JP3875120B2 - 階間胴差部における水切り板の取付け構造及び取付け金物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、階間胴差部における水切り板の取付け構造及び取付け金物に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】
建物の階間胴差部を水切り板で止水するための水切り板の取付け構造として、従来より、いくつかの取付け構造が提供されているが、それらは、構造が煩雑であったり、施工が厄介であるなどの問題を有していた。
【0003】
本発明は、そのような背景において、階間胴差部への水切り板の取付けを簡素な構造で施工容易に行うことができる取付け構造及び取付け金物を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、ベース金物が、胴差の上下フランジ間で上下方向に突っ張り状態となることによって固定され、このベース金物の屋外側の面部に水切り板が重ねられると共に、この水切り板を挟むようにベース金物に押さえ金物が重ねられ、この押さえ金物とベース金物がネジで締め合わされることで、水切り板が、押さえ金物とベース金物との間に挟み込まれ、階間胴差部に取り付けられていることを特徴とする階間胴差部における水切り板の取付け構造によって解決される。
【0005】
また、胴差の上下フランジ間で上下方向に突っ張り状態となることによって固定されるベース金物と、
ベース金物の屋外側の面部に水切り板を介して重ねられる押さえ金物と、
ベース金物と押さえ金物とを締め合わせて水切り板を挟み込むネジと
が備えられていることを特徴とする階間胴差部における水切り板の取付け金物によって解決される。
【0006】
この構造及び金具では、階間胴差部への水切り板の取付けは、ベース金物を胴差の上下フランジ間に配置して突っ張り状態にすることで固定し、しかる後、このベース金物に水切り板を重ね、その外側から押さえ金物を重ねて押さえ金物とベース金物とをネジで締め合わせるだけで水切り板を階間胴差部に取り付けることができ、水切り板の取付けを施工容易に行うことができる。しかも、ベース金物と押さえ金物とネジによる簡素な構造で水切り板を取り付けることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0008】
図1乃至図4に示す実施形態の水切り板取付け構造は、住宅用建物の階間部に用いた場合のもので、1は胴差、2は階上の外壁パネル、3は階下の外壁パネル、4,4は水切り板、5はその取付け金物である。
【0009】
胴差1は、図1及び図4に示すように、上下のフランジ1a,1bとこれらフランジ1a,1bをつなぐウェブ1cとを備えたH形鋼からなり、この胴差1の上フランジ1aの上面に階上外壁パネル2の下枠2aが接合され、下フランジ1bの下面に階下外壁パネル3の上枠3aが接合されている。なお、階上階下の各外壁パネル2,3において、2b,3bは面材であり、2c,3cはその裏面側に備えられた発泡断熱材である。
【0010】
そして、水切り板4は、階間胴差部を止水するもので、金属板からなり、図1等に示すように、その上部の側が、胴差1の上フランジ1aの下方へと垂れ下げられた階上外壁パネル2の発泡断熱材2cの背面側に位置し、下部の側が、階下外壁パネル3の発泡断熱材3cの正面側に位置するように取り付けられる。
【0011】
この水切り板4の取付けに用いるのが取付け金物5である。取付け金物5は、図2に示すように、ベース金物6と、押さえ金物7と、締め合わせ用ネジ8,8とを構成部品として備えている。
【0012】
ベース金物6は、上下方向に延びる金属製の帯板状のベース板部6aを備え、その幅方向の両側部は背面側に直角に屈折されて補強リブ6b,6bが形成され、これら補強リブ6bの上端を突っ張り用の当接部6cとしている。そして、この左右の補強リブ6bの下端部は外方に水平に屈折され、その水平板部6d,6dに突っ張り用のネジ9,9が下方に突出できるように螺合され、図3(ロ)に示すように、この突っ張り用ネジ9,9を回転させて水平板部6d,6dの下方に突出させていくことにより、ベース金物6が胴差1の上下のフランジ1a,1b間に突っ張り状態となって固定されるようになされている。また、ベース板部6aの下端部の側は、水切り板4の形状に対応して、段6eを介して屋外側に偏心している。
【0013】
また、このベース金物6には、図2に示すように、そのベース板部6aの幅方向中央部の上下に、ネジの切られた孔6f,6fが形成されている。
【0014】
なお、6gは隆起部で、左右の水切り板4,4の端部を左右方向において重なり合わないように規制するものである。6h,6hは左右の引っ掛けで、水切り板4,4の上縁が屋外側に倒れないように保持するものである。6iは中間の引っ掛けで、押さえ金物7が屋外側に倒れないよう保持するものであり、6jは受けで、押さえ金物7の下端を受けるものである。
【0015】
押さえ金物7は、上下方向に延びる金属製の帯板状押さえ板部7aを備え、その幅方向の両側部は正面側に直角に屈折されて補強リブ7b,7bが形成されている。そして、押さえ板部7aの幅方向中央部には、ベース金物6のネジ孔6f,6fに対応するネジ通孔7c,7cが明けられている。また、押さえ金物7の下端部の側は、水切り板4の形状に対応して、段7dを介して屋外側に偏心している。
【0016】
上記の取付け金物5を用いることで、水切り板4,4を次のようにして取り付けることができる。即ち、図3(イ)に示すように、階上階下の外壁パネル2,3の建方を終えた後、ベース金物6を屋外側から胴差1の上下のフランジ1a,1b間に挿入し、そして、図3(ロ)に示すように、突っ張りネジ9,9を回転させて下方に突出させていき、この突っ張りネジ9を胴差1の下フランジ1bの上面に、上部の突っ張り用当接部6cを胴差1の上フランジ1aの下面に当接させて、ベース金物6を胴差1の上下のフランジ1a,1b間で突っ張り状態にして固定する。
【0017】
次いで、図3に示すように、このベース金物6のベース板部6aの屋外側の面部内の左右領域にそれぞれ、左右の水切り板4,4の端部を重ねる。このとき、水切り板4の端部の上縁部をベース金物6の引っ掛け6h,6hにかけた状態にして、水切り板4の偏心段部4aをベース板部6aの段部6eにのせると共に、下端を階下の外壁パネル3に受けさせるようにすることで、水切り板4をベース金物6に位置決めにするとよい。なお、図示しないが、ベース金物6は胴差1に沿って間隔的に取り付けられており、水切り板4の両端部をそれぞれ左右のベース金物6に保持させるようにすることで、安定した仮位置決め状態を得ることができる。
【0018】
しかる後、屋外側から、押さえ金物7を、左右の水切り板4,4の端部をベース金物6とで挟むようにセットする。このとき、押さえ金物7は、その上端部をベース金物6の上端部中間位置にある引っ掛け6iに引っ掛け、下端部をベース金物6の下端部の受け6jに受けさせることで、仮保持状態となる。この仮保持状態において、屋外側から、ネジ8,8で、ベース金物6のベース板部6aと、押さえ金物7の押さえ板部7aとを締め合わせるようにすることで、左右の水切り板の端部は、これらベース金物6と押さえ金物7とに挟み込まれ、階間胴差部に水切り板4,4が取り付けられる。以上のようにして、水切り板4,4が階間胴差部に取り付けられる。なお、11は発泡断熱材であり、水切り板4,4の屋外側の面部に保持される。また、12はシール材であり、ベース金物6と押さえ金物7とのネジ締めによって取付け金物5と水切り板4との間を水密状態にするものである。
【0019】
このように、上記のような水切り板取付け構造によれば、取付け金具5を用いることによって、階間胴差部への水切り板4,4の取付けを施工容易に行うことができ、しかも、ベース金物6と押さえ金物7とネジ8,8による簡素な構造で水切り板4,4を取り付けることができる。
【0020】
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で、各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、胴差1がH形鋼である場合を示しているが、胴差を溝形鋼とし、その開口側を屋外側に向けるようにしたものであってもよく、要は、屋外側において上下のフランジが存在するような構造の胴差であればよい。また、ベース金物6の突っ張り構造として、各種形態のものが採用されてよい。更に、上記の実施形態では、水切り板4の端部を取付け金物5で挟み込んで取付け場合を示しているが、水切り板の端部間の中間部を取付け金物5で挟み込むことによって取り付けるようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、以上のとおりのものであるから、階間胴差部への水切り板の取付けを簡素な構造で施工容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の水切り板取付け構造を示す断面側面図である。
【図2】取付け金物の分解斜視図である。
【図3】図(イ)及び図(ロ)は取付け金物のベース金物を胴差に取付け方法を順次に示す断面側面図である。
【図4】階間胴差部の断面側面図である。
【符号の説明】
1…胴差
1a…上フランジ
1b…下フランジ
4…水切り板
5…取付け金物
6…ベース金物
7…押さえ金物
8…締め合わせネジ
9…突っ張りネジ
Claims (2)
- ベース金物が、胴差の上下フランジ間で上下方向に突っ張り状態となることによって固定され、このベース金物の屋外側の面部に水切り板が重ねられると共に、この水切り板を挟むようにベース金物に押さえ金物が重ねられ、この押さえ金物とベース金物がネジで締め合わされることで、水切り板が、押さえ金物とベース金物との間に挟み込まれ、階間胴差部に取り付けられていることを特徴とする階間胴差部における水切り板の取付け構造。
- 胴差の上下フランジ間で上下方向に突っ張り状態となることによって固定されるベース金物と、
ベース金物の屋外側の面部に水切り板を介して重ねられる押さえ金物と、
ベース金物と押さえ金物とを締め合わせて水切り板を挟み込むネジと
が備えられていることを特徴とする階間胴差部における水切り板の取付け金物。
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