JP5363230B2 - 警備システム - Google Patents
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そこで、本発明は、監視領域への進入を検知した際、利用者の状況に応じて適切に異常通報を行える警備システムの提供を目的とする。
かかる構成によれば、利用者が建物内のどの区画にいるのか、或いはその区画にどの程度滞留しているのかによって、利用者が対応可能な行動状態にあるのか否かを判定することができる。例えば、寝室に長時間居る場合は就寝中であって対応不可な状態と見なすことができ、台所に居る場合や部屋間を移動している等は対応可能な状態と見なすことができる。
かかる構成によれば、警報処理の対象を敷地外からの進入に限定することで、不正侵入ではない建物内から出た人物に対してまで警報することを防ぐことができ、適切な侵入監視を実現できる。
かかる構成によれば、人物の検知情報と利用者の識別情報を用いて利用者が在居中であるか否かの管理を行える。また、利用者による特別な操作を必要とせずに利用者の在否情報を管理できるため、利便性が高い警備システムを実現可能とする。
また、上記構成の警備システムにおいて、前記センサ端末に、さらに監視エリアに対して前記監視センタから受信した音声を出力する音声出力部や、前記監視エリアで集音する音声入力部を有して構成し、前記報知端末や前記監視センタとの間で音声通話を形成可能とするとよい。
警備システムは、建物外周の敷地(庭部)を監視エリア3とし、敷地外からの侵入行為を監視するセンサ端末1と、庭部への侵入者の発生を宅内に居る利用者に対して報知する報知端末2とを含んで構成される。センサ端末1は、監視エリア3である庭部を網羅するように屋外の適所に複数配置される。報知端末2は、宅内の任意の場所、例えば居間に設けられる。報知端末2は2つ以上設けてもよく、固定設置でなく持ち運び可能な可搬端末としてもよい。
本警備システムは、上述したセンサ端末1、報知端末2の他、更に、利用者が所持し該住戸の住人(或いは入館資格者)であることを識別可能な無線タグ、宅内に居る利用者の行動状態を把握するための内部リーダ4を含んで構成される。警備システムは、無線タグによって監視エリア3への進入者が利用者であるか否かを識別する。また、無線タグを所持する利用者の入退場や宅内における居場所や動きに基づき、利用者の在宅状況や、在宅中の利用者の行動状態を管理する。
報知端末2は、センサ端末1との間で無線通信するための無線通信部と、センサ端末1から受信した画像及び音声を表示する表示部と、利用者の通報操作を入力する操作部と、各部を制御する報知制御部とを含んで構成される。無線通信部は、例えば、Bluetooth(登録商標)などの短距離無線通信規格やIEEE802.11に代表される無線LAN規格を利用できる。表示部は、液晶ディスプレイやスピーカ108で構成される。操作部は、ボタンスイッチ、或いは表示部がタッチパネル式ディスプレイの場合は画面上に表示された操作ボタンにて実現される。報知端末2は、警備システム専用の端末として構成してもよいが、一般のインターホン親機と併用可能なように、インターホン親機の機能を含めて一体構成することもできる。
センサ端末1は、センサ100、タグリーダ102、カメラ104、マイク106、スピーカ108、宅内無線通信部110、公衆無線通信部112、バッテリ114、記憶部116、監視制御部118を含んで構成される。
マイク106は、監視エリア3に生じている音を集音する手段である。
スピーカ108は、監視エリア3に対して警告音や音声を発生する手段である。監視制御部118の制御に基づき、侵入者に対するブザーや警告ガイダンスなどの警告音や、監視センタから受信した音声を出力する。
公衆無線通信部112は、公衆網を介して外部の監視センタと無線通信する手段である。監視センタとの間で画像をリアルタイム送信可能であることが望ましく、例えば、Wimax(登録商標)やXGP(登録商標)に代表される高速無線通信規格に則った通信モジュールより成る。
バッテリ114は、監視制御部118に動作電源を供給する手段である。なお、電源供給手段として商用電源を利用したり、商用電源とバッテリとを併用してもよい。
ユーザ管理情報は、利用者が所持する無線タグの識別コード(タグID)、利用者が在宅中か外出中かを示す在否情報、在宅中の利用者の行動状態をそれぞれ対応付けたデータであり、監視制御部118によって随時更新される。利用者の行動状態は、在宅中の利用者が即座に報知端末2での応対が可能か否かを判別するためのステータス情報であり、例えば、居間に居ることを示す「居間」、トイレに居ることを示す「トイレ」といった利用者の居場所を示すステータスや、「就寝中」、「入浴中」といった利用者の行動を示すステータスがある。
エリアマップ情報は、監視対象である建物や庭の実際のレイアウトと監視エリア3との位置関係を表した情報であり、監視対象の建物と監視エリア3との境界、敷地外の領域と監視エリア3との境界が示される。また、エリアマップ情報は、宅内エリアを構成する各部分エリアと、該部分エリアを検知エリアとする内部リーダ4の識別コードとの対応関係を表した情報を含む。
監視制御部118は、センサ100から入力された検知信号に基づき監視エリア3に進入した人体を検知し、人体の動きを追跡する。監視制御部118は、記憶部116のエリアマップ情報を参照して、人体の出現ポイントが敷地外との境界側の場合は外部から入った人体であると認識し、建物との境界側の場合は建物内から出てきた人体であると認識する。逆に追跡していた人体が消失したとき、消失ポイントが敷地外との境界側の場合は外部への退場であると認識し、建物との境界側の場合は建物内への入場と認識する。
図4及び図5は、人体検知時の監視処理を示すフローチャートである。監視制御部118は、センサ100から入力される検知信号に基づき監視エリア3内に人物(人体)を検出すると、以下の監視処理を実行する。
Claims (4)
- 建物周囲の監視エリアに侵入した人物の位置を検出する検知部、前記人物が正規の利用者である否かを識別する識別部を有するセンサ端末と、該センサ端末が取得した検知情報を利用者に報知する表示部、利用者による通報操作を入力する操作部を有する報知端末と、を備えた警備システムであって、
建物内における前記利用者の行動状態を監視する行動監視部と、
建物内に在居する前記利用者の現在の行動状態、前記利用者が在宅か外出かを示す在否情報、並びに前記監視エリアについての前記建物との境界及び敷地外の領域との境界を示したエリアマップ情報を記憶する記憶部と、
前記センサ端末が前記識別部にて正規の利用者でないと識別した人物による監視エリアへの侵入を前記検知部にて検知すると、前記現在の行動状態及び前記在否情報を参照して建物内に在宅する前記利用者の行動状態に基づき、外部の監視センタへ前記検知情報を送信する第一の警報処理または前記報知端末で前記検知情報を報知して前記通報操作を受けたときに前記監視センタへ前記検知情報を送信する第二の警報処理を選択的に実行する監視制御部と、を具備し、
前記監視制御部は、前記識別部にて正規の利用者であると識別した人物を前記検知部にて追跡し、当該人物が、前記敷地外の領域との境界に出現して前記監視エリア内を移動し前記建物との境界で消失したときに入場と判定して前記記憶部の前記在否情報を在宅に更新し、前記建物との境界に出現して前記監視エリア内を移動し前記敷地外の領域との境界で消失したときに退場と判定して前記記憶部の前記在否情報を外出に更新することを特徴とした警備システム。 - 前記行動監視部は、少なくとも、建物内における前記利用者が居る位置に基づいて当該利用者の前記行動状態を判定する、請求項1に記載の警備システム。
- 前記行動監視部は、少なくとも、建物内における前記利用者が居る位置、及び当該位置での滞留時間に基づいて当該利用者の前記行動状態を判定する、請求項2に記載の警備システム。
- 前記監視制御部は、前記識別部にて正規の利用者でないと識別した人物が前記敷地外の領域との境界に出現したことを検知した場合に、前記第一の警報処理または前記第二の警報処理を実行する、請求項1乃至3に記載の警備システム。
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