JP3878318B2 - 自動二輪車用タイヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、横剛性を向上でき、特に呼称偏平率を70%以上とした大型自動二輪車用のタイヤとして好適な自動二輪車用タイヤに関する。
【0002】
【従来の技術、および発明が解決しようとする課題】
近年、高速道路網の整備化、車両の高速化、高性能化に伴い、自動二輪車用タイヤにあっても、高速走行性能等に優れるラジアル構造のもが広く採用されている。
【0003】
この構造のものは、カーカスコードがラジアル配列するが故に、横剛性を充分に確保できないという問題があり、従来、車両重量が比較的軽い中型車両、およびスポーツモデル等の車両に対しては、タイヤ偏平率を大巾に減じ、柔軟なサイドウォール部の領域を減少させることによって剛性不足を補っていた。
【0004】
しかし、呼称偏平率が70%以上のタイヤ、特に排気量が1000ccを越えるような大型車両に用いられるタイヤでは、横剛性の不足から車両を充分に支えることができず、低速域からふらつきが発生するなど操縦安定性を損ねていた。なお横剛性を高めるために、硬質のビードエーペックスゴムをトレッド端近傍まで立上げる等の手段も採用されているが、充分な効果を得るに至っていない。
【0005】
そこで本発明は、カーカスとベルト層との中間のコード角度を有する補強層をサイドウォール部間に架け渡すことを基本として、呼称偏平率が70%以上のタイヤにおいても、横剛性を効果的に向上でき操縦安定性を向上しうる自動二輪車用タイヤの提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の自動二輪車用タイヤは、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るプライ本体とこのプライ本体に連なり前記ビードコアをタイヤ軸方向内側から外側に巻上げられるプライ巻上げ部とを有する内、外の2枚のカーカスプライからなるカーカス、このカーカスの外側かつトレッド部に配されるベルト層、及び前記プライ本体とプライ巻上げ部との間を、ビードコアから半径方向外方にのびるビードエーペックスゴムとを具え、前記カーカスプライのカーカスコードのタイヤ周方向に対するコード角度を70〜90度とし、前記ベルト層のベルトコードのタイヤ周方向に対するコード角度を30度以下とする自動二輪車用タイヤであって、
内、外のカーカスプライは、プライ巻上げ部がトレッド端TE近傍まで立ち上がるハイターンアップ構造であり、
かつ内のカーカスプライのプライ巻上げ部の半径方向外端を、外のカーカスプライのプライ巻上げ部の半径方向の外端よりも高所とし、
しかも前記内、外のカーカスプライのプライ巻上げ部の半径方向の外端は、前記ビードエーペックスゴムの高さよりも大とするとともに、
前記カーカスとベルト層との間に、一方のサイドウォール部から他方のサイドウォール部までのびかつ補強コードを前記カーカスのコード角度より小かつベルト層のコード角度より大である40〜60度のコード角度で補強コードを配列した1枚の補強層を設け、
この補強層の半径方向内端は、前記外のカーカスプライの前記プライ巻上げ部の半径方向外端よりも下方かつ前記ビードコアの半径方向外縁よりも上方で途切れ、その半径方向内端のビードベースラインからの高さを40mm以下とするとともに、
前記補強層は、外のカーカスプライのプライ本体部に隣接して前記ビードエーペックスとの間を前記ビードエーペックス上端を越えてのびていることにより、前記補強層は前記内、外のカーカスプライのプライ巻上げ部のいずれとも重複する重複部分をビードエーペックスゴム上方に有することを特徴としている。
【0007】
また請求項2に係る発明は、前記ベルト層が、略0度のコード角度を有して螺旋状に巻回した1枚のベルトプライから形成されることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図示例とともに説明する。
図1において、自動二輪車用ラジアルタイヤ1(以下タイヤ1という)は、トレッド部2と、その両端から半径方向内方にのびるサイドウォール部3と、各サイドウォール部3の半径方向内方端に位置するビード部4とを具え、本例では、タイヤサイズが160/80R17とした大型自動二輪車の後輪用タイヤとして形成される場合を例示している。
【0009】
又前記タイヤ1は、前記ビード部4、4間に架け渡されるカーカス6と、その外側かつトレッド部2に配されるベルト層7との間に、補強層12を設けている。
【0010】
なお前記トレッド部2は、タイヤ赤道COからトレッド端TEに向かって小さな曲率半径を有して凸円弧状に湾曲してのびる。このときのトレッド赤道点TCからトレッド端TEまでの高さHと、タイヤ赤道COからトレッド端TEまでの巾Lと比であるキャンバー量H/Lは、0.4〜0.6程度であって、これにより大きなバンク角での旋回走行を可能としている。
【0011】
又前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して70〜90度のコード角度で配列した内、外2枚のカーカスプライ6A、6Bからなり、前記カーカスコードとして、ナイロン、レーヨン、ポリエステル等の有機繊維コードが用いられる。
【0012】
各カーカスプライ6A、6Bは、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビードコア5に至るプライ本体9A、9Bの両端に、前記ビードコア5の廻りでタイヤの内側から外側に巻上げられるプライ巻上げ部10A、10Bを有する。このプライ本体9とプライ巻上げ部10との間には、ビードコア5から半径方向外方にのびるビードエーペックスゴム8が充填される。このビードエーペックスゴム8の半径方向外端のビードベースライン11からのビードエーペック高さHBは、特に規制されないが、横剛性の観点から、前記トレッド端TEのビードベースライン11からの高さHTの0.5倍以上とするのがよい。
【0013】
又前記プライ巻上げ部10A、10Bは、双方がトレッド端TE近傍まで立ち上がるハイターンアップの巻上げ構造をなす。
【0014】
又前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ周方向に対して30度以下のコード角度で配列した1枚以上のベルトプライ、本例では略0度のコード角度を有して螺旋状に巻回した1枚のベルトプライ7Aから形成される。ベルトコードとしては、ナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳香族ポリアミド等の有機繊維コード、特に高モジュラスの芳香族ポリアミド繊維コードが好適に使用できる。
【0015】
なおベルト層7としては、ベルトコードを10〜30度のコード角度で傾斜配列させたベルトプライで形成することもできる。このときには、通常2枚のプライが用いられ、各ベルトコードをプライ間相互で交差させる。
【0016】
次に前記補強層12は、前記カーカス6とベルト層7との間を通って、一方のサイドウォール部3から他方のサイドウォール部3にのびる1枚の補強プライ12Aから形成される。
【0017】
この補強プライ12Aは、ナイロン、レーヨン、ポリエステル等の有機繊維の補強コードを、カーカスのコード角度より小かつベルト層のコード角度より大きいコード角度を有して配列している。又前記補強プライ12Aは、カーカス6のプライ本体9Bに隣接してのび、本例では、その半径方向内端12AEは、前記プライ巻上げ部10A、10Bの半径方向外端よりも下方かつ前記ビードコア5の半径方向外縁5Eよりも上方で終端している。従って、該補強プライ12Aは、前記プライ巻上げ部10A、10Bの双方と重複する重複部分13を有している。さらに詳しくは、この補強層12の半径方向内端12AEは、前記外のカーカスプライ6Bのプライ巻上げ部10Bの半径方向外端よりも下方かつ前記ビードコアの半径方向外縁よりも上方で途切れ、従って、補強層12は、外のカーカスプライ6Bのプライ本体部10Bに隣接して前記ビードエーペックスゴム8との間を、ビードエーペックスゴム8上端を越えてのびていることとなることにより、前記補強層は前記内、外のカーカスプライのプライ巻上げ部のいずれとも重複する重複部分をビードエーペックスゴム上方に有することとなる。
【0018】
このような補強層12は、補強コードとカーカスコードとの間でコードが互いに交差するトライアングル構造を形成し、剛性が特に不足するショルダー部分を含むサイドウォール部3、3間を補強するため、タイヤの横剛性を効果的に向上できる。
【0019】
なお横剛性を確実に高めるために、前述の如く、補強プライ12Aは、前記プライ巻上げ部10A、10Bの双方と重複させ、その内端12AE近傍を拘束する。これにより横剛性の向上効果、タイヤ製造上のバラツキにより、タイヤ周方向に沿って剛性バラツキを招くなどユニフォミティーを損ねかつ耐久性を低下させるのを防止する。そのために、特に前記内端12AEのビードベースライン11からの高さH1を40mm以下とするのがよい」
【0020】
又補強プライ12Aのコード角度は、40〜60度の範囲とするのが好ましく、60度を越えると、横剛性の向上効果が充分に達成できなくなる。又40度未満では、ラジアルタイヤの製造工程において、カーカス6に補強層12を貼付けたグリーンカバーを膨らます際、グリーンカバーの剛性が上がりすぎ、精度良く膨らなくなるとともに、補強層12のコード角度が不均一に変化しかつこれに原因して必要な補強層12の巾が得られなくなるなど、ユニフォミティーの低下を招く。
【0021】
又横剛性をより効果的に、かつカーカスとのバランス良く高めるためには、補強コードを、カーカスコードと等しい材質、太さ、及びコード密度(打ち込み本数)とすることが好ましい。
【0022】
なお本願のタイヤは、中型車両用およびスポーツモデルの車両用として、採用することができるが、特に呼称偏平率が70%以上のタイヤにおいて効果を顕著に発揮できる。
【0023】
【実施例】
タイヤサイズが160/80R17でありかつ図1に示す基本構成を有するタイヤを、表1の仕様で試作するとともに、各試供タイヤにおけるタイヤの横剛性、走行性能(タイヤ剛性感、ふらつき、直進安定性、旋回安定性)を比較し、その結果を表1に記載した。
【0024】
・横剛性:
試供タイヤの横バネ定数を、リム(16×MT3.50)、内圧(225kpa)、荷重(259kg)の条件のもとで測定するとともに、キャンバー角が0度,20度,30度,40度の時の縦バネ定数を測定した。
【0025】
・走行性能
試供タイヤを、リム(16×MT3.50)、内圧(280kpa)のもとで1500cc(4サイクル)の大型自動二輪車の後輪に装着し、乾燥舗装路面を実車走行したときの、ライダーの官能評価により5点法で採点した。数値が大きいほど良好である。なお前輪に装着したタイヤの仕様を表2に示す・
【0026】
【表1】
Figure 0003878318
【0027】
【表2】
Figure 0003878318
【0028】
表1に示すように、実施例のタイヤは、縦剛性の増加を抑制しながら、横剛性を大巾に向上でき、操縦安定性が著しく向上されて入りのが確認できる。
【0029】
【発明の効果】
本発明の自動二輪車用タイヤは、叙上の如く構成しているため、横剛性を効果的に向上でき、操縦安定性を大巾に向上しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のタイヤの断面図である。
【符号の説明】
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6A、6B カーカスプライ
7 ベルト層
9、9A、9B プライ本体
10、10A、10B プライ巻上げ部
12 補強層
12AE 補強層の半径方向内端

Claims (2)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るプライ本体とこのプライ本体に連なり前記ビードコアをタイヤ軸方向内側から外側に巻上げられるプライ巻上げ部とを有する内、外の2枚のカーカスプライからなるカーカス、このカーカスの外側かつトレッド部に配されるベルト層、及び前記プライ本体とプライ巻上げ部との間を、ビードコアから半径方向外方にのびるビードエーペックスゴムとを具え、前記カーカスプライのカーカスコードのタイヤ周方向に対するコード角度を70〜90度とし、前記ベルト層のベルトコードのタイヤ周方向に対するコード角度を30度以下とする自動二輪車用タイヤであって、
    内、外のカーカスプライは、プライ巻上げ部がトレッド端TE近傍まで立ち上がるハイターンアップ構造であり、
    かつ内のカーカスプライのプライ巻上げ部の半径方向外端を、外のカーカスプライのプライ巻上げ部の半径方向の外端よりも高所とし、
    しかも前記内、外のカーカスプライのプライ巻上げ部の半径方向の外端は、前記ビードエーペックスゴムの高さよりも大とするとともに、
    前記カーカスとベルト層との間に、一方のサイドウォール部から他方のサイドウォール部までのびかつ補強コードを前記カーカスのコード角度より小かつベルト層のコード角度より大である40〜60度のコード角度で補強コードを配列した1枚の補強層を設け、
    この補強層の半径方向内端は、前記外のカーカスプライの前記プライ巻上げ部の半径方向外端よりも下方かつ前記ビードコアの半径方向外縁よりも上方で途切れ、その半径方向内端のビードベースラインからの高さを40mm以下とするとともに、
    前記補強層は、外のカーカスプライのプライ本体部に隣接して前記ビードエーペックスとの間を前記ビードエーペックス上端を越えてのびていることにより、前記補強層は前記内、外のカーカスプライのプライ巻上げ部のいずれとも重複する重複部分をビードエーペックスゴム上方に有することを特徴とする自動二輪車用タイヤ。
  2. 前記ベルト層7は、略0度のコード角度を有して螺旋状に巻回した1枚のベルトプライから形成されることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車用タイヤ。
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