JP3876074B2 - 警備装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、警備領域に発生した各種の異常を検知して、異常信号を遠隔の警備センターに送出するための警備装置に関し、特に、各種の情報を表示し操作するための表示・操作手段として、タッチパネル式の液晶表示装置を使用した警備装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、警備領域に発生した各種の異常を検知して、異常信号を遠隔の警備センターに送出するための警備システムが実用化されている。これらの警備システムにおいて、警備領域を複数の警備ブロックに分けて監視するものがある。例えば、家庭用の警備システムでは、台所や寝室、居間などに各々警備ブロックを設定している。
【0003】
そして、各警備ブロックには侵入センサーや火災センサーが適宜設置されこれらのセンサーを警備装置に接続し監視している。
【0004】
また、警備装置には、動作モードとして、外出等にて警備領域内が無人状態でセンサが異常状態を検知すると警報動作をする無人警戒モード、人が警戒領域内に居る有人状態でセンサが異常状態を検知すると警報動作する有人警戒モードなどがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、警備装置の機能が高度化し、単に警備情報の監視・送出を行うだけでなく、ホームバンキングやインターネットの端末としても使用するために、比較的大きな液晶画面を有する警備装置がある。
【0006】
そして、液晶画面はタッチパネルとなっており、異常等の表示のみならず、操作手段としても機能するようになっている。
【0007】
このような、警備装置において、操作性の向上や操作部の簡略化をはかる為に、警戒モードのセット/解除操作及び警備状態の表示についても液晶タッチパネルにて行うことも考えられるが、その場合、下記の問題点がある。
【0008】
すなわち、液晶タッチパネルに有人、無人に拘わらず全ての警戒セット/解除を行うボタンを表示してタッチ操作にてモードの移行操作を行うようにした場合、例えば、外出するときに無人警戒モードに設定しなければならないが、誤って、有人警戒モードの設定ボタンを押してしてしまう恐れがある。
【0009】
そこで、このような液晶タッチパネルを有した警備装置において、特に無人警戒モードについては液晶タッチパネルと別に操作手段を設けた警備装置を提供する。
【0010】
また、液晶タッチパネルにて有人警戒モードへの移行操作をする場合には、液晶画面のバックライトが点灯し、その他の時にはバックライトが消灯するようになっている。
【0011】
ここで、警備ブロックが有人警戒モードに設定されているか否かを確認したい場合がある。
【0012】
この場合、その都度液晶タッチパネルを操作してバックライトを点灯させるのは非常に面倒である。
【0013】
そこで、このような液晶タッチパネルを有した警備装置において、警備のセット・解除等の警備モードについては、現状態を液晶画面以外の手段で常時表示させるようにした警備装置を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明による警備装置は、複数の警備ブロックを有し、警備ブロックの異常を検知するセンサ−を設置し、前記センサ−が異常を検知した場合に警備センタ−に対し異常信号を送出する警備装置において、前記警備ブロックを無人モ−ドの警備モ−ドに設定する無人モ−ド設定手段と、液晶画面と、前記液晶画面に表示され前記警備ブロックを有人モ−ドの警備モ−ドに設定する有人モ−ド設定手段を有する。
【0015】
有人モ−ド設定手段は、警戒モードと警戒解除モ−ドを設定する。
【0016】
無人モ−ド設定手段は、警戒モ−ドと警戒解除モードを設定する。
【0017】
更に、無人モ−ド設定手段により警戒モ−ドが設定されたとき無人警戒モ−ドを表示する無人モ−ド表示手段を有する。
【0018】
更に、有人モ−ド設定手段により有人モ−ドが設定されたとき有人モ−ドを表示する有人モ−ド表示手段を有する。
【0019】
尚、有人モ−ド表示手段は、複数のモ−ドを表示するようにしてもよい。
【0020】
又、好適には無人警戒モード設定手段にて、無人警戒モードを設定する際、媒体を使用するようにしてもよい。
【0021】
又、無人警戒モード設定手段にて、無人警戒モード及び無人警戒解除モードを設定する際、媒体を使用するようにしてもよい。
【0022】
又、無人警戒モード設定手段にて、無人警戒解除モードを設定する際、暗証コードを使用するようにしてもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明による警備装置の実施例を図を参照して、詳細に説明する。
【0024】
図1は、本実施例である警備装置1の外観図である。10は液晶タッチパネル、11は有人警戒モードが設定されたときに点灯表示するLED、12は無人警戒モードが設定された場合に点灯するLED、13は無人警戒モード操作部であるカードリーダー、18は非常事態が発生したときにユーザーが操作する非常通報ボタン。尚、液晶タッチパネル10には、各種の操作画面が切り替わって表示されるが、図1では警備モードの設定操作を行うためのセキュリティ画面が表示されている。163は有人警戒モードに設定操作するためのボタン、164は有人警戒モードの設定状況を示す表示、165は全ての警備ブロックの有人警戒モードから警戒解除モードに設定操作するためのボタン、161A、161B、161C、161D、161Eは、各警備ブロック毎に警戒モードを設定/解除操作するためのボタン、162A、162B、162C、162D、162Eは各警備ブロックの警戒モードの状況を示す表示である。
【0025】
図2は警備装置1の機能ブロック図である。11はLED及びドライバーにて構成される有人警戒モード表示手段、12はLED及びドライバーにて構成される無人警戒モード表示手段、13はカードリーダーにて構成される無人警戒モード操作手段、14は液晶表示制御手段、15は液晶操作制御手段、16は液晶タッチパネルにて構成される液晶表示操作手段、17は窓、扉等に設置されたマグネットセンサや火災を感知するセンサ、ガス漏れを感知するセンサ等の各種センサーと接続し、これらセンサの信号を入力するためのセンサーI/F、18はボタンスイッチにて構成される非常通報操作手段、19は電話回線にて遠隔の警備センターと接続し、警備センターと信号の送受信を行うための通信手段、20は前記各部の動作制御を行う制御手段である。
【0026】
次に、図3乃至図5に示すフローチャートを参照して、本実施例による警備装置1における警戒モードの表示動作を説明する。警備装置1は、警戒モ―ドの設定操作があると(ステップS1)、次に、無人警戒モード操作手段にて無人警戒モードの設定操作が行われたか否かを判断する(ステップS2)。
【0027】
ここで、無人警戒モードとは、外出等により警備領域内が無人となり、窓や扉等に設置したセンサーが異常を検知した場合に、電話回線を利用して、予め定めた遠隔の警備センターに異常信号を自動的に送信を行うモードである。
【0028】
無人警戒モードの設定操作とは、例えば、暗証コードを記録した磁気カード等からなるキーカードを無人警戒モード操作手段であるカードリーダー13に挿入して警備装置1に暗証コードを読み取らせるものである。
【0029】
キーカードの読取操作即ち無人警戒モードの操作があった場合には、制御手段20は、センサーI/F17を介して各種センサーの状態をチェックし、無人警戒モードに移行可能か否かを判断する。(ステップS3)
ここで、センサーを設置した窓や扉が開放している場合には、無人警戒モードに移行することは禁止され、制御手段10は液晶表示制御手段14を介してその旨及び開放している窓や扉の位置情報等を液晶タッチパネル10上に表示し、ステップS1に戻る。なお、操作者は、この表示を見て、例えば窓が開いていれば窓を閉じて再度モード操作を行うこととなる。
【0030】
ステップS3でセンサー7がすべて正常状態で、無人警戒モードに移行可能な場合には、無人警戒モードに移行し、制御手段20は無人警戒モード表示手段であるLED12を点灯表示させる。(ステップS4)
次に有人警戒モードの設定操作があった場合について説明する。
【0031】
有人警戒モードとは、家屋内に人がいる状態で、侵入者等を警戒するモードで、例えば、夜間に窓が開けられた場合にはセンサの信号を検知して、警報装置1に備えられている図示しないブザーが鳴動する。そして、異常信号は警備センターに送出する。
【0032】
また、有人警戒モードの設定操作とは、液晶タッチパネル10に表示されている「在宅セット」ボタン163を操作することによってなされる。
【0033】
操作者が液晶タッチパネル10に表示された「在宅セット」ボタン163に触れると(ステップS5)、制御手段20は、センサーI/Fを介して窓・扉等に設置されたセンサーの状態確認を行う。(ステップS6)
窓・扉が全て閉鎖されている場合には、有人警戒モードへ移行し、有人警戒モードへの設定が行われた旨の表示を液晶タッチパネル10上に表示し(ステップS7)、LEDで構成されている有人警戒表示灯11を緑色に点灯させる。
【0034】
ここで、液晶タッチパネル10への表示とともに有人警戒表示灯11を点灯表示させる理由について説明する。有人警戒モードは警備領域内に人が居るモードであるので、この操作者が窓や扉を開ける場合には、一旦、有人警戒モードの解除操作を行う必要がある。従って、この操作者に対して、警備装置1が有人警戒モード中であることを表示する必要がある。
【0035】
液晶タッチパネル10は、消費電力を節電するために所定時間操作されない場合にはバックライトを消灯するようになっている。そしてバックライトが消灯すると、液晶タッチパネル10の画面は暗くなり離れたところからは視認できない。そこで、消費電力の低いLEDからなる有人警戒表示灯を有人警戒モード中は常時点灯させておくのである。
【0036】
また、操作をするとき、または表示させたいときにバックライトが消灯している場合、液晶タッチパネル10ワンタッチすることでバックライトを点灯させる。
【0037】
ステップS6にて窓・扉等が開いていて、有人警戒モードへの移行が不可の場合には、その旨の表示が液晶タッチパネル10上に表示されてステップS1に戻る。
【0038】
次に、警備ブロック毎に有人警戒モードを設定する場合の動作について説明する。各警備ブロックの有人警戒モードは、屋内を例えば、1階、2階、居間、寝室等、個別に警戒モードに設定する。
【0039】
例えば、人が2階に居るときに、1階に設置されているセンサーのみを警戒状態にする場合には、1階に該当する警備ブロックを有人警戒モードに設定する。
【0040】
警備ブロックの有人警戒モードの設定操作も、有人警戒モードの設定操作と同様に、液晶タッチパネル10にて行う。液晶タッチパネル10には警備ブロック毎にボタン161A、161B、161C、161D、161Eが表示されている。そして、操作者がこのボタンのうち所望の警備ブロックのボタンに触れることにより、当該警備ブロックが選択され、該当警備ブロックの窓・扉等に設置されているセンサが正常の場合には、モード移行が可能となり(ステップS10)、該当警備ブロックが警戒モードに設定され、液晶タッチパネル10の該当部分ブロックのモード表示162A、162B、162C、162D、162Eが表示される。(ステップS11)
そして、全ての警備ブロックが警戒モードとなっている場合には、有人警戒表示灯11であるLEDが緑色に点灯する。(ステップS12、S13)
一部の警備ブロックのみが警戒モードに設定されている場合には、有人警戒表示灯11であるLEDを黄色に点灯させ、警戒モードが設定されている間は常時点灯させておく。(ステップS12、S14)
以上、各警戒モードの設定操作による液晶タッチパネル10とLED11及びLED12の表示動作について説明したが、以下、これらの警戒モードが解除操作されたときの表示動作について説明する。
【0041】
先ず、無人警戒解除操作があった場合について説明する。
【0042】
無人警戒解除操作とは、無人警戒モードにして外出した後で帰宅したとき等に行う操作で、前述のキーカードを無人警戒モード操作手段13であるカードリーダー13に挿入し、所定のキーカードを読み取らせることにより行う。
【0043】
読み取られたコードは制御手段20にて予め設定記憶されているコードと照合し、一致した場合には無人警戒モードを終了させ、無人警戒表示灯であるLED12を消灯する。(ステップS15、S16)
次に、有人警戒解除操作が行われた場合について説明する。
【0044】
有人警戒解除操作は液晶タッチパネル10上の「在宅ボタン」165に触れることによって操作される。ここで、液晶タッチパネルのバックライトが消灯している場合には、液晶タッチパネル10の画面のいずれかに触れると、バックライトが点灯する。有人警戒モードが解除されると、液晶タッチパネル上の有人警戒モード表示部164が解除表示になり、有人警戒表示灯であるLED11が消灯する。(ステップS17、S18、S19)
次に、警備ブロックの有人警戒解除操作が行われた場合について説明する。
【0045】
警備ブロックの有人警戒モードの解除操作も、有人警戒モードの解除操作と同様に、液晶タッチパネル10にて行う。液晶タッチパネル10には警備ブロック毎にボタン161A、161B、161C、161D、161Eが表示されている。そして、操作者が警戒モードに設定されている警備ブロックのボタンに触れることにより、警備ブロックが選択され、該当警備ブロックが警戒解除に設定され、液晶タッチパネル10の該当警備ブロックのモード表示部が警戒解除表示される。(ステップS20、S21)
そして、全ての警備ブロックが警戒解除となっている場合には、有人警戒表示灯であるLED11を消灯させる。(ステップS23)
一部の警備ブロックのみが警戒解除に設定され、他の警備ブロックが警戒モードになっている場合には、有人警戒表示灯であるLED11を黄色に点灯させる。
(ステップS24)
本実施例においては、無人警戒モードの設定及び解除する場合には、媒体(例えば、磁気カード、光カード、ICカード、鍵等を含む)を使用し、有人警戒モード(各警備ブロックの有人警戒モードも含む)を設定解除する場合(即ち液晶タッチパネルの操作)と操作方法を分けている。
【0046】
この理由は、無人警戒モードの場合は設定後においては、当該警戒領域が無人となるので、確実な操作が必要である、つまり、誤って例えば有人の警戒モードに設定して外出してしまうと、警備装置は通報動作が遅延したり、侵入者により容易に警戒解除操作をされたりして適切な警報動作ができないおそれがある。
【0047】
また、無人警戒モードを解除する際に仮に単に液晶タッチパネルの操作だけであれば、最初の入館者が侵入者である場合に容易に解除される可能性がある。
【0048】
有人警戒モードの設定/解除の際には、有人モードの設定後でも当該監視領域内には人がいるので、例え、誤った操作をした場合や、有人警戒モード中に不用意に窓を開けてセンサを動作させてしまった場合には、警告表示をすることで、適切な処置が可能となるので操作の簡略性を優先している。
【0049】
以上の如く、本実施例においては警備モードの設定解除操作を行う警報装置であって、特に有人の警戒モードの操作表示を液晶操作画面で行い、無人の警戒モードの操作を別のキーカード操作で行うようにしたので、有人警戒モードの操作が容易になるとともに、無人警戒モードの設定を確実に行うことができる。
【0050】
また、有人の警戒モードの設定状況を液晶以外の表示灯にも表示するので、操作者が視認しやすくなり、誤操作が防止できる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】警備装置1の外観図
【図2】警備装置1の機能ブロック図
【図3】警備装置1のフローチャート(1)
【図4】警備装置1のフローチャート(2)
【図5】警備装置1のフローチャート(3)
【符号の説明】
1…警備装置
10…液晶タッチパネル
11…有人警戒モード表示手段
12…無人警戒モード表示手段
13…無人警戒モード操作手段
14…液晶表示制御手段
15…液晶操作制御手段
16…液晶表示操作手段
17…センサーI/F
18…非常通報操作手段
19…通信手段
20…制御手段
Claims (6)
- 複数の警備ブロックを有し、警備ブロックの異常を検知するセンサ−を設置し、前記センサ−が異常を検知した場合に警備センタ−に対し異常信号を送出する警備装置において、
タッチパネル式の液晶画面と、
前記タッチパネル式の液晶画面上の操作表示を操作者に触れられると前記警備ブロックを有人警戒モードに設定する有人モ−ド設定手段と、
前記液晶画面とは別に設けられ、操作者に操作されると前記警備ブロックを無人警戒モードに設定する無人モ−ド設定手段と、
前記液晶画面とは別に設けられ、前記有人モ−ド設定手段により有人警戒モ−ドが設定されているとき有人警戒モ−ド中であることを表示する有人モ−ド表示手段と、
を有することを特徴とする警備装置。 - 前記有人モ−ド表示手段は、前記複数の警備ブロックのうち、全ての警備ブロックが有人警戒モードである場合と一部の警備ブロックのみが無人警戒モードである場合とで、有人警戒モード中であることの表示を異ならせることを特徴とする請求項1記載の警備装置。
- 更に、前記無人モ−ド設定手段により無人警戒モ−ドが設定されたとき、無人警戒モ−ドを表示する無人モ−ド表示手段を有したことを特徴とする請求項1又は2記載の警備装置。
- 前記無人警戒モード設定手段にて、無人警戒モードを設定する際、媒体を使用することを特徴とする請求項1記載の警備装置。
- 前記無人警戒モード設定手段にて、無人警戒モードを解除設定する際、媒体を使用することを特徴とする請求項1記載の警備装置。
- 前記無人警戒モード設定手段にて、無人警戒モードを解除設定する際、暗証コードを使用することを特徴とする請求項1記載の警備装置。
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