WO2005041032A1

WO2005041032A1 - 統合業務ソフトウエアの導入運用支援システム

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Publication number: WO2005041032A1
Application number: PCT/JP2004/013078
Authority: WO
Inventors: Atsuhiko Koizumi; Satoshi Hoshino; Yasuhiro Tsukamoto; Masaya Shiranaga
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co. Ltd.
Priority date: 2003-10-27
Filing date: 2004-09-08
Publication date: 2005-05-06
Also published as: CN1875344A; US20070067338A1; CN100409185C; EP1684171A1; EP1684171A4

Abstract

　統合業務ソフトウェアの導入運用をコンピュータにより支援するシステム。このシステムでは、業務の流れを階層化された業務要素で表現した業務フロー図を含むドキュメントのデータを文書管理部（１４）が管理する。データベース（１５）は、カスタマイズ項目及びその所在、並びにドキュメントに業務要素を関連付ける。検索部（１２）は、指定された業務要素とその業務要素の下層にある業務要素に対応するカスタマイズ項目の所在を検索する。

Description

明細書

統合業務ソフトウェアの導入運用支援システム

技術分野

[0001] 本発明は、 ERP(Enterprise Resource Planning)パッケージの導入を支援するためのシステムに関する。

背景技術

[0002] ERPパッケージは、企業の基幹業務を統合して管理するためのパッケージソフトゥエアである。 ERPパッケージには、ロジスティックス、会計、人事など基幹業務の各分野について、在庫購買管理、販売管理、財務会計、管理会計、人事管理など様々なモジュール若しくはコンポーネントが用意されている。これらのモジュールによって扱われるデータは、モジュール毎に管理されるのではなぐ論理的に一つのデータべース上で一元的に管理される。各モジュールがリアルタイムに連携してこのデータべースにアクセスすることにより、例えば在庫管理力も財務会計へといった複数のモジユールの関係する一連の処理が自動的に行われる。このことは、企業内さらには企業間の業務全体で最適化を図るための具体的で時宜を得た評価材料を ERPパッケージが提供することを意味する。

[0003] ERPパッケージを導入しょうとする企業は、自己の業務にあわせて、様々なモジュールのうち力利用するモジュールを適宜選択する。選択されたモジュールがそのままでは企業固有のプロセスに適合しないこともある力数多くのカスタマイズ項目を用意することによって、 ERPパッケージは多様な業種や業態、国や文化の違いなどに対応している。カスタマイズ項目に対レメータを設定することによりその企業の業務プロセスへの適合が行われていれば、プログラムを新規に開発する必要はなくなり、情報システムを企業が自前で構築したり保守したりするのと較べて、コスト及び時間の負担は小さくなる。パラメータ設定を行っても、 ERPパッケージが提供する機能とその企業の業務プロセスとの間にギャップが残るのであれば、そのギャップを解消するために追加プログラムを開発したり ERPパッケージ自体に変更をカ卩えたりすることもできる。ただし、追カ卩プログラムの開発や ERPパッケージ自体への変更は、導入又は保守の負担が小さくなるというメリットが損なわれてしまうことを意味するので、避けた方が好ましい。

[0004] このため、 ERPパッケージを導入する際、業務プロセスの分析を行レ、、追加プログラムの開発や ERPパッケージ自体への変更を行うか否か判断することになる。この判断には、業務プロセスの分析力に加えて、 ERPパッケージのパラメータ設定に対するノウハウが要求される。パラメータ設定を適切に行うため ERPパッケージには導入ガイドが用意されているものの、カスタマイズ項目が膨大な上に、業務要件とカスタマィズ項目との関係は一般的に複雑である。導入ガイドにはカスタマイズ項目の階層構造に合わせて各カスタマイズ項目の説明が階層的に記述されているが、エンドユーザにとってはその説明からカスタマイズ項目について断片的な知識を得るだけでも大変な作業である。カスタマイズ項目間の関係を考慮しながら、業務要件をパラメータ設定に反映するのはさらに難しい。従って、業務要件とパラメータ設定との関係を検討したり、業務要件をパラメータ設定に反映したりする場合には、大抵コンサルタントのノウハウに頼ることになる。

[0005] コンサルタントは ERPパッケージのモジュール体系によって別々に養成されている。その一方で業務要件は複数のモジュール体系に関連するため、 ERPパッケージを導入するプロジェクトには通常複数のコンサルタントが参加する。ノメータ設定にあたって、各コンサルタントは担当モジュールについて個別的な検討を行レ、、その結果に従って、各モジュール体系間での調整が行われる。

[0006] このようなパラメータ設定は試行錯誤によって行われることもあり、プロジェクトに関与した者のパラメータ設定に関する情報が失われてしまうと、そのプロジェクトでどのようなパラメータ設定が行われたのかを確認するのは難しくなる。このため、ノラメータ設定の結果は、システムの保守運用に備えて、通常ドキュメントに記述される。 ERP パッケージの導入時には、この他、業務手順書、マニュアル、開発プログラムの機能仕様及び技術仕様など様々なドキュメントが作成される。これらのドキュメントは紙や電子データの形で保管される。例えばドキュメントの電子データはドキュメントの種類や内容に応じて階層的に作成されたディレクトリに分類される。

[0007] これによつて、エンドユーザや導入プロジェクトには関与しなかったその他の者も、そのプロジェクトに関する情報をある程度共有でき、例えばシステムの運用開始後に問題が発生したときにはその問題解決のためにこれらのドキュメントを利用することができる。

発明の開示

[0008] し力ながら、様々なドキュメントが保管されていても、それらのドキュメントにプロジェクトについての関与者の知見が全て記述されるわけではないので、全ての者がそれらのドキュメントから必要な情報を得るとは限らない。特に、ある業務要件がどのようなパラメータ設定により満足されているのかをドキュメントに従って確認するのは多くの者にとって困難が伴う。既述の通り、業務要件とパラメータ設定との関係は複雑である。このため、ドキュメントや導入ガイドから業務要件やカスタマイズ項目それぞれについて情報が得られたとしても、コンサルタントの属人的なノウハウがなければ、その確認は局所的で不十分なものに終わる力 \その確認に多くの労力と時間が必要となる。例えば特定の内容に関連するドキュメントをコンピュータで検索するとき、その内容から判断して検索するディレクトリを指定すれば、検索対象が絞られ、無関係なドキュメントが多数検索されるのを避けることができる。し力しながら、そのディレクトリ力求めるドキュメントが得られるとは限らなレ、。またその検索結果から、求めるドキュメントがあるディレクトリを判断するのは一般的に難しい。

[0009] 従って、ドキュメントに直接記述されていないノウハウを共有することができなければ

、業務要件の変更に伴ってパラメータ設定を変更したり、プロジェクトをグノレープ企業にロールアウトしたりする作業は多くの者にとって困難になる。

[0010] 本発明は、このような従来の技術における課題を鑑みてなされたものであり、 ERP ノッケージの導入や運用を容易に短期間ですることのできるシステムを提供することを目的とするものである。

[0011] 上記目的を達成するために、本発明は統合業務ソフトウェアの導入運用をコンビュータにより支援する統合業務ソフトウェアの導入運用システムを提供する。そのシステムは次の構成を採用している。

[0012] このシステムにおいて、文書管理部は、統合業務ソフトウェアによって管理される業務領域の業務の流れを階層化された業務要素で表現した業務フロー図を含む統合業務ソフトウェアの関連文書のデータを管理する。データベースは、統合業務ソフトゥエアのカスタマイズ項目及びその所在、並びに関連文書を業務領域及び業務要素と関連付けるデータを記憶する。検索部は、指定された業務要素及びその業務要素の下層にある業務要素に対応するカスタマイズ項目の所在のデータをそのデータべ一スから検索する。そして、出力部は、その検索の結果を出力する。

[0013] 出力された検索の結果には、業務要素に対応するカスタマイズ項目の所在が含まれるため、利用者は、業務要件に応じて業務要素を適宜指定すれば、その業務要素の下層にある業務要素に対応するカスタマイズ項目も含めて、業務要件に関連するカスタマイズ項目の所在を簡単に知ることができる。カスタマイズ項目の所在がわかれば、導入ガイドからカスタマイズ項目の説明を得ることもできる。その結果、このシステムの利用者は、業務要件とカスタマイズ項目との関係を容易に把握することができ、関連文書だけでなぐ関連文書に記述されていない知識も共有される。検索の結果が、対応する業務要素と組で出力されていれば、指定された業務要素の下層にどのような業務要素があるかとレ、うことも、利用者は把握することができる。

[0014] このシステムにおいて、検索部は、カスタマイズ項目が指定された場合に、そのカスタマイズ項目に対応する業務要素のデータをデータベースから検索するようにしてもよい。これによつて、利用者は、カスタマイズ項目に関連する業務要素を容易に知ることができ、そのカスタマイズ項目につきパラメータ設定の変更を行った場合の影響力 Sどのような業務要件に及ぶのかを把握することができる。業務要素からのカスタマィズ項目の検索とカスタマイズ項目からの業務要素の検索とを組み合わせれば、業務要件とカスタマイズ項目との関係を把握することもさらに容易になる。

[0015] また、カスタマイズ項目がデータベースによって適用地域の区分と関連付けられていれば、検索部は、所在を検索したカスタマイズ項目に対応する適用地域の区分も検索することができる。適用地域の区分は、例えばグローバル、リージョナル、ロー力ルというように与えられる。このような適用地域の区分を知ることで、利用者は、カスタマイズ項目を変更したときの影響範囲の大きさを把握することができる。

[0016] また、業務要素の代わりに業務領域が指定された場合に、検索部は、その業務領域に対応するカスタマイズ項目の所在のデータをデータベースから検索するようにしてもよレ、。これによつて、利用者は、業務領域を単位として、関連するカスタマイズ項目にっき大まかな知見を容易に得ることができる。

[0017] さらに、統合業務ソフトウェアを業務の管理に利用する企業などの業務主体が業務領域及び業務要素とデータベースにより関連付けられていれば、検索部は、業務主体が指定されず業務領域が指定された場合に、全ての業務主体について検索を行う。出力部は、その検索の結果を対応する業務要素及び業務主体と組にして出力する。これによつて、利用者は、指定した業務領域がどのような業務要素によって構成されてレ、るかを企業毎に比較することが可能となる。

[0018] また、検索部は、カスタマイズ項目の所在の代わりに、指定された業務要素及びその業務要素の下層にある業務要素に対応する関連文書をデータベースから検索するようにしてもよい。これによつて、利用者は、多数の関連文書があっても、業務要件に対応する文書を簡単に特定することができる。

[0019] また、プログラムの開発情報もデータベースにより業務要素に対応付けられていれば、検索部は、カスタマイズ項目の所在の代わりに、指定された業務要素及びその業務要素の下層にある業務要素に対応する開発情報をそのデータベースから検索することもできる。これによつて、利用者は、業務要件に対応する開発情報を簡単に特定すること力 Sできる。

[0020] さらに、関連文書のデータにプログラムの開発文書のデータが含まれており、データベースにより開発文書が開発情報と関連付けられていれば、検索部は、検索された開発情報に対応する開発文書を検索するようにしてもよい。これによつて、利用者は、業務要件に対応するプログラムがいずれであるかということだけでなぐそのプログラムの機能仕様や技術仕様なども簡単に知ることができる。

[0021] また、関連文書のデータにプログラムの概要説明のデータが含まれており、データベースによりプログラムの概要説明が業務要素と関連付けられていれば、検索部は、カスタマイズ項目の所在の代わりに、指定された業務要素及びその業務要素の下層にある業務要素に対応するプログラムの概要説明を検索するようにしてもよい。これによって、利用者は、業務要件に対応するプログラムの概要説明を簡単に参照すること力 Sできる。 [0022] また、このシステムにおいて、検索の結果のうち力選択されたカスタマイズ項目の所在に従って、統合業務ソフトウェア上でその項目に対応する設定画面を表示する制御を行う設定制御部をさらに備えるようにしてもよい。この設定制御部を備えることによって、統合業務ソフトウェアに詳しくない利用者であっても、そのソフトウェア上で適当なカスタマイズ項目を簡単且つ確実に見出すことができる。

[0023] また、データベースへのデータ登録の内容又はそのデータベースの更新の内容に基づいて、統合業務ソフトウェアによって管理されるデータベースへのデータの登録又はそのデータベースの更新をする制御を行う登録更新制御部をさらに備えるようにしてもよい。この登録更新制御部を備えることによって、本発明のシステムのデータべースに対して所定のデータを登録したり所定の更新を行ったりすれば、統合業務ソフトウエアによって管理されるデータベースについても自動的に同様の処理が行われる。従って、両データベースのメンテナンスの手順を簡素化することができる。

[0024] また他の観点では、本発明は、コンピュータを用いて統合業務ソフトウェアの導入運用を支援する統合業務ソフトウェアの導入運用支援方法を提供する。この方法では、統合業務ソフトウェアのカスタマイズ項目及びその所在、並びに関連文書を業務領域及び業務要素と関連付けるデータを記憶するデータベースを備えたコンビユータが、統合業務ソフトウェアによって管理される業務領域の業務の流れを階層化された業務要素で表現した業務フロー図を含む統合業務ソフトウェアの関連文書のデータを管理するステップと、指定された業務要素及びその業務要素の下層にある業務要素に対応するカスタマイズ項目の所在のデータを前記データベースから検索するステップとを実行する。検索の結果は出力装置から出力される。

[0025] さらに他の観点では、本発明は、コンピュータを上述のシステムとして機能させるためのプログラムを提供する。このプログラムはインターネットなどの電気通信回線を通じて市場に供されることもあれば、 CD— ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された状態で市場に供されることもある。

[0026] 以上のような構成を採用することにより、本発明では、業務フロー図に記述された業務要素及びその業務要素の下層にある業務要素に対応するカスタマイズ項目の所在が利用者に提供されるため、業務要件とカスタマイズ項目との関係を利用者は容易に把握しながら、統合業務ソフトウェアの導入を行ったり保守運用を行ったりすることができ、またガバナンスにも大変有用である。

図面の簡単な説明

[図 1]は本発明の実施の形態におけるシステムの概略構成を示す図であり、

[図 2]は業務フロー図の一例を示す図であり、

[図 3]は業務フロー図の他の例を示す図であり、

[図 4]は IMGの識別情報とパスとを関連付けるテーブルを示す図であり、

[図 5]は文書 ID及び BFD番号と IMGの識別情報とを関連付けるテーブルを示す図であり、

[図 6]は文書 IDと業務領域 IDとを関連付けるテーブルを示す図であり、

[図 7]は検索処理の手順を説明する図であり、

[図 8]は検索フォームの一例を示す図であり、

[図 9]は検索結果を BFD番号及び業務領域 IDと組にして表現したウェブページの一例を示す図であり、

[図 10]は検索結果に IMGの識別番号をカ卩えて表現したウェブページの一例を示す図であり、

[図 11]は BFD番号と開発要求 IDとを関連付けるテーブルを示す図であり、

[図 12]は IMGのパス、関連文書及び開発要求 IDのいずれを検索するかを選択するための選択欄が設けられた検索フォームを示す図であり、

[図 13]は IMGの識別情報を入力する入力欄が設けられた検索フォームを示す図であり、

[図 14]は IMGの識別情報と適用地域及び IMGのパスとを関連付けるテーブルを示す図、

[図 15]は会社コードを入力する入力欄が設けられた検索フォームを示す図であり、 [図 16]は検索結果を BFD番号及び会社コードと組にして表現したウェブページの一例を示す図であり、

[図 17]は IMGの識別情報を適用地域と関連付けるテーブルを示す図であり、

[図 18]は検索結果を業務領域と組にして表現したウェブページの一例を示す図であり、

[図 19]は本発明の実施の形態におけるシステムの概略構成を示す図であり、

[図 20]は情報システムのカスタマイズ項目を選択するための画面の一例を示す図であり、

[図 21]は情報システムの設定画面の一例を示す図であり、

[図 22]は認証処理の手順の一例を示す図であり、

[図 23]はログオン画面を表示するためのウェブページの一例を示す図であり、

[図 24]は連携制御部の設定制御部を説明するための図であり、

[図 25]はメニュー画面を表示するためのウェブページの一例を示す図であり、

[図 26]は情報システムとの連携を指示することのできるウェブページの一例を示す図であり、

[図 27]は連携処理の手順の一例を示す図であり、

[図 28]は設定ページと検索結果出力ページを異なるウィンドウに表示した例を示す図であり、そして

[図 29]は連携制御部の登録更新制御部を説明するための図である。

発明を実施するための最良の形態

[0028] 以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。

[0029] (第 1の実施の形態）

図 1に示すように、この実施の形態におけるシステムでは、サーバコンピュータ 1にクライアントコンピュータ 2がローカルエリアネットワーク 3を通じて接続されている。

[0030] サーバコンピュータ 1上ではウェブサーバ 11が動作している。このシステムの利用者は、クライアントコンピュータ 2上のウェブブラウザ 21を用いて、そのウェブサーバ 1

1からのウェブページを閲覧することができる。

[0031] クライアントコンピュータ 2は、ユーザインターフェイスとして入力部 22及び出力部 2

3を備える。利用者は、入力部 22を用いてウェブブラウザ 21に指示を与え、出力部 2

3によって出力されたウェブページを閲覧する。入力部 22にはキーボードやマウスなどを、出力部 23には液晶ディスプレイ又は CRTディスプレイを使用することができる [0032] 入力部 22が受け付けた利用者の指示に従レ、、ウェブブラウザ 21は、ネットワーク 3 を通じてウェブページの転送要求をウェブサーバ 11に送信する。要求された URLによっては、ウェブサーバ 11は、サーバサイドでスクリプトを処理して、動的にウェブべージを生成する。 CGIのように外部プログラムによってスクリプトを処理するようにしてもよいが、以下では、実行環境を備えたウェブサーバ 11がスクリプトを処理するものとする。

[0033] 動的に生成されるウェブページには、サーバコンピュータ 1に保管されている利用者の共有文書の一覧や検索部 12による検索の結果などが表現される。利用者の共有文書の電子データは、サーバコンピュータ 1の記憶装置 13に保管されている。この記憶装置 13は例えばハードディスクドライブである。記憶装置 13に保管される共有文書のデータには、 ERPパッケージの関連文書のデータが含まれる。 ERPパッケ一ジの関連文書は、業務フロー図 (BFD)や、プログラムの技術仕様や機能仕様といった開発文書、マニュアルなどである。 BFDは、 ERPパッケージによって管理される業務領域の業務の流れを階層化された業務要素で表現したものである。図 2では、業務要素は矩形の記号で表されており、各業務要素の関係が矢印によって表現されている。業務領域がストックオーダーであれば、その業務の流れは、プランニング、セールスオーダーなどの業務要素によって表現される。業務要素は必要に応じて階層化される。例えばプランニングという一つの業務要素は、図 3に示すように、複数の業務要素を用いて表現することができる。この実施の形態では、図 2の文書と図 3の文書とのように、ある業務要素を表現する複数の業務要素は別の文書に記述されている。

[0034] 文書管理部 14は、このような ERPパッケージの関連文書を含む共有文書のデータを管理する。ここでは、記憶装置 13に配置されたデータベース 141にその共有文書のデータを保存する。文書管理部 14は、ウェブサーバ 11からの呼び出しに応じて、保管された文書のデータを記憶装置 13のデータベース 141から読み出したり、記憶装置 13のデータベース 141に文書のデータを保管したり、保管された文書の一覧のデータを作成する。文書管理部 14は、これらの機能を有したプログラムやソフトウェアコンポーネントがサーバコンピュータ 1の CPUやメモリなどのハードウェアと協働することによって実現することができる。文書管理部 14により読み出された文書や作成された文書の一覧のデータはウェブサーバ 11に渡される。ウェブブラウザ 21から共有文書や文書の一覧を要求された場合には、ウェブサーバ 11は、文書管理部 14から渡されたデータ又はそれに従って生成したウェブページをウェブブラウザ 21に送信する。

[0035] 検索部 12は、ウェブサーバ 11からの呼び出しに応じて、データベース 15を検索し、その検索の結果をウェブサーバ 11に返す。

[0036] データベース 15は、 ERPパッケージのカスタマイズ項目及びその所在、並びに関連文書を業務領域及び業務要素と関連付ける。 ERPパッケージのカスタマイズ項目は、パラメータ設定の対象である。各カスタマイズ項目は階層構造を有する。例えば代表的な ERPパッケージのである SAP社の R/3の場合、カスタマイズ項目の所在 ίま、 Enterprise Structure¥As signment¥Human Resources Management¥- - Cross-Application Components¥Classification System¥- - Financial

Accounting¥Financial Accounting Global Settings¥Document¥…とレヽっように、その力スタマイズ項目に至るまでのパスで表現できる。導入ガイド (IMG)には各カスタマイズ項目の説明が階層的に記述されており、利用者は、カスタマイズ項目の所在を知ることができれば、 IMGから説明を得ることができる。

[0037] この実施の形態では、カスタマイズ項目を識別するための IMGの識別情報が各力スタマイズ項目に付与されている。図 4に示すように、データベース 15のデータによつて、各カスタマイズ項目に対する IMGの識別情報は、そのカスタマイズ項目の所在を示す IMGのパスと関連付けられている。この例のように、カスタマイズ項目の概要説明や簡単な設定理由を記述した IMGのノートを示すウェブページのアドレスも、 I MGの識別情報と関連付けるようにしてもょレ、。

[0038] また、 BFDを含む全ての関連文書について各文書を識別するための IDが与えられており、さらに各 BFDに記述された業務要素についてはそれらを識別するための BFD番号が与えられる。異なる BFDに記述された複数の業務要素に同じ BFD番号を与えても、文書 IDと BFD番号との組み合わせでそれらの業務要素を一意に特定すること力 Sできる。

[0039] 文書 IDと BFD番号は、図 5に示すように、データベース 15のデータによって、バージョン番号、プロジェクト番号、及び IMGの識別番号とに関連付けられている。上述の IMGの識別情報は、バージョン番号、プロジェクト番号及び IMGの識別番号の 3 つを組み合わせたものであり、図 5における組み合わせは図 4における IMGの識別情報と対応している。バージョン番号は、 ERPパッケージのバージョンを示す番号であり、プロジェクト番号は、プロジェクトを示す番号である。 IMG番号は、対応プロジェタトにおけるカスタマイズ項目を識別するための番号である。既述の通り、 IMGの識別情報は IMGのパスと関連付けられているから、文書 IDと BFD番号は、 IMGの識別情報、さらには IMGのパスと関連付けられていることになる。

[0040] この実施の形態では、 BFD番号のデータは、単に業務要素を特定するだけでなく、階層化された業務要素のパスを特定する。図 5では、 BFD番号は、 3桁の数字列のみカ 2つ以上の 3桁の数字列をハイフンで結合したものによって表現されている。数字列の数はその BFD番号に対応する業務要素が最上層を 1番目としてそこから数えて何番目の層にあるかを示す。 BFD番号が数字列のみによって表現されている場合、その BFD番号は、最上層に属する業務要素を特定する。その BFD番号が複数の数字列を結合することによって表現されている場合、各数字列は各階層における業務要素を特定する。図 5では、数字列の右側に、その数字列が対応する層よりも一つ下の層に対応する数字列が結合されている。この図では、 1つの数字列又は 2つの数字列の結合でしか BFD番号が表されていなレ、が、 3つ以上の数字列の結合によつて BFD番号が表されることもある。一つの BFD番号を表す複数の数字列のうち、最も左側の数字列は最上層に属する業務要素を示す。それよりも右側の数字列は、左力右へ数字列を数えたときの数と最上層を 1番目としてそこから階層を数えたときの数とがー致する層に属する業務要素を示す。このように数字列を結合することによつて、業務要素だけでなぐその業務要素を用いて表現される上層の業務要素も特定される。さらに、業務要素だけでなぐその業務要素の下層にある業務要素も特定される。

[0041] また、 ERPパッケージによって管理される業務領域についてもそれらを識別するための業務領域 IDが付与されている。図 6Aの例では、データベース 15によって、業務領域 IDは文書名及び文書タイプ IDとともに文書 IDに関連付けられている。文書タィプ IDは、 BFDやその他の文書のタイプを識別するのに用いられる。図 6Bに示すように、文書タイプ IDをデータベース 15はフラグと関連付ける。このフラグは、図 6Aのテーブルに含まれる文書 IDのうち、図 5のテーブルの文書 IDと連結する文書 IDを定めるためのものである。ここでは、文書 IDを連結する BFDに対応するフラグのみにつレ、て 1とレ、う値が、文書 IDを連結しなレ、BFD以外の文書タイプに対応するフラグにつレ、て 0とレ、う値が与えられる。 BFD以外の文書タイプにっレ、ても文書 IDを連結する場合には、その文書タイプに対応するフラグの値を 1にすればよい。既述の通り、文書 I D及び BFD番号は IMGの識別情報と関連付けられているから、文書 IDが連結されれば、業務領域 IDは、 IMGの識別情報、さらには IMGのパスと関連付けられることになる。

[0042] 検索部 12は、ウェブサーバ 11から BFD番号を指定する検索要求を受けると、このようなデータベース 15から、指定された BFD番号に対応する IMGのパスのデータを検索する。検索の結果は、検索部 12からウェブサーバ 11に返される。検索部 12は、このような機能を有したプログラムやソフトウェアコンポーネントがサーバコンピュータ 1の CPUやメモリなどのハードウェアと協働することによって実現することができる。

[0043] 検索の結果が得られると、ウェブサーバ 11は、その検索の結果に従って、ウェブべージを動的に生成する。

[0044] 利用者が、このような検索結果を参照しょうとする場合、まず検索フォームを指定する URLをウェブブラウザ 21に与える。その指示を受けたウェブブラウザ 21は、図 7に示すように、その検索フォームの転送要求をウェブサーバ 11に送信する（S 1)。

[0045] この転送要求に対し、ウェブサーバ 11は、例えば図 8に示すようなフォームをウェブブラウザ 21に返送する（S2)。このフォームには、業務領域 IDを入力するための入力欄、 BFD番号を入力するための入力欄、検索実行を指示するためのサーチボタン、及び検索実行をキャンセルするためのキャンセルボタンが配置されてレ、る。このフォームを用いて、利用者は、業務領域 IDのみ、又は業務領域 ID及び BFD番号を指定して検索を行うことができる。どの業務領域 ID又は BFD番号を指定するかは、利用者が、業務要件に応じて定めればよい。

[0046] 利用者が、出力部 23によって表示されているそのフォームの入力欄に入力部 22を用いて業務領域 ID及び BFD番号を入力し、サーチボタンを押す操作を行ったとする（S3)。このとき、ウェブブラウザ 21は、サーバサイドのスクリプトを指定して、入力欄の業務領域 ID及び BFD番号をポストする要求をウェブサーバ 11に送信する（S4)。この要求をウェブサーバ 11が受けると、ウェブサーバ 11が指定されたスクリプトを処理する。これによつて、ウェブサーバ 11から検索部 12に、指定された業務領域 ID及び BFD番号にっレ、ての検索要求が行われる（S5)。

[0047] 検索要求を受けると、検索部 12は、その業務領域 ID及び BFD番号に対応する IM Gのパスを検索する（S6)。業務領域 IDから文書 IDが定まるので、文書 ID及び BFD 番号の組み合わせで IMGのパスのデータを検索することができる。この検索は、指定された BFD番号のみだけでなぐ指定された BFD番号と最上層に対応する数字歹 IJとが一致する BFD番号についても行われる。例えば指定された BFD番号が 010とレ、う数字列のみによって与えられていても、検索は、その BFD番号だけでなぐ 010 —010、 010—020、 010—010—010、 010—010—030、 010— 020— 010とレヽつたような BFD番号についても行われる。指定された BFD番号が 010-010という数字列の結合によって与えられていれば、検索は、 010— 010、 010— 010— 010、 010-01 0—030といったような BFD番号についても行われる。検索部 12は、データベース 15 から、文書 ID及びこれらの BFD番号に対応する IMGの識別情報を検索し、それによって業務領域 ID及びそれらの BFD番号に対応する IMGのパスのデータを得る。

[0048] 検索の結果は、既述の通り、ウェブサーバ 11に返され (S7)、その結果に従ってゥエブページが動的に生成される。ウェブサーバ 11からウェブブラウザ 21がそのウェブページを受信すると（S8)、そのウェブページは、出力部 23によって出力される。これによって、検索の結果が出力される（S9)。

[0049] 出力されたウェブページには、例えば図 9に示すように、業務領域 ID、 BFD番号及び BFD番号と同じ数字列を含む BFD番号とそれらの BFD番号に対応する IMGのパスとのリストが含まれる。図 9では、業務領域 IDとして L10が指定されている。また、 BFD番号として 010力旨定されており、リストには、 010、 010—010、 010—030—03 0、 010—040といった BFD番号に対応する IMGのパスが含まれている。この例のように、一つの BFD番号には、複数の IMGのパスが対応することもある。 [0050] このウェブページを閲覧することによって、利用者は、業務領域 ID及び BFD番号に対応する IMGのパスを知ることができる。利用者は、業務要素がどのようなカスタマイズ項目に対応しているかを知るために、多数のカスタマイズ項目についてその内容を把握しておく必要がなくなる。把握しておくための知識をこのシステムによって利用者が簡単に得ることができれば、その知識は多くの者に共有される。さらに、このシステムでは、指定した業務領域 ID及び BFD番号に対応する業務要素だけでなぐその業務要素の下層にある業務要素にっレ、ても IMGのパスが検索されてレ、る。このため、業務要件から大まかな業務要素しか利用者が特定できないとしても、関連する I MGのパスについて大体の見当をつけることができる。また、この例では、検索された IMGのパスが対応する業務領域 ID及び BFD番号と組で出力されている。この例のように、検索の結果が対応する業務要素と組で出力されていれば、利用者は、指定された業務要素がどのような業務要素で表現されているかということも知ることができる。

[0051] なお、データベース 15のデータは、コンサルタントのような、統合業務ソフトウェアの導入や運用について詳しい知識を有した熟練者が作成する。熟練者は、クライアントコンピュータ 2を利用してデータベース 15にその作成したデータを登録することができる。入力部 22を用いて登録の指示があると、ウェブブラウザ 21は、サーバサイドのスクリプトを指定して、そのデータをポストする要求をウェブサーバ 11に送信する。この要求をウェブサーバ 11が受けると、ウェブサーバ 11が指定されたスクリプトを処理する。これによつて、ウェブサーバ 11から登録部 50に処理要求がされ、登録部 50は、受信したデータをデータベース 15に登録する。

[0052] また、検索部 12は、検索の結果として、業務領域 ID及び BFD番号の組み合わせとそれに対応する IMGのパスを返すだけでなぐ IMGの識別番号や識別情報を返すようにしてもよレ、。この場合、図 10に示すように、その検索結果に従って動的に生成されたウェブページに IMGの識別番号を含めることができる。さらに、 IMGのノートを示すウェブページの URLを返すようにしてもよレ、。この場合、ウェブサーバ 11は、 IM Gの識別番号に対し、その識別番号に対応するノートを示すウェブページの URLへのリンクを付カ卩して、検索結果のウェブページを動的に生成する。このようにしてゥェブページにリンクが付加されていれば、利用者は、簡単にカスタマイズ項目の概要説明や簡単な設定理由を知ることができる。

[0053] また、利用者が、検索フォームの入力欄に業務領域 IDのみを入力した場合には、検索部 12は、その業務領域 IDに対応する文書 IDをデータベース 15から検索し、それによって得られた文書 IDに対応する BFD番号及び IMGの識別情報を得る。従つて、検索部 12は、 BFD番号が入力された場合と同様に、 IMGのパスのデータを得ること力 Sできる。

[0054] また、データベース 15によって、 BFD番号及び業務領域 IDは文書 IDと関連付けられているため、検索部 12は、 IMGのパスの代わりに、 BFD番号又は業務領域 ID に対応する関連文書の文書 IDをデータベース 15から検索することもできる。

[0055] さらに、検索部 12は、 IMGのパスの代わりに、 BFDの文書 ID及び BFD番号に対応する開発情報の IDを検索するようにしてもよい。この場合、データベース 15には、開発情報の IDと文書 IDとを関連付けるテーブルが用意される。開発情報の IDには、開発要求のあったプログラムなどを識別するためにその開発要求について開発者が付与する開発要求 IDを用いることができる。図 11Aに示すように、そのテーブルでは、一つの開発要求 IDを複数の文書 IDと、一つの文書 IDを複数の開発要求 IDと関連付けることができる。ここで、開発要求 IDに関連付けられている文書 IDに対応する文書は、文書管理部 14によって管理されている文書のうち、プログラムの技術仕様や機能仕様といった開発文書である。また、データベース 15には、 BFDの文書 ID及び BFD番号の組み合わせと参照先の文書 IDとを関連付けるテーブルも用意される。参照先の文書 IDは開発要求 IDと関連付けられた文書 IDである。図 11Bに示すように、そのテーブルでは、一つの組み合わせを複数の参照先の文書 IDと、一つの参照先の文書 IDを複数の組み合わせと関連付けることができる。

[0056] BFDの文書 ID及び BFD番号の組み合わせは、参照先の文書 IDを介して開発要求 IDと対応付けられることになる。従って、利用者が BFDの文書 ID及び BFD番号を指定すれば、検索部 12は、その組み合わせに対応する開発要求 IDを検索することができる。

[0057] IMGのパス、関連文書、開発要求 IDのいずれを検索するかを選択するため、例えば図 12に示すように、検索フォームに選択欄を設けておく。利用者は、 IMGのパス、関連文書、開発要求 IDのいずれを検索するかをこの選択欄で指定する。これらのいずれが選択されたかを表す値は、 BFD番号などと同様に、ウェブブラウザ 21からゥェブサーバ 11にポストされる。ウェブサーバ 11は、検索部 12に検索要求を行う際、この値も検索部 12に渡す。検索部 12は、 IMGのパス、関連文書、開発要求 IDのいずれを検索するかをこの値に従って定める。

[0058] 開発要求 IDを検索する場合、開発要求 IDには開発文書の文書 IDが関連付けられているので、検索部 12は、検索された開発要求 IDに対応する開発文書の文書 ID を検索することもできる。この文書 IDから開発文書が格納されたディレクトリを特定し、検索結果のウェブページに開発文書へのリンクを付加するようにしてもよい。

[0059] このようなシステムを利用する利用者は、業務要件に対応する IMGのパスのデータだけでなぐ関連文書や開発要求を容易に特定することができ、共有ドキュメントをより一層活用することができる。

[0060] さらに、共有ドキュメントに開発プログラムの概要説明を記述した文書が含まれているような場合には、開発要求 ID及び開発文書の文書 IDと同様に、そのプログラムの概要説明の IDを文書 ID及び BFD番号とデータベース 15によって関連付けるようにしてもよい。プログラムの概要説明の IDが文書 ID及び BFD番号と関連付けられていれば、検索部 12は、 IMGのパスの代わりに、プログラムの概要説明を検索することもできる。

[0061] プログラムの概要説明は、そのプログラムの機能の概要や、機能ブロック図、関連オブジェクトのリスト、インターフェイスの画面、変数のリスト、モディフィケーションの説明などについて行われる。各説明について IDを付与しておけば、必要に応じて、検索部 12は、検索されたプログラムの概要説明の IDに対応する各説明のデータを検索することもできる。

[0062] これによつて、利用者は、業務要件に対応するプログラムの概要説明を簡単に参照することあできる。

[0063] (第 2の実施の形態）

第 1の実施の形態では、検索部 12は、 BFD番号に対応する IMGのパスのデータをデータベース 15から検索したが、 IMGの識別情報や識別番号に対応する BFD番号のデータをデータベース 15から検索することもできる。

[0064] この場合には、例えば図 13に示すような検索フォームが用いられる。この検索フォームには、業務領域 IDや BFD番号を入力する入力欄だけでなぐ IMGの識別情報を入力する入力欄も設けられている。

[0065] 利用者は、そのフォームの入力欄に IMGの識別情報のみを入力し、サーチボタンを押す操作を行う。入力する IMGの識別情報には、利用者が既に知っていたものを用いてもよいし、実施の形態 1における検索の結果に表れたものを用いてもよい。

[0066] その操作が行われると、ウェブブラウザ 21は、サーバサイドのスクリプトを指定して、入力欄の IMGの識別情報をポストする要求をウェブサーバ 11に送信する。この要求をウェブサーバ 11が受けると、第 1の実施の形態と同様に、検索部 12に検索要求が行われる。検索部 12は、指定された IMGの識別情報と一致するバージョン、プロジェタト及び IMGの識別番号の組み合わせに対応する文書 ID及び BFD番号の組み合わせをデータベース 15から検索する。この例では、業務領域 IDや BFD番号は指定されてレ、なレ、ので、文書 ID及び BFD番号の組み合わせ全てがその検索の対象となる。

[0067] 検索の結果は、実施の形態 1と同様に、ウェブサーバ 11に返され、その結果に従つてウェブページが動的に生成される。ウェブサーバ 11からウェブブラウザ 21がそのゥエブページを受信すると、そのウェブページは出力部 23によって出力される。出力されたウェブページには、 IMGの識別情報とその識別情報に対応する業務領域 ID及び BFD番号とのリストが含まれる。

[0068] 利用者は、そのウェブページを閲覧することによって、指定した IMGの識別情報に対応する業務領域 ID及び BFD番号を知ることができる。従って、利用者は、カスタマィズ項目につき知識を有していれば、業務要件を詳細に把握していなかったとしても、カスタマイズ項目に対応する業務要件を簡単に特定することができる。その結果、プロジェクトをグループ企業にロールアウトする場合などに、パラメータ設定の経緯を把握するのも容易になる。また、利用者が、カスタマイズ項目及び業務要件の双方について詳細に把握していな力たとしても、業務要件に対応するカスタマイズ項目の検索と、カスタマイズ項目に対応する業務要件の検索とを繰り返すことによって、双方につレ、て容易に理解を深めることができる。

[0069] (第 3の実施の形態）

ERPパッケージの関連文書が複数の会社についてまとめて管理されるような場合には、図 14Aに示すように、データベース 15のデータによって、会社コードを文書 ID と関連付けるようにしてもよい。会社コードには、それらの会社の間で定められた各会社に固有のコードを用いることができ、図 14Bに示すように、そのマスターテーブルにおいて、会社コードは会社名などと関連付けられている。ここでは、会社コードと記載している力 ERPパッケージによってその業務を管理する業務主体が会社でない場合には、会社コードの代わりに、会社以外の業務主体を識別するためのコードを用いてもよい。会社コードが文書 IDと関連付けられていれば、会社コードを指定した検索ち行うこと力 Sできる。

[0070] 特定の会社についてのみ検索を行う場合には、利用者は、検索フォームにおいて、その会社の会社コード又は会社名を指定する。図 15の例では、検索フォームに会社コードを入力するための入力欄が設けられている。利用者は、必要に応じてこの入力欄にその会社の会社コードを入力する。ウェブサーバ 11から検索フォームをウェブブラウザ 21に送信する前に利用者の認証が行われており、その利用者の IDが会社コードと関連付けられている場合には、予め検索フォームの入力欄に利用者の所属する会社の会社コードを自動的に揷入しておくこともできる。

[0071] サーチボタンを押す操作が行われたとき、会社コードが入力されていると、ウェブブラウザ 21は、入力された他の値とともに、その会社コードをポストする要求をウェブサーバ 11に送信する。会社コード及び BFD番号が指定されていれば、検索部 12は、指定された会社コードに対応する文書 IDを検索し、検索された文書 IDに関連付けられた BFD番号のうち、指定された BFD番号に対応する IMGの識別情報及びパスのデータを検索する。

[0072] 検索部 12は、検索の結果として、会社コード、 BFD番号、 BFD番号に対応する IM Gのパスのデータなどをウェブサーバ 11に返す。ウェブサーバ 11は、その検索の結果に従って、図 16に示すように、 IMGのパスを会社コード、業務領域 ID及び BFD番号と組にして表現するウェブページを動的に生成する。

[0073] BFD番号及び会社コードが指定されず業務領域 IDが指定された場合には、検索部 12は、全ての会社コード及び指定された業務領域 IDに対応する文書 IDを検索し、検索された文書 IDに対応する全ての BFD番号並びに IMGの識別情報及びパスのデータを得る。

[0074] この場合、検索の結果としてウェブサーバ 11に返される会社コードには、指定された業務領域 IDに対応する文書を有する全ての会社の会社コードが含まれる。検索の結果には、それらの文書に対応する全ての BFD番号及び IMGのパスのデータも含まれるから、指定された業務領域 IDに対応する業務領域の業務の流れを表現する B FD番号やそれらに対応する IMGのパスのデータが会社毎に得られることになる。

[0075] このような検索の結果を表現したウェブページは出力部 23によって出力されるから、それを閲覧することによって、利用者は、業務領域がどのような業務要素によって構成されている力、それらの業務要素がどのようなカスタマイズ項目と関連しているかを企業毎に比較することが可能となる。

[0076] 複数の企業において同じ業務領域が存在しており、その業務領域で多くの共通の業務要素があっても、各企業に固有の業務プロセスを考慮した結果、一部の業務要素はそれらの企業で揃わないこともある。上述のような比較が可能であれば、利用者は、それらの共通点や相違点を容易に把握することができる。

[0077] なお、この第 3の実施の形態のように会社コードが指定し得る場合でも、第 1の実施の形態で説明した通り、 IMGのパスのデータだけでなぐ関連文書や開発要求 IDを検索すること力 Sできる。

[0078] (第 4の実施の形態）

プロジェクトがグループ企業にロールアウトされる場合でも、同じパラメータ設定が行われるカスタマイズ項目もあれば、国や文化の違いなどを吸収するために、そのグループ企業では異なるパラメータ設定が行われるカスタマイズ項目もある。多くのグループ企業に共通するパラメータ設定を変更するのであれば、その変更が他のダループ企業にも適用される可能性を考慮しなければならない。

[0079] し力ながら、各カスタマイズ項目に対するパラメータ設定の適用地域はグノレープ企業固有のものであるため、導入ガイドを参照しても、それに適用地域が記述されているわけではない。

[0080] そこで、この実施の形態におけるシステムでは、図 17に示すように、データベース 1 5のデータによって、 IMGの識別情報は、 IMGのパス及びノートだけでなぐ適用地域の区分 IDにも関連付けられている。ここでは、適用地域は、例えばグローバル、リージョナル及びローカルの 3つに区分される。グローバルは、グループ企業全体に適用されることを示す。リージョナルは、アジアゃョ一口ッノ、アメリカなどそのグループ企業における地域区分のいずれかに属する企業全てについて適用されることを示す。そして、ロー力ノレは、特定の企業だけに適用されることを示す。データベース 15では、各区分について、例えば G、 R及び Lという一文字のアルファベットによって区分 I Dが与えられる。

[0081] このように、 IMGの識別情報に区分 IDを関連付けていれば、検索部 12は、検索の結果として、 BFD番号とそれに対応する IMGのパスのデータを返すだけでなぐこの区分 IDもウェブサーバ 11に返すことができる。

[0082] 検索結果に区分 IDが含まれていれば、ウェブサーバ 11は、その区分 IDも含めて、検索結果のウェブページを動的に生成する。

[0083] 図 18に示すように、検索結果のウェブページで IMGのパス毎に区分 IDが示されていれば、利用者は、そのウェブページを参照することによって、カスタマイズ項目を変更したときの影響範囲の大きさを把握することができる。

[0084] なお、上述の各実施の形態では、検索部 12及び文書管理部 14は、ウェブサーバ 1 1及びウェブブラウザ 21の仲介でクライアントコンピュータ 2に対してデータを提供していた。これによつて、クライアントコンピュータ 2の表示装置が本発明の出力部として機能していたが、これに限られるものではなレ、。例えばサーバコンピュータ 1に接続された表示装置に直接ウェブページを出力させれば、 1台のコンピュータだけで本発明のシステムを構築することは可能である。また、検索部 12とデータベース 15とをサ一バコンピュータ 11とは別のコンピュータに分散させるなどすれば、 3台以上のコンビユータで本発明のシステムを構築することもできる。また、検索部 12や文書管理部 14 に対応するプログラム、ウェブサーバ 11を単体のプログラムとして提供することも可能である。

[0085] さらに、各コンピュータはローカルエリアネットワーク 3で接続されていたがこれに限られるものではなぐ例えばインターネットを通じてクライアントコンピュータ 2をサーバコンピュータ 1に接続するようにしてもょレ、。

[0086] (第 5の実施の形態）

本発明のシステムは、 ERPパッケージによる情報システムとともに用いることができる。この実施の形態では、図 19に示すように、その情報システムを実現するサーバコンピュータ 100がローカルエリアネットワーク 3を通じてサーバコンピュータ 1及びクライアントコンピュータ 2に接続されている。

[0087] サーバコンピュータ 100では、 ERPパッケージを用いたアプリケーションサーバ 101 が動作している。このアプリケーションサーバ 101は、ロジスティックス、会計、人事など基幹業務の各分野に関する様々なアプリケーションをクライアントに提供する。それら業務に関するデータはデータベース 102上で集中的に管理される。アプリケーションサーバ 101は、クライアントからの処理要求やその他のトリガーがあると、データべース 102にアクセスし、データの入力や更新、結果の出力などを行う。受注登録や入庫などの各種の業務取引は、それらの内容に従ってアプリケーションサーバ 101がデータベース 102にアクセスすることにより、データベース 102上に反映される。

[0088] この実施の形態では、アプリケーションサーバ 101は、ウェブブラウザとの通信インターフェイスを有しており、クライアントコンピュータ 2上のウェブブラウザ 21からの要求を受け付け、さらにそれに対して応答を返すことができる。情報システムに対して操作を行うためのユーザインターフェイスは、ウェブブラウザ 21を用いて提供されることになる。

[0089] データベース 15は、このアプリケーションサーバ 101で用いられた ERPパッケージに対応して、各実施の形態で説明したような関連付けを行っている。

[0090] 利用者は、ウェブブラウザ 21をクライアントコンピュータ 21上で複数動作させることで、カスタマイズ項目の検索などを行いながら、情報システムに対して操作を行ったり、情報システムに対して操作を行いながら、業務要素の検索などを行ったりすることができる。例えば BFD番号を指定した検索が行われた結果、「…/データベース/ テーブル構造の設定」というカスタマイズ項目の所在が得られたとする。情報システムのカスタマイズ項目を選択する画面では、図 20に示すように、カスタマイズ項目が検索の結果得られた通りに階層化されている。このため、利用者は、検索の結果得られたカスタマイズ項目の所在に従って、カスタマイズ項目をその画面上で簡単に選択すること力 Sできる。「デーブル構造の設定」とレ、うカスタマイズ項目を選択すると、例えば図 21に示すような、その項目に対応する設定画面が表示される。この画面で設定を行うときに、自身が指定した BFD番号と対応する業務要素以外のどのような業務要素がその設定と関連しているのかを確認するのであれば、利用者は、それについてさらに検索を行うこともできる。このような利用形態は、過去のプロジェクトの設定を活力して新しい事業体に統合業務ソフトウェアを導入したり運用保守を行ったりするのに非常に有用である。

[0091] 上述のように本発明のシステムを情報システムと並列的に動作させるだけでなぐ情報システムと連携させることも可能である。

[0092] この実施の形態におけるサーバコンピュータ 1においては、連動制御部 16が情報システムとの連携を制御する。この連動制御部 16は、設定制御部 161及び登録更新制御部 162を備えている。

[0093] 設定制御部 161は、検索の結果のうちから選択されたカスタマイズ項目の所在に従つて、情報システムのユーザインターフェイス上でその項目に対応する設定画面を自動的に表示する処理を ERPサーバ 101に要求する。また、登録更新制御部 162は、データベース 15へのデータの登録の内容又はデータベース 15の更新の内容に基づいて、情報システムによって管理されるデータベース 102へのデータの登録又はそのデータベース 102の更新をする処理を ERPサーバ 101に要求する。データべ一ス 15へのデータの登録やデータベース 15の更新は、管理部 17によって管理されており、この管理部 17がデータの登録の内容や更新の内容を登録更新制御部 162に与える。

[0094] ERPサーバ 101は、本発明のシステムとの連携のために、設定制御部 161や登録更新制御部 162に対するインターフェイスを有する。そして、そのインターフェイスを介して連動制御部 161からの処理要求を受け付け、その要求で指定されたクライアントに処理の結果を返す。

[0095] 通常、情報システムを利用する場合、利用者の認証が求められる。情報システムとの連携を行う際には、本発明のシステムにログオンするときに入力された認証情報をその認証に用いることができる。図 22はその認証処理の手順を示す。

[0096] 本発明のシステムにログオンするとき、利用者はウェブブラウザ 21を用いて認証情報を入力するフォームの送信をウェブサーバ 11に要求する（S101)。この要求によつて、例えば図 23に示すようなウェブページがウェブサーバ 11からウェブブラウザ 21 に送信され（S102)、出力部 23によって表示される。このログオン画面には、ユーザ名やパスワード、会社コードを入力する欄が設けられている。利用者は、入力部 22を用いてこれらの欄に正しい組み合わせを入力し（S103)、本発明のシステムにログォンする。入力された認証情報は、ウェブブラウザ 21からウェブサーバ 11へ送信される (S 104)。ウェブサーバ 11はその認証情報にっレ、ての処理を管理部 17に要求する（ S105)。図 24に示すように、管理部 17は認証部 171を備え、認証部 171は認証情報登録部 172、認証データ記憶部 173および判定部 174を有する。その要求を受けると、認証部 171の認証情報登録部 172が認証情報を一時的に認証データ記憶部 173に保持し（S106)、認証部 171はその認証情報について処理を行う（S107)。その認証処理のため、その認証情報に対応するデータが、記憶装置 13に設けられた認証データベース 175に登録されているかどうかを判定部 174が判定する。対応するデータが登録されているとき、認証が正常に行われる。認証の結果は、管理部 17 からウェブサーバ 11に送信される（S108)。

[0097] 管理部 17によって入力された情報が正しいものであることが確認されると、ゥヱブサーバ 11からウェブブラウザ 21へ、図 25に示すようなウェブページが送信され（S109 )、出力部 23によって表示される（S110)。このメニュー画面には、検索やメンテナンスなどの処理を選択するための項目が配置されている。

[0098] 利用者がこのメニュー画面で検索を選択すると、検索フォームの転送要求がウェブブラウザ 21からウェブサーバ 11に送信される。ウェブサーバ 11は、この要求に対し、図 7や図 15で示したような検索フォームを返送する。その検索フォームを用いて上述の各実施の形態で説明したように検索が行われ、その結果が出力部 22によって出力される。ここでは、図 26に示すような結果が出力されたものとする。この結果を出力するためのウェブページは、選択ボックス 2301や連携起動ボタン 2302が設けられてレ、る点を除き、図 16に示したものとほぼ同じ形態になっている。

[0099] 本発明のシステムの利用者は、情報システムとの連携動作を希望する場合、選択ボタン 2301及び連携起動ボタン 2302を用いてその指示を与える。

[0100] 選択ボックス 2301は、検索された各カスタマイズ項目の所在について設けられている。利用者は、この選択ボックス 2301を用いて、検索されたカスタマイズ項目の所在のうちからレ、ずれかを選択することができる。

[0101] 図 27は連携処理の手順を示す。選択ボックス 2301を用いて利用者が選択を行い、連携起動ボタン 2302を操作すると、選択されたカスタマイズ項目の所在を特定するための情報を含む要求がウェブブラウザ 21からウェブサーバ 11に送信される（S2 01)。

[0102] この要求を受信すると、ウェブサーバ 11は、連動制御部 16の設定制御部 161にその特定情報を与える（S202)。図 24に示すように、設定制御部 161は、データ登録部 1611、認証情報取得部 1612、認証代行部 1613、および処理代行部 1614を有している。その要求を受けたとき、連携制御部 16のデータ登録部 1611は、 IPァドレスのような要求元を特定するデータをリクエストヘッダなどから取得し、転送データ記憶部 1601に記憶する。また、その要求に含まれる特定情報を特定データ記憶部 16 02に記憶する（S203)。認証情報取得部 1612が、管理部 17の認証データ記憶部 1 71からユーザ名とパスワードを取得し（S204)、認証代行部 1613がそれらを用いて利用者の代わりに情報システムにログオンする。このログオン要求はウェブクライアント機能を有したウェブサーバ 11を介して ERPサーバ 101に送信され（S205、 S206) 、 ERPサーバ 101が認証を行う（S207)。 ERPサーバ 101によって認証が行われると、対応するアプリケーションが起動し、正常に認証の行われた旨がウェブサーバ 11 を介して設定制御部 161の認証代行部 1613に通知される（S208、 S209)。この通知を受けると、設定制御部 161の処理代行部 1614は、選択されたカスタマイズ項目の所在を特定するための情報のデータを特定データ記憶部 1602から読み出し（S2 10)、ウェブサーバ 11を介してそのデータを含む処理要求を ERPサーバ 101に送信する（S211、 S212)。 ERPサーバ 101は、この処理要求を受けると、その特定情報に基づいて、その項目に対応する設定を行うためのウェブページを動的に生成する（ S213)。そして、ウェブサーバ 11にそのウェブページを転送する（S214)。処理要求に対応するウェブページを ERPサーバ 101からウェブサーバ 11を介して受信すると（ S215)、処理代行部 161は、転送データ記憶部 1601から、要求元を特定するデータを読み出し（S216)、ウェブサーバ 11を用いて、要求元のウェブブラウザ 21にそのウェブページを転送する（_{S 217}、 S218)。このウェブページは、図 21で示したような設定画面を表示するためのものである。

[0103] このように設定制御部 161を備えることによって、設定画面が自動的に表示される。

例えば図 28に示すように、一つの画面 IM1の異なる 2つのウィンドウ Wl、 W2に、図 21の設定ページおよび図 26の検索結果出力ページを表示するようにしてもよい。

[0104] 利用者は、情報システムのカスタマイズ項目を選択するための画面を参照することなぐ適当なカスタマイズ項目を簡単且つ確実に見出すことができる。また認証ゃ処理の要求は設定制御部 161が代行するので、 ERPサーバ 101の動作を変更する必要もない。

[0105] また、図 25で示したメニュー画面で利用者力 Sメンテナンスを行うことを選択したときには、登録更新制御部 162によって、本発明のシステムと情報システムとの連携が実現される。

[0106] ここでは、データベース 15へのデータの登録を行うことが選択されたものとする。データの登録の代わりに、データベース 15に登録されたデータの変更や削除などデータベース 15の更新であってもよレ、。利用者がメニュー画面からデータの登録を行うことを選択すると、データの登録の内容を含む要求がウェブブラウザ 21からウェブサーバ 11に送信される。

[0107] この要求を受信すると、ウェブサーバ 11は、連動制御部 16の登録更新制御部 162 と管理部 17にその内容を与える。管理部 17は、図 29に示すように、認証部 173に加えてデータ処理部 176も備える。データ処理部 176は、与えられた内容に基づいて、データベース 15にそのデータの登録を行う。また登録更新制御部 162は、設定制御部 161と同様に、データ登録部 1621、認証情報取得部 1622、認証代行部 1623、および処理代行部 1624を有する。データ登録部 1621は、要求元を特定するデータを転送データ記憶部 1601に記憶する。また設定制御部 161と同様に、認証情報取得部 1622が、管理部 17の認証データ記憶部 171からユーザ名とパスワードを取得し、認証代行部 1623が、それらを用いて利用者の代わりに情報システムにログオンする。正常に認証の行われた旨の通知を受けると、登録更新制御部 162の処理代行部 1624は、データの登録の内容を含む処理要求を ERPサーバ 101に送信する。 E RPサーバ 101は、この処理要求を受けると、その内容に基づいて、データベース 10 2にアクセスし、このデータベース 102にもそのデータの登録を行う。データベース 15 の更新の内容が与えられたときには、 ERPサーバ 101は、その内容に基づいてデータベース 102に対して更新を行う。そしてウェブクライアント機能を有したウェブサーノく 11に、データベース 102への処理の結果を知らせるウェブページを送信する。ゥエブサーバ 11を介してそのウェブページを受信すると、処理代行部 1624は、転送データ記憶部 1601から、要求元を特定するデータを読み出し、ウェブサーバ 11を用いて、要求元のウェブブラウザ 21にそのウェブページを転送する。

[0108] このように登録更新制御部 162を備えることによって、本発明のシステムでデータの登録やデータベースの更新を行えば、自動的にその内容が情報システムのデータべースに反映される。このため、両システムのメンテナンスの手順を簡素化することができ、し力も両システムの間で情報の整合性を容易に確保することができる。さらに認証や処理の要求は登録更新制御部 162が代行するので、 ERPサーバ 101の動作を変更する必要もない。

産業上の利用可能性

[0109] 本発明は、業務要件とカスタマイズ項目との関係を利用者は容易に把握することができるという効果を奏し、統合業務ソフトウェアの導入や保守運用、ガバナンスなどに有用である。

Claims

請求の範囲

[1] 統合業務ソフトウェアの導入運用をコンピュータにより支援する統合業務ソフトゥェァの導入運用支援システムであって、

前記コンピュータは、

統合業務ソフトウェアによって管理される業務領域の業務の流れを階層化された業務要素で表現した業務フロー図を含む統合業務ソフトウェアの関連文書のデータを管理する文書管理部と、

統合業務ソフトウェアのカスタマイズ項目及びその所在、並びに関連文書を業務領域及び業務要素と関連付けるデータを記憶するデータベースと、

指定された業務要素及びその業務要素の下層にある業務要素に対応するカスタマィズ項目の所在のデータを前記データベースから検索する検索部と、

前記検索の結果を出力する出力部と

を備えた統合業務ソフトウェアの導入運用支援システム。

[2] 前記検索部は、カスタマイズ項目が指定された場合に、そのカスタマイズ項目に対応する業務要素のデータを前記データベースから検索する請求の範囲第 1項記載の統合業務ソフトウェアの導入運用支援システム。

[3] 前記データベースは、適用地域の区分をカスタマイズ項目と関連付けるデータを記 Ί思し、

前記検索部は、所在を検索したカスタマイズ項目に対応する適用地域の区分のデータも検索する請求の範囲第 1項記載の統合業務ソフトウェアの導入運用支援システム。

[4] 前記検索部は、業務要素の代わりに業務領域が指定された場合に、その業務領域に対応するカスタマイズ項目の所在のデータを前記データベースから検索する請求の範囲第 1項記載の統合業務ソフトウェアの導入運用支援システム。

[5] 前記データベースは、統合業務ソフトウェアを業務の管理に利用する業務主体も業務領域及び業務要素と関連付けるデータを記憶し、

前記検索部は、業務主体が指定されず業務領域が指定された場合に、全ての業務主体について検索を行い、前記出力部は、対応する業務要素及び業務主体と組にして前記検索の結果を出力する請求の範囲第 4項記載の統合業務ソフトウェアの導入運用支援システム。

[6] 前記検索部は、カスタマイズ項目の所在の代わりに、指定された業務要素及びその業務要素の下層にある業務要素に対応する関連文書を前記データベースから検索する請求の範囲第 1項記載の統合業務ソフトウェアの導入運用支援システム。

[7] 前記データベースは、プログラムの開発情報も業務要素に関連付けるデータを記 Ί思し、

前記検索部は、カスタマイズ項目の所在の代わりに、指定された業務要素及びその業務要素の下層にある業務要素に対応する開発情報を前記データベースから検索する請求の範囲第 1項記載の統合業務ソフトウェアの導入運用支援システム。

[8] 前記関連文書のデータは、プログラムの開発文書のデータを含み、

前記データベースは、開発文書を開発情報と関連付けるデータを記憶し、前記検索部は、検索された開発情報に対応する開発文書も検索する請求の範囲第 7項記載の統合業務ソフトウェアの導入運用支援システム。

[9] 前記関連文書のデータは、プログラムの概要説明のデータを含み、

前記データベースは、プログラムの概要説明を業務要素と関連付けるデータを記

、し、

前記検索部は、カスタマイズ項目の所在の代わりに、指定された業務要素及びその業務要素の下層にある業務要素に対応するプログラムの概要説明を検索する請求の範囲第 1項記載の統合業務ソフトウェアの導入運用支援システム。

[10] 前記コンピュータは、前記検索の結果のうちから選択されたカスタマイズ項目の所在に従って、前記統合業務ソフトウェア上でその項目に対応する設定画面を表示する制御を行う設定制御部をさらに備えた請求の範囲第 1記載の統合業務ソフトウェアの導入運用支援システム。

[11] 前記コンピュータは、前記データベースへのデータの登録の内容又は前記データベースの更新の内容に基づいて、前記統合業務ソフトウェアによって管理されるデータベースへのデータの登録又はそのデータベースの更新をする制御を行う登録更新制御部をさらに備えた請求の範囲第 1項記載の統合業務ソフトウェアの導入運用支援システム。

[12] 統合業務ソフトウェアのカスタマイズ項目及びその所在、並びに関連文書を業務領域及び業務要素と関連付けるデータを記憶するデータベースを備えたコンピュータを用いて、統合業務ソフトウェアの導入運用を支援する統合業務ソフトウェアの導入運用支援方法であって、

前記コンピュータが、統合業務ソフトウェアによって管理される業務領域の業務の流れを階層化された業務要素で表現した業務フロー図を含む統合業務ソフトウェアの関連文書のデータを管理するステップと、

前記コンピュータが、指定された業務要素及びその業務要素の下層にある業務要素に対応するカスタマイズ項目の所在のデータを前記データベースから検索するステツプと、

コンピュータが、前記検索の結果を出力装置に出力するステップと

を備える統合業務ソフトウェアの導入運用支援方法。

[13] コンピュータを、

統合業務ソフトウェアによって管理される業務領域の業務の流れを階層化された業務要素で表現した業務フロー図を含む統合業務ソフトウェアの関連文書を管理する文書管理部、

統合業務ソフトウェアのカスタマイズ項目及びその所在、並びに関連文書を業務領域及び業務要素と関連付けるデータベース、

指定された業務要素及びその業務要素の下層にある業務要素に対応するカスタマィズ項目の所在を前記データベースから検索する検索部、そして

前記検索の結果を出力する出力部

として機能させるための統合業務ソフトウェアの導入運用支援プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

[14] コンピュータを、

統合業務ソフトウェアによって管理される業務領域の業務の流れを階層化された業務要素で表現した業務フロー図を含む統合業務ソフトウェアの関連文書を管理する文書管理部、統合業務ソフトウェアのカスタマイズ項目及びその所在、並びに関連文書を業務領域及び業務要素と関連付けるデータベース、

前記検索の結果を出力する出力部

として機能させるための統合業務ソフトウェアの導入運用支援プログラム。