JP3870454B2 - グロープラグ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばディーゼルエンジン等の始動性を向上させるためのグロープラグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平3−99122号公報には、図8に示すようなグロープラグ1が提案されている。このグロープラグ1は、発熱体となる第1抵抗体4と、第1抵抗体4よりも正の抵抗温度係数の大きな第2抵抗体5とを、ヒータチューブ3に内蔵させたものである。これにより、グロープラグ1への通電直後において、第1抵抗体4に大電流を供給でき、第1抵抗体4を発熱させるとともに、所定時間経過後には、第2抵抗体5側での温度上昇により、第2抵抗体5の抵抗値を増大させて、第1抵抗体4への供給電力を減少させ、第1抵抗体4での過加熱による断線等を防止できる。
【0003】
また、ヒータチューブ3のうち第1抵抗体4を内蔵する部位の径を、ヒータチューブ3のうち第2抵抗体5を内蔵する部位の径よりも小さくしている。これにより、第1抵抗体4近傍の熱容量を、第2抵抗体5近傍の熱容量に比べて小さくし、上記通電直後に第1抵抗体4を迅速に発熱させることができる。具体的には、通常のエンジン予熱時(例えば5秒程度)内に、グロープラグ1の先端部が通常必要とされる設定温度(例えば800℃)に到達可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来技術では、先端部が上記温度に到達した後もさらに温度上昇を続けて高温となり、最高温度が例えば1050℃程度となってしまう。ここで、上記予熱時での供給電圧は12V程度であるが、予熱が終了してエンジンが始動されると、充電用発電機の発電電圧を所定電圧に制御するレギュレータの設定電圧が14V程度となる。そして、この電圧が、上記高温な状態のグロープラグ1に供給されることにより、さらにグロープラグ1の抵抗体4、5の温度が上昇し、抵抗体4、5の酸化や断線等を招き、グロープラグ1の耐久性に悪影響を及ぼす恐れがある。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、迅速な発熱性を保持しつつ、予熱後における温度上昇を抑制することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1ないし3に記載の発明では、略筒状のハウジング(2)と、閉塞部(3a)側に小径部(31)、開口部(3b)側に大径部(32)を備えた細長な略コップ形状であり、前記大径部(32)が前記ハウジング(2)の一端(2a)側に内接固定されるヒータチューブ(3)と、前記ヒータチューブ(3)の内部に内蔵された抵抗体(4、5)とを備え、前記抵抗体(4、5)は、二つの直列接続された第1抵抗体(4)と第2抵抗体(5)のみからなり、
前記第1抵抗体(4)は前記ヒータチューブ(3)の前記小径部(31)に内蔵され、前記第2抵抗体(5)は、前記第1抵抗体(4)を構成する材料よりも、正の抵抗温度係数の大きな材料から構成され、前記ヒータチューブ(3)の前記小径部(31)から前記大径部(32)に延在して内蔵されるとともに、前記第2抵抗体(5)の長さの1/2以上が前記小径部(31)に内蔵されていることを特徴としている。
【0007】
このような構成によれば、第1抵抗体(4)に加えて第2抵抗体(5)の熱容量も小さくでき、第2抵抗体(5)の昇温性、ひいては、第2抵抗体(5)の抵抗の上昇性を向上できる。この結果、第1抵抗体(4)への供給電力を早期に抑制でき、第1抵抗体(4)の温度を早期に抑制できるので、グロープラグ(1)の先端部が上記設定温度(例えば800℃)に到達した後、さらに温度上昇を続けることを抑制できる。
【0008】
よって、このグロープラグ(1)にたとえ14V程度の電圧が供給されても、グロープラグ(1)が異常に高温となることを抑制でき、第1、第2抵抗体(4、5)の酸化や断線等を抑制できるので、グロープラグ(1)の耐久性に悪影響を及ぼす恐れを抑制できる。
なお、第1抵抗体(4)も小径部(31)に内蔵されているため、第1抵抗体(4)の熱容量も従来と同様小さいものであり、上記通電直後に第1抵抗体(4)を迅速に発熱させることができる。
【0009】
ここで、エンジンの燃焼室内に発生する爆発圧力等の影響により、ヒータチューブ(3)のうち、ハウジング(2)の一端(2a)側内周部に内接する部位(34)を中心に、ヒータチューブ(3)の閉塞部(3a)側が径方向に移動するような力が加わる。これに対して本発明では、大径部(32)がハウジング(2)に内接固定されているので、上記内接する部位(34)近傍の強度を確保でき、グロープラグ(1)の使用時に、ヒータチューブ(3)の上記内接する部位(34)近傍が曲がったり、折れたりする、といった恐れを抑制できる。
【0010】
また、請求項1に記載の発明では、第2抵抗体(5)の長さの1/2以上が、ヒータチューブ(3)の小径部(31)に内蔵されている。これによれば、予熱後における温度上昇を、従来技術に比べて効果的に抑制できることが、後述する実験により確認されている。
また、請求項2に記載の発明では、大径部(32)の外径を、4.5mm〜6.0mmとしている。これは、大径部(32)の外径を4.5mmよりも小さくすると、ヒータチューブ(3)の上記内接する部位(34)の強度を確保できなくなる恐れがあるためである。また、大径部(32)の外径を6.0mmよりも大きくすると、グロープラグ(1)全体が大型となり、エンジン等への搭載性が悪化する恐れがあるためである。
【0011】
また、請求項3に記載の発明では、小径部(31)の外径を、大径部(32)の外径の0.6倍〜0.9倍としている。これは、小径部(31)の外径を、大径部(32)の外径の0.6倍よりも小さくすると、小径部(31)が細すぎるため、小径部(31)の製造が困難となるためである。
また、小径部(31)の外径を、大径部(32)の外径の0.9倍よりも大きくすると、小径部(31)が十分に細くなく、第1、第2抵抗体(4、5)の熱容量を十分に小さくできなくなる恐れがあるためである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1に示す本発明のグロープラグ1は、ディーゼルエンジンの複数(例えば4気筒)のシリンダ(図示しない)にそれぞれ取り付けられており、エンジン始動時における燃料の着火および燃焼を促進するためのものである。
【0013】
このグロープラグ1は、中空筒状で、鉄系材料からなるハウジング2を備えており、このハウジング2には、グロープラグ1をシリンダに脱着可能に取り付けるためのネジ部21が備えられている。このハウジング2の一端2a側には、細長なコップ形状のヒータチューブ3が、ろう接等により内接固定されている。このヒータチューブ3は、耐熱性および耐酸化性に優れる 導電材料(例えばステンレス材料)からなり、閉塞部3a側に小径部31、開口部3b側に、小径部31よりも径大な大径部32を一体に備えている。そして、ヒータチューブ3の閉塞部3a側が、ハウジング2の一端2a側から露出した状態で、ヒータチューブ3の大径部32が、ハウジング2の一端2a側に内接固定されている。
【0014】
また、ヒータチューブ3のうち、小径部31と大径部32との間には、小径部31から大径部32に向かって徐々に拡径するテーパ部33が備えられている。このテーパ部33は、製造上の理由から、大径部32に対する傾斜角度が例えば15°程度となるように形成されている。
ヒータチューブ3の内部には、コイル状の第1、第2抵抗体4、5が、ヒータチューブ3の軸方向に沿って設けられている。第1抵抗体4は、ヒータチューブ3の閉塞部3a側に内蔵され、第2抵抗体5は、第1抵抗体4よりも、ヒータチューブ3の開口部3b側に内蔵されている。そして、第1抵抗体4、および、第2抵抗体5の少なくとも一部(第2抵抗体5の長さの3/4)が、小径部31に内蔵されている。
【0015】
また、第1抵抗体4の一端41は、ヒータチューブ3の閉塞部3aに電気的に接続され、第1抵抗体4の他端42は、第2抵抗体5の一端51に電気的に接続されている。第2抵抗体5の他端52は、ハウジング2に内挿固定された中軸6の一端61に電気的に接続されている。
中軸6の一端61側、第1抵抗体4および第2抵抗体5は、ヒータチューブ3内において、耐熱性絶縁材料(例えばマグネシア等)からなる絶縁粉末体30により埋設されている。これにより、中軸6の一端61側、第1抵抗体4および第2抵抗体5が、ヒータチューブ3に対して絶縁的に配置される。
【0016】
第1抵抗体4は、常温(20℃)と1000℃(予熱時におけるグロープラグ1の第1抵抗体4の温度)の抵抗変化率(1000℃の抵抗値/20℃の抵抗値)が、例えば1程度に小さな第1導電材料(例えば鉄クロム合金やニッケルクロム合金)からなり、第2抵抗体5は、上記抵抗変化率が、例えば5〜14程度に大きな第2導電材料(例えばニッケル、低炭素鋼やコバルト鉄合金)からなる。なお、請求項でいう抵抗温度係数とは、横軸に温度、縦軸に抵抗値をプロットして得られるグラフの傾きのことである。よって、第2導電材料は、第1導電材料よりも、正の抵抗温度係数の大きな材料である。
【0017】
第1抵抗体4と第2抵抗体5との接続部分には、プラズマアーク溶接により、第1抵抗体4および第2抵抗体5の溶融部45が形成されている。この溶融部45は、第1抵抗体4の他端42側と第2抵抗体5の一端51側とを重ね合わせた状態で、この重ね合わせ部位にプラズマアークを当てることにより形成されている。
【0018】
また、中軸6の一端61側は、ヒータチューブ3の開口部3b側に挿入されており、中軸6の他端62側は、フッ素ゴム等の絶縁弾性材料からなるOリング7および樹脂製のブッシュ8を介してナット9を締めつけることにより、ハウジング2の他端2b側に絶縁的に固定されている。
以下に、上記したグロープラグ1への通電制御回路の構成を説明する。
【0019】
図2に示すように、複数本(例えば4本)のグロープラグ1が並列的に配置され、例えば12Vのバッテリ電源(電力供給源)20からの電圧が、リレー201を介して印加される。これにより、各グロープラグ1がそれぞれ発熱して予熱を開始し、エンジンの始動時において始動性を向上させるようになっている。
なお、このグロープラグ1はボディーアースとなっており、図中符号202はエンジンキースイッチ、203はタイマ機能を有する制御装置、204はエンジン冷却水温度センサ、205は始動タイミング表示部である。そして、キースイッチ202のONにより、水温センサ204からの信号が制御装置203に入力される。
【0020】
そして、この制御装置203の信号により、始動タイミング表示部205が点灯するとともに、リレー201が作動して、電源20よりグロープラグ1に所定電圧(例えば12V)が印加されて、このグロープラグ1が予熱を開始する。そして、キースイッチ202のON時から所定時間(例えば5秒)経過後、制御装置203の信号により、始動タイミング表示部205が消灯され、これにより予熱が終了したことを運転者に視認させ、運転者がエンジンを始動する。
【0021】
ここで、水温センサ204により、エンジン冷却水の温度が、所望温度(例えば60℃程度)より低いとき、さらにグロープラグ1への通電を続行し(アフターグロー)、エンジンの加熱を行なう。そして、エンジン冷却水の温度が上記所望温度程度となったとき、制御装置203の信号により、グロープラグ1への通電をOFFする。上記アフターグローを行なうことにより、シリンダ内の混合気の燃焼を促進し、エンジンの振動や、排気ガス中の白煙の発生を抑制できる。なお、エンジン始動後は、レギュレータのはたらきにより、上記所定電圧よりも高い電圧(例えば14V)がグロープラグ1に供給される。
【0022】
そして、上記構成によれば、第1抵抗体4、および、第2抵抗体5の長さの3/4が、ヒータチューブ3の小径部31に内蔵されているので、第1抵抗体4に加えて第2抵抗体5の熱容量も小さくでき、第2抵抗体5の昇温性、ひいては、第2抵抗体5の抵抗の上昇性を向上できる。この結果、第1抵抗体4への供給電力を早期に抑制でき、第1抵抗体4の温度を早期に抑制できるので、グロープラグ1の先端部が上記設定温度(例えば800℃)に到達した後、さらに温度上昇を続けることを抑制できる。
【0023】
よって、アフターグロー時において、上記所定電圧よりも高い電圧がグロープラグ1に供給されても、グロープラグ1が異常に高温となることを抑制でき、第1、第2抵抗体4、5の酸化や断線等を抑制できるので、グロープラグ1の耐久性に悪影響を及ぼす恐れを抑制できる。
なお、第1抵抗体4も小径部31に内蔵されているため、第1抵抗体4の熱容量も従来と同様小さくでき、上記通電直後に第1抵抗体4を迅速に発熱させることができる。
【0024】
以下に、上記グロープラグ1に関して、第2発熱体5と小径部31との重なり長L1 を種々変化させた場合の、オーバーシュート温度および速熱性の変化を評価した実験について、その具体的内容および結果を説明する。なお、テーパ部33は、小径部31には含めない。
まず、第1抵抗体4を80wt%Ni−20wt%Cr合金、第2抵抗体5を92wt%Co−8wt%Fe合金から構成し、アッシー状態での第1、第2抵抗体4、5の線径を0.35mm、第1抵抗体4の長さを6mm、外径を2.5mm、コイルピッチを0.60mm、第2抵抗体5の長さL0 を22mm、外径を2.5mm、コイルピッチを0.50mm、小径部31の外径を4.3mm、大径部32の外径を5.0mmとしている。なお、上記第1、第2抵抗体4、5の寸法、材質や、ヒータチューブ3の寸法、材質等の組合せにより、このグロープラグ1の飽和温度は900℃に設定されている。
【0025】
このようなグロープラグ1に関して、小径部31の長さを変えることにより、第2抵抗体5と、ヒータチューブ3の小径部31との重なり長さL1 を変化させ、重なり割合L1 /L0 が0、1/4、1/2、3/4、1であるものを作製した。そして、これらのグロープラグ1に11Vの電圧を印加したときの、ヒータチューブ3表面の、時間に対する温度変化を測定した。なお、この測定結果のうち、L1 /L0 が0(従来品)、1/2(本発明品)のものを、図3に示すグラフに示す。
【0026】
この測定結果から、オーバーシュート温度T(℃)と、電圧を印加してからグロープラグ1の先端部が800℃に達するまでの時間t(秒)とを読み取り、この結果より図4および図5に示すグラフ(グラフ中白丸で示す)を得た。なお、オーバーシュート温度Tとは、グロープラグ1の最高温度と飽和温度との差のことである。
【0027】
また、上記実験において、小径部31の外径を3.5mm、アッシー状態での第1、第2抵抗体4、5の線径を0.30mmに置き換えたグロープラグ1についても、L1 /L0 が0、1/4、1/2、3/4、1であるものを作製して、上記実験と同様の実験を行い、その結果より、図4および図5に示すグラフ(グラフ中黒丸で示す)を得た。
【0028】
そして、図4に示すグラフから、L1 /L0 が0よりも大きければ、L1 /L0 が0のものに比べて、オーバーシュート温度Tを低減できることがわかった。さらに、L1 /L0 が1/2以上のものでは、L1 /L0 が0のもの(従来品)よりも大幅にオーバーシュート温度Tを低減できることがわかった。
従って、L1 /L0 を0よりも大きくする(つまり、第2抵抗体5の少なくとも一部を小径部31に内蔵する)ことにより、グロープラグ1が異常に高温となることを抑制でき、第1、第2抵抗体4、5の酸化や断線等を抑制できる。よって、グロープラグ1の耐久性を確保できる。
【0029】
また、図5に示すグラフから、全てのグロープラグ1に関して、通常の予熱時間である5秒以内に、800℃に到達可能であることがわかった。つまり、第1抵抗体4を迅速に発熱させることができ、グロープラグ1の速熱性が確保されている。
(第2の実施形態)
図6に示すように、ハウジング2の一端2a側の内径が、その他端2b側の内径よりも大きくなるように、ハウジング2の一端2a側には、薄肉部22が設けられている。これにより、薄肉部22とヒータチューブ3との間に、いわゆるポケット部10が形成され、ヒータチューブ3のうち、ポケット部10に対向する部位と、薄肉部22との間に、熱伝導性の悪い空気が介在する。
【0030】
よって、上記ポケット部10に対向する部位の熱がハウジング2側へ逃げるのを抑制でき、大径部32には、より熱がこもりやすくなるので、第2抵抗体5の昇温性、ひいては、第2抵抗体5の抵抗の上昇性を、より向上できる。従って、第1抵抗体4の温度をより早期に抑制でき、グロープラグ1の先端部が上記設定温度(例えば800℃)に到達した後、さらに温度上昇を続けることをより抑制できる。なお、ヒータチューブ3のうち、ハウジング2の一端2a側内周部に内接する部位34は、ポケット部10の底面部となる。
【0031】
(第3〜第5の実施形態)
第3〜第5の実施形態は、上記第1の実施形態における、第1抵抗体4と第2抵抗体5との接続部分の接続構造を変形したものである。まず、第3の実施形態では、図7(a)に示すように、第1抵抗体4の他端42側と、第2抵抗体5の一端51側とが、互いに接線的に重なり合うようになっており、この重なり部分の先端部を、プラズマアーク溶接にて固定したものである。
【0032】
また、第4の実施形態では、図7(b)に示すように、第1抵抗体4の他端42側および第2抵抗体5の一端51側が、軸方向に延びる形状になっている。そして、第1抵抗体4の他端42側と第2抵抗体5の一端51側とを重ね合わせた状態で、この重ね合わせ部分をプラズマアーク溶接にて固定したものである。ここで、第1抵抗体4および第2抵抗体5の長さは、コイルの巻き始めから巻きおわりまでの長さとし、軸方向に延びる部位Aは、第1、第2抵抗体4、5の長さには含めない。
【0033】
また、第5の実施形態では、図7(c)に示すように、第1抵抗体4の他端42側および第2抵抗体5の一端51側が、軸方向に延びる形状になっている。そして、第1抵抗体4の他端42側と第2抵抗体5の一端51側とを重ね合わせた状態で、この重ね合わせ部分を、複数カ所(例えば3か所)レーザー溶接にて固定したものである。なお、図7(a)〜(c)中符号45は、第1抵抗体4と第2抵抗体5の溶融部を示している。
【0034】
(他の実施形態)
上記実施形態では、第1抵抗体4を、正の小さな抵抗変化率を有する導電材料から構成していたが、負の抵抗温度係数を有する導電材料から構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施形態に係わるグロープラグの全体構成を示す断面図、(b)は、第1、第2抵抗体の接続部分の拡大図である。
【図2】グロープラグへの通電回路構成を示す図である。
【図3】本発明および従来技術のグロープラグの先端部の発熱温度特性を示すグラフである。
【図4】ヒータチューブの小径部と第2抵抗体との重なり割合L1 /L0 を変化させた場合の、オーバーシュート温度の変化を示すグラフである。
【図5】ヒータチューブの小径部と第2抵抗体との重なり割合L1 /L0 を変化させた場合の、グロープラグの先端部の速熱性を示すグラフである。
【図6】本発明の第2の実施形態に係わるグロープラグの全体構成を示す断面図である。
【図7】(a)〜(c)は、本発明の第3ないし第5の実施形態に係わる第1、第2抵抗体の接続部分の拡大図である。
【図8】従来技術に係わるグロープラグの全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1…グロープラグ、2…ハウジング、3…ヒータチューブ、
3a…閉塞部、3b…開口部、31…小径部、32…大径部、
4…第1抵抗体、5…第2抵抗体。
Claims (3)
- 略筒状のハウジング(2)と、閉塞部(3a)側に小径部(31)、開口部(3b)側に大径部(32)を備えた細長な略コップ形状であり、前記大径部(32)が前記ハウジング(2)の一端(2a)側に内接固定されるヒータチューブ(3)と、前記ヒータチューブ(3)の内部に内蔵された抵抗体(4、5)とを備え、前記抵抗体(4、5)は、二つの直列接続された第1抵抗体(4)と第2抵抗体(5)のみからなり、
前記第1抵抗体(4)は前記ヒータチューブ(3)の前記小径部(31)に内蔵され、前記第2抵抗体(5)は、前記第1抵抗体(4)を構成する材料よりも、正の抵抗温度係数の大きな材料から構成され、前記ヒータチューブ(3)の前記小径部(31)から前記大径部(32)に延在して内蔵されるとともに、前記第2抵抗体(5)の長さの1/2以上が前記小径部(31)に内蔵されていることを特徴とするグロープラグ。 - 前記大径部(32)の外径が、4.5mm〜6.0mmであることを特徴とする請求項1に記載のグロープラグ。
- 前記小径部(31)の外径が、前記大径部(32)の外径の0.6倍〜0.9倍であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のグロープラグ。
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