JP5457148B2 - 警備システム - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、監視領域への進入を検知した際、在宅中の利用者の状況に応じて適切に警報処理を行える警備システムの提供を目的とする。
なお、検知情報は、侵入者を検知した旨の情報や該侵入者が存在する監視エリアを撮影した画像等とするとよい。また、第二の警報処理において、検知情報に在室者情報を付して監視センタへ送信すれば、監視センタで在宅者の状況に応じた適切な対応が可能となる。
かかる構成によれば、利用者が建物内のどの区画にいるのか、或いはその区画にどの程度滞留しているのかによって、利用者が対応可能な行動状態にあるのか否かを判定することができる。例えば、浴室や寝室に一定時間以上居る場合は入浴中や就寝中であって確認不能な状態と見なすことができ、台所に居る場合や部屋間を移動している等は確認可能な状態と見なすことができる。
警備システムは、建物外周の敷地(庭部)を監視エリア3とし、敷地外からの侵入行為を検知するセンサ端末1と、庭部への侵入者の発生を宅内に居る利用者に対して報知する等の警報処理を実行する監視端末2とを含んで構成される。センサ端末1は、監視エリア3である庭部を網羅するように屋外の適所に複数配置される。監視端末2は、宅内の任意の場所、例えば居間に設けられる。
本警備システムは、上述したセンサ端末1、監視端末2の他、更に、利用者が所持し該住戸の住人(或いは入館資格者)であることを識別可能な無線タグ、宅内に居る利用者の行動状態を把握するための内部リーダ4を含んで構成される。警備システムは、無線タグによって監視エリア3への進入者が利用者であるか否かを識別する。また、無線タグを所持する利用者の入退場や宅内における居場所や動きに基づき、利用者の在宅状況や、在宅中の利用者の行動状態を管理する。
内部リーダ4は、監視端末2との間で無線通信するための無線通信部と、利用者が所持する無線タグを検出するタグリーダとを含んで構成される。無線通信部は、例えば、Bluetooth(登録商標)などの短距離無線通信規格やIEEE802.11に代表される無線LAN規格に則った通信モジュールより成る。タグリーダは、所謂RFIDシステムの質問器に相当し、検知エリアに対して質問波を送出するとともに、無線タグからの応答波を受信して無線タグに付与された識別コードを読み取る。
センサ端末1は、センサ100、タグリーダ102、カメラ104、マイク106、スピーカ108、宅内通信部110、記憶部112、バッテリ114、制御部116を含んで構成される。
マイク106は、監視エリア3に生じている音を集音する手段である。
スピーカ108は、監視エリア3に対して警告音や音声を発生する手段である。制御部116の制御に基づき、侵入者に対するブザーや警告ガイダンスなどの警告音や、監視端末2から受信した音声を出力する。
バッテリ112は、センサ端末1の動作電源を供給する手段である。なお、電源供給手段として商用電源を利用したり、商用電源とバッテリとを併用してもよい。
制御部116は、センサ100から入力された検知データと記憶部114の基準データとを比較し、有意な距離変化が生じた走査角度が集合として検出された場合に人体有りと認識する。人体を検知すると、人体までの距離および走査角度を人検知情報として、自己の端末IDとともに宅内通信部110を介して監視端末2へ送信する。このとき、カメラ104から入力される撮影画像を人検知データとともに監視端末2へ送信する。
監視端末2は、宅内通信部200、センタ通信部202、モニタ204、スピーカ206、操作部208、電源部210、記憶部212、監視処理部214を含んで構成される。
センタ通信部202は、公衆網を介して外部の監視センタと無線通信する手段である。監視センタとの間で画像をリアルタイム送信可能であることが望ましく、例えば、Wimax(登録商標)やXGP(登録商標)に代表される高速無線通信規格に則った通信モジュールより成る。なお、光ファイバ通信やADSL通信などの有線ブロードバンド通信手段を用いてもよい。
モニタ206は、センサ端末1から受信した画像や各種ガイダンス情報を表示する手段である。
操作部208は、利用者がモニタの画像を確認して不審者の存在を認識した際、監視センタへの通報を要求するための操作ボタンである。モニタ206及び操作部208は、液晶タッチパネルディスプレイ等を用いて一体構成とすることもできる。
電源部210は、監視端末2の動作電源を供給する手段である。なお、電源供給手段として商用電源を利用したり、商用電源とバッテリとを併用してもよい。
ユーザ管理情報は、利用者が所持する無線タグの識別コード(タグID)、利用者が在宅中か外出中かを示す在否情報、利用者の属性、すなわち不審者か否かを判断する確認権限の有無を示す確認権限情報、在宅中の利用者の行動状態をそれぞれ対応付けた在室者情報を表すデータであり、監視処理部214によって随時更新される。利用者の行動状態とは、在宅中の利用者が即座に監視端末2での確認対応が可能か否かを判別するためのステータス情報であり、例えば、居間に居ることを示す「居間」、トイレに居ることを示す「トイレ」といった利用者の居場所を示すステータスや、「就寝中」、「入浴中」といった利用者の行動を示すステータスがある。また、ここでは利用者の属性として確認権限の有無を直接的に設定しているが、これに限らず、利用者の属性として年齢を対応付けて所定年齢で確認権限を切り分けてもよいし、属性として続柄(父、母、長男、次男、祖父など)を対応付けて別途次男と祖父以外に確認権限を設定してもよい。
エリアマップ情報は、監視対象である建物や庭の実際のレイアウトと監視エリア3との位置関係を表した情報である。詳細には、監視エリア3を2次元座標系で規定し、センサ端末1のセンサ100による走査角度および距離で定まる位置を該2次元座標と対応付けした情報である。このエリアマップ情報を用いることで、センサ端末1から受信した人検知データに基づき、監視エリア3における侵入人物の位置を特定可能とする。
リーダ設置情報は、宅内エリアを構成する各部分エリアと、該部分エリアを検知エリアとする内部リーダ4の識別コードとの対応関係を表した情報である。
監視処理部214は、センサ端末1から受信した人検知データに基づき監視エリア3に進入した人体の動きを追跡する。監視処理部214は、記憶部116のエリアマップ情報を参照して、人体の出現ポイントの座標が敷地外との境界付近の場合は敷地外から入った人体であると認識し、建物との境界付近の場合は建物内から出てきた人体であると認識する。逆に追跡していた人体が消失したとき、消失ポイント(消失する直前の位置)の座標が敷地外との境界付近の場合は敷地外への退場であると認識し、建物との境界付近の場合は建物内への入場と認識する。
すなわち、在宅中の利用者の中に確認権限を持つ者がいるか否か、在宅中の確認権限を持つ利用者全員が特定の行動状態であるか否かによって、利用者確認方式の警報処理と監視センタ確認方式の警報処理とを選択的に実行する。ここで、特定の行動状態とは、「就寝中」「入浴中」「トイレ」など、特定の場所(部分エリア)に居ることや特定の行動中であることを指し、監視端末2での報知に対して不審者か否かの確認を迅速に行うことが困難と思われる行動状態である。
図5及び図6は、人体検知時の監視処理を示すフローチャートである。監視処理部214は、センサ端末1から受信する人検知データに基づき監視エリア3内に人物(人体)を検出すると、以下の監視処理を実行する。
確認権限を持たない利用者のみ在宅している場合(ステップ318のNo)、あるいは深夜時間帯で全員が就寝中であるなど確認権限を持つ在宅者全員が特定の行動状態にある場合は(ステップ320のYes)、不審者の侵入にもかかわらず通報されない可能性があるため、撮影画像および取得音声を表示出力して利用者へ注意喚起するとともに(ステップ322)、即座に撮影画像および取得音声のデータを在室者情報と共に監視センタへ送信し、必要に応じて警告を行う(ステップ312〜314)。監視センタでは、現地から送られた画像や音声をリアルタイム処理し、検出した人物が不審な動きをしないかを監視可能とする。また、監視センタでは利用者が居る状況と認識可能なため、危険性に応じて、在宅中の利用者へ危険回避の案内、警備員の現場急行、警察機関等への緊急通報等、適切な対処を実践することができる。
Claims (3)
- 建物周囲の監視エリアへ進入する人物を検知するセンサ端末と、該センサ端末から検知情報を取得して警報処理を実行する監視端末と、前記監視エリアに進入した人物が利用者であるか否かを識別する識別手段とを備えた警備システムにおいて、
前記センサ端末は、前記監視エリアにおける人物の位置を検知し、
前記監視端末は、
前記監視エリアへの侵入者の発生を報知する報知手段と、
利用者による通報操作が入力される操作手段と、
外部の監視センタと通信する通信手段と、
前記建物内に在居中の利用者に関する情報であって利用者が在宅中か外出中かを示す在否情報を含む情報である在室者情報、並びに前記建物及び前記建物周囲の実際のレイアウトと前記監視エリアとの位置関係を表したエリアマップ情報を記憶する記憶手段と、
前記在室者情報を管理する管理手段と、
前記センサ端末が前記識別手段にて利用者でないと識別した人物の前記監視エリアへの進入を検知すると、前記在室者情報に基づき利用者が通報要否を確認可能な状況か否か判定し、確認不能な場合は前記通信手段にて前記監視センタへ前記検知情報を送信する第一の警報処理を実行し、確認可能な場合は前記報知手段で侵入者の発生を報知して通報要否の確認を促すとともに前記通報操作が為されると前記通信手段にて前記監視センタへ前記検知情報を送信する第二の警報処理を実行する警報手段と、を具備し、
前記管理手段は、前記センサ端末が前記識別手段にて利用者であると識別した人物の前記監視エリアへの進入を検知すると、当該人物の動きを追跡し、前記エリアマップ情報を参照して、当該人物が、敷地外から前記監視エリアを経て前記建物内へ移動すると入場と判定して前記記憶部の前記在否情報を在宅に更新し、前記建物内から前記監視エリアを経て敷地外へ移動すると退場と判定して前記記憶部の前記在否情報を外出に更新することを特徴とした警備システム。 - 前記在室者情報は、前記建物内に在居中の利用者の属性および/または行動状態を含む、請求項1に記載の警備システム。
- 更に、前記建物内における利用者の位置を監視する手段を有し、
前記管理手段は、少なくとも、前記建物内における利用者が居る位置または該位置での滞留時間に基づいて当該利用者の前記行動状態を管理する、請求項2に記載の警備システム。
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