JP3873657B2 - フラットケーブル製造装置及びフラットケーブル製造方法 - Google Patents

フラットケーブル製造装置及びフラットケーブル製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、所定間隔を有して平行配置された複数の線状導体を、帯状の一対の絶縁フィルムで挟み込んだフラットケーブルを製造するフラットケーブル製造装置及びフラットケーブル製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
{第1従来技術}
従来、省スペース・軽量化を目的として、2枚の絶縁フィルムの間に間隔をあけて平行配置された断面平角状の複数の線状導体を挟み込んだフラットケーブルがあり、この種の絶縁フィルムとして、例えば、絶縁性が良好なポリエチレンテレフタレート(PET)を基材とし、その片側表面に熱可溶性の接着層を有したポリエステル系フィルムが使用されていた。
【0003】
そして、図17は、従来のこの種のフラットケーブルの製造方法の一例(第1従来技術)を示しており、各絶縁フィルム1、3は、PET等からなる樹脂製の基材とその基材の片側表面に設けられた熱可溶性の厚さ40μm程度の厚い接着層とにより構成され、絶縁フィルム1、3の間に線状導体5を挟み込んだ状態で、その絶縁フィルム1、3を熱圧着用加熱ローラ7の間に通し、接着層を伝導加熱により溶融させて絶縁フィルム1、3同士を互いに接着することによって製造する方法とされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
{第1従来技術の課題}
しかしながら、上述の従来の製造方法では、各絶縁フィルム1、3の接着層を伝導加熱により溶融させて互いに接着する方式であり、十分な接着力を得るべく、接着層を十分に溶融させて接着するため、非常に加工時間が長くなり生産性に劣るという問題があった。
【0005】
また、厚い接着層により両絶縁フィルム1、3および線状導体5が全面において相互間で強固に接着されるため、廃棄処分やリサイクルに際して、絶縁フィルム1、3と線状導体5等の相互間の分離解体が困難であり、また、解体された絶縁フィルム1、3には接着層成分が混ざるため、リサイクル性に劣るという問題があった。
【0006】
{第2従来技術}
上記した第1従来技術の課題を解決するために、例えば絶縁フィルムに薄い接着層を一切有しないもの、或いは特開平9−259662号公報等に開示されているように、絶縁フィルム基材と同一系統の材料が使用された1〜3μmの厚さの接着層を有した絶縁フィルムを用いて、超音波溶着によりフラットケーブルを製造する方法(第2従来技術)がある。
【0007】
この第2従来技術の方法では、図18に示すように、片面に薄い接着層(図示省略)を有する一対の絶縁フィルム11,13を、上下のフィルムロール17,19から引き出して、170℃に加熱された上下一対の熱圧着用の加熱ローラ21,22の間に供給するとともに、導体ロール23から引き出されて上下一対のピッチガイド25,26を介して供給された複数の平行配置された線状導体15を整列状態で加熱ローラ21,22の間に供給する。この際、各線状導体15を、両加熱ローラ21,22の間に供給される両絶縁フィルム11,13の間に挟み込むようにする。
【0008】
そして、それぞれ凹凸の溝が形成された超音波溶着機27とアンビル29上面との協働で、各線状導体15間の絶縁フィルム11,13が挟持され、超音波溶着機27での超音波振動により挟持部分の絶縁フィルム11,13が加熱溶融され、その後の冷却手段による冷却エアーの噴射により加熱溶融部分が冷却固着される。
【0009】
しかる後、耳部と称される両絶縁フィルム11,13の幅方向端部を、カッター30により一気に切断した後、溶着工程の下流側に配置された、ステッピングモータに連動された上下一対のステッピングローラ31,32の間欠駆動により、加熱溶着された絶縁フィルム11,13が繰り出され、案内ローラ33を介して巻取ロール35に順次巻き取られる。
【0010】
{第2従来技術の課題}
上記第2従来技術では、溶着後の両絶縁フィルム11,13の幅方向端部をカッター30により切断する場合、カッター30と超音波溶着機27との間に相応の距離を確保していた。
【0011】
しかしながら、このようにカッター30と超音波溶着機27との間に相応の距離を設定すると、その間で絶縁フィルム11,13が幅方向に位置ずれを起こしてしまうことがあり、絶縁フィルム11,13のマージン幅が一定しにくいおそれがある。
【0012】
また、上記第2従来技術では、超音波溶着を確実なものとするため、ステッピングローラ31,32を間欠駆動して絶縁フィルム11,13をできるだけ低速に送り出すようにしていたため、高速加工が困難であった。
【0013】
そこで、この発明の課題は、精度の高いマージン幅のカットを可能とし、また高速でのカットを可能とするフラットケーブル製造装置及びフラットケーブル製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、所定間隔を有して平行配置された複数の線状導体を、帯状の一対の絶縁フィルムで挟み込んだフラットケーブルを製造するフラットケーブル製造装置であって、接着層が形成された一対の前記絶縁フィルムをそれぞれ供給する供給ローラと、前記線状導体を平行状態に受け入れると共に、前記供給ローラから供給される一対の前記絶縁フィルムを加熱して前記接着層を溶融しながら当該絶縁フィルムで前記線状導体を挟み込んで仮接着する一対の加熱ローラと、前記加熱ローラから排出されて前記線状導体を挟み込んだ前記両絶縁フィルムのうちの一方の片面を加熱する溶着アンビルと、前記溶着アンビルの近傍に配されて前記両絶縁フィルムの幅方向端部を切断するカッティングアンビルと、前記溶着アンビル上の前記両絶縁フィルムのうち前記線状導体が配置されていない無導体部分同士を超音波溶着するとともに、前記カッティングアンビルでの切断位置に対応する部分に対しても超音波を発振する超音波溶着機とを備えるものである。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のフラットケーブル製造装置であって、前記カッティングアンビルが、ガイドケースと、前記ガイドケース内に収納されて前記絶縁フィルムの幅方向の両端部を切断するための一対のカット刃と、前記ガイドケース内において当該ガイドケースの側壁と前記各カット刃との間の間隙及び前記両カット刃同士の間の間隙を埋める複数のスペーサとを備えるものである。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のフラットケーブル製造装置であって、前記カッティングアンビルが、前記ガイドケースの前記フラットケーブルの幅方向への位置調整を行う位置調整手段をさらに備えるものである。
【0017】
請求項4に記載の発明は、所定間隔を有して平行配置された複数の線状導体を、帯状の一対の絶縁フィルムで挟み込んだフラットケーブルを製造するフラットケーブル製造装置であって、接着層が形成された一対の前記絶縁フィルムをそれぞれ供給する供給ローラと、前記線状導体を平行状態に受け入れると共に、前記供給ローラから供給される一対の前記絶縁フィルムを加熱して前記接着層を溶融しながら当該絶縁フィルムで前記線状導体を挟み込んで仮接着する一対の加熱ローラと、前記加熱ローラから排出されて前記線状導体を挟み込んだ前記両絶縁フィルムのうちの一方の片面を加熱するとともに、前記両絶縁フィルムの幅方向端部を切断する複合アンビルと、前記複合アンビル上の前記両絶縁フィルムのうち前記線状導体が配置されていない無導体部分同士を超音波溶着するとともに、前記複合アンビルでの切断位置に対応する部分に対しても超音波を発振する超音波溶着機とを備えるものである。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のフラットケーブル製造装置であって、前記複合アンビルが、回転軸と、前記回転軸に貫通されて、複数の前記線状導体の離間部分に対応して配置される略円環状の複数の溶着ガイドと、前記回転軸に貫通されて、且つ前記溶着ガイドの外側に配置されて、前記両絶縁フィルムの幅方向端部を切断する略円環状のカッターとを備えるものである。
【0019】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のフラットケーブル製造装置であって、前記複合アンビルが、前記回転軸に貫通されて、前記複数の溶着ガイド同士の間の間隙を埋めるスペーサをさらに備えるものである。
【0020】
請求項7に記載の発明は、所定間隔を有して平行配置された複数の線状導体を、帯状の一対の絶縁フィルムで挟み込んだフラットケーブルを製造するフラットケーブル製造方法であって、一対の加熱ローラにより、複数の線状導体を平行状態に受け入れて一対の絶縁フィルムの間に挟み込むとともに、前記絶縁フィルムを加熱して当該絶縁フィルムの片面に形成された接着層を溶融しながら当該両絶縁フィルムの前記線状導体が配置されていない無導体部分を仮接着する仮接着工程と、仮接着された前記両絶縁フィルムを溶着アンビル上に供給して超音波溶着機で超音波溶着する溶着工程と、前記超音波溶着機により前記絶縁フィルムに対して超音波を発振した状態で、前記溶着アンビルの近傍に配されたカッティングアンビルのカット刃により、前記両絶縁フィルムの幅方向端部を切断する切断工程とを備えるものである。
【0021】
請求項8に記載の発明は、所定間隔を有して平行配置された複数の線状導体を、帯状の一対の絶縁フィルムで挟み込んだフラットケーブルを製造するフラットケーブル製造方法であって、一対の加熱ローラにより、複数の線状導体を平行状態に受け入れて一対の絶縁フィルムの間に挟み込むとともに、前記絶縁フィルムを加熱して当該絶縁フィルムの片面に形成された接着層を溶融しながら当該両絶縁フィルムの前記線状導体が配置されていない無導体部分を仮接着する仮接着工程と、仮接着された前記両絶縁フィルムをローラ上の複合アンビルの溶着ガイド上に供給して超音波溶着機で超音波溶着すると同時に、前記超音波溶着機で前記絶縁フィルムに対して超音波を発振した状態で、前記複合アンビル内で前記溶着ガイドと同軸に設置された円環状のカッターで前記両絶縁フィルムの幅方向端部を切断する溶着切断工程とを備えるものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
{第1の実施の形態}
図1はこの発明の第1の実施の形態に係るフラットケーブル製造装置を示す模式図である。なお、図1では、図18に示した第2従来技術と同様の機能を有する要素については同一符号を付している。
【0023】
このフラットケーブル製造装置は、図1の如く、単一の超音波溶着機41に対して、図2の如く、溶着アンビル42(図3及び図4)とカッティングアンビル43(図5及び図6)とを互いに近接配置し、溶着アンビル42上で両絶縁フィルム11,13を超音波溶着した直後に、そのまま超音波溶着機41での超音波振動を続けながら同時にカッティングアンビル43のカット刃51により、耳部と称される両絶縁フィルム11,13の幅方向端部を一気に切断するようになっている。
【0024】
具体的に、このフラットケーブル製造装置は、第2従来技術と同様のフィルムロール17,19、加熱ローラ21,22、導体ロール23、ピッチガイド25,26、ステッピングローラ31,32、案内ローラ33及び巻取ロール35と、加熱ローラ21,22により仮接着された両絶縁フィルム11,13同士を超音波溶着する超音波溶着機41及び溶着アンビル42と、超音波溶着機41で超音波振動が加えられている状態で両絶縁フィルム11,13の幅方向端部を一気に切断するカッティングアンビル43とを備える。
【0025】
各絶縁フィルム11,13は、例えば第2従来技術と同様のものが使用されており、具体的に、熱可塑性樹脂からなる帯状のフィルムにより主構成されており、例えば、フィルム厚み100μmのPETからなる帯状フィルムの基材一側面に、同一系統の材料よりなる薄肉の接着層として厚み1μmのポリエステル接着層を有したフィルム(東洋紡株式会社製A4100)がそれぞれ使用される。
【0026】
各線状導体15は、例えば第2従来技術と同様のものが使用されており、具体的に、例えば厚み0.15mm、幅1.5mmの断面平角状に形成された軟銅線からなる。
【0027】
超音波溶着機41は、先端に超音波を発振するホーン41aが形成されてい点で第2従来技術と共通しているが、第2従来技術ではホーンの超音波発振面積が、アンビル(図18中の符号29)との間で超音波溶着点の付近のみに限定されていたのに対して、この超音波溶着機41のホーン41aの超音波発振面積は、絶縁フィルム11,13の進行方向において第2従来技術よりも長く形成されており、これにより、溶着アンビル42との間での超音波溶着点だけでなく、カッティングアンビル43に対抗する領域にまで及んで形成されている。
【0028】
溶着アンビル42は基台46の上面に固定支持される。溶着アンビル42上端部分は、図3及び図4の如く、下側の絶縁フィルム13に接して加熱する加熱辺44とされ、この加熱辺44に、線状導体15の配列ピッチに応じて形成された凸部45が形成されている。そして、凸部45が下側の絶縁フィルム13の線状導体15が配置されていない部分(無導体部分)に接して、この無導体部分を約170℃に加熱し、超音波溶着機41のホーン41aによる超音波加熱との協働で、各線状導体15が配置されていない部分の両絶縁フィルム11,13同士を加熱溶融するようになっている。尚、凸部45が形成されていない部分(即ち、加熱辺44の端部と、隣り合う凸部45同士の間の凹部)では、絶縁フィルム11,13同士の超音波溶着が行われない。したがって、フラットケーブルの幅方向端部においては超音波溶着が行われず加熱ローラ21,22の伝導加熱による仮接着状態のままとなり、また線状導体15が配される部分も、薄肉の接着層により各絶縁フィルム11,13が線状導体15に対して強固に接着されるのを防止できる。これにより、フラットケーブルの廃棄後に、線状導体15から各絶縁フィルム11,13を引き剥がしやすくなる。
【0029】
カッティングアンビル43は、溶着アンビル42と共通の基台46の上面に固定支持されたアクチュエータ47aにより上下動調整されるエアシリンダ47と、このエアシリンダ47の上端に支持された上面開放の箱形のスライドテーブル48と、スライドテーブル48内に収納された上面開放の箱形のガイドケース50と、ガイドケース50の両端に突設されてスライドテーブル48の側壁55の両端に架け渡される一対のガイドロッド49と、ガイドケース50内に収納支持されて絶縁フィルム11,13の幅方向端部を切断するためのカット刃51と、ガイドケース50内において当該ガイドケース50の側壁52と各カット刃51との間の間隙及び両カット刃51同士の間の間隙を埋める複数のスペーサ53a〜53fとを備える。
【0030】
アクチュエータ47aは、エアシリンダ47を上下動させて下側の絶縁フィルム13に接する際の当たり強さを調整するものである。
【0031】
各ガイドロッド49の基部は、ガイドケース50の側壁52に一体的に固定されている。また、ガイドロッド49の先端部は巻ネジ形状に形成されており、スライドテーブル48の側壁55に形成された貫通孔57を貫通して、当該側壁55の外側の一対のボルト56によって螺篏固定される。このように、ガイドロッド49の両端がスライドテーブル48の側壁55においてボルト56で締め付け固定されて位置決めされることで、スライドテーブル48内で、絶縁フィルム11,13の幅方向に対するガイドケース50の位置が決定される。即ち、これらの各要素47,47a,48,49,56は、ガイドケース50の位置調整を行う位置調整手段として機能する。
【0032】
カット刃51は板状に形成されており、当該カット刃51の上端は、両絶縁フィルム11,13を一気に切断するよう尖った形状とされている。
【0033】
スペーサ53a〜53fは、複数の幅の様々な仕様のものが組み合わされて使用され、これにより、様々な幅仕様のフラットケーブルの幅方向端部を切断することが可能となっている。
【0034】
上記構成のフラットケーブル製造装置を使用したフラットケーブル製造方法を説明する。
【0035】
まず、絶縁フィルム11,13は、上下のフィルムロール17,19から引き出されて上下一対の熱圧着用の加熱ローラ21,22の間に供給される。
【0036】
複数の線状導体15は、それぞれ各導体ロール23から引き出され、上下一対のピッチガイド25,26を介して互いに所定間隔(例えば、2.5mm間隔)を有して平行配置された整列状態で加熱ローラ21,22の間に供給される。
【0037】
このとき、加熱ローラ21,22は170℃に加熱されており、この加熱ローラ21,22の間において、整列状態の線状導体15が上下両側の絶縁フィルム11,13の間に挟まれる。このようにして両加熱ローラ21,22の間を各絶縁フィルム11,13と各線状導体15が通過する際に、各絶縁フィルム11,13の薄肉の接着層が加熱ローラ21,22により伝導加熱されて溶融し、互いに接着した仮接着状態が得られる(仮接着工程)。
【0038】
そして、両加熱ローラ21,22の間を通過して、各線状導体15が平行配置された状態で挟み込まれた仮接着状態の絶縁フィルム11,13は、その後、下流側に位置する溶着工程に案内される。
【0039】
溶着工程においては、仮接着状態の両絶縁フィルム11,13が、間に線状導体15を挟んだ状態で、溶着アンビル42と超音波溶着機41の間に供給される。このとき、超音波溶着機41は、下端のホーン41aで超音波を溶着アンビル42上の絶縁フィルム11,13に向けて発振する。そして、溶着アンビル42が170℃に加熱された状態で、超音波溶着機41のホーン41aと溶着アンビル42上面との協働で絶縁フィルム11,13が各線状導体15間の無導体領域において加熱溶融(超音波溶着)される。
【0040】
その後、溶着工程の下流側に配置された、ステッピングモータに連動された上下一対のステッピングローラ31,32の間欠駆動により、加熱溶着された絶縁フィルム11,13は下流側に移動操作され、絶縁フィルム11,13の超音波溶着機41で溶着された部分がカッティングアンビル43上に移動する。
【0041】
カッティングアンビル43上では、超音波溶着機41のホーン41aにより超音波発振が継続されており、両絶縁フィルム11,13が熱せられた状態のまま、当該絶縁フィルム11,13の耳部と称される幅方向端部(この部分は超音波溶着されておらず伝熱加熱による仮接着状態にある)が一気に切断される(切断工程)。
【0042】
そして、耳部が切断された絶縁フィルム11,13は、案内ローラ33を介して巻取ロール35に順次巻き取られる。
【0043】
以上のように、この実施の形態に係る製造方法によって製造されたフラットケーブルによれば、溶着アンビル42の加熱辺44の凸部45が下側の絶縁フィルム13の線状導体15が配置されていない部分(無導体部分)に接して、この無導体部分を加熱し、超音波溶着機41のホーン41aによる超音波加熱との協働で、上記凸部45に対応する無導体部分において両絶縁フィルム11,13同士を加熱溶融(超音波溶着)するようにしているので、凸部45が形成されていない加熱辺44の両端部分では、絶縁フィルム11,13同士の超音波溶着が行われずに済む。したがって、フラットケーブルの幅方向端部においては超音波溶着が行われず、加熱ローラ21,22の伝導加熱による仮接着状態のままとなり、また線状導体15が配される部分も、薄肉の接着層により各絶縁フィルム11,13が線状導体15に対して強固に接着されるのを防止できることから、フラットケーブルの廃棄後に、線状導体15から各絶縁フィルム11,13を引き剥がしやすくなり、廃棄時等における分離解体作業が容易に行え、リサイクル性に優れる。
【0044】
また、各絶縁フィルム11,13における接着層も薄肉とされ、しかも接着層は基材と同一系統の材料とされているため、この点からもリサイクル性にも優れる。
【0045】
さらに、各絶縁フィルム11,13自体を超音波により加熱溶着する方式であり、従来のような肉厚の接着層を溶融させる場合と比較して、瞬間的な加熱溶着およびその加熱溶着部分の冷却が行え、加工時間の短縮化が図れると共に、超音波溶着機41のホーン41aを複数備えた構造であり、多点を同時に加熱溶着でき、ここに、製造ラインの速度を向上させることができ、生産性に優れるという利点がある。
【0046】
また、上面側からの超音波溶着機41のホーン41a及び下面側の溶着アンビル42での共同による溶着直後に、超音波溶着機41での超音波振動を加えながら、溶着アンビル42の間近に配されたカッティングアンビル43で両絶縁フィルム11,13の耳部を一気に切断しているので、溶着後に、相応の距離が離間されたカッター30により絶縁フィルム11,13の耳部を切断していた第2従来技術に比べて、絶縁フィルム11,13の幅方向の切断位置の位置ずれが起こりにくくなる。したがって、絶縁フィルム11,13のマージン幅が一定しやすくなり、フラットケーブルの歩留まりが向上する。
【0047】
さらにまた、超音波を発振しながら、カッティングアンビル43でフラットケーブルの幅方向端部の切断を行っているので、フラットケーブルの流れ速度を早くしても、溶着アンビル42上だけでなく、カッティングアンビル43上でも超音波溶着を続行しながら切断作業を行うことができ、十分に超音波溶着を行いながら、効率良くフラットケーブルを製造できる。
【0048】
{第2の実施の形態}
図7はこの発明の第2の実施の形態に係るフラットケーブル製造装置のアンビル61を示す図である。この実施の形態に係るフラットケーブル製造装置は、図18に示した第2従来技術のアンビル29に代えて、図7に示した複合アンビル61を使用している。
【0049】
この複合アンビル61は、回転軸62の外周に、それぞれ円環状に形成された複数の溶着ガイド63、一対のカッター64及び複数のスペーサ65を組み合わせて取り付けられ、回転軸62の両端部において一対の固定環65aで各部材63,64,65を挟み込んで固定した構造となっている。
【0050】
回転軸62の外周面の一部には、図7及び図8の如く、当該回転軸62の軸方向に沿って、各部材63,64,65の回転軸62に対する回動を防止する突条66が形成されている。また、回転軸62の外周面の一部には、ネジ等の固定部材69を螺篏するためのネジ孔70が形成されている。
【0051】
溶着ガイド63は、図9及び図10の如く、略円環形状に形成され、絶縁フィルム13の線状導体15が配置されていない部分(無導体部分)に接して、この無導体部分を約170℃に加熱するものであり、線状導体15の配列ピッチに対応して、無導体部分に対応する位置にのみ設置される。溶着ガイド63の中央には、回転軸62が挿入される挿入孔71が形成されており、この挿入孔71には、回転軸62の突条66に係合するための係合溝72が形成されている。
【0052】
カッター64は、図11及び図12の如く、略円環形状に形成されて、外周部に形成された切断刃73により絶縁フィルム11,13の幅方向端部(耳部)68を切断するものであり、カッター64の切断刃73の径が溶着ガイド63の径よりも大きく形成されている。カッター64の中央には、回転軸62が挿入される挿入孔74が形成されており、この挿入孔74には、回転軸62の突条66に係合するための係合溝75が形成されている。
【0053】
スペーサ65は、図13及び図14の如く、略円環形状に形成されて、隣り合う溶着ガイド63同士の間に介装されることで当該溶着ガイド63同士の離間間隔を決定するものであり、線状導体15の配列ピッチに対応して、この線状導体15が配置される部分(有導体部分)に対応する位置にのみ設置される。スペーサ65の径は、溶着ガイド63の径よりも小さく設定されており、図7のように溶着ガイド63が絶縁フィルム11,13の無導体部分に接するときに、線状導体15の厚みだけ突出された絶縁フィルム11,13の有導体部分に非接触となるようにされている。スペーサ65の中央には、回転軸62が挿入される挿入孔76が形成されており、この挿入孔76には、回転軸62の突条66に係合するための係合溝77が形成されている。
【0054】
固定環65aは、図15及び図16の如く、略円環形状に形成され、例えばスペーサ65と同様の径に設定されており、その中央には、回転軸62が挿入される挿入孔78が形成されており、この挿入孔78には、回転軸62の突条66に係合するための係合溝79が形成されている。また、固定環65aの一部には、固定部材69を貫通させる貫通孔80が形成されている。
【0055】
その他の構成は図18に示した第2従来技術と同様であるため、説明を省略する。
【0056】
上記の複合アンビル61を使用する場合、片面に接着層(図示省略)を有する一対の絶縁フィルム11,13を、図18に示した第2従来技術と同様の上下のフィルムロール17,19から引き出して、170℃に加熱された上下一対の熱圧着用の加熱ローラ21,22(図18中の符号21,22参照)の間に供給するとともに、導体ロール(図18中の符号23参照)から引き出されて上下一対のピッチガイド(図18中の符号25,26参照)を介して供給された複数の平行配置された線状導体15を整列状態で加熱ローラ21,22の間に供給する。この際、各線状導体15を、両加熱ローラ21,22の間に供給される両絶縁フィルム11,13の間に挟み込むようにする。
【0057】
そして、図7の如く、超音波溶着機27と複合アンビル61の溶着ガイド63との協働で、各線状導体15間の絶縁フィルム11,13が挟持され、超音波溶着機27での超音波振動により挟持部分の絶縁フィルム11,13が加熱溶融される。
【0058】
これと同時に、複合アンビル61のカッター64が絶縁フィルム11,13の耳部68を超音波溶着機27側に押圧しながら、カッター64の切断刃73で絶縁フィルム11,13の耳部68を一気に切断する(溶着切断工程)。
【0059】
ここで、カッター64と溶着ガイド63との相対的位置関係は、スペーサ65によって調整されており、また、カッター64の外側に位置する固定環65aを回転軸62に対して固定部材69で固定することで、カッター64の回転軸62に対する位置を固定していることから、カッター64による絶縁フィルム11,13の切断位置の位置精度が向上する。
【0060】
しかる後、溶着工程の下流側に配置された、ステッピングモータに連動された上下一対のステッピングローラ(図18中の符号31,32参照)の間欠駆動により、加熱溶着された絶縁フィルム11,13が繰り出され、案内ローラ(図18中の符号33参照)を介して巻取ロール(図18中の符号35参照)に順次巻き取られる。
【0061】
以上のように、複合アンビル61の溶着ガイド63上で超音波溶着機27により絶縁フィルム11,13の無導体部分を溶着すると同時に、絶縁フィルム11,13の耳部68を、溶着ガイド63と同軸上に設置されたカッター64で切断しているので、溶着後に、相応の距離が離間されたカッター30により絶縁フィルム11,13の耳部を切断していた第2従来技術に比べて、絶縁フィルム11,13の幅方向の切断位置の位置ずれが起こりにくくなる。したがって、絶縁フィルム11,13のマージン幅が一定しやすくなり、フラットケーブルの歩留まりが向上する。特に、複合アンビル61の溶着ガイド63とカッター64の相対的位置関係をスペーサ65によって調整し、また、カッター64の外側に位置する固定環65aを回転軸62に対して固定部材69で固定することで、カッター64の回転軸62に対する位置を固定した状態で、超音波溶着と耳部68の切断とを同時に行うため、切断位置の精度が飛躍的に向上する。
【0062】
また、溶着後に一旦冷却してから耳部を切断していた第2従来技術に比べて、冷却時間を不要とする分の加工時間を短縮でき、効率良くフラットケーブルを製造できる。
【0063】
なお、上記実施形態において、薄肉の接着層として1μmの厚みを有したものを例示しているが、1〜3μm程度であってもよい。
【0064】
また、各絶縁フィルム11,13に薄肉の接着層を備えた構造を例示しているが、接着層を有しない構造であってもよい。この場合、加熱ローラ21,22による仮接着工程は不要となる。
【0065】
そして、接着層を有しない絶縁フィルム11,13を使用した場合にあっては、絶縁フィルム11,13自体がより安価となり、製造コスト低減が図れると共に、解体が容易で、不純物が混ざらずに良好に分離でき、よりリサイクル性の向上が図れるという利点もある。
【0066】
また、本実施形態において、4本の線状導体15が備えられたフラットケーブルを例示しているが、3本以下または5本以上の線状導体15を備えた構造であってもよく、線状導体15の数は何ら限定されない。
【0067】
【発明の効果】
請求項1及び請求項7に記載の発明によれば、加熱ローラから排出されて線状導体を挟み込んだ両絶縁フィルムのうちの一方の片面を加熱する溶着アンビルの近傍に、両絶縁フィルムの幅方向端部を切断するカッティングアンビルを配し、超音波溶着機が、溶着アンビル上の両絶縁フィルムのうち線状導体が配置されていない無導体部分同士を超音波溶着するとともに、カッティングアンビルでの切断位置に対応する部分に対しても超音波を発振するので、溶着後に、冷却のために相応の距離が離間されたカッターにより絶縁フィルムの幅方向端部を切断していた第2従来技術に比べて、絶縁フィルムの幅方向の切断位置の位置ずれが起こりにくくなる。したがって、絶縁フィルムのマージン幅が一定しやすくなり、フラットケーブルの歩留まりが向上する。
【0068】
また、溶着後に一旦冷却してから耳部を切断していた第2従来技術に比べて、冷却時間を不要とする分の加工時間を短縮でき、効率良くフラットケーブルを製造できる。
【0069】
請求項4、請求項5及び請求項8に記載の発明によれば、単一の複合アンビルにより、複合アンビル上で超音波溶着機により絶縁フィルムの無導体部分を溶着すると同時に、絶縁フィルムの幅方向端部を、複合アンビル自身により切断しているので、溶着後に、冷却のために相応の距離が離間されたカッターにより絶縁フィルムの耳部を切断していた第2従来技術に比べて、絶縁フィルムの幅方向の切断位置の位置ずれが起こりにくくなる。したがって、絶縁フィルムのマージン幅が一定しやすくなり、フラットケーブルの歩留まりが向上する。
【0070】
また、溶着後に一旦冷却してから耳部を切断していた第2従来技術に比べて、冷却時間を不要とする分の加工時間を短縮でき、効率良くフラットケーブルを製造できる。
【0071】
請求項2、請求項3及び請求項6に記載の発明によれば、絶縁フィルムの幅方向端部の切断位置を容易に調整変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るフラットケーブル製造装置を示す模式図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態に係るフラットケーブル製造装置の溶着アンビルとカッティングアンビルを示す側面図である。
【図3】溶着アンビルを示す正面図である。
【図4】溶着アンビルを示す側面図である。
【図5】カッティングアンビルを示す正面図である。
【図6】カッティングアンビルを示す側面図である。
【図7】この発明の第2の実施の形態に係るフラットケーブル製造装置の複合アンビルを示す模式図である。
【図8】複合アンビルを示す側面図である。
【図9】溶着ガイドを示す正面図である。
【図10】溶着ガイドを示す側面図である。
【図11】カッターを示す正面図である。
【図12】カッターを示す側面図である。
【図13】スペーサを示す正面図である。
【図14】スペーサを示す側面図である。
【図15】固定環を示す正面図である。
【図16】固定環を示す側面図である。
【図17】第1従来技術のフラットケーブル製造装置を示す図である。
【図18】第2従来技術のフラットケーブル製造装置を示す図である。
【符号の説明】
11,13 絶縁フィルム
15 線状導体
17 フィルムロール
21,22 両加熱ローラ
23 導体ロール
41 超音波溶着機
41a ホーン
42 溶着アンビル
43 カッティングアンビル
44 カット刃
47 エアシリンダ
47a アクチュエータ
48 スライドテーブル
49 ガイドロッド
50 ガイドケース
51 カット刃
53a〜53f スペーサ
56 ボルト
57 貫通孔
61 複合アンビル
62 回転軸
63 溶着ガイド
64 カッター
65 スペーサ
65a 固定環
66 突条
69 固定部材

Claims (8)

  1. 所定間隔を有して平行配置された複数の線状導体を、帯状の一対の絶縁フィルムで挟み込んだフラットケーブルを製造するフラットケーブル製造装置であって、
    接着層が形成された一対の前記絶縁フィルムをそれぞれ供給する供給ローラと、
    前記線状導体を平行状態に受け入れると共に、前記供給ローラから供給される一対の前記絶縁フィルムを加熱して前記接着層を溶融しながら当該絶縁フィルムで前記線状導体を挟み込んで仮接着する一対の加熱ローラと、
    前記加熱ローラから排出されて前記線状導体を挟み込んだ前記両絶縁フィルムのうちの一方の片面を加熱する溶着アンビルと、
    前記溶着アンビルの近傍に配されて前記両絶縁フィルムの幅方向端部を切断するカッティングアンビルと、
    前記溶着アンビル上の前記両絶縁フィルムのうち前記線状導体が配置されていない無導体部分同士を超音波溶着するとともに、前記カッティングアンビルでの切断位置に対応する部分に対しても超音波を発振する超音波溶着機と
    を備えるフラットケーブル製造装置。
  2. 請求項1に記載のフラットケーブル製造装置であって、
    前記カッティングアンビルが、
    ガイドケースと、
    前記ガイドケース内に収納されて前記絶縁フィルムの幅方向の両端部を切断するための一対のカット刃と、
    前記ガイドケース内において当該ガイドケースの側壁と前記各カット刃との間の間隙及び前記両カット刃同士の間の間隙を埋める複数のスペーサと
    を備えるフラットケーブル製造装置。
  3. 請求項2に記載のフラットケーブル製造装置であって、
    前記カッティングアンビルが、前記ガイドケースの前記フラットケーブルの幅方向への位置調整を行う位置調整手段をさらに備えるフラットケーブル製造装置。
  4. 所定間隔を有して平行配置された複数の線状導体を、帯状の一対の絶縁フィルムで挟み込んだフラットケーブルを製造するフラットケーブル製造装置であって、
    接着層が形成された一対の前記絶縁フィルムをそれぞれ供給する供給ローラと、
    前記線状導体を平行状態に受け入れると共に、前記供給ローラから供給される一対の前記絶縁フィルムを加熱して前記接着層を溶融しながら当該絶縁フィルムで前記線状導体を挟み込んで仮接着する一対の加熱ローラと、
    前記加熱ローラから排出されて前記線状導体を挟み込んだ前記両絶縁フィルムのうちの一方の片面を加熱するとともに、前記両絶縁フィルムの幅方向端部を切断する複合アンビルと、
    前記複合アンビル上の前記両絶縁フィルムのうち前記線状導体が配置されていない無導体部分同士を超音波溶着するとともに、前記複合アンビルでの切断位置に対応する部分に対しても超音波を発振する超音波溶着機と
    を備えるフラットケーブル製造装置。
  5. 請求項4に記載のフラットケーブル製造装置であって、
    前記複合アンビルが、
    回転軸と、
    前記回転軸に貫通されて、複数の前記線状導体の離間部分に対応して配置される略円環状の複数の溶着ガイドと、
    前記回転軸に貫通されて、且つ前記溶着ガイドの外側に配置されて、前記両絶縁フィルムの幅方向端部を切断する略円環状のカッターと
    を備えるフラットケーブル製造装置。
  6. 請求項5に記載のフラットケーブル製造装置であって、
    前記複合アンビルが、
    前記回転軸に貫通されて、前記複数の溶着ガイド同士の間の間隙を埋めるスペーサをさらに備えるフラットケーブル製造装置。
  7. 所定間隔を有して平行配置された複数の線状導体を、帯状の一対の絶縁フィルムで挟み込んだフラットケーブルを製造するフラットケーブル製造方法であって、
    一対の加熱ローラにより、複数の線状導体を平行状態に受け入れて一対の絶縁フィルムの間に挟み込むとともに、前記絶縁フィルムを加熱して当該絶縁フィルムの片面に形成された接着層を溶融しながら当該両絶縁フィルムの前記線状導体が配置されていない無導体部分を仮接着する仮接着工程と、
    仮接着された前記両絶縁フィルムを溶着アンビル上に供給して超音波溶着機で超音波溶着する溶着工程と、
    前記超音波溶着機により前記絶縁フィルムに対して超音波を発振した状態で、前記溶着アンビルの近傍に配されたカッティングアンビルのカット刃により、前記両絶縁フィルムの幅方向端部を切断する切断工程と
    を備えるフラットケーブル製造方法。
  8. 所定間隔を有して平行配置された複数の線状導体を、帯状の一対の絶縁フィルムで挟み込んだフラットケーブルを製造するフラットケーブル製造方法であって、
    一対の加熱ローラにより、複数の線状導体を平行状態に受け入れて一対の絶縁フィルムの間に挟み込むとともに、前記絶縁フィルムを加熱して当該絶縁フィルムの片面に形成された接着層を溶融しながら当該両絶縁フィルムの前記線状導体が配置されていない無導体部分を仮接着する仮接着工程と、
    仮接着された前記両絶縁フィルムをローラ上の複合アンビルの溶着ガイド上に供給して超音波溶着機で超音波溶着すると同時に、前記超音波溶着機で前記絶縁フィルムに対して超音波を発振した状態で、前記複合アンビル内で前記溶着ガイドと同軸に設置された円環状のカッターで前記両絶縁フィルムの幅方向端部を切断する溶着切断工程と
    を備えるフラットケーブル製造方法。
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