する。そして、ハンダを溶解し、ハンダバンプを形成する。
このようにして樹脂製基板を製造すれば、基板本体を加熱したときに、基板本体は変形しようとしても、保持治具により基板本体が台板に保持されるので、基板本体に反りが生じにくい。その結果、反りが小さく、ハンダバンプのコポラナリティに優れた樹脂製基板を製造することができる。従って、樹脂製基板にICチップなどの電子部品を搭載したときに、ハンダバンプと電子部品の端子との接続信頼性を向上させることができる。
なお、本発明に係る樹脂製基板の基板本体は、製品部の周縁に周縁部を有し、この周縁部を保持治具に挿入するので、保持治具が製品部に当接して製品部に悪影響を及ぼすことはない。
【0008】
本発明で製造する樹脂製基板は、上記の構成を満たすものであればいずれのものでもよく、例えば、コア基板の両面に複数の絶縁層と導体層が交互に形成され、その両面にソルダーレジスト層が形成されたものや、コア基板の片面に複数の絶縁層と導体層が交互に形成され、その上にソルダーレジスト層が形成されたものなどが挙げられる。また、コア基板を有しない樹脂製基板でもよい。
また、保持治具は、基板本体の周縁部に沿ってこの周縁部と台板の周縁部を挿入可能な凹溝を有し、基板本体を台板に保持できるものであれば、いずれの形態とすることもできる。例えば、後述するように、内部の対向する側面がいずれも平面をなしている凹溝を有する保持治具が挙げられる。また、周縁部を固定する板バネ等の弾性体を凹溝内部に有する保持治具であってもよい。
また、保持治具により保持する周縁部は、周縁部全体である必要はなく、周縁部の一部であっても良い。周縁部の一部のみを保持することによっても、加熱時に基板本体に反りが生じるのを抑制することができるからである。
また、台板は、基板本体を載置することができるものであれば、いずれも材質からなるものでも良く、例えば、ステンレスやアルミニウム合金、マグネシウム合金、チタンなどの金属板や、セラミックからなるセラミック板、耐熱性樹脂からなる樹脂板などが挙げられる。
【0009】
さらに、上記の樹脂製基板の製造方法であって、前記保持治具の凹溝は、凹溝内の対向する内側面がいずれも平面をなしている樹脂製基板の製造方法とすると良い。
【0010】
本発明によれば、保持治具の凹溝は、凹溝内の対向する内側面がいずれも平面をなしている。このため、基板本体の加熱したときに、この平面が基板本体の変形を抑えるので、樹脂製基板に生じる反りを抑制することができる。しかも、凹溝の構造が簡単であるので、その加工や形成が容易である。
【0011】
さらに、上記のいずれかに記載の樹脂製基板の製造方法であって、前記基板本体は、前記製品部のうち前記基板裏面に接続パッドを有する樹脂製基板の製造方法とすると良い。
【0012】
前述したように、基板裏面に接続パッドがある場合には、樹脂製基板が変形すると、接続パッドのコポラナリティも悪化するので、接続パッドをマザーボードなど他の基板の端子に接続したときに、これらの間で接続不良が生じやすくなる。
従って、このような接続パッドを有する場合に、特に、上述の発明を適用して樹脂製基板の反りを抑制するのが有効である。
【0013】
さらに、上記のいずれかに記載の樹脂製基板の製造方法であって、前記製品部は、複数の小基板が直接または枠部を介して連結した連結製品部である樹脂製基板の製造方法とすると良い。
【0014】
本発明によれば、基板本体の製品部は、複数の小基板が直接または枠部を介して連結した連結製品部である。このような樹脂製基板は、製品部が1つの基板からなるものよりも、その大きさが大きい。このため、加熱時に基板本体に生じる反りも大きくなり、ハンダバンプや接続パッドのコポラナリティが特に悪くなる。
従って、このような連結製品部を有する場合に、特に、上述の発明を適用して樹脂製基板の反りを抑制するの有効である。
【0015】
さらに、上記のいずれかに記載の樹脂製基板の製造方法であって、前記基板本体は、平面視略矩形状をなし、前記ハンダバンプ形成工程は、上記基板本体の周縁部のうち4辺とこれら4辺に対応した上記台板の周縁部の4辺とをそれぞれ前記保持治具の凹溝に一緒に挿入した状態で、前記ハンダペーストが載置された上記基板本体を加熱する樹脂製基板の製造方法とすると良い。
【0016】
本発明では、基板本体が平面視略矩形状をなし、基板本体の周縁部のうち4辺とこれら4辺に対応した台板の周縁部の4辺をそれぞれ保持治具の凹溝に挿入する。このように4辺全部について保持治具で保持すれば、樹脂製基板に生じる反りを効果的に抑制することができる。
【0017】
さらに、上記のいずれかに記載の樹脂製基板の製造方法であって、前記台板は、その主面と裏面との間を貫通する貫通孔を、前記基板本体を載置したとき前記製品部と対応する位置に有する樹脂製基板の製造方法とすると良い。
【0018】
本発明によれば、台板には、基板本体を載置したとき製品部と対応する位置に貫通孔が形成されている。このような貫通孔があれば、加熱時に、台板側からも基板本体に熱を伝えることができ、基板本体を効率的に加熱することができる。また、基板本体にかかる温度をより均一にすることができる。
【0019】
さらに、上記の樹脂製基板の製造方法であって、前記貫通孔は、前記基板本体を前記台板に載置したときに、前記ハンダバンプが多数形成されるバンプ領域を厚さ方向に投影したバンプ投影領域が孔内に位置するように形成されている樹脂製基板の製造方法とすると良い。
【0020】
本発明によれば、貫通孔は、基板本体を台板に載置したときに、ハンダバンプが多数形成されるバンプ領域を厚さ方向に投影したバンプ投影領域が孔内に位置するように形成されている。このような貫通孔があれば、加熱時に、台板側からも基板本体のバンプ投影領域に効率よく熱を伝えることができる。従って、効率よくハンダを溶解することができる。
【0021】
さらに、上記のいずれかに記載の樹脂製基板の製造方法であって、前記台板は、その主面と裏面を反転させても同形状となる形状とされ、前記ハンダバンプ形成工程を複数回行うにあたり、ハンダバンプ形成工程を所定回数経る毎に、その主面と裏面を交互に入れ替える樹脂製基板の製造方法とすると良い。
【0022】
本発明によれば、台板は、その主面と裏面を反転させても同形状となる形状とされている。そして、ハンダバンプ形成工程を複数回行うにあたり、この工程を所定回数経る毎に、その主面と裏面を交互に入れ替える。
このようにして製造すれば、複数回の使用で台板自身に反り等の変形が生じるのを抑制することができる。従って、台板の耐久性を向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る樹脂製基板101について、図1に簡略化した斜視図を示す。また、樹脂製基板101を構成する小基板117について、図2に基板主面112側から見た簡略化した斜視図を、図3に基板裏面113側から見た簡略化した斜視図を示す。
【0024】
この樹脂製基板101は、ICチップなどの電子部品が搭載される基板主面112と、マザーボードなどの他の基板が接続される基板裏面113を有する基板本体111を備える。基板本体111は、約400mm×約400mm×約1mmの平面視略矩形の略板形状である。基板本体111は、その中央部に後に製品として用いる製品部115を有し、この製品部115の周縁に周縁部121を有する。このうち製品部115は、10×10=100個(図中では簡略化して16個)の小基板117が枠部119を介して連結した連結製品部とされている。各小基板117は、約35mm×約35mm×約1mmの平面視略矩形状の略板形状である。製品部115の基板主面112、具体的には、各小基板117の中央部の基板主面112には、それぞれ多数のハンダバンプ123が略格子状に形成されている(図2参照)。一方、製品部115の基板裏面113、具体的には、各小基板117の基板裏面113の全面には、それぞれ多数の接続パッド125が略格子状に形成されている(図3参照)。また、各小基板117は、エポキシ樹脂等からなる複数の絶縁層と、配線層等の複数の導体層とが交互に積層され、絶縁層には、導体層同士を接続するビア導体やスルーホール導体が多数形成されている。
この樹脂製基板101は、反りが小さく、ハンダバンプ123も接続パッド125もコポラナリティに優れている。
【0025】
次いで、この樹脂製基板101の製造方法について説明する。
まず、フォトリソグラフィ技術等、公知の手法により基板本体110を製造する。
またその一方で、図4及び図5に示すように、基板本体111を載置する台板DTを用意する。なお、図4は台板DTの簡略化した斜視図を、図5は台板DTの部分断面図を示す。この台板DTは、ステンレスからなり、その外形が約400mm×約400mm×約3mmである。即ち、基板本体111と外縁形状が同じである。台板DTには、基板本体111の小基板117と同数(100個(図中では簡略化して16個))の貫通孔DTHが、基板本体111を載置したときに製品部115と対応する位置(中央部)に設けられている。具体的には、各貫通孔DTHは、約32mm×約32mmの平面視略矩形状であり、基板本体111を載置したときに小基板117と対応する位置であって、ハンダバンプ123が多数形成されるバンプ領域を厚さ方向に投影したバンプ投影領域が孔内に位置するように形成されている。貫通孔DTHを形成する枠部DTWは、台板DTの内部よりも主面DT2側と裏面DT3側が細くなる段付の形状とされている。枠部DTWの強度を確保する一方、基板本体111を載置したときに、基板本体111の製品部115との接触面積を小さし、リフロー時の熱効率を良くするためである。また、台板DTは、主面DT2と裏面DT3と反転させても同形状となる形状とされている。なお、上記貫通孔DTHは、平面視円形状としてもよい。
【0026】
またさらに、基板本体111を台板DTに保持する保持治具HJを4個用意する(図7参照)。この保持治具HJは、ステンレスからなる厚さ約1mmの金属板をコ字状に加工したものである。従って、対向する内側面がいずれも平面をなした凹溝HJMを有する。保持治具HJの外形は、幅が約6.5mm、奥行きが約10mm、長さが約380mmである。また、凹溝HJMは、幅が約4.5mm、深さが約9mmである。なお、保持治具HJは、アルミニウム合金やマグネシウム合金、耐熱性樹脂等からなるものを使用してもよい。
【0027】
次に、ハンダバンプ形成工程において、基板主面112の所定の位置にハンダバンプ123を形成する。
具体的には、まず、所定パターンの印刷マスクを用いて、基板主面112の所定の位置にハンダペースト(図示しない)を印刷する。
次に、図6に示すように、基板本体111を台板DTに位置合わせをして載置する。基板本体111と台板DTは平面視同形状であるので、重ね合わせた状態で端面(側面)は略平面となる。その際、基板本体111は、台板DTの主面DT2側に載置しても裏面DT3側に載置しても良い。主面DT2と裏面DT3を反転させても同形状であるからである。但し、同一面上にのみ載置して繰り返し使用すると、台板DTに反り等の変形が生じることがあるので、例えば、1回使用する毎に主面DT2と裏面DT3を変えて使用するのが好ましい。
【0028】
次に、図7に示すように、基板本体111の周縁部121と台板DTの周縁部DTSを保持治具HJの凹溝HJMに一緒に挿入する。具体的には、これらの周縁部121及び周縁部DTSのうち4辺をそれぞれ保持治具HJの凹溝HJMに一緒に挿入する。
その後、図8に示すように、基板本体111を、所定の間隔をあけて2列に並べられた搬送チェーン(支持部材)SJに載せて搬送する。具体的には、基板本体111を上側にし、保持治具HJを付けた基板本体111及び台板DTを、搬送チェーンSJの突起部に架設しつつ搬送する。そして、この状態のまま基板本体111をリフロー炉RFに入れ、加熱してハンダを溶解する。その後は、加熱を停止してハンダを放冷し固化する。そうすると、基板主面112の所定の位置にハンダバンプ123が形成される。
【0029】
この工程において、リフロー炉RFで加熱された基板本体111は、その周縁部121が上側に向くように変形しようとする。しかし、基板本体111の周縁部121の4辺が保持治具HJにより台板DTに保持されているので、基板本体111に生じる反りが抑制される。従って、ハンダバンプ123が形成された樹脂製基板101にも、ほとんど反りが生じない。その結果、ハンダバンプ123のコポラナリティが良好となる。また、接続パッド125のコポラナリティも良好となる。
このようにして、樹脂製基板101が完成する。
【0030】
以上で説明したように、ハンダバンプ形成工程では、基板本体111の周縁部121に沿ってこの周縁部121と台板DTの周縁部DTSを挿入可能な凹溝HJMを有し、基板本体111を台板DTに保持する保持治具HJを用いて、基板本体111の周縁部121と台板DTの周縁部DTSを保持治具HJの凹溝HJMに挿入した状態で、ハンダペーストが載置された基板本体111を加熱する。そして、ハンダを溶解し、ハンダバンプ123を形成する。
このようにして樹脂製基板101を製造すれば、基板本体111を加熱したときに、基板本体111は変形しようとするが、保持治具HJにより周縁部121が保持されているので、基板本体111に反りが生じにくい。このため、反りが小さく、ハンダバンプ123のコポラナリティが良好な樹脂製基板101を製造することができる。従って、樹脂製基板101(小基板117)にICチップなどの電子部品を搭載したときに、ハンダバンプ123と電子部品の端子との接続信頼性を向上させることができる。また、保持治具HJの凹溝HJMには、基板本体111の周縁部121を挿入しているので、保持治具HJが製品部115に当接して製品部115に悪影響を及ぼすことはない。
【0031】
さらに、本実施形態では、保持治具HJの凹溝HJMは、凹溝HJM内の対向する内側面がいずれも平面をなしている。このため、基板本体111の加熱したときに、この平面が基板本体111の変形を抑えるので、反りの小さい樹脂製基板101を製造することができる。しかも、凹溝HJMが簡単な構造で、保持治具HJ全体としても簡単な構造であるので、その加工や形成が容易である。
また、本実施形態では、基板裏面113に接続パッド125があるので、樹脂製基板101が変形すると、接続パッド125のコポラナリティも悪化し、接続パッド125をマザーボードなど他の基板の端子に接続したときに、これらの間で接続不良が生じやすくなる。従って、上述のようにして樹脂製基板101の反りを抑制するのが、特に有効である。
【0032】
また、本実施形態では、基板本体111の製品部115は、多数の小基板117が枠部119を介して連結した連結製品部であり、樹脂製基板101の大きさが大きいので、樹脂製基板101に大きな反りが生じやすく、外部の端子とハンダバンプ123や接続パッド125との間で接続不良がより生じやすい。従って、上述のようにして樹脂製基板101の反りを抑制するのが、特に有効である。
また、本実施形態では、基板本体111の周縁部121と台板DTの周縁部DTSのうち4辺全部をそれぞれ保持治具HJの凹溝HJMに挿入し、4辺全部について保持治具HJで保持するので、樹脂製基板101に生じる反りをより効果的に抑制することができる。
【0033】
また、本実施形態では、台板DTには、基板本体111を載置したとき製品部115と対応する位置に貫通孔DTHが形成されているので、加熱時に、台板DT側からも基板本体111に熱を伝えることができ、基板本体111を効率的に加熱することができる。また、基板本体111にかかる温度をより均一にすることができる。
また、本実施形態では、貫通孔DTHは、基板本体111を台板DTに載置したときに、ハンダバンプ123が多数形成されるバンプ領域を厚さ方向に投影したバンプ投影領域が孔内に位置するように形成されている。従って、台板DT側からも基板本体111のバンプ投影領域に効率よく熱を伝えることができ、効率よくハンダを溶解することができる。
【0034】
また、本実施形態では、台板DTは、その主面DT2と裏面DT3を反転させても同形状となる形状とされている。そして、ハンダバンプ形成工程を複数回行うにあたり、例えば、この工程を1回行う毎に、その主面DT2と裏面DT3を交互に入れ替えて使用する。このため、台板DT自身に反り等の変形が生じるのを抑制することができ、台板DTの耐久性を向上させることができる。
【0035】
(調査結果)
本発明を適用することにより、樹脂製基板101の反りがどのようになるか、また、接続パッド125のコポラナリティがどのようになるか、調査した。
比較形態として、保持治具HJは付けないで、基板本体111を台板DTに載置しただけの状態で、ハンダバンプ形成工程を行って、上記の樹脂製基板101を製造した。
そして、本実施形態の製造方法で製造された樹脂製基板101と、比較形態の製造方法で製造された樹脂製基板101について、それぞれ反りと接続パッド125のコポラナリティについて測定した。
【0036】
その結果、樹脂製基板101の反りは、比較形態が平均36.4μmであったのに対し、本実施形態では平均26.7μmまで抑制されていた。また、接続パッド125のコポラナリティは、比較形態が平均65.5μmであったのに対し、本実施形態では平均28.3μmまで抑制されていた。
このことから、本発明を適用することにより、樹脂製基板101の反りが抑制され、また、接続パッド125等のコポラナリティが向上することが判る。
【0037】
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、基板本体111の製品部115は、多数の小基板117が枠部119を介して連結しているが、枠部119を設けず、直接、小基板117同士を連結させてもよい。このような樹脂製基板も、その大きさが大きくなるため、ハンダバンプ形成工程で大きな反りが生じやすく、その結果、ハンダバンプ123や接続パッド125と外部の端子との接続不良が生じやすい。従って、上述したようにして樹脂製基板の反りを抑制するのが、特に有効である。
【0038】
また、上記実施形態では、ステンレス製の金属板を例示したが、アルミニウム合金やマグネシウム合金製としても良い。このような軽い金属を使用すれば、ハンダバンプ形成工程における取り扱いが容易になる。
また、上記実施形態では、基板本体111の基板裏面113を台板DT側に向けて、基板本体111を台板DTに載置しているが、本実施形態の台板DTのように、バンプ投影領域が孔内に位置する貫通孔DTHを有する場合には、基板主面112を台板DTに向けて、基板本体111を台板DTに載置することもできる。
【0039】
なお、本発明の範囲外となるが、保持治具HJの凹溝HJMの幅が、基板本体111と台板DTを合わせた厚さに比べて極端に広い場合には、ステンレスやアルミニウム合金、マグネシウム合金、耐熱性樹脂等からなるスペーサー(平板)を挟んで基板本体111の周縁部121と台板DTの周縁部DTSを保持するとよい。このような形態をとっても、樹脂製基板101に生じる反りを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る樹脂製基板の簡略化した斜視図である。
【図2】 実施形態に係る樹脂製基板を構成する小基板の基板主面側から見た簡略化した斜視図である。
【図3】 実施形態に係る樹脂製基板を構成する小基板の基板裏面側から見た簡略化した斜視図である。
【図4】 実施形態に係る樹脂製基板の製造方法に関し、台板の簡略化した斜視図である。
【図5】 実施形態に係る樹脂製基板の製造方法に関し、台板の部分断面図である。
【図6】 実施形態に係る樹脂製基板の製造方法に関し、台板に基板本体を載置した様子を示す説明図である。
【図7】 実施形態に係る樹脂製基板の製造方法に関し、基板本体及び台板に保持治具を付けた状態を示す説明図である。
【図8】 実施形態に係る樹脂製基板の製造方法に関し、保持治具を付けた基板本体及び台板をリフロー炉に入れる様子を示す説明図である。
【図9】 従来形態に係る樹脂製基板の簡略化した斜視図である。
【図10】 従来形態に係る樹脂製基板の製造方法に関し、基板本体をリフロー炉に入れる様子を示す説明図である。
【図11】 従来形態に係る樹脂製基板の製造方法に関し、製造後の樹脂製基板の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
101 樹脂製基板
111 基板本体
112 基板主面
113 基板裏面
115 製品部
117 小基板
119 枠部
121 周縁部
123 ハンダバンプ
125 接続パッド
DT 台板
DT2 (台板の)主面
DT3 (台板の)裏面
DTS (台板の)周縁部
DTH 貫通孔
HJ 保持治具
HJM 凹溝
SJ 支持部材

Claims (8)

  1. 基板主面と基板裏面を有し略板形状をなす樹脂製の基板本体であって、中央に位置し後に製品として用いる製品部と、この製品部の周縁に位置する周縁部とを備える基板本体と、
    上記製品部のうち上記基板主面に形成されたハンダバンプと、
    を備える樹脂製基板の製造方法であって、
    上記基板主面にハンダペーストが載置された上記基板本体を加熱してハンダを溶解し、上記ハンダバンプを形成する工程であって、
    上記基板本体を載置する台板であって、上記基板本体と同じ外縁形状を有する台板と、
    上記基板本体を上記台板に載置した状態で、上記基板本体の周縁部に沿ってこの周縁部と上記台板の周縁部とを一緒に挿入可能な凹溝を有し、上記基板本体を上記台板に保持させる保持治具と、
    を用いて、
    上記基板本体を上記台板に載置し、上記基板本体の周縁部と上記台板の周縁部について、これらのみを上記保持治具の凹溝に一緒に挿入した状態で、上記ハンダペーストが載置された上記基板本体を加熱するハンダバンプ形成工程
    を備える樹脂製基板の製造方法。
  2. 請求項1に記載の樹脂製基板の製造方法であって、
    前記保持治具の凹溝は、凹溝内の対向する内側面がいずれも平面をなしている樹脂製基板の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の樹脂製基板の製造方法であって、
    前記基板本体は、前記製品部のうち前記基板裏面に接続パッドを有する
    樹脂製基板の製造方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の樹脂製基板の製造方法であって、
    前記製品部は、複数の小基板が直接または枠部を介して連結した連結製品部である
    樹脂製基板の製造方法。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の樹脂製基板の製造方法であって、
    前記基板本体は、平面視略矩形状をなし、
    前記ハンダバンプ形成工程は、上記基板本体の周縁部のうち4辺とこれら4辺に対応した上記台板の周縁部の4辺とをそれぞれ前記保持治具の凹溝に一緒に挿入した状態で、前記ハンダペーストが載置された上記基板本体を加熱する
    樹脂製基板の製造方法。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の樹脂製基板の製造方法であって、
    前記台板は、その主面と裏面との間を貫通する貫通孔を、前記基板本体を載置したとき前記製品部と対応する位置に有する
    樹脂製基板の製造方法。
  7. 請求項6に記載の樹脂製基板の製造方法であって、
    前記貫通孔は、前記基板本体を前記台板に載置したときに、前記ハンダバンプが多数形成されるバンプ領域を厚さ方向に投影したバンプ投影領域が孔内に位置するように形成されている
    樹脂製基板の製造方法。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の樹脂製基板の製造方法であって、
    前記台板は、その主面と裏面を反転させても同形状となる形状とされ、
    前記ハンダバンプ形成工程を複数回行うにあたり、ハンダバンプ形成工程を所定回数経る毎に、その主面と裏面を交互に入れ替える
    樹脂製基板の製造方法。
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