JP3868528B2 - 枚葉印刷用紙支持粘着シート - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、枚葉印刷用紙支持粘着シートに関するもので、更に詳細には、例えば名刺等の枚葉印刷用紙を印刷時には支持し、印刷後に剥離可能にする枚葉印刷用紙支持粘着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パソコンやワープロ等のOA機器の多様化に伴って、例えば葉書や名刺等の特殊サイズの用紙の印刷が広く行われている。この名刺等の作製方法として、▲1▼パソコンやワープロ等で編集した情報を、名刺サイズにカットされた印刷用紙専用のプリンタで印刷する方法、或いは▲2▼上記と同様にパソコンやワープロ等で編集された情報を汎用プリンタで1枚の印刷用紙に複数印刷した後、裁断機で名刺サイズにカットする方法等が知られている。また、ミシン目が入ったリボン状シートに印刷を施し、ミシン目で切って枚葉にするタイプも一部製品化されているが、切断線の見栄え上重大な欠点があり、市場に殆ど受け入れられていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者すなわち名刺サイズの印刷用紙を専用プリンタで印刷する方法においては、専用プリンタが必要であるために高価となり、個人的に名刺を作製する場合や少数枚の名刺を作製する場合には不向きであるという問題がある。これに対し、後者すなわち1枚の印刷用紙に複数枚印刷するものは、汎用パソコンや汎用プリンタが使用できるため、前者に比べて安価に名刺を作製することができるが、これにおいても裁断機が必要となるため、高価となり、しかもパソコンとプリンタの他に裁断機を設置するスペースが必要となり、更には、印刷された用紙を名刺サイズに裁断するのに手間がかかると共に、熟練を要するなどの問題がある。
【0004】
かかる問題点に鑑みて、本出願人は、先願として、周縁を残した内方領域に再剥離性粘着面を有するシート基材と、このシート基材の再剥離性粘着面に剥離可能に接着される用紙とを具備する枚葉印刷用紙支持粘着シートを既に提案中である(特願平7−202889号)。
【0005】
しかし、先願の枚葉印刷用紙支持粘着シートは片面にのみ印刷をする場合を想定しているため、両面を印刷する用途には適さない。
【0006】
そこで、この発明の目的は、上記課題を解決し、汎用パソコンやプリンタを用いて容易に名刺を製作できかつ名刺の作製の低廉化を図ることができると共に、名刺の裏面への印刷も可能である枚葉印刷用紙支持粘着シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の第1の枚葉印刷用紙支持粘着シートは、周縁に枠材を残した内方領域に再剥離性粘着面を有するシート基材と、その剥離性粘着面に剥離可能に接着する印刷用紙とを具備する枚葉印刷用紙支持粘着シートにおいて、上記シート基材の内方領域に、所定サイズの印刷用紙の周縁部に相当する受け部を残して開口窓を形成し、この開口窓の周縁部に印刷用紙の周縁部を粘着し、上記開口窓内に印刷用紙の裏面を露出させてなり、上記再剥離性粘着面の粘着剤層は、アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを混合し、その混合比(重量比)を、85:15〜70:30にして、上記シート基材の剥離力を、37〜50gf/25mmとすることを特徴とする(請求項1)。
【0008】
この発明において、上記枠部の用紙が上記印刷用紙の材質と異なっていてもよい(請求項2)。
【0009】
この発明の第2の枚葉印刷用紙支持粘着シートは、印刷用紙それ自体を1列又は複数列に並べ、その両端を再剥離性粘着テープで固定しシート状としてなり、上記再剥離性粘着テープの粘着剤層は、アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを混合し、その混合比(重量比)を、85:15〜70:30にして、上記シート基材の剥離力を、37〜50gf/25mmとすることを特徴とする(請求項3)。
【0010】
この発明の第3の枚葉印刷用紙支持粘着シートは、印刷用紙複数枚分の連続した打ち抜き穴を有する打ち抜き枠内に印刷用紙を収納して配列した後、それら印刷用紙の両端部を、再剥離性粘着テープで打ち抜き枠に固定しシート状にしてなり、上記再剥離性粘着テープの粘着剤層は、アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを混合し、その混合比(重量比)を、85:15〜70:30にして、上記シート基材の剥離力を、37〜50gf/25mmとすることを特徴とする(請求項4)。この場合、上記打ち抜き枠の用紙は必要に応じて上記印刷用紙の材質と異なってもよい(請求項6)。
【0011】
この発明の第4の枚葉印刷用紙支持粘着シートは、印刷用紙それ自体の上下端部を相互に再剥離性粘着テープで固定してなり、上記再剥離性粘着テープの粘着剤層は、アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを混合し、その混合比(重量比)を、85:15〜70:30にして、上記シート基材の剥離力を、37〜50gf/25mmとすることを特徴とする(請求項5)。
【0012】
上記のように構成されるこの発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートによれば、シート基材は周縁に枠部を残して内方領域に再剥離性粘着面を有し、また、複数の印刷用紙の端部を固定する再剥離性粘着テープを有し、これら再剥離性粘着面又は再剥離性粘着テープの粘着剤層を、アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを混合し、その混合比(重量比)を、85:15〜70:30にして、上記シート基材の剥離力を、37〜50gf/25mmとすることにより、印刷用紙を接着した状態あるいは印刷用紙に変えて印刷用紙に接着した状態で、汎用プリンタにて印刷することができる。しかも、開口窓又は粘着テープ間を介して印刷用紙裏面の印刷ができる。また、印刷後に印刷用紙をシート基材から剥離して使用に供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0014】
(1)第1実施形態
図1はこの発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第1実施形態の一部を分解して示す斜視図、図2は図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【0015】
この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シート1(以下に粘着シートという)は、周縁に枠部2を残してその内方領域に2列の再剥離性粘着面としての再剥離性粘着層3を有するシート基材4と、再剥離性粘着層3に剥離可能に接着される名刺に供される名刺サイズの複数枚(図面では5枚の場合を示す)の印刷用紙5とで構成されている。この場合、印刷用紙5は予め名刺サイズにカットされたものを複数枚配列してもよく、あるいは5枚分の名刺サイズの印刷用紙を再剥離性粘着層3に張り合わせた後、印刷用紙のみを切断するハーフカットで複数枚の配列にしてもよい。ここでは、粘着シート1の用紙端部を所定幅残して、複数枚の同一形状カードつまり名刺サイズの印刷用紙5が取れるようにハーフカットによる切断線が入れられ、複数枚の印刷用紙5が縦方向に連続して二列に配列された形態の複合シートとなっている。なお、周縁に枠部2を残した理由は、名刺上・下部に直線を引く場合に枠部2がないと、直線が名刺の端部から引くことができなくなるので、これを防止するためである。
【0016】
上記シート基材4は、例えば厚さ25〜38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、その他プラスチック製フィルム、あるいは紙製部材等にて形成されている。このシート基材4の表面に下塗り剤6を介して再剥離性粘着層3が塗布されている。
【0017】
なおこの場合、下塗り剤6として、例えばアクリルゴム系、ポリウレタンゴム系等を使用することができ、再剥離性粘着層3の粘着剤としてアクリル系粘着剤、具体的にはアクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを適宜混合したしたものを使用することができる。なお、アクリル系粒状微粘着剤として、例えばアクリル酸もしくはメタクリル酸のエステル90〜99.5重量%及び反応性官能基含有ビニル系モノマー10〜0.5重量%から構成される共重合体微少球で、共重合体微少球が、ビニル系モノマーの反応性官能基を介して油溶性架橋剤により粒子内架橋されてなるアクリル酸エステル系架橋重合体微少球が使用される(特開昭61ー258854号公報参照)。また、アクリル系架橋タイプの中粘着剤として、例えばアクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸のエステル62.0〜99.95重量%、α−モノオレフィンカルボン酸0.05〜8.0重量%、並びに酢酸ビニル及び/又はプロピオン酸ビニル0〜30.0重量%よりなる共重合体に、アルカリ金属アルコラート及びアルカリ金属水酸化物から選ばれたアルカリ金属化合物を、この共重合体中のカルボキシル基に対してアルカリ金属が0.01〜2.0当量となるような割合で含有せしめてなる感圧性接着剤組成物が使用される(特公昭52ー26765号公報参照)。なお、アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤の組成物は必ずしも上記組成物に限定されるものではない。
【0018】
また、上記シート基材4及び印刷用紙5は印刷時の温度に耐え得る耐熱性を有する必要がある。すなわち、プリンタ印刷時の温度(印刷用紙5の表面温度:約280℃、下部温度:約180℃)に耐え得る必要がある。この場合、プリンタ時間(1〜2秒)の間、耐熱性を有するものであればよい。
【0019】
一方、名刺の裏側への印刷を可能とするため、上記粘着シート1の印刷用紙5より裏側に存在するシート基材4、下塗り剤6及び再剥離性粘着層3は、各々の印刷用紙5の裏面に相当する面領域の一部(裏印刷上必要)が切り取られ、すなわち名刺サイズの印刷用紙5の周縁部に相当する額縁状受け部11を残す形で切り取られ、これにより形成された開口窓12から各々の印刷用紙5の裏面が露出している。額縁状受け部11の表面には再剥離性粘着面としての再剥離性粘着層3がそのまま残されている。したがって、各印刷用紙5は、その周縁部が、額縁状受け部11の再剥離性粘着層3により、シート基材4と粘着されて保持される。
【0020】
しかし、印刷用紙5は少なくとも2箇所においてシート基材4と止められていれば足りる。このため、この再剥離性粘着層3は額縁状受け部11の全周囲にわたって設けられている必要はなく、部分的であってもよく、また開口窓12の形状つまりこれによって形成される受け部11の形状は額縁状に連続している必要はなく、途中で途切れていてもよい。
【0021】
上記のように構成されるこの発明の粘着シートを用いて名刺を作製する場合は、名刺の編集情報を作成したパソコン等に接続されたプリンタ(図示せず)にこの発明の粘着シート1をセットした後、プリンタを駆動して各印刷用紙5に所定の印刷を施し、更に裏面への印刷をしたい場合は表裏を反転させた状態で再度プリンタに粘着シート1を通し、その開口窓12より所要の印刷を施し、その後シート基材4から印刷が施された印刷用紙5を剥離すればよい。
【0022】
(2) 第1参考実施形態
図3はこの発明の粘着シートの第1参考実施形態の拡大断面図である。
第1参考実施形態は、上記第1実施形態における再剥離性粘着層3に代えて、再剥離性粘着層3より粘着力の高い粘着力を有する粘着面としての粘着層7を形成し、印刷用紙5の裏面の周縁部に剥離剤8を塗布して、印刷用紙5を粘着層7に対して剥離可能に接着した場合である。
【0023】
この場合、粘着層7を構成する粘着剤は、上記第1実施形態と同様にシート基材4に下塗り剤6を介して塗布されている。この粘着剤には上記第1実施形態の再剥離性粘着剤と同様、例えばアクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを適宜に混合したもので、中粘着剤の割合を多くしたものが使用される。また、剥離剤8として、例えばジメチルポリシロキサン等のシリコン系剥離剤、長鎖アルキル基を有する化合物、パーフロロアルキル基を含有するポリマー、クロム塩酸、シェラック、ワックス類、アクリロニトリルとの共重合物等を使用することができる。
【0024】
なおこの場合、上記シート基材4は例えば厚さ25μmポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、その他プラスチック製フィルム、あるいは紙製部材等にて形成されている。なお、第1参考実施形態において、その他の部分は上記第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0025】
上記のように構成することにより、再剥離性粘着剤を使用することなく、一般にタック紙に使用されている粘着剤と同じ粘着剤を使用することができるので、コストの低廉化を図ることができる。
【0026】
(3) 第2実施形態
図4はこの発明の粘着シートの第2実施形態の使用前の状態の平面図(a)及び使用時の平面図(b)であり、図5は図4(a)のBーB線に沿う拡大断面図、図6は図4(b)のCーC線に沿う拡大断面図である。
【0027】
第2実施形態は、市販の名刺用紙に印刷を施せるようにした場合である。すなわち、上記第1実施形態と同様に周縁に枠部2を残してその内方領域に2列の再剥離性粘着層3を有するシート基材4の再剥離性粘着層3に、剥離用紙9を剥離可能に接着して粘着シート1を構成し(図4(a)及び図5参照)、印刷時に剥離用紙9をシート基材4から剥離して、再剥離性粘着層3に市販の名刺用紙10(印刷用紙)を隙間なく並べて接着可能にしたものである(図4(b)及び図6参照)。
【0028】
この粘着シート1は、その裏面側から上記開口窓12に相当するカット用領域13を描く境界線14に沿ってハーフカットされており、裏面印刷が必要な場合には、図6の如く、この粘着シート1のカット用領域13を除去して開口窓12を形成し、名刺用紙10の裏面に印刷ができるようになっている。
【0029】
なお、上記シート基材4は例えば厚さ25〜30μmのポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、その他プラスチック製フィルム、あるいは紙製部材等にて形成されており、このシート基材4の表面に下塗り剤6を介して再剥離性粘着層3が塗布されている。
【0030】
上記のように構成することにより、名刺を作製する場合は、粘着シート1から剥離用紙9を剥離し、それにより生まれた領域における再剥離性粘着層3に名刺用紙10を並べて接着し、そして、その状態でプリンタにセットして名刺用紙10に印刷することができる。また、裏面印刷が必要ならば、図6の如く、更にカット用領域13を除去して再度プリンタに通すことにより、開口窓12から所望の文字等を名刺用紙10に印刷することができる。
【0031】
なお、第2実施形態において、その他の部分は上記第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0032】
(4) 第2参考実施形態
図7はこの発明の粘着シートの第2参考実施形態の使用前の状態の拡大断面図、図8は第2参考実施形態の使用時の拡大断面図である。
【0033】
第2参考実施形態は、上記第2実施形態の再剥離性粘着層3に代えて上記第1参考実施形態の粘着層7をシート基材4に設け、上記第2実施形態の剥離用紙9及び名刺用紙10の裏面に上記第1参考実施形態の剥離剤8を塗布した場合である。
【0034】
なお、第2参考施形態において、その他の部分は上記第1実施形態及び第1参考実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0035】
上記のように構成することにより、市販の名刺用紙(上質紙)の裏面に剥離剤8を塗布して、再剥離性粘着剤を使用することなく、一般にタック紙に使用されている粘着剤と同じ粘着剤を使用することができので、市販されている各種の名刺用紙を使用してバラエティーに富んだ名刺の作製を行うことができる。
【0036】
上記実施形態では、シート基材4の内方領域に2列の再剥離性粘着層3(再剥離性粘着面)あるいは粘着層7(粘着面)を設け、この再剥離性粘着層3、粘着層7に印刷用紙5あるいは剥離用紙9や名刺用紙10を剥離可能に接着する場合について説明したが、必ずしもこのような場合に限定されるものではなく、粘着層3、7を1つあるいは3列以上設けるようにしてもよい。また、1列の粘着層3、7に接着される印刷用紙5や名刺用紙10の枚数5枚以外の適宜枚数としてもよい。
【0037】
(5) 第3実施形態
第3実施形態は、市販の名刺用紙10それ自体を、図9,図10に示すように1列又は図11,図12に示すように2列に並べ、その両端を再剥離性粘着テープ15で固定し、シート状としたものである。この形態では、上記した名刺裏面への開口窓12が再剥離性粘着テープ15間で形成されるため、最も簡易に、名刺裏面への印刷ができる。
【0038】
(6) 第4実施形態
第4実施形態は、図13,図14に示すように、名刺サイズの打ち抜き穴、ここでは名刺5枚分の連続した打ち抜き穴17を有する打ち抜き枠16を用意し、この打ち抜き穴17内に名刺用紙10を収納して配列した後、それら名刺用紙10の両端部を、再剥離性粘着テープ15で、打ち抜き枠16に固定し、シート状にしたものである。打ち抜き穴17内に名刺用紙10を収納して配列する形態であるため、図11のように名刺用紙10自体を1枚1枚並べた形態に比べ、名刺用紙10の配列にズレが生じにくい。
【0039】
(7) 第5実施形態
上記では名刺用紙10の両端部を再剥離性粘着テープ15で固定したが、この実施形態は、図15(a)(b)に示すように、名刺用紙10それ自体の上下端部を相互に再剥離性粘着テープ15で固定したものである。この場合、再剥離性粘着テープ15による名刺用紙10の上下端部の連結は、図16(a)に示すように名刺用紙10の表側と裏側で交互に、又は無規則的に行ってもよい。再剥離性粘着テープ15を名刺用紙10の表裏面に交互に固定することにより、名刺用紙10をつづら折りにしてコンパクトにすることができる(図16(b)参照)。更に、図17に示すように、2列に上下に配列し再剥離性粘着テープ15で名刺用紙10の上下端を連結することもできる。
【0040】
なお、上記実施形態では、印刷用紙が名刺用紙の場合について説明したが、印刷用紙は名刺以外のカードやはがき等の所定サイズの用紙であってもよいことは勿論である。
【0041】
【実施例】
次に、この発明の粘着シートの再剥離性粘着層3と粘着層7に使用される粘着剤の剥離性の実験結果について説明する。
【0042】
剥離力測定方法:JIS Z−0237の粘着テープ・粘着シート試験方法を用いて90度ひき剥がし法にて測定
試験紙片 :官製はがきを名刺サイズに裁断
測定片の調製 :
測定片I:アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とのブレンド比率を適宜に変えてポリエステルフィルム25μmに30μm厚で塗布し、上記試験紙片を張り合わせて測定片とした。
【0043】
測定片II:上記測定片Iと同様に、アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とのブレンド比率を適宜に変えてポリエステルフィルム25μmに30μm厚で塗布し、これに上記試験紙片の裏面に剥離剤{ナイスタックNWシリーズ用剥離ナイナー[ニチバン(株)製]}に用いたシリコン系剥離剤にて処理(5g/2m2)した面を張り合わせて測定片とした。
【0044】
実験条件:上記試験紙片を全て張り合わせた後、無荷重の下で、上記JIS Z−0237の標準条件で1カ月放置した。
【0045】
上記条件で粘着シートの剥離性の測定を行ったところ、第1実施形態〜第2参考実施形態(図1〜図8)については表1に示すような結果が、また第3実施形態(図9〜図12)については表2に示すような結果が得られた。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
上記実験の結果、試験紙片の裏面にシリコン処理(剥離処理)しない測定片Iにおいてアクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤との混合比(重量比)が85:15〜70:30で、剥離力が37〜50gf/25mmの場合は、試験紙片を貼り合わせた台紙を手動でプリンタをゆっくり通過させた場合の紙片端部の浮き上がりが少なく、印刷に支障をきたすことがなかった。また、粘着フィルム張り合わせ紙片の耳部を手で掴み、水平に保って粘着フィルムのみを上方に300mm/minの速度で引っ張って剥がした場合のカール状態が少なく、名刺としての品質を損なうことがないことが判った。
【0049】
【発明の効果】
以上要するにこの発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートによれば、シート基材は周縁に枠部を残して内方領域に再剥離性粘着面を有し、また、複数の印刷用紙の端部を固定する再剥離性粘着テープを有し、これら再剥離性粘着面又は再剥離性粘着テープの粘着剤層を、アクリル系粒状粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを混合し、その混合比(重量比)を、85:15〜70:30にして、シート基材又は再剥離性粘着テープの剥離力を、37〜50gf/25mmとするので、印刷用紙を接着した状態あるいはこの用紙に代えて別の印刷用紙(例えば名刺用紙)を接着した状態で、汎用プリンタで印刷することができる。しかも、開口窓又は粘着テープ間を介して印刷用紙裏面の印刷ができる。また、印刷後に用紙、印刷用紙をシート基材から剥離して使用に供することができ、したがって、名刺等の作製を容易にすることができると共に、名刺等の作製の低廉化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第1実施形態の一部を分解して示す斜視図である。
【図2】 図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図3】 この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第1参考実施形態の拡大断面図である。
【図4】 この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第2実施形態の使用前の状態の平面図(a)及び使用時の平面図(b)である。
【図5】 図4(a)のB−B線に沿う拡大断面図である。
【図6】 図4(b)のC−C線に沿う拡大断面図である。
【図7】 この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第2参考実施形態の使用前の状態の拡大断面図である。
【図8】 この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第2参考実施形態の使用時の状態の拡大断面図である。
【図9】 この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第3実施形態の平面図である。
【図10】 図9の枚葉印刷用紙支持粘着シートの概略断面図である。
【図11】 この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第3実施形態の変形を示す平面図である。
【図12】 図11の枚葉印刷用紙支持粘着シートの概略断面図である。
【図13】 この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第4実施形態の変形を示す平面図である。
【図14】 図13の枚葉印刷用紙支持粘着シートの概略断面図である。
【図15】 この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第5実施形態を示す平面図(a)及びその概略断面図(b)である。
【図16】 図15の枚葉印刷用紙支持粘着シートの変形例を示し、印刷用紙への粘着テープの接着状態の概略断面図(a)及びつづら折り状態の概略断面図(b)である。
【図17】 同じく図15の枚葉印刷用紙支持粘着シートの変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 枚葉印刷用紙支持粘着シート(粘着シート)
2 枠部
3 再剥離性粘着層(再剥離性粘着面)
4 シート基材
5 名刺サイズの印刷用紙
6 下塗り剤
7 粘着層
8 剥離剤
9 剥離用紙
10 市販の名刺用紙
11 額縁状受け部
12 開口窓
13 カット用領域
14 境界線
15 再剥離性粘着テープ
16 打ち抜き枠
17 打ち抜き穴
【発明の属する技術分野】
この発明は、枚葉印刷用紙支持粘着シートに関するもので、更に詳細には、例えば名刺等の枚葉印刷用紙を印刷時には支持し、印刷後に剥離可能にする枚葉印刷用紙支持粘着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パソコンやワープロ等のOA機器の多様化に伴って、例えば葉書や名刺等の特殊サイズの用紙の印刷が広く行われている。この名刺等の作製方法として、▲1▼パソコンやワープロ等で編集した情報を、名刺サイズにカットされた印刷用紙専用のプリンタで印刷する方法、或いは▲2▼上記と同様にパソコンやワープロ等で編集された情報を汎用プリンタで1枚の印刷用紙に複数印刷した後、裁断機で名刺サイズにカットする方法等が知られている。また、ミシン目が入ったリボン状シートに印刷を施し、ミシン目で切って枚葉にするタイプも一部製品化されているが、切断線の見栄え上重大な欠点があり、市場に殆ど受け入れられていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者すなわち名刺サイズの印刷用紙を専用プリンタで印刷する方法においては、専用プリンタが必要であるために高価となり、個人的に名刺を作製する場合や少数枚の名刺を作製する場合には不向きであるという問題がある。これに対し、後者すなわち1枚の印刷用紙に複数枚印刷するものは、汎用パソコンや汎用プリンタが使用できるため、前者に比べて安価に名刺を作製することができるが、これにおいても裁断機が必要となるため、高価となり、しかもパソコンとプリンタの他に裁断機を設置するスペースが必要となり、更には、印刷された用紙を名刺サイズに裁断するのに手間がかかると共に、熟練を要するなどの問題がある。
【0004】
かかる問題点に鑑みて、本出願人は、先願として、周縁を残した内方領域に再剥離性粘着面を有するシート基材と、このシート基材の再剥離性粘着面に剥離可能に接着される用紙とを具備する枚葉印刷用紙支持粘着シートを既に提案中である(特願平7−202889号)。
【0005】
しかし、先願の枚葉印刷用紙支持粘着シートは片面にのみ印刷をする場合を想定しているため、両面を印刷する用途には適さない。
【0006】
そこで、この発明の目的は、上記課題を解決し、汎用パソコンやプリンタを用いて容易に名刺を製作できかつ名刺の作製の低廉化を図ることができると共に、名刺の裏面への印刷も可能である枚葉印刷用紙支持粘着シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の第1の枚葉印刷用紙支持粘着シートは、周縁に枠材を残した内方領域に再剥離性粘着面を有するシート基材と、その剥離性粘着面に剥離可能に接着する印刷用紙とを具備する枚葉印刷用紙支持粘着シートにおいて、上記シート基材の内方領域に、所定サイズの印刷用紙の周縁部に相当する受け部を残して開口窓を形成し、この開口窓の周縁部に印刷用紙の周縁部を粘着し、上記開口窓内に印刷用紙の裏面を露出させてなり、上記再剥離性粘着面の粘着剤層は、アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを混合し、その混合比(重量比)を、85:15〜70:30にして、上記シート基材の剥離力を、37〜50gf/25mmとすることを特徴とする(請求項1)。
【0008】
この発明において、上記枠部の用紙が上記印刷用紙の材質と異なっていてもよい(請求項2)。
【0009】
この発明の第2の枚葉印刷用紙支持粘着シートは、印刷用紙それ自体を1列又は複数列に並べ、その両端を再剥離性粘着テープで固定しシート状としてなり、上記再剥離性粘着テープの粘着剤層は、アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを混合し、その混合比(重量比)を、85:15〜70:30にして、上記シート基材の剥離力を、37〜50gf/25mmとすることを特徴とする(請求項3)。
【0010】
この発明の第3の枚葉印刷用紙支持粘着シートは、印刷用紙複数枚分の連続した打ち抜き穴を有する打ち抜き枠内に印刷用紙を収納して配列した後、それら印刷用紙の両端部を、再剥離性粘着テープで打ち抜き枠に固定しシート状にしてなり、上記再剥離性粘着テープの粘着剤層は、アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを混合し、その混合比(重量比)を、85:15〜70:30にして、上記シート基材の剥離力を、37〜50gf/25mmとすることを特徴とする(請求項4)。この場合、上記打ち抜き枠の用紙は必要に応じて上記印刷用紙の材質と異なってもよい(請求項6)。
【0011】
この発明の第4の枚葉印刷用紙支持粘着シートは、印刷用紙それ自体の上下端部を相互に再剥離性粘着テープで固定してなり、上記再剥離性粘着テープの粘着剤層は、アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを混合し、その混合比(重量比)を、85:15〜70:30にして、上記シート基材の剥離力を、37〜50gf/25mmとすることを特徴とする(請求項5)。
【0012】
上記のように構成されるこの発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートによれば、シート基材は周縁に枠部を残して内方領域に再剥離性粘着面を有し、また、複数の印刷用紙の端部を固定する再剥離性粘着テープを有し、これら再剥離性粘着面又は再剥離性粘着テープの粘着剤層を、アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを混合し、その混合比(重量比)を、85:15〜70:30にして、上記シート基材の剥離力を、37〜50gf/25mmとすることにより、印刷用紙を接着した状態あるいは印刷用紙に変えて印刷用紙に接着した状態で、汎用プリンタにて印刷することができる。しかも、開口窓又は粘着テープ間を介して印刷用紙裏面の印刷ができる。また、印刷後に印刷用紙をシート基材から剥離して使用に供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0014】
(1)第1実施形態
図1はこの発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第1実施形態の一部を分解して示す斜視図、図2は図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【0015】
この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シート1(以下に粘着シートという)は、周縁に枠部2を残してその内方領域に2列の再剥離性粘着面としての再剥離性粘着層3を有するシート基材4と、再剥離性粘着層3に剥離可能に接着される名刺に供される名刺サイズの複数枚(図面では5枚の場合を示す)の印刷用紙5とで構成されている。この場合、印刷用紙5は予め名刺サイズにカットされたものを複数枚配列してもよく、あるいは5枚分の名刺サイズの印刷用紙を再剥離性粘着層3に張り合わせた後、印刷用紙のみを切断するハーフカットで複数枚の配列にしてもよい。ここでは、粘着シート1の用紙端部を所定幅残して、複数枚の同一形状カードつまり名刺サイズの印刷用紙5が取れるようにハーフカットによる切断線が入れられ、複数枚の印刷用紙5が縦方向に連続して二列に配列された形態の複合シートとなっている。なお、周縁に枠部2を残した理由は、名刺上・下部に直線を引く場合に枠部2がないと、直線が名刺の端部から引くことができなくなるので、これを防止するためである。
【0016】
上記シート基材4は、例えば厚さ25〜38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、その他プラスチック製フィルム、あるいは紙製部材等にて形成されている。このシート基材4の表面に下塗り剤6を介して再剥離性粘着層3が塗布されている。
【0017】
なおこの場合、下塗り剤6として、例えばアクリルゴム系、ポリウレタンゴム系等を使用することができ、再剥離性粘着層3の粘着剤としてアクリル系粘着剤、具体的にはアクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを適宜混合したしたものを使用することができる。なお、アクリル系粒状微粘着剤として、例えばアクリル酸もしくはメタクリル酸のエステル90〜99.5重量%及び反応性官能基含有ビニル系モノマー10〜0.5重量%から構成される共重合体微少球で、共重合体微少球が、ビニル系モノマーの反応性官能基を介して油溶性架橋剤により粒子内架橋されてなるアクリル酸エステル系架橋重合体微少球が使用される(特開昭61ー258854号公報参照)。また、アクリル系架橋タイプの中粘着剤として、例えばアクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸のエステル62.0〜99.95重量%、α−モノオレフィンカルボン酸0.05〜8.0重量%、並びに酢酸ビニル及び/又はプロピオン酸ビニル0〜30.0重量%よりなる共重合体に、アルカリ金属アルコラート及びアルカリ金属水酸化物から選ばれたアルカリ金属化合物を、この共重合体中のカルボキシル基に対してアルカリ金属が0.01〜2.0当量となるような割合で含有せしめてなる感圧性接着剤組成物が使用される(特公昭52ー26765号公報参照)。なお、アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤の組成物は必ずしも上記組成物に限定されるものではない。
【0018】
また、上記シート基材4及び印刷用紙5は印刷時の温度に耐え得る耐熱性を有する必要がある。すなわち、プリンタ印刷時の温度(印刷用紙5の表面温度:約280℃、下部温度:約180℃)に耐え得る必要がある。この場合、プリンタ時間(1〜2秒)の間、耐熱性を有するものであればよい。
【0019】
一方、名刺の裏側への印刷を可能とするため、上記粘着シート1の印刷用紙5より裏側に存在するシート基材4、下塗り剤6及び再剥離性粘着層3は、各々の印刷用紙5の裏面に相当する面領域の一部(裏印刷上必要)が切り取られ、すなわち名刺サイズの印刷用紙5の周縁部に相当する額縁状受け部11を残す形で切り取られ、これにより形成された開口窓12から各々の印刷用紙5の裏面が露出している。額縁状受け部11の表面には再剥離性粘着面としての再剥離性粘着層3がそのまま残されている。したがって、各印刷用紙5は、その周縁部が、額縁状受け部11の再剥離性粘着層3により、シート基材4と粘着されて保持される。
【0020】
しかし、印刷用紙5は少なくとも2箇所においてシート基材4と止められていれば足りる。このため、この再剥離性粘着層3は額縁状受け部11の全周囲にわたって設けられている必要はなく、部分的であってもよく、また開口窓12の形状つまりこれによって形成される受け部11の形状は額縁状に連続している必要はなく、途中で途切れていてもよい。
【0021】
上記のように構成されるこの発明の粘着シートを用いて名刺を作製する場合は、名刺の編集情報を作成したパソコン等に接続されたプリンタ(図示せず)にこの発明の粘着シート1をセットした後、プリンタを駆動して各印刷用紙5に所定の印刷を施し、更に裏面への印刷をしたい場合は表裏を反転させた状態で再度プリンタに粘着シート1を通し、その開口窓12より所要の印刷を施し、その後シート基材4から印刷が施された印刷用紙5を剥離すればよい。
【0022】
(2) 第1参考実施形態
図3はこの発明の粘着シートの第1参考実施形態の拡大断面図である。
第1参考実施形態は、上記第1実施形態における再剥離性粘着層3に代えて、再剥離性粘着層3より粘着力の高い粘着力を有する粘着面としての粘着層7を形成し、印刷用紙5の裏面の周縁部に剥離剤8を塗布して、印刷用紙5を粘着層7に対して剥離可能に接着した場合である。
【0023】
この場合、粘着層7を構成する粘着剤は、上記第1実施形態と同様にシート基材4に下塗り剤6を介して塗布されている。この粘着剤には上記第1実施形態の再剥離性粘着剤と同様、例えばアクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを適宜に混合したもので、中粘着剤の割合を多くしたものが使用される。また、剥離剤8として、例えばジメチルポリシロキサン等のシリコン系剥離剤、長鎖アルキル基を有する化合物、パーフロロアルキル基を含有するポリマー、クロム塩酸、シェラック、ワックス類、アクリロニトリルとの共重合物等を使用することができる。
【0024】
なおこの場合、上記シート基材4は例えば厚さ25μmポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、その他プラスチック製フィルム、あるいは紙製部材等にて形成されている。なお、第1参考実施形態において、その他の部分は上記第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0025】
上記のように構成することにより、再剥離性粘着剤を使用することなく、一般にタック紙に使用されている粘着剤と同じ粘着剤を使用することができるので、コストの低廉化を図ることができる。
【0026】
(3) 第2実施形態
図4はこの発明の粘着シートの第2実施形態の使用前の状態の平面図(a)及び使用時の平面図(b)であり、図5は図4(a)のBーB線に沿う拡大断面図、図6は図4(b)のCーC線に沿う拡大断面図である。
【0027】
第2実施形態は、市販の名刺用紙に印刷を施せるようにした場合である。すなわち、上記第1実施形態と同様に周縁に枠部2を残してその内方領域に2列の再剥離性粘着層3を有するシート基材4の再剥離性粘着層3に、剥離用紙9を剥離可能に接着して粘着シート1を構成し(図4(a)及び図5参照)、印刷時に剥離用紙9をシート基材4から剥離して、再剥離性粘着層3に市販の名刺用紙10(印刷用紙)を隙間なく並べて接着可能にしたものである(図4(b)及び図6参照)。
【0028】
この粘着シート1は、その裏面側から上記開口窓12に相当するカット用領域13を描く境界線14に沿ってハーフカットされており、裏面印刷が必要な場合には、図6の如く、この粘着シート1のカット用領域13を除去して開口窓12を形成し、名刺用紙10の裏面に印刷ができるようになっている。
【0029】
なお、上記シート基材4は例えば厚さ25〜30μmのポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、その他プラスチック製フィルム、あるいは紙製部材等にて形成されており、このシート基材4の表面に下塗り剤6を介して再剥離性粘着層3が塗布されている。
【0030】
上記のように構成することにより、名刺を作製する場合は、粘着シート1から剥離用紙9を剥離し、それにより生まれた領域における再剥離性粘着層3に名刺用紙10を並べて接着し、そして、その状態でプリンタにセットして名刺用紙10に印刷することができる。また、裏面印刷が必要ならば、図6の如く、更にカット用領域13を除去して再度プリンタに通すことにより、開口窓12から所望の文字等を名刺用紙10に印刷することができる。
【0031】
なお、第2実施形態において、その他の部分は上記第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0032】
(4) 第2参考実施形態
図7はこの発明の粘着シートの第2参考実施形態の使用前の状態の拡大断面図、図8は第2参考実施形態の使用時の拡大断面図である。
【0033】
第2参考実施形態は、上記第2実施形態の再剥離性粘着層3に代えて上記第1参考実施形態の粘着層7をシート基材4に設け、上記第2実施形態の剥離用紙9及び名刺用紙10の裏面に上記第1参考実施形態の剥離剤8を塗布した場合である。
【0034】
なお、第2参考施形態において、その他の部分は上記第1実施形態及び第1参考実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0035】
上記のように構成することにより、市販の名刺用紙(上質紙)の裏面に剥離剤8を塗布して、再剥離性粘着剤を使用することなく、一般にタック紙に使用されている粘着剤と同じ粘着剤を使用することができので、市販されている各種の名刺用紙を使用してバラエティーに富んだ名刺の作製を行うことができる。
【0036】
上記実施形態では、シート基材4の内方領域に2列の再剥離性粘着層3(再剥離性粘着面)あるいは粘着層7(粘着面)を設け、この再剥離性粘着層3、粘着層7に印刷用紙5あるいは剥離用紙9や名刺用紙10を剥離可能に接着する場合について説明したが、必ずしもこのような場合に限定されるものではなく、粘着層3、7を1つあるいは3列以上設けるようにしてもよい。また、1列の粘着層3、7に接着される印刷用紙5や名刺用紙10の枚数5枚以外の適宜枚数としてもよい。
【0037】
(5) 第3実施形態
第3実施形態は、市販の名刺用紙10それ自体を、図9,図10に示すように1列又は図11,図12に示すように2列に並べ、その両端を再剥離性粘着テープ15で固定し、シート状としたものである。この形態では、上記した名刺裏面への開口窓12が再剥離性粘着テープ15間で形成されるため、最も簡易に、名刺裏面への印刷ができる。
【0038】
(6) 第4実施形態
第4実施形態は、図13,図14に示すように、名刺サイズの打ち抜き穴、ここでは名刺5枚分の連続した打ち抜き穴17を有する打ち抜き枠16を用意し、この打ち抜き穴17内に名刺用紙10を収納して配列した後、それら名刺用紙10の両端部を、再剥離性粘着テープ15で、打ち抜き枠16に固定し、シート状にしたものである。打ち抜き穴17内に名刺用紙10を収納して配列する形態であるため、図11のように名刺用紙10自体を1枚1枚並べた形態に比べ、名刺用紙10の配列にズレが生じにくい。
【0039】
(7) 第5実施形態
上記では名刺用紙10の両端部を再剥離性粘着テープ15で固定したが、この実施形態は、図15(a)(b)に示すように、名刺用紙10それ自体の上下端部を相互に再剥離性粘着テープ15で固定したものである。この場合、再剥離性粘着テープ15による名刺用紙10の上下端部の連結は、図16(a)に示すように名刺用紙10の表側と裏側で交互に、又は無規則的に行ってもよい。再剥離性粘着テープ15を名刺用紙10の表裏面に交互に固定することにより、名刺用紙10をつづら折りにしてコンパクトにすることができる(図16(b)参照)。更に、図17に示すように、2列に上下に配列し再剥離性粘着テープ15で名刺用紙10の上下端を連結することもできる。
【0040】
なお、上記実施形態では、印刷用紙が名刺用紙の場合について説明したが、印刷用紙は名刺以外のカードやはがき等の所定サイズの用紙であってもよいことは勿論である。
【0041】
【実施例】
次に、この発明の粘着シートの再剥離性粘着層3と粘着層7に使用される粘着剤の剥離性の実験結果について説明する。
【0042】
剥離力測定方法:JIS Z−0237の粘着テープ・粘着シート試験方法を用いて90度ひき剥がし法にて測定
試験紙片 :官製はがきを名刺サイズに裁断
測定片の調製 :
測定片I:アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とのブレンド比率を適宜に変えてポリエステルフィルム25μmに30μm厚で塗布し、上記試験紙片を張り合わせて測定片とした。
【0043】
測定片II:上記測定片Iと同様に、アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とのブレンド比率を適宜に変えてポリエステルフィルム25μmに30μm厚で塗布し、これに上記試験紙片の裏面に剥離剤{ナイスタックNWシリーズ用剥離ナイナー[ニチバン(株)製]}に用いたシリコン系剥離剤にて処理(5g/2m2)した面を張り合わせて測定片とした。
【0044】
実験条件:上記試験紙片を全て張り合わせた後、無荷重の下で、上記JIS Z−0237の標準条件で1カ月放置した。
【0045】
上記条件で粘着シートの剥離性の測定を行ったところ、第1実施形態〜第2参考実施形態(図1〜図8)については表1に示すような結果が、また第3実施形態(図9〜図12)については表2に示すような結果が得られた。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
上記実験の結果、試験紙片の裏面にシリコン処理(剥離処理)しない測定片Iにおいてアクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤との混合比(重量比)が85:15〜70:30で、剥離力が37〜50gf/25mmの場合は、試験紙片を貼り合わせた台紙を手動でプリンタをゆっくり通過させた場合の紙片端部の浮き上がりが少なく、印刷に支障をきたすことがなかった。また、粘着フィルム張り合わせ紙片の耳部を手で掴み、水平に保って粘着フィルムのみを上方に300mm/minの速度で引っ張って剥がした場合のカール状態が少なく、名刺としての品質を損なうことがないことが判った。
【0049】
【発明の効果】
以上要するにこの発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートによれば、シート基材は周縁に枠部を残して内方領域に再剥離性粘着面を有し、また、複数の印刷用紙の端部を固定する再剥離性粘着テープを有し、これら再剥離性粘着面又は再剥離性粘着テープの粘着剤層を、アクリル系粒状粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを混合し、その混合比(重量比)を、85:15〜70:30にして、シート基材又は再剥離性粘着テープの剥離力を、37〜50gf/25mmとするので、印刷用紙を接着した状態あるいはこの用紙に代えて別の印刷用紙(例えば名刺用紙)を接着した状態で、汎用プリンタで印刷することができる。しかも、開口窓又は粘着テープ間を介して印刷用紙裏面の印刷ができる。また、印刷後に用紙、印刷用紙をシート基材から剥離して使用に供することができ、したがって、名刺等の作製を容易にすることができると共に、名刺等の作製の低廉化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第1実施形態の一部を分解して示す斜視図である。
【図2】 図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図3】 この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第1参考実施形態の拡大断面図である。
【図4】 この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第2実施形態の使用前の状態の平面図(a)及び使用時の平面図(b)である。
【図5】 図4(a)のB−B線に沿う拡大断面図である。
【図6】 図4(b)のC−C線に沿う拡大断面図である。
【図7】 この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第2参考実施形態の使用前の状態の拡大断面図である。
【図8】 この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第2参考実施形態の使用時の状態の拡大断面図である。
【図9】 この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第3実施形態の平面図である。
【図10】 図9の枚葉印刷用紙支持粘着シートの概略断面図である。
【図11】 この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第3実施形態の変形を示す平面図である。
【図12】 図11の枚葉印刷用紙支持粘着シートの概略断面図である。
【図13】 この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第4実施形態の変形を示す平面図である。
【図14】 図13の枚葉印刷用紙支持粘着シートの概略断面図である。
【図15】 この発明の枚葉印刷用紙支持粘着シートの第5実施形態を示す平面図(a)及びその概略断面図(b)である。
【図16】 図15の枚葉印刷用紙支持粘着シートの変形例を示し、印刷用紙への粘着テープの接着状態の概略断面図(a)及びつづら折り状態の概略断面図(b)である。
【図17】 同じく図15の枚葉印刷用紙支持粘着シートの変形例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 枚葉印刷用紙支持粘着シート(粘着シート)
2 枠部
3 再剥離性粘着層(再剥離性粘着面)
4 シート基材
5 名刺サイズの印刷用紙
6 下塗り剤
7 粘着層
8 剥離剤
9 剥離用紙
10 市販の名刺用紙
11 額縁状受け部
12 開口窓
13 カット用領域
14 境界線
15 再剥離性粘着テープ
16 打ち抜き枠
17 打ち抜き穴
Claims (6)
- 周縁に枠部を残した内方領域に再剥離性粘着面を有するシート基材と、その剥離性粘着面に剥離可能に接着する印刷用紙とを具備する枚葉印刷用紙支持粘着シートにおいて、
上記シート基材の内方領域に、所定サイズの印刷用紙の周縁部に相当する受け部を残して開口窓を形成し、この開口窓の周縁部に印刷用紙の周縁部を粘着し、上記開口窓内に印刷用紙の裏面を露出させてなり、
上記再剥離性粘着面の粘着剤層は、アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを混合し、その混合比(重量比)を、85:15〜70:30にして、上記シート基材の剥離力を、37〜50gf/25mmとすることを特徴とする枚葉印刷用紙支持粘着シート。 - 上記枠部の用紙が上記印刷用紙の材質と異なることを特徴とする請求項1記載の枚葉印刷用紙支持粘着シート。
- 印刷用紙それ自体を1列又は複数列に並べ、その両端を再剥離性粘着テープで固定しシート状としてなり、
上記再剥離性粘着テープの粘着剤層は、アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを混合し、その混合比(重量比)を、85:15〜70:30にして、上記再剥離性粘着テープの剥離力を、37〜50gf/25mmとすることを特徴とする枚葉印刷用紙支持粘着シート。 - 印刷用紙複数枚分の連続した打ち抜き穴を有する打ち抜き枠内に印刷用紙を収納して配列した後、それら印刷用紙の両端部を、再剥離性粘着テープで打ち抜き枠に固定しシート状にしてなり、
上記再剥離性粘着テープの粘着剤層は、アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを混合し、その混合比(重量比)を、85:15〜70:30にして、上記再剥離性粘着テープの剥離力を、37〜50gf/25mmとすることを特徴とする枚葉印刷用紙支持粘着シート。 - 印刷用紙それ自体の上下端部を相互に再剥離性粘着テープで固定してなり、
上記再剥離性粘着テープの粘着剤層は、アクリル系粒状微粘着剤とアクリル系架橋タイプの中粘着剤とを混合し、その混合比(重量比)を、85:15〜70:30にして、上記再剥離性粘着テープの剥離力を、37〜50gf/25mmとすることを特徴とする枚葉印刷用紙支持粘着シート。 - 上記打ち抜き枠の用紙が上記印刷用紙の材質と異なることを特徴とする請求項4記載の枚葉印刷用紙支持粘着シート。
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