JP5328433B2 - 警備装置及び警備システム - Google Patents
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Description
このような問題に対して、予め設定された時刻になると、自動的に警戒モードに設定されるようにした警備システムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
そして警備装置2は、イーサネット(登録商標)などのプロトコルにしたがった構内LANなどの構内通信回線7を介して、監視対象に設置される少なくとも一つの内部センサ5及び少なくとも一つの外周センサ6と接続されている。
内部センサ5は、監視対象内部の所定位置に設置され、監視対象内部の侵入者あるいは侵入物(以下、侵入者等という)を検知する。そして内部センサ5は、侵入者等を検知すると、侵入者等を検知したことを示す検知信号を警備装置2へ送信する。なお、内部センサ5として、例えば、人体から放出される赤外線を検出することで人を検知する空間センサ、受光した赤外線の光量変化に基づいて探知範囲内への侵入者等の有無を検知する赤外線センサ、あるいは撮像画像と予め記憶された正常時の画像との差分信号に基づいて撮像範囲内への侵入者等の有無を検知する画像センサを使用することができる。
利用者あるいは警備員は、操作部23を介して、警備装置2を所望の警備モードに設定できる。なお、本実施形態では、警備モードとして、無人警戒モード、有人警戒モード、警戒解除モードの3種類が存在する。各モードの詳細は制御部27の機能とともに詳述する。
また、利用者あるいは警備員は、操作部23を介して、全ての利用者が監視領域から退出し、警備モードを無人警戒モードに設定している予定の時刻である警備開始予定時刻を設定したり、警戒中に利用者がセンサの監視範囲を通行したことによる異常通報を防止するため、警戒中であっても異常通報を一時的にキャンセルさせることも可能である。
警戒解除モードは、建物内に利用者が居る場合に設定され、警備装置2に接続された何れかのセンサが監視対象への侵入者等の出入りまたは監視対象内での侵入者等の存在を検知してもセンタ装置3へ異常通報しないモードである。例えば、警戒解除モードは、監視対象がオフィスビルである場合、利用者である社員等がオフィスビルに出入りする通常の勤務時間帯に用いられる。
無人警戒モードは、監視対象内に全ての利用者が居ない場合に設定され、侵入者等が監視対象へ侵入しようとする行為、あるいは監視対象内に侵入した侵入者等の移動を監視するモードである。無人警戒モードに設定されている場合、警備装置2は、内部センサ5または外周センサ6のうちの何れのセンサが侵入者等を検知しても、警備装置2はセンタ装置3へ異常通報する。例えば、無人警戒モードは、監視対象がオフィスビルである場合、最後にオフィスビルを退出する社員によって設定され、夜間あるいは休日に用いられる。
有人警戒モードは、利用者が監視対象内に居る場合に設定され、監視対象内の侵入者等の移動は監視せず、侵入者等が外部から監視対象へ侵入しようとする行為だけを監視するモードである。有人警戒モードに設定されている場合、警備装置2は、内部センサ5が侵入者等を検知してもセンタ装置3へ異常通報しない一方、外周センサ6が侵入者等を検知したときには、センタ装置3へ異常通報する。例えば、有人警戒モードは、監視対象がオフィスビルである場合、残業などの諸事情により夜間に残っている社員によって設定され、社員等正規の利用者が監視対象に出入りする可能性が低いときに用いられる。
そこで、モード管理手段31は、監視対象内が無人のときに、警備装置2が警戒解除モードに設定されたまま放置されることを防止する。そのため、モード管理手段31は、警備開始予定時刻が到来したときに警備装置2が警戒解除モードに設定されており、かつ監視対象内に利用者が居ない場合、警備装置2の警備モードを自動的に無人警戒モードに設定し、警備装置2に異常監視を開始させる。
そして所定の待機時間T1内に警備開始予定時刻の延長操作がなされた場合、モード管理手段31は、記憶部26に記憶されている警備開始予定時刻を、その延長操作によって設定された時間に更新する(ステップS104)。その後モード管理手段31は、一旦警備モード設定処理を終了する。
監視対象内に利用者が居ると判定した場合、モード管理手段31は、記憶部26に記憶されている在室者フラグの値を、在室者が居ることを示す値に書き換える(ステップS106)。
一方、ステップS109において、経過時間が所定の待機時間T1を経過している場合、モード管理手段31は、記憶部26に記憶されているモードフラグを参照して、警備装置2に対して現在設定されている警備モードが有人警戒モードか否か判定する(ステップS110)。そして現在設定されている警備モードが有人警戒モードであれば、監視対象は無人状態ではなく、利用者が残留している。すなわち、有人警戒モード中は、監視領域からの退出が規制されているため、少なくとも有人警戒モードを設定操作した利用者は監視領域内に残留していると見做せる。そこでモード管理手段31は、次のステップS111における在室者フラグによる在室者判定に因らず、警備モードを無人警戒モードに自動設定せずに、警備モード設定処理を終了する。
しかし、ステップS110において、現在設定されている警備モードが有人警戒モードでなければ、すなわち、警備モードが警戒解除モードであれば、モード管理手段31は、記憶部26に記憶されている在室者フラグの値が、在室者が居ることを示しているか否か判定する(ステップS111)。在室者フラグが、在室者が居ることを示す値を有していれば、監視領域内に利用者が残留していると見做せる。そこでモード管理手段31は、警備モードを無人警戒モードに自動設定せず、警備モード設定処理を終了する。なお、モード管理手段31は、警備モードを有人警戒モードに移行させてもよい。
図4は、警備装置の制御部上で実行されるコンピュータプログラムにより制御される、異常通報処理の動作を示すフローチャートである。図4に示すように、異常監視手段32は、警備装置2が検知信号を受信すると動作を開始する。そして異常監視手段32は、記憶部26に記憶されているモードフラグを参照して、現在の警備モードが警戒解除モードか否か判定する(ステップS201)。現在の警備モードが警戒解除モードであれば、異常監視手段32は、センタ装置3への異常通報を行わず、異常通報処理を終了する。
ステップS205の後、異常監視手段32は異常通報処理を終了する。
また、ステップS202において、現在の警備モードが無人警戒モードであれば、異常監視手段32は、異常を検知したセンサが外周センサ6のうちの出入口センサか否か判定する(ステップS206)。そして異常を検知したセンサが出入口センサでなければ、異常監視手段32は、異常通報信号をセンタ装置3へ送信する(ステップS207)。その後、異常監視手段32は異常通報処理を終了する。
一方、ステップS208において、経過時間が所定時間T3を過ぎても解除操作が行われなかった場合、異常監視手段32は、異常通報信号をセンタ装置3へ送信する(ステップS207)。その後、異常監視手段32は異常通報処理を終了する。
センタ装置3は、監視センタ内に設置される。そしてセンタ装置3は、通信回線4を通じて各警備装置2と通信を行うための通信部と、各警備装置2の現在の警備モード及び警備開始予定時刻を警備装置2の識別情報とともに記憶する記憶部と、各警備装置2の状態を表示し、異常通報部として機能するモニタと、管制員がセンタ装置3の操作を行うための操作パネルと、センタ装置3全体の制御を行う制御部などで構成される。そして、センタ装置3は、何れかの警備装置2から異常検知信号を受信すると、モニタに異常発生したこと及び異常発生した警備装置2(あるいは監視対象)を表示して、管制員に報知する。そのため、管制員は、監視対象にて異常が発生しているのをモニタにて確認することにより、警備員にその監視対象への対処を指示できるようになっている。
また、センタ装置3は、操作パネルを通じた管制員の操作によって、任意の警備装置2に対して、その警備装置2の警備モードを無人警備モード、有人警備モード又は警備解除モードの何れかに設定するモード移行信号を送信することもできる。
また、センタ装置3で記憶している警備開始予定時刻は、警備装置2で設定記憶している警備開始予定時刻に若干の余裕時間(例えば、1分〜10分)を加えた時刻とする。そして、上述したように警備開始予定時刻になったときに監視領域が無人状態であった場合は警備装置2が自動的に無人警戒モードに設定され、その旨の信号がセンタ装置3に送信されるため、センタ装置3にて無警戒異常が不必要に報知されることを防ぐことができ、管制員の作業負荷を軽減することができる。
また、警備装置は、警備開始予定時刻の所定時間前に退館ガイダンスを行うことで、利用者による自発的な無人警戒モードの設定及び監視対象からの退出を促す。そのため、警備装置は、より確実に無人警戒モードに設定されることが期待できるので、この警備システムは、監視対象のセキュリティ性を高めることができる。またこの警備装置は、警備開始予定時刻になっても警戒解除モードに設定されていたとしても、監視対象内に残留する利用者を検知したときには、警備モードを無人警戒モードに変更しない。一方、有人警戒モードに設定されていた場合には、残留者の検知の有無に因らず、無人警戒モードに変更しない。そのため、この警備システムは、監視対象内に残留した利用者を検知したことによる誤報の発生をより確実に防止することができる。
また、警備モード設定処理のステップS105において、利用者が出入口センサによる異常検知に対する異常通報をキャンセルする操作が検知された場合には、モード管理手段は、監視対象内に利用者が居るか否かの判定に関してはその操作及び出入口センサから発信された検知信号を無視してもよい。これは、そのキャンセル操作の前後で、監視対象内に最後に残っていた利用者が監視対象外へ外出してしまう可能性があるためである。
さらに、監視対象が複数の監視区域に区分される場合、警備モードは、監視区域ごとに設定されてもよい。この場合、モードフラグは監視区域ごとに設けられる。そしてモード管理手段は、図3に示した警備モード設定処理におけるステップS110において、監視区域ごとにモードフラグを参照する。そして何れかの監視区域が有人警戒モードに設定されている場合、モード管理手段は、有人警戒モードに設定されている監視区域の警備モードは変更せず、その他の監視区域の警備モードを無人警戒モードに移行させればよい。
2 警備装置
3 センタ装置
4 通信回線
5 内部センサ
6 外周センサ
7 構内通信回線
21 検知信号入力部
22 通信部
23 操作部
24 報知部
25 計時部
26 記憶部
27 制御部
31 モード管理手段
32 異常監視手段
Claims (6)
- 警備モードとして、監視領域が無人の際に当該監視領域の侵入異常を監視する無人警戒モードと、当該監視領域の侵入異常を監視しない警戒解除モードと、当該監視領域が有人の際に外部から当該監視領域への侵入異常を監視する有人警戒モードとを少なくとも有する警備装置であって、
前記無人警戒モードが設定されていない状態で予め設定された警備開始予定時刻が到来したとき、前記警備モードが前記警戒解除モードであれば前記無人警戒モードに移行設定し、前記有人警戒モードであれば前記無人警戒モードに移行設定せず当該有人警戒モードを維持する、
ことを特徴とする警備装置。 - 前記有人警戒モードは、前記監視領域と外部との境界で発生する侵入異常のみを監視する警備モードである、請求項1に記載の警備装置。
- 前記警備モードの設定操作を行うための操作部と、
前記警備開始予定時刻の到来を報知する報知部と、
前記警備開始予定時刻の所定時間前になると前記報知部を起動し、前記警備開始予定時刻までに前記操作部にて前記警備モードを前記無人警戒モードにする設定操作が行われなかった場合、前記警備モードが前記有人警戒モードに設定されていないことを条件に、前記警備モードを前記無人警戒モードに設定するモード管理部と、
を有する請求項1または2に記載の警備装置。 - 前記モード管理部は、前記警備開始予定時刻の前記所定時間前から前記警備開始予定時刻までの間に、前記監視領域内の人体を検出する検知手段から人体を検知したことを示す信号を受信しなかったことをさらなる条件として、前記警備モードを前記無人警戒モードに設定する請求項3に記載の警備装置。
- 前記モード管理部は、前記警備開始予定時刻の前記所定時間前から前記警備開始予定時刻までの間に、前記操作部にて何の操作も入力されなかったことをさらなる条件として、前記警備モードを前記無人警戒モードに設定する請求項3に記載の警備装置。
- 監視領域の侵入異常を検出して異常通報する警備装置と、通信回線を介して前記異常通報を受信するセンタ装置とを有する警備システムであって、
前記警備装置は、
前記警備装置の動作モードを表す警備モードを記憶する記憶部であって、該警備モードは、監視領域が無人の際に当該監視領域の侵入異常を監視する無人警戒モードと、当該監視領域の侵入異常を監視しない警戒解除モードと、当該監視領域が有人の際に外部から当該監視領域への侵入異常を監視する有人警戒モードとを少なくとも有する記憶部と、
前記警備モードの設定操作を行うための操作部と、
前記無人警戒モードが設定されていない状態で予め設定された警備開始予定時刻が到来したとき、前記警備モードが前記警戒解除モードであれば前記無人警戒モードに移行設定し、前記有人警戒モードであれば前記無人警戒モードに移行設定せず当該有人警戒モードを維持するモード管理部と、
前記警備モードが変更された旨を前記センタ装置へ通知する通信部とを有し、
前記センタ装置は、
前記警備モードの通知に基づいて前記警備装置が現在設定されている警備モード及び前記警備開始予定時刻を管理し、前記警備開始予定時刻を経過しても当該警備モードが前記警戒解除モードである場合、無警戒異常を報知する、
ことを特徴とする警備システム。
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