JP3863971B2 - マンホール用蓋体の錠 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、管理者或いは関係者以外の者によってマンホールの蓋が開けられないようにするマンホール用蓋体の錠に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の一実施例は、図11(実公平6−9074号公報に記載の第1実施例)に記載されている通りである。
【0003】
そこで、図11に基づき、この従来例の基本的な構成を説明すると、マンホール用蓋体1の錠2は、下部に磁石3を有する操作ハンドル4と、この操作ハンドル4と係脱する係合凹所5を上面に有し、かつ、前記蓋体1に直接又は間接的に形成された(錠枠6の)開閉用操作穴7に回転可能に嵌合する錠蓋8と、この錠蓋8に一体に設けられたガイドピン9を介して上下動可能に該錠蓋8の下部(内)に設けられ、かつ、錠蓋回転防止用突起10を有する可動ロック体11とから成り、前記可動ロック体11の下方には、マンホールの受枠12と前記蓋体1を一体的に締結するロックボルト13が設けられていた。
【0004】
しかして、上記マンホール用蓋体1の錠2は、操作ハンドル4の係合突起を蓋体1の係合凹所5に合わせると、操作ハンドル4の磁石3により可動ロック体11がガイドピン9に案内されながら上昇し、その結果、可動ロック体11の錠蓋回転防止用突起10の係合が解かれ、前記操作ハンドル4を介して錠蓋8を回転することにより、該錠蓋8を開閉用操作穴7から取り出すことができる。そこで、図示しない工具により、ロックボルト13を回転し、受枠12と蓋体1との締結を解くことが可能となる。
【0005】
しかしながら、上記構成に於いては、次に列挙するような欠点があった。
(1)錠を構成する部品点数が多い。したがって、製作並びにコスト面で解決すべき問題点がある。
(2)ロックボルト13の取り外しが容易でない。すなわち、操作ハンドル4の回転操作により錠蓋8を取り外した後でなければ、ロックボルト13のロックを解除することができない。つまり、操作ハンドル4は、錠蓋8とロックボルト13に対してそれぞれ回転操作が必要となる。
(3)蓋体及び錠が錆びることにより、或いは冬場の凍結により、可動ロック体11が上昇しない場合がある。例えば図11で示すように、マンホール内から上昇する蒸気Sが、ロックボルト13の頭部の係止する錠枠6の間隙から錠2内に侵入し、錠蓋8の内壁面、可動ロック体11の壁面、及びガイドピン9の周面に付着すると、マンホールの蓋体みならず錠自体が錆びる。その結果、操作ハンドル4の磁石3の吸引力によっても、可動ロック体11が上昇しない可能性がある。特に錠蓋8の内壁面8aと可動ロック体11の上壁面11aとの空間内に、部材の錆、腐食したコミ等が溜まると、可動ロック体11が動かなくなると言う問題点を有している。
(4)操作ハンドル4が係合するのは錠蓋8の上面だけなので、「いわゆるカギ違い
」を所望するように設けることができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、第1の目的は、マンホールを開けるために、フックを用いて蓋体を受枠から容易に引き上げることができないようにすることである。第2の目的は、錠を構成する部品点数を少なくし、よって、製作コストの低減化を図ることができることである。第3の目的は、操作ハンドルの一度の回転操作により、錠を蓋体から迅速に取り外し、又は蓋体に錠を取付けることができることである。第4の目的は、操作ハンドルを使用する時に、錠を構成する部材の錆、腐食、蒸気の凍結等の原因により錠が機能しなくなり、その結果、錠を蓋体から取り外すことができなくなるような事態を極力防止することができることである。その他の目的は、実施例如何によって、錠と操作ハンドルとの嵌合関係を利用し、「いわゆるカギ違い」を多数設けることができることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のマンホール用蓋体の錠は、蓋体の錠取付け用枠部に係止され、かつ、マンホールの受枠と蓋体とをロック状態に締結するマンホール用蓋体の錠に於いて、錠(X,X1)は、前記錠取付け用枠部を貫通して前記受枠の係止ロック部に係合する回転ロック手段(40,40A)と、この回転ロック手段の回転障害になるように前記錠取付け用枠部の収納凹所内に該回転ロック手段と一体的に上方から組み込まれ、かつ、該回転ロック手段を係止した状態で空回りする回転障害子(50,50A)とから成り、該錠は、前記回転ロック手段に少くとも1つ以上の第1係合部(44,44A)を有し、前記蓋体を受枠から外す際に、操作ハンドル(26,26A)の下端開口の筒状嵌合部(60、60A)が前記回転障害子及び回転ロック手段に外嵌合し、かつ、該筒状嵌合部に設けられた掛合部(62,62A)が前記第1係合部に係合することを特徴とする。
【0008】
また本発明のマンホール用蓋体の錠は、蓋体の錠取付け用枠部に係止されるマンホール用蓋体の錠に於いて、錠X2は、前記錠取付け用枠部23Bの係止ロック部32Bに係合する回転ロック手段40Bと、この回転ロック手段の回転障害になるように前記錠取付け用枠部の収納凹所24B内に該回転ロック手段と一体的に上方から組み込まれ、かつ、該回転ロック手段を係止した状態で空回りする回転障害子50とから成り、該錠は、前記回転ロック手段に少くとも1つ以上の第1係合部44を有し、前記蓋体22Bを受枠21Bから引き上げる際に、操作ハンドル26の下端開口の筒状嵌合部60が前記回転障害子及び回転ロック手段に外嵌合し、かつ、該筒状嵌合部に設けられた掛合部が前記第1係合部に係合し、さらに、前記錠取付け用枠部23Bの垂直周壁部23aには、蓋体用フック70と係合する係合孔36Bが形成されていることを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明のマンホール用蓋体の錠は、蓋体の錠取付け用枠部に係止されるマンホール用蓋体の錠に於いて、錠X2は、前記錠取付け用枠部23Bの水平底壁部23bに形成された貫通状態の係止ロック部32Bに係合する回転ロック手段40Bと、この回転ロック手段の回転障害になるように前記錠取付け用枠部の収納凹所24B内に該回転ロック手段と一体的に上方から組み込まれ、かつ、該回転ロック手段を係止した状態で空回りする回転障害子50とから成り、該錠は、前記回転ロック手段に少くとも1つ以上の第1係合部44を有し、前記蓋体22Bを受枠21Bから引き上げる際に、操作ハンドル26の下端開口の筒状嵌合部60が前記回転障害子及び回転ロック手段に外嵌合し、かつ、該筒状嵌合部に設けられた掛合部が前記第1係合部に係合することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す本発明の実施の形態を第1実施例のマンホール用蓋体の錠Xの例で説明する。
【0011】
まず図1はマンホール用蓋体の錠Xの使用状態の概略説明図である。この図1を参照に大まかに符号を付すと、20はマンホール、21はマンホールの受枠、22は受枠に嵌まり合う蓋体、Xは蓋体22の錠取付け用枠部23の収納凹所24内に上方から組み込まれた蓋体用錠、25は錠の外周壁に嵌合する、或いは錠をカバーするように前記収納凹所24の開口を閉じるマグネットの或いは磁石を有するシール部材、26はシール部材25を取り外した後に、錠Xの回転障害子及び回転ロック手段に直ちに外嵌合し、回転操作により錠Xのロック状態を解除することができる操作ハンドルである。
【0012】
次に図2乃至図6を参照に本発明の主要部について具体的に説明する。マンホールの受枠21は、普通一般の受枠21と同様に、立上がり状の外周壁部21aと、短筒状の嵌合凹所30を形成する対向内周壁21bとを有する。また受枠21の開口部31を形成する内側水平板部21cには、係止ロック部32の一例としてのメネジが形成されている。
【0013】
蓋体22は、従来の一実施例と略同様であるが、蓋体22の上面部35の外周部寄りの部位に形成され、かつ、マンホール方向に突出する錠取付け用枠部23の適宜箇所に、フック用係合孔36を形成した点が相違する。これにより蓋体22を無理やり開けようとする場合に於ける錠Xを構成する回転ロック手段の変形等を阻止することができる。
【0014】
前記錠取付け用枠部23には、垂直の周壁部23aに形成されたフック用係合孔36と、水平の底壁部23bに形成され、か、受枠21の係止ロック部(メネジ)32と符合する貫通孔37とがある。この貫通孔37及び前記フック用係合孔36は錠用収納凹所24とそれぞれ連通している。錠用収納凹所24の上端部は段差状に形成され、この段差部にはフランジ部25aを有するリング状のシール部材25が丁度嵌合する。錠用収納凹所24は下方に至にしたがってやや小径状となっているが、操作ハンドル26の筒状嵌合部の外観形状によっては上方も下方も略同径であることが望ましい。
【0015】
錠Xは、蓋体22の錠取付け用枠部23に係止され、かつ、マンホールの受枠21と蓋体22とをロック状態に締結する回転ロック手段40と、この回転ロック手段40の障害になるように収納凹所24内に上方から組み込まれ、かつ、回転ロック手段40を係止した状態で空回りする回転障害子50とから構成されている。
【0016】
前記回転ロック手段40は、受枠21の内側水平板部21cの下面(係止ロック部32が水平長孔の場合)と線又は面接触する水平係止片を有する回転ロック杆でも良いが、本実施例では受枠21の係止ロック部32と螺合するロックボルトが採用されている。
【0017】
そこで、回転ロック手段40の一例としてのロックボルトは、図6で示すように、上部に回転障害子50と一体的に係合する係合頭部41が形成され、また中央部には係合頭部41と連設する鍔状の周胴部42が形成され、さらに、下部には鍔状周胴部42と連設する螺杆部43がそれぞれ形成されている。
【0018】
しかして、係合頭部41は、回転障害子50の下部内に形成された段付き係合穴51に入込んでおり、また鍔状周胴部42の外径寸法は、望ましくは回転障害子50のそれと略同径である。そして、ロックボルト40は、図示しない工具によりロック(施錠)方向に回転されると、その螺杆部43が受枠21の係止ロック部32に所定箇所まで螺合し、その鍔状周胴部42が錠取付け用枠部23の水平の底壁部23bに当接すると、蓋体22と受枠21との完全な締結状態が図られ、結局、蓋体22はロックボルト40を介して受枠21にロックされる。
【0019】
ところで、図3で示すように本実施例では、回転ロック手段40を操作ハンドル26で回転させるために、鍔状周胴部42の外周壁42aに複数個の第1係合部(必要的係合部)44が任意の間隔を有して突設されている。これらの第1係合部44は、本実施例では放射状に合計4個設けられているが、もちろん1個でも良い。
【0020】
但し、回転障害子50の外周壁50aに形成した複数個の第2係合部(任意的係合部)52と相俟って「いわゆるカギ違い」をできるだけ多数設けたい場合には、操作ハンドル26の掛合部との掛合関係を考慮し、2個以上設けるべきである。
【0021】
前記回転障害子50は、その下部で回転ロック手段40の上部を係止するので、該回転ロック手段40を係止した状態で空回りする。この回転障害子50は、前述したように下部に段付き係合穴51を有すると共に、その外周壁50aに少なくとも1個以上の第2係合部52を有する。この第2係合部52は、「いわゆるカギ違い」をできるだけ多数設けたい場合に突設するものであるから、あくまでも任意的な構成要件である。回転障害子50の外観形状と回転ロック手段40は、操作ハンドル26の下端開口の筒状嵌合部60が外嵌合するように同一的形状(平面が円形ならば円形、又は平面が多角形ならば多角形の意味。)である。
【0022】
そして、例えば図2で示すように錠Xを錠用収納凹所24に組み込んだ場合には、回転障害子50の外周壁50a並びに回転ロック手段40の外周壁42aと錠取付け用枠部23の垂直周壁部23aの内周壁との間には、操作ハンドル26の筒状嵌合部60がスムースに入込むための所要空間が生じる。
【0023】
前記操作ハンドル26は、図3で示すように全体としてクランク状に形成され、上部側には下部側の筒状嵌合部60と連設する把手部61が設けられている。この操作ハンドル26は、図5で示すように蓋体22の錠用収納凹所24に入込み、回転障害子50及び前記回転ロック手段40に外嵌合する。
【0024】
しかして、前記筒状嵌合部60には、縦方向に複数個の掛合部62が形成され、これらの掛合部62は、本実施例では、縦方向の切欠部が採用され、筒状嵌合部60の周方向に任意の間隔を有して4個形成されている。掛合部62は回転障害子50の第2係合部52並びに回転ロック手段40の第1係合部44と係合するので、勿論、縦方向の切欠部以外に縦溝でも良い。
【0025】
ところで、これらの掛合部62は、まず回転障害子50の第2係合部52に係合し、次いで回転ロック手段40の第1係合部44と係合する。操作ハンドル26の1つの掛合部62が回転障害子50の第2係合部52の1つにでも係合しないと、操作ハンドル26の筒状嵌合部60を下方へと押し込むことができない。この点は操作ハンドル26の1つの掛合部62が回転ロック手段40の1つの第1係合部44に係合しない場合も同様である。操作ハンドル26の複数個の掛合部62がそれぞれ第2係合部52及び第1係合部44に直線的に一致した場合に最終的に図5で示すような状態となる。
【0026】
次に上記構成に於いて、受枠21或いは蓋体22から錠Xを取り外す場合について説明する。
【0027】
図1で示すように錠Xは、蓋体22の錠取付け用枠部23の収納凹所24内に上方から組み込まれ、蓋体22とマンホールの受枠21とをロック状態に締結している。したがって、この状態では蓋体22を受枠21から容易に取り外すことができない。
【0028】
そこで、管理者等が蓋体22を受枠21から外す為に蓋体22から錠Xを取り外す時は、まずシール部材25に対して吸引力が作用する関係にある吸引部材Mをシール部材25の上面に当てがう。吸引部材Mは、本実施例ではシール部材25がマグネットなので、例えば鉄等の金属板であれば十分である。もちろん、吸引部材Mが磁石を有し、一方、シール部材25が吸着する金属板であっても良い。要はシール部材25が吸引部材Mに吸着し、収納凹所24から外れれば良い。
【0029】
次に図5で示すように操作ハンドル26を錠Xの回転障害子50及び回転ロック手段40に外嵌合させる。この場合筒状嵌合部60が回転障害子50に合わなかったり、或いは筒状嵌合部60の掛合部62が少くとも回転ロック手段50の第1係合部44に係合しなかったりする場合には、回転障害子50が「空回り」する。したがって、該回転障害子50が回転障害となり、回転ロック手段40を回転させることができない。
【0030】
そこで、操作ハンドル26の筒状嵌合部60が回転障害子50及び回転ロック手段40に外嵌合した場合には、操作ハンドル26を回転し、図6で示すように錠Xを直ちに受枠21の係止ロック部32から取り外すことができる。この場合、本実施例では、蓋体22の錠取付け用枠部23の係合孔36は、発明の特定要件ではないが、普通の蓋体と同様に蓋体22の上面部35にフック用係合孔や係合棒が設けられていない場合には、前記係合孔36に図示しないフックを掛け、蓋体22を開けることができる。なお、蓋体22を錠Xを介して受枠21に締結する場合には、前述した手順を逆に行えば良い。
【0031】
【実施例】
この欄では、第1実施例の要部の変形例(第2実施例)及び第1実施例と発明の目的が同一と認められる第3実施例について説明する。なお、これらの実施例の説明に当って、第1実施例と同一構成の部分には同一又は同様の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0032】
図7乃至図8は第1実施例の要部の変形例である。この第2実施例の錠X1を構成する回転ロック手段40Aの第1係合部44A及び回転障害子50Aの第2係合部52Aが、第1実施例とは逆に、それぞれ縦方向の切欠溝である点が相違する。したがって、図8で示すように操作ハンドル26Aの筒状嵌合部60Aの掛合部62Aは、前記第2係合部52A及び第1係合部44Aに垂直線上に係合するように縦方向の突起部と成っている。
【0033】
例えばこのように当業者レベルで第1実施例の要部の設計変形しても、本発明と同一の作用・効果がある。
【0034】
図9乃至図10は第2実施例である。この第2実施例は、錠X2で蓋体22Bと受枠21Bとを必ずしも締結していない点である。
【0035】
すなわち、この第2実施例の錠X2は、錠取付け用枠部23Bの収納凹所24B内に上方から組み込まれ、かつ、錠取付け用枠部23Bの水平底壁部23bに形成された係止ロック部32Bに係止されている。そして、前記係止ロック部32Bは、第1実施例の受枠21の係止ロック部32と同様に、回転ロック手段40Bの一例としてのロックボルトと螺合するメネジと成っている。
【0036】
したがって、錠X2は蓋体22Bと受枠21Bとをロックする締結手段ではなく、蓋体22Bがフック70を介して受枠21Bから引き上げられないようにするフック用障害手段(これを便宜上、「錠」とする。)である。なお、この第2実施例に於いて、回転ロック手段40Bは、必ずしも錠取付け用枠部23Bの係止ロック部32Bを貫通する必要はなが、このように設計変更した場合には、錠取付け用枠部23Bの垂直周壁部23bに形成された係合孔36Bは、発明の1つの目的との関係で発明を特定する要件となる。
【0037】
上記構成に於いては、錠X2を錠取付け用枠部23Bによって形成された収納凹所24B内から取り外した後に、フック70を貫通状態の係止ロック部32Bに差し込み、又は錠取付け用枠部23Bの垂直周壁部23bの係合孔36Bに差し込み、蓋体22Bを持ち上げる。
【0038】
それ故に、第2実施例は第1実施例と同様に、マンホールを開けるためにフック70を用いて蓋体を受枠から容易に引き上げることができないと言う共通の目的を満足することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙するような効果がある。
(1)フックを用いて蓋体を受枠から容易に引き上げることができないようにすることができる。
(2)錠を構成する部品点数を少なくすることができる。
(3)操作ハンドルの一度の回転操作により、蓋体に対する錠の脱着が可能である。
(4)錠を蓋体から取り外すことができなくなるような事態を極力防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図6は本発明の第1実施例を示す各説明図。図7及び図8は本発明の第2実施例を示す各説明図。図9及び図10は本発明の第3実施例を示す各説明図。
【図1】実施の形態を示す全体の説明図。
【図2】図1に於ける主要部の説明図。
【図3】操作ハンドル及び錠の斜視からの説明図。
【図4】図2に於いて、まずシール部材を取り外した状態の説明図。
【図5】図4に於いて、次に操作ハンドルを錠に外嵌合した状態の説明図。
【図6】図5に於いて、次に操作ハンドルを回転操作し、錠を取り外した状態の説明図。
【図7】第2実施例の図2と同様の説明図。
【図8】第2実施例の図3と同様の説明図。
【図9】第3実施例の主要部の説明図。
【図10】図9に於いて、錠を取り外し、フックで蓋体を引き上げている状態の説明図。
【図11】従来の一実施例の主要部の概略断面図。
【符号の説明】
X、X1、X2…錠、21、21B…受枠、22、22B…蓋体、23、23B…錠取付け用枠部、23a…垂直周壁部、23b…水平底壁部、24、24B…収納凹所、25…シール部材、26、26A…操作ハンドル、32、32B…係止ロック部、35B…上面部、36、36B…係合孔、40、40A、40B…回転ロック手段、44、44A…第1係合部、50、50A…回転障害子、52…第2係合部、60A…筒状嵌合部、62、62A…掛合部、70…フック、M…吸引部材。
Claims (7)
- 蓋体の錠取付け用枠部に係止され、かつ、マンホールの受枠と蓋体とをロック状態に締結するマンホール用蓋体の錠に於いて、錠(X,X1)は、前記錠取付け用枠部を貫通して前記受枠の係止ロック部に係合する回転ロック手段(40,40A)と、この回転ロック手段の回転障害になるように前記錠取付け用枠部の収納凹所内に該回転ロック手段と一体的に上方から組み込まれ、かつ、該回転ロック手段を係止した状態で空回りする回転障害子(50,50A)とから成り、該錠は、前記回転ロック手段に少くとも1つ以上の第1係合部(44,44A)を有し、前記蓋体を受枠から外す際に、操作ハンドル(26,26A)の下端開口の筒状嵌合部(60、60A)が前記回転障害子及び回転ロック手段に外嵌合し、かつ、該筒状嵌合部に設けられた掛合部(62,62A)が前記第1係合部に係合することを特徴とするマンホール用蓋体の錠。
- 請求項1に於いて、錠(X,X1)を構成する回転障害子(50,50A)の外周壁には、回転ロック手段の第1係合部(44,44A)と垂直線上に一致する少くとも1つ以上の第2係合部(52,52A)が設けられ、一方、操作ハンドル(26,26A)の筒状嵌合部(60、60A)の掛合部(62,62A)は、まず前記第2係合部に係合し、次いで前記第1係合部に係合するように縦方向に形成されていることを特徴とするマンホール用蓋体の錠。
- 請求項1に於いて、蓋体には、収納凹所の開口を閉じるシール部材が取り外し可能に嵌合していることを特徴とするマンホール用蓋体の錠。
- 請求項1に於いて、錠取付け用枠部の垂直周壁部23aには、蓋体用フックと係合する係合孔36が形成されていることを特徴とするマンホール用蓋体の錠。
- 蓋体の錠取付け用枠部に係止されるマンホール用蓋体の錠に於いて、錠X2は、前記錠取付け用枠部23Bの係止ロック部32Bに係合する回転ロック手段40Bと、この回転ロック手段の回転障害になるように前記錠取付け用枠部の収納凹所24B内に該回転ロック手段と一体的に上方から組み込まれ、かつ、該回転ロック手段を係止した状態で空回りする回転障害子50とから成り、該錠は、前記回転ロック手段に少くとも1つ以上の第1係合部44を有し、前記蓋体22Bを受枠21Bから引き上げる際に、操作ハンドル26の下端開口の筒状嵌合部60が前記回転障害子及び回転ロック手段に外嵌合し、かつ、該筒状嵌合部に設けられた掛合部が前記第1係合部に係合し、さらに、前記錠取付け用枠部23Bの垂直周壁部23aには、蓋体用フック70と係合する係合孔36Bが形成されていることを特徴とするマンホール用蓋体の錠。
- 請求項5に於いて、錠X2を構成する回転障害子50の外周壁には、回転ロック手段の第1係合部と垂直線上に一致する少くとも1つ以上の第2係合部が設けられ、一方、操作ハンドルの筒状嵌合部の掛合部は、まず前記第2係合部に係合し、次いで前記第1係合部に係合するように縦方向に形成されていることを特徴とするマンホール用蓋体の錠。
- 蓋体の錠取付け用枠部に係止されるマンホール用蓋体の錠に於いて、錠X2は、前記錠取付け用枠部23Bの水平底壁部23bに形成された貫通状態の係止ロック部32Bに係合する回転ロック手段40Bと、この回転ロック手段の回転障害になるように前記錠取付け用枠部の収納凹所24B内に該回転ロック手段と一体的に上方から組み込まれ、かつ、該回転ロック手段を係止した状態で空回りする回転障害子50とから成り、該錠は、前記回転ロック手段に少くとも1つ以上の第1係合部44を有し、前記蓋体22Bを受枠21Bから引き上げる際に、操作ハンドル26の下端開口の筒状嵌合部60が前記回転障害子及び回転ロック手段に外嵌合し、かつ、該筒状嵌合部に設けられた掛合部が前記第1係合部に係合することを特徴とするマンホール用蓋体の錠。
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