JP3873404B2 - ワークフローシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば一つの会社内において複数の部門にまたがる複数の担当者の間で、コンピュータ端末を利用して所定の順序でデータを受け渡し、業務処理を実行させるワークフローシステム及びワークフローシステムの文書保管方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子的な文書は、文書検索がスムーズに行われるために、体系的に保管される。その方法には、階層別に保管する方法、属性値を付与して保管する方法等が存在する。電子媒体を使用し文書保管する文書に属性値を付与する方法としては、保管する文書の内容について予め登録された属性項目について属性値を入力する、あるいは所定の項目リストの中から属性項目を選択し属性値を入力する等、一項目ずつ人により属性値が入力されるか、バッチ登録用ファイルの作成が必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
その文書保管を行う際、検索をスムーズに行うために属性項目を選択し、属性値をインプットするが、具体的には、文書ごとに属性項目及び属性値を人がインプットするときに、画面上の小さなポップアップウィンドウ等にリストで示される属性項目をスクロール選択、もしくは端末からのキーボードにより入力し、その属性値を入力していた。
【0004】
ワークフローシステムでは、そのシステム上で作成された文書のうち、多くの文書はその後、多数の者の間で検索されるため、文書を保管するときは、各文書の属性項目ごとに属性値を正確に入力する必要がある。
しかし、文書保管する作業者としては、このような属性値付与の入力作業は手間がかかるという問題があり、また、なるべく少ない入力項目としたい。
【0005】
一方で、検索を行う者としては、的確な検索が行われるためにも、属性項目および属性値は、正しくかつ漏れ無く付与されることを望む。
そこで、本発明は、この相反する要求を実現するために、ワークフロー上で処理される文書の文書属性項目の指定と属性値の入力を自動的に行うことができるワークフローシステム及びワークフローシステムの文書保管方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明に係るワークフローシステムは、複数のコンピュータ端末が接続されたネットワークを有し、前記ネットワークを介して複数の部門の複数の担当者の間でデータを受け渡して業務処理が実行されるワークフローシステムにおいて、ワークフローを定義設定したときのパターンNo.であるワークフローパターンNo.と定型文書No.と各定型文書毎に抽出すべき属性項目との関係を定義した属性項目リンクテーブルを記憶する記憶部と、ワークフローで定義された各文書の文書保管指示に応じて、各文書について、前記記憶部に記憶されている属性項目リンクテーブルを参照してワークフローパターンNo.と定型文書No.の関係から予め決められている属性項目を抽出する第一の抽出手段と、前記第一の抽出手段により抽出された属性項目についての属性値を、ワークフローをある業務で使用したときに付与されるユニークなNo.であるワークフローNo.と定型文書No.をキーに前記各部門で処理された文書のデータが格納されている文書データベースを検索して抽出する第二の抽出手段と、保管する各文書の属性データとして、前記第二の抽出手段により抽出された属性値を登録する登録手段と、を有することを特徴とするものである。
【0008】
本発明によれば、ワークフローで定義された文書の文書保管指示に応じて、各文書についての属性項目を抽出し、抽出された属性項目の属性値を抽出し、保管する各文書の属性データとして抽出された属性値を登録して文書を保管するようにしたものである。それにより、そのワークフロー上にて定義された各文書は、保管する際に、属性項目、属性値を自動的に付与することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1(a)は本発明の一実施形態であるワークフローシステムの概略システム構成図、図1(b)はそのワークフローシステムにおいて各部門におけるデータ処理の流れの一例を示す概略図、図2はそのワークフローシステムのサーバの概略構成図である。本実施形態では、一の会社内において複数の部門にまたがる複数の担当者の間で文書データを受け渡し、見積書作成等の業務処理を実行する場合について考える。
【0010】
かかるワークフローシステムは、図1に示すように、複数のコンピュータ端末10a1 ,10a2 ,・・・ ,10b1 ,10b2 ,・・・ ,10c1 ,10c2 ,・・・ と、サーバ20と、第一記憶部30と、第二記憶部40と、第三記憶部50と、第四記憶部60と、第五記憶部70とを備えるものである。サーバ20は複数のコンピュータ端末10a1 ,・・・ ,10b1 ,・・・ ,10c1 ,・・・ と接続され、ネットワークが構築されている。複数のコンピュータ端末10a1 ,・・・ ,10b1 ,・・・ ,10c1 ,・・・ は、所定の業務を行う各部門に配置されている。例えば、図1に示すように、コンピュータ端末10a1 ,10a2 ,・・・ を設計部門Aに、コンピュータ端末10b1 ,10b2 ,・・・ を製造部門Bに、コンピュータ端末10c1 ,10c2 ,・・・ を購買部門Cに配置している。
【0011】
各担当者は、自己の部門にある所定のコンピュータ端末を用いて、自己のID番号を入力し、新たに文書を作成したり、自己宛に送られた文書を画面上に表示して所定の処理を行う。本実施形態では、図1(b)に示すように、各部門毎に、各担当者が業務処理を実行し、その後、他の担当者にデータを受け渡していく。ここで、図1(b)において、丸印はセル、すなわちその時点での処理を表し、矢印はノード、すなわち処理間の繋がりを表す。また、各部門間でのデータのやり取りは、後述するポストオフィス、すなわちサブワークフロー間インターフェース定義部23を介して行われる。
【0012】
各担当者には、実体的な文書データや文書フォーマットデータが送られるのではなく、例えばジョブ名(業務処理識別子)、ジョブタイプ情報、宛先名、ステータス情報、オブジェクト情報等を含んだデータが送られる。文書データは例えば第三記憶部50に、文書フォーマットデータは第二記憶部40に記憶されており、これらはサーバ20によって管理されている。コンピュータ端末間では、文書データや文書フォーマットデータのアドレスが送られているだけであり、業務処理において必要な文書データや文書フォーマットデータが第三記憶部50、第二記憶部40から読み出され、担当者にとっては、自分のコンピュータ端末があたかも文書データ等を持っているかのように見える。また、ネットワークを介して各コンピュータ端末間でやり取りされるデータに含まれる情報のうち、ジョブ名とは、ある処理対象の案件が発生したときに、その案件に付けられる通し番号のことである。一般に、企業ではこの番号を付与する一定のルールを持っている。このため、かかる番号によってその案件をどの部門に受け渡す必要があるかを知ることができる。ジョブタイプ情報は、それぞれの部門において案件の内容を表すものである。このジョブタイプ情報によって、その部門内でどの担当者にどういう順序でデータを受け渡すかというルートを識別することが可能となる。宛先名は、そのデータを送る先の部門を示したものである。ステータス情報は、業務処理が正常に行われたか否かを示すものであり、オブジェクト情報は、その文書に含まれている添付資料等を示すものである。
【0013】
サーバ20は、図2に示すように、主ワークフロー定義部21と、サブワークフロー定義部22と、ポストオフィス23と、全体管理部24と、部門管理部25と、抽出手段26と、登録手段27とを備えるものである。主ワークフロー定義部21は、各業務毎にあるいは業務内容に応じて、どの部門を通過して業務処理を行うかを定める主ワークフローを定義するものであり、サブワークフロー定義部22は、各業務の部門内の業務処理の流れを定めるサブワークフローを定義するものである。主ワークフローとサブワークフローは、第一記憶部30に記憶される。尚、各定義部21,22、ポストオフィス23、各管理部24,25は第一記憶部30に記憶するようにし、実行時に、サーバ20に読み出してもよい。
【0014】
本実施形態では、ポストオフィス、すなわちサブワークフロー間インターフェース定義部23を部門毎に設けている。かかるポストオフィス23は、いわば入出力インターフェースのようなもので、部門間でデータを受け渡す際の通過門の役割を果たすデータ記憶部である。
ポストオフィス23は、図3に示すように、各部門毎に一つのポストオフィスが設けられ、それぞれのポストオフィスは複数の子ポストオフィスを有する。
【0015】
子ポストオフィス23a1 ,23a2 ,・・・ ,23b1 ,23b2 ,・・・ に記憶されるデータには、子ポストオフィス23a1 ,23a2 ,・・・ ,23b1 ,23b2 ,・・・ 毎に、ジョブ名、ステータス、データまたはオブジェクトのポインタが含まれる。子ポストオフィス23a1 ,23a2 ,・・・ ,23b1 ,23b2 ,・・・ はジョブ毎に入力側用と出力側用の二種類あり、子ポストオフィス23a1 ,23a3 ,・・・ ,23b1 ,23b3 ,・・・ は入力側用の子ポストオフィスであり、子ポストオフィス23a2 ,23a4 ,・・・ ,23b2 ,23b4 ,・・・ は出力側用の子ポストオフィスとなっている。子ポストオフィス23a1 と子ポストオフィス23a2 、子ポストオフィス23a3 と子ポストオフィス23a4 、子ポストオフィス23b1 と子ポストオフィス23b2 、子ポストオフィス23b3 と子ポストオフィス23b4 は、それぞれ組になっており、同じジョブ名が付してある。
【0016】
ステータスは、処理が終了したことを示す「終了」、まだ処理されていない、その部門が受信していないことを示す「未処理」、処理を行っていることを示す「処理中」の三つの状態を含み得る。また、データまたはオブジェクトのポインタは、処理される対象を示すものであって複数あってもよい。
尚、ポストオフィス23は、ある一つのジョブにつきポストオフィスが一つ設けられ、各ポストオフィスがそのジョブのフローに定義されている部門毎に子ポストオフィスを有してもよい。
【0017】
また、全体管理部24は、主ワークフローに従ってポストオフィス間でのデータの受け渡しを行うものである。部門管理部25は、サブワークフローに従って担当者間でのデータの受け渡しを行うものである。
第一記憶部30には、主ワークフロー、サブワークフロー等が記憶されている。主ワークフローは、データに含まれるジョブ名に応じて、部門間でのデータの受け渡し順序を定めたものである。ワークフローの例を図4に示す。例えば、ジョブ名がN1 である場合には、部門間でのデータの受け渡し順序を、設計部門A→製造部門B→購買部門Cと指定している。ジョブ名がN2 である場合には、設計部門A→購買部門C→製造部門Bと指定している。また、ジョブ名がN3 である場合には、設計部門A→購買部門Cと指定しており、ジョブ名がN4 である場合には、設計部門A→製造部門Bと指定している。
【0018】
また、サブワークフローは、各部門毎に、ジョブタイプ情報に応じて、部門内でのデータをどのような順序で担当者に送り、処理するかを定めたものである。サブワークフローの例を図5に示す。例えば、設計部門Aにおいては、新たな設計を行うという内容を表すジョブタイプ情報ta1に対してはルートa1 が指定され、設計を変更するという内容を表すジョブタイプ情報ta2に対してはルートa2 が指定される。製造部門Bにおいては、試験的生産を行うという内容を表すジョブタイプ情報tb1に対してはルートb1 が指定される。量産を行うという内容を表すジョブタイプ情報tb2に対してはルートb2 が指定され、受注生産を行うという内容を表すジョブタイプ情報tb3に対してはルートb3 が指定される。また、購買部門Cにおいては、リースという内容を表すジョブタイプ情報tc1に対してはルートc1 が指定され、買い取りという内容を表すジョブタイプ情報tc2に対してはルートc2 が指定され、立替えという内容を表すジョブタイプ情報tc3に対してはルートc3 が指定される。
【0019】
また、サブワークフローには、それぞれの部門において、その部門の管理者にデータを送るというルートa0 ,b0 ,c0 がある。例えばルートa0 が選択されたときには、その部門Aの管理者は、データが送られてきたときに、自己の部門内でどの担当者に業務処理を行わせるのかを決定する業務処理を行うことになる。この場合、管理者は、新たにルートを定めてもよいし、また、すでに定められている他のルートa1 ,a2 ,・・・ の中から選択するようにしてもよい。このようにサブワークフローの中に管理者にデータを渡すルートを設けたのは、次の理由による。第一に各部門での意思を尊重するためである。第二に、新たな案件が発生した時点で、すべての部門についてどのルートを通すかを選択するとすると、通常、最初の業務処理を行った人は、自己の部門についてはどのルートを通ればよいかよく知っているが、他の部門についてはその内情を知らないのが普通であるからである。尚、管理者にデータを送るというルートa0 ,b0 ,c0 は、所定のジョブタイプ情報ta0,tb0,tc0によって選択されるが、いずれのジョブタイプ情報も指定しなかった場合にも選択されるようにしている。
【0020】
第二記憶部40は、各業務処理毎にその業務処理の内容に応じて必要とされる各種の文書フォーム(文書フォーマットデータ)をデータベース化して記憶するものである。例えば、見積書の作成という業務処理を行う場合には、文書フォームとして、機械、電気又は土木等の各見積書の形式や、これらを集約した見積書の形式を定義しておく。かかる文書フォームの例を図12に示す。図12(a)に示す文書フォームは、機械に関する見積書の形式である。この機械見積書には、品名、数量、単価、各品物の金額、及び合計金額を記入する欄がある。電気、土木等の見積書の形式も、機械見積書の形式と同様である。また、図12(b)に示す文書フォームは、機械等の各見積書を集約した見積書の形式である。この集約した見積書には、機械や電気等の各見積書で得られた合計金額を記入する欄(フィールド)F1 、及びそれらの合計金額を加えた総金額を記入する欄(フィールド)F2 がある。尚、文書フォームとして、見積書の表紙を定義してもよい。
【0021】
第三記憶部50は、各担当者が自己の業務処理を行う際に入力したデータを記憶するものである。これらのデータは、例えば機械見積書の各欄に記入された品名、数量、金額等であり、図13(a)に示すように、data 1,data 2,・・・ として第三記憶部50に記憶される。第四記憶部60は、データに所定の処理を施す処理手順(メソッド)をデータベース化して記憶するものである。これらのメソッドは、図13(b)に示すように、method 1,method 2,・・・ として第四記憶部60に記憶される。メソッドは、第三記憶部50の所定のアドレスに記憶されているデータdata 1,data 2,・・・ に対して所定の処理を施すプログラムである。
【0022】
また、メソッドには、文書フォームの中でどのような処理を行うかを記述することができ、メソッドは、文書フォーム毎に、又は文書フォームの中のフィールド毎に定義される。いま、図13(c)に第二記憶部40のメモリマップを示す。各セルCk (k=1,2,・・・ )毎に、複数の文書フォームform kn (n=1,2,・・・ )が第二記憶部40に記憶されている。担当者にどの文書フォームを送るかは、各業務処理の内容に応じて選択される。そして、各文書フォームform kn は、一又は複数のメソッドmethod knm(m=1,2,・・・ )と関連付けられている。また、セルC3 では、文書フォームform 3n の中のフィールド field 3nmが一のメソッドmethod 3nmと関連付けられている。ここで、図13(c)におけるmethod knm等は、第四記憶部60に記憶されているメソッドを指し示すポインタである。このポインタとしては、そのメソッドが記憶されている第四記憶部60のアドレスを用いることができる。
【0023】
いま、メソッドの内容を具体的に説明する。例えば、図12(a)に示す機械見積書に関連付けられるメソッドには、前の担当者が同じ文書フォームに入力したデータをそのまま持ってきて、当該文書フォームの同じ欄に取り込むというメソッドがある。また、一又は複数のデータに演算を施して、その演算結果を当該文書フォームの所定の欄に取り込むメソッドがある。具体的には、前の担当者によって見積書中に入力された品物の個数と単価とを乗じてその品物の金額を算出したり、その算出した各品物の金額をすべて加えて、機械に関する総金額を算出したりするものである。また、図12(b)に示す集約された見積書に関連付けられるメソッドには、機械等の各見積書に記入された総金額を取ってきて、それらの総金額を、集約された見積書のフィールドF1 に、例えば「機械一式:***」、「電気一式:***」、「土木一式:***」という形式で記入するメソッドや、それらの総金額を加算して、その合計をフィールドF2 に記入するメソッドがある。
【0024】
部門管理部25は、サブワークフローに従って各担当者にデータを受け渡す際に、次の担当者の業務処理の内容に応じた文書フォームとその文書フォームに関連付けられたメソッドとを読み出す。そして、その読み出したメソッドに従ってデータを処理し、その処理した結果のデータとその文書フォームとを各担当者に送る。したがって、各担当者が自己の業務を行うためにワークフローにより各担当者に業務処理がまわってくると、画面上には、自己の業務処理に応じた文書フォームに、メソッドに従って処理されたデータが取り込まれた文書が自動的に現れる。
【0025】
また、全体管理部24は、部門間で、主ワークフローに従ってデータを受け渡し、部門管理部25は、各部門内で、サブワークフローに従ってデータを各担当者に受け渡していく。担当者は自己の業務処理を終了したときは、その旨のコマンドを入力さえすれば、何らの指示を与えなくとも、部門管理部25がその業務処理が終了したことを判断し、次の担当者にデータを受け渡す。また、全体管理部24は、セルのもつステータスにより業務処理の進捗状況を管理する機能を有し、現在どこまで業務処理が終了したのかを各案件毎に管理することができる。
【0026】
第五記憶部70は、主ワークフロー及びサブワークフロー(主ワークフローとサブワークフローを併せて、単にワークフローとも称する。)で定義された文書について文書毎に、抽出すべき属性項目を定義した属性項目リンクテーブルを記憶するものである。抽出手段26には、第一抽出手段26aと第二抽出手段26bとが含まれる。第一抽出手段26aは、ワークフローで定義された各文書の文書保管指示に応じて、属性項目リンクテーブルに基づいて各文書についての属性項目を抽出するものである。第二抽出手段26bは、第一抽出手段26bにより抽出された属性項目の属性値を抽出するものである。登録手段27は、保管する各文書の属性データとして、第二抽出手段26bで抽出された属性値を登録するものである。
【0027】
次に、本実施形態のワークフローシステムの動作について説明する。図6はデータ処理の流れを示す図である。
いま、ある処理対象の案件が発生し、設計部門Aの担当者X0 は、自己専用のコンピュータ端末10a1 を用い、自分のID番号を入力して新たな案件に関する文書を作成したとする。このとき、文書作成の段階でジョブ名が決められる。このジョブ名が選ばれた時点で、主ワークフロー、すなわちデータが各部門間をどのような順序で流れていくかが定まる。ここでは、設計部門A→製造部門B→購買部門Cという主ワークフローが選択されたとする。また、担当者X0 は、案件の内容から予め他の部門におけるデータの受け渡しのルートが分かっていれば、ジョブタイプ情報を定めることにしてもよい。具体的には、担当者X0 が、この案件の内容が、例えば、設計変更して試作しなければならないものであり、これをリースするという内容であることを知っている場合には、ジョブタイプ情報ta2,tb1,tc1を指定して、設計部門Aでのルートをa2 、製造部門Bでのルートをb1 、販売部門Cでのルートをc1 と選択することができる。ここでは、担当者X0 はジョブタイプ情報をta2,tb1,tc1と定めたものとする。
【0028】
新たな文書の作成作業が終了し、担当者X0 は、業務処理が終了した旨のコマンドを入力すると、サーバ20は、その文書データからジョブ名及びジョブタイプ情報等を抽出する。そして、ジョブタイプ情報ta2に基づいて、記憶部30から所定のサブワークフローを読み出し、ルートa2 に従って、設計部門Aの次の担当者X1 にデータを渡す。担当者X1 は、自己専用のコンピュータ端末10a2 から自分のID番号を入力し、送られたデータについて所定の業務処理を実行する。サーバ20は、かかる業務処理を監視し、処理が終了した旨のコマンドが入力されると、ルートa2 に従って次の担当者X2 にデータを渡す。このように、設計部門A内でデータが各担当者にルートa2 に従って受け渡され、図6に示すように、業務処理が次々と実行されていく。
【0029】
設計部門Aにおいて、最後の担当者が所定の業務処理を終了すると、出力側の子ポストオフィス23a2 のデータは、製造部門Bに送られる。そして、入力側の子ポストオフィス23b1 は、ジョブ名を確認すると共に、宛先名が自己の部門宛であるかどうかを確認する。次に、かかる確認の結果、異常がないかどうかを判断する。異常があれば、データを、例えば、一つ前の部門Aにおける最後の担当者、又はサーバ20に戻す。一方、異常がなければ、ジョブタイプ情報に基づいて、製造部門Bについてのサブワークフローを読み出して部門管理部25に実行させる。こうして、製造部門B内で、ルートb1 に従って各担当者にデータが受け渡され、図6に示すように、業務処理が次々と実行されていく。その後、同様の処理が行われ、主ワークフローに従ってデータは製造部門Bから購買部門Cに送られていく。
【0030】
ここで、さらに具体的に、ワークフロー上のジョブの流れを図7、図8、図9、図10及び図11を用いて説明する。図7はあるジョブの全体の流れを示す図である。このフローにおけるジョブは、第一部門と第二部門の二つの部門にて処理が行われるものとする。図8は管理者がジョブを処理したときの処理を説明するための図である。図9は部門管理部の処理を示す図である。図10及び図11は全体管理部の処理内容を示す図である。
【0031】
まず、図7において、ジョブが発生するとジョブ番号を採番する(Step200 )。この採番は自動で行うようにしてもよいし、人が決定して入力するようにしてもよい。採番されたジョブ番号毎に、どの部門をあるいはどの担当者にどの順序でジョブが処理されていくのかが定義される主ワークフローが決定され、以降全体管理部24によりその主ワークフローが実行される(Step202 )。
【0032】
この主ワークフローによれば、まず、第一部門においてジョブが処理される。第一部門のポストオフィスにある本ジョブにおける子ポストオフィスは、ジョブがきたことを受信すると(Step204 )、部門管理部25は、このジョブが第一部門の管理者へ送るべきものかを判断する(Step206 )。すでに、第一部門でのサブワークフローが定義されていれば、第一部門の管理者へ送信することなく第一部門のサブワークフローが実行される(Step208 )。この子ポストオフィスは、各部門の通過門のようなもので、概念的に存在するものであるが、部門管理部25は、子ポストオフィスでデータが受信されると、サブワークフローを実行し(Step208 )、最後のセルの処理が終わると、所定の子ポストオフィスにデータが送信され、サブワークフロー処理を終了する(Step210 )。ここで、本ジョブの第一部門でのサブワークフローが定義されていない場合には、管理者へ送られる(Step214 )。
【0033】
管理者が、本ジョブを受信した場合の処理について図8を用いて説明する。図8において、ジョブを受信した管理者は、そのジョブがどのような内容で、自分の部門においてどの担当者によって処理すべきものかを判断し、サブワークフローを作成することができる(Step216 )。図8の▲1▼のように、管理者は、本ジョブをA室長→B係長→C担当→B係長という順序で行うようにサブワークフローを作成し、実行する(Step208 )。子ポストオフィスは、サブワークフローが終了したことを認識し、主ワークフローで定義された次の部門へ必要なデータを送信する(Step212 )。また、▲2▼のように、管理者は、受信したジョブを自分自身で処理をするというサブワークフローを作成して実行してもよい。さらに、▲3▼のように受信したジョブを、A室長→B係長→C担当(D担当経由)→A室長→管理者という順序で行うようにサブワークフローを作成し、実行してもよい。
【0034】
このように、主ワークフローでは、どの部門をどのような順序で処理を行うのかが定義されているが、それぞれの部門では、どういった処理をするかというサブワークフローが定義されていない場合でも、その部門の管理者によって部門内のサブワークフローを、主ワークフローに関係なく定義することができる。あらかじめ定義されていたサブワークフローあるいは、管理者が定義したサブワークフローに基づいてすべての処理が行われる(Step210 )。
【0035】
サブワークフローが実行され、終了するときの処理として、部門管理部25は、図9に示すようにサブワークフローの全てのセルの処理が終了したか否かを監視し(Step12)、終了したときには内部的にそのサブワークフローのステータスを「終了」にすると共に、子ポストオフィス23a2 ,23b2 等のステータスを「処理中」から「終了」に変更する。子ポストオフィスのステータスを変更するのは、全体管理部24でもよく、部門管理部25の内部的なサブワークフローの「ステータス」をみて子ポストオフィスのステータスを変更してもよい。
【0036】
一方、全体管理部24は、図10に示すように子ポストオフィスのステータスを監視する。そのステータスは、図3におけるステータスであり、それが「終了」になると(Step22)、それが主ワークフロー中の最後のサブワークフローであるかを判断し(Step23)、最後であればendとなる。最後でなければ次のポストオフィス23b1 等に、ジョブ名、データまたはオブジェクトのポインタを渡す(Step24)。そして次のサブワークフローの起動処理を行う(Step25)。この起動は、直接その次のサブワークフローを起動するようにしてもよいが、ここでは、次の子ポストオフィス23b1 に上述のデータが渡されると、図11に示すような処理を行うようにしている。
【0037】
図11では、全体管理部24は、サブワークフローの終了を監視しており、それが「終了」であると(Step31)、次のサブワークフローについての子ポストオフィス23b1 のステータスを「未処理」から「処理中」に変更し(Step32)、それからサブワークフローの起動、すなわちサブワークフロー内の最初のセルを実行させる(Step33)。
【0038】
全体管理部24は、第一部門の子ポストオフィスから、主ワークフローに従って、次部門である第二部門の子ポストオフィスへ第一部門におけるデータ、すなわちジョブ名、データまたはオブジェクトのポインタの内容を送信する(Step212 )。
このデータの送信により、次部門である第二部門はジョブがきたことを受信する(Step218 )。第二部門においても、上述したように、本ジョブが管理者へ送るべきものかどうかを認識し(Step220 )、管理者へ送るべきジョブであれば、管理者が受信した後(Step228 )、サブワークフローを作成し(Step230 )、実行する(Step222 )。また、あらかじめ第二部門のサブワークフローが定義されていれば、そのサブワークフローを実行する(Step222 )。本実施形態によれば、第二部門のサブワークフローが終了し(Step224 )、主ワークフローが終了する。第二部門のポストオフィスの本ジョブに対する子ポストオフィスは、主ワークフローが終了したことを認識して(Step226 )、ジョブが終了する。
【0039】
尚、ジョブに応じて、処理を行う部門数は異なる。本実施形態では、二つの部門によって処理を行うという主ワークフローが定義されていたが、これに限定されることはなく、いくつの部門があってもよい。但し、主ワークフローによって定義された最後に処理を行う部門の子ポストオフィスが主ワークフローを終了したことを認識することによって、ジョブが完了する。
【0040】
尚、図1、図6に示すように、各部門の入るところ23a1 ,23b1 等と、出るところ23a2 ,23b2 等にそれぞれ子ポストオフィスを設けているが、上述したように前のサブワークフローが終了すると、直接次のサブワークフローを起動するようにすれば、上述した本実施形態での入るところの子ポストオフィスを省略することもできる。また、各サブワークフロー毎に一つのインターフェースとして、ポストオフィスを定義することができる。
【0041】
次に、本実施形態のワークフローシステムにおいて、各担当者に文書データや文書フォームを受け渡す際の動作について説明する。図14はデータ処理の流れを示す図である。
ここでは、例えば、設計部門Aにおいて、加熱炉の建設に関する見積書を作成するという業務が発生した場合について考える。かかる業務では、図14に示すサブワークフローに従って業務処理が流れていくものとする。すなわち、まず、部長B0 から機械分野の担当者T11、電気分野の担当者T21、及び土木分野の担当者T31にデータが受け渡される。そして、機械担当者T11から複数の機械担当者T12,T13,・・・ 、係長K1 に順にデータが受け渡され、機械見積書を作成していく。ここで、係長K1 は機械見積書の承認処理を行う。同様に、電気分野の担当者T21からは複数の電気部門の担当者T22,T23,・・・ 、係長K2 に順にデータが受け渡され、電気見積書を作成していく。また、土木分野の担当者T31からは複数の土木部門の担当者T32,T33,・・・ 、係長K3 に順にデータが受け渡され、土木見積書を作成していく。その後、係長K1 ,K2 ,K3 から部長B0 にデータが受け渡されると、部長B0 は機械等の各見積書の全体についての承認処理を行う。
【0042】
この場合、機械担当者T11,T12,T13,・・・ 、係長K1 の業務処理では、図12(a)に示す機械見積書を文書フォームとして定義している。電気担当者T21,T22,T23,・・・ 、係長K2 の業務処理では電気見積書を、土木担当者T31,T32,T33,・・・ 、係長K3 の業務処理では土木見積書を文書フォームとして定義している。そして、最後の部長B0 の業務処理では、図12(b)に示す集約された見積書を文書フォームとして定義している。また、機械担当者T11,T12,T13,・・・ の文書フォームには、たとえば前の担当者のデータをそのまま取り込むメソッドや、前の担当者によって入力された品物の個数と単価とを乗じてその品物の金額を算出するメソッド等が関連付けられている。係長K1 の文書フォームには、上記のメソッドに加えて、品物の合計金額をすべて加算して、機械に関する総金額を算出するメソッドが関連付けられている。電気担当者、土木担当者の文書フォームについても、同様のメソッドが関連付けられている。また、最後の部長B0 の文書フォームには、各見積書から総金額を持ってきて、フィールドF1 に記入するメソッドや、それらの総金額を加算して、フィールドF2 に記入するメソッド等が関連付けられている。
【0043】
いま、サブワークフローに従って部長B0 に業務が流れてきたとする。部長B0 は、加熱炉を製造する際にどのような工事が必要であるかを決める。例えば、加熱炉を建設するには、機械的にはウォーキングビーム等、電気的にはモータ等、土木的には基礎工事等が必要であるというように、大雑把な内容を決める。部長B0 は、自己の業務処理が終了すると、その旨のコマンドを入力し、これによりステータスが変わる。
【0044】
部門管理部25は、かかるコマンドを受けると、部長B0 が入力したデータを第三記憶部50に格納する。そして、サブワークフローに従って次にデータを送るべき三人の担当者T11,T21,T31を認識すると共に、各担当者T11,T21,T31における業務処理の内容を認識する。次に、それぞれの担当者毎に、その業務処理の内容に応じた文書フォームを第二記憶部40から読み出すと共に、その文書フォームに関連付けられたメソッドを第四記憶部60から読み出して実行する。そして、メソッドに従って処理された結果のデータと、その文書フォームとを担当者に送る。その後、各担当者T11,T21,T31は、ワークフローにより自分のところに業務処理が回ってくると、それぞれの画面上には、機械等の見積書が現れる。このとき、その見積書には、メソッドに従って処理されたデータが取り込まれている。そして、各担当者T11,T21,T31は、自分の担当範囲において、それぞれの見積書に品名、個数及び単価を記入するという業務処理を行う。
【0045】
担当者T11が自己の業務処理が終了した旨のコマンドを入力すると、部門管理部25は、担当者T11が入力したデータを第三記憶部50に格納する。そして、次に送るべき担当者T12における業務処理の内容に応じて、第二記憶部40から所定の文書フォームを読み出すと共に、その文書フォームに関連付けられたメソッドを第四記憶部60から読み出して実行する。すなわち、担当者T11が入力したデータはそのまま機械見積書のフォームに取り込まれ、また、担当者T11が入力した品物の数と単価とを乗じてその品物の金額を算出し、その算出した金額が、図12(a)に示す機械見積書のフォームの一番左の欄に記入される。これにより、担当者T12が、ワークフローにより業務を受けると、画面上には、担当者T11が作成した見積書が現れ、その金額の欄には自動的に値が記入されることになる。担当者T12は自分の担当範囲において品名、個数及び新規追加項目を入力する。
【0046】
その後、同様に、各担当者T13,・・・ にデータが受け渡され、順次、業務処理が実行される。そして、係長K1 には、機械に関する合計金額をも記入された最終的な機械見積書が送られ、係長K1 は、その機械見積書についての承認処理を行う。
また、同様に、電気担当者T21,T22,T23,・・・ 、係長K2 の間で業務処理が受け渡されて、電気見積書が出来上がり、土木担当者T31,T32,T33,・・・ 、係長K3 の間で業務処理が受け渡されて、土木見積書が出来上がる。
【0047】
次に、係長K1 ,K2 ,K3 の各々が自己の業務処理が終了した旨のコマンドを入力すると、部門管理部25は、係長K1 ,K2 ,K3 が入力したデータを第三記憶部50に格納する。そして、係長K1 ,K2 ,K3 の全員から終了コマンドを受けたときに、部長B0 における業務処理の内容に応じて、第二記憶部40から集約された見積書の文書フォームを読み出すと共に、その文書フォームに関連付けられたメソッドを第四記憶部60から読み出して実行する。すなわち、機械等の各見積書に記入されている合計金額を取り出し、図12(b)に示す集約した見積書のフォームのフィールドF1 にその明細を記入すると共に、それらの合計金額を加算してフィールドF2 に記入する。これにより、部長B0 が、ワークフローにより業務を受けると、画面上には、集約された見積書が現れ、その所定の欄には各担当者が記入したデータに基づいて所定の金額が自動的に記入されることになる。そして、部長B0 はかかる集約された見積書に基づいて承認処理を行う。
【0048】
本実施形態のワークフローシステムでは、部門管理部が、サブワークフローに従って次の担当者にデータを受け渡す際に、次の担当者の業務処理の内容に応じた文書フォームとその文書フォームに関連付けられたメソッドとを読み出すと共に、その読み出したメソッドに従ってデータを処理し、その処理した結果のデータと前記読み出した文書フォームとを次の担当者に送ることにより、各担当者にその業務処理の内容に応じて形式の異なる文書を送ることができ、しかも、メソッドに従って処理された結果のデータをその文書に取り込むことができる。このため、従来のように各担当者は前の担当者のデータを加工したりして新規に文書を作成する必要がなくなるので、各担当者の業務処理の簡素化を図ることができる。
【0049】
次に、図15は、ワークフローで処理された文書について、例えば最終作業者が文書を保管するときのフローを示す。
まず、特定の業務が終了し、その作業者がワークフロー上で文書を保管したい旨のコマンドを指示したことを判別する(Step100 )。保管する文書は、そのワークフローで処理された各文書全てあるいはその一部である。これでNOであれば、なにもせずにこのフローをぬけることになる。YESのときは、まず、ワークフローパターンNo. とワークフローNo. を抽出する(Step101 )。ここで、ワークフローパターンNo. は、ワークフローを定義設定したときのパターンNo. である。ワークフローNo. は、ワークフローをある業務で使用したときに付与されるユニークなNo. である。尚、Step100 の判別およびStep101 の抽出は、第一抽出手段26aが行う。
【0050】
続いて、第一抽出手段26aは、ワークフローパターンNo. をキーとして属性項目を抽出する(Step102 )。これは、その抽出したワークフローパターンNo. と定型文書No. の関係から予め決められている抽出属性項目リンクテーブルを参照して属性項目を抽出する。
このリンクテーブルは、ワークフローパターンNo. と定型文書No. と、その定型文書より抽出する属性項目の関係が定義されたものである。保管コマンドが発生すると、ワークフローパターンNo. をキーにして、属性値を抽出する定型文書No. と、属性項目とが抽出される。尚、定型文書No. は、Step101 において、ワークフローパターンNo. やワークフローNo. と共に、既に抽出されている。
【0051】
次に、第二抽出手段26bは、ワークフローNo. と定型文書No. をキーに、上記抽出した属性項目についての属性値をデータベースから抽出する(Step103 )。
このデータベースからの抽出の仕方としては、文書データベース中の文書データのうち、属性値として登録したいあるいは登録すべき属性項目を、予め文書フォーマット内で部分的に定型フォーマットとしておくことで、文書データ中の特定部分すなわちその定型フォーマットの中だけを検索して属性値を抽出するようにしてもよいし、あるいは、属性値として登録したいあるいは登録すべき属性項目について属性値を別なデータベースに予め貯えておくようにしておき、その別なデータベースから抽出を行うようにしてもよい。
【0052】
更に具体的には、定型フォーマットの中を検索する方法として、汎用の表計算ソフトウエア等で作成されたもの等から抽出されるようにすることもでき、そのときは、そのソフトウエア内のデータの中から属性値が抽出される。
ワークフローでは、一般に、定型文書のうち、予め特定の領域に作成された固定のフォーマット部分に表計算ソフトが利用され、その領域に検索で必要な属性項目についてのデータ、すなわち属性値が入力されるので、その部分から属性値が抽出される。
【0053】
また、別なデータベースに貯えておく方法としては、各セルにおける処理が終了するときに所定の属性項目について属性値だけをそのデータベースに徐々に貯えていくという方法でもよい。
例えば、あるプロジェクトの設計図面であれば、最終チェックをした者、プロジェクトの終了を確認した者等が、各文書をデータベースに登録、保管を行う。これはこの保管された文書を、後で検索等の利用ができるように、所定の属性項目を決めておくが、ワークフロー上で処理されてきたものであるので、属性項目、例えば、文書のタイプ、文書の種類、予算番号、予算区分等と、それらの中身のデータである属性値は既に入力されている。従って、データベースの文書データ内の特定の部分から、あるいは別に作成されたデータベースから属性項目の属性値を読み出すことができる。
【0054】
そして、すべての属性項目について属性値を読み出したとき(Step104 )は、確認のための表示を行い(Step105 )、そのまま登録してよい、すなわちOKならば(Step106 )、ワークフローNo. 、文書No. をキーとして文書データベースに存在する文書全てに属性項目についての属性値を登録して文書保管を行う(Step107 )。このときに各文書について属性項目と属性値が登録される。
【0055】
Step106 の確認でOKでないならば、修正処理を行い(Step108 )、再度確認する(Step105 )。
すべての属性項目について検索と属性値の読み出しが行われていないとき(Step104 )は、Step101 に戻り処理を最後まで繰り返す。
図16は、上述した保管作業をワークフローの処理の中で説明するための図である。ここでは、上述したような主ワークフロー、サブワークフローの区別なく単純化するために省略してセルを表現している。あるワークフローパターンNo. <01>について、ワークフローNo. 0101の、各種の定型文書がセル上で処理されていき、最後に保管作業が行われる場合を例示するものである。
【0056】
まず、セルAでは定型文書aが処理され、その中で例えば登録すべき属性項目としての工場名、予算性格についてデータが決定され入力される。セルBでは定型文書bが処理され、そこではライン名と設備名について決定され入力される。セルCでは定型文書cが処理され、部品名と購入先が決定され入力される。このようにしてワークフローNo. 0101がシステム上で処理されていき、最後にあるセルで保管を行うとする。
【0057】
この属性項目は、図12で示したような画面の例のように、各文書の文書フォームとして定義された中のフィールドに対応しており、そこにデータである属性値が入力される。
最後のセルで保管コマンドが発生すると、属性項目リンクテーブルが参照される。この保管コマンドは、例えばプロジェクトの終了等最後の処理として行われるものが多いであろう。参照されるそのテーブルは、ワークフローパターンNo. <01>について、各定型文書毎に抽出属性項目が決められているものである。この属性項目リンクテーブルに基づいて、各定型文書の属性項目を抽出する。そして、その抽出した属性項目についての属性値を抽出するときには、属性値を、上述したように文書データのデータベース(DB)の中から抽出してもよいし、別のデータベース、属性項目/属性値データベース(DB)の中から抽出してもよい。
【0058】
属性項目リンクテーブルにおいて文書No. 毎に属性項目を定義したのは、属性値の変更が行われる可能性のない文書を参照させて確実な属性値をとるようにすることができるというメリットがあるからである。
そして、抽出された属性値は、文書保管用のデータベースとリンクした属性項目と属性値のデータとして別途文書保管用の属性値データベース(DB)に登録される。この属性値データベースは、同じワークフローNo. の各文書a,b,c等について設けられるものであり、かつ、各文書について同じ属性項目と属性値が付与されるので、文書検索を行うときにもれなく正確に行えることになる。従って、各文書について属性項目とその属性値が自動的に付与されることになる。
【0059】
図17は、最後に確認表示されたときの画面表示例である。
ウインドウ1は、登録保管する指示の画面であり、ウインドウ2は、検索されたその文書の属性項目と属性値が表示された画面である。これは図15のStep105 に対応するものである。
画面上で属性項目だけで属性値が空白のものがあればそれは入力されなかった項目である。
【0060】
ウインドウ1では、案件名Aを特定のディレクトリィにファイルとして保管登録するときに保管という画面上のボタンを押せば登録保管コマンドが実行される。
ウインドウ2では、各種属性項目について属性値が表示されるので、容易に確認することができる。修正ボタンを押せば修正可能となる。間違いがないことを確認してOKボタンをクリックすれば確定する。そしてウインドウ1の保管ボタンをクリックすれば確定した内容で登録される。
【0061】
文書保管コマンドという自動属性付与のセルのキック(起動)で、文書に関する属性データをデータベースより抽出し、各文書の属性として付与され、セルのステータスが変更され、業務処理が終了することになる。
なお、紙等の文書をイメージデータとして文書保管したいという要求もある。この場合は、ひも付けすなわち関連付けたいワークフローNo. をキーにすればワークフローパターンNo. 、定型文書No. と属性項目リンクテーブルより、関連付けたい定型文書No. の属性項目の属性値を画面表示(画面は予め作成しておく)させることもできる。このようにすることでスキャナー等で入力し保管したい関連文書の属性値も簡単に登録することもできる。
【0062】
尚、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
たとえば、上記の実施形態では、ポストオフィスを設けて、データを部門単位にポストオフィスに受け渡す場合について説明したが、例えば、従来のようにポストオフィスを設けず、すべての部門に対して、全体として一つのワークフローを定義しておき、データを各担当者間で受け渡すようにしてもよい。
尚、本実施形態で説明した動作を実行するプログラムは、フロッピーディスク、CD−ROM等の可搬媒体や、ハードディスク等の記憶装置等に、その全体あるいは一部が記録され、あるいは記憶されている。そのプログラムがコンピュータにより読み取られて、動作の全部あるいは一部が実行される。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ワークフローで処理される各文書について、保管、登録用の属性項目とその属性値が自動的に付与されるので、ワークフローシステムにおいて文書の保管、登録作業が非常に簡単で、かつ、正確な属性項目と属性値の登録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態であるワークフローシステムの概略構成図、(b)はそのワークフローシステムにおいて各部門におけるデータ処理の流れの一例を示す概略図である。
【図2】本実施形態のワークフローシステムのサーバの概略システム構成図である。
【図3】ポストオフィスのメモリマップ図である。
【図4】主ワークフローの例を示す図である。
【図5】サブワークフローの例を示す図である。
【図6】データ処理の流れを示す図である。
【図7】あるジョブの全体の流れを示す図である。
【図8】管理者がジョブを処理したときの処理を説明するための図である。
【図9】部門管理部の処理を示す図である。
【図10】全体管理部の処理内容を示す図である。
【図11】全体管理部の処理内容を示す図である。
【図12】文書フォームの例を示す図である。
【図13】(a)は第三記憶部のメモリマップ図、(b)は第四記憶部のメモリマップ図、(c)は第二記憶部のメモリマップ図である。
【図14】データ処理の流れを示す図である。
【図15】文書保管時のデータ処理の流れを示す図である。
【図16】文書保管の作業全体を説明するための概略構成図である。
【図17】文書保管の確認のための画面表示例である。
【符号の説明】
10a1 ,10b1 ,10c1 ,・・・ コンピュータ端末
20 サーバ
21 主ワークフロー定義部
22 サブワークフロー定義部
23 ポストオフィス
23a1 ,23a2 ,・・・ 子ポストオフィス
24 全体管理部
25 部門管理部
26 抽出手段
26a 第一抽出手段
26b 第二抽出手段
27 登録手段
30 第一記憶部
40 第二記憶部
50 第三記憶部
60 第四記憶部
70 第五記憶部

Claims (2)

  1. 複数のコンピュータ端末が接続されたネットワークを有し、前記ネットワークを介して複数の部門の複数の担当者の間でデータを受け渡して業務処理が実行されるワークフローシステムにおいて、
    ワークフローを定義設定したときのパターンNo.であるワークフローパターンNo.と定型文書No.と各定型文書毎に抽出すべき属性項目との関係を定義した属性項目リンクテーブルを記憶する記憶部と、
    ワークフローで定義された各文書の文書保管指示に応じて、各文書について、前記記憶部に記憶されている属性項目リンクテーブルを参照してワークフローパターンNo.と定型文書No.の関係から予め決められている属性項目を抽出する第一の抽出手段と、
    前記第一の抽出手段により抽出された属性項目についての属性値を、ワークフローをある業務で使用したときに付与されるユニークなNo.であるワークフローNo.と定型文書No.をキーに前記各部門で処理された文書のデータが格納されている文書データベースを検索して抽出する第二の抽出手段と、
    保管する各文書の属性データとして、前記第二の抽出手段により抽出された属性値を登録する登録手段と、
    を有することを特徴とするワークフローシステム。
  2. 複数のコンピュータ端末が接続されたネットワークを有し、前記ネットワークを介して複数の部門の複数の担当者の間でデータを受け渡して業務処理が実行されるワークフローシステムにおいて、
    ワークフローを定義設定したときのパターンNo.であるワークフローパターンNo.と定型文書No.と各定型文書毎に抽出すべき属性項目との関係を定義した属性項目リンクテーブルを記憶する記憶部と、
    ワークフローで定義された各文書の文書保管指示に応じて、各文書について、前記記憶部に記憶されている属性項目リンクテーブルを参照してワークフローパターンNo.と定型文書No.の関係から予め決められている属性項目を抽出する第一の抽出手段と、
    前記第一の抽出手段により抽出された属性項目についての属性値を、ワークフローをある業務で使用したときに付与されるユニークなNo.であるワークフローNo.と定型文書No.をキーに、前記各部門での処理が終了するときに、処理した文書の所定の属性項目についての属性値を予め格納したデータベースを検索して抽出する第二の抽出手段と、
    保管する各文書の属性データとして、前記第二の抽出手段により抽出された属性値を登録する登録手段と、
    を有することを特徴とするワークフローシステム。
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