JPH10333798A - 測定信号波形スケーリング・システムおよびその方法 - Google Patents

測定信号波形スケーリング・システムおよびその方法

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JPH10333798A
JPH10333798A JP16298998A JP16298998A JPH10333798A JP H10333798 A JPH10333798 A JP H10333798A JP 16298998 A JP16298998 A JP 16298998A JP 16298998 A JP16298998 A JP 16298998A JP H10333798 A JPH10333798 A JP H10333798A
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waveform
scaling
rectangle
rescaling
display
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JP16298998A
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A Alexander J
ジェイ・エー・アレクサンダー
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Hewlett Packard Co
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    • G01R13/00Arrangements for displaying electric variables or waveforms
    • G01R13/02Arrangements for displaying electric variables or waveforms for displaying measured electric variables in digital form
    • G01R13/029Software therefor

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号測定システムにおいて、測定された信号
波形に対するスケーリング表示を迅速かつ容易に実行す
ることができるようにする。 【解決手段】 ポインティングデバイスを操作すること
によってディスプレイ上のカーソルを移動させ、再スケ
ーリングしたい領域の開始点312と終点314の座標
を入力し、再スケーリング矩形310を生成する。この
再スケーリング矩形の座標の値から水平スケール、垂直
スケール、水平オフセット、垂直オフセットが算出さ
れ、再スケーリング後の各軸のスケール値と、波形表示
領域302における選択された波形の再スケーリング後
の配置が決定され、これらの情報に従って所望のスケー
ルで選択された部分の波形が再描画される。このよう
に、現在表示されている波形の上から視覚的に所望の再
スケーリング部分を選択できるので、再スケーリング後
の表示の変化を予測し易くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には信号測
定システムに関し、詳細には信号測定システムにおける
表示波形のスケーリングに関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル・オシロスコープなど従来型
の信号測定システムは時変アナログ信号をサンプルし、
記録し、表示する。入力信号のサンプルが取り出され量
子化され、その結果得られるディジタル表現が、サンプ
リング・クロックの制御の下で波形メモリに記憶され
る。その後、得られたデータは、メモリ上のロケーショ
ンがクロック信号によって順次アドレスされたときに順
次読み出され、波形表示用の時変出力信号に変換できる
ディジタル・データが与えられる。サンプリング・クロ
ックは、入力信号の周波数内容に応じていくつかの選択
可能な速度のうちの1つで動作することができる。サン
プルし記憶するアナログ入力信号のどの部分を選択する
かは、適切なトリガ回路によって決定され、それによっ
て、オペレータは波形の所望の部分を表示することがで
きる。
【0003】一般には信号測定システムで表示すること
ができ、特に試験・測定器具で表示することができる多
数のタイプの表示要素がある。たとえば、現在チャネル
入力で受け取った信号を表す波形だけでなく、関数波形
と呼ばれる波形を表示することもできる。関数波形と
は、演算の実行やある所定の方法での複数の入力信号波
形の組合せなど信号波形の処理によって作成される波形
である。この結果得られた波形は、後で検索し表示する
ことができるように表示メモリ内に置かれる。さらにメ
モリ波形を表示することもできる。メモリ波形とは、後
で表示できるように所定の時間にわたってメモリに記憶
されている波形である。前述の波形だけでなく、通常は
マーカ・インジケータ、トリガ・インジケータなど他の
表示要素も表示される。
【0004】従来型の試験・測定システムは一般に、表
示要素が提示される表示グリッドを備える。表示グリッ
ドは座標軸を一連の目盛に分割する。波形は表示グリッ
ド上に表示され、分析を容易にするために垂直方向およ
び水平方向にスケーリングされる。通常、水平スケール
は掃引速度を表し、例えば目盛当たり秒など時間単位で
表される。垂直スケールは信号振幅を表し、例えば目盛
当たりボルト[V]など電圧単位で表される。水平軸の中
央は表示波形の遅延位置または水平位置を表し、本明細
書では水平オフセットと呼ばれる。垂直軸の中心は表示
波形の電圧オフセットを表し、垂直オフセットと呼ばれ
る。これらのパラメータの調整を一般に信号スケーリン
グまたは波形スケーリングと呼び、前述のパラメータを
スケーリング・パラメータと呼ぶ。したがって、波形の
所望の部分を取り込み複数の波形の所望の相対的表示を
行うためにユーザによって制御される4つのスケーリン
グ・パラメータ、すなわち水平スケール、水平オフセッ
ト、垂直スケール、垂直オフセットがある。
【0005】従来型の試験・測定システムは一般に、波
形スケーリングを制御する1つまたは複数のダイヤルま
たはノブを有する。いくつかの従来型のシステムは、各
スケーリング・パラメータごとに1つずつ、計器内の各
入力チャネルごとに4つのノブを備える。単一のタイム
ベース生成装置を有する試験・測定システムには、各チ
ャネル専用の垂直スケール・ノブおよび垂直オフセット
・ノブと、水平スケールおよび水平オフセット専用の単
一の共通ノブがあることが多い。他のタイプの従来型の
試験・測定システムには、垂直スケールおよび垂直オフ
セット制御用の1組のノブしかない。この種のシステム
では、ユーザはまず、ノブの調整に応じてどの波形を修
正するかを選択する。他の従来型の信号スケーリング・
システムは、ユーザが変更すべきスケーリング・パラメ
ータと修正すべき波形の両方をノブに割り当てる必要が
ある、単一の汎用ノブを有する。スケーリング・パラメ
ータおよび/または波形のノブへの割当は、ハードウェ
ア・スイッチおよびソフトウェア・スイッチの作動を通
じて行うことができる。
【0006】これらの従来型のシステムにはいくつかの
欠点がある。第一に、個別のノブにパラメータおよび波
形を割り当てるために必要な多数の制御動作と、所望の
スケーリングを達成するために行う必要がある多数の調
整がある。このため、習得および操作するのが困難な複
雑なユーザ・インタフェースがもたらされる。また、こ
れらのスケーリング・パラメータは独立に調整され、ユ
ーザは通常、所与の時間に単一の波形の単一のスケーリ
ング・パラメータしか修正できない。その結果、完全な
スケーリング操作には最低でもいくつかの制御操作が必
要になる。また、他のスケーリング・パラメータを修正
した後に特定のスケーリング・パラメータ/波形に戻っ
てさらに修正することが多い。したがって、複数の制御
を使用するので、このような操作は基本的に反復的であ
り、計器の使用はさらに複雑になる。また、そのような
反復制御操作にはかなり時間がかかることが多く、信号
分析および測定に対する計器の使用度が低下する。
【0007】さらに、スケーリング制御操作に関連する
数値と、その結果得られる表示波形に対する効果との間
の関係は明らかではない。ユーザは、数値の特定の変化
に対する波形のサイズおよび/または位置の変化の程度
を予測できないことが多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、ユーザ
が、多数の制御ステップおよび操作を実行する必要なし
に表示波形に対してスケーリング操作を迅速にかつ容易
に実行できるようにし、その結果得られる表示波形に対
する効果を予想できるようにする簡単な手段が必要であ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、表示装置上の
波形表示領域を制御するグラフィカル・ユーザ・インタ
フェースを有する信号測定システムで使用できる信号ス
ケーリング・システムおよび方法である。本発明の一態
様では、信号スケーリング・システムは再スケーリング
矩形内に現れる選択された表示波形の部分に、再スケー
リング矩形以外の波形表示領域の所定の部分を占有させ
るように1つまたは複数の表示波形スケーリング・パラ
メータを求めるように構成される。スケーリング・パラ
メータは、選択された各表示波形ごとに、水平スケーリ
ングと、水平オフセットと、垂直スケーリングと、垂直
オフセットとを含む。好ましくは、波形表示領域の所定
の部分は波形表示領域全体を備え、選択された表示波形
は、少なくとも部分的には再スケーリング矩形内のすべ
ての波形を含む。表示波形には、信号波形と、関数波形
と、メモリ波形とを含めることができ、信号測定システ
ムは好ましくはディジタル・オシロスコープである。
【0010】一実施形態では、信号スケーリング・シス
テムは波形表示領域上のユーザ指定開始点とユーザ指定
終点との間に再スケーリング矩形を描くように構成され
た再スケーリング矩形指定モジュールを含む。開始点と
終点は再スケーリング矩形の対向する隅部にある。信号
スケーリング・システムは、表示波形スケーリング・パ
ラメータを算出するように構成されたスケーリング計算
装置も含む。これは、再スケーリング矩形指定モジュー
ルによって生成される再スケーリング矩形の指定と、信
号測定システムによって生成される現スケーリング・パ
ラメータに基づいて求められる。一実施形態では、開始
点は、信号測定システムから第1の選択指示を受け取っ
たときの現カーソル位置の画素位置である。同様に、終
点は、信号測定システムから第2の選択指示を受け取っ
たときの現カーソル位置の画素位置である。通常、ユー
ザは1つまたは複数の周知のポインティング・デバイス
を使用することによって画素位置を選択する。好ましく
は、スケーリング計算モジュールはユーザの処置に応答
してスケーリング・パラメータを求める。
【0011】本発明の他の実施形態では、再スケーリン
グ矩形指定モジュールは、開始点および終点として有効
な画素位置が選択されたかどうかを判定する確認手段を
含む。この確認判定は信号測定システムから与えられる
カーソル情報に基づいて行われる。有効な画素位置は、
間に再スケーリング矩形を描くことのできる画素位置と
みなされる。好ましくは、開始点の有効な画素位置は波
形表示領域の背景領域内に配置される。
【0012】本発明の他の実施形態では、上記確認手段
は、カーソル情報を得るために信号測定システムとのイ
ンタフェースを成すインタフェース手段を含む。カーソ
ル情報には、波形表示領域上の現カーソル位置と、ユー
ザがいつ波形表示領域上の画素位置を選択したかの選択
指示とが含まれる。確認手段は、選択された開始点が、
波形表示領域の背景領域内にあるとみなされるほど十分
に表示要素から離れているかどうかを判定するヒット試
験手段も含む。
【0013】表示波形スケーリング・パラメータが、選
択された表示波形の部分の再スケーリング済みの表現を
画定し、それに対して再スケーリング矩形が表示波形の
最初の表現上に描かれることに留意されたい。一実施形
態では、スケーリング計算装置は、表示要素の最初の表
現と、選択された表示波形の部分の再スケーリング済み
表現とを交互に表示する手段を含む。
【0014】本発明の他の態様では、信号測定システム
が開示される。この信号測定システムは、ディスプレイ
と、波形表示領域を与えるようにディスプレイを制御す
るグラフィカル・ユーザ・インタフェースと、再スケー
リング矩形内に現れる選択された表示波形の部分に波形
表示領域の所定の部分を占有させるように1つまたは複
数の表示波形スケーリング・パラメータを求めるように
構成された信号スケーリング・システムとを含む。一実
施形態では、再スケーリング矩形は、波形表示領域の所
定の位置に任意選択に現れる所定のサイズの矩形であ
る。表示波形には信号波形と、関数波形と、メモリ波形
を含めることができる。
【0015】他の実施形態では、信号測定システムは、
再スケーリング矩形自体の対向する隅部にある波形表示
領域上のユーザ指定開始点とユーザ指定終点との間に、
再スケーリング矩形を描くように構成された再スケーリ
ング矩形指定モジュールを含む。他の実施形態では、信
号測定システムはスケーリング計算装置も含む。スケー
リング計算装置は、再スケーリング矩形指定モジュール
によって生成される再スケーリング矩形の指定と、信号
測定システムによって生成される現スケーリング・パラ
メータに基づいて表示波形スケーリング・パラメータを
算出するように構成される。開始点は好ましくは、信号
測定システムから第1の選択指示を受け取ったときの現
カーソル位置の画素位置であり、それに対して、終点
は、信号測定システムから第2の選択指示を受け取った
ときの現カーソル位置の画素位置である。
【0016】信号測定システムは、波形表示領域上の現
カーソル位置と、ユーザがいつ波形表示領域上の画素位
置を選択したかの選択指示とを含むカーソル情報を得る
ために、信号測定システムとのインタフェースをとるイ
ンタフェース手段を含む。ヒット試験手段は、選択され
た開始点が、波形表示領域の背景領域内にあるとみなさ
れるほど表示要素から十分に離れているかどうかを判定
する。
【0017】好ましくは、波形表示領域の所定の部分は
波形表示領域全体を含む。別法として、波形表示領域の
所定の部分は波形表示領域のうちの大きな領域または小
さな領域を含み、大きな領域はユーザによって指定され
る。表示波形スケーリング・パラメータは、選択された
表示波形の部分の再スケーリング済み表現を定義する。
一方、再スケーリング矩形は表示波形の最初の表現上に
描かれる。一実施形態では、スケーリング計算装置は、
表示要素の最初の表現と、選択された表示波形の部分の
再スケーリング済み表現とを交互に表示する手段を含
む。
【0018】本発明の他の態様では、ディジタル・オシ
ロスコープが開示される。このディジタル・オシロスコ
ープは、ディスプレイと、波形表示領域を与えるように
前記ディスプレイを制御するグラフィカル・ユーザ・イ
ンタフェースとを含む。このオシロスコープは、ユーザ
が作成した再スケーリング矩形内に現れる表示波形の部
分に波形表示領域全体を占有させるように水平スケーリ
ング・パラメータおよび垂直スケーリング・パラメータ
ならびにオフセット・スケーリング・パラメータを求め
るように構成された信号スケーリング・システムも含
む。該信号スケーリング・システムは、波形表示領域の
背景領域内のユーザ指定開始点とユーザ指定終点との間
の波形表示領域上に再スケーリング矩形の輪郭を描くよ
うに構成された再スケーリング矩形指定モジュールを含
む。信号スケーリング・システムは、再スケーリング矩
形指定モジュールによって生成される再スケーリング矩
形の指定と、ディジタル・オシロスコープによって生成
される現スケーリング・パラメータに基づいてスケーリ
ング・パラメータを算出するように構成されたスケーリ
ング計算装置も含む。信号スケーリング・システムはさ
らに、表示要素の最初の表現と表示波形の再スケーリン
グ済み表現とを交互に表示する手段を含む。
【0019】本発明の他の態様では、表示装置と、表示
装置上の波形表示領域を制御するグラフィカル・ユーザ
・インタフェースとを有する信号測定システムにおいて
波形をスケーリングする方法が開示される。この方法
は、(a)開始点と終点が再スケーリング矩形の対向す
る隅部に存在するようにユーザ指定開始画素位置とユー
ザ指定終了画素位置との間に再スケーリング矩形を生成
するステップと、(b)再スケーリング矩形内の表示波
形に関して、再スケーリング矩形に応じて新しいスケー
リング・パラメータを計算するステップと、(c)再ス
ケーリング矩形が波形表示領域の所定の大きな部分を占
有するように新しい波形表示領域を描画するステップと
を含む。
【0020】一実施形態では、ステップ(a)は、
(1)波形表示領域の背景領域内のユーザが選択した画
素位置を検出するステップと、(2)選択された終点が
検出されるまでカーソルをトラッキングするステップ
と、(3)開始点と終点との間に再スケーリング矩形を
描画するステップとを含む。他の実施形態では、ステッ
プ(b)は、(1)再スケーリング矩形の座標の水平座
標値および垂直座標値と、表示波形の現在の垂直スケー
リングおよび水平スケーリングとに基づき、再スケーリ
ング矩形内の表示波形に関して、再スケーリング矩形に
応じて新しいスケーリング・パラメータを算出するステ
ップを含む。
【0021】他の実施形態では、この方法はさらに、
(d)最初のスケーリングに戻る第1のトグル手段を設
けるステップと、(e)前記第1のトグル手段がユーザ
によって選択されたときに前記表示要素の最初の表現に
戻るステップと、(f)前記表示要素の再スケーリング
済み表現に戻る第2のトグル手段を設けるステップと、
(g)前記第2のトグル手段がユーザによって作動され
たときに表示要素の再スケーリング済み表現に戻るステ
ップとを含む。
【0022】本発明の他の特徴および利点、ならびに本
発明の様々な実施形態の構造および作用について下記に
添付の図面を参照して詳しく説明する。図面では、同じ
参照符号は同じ要素または機能的に同様な要素を示す。
また、参照符号の一番左の数字、または1番左および左
から2つめの数字は、その参照符号が最初に現れた図面
を識別するものである。
【0023】本発明は、特に添付の特許請求の範囲にお
いて明示されている。本発明の上記およびその他の利点
は、下記の説明を添付の図面と共に参照することによっ
てよりよく理解されよう。
【0024】
【実施例】本発明は、波形表示を制御するグラフィカル
・ユーザ・インタフェースを有する信号測定システムで
実施することのできる信号スケーリング・システムおよ
び方法である。本発明の好ましい一実施形態では、この
信号スケーリング・システムは、ディジタル・オシロス
コープまたはアナログ・オシロスコープ、ロジック・ア
ナライザ、ネットワーク・アナライザ、スペクトル・ア
ナライザ、波形生成装置などの試験・測定器具で実施さ
れる。図1は、本発明の信号スケーリング・システムお
よび方法を実施するのに適した例示的なディジタル・オ
シロスコープの機能ブロック図である。
【0025】ディジタル・オシロスコープ100は市販
のオシロスコープであり、様々な信号を得て分析し、一
般に信号の電圧対時間で表示するように設計される。デ
ィジタル・オシロスコープ100は好ましくは、汎用コ
ンピュータ・システムを含む。この汎用コンピュータ・
システムは、高水準コンピュータ・プログラミング言語
を使用してプログラムすることができる汎用コンピュー
タ・システムと、信号獲得機能、信号分析機能、信号表
示機能を実行する特別にプログラムされた特殊ハードウ
ェアとを含む。
【0026】ディジタル・オシロスコープ100は、プ
ロセッサ102と、メモリ装置104と、入出力(I/
O)インタフェース・カード106と、ハード・ディス
ク・ドライブやフロッピー・ディスク・ドライブなどの
記憶装置(図示せず)と、フロント・キーボード・パネ
ル108やポインティング・デバイス110などの1つ
または複数の入力装置と、ディスプレイ112とを含
む。メモリ104は、プログラム命令を記憶し、プロセ
ッサ102が実行した計算の結果を記憶するために使用
される。好ましい実施形態では、メモリ104はランダ
ム・アクセス・メモリ(RAM)を含む。ディスプレイ
は好ましくは液晶ディスプレイであり、論理的または物
理的に画素のアレイに分割される。入出力(I/O)イ
ンタフェース・カード106はモデム・カード、ネット
ワーク・インタフェース・カード、サウンド・カードな
どでもよい。
【0027】プロセッサ102は通常、インテル社(I
ntel Corporation)のPentium
マイクロプロセッサや、PowerPCマイクロプロセ
ッサや、SPARCプロセッサや、PA−RISCプロ
セッサや、68000シリーズ・マイクロプロセッサな
ど市販のプロセッサである。他の多数のプロセッサを使
用することもできる。そのようなプロセッサは通常、マ
イクロソフト社(Microsoft Corpora
tion)の様々なバージョンのWindowsオペレ
ーティング・システムや、ノベル社(Novell,I
nc.)のNetWareオペレーティング・システム
や、サンマイクロシステムズ社(SunMicrosy
stems,Inc.)、ヒューレットパッカード社
(Hewlett−Packard)、AT&Tなど様
々なベンダから市販されているUnixオペレーティン
グ・システムなどのオペレーティング・システム(11
4)と呼ばれるプログラムを実行する。オペレーティン
グ・システム114は、グラフィカル・ユーザ・インタ
フェース(GUI)116や信号スケーリング・システ
ム118など他のコンピュータ・プログラムの実行を制
御し、スケジューリング、入出力制御、ファイル・デー
タ管理、メモリ管理、通信制御、その他のサービスを行
う。プロセッサ102とオペレーティング・システム1
14は、一点鎖線ブロック101で示したコンピュータ
・プラットフォームを画定し、このコンピュータ・プラ
ットフォーム用に高水準プログラミング言語のアプリケ
ーション・プログラムが書かれている。ディジタル・オ
シロスコープ100の機能要素はバス120を介して相
互通信する。
【0028】ディジタル・オシロスコープ100は信号
獲得システム122と、スコープ・インタフェース12
4と、ビデオ・コントロール126とを含む。信号獲得
システム122は、チャネル入力130を通じて入力信
号を受け取る信号スケーリング−条件設定装置128を
含む。信号スケーリング−条件設定装置128および獲
得装置132は、信号獲得、信号調整、アナログ・ディ
ジタル変換用の周知の高周波数電子機器を含む。この電
子機器の処理はすべて、コンピュータ・システム101
によって制御され、当技術分野では周知のものとみなさ
れている。タイムベース134は、獲得装置132で実
行されるアナログ・ディジタル変換プロセスを駆動し、
入力信号をいつサンプルするかと、いくつのサンプルを
取り出すかを指定する。トリガ136はタイムベース1
34を通じて獲得プロセスを同期させ、ユーザが1つま
たは複数の入力信号の所望の特徴の安定な波形表示を得
るようにトリガ事象を構成できるようにする。トリガ1
36は、当技術分野で良く知られているように、同期信
号入力または補助トリガ入力に基づいて動作することが
できる。
【0029】波形分析器138は、表示する波形を発生
させるための測定プロセスを実行する。波形分析器は、
獲得装置132用のアナログ・ディジタル・コードの設
定や、結果的に得られたディジタル情報の、最終的にG
UI116の制御の下でディスプレイ112上に提示さ
れる物理的画素位置へのマッピングなど、周知の動作を
実行するハードウェアとソフトウェアとを含む。ポイン
ティング・デバイス110および/またはキーボード1
08は、GUI制御ディスプレイ112上でカーソルを
移動してカーソルの下方の表示要素を選択するために使
用される。ポインティング・デバイス110はマウス
や、トラックボールや、ジョイスティックなど任意の数
のポインティング・デバイスを含むことができる。もち
ろん、カーソルは、外部に配置され、あるいはディジタ
ル・オシロスコープ100のフロント・パネルに組み込
まれた1つまたは複数のキーボード108を用いて制御
することができる。
【0030】スコープ・インタフェース・カード124
は、画素の波形ランダム・アクセス・メモリ(RAM)
142へのレンダリングを制御するビデオ・コントロー
ラ140を含む。スコープ・インタフェース・カードは
フロント・パネル・キーボード108およびポインティ
ング・デバイス110から表示要素制御コマンドおよび
カーソル入力情報も受け取る。波形RAM142はディ
スプレイ112上の各画素位置ごとのデータ構造を含
む。データ構造は、各画素位置で描画されるあらゆる表
示要素に関する情報を含む。所与の画素位置に複数の表
示要素を描画することができるが、その位置でレンダリ
ングできる色は1つだけである。波形RAM142はこ
の情報を優先順位エンコーダ144に供給する。優先順
位エンコーダ144は、互いに競合する表示要素に優先
順位付けする。たとえば、ユーザが、マーカおよび波形
を同じ画素位置に配置されるように構成した場合、優先
順位エンコーダ144はその表示要素に最高の所定の優
先順位を選択する。そのような例では、マーカの色がそ
の画素位置でレンダリングされ、波形上にマーカが重な
って見えるような表示が与えられる。優先順位エンコー
ダは次いで、選択された色をVRAM146へ送り、V
RAM146はその画素を、指示された色でレンダリン
グさせる。
【0031】ビデオ・ディスプレイ・コントローラ12
6は、ディスプレイ112内の各画素ごとの色を指定す
るデータを含むダイナミック・ランダム・アクセス・メ
モリ(DRAM)148を含む。同様に、ビデオ・ラン
ダム・アクセス・メモリ(VRAM)146も、ディス
プレイ112内の各画素ごとの色を指定するデータを含
む。コンピュータ・システム101はDRAM148内
の情報を制御し、信号獲得システム122はVRAM1
46内の情報を制御する。ビデオ・コントローラ126
は、ディスプレイ112内の各画素ごとに、その画素を
VRAM146から指定するか、それともDRAM14
8から指定するかを選択する。一般に、VRAM146
内の情報には、コンピュータ・システム101によるソ
フトウェア処理ではディスプレイ112上に波形をリア
ルタイムで表示することができないほど高速の高変化率
でシステム122によって生成されるディジタル化波形
が含まれる。
【0032】ビデオ・コントローラ126はコントロー
ラ150とマルチプレクサ152とを含む。コントロー
ラ150は、マルチプレクサ152への2つの入力のど
ちらを、グラフィカル・ユーザ・インタフェース116
の制御の下でディスプレイ112へ伝送される表示信号
として処理するかを制御する。コントローラ150は通
常、DRAM148から送られる色データを監視し、プ
ログラムされた特定の色をDRAM148から受け取っ
たときにマルチプレクサ152を異なる入力に切り替え
るようにプログラムすることができる。通常、DRAM
148内に、このプログラムされた色、通常はダーク・
グレーで矩形画素領域が画定される。このプログラムさ
れた色は表示されず、その代わりにマルチプレクサ15
2用のデータ経路切換制御として働く。したがって、プ
ログラムされた色の矩形内の表示データはVRAM14
6から得られる。様々な制御機能が必要であるとき、プ
ログラムされた色の矩形内に対話型ダイアログ・ボック
スが描画される。
【0033】信号スケーリング・システム118は、デ
ィスプレイ112上に表示された波形およびその他の表
示要素をGUI116の制御の下で再スケーリングする
簡単で直感的な方法を実施する。信号スケーリング・シ
ステム118は、再スケーリング矩形内に現れる選択さ
れた表示波形の部分に再スケーリング矩形以外の波形表
示領域の所定の部分を占有させるように、1つまたは複
数の表示波形スケーリング・パラメータを求める。本発
明による信号スケーリング方法を実行するソフトウェア
・ルーチンは通常、メモリ104および/またはディス
ク記憶装置に存在し、たとえば磁気ディスクや、コンパ
クト・ディスクや、磁気テープなどコンピュータ読取り
可能な媒体上に記憶し、当技術分野で知られている適切
な周辺装置を使用してディジタル・オシロスコープ10
0にロードすることができる。
【0034】好ましくは、信号スケーリング・システム
118をCやC++など周知のプログラミング言語で実
施することができる。当業者には、下記で説明する実施
形態以外の本発明の実施形態で、異なる機能名、プログ
ラミング言語、データ構造、および/またはアルゴリズ
ムを含む異なる実施態様を使用することもできることが
理解されよう。さらに、本発明が特定のコンピュータ・
プラットフォーム、特定のオペレーティング・システ
ム、特定のプロセッサ、特定の高水準プログラミング言
語に限らず、上記で識別したハードウェア構成要素が一
例としてのみ与えられていることを理解されたい。信号
スケーリング・システムはたとえば、専用ハードウェ
ア、専用ファームウェア、またはそれらの組合せで実施
することができる。
【0035】本発明の好ましい実施態様は、ディジタル
・オシロスコープ100など、グラフィカル・ユーザ・
インタフェース120を有する試験・測定機器である。
ディジタル・オシロスコープ100で実施される本発明
の信号スケーリング・システム118の好ましい一実施
形態の機能ブロック図を図2に示す。信号スケーリング
・システム118の機能および動作について、図3およ
び図4に示した例示的な波形スケーリング動作を参照し
て説明する。
【0036】図3に示したように、波形表示領域302
は水平軸304に沿った10個の目盛と、垂直軸306
に沿った8つの目盛に分割される。水平軸304は掃引
速度を表し、目盛当たりμs単位で表される。水平スケ
ールは目盛当たり1msであり、水平範囲は10μsで
ある。水平座標軸は0μsから10μsまで広がり、水
平オフセットは5μsである。垂直軸306は信号振幅
を表し、目盛当たりボルト[V]単位で表される。垂直ス
ケールは目盛当たり1Vであり、垂直範囲は8Vであ
る。垂直座標軸は0Vから8Vまで広がり、垂直オフセ
ットは4Vである。波形表示領域302上に単一のパル
ス波形308が示されている。信号パルス308は3μ
sで3Vから6Vに上昇し、5μsで3Vに戻る。図3
では、波形308が最初のスケーリングで表され、それ
に対して図4では、同じ波形が再スケーリングされて示
されている。これを再スケーリング済み波形(323)
と呼ぶ。
【0037】信号スケーリング・システム118は、ユ
ーザ制御式カーソル位置に応答する再スケーリング矩形
指定モジュール202を含む。再スケーリング矩形指定
モジュール202は、波形表示領域302の矩形領域3
10を描くように構成される。信号スケーリング・シス
テム118は、矩形領域310によって定義されたスケ
ーリング・パラメータに従ってすべての関連する表示要
素を再スケーリングするように構成されたスケーリング
計算モジュール204も含む。このため、矩形領域31
0内に含まれる表示要素の部分は、波形表示領域302
の所定の部分を占有する。
【0038】再スケーリング矩形指定モジュール202
は、カーソル情報201を得るためにディジタル・オシ
ロスコープ100とのインタフェースを含む。前述のよ
うに、ディジタル・オシロスコープ100は好ましく
は、コンピュータ・システム101を含むコンピュータ
・ベースのシステムである。通常、そのような実施形態
では、カーソル情報201などの表示制御・状況情報
は、周知の手順呼出しを生成することによって、プロセ
ッサ102上で実行されるオペレーティング・システム
114から得られる。
【0039】カーソル情報201は、波形表示領域30
2上のカーソルの現在位置と、ユーザが波形表示領域上
の画素位置をいつ選択したかの表示とを含む。ユーザ
は、マウス、トラックボール、トラックパッド、ジョイ
スティック、キーボードなど、上記で紹介した周知のポ
インティング・デバイスを通じて画素位置を選択するこ
とができる。モジュール202は、ユーザによってこの
ような入力に基づいて周知の方法で画素位置が選択され
たかどうかを判定する。好ましくは、モジュール202
は、「Method and Apparatus for Hit-Testing in a Di
gitizing Oscilloscope」と題された、出願番号08/863,
461、発明者Jay A. Alexanderの米国特許出願に記載さ
れたヒット試験システムにこれらの入力を与える。好ま
しいヒット試験システムは、ユーザによる表示要素の選
択または波形表示領域の背景領域の選択とみなされるほ
ど表示要素に近いカーソル位置をユーザが選択したかど
うかを判定する。しかし、モジュール202が、ユーザ
によって上記の入力および/またはその他の入力に基づ
き、現在開発されており、あるいは後で開発される他の
技術を使用して画素位置が選択されたかどうかを判定す
る他の手段を含み、あるいはそのような手段とのインタ
フェースをとることができることが理解されよう。
【0040】ユーザが、波形表示領域302上の背景領
域を選択すると、モジュール202は、選択された画素
位置を、再スケーリング矩形310の描画を開始する開
始点312として識別する。モジュール202は次い
で、開始点312と現カーソル位置を矩形310の対向
する座標として使用して再スケーリング矩形310を算
出する。再スケーリング矩形指定モジュール202は、
カーソルがユーザによって波形表示領域を横切ってドラ
ッグされるときに現カーソル位置を連続的にトラッキン
グする。
【0041】再スケーリング矩形指定モジュール202
は、終点314に達するまで、ユーザによって現カーソ
ル位置が変更されたときに波形表示領域302上に再ス
ケーリング矩形310を周期的に描画する。モジュール
202は、波形表示領域302上に再スケーリング矩形
310を描画するためにオペレーティング・システム1
14に与えられる再スケーリング矩形要求203を周期
的に生成する。そのような手順呼出しの生成は当技術分
野では良く知られているとみなされる。この呼出しは好
ましくは、再スケーリング矩形310を表示波形および
その他の表示要素と明確に区別する一点鎖線など特定の
色・線構成を指定する。
【0042】再スケーリング矩形要求203は好ましく
は、オペレーティング・システム114に対して再スケ
ーリング矩形310を指定する2つの座標を含む標準化
手順呼出しである。ディジタル・オシロスコープ100
の例示的な実施態様では、これらの座標は(Xleft,Y
bottom)および(Xright,Ytop)であり、この場合、
Xrightは常にXleftよりも大きく、Ytopは常にYbott
omよりも大きい。システム118は、ユーザが任意の画
素位置を開始点312として選択しカーソルを所望の方
向へドラッグして再スケーリング矩形310を作成でき
るようにするために、グラフィカル・ユーザ・インタフ
ェース116が使用する座標系301に対して再スケー
リング矩形310を「正規化」する。この正規化では、
前述の関係が満たされるように開始点および終点が変換
される。
【0043】図3を参照すると分かるように、ユーザが
再スケーリング矩形310を生成する方法は4つある。
ユーザは開始点312から、開始点312を囲む4つの
象限のうちのどれを通してもカーソルをドラッグするこ
とができる。開始点312および終点314は、正規化
点316および318に共通する少なくとも1つの座標
値を有するので、これらの正規化点は容易に決定され
る。図3に示した例では、ユーザが選択した開始点31
2および終点314は正規化点316および318とは
異なり、変換を実行する必要がある。しかし、開始点3
12および終点314は、XrightがXleftよりも大き
く、YtopがYbottomよりも大きい場合には正規化点3
16および318に一致し、変換や正規化は必要とされ
ない。
【0044】再スケーリング矩形310を作成する間、
表示波形およびその他の表示要素は引き続き、図3に示
したように最初のスケーリングで表される。ユーザが再
スケーリング矩形310の作成を完了すると、システム
118は、ユーザが本発明のスケーリング動作を起動ま
たは選択解除するまで待つ。ユーザは好ましくは、再ス
ケーリング矩形310内の任意の点を選択することによ
って波形スケーリングを呼び出す。代替実施形態では、
ユーザがこの選択を伝達するための手段として特定のキ
ー・ストロークまたはメニュー項目を設けることがで
き、あるいは再スケーリング矩形310を作成した後に
この選択を自動的に実行することができる。同様に、ユ
ーザは、好ましくは再スケーリング矩形310の外側の
任意の点を選択することによって波形スケーリングを選
択解除する。他の好ましい実施形態では、ユーザは、所
定の時間中何の動作も実行しないことによって本発明の
スケーリング動作を選択解除することもできる。この実
施形態では、そのように動作を実行しないことによって
本発明の波形スケーリング動作は時間切れとなる。波形
スケーリング動作を能動的または受動的に選択解除する
と、再スケーリング矩形310はもはや波形表示領域上
に表示されなくなり、実施中の信号測定システムは前の
動作状態に戻る。
【0045】前述のように、スケーリング計算モジュー
ル204は、ユーザが作成した矩形領域310によって
定義されたスケーリング・パラメータに従って、その問
題としている表示要素を再スケーリングする。すなわ
ち、再スケーリング矩形310が選択されることによっ
て、波形表示領域302内のうち、ユーザが再スケーリ
ングして、この再スケーリング矩形310内に含まれる
表示要素が波形表示領域302の全体を占有するように
したい領域が識別される。
【0046】スケーリング計算モジュール204は再ス
ケーリング矩形指定モジュール202から再スケーリン
グ矩形座標211を受け取り、信号スケーリング−条件
設定装置128から受け取ったスケーリング情報に基づ
き再スケーリング矩形210に応じて表示波形に関する
新しいスケーリング・パラメータを求める。スケーリン
グ計算モジュール204は好ましくは、ユーザ・コマン
ドまたはその他の処置に応答して新しいスケーリング・
パラメータを求める。これは、再スケーリング矩形31
0内の任意の点を選択することなど、任意の周知の手段
を通じて行うことができる。別法として、スケーリング
計算モジュール204は、ユーザが、再スケーリング矩
形310を作成することを除いて機能や追加のステップ
を実行することなしに新しいスケーリング・パラメータ
を求めることができる。
【0047】信号スケーリング−条件設定装置128か
ら受け取るスケーリング情報は、この装置128に対す
る電圧/時間問合せ205を生成することによって得ら
れる。この問合せは、現在の垂直スケーリングおよび水
平スケーリングと、各表示波形ごとの正規化再スケーリ
ング矩形座標316および318に関連付けられた電圧
および時間を要求するものである。信号スケーリング−
条件設定装置128はスケーリング計算モジュール20
4に座標電圧/時間情報207を返す。本発明の信号ス
ケーリング・システム118が実行する計算について、
図3および図4に示した単一の例示的な波形の例示的な
再スケーリング演算を参照して説明する。
【0048】図4に示した新しい垂直スケール320の
垂直スケーリングは625mVであり、範囲は2.0V
〜7.0Vであり、垂直オフセットは4.5Vである。
図3を参照すると分かるように、このスケーリングは、
垂直スケール306に沿って2Vから7Vまで延びる再
スケーリング矩形310を表している。新しい垂直スケ
ール320の範囲が5Vであり、垂直スケールが8つの
目盛に分割されるので、各目盛は625mVである。こ
れは次式によって示される。
【0049】 Vscale=(7div−2div)(1V/div)/8div =625mV/div Voffset=(7div+2div)(1V/div)/2 = 4.5V 図4に示した水平座標軸314の水平スケーリングは目
盛当たり400nsであり、水平オフセットは4μsで
ある。図3を参照すると分かるように、このスケーリン
グは、水平スケール304に沿って2μsから6μsの
範囲を有する再スケーリング矩形310を表す。新しい
水平スケール322の範囲が4μsであり水平スケール
が10個の目盛に分割されるので、各目盛は400ns
を表す。これらの値は、下記に示したように信号スケー
リング・システム118によって算出される。
【0050】 Hscale=(6div−2div)(1μs/div)/10div =400ns/div Hoffset=(6div+2div)(1μs/div)/2 =4μs 再スケーリング済みパルス信号323が、再スケーリン
グ演算が実行される前と同じ振幅属性およびタイミング
属性を示すことを理解されたい。しかし、再スケーリン
グ矩形310の内容は、図4に示したように波形表示領
域302を完全に占有する。すなわち、再スケーリング
矩形310の境界を越えて延びる最初の信号波形308
の部分は、図4に示した波形表示領域302上には見え
ない。
【0051】この例示的な例では、単一の波形のみが表
示され、それに続いて本発明に従った再スケーリングが
行われることに留意されたい。しかし、上記の計算が現
在表示中のあらゆる波形およびその他の表示要素に対し
て実行されるようになっていることを理解されたい。ユ
ーザが再スケーリング矩形310を作成することによっ
て定義される所望の再スケーリングを得るためには、そ
のような各波形ごとに、異なる垂直値および/またはス
ケーリング値、およびオフセット値を算出することが要
求される。1つのタイムベース生成装置134を有する
システムでは、信号波形はすべて同じ水平スケーリング
を有する。そのようなシステムでは、水平スケーリング
は同じであり、新しい水平スケーリングは好ましくは、
1つの波形のみに関して決定され、すべての信号波形に
使用される。一方、メモリ波形と関数波形は表示の前に
記憶されるので、独立の水平スケーリングを有する。そ
のようなシステムでは、新しい水平スケーリングは各表
示波形ごとに決定される。各表示波形ごとの垂直スケー
リングと水平スケーリングを含む新しいスケーリング情
報は、新スケーリング・コマンド209で示したよう
に、信号スケーリング−条件設定装置128に出力され
る。
【0052】スケーリング計算モジュール204は、ユ
ーザが最初のスケーリングと新しいスケーリングをトグ
ルすることができるようにする手段を含む。グラフィカ
ル・ユーザ・インタフェース116を使用する好ましい
一つの手法は、波形表示領域上にダイアログ・ボックス
を表示し、最初のスケーリングに戻るためのグラフィカ
ルな手段をユーザに与えることである。このダイアログ
・ボックスは、好ましくは「アンドゥー(undo)」と呼
ばれ、再スケーリング矩形310によって指示されたス
ケーリングを取り消し、波形および表示要素を最初のス
ケーリングに戻す。このダイアログ・ボックスを選択す
ると、スケーリング計算モジュール204は、最初のス
ケーリング済み波形を表示するのに適切な、信号スケー
リング−条件設定装置128への呼出しを生成する。好
ましくは、波形表示領域は、ユーザが再スケーリング済
み波形および表示要素を、最初のディスプレイ上で再ス
ケーリング矩形310に囲まれた領域と視覚的に相関付
けることができるようにするために、ユーザによって最
初に描画された再スケーリング矩形310も含む。
【0053】ユーザが最初のスケーリングに戻ったと
き、ユーザが再スケーリング矩形310に従った再スケ
ーリング・パラメータを再適用できるようにするため
に、「リドゥー(redo)」と呼ばれるダイアログ・ウィ
ンドウと同時に再スケーリング済みディスプレイが表示
されるのが好ましい。したがって、ユーザはアンドゥー
/リドゥー・ダイアログ・ウィンドウを選択することに
よって最初のスケーリングと新しいスケーリングをトグ
ルすることができる。前述のアンドゥー機能やリドゥー
機能などユーザによって起動される機能を実行するため
に使用できる他の多数の方法および技法があることが理
解されよう。これにはたとえば、メニュー項目の選択
や、キー・ストロークや、音声による起動や、現在開発
されている、あるいは後に開発されるであろう任意のタ
イプの入力装置の使用が含まれる。
【0054】図5は、本発明の自動信号スケーリング・
プロセスの一実施形態のフローチャートである。自動信
号スケーリング・プロセス400は、論理ブロック40
2でユーザが波形表示領域の背景領域にある画素位置を
選択したときに開始される。ユーザは、ポインティング
・デバイス110、フロント・パネル・キーボード10
8、またはその他の周知の手段を使用してそのような選
択を行う。前述のように、背景領域の選択は好ましく
は、オペレーティング・システム114から受け取った
カーソル情報201を、上述のヒット試験システムに出
力することによって決定される。ただし、他の手法を使
用することもできる。ユーザが背景領域内の画素位置を
選択した後、論理ブロック404で、信号スケーリング
・システム118は、選択された画素位置を開始点31
2として使用し現カーソル位置を再スケーリング矩形3
10の対向する隅部として使用して再スケーリング矩形
310を生成する。論理ブロック404で実行されるプ
ロセスについて、下記で図6および図7を参照して詳し
く説明する。ユーザが波形表示領域を横切るカーソルの
ドラッグを完了し、選択した領域を波形表示領域全体を
占有するように拡大することを指示した後、論理ブロッ
ク406での処理が実行される。
【0055】論理ブロック406で、選択された再スケ
ーリング矩形310に応じて新しいスケーリング・パラ
メータが算出される。新しいスケーリング・パラメータ
は、再スケーリング矩形の正規化座標の水平座標値およ
び垂直座標値ならびに表示波形の現在の垂直スケーリン
グおよび水平スケーリングに基づいてすべての表示波形
に関して求められる。
【0056】各表示波形ごとの新しいスケーリング・パ
ラメータを求めた後、論理ブロック408で新しい波形
表示領域が描画される。システム118は新しい電圧お
よびタイミング情報を生成し、この情報を信号スケーリ
ング−条件設定装置128が受け取り、拡張された矩形
310に応じて各表示波形が再スケーリングされる。拡
張矩形310は、矩形310内に位置決めされた表示要
素を含み、波形表示領域302を完全に占有するように
拡大される。次いで、本発明の自動信号スケーリング・
プロセスは終了論理ブロック410で終了する。
【0057】上記で論理ブロック404を参照して説明
した再スケーリング矩形310を作成するために本発明
によって実行されるプロセスについて下記で、図6およ
び図7に示したフローチャートを参照して詳しく説明す
る。プロセス404について、上記で紹介した例示的な
再スケーリング矩形310を参照して説明する。
【0058】プロセス404は、開始論理ブロック50
2で、本発明の信号スケーリング動作がユーザから呼び
出され、あるいはユーザによって起動されたときに開始
する。前述のように、これは好ましくは、波形表示領域
302の背景領域内の画素位置を選択することによって
行われる。ただし、他の技法を使用することができる。
開始論理ブロック502の後に、プロセス404は論理
ブロック504に進み、再スケーリング矩形310の開
始点312が決定される。開始点312は、オペレーテ
ィング・システム114から受け取ったカーソル情報2
01が、ユーザが波形表示領域の背景領域内の画素位置
を選択したことを示しているときは現カーソル位置に決
定される。開始点312が決定された後、自動信号スケ
ーリング・システム118は引き続き論理ブロック50
6で現カーソル位置をトラッキングする。システム11
8は引き続き、カーソルがユーザによって波形表示領域
を横切って移動またはドラッグされたときにカーソルの
現在位置を受け取る。
【0059】論理ブロック508で、論理ブロック50
6で受け取った現カーソル位置と論理ブロック504で
決定された開始点312に基づいて再スケーリング矩形
310が算出される。再スケーリング矩形310は、現
カーソル位置および開始点を矩形の対向する隅部として
用いて描画される。前述のように、再スケーリング矩形
の終点は、グラフィカル・ユーザ・インタフェース11
6に適切なフォーマットに変換する必要がある。前述の
ように論理ブロック510で正規化プロセスが実行さ
れ、再スケーリング矩形310を指定する2つの正規化
点316および318が得られる。
【0060】論理ブロック512で再スケーリング矩形
310が描画される。この場合、信号スケーリング・シ
ステム118は、再スケーリング矩形310を描画する
のに適切な、オペレーティング・システム114への呼
出しを生成する。好ましくは、再スケーリング矩形31
0は表示波形およびその他の表示要素から明確に区別さ
れる。
【0061】上記のプロセスは、論理ブロック514に
おいてユーザが所望の再スケーリング矩形を作成したこ
とを示す指示を受け取るまで、カーソルが波形表示領域
を横切ってドラッグされている間は継続される。ポイン
ティング・デバイス110がマウスである実施形態で
は、この指示を受け取るのは、ユーザがカーソルのドラ
ッグ中にマウス・ボタンを解放したときである。実施中
のポインティング・デバイス110に適切な他の選択指
示を使用することができる。このデータは、前述のよう
にカーソル情報201の一部として与えられる。
【0062】ユーザが再スケーリング矩形310を選択
した後、ディスプレイ112上に矩形が表示され、表示
波形およびその他の表示要素は引き続き最初のスケーリ
ングで表示される。この状態は、ユーザが本発明の波形
スケーリング動作を起動させるまで、あるいは波形スケ
ーリング機能を選択解除するまで継続する。論理ブロッ
ク516で、自動信号スケーリング・システム118は
ユーザの処置を監視し、信号スケーリング動作を呼び出
すかどうかを判定する。好ましい実施形態では、ユーザ
は再スケーリング矩形310内の任意の点を選択するこ
とによって信号スケーリングを呼び出すことができる。
ただし、代替方法を使用することができる。
【0063】論理ブロック516で本発明の波形スケー
リング動作が呼び出されない場合、論理ブロック520
で、ユーザが波形スケーリング動作を選択解除したかど
うかが判定される。好ましい実施形態では、ユーザは、
単に再スケーリング矩形310内に含まれない波形表示
領域上の点を選択し、あるいは好ましくは所定の時間に
わたって動作を実行しないことによって波形スケーリン
グを選択解除することができる。当技術分野で知られて
いる他の選択解除方法および技法を使用することもでき
る。論理ブロック520で、ユーザが本発明の波形スケ
ーリング機能を選択解除すると判定された場合、論理ブ
ロック522で波形表示領域から再スケーリング矩形3
10が削除され、論理ブロック524で処理が完了す
る。
【0064】論理ブロック516でユーザが波形スケー
リング動作を呼び出したと判定された場合、処理は論理
ブロック518に進み、再スケーリング矩形310の正
規化座標316および318がスケーリング計算モジュ
ール204に与えられる。次いで、論理ブロック524
で処理が完了する。
【0065】前述のように、表示波形の新しいスケーリ
ング・パラメータを求めるために本発明によって実行さ
れるプロセスが論理ブロック406で実行される。この
プロセスについて下記で、図8および図9に示したフロ
ーチャートを参照して詳しく説明する。図5および図6
〜図7に示したフローチャートの場合と同様に、プロセ
ス406について、上記で紹介した例示的な再スケーリ
ング矩形310を参照して説明する。
【0066】新しいスケーリング動作は、論理ブロック
602でユーザが再スケーリング矩形310を作成し本
発明の信号スケーリング動作を起動させたときに呼び出
される。前述のように、これは、再スケーリング矩形3
10内の任意の点を選択することなど周知の手段を通じ
て行うことも、あるいは再スケーリング矩形310を作
成することを除いて機能や追加ステップを実行すること
なしに行うこともできる。論理ブロック604で、自動
信号スケーリング・システム118が表示波形を選択す
る。信号スケーリング−条件設定装置128が、現スケ
ーリング情報、ならびに選択された波形の2つの正規化
点316および318に関連付けられた水平座標値およ
び垂直座標値に関する問合せを受ける。システムは要求
した情報を受け取り、論理ブロック608で、前述のよ
うに新しい垂直スケールが算出される。
【0067】前述のように、実施中の試験・測定システ
ム内のタイムベースが共通であるため、波形の水平スケ
ーリングを水平方向にリンクすることができる。このリ
ンクが可能であり、新しい水平スケーリングがすでに決
定されている場合、処理は論理ブロック614に進み、
前述のように新しい水平スケーリングが決定される論理
ブロック612をスキップする。論理ブロック614
で、論理ブロック604で選択された波形の垂直スケー
リングと水平スケーリングを含む新しいスケーリング情
報が信号スケーリング−条件設定装置128に出力され
る。
【0068】論理ブロック616で、スケーリングすべ
き表示波形が残っていると判定された場合、すべての波
形が再スケーリングされるまで残りの各波形ごとに上記
のプロセスが繰り返される。すべての波形が再スケーリ
ングされた後、処理は論理ブロック618に進み、本発
明の波形スケーリングが選択解除されたかどうかが判定
される。そうである場合、論理ブロック620で処理が
終了する。
【0069】そうでない場合処理はブロック622に進
み、「アンドゥー」ダイアログ・ウィンドウが波形表示
領域302上に表示され、最初のスケーリングに戻るた
めのグラフィカル手段がユーザに与えられる。ブロック
624でシステム118は、オペレーティング・システ
ム114の適切な呼出しにより、ユーザがダイアログ・
ボックスを選択するかどうか監視する。ユーザがアンド
ゥー・ダイアログ・ボックスを選択したと判定される
と、処理はブロック626に進む。
【0070】論理ブロック626で、再スケーリング矩
形310によって指示されたスケーリングが最初のスケ
ーリングで置き換えられ、波形および表示要素が最初の
スケーリングに戻る。このディスプレイは好ましくは、
上記で指摘した理由でユーザによって最初に描画された
再スケーリング矩形310も含む。
【0071】ユーザが最初のスケーリングに戻ったと
き、好ましくは、「リドゥー」と呼ばれるダイアログ・
ウィンドウに、ユーザが再スケーリング矩形310に応
じて再スケーリング・パラメータを再適用できるように
するために、再スケーリング済みディスプレイが表示さ
れる。このダイアログ・ボックスは論理ブロック628
で描画される。論理ブロック630で、リドゥー・ダイ
アログ・ボックスのユーザの選択が監視される。このダ
イアログ・ボックスが選択されている場合、処理は論理
ブロック618に進む。そうでない場合、新しいスケー
リングが表示されたままになる。したがって、ユーザは
アンドゥー/リドゥー・ダイアログ・ウィンドウを選択
することによって最初のスケーリングと新しいスケーリ
ングをトグルすることができる。
【0072】上記で本発明の様々な実施形態について説
明したが、これらの実施形態が一例としてのみ提示され
たものであり、限定として提示されたものではないこと
を理解されたい。たとえば、前述のように、再スケーリ
ング矩形310はユーザがカーソル制御装置を使用する
ことによって作成することが好ましい。別法として、ユ
ーザはマーカ・インジケータを使用し、あるいは他の周
知のグラフィカル手段またはその他の手段を使用するこ
とによって再スケーリング矩形の境界を描くことができ
る。前述のように、再スケーリング矩形を動的に選択し
その寸法および位置を決定する手段をユーザに与え、ユ
ーザが当該の表示要素を取り込めるようにすることが好
ましい。代替実施形態は、すでに決定され記憶された再
スケーリング矩形を含み、この再スケーリング矩形を検
索および現波形表示に適用することができる。このよう
な所定の再スケーリング矩形は、波形表示の所定の部分
の周りに配置することのできる「固定ズーム」を与え
る。また、好ましい実施形態では、再スケーリング矩形
が波形表示領域全体を占有するように拡張されることに
留意されたい。代替実施形態では、これは波形表示全体
ではなく、そのため複数の再スケーリング矩形を同時に
表示することや、波形表示領域の一部を他の用途に割り
振ることなどが可能になる。したがって、本発明の範囲
を前述の例示的な実施形態によって限定すべきではな
く、特許請求の範囲およびその均等物によってのみ定義
すべきである。
【0073】〔実施態様〕なお、本発明の実施態様の例
を以下に示す。
【0074】〔実施態様1〕 信号測定システム(10
0)において使用するための測定信号波形スケーリング
システム(118)であって、表示装置(112)上の
波形表示領域を制御するグラフィカル・ユーザ・インタ
フェース(116)を備えており、拡張しようとする領
域を示す拡張矩形(310)内に表示されている選択さ
れた表示波形部分が、前記拡張矩形(310)部分では
なく、波形表示領域(302)の所定の部分を占めるよ
うにするために、波形表示のための1つまたは複数のス
ケーリング・パラメータを求めるように構成されたこと
を特徴とする測定信号波形スケーリングシステム。
【0075】〔実施態様2〕 前記選択された各表示波
形ごとに、前記1つまたは複数のスケーリング・パラメ
ータが、水平スケーリングと、水平位置と、垂直スケー
リングと、垂直オフセットとを含むことを特徴とする実
施態様1に記載の測定信号波形スケーリング・システ
ム。
【0076】〔実施態様3〕 前記波形表示領域(30
2)の所定の部分が前記波形表示領域(302)全体を
含むことを特徴とする実施態様1または実施態様2に記
載の測定信号波形スケーリング・システム。
【0077】〔実施態様4〕 前記波形表示領域(30
2)上に対向して置かれるユーザ指定開始点(312)
とユーザ指定終点(314)との間に再スケーリング矩
形(310)を描くように構成された再スケーリング矩
形指定モジュール(202)と、前記再スケーリング矩
形指定モジュールによって生成される前記再スケーリン
グ矩形(310)の指定と、信号測定システム(10
0)によって生成される現在のスケーリング・パラメー
タとに基づいて、前記1つまたは複数の表示波形スケー
リング・パラメータを計算するように構成されたスケー
リング計算モジュール(204)とを備えることを特徴
とする実施態様1乃至実施態様3のいずれか一項に記載
の信号スケーリング・システム。
【0078】〔実施態様5〕 前記開始点(312)
は、信号測定システム(100)から第1の選択指示を
受け取ったときの現在のカーソル位置の画素位置であ
り、前記終点(314)は、信号測定システム(10
0)から第2の選択指示を受け取ったときの現在のカー
ソル位置の画素位置であることを特徴とする、実施態様
4に記載の信号スケーリング・システム。
【0079】〔実施態様6〕 前記再スケーリング矩形
指定モジュール(202)は、信号測定システム(10
0)から与えられるカーソル情報に基づいて前記開始点
(312)および前記終点(314)として有効な画素
位置、すなわちその間に前記再スケーリング矩形(31
0)を描くことのできる画素位置が選択されたかどうか
を判定する確認手段を備えることを特徴とする実施態様
4または実施態様5に記載の信号スケーリング・システ
ム。
【0080】〔実施態様7〕 前記確認手段は、波形表
示領域(302)上の現在のカーソル位置と、ユーザが
いつ波形表示領域(302)上の画素位置を選択したか
の選択指示とを含む前記カーソル情報を得るために信号
測定システム(100)とのインタフェースを成すイン
タフェース手段と、前記選択された開始点(312)
が、前記波形表示領域(302)の前記背景領域内にあ
るとみなされるほど十分に表示要素から離れているかど
うかを判定するヒット試験手段とを備えることを特徴と
する、実施態様4乃至実施態様6のいずれか一項に記載
の信号スケーリング・システム。
【0081】〔実施態様8〕 表示装置(112)と、
該表示装置上の波形表示領域(302)を制御するグラ
フィカル・ユーザ・インタフェース(116)とを有す
る信号測定システム(100)において波形をスケーリ
ングする方法であって、(a)ユーザが指定する開始画
素位置とユーザが指定する終了画素位置との間に、それ
らを対向する隅の点(開始点、終点)とする再スケーリ
ング矩形を生成するステップ(404)と、(b)前記
再スケーリング矩形内の表示波形に関して、前記再スケ
ーリング矩形に応じて新しいスケーリング・パラメータ
を計算するステップ(406)と、(c)前記再スケー
リング矩形が波形表示領域の所定の大きな部分を占有す
るように新しい波形表示領域を描画するステップ(40
8)とを含むことを特徴とする方法。
【0082】〔実施態様9〕 前記ステップ(a)が、
(1)波形表示領域の背景領域内のユーザが選択した画
素位置を検出するステップ(504)と、(2)前記選
択された終点が検出されるまでカーソルをトラッキング
するステップ(506、508、510)と、(3)前
記開始点と前記終点との間に前記再スケーリング矩形を
描画するステップ(512)とを含むことを特徴とする
実施態様8に記載の方法。
【0083】〔実施態様10〕 前記ステップ(b)
が、前記再スケーリング矩形の座標の水平座標値および
垂直座標値と、表示波形の現在の垂直スケーリングおよ
び水平スケーリングとに基づき、前記再スケーリング矩
形内の表示波形に関して、前記再スケーリング矩形に応
じて新しいスケーリング・パラメータを算出するステッ
プ(508)を含むことを特徴とする実施態様9に記載
の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号スケーリング・システムおよび方
法を実施するのに適したディジタル・オシロスコープの
機能ブロック図である。
【図2】図1に示したディジタル・オシロスコープで実
施される信号スケーリング・システムの一実施形態の機
能ブロック図である。
【図3】本発明の信号スケーリング・システムによって
ユーザが作成した再スケーリング矩形と、単一の例示的
な波形とを示す例示的な波形表示領域を示す図である。
【図4】図3に示した再スケーリング矩形に従って再ス
ケーリングされた例示的な波形表示領域を示す図であ
る。
【図5】図1に示したディジタル・オシロスコープとし
て実施したときの本発明によって実行される本発明の信
号スケーリング方法の一実施形態のフローチャートを示
す図である。
【図6】本発明によって再スケーリング矩形を作成する
ために実行されるプロセスの一実施形態のフローチャー
トの一部を示す図である。
【図7】本発明によって再スケーリング矩形を作成する
ために実行されるプロセスの一実施形態のフローチャー
トの一部を示す図である。
【図8】ユーザが作成した再スケーリング矩形に応じて
表示波形を再スケーリングするために実行されるプロセ
スの一実施形態のフローチャートの一部を示す図であ
る。
【図9】ユーザが作成した再スケーリング矩形に応じて
表示波形を再スケーリングするために実行されるプロセ
スの一実施形態のフローチャートの一部を示す図であ
る。
【符号の説明】
301:座標系 302:波形表示領域 304:水平軸 306:垂直軸 308:測定信号波形 310:再スケーリング矩形 312:開始点 314:終点 316:正規化点 318:正規化点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号測定システムにおいて使用するため
    の測定信号波形スケーリングシステムであって、 表示装置上の波形表示領域を制御するグラフィカル・ユ
    ーザ・インタフェースを備えており、 拡張しようとする領域を示す拡張矩形内に表示されてい
    る選択された表示波形部分が、前記拡張矩形部分ではな
    く、波形表示領域の所定の部分を占めるようにするため
    に、波形表示のための1つまたは複数のスケーリング・
    パラメータを求めるように構成されたことを特徴とする
    測定信号波形スケーリングシステム。
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