JP3866000B2 - 地盤改良材の製造方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下水汚泥、産廃汚泥等の脱水ケーキに生石灰、消石灰等の石灰類を混合して脱水乾燥後造粒し、流動層炉で乾燥、有機物の焼却、消石灰の分解などの熱処理した後、ロータリキルンで焼成して地盤改良材を製造する方法及び装置、詳しくは、高品質で安定した製品を得ることができる地盤改良材の製造方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下水汚泥、産廃汚泥等は、脱水乾燥された後、流動層炉又はロータリキルン等で汚泥中の有機物を焼却して埋立処分されていたが、近年、焼成、乾留等の処理を行う種々のリサイクル方法が開発されつつある。
従来、汚泥の脱水乾燥焼却方法及び装置として、例えば特開平6−15297号公報には、汚泥と生石灰とを混合して汚泥の脱水・乾燥を行う脱水乾燥工程と、生成した固形分を流動層炉又は気流炉で加熱して汚泥中の有機物を焼却するとともに有機物の燃焼熱により消石灰を焼成して生石灰に再生する焼却再生工程からなる汚泥の脱水乾燥焼却システムが開示されている。
【0003】
また、特開平10−237852号公報には、下水汚泥等の有機汚泥と生石灰、消石灰等の石灰類とを混合し、その混合物を1〜10mmに造粒した原料をロータリキルンで800〜1000℃の温度で乾燥・脱水・有機物焼却・消石灰焼成して地盤改良材を製造する方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特開平6−15297号公報記載の汚泥の脱水乾燥焼却システムにおいては、流動層炉又は気流炉での滞留時間が短いため十分焼成できず、地盤改良材としての性能を満足させることができない。また、生石灰の微粉が再炭酸化及び再水酸化して装置内部に付着し、長期連続運転を行うことができないという問題がある。
また、特開平10−237852号公報記載の地盤改良材の製造方法においては、ロータリキルンは伝熱性能が悪いため、ロータリキルンのみの乾焼・脱水・焼却・焼成では装置が大型化し、また、キルン排ガス中のダストが熱交換器に付着して連続運転を阻害し、付着物の除去に多大の労力を要する問題がある。
【0005】
本発明は上記の諸点に鑑みなされたもので、本発明の目的は、高伝熱性能の流動層炉で造粒物(原料)の乾燥、乾燥・予熱又は乾燥・有機物焼却・消石灰焼成(分解)を行わせることにより、ロータリキルンを小型化することができ、高品質で安定した性能の良い地盤改良材を製造することができる方法及び装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、造粒物(原料)の製造工場で発生する臭気を熱交換器でサイクロン排ガスと熱交換させることにより加熱した後、ロータリキルンの燃焼用空気としてロータリキルンの窯前に、並びにロータリキルンの窯尻もしくは流動層炉の風箱、及び/又はフリーボード部に吹き込むことにより、臭気処理をも確実に行うことができる地盤改良材の製造方法及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の地盤改良材の製造方法は、汚泥脱水ケーキに石灰を混合撹拌し造粒した造粒物を、下流のロータリキルンの排ガスを流動化ガスとする流動層炉に投入し造粒物を流動媒体として乾燥、乾燥・予熱又は乾燥・有機物焼却・消石灰焼成(分解)を行った後、流動層炉からの粒状物をロータリキルンに導入して焼成し、焼成粒状物(焼却灰とCaOの混合物)を流動層クーラに導入して冷却し、流動層炉からの排ガスをサイクロンに導入して除塵した後、サイクロンからの排ガスを熱交換器に導入して熱回収する方法であって、前記造粒物の製造過程で発生する臭気を熱交換器に導入して昇温し、加熱臭気をロータリキルンの燃焼用空気として該キルンの窯前に吹き込んで回収するとともに、余剰の加熱臭気を該キルンの窯尻もしくは流動層炉の風箱、及び/又はフリーボード部に吹き込んで脱臭し、加熱臭気のロータリキルンの窯前への吹込量、並びに加熱臭気の該キルンの窯尻もしくは流動層炉の風箱への吹込量、及び/又は加熱臭気の流動層炉のフリーボード部への吹込量を夫々調整できるようにし、ロータリキルンにおける焼成温度を製品品質(例えば、イグニションロス)を満足させる温度に設定し、この焼成温度を検出しこの検出温度によりロータリキルンの窯前に吹き込む臭気量を制御するように構成されている(図1参照)。
【0007】
この方法において、製品品質を満足させる温度は800〜1000℃、望ましくは850〜900℃である。
また、流動層炉の風箱温度をダストが付着しない温度に設定し、この温度を検出してこの検出温度によりロータリキルンの窯尻又は流動層炉の風箱に吹き込む臭気量を制御することが好ましい(図1参照)。この場合、ダストが付着しない温度とは、750℃以上、望ましくは800℃以上である。
【0008】
また、流動層炉の出口排ガス温度を脱臭工程で脱臭可能な温度に設定し、この温度を検出してこの検出温度によりキルン燃料供給量を制御することが好ましい(図1参照)。この場合、脱臭工程で脱臭可能な温度にするために、流動層炉の出口排ガス温度を600〜650℃に設定する。さらに、製品の活性度を満足させるように、キルン回転数を制御することが好ましい(図1参照)。
これらの方法において、造粒物の粒径を流動層操作に適した1〜20mm、望ましくは2〜10mmとする。
【0009】
本発明の地盤改良材の製造装置は、汚泥脱水ケーキと石灰とを混練し造粒した造粒物を投入し造粒物を流動媒体として乾燥、乾燥・予熱又は乾燥・有機物焼却・消石灰焼成を行うための流動層炉と、流動層炉からの粒状物を導入して焼成するためのロータリキルンと、ロータリキルンからの焼成粒状物を冷却するための流動層クーラと、流動層炉からの排ガスを導入してダストを分離するためのサイクロンと、このサイクロンからの排ガスを導入して熱回収するための熱交換器とを備え、ロータリキルンの窯尻と流動層炉の風箱とが、ロータリキルン排ガス導管を介して接続されている装置であって、熱交換器の臭気出口管がキルン窯前導入管、キルン窯尻導入管及び流動層炉フリーボード部導入管に分岐され、これらの分岐管に夫々臭気流量調節弁が備えられ、ロータリキルンに焼成温度検出器又は/及び窯尻温度検出器が設けられ、該検出器とキルン窯前導入管の臭気流量調節弁とが、検出温度により臭気流量が制御可能に接続されていることを特徴としている(図1参照)。
【0010】
この装置において、流動層炉の風箱に風箱温度検出器が設けられ、該検出器とキルン窯尻導入管の臭気流量調節弁とが、検出温度により臭気流量が制御可能に接続されるように構成することが好ましい(図1参照)。また、流動層炉の出口排ガス管に排ガス温度検出器が設けられ、該検出器とキルン燃料流量調節弁とが、検出温度によりキルン燃料供給量が制御可能に接続されるように構成することが好ましい(図1参照)。さらに、ロータリキルンにキルン回転数を調整するためのキルン回転数制御手段が設けられた構成とすることが好ましい(図1参照)。
また、汚泥脱水ケーキと石灰とを混練するための混練機と、混練機からの混練物を造粒するための造粒機を備えるように構成することが好ましい(図1参照)。
【0011】
サイクロンとしては、上側部に接線方向に排ガスを導入する排ガス導入口を有するとともに、上面中央部に排ガス排出管を有する円筒胴体の下部に、略逆円錐胴体を連設し、この略逆円錐胴体の下部に拡大壁部を連設し、さらに、この拡大壁部に略逆円錐胴部を連設し、略逆円錐胴体の下端部内径D1と排ガス排出管の内径dがD1≧dの関係を有し、円筒胴体の内径Dと拡大壁部の下端部内径D2との間にD2=(0.8〜1.0)×Dの関係を有するようにした高効率サイクロンを用いることが好ましい(図2参照)。
【0012】
また、熱交換器としては、臭気を通過させて加熱するための伝熱管が鉛直に配置された構造のものを用いることが好ましい(図3参照)。
さらに、流動層炉のガス分散板として、板体に貫通固定された多数の筒体の天壁部に、直径が流動媒体径の3倍以下、望ましくは2倍以下の複数の小孔が設けられた構造のものを用いることが好ましい(図4、図5参照)。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定されるものではなく、適宜変更して実施することができるものである。
図1は本発明の実施の第1形態による地盤改良材の製造装置を示している。10は原料(造粒物)製造工場で、混練機12、造粒機14等を備えている。汚泥脱水ケーキと石灰類、例えば、生石灰を混練機12に投入して混練する。生石灰は水分を吸収して消石灰となり、さらに発熱反応により汚泥脱水ケーキの水分を蒸発させる。生石灰の割合は、混練物の水分が造粒に適した範囲で、造粒物が流動層で破壊しない強度を有するよう選ばれる。汚泥・脱水ケーキの性状によるが、例えば、混練物の水分は20〜30%である。
混練物は造粒機14に導入されて粒径1〜20mm、望ましくは2〜10mmに造粒される。なお、造粒機能を備えた混練機を用いることにより、混練と造粒とを1台の装置で同時に行うように構成することも可能である。
【0014】
造粒機14からの造粒物(原料)はホッパ16に一旦貯留された後、供給機、例えばベルトフィーダ18により流動層炉20に供給される。流動層炉20は、下部に風箱22を備え、風箱上部のガス分散板24の上側に造粒物が流動媒体となる流動層26が形成されるように構成されている。この風箱22には、後述のロータリキルン28からの排ガスがロータリキルン排ガス導管30を介して導入され、流動化ガスとして用いられる。
【0015】
流動層炉20に投入された造粒物(原料)は、ロータリキルン28からの排ガスで流動化して、乾燥、又は乾燥・予熱、又は乾燥・汚泥中の有機物焼却・消石灰焼成(分解)が行われる。流動層炉20からの粒状物(処理物)は気密排出機構、例えばLバルブ32を介してロータリキルン28の窯尻34に投入されてロータリキルン28内で800〜1000℃、望ましくは850〜900℃の温度で焼成される。36はキルンバーナである。
ロータリキルン28で焼成された焼成粒状物(焼却灰とCaOの混合物)は流動層クーラ38に投入されて冷却用空気により冷却され、排出機、例えばロータリフィーダ40により排出され、輸送機42により製品として搬出される。流動層クーラ38からの排ガスはバグフィルタ44に導入されてダスト(微細焼成物)が分離された後、大気に放出される。捕集されたダストは輸送機42により製品の一部として搬出される。46は押込ブロワである。
【0016】
流動層炉20からの排ガスはサイクロン48に導入されてダストが捕集され、サイクロン48からの排ガスは熱交換器に導入される。熱交換器としては、排ガス流に対して直列に2段に設けることが好ましい。以下、熱交換器を2段に設けた場合について説明する。高温側の熱交換器50には原料製造工場10で発生した臭気が臭気ファン54により導入され、低温側の熱交換器52には冷却用空気(大気)が押込ブロワ56により導入される。
低温側の熱交換器52からの排ガスは排ガス誘引ファン58によりバグフィルタ60に導入され、ここでダストが分離された後、煙突62から排出される。
高温側の熱交換器50で加熱された臭気の一部は、ロータリキルン28の燃焼用空気としてロータリキルンのバーナ36の近傍又は直接バーナ36に吹き込まれ、ロータリキルン内で臭気成分が燃焼又は分解して脱臭される。
高温側の熱交換器50で加熱された臭気の残部は、ロータリキルンの窯尻34もしくは流動層炉の風箱22に吹き込まれるか、又は流動層炉のフリーボード部64に吹き込まれて脱臭される。
【0017】
熱交換器を2段にする場合は、熱回収量は減少するが、装置を小型化(伝熱面積が1/3〜1/4となる)でき、また冷却用空気量を調整することにより、排ガス温度を一定にすることができる。このため、後流のバグフィルタを保護することができ、安定運転を継続することができるという利点がある。
【0018】
高温側の熱交換器50の臭気出口管は、キルン窯前導入管66、キルン窯尻導入管68及び流動層炉フリーボード部導入管70に分岐しており、これらの分岐管に臭気流量調節弁72、74、76が夫々設けられている。
ロータリキルン28には、焼成温度検出器106及び窯尻温度検出器108が設けられ、これらの検出器106、108とキルン窯前導入管66の臭気流量調節弁72とが、検出温度により臭気流量が制御できるように連動接続されている。
また、流動層炉20の風箱22に風箱温度検出器110が設けられ、この検出器110とキルン窯尻導入管68の臭気流量調節弁74とが、検出温度により臭気流量が制御できるように連動接続されている。
【0019】
また、流動層炉20の出口排ガス管に排ガス温度検出器112が設けられ、この検出器112とキルン燃料流量調節弁114とが、検出温度によりキルン燃料供給量が制御できるように連動接続されている。
さらに、ロータリキルン28には、キルン回転数を調整するためのキルン回転数制御手段116が設けられている。118はキルン回転用のモータ、120は回転数設定器である。
【0020】
上記のような構成において、ロータリキルン28における焼成温度を製品品質を満足させる温度、例えば、800〜1000℃、望ましくは850〜900℃に設定し、この焼成温度を焼成温度検出器106及び/又は窯尻温度検出器108で検出し、この検出温度によりロータリキルン28の窯前に(ロータリキルンに直接に、又はキルンバーナに)吹き込む臭気量を制御する。すなわち、焼成温度検出器106及び/又は窯尻温度検出器108の検出温度が設定温度より高くなると、弁72の開度を大きくして臭気供給量を増やしてキルン内の温度を下げ、一方、検出温度が設定温度よりも低くなると、弁72の開度を小さくして臭気供給量を減らしてキルン内の温度を上げる。
【0021】
また、流動層炉20の風箱温度をダストが付着しない温度、例えば、750℃以上、望ましくは800℃以上に設定し、この温度を風箱温度検出器110で検出し、この検出温度によりロータリーキルン28の窯尻34又は流動層炉20の風箱22に吹き込む臭気量を制御する。すなわち、風箱温度検出器110の検出温度が設定温度より低くなると、弁74の開度を小さくして臭気供給量を減らして風箱内の温度を上げる。なお、残りの臭気は流動層炉のフリーボード部64に導入される。
【0022】
また、流動層炉20の出口排ガス温度を、後流の脱臭工程で脱臭可能な温度、例えば600〜650℃に設定し、この温度を排ガス温度検出器112で検出し、この検出温度によりキルン燃料供給量を制御する。すなわち、排ガス温度検出器112の検出温度が設定温度より高くなると、キルン燃料流量調節弁114の開度を小さくして燃料供給量を減らして流動層炉排ガス内の温度を下げ、一方、検出温度が設定温度よりも低くなると、弁114の開度を大きくして燃料供給量を増やして流動層炉排ガスの温度を上げる。
【0023】
最終製品としては、活性度に優れた製品、つまり反応性の良いCaOを含む製品であることが要求される。ロータリキルン28内で焼成しすぎると活性が低下するので、焼成しすぎないように、ロータリキルンの回転数を適正に調整することが好ましい。
このためには、例えば、回転数設定器120に適正な回転数を設定し、モータ118を制御してキルン回転数を適正回転数に制御する。
【0024】
上記のように、高温側の熱交換器50からの加熱臭気の分岐された導入管66、68、70には、それぞれ流量調節弁72、74、76が設けられており、加熱臭気のロータリキルン28窯前のバーナ36近傍もしくはバーナへの吹込量、並びに加熱臭気のロータリキルンの窯尻34もしくは流動層炉の風箱22への吹込量、及び/又は加熱臭気の流動層炉のフリーボード部64への吹込量を、それぞれ調整することができるように構成されている。
このように、臭気の吹込配分を調整することができるので、各部の温度をダスト付着のない温度、すなわち、例えば、流動層炉風箱750〜800℃以上、熱交換器入口550〜600℃以上に設定することができる。
【0025】
上記の装置において、熱交換器50、52内のダストの付着を減少させて熱効率を維持する必要がある。このため、サイクロン48としては、例えば、実公平7−46357号公報に示されているような高効率サイクロン(コマ型サイクロン)を用いることが好ましい。この高効率サイクロンは、図2に示すように、上側部に接線方向に排ガスを導入する排ガス導入口82を有するとともに、上面中央部に排ガス排出管84を有する円筒胴体86の下部に、略逆円錐胴体88を連設し、この略逆円錐胴体88の下部に拡大壁部90を連設し、さらに、この拡大壁部90に略逆円錐胴部92を連設し、略逆円錐胴体88の下端部内径D1と排ガス排出管84の内径dがD1≧dの関係を有し、円筒胴体86の内径Dと拡大壁部90の下端部内径D2との間にD2=(0.8〜1.0)×Dの関係を有するように構成されたものである。このような構造のサイクロンを使用することにより、流動層炉20からの排ガス中のダストを効率よく捕集することができる。
【0026】
また、熱交換器50としては、図3に示すように、臭気を通過させて加熱するための伝熱管94が鉛直に配置された構造のものを用いることが好ましい。このように構成すれば、ダストの付着、堆積が少なく清掃も容易となる。なお、低温側の熱交換器52も同様の構造とすることが好ましい。
さらに、流動層炉20のガス分散板24として、例えば、実公平7−37113号公報に示されているような特殊構造の分散板とすることが好ましい。この特殊構造の分散板は、図4及び図5に示すように、板体96に貫通固定された多数の筒体98の天壁部100に、直径が流動媒体径の3倍以下、望ましくは2倍以下の複数の小孔102が設けられたものである。このような構造の分散板を用いることにより、流動媒体を高温のまま保持するホットバンキングが可能となる。また、ガス分散板24の上側近傍に補助バーナ(図示略)を設けることがあり、この場合は、立ち上げ時の臭気の脱臭が可能となる。
【0027】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成されているので、つぎのような効果を奏する。
(1) 高伝熱性能の流動層炉で原料(造粒物)の乾燥、又は乾燥・予熱、又は乾燥・有機物の焼却・消石灰の焼成(分解)を行うので、下流のロータリキルンを小型化することができる上に、焼成温度を製品品質(イグニションロス)を満足する温度に設定し、窯前に吹き込む臭気量を制御するので、高品質で安定した製品を得ることができる。
(2) 原料が造粒物であるので、造粒物自体が流動媒体となり、他の流動媒体は不要である。また、クーラとして小型、高効率の流動層クーラを使用することができる。
(3) 流動層炉からの処理物をロータリキルンで十分時間をかけて焼成することができるので、高品質の地盤改良材を得ることができる。
(4) 流動層炉の排ガスで臭気を加熱し熱回収することにより、熱消費を低減することができる。
(5) 臭気の吹込配分を調整する場合は、各部の温度をダスト付着のない温度に設定することができる。また、各部の温度を脱臭可能な温度に設定することができるので、臭気処理を確実に行うことができる。
(6) 流動層炉の風箱温度を所定温度以上に設定し、窯尻に吹き込む臭気量を制御することにより、流動層炉のガス分散板のダストによる目詰まりをより確実に防止することができ、長期連続安定運転が可能となる。
(7) 流動層炉の出口排ガス温度を所定温度に設定し、キルン燃料供給量を制御することにより、臭気をより確実に脱臭することができる。
(8) 製品品質(活性度)を満足させるように、キルン回転数を制御することにより、さらに高品質で安定した製品を得ることができる。
(9) 流動層炉の排ガスを高集塵効率のサイクロンで除塵する場合は、熱交換器内のダスト付着が大幅に減少し、熱効率を維持することができるとともに、長期連続運転が可能となる。
(10) 伝熱管が鉛直に配列された熱交換器を用いる場合は、ダストの付着、堆積が少なく清掃も容易となる。
(11) 特殊構造のガス分散板を用いる場合は、ホットバンキングを行うことが可能となる。従って、起動・停止操作が短時間で行え、異常時の操作も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による地盤改良材の製造装置を示す系統的概略構成図である。
【図2】図1におけるサイクロンの一例を示す立面説明図である。
【図3】図1における熱交換器の一例を示す立面説明図である。
【図4】図1における流動層炉のガス分散板の一例を示す断面説明図である。
【図5】図4におけるガス分散板の要部の平面図である。
【符号の説明】
10 原料製造工場
12 混練機
14 造粒機
16 ホッパ
18 ベルトフィーダ
20 流動層炉
22 風箱
24 ガス分散板
26 流動層
28 ロータリキルン
30 ロータリキルン排ガス導管
32 Lバルブ
34 窯尻
36 キルンバーナ
38 流動層クーラ
40 ロータリフィーダ
42 輸送機
44、60 バグフィルタ
46、56 押込ブロワ
48 サイクロン
50、52 熱交換器
54 臭気ファン
58 排ガス誘引ファン
62 煙突
64 フリーボード部
66 キルン窯前導入管
68 キルン窯尻導入管
70 流動層炉フリーボード部導入管
72、74、76 臭気流量調節弁
82 排ガス導入口
84 排ガス排出管
86 円筒胴体
88 略逆円錐胴体
90 拡大壁部
92 略逆円錐胴部
94 伝熱管
96 板体
98 筒体
100 天壁部
102 小孔
106 焼成温度検出器
108 窯尻温度検出器
110 風箱温度検出器
112 排ガス温度検出器
114 キルン燃料流量調節弁
116 キルン回転数制御手段
118 モータ
120 回転数設定器

Claims (16)

  1. 汚泥脱水ケーキに石灰を混合撹拌し造粒した造粒物を、下流のロータリキルンの排ガスを流動化ガスとする流動層炉に投入し造粒物を流動媒体として乾燥、乾燥・予熱又は乾燥・有機物焼却・消石灰焼成を行った後、流動層炉からの粒状物をロータリキルンに導入して焼成し、焼成粒状物を流動層クーラに導入して冷却し、流動層炉からの排ガスをサイクロンに導入して除塵した後、サイクロンからの排ガスを熱交換器に導入して熱回収する方法であって、前記造粒物の製造過程で発生する臭気を熱交換器に導入して昇温し、加熱臭気をロータリキルンの燃焼用空気として該キルンの窯前に吹き込んで回収するとともに、余剰の加熱臭気を該キルンの窯尻もしくは流動層炉の風箱、及び/又はフリーボード部に吹き込んで脱臭し、加熱臭気のロータリキルンの窯前への吹込量、並びに加熱臭気の該キルンの窯尻もしくは流動層炉の風箱への吹込量、及び/又は加熱臭気の流動層炉のフリーボード部への吹込量を夫々調整できるようにし、ロータリキルンにおける焼成温度を製品品質を満足させる温度に設定し、この焼成温度を検出しこの検出温度によりロータリキルンの窯前に吹き込む臭気量を制御することを特徴とする地盤改良材の製造方法。
  2. 製品品質を満足させる温度が900〜1000℃である請求項1記載の地盤改良材の製造方法。
  3. 流動層炉の風箱温度をダストが付着しない温度に設定し、この温度を検出してこの検出温度によりロータリキルンの窯尻又は流動層炉の風箱に吹き込む臭気量を制御する請求項1又は2記載の地盤改良材の製造方法。
  4. ダストが付着しない温度が750℃以上である請求項3記載の地盤改良材の製造方法。
  5. 流動層炉の出口排ガス温度を脱臭工程で脱臭可能な温度に設定し、この温度を検出してこの検出温度によりキルン燃料供給量を制御する請求項1〜4のいずれかに記載の地盤改良材の製造方法。
  6. 脱臭工程で脱臭可能な温度にするために、流動層炉の出口排ガス温度を600〜650℃に設定する請求項5記載の地盤改良材の製造方法。
  7. 製品の活性度を満足させるように、キルン回転数を制御する請求項1〜6のいずれかに記載の地盤改良材の製造方法。
  8. 造粒物の粒径が1〜20mmである請求項1〜7のいずれかに記載の地盤改良材の製造方法。
  9. 汚泥脱水ケーキと石灰とを混練し造粒した造粒物を投入し造粒物を流動媒体として乾燥、乾燥・予熱又は乾燥・有機物焼却・消石灰焼成を行うための流動層炉と、
    流動層炉からの粒状物を導入して焼成するためのロータリキルンと、
    ロータリキルンからの焼成粒状物を冷却するための流動層クーラと、
    流動層炉からの排ガスを導入してダストを分離するためのサイクロンと、
    このサイクロンからの排ガスを導入して熱回収するための熱交換器とを備え、
    ロータリキルンの窯尻と流動層炉の風箱とが、ロータリキルン排ガス導管を介して接続されている装置であって、
    熱交換器の臭気出口管がキルン窯前導入管、キルン窯尻導入管及び流動層炉フリーボード部導入管に分岐され、これらの分岐管に夫々臭気流量調節弁が備えられ、
    ロータリキルンに焼成温度検出器又は/及び窯尻温度検出器が設けられ、該検出器とキルン窯前導入管の臭気流量調節弁とが、検出温度により臭気流量が制御可能に接続されていることを特徴とする地盤改良材の製造装置。
  10. 流動層炉の風箱に風箱温度検出器が設けられ、該検出器とキルン窯尻導入管の臭気流量調節弁とが、検出温度により臭気流量が制御可能に接続されている請求項9記載の地盤改良材の製造装置。
  11. 流動層炉の出口排ガス管に排ガス温度検出器が設けられ、該検出器とキルン燃料流量調節弁とが、検出温度によりキルン燃料供給量が制御可能に接続されている請求項9又は10記載の地盤改良材の製造装置。
  12. ロータリキルンにキルン回転数を調整するためのキルン回転数制御手段が設けられた請求項9、10又は11記載の地盤改良材の製造装置。
  13. 汚泥脱水ケーキと石灰とを混練するための混練機と、混練機からの混練物を造粒するための造粒機を備えた請求項9〜12のいずれかに記載の地盤改良材の製造装置。
  14. サイクロンが、上側部に接線方向に排ガスを導入する排ガス導入口を有するとともに、上面中央部に排ガス排出管を有する円筒胴体の下部に、略逆円錐胴体を連設し、この略逆円錐胴体の下部に拡大壁部を連設し、さらに、この拡大壁部に略逆円錐胴部を連設し、略逆円錐胴体の下端部内径D1と排ガス排出管の内径dがD1≧dの関係を有し、円筒胴体の内径Dと拡大壁部の下端部内径D2との間にD2=(0.8〜1.0)×Dの関係を有するようにした高効率サイクロンである請求項9〜13のいずれかに記載の地盤改良材の製造装置。
  15. 熱交換器が、臭気を通過させて加熱するための伝熱管が鉛直に配置された構造である請求項9〜14のいずれかに記載の地盤改良材の製造装置。
  16. 流動層炉のガス分散板が、板体に貫通固定された多数の筒体の天壁部に、直径が流動媒体径の3倍以下の複数の小孔が設けられた構造である請求項9〜15のいずれかに記載の地盤改良材の製造装置。
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