JP3869529B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光走査装置に係り、特に複数ドラム方式カラープリンタ、複数ドラム方式カラー複写機、多色カラープリンタ、多色カラー複写機、高速レーザプリンタ、デジタル複写機などに利用可能な、複数のビームを走査するマルチビーム光走査装置ならびにこのマルチビーム光走査装置が利用される画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、複数ドラム方式カラープリンタあるいは複数ドラム方式カラー複写機などの画像形成装置では、色分解された各色成分に対応する複数の画像形成部、及び、この画像形成部に、色成分ごとの画像データに対応する複数のレーザビームを提供する光走査装置すなわちレーザ露光装置が利用される。
【0003】
この種の画像形成装置では、各画像形成部のそれぞれに対応して複数の光走査装置が配置される例と、複数のレーザビームを提供可能に形成されたマルチビーム光走査装置が配置される例とが知られている。
【0004】
一般に、光走査装置は、光源としての複数の半導体レーザ素子、各レーザ素子からそれぞれ出射された複数のレーザビームのビーム径を所定の大きさに絞り込む第1のレンズ群すなわち偏向前光学系、第1のレンズ群により絞り込まれた複数のレーザビームを記録媒体が搬送される方向すなわち副走査方向と直交する方向すなわち主走査方向に連続的に反射する光偏向装置、光偏向装置により偏向されたレーザビームを記録媒体上の所定の位置すなわち像面と実際にレーザビームが結像する結像面とを一致させるように収束する第2のレンズ群すなわち偏向後光学系などを有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この光走査装置の偏向前光学系は、光走査装置におけるハウジングの所定位置に配置された有限レンズユニットを備えている。この有限レンズユニットは、光源としての半導体レーザ、及びこの半導体レーザから出射されたレーザビームのビーム径を所定の大きさに絞り込む偏向前光学系に含まれる有限焦点レンズあるいはコリメータレンズを、ホルダが一体に保持することによって構成されている。
【0006】
このような有限レンズユニットを光走査装置のハウジング上の所定位置に配置するためには、有限レンズユニットがハウジングにもうけられた位置決め用平行ピンで支持され、ハウジング上の最適な位置に移動されることにより位置決めされる。
【0007】
すなわち、ハウジングは、位置決め用平行ピンとして2本の突起を有し、有限レンズユニットは、この突起に対応したホールを有している。有限レンズユニットに形成されたホールの大きさは、ハウジングの突起との加工精度を考慮して、突起の大きさに対して若干大きめに形成されている。そして、ハウジングに形成された位置決め用平行ピンを、有限レンズユニットに形成されたホールに係合させることにより、有限レンズユニットをハウジング上に配置し、この有限レンズユニットは、位置決めされた状態でハウジングに対してネジなどにより固定される。
【0008】
しかしながら、このような位置決め方法で有限レンズユニットを位置決めする際には、ハウジング側の突起と有限レンズユニット側のホールとで簡略的な位置出しはできるが、正確な位置決めができる位置決め部材を両者ともに持たないため、有限レンズユニットがハウジングに対して最適な位置よりずれて配置される場合がある。すなわち、有限レンズユニットがハウジングに対して主走査方向にわずかに回転して配置される場合がある。
【0009】
このように、本来配置されるべき位置に対してずれて配置されてしまった場合には、シングルビームを用いた光学ユニットでは、偏向後光学系をレーザビームが通過する通過位置がずれることにより、ビーム径が設計値とは異なる大きさに変化してしまうという問題が発生する。この場合、ビーム径が設計値と異なると、解像度を低下させたり、ドット位置がずれたりするなど画質に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0010】
また、複数の有限レンズユニットを備えたマルチビームを用いた光学ユニットでは、それぞれの有限レンズユニットのハウジング上における主走査方向の取り付け位置がずれることにより、像面における各レーザビームの位置が相対的にずれ、色ずれやドット位置ずれを発生させるなどの画質に悪影響を及ぼす問題が発生する。
【0011】
このように、有限レンズユニットがハウジングの所定位置からずれて配置されることにより、画像形成部で形成される画像の画質に悪影響を及ぼす。特に、マルチビーム光学系では、色ずれ、ドット位置ずれが顕著となり、画像の劣化の原因となる。
この発明の目的は、低コストで高画質化が可能となる光走査装置及びこの光走査装置を適用した画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために、
請求項1によれば、
光ビームを発生する光源と、この光源から出射された光ビームに所定の光学特性を付与する第1光学部材と、を一体に保持する保持手段と、前記第1光学部材から出射された光ビームを第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが与えられた第2光学部材と、回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段と、前記偏向手段によって偏向された光ビームを所定の像面に等速で走査するように結像させる結像手段と、前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めする位置決め部を有する収容手段と、前記保持手段に設けられているとともに、前記収容手段の位置決め部及び前記収容手段における前記保持手段が接触する面に前記保持手段を押し当てた状態で前記収容手段に固定する固定手段と、を備えたことを特徴とする光走査装置が提供される。
【0013】
請求項2によれば、
光ビームを発生する光源と、この光源から出射された光ビームに所定の光学特性を付与する第1光学部材と、を一体に保持する保持手段と、前記第1光学部材から出射された光ビームを第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが与えられた第2光学部材と、回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段と、前記偏向手段によって偏向された光ビームを所定の像面に等速で走査するように結像させる結像手段と、前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めする位置決め部を有する収容手段と、前記保持手段と一体に形成された固定部を有し、この固定部から前記収容手段の位置決め部及び前記収容手段における前記保持手段が接触する接触面に対して押圧力を発生するような角度でネジを挿入することにより、前記保持手段を前記位置決め部及び接触面に押し当てた状態で前記収容手段に固定する固定手段と、を備えたことを特徴とする光走査装置が提供される。
【0014】
請求項3によれば、
ΣNi(N1+N2+…+NM)(Mは1以上の整数でMが1のとき、ΣNi=N1、かつNiの内の少なくとも1つは2以上の整数)の光源と、前記ΣNi個のそれぞれの光源から出射された光ビームに所定の光学特性を付与するΣNi個の第1光学部材と、を一体に保持する保持手段と、前記第1光学部材から出射されたΣNi本の光ビームを第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが与えられたM組の第2光学部材と、回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段と、前記偏向手段によって偏向されたΣNi本の光ビームを所定の像面に等速で走査するように結像させる結像手段と、前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めする位置決め部を有する収容手段と、前記保持手段に設けられているとともに、前記収容手段の位置決め部及び前記収容手段における前記保持手段が接触する面に前記保持手段を押し当てた状態で前記収容手段に固定する固定手段と、を備えたことを特徴とする光走査装置が提供される。
【0015】
請求項4によれば、
光ビームを発生する光源と、この光源から出射された光ビームに所定の光学特性を付与する第1光学部材と、を一体に保持する保持手段と、前記第1光学部材から出射された光ビームを第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが与えられた第2光学部材と、回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段と、前記偏向手段によって偏向された光ビームを所定の像面に等速で走査するように結像させる結像手段と、前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めする位置決め部を有する収容手段と、前記保持手段に設けられているとともに、前記収容手段の位置決め部及び前記収容手段における前記保持手段が接触する面に前記保持手段を押し当てた状態で前記収容手段に固定する固定手段と、を備えた光走査装置と、前記結像手段によって結像される光ビームの像面に対応する位置に配置された感光体上に、光源から出射された光ビームに対応する像を形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0016】
請求項5によれば、
光ビームを発生する光源と、この光源から出射された光ビームに所定の光学特性を付与する第1光学部材と、を一体に保持する保持手段と、前記第1光学部材から出射された光ビームを第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが与えられた第2光学部材と、回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段と、前記偏向手段によって偏向された光ビームを所定の像面に等速で走査するように結像させる結像手段と、前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めする位置決め部を有する収容手段と、前記収容手段の位置決め部に向けて前記保持手段を付勢することにより押し当てた状態で前記収容手段に固定する固定手段と、を備えたことを特徴とする光走査装置が提供される。
【0017】
請求項6によれば、
光ビームを発生する光源と、この光源から出射された光ビームに所定の光学特性を付与する第1光学部材と、を一体に保持する保持手段と、前記第1光学部材から出射された光ビームを第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが与えられた第2光学部材と、回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段と、前記偏向手段によって偏向された光ビームを所定の像面に等速で走査するように結像させる結像手段と、前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めする位置決め部を有する収容手段と、前記収容手段の位置決め部に向けて前記保持手段を付勢する板バネを有し、この板バネと前記位置決め部との間で前記保持手段を挟持することにより前記収容手段に固定する固定手段と、を備えたことを特徴とする光走査装置が提供される。
【0018】
請求項7によれば、
ΣNi(N1+N2+…+NM)(Mは1以上の整数でMが1のとき、ΣNi=N1、かつNiの内の少なくとも1つは2以上の整数)の光源と、前記ΣNi個のそれぞれの光源から出射された光ビームに所定の光学特性を付与するΣNi個の第1光学部材と、を一体に保持する保持手段と、前記第1光学部材から出射されたΣNi本の光ビームを第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが与えられたM組の第2光学部材と、回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段と、前記偏向手段によって偏向されたΣNi本の光ビームを所定の像面に等速で走査するように結像させる結像手段と、前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めする位置決め部を有する収容手段と、前記収容手段の位置決め部に向けて前記保持手段を付勢することにより押し当てた状態で前記収容手段に固定する固定手段と、を備えたことを特徴とする光走査装置が提供される。
【0019】
請求項8によれば、
光ビームを発生する光源と、この光源から出射された光ビームに所定の光学特性を付与する第1光学部材と、を一体に保持する保持手段と、前記第1光学部材から出射された光ビームを第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが与えられた第2光学部材と、回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段と、前記偏向手段によって偏向された光ビームを所定の像面に等速で走査するように結像させる結像手段と、前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めする位置決め部を有する収容手段と、前記収容手段の位置決め部に向けて前記保持手段を付勢することにより押し当てた状態で前記収容手段に固定する固定手段と、を備えた光走査装置と、前記結像手段によって結像される光ビームの像面に対応する位置に配置された感光体上に、光源から出射された光ビームに対応する像を形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の光走査装置、並びにこの光走査装置を利用した画像形成装置の一実施例について詳細に説明する。
図1には、この発明の実施の形態であるマルチビーム光走査装置が利用されるカラー画像形成装置が示されている。なお、この種のカラー画像形成装置では、通常、Yすなわちイエロー、Mすなわちマゼンタ、CすなわちシアンおよびBすなわちブラック(黒)の各色成分ごとに色分解された4種類の画像データと、Y,M,CおよびBのそれぞれに対応して各色成分ごとに画像を形成する、さまざまな装置が4組利用されることから、各参照符号に、Y,M,CおよびBを付加することで、色成分ごとの画像データとそれぞれに対応する装置を識別する。
【0021】
図1に示されるように、画像形成装置100は、色分解された色成分すなわちY=イエロー,M=マゼンタ,C=シアンおよびB=ブラックごとに画像を形成する画像形成手段としての第1ないし第4の画像形成部50Y,50M,50Cおよび50Bを有している。
【0022】
各画像形成部50(Y,M,CおよびB)は、図2を用いて後述するマルチビーム光走査装置1の第3の折り返しミラー37Y,37M,37Cおよび第1の折り返しミラー33Bを介して各色成分画像に対応するレーザビームL(Y,M,CおよびB)が出射される位置に対応して、光走査装置1の下方に、50Y,50M,50Cおよび50Bの順で直列に配置されている。
【0023】
各画像形成部50(Y,M,CおよびB)の下方には、各画像形成部50(YM,CおよびB)により形成された画像を搬送する搬送ベルト52が配置されている。
【0024】
搬送ベルト52は、図示しないモータにより矢印の方向に回転されるベルト駆動ローラ56およびテンションローラ54に掛け渡され、ベルト駆動ローラ56が回転される方向に所定の速度で回転される。
【0025】
各画像形成部50(Y,M,CおよびB)は、それぞれ、円筒ドラム状で、矢印の方向に回転可能に形成され、画像に対応する静電潜像が形成される像担持体として機能する感光体ドラム58Y,58M,58Cおよび58Bを有している。
【0026】
それぞれの感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)の周囲には、感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)の表面に所定の電位を提供する帯電装置60Y,60M,60Cおよび60B、感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)の表面に形成された静電潜像に対応する色が与えられているトナーを供給することで現像する現像手段として機能する現像装置62Y,62M,62Cおよび62B、搬送ベルト52を感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)との間に介在させた状態で感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)に対向され、搬送ベルト52または搬送ベルト52を介して搬送される記録媒体すなわち記録用紙Pに感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)のトナー像を転写する転写装置64Y,64M,64Cおよび64B、転写装置64(Y,M,CおよびB)を介してトナー像が転写されたあとに感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)上に残った残存トナーを除去するクリーナ66Y,66M,66Cおよび66B、及び、転写装置64(Y,M,CおよびB)を介してトナー像が転写されたあとの感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)上に残った残存電位を除去する除電装置68Y,68M,68Cおよび68Bが、各感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)の回転方向に沿って順に配置されている。
【0027】
なお、光走査装置1の各ミラー37Y,37M,37Cおよび33Bにより案内される感光体ドラム58上で副走査方向に2つのビームとなる、2本のビームを合成されたレーザビームLY,LM,LCおよびLBは、それぞれ、各帯電装置60(Y,M,CおよびB)と各現像装置62(Y,M,CおよびB)との間に照射される。
【0028】
搬送ベルト52の下方には、各画像形成部50(Y,M,CおよびB)により形成された画像が転写されるための記録媒体すなわち用紙Pを収容する用紙カセット70が配置されている。
【0029】
用紙カセット70の一端であって、テンションローラ54に近接する側には、おおむね半月状に形成され、用紙カセット70に収容されている用紙Pを、最上部から1枚ずつ取り出す送り出しローラ72が配置されている。送り出しローラ72とテンションローラ54との間には、カセット70から取り出された1枚の用紙Pの先端と画像形成部50B(黒)の感光体ドラム58Bに形成されたトナー像の先端とを整合させるためのレジストローラ74が配置されている。
【0030】
レジストローラ74と第1の画像形成部50Yとの間であって、テンションローラ54の近傍、実質的に、搬送ベルト52を挟んでテンションローラ54の外周上には、レジストローラ72を介して所定のタイミングで搬送される1枚の用紙Pに、所定の静電吸着力を提供する吸着ローラ76が配置されている。なお、吸着ローラ76の軸線とテンションローラ54は、平行に配置される。
【0031】
搬送ベルト52の一端であって、ベルト駆動ローラ56の近傍、実質的に、搬送ベルト52を挟んでベルト駆動ローラ56の外周上には、搬送ベルト52あるいは搬送ベルト52により搬送される用紙P上に形成された画像の位置を検知するためのレジストセンサ78および80が、ベルト駆動ローラ56の軸方向に所定の距離をおいて配置されている。
【0032】
ベルト駆動ローラ56の外周に対応する搬送ベルト52上には、搬送ベルト52上に付着したトナーあるいは用紙Pの紙かすなどを除去する搬送ベルトクリーナ82が配置されている。
【0033】
搬送ベルト52を介して搬送された用紙Pがテンションローラ56から離脱されてさらに搬送される方向には、用紙Pに転写されたトナー像を用紙Pに定着する定着装置84が配置されている。
【0034】
図2には、図1に示したカラー画像形成装置に利用されるマルチビーム光走査装置が示されている。なお、図1に示したカラー画像形成装置では、通常、Yすなわちイエロー、Mすなわちマゼンタ、CすなわちシアンおよびBすなわちブラック(黒)の各色成分ごとに色分解された4種類の画像データと、Y,M,CおよびBのそれぞれに対応して各色成分ごとに画像を形成するさまざまな装置が4組利用されることから、同様に、各参照符号にY,M,CおよびBを付加することで、色成分ごとの画像データとそれぞれに対応する装置を識別する。
【0035】
図2に示されるように、マルチビーム光走査装置1は、光源としてのレーザ素子から出射されたレーザビームを、所定の位置に配置された像面すなわち図1に示した第1ないし第4の画像形成部50Y,50M,50Cおよび50Bの感光体ドラム58Y,58M,58Cおよび58Bのそれぞれの所定の位置に向かって所定の線速度で偏向する偏向手段としてのただ1つの光偏向装置5を有している。なお、以下、光偏向装置5によりレーザビームが偏向される方向を主走査方向と示す。
【0036】
光偏向装置5は、複数、たとえば、8面の平面反射鏡(面)が正多角形状に配置された多面鏡本体、即ちポリゴンミラー5aと、ポリゴンミラー5aを、主走査方向に所定の速度で回転させる図示しないモータとを有している。ポリゴンミラー5aは、たとえば、アルミニウムにより形成される。また、ポリゴンミラー5aの各反射面は、ポリゴンミラー5aが回転される方向を含む面すなわち主走査方向と直交する面、すなわち、副走査方向に沿って切り出されたのち、切断面に、たとえば、SiO2 などの表面保護層が蒸着されることで提供される。
【0037】
光偏向装置5と像面との間には、光偏向装置5の反射面により所定の方向に偏向されたレーザビームに所定の光学特性を与える結像手段としての第1および第2の結像レンズ30aおよび30bからなる2枚組みの偏向後光学系30、偏向後光学系30の第2の結像レンズ30bから出射されたそれぞれの合成されたレーザビームL(YM,CおよびB)の個々のビームが、画像が書き込まれる領域より前の所定の位置に到達したことを検知するためのただ1つの水平同期検出器23、及び、偏向後光学系30と水平同期検出器23との間に配置され、偏向後光学系30内の後述する少なくとも一枚のレンズを通過された4×2本の合成されたレーザビームL(Y,M,CおよびB)の一部を、水平同期検出器23に向かって主・副走査方向共異なる方向へ反射させるただ1組の水平同期用折り返しミラー25などが配置されている。
【0038】
次に、光源としてのレーザ素子と光偏向装置5との間の偏向前光学系について詳細に説明する。
光走査装置1は、Ni(iは正の整数)を満たす第1および第2の2つ(N1=N2=N3=N4=2)のレーザ素子を含み、色成分に色分解された画像データに対応するレーザビームを発生する第1ないし第4の光源3Y,3M,3Cおよび3B(M,Mは正の整数で、ここでは4)を有している。
【0039】
第1ないし第4の光源3Y,3M,3Cおよび3Bは、それぞれ、Yすなわちイエロー画像に対応するレーザビームを出射するイエロー第1レーザ3Yaおよびイエロー第2レーザ3Yb、Mすなわちマゼンタ画像に対応するレーザビームを出射するマゼンタ第1レーザ3Maおよびマゼンタ第2レーザ3Mb、Cすなわちシアン画像に対応するレーザビームを出射するシアン第1レーザ3Caおよびシアン第2レーザ3Cb、ならびに、Bすなわちブラック画像に対応するレーザビームを出射する黒第1レーザ3Baおよび黒第2レーザ3Bbを有している。なお、それぞれのレーザ素子からは、互いに対をなす第1ないし第4のレーザビームLYaおよびLYb,LMaおよびLMb,LCaおよびLCb、ならびに、LBaおよびLBbが出射される。
【0040】
それぞれのレーザ素子3Ya,3Ma,3Caならびに3Baと光偏向装置5との間には、それぞれの光源3Ya,3Ma,3Caならびに3BaからのレーザビームLYa,LMa,LCaならびにLBaの断面ビームスポット形状を所定の形状に整える4組みの偏向前光学系7(Y,M,CおよびB)が配置されている。
【0041】
ここで、イエロー第1レーザ3Yaから光偏向装置5に向かうレーザビームLYaを代表させて、偏向前光学系7(Y)について説明する。
イエロー第1レーザ3Yaから出射された発散性のレーザビームは、有限焦点レンズあるいはコリメータレンズ9Yaにより所定の収束性が与えられたのち、絞り10Yaにより、断面ビーム形状が所定の形状に整えられる。絞り10Yaを通過されたレーザビームLYaは、第2光学部材としてのハイブリッドシリンダレンズ11Yを介して、副走査方向に対してのみ、さらに、所定の収束性が与えられて、光偏向装置5に案内される。
【0042】
有限焦点レンズ9Yaとハイブリッドシリンダレンズ11Yとの間には、ハーフミラー12Yが、有限焦点レンズ9Yaとハイブリッドシリンダレンズ11Yとの間の光軸に対して所定の角度で挿入されている。
【0043】
ハーフミラー12Yにおいて、イエロー第1レーザ3YaからのレーザビームLYaが入射される面と反対の面には、イエロー第1レーザ3YaからのレーザビームLYaに対して副走査方向に所定のビーム間隔を提供可能に配置されたイエロー第2レーザ3YbからのレーザビームLYbが、イエロー第1レーザ3YaからのレーザビームLYaに対して副走査方向に所定のビーム間隔で入射される。なお、イエロー第2レーザ3Ybとハーフミラー12Yとの間には、イエロー第2レーザ3YbからのレーザビームLYbに所定の収束性を与える有限焦点レンズ9Ybおよび絞り10Ybが配置されている。
【0044】
ハーフミラー12Yを介して副走査方向に所定のビーム間隔を有する実質的に1本のレーザビームにまとめられたそれぞれのレーザビームLYaおよびLYbは、レーザ合成ミラーユニット13を通過され、光偏向装置5に案内される。
【0045】
以下、同様に、Mすなわちマゼンタに関連して、マゼンタ第1レーザ3Maとレーザ合成ミラーユニット13との間には、有限焦点レンズ9Ma、絞り10Ma、ハイブリッドシリンダレンズ11M、ハーフミラー12M、マゼンタ第2レーザ3Mb、有限焦点レンズ9Mbおよび絞り10Mb、Cすなわちシアンに関連して、シアン第1レーザ3Caとレーザ合成ミラーユニット13との間には、有限焦点レンズ9Ca、絞り10Ca、ハイブリッドシリンダレンズ11C、ハーフミラー12C、シアン第2レーザ3Cb、有限焦点レンズ9Cbおよび絞り10Cb、ならびに、Bすなわち黒に関連して、黒第1レーザ3Baとレーザ合成ミラーユニット13との間には、有限焦点レンズ9Ba、絞り10Ba、ハイブリッドシリンダレンズ11B、ハーフミラー12B、黒第2レーザ3Bb、有限焦点レンズ9Bbおよび絞り10Bbが、それぞれ、所定の位置に配置されている。なお、それぞれの光源3(Y,M,CおよびB)、偏向前光学系7(Y,M,CおよびB)、および、レーザ合成ミラーユニット13は、たとえば、アルミニウム合金などの金属や樹脂によって形成されたハウジング15上の所定位置にそれぞれ配置されている。
【0046】
有限焦点レンズ9(Y,M,CおよびB)aおよび9(Y,M,CおよびB)bには、それぞれ、非球面ガラスレンズもしくは球面ガラスレンズに図示しないUV硬化プラスチック非球面レンズを貼り合わせた単レンズが利用される。
【0047】
図3は、偏向前光学系7の半導体レーザと光偏向装置5の反射面との間の光路に関し、折り返しミラーなどを省略した状態で副走査方向から見た部分断面図である。なお、図3では、1つのレーザビームLY(LYa)に対する光学部品のみが代表して示されている。
【0048】
ハイブリッドシリンダレンズ11(Y)は、副走査方向に対して実質的に等しい曲率を持つPMMA(ポリメチルメタクリル)のシリンダレンズ17(Y)とガラスのシリンダレンズ19(Y)とによって形成されている。PMMAのシリンダレンズ17(Y)は、空気と接する面がほぼ平面に形成される。
【0049】
また、ハイブリッドシリンダレンズ11(Y)は、シリンダレンズ17(Y)とシリンダレンズ19(Y)とが、シリンダレンズ17(Y)の出射面とシリンダレンズ19(Y)の入射面との間の接着により、あるいは、図示しない位置決め部材に向かって所定の方向から押圧されることで、一体に形成される。なお、ハイブリッドシリンダレンズ11(Y)は、シリンダレンズ19(Y)の入射面に、シリンダレンズ17(Y)が一体に成型されてもよい。
【0050】
プラスチックシリンダレンズ17(Y)、たとえば、PMMAなどの材質により形成される。ガラスシリンダレンズ19(Y)は、たとえば、TaSF21などの材質により形成される。また、それぞれのシリンダレンズ17(Y)および19(Y)は、保持部材15と一体に形成された位置決め部により、有限焦点レンズ9と正確な間隔で固定される。
【0051】
図4には、図3に示した偏向前光学系7(Y,M,CおよびB)のそれぞれを、光偏向装置5の反射面の回転軸に直交する方向(副走査方向)のそれぞれのレーザ合成ミラーの反射面13Y,13Mおよび13Cから光偏向装置5に向かうレーザビームLY,LMおよびLCが示されている。(LYはLYaとLYb、LMはLMaとLMb、LCはLCaとLCbから成っている)
図4から明らかなように、それぞれのレーザビームLY,LM,LCおよびLBは、光偏向装置5の反射面の回転軸と平行な方向に、相互に異なる間隔で、光偏向装置5に案内される。また、レーザビームLMおよびLCは、光偏向装置5の反射面の回転軸と直交するとともに反射面の副走査方向の中心を含む面、すなわち、光走査装置1の系の光軸を含む面を挟んで非対称に、光偏向装置5の各反射面に案内される。なお、光偏向装置5の各反射面上でのレーザビームLY,LM,LCおよびLB相互の間隔は、LY−LM間で3.20mm、LM−LC間で2.70mm、及び、LC−LB間で2.30mmである。
【0052】
図5には、光走査装置1の光偏向装置5から各感光体ドラム58すなわち像面までの間に配置される光学部材に関し、光偏向装置5の偏向角が0°の位置で副走査方向から見た状態が示されている。
【0053】
図5に示されるように、偏向後光学系30の第2の結像レンズ30bと像面との間には、レンズ30bを通過された4×2本のレーザビームL(Y,M,CおよびB)を像面に向かって折り曲げる第1の折り返しミラー33(Y,M,CおよびB)、第1の折り返しミラー33Y,33Mおよび33Cにより折り曲げられたレーザビームLY,LMおよびLCを、さらに折り返す第2および第3の折り返しミラー35Y,35Mおよび35Cならびに37Y,37Mおよび37Cが配置されている。なお、図5から明らかなように、B(ブラック)画像に対応するレーザビームLBは、第1の折り返しミラー33Bにより折り返されたのち他のミラーを経由せずに、像面に案内される。
【0054】
第1および第2の結像レンズ30aおよび30b、第1の折り返しミラー33(Y,M,CおよびB)、及び、第2の折り返しミラー35Y,35Mおよび35Cは、それぞれ、光走査装置1の中間ベース1aに、たとえば、一体成型により形成された図示しない複数の固定部材に、接着などにより固定される。
【0055】
また、第3の折り返しミラー37Y,37Mおよび37Cは、図示しない固定用リブと傾き調整機構を介して、ミラー面と垂直方向に関連した少なくとも1方向に関し、移動可能に配置される。
【0056】
第3の折り返しミラー37Y,37M,37Cおよび第1の折り返しミラー33Bと像面との間であって、それぞれのミラー33B、37Y,37Mおよび37Cを介して反射された4×2=8本のレーザビームL(Y,M,Cおよび)が光走査装置1から出射される位置には、さらに、光走査装置1内部を防塵するための防塵ガラス39(Y,M,CおよびB)が配置されている。
【0057】
次に、偏向前光学系7と偏向後光学系30との間の光学特性について詳細に説明する。
偏向後光学系30すなわち2枚組みの第1および第2の結像レンズ30aおよび30bは、プラスチック、たとえば、PMMAにより形成されることから、周辺温度が、たとえば、0°Cから50°Cの間で変化することで、屈折率nが、1.4876から1.4789まで変化することが知られている。この場合、第1および第2の結像レンズ30aおよび30bを通過されたレーザビームが実際に集光される結像面、すなわち、副走査方向における結像位置は、±12mm程度変動してしまう。
【0058】
このことから、図3に示した偏向前光学系7に、偏向後光学系30に利用されるレンズの材質と同一の材質のレンズを、曲率を最適化した状態で組み込むことで、温度変化による屈折率nの変動に伴って発生する結像面の変動を、±0.5mm程度に抑えることができる。すなわち、偏向前光学系7がガラスレンズで、偏向後光学系30がプラスチックレンズにより構成される従来の光学系に比較して、偏向後光学系30のレンズの温度変化による屈折率の変化に起因して発生する副走査方向の色収差が補正できる。
【0059】
ところで、図3に示した偏向前光学系のうち、イエロー第1レーザ3Ya、有限焦点レンズあるいはコリメータレンズ9Ya、及び絞り10Yaは、相互の位置関係が適正化された状態、すなわちレーザから所定の距離をおいた位置でのビーム径状が最適化された状態でホルダに固定され、有限レンズユニットを構成している。このような有限レンズユニットは、各色の光源の数に対応してそれぞれ設けられている。そして、各有限レンズユニットは、光走査装置におけるハウジング上の所定位置に配置され、各ユニットに固定されたレーザ、有限焦点レンズあるいはコリメータレンズ、及び絞りが、それぞれの相対的な位置関係を維持した状態で所定位置に配置される。
【0060】
有限レンズユニットは、ハウジング上に各色毎すなわちこの実施の形態では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに対応してそれぞれ2個ずつ配置されているが、有限レンズユニットに含まれるレーザ、有限焦点レンズ、及び絞りは、同一であるため、以下、共通の参照番号を付して説明する。すなわち、レーザ3、有限焦点レンズ9、及び絞り10とする。
【0061】
一般に、有限レンズユニットは、図9の(a)乃至(c)に示すような方法でハウジング上に位置決めされ、固定されている。すなわち、有限レンズユニット90は、半導体レーザ3、有限焦点レンズ9、及び絞り10をホルダ91が一体に保持することによって形成されている。
【0062】
ハウジング100は、有限レンズユニット90を位置決めするための2本の平行ピン102、103を備えている。有限レンズユニット90のホルダ91におけるハウジング100に接触する面、すなわち底面には、平行ピン102、103にそれぞれ対応する2個のホール92、93が形成されている。
【0063】
ホール92は、平行ピン102の外径より若干大きな内径を有するとともに、光軸に平行な方向、すなわち第1方向Aに沿って拡大された長円状に形成されている。ホール93は、平行ピン103の外径より若干大きな内径を有する円形に形成されている。
【0064】
そして、このような構造の有限レンズユニット90をハウジング100上に配置する際には、ホルダ91の底面に形成されたホール92、93をハウジング100に形成された平行ピン102、103に係合させることにより、位置決めされ、固定される。
【0065】
しかしながら、平行ピン102、103に係合されるホルダ側のホール92、93の内径は、はめ合いの都合上、平行ピンの外径よりわずかに大きく形成されているため、この2個の平行ピン102、103によって位置決めした場合には、有限レンズユニット90は、主走査方向に平行な第2方向Bにわずかに回転して配置されることがあり、主走査方向の向きを正確に位置決めすることが困難である。
【0066】
このように、有限レンズユニット90がハウジング100上にずれた状態で配置された場合には、有限レンズユニット90に含まれるレーザ3から出射されたレーザビームが偏向後光学系を通過する位置が設計位置と異なってしまい、像面、すなわち記録媒体の面でのビーム径が設計値と異なることになり、画像形成部で形成される画像の画質が劣化する。
【0067】
また、各有限レンズユニットの主走査方向のビーム位置がずれることにより、像面での各ビーム間の主走査方向の相対位置のずれが発生し、形成される画像において色ずれとなって現れ、画質を劣化させる。
【0068】
このような画質の劣化を防止するために、例えばビーム位置を調整するためのプリズムを光路の途中に設置して、ビームの主走査方向位置を調整する方法もあるが、このようにすることにより、部品数が増加、あるいは調整の手間が増加する等して製造コストが増大する。
【0069】
以下に、コストを増大させることなく有限レンズユニットを正確な位置に容易に位置決めできるとともに、画質の劣化を防止できる有限レンズユニット及びハウジングの構造、及び位置決め方法について説明する。
【0070】
図6の(a)乃至(c)は、この発明の第1の実施の形態に係る光走査装置、特に有限レンズユニット及びハウジングの構造を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図である。
【0071】
収容手段としてのハウジング100は、保持手段としての有限レンズユニット110におけるホルダの底面が接触する面がほぼ平坦に形成されているとともに、有限レンズユニット110をビーム方向に位置決めするための突起部102を有している。
【0072】
有限レンズユニット110は、光源としての半導体レーザ3、第1光学部材としての有限焦点レンズ9、及び絞り10をホルダ111が一体に保持することによって形成されている。この有限レンズユニット110がハウジング100上に配置される際に、ハウジング100に形成された突起部102に係合させるために、ホルダ111の底面、すなわちハウジングに接触する面には、ホール112が形成されている。このホール112は、突起部102の外径より若干大きな内径を有するとともに、第2方向Bに沿って拡大された長円状に形成されている。したがって、有限レンズユニット110は、ホルダ111に形成されたホール112によって第2方向に平行移動が可能であり、主走査方向の位置の微調整が可能となる。
【0073】
また、ハウジング100は、有限レンズユニット110におけるホルダ111の側面111aが接触することにより、有限レンズユニット110の配置位置を位置決めする位置決め部としての位置決め用壁面101を有している。この位置決め用壁面101は、ハウジング100の底面に対してほぼ垂直となるように形成されている。また、この位置決め用壁面101は、金属あるいは樹脂によって形成されたハウジング100とともに一体に形成されてもよいし、それぞれ個別の部品として後に組立てられてもよい。
【0074】
そして、ハウジング100の突起部に有限レンズユニット110におけるホルダ111のホール112を係合した状態で、主走査方向すなわち第2方向Bに平行移動し、位置決め用壁面101に有限レンズユニット110の側面を当接することにより、有限レンズユニット110をハウジング100上の所定位置に位置決めすることが可能となる。
【0075】
また、有限レンズユニット110は、ホルダ111に一体に形成されているとともに有限レンズユニット110をハウジングの所定位置に固定するための固定手段としての固定部113、114を有している。この固定部113、114は、有限レンズユニット110が位置決め用壁面101に当接された際に、この位置決め用壁面101に接触するホルダ111の側面111a側に設けられている。すなわち、固定部113、114は、ホルダ111の側面111aの第1方向Aに沿った両端にそれぞれ設けられている。
【0076】
また、固定部113、114は、ハウジング100の底面、あるいは、ハウジング100底面に対して垂直に設けられた位置決め用壁面101に対して、約45度の傾きの斜面113a,114aを有している。
【0077】
そして、この固定部113、114には、その斜面113a、114aに対して垂直な方向から固定用ネジ115、116がハウジング100にそれぞれ締結され、正確な位置に位置決めされた状態にある有限レンズユニット110をハウジング100に対して固定することができる。
【0078】
すなわち、固定部113、114の斜面113a、114aがハウジング100の底面、あるいは、位置決め用壁面101に対して約45度の角度をもって形成されているため、斜面113a、114aに対して垂直な方向に固定用ネジ115、116で固定されることにより、有限レンズユニット110は、ハウジング100に対して特に外力を加えることなくハウジング100の底面及びハウジング100に設けられた位置決め用壁面101の双方に押し付けられた状態で固定される。斜面の角度は、この実施の形態では、約45度であるが、実質的にハウジングの底面及び位置決め用壁面の双方に押し付けられれば、この角度である必要はない。
【0079】
このようにすることにより、有限レンズユニットは、主走査方向の向きに関して平行ピンを用いた場合より正確に位置決めすることができる。
したがって、この実施の形態に係る光走査装置によれば、有限レンズユニットをハウジングに固定する際に、特別な調整機構を必要とせず、また、ずれを補正するための補正部材を必要とせずに、偏向後光学系内におけるレーザビーム通過位置の設計値からのずれを抑制し、また、像面での各ビーム間の主走査方向の相対的な位置ずれを抑制することが可能となる。
【0080】
このため、画像形成部で形成される画像の画質を向上できるとともに、コストの増大を防止することができる。
次に、第2の実施の形態に係る光走査装置について説明する。
【0081】
図7の(a)乃至(c)は、この発明の第2の実施の形態に係る光走査装置、特に有限レンズユニット及びハウジングの構造を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図である。
【0082】
なお、第1の実施の形態と同一の構成要素に対しては、同一の参照番号を付して詳細な説明を省略する。
ハウジング100は、第1の実施の形態と同様に、その底面がほぼ平坦に形成されているとともに、有限レンズユニット210をビーム方向に位置決めするための突起部102を有している。
【0083】
有限レンズユニット210は、半導体レーザ3、有限焦点レンズ9、及び絞り10をホルダ211が一体に保持することによって形成されている。ホルダ211の底面には、ハウジング100に形成された突起部102に係合されるホール212が形成されている。このホール212は、第1の実施の形態で示したホール112と同様に、突起部102の外径より若干大きな内径を有するとともに、第2方向Bに沿って拡大された長円状に形成されている。したがって、有限レンズユニット210は、ホルダ211に形成されたホール212によって第2方向に平行移動が可能であり、主走査方向の位置の微調整が可能となる。
【0084】
また、ハウジング100は、有限レンズユニット210におけるホルダ211の側面211aが接触することにより、有限レンズユニット210の配置位置を位置決めする位置決め用壁面101を有している。
【0085】
そして、ハウジング100の突起部102に有限レンズユニット210におけるホルダ211のホール212を係合した状態で、主走査方向すなわち第2方向Bに平行移動し、位置決め用壁面101に有限レンズユニット210の側面を当接することにより、有限レンズユニット210をハウジング100上の所定位置に位置決めすることが可能となる。
【0086】
また、有限レンズユニット210は、ホルダ211に一体に形成されているとともに有限レンズユニット210をハウジングの所定位置に固定するための固定部213、214を有している。この固定部213、214は、位置決め用壁面101に接触するホルダ211の側面211aに対向する側面211bに設けられ、ハウジング100の底面、あるいは、ハウジング100底面に対して垂直に設けられた位置決め用壁面101に対して、約45度の傾きの斜面213a,214aを有している。
【0087】
そして、この固定部213、214には、その斜面213a、214aに対して垂直な方向から固定用ネジ215、216がハウジング100にそれぞれ締結され、正確な位置に位置決めされた状態にある有限レンズユニット210をハウジング100に対して固定することができる。
【0088】
すなわち、固定部213、214の斜面213a、214aがハウジング100の底面、あるいは、位置決め用壁面101に対して約45度の角度をもって形成されているため、斜面213a、214aに対して垂直な方向に固定用ネジ215、216で固定されることにより、有限レンズユニット210は、ハウジング100に対して特に外力を加えることなくハウジング100の底面及びハウジング100に設けられた位置決め用壁面101の双方に押し付けられた状態で固定される。
【0089】
このようにすることにより、有限レンズユニットは、主走査方向の向きに関して平行ピンを用いた場合より正確に位置決めすることができる。
したがって、この実施の形態に係る光走査装置によれば、有限レンズユニットをハウジングに固定する際に、特別な調整機構を必要とせず、また、ずれを補正するための補正部材を必要とせずに、偏向後光学系内におけるレーザビーム通過位置の設計値からのずれを抑制し、また、像面での各ビーム間の主走査方向の相対的な位置ずれを抑制することが可能となる。
【0090】
このため、画像形成部で形成される画像の画質を向上できるとともに、コストの増大を防止することができる。
次に、第3の実施の形態に係る光走査装置について説明する。
【0091】
図8の(a)乃至(c)は、この発明の第3の実施の形態に係る光走査装置、特に有限レンズユニット及びハウジングの構造を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図である。
【0092】
なお、第1の実施の形態と同一の構成要素に対しては、同一の参照番号を付して詳細な説明を省略する。
ハウジング100は、第1の実施の形態と同様に、その底面がほぼ平坦に形成されているとともに、有限レンズユニット310をビーム方向に位置決めするための突起部102を有している。
【0093】
有限レンズユニット310は、半導体レーザ3、有限焦点レンズ9、及び絞り10をホルダ311が一体に保持することによって形成されている。この有限レンズユニット310がハウジング100上に配置される際に、ハウジング100に形成された突起部102に係合させるために、ホルダ311の底面には、ホール312が形成されている。このホール312は、第1の実施の形態で示したホール112と同様に、突起部102の外径より若干大きな内径を有するとともに、第2方向Bに沿って拡大された長円状に形成されている。したがって、有限レンズユニット310は、ホルダ311に形成されたホール312によって第2方向に平行移動が可能であり、主走査方向の位置の微調整が可能となる。
【0094】
また、ハウジング100は、有限レンズユニット310におけるホルダ311の側面311aが接触することにより、有限レンズユニット310の配置位置を位置決めする位置決め用壁面101を有している。
【0095】
そして、ハウジング100の突起部102に有限レンズユニット310におけるホルダ311のホール312を係合した状態で、主走査方向すなわち第2方向Bに平行移動し、位置決め用壁面101に有限レンズユニット310の側面311aを当接することにより、有限レンズユニット310をハウジング100上の所定位置に位置決めすることが可能となる。
【0096】
また、ハウジング100には、その底面に固定されているとともに、位置決め用壁面101に付勢力を発生する固定手段としての板バネ400が設けられている。この板バネ400は、ハウジング100の底面にネジ401、402によって固定されている。
【0097】
そして、有限レンズユニット310は、板バネ400の付勢力により位置決め用壁面101に押し付けられ、結果的に板バネ400と位置決め用壁面101との間に挟持される。
【0098】
有限レンズユニット310は、そのホルダ311の壁面311a及び311bにネジ穴313a、313bを有している。このネジ穴313a、313bには、それぞれ固定用ネジ315、316が挿入され、有限レンズユニット310とハウジング100とが締結される。
【0099】
すなわち、有限レンズユニット310は、板バネ400により、特に外力を加えることなく位置決め用壁面101側に付勢され、位置決め用壁面101に押し付けられた状態、すなわち位置決めされた状態で固定用ネジ315、316によってハウジング100に固定される。
【0100】
このようにすることにより、有限レンズユニット310は、主走査方向の向きに関して平行ピンを用いた場合より正確に位置決めすることができる。
したがって、この実施の形態に係る光走査装置によれば、有限レンズユニットをハウジングに固定する際に、特別な調整機構を必要とせず、また、ずれを補正するための補正部材を必要とせずに、偏向後光学系内におけるレーザビーム通過位置の設計値からのずれを抑制し、また、像面での各ビーム間の主走査方向の相対的な位置ずれを抑制することが可能となる。
【0101】
このため、画像形成部で形成される画像の画質を向上できるとともに、コストの増大を防止することができる。
次に、図1を参照して、画像形成装置100の動作を説明する。
【0102】
まず、図示しない操作パネルあるいはホストコンピュータから画像形成開始信号が供給されることで、各画像形成部50(Y,M,CおよびB)がウォームアップされるとともに、光走査装置1の光偏向装置5のポリゴンミラー5aが所定の回転速度で回転される。
【0103】
続いて、外部記憶装置あるいはホストコンピュータもしくはスキャナ(画像読取装置からプリントすべき画像データが取り込まれる。
そして、所定のタイミングで、送り出しローラ72が付勢され、用紙カセット70から1枚の用紙Pが取り出される。この取り出された用紙Pは、レジストローラ72により各画像形成部50(Y,M,CおよびB)による画像形成動作により提供されるY,M,CおよびBの各トナー像とタイミングが整合され、吸着ローラ74により搬送ベルト52に密着されて、搬送ベルト52の回転にともなって、各画像形成部50に向かって案内される。
【0104】
そして、所定のタイミングで、取り込まれた画像データが各半導体レーザを駆動する駆動部に供給され、各有限レンズユニットに備えられたレーザ3(Y,M,CおよびB)aおよび3(Y,M,CおよびB)bから、それぞれ画像データに対応して強度変調されたレーザビームが出射され、各有限焦点レンズ及び絞りを通過することにより所定の光学特性が付与され、各画像形成部50(Y,M,CおよびB)の各感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)に照射されることにより、各画像形成部50(Y,M,CおよびB)の各感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)に、ずれのない画像が形成される。
【0105】
この結果、各感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)に案内される各レーザビームL(Y,M,CおよびB)が、各光源3の各レーザ3(Y,M,CおよびB)から各感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)までの間の光路の偏差あるいは各感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)の直径の偏差に起因する像面でのビームスポット径の変動の影響を受けることなく、各感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)に正確に結像される。
【0106】
第1ないし第4の画像形成部50(Y,M,CおよびB)のそれぞれの感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)に結像された第1ないし第4の各レーザビームL(Y,M,CおよびB)は、予め所定の電位に帯電されている各感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)の電位を、画像データに基づいて変化させることで、各感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)に、画像データに対応する静電潜像を形成する。
【0107】
この静電潜像は、各現像装置62(Y,M,CおよびB)により、対応する色を有するトナーにより現像され、トナー像に変換される。
各トナー像は、それぞれの感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)の回転にともなって搬送ベルト52により搬送されている用紙Pに向かって移動され、予め決められたタイミングにより、転写装置64により、搬送ベルト52上の用紙Pに、所定のタイミングで転写される。
【0108】
これにより、用紙P上で互いに正確に重なりあった4色のトナー像が用紙Pに形成される。なお、トナー像が用紙Pに転写されたあとに、各感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)に残った残存トナーは、クリーナ66(Y,M,CおよびB)により除去され、また、各感光体ドラム58(Y,M,CおよびB)に残った残存電位は、除電ランプ68(Y,M,CおよびB)により除電されて、引き続く画像形成に利用される。
【0109】
4色のトナー像を静電的に保持した用紙Pは、搬送ベルト52の回転にともなってさらに搬送され、ベルト駆動ローラ56の曲率と用紙Pの直進性との差によって搬送ベルト52から分離されて、定着装置84へ案内される。定着装置84へ導かれた用紙Pは、定着装置84によりそれぞれのトナーが溶融されることにより、カラー画像としてのトナー像が定着されたのち、図示しない排出トレイに排出される。
【0110】
一方、用紙Pを定着装置84に供給したあとの搬送ベルト52はさらに回転されつつ、ベルトクリーナ82により、表面に残った不所望なトナーが除去され、再び、カセット70から給送される用紙Pの搬送に利用される。
【0111】
上述したように、この光走査装置及びこの光走査装置を適用した画像形成装置によれば、有限レンズユニットがハウジングの所定位置に正確に位置決めされて固定され、レーザビームの偏向後光学系内の通過位置の設計値からのずれ、あるいは像面におけるレーザビームの主走査方向の相対的な位置ずれがなくなり、画像形成部で形成される画像の画質を向上できるとともに、レーザビームの主走査方向位置の調整機構を設ける必要がなくなり、製造コストを削減することが可能となる。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、コストを増大することなく高画質化が可能となる光走査装置、並びに、この光走査装置を適用した画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施の形態に係るマルチビーム光走査装置が適用される画像形成装置を概略的に示す断面図である。
【図2】図2は、図1に示した画像形成装置に組み込まれる光走査装置の光学部材の配置を示す概略平面図である。
【図3】図3は、図2に示した光走査装置を第1の光源と光偏向装置との間の系の光軸に沿って切断した部分断面図である。
【図4】図4は、図2に示した光走査装置の副走査方向部分断面であって、光偏向装置に向かう第1ないし第4のレーザビームの状態を示す概略図である。
【図5】図5は、図2に示した光走査装置を光偏向装置の偏向角が0°の位置で切断した概略断面図である。
【図6】図6の(a)乃至(c)は、この発明の第1の実施の形態に係る光走査装置に適用される有限レンズユニットを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図である。
【図7】図7の(a)乃至(c)は、この発明の第2の実施の形態に係る光走査装置に適用される有限レンズユニットを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図である。
【図8】図8の(a)乃至(c)は、この発明の第3の実施の形態に係る光走査装置に適用される有限レンズユニットを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図である。
【図9】図9の(a)乃至(c)は、従来の光走査装置に適用される有限レンズユニットを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は正面図である。
【符号の説明】
1…マルチビーム光走査装置
3(Y、M、C、B)…半導体レーザ
5…光偏向装置
7(Y、M、C、B)…偏向前光学系
9(Y、M、C、B)…有限焦点レンズ
10…絞り
30…偏向後光学系
50(Y、M、C、B)…画像形成部
100…ハウジング
101…位置決め用壁面
102…突起部
110…有限レンズユニット
111…ホルダ
112…ホール
113、114…固定部
115、116…固定用ネジ

Claims (8)

  1. 光ビームを発生する光源と、この光源から出射された光ビームに所定の光学特性を付与する第1光学部材と、を一体に保持する保持手段と、
    前記第1光学部材から出射された光ビームを第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが与えられた第2光学部材と、
    回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段と、
    前記偏向手段によって偏向された光ビームを所定の像面に等速で走査するように結像させる結像手段と、
    前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めするために前記保持手段の底面が接触する面に形成された突起部及び前記保持手段の底面が接触する面に対してほぼ垂直に形成され前記保持手段の側面が接触する位置決め用壁面を有する収容手段と、
    前記保持手段に設けられているとともに、前記収容手段の位置決め用壁面及び前記収容手段における前記保持手段が接触する面に前記保持手段を押し当てた状態で前記収容手段に固定する固定手段と、
    を備え
    前記保持手段は、その底面に前記突起部と係合するとともに主走査方向に沿って拡大された長円状のホールを有することを特徴とする光走査装置。
  2. 光ビームを発生する光源と、この光源から出射された光ビームに所定の光学特性を付与する第1光学部材と、を一体に保持する保持手段と、
    前記第1光学部材から出射された光ビームを第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが与えられた第2光学部材と、
    回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段と、
    前記偏向手段によって偏向された光ビームを所定の像面に等速で走査するように結像させる結像手段と、
    前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めするために前記保持手段の底面が接触する面に形成された突起部及び前記保持手段の底面が接触する面に対してほぼ垂直に形成され前記保持手段の側面が接触する位置決め用壁面を有する収容手段と、
    前記保持手段と一体に形成された固定部を有し、この固定部から前記収容手段の位置決め用壁面及び前記収容手段における前記保持手段が接触する接触面に対して押圧力を発生するような角度でネジを挿入することにより、前記保持手段を前記位置決め用壁面及び接触面に押し当てた状態で前記収容手段に固定する固定手段と、
    を備え
    前記保持手段は、その底面に前記突起部と係合するとともに主走査方向に沿って拡大された長円状のホールを有することを特徴とする光走査装置。
  3. ΣNi(N1+N2+…+NM)(Mは1以上の整数でMが1のとき、ΣNi=N1、かつNiの内の少なくとも1つは2以上の整数)の光源と、前記ΣNi個のそれぞれの光源から出射された光ビームに所定の光学特性を付与するΣNi個の第1光学部材と、を一体に保持する保持手段と、
    前記第1光学部材から出射されたΣNi本の光ビームを第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが与えられたM組の第2光学部材と、
    回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段と、
    前記偏向手段によって偏向されたΣNi本の光ビームを所定の像面に等速で走査するように結像させる結像手段と、
    前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めするために前記保持手段の底面が接触する面に形成された突起部及び前記保持手段の底面が接触する面に対してほぼ垂直に形成され前記保持手段の側面が接触する位置決め用壁面を有する収容手段と、
    前記保持手段に設けられているとともに、前記収容手段の位置決め用壁面及び前記収容手段における前記保持手段が接触する面に前記保持手段を押し当てた状態で前記収容手段に固定する固定手段と、
    を備え
    前記保持手段は、その底面に前記突起部と係合するとともに主走査方向に沿って拡大された長円状のホールを有することを特徴とする光走査装置。
  4. 光ビームを発生する光源と、この光源から出射された光ビームに所定の光学特性を付与する第1光学部材と、を一体に保持する保持手段と、
    前記第1光学部材から出射された光ビームを第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが与えられた第2光学部材と、
    回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段と、
    前記偏向手段によって偏向された光ビームを所定の像面に等速で走査するように結像させる結像手段と、
    前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めするために前記保持手段の底面が接触する面に形成された突起部及び前記保持手段の底面が接触する面に対してほぼ垂直に形成され前記保持手段の側面が接触する位置決め用壁面を有する収容手段と、
    前記保持手段に設けられているとともに、前記収容手段の位置決め用壁面及び前記収容手段における前記保持手段が接触する面に前記保持手段を押し当てた状態で前記収容手段に固定する固定手段と、を備え、前記保持手段は、その底面に前記突起部と係合するとともに主走査方向に沿って拡大された長円状のホールを有する光走査装置と、
    前記結像手段によって結像される光ビームの像面に対応する位置に配置された感光体上に、光源から出射された光ビームに対応する像を形成する画像形成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 光ビームを発生する光源と、この光源から出射された光ビームに所定の光学特性を付与する第1光学部材と、を一体に保持する保持手段と、
    前記第1光学部材から出射された光ビームを第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが与えられた第2光学部材と、
    回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段と、
    前記偏向手段によって偏向された光ビームを所定の像面に等速で走査するように結像させる結像手段と、
    前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めするために前記保持手段の底面が接触する面に形成された突起部及び前記保持手段の底面が接触する面に対してほぼ垂直に形成され前記保持手段の側面が接触する位置決め用壁面を有する収容手段と、
    前記収容手段の位置決め用壁面に向けて前記保持手段を付勢することにより押し当てた状態で前記収容手段に固定する固定手段と、
    を備え
    前記保持手段は、その底面に前記突起部と係合するとともに主走査方向に沿って拡大された長円状のホールを有することを特徴とする光走査装置。
  6. 光ビームを発生する光源と、この光源から出射された光ビームに所定の光学特性を付与する第1光学部材と、を一体に保持する保持手段と、
    前記第1光学部材から出射された光ビームを第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが与えられた第2光学部材と、
    回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段と、
    前記偏向手段によって偏向された光ビームを所定の像面に等速で走査するように結像させる結像手段と、
    前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めするために前記保持手段の底面が接触する面に形成された突起部及び前記保持手段の底面が接触する面に対してほぼ垂直に形成され前記保持手段の側面が接触する位置決め用壁面を有する収容手段と、
    前記収容手段の位置決め用壁面に向けて前記保持手段を付勢する板バネを有し、この板バネと前記位置決め用壁面との間で前記保持手段を挟持することにより前記収容手段に固定する固定手段と、
    を備え
    前記保持手段は、その底面に前記突起部と係合するとともに主走査方向に沿って拡大された長円状のホールを有することを特徴とする光走査装置。
  7. ΣNi(N1+N2+…+NM)(Mは1以上の整数でMが1のとき、ΣNi=N1、かつNiの内の少なくとも1つは2以上の整数)の光源と、前記ΣNi個のそれぞれの光源から出射された光ビームに所定の光学特性を付与するΣNi個の第1光学部材と、を一体に保持する保持手段と、
    前記第1光学部材から出射されたΣNi本の光ビームを第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが与えられたM組の第2光学部材と、
    回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段と、
    前記偏向手段によって偏向されたΣNi本の光ビームを所定の像面に等速で走査するように結像させる結像手段と、
    前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めするために前記保持手段の底面が接触する面に形成された突起部及び前記保持手段の底面が接触する面に対してほぼ垂直に形成され前記保持手段の側面が接触する位置決め用壁面を有する収容手段と、
    前記収容手段の位置決め用壁面に向けて前記保持手段を付勢することにより押し当てた状態で前記収容手段に固定する固定手段と、
    を備え
    前記保持手段は、その底面に前記突起部と係合するとともに主走査方向に沿って拡大された長円状のホールを有することを特徴とする光走査装置。
  8. 光ビームを発生する光源と、この光源から出射された光ビームに所定の光学特性を付与する第1光学部材と、を一体に保持する保持手段と、
    前記第1光学部材から出射された光ビームを第1方向に収束させるとともに、この第1方向にのみ正のパワーが与えられた第2光学部材と、
    回転可能に形成された複数の反射面を含み、光ビームを前記第1方向に直交する第2方向に偏向する偏向手段と、
    前記偏向手段によって偏向された光ビームを所定の像面に等速で走査するように結像させる結像手段と、
    前記保持手段、第2光学部材、偏向手段、及び結像手段を収容するとともに、前記保持手段を所定の位置に配置するように位置決めするために前記保持手段の底面が接触する面に形成された突起部及び前記保持手段の底面が接触する面に対してほぼ垂直に形成され前 記保持手段の側面が接触する位置決め用壁面を有する収容手段と、
    前記収容手段の位置決め用壁面に向けて前記保持手段を付勢することにより押し当てた状態で前記収容手段に固定する固定手段と、を備え、前記保持手段は、その底面に前記突起部と係合するとともに主走査方向に沿って拡大された長円状のホールを有する光走査装置と、
    前記結像手段によって結像される光ビームの像面に対応する位置に配置された感光体上に、光源から出射された光ビームに対応する像を形成する画像形成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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