JP3863066B2 - 給送装置とそれを備えた画像形成装置及び画像形成システム - Google Patents

給送装置とそれを備えた画像形成装置及び画像形成システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、給送するシートを積載する給送トレイとその給送トレイに積載したシートの後端位置を規制するエンドフェンスとを備えた給送装置とそれを備えた画像形成装置及び画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば複写機やプリンタ等の画像形成装置には、所定サイズのシートである記録紙を給送トレイに束状に積載し、それを1枚ずつ給送する給送装置が使用されている。
このような従来の給送装置で行っている給送トレイ上の記録紙の残量枚数検知は、例えば給送トレイ上に記録紙が有るか無いかを検知するものであったり、記録紙の枚数を50枚以上や100枚以上といった大ざっぱな枚数で検知するものが一般的であった。したがって、その残量枚数の不正確さから、次に説明するような不都合が生じる恐れがあった。
すなわち、近年は複写機やプリンタ等の画像形成装置はカラー化及び画像形成の高速化が進んでいめため、例えば図9に示すように大型の像担持体である中間転写ベルト91を装着し、その中間転写ベルト91上に複数(図9の例では5つ)の画像G〜Gを一度に担持できるようにしたものがある。
【0003】
このような画像形成装置では、給送トレイ95の記録紙積載手段となる底板96上に積載されている記録紙の残量枚数を正確に検知できないと、その残量枚数が中間転写ベルト91上に一度に担持できる画像数よりも少ないときには、その残量枚数を超える数の画像を形成して、それを中間転写ベルト91上に担持してしまうことが生じる。
その場合、記録紙に転写できなかった余分な画像は、クリーニング装置で全て消去するようになるので、全く非生産的な動作を行ってしまうと共に、トナーの無駄使いが生じる。また、余分な画像をクリーニングすることにより大量のトナーを回収するようになるので、クリーニング装置への負荷も増大するようになる。
【0004】
具体的には、図9に示した例の場合には中間転写ベルト91上に5枚分の画像G〜Gを担持することができるのに対し、給送トレイ95から転写部94までに記録紙が3枚(P〜P)しか存在しなかったとすると、5−3=2枚の2枚分の画像を記録紙に転写することができないため、その画像がクリーニング装置によって消去されることになる。
そこで、給送トレイ上の記録紙の積載高さを検知することにより記録紙の残量枚数を検知するようにした給送装置が、例えば特開2001−114452号公報に記載されている。
この給送装置は、モータにより昇降可能な給送トレイ(トレー)上に積載した記録紙の最上の面までの距離を測定可能に測距センサを設け、その測距センサが測定した距離を予め記憶させてある給送トレイ面から測距センサまでの距離から減算して、給送トレイに積載した記録紙の高さを求めることにより記録紙の残量枚数を知るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特開2001−114452号公報に記載されている給送装置の残量枚数検知は、センサで記録紙面を検知するのは上面側のみであったので、モータにより昇降可能な給送トレイの位置が停止精度のバラツキや、経時的な消耗により停止位置にズレが生じたときには、給送トレイに積載した記録紙の高さを正確に求めることができないということがあった。そのため、給送トレイ上の記録紙が数枚のニアエンド状態になったときには、その枚数を正確に検知することができないという問題点があった。
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、給送トレイ上に積載された記録紙等のシートを、少数枚でも正確に検知することができるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、シートを積載する給送トレイと、その給送トレイに積載したシートを1枚ずつ給送するシート給送手段と、給送トレイに積載したシートのサイズに合わせて移動可能であってシート給送方向に対するシート後端位置を規制するエンドフェンスとを備えた給送装置において、
上記給送トレイ上に積載された束状のシートの上面までの距離を測定する第1のセンサと、上記束状のシートの下面までの距離を測定する第2のセンサとを設けると共に、その第1のセンサと第2のセンサをそれらのセンサ間距離を一定に保つようにエンドフェンスに直接または固定部材を介して固定し、第1のセンサが測定したシートの上面までの距離と第2のセンサが測定したシートの下面までの距離と上記センサ間距離とから上記束状のシートの積載高さを検出する手段を設けたものである。
上記第1のセンサと上記第2のセンサは、給送トレイに積載可能な全てのサイズのシートに対応してエンドフェンスと共に移動して上記束状のシートの積載高さを検出可能であるようにするとよい。
【0007】
また、上記給送装置において、シート給送手段によりシートが給送されて給送トレイ上のシートが減少する度に、その給送トレイ上の束状のシートの積載高さを検知することによりシート1枚の厚さを検出し、その検出結果によりシート1枚の厚さを補正計算するシート厚さ補正手段を設けるとよい。
その給送装置において、シート厚さ補正手段が補正計算したシート1枚の厚さを基にして給送トレイ上に積載された束状のシートの積載高さからその給送トレイ上のシートの残量枚数を演算するシート残量枚数演算手段を設けるとよい。
その給送装置を備えた画像形成装置であって、上記演算により求めたシートの残量枚数を装置本体の外部から見える位置に表示する表示手段を設けた画像形成装置を提供する。
あるいは、上記給送装置を備えた画像形成装置に外部接続機器を接続した画像形成システムであって、上記外部接続機器の画面に上記演算により求めたシートの残量枚数を表示する表示手段を設けた画像形成システムも提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明による給送装置の一実施形態例を示す概略構成図、図2は同じくその給送装置を示す平面図、図3は同じくその給送装置を備えたカラー画像形成装置の一例を示す全体構成図である。
図3に示すカラー画像形成装置は、装置本体1の略中央に画像形成部20を配置し、その画像形成部20のすぐ下方に複数の給送トレイ22を備えた給送部2を配置している。なお、この給送部2には、必要に応じて別の給送装置を増設することもできるようになっている。
また、画像形成部20の上方には原稿を読取る読取部23を、その画像形成部20の図3で左側には排紙収納部24をそれぞれ設けており、その排紙収納部24には画像形成されたシートである記録紙Pが排紙収納される。
画像形成部20には、複数のローラ間に張装されて矢示A方向に回動するベルト状の中間転写ベルト25が設けられており、その中間転写ベルト25の回りには図示のように4個の作像部を構成するそれぞれドラム状の感光体26Y,26M,26C,26Kが並列配置されている。
【0009】
その各感光体の回りには、感光体の表面を帯電処理する各帯電装置62と、各感光体の表面に形成された静電潜像を各色のトナーで可視像化する各現像装置63と、その各感光体上のトナー像(可視像)を中間転写ベルト25に転写した後に各感光体上に残った残留トナーを除去回収する各クリーニング装置64をそれぞれ設けている。
この画像形成部20の上部には、その画像形成部20の各感光体26Y,26M,26C,26Kに、それぞれ各色の画像情報に対応したレーザ光を照射してそこに潜像を形成する露光装置7を設けている。
また、画像形成部20の記録紙搬送上流側にレジストローラ33を、その画像形成部20の記録紙搬送下流側に定着装置28をそれぞれ設け、そのレジストローラ33により記録紙のスキュー補正を行うと共に、感光体上の画像とタイミングをとって給送するようにしている。また、記録紙上に転写したトナー像を定着装置28により定着処理するようにしている。
この定着装置28の下流側には、その定着装置28を通過した記録紙を排紙収納部24上に排出する排紙ローラ41を設けている。
なお、図3で3は、原稿を自動的にコンタクトガラス31上に搬送する自動原稿搬送装置である。
【0010】
このカラー画像形成装置は、フルカラーの画像形成動作を開始させると、画像形成部20の各帯電装置62により帯電された感光体26Y,26M,26C,26K上の各帯電面が露光装置7により、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(BK)の各色に対応した操作光により露光され、そこに潜像が形成される。
その露光装置7による各感光体26Y,26M,26C,26Kへの書き込みは、読取部23に設けられているコンタクトガラス31上にセットした原稿の画像を、原稿照明用光源とミラーからなる読み取り走行体32a、32bが図3で左右方向に往復移動することにより読み取り走査を行って、レンズ34の後方に設置されているCCD35に画像信号として読み込まれた画像情報を基にして行われる。
すなわち、CCD35に読み込まれた画像信号は、デジタル化されて画像処理され、その画像処理された信号に基づいて、露光装置7内のレーザダイオードの発光により、感光体26Y,26M,26C,26Kの各表面を露光して、そこに静電潜像を形成する。
その際、レーザダイオードからの光は、ポリゴンミラーやレンズを介して各感光体に至る。
【0011】
このようにして、各感光体26Y,26M,26C,26K上にそれぞれ形成された各潜像は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(BK)の4つの色にそれぞれ対応した各現像装置63により現像され、トナー像となる。
そのトナー像は、最初に感光体26Y上のイエロー色の画像が、図3の矢示A方向に回動している中間転写ベルト25上に転写され、次にそのイエロー色の画像が感光体26Mの位置まで移動したときに、そこにマゼンタ色の画像を重ね合わせて転写する。そのマゼンタ色の画像を転写した部分が感光体26Cの位置まで移動したときに、そこにシアン色の画像を重ね合わせて転写し、さらにそのシアン色の画像を転写した部分が感光体26Kの位置まで移動したときに、そこにブラック色の画像を重ね合わせて転写する。
【0012】
そして、そのイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの4色重ね合わせ画像が中間転写ベルト25の回動により転写ローラ51のある転写位置まで移動すると、そのタイミングに一致するように同期がとられて給送された記録紙に、転写ローラ51により一括転写される。このように、このカラー画像形成装置は、中間転写ベルト25が1回動して1つのカラー画像を形成する作像プロセスを行う。そして、その中間転写ベルト25上の4色重ねのトナー像が記録紙に一括転写された後は、その中間転写ベルト25上に残留するトナーが中間転写クリーニング装置52により除去回収される。
トナー像が定着されて定着装置28を通過した記録紙は、それが片面画像形成であるときには排紙ローラ41により排紙収納部24に排出される。
また、両面画像形成の指示が出されているときには、定着装置28と排紙ローラ41との間の搬送経路上に設けている分岐爪43により、記録紙が画像形成部20の下側に配設している両面装置29に送り込まれ、それが反転されて再びレジストローラ33に搬送され、今度は第2面に画像が形成された後に排紙ローラ41により排紙収納部24上に排出される。
【0013】
一方、記録紙を給送する給送部2には、各給送段ごとに給送装置4がそれぞれ設けられている。
その各段の給送装置4は、図1に図2のB−B線に沿う断面状態での構成を、図2に平面図を示すように、給送する記録紙Pを積載する給送トレイ22と、記録紙Pの給送方向の先端側を給送位置まで上昇させるための底板5と、その底板5に積載された記録紙Pを同図で反時計回り方向に回転することにより給送する給送手段であるピックアップコロ6と、そのピックアップコロ6により給送された記録紙Pが複数枚であったときにはそれを1枚に分離するフィードコロとリバースコロとからなる分離手段8(図3参照)とを備えている。
また、この給送装置4には、給送トレイ22に積載された記録紙Pの給送方向に対する両側縁の位置を規制する互いに接近離間可能な対のサイドフェンス16,17と、給送トレイ22に積載した記録紙Pのサイズに合わせて給送方向に移動可能であって記録紙給送方向に対する記録紙後端位置を規制するエンドフェンス21も備えている。
【0014】
さらに、この給送装置4は、給送トレイ22上に積載された束状の記録紙Pの上面までの距離を測定する第1のセンサ11(以下単にセンサ11と呼ぶ)と、その束状の記録紙Pの下面までの距離を測定する第2のセンサ12(以下単にセンサ12と呼ぶ)とを設けている。すなわち、底板5上に積載された束状の記録紙Pの後端部を上下から挾むようにセンサ11とセンサ12を設けている。
また、この給送装置4は、センサ11とセンサ12をそれらのセンサ間距離Lを一定に保つようにエンドフェンス21に固定部材13を介して固定し、センサ11が測定した記録紙Pの上面までの距離Lとセンサ12が測定した記録紙Pの下面までの距離Lとセンサ間距離Lとから束状の記録紙Pの積載高さ(厚さ)Hを、{L−(L+L)}により算出する制御装置50を設けている。
なお、固定部材13を別体で設けることなしに、エンドフェンス21に固定部材13に相当する形状の部分を一体に形成し、そこにセンサ11,12をセンサ間距離Lが一定に保てるように直接固定するようにしてもよい。
センサ11,12としては、例えば反射型フォトセンサや透過型フォトセンサを使用するが、対象物となる記録紙Pの測定面までの距離を測定することができるセンサであれば、いずれのセンサを使用するようにしてもよい。また、固定部材13も、センサ11,12間の距離を一定に保った状態でそれらのセンサを固定できるものであれば、いずれのものであってもよい。
【0015】
エンドフェンス21は、図2に示したように給送トレイ22の底面に記録紙給送方向に沿って形成した長孔27内を矢示C方向に移動可能になっている。したがって、給送方向に長い大サイズの記録紙Pを使用したときには、図1に示したように後方(同図で左方)に移動させて記録紙Pの後端位置を規制する。
また、給送方向に短い小サイズの記録紙Pを使用したときには、図4に図5のE−E線に沿う断面状態での給送装置4の構成を、図5にその平面図を示すようにエンドフェンス21を前方に移動させて記録紙Pの後端位置を規制するようにする。
その際、エンドフェンス21には、上述したように固定部材13が固定されており、その固定部材13には上下にセンサ11,12が固定されているので、エンドフェンス21の移動に伴ってセンサ11,12が一体で移動する。
そして、そのセンサ11とセンサ12は、給送トレイ22に積載可能な全てのサイズの記録紙に対して固定部材13及びエンドフェンス21と共に移動して束状の記録紙の積載高さHを検出可能な位置まで移動可能になっている。そのため、図5に示したように小サイズの記録紙を使用したときでもセンサ12が記録紙Pの下面を検知することができるように、底板5には切り欠き5aを形成している。
【0016】
このようにして、この給送装置4は、給送トレイ22上の記録紙のサイズ如何に係らず、給送トレイ22に積載可能な全てのサイズの記録紙について、センサ11,12が底板5上に積載されている記録紙Pの束の後端部を上下から確実に挾む位置になる。それにより、上述した{L−(L+L)}から、記録紙Pの積載高さHを確実に高精度で演算により算出することができる。
そして、その積載高さHの演算は、図1に示した制御装置50が有するマイクロコンピュータが全て行う。
そのマイクロコンピュータは、各種判断及び処理機能を有する中央処理装置(CPU)と、各処理プログラム及び固定データを格納したROMと、処理データを格納するデータメモリであるRAMと、入出力回路(I/O)とからなる。
このように、この給送装置4によれば、給送トレイ22内の底板5上に積載されている記録紙Pの残量枚数を上述した演算により高精度に検出することができるので、その枚数が例えば5枚や6枚といった少数枚であっても、それを正確に検出することができる。
それにより、底板5上に残っている記録紙の枚数以上の画像を図3で説明した中間転写ベルト25上に担持してしまうのを防止することができるため、それによりトナーの無駄使いを防止することができる。また、底板5上に残っている記録紙の枚数以上のトナー像を中間転写ベルト25上に形成してしまったときには、その余分に形成してしまったトナー像を中間転写クリーニング装置52で大量に消去するために中間転写クリーニング装置52に大きな負担がかかるが、それも防止することができる。
【0017】
図6は記録紙を給送する度に給送トレイ内の束状の記録紙の積載高さを検知することにより記録紙1枚の厚さを検出してその記録紙1枚の厚さを補正計算する給送装置の実施形態を示す図1と同様な概略構成図であり、図1と対応する部分には同一の符号を付してある。
この実施の形態による給送装置4′は、ピックアップコロ6により記録紙(シート)Pが給送されて給送トレイ22内の記録紙Pが減少する度に、その給送トレイ22内の束状の記録紙Pの積載高さHを検知することにより記録紙1枚の厚さを検出し、その検出結果により記録紙1枚の厚さを補正計算するシート厚さ補正手段を設けている。
そのシート厚さ補正手段として、この実施の形態では制御装置50′が機能する。なお、この制御装置50′は、図1で説明した制御装置50と同様な構成のマイクロコンピュータを備えており、そのマイクロコンピュータが行う処理のみが異なる。
【0018】
この給送装置4′では、ピックアップコロ6による給送動作により給送トレイ22内の記録紙Pが減少すると、その度に給送トレイ22内の束状の記録紙Pの積載高さHを、{L−(L+L)}により演算する。そして、その演算した積載高さHを、記録紙1枚を給送する前の積載高さHから減算して、その減少量(厚さ)を記憶部に蓄積し、その演算結果により記録紙1枚の厚さを補正する。そして、その記録紙1枚の厚さを給送動作毎に補正計算する。
ここで、記録紙Pはそれ自体の厚さにバラツキがあるので、記録紙Pを1枚給送する毎に厚さを演算していき、その平均値を記録紙1枚の厚さとして補正計算していくとよい。このようにすることで、記録紙1枚あたりの厚さを高精度に検知することができる。したがって、使用する記録紙の種類に関係なく、記録紙1枚あたりの厚さを高い精度で求めることができる。
さらに、制御装置50′のマイクロコンピュータは、上記のようにして補正計算した記録紙1枚の厚さを基にして給送トレイ22上に積載されている束状の記録紙Pの積載高さHからその給送トレイ22上の記録紙Pの残量枚数を演算する。すなわち、この実施の形態では、制御装置50′がシート残量枚数演算手段としても機能する。
【0019】
図7は図6の給送装置を備えた画像形成装置の残量枚数を表示する制御系を示すブロック図である。
この実施の形態による画像形成装置は、図6で説明した給送装置4′が演算により求めた記録紙の残量枚数を装置本体1の外部から見える位置に設けた表示部55に表示する表示手段を設けている。そして、その表示のための制御は、制御装置50′が有するマイクロコンピュータが行う。
この画像形成装置によれば、補正計算により正確に求めた記録紙1枚の厚さを基にして正確に演算した給送トレイ22内の記録紙の残量枚数を、装置本体1の外部から見える位置に設けている表示部55に表示するので、記録紙の枚数が僅かになったときにはそれをオペレータに警告することができる。
【0020】
図8は画像形成装置に外部接続機器を接続した画像形成システムの一例を示すブロック図であり、図3及び図7と対応する部分には同一の符号を付してある。この画像形成システムは、図7に示した画像形成装置に外部接続機器であるホストコンピュータ81を接続した画像形成システムであり、ホストコンピュータ81の画面に前述した演算により求めた記録紙の残量枚数を表示できるようにしている。
この画像形成システムでは、コントローラ制御部92が画像形成装置の表示部55あるいはホストコンピュータ81の画面に給送部2の給送トレイ内の記録紙残量枚数を表示させる制御を行う。それにより、オペレータは表示部55とホストコンピュータ81の画面のいずれからも、給送トレイ内の記録紙の残量枚数を簡単に知ることができる。
その表示部55は、画像形成装置のコントローラ制御部92に接続されていて、そのコントローラ制御部92はエンジン制御部93と信号の授受が可能になっている。そして、そのエンジン制御部93は、画像形成部20,給送部2,定着装置28等の間で信号の授受を行って、それらの駆動を制御する。
【0021】
この画像形成システムによれば、表示部55やホストコンピュータ81の画面を見て給送トレイ内の記録紙の残量枚数が指示した画像形成枚数よりも少ないときには、指示する画像形成枚数を減らしたり、記録紙を補充したりすることができるので、記録紙に転写できない余分な画像形成をさせないようにすることができる。
それにより、給送トレイ内の記録紙の残量枚数が少ないことを知らずに画像形成動作をスタートさせてしまったときには、余分な画像形成動作(記録動作)を行ってしまうことにより、記録紙に転写できなかった余分な画像を中間転写クリーニング装置(図3の中間転写クリーニング装置52を参照)で消去するという非生産的な動作を行ってしまうが、この画像形成装置によれば、それを防止することができる。
なお、給送トレイ内の記録紙の残量枚数を演算する演算部は、図8に示したエンジン制御部93、給送部2、コントローラ制御部92のいずれにあってもよい。
以上、この発明による給送装置とそれを備えた画像形成装置及び画像形成システムの好ましい実施形態について説明したが、この発明は上述した各実施形態にのみ限定されるものではなく、各種改良変更が可能である点は勿論である。
また、各実施形態におけるセンサ11,12は、サイドフェンス16,17のいずれかに設けるようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明による給送装置によれば、給送トレイ上に積載されているシートの枚数を、第1のセンサが直接測定したシートの上面までの距離と第2のセンサが直接測定したシートの下面までの距離とそれらのセンサ間距離とからシートの積載高さを検出することにより正確に求めることができるので、そのシートの残量枚数が例えば5枚や6枚といったニアエンドの少数枚であっても、それを正確に検出することができる。
それにより、この給紙装置を備えた画像形成装置及び画像形成システムによれば、一度に複数枚の画像を担持可能な大きな像担持体を持つ場合であっても、給送トレイ上のシートの正確な残量枚数に合わせた画像形成ができるので、不用意に像担持体上に給送トレイ上のシートの残量枚数よりも多い数の画像を形成してしまい、その際にシートに転写できずに余分となった画像をクリーニング装置により消去しなければならないという非生産的な動作を未然に防ぐことができる。それにより、トナーの無駄使いを防止できると共に、クリーニング装置の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による給送装置の一実施形態例を示す概略構成図である。
【図2】同じくその給送装置を示す平面図である。
【図3】同じくその給送装置を備えたカラー画像形成装置の一例を示す全体構成図である。
【図4】図1の給送装置の給送トレイ上に給送方向に短い小サイズの記録紙をセットした状態を示す図1と同様な概略構成図である。
【図5】同じくその小サイズの記録紙をセットした給送装置を示す図2と同様な平面図である。
【図6】記録紙を給送する度に給送トレイ内の束状の記録紙の積載高さを検知することにより記録紙1枚の厚さを検出してその記録紙1枚の厚さを補正計算する給送装置の実施形態を示す図1と同様な概略構成図である。
【図7】図6の給送装置を備えた画像形成装置の残量枚数を表示する制御系を示すブロック図である。
【図8】画像形成装置に外部接続機器を接続した画像形成システムの一例を示すブロック図である。
【図9】記録紙の残量枚数よりも多くの数の画像を中間転写ベルト上に担持した場合の問題点を説明するための概略図である。
【符号の説明】
4,4′:給送装置
6:ピックアップコロ(シート給送手段)
11:第1のセンサ 12:第2のセンサ
13:固定部材 21:エンドフェンス
22:給送トレイ 50,50′:制御装置
55:表示部
81:ホストコンピュータ(外部接続機器)
P:記録紙

Claims (6)

  1. シートを積載する給送トレイと、該給送トレイに積載したシートを1枚ずつ給送するシート給送手段と、前記給送トレイに積載したシートのサイズに合わせて移動可能であってシート給送方向に対するシート後端位置を規制するエンドフェンスとを備えた給送装置において、
    前記給送トレイ上に積載された束状のシートの上面までの距離を測定する第1のセンサと、前記束状のシートの下面までの距離を測定する第2のセンサとを設けると共に、その第1のセンサと第2のセンサをそれらのセンサ間距離を一定に保つように前記エンドフェンスに直接または固定部材を介して固定し、前記第1のセンサが測定したシートの上面までの距離と前記第2のセンサが測定したシートの下面までの距離と前記センサ間距離とから前記束状のシートの積載高さを検出する手段を設けたことを特徴とする給送装置。
  2. 前記第1のセンサと前記第2のセンサは、前記給送トレイに積載可能な全てのサイズのシートに対応して前記エンドフェンスと共に移動して前記束状のシートの積載高さを検出可能であることを特徴とする請求項1記載の給送装置。
  3. 請求項1又は2記載の給送装置において、前記シート給送手段によりシートが給送されて前記給送トレイ上のシートが減少する度に、その給送トレイ上の束状のシートの積載高さを検知することによりシート1枚の厚さを検出し、その検出結果によりシート1枚の厚さを補正計算するシート厚さ補正手段を設けたことを特徴とする給送装置。
  4. 請求項3記載の給送装置において、前記シート厚さ補正手段が補正計算したシート1枚の厚さを基にして前記給送トレイ上に積載された束状のシートの積載高さから該給送トレイ上のシートの残量枚数を演算するシート残量枚数演算手段を設けたことを特徴とする給送装置。
  5. 請求項4記載の給送装置を備えた画像形成装置であって、前記演算により求めたシートの残量枚数を装置本体の外部から見える位置に表示する表示手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項4記載の給送装置を備えた画像形成装置に外部接続機器を接続した画像形成システムであって、前記外部接続機器の画面に前記演算により求めたシートの残量枚数を表示する表示手段を設けたことを特徴とする画像形成システム。
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