JP3876183B2 - 養生カバー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート打設後の布基礎を養生するための養生カバーに関する。
【0002】
【背景技術】
各種建築物の荷重を受ける基礎は、建築物の強度や耐久性に関わるものであり、基礎打設工程は、建造工程の中でも重要な工程の一つである。このような基礎としては、独立基礎、複合基礎、布基礎等の種々の様式がある。
このうち、布基礎は、現場において、根切穴を形成しこの根切穴に型枠を設置するとともに、型枠内にコンクリートを打設した後、自然養生を行ってコンクリートを硬化させ、硬化後に型枠を外すことにより、布基礎を構築している。
しかし、打設されたコンクリートの表面は、その中に含まれる水分が、直射日光、風等により乾燥するためひび割れしやすい。特に、強い直射日光を受ける夏期には乾燥が激しくなり、ひび割れしやすく、亀裂が入り、強度が大幅に低下するという問題がある。また、冬季には、凍結によるひび割れが生じ、強度が大幅に低下するという問題がある。
そこで、基礎全体を、例えば1枚の長方形の養生シートで覆ってコンクリートを密閉し、直射日光や風等からの影響を受けないようにして自然養生することが行われている(特開平3−151462号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の基礎全体を長方形の養生シートで覆う方法では、基礎全体を覆う大きさとなっているため、重い上にかさばって使いにくい。また、直線部分を覆うことは支障なく行えるが、基礎のコーナ部を覆う場合には、コーナ部の形状に沿ってシートを折り曲げながら覆わなければならない。この場合、下側に垂れ下がった部分によった皺を直しながらの作業となるため、養生シート取り付けの作業効率が悪いという問題がある。また、養生シートは、基礎全体を覆っているため、風にあおられやすく、その際の大きな音が騒音として周囲に影響を与えるという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、直射日光や風等による急激な乾燥を防止することができるとともに、作業効率が向上する養生カバーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、図面を参照して説明すると、図3に示すように、コンクリート打設後の布基礎10を養生するための養生カバー1であって、前記布基礎10の直線部分11,12の表面を養生する直線カバー2と、前記布基礎10の接合部分13〜15を養生する役物シート3を備え、前記直線カバー2は、合成樹脂から構成されるとともに、前記布基礎10に埋設されたアンカーボルト23に貫通されてこのアンカーボルト23のねじ部分と係合した状態で前記布基礎10の上面を覆うカバー本体部2Aと、このカバー本体部2Aの両側に連続しかつ前記布基礎10両側の型枠20に係合される係合部2Bとを有し、前記役物シート3は、前記布基礎10の少なくとも上面を覆うように配置されていることを特徴とする養生カバーである。
【0006】
このような本発明によれば、布基礎の直線部分を直線カバー、接合部分を役物シートで覆い、布基礎全体を直線カバーと役物シートとで覆ったので、コンクリート表面の、直射日光や風等による急激な乾燥を防止できる。
また、布基礎全体を直線カバーと役物シートとで覆ったので、コンクリート表面の密閉性が高まり、外気温度が高い場合でも乾燥を防止することができ、また、寒冷地でも凍結を防止することができる。
さらに、それぞれ、直線カバーおよび役物シートで所定の位置を覆うようになっているので、一つ一つの部材の重量が1枚の大きなシートに比べて軽い上に、かさばらず、取扱いが容易となり、作業効率が向上する。
また、図7に示すように、前記直線カバー2は、前記布基礎10に埋設されたアンカーボルト23に貫通され、直線カバーの穴部と、アンカーボルトのねじ部分とが係合することにより、抜けにくくなり、これにより、直線カバーの脱落を容易に防止することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、図3に示すように、請求項lに記載の養生カバーにおいて、前記役物シート3は、前記直線カバー2の端部を覆っていることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、直線カバー端部の加工が不要となり、直線カバーをそのまま使用することができるので、施行能率を向上させることができる。また、直線カバー端部は役物シートで覆われているので、直線カバーが風等で飛散するおそれが少ない。さらに、直線カバー端部と役物シートとが重なる部分があるので、その部分では、より乾燥を防止することができる。
【0010】
請求項に記載の発明は、図2に示すように、請求項1または請求項に記載の養生カバーにおいて、前記直線カバー2のカバー本体部2Aの厚さは前記係合部2Bよりも厚く形成され、前記カバー本体部2Aと前記係合部2Bとの接合部分2Cは、前記係合部2Bよりも薄く形成されていることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、カバー本体部を厚くしたので、コンクリートの断熱性をさらに向上させることができる。また、カバー本体部と係合部との接合部分を薄くしたので、直線カバーを型枠に支持させる際、拡げやすくなって、取り付けやすくなり、従って、直線カバーの取り付けの施行性を向上させることができる。
【0011】
請求項に記載の発明は、図5に示すように、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の養生カバーにおいて、前記布基礎10の前記接合部分は、直線部分12同士が交差する十字接合部分14であり、この十字接合部分14を養生する前記役物シート5は、平面部5Aとその両側に設けられる側面部5B、5Cとを有し展開形状がH字状に形成されていることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、平面部を十字接合部分上に載せ、側面部を折り曲げるだけで布基礎の十字接合部の上面および側面を覆えるので、十字接合部分を容易に覆うことができる。
【0012】
請求項に記載の発明は、図6に示すように、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の養生カバーにおいて、前記布基礎10の前記接合部分は、一方の直線部分11側面と他方の直線部分端部12とが接合するT字接合部分15であり、このT字接合部分15を養生する前記役物シート6は、平面部6Aとその一方および他方の側面に設けられる側面部6B,6Cとを有し展開形状がコの字状に形成されていることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、平面部をT字接合部分の上面に載せ、一方の側面部を一方の直線部分の側面に折り曲げるとともに、他方の側面部を他方の直線部分の側面に折り曲げるだけでT字接合部分の布基礎の側面を覆えるので、T字接合部分を容易に覆うことができる。
【0013】
請求項に記載の発明は、図5に示すように、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の養生カバーにおいて、前記直線カバーを覆う平場シート7を備えていることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、基礎の上面を直線カバーと平場シートとで覆っているので、さらに断熱性を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本実施形態の養生カバー1が用いられる布基礎10が示されている。布基礎10は、四角状に配置された各2本ずつの平行な直線部11と、これらの直線部11の内部に十文字状に設けられた内側直線部12とを有して、平面田字状に形成されている。そのため、布基礎10は、曲線部、つまりコーナ部13と、内側直線部12同士が交差する十文字部14と、直線部11と内側直線部12との接合部、つまりT字部15とを有している。
【0015】
布基礎10は、図2に示すように、フーチング部10Aとこのフーチング部10Aの上部に一体的に形成された立ち上がり部10Bとを有して形成されている。立ち上がり部10Bは、型枠20内にコンクリート21を打設することにより形成されている。このような立ち上がり部10Bの天端(上面)には、セメントを基材としたセルフレベリング材22が流し込まれている。
【0016】
前記養生カバー1は、前記直線部11の上面を覆う複数の直線カバー2と、それぞれ前記コーナ部13、十文字部14、およびT字部15を覆う役物シート3とを備えて構成されている。
直線カバー2は、直射日光や、風等によるコンクリート21、セルフレベリング材22の乾燥を防止し、それらのひび割れ、特にセルフレベリング材22のひび割れを防止するものである。また、役物シート3は、直線カバー2を覆うとともに、型枠20の側面を覆い、その側面に直射日光や、風等が当たることによる早期乾燥を防止し、養生不良を防止するものである。
【0017】
直線カバー2は、例えば発泡ウレタン製とされ、型枠20の外側幅寸法とほぼ等しい幅の本体部2Aと、この本体部2Aの両端に当該本体部2Aから曲げられ、かつ、型枠20の側面に係合可能となった係合部2Bとを有して形成されている。カバー本体部2Aの厚さは、係合部2Bの厚さよりも厚く形成されており、また、カバー本体部2Aと係合部2Bとの接合部分である曲がり部分2Cは、係合部2Bよりも薄く形成され、その部分が高密度になっている。
このような直線カバー2は、図1に示すように、予め所定の長さに形成されており、この長さは、建物の基準寸法のM(モジュール)に対応するように設定されており、例えば2Mのものが所定数準備されている。
【0018】
役物シート3は、図3,4に示すように、布基礎10の前記コーナ部13を覆う複数のコーナ役物シート4と、前記十文字部14に被せられる十文字部役物シート5と、前記T字部15に被せられる複数のT字部役物シート6と、前記直線部11および内側直線部12に被せられる平場シートである複数の直線部役物シート7と、を含み構成されている。
【0019】
コーナ役物シート4は、平面視L字状に形成され、コーナ部13に載せられる平面部4Aと、この平面部4Aの両側に垂れ下がり、型枠20の内側、外側の両側面を覆う側面部4Bとを有して形成されている。
十文字部役物シート5は、図5に示すように、展開形状が平面視H字状に形成され、布基礎10の交差する内側直線部12の一方に載せられる平面部5Aと、布基礎10の十文字部14における一方の直線部の両側面に被せられる外側部5B、5Cとを有しており、外側部5B、5Cは、それぞれ、交差する他の内側直線部12を挟み込むように2つに分けられている。
【0020】
T字部役物シート6は、図6に示すように、展開形状が平面視コ字状に形成され、布基礎10の直線部11に載せられる平面部6Aと、型枠20の外側の側面に被せられる外側部6Bと、型枠20の内側の側面に被せられる内側部6Cとを有しており、内側部6Cは、交差する内側直線部12を挟み込むように2つに分けられている。
平場シートである直線部役物シート7は、布基礎10の直線部11および内側直線部12に載せられる平面部7Aと、型枠20の両側面に被せられる側面部7Bとを有して形成され、前記直線カバー2にほぼ対応する長さに形成されている。
【0021】
以上のようなコーナ役物シート4、十文字部役物シート5およびT字部役物シート6は、前記直線カバー11の端部の一部に重なるように載せられ、また、これらの役物シート4,5,6の上に、互いの端部の一部が重なるように、直線部役物シート7が載せられるようになっている。
【0022】
前記直線カバー2のうち、図7に示すように、アンカーボルト23のある位置の直線カバー2は、型枠20に取り付ける際、アンカーボルト23を貫通させ、つまり、突き刺して取り付けられ、これにより、直線カバー2がアンカーボルト23のねじ部に絡まり、型枠20から外れにくくなっているとともに、上面に窪みが形成されにくいので、水等が溜まりにくくなっている。
【0023】
次に、本実施形態の布基礎の施行方法を説明する。
布基礎10の施工に先立って、施工に必要な材料、直線カバー2、役物シート3、アンカーボルトキャップおよび固定用ゴムバンド等の道具を揃えておき、型枠20を設置する。その型枠20内の所定の位置にアンカーボルト23をセットした後、型枠20内にコンクリート21を打設し、次いで、コンクリート21の上面にセルフレベリング材22を流し込む。
【0024】
型枠20内のコンクリート21上面にセルフレベリング材22の流し込みを完了したら、直線カバー2の両側の係合部2Bを開いて型枠20の両側面を挟み込んで型枠20に嵌め込み、図1に示すように、複数の直線カバー2を順次取り付ける。アンカーボルト位置では、アンカーボルト23に直線カバー2を突き刺してから取り付ける。
ここで、直線カバー2の取り付けは、セルフレベリング材22の流し込みを行った位置から順に行うことが好ましい。
【0025】
また、夏場等の直射日光の強い日に施工する際は、セルフレベリング材22の流し込みを、例えば2m程度行った後、すぐに直線カバー2の取り付けを行うことが、セルフレベリング材22のひび割れを防止する上で好ましい。
すべての直線カバー2の取り付けが完了したら、アンカーボルト23にキャップを取り付ける。
【0026】
次いで、図3〜6に示すように、布基礎10の4箇所のコーナ部13に、それぞれコーナ役物シート4を取り付けるとともに、十文字部14に十文字部役物シート5、T字部15にT字部役物シート6をそれぞれ取り付け、引き続き、上記役物シート4〜6上に、互いの端部を例えば10cm程度重ね合わせて直線部役物シート7を取り付け、その後、これらの役物シート4〜7にゴムバンド等を巻き付けて型枠20に固定する。
ゴムバンドによる固定は、各役物シート4〜7の皺を伸ばしながら、ゴムバンドに設けられているS管金具を、セパの爪や、型枠20のフック等に引っ掛けて行う。
布基礎10の養生が終わったら、役物シート3および直線カバー2を順次取り外し、建物の据え付けに備える。
【0027】
このような実施形態によれば、次のような効果がある。
(1) 布基礎10の直線部分11,12を直線カバー2で覆い、十文字部14およびT字部15を、役物シート3を構成する十文字部役物シート5、T字部役物シート6でそれぞれ覆ったので、布基礎10全体が直線カバー2と役物シート3とで覆われたことになり、その結果、布基礎10のコンクリート表面の、直射日光や風等による急激な乾燥を防止できる。
【0028】
(2) 布基礎10全体を直線カバー2と役物シート3とで覆ったので、コンクリート表面の密閉性が高まり、外気温度が高い場合でも乾燥を防止することができ、また、寒冷地でも凍結を防止することができる。
(3) 直線カバー2および役物シート3で所定の位置を覆うようになっているので、一つ一つの部材の重量が1枚の大きなシートに比べて軽い上に、かさばらず、取扱いが容易となり、養生カバー1の取り付けの作業効率が向上する。
【0029】
(4) 役物シート3の一部は、直線カバー2の端部に重なって設けられているので、直線カバー2の端部加工が不要となる。従って、直線カバー2をそのまま使用することができるので、施行能率を向上させることができる。
(5) 直線カバー2の端部は役物シート3の一部で覆われているので、直線カバー2が風等で飛散するおそれが少ない。
【0030】
(6) 直線カバー2の端部と役物シート3の一部とが重なっているので、その重なった部分では、より断熱効果が向上し、より乾燥を防止することができる。
(7) 現場で直線カバー2の長さ調整を行う場合が生じても、直線カバー2が発泡ウレタン製なので、切断加工が容易であり、これにより、施行能率を向上させることができる。
【0031】
(8) アンカーボルト23が設けられた部位での直線カバー2の取り付けは、直線カバー2をアンカーボルト23に突き刺して行われるため、直線カバー2の穴部と、アンカーボルト23のねじ部分とが係合することになって抜けにくくなる。その結果、係合部2Bでの係合と、ねじ部分での係合との2箇所の係合となるので、直線カバー2の脱落を容易に防止することができる。
(9) 直線カバー2は、そのカバー本体部2Aが厚く形成されているので、コンクリート21の断熱性をさらに向上させることができる。
【0032】
(10) 直線カバー2のカバー本体部2Aと係合部2Bとの接合部分2Cを薄くしたので、直線カバー2を型枠20に支持させる際、拡げやすくなって、取り付けやすくなり、従って、直線カバー2取り付けの作業効率を向上させることができる。
(11) 十文字部役物シート5は、平面部5Aとその両側に設けられる側面部5Bとを有し展開形状がH字状に形成されているので、平面部5Aを十字部15上に載せ、側面部5Bを折り曲げるだけで十文字部14の上面および側面を覆えるので、布基礎10の十文字部14を容易に覆うことができる。
【0033】
(12) T字部役物シート6は、平面部6Aとその一方および他方の側面に設けられる側面部6B,6Cとを有し展開形状がコの字状に形成されているので、平面部6AをT字部15の上面に載せ、一方の側面部6Bを一方の直線部11の側面に折り曲げるとともに、他方の側面部6Cを他方の直線部11の反対側側面に折り曲げるだけでT字部15の側面を覆えるので、T字部15を容易に覆うことができる。
【0034】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できるものであれば、次のような変形形態でもよいものである。
例えば、前記実施形態では、直線カバー2の端部が、布基礎10の直線部11上、かつ、コーナ部13、十文字接合部14あるいはT字接合部15の他の直線部11,12の一側面までの長さに形成されているが、これに限らず、コーナ部13では、いずれかの直線部11の端部まで延ばし、十文字接合部14では、交差する直線部12のいずれかを直線カバー2で覆うようにし、T字接合部15では、同じ直線部11,12上でいずれかの直線カバー2を他の直線カバー2に当設するまで延ばしてもよい。この場合、他の直線部11,12との接合箇所では、直線カバー2の一側面を切り欠けばよい。
このようにすれば、布基礎10のセルフレベリング材22のすべての面が直線カバー2で覆われるので、役物シート3で覆うまでの間の乾燥を防止することができる。
【0035】
また、前記実施形態では、直線カバー2は、発泡ウレタン製とされているが、これに限らず、発泡ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニール等、他の合成樹脂製の直線カバーを用いてもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1の発明によれば、布基礎の直線部分を直線カバー、接合部分を役物シートで覆い、布基礎全体を直線カバーと役物シートとで覆ったので、コンクリート表面の、直射日光や風等による急激な乾燥を防止できる。また、布基礎全体を直線カバーと役物シートとで覆ったので、コンクリート表面の密閉性が高まり、外気温度が高い場合でも乾燥を防止することができ、また、寒冷地でも凍結を防止することができる。さらに、それぞれ、直線カバーおよび役物シートで所定の位置を覆うようになっているので、一つ一つの部材の重量が1枚の大きなシートに比べて軽い上に、かさばらず、取扱いが容易となり、作業効率が向上する。また、直線カバーの穴部と、アンカーボルトのねじ部分とが係合することにより、抜けにくくなり、これにより、直線カバーの脱落を容易に防止することができる。
【0037】
請求項2の発明によれば、直線カバー端部の加工が不要となり、直線カバーをそのまま使用することができるので、施行能率を向上させることができる。また、直線カバー端部は役物シートで覆われているので、直線カバーが風等で飛散するおそれが少ない。さらに、直線カバー端部と役物シートとが重なる部分があるので、その部分では、より乾燥を防止することができる。
【0040】
請求項の発明によれば、カバー本体部を厚くしたので、コンクリートの断熱性をさらに向上させることができる。また、カバー本体部と係合部との接合部分を薄くしたので、直線カバーを型枠に支持させる際、拡げやすくなって、取り付けやすくなり、従って、直線カバーの取り付けの施行性を向上させることができる。
【0041】
請求項の発明によれば、平面部を十字接合部分上に載せ、側面部を折り曲げるだけで布基礎の十字接合部の上面および側面を覆えるので、十字接合部分を容易に覆うことができる。
【0042】
請求項の発明によれば、平面部をT字接合部分の上面に載せ、一方の側面部を一方の直線部分の側面に折り曲げるとともに、他方の側面部を他方の直線部分の側面に折り曲げるだけでT字接合部分の布基礎の側面を覆えるので、T字接合部分を容易に覆うことができる。
【0043】
請求項の発明によれば、基礎の上面を直線カバーと平場シートとで覆っているので、さらに断熱性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る養生カバーが設けられる布基礎を示す全体斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿った布基礎の断面図である。
【図3】前記実施形態の布基礎に直線カバーとコーナ部役物シートが設けられた状態を示す全体斜視図である。
【図4】前記実施形態の布基礎にすべての役物シートが設けられた状態を示す全体平面図である。
【図5】前記実施形態の布基礎の十文字部における直線カバーと役物シートとを示す分解斜視図である。
【図6】前記実施形態の布基礎のT字部における直線カバーと役物シートとを示す分解斜視図である。
【図7】前記実施形態の布基礎のアンカーボルトと直線カバーとの関係を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 養生カバー
2 直線カバー
3 役物シート
4 役物シートを構成するコーナ部シート
5 役物シートを構成する十文字部シート
6 役物シートを構成するT字部シート
7 役物シートを構成する直線部シート(平場シート)
10 布基礎
11 直線部
12 内側直線部
13 布基礎のコーナ部
14 布基礎の十文字部
15 布基礎のT字部
20 型枠
21 コンクリート
22 セルフレベリング材
23 アンカーボルト

Claims (6)

  1. コンクリート打設後の布基礎を養生するための養生カバーであって、
    前記布基礎の直線部分の表面を養生する直線カバーと、
    前記布基礎の曲線部分および前記布基礎の接合部分を養生する役物シートとを備え、
    前記直線カバーは、合成樹脂から構成されるとともに、前記布基礎に埋設されたアンカーボルトに貫通されてこのアンカーボルトのねじ部分と係合した状態で前記布基礎の上面を覆うカバー本体部と、このカバー本体部の両側に連続しかつ前記布基礎両側の型枠に係合される係合部とを有し、
    前記役物シートは、前記布基礎の少なくとも上面を覆うように配置されていることを特徴とする養生カバー。
  2. 請求項に記載の養生カバーにおいて、
    前記役物シートは、前記直線カバーの端部を覆っていることを特徴とする養生カバー。
  3. 請求項1または請求項2に記載の養生カバーにおいて、前記直線カバーのカバー本体部の厚さは前記係合部よりも厚く形成され、前記カバー本体部と前記係合部との接合部分は、前記係合部よりも薄く形成されていることを特徴とする養生カバー。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の養生カバーにおいて、前記布基礎の前記接合部分は、直線部分同士が交差する十字接合部分であり、この十字接合部分を養生する前記役物シートは、平面部とその両側に設けられる側面部とを有し展開形状がH字状に形成されていることを特徴とする養生カバー。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の養生カバーにおいて、前記布基礎の前記接合部分は、一方の直線部分側面と他方の直線部分端部とが接合するT字接合部分であり、このT字接合部分を養生する前記役物シートは、平面部とその一方および他方の側面に設けられる側面部とを有し展開形状がコの字状に形成されていることを特徴とする養生カバー。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の養生カバーにおいて、前記直線カバーを覆う平場シートを備えていることを特徴とする養生カバー。
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