JP2007018406A - ワークフローシステム、ワークフロー管理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 作業管理部12はワークフローを構成する作業を管理する。ルート管理部17は、ワークフローの一部を表わすルートを管理する。そしてフロー管理部14は、フローがルートの下位下層のルートを保持できるよう管理する。これにより、境界のあいまいな作業をフローの下位階層に定義することができ、前後の作業とは別の作業として定義可能となる。
【選択図】図1
Description
ワークフローを参照する参照者には、作業者と業務管理者(及びそれらの中間に位置する者)が存在する。作業者はワークフローを参照し、ワークフローに従って作業を行うことによって決められた業務(の一部)を遂行する。また業務管理者は実際の作業の進捗とワークフローを比較することによって、業務の進捗を管理する。
作業者の立場でワークフローを参照する場合、実際の作業実施に必要なあらゆる情報がワークフローに記述されていることが期待される。ところがこのように作成されたワークフローを業務管理者の立場で参照すると、細かな作業の全てが記述されたワークフローが表示され、このようなワークフローでは規模が大きくなりすぎてしまい、業務全体を俯瞰する事が困難となる。
第1の手法は、粗すぎず且つ細かすぎない中庸なワークフローを作成するというものである。この場合、作業者及び業務管理者の両方に同一のワークフローを使用させようとするものであるが、どちらにも使いづらいものが出来てしまい、結局どちらからも使用されないという状況に陥りがちである。
特許文献1には、階層化されたプロセスを構築する際、サブビジネスプロセスを上位のビジネスプロセスから独立させることによって、メンテナンスが容易なシステムを構築している。
また特許文献3では、ワークフロー等の仕様を部品化しておくことにより、有効な再利用を行える仕様交換装置を実現している。
(1)業務には境界のあいまいな作業がしばしば現れる。
たとえば図23に例示するように、作業Aで作成したデータを作業Bで連携して使用する場合、作業Aの出力形式から作業Bの入力形式に変換するという作業Tが必要となる場合がある。
(2)作業Tは階層のもっとも深い位置(最も具体的かつ詳細な作業を定義する位置)に置かれることとなるが、図24のように作業A、Bどちらの作業の下位階層に位置する場合もあり得る。よって、作業Aまたは作業Bを別のワークフローに流用しようとした場合、作業Tが流用対象からもれてしまうという問題が有る。
(3)作業Tは作業A、Bどちらにも位置することが可能なので、図24の場合では、作業Aで下位階層1を選択した場合には作業Bでは下位階層2を選択し、作業Aで下位階層2を選択した場合には作業Bでは下位階層1を選択する事が必要となる。よって上記したように両者が正しく選択されないと、整合性の取れていないワークフローとなってしまう場合がある。
本発明は、上記問題点を解決するワークフローシステムを提供することを課題とする。
作業管理部は、前記作業を管理する。
フロー管理部は、前記フローが当該ルートの下位下層のルートを保持できるよう管理する。
また前記ワークフローを表示出力する出力部と、ユーザから指定されたフローが前記ルートを保持しているとき、当該ユーザから指定されたフローを当該ルートで置き換えたワークフローを前記出力部に表示出力させる出力管理部とを更に備える攻勢とすることができる。
また前記ワークフローを表示出力する出力部と、ユーザから指定されたフロー若しくは作業を前記ルートとして保持するフローが存在するとき、当該ルートに含まれる前記作業及びフローを当該フローに置き換えたワークフローを前記出力部に表示出力させる出力管理部とを備える構成とすることもできる。
また既に作成したフローを他のワークフローへ容易に流用することができるように構成することもできる。
また過去に登録されたワークフローからフローを検索し、新規ワークフローに容易に流用することが出来る。またこのとき、下位階層もそのまま流用することも可能となるので、ワークフロー作成者の負荷を軽減することができる。
図1は、本実施形態におけるワークフローシステムの概略構成を示すブロック図である。
本実施形態におけるワークフローシステムで管理されるワークフローは、最も簡略化された状態で、図2に示すように始点31、終点32、下位階層のルート34を保持するフロー33からなるとする。ただしこのルート34は複数あっても構わない。
本実施形態におけるフローは、後述するようにフローテーブル26で前後の作業の入出力データを管理しており、接続可能な作業をこの入出力データで判断するため作業とは独立して扱うことが可能となり、他のワークフローに流用することが可能となる。
図4は、上記した作業Tのような付随作業が存在する場合の本実施形態のワークフローシステムによる管理の仕方を説明する図である。
次に本実施形態におけるワークフローシステムによるワークフローの管理の仕方をより具体的に説明する。
同図では、出発点(Start)と終了点(End)との間には、R0〜R3のルートが存在しており、これら全てが表示された状態となっている。
図6は、ルートR0のみを表示させた場合を示している。
よって参照者が、上位階層の粗い表示を求めた場合にも、或いは下位階層の細かい表示を求めた場合にも、対処することが出来る。
ワークフローは、テーブル記憶部22に記憶されている各テーブルによって記録されている管理情報によって記録、管理されている。
ルート管理テーブル23は、ワークフローを構成するルートを管理するもので、同図の場合、図5のルートR0〜R3についての管理情報が記録されている。
接続管理テーブル24は、ワークフローを構成する各アイテムの接続関係を管理するテーブルで、各アイテムの種類(フロー/作業)、そのアイテムが所属しているルートである親ルート、そのアイテム接続先が管理情報として記録されており、例えば図10の管理テーブルでは、アイテムF1は、親ルートがR0、接続先がP1のフローであることが記録されている。
作業管理テーブル25は、ワークフロー内のアイテム中、作業に対する管理情報を記録するテーブルである。
作業管理部12がその作業を出力部19に表示する際に用いる、作業のアイテムの色や形状を指定する属性1及び属性2が記録されており、例えば図11の作業管理テーブル25では、作業P1に対する管理情報として、入力データとして仕様書、出力データとして3Dデータ、詳細名として設計、属性1として●(黒丸)及び属性2として■(黒四角)が記録されている。尚詳細名は、他へ流用する際の検索タグとなったり、フローを接続するときに接続可否判定部20が行う接続可否の判断に用いられる。入力データ及び出力データは、作業IO管理部13によって管理され、フローの接続の際のチェックに用いられる。
このフローテーブル26は、ワークフロー内のアイテム中、フローに対する管理情報を記録するテーブルであり、同図の場合、図5のフローTF1、TF2及びF1〜F7についての管理情報が記録されている。
図13は、データテーブル27の構成例を示す図で、同図もまた図5に示したワークフローを管理する場合を例として示したものである。
図14は、参照者が表示されているワークフロー図を、より下位階層のより詳細なワークフロー図に表示を切り替える際のワークフローシステムの動作処理を示すフローチャートである。同図の処理は、ワークフローシステム内のCPUが主記憶装置をワークメモリとしてプログラムを実行することによって実現される。
出力部19に上位階層のワークフロー図が表示されている状態において、ステップS1として参照者であるユーザが、出力部19による表示画面上からポインティングデバイス等の入力部11を用いて、ワークフローを構成するアイテムの中からより詳細に表示したい部分のフローを選択すると、ステップS2として出力部19は、表示画面上に表示切替メニューを表示する。
同図では、ユーザが表示されているワークフロー図からより詳細な表示を行いたいフロー51を選択すると、表示切替メニュー52が表示画面上に表示される。
このようにユーザが閲覧可能なルートが一覧表示されると、ユーザはこの中から表示したいルートを選択し、決定ボタン54を表示画面上から押下する。これによって、表示をしたいルートが選択され(ステップS6)、ステップS7として、ステップS1で選択されたフローをステップS6で選択されたサブルートで置き換えて表示する。この表示の切り替えは、出力管理部18がルート管理テーブル23の表示フラグを変更することによって実現される。
同図では、ステップS1で選択されたフロー51がルート55(ルートR1)に置き換わり、図15(a)に示したワークフロー図より、下位階層のより詳細なワークフロー図が表示されている。
出力部19にワークフロー図が表示されている状態において、ステップS11として参照者であるユーザが、出力部19による表示画面上からポインティングデバイス等の入力部11を用いて、概略表示にしたい部分のアイテムを選択すると、ステップS12として出力部19は、表示画面上に表示切替メニューを表示する。
同図では、ユーザが作業61を表示画面上から選択すると、表示切替メニュー62が表示される。
同図において表示されているワークフロー図では、ステップS11でユーザが選択したアイテム61を含むルートが親フローであるフロー63に置き換えられて、図17(a)のワークフローより、上位階層の表示となっている。
本実施形態では、既に作成されているワークフローのフローを、新規にワークフローを作成する際に流用することが出来る。
ワークフロー作成画面が表示されている状態で、ワークフロー作成者であるユーザがライブラリとしてテーブル記録部22に記憶している既存のフローの流用を行う場合、まずフローの検索メニューを表示画面上に表示し、ステップS31として、そのフロー検索メニューに検索条件を入力する。
同図(a)のワークフロー作成画面において、ユーザは作業71と72の間のフローに既存のフローを流用しようとする場合、まず検索コマンド70
を入力部11を用いて選択する。これによって同図(b)に示すような検索画面が表示画面上に表示される。
同図においては、ステップS34でユーザが選択したフローのアイテム81が画面上に表示されている。
尚ステップS36、S39で行われる接続の可否の判定は、前作業の出力とフローの入力、及び後作業の入力とフローの入力のデータの概念が一致するかどうかを接続可否判定部20がチェックすることによって実現される。
同図のコンピュータは、CPU91、主記憶装置92、ハードディスク等の補助記憶装置93、入力部11及び出力部19に該当するディスプレイ、キーボード等の入出力装置(I/O)94、モデム等のネットワーク接続装置95及びディスク、磁気テープなどの可搬記憶媒体から記憶内容を読み出す媒体読み取り装置96を有し、これらが互いにバス98により接続される構成を備えている。
また、図21のコンピュータシステムでは、フレキシブルディスク等の記憶媒体97を用いてアプリケーションソフトの交換が行われる場合がある。よって、本発明は、ワークフローシステムやワークフロー管理方法に限らず、コンピュータにより使用されたときに、上述した本発明の実施形態の機能をコンピュータに行なわせるためのコンピュータ読み出し可能な記憶媒体97として構成することもできる。
(付記1)
フローと作業から構成されるワークフローを管理するワークフローシステムであって、
前記作業を管理する作業管理部と、
前記ワークフローの一部を表わすルートを管理するルート管理部と、
前記フローが当該ルートの下位下層のルートを保持できるよう管理するフロー管理部と、
を備えることを特徴とするワークフローシステム。
前記ワークフローを表示出力する出力部と、
ユーザから指定されたフローが前記ルートを保持しているとき、当該ユーザから指定されたフローを当該ルートで置き換えたワークフローを前記出力部に表示出力させる出力管理部と
を更に備えることを特徴とする付記1に記載のワークフローシステム。
前記ユーザから指定されたフローが複数のルートを保持しているとき、当該複数のルートを表示し、前記ユーザに選択させるルート選択部を更に備え、
前記出力管理部は、前記ユーザから指定されたフローを前記ルート選択部によって選択されたルートで置き換えたワークフローを前記出力部に表示出力させることを特徴とする付記2に記載のワークフローシステム。
前記ワークフローを表示出力する出力部と、
ユーザから指定されたフロー若しくは作業を前記ルートとして保持するフローが存在するとき、当該ルートに含まれる前記作業及びフローを当該フローに置き換えたワークフローを前記出力部に表示出力させる出力管理部と
を更に備えることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1つに記載のワークフローシステム。
前記ワークフローを構成するフローを、当該フローが保持しているルートと共に記憶するフロー記憶部と、
ユーザから指定された条件に基づいて前記フロー記憶部から前記条件に該当するフローを検索するフロー検索部と、
を更に備えることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1つに記載のワークフローシステム。
前記フロー検索部によって検索されたフローのうちの1つをユーザに選択させるフロー選択部と、
前記ユーザの指示に基づいて、前記フロー選択部によって選択されたフローの接続位置を決定する接続位置決定部と、
前記接続位置における前記フローの接続の可否を判定する接続可否判定部と、
を更に備えることを特徴とする付記5に記載のワークフローシステム。
前記接続可否判定部は、前記接続位置の前後にある作業の入出力データと、前記フローのデータとを比較することによって前記フローの接続の可否を判定することを特徴とする付記6に記載のワークフローシステム。
前記ワークフローを構成する作業とフローとの接続関係及び当該作業とフローが属するルートを記憶する接続管理記憶部と、
前記ルートの先頭及び末尾となるフローと、当該ルートを保持するフローと、当該ルートを構成するフロー及び作業とを記憶するルート管理記憶部と、
前記ワークフローを構成する作業の入力データ及び出力データの概念を記憶する作業管理記憶部と、
前記ワークフローを構成するルートが保持するルート、及び当該ルートのデータの概念を記憶するフロー記憶部と、
前記データの概念と配下となるデータを記憶するデータ記憶部と
を更に備えることを特徴とする付記1乃至7のいずれか1つに記載のワークフローシステム。
前記ワークフローを表示出力する出力部と、
ユーザによってワークフローを構成するフローが指定されたとき、前記フロー記憶部を参照して当該フローがルートを保持しているかどうかを調べ、保持していたとき、当該フローを当該ルートで置き換えたワークフローを前記出力部に表示出力させる出力管理部を更に備えることを特徴とする付記8に記載のワークフローシステム。
前記ワークフローを表示出力する出力部と、
ユーザによってワークフローを構成するフロー若しくは作業が指定されたとき、前記ルート管理記憶部を参照して当該フロー若しくは作業が属するルート及び当該ルートを保持しているフローを調べ、当該フローで当該ルートに属するフロー及び作業を置き換えたワークフローを前記出力部に表示出力させる出力管理部を更に備えることを特徴とする付記8又は9に記載のワークフローシステム。
フローと作業から構成されるワークフローを管理するワークフロー管理方法であって、
前記ワークフローを構成する作業の入力データ及び出力データの概念を記憶する作業管理記憶部を参照して前記作業を管理し、
前記ワークフローの一部を表わすルートを、前記ルートの先頭及び末尾となるフローと、当該ルートを保持するフローと、当該ルートを構成するフロー及び作業とを記憶するルート管理記憶部を参照することによって管理し、
前記ワークフローを構成するルートが保持するルート、及び当該ルートのデータの概念を記憶するフロー記憶部を参照して、前記フローが当該ルートの下位下層のルートを保持できるよう管理する
ことを特徴とするワークフロー管理方法。
フローと作業から構成されるワークフローを管理するコンピュータによって実行されるプログラムであって、
前記ワークフローを構成する作業の入力データ及び出力データの概念を記憶する作業管理記憶部を参照して前記作業を管理し、
前記ワークフローの一部を表わすルートを、前記ルートの先頭及び末尾となるフローと、当該ルートを保持するフローと、当該ルートを構成するフロー及び作業とを記憶するルート管理記憶部を参照することによって管理し、
前記ワークフローを構成するルートが保持するルート、及び当該ルートのデータの概念を記憶するフロー記憶部を参照して、前記フローが当該ルートの下位下層のルートを保持できるよう管理する
ことを前記コンピュータに実行させるプログラム。
12 作業管理部
13 IO作業管理部
14 フロー管理部
15 フロー検索部
16 フロー流通情報管理部
17 ルート管理部
18 出力管理部
19 出力部
20 出力部接続可否管理部
21 概念管理部
22 テーブル記憶部
23 ルート管理テーブル
24 接続管理テーブル
25 作業管理テーブル
26 フローテーブル
27 データテーブル
91 CPU
92 主記憶装置
93 補助記憶装置
94 入出力装置
95 ネットワーク接続装置
96 媒体読み取り装置
97 可搬記憶媒体
98 バス
Claims (5)
- フローと作業から構成されるワークフローを管理するワークフローシステムであって、
前記作業を管理する作業管理部と、
前記ワークフローの一部を表わすルートを管理するルート管理部と、
前記フローが当該ルートの下位下層のルートを保持できるよう管理するフロー管理部と、
を備えることを特徴とするワークフローシステム。 - 前記ワークフローを表示出力する出力部と、
ユーザから指定されたフローが前記ルートを保持しているとき、当該ユーザから指定されたフローを当該ルートで置き換えたワークフローを前記出力部に表示出力させる出力管理部と
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のワークフローシステム。 - 前記ワークフローを表示出力する出力部と、
ユーザから指定されたフロー若しくは作業を前記ルートとして保持するフローが存在するとき、当該ルートに含まれる前記作業及びフローを当該フローに置き換えたワークフローを前記出力部に表示出力させる出力管理部と
を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のワークフローシステム。 - フローと作業から構成されるワークフローを管理するワークフロー管理方法であって、
前記ワークフローを構成する作業の入力データ及び出力データの概念を記憶する作業管理記憶部を参照して前記作業を管理し、
前記ワークフローの一部を表わすルートを、前記ルートの先頭及び末尾となるフローと、当該ルートを保持するフローと、当該ルートを構成するフロー及び作業とを記憶するルート管理記憶部を参照することによって管理し、
前記ワークフローを構成するルートが保持するルート、及び当該ルートのデータの概念を記憶するフロー記憶部を参照して、前記フローが当該ルートの下位下層のルートを保持できるよう管理する
ことを特徴とするワークフロー管理方法。 - フローと作業から構成されるワークフローを管理するコンピュータによって実行されるプログラムであって、
前記ワークフローを構成する作業の入力データ及び出力データの概念を記憶する作業管理記憶部を参照して前記作業を管理し、
前記ワークフローの一部を表わすルートを、前記ルートの先頭及び末尾となるフローと、当該ルートを保持するフローと、当該ルートを構成するフロー及び作業とを記憶するルート管理記憶部を参照することによって管理し、
前記ワークフローを構成するルートが保持するルート、及び当該ルートのデータの概念を記憶するフロー記憶部を参照して、前記フローが当該ルートの下位下層のルートを保持できるよう管理する
ことを前記コンピュータに実行させるプログラム。
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