JP3861991B2 - 波形表示装置、設定条件保存呼び出し方法および波形データ保存呼び出し方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばデジタルオシロスコープ等の波形表示装置において、波形の測定目的に応じた波形表示条件やその波形表示条件で表示された表示波形データの保存に係わり、特に、それら保存された情報の識別性を高めるためのものに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルオシロスコープでは、入力されたアナログ信号を所定のサンプリング速度(サンプリング周波数)でデジタルデータに変換(A/D変換)し、その変換したデジタルデータを波形データとして、所定のメモリ容量の内部波形メモリに記憶する。そして、その波形メモリに記憶したデジタルデータを読み出して、陰極線管や液晶ディスプレイなどの表示素子の画面に、その水平方向(横軸方向)を時間軸とし、垂直方向(縦軸方向)を電圧(波形レベル方向)として、波形表示をする。
【0003】
この場合に、波形の画面表示に当っては、測定目的に応じた波形表示条件(以下、この波形表示条件をパネル設定情報という)が使用者により設定される。例えば、画面に表示する波形の時間幅を規定するための時間軸レンジ(掃引時間)や電圧感度などがパネル設定情報として使用者により設定され、それらのパネル設定情報の設定値に応じて、波形メモリから必要な波形データが読み出され、必要な処理が施されて、画面に表示される。
【0004】
時間軸レンジは、通常、画面の水平方向の単位長さ当たりの時間で表される。例えば、図15に示すように、ディスプレイ画面101中の、波形表示画面100を水平方向に10等分した時の各分割区間の長さをdivとして、時間軸レンジは、時間/div(分割区間当たりの時間=速度)で表される。
【0005】
また、電圧感度は、画面の垂直方向の単位長さ当たりの電圧で表される。例えば、図15に示すように、波形表示画面100を垂直方向に8等分したときの各分割区間の長さをdivとして、電圧感度は、電圧/div(分割区間当たりの電圧)で表される。
【0006】
ところで、波形表示装置においては、その測定目的に応じて設定された波形表示条件である電圧感度や掃引時間などのパネル設定情報を保存し、後日、同一の波形表示条件にて測定を行なう時に、保存したパネル設定情報を呼び出して再生して使用する状況がしばしばある。
【0007】
従来のパネル設定情報の保存/呼び出し再生には以下のような方法が用いられている。
【0008】
▲1▼パネル設定情報を保存する場合、パネル設定情報を識別するための識別子として任意のファイル名を付けて保存し、再生時にはファイル名により何を測定するためのパネル設定情報かを推測する。ファイル名の入力方法には、波形表示装置の操作パネルのボタンやノブなどの入力手段にて行なう方法や、外付けキーボードを用いて入力する方法などがある。ファイル名を入力しない場合には、保存しようとしたときの日時や順番などに従った方法で、自動的に記号や番号がファイル名として作成される。
【0009】
▲2▼パネル設定情報を保存する場合、予め用意されている任意の番号をファイル名として選択して保存し、再生時には、そのファイル名の番号により何の測定をするためのパネル設定情報かを推測する。ファイル番号の入力方法としては、装置の操作パネルのボタンやノブなどの入力手段にて行なう方法や、外付けキーボードを用いて入力する方法などがある。ファイル名を選択しない場合には、自動的にインクリメントした番号がファイル名として作成される。
【0010】
▲3▼パネル設定情報に基づいて表示された波形データを保存する際に、パネル設定情報をも付加して、前記▲1▼や前記▲2▼と同様に、ファイル名や番号で保存する。そして、再生時には、そのファイル名や番号により、どのような波形を測定するためのパネル設定情報かを推測する。この▲3▼の場合でも、波形表示画面上にパネル設定情報のファイル選択画面を表示する場合には、保存した波形を表示できないため、波形の形により何を測定するためのパネル設定情報であるかを識別することができない。ただし、この場合には、パネル設定情報を再生したときには、表示波形の形により、何を測定するためのパネル設定情報かを識別することはできる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来のパネル設定情報の保存および呼び出し方法に従う波形表示装置では、以下のような問題がある。
【0012】
前記▲1▼の方法のように、操作パネルのボタンやノブでファイル名を入力する方法の場合、文字を選択するのに複数の操作をしなければならず、操作が非常に面倒である。外付けキーボードを使用すると入力は容易になるが、キーボードを用意して接続しなければならず、煩わしいという問題がある。
【0013】
また、短いファイル名によって、何を測定するためのパネル設定情報であるかを表現することは困難であるため、ファイル名とパネル設定情報との対応がつきにくく、どのような測定を目的としたパネル設定情報であるかは類推するしかないという問題もある。
【0014】
何を測定するためのパネル設定情報であるかを、ファイル名に文字表現することも可能であるが、文字数が長くなるため、より入力操作が面倒となり、かえって自動生成される記号や番号で保存されてしまう場合が多くなるという事態を招来する。また、ファイル名の長さに制限がある場合には、十分にパネル設定内容を表現することが困難であるという問題もある。
【0015】
▲2▼の方法のように、任意のファイル番号を選択して保存する方法の場合は、入力し易いという利点があるが、ファイル番号とパネル設定情報との対応がつきにくいため、前記▲1▼の方法の場合と同様に、どのような測定を目的としたパネル設定情報であるかは類推するしかなく、それを回避しようとすると、予めファイル番号とパネル設定内容の対応をメモにとって記憶するなどの余分な手間が必要となるという問題がある。
【0016】
▲3▼の方法の場合にも、パネル設定情報を呼び出すために、表示画面上にファイル選択画面を表示するようにするが、このファイル選択画面においては、前記▲1▼あるいは前記▲2▼の場合と同様に、どのような測定を目的としたパネル設定情報であるかは類推するしかないという問題がある。保存されている波形データを再生すれば、その表示波形からパネル設定情報も識別することができるが、そのためには、波形データを再生しなければならないので、操作が煩わしいという問題がある。
【0017】
具体例を挙げてさらに説明する。図16に、従来装置におけるパネル設定情報の再生時のファイル選択画面(ファイルリストの画面)の一例を示す。すなわち、ファイル選択画面においては、ディスプレイ画面102上に、ファイル名の表示103、ファイルのデータ容量の表示104、保存した日時の表示105により再生するパネル設定情報ファイルあるいは波形データファイルの一覧リストが表示される。
【0018】
使用者は、この一覧リストから再生したいパネル設定情報のファイルを選択するのであるが、ファイル名の表示103もしくはそのファイルの作成された日時の表示105などから、どのような測定を行うパネル設定情報かを判断しなければならない。このため、何を測定するためのパネル設定情報かが直感的には判りずらい。したがって、どのような波形が測定できるのかは、実際にパネル設定情報を再生し、測定を行わないと判らなかった。
【0019】
また、図16の「WAVE1.SET」や「CH1−10V.SET」のように、ファイル名を、保存されたパネル設定情報の内容を表した名称にしても、ファイル名が短いと、表現できる内容が少なく、内容を把握しにくい。逆にファイル名を長くした場合は、操作パネルのボタンやノブを使用して、1文字入力するために複数の操作が必要なため、わずらわしく、外部キーボードの使用も装置の使用状況にそぐわない。
【0020】
なお、同様のことは、パネル設定情報を保存する場合だけではなく、当該パネル設定情報に基づいて表示された波形データを保存する場合にも生じる。
【0021】
この発明は、以上の点にかんがみ、保存されたパネル設定情報や波形データが、何を測定するためのパネル設定情報か、あるいはどのような波形データを記憶したものかを容易に判別することができるようにする波形表示装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明による波形表示装置は、
アナログ入力波形信号をデジタル波形データに変換するA/D変換手段と、
前記A/D変換手段からの前記デジタル波形データを記憶する波形メモリと、
波形を表示するための表示素子と、
波形の測定目的に応じた波形表示条件の設定手段と、
前記設定手段により設定された前記波形表示条件に従って、前記波形メモリに記憶されている前記波形データに基づく波形を前記表示素子の表示画面に表示する表示制御手段と、
前記設定手段で設定された前記波形表示条件を記憶する手段であって、記憶される前記波形表示条件の識別子と共に、前記波形表示条件で表示された波形の特徴を補助情報として保存する設定波形表示条件記憶手段と、
を備える波形表示装置であって、
前記波形表示条件に従って表示された波形の圧縮波形のデータを生成する圧縮波形データ生成手段と、
前記圧縮波形について、元の波形の特徴を表現できない部分を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された部分については、当該部分の拡大波形のデータを、前記波形表示条件に従って表示された波形のデータから生成する拡大波形データ生成手段と
を備え、
前記補助情報として、前記圧縮波形のデータに加えて、前記拡大波形のデータを記憶することを可能としたことを特徴とする。
【0027】
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の波形表示装置において、
前記記憶された波形表示条件のリストを、前記識別子と、前記補助情報に基づいて表示される波形とを用いて、前記表示素子の表示画面に表示する手段を備えることを特徴とする。
【0028】
請求項6の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の波形表示装置において、
前記記憶された波形表示条件のリストを、前記表示素子の表示画面に表示する手段と、
前記波形表示条件のリストから、前記記憶された波形表示条件の一つを選択する選択手段と、
前記選択手段で一つの波形表示条件が選択されたときに、当該選択された波形表示条件による波形を前記表示素子の表示画面に表示すると共に、前記選択された波形表示条件について記憶されている前記補助情報に基づく波形を、前記表示画面の予め定められた領域に表示する再生手段と
を備えることを特徴とする。
【0030】
【作用】
上述の構成の請求項1の発明によれば、設定された波形表示条件、すなわち、パネル設定情報と共に、当該パネル設定情報に従って表示された波形の特徴を補助情報として保存するので、パネル設定情報の呼び出し時に、波形の特徴を、パネル設定情報のファイル名と共に、リスト中に表示することが可能である。
【0031】
したがって、使用者は、ファイル名やファイル番号だけでなく、波形の特徴から、保存されているパネル設定情報がどのような測定目的で設定されたものかを容易に識別することができる。
【0032】
また、請求項1の発明によれば、波形の特徴はパネル設定情報に従って表示された波形の圧縮波形であるので、保存されているパネル設定情報がどのような測定目的で設定されたものかを、当該圧縮波形の表示から、容易に識別することができる。
【0033】
また、請求項1の発明によれば、圧縮波形表示したときに表現できなくなるような波形の部分的特徴部分が存在するとき、その部分的特徴部分の拡大波形のデータも補助情報として記憶するので、パネル設定情報の呼び出し時に、パネル設定情報のファイル名と共に、圧縮波形と拡大波形とを、リスト中に表示することが可能である。
【0034】
したがって、保存されているパネル設定情報がどのような測定目的で設定されたものかを、当該圧縮波形および拡大波形の表示から、容易に識別することができる。
【0035】
請求項5の発明によれば、パネル設定情報の再生を行なうべく、保存されているパネル設定情報のリストを表示すると、それぞれのパネル設定情報に対応して圧縮波形が表示されるので、保存されているパネル設定情報がどのような測定目的で設定されたものかを容易に識別することができる。
【0036】
また、請求項5の発明によれば、パネル設定情報のリストには、圧縮波形では表現されにくい部分が拡大波形によって表現されるので、保存されているパネル設定情報がどのような測定目的で設定されたものかを、さらに容易に識別することができる。
【0037】
請求項6の発明によれば、パネル設定情報が再生されると、そのパネル設定情報に基づいて波形表示が行なわれると共に、記憶されている補助情報としての圧縮波形が、表示画面の予め定められた領域に表示されるので、再生されたパネル設定情報により取り込んで表示した波形と、パネル設定情報の保存時の波形を比較することができる。
【0038】
また、請求項6の発明によれば、請求項8の圧縮波形に加えて、その一部拡大波形も、予め定められた領域に表示されるので、再生されたパネル設定情報により取り込んで表示した波形と、パネル設定情報の保存時の波形との比較を詳細に行なうことができる。したがって、保存されていたパネル設定情報の波形の測定目的を確認しながら、新たな波形の取り込みを実行することができるという効果が得られる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、この発明による波形表示装置の実施の形態を、図を参照しながら説明する。
【0040】
[波形表示装置のハードウエア構成例]
図1は、波形表示装置の実施の形態としてのデジタルオシロスコープの構成を示すブロック図である。この例のデジタルオシロスコープは、マイクロプロセッサ(CPU)10によって、メインメモリ11に記憶されているプログラムに従った制御が行われるものであり、図1において、制御バス12は、2重線で示した。
【0041】
パネル操作部13は、図示は省略したが、時間軸レンジや電圧感度などのパネル設定情報の設定つまみ、パネル設定情報の保存ボタン、パネル設定情報の再生ボタンなどを含むと共に、その他の操作つまみや操作ボタンを備え、使用者によるそれらの操作に応じた操作信号を出力する。マイクロプロセッサ10は、パネル操作部13からの操作信号を解釈して、どのような操作がされたかを判別し、その判別結果に応じた制御を行なう。
【0042】
フロントエンド部1は、アッテネータ、バーチカルアンプ、トリガアンプなどからなり、マイクロプロセッサ10からの制御に従い、図示しないプローブなどにより入力されたアナログ波形信号の増幅処理などを行なう。フロントエンド部1で処理されたアナログ波形信号は、A/D変換器2およびトリガ制御部3に供給される。
【0043】
A/D変換器2では、クロック制御部4からのサンプリングクロックに従い、フロントエンド部1からのアナログ波形信号をデジタル波形データに変換する。この実施の形態のデジタルオシロスコープは、A/D変換器2でのサンプリング速度は可変であって、クロック制御部4は、マイクロプロセッサ10からの制御信号により、出力するサンプリングクロックの周波数を制御する。
【0044】
マイクロプロセッサ10は、パネル操作部13での時間軸レンジの設定情報を判別して、設定された時間軸レンジに応じてサンプリング速度を定め、そのサンプリング速度となるように、クロック制御部4を制御する。A/D変換器2からのデジタル波形データは、アクイジション制御部5に供給される。
【0045】
トリガ制御部3は、マイクロプロセッサ10の制御に従ってフロントエンド部1からの信号を処理して、アクイジション制御部5にトリガ信号を供給する。
【0046】
アクイジション制御部5は、マイクロプロセッサ10からの制御信号により、A/D変換器2からのデジタル波形データを、トリガ制御部3からのトリガ信号を基準に、波形メモリを構成するアクイジションメモリ6に格納する。また、アクイジション制御部5は、マイクロプロセッサ10からの制御信号により、アクイジションメモリ6に格納したデジタル波形データを読み出して、表示制御部7に送る。
【0047】
表示制御部7は、マイクロプロセッサ10の制御に従い、アクイジション制御部5から転送されてきた波形データを、表示素子の例としての液晶ディスプレイ(以下、LCDと称する)9の画面に波形を表示するための表示データに変換し、その変換後の表示データを、表示メモリ8に格納する。そして、その格納した表示データを読み出してLCD9に送り、その画面に波形を表示する。
【0048】
そして、使用者が、パネル操作部13において、パネル設定情報の保存操作をした場合、マイクロプロセッサ10は、それを検知し、メインメモリ11あるいはFDD(フロッピー(登録商標)ディスクドライブ)14に挿入されているフロッピー(登録商標)ディスクなどの記憶媒体にパネル設定情報を書き込む。
【0049】
このとき、パネル設定情報の保存に当たっては、ファイル名やファイル番号等の識別子を付加するが、この実施の形態では、ユーザが要求指示した場合には、この識別子に加えて、後述するように、そのパネル設定情報に従って表示されている波形の特徴を補助情報として、さらに付加して保存するようにする。
【0050】
そして、この例では、補助情報としては、そのパネル設定情報に従って表示されている波形の圧縮波形を保存する。また、この実施の形態では、波形の圧縮により、波形の特徴がうまく表現されない場合を考慮して、必要に応じて表示波形の一部分の拡大波形を、合わせて補助情報として付加保存するようにする。
【0051】
[波形表示処理の説明]
この実施の形態における波形表示処理ルーチンを、図2のフローチャートを参照しながら説明する。この図2のフローチャートの動作は、マイクロプロセッサ10で実行される処理動作を表すものである。
【0052】
まず、ユーザによるパネル操作部13を通じてのパネル設定情報の入力を受けたか否か判別する(ステップS1)。パネル設定情報の入力を受け付けたときには、当該受け付けたパネル設定情報に従って波形表示を実行する(ステップS2)。また、パネル設定情報の入力を受けなかったときには、それ以前に設定されていたパネル設定情報に従って波形表示を実行する(ステップS3)。
【0053】
図3(A)は、このときにLCD9の画面90に表示される波形の例を示すものである。すなわち、画面90内の波形表示エリア91に、入力信号の波形92が表示されると共に、画面90内の波形表示エリア91外の適当な部分に、設定された時間軸レンジの文字表示93および電圧感度の文字表示94が表示される。この図3の例は、図示のように、時間軸レンジ設定が1μs/divで、電圧感度の設定が5V/divであるパネル設定で取込まれた波形を表示している。
【0054】
次に、ユーザによって、パネル操作部13を通じてパネル設定情報の保存指示がなされたか否か判別し(ステップS4)、パネル設定情報の保存指示がなされなかったときには、その他の指示がなされたか否か判別し(ステップ5)、その他の指示がなされたと判別されたときには、当該指示された処理を実行する(ステップS6)。
【0055】
また、ステップS4でパネル設定情報の保存指示がなされたと判別したときには、後述するパネル設定保存処理ルーチンを実行する(ステップS7)。そして、ステップS6およびステップS7の次は、この波形表示処理が終了であるか否か判別し、終了でなければステップS1に戻り、終了であれば、ルーチンを終了する。
【0056】
[パネル設定情報の保存処理の説明]
次に、図2のルーチン中のステップS7のパネル設定保存処理ルーチンにおけるパネル設定情報の保存処理について説明する。
【0057】
前述したように、この実施の形態では、パネル設定情報の保存に際しては、ユーザが要求指示した場合には、ファイル名やファイル番号等の識別子に加えて、保存しようとしているパネル設定情報に従って表示されている波形の圧縮波形および必要な場合には、さらに圧縮波形の一部拡大波形を、補助情報として保存する。
【0058】
このパネル設定情報の保存処理ルーチンの動作を、図4のフローチャートを参照しながら説明する。この図4のフローチャートの動作は、マイクロプロセッサ10で実行される処理動作を表すものである。
【0059】
まず、ユーザによって、パネル操作部13を通じて波形の特徴を補助情報として同時に保存する要求がなされているか否か判別する(ステップS11)。補助情報の同時保存の要求がなされていない場合には、ファイル名やファイル番号等の識別子のみを付加してパネル設定情報の保存処理を実行する(ステップS17)。例えば、ファイル名を「WAVE1.SET」として、パネル設定情報を保存する。
【0060】
ステップS11で、補助情報の同時保存の要求がなされていると判別された場合には、当該パネル設定情報に従って表示されている波形の圧縮波形のデータを作成する(ステップS12)。この場合、図3(A)の例の表示波形92であれば、図3(B)に示すような圧縮波形95Sとなるようなデータを作成する。次に、作成した圧縮波形のデータは、パネル設定情報の保存の際に付加するように記憶しておく(ステップS13)。
【0061】
次に、波形の特徴を把握するために、圧縮波形の一部拡大波形を作成する必要があるか否か判別する(ステップS14)。このステップS14で、拡大波形の作成が不要であると判別すると、ステップS17に進み、ファイル名やファイル番号等の識別子に加えて、補助情報として圧縮波形のデータを付加して、パネル設定情報の保存処理を実行する。
【0062】
ステップS14で、拡大波形の作成が必要であると判別すると、圧縮波形の一部拡大波形の画像データを作成し(ステップS15)、作成した一部拡大波形の画像データは、パネル設定情報の保存の際に付加するように記憶しておく(ステップS16)。そして、ステップS17に進み、ファイル名やファイル番号等の識別子に加えて、補助情報として圧縮波形および一部拡大波形のデータを付加して、パネル設定情報の保存処理を実行する。
【0063】
[圧縮波形のデータ作成処理の説明]
表示波形の圧縮波形のデータを作成する方法としては、単純には、波形データを間引く方法がある。例えば、図3(A)に示したLCD9の表示画面90の波形表示エリアが、縦400ドット(ドットは表示画面を構成する1単位)および横500ドットで、図3(A)に示した波形92は、アクイジションメモリ6に記憶されている5000データの波形データが用いられて表示されている場合に、図3(B)に示すように、縦40ドットおよび横50ドットの圧縮波形の表示エリア95を考える。
【0064】
この場合、表示エリア95に表示する圧縮波形95Sの1ドット当たりの波形データ数は100データとなる。したがって、単純な間引き法により圧縮波形95Sのデータを作成するには、圧縮波形の各ドットに対応する各100個の波形データを定め、その100個の波形データの中から、それぞれ1データを抽出して、圧縮波形の画像データの各1ドット分を作成するようにすれば良い。
【0065】
しかし、この単純間引きによる圧縮方法による場合、圧縮波形が、元の波形の特徴を忠実に再現できない場合がある。例えば、図5(A)に示すように、波形表示エリア91に表示された波形92が、ひげ状部分92nを有する波形であった場合に、単純間引き法により圧縮波形データを作成すると、その圧縮波形データに基づく圧縮波形95Saは、図5(B)に示すように、ひげ状部分が消滅してしまう場合もある。
【0066】
そこで、この実施の形態では、このような問題を生じない圧縮方法として、圧縮波形の各1ドットに対応する複数個の波形データの最大値と最小値を求め、それら最大値と最小値とを線で結ぶようにすることにより、圧縮波形の画像データを作成するようにする。以下、この圧縮方法を、この明細書ではピーク圧縮方法と呼ぶ。
【0067】
このピーク圧縮方法によれば、図5(A)の表示波形92の圧縮波形は、図5(C)の圧縮波形95Sbのようになり、ひげ状部分は消滅せずに、忠実に表示される。
【0068】
図6は、この実施の形態における圧縮波形の画像データの生成ルーチンを示すフローチャートである。
【0069】
まず、表示波形92に用いられている波形データ数を算出する(ステップS21)。前述の例であれば、波形データ数は、「5000」である。次に、圧縮波形の1ドット当たりの波形データ数Wdを算出する(ステップS22)。前述の例の場合には、横方向のドット数は「50」であるので、Wd=100である。
【0070】
次に、圧縮波形のすべてのドット(前述の例であれば、50個のドット)について、各1ドットに対応するWd個の波形データ内の最大値と最小値とを求める(ステップS23)。次いで、求めた最大値と最小値とを直線で結ぶようにして、各ドットについての画像データを生成して、圧縮波形の画像データを作成する(ステップS24)。
【0071】
以上の手順からなるピーク圧縮方法により、図5(C)に示すように、ひげ状部分のような急激な変化のある波形であっても、その特徴を忠実に再現できる圧縮波形が得られる。
【0072】
しかし、このピーク圧縮方法によって波形を圧縮した場合にも、元の波形の形を正常に識別できなくなる場合がある。例えば、図7(A)および(B)に、電圧感度がそれぞれ2V/divおよび5V/divで、また、時間軸レンジがそれぞれ200μs/divおよび500μs/divであるパネル設定で取込まれた波形表示画面をそれぞれ示す。図7(A)の波形は、所定周期の矩形波を含むものであり、また、図7(B)の波形は、所定周期の三角波を含むものである。
【0073】
この2つの表示波形の波形データから、パネル設定の識別のための波形の特徴の補助情報として、波形データをピーク圧縮方法により圧縮して、圧縮波形の画像データを作成すると、それらの圧縮波形の画像データによる表示波形は、いずれの場合も、図7(C)に示すような、圧縮波形95Scになり、両者の波形の違いを正しく識別できないものとなる。
【0074】
そこで、この実施の形態では、前述の図4のフローチャートで説明したように、ピーク圧縮方法による圧縮波形では、波形の特徴が表現できない部分があるか否かを判定し、そのような部分があるときには、ピーク圧縮による圧縮波形の画像の他に、圧縮波形の一部の拡大表示を行うことで解決するようにしている。
【0075】
[一部拡大波形の作成の要否の判定と、一部拡大波形の作成処理の説明]
以下に、この一部拡大波形の画像データを作成する必要があるか否かの判定方法と、一部拡大波形の画像データの作成方法について説明する。
【0076】
図8は、一部拡大波形の画像データを作成する必要があるか否かの判定を行うルーチンを説明するためのフローチャートである。このルーチンの処理は、図4のステップS14の処理である。また、図9は、この判定処理ルーチンの説明のために用いる波形図である。
【0077】
まず、図9における波形表示エリア91に表示されている波形データの最大値と最小値を検出し(ステップS31)、それら最大値と最小値の中間値Midを算出する(ステップS32)。次に、算出した中間値Midを、図9に示すように、スレッショルドレベルLoとして、表示波形92についての周期部分の周期をすべて算出する(ステップS33)。
【0078】
なお、この周期部分を求める際には、スレッショルドレベルLoを中心とするヒシテリシスを持たせたスレッショルドレベルLuおよびLdを設定し、ヒステリシス分に含まれる信号のノイズ成分は周期部分として算出しないようにしている。図9の例の場合には、このステップS33での算出処理により、周期T1、T2、T3、T4、T5、T6が算出される。
【0079】
次に、ステップS33で周期部分が検出されたか否か判別する(ステップS34)。周期部分が検出されなかったと判別したときには、一部拡大波形の画像データの作成は不要と判定し(ステップS39)、この判定ルーチンを終了する。
【0080】
ステップS34において、ステップ33で周期部分を検出したと判別したときには、算出した周期のうちの最小周期Tminを求める(ステップS35)。次に、最小周期Tminの波形を十分に表示できる圧縮波形のドット数の時間Mtimeを算出する(ステップS36)。そして、Mtime≧Tminであるか否か判別し(ステップS37)、そうであれば、一部拡大波形の画像データの作成が必要と判定し(ステップS38)、そうでなければ、一部拡大波形の画像データの作成は不要と判定し(ステップS39)、この判定ルーチンを終了する。
【0081】
ここで、ステップS37での処理は、圧縮波形の表示領域95に表示される圧縮波形中において、最小周期Tminの部分の波形が十分に表示されて、波形の形が正しく認識できるか否かの判定である。
【0082】
図9(B)に示すように、最小周期Tminの波形を十分に表示できる圧縮波形のドット数は、適当なドット数に定められるものであるが、この例においては、「10ドット」とされる。図9(A)において、横軸全体の時間は2ミリ秒(ms)なので、図9(B)の圧縮波形の10ドットに相当する時間Mtimeは、この例では400マイクロ秒(μs)となる。
【0083】
そこで、この例では、圧縮波形の10ドットに相当する時間Mtimeと、ステップS35で求めた最小周期Tmin(図9の例ではT3とする)を比較し、最小周期Tmin(=T3)の方が小さい場合に、一部拡大波形の画像データを作成する必要があると判断する。そして、この例では、その最小周期Tmin=T3の一部拡大波形を、次のようにして作成する。作成された一部拡大波形を図9(C)に示す。この図9(C)に示すように、この例においては、一部拡大波形の表示エリアの大きさは、圧縮波形の表示エリア95と同一である。
【0084】
一部拡大波形の画像データの作成方法について説明する。図10は、一部拡大波形の画像データを作成するための処理ルーチンを説明するためのフローチャートである。この図10の処理ルーチンは、図4のステップS15の処理に相当する。
【0085】
まず、求められた最小周期Tminの区間の中央の波形データの、アクイジションメモリ6におけるアドレスADRmagを算出する(ステップS41)。次に、当該最小周期Tminが、図9(C)の一部拡大波形の表示エリア96の横軸全体の時間に一致するとしたときの拡大率Magを算出する(ステップS42)。
【0086】
次に、一部拡大波形の表示エリア96の横軸方向のドット数Ndot(図9(C)の例では50ドット)が、アクイジションメモリ6に格納されている最小周期Tminの区間の波形データ数より大きいかどうか判別する(ステップS43)。
【0087】
ドット数Ndotが、アクイジションメモリ6に格納されている最小周期Tminの区間の波形データ数以上であったときには、アドレスADRmagを表示波形エリア96の横軸方向の中心として、拡大率Magで、前述したピーク圧縮方法により、最小周期Tminの区間の拡大波形の画像データを生成する(ステップS44)。
【0088】
ドット数Ndotが、アクイジションメモリ6に格納されている最小周期Tminの区間の波形データ数よりも少なかったときには、アドレスADRmagを表示波形エリア96の横軸方向の中心として、拡大率Magで、表示する上で足りないデータを補間により補って、最小周期Tminの区間の拡大波形の画像データを生成する(ステップS45)。
【0089】
図9の例の場合について、上述の一部拡大波形の作成処理を説明する。すなわち、図9の例では、最小周期Tmin=T3に相当する波形アドレスが「3001」から「3500」なので、その中心アドレスADRmagは、「3250」となる。一部拡大波形の表示エリア96の横軸全体の時間は、最小周期T3と等しくされる。
【0090】
また、一部拡大波形の表示エリア96の横軸分解能が50ドットで、一部拡大波形(最小周期T3)のデータ数が500データであるので、10データ毎の最大値および最小値を検出し、その検出した最大値と最小値とを線で結ぶようにして圧縮データを生成し、ピーク圧縮を行う。このようにして、図9(C)の一部拡大波形の画像が作成される。
【0091】
このとき、一部拡大波形が、表示エリア95の圧縮波形95Sにおけるどこの部分の拡大波形かを識別することができるように、図9(B)に示すように、カーソルCSを圧縮波形95Sに付加する。なお、一部拡大波形の位置を、圧縮波形上に示す方法としては、このようにカーソルCSによって示す方法に限られるものではなく、その他の方法として、圧縮波形95Sの表示における一部拡大波形位置の輝度、色を変えることでも識別が可能となる。
【0092】
なお、上述の例では、最小周期の部分を抽出し、その部分の拡大波形を生成するようにしたが、最小周期部分だけでなく、ドット数Ndotよりも大きい複数個の周期部分について拡大波形を生成して、併せて保存しておくようにしても良い。
【0093】
[パネル設定情報の再生の説明]
以上のようにして保存されたパネル設定情報を呼び出して再生するときの動作について、以下に説明する。
【0094】
ユーザがパネル設定情報の呼び出しの要求指示をすると、この実施の形態の波形表示装置は、パネル設定情報のファイルリストをLCD9の表示画面90に表示する。図11は、パネル設定情報のファイルリストを生成して画面90に表示する処理を示すフローチャートであり、その各ステップは、マイクロプロセッサ10により実行される処理を示している。また、図12は、その際に画面90に表示されるパネル設定情報のファイルリストの一例である。
【0095】
図11の処理ルーチンは、ユーザがパネル設定情報の呼び出しの要求指示をするとスタートし、FDD14に装填されているフロッピー(登録商標)ディスクやメインメモリ11に保存されているパネル設定情報を検索する。そして、各パネル設定情報のファイル名、ファイル容量、日時を抽出し、図12に示すように、それらを文字表示97F,97C,97Dとして、画面90に表示する(ステップS51)。
【0096】
次に、各パネル設定情報の補助情報を確認し(ステップS52)、圧縮波形の画像データがあるか否か判別する(ステップS53)。圧縮波形の画像データがなければ、図11のファイルリストの表示処理ルーチンを終了する。一方、圧縮波形の画像データがあると判別したときには、図12に示すように、当該圧縮波形の画像データが存在すると認識されたファイルの前記文字表示の横に圧縮波形の表示エリア95を形成し、その表示エリア95に圧縮波形を表示する(ステップS54)。
【0097】
次に、各パネル設定情報の補助情報の中に、さらに、一部拡大波形の画像データが存在するか否か判別する(ステップS55)。一部拡大波形の画像データが存在しないと判別したときには、そのまま、図11のファイルリストの表示処理ルーチンを終了する。一方、一部拡大波形の画像データがあると判別したときには、図12に示すように、当該一部拡大波形の画像データが存在すると認識されたファイルの前記文字表示の横に形成された圧縮波形の表示エリア95のさらに横に、一部拡大波形の表示エリア96を形成し、その表示エリア96に一部拡大波形を表示する(ステップS56)。そして、この図11のファイルリストの表示処理ルーチンを終了する。
【0098】
図12のパネル設定情報のファイルリスト表示において、ファイル名「WAVE1.SET」およびファイル名「WAVE2.SET」のパネル設定情報は、保存の際に、使用者により補助情報の付加が要求され、圧縮波形が補助情報として付加されたものである。一部拡大波形が補助情報として付加されていないのは、保存時に、一部拡大波形の保存の必要なしと判定されたためである。
【0099】
また、ファイル名「WAVE3.SET」のパネル設定情報は、保存の際に、使用者により補助情報の付加が要求されなかったため、圧縮波形および一部拡大波形の補助情報は存在しない。
【0100】
また、ファイル名「WAVE4.SET」およびファイル名「WAVE5.SET」のパネル設定情報は、保存の際に、使用者により補助情報の付加が要求され、圧縮波形が補助情報として付加されたものである。そして、これらのファイルの場合には、保存時に、一部拡大波形の保存の必要があると判定されたため、一部拡大波形が補助情報としてさらに付加されている。
【0101】
以上のように、パネル設定情報のファイルリスト表示には、図12に示すように、圧縮波形や一部拡大波形も表示されるので、これにより、使用者はどのような測定を行なうパネル設定情報かを直感的に識別できるようになる。
【0102】
なお、一部拡大波形が複数個保存されている場合には、表示エリア96には、それら複数個の拡大波形の中から、使用者が選択した拡大波形を表示するようにすることができる。そして、使用者が、パネル操作部13のボタン操作などにより、表示エリア96に表示する拡大波形を順次に変えて表示することもできる。この場合にも、各拡大波形の位置は、前述したように、表示エリア95の圧縮波形中にカーソルにより表示されるので、どの部分の拡大波形であるかは容易に判別することができる。
【0103】
次に、以上のようにして表示されたパネル設定情報のファイルリストから、使用者は、再生したいパネル設定情報を選択し、決定することにより、その選択されたパネル設定情報の再生が行なわれる。図13は、このパネル設定情報の再生の処理を説明するためのフローチャートである。また、図14は、パネル設定情報の再生による画面90の表示画像の一例を示すものである。
【0104】
この例の場合、図12において、使用者によって選択されたパネル設定情報は、そのファイル名などの文字表示が反転表示されることにより、選択されていない他のパネル設定情報とは識別されるようにされる。図12の例では、ファイル名「WAVE5.SET」のファイルを選択している状態を表している。この状態で、パネル設定情報の再生指示を行なうと、図13のフローチャートのルーチンがスタートとなり、当該ファイル名「WAVE5.SET」のパネル設定情報が再生される。
【0105】
まず、パネル設定情報に基づいて、そのときの入力波形が図14に示すように、画面90の波形表示エリア91に表示されると共に、パネル設定情報である時間軸レンジ表示93および電圧感度表示94が表示されて、パネル設定情報が再生される(ステップS61)。図14の例の場合には、表示波形92は、直線波形となっており、再生されたパネル設定の時間軸レンジは、500μs/div、電圧感度は、5V/divである。
【0106】
次に、マイクロプロセッサ10は、選択されたパネル設定情報に、補助情報として圧縮波形のデータが含まれているか否か判別する(ステップS62)。圧縮波形のデータが含まれていないと判別されたときには、以上でパネル設定情報の再生動作終了となる。
【0107】
一方、ステップS62で、圧縮波形のデータが含まれていると判別されたときには、圧縮波形を表示するかどうかの使用者の意志の確認を行なう(ステップS63)。すなわち、この例においては、パネル設定情報に圧縮波形データが含まれているので、ステップS63では、その選択指示入力を確認して、圧縮波形を表示するかどうかの使用者の意志の確認を行なう。
【0108】
なお、ステップS62で圧縮波形のデータが存在すると判別したときに、圧縮波形を表示するか否かを使用者に問い合わせるメッセージを画面90に出し、それに対する使用者の指示を待って、圧縮波形を表示するかどうかの使用者の意志の確認を行なうようにしてもよい。
【0109】
次に、このステップS63で、使用者の意思が「圧縮波形の表示はしない」であると判別されたときには、圧縮波形の表示をせずに、以上でパネル設定情報の再生動作終了となる。また、ステップS63で、使用者の意思が「圧縮波形の表示をする」であると判別されたときには、図14に示すように、画面90の波形表示エリア91外の右下部分に、圧縮波形の表示エリア98を形成し、その表示エリア98に補助情報として保存されている圧縮波形を表示する(ステップS64)。
【0110】
次に、補助情報としてさらに一部拡大波形の画像データが保存されているか否か判別する(ステップ65)。一部拡大波形の画像データが保存されていなければ、以上でパネル設定情報の再生動作終了となる。
【0111】
また、一部拡大波形の画像データが保存されているときには、図14に示すように、画面90の波形表示エリア91外の右下部分において、圧縮波形の表示エリア98の上に一部拡大波形の表示エリア99を形成し、その表示エリア99に補助情報として保存されている一部拡大波形を表示する(ステップS66)。以上でパネル設定情報の再生動作終了となる。
【0112】
なお、この場合に、一部拡大波形の画像データが補助データとして保存されているときには、表示エリア98の圧縮波形上には、一部拡大波形として表示される波形位置が、この例では、図14に示すように、カーソルCSにより表示されるものである。
【0113】
以上のようにして、この実施の形態によれば、パネル設定を再生した後にも、画面90中の専用領域98,99に、圧縮波形や一部拡大波形を同時に表示することにより、再生したパネル設定が、どのような測定を行なうパネル設定情報かを直感的に識別が可能となる。
【0114】
また、パネル設定情報を再生したときに、再生されたパネル設定情報により取り込んで表示した波形と、パネル設定情報の保存時の波形を比較することができ、保存されていたパネル設定情報の波形の測定目的を確認しながら、新たな波形の取り込みを実行することができるという効果が得られる。
【0115】
この効果は、パネル設定情報の一覧リストに圧縮波形や拡大波形が表示されない場合にも得られるものである。したがって、このパネル設定情報の再生時の処理は、パネル設定情報のファイルリストが、図16に示したようなものであっても、パネル設定情報の保存時に補助情報として保存されている、圧縮波形や拡大波形の情報を用いて、同様に実行することができるものであり、図12のようなファイルリストを表示することが前提ではないことは言うまでもない。
【0116】
[他の実施の形態]
以上の実施の形態では、パネル設定情報のみを保存する場合であったが、この発明は、表示波形92の波形データを保存する場合にも適用できる。その場合に、主たる保存対象は表示波形92として、パネル設定情報を、その保存波形92の表示(測定)の際の情報として併せて保存することができるし、また、パネル設定情報は、保存しないようにしてもよい。
【0117】
表示波形92の波形データと共に、パネル設定情報を併せて保存するには、波形データから分離して、パネル設定情報だけを呼び出して再生し、入力波形データの取り込みに利用するようにすることもできる。
【0118】
この実施の形態の場合には、保存されている波形が、どのような波形であるかを、圧縮波形や一部拡大波形から把握することができるので、従来のように、ファイル名や容量、保存日時を頼りに識別して読み出すのに比べて、保存されている波形情報の識別が容易であるという顕著な効果が得られる。
【0119】
この実施の形態の構成は、パネル設定情報を併せて保存する場合には、上述したパネル設定情報を保存するときに、表示波形のデータを保存する処理が増えるだけで、上述の実施の形態と同様とすることができる。また、パネル設定情報を保存しない場合には、パネル設定情報に代えて波形データを各ファイルのメインデータとして保存することになる。
【0120】
[その他の変形例]
なお、上述の実施の形態では、波形データの圧縮方法としては、ピーク圧縮方法を用いるようにしたが、圧縮方法は、この方法に限られるものではないことはいうまでもない。
【0121】
また、パネル設定情報としては、上述の例では、時間軸レンジと電圧感度を例示したが、これらに限定されるものではないことは勿論である。
【0122】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、保存するパネル設定情報と、そのパネル設定で取得する波形の特徴を同時に保存することにより、保存したパネル設定情報を呼び出して再生する際に、ファイルリストとして、識別性の高い表示を行なうことができる。
【0123】
また、パネル設定を再生した後にも、専用領域に、波形の特徴を同時に表示することにより、再生したパネル設定が、どのような測定を行なうパネル設定情報かを直感的に識別が可能となる。
【0124】
さらに、再生されたパネル設定に対応する波形画像を表示することにより、再生されたパネル設定で取込んだ波形と、保存時の波形を比較することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による波形表示装置の実施の形態の構成例のブロック図である。
【図2】実施の形態の波形表示装置における波形表示動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】実施の形態の波形表示装置における表示波形およびその圧縮波形の例を示す図である。
【図4】実施の形態の波形表示装置におけるパネル設定情報の保存処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】実施の形態の波形表示装置における表示波形およびその圧縮波形の例を示す図である。
【図6】実施の形態の波形表示装置における波形の圧縮方法の一例の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】圧縮波形表示により、識別が困難になる波形の例を説明するための図である。
【図8】圧縮波形表示により識別が困難になる波形部分が存在するかどうかを判定する処理動作の例を示すフローチャートである。
【図9】圧縮波形表示により識別が困難になる波形部分の拡大波形のデータを作成する処理を説明するために用いる図である。
【図10】圧縮波形表示により識別が困難になる波形部分の拡大波形のデータを作成する処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】実施の形態の波形表示装置において、保存されたパネル設定情報を呼び出す際のファイルリストを表示する動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】実施の形態の波形表示装置において、保存されたパネル設定情報を呼び出す際のファイルリストの表示例を示す図である。
【図13】実施の形態の波形表示装置において、保存されたパネル設定情報の再生処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】実施の形態の波形表示装置において、保存されたパネル設定情報の再生処理時の画面上の表示例を示す図である。
【図15】デジタルオシロスコープにおける波形表示例を示す図である。
【図16】保存されたパネル設定情報を呼び出す際のファイルリストの従来の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 フロントエンド部
2 A/D変換器
6 アクイジションメモリ(波形メモリ)
7 表示制御部
8 表示メモリ
9 LCD
10 マイクロプロセッサ
13 パネル操作部
14 FDD(フロッピー(登録商標)ディスクドライブ)
Claims (17)
- アナログ入力波形信号をデジタル波形データに変換するA/D変換手段と、
前記A/D変換手段からの前記デジタル波形データを記憶する波形メモリと、
波形を表示するための表示素子と、
波形の測定目的に応じた波形表示条件の設定手段と、
前記設定手段により設定された前記波形表示条件に従って、前記波形メモリに記憶されている前記波形データに基づく波形を前記表示素子の表示画面に表示する表示制御手段と、
前記設定手段で設定された前記波形表示条件を記憶する手段であって、記憶される前記波形表示条件の識別子と共に、前記波形表示条件で表示された波形の特徴を補助情報として保存する設定波形表示条件記憶手段と、
を備える波形表示装置であって、
前記波形表示条件に従って表示された波形の圧縮波形のデータを生成する圧縮波形データ生成手段と、
前記圧縮波形について、元の波形の特徴を表現できない部分を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された部分については、当該部分の拡大波形のデータを、前記波形表示条件に従って表示された波形のデータから生成する拡大波形データ生成手段と
を備え、
前記補助情報として、前記圧縮波形のデータに加えて、前記拡大波形のデータを記憶することを可能としたことを特徴とする波形表示装置。 - 請求項1において、
前記圧縮波形は、前記波形表示条件に従って表示された波形を、圧縮率に応じて複数個の区間に分け、各区間における前記波形の最大値と最小値とを求め、その最大値と最小値とを線で結ぶようにして圧縮したものであることを特徴とする波形表示装置。 - 請求項1または請求項2において、
前記補助情報を前記波形表示条件と共に記憶するかどうかの選択操作手段を備えることを特徴とする波形表示装置。 - 請求項1または請求項2において、
前記補助情報として前記拡大波形を前記波形表示条件と共に記憶するかどうかの選択操作手段を備えることを特徴とする波形表示装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、
前記記憶された波形表示条件のリストを、前記識別子と、前記補助情報に基づいて表示される波形とを用いて、前記表示素子の表示画面に表示する手段を備えることを特徴とする波形表示装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、
前記記憶された波形表示条件のリストを、前記表示素子の表示画面に表示する手段と、
前記波形表示条件のリストから、前記記憶された波形表示条件の一つを選択する選択手段と、
前記選択手段で一つの波形表示条件が選択されたときに、当該選択された波形表示条件による波形を前記表示素子の表示画面に表示すると共に、前記選択された波形表示条件について記憶されている前記補助情報に基づく波形を、前記表示画面の予め定められた領域に表示する再生手段と
を備えることを特徴とする波形表示装置。 - アナログ入力波形信号をデジタル波形データに変換するA/D変換手段と、
前記A/D変換手段からの前記デジタル波形データを記憶する波形メモリと、
波形を表示するための表示素子と、
波形の測定目的に応じた波形表示条件の設定手段と、
前記設定手段により設定された前記波形表示条件に従って、前記波形メモリに記憶されている前記波形データに基づく波形を前記表示素子の表示画面に表示する表示制御手段と、
前記表示画面に表示された波形についての波形データを記憶する手段であって、当該波形データの識別子と共に、前記表示された波形の特徴を補助情報として保存する表示波形情報記憶手段と、
を備える波形表示装置であって、
前記波形表示条件に従って表示された波形の圧縮波形のデータを生成する圧縮波形データ生成手段と、
前記圧縮波形について、元の波形の特徴を表現できない部分を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された部分については、当該部分の拡大波形のデータを、前記波形表示条件に従って表示された波形のデータから生成する拡大波形データ生成手段と
を備え、
前記補助情報として、前記圧縮波形のデータに加えて、前記拡大波形のデータを記憶することを可能としたことを特徴とする波形表示装置。 - 請求項7において、
前記圧縮波形は、前記波形表示条件に従って表示された波形を、圧縮率に応じて複数個の区間に分け、各区間における前記波形の最大値と最小値とを求め、その最大値と最小値とを線で結ぶようにして圧縮したものであることを特徴とする波形表示装置。 - 請求項7または請求項8において、
前記補助情報を前記表示波形データと共に記憶するかどうかの選択操作手段を備えることを特徴とする波形表示装置。 - 請求項7または請求項8において、
前記補助情報として前記拡大波形を前記表示波形データと共に記憶するかどうかの選択操作手段を備えることを特徴とする波形表示装置。 - 請求項7〜請求項10のいずれかにおいて、
前記記憶された表示波形データのリストを、前記識別子と、前記補助情報に基づいて表示される波形とを用いて、前記表示素子の表示画面に表示する手段を備えることを特徴とする波形表示装置。 - 請求項7〜請求項10のいずれかにおいて、
前記記憶された表示波形データのリストを、前記識別子と、前記補助情報に基づいて表示される波形とを用いて、前記表示素子の表示画面に表示する手段を備えることを特徴とする波形表示装置。 - 波形の測定目的に応じて設定された波形表示条件に従って表示画面に測定対象の波形を表示する波形表示装置において、前記波形表示条件を識別子をつけて保存し、前記識別子により識別される前記保存された前記波形表示条件を選択して呼び出す設定条件保存呼び出し方法であって、
前記波形表示条件の保存時に、前記識別子と共に、前記波形表示条件で表示された波形の圧縮波形のデータと、前記圧縮波形において元の波形の特徴を表現できない部分について前記波形表示条件で表示された波形のデータから生成された拡大波形のデータとを補助情報として保存し、
前記波形表示条件の読み出しの際に、前記保存されている前記波形表示条件のリストとして、前記識別子と、前記補助情報に基づいて表示される波形とを表示する
ことを特徴とする設定条件保存呼び出し方法。 - 請求項13において、
前記圧縮波形は、前記波形表示条件に従って表示された波形を、圧縮率に応じて複数個の区間に分け、各区間における前記波形の最大値と最小値とを求め、その最大値と最小とを線で結ぶようにして圧縮したものであることを特徴とする設定条件保存呼び出し方法。 - 波形の測定目的に応じて設定された波形表示条件に従って表示画面に測定対象の波形を表示する波形表示装置において、前記波形表示条件を識別子をつけて保存し、前記識別子により識別される前記保存された前記波形表示条件を選択して呼び出す設定条件保存呼び出し方法であって、
前記波形表示条件の保存時に、前記識別子と共に、前記波形表示条件で表示された波形の圧縮波形のデータと、前記圧縮波形において元の波形の特徴を表現できない部分について前記波形表示条件で表示された波形のデータから生成された拡大波形のデータを補助情報として保存し、
前記記憶された波形表示条件のリスト表示から、前記記憶された波形表示条件の一つが選択されて呼び出されたときに、当該選択された波形表示条件を呼び出すと共に、前記選択された波形表示条件について記憶されている前記補助情報に基づく波形を、前記表示画面の予め定められた領域に表示する
ことを特徴とする設定条件保存呼び出し方法。 - 波形の測定目的に応じて設定された波形表示条件に従って表示画面に測定対象の波形を表示する波形表示装置において、前記表示画面に表示された波形データを識別子をつけて保存し、前記識別子により識別される前記保存された前記波形データを選択して呼び出す波形データ保存呼び出し方法であって、
前記波形データの保存時に、前記識別子と共に、前記波形表示条件で表示された波形の圧縮波形のデータと、前記圧縮波形において元の波形の特徴を表現できない部分について前記波形表示条件で表示された波形のデータから生成された拡大波形のデータを補助情報として保存し、
前記波形データの読み出しの際に、前記保存されている前記波形データのリストとして、前記識別子と、前記補助情報に基づいて表示される波形とを表示する
ことを特徴とする波形データ保存呼び出し方法。 - 請求項15または請求項16において、
前記圧縮波形は、前記波形表示条件に従って表示された波形を、圧縮率に応じて複数個の区間に分け、各区間における前記波形の最大値と最小値とを求め、その最大値と最小値とを線で結ぶようにして圧縮したものであることを特徴とする波形データ保存呼び出し方法。
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