JP3869164B2 - ノイズ低減回路 - Google Patents

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    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/62Detection or reduction of noise due to excess charges produced by the exposure, e.g. smear, blooming, ghost image, crosstalk or leakage between pixels

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はノイズ低減回路に関するものであり、特に電荷結合素子(以下CCDという)のノイズを低減するノイズ低減回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
CCDは、一般に撮像素子として用いられているが、従来の撮像管に比べて小型、軽量、低消費電力、高信頼性という特長があり、更に、図形ひずみや焼き付きがないなどの利点もある。このため、当初、家庭用VTR一体型カメラ等から採用され始め、近年では、高画質を要求される放送用カメラにまで広く使用されている。
【0003】
ところで、このような高解像度化に際して問題となるのは、信号電荷量の低下に伴う感度の低下およびダイナミックレンジの低下である。このような問題を解決し、高解像度で高品質な画像を得るためにはノイズの低減化が不可欠である。このCCDのノイズとして支配的なものは、CCD出力に繰り返し現れるフィードスルーレベル期間と信号レベル期間とで相関があるリセットノイズや周波数に逆比例する1/fノイズ等である。
【0004】
これらのノイズの低減を目指して、様々なノイズ低減方法が提案されている。その中でも、遅延差ノイズ除去法は、特公平5−9987号公報に詳しく記載されているが、ゲーティング回路を用いているため高域雑音の低域への折り返しが少なく、ノイズ低減効果の大きい有効な方法である。また、特開平4−159880号公報に記載されているように非加算混合回路(以下NAM回路と記す)を用いた方法もある。
【0005】
図8は従来の技術の遅延差ノイズ除去法を用いたノイズ低減回路の構成を示すブロック図である。このノイズ低減回路は、次のように構成されている。CCD(電荷結合素子)50の出力端子が差分回路56の非反転入力端子(+)に接続されているとともに、遅延回路54の入力端子に接続され、遅延回路54の出力端子が差分回路56の反転入力端子(−)に接続されている。差分回路56の出力端子がゲート回路58の入力端子に接続され、ゲート回路58の制御入力端子にパルス発生回路55の出力端子が接続されている。ゲート回路58の出力端子はローパスフィルタ(LPF)57の入力端子に接続されている。
【0006】
図9は図8のノイズ低減回路の動作を示すタイミングチャートであり、図8における各信号Xa〜Xfを示している。
【0007】
図9(a)は、CCD50から出力されるCCD出力信号Xaの波形を示す。このCCD出力信号Xaは、リセットレベル期間r、フィードスルーレベル期間tおよび信号レベル期間vを順に繰り返す波形となっている。CCD出力信号Xaにおいて、網点で示すフィードスルーレベル期間tにおけるノイズ成分Ntと信号レベル期間vにおけるノイズ成分Nvとは相関性をもっている。
【0008】
遅延回路54は、CCD50からのCCD出力信号Xaを入力して所定の遅延時間τを遅延させ、その図9(b)に示す遅延信号Xbを差分回路56に出力する。遅延時間τは、CCD出力信号Xaの信号レベル期間vと遅延信号Xbのフィードスルーレベル期間tとが重なるように設定されている。
【0009】
CCD50のCCD出力信号Xaは差分回路56の非反転入力端子(+)に入力され、遅延回路54の遅延信号Xbは差分回路56の反転入力端子(−)に入力される。差分回路56は、CCD出力信号Xaと遅延信号Xbを入力して、両者の差分(Xa−Xb)を演算し、その演算結果の図9(c)に示す差分信号Xcを出力する。
【0010】
この差分回路56の差分信号Xcにおいては、図9(a)に示すCCD出力信号Xaでの信号レベル期間vのうちの一部の期間v′では、互いに相関性をもっている信号レベル期間vにおけるノイズ成分Nvとフィードスルーレベル期間tにおけるノイズ成分Ntとが打ち消し合うことになって、ノイズ成分Nt,Nvが除去されている。
【0011】
図9(d)は、パルス発生回路55からゲート回路58に出力されるパルス信号Xdの波形を示す。このパルス信号Xdは、CCD出力信号Xaと同一の周期をもち、差分信号Xcにおける期間v′のみにおいてハイレベルとなるように設定されている。
【0012】
図9(e)は、ゲート回路58からの出力信号Xeの波形を示している。すなわち、期間v′において、パルス信号Xdがハイレベルとなって、ゲート回路58が開くため、ゲート回路58に入力されてきた期間v′での差分信号Xcが出力される。この期間v′での差分信号Xcにはノイズ成分は含まれておらず、したがって、ゲート回路58からの出力信号Xeにもノイズ成分は含まれていない。
【0013】
ローパスフィルタ57は、ゲート回路58からの出力信号Xeを入力して、不要な高域成分を除去して平均化し、図9(f)に示す最終の出力信号Xfとして出力する。
【0014】
図10はNAM回路(非加算混合回路)を用いた方法のノイズ低減回路の構成を示すブロック図である。CCD60の出力端子は差分回路66の非反転入力端子(+)に接続されているとともに、第1の遅延回路64aの入力端子に接続され、第1の遅延回路64aの出力端子は差分回路66の反転入力端子(−)に接続されている。差分回路66の出力端子は第1のNAM回路61の一方の入力端子に接続され、第1のNAM回路61の他方の入力端子にはパルス発生回路65の出力端子が接続されている。第1のNAM回路61の出力端子は第2の遅延回路64bの入力端子と第2のNAM回路62の一方の入力端子に接続され、第2の遅延回路64bの出力端子は第2のNAM回路62の他方の入力端子に接続されている。第2のNAM回路62の出力端子はローパスフィルタ67の入力端子に接続されている。
【0015】
図11は図10のノイズ低減回路の動作を示すタイミングチャートであり、図10における各信号Ya〜Yhを示している。
【0016】
図11(a)は、CCD60から出力されるCCD出力信号Yaの波形を示す。このCCD出力信号Yaは、リセットレベル期間r、フィードスルーレベル期間tおよび信号レベル期間vを順に繰り返す波形となっている。CCD出力信号Yaにおいて、網点で示すフィードスルーレベル期間tにおけるノイズ成分Ntと信号レベル期間vにおけるノイズ成分Nvとは相関性をもっている。
【0017】
第1の遅延回路64aは、CCD60からのCCD出力信号Yaを入力して所定の遅延時間τを遅延させ、図11(b)に示す遅延信号Ybを差分回路66に出力する。遅延時間τは、CCD出力信号Yaの信号レベル期間vと遅延信号Ybのフィードスルーレベル期間tとが重なるように設定されている。
【0018】
CCD60のCCD出力信号Yaは差分回路66の非反転入力端子(+)に入力され、第1の遅延回路64aの遅延信号Ybは差分回路66の反転入力端子(−)に入力される。差分回路66は、CCD出力信号Yaと遅延信号Ybを入力して、両者の差分(Ya−Yb)を演算し、その演算結果の図11(c)に示す差分信号Ycを出力する。この差分回路66の差分信号Ycの形態は、図9(c)のものと同様であり、図11(a)に示すCCD出力信号Yaでの信号レベル期間vのうちの一部の期間v′では、互いに相関性をもっている信号レベル期間vにおけるノイズ成分Nvとフィードスルーレベル期間tにおけるノイズ成分Ntとが打ち消し合うことになって、ノイズ成分Nt,Nvが除去されている。
【0019】
図11(d)は、パルス発生回路65から第1のNAM回路61に出力されるパルス信号Ydの波形を示す。このパルス信号Ydは、CCD出力信号Yaと同一の周期をもち、期間v′以外の期間のみにおいてハイレベルとなるように設定されている。
【0020】
パルス信号Ydのピークツウピーク値B′は、差分信号Ycのピークツウピーク値A′よりも大きく設定する必要があるが、差分信号Ycのピークツウピーク値A′はCCD出力信号Yaのピークツウピーク値Aの2倍であるから、パルス信号Ydのピークツウピーク値B′は、CCD出力信号Yaのピークツウピーク値Aの2倍よりも大きなものに設定されている。したがって、パルス信号Ydのハイレベルは差分信号Ycの最大値よりも高くなり、パルス信号Ydのローレベルは差分信号Ycの最小値よりも低くなる。
【0021】
第1のNAM回路61は、差分信号Ycとパルス信号Ydを入力し、CCD出力信号Yaのリセットレベル期間r、フィードスルーレベル期間tおよび信号レベル期間vのいずれにおいても、差分信号Ycとパルス信号Ydのうちレベルがより高い方の信号を選択して出力する。したがって、第1のNAM回路61からの混合信号Yeは、図11(e)に示すような波形となる。この第1のNAM回路61の混合信号Yeの波形は、図11(a)に示すCCD出力信号Yaの信号レベル期間vのうちの一部の期間v′においては、図11(c)に示す差分信号Ycの波形と同じであり、期間v′以外の期間においては、図11(d)に示すパルス信号Ydの波形と置換された波形となる。第1のNAM回路61の混合信号Yeは、第2の遅延回路64bと第2のNAM回路62に出力される。
【0022】
第2の遅延回路64bは、CCD60の周期の2分の1だけ混合信号Yeを遅延して、図11(f)に示す遅延信号Yfを第2のNAM回路62に出力する。第2のNAM回路62は、混合信号Yeと遅延信号Yfを入力し、CCD出力信号Yaのリセットレベル期間r、フィードスルーレベル期間tおよび信号レベル期間vのいずれにおいても、混合信号Yeと遅延信号Yfのうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する。したがって、第2のNAM回路62からの混合信号Ygは、図11(g)に示すような波形となる。この第2のNAM回路62の混合信号Ygの波形は、混合信号Yeのハイレベルあるいは同じことだが遅延信号Yfのハイレベルを含んだものとなっている。
【0023】
ローパスフィルタ67は、第2のNAM回路62からの混合信号Ygを入力して、不要な高域成分を除去して平均化し、図11(h)に示す最終の出力信号Yhとして出力する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8に示す遅延差ノイズ除去法を用いたノイズ低減回路では、CCDの高画素化が進み、1画素の周期が短くなるのに伴って、ゲート回路58に使用するスイッチング回路も広帯域化が必要となり、充分なノイズ低減効果の実現が困難になるという不都合がある。
【0025】
これに対し、図10に示すNAM回路を用いた方法では、スイッチング動作を行わないため、CCDの高画素化に伴い、ノイズ低減回路の広帯域化が必要になっても、確実なノイズ低減効果が得られるという利点がある。
【0026】
しかし、上記いずれの場合においても、CCDの高画素化に伴いノイズ低減回路の広帯域化が必要となり、消費電力が増大するという不都合がある。つまり、図9(a)、図11(a)に示すリセットレベル期間rの振幅はCCD50,60の高画素化に伴い、1画素の周期が短くなるにつれて大きくなる。このため、CCDの出力信号のピークツウピーク値Aは大きくなる。
【0027】
従来のノイズ低減回路において使用される差分回路56,66のダイナミックレンジは図9(c)、図11(c)から明らかなように、少なくともAの2倍以上は必要となり、消費電力が増大する。また、差分回路56の後段のゲート回路58や、差分回路66の後段の第1のNAM回路61および第2のNAM回路62についても同様にAの2倍以上のダイナミックレンジが必要となり、消費電力が増大するという不都合がある。さらに、図10におけるパルス発生回路65としても、パルス信号Ydのピークツウピーク値が大きく、その消費電力も増大するという課題もある。
【0028】
本発明は上記した課題の解決を図るべく創作したものであって、高画素のCCDに対しても低消費電力で充分なノイズの低減効果が得られるノイズ低減回路を提供することを目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかわるノイズ低減回路は、パルス発生回路において電荷結合素子の出力信号と同一周期の複数種類のパルス信号を出力させ、NAM回路(非加算混合回路)のようにレベルがより低い方の信号を選択して出力する混合回路として、第1の混合回路と第2の混合回路とを用い、第1の混合回路において電荷結合素子の出力信号とパルス発生回路の第1のパルス信号のうちレベルがより低い方の信号を選択させ、また、第2の混合回路において電荷結合素子の出力信号とパルス発生回路の第2のパルス信号のうちレベルがより低い方の信号を選択させ、さらに、遅延回路によって第2の混合回路の混合信号を遅延させた上で、差分回路において第1の混合回路の混合信号と遅延回路の遅延信号の差をとるように構成したものである。この構成によると、次のような作用がある。すなわち、信号レベル期間におけるノイズ成分をフィードスルーレベル期間におけるノイズ成分によって相殺することになるため、電荷結合素子の出力信号にのっているノイズを低減することができるのであるが、特に、差分をとる前に、電荷結合素子の出力信号に対して第1および第2のパルス信号との間でそれぞれレベルがより低い方の信号を選択するという処理を与えているので、パルス信号のピークツウピーク値を小さくすることができ、また、特に、電荷結合素子の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、差分回路、混合回路(NAM回路)、遅延回路のダイナミックレンジを小さくしてよく、これらパルス発生回路、差分回路、混合回路、遅延回路のそれぞれにおいて低消費電力化を図ることができる。
【0030】
また、本発明にかかわる別のノイズ低減回路は、遅延回路において電荷結合素子の出力信号を遅延させ、パルス発生回路において電荷結合素子の出力信号と同一周期の1種類のパルス信号を出力させ、NAM回路(非加算混合回路)のようにレベルがより低い方の信号を選択して出力する混合回路として、第1の混合回路と第2の混合回路とを用い、第1の混合回路において電荷結合素子の出力信号とパルス発生回路のパルス信号のうちレベルがより低い方の信号を選択させ、また、第2の混合回路において遅延回路の遅延信号とパルス発生回路のパルス信号のうちレベルがより低い方の信号を選択させた上で、差分回路において第1の混合回路の混合信号と第2の混合回路の混合信号の差をとるように構成したものである。この構成によると、次のような作用がある。すなわち、信号レベル期間におけるノイズ成分をフィードスルーレベル期間におけるノイズ成分によって相殺することになるため、電荷結合素子の出力信号にのっているノイズを低減することができるのであるが、特に、差分をとる前に、電荷結合素子の出力信号とその遅延信号に対してそれぞれパルス信号との間でレベルがより低い方の信号を選択するという処理を与えているので、パルス信号のピークツウピーク値を小さくすることができ、また、特に、電荷結合素子の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、差分回路、混合回路(NAM回路)のダイナミックレンジを小さくしてよく、これらパルス発生回路、差分回路、混合回路のそれぞれにおいて低消費電力化を図ることができる。さらには、パルス発生回路が出力するパルス信号が1種類ですむため、回路を簡素化することができ、一層の低消費電力化を図ることができる。
【0031】
また、本発明にかかわるさらに別のノイズ低減回路は、反転回路において電荷結合素子の出力信号を正負反転させ、遅延回路において反転回路の反転信号を遅延させ、パルス発生回路において電荷結合素子の出力信号と同一周期の1種類のパルス信号を出力させ、NAM回路(非加算混合回路)のようにレベルがより低い方の信号を選択して出力する混合回路として、第1の混合回路と第2の混合回路とを用い、第1の混合回路において電荷結合素子の出力信号とパルス発生回路のパルス信号のうちレベルがより低い方の信号を選択させ、また、第2の混合回路において遅延回路の遅延信号とパルス発生回路のパルス信号のうちレベルがより低い方の信号を選択させた上で、加算回路において第1の混合回路の混合信号と第2の混合回路の混合信号の和をとるように構成したものである。この構成によると、次のような作用がある。すなわち、信号レベル期間におけるノイズ成分をフィードスルーレベル期間におけるノイズ成分によって相殺することになるため、電荷結合素子の出力信号にのっているノイズを低減することができるのであるが、特に、電荷結合素子の出力信号とその反転後の遅延信号に対してそれぞれパルス信号との間でレベルがより低い方の信号を選択するという処理を与えた上で、その選択による2つの混合信号を加算しているので、電荷結合素子の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、加算回路、混合回路(NAM回路)のダイナミックレンジを小さくしてよく、これらパルス発生回路、加算回路、混合回路のそれぞれにおいて低消費電力化を図ることができる。さらには、パルス発生回路が出力するパルス信号が1種類ですむため、回路を簡素化することができ、一層の低消費電力化を図ることができる。とりわけ、パルス発生回路によるパルス信号のピークツウピーク値を充分に小さくすることができるため、電荷結合素子の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、このパルス発生回路において大幅な低消費電力化を図ることができる。
【0032】
本願第1の発明のノイズ低減回路は、電荷結合素子の出力信号と同一周期の複数種類のパルス信号を出力するパルス発生回路と、前記電荷結合素子の出力信号と前記パルス発生回路の第1のパルス信号のうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する第1の混合回路と、前記電荷結合素子の出力信号と前記パルス発生回路の第2のパルス信号のうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する第2の混合回路と、前記第2の混合回路の混合信号を遅延させる遅延回路と、前記第1の混合回路の混合信号と前記遅延回路の遅延信号の差をとる差分回路とを備え、前記パルス発生回路から前記第1の混合回路に与える第1のパルス信号のハイレベルの位相は前記電荷結合素子の出力信号の信号レベル期間に一部重なり、前記第2の混合回路に与える第2のパルス信号のハイレベルの位相は前記電荷結合素子の出力信号のフィードスルーレベル期間に重なるように設定してあることを特徴とするものである。この構成によると、次のような作用がある。すなわち、信号レベル期間におけるノイズ成分をフィードスルーレベル期間におけるノイズ成分によって相殺することになるため、電荷結合素子の出力信号にのっているノイズを低減することができるのであるが、特に、差分をとる前に、電荷結合素子の出力信号に対して第1および第2のパルス信号との間でそれぞれレベルがより低い方の信号を選択するという処理を与えているので、パルス信号のピークツウピーク値を小さくすることができ、また、特に、電荷結合素子の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、差分回路、混合回路(NAM回路)、遅延回路のダイナミックレンジを小さくしてよく、これらパルス発生回路、差分回路、混合回路、遅延回路のそれぞれにおいて低消費電力化を図ることができる。しかも、上記で説明した、電荷結合素子の出力信号にのっているノイズを低減することの前提としての、信号レベル期間におけるノイズ成分をフィードスルーレベル期間におけるノイズ成分によって相殺するという処理を適正なものとすることができる。
【0034】
本願第の発明のノイズ低減回路は、電荷結合素子の出力信号を遅延させる遅延回路と、前記電荷結合素子の出力信号と同一周期のパルス信号を出力するパルス発生回路と、前記電荷結合素子の出力信号と前記パルス発生回路のパルス信号のうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する第1の混合回路と、前記遅延回路の遅延信号と前記パルス発生回路のパルス信号のうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する第2の混合回路と、前記第1の混合回路の混合信号と前記第2の混合回路の混合信号の差をとる差分回路とを備え、前記パルス発生回路のパルス信号のハイレベルの位相は前記電荷結合素子の出力信号の信号レベル期間に一部重なるように設定してあることを特徴とするものである。この構成によると、次のような作用がある。すなわち、信号レベル期間におけるノイズ成分をフィードスルーレベル期間におけるノイズ成分によって相殺することになるため、電荷結合素子の出力信号にのっているノイズを低減することができるのであるが、特に、差分をとる前に、電荷結合素子の出力信号とその遅延信号に対してそれぞれパルス信号との間でレベルがより低い方の信号を選択するという処理を与えているので、パルス信号のピークツウピーク値を小さくすることができ、また、特に、電荷結合素子の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、差分回路、混合回路(NAM回路)のダイナミックレンジを小さくしてよく、これらパルス発生回路、差分回路、混合回路のそれぞれにおいて低消費電力化を図ることができる。さらには、パルス発生回路が出力するパルス信号が1種類ですむため、回路を簡素化することができ、一層の低消費電力化を図ることができる。しかも、上記で説明した、電荷結合素子の出力信号にのっているノイズを低減することの前提としての、信号レベル期間におけるノイズ成分をフィードスルーレベル期間におけるノイズ成分によって相殺するという処理を適正なものとすることができる。
【0035】
本願第の発明のノイズ低減回路は、電荷結合素子の出力信号を反転させる反転回路と、前記反転回路の反転信号を遅延させる遅延回路と、前記電荷結合素子の出力信号と同一周期のパルス信号を出力するパルス発生回路と、前記電荷結合素子の出力信号と前記パルス発生回路のパルス信号のうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する第1の混合回路と、前記遅延回路の遅延信号と前記パルス発生回路のパルス信号のうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する第2の混合回路と、前記第1の混合回路の混合信号と前記第2の混合回路の混合信号の和をとる加算回路とを備え、前記パルス発生回路のパルス信号のハイレベルの位相は前記電荷結合素子の出力信号の信号レベル期間に一部重なるように設定してあることを特徴とするものである。この構成によると、次のような作用がある。すなわち、信号レベル期間におけるノイズ成分をフィードスルーレベル期間におけるノイズ成分によって相殺することになるため、電荷結合素子の出力信号にのっているノイズを低減することができるのであるが、特に、電荷結合素子の出力信号とその反転後の遅延信号に対してそれぞれパルス信号との間でレベルがより低い方の信号を選択するという処理を与えた上で、その選択による2つの混合信号を加算しているので、電荷結合素子の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、加算回路、混合回路(NAM回路)のダイナミックレンジを小さくしてよく、これらパルス発生回路、加算回路、混合回路のそれぞれにおいて低消費電力化を図ることができる。さらには、パルス発生回路が出力するパルス信号が1種類ですむため、回路を簡素化することができ、一層の低消費電力化を図ることができる。とりわけ、パルス発生回路によるパルス信号のピークツウピーク値を充分に小さくすることができるため、電荷結合素子の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、このパルス発生回路において大幅な低消費電力化を図ることができる。しかも、上記で説明した、電荷結合素子の出力信号にのっているノイズを低減することの前提としての、信号レベル期間におけるノイズ成分をフィードスルーレベル期間におけるノイズ成分によって相殺するという処理を適正なものとすることができる。
【0037】
本願第の発明のノイズ低減回路は、上記の本願第1〜第の発明において、前記遅延回路の遅延量は、前記電荷結合素子の出力信号の信号レベル期間に対して、前記遅延回路の遅延信号におけるフィードスルーレベル期間が重なるように設定したものである。この構成によると、上記で説明した、電荷結合素子の出力信号にのっているノイズを低減することの前提としての、信号レベル期間におけるノイズ成分をフィードスルーレベル期間におけるノイズ成分によって相殺するという処理を適正なものとすることができる。
【0038】
本願第の発明のノイズ低減回路は、上記の本願第1〜第の発明において、前記電荷結合素子の出力信号は、リセットレベル期間、フィードスルーレベル期間および信号レベル期間の順で繰り返し生成されるようになっているような出力信号を用いるものである。これは、電荷結合素子の出力信号の形態をより具体的に記述するものである。
【0039】
以下、本発明にかかわるノイズ低減回路の具体的な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0040】
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態1のノイズ低減回路について図1、図2および図7を用いて説明する。
【0041】
図1は本実施の形態1におけるノイズ低減回路の構成の一例を示すブロック図である。CCD(電荷結合素子)10の出力端子は第1のNAM回路(非加算混合回路)11の一方の入力端子および第2のNAM回路12の一方の入力端子に接続されており、第1のNAM回路11のもう一方の入力端子および第2のNAM回路12のもう一方の入力端子にはパルス発生回路15の出力端子が接続されている。パルス発生回路15は、CCD10の出力信号Saの周期と同一周期の2種類のパルス信号Sb,Scを出力するように構成されている。これら2種類のパルス信号Sb,Scの違いについては、図2を用いて後述する。
【0042】
これら2種類のパルス信号Sb,Scのうち、第1のパルス信号Sbが第1のNAM回路11に入力され、第2のパルス信号Scが第2のNAM回路12に入力されるようになっている。第1のNAM回路11は、入力されるCCD出力信号Saと第1のパルス信号Sbのうち低い方のレベルの信号を出力するようになっている。第1のNAM回路11の出力信号をSeとする。また、第2のNAM回路12も同様に、入力されるCCD出力信号Saと第2のパルス信号Scのうち低い方のレベルの信号を出力するようになっている。第2のNAM回路12から出力される混合信号をSdとする。
【0043】
両NAM回路11,12が低い方のレベルの信号を出力するようにする点については、図7を用いて後述する。
【0044】
第2のNAM回路12の出力端子は遅延回路14の入力端子に接続され、遅延回路14の出力端子は差分回路16の一方の入力端子である反転入力端子(−)に接続されている。すなわち、第2のNAM回路12の混合信号Sdが遅延回路14に入力されるようになっており、遅延回路14による遅延信号Sfが差分回路16の反転入力端子(−)に入力されるようになっている。第1のNAM回路11の出力端子は差分回路16の他方の入力端子である非反転入力端子(+)に接続されている。すなわち、第1のNAM回路11の混合信号Seが差分回路16の非反転入力端子(+)に入力されるようになっている。
【0045】
差分回路16は、第1のNAM回路11から非反転入力端子(+)に入力した混合信号Seと遅延回路14から反転入力端子(−)に入力した遅延信号Sfとの差分を、Se−Sf=Sgのように演算して、その演算結果の差分信号Sgを出力するようになっている。差分回路16の出力端子はローパスフィルタ(LPF)17の入力端子に接続され、ローパスフィルタ17は不要な高域成分を除去した出力信号Shを出力するようになっている。
【0046】
図7は第1のNAM回路11や第2のNAM回路12の具体的な回路構成を示す回路図である。直流電源Vccに定電流源Iaが接続され、第1のPNP型トランジスタQ1と第2のPNP型トランジスタQ2のエミッタどうしが接続されて定電流源Iaおよび出力端子Vout に接続され、両トランジスタQ1,Q2のコレクタどうしが接続されてグランドGNDに接続されている。第1のPNP型トランジスタQ1のベースが第1の入力端子Vin1となっており、第2のPNP型トランジスタQ2のベースが第2の入力端子Vin2となっている。
【0047】
第1の入力端子Vin1にCCD10からのCCD出力信号Saが入力され、第2の入力端子Vin2にパルス発生回路15からの第1のパルス信号Sbが入力されるものとする。CCD出力信号Saの電位が第1のパルス信号Sbの電位よりも低レベルのときは、第1のPNP型トランジスタQ1がエミッタフォロワとして働き、第2のPNP型トランジスタQ2がオフ状態となるため、出力端子Vout からは、第1のPNP型トランジスタQ1のベースである第1の入力端子Vin1に入力されるCCD出力信号Saの電位がそのまま現れる。逆に、第1のパルス信号SbがCCD出力信号Saよりも低レベルのときは、第2のPNP型トランジスタQ2がエミッタフォロワとして働き、第1のPNP型トランジスタQ1がオフ状態となるため、出力端子Vout からは、第2のPNP型トランジスタQ2のベースである第2の入力端子Vin2に入力される第1のパルス信号Sbの電位がそのまま現れる。
【0048】
以上は、第1のNAM回路11についての説明であるが、第2のPNP型トランジスタQ2の第2の入力端子Vin2にパルス発生回路15からの第2のパルス信号Scが入力される第2のNAM回路12についても同様である。すなわち、これら第1および第2のNAM回路11,12は、2つの信号が入力されたときに、低いレベルの方の信号を選択して出力するようになっている。
【0049】
次に、図2に示すタイミングチャートを用いて本実施の形態1のノイズ低減回路の動作を説明する。
【0050】
図2(a)は、CCD10から出力されるCCD出力信号Saの波形を示す。このCCD出力信号Saは、リセットレベル期間r、フィードスルーレベル期間tおよび信号レベル期間vを順に繰り返す波形となっている。CCD出力信号Saにおいて、網点で示すフィードスルーレベル期間tにおけるノイズ成分Ntと信号レベル期間vにおけるノイズ成分Nvとは相関性をもっている。
【0051】
図2(b)は、パルス発生回路15から第1のNAM回路11に出力される第1のパルス信号Sbの波形を示す。この第1のパルス信号Sbは、CCD出力信号Saと同一の周期をもち、CCD出力信号Saにおける信号レベル期間vの一部の期間v′のみにおいてハイレベルとなるように設定されている。
【0052】
図2(c)は、パルス発生回路15から第2のNAM回路12に出力される第2のパルス信号Scの波形を示す。この第2のパルス信号Scは、CCD出力信号Saと同一の周期をもち、CCD出力信号Saにおけるフィードスルーレベル期間tの一部の期間t′のみにおいてハイレベルとなるように設定されている。第1のパルス信号Sbおよび第2のパルス信号Scのピークツウピーク値Bは、CCD出力信号Saのピークツウピーク値Aよりも大きなものに設定されている。したがって、第1のパルス信号Sbおよび第2のパルス信号ScのハイレベルはCCD出力信号Saの最大値よりも高くなり、第1のパルス信号Sbおよび第2のパルス信号ScのローレベルはCCD出力信号Saの最小値よりも低くなる。
【0053】
第1のNAM回路11は、CCD出力信号Saと第1のパルス信号Sbを入力し、CCD出力信号Saのリセットレベル期間r、フィードスルーレベル期間tおよび信号レベル期間vのいずれにおいても、CCD出力信号Saと第1のパルス信号Sbのうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する。したがって、第1のNAM回路11からの混合信号Seは、図2(e)に示すような波形となる。この第1のNAM回路11の混合信号Seの波形は、図2(a)に示すCCD出力信号Saの信号レベル期間vのうちの一部の期間v′においては、そのCCD出力信号Saの波形と同じであり、期間v′以外の期間においては、図2(b)に示す第1のパルス信号Sbの波形と置換された波形となる。第1のNAM回路11の混合信号Seは、差分回路16の非反転入力端子(+)に出力される。
【0054】
第2のNAM回路12は、CCD出力信号Saと第2のパルス信号Scを入力し、CCD出力信号Saのリセットレベル期間r、フィードスルーレベル期間tおよび信号レベル期間vのいずれにおいても、CCD出力信号Saと第2のパルス信号Scのうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する。したがって、第2のNAM回路12からの混合信号Sdは、図2(d)に示すような波形となる。この第1のNAM回路11の混合信号Sdの波形は、図2(a)に示すCCD出力信号Saのフィードスルーレベル期間tのうちの一部の期間t′においては、そのCCD出力信号Saの波形と同じであり、期間t′以外の期間においては、図2(c)に示す第2のパルス信号Scの波形と置換された波形となる。
【0055】
遅延回路14は、第2のNAM回路12からの混合信号Sdを入力して所定の遅延時間τを遅延させ、その遅延信号Sfを差分回路16の反転入力端子(−)に出力する。遅延時間τは、図2(d)に示す第2のNAM回路12の混合信号Sdの期間t′が図2(e)に示す第1のNAM回路11の混合信号Seの期間v′までシフトするための値をもつ遅延時間τに設定されている。換言すれば、CCD出力信号Saの信号レベル期間vに対して、遅延回路14の遅延信号Sfにおけるフィードスルーレベル期間tが重なるような遅延時間τに設定されている。その結果、そのシフトに対応する図2(f)に示す遅延回路14からの遅延信号Sfの期間t″は、第1のNAM回路11の混合信号Seの期間v′と丁度重なることになる。
【0056】
差分回路16は、期間v′と期間t″とが丁度重なった第1のNAM回路11の混合信号Seと遅延回路14からの遅延信号Sfを入力して、両者の差分(Se−Sf)を演算し、その演算結果の図2(g)に示す出力信号Sgを出力する。この差分回路16の出力信号Sgにおいては、互いに相関性をもっている信号レベル期間vにおけるノイズ成分Nvとフィードスルーレベル期間tにおけるノイズ成分Ntとが打ち消し合うことになって、出力信号Sgではノイズ成分Nt,Nvが除去されている。
【0057】
ローパスフィルタ17は、差分回路16からの出力信号Sgを入力して、不要な高域成分を除去して平均化し、図2(h)に示す最終の出力信号Shとして出力する。
【0058】
以上のようにして、本実施の形態1のノイズ低減回路によれば、次のような利点が得られる。
【0059】
従来の技術の遅延差ノイズ除去法を用いたノイズ低減回路と比べると、ゲート回路を用いておらず、スイッチング動作を行わないため、CCD10の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、ノイズの低減を容易にかつ確実に行うことができる。また、差分回路16のダイナミックレンジを、CCD出力信号Saのピークツウピーク値Aの2分の1以下にすることができるため、差分回路16において低消費電力化を図ることができる。
【0060】
また、NAM回路を用いた従来の技術のノイズ低減回路と比べると、パルス発生回路15から出力するパルス信号Sb,Scのピークツウピーク値Bをより小さくすることができるため、CCD10の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、パルス発生回路15において低消費電力化を図ることができる。
【0061】
さらに、NAM回路11,12に入力される信号のピークツウピーク値が従来の技術の場合の2分の1になるため、CCD10の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、NAM回路11,12のダイナミックレンジを小さくすることができ、NAM回路11,12において低消費電力化を図ることができる。
【0062】
さらに、遅延回路14のダイナミックレンジをCCD出力信号Saのピークツウピーク値Aの2分の1以下に小さくすることができるため、CCD10の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、遅延回路14においても低消費電力化を図ることができる。
【0063】
〔実施の形態2〕
以下、本発明の実施の形態2のノイズ低減回路について図3および図4および図7を用いて説明する。
【0064】
図3は本実施の形態2におけるノイズ低減回路の構成の一例を示すブロック図である。CCD20の出力端子は第1のNAM回路21の一方の入力端子および遅延回路24の入力端子に接続され、遅延回路24の出力端子は第2のNAM回路22の一方の入力端子に接続されている。遅延回路24は、CCD20の出力信号Taを入力して遅延し、その遅延信号Tbを第2のNAM回路22に入力するようになっている。第1のNAM回路21のもう一方の入力端子および第2のNAM回路22のもう一方の入力端子にはパルス発生回路25の出力端子が接続されている。パルス発生回路25は、CCD1の出力信号Taの周期と同一周期の1種類のパルス信号Tcを出力するように構成されている。
【0065】
第1のNAM回路21は、入力されるCCD出力信号Taとパルス信号Tcのうち低い方のレベルの信号を出力するようになっている。第1のNAM回路21の出力信号をTeとする。また、第2のNAM回路22も同様に、入力される遅延信号Tbとパルス信号Tcのうち低い方のレベルの信号を出力するようになっている。第2のNAM回路22の出力信号をTdとする。
【0066】
低い方のレベルの信号を出力するための両NAM回路21,22の回路構成は、実施の形態1の場合と同様に図7のようになっている。
【0067】
第2のNAM回路22の出力端子は差分回路26の一方の入力端子である反転入力端子(−)に接続されている。すなわち、第2のNAM回路22の混合信号Tdが差分回路26の反転入力端子(−)に入力されるようになっている。第1のNAM回路21の出力端子は差分回路26の他方の入力端子である非反転入力端子(+)に接続されている。すなわち、第1のNAM回路21の混合信号Teが差分回路26の非反転入力端子(+)に入力されるようになっている。
【0068】
差分回路26は、第1のNAM回路21から非反転入力端子(+)に入力した混合信号Teと第2のNAM回路22から反転入力端子(−)に入力した混合信号Tdとの差分を、Te−Td=Tfのように演算して、その演算結果の差分信号Tfを出力するようになっている。差分回路26の出力端子はローパスフィルタ(LPF)27の入力端子に接続され、ローパスフィルタ27は不要な高域成分を除去した出力信号Tgを出力するようになっている。
【0069】
次に、図4に示すタイミングチャートを用いて本実施の形態2のノイズ低減回路の動作を説明する。
【0070】
図4(a)は、CCD20から出力されるCCD出力信号Taの波形を示す。このCCD出力信号Taは、リセットレベル期間r、フィードスルーレベル期間tおよび信号レベル期間vを順に繰り返す波形となっている。CCD出力信号Taにおいて、網点で示すフィードスルーレベル期間tにおけるノイズ成分Ntと信号レベル期間vにおけるノイズ成分Nvとは相関性をもっている。
【0071】
遅延回路24は、CCD20からのCCD出力信号Taを入力して所定の遅延時間τを遅延させ、その遅延信号Tbを第2のNAM回路22に出力する。遅延時間τは、CCD出力信号Taの信号レベル期間vと遅延信号Tbのフィードスルーレベル期間tとが重なるように設定されている。
【0072】
図4(c)は、パルス発生回路25から第1および第2のNAM回路21,22に出力されるパルス信号Tcの波形を示す。このパルス信号Tcは、CCD出力信号Taと同一の周期をもち、CCD出力信号Taにおける信号レベル期間vの一部の期間v′のみにおいてハイレベルとなるように設定されている。
【0073】
パルス信号Tcのピークツウピーク値Bは、CCD出力信号Taのピークツウピーク値Aよりも大きなものに設定されている。したがって、パルス信号TcのハイレベルはCCD出力信号Taの最大値よりも高くなり、そのローレベルはCCD出力信号Taの最小値よりも低くなる。
【0074】
第1のNAM回路21は、CCD出力信号Taとパルス信号Tcを入力し、CCD出力信号Taのリセットレベル期間r、フィードスルーレベル期間tおよび信号レベル期間vのいずれにおいても、CCD出力信号Taとパルス信号Tcのうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する。したがって、第1のNAM回路21からの混合信号Teは、図4(e)に示すような波形となる。この第1のNAM回路21の混合信号Teの波形は、図4(a)に示すCCD出力信号Taの信号レベル期間vのうちの一部の期間v′においては、そのCCD出力信号Taの波形と同じであり、期間v′以外の期間においては、図4(c)に示すパルス信号Tcの波形と置換された波形となる。第1のNAM回路21の混合信号Teは、差分回路26の非反転入力端子(+)に出力される。
【0075】
第2のNAM回路22は、遅延信号Tbとパルス信号Tcを入力し、CCD出力信号Taのリセットレベル期間r、フィードスルーレベル期間tおよび信号レベル期間vのいずれにおいても、遅延信号Tbとパルス信号Tcのうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する。したがって、第2のNAM回路22からの混合信号Tdは、図4(d)に示すような波形となる。この第2のNAM回路22の混合信号Tdの波形は、図4(b)に示す遅延信号Tbの期間v′においては、その遅延信号Tbの波形と同じであり、期間v′以外の期間においては、図4(c)に示すパルス信号Tcの波形と置換された波形となる。
【0076】
なお、遅延回路24における遅延時間τは、図4(b)に示す遅延信号Tbの期間v′ひいては図4(d)に示す第2のNAM回路22の混合信号Tdの期間v′が図4(e)に示す第1のNAM回路21の混合信号Teの期間v′と重なるように、CCD出力信号Taをシフトして遅延信号Tbとするための値をもつ遅延時間τに設定されている。その結果、図4(d)に示す第2のNAM回路22からの混合信号Tdの期間v′は、図4(e)に示す第1のNAM回路21の混合信号Teの期間v′と丁度重なることになる。
【0077】
差分回路26は、期間v′が丁度重なった第1のNAM回路21の混合信号Teと第2のNAM回路22からの混合信号Tdを入力して、両者の差分(Te−Sd)を演算し、その演算結果の図4(f)に示す差分信号Tfを出力する。この差分回路26の差分信号Tfにおいては、互いに相関性をもっている信号レベル期間vにおけるノイズ成分Nvとフィードスルーレベル期間tにおけるノイズ成分Ntとが打ち消し合うことになって、差分信号Tfではノイズ成分Nt,Nvが除去されている。
【0078】
ローパスフィルタ27は、差分回路26からの差分信号Tfを入力して、不要な高域成分を除去して平均化し、図4(g)に示す最終の出力信号Tgとして出力する。
【0079】
以上のようにして、本実施の形態2のノイズ低減回路によれば、次のような利点が得られる。
【0080】
従来の技術の遅延差ノイズ除去法を用いたノイズ低減回路と比べると、ゲート回路を用いておらず、スイッチング動作を行わないため、CCD20の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、ノイズの低減を容易にかつ確実に行うことができる。また、差分回路26のダイナミックレンジを、CCD出力信号Taのピークツウピーク値Aの2分の1以下にすることができるため、差分回路26において低消費電力化を図ることができる。
【0081】
また、NAM回路を用いた従来の技術のノイズ低減回路と比べると、パルス発生回路25から出力するパルス信号Tcのピークツウピーク値Bをより小さくすることができるため、CCD20の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、パルス発生回路25において低消費電力化を図ることができる。
【0082】
さらに、NAM回路21,22に入力される信号のピークツウピーク値が従来の技術の場合の2分の1になるため、CCD20の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、NAM回路21,22のダイナミックレンジを小さくすることができ、NAM回路21,22において低消費電力化を図ることができる。
【0083】
加えて、実施の形態1に比べると、パルス発生回路25より出力するパルス信号Tcが1種類ですむため、さらに回路を簡素化することができ、低消費電力化を図ることができるという効果がある。
【0084】
〔実施の形態3〕
以下、本発明の実施の形態3のノイズ低減回路について図5および図6および図7を用いて説明する。
【0085】
図5は本実施の形態3におけるノイズ低減回路の構成の一例を示すブロック図である。CCD30の出力端子は第1のNAM回路31の一方の入力端子および反転回路33の入力端子に接続され、反転回路33の出力端子は遅延回路34の入力端子に接続され、遅延回路34の出力端子は第2のNAM回路32の一方の入力端子に接続されている。反転回路33は、CCD30の出力信号Uaを正負反転して、反転信号Ubとして出力するようになっている。遅延回路34は、反転回路33の反転信号Ubを入力して遅延し、その遅延信号Ucを第2のNAM回路32に出力するようになっている。第1のNAM回路31のもう一方の入力端子および第2のNAM回路32のもう一方の入力端子にはパルス発生回路35の出力端子が接続されている。パルス発生回路35は、CCD30の出力信号Uaの周期と同一周期の1種類のパルス信号Udを出力するように構成されている。
【0086】
第1のNAM回路31は、入力されるCCD出力信号Uaとパルス信号Udのうち低い方のレベルの信号を出力するようになっている。第1のNAM回路31の出力信号をUfとする。また、第2のNAM回路32も同様に、入力される遅延信号Ucとパルス信号Udのうち低い方のレベルの信号を出力するようになっている。第2のNAM回路32の出力信号をUeとする。
【0087】
低い方のレベルの信号を出力するための両NAM回路31,32の回路構成は、実施の形態1の場合と同様に図7のようになっている。
【0088】
第2のNAM回路32の出力端子は加算回路36の一方の入力端子に接続されている。すなわち、第2のNAM回路32の混合信号Ueが加算回路36に入力されるようになっている。第1のNAM回路31の出力端子は加算回路36の他方の入力端子に接続されている。すなわち、第1のNAM回路31の混合信号Ufが加算回路36に入力されるようになっている。
【0089】
加算回路36は、第1のNAM回路31から入力した混合信号Ufと第2のNAM回路32から入力した遅延信号Ueとの和を、Uf+Ue=Ugのように演算して、その演算結果の加算信号Ugを出力するようになっている。加算回路36の出力端子はローパスフィルタ(LPF)37の入力端子に接続され、ローパスフィルタ37は不要な高域成分を除去した出力信号Uhを出力するようになっている。
【0090】
次に、図6に示すタイミングチャートを用いて本実施の形態3のノイズ低減回路の動作を説明する。
【0091】
図6(a)は、CCD30から出力されるCCD出力信号Uaの波形を示す。このCCD出力信号Uaは、リセットレベル期間r、フィードスルーレベル期間tおよび信号レベル期間vを順に繰り返す波形となっている。CCD出力信号Uaにおいて、網点で示すフィードスルーレベル期間tにおけるノイズ成分Ntと信号レベル期間vにおけるノイズ成分Nvとは相関性をもっている。
【0092】
反転回路33は、CCD30からのCCD出力信号Uaを反転して、図6(b)に示す波形の反転信号Ubを生成し、その反転信号Ubを遅延回路34に出力する。遅延回路34は、反転回路33からの反転信号Ubを入力して所定の遅延時間τを遅延させて、図6(c)に示す遅延信号Ucを生成し、その遅延信号Ucを第2のNAM回路32に出力する。遅延時間τは、CCD出力信号Uaの信号レベル期間vと遅延信号Ucのフィードスルーレベル期間tとが重なるように設定されている。
【0093】
図6(d)は、パルス発生回路35から第1および第2のNAM回路31,32に出力されるパルス信号Udの波形を示す。このパルス信号Udは、CCD出力信号Uaと同一の周期をもち、CCD出力信号Uaにおける信号レベル期間vの一部の期間v′のみにおいてハイレベルとなるように設定されている。
【0094】
パルス信号Udのピークツウピーク値Cは、CCD出力信号Uaのピークツウピーク値Aよりもかなり小さなものに設定されている。すなわち、パルス信号Udのピークツウピーク値Cは、少なくともCCD出力信号Uaに含まれるノイズ成分の最大値Dの2倍よりも大きく設定されている。つまり、図6(d)に示すピークツウピーク値Cは、C>2×Dとなるように設定されている。
【0095】
第1のNAM回路31は、CCD出力信号Uaとパルス信号Udを入力し、CCD出力信号Uaのリセットレベル期間r、フィードスルーレベル期間tおよび信号レベル期間vのいずれにおいても、CCD出力信号Uaとパルス信号Udのうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する。したがって、第1のNAM回路31からの混合信号Ufは、図4(f)に示すような波形となる。この第1のNAM回路31の混合信号Ufの波形は、図4(a)に示すCCD出力信号Uaの信号レベル期間vのうちの一部の期間v′においては、そのCCD出力信号Uaの波形と同じであり、期間v′以外の期間においては、図4(d)に示すパルス信号Udの波形と置換された波形となる。第1のNAM回路31の混合信号Ufは、加算回路36の入力端子に出力される。
【0096】
第2のNAM回路32は、遅延信号Ucとパルス信号Udを入力し、CCD出力信号Uaのリセットレベル期間r、フィードスルーレベル期間tおよび信号レベル期間vのいずれにおいても、遅延信号Ucとパルス信号Udのうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する。したがって、第2のNAM回路32からの混合信号Ueは、図4(e)に示すような波形となる。この第2のNAM回路32の混合信号Ueの波形は、図4(c)に示す遅延信号Ucの期間v′においては、その遅延信号Ucの波形と同じであり、期間v′以外の期間においては、図4(d)に示すパルス信号Udの波形と置換された波形となる。
【0097】
なお、遅延回路34における遅延時間τは、図6(c)に示す遅延信号Ucの期間v′ひいては図6(e)に示す第2のNAM回路32の混合信号Ueの期間v′が図6(f)に示す第1のNAM回路31の混合信号Ufの期間v′と重なるように、反転信号Ubをシフトして遅延信号Ucとするための値をもつ遅延時間τに設定されている。その結果、図6(e)に示す第2のNAM回路32からの混合信号Ueの期間v′は、第1のNAM回路31の混合信号Ufの期間v′と丁度重なることになる。
【0098】
加算回路36は、期間v′が丁度重なった第1のNAM回路31の混合信号Ufと第2のNAM回路32からの混合信号Ueを入力して、両者の和(Ue+Uf)を演算し、その演算結果の図6(g)に示す加算信号Ugを出力する。この加算回路36の加算信号Ugにおいては、互いに相関性をもっている信号レベル期間vにおけるノイズ成分Nvとフィードスルーレベル期間tにおけるノイズ成分Ntとが打ち消し合うことになって、加算信号Ugではノイズ成分Nt,Nvが除去されている。
【0099】
ローパスフィルタ37は、加算回路36からの加算信号Ugを入力して、不要な高域成分を除去して平均化し、図6(h)に示す最終の出力信号Uhとして出力する。
【0100】
以上のようにして、本実施の形態3のノイズ低減回路によれば、次のような利点が得られる。
【0101】
従来の技術の遅延差ノイズ除去法を用いたノイズ低減回路と比べると、ゲート回路を用いておらず、スイッチング動作を行わないため、CCD30の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、ノイズの低減を容易にかつ確実に行うことができる。また、加算回路36のダイナミックレンジを、CCD出力信号Uaのピークツウピーク値Aの2分の1以下にすることができるため、加算回路36において低消費電力化を図ることができる。
【0102】
さらに、NAM回路31,32に入力される信号のピークツウピーク値が従来の技術の場合の2分の1になるため、CCD30の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、NAM回路31,32のダイナミックレンジを小さくすることができ、NAM回路31,32において低消費電力化を図ることができる。
【0103】
加えて、実施の形態1に比べると、パルス発生回路35より出力するパルス信号Udが1種類ですむため、さらに回路を簡素化することができ、低消費電力化を図ることができるという効果がある。
【0104】
特に、パルス発生回路35から出力するパルス信号Udのピークツウピーク値Cを充分に小さくすることができるため、CCD30の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、パルス発生回路35において大幅な低消費電力化を図ることができる。
【0105】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、電荷結合素子の出力信号にのっているノイズを低減できるのはもちろん、差分をとる前に、電荷結合素子の出力信号に対してパルス信号との間でそれぞれレベルがより低い方の信号を選択するという処理を与えた上で、その選択による2つの混合信号の差分をとったり和を求めたりしているので、パルス信号のピークツウピーク値を小さくすることができ、また、特に、電荷結合素子の高画素化に伴って画素周期が短くなっても、差分回路や加算回路、混合回路(NAM回路)、遅延回路のダイナミックレンジを小さくしてよく、これらパルス発生回路、差分回路または加算回路、混合回路、遅延回路のそれぞれにおいて低消費電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるノイズ低減回路の構成を示すブロック図
【図2】 本発明の実施の形態1におけるノイズ低減回路の動作を示すタイミングチャート
【図3】 本発明の実施の形態2におけるノイズ低減回路の構成を示すブロック図
【図4】 本発明の実施の形態2におけるノイズ低減回路の動作を示すタイミングチャート
【図5】 本発明の実施の形態3におけるノイズ低減回路の構成を示すブロック図
【図6】 本発明の実施の形態3におけるノイズ低減回路の動作を示すタイミングチャート
【図7】 本発明の実施の形態1〜3における第1のNAM回路、第2のNAM回路の具体的な回路構成を示す回路図
【図8】 従来の技術の遅延差ノイズ除去法を用いたノイズ低減回路の構成を示すブロック図
【図9】 従来の技術の遅延差ノイズ除去法を用いたノイズ低減回路の動作を示すタイミングチャート
【図10】 従来の技術のNAM回路を用いたノイズ低減回路の構成を示すブロック図
【図11】 従来の技術のNAM回路を用いたノイズ低減回路の動作を示すタイミングチャート
【符号の説明】
10,20,30…CCD(電荷結合素子)
11,21,31…第1のNAM回路
12,22,32…第2のNAM回路
14,24,34…遅延回路
15,25,35…パルス発生回路
16,26…差分回路
17,27,37…ローパスフィルタ
33…反転回路
36…加算回路

Claims (5)

  1. 電荷結合素子の出力信号と同一周期の複数種類のパルス信号を出力するパルス発生回路と、前記電荷結合素子の出力信号と前記パルス発生回路の第1のパルス信号のうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する第1の混合回路と、前記電荷結合素子の出力信号と前記パルス発生回路の第2のパルス信号のうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する第2の混合回路と、前記第2の混合回路の混合信号を遅延させる遅延回路と、前記第1の混合回路の混合信号と前記遅延回路の遅延信号の差をとる差分回路とを備え、
    前記パルス発生回路から前記第1の混合回路に与える第1のパルス信号のハイレベルの位相は前記電荷結合素子の出力信号の信号レベル期間に一部重なり、前記第2の混合回路に与える第2のパルス信号のハイレベルの位相は前記電荷結合素子の出力信号のフィードスルーレベル期間に重なるように設定してあることを特徴とするノイズ低減回路。
  2. 電荷結合素子の出力信号を遅延させる遅延回路と、前記電荷結合素子の出力信号と同一周期のパルス信号を出力するパルス発生回路と、前記電荷結合素子の出力信号と前記パルス発生回路のパルス信号のうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する第1の混合回路と、前記遅延回路の遅延信号と前記パルス発生回路のパルス信号のうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する第2の混合回路と、前記第1の混合回路の混合信号と前記第2の混合回路の混合信号の差をとる差分回路とを備え、
    前記パルス発生回路のパルス信号のハイレベルの位相は前記電荷結合素子の出力信号の信号レベル期間に一部重なるように設定してあることを特徴とするノイズ低減回路。
  3. 電荷結合素子の出力信号を反転させる反転回路と、前記反転回路の反転信号を遅延させる遅延回路と、前記電荷結合素子の出力信号と同一周期のパルス信号を出力するパルス発生回路と、前記電荷結合素子の出力信号と前記パルス発生回路のパルス信号のうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する第1の混合回路と、前記遅延回路の遅延信号と前記パルス発生回路のパルス信号のうちレベルがより低い方の信号を選択して出力する第2の混合回路と、前記第1の混合回路の混合信号と前記第2の混合回路の混合信号の和をとる加算回路とを備え、
    前記パルス発生回路のパルス信号のハイレベルの位相は前記電荷結合素子の出力信号の信号レベル期間に一部重なるように設定してあることを特徴とするノイズ低減回路。
  4. 前記遅延回路の遅延量は、前記電荷結合素子の出力信号の信号レベル期間に対して、前記遅延回路の遅延信号におけるフィードスルーレベル期間が重なるように設定されていることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載のノイズ低減回路。
  5. 前記電荷結合素子の出力信号は、リセットレベル期間、フィードスルーレベル期間および信号レベル期間の順で繰り返し生成されるようになっている請求項1から請求項までのいずれかに記載のノイズ低減回路。
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