JP3861335B2 - カラオケ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カラオケ演奏時に拍手など各種の効果音を発音することのできるカラオケ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラオケ歌唱をアミューズメントとして盛り上げるために、各種の効果音を発音できるようにしたカラオケ装置が提案されている。従来のカラオケ装置では、発音指示はリモコンに数個の効果音キーを設けて、この効果音キーが操作されたとき所定の効果音を発生するようにしたものや、カラオケ演奏データに効果音発生を指示するデータを書き込んでおき、決められたタイミングに所定の効果音を発生するようにしたものなどがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記効果音キーで効果音を発生するようにしたものは、どのキーをオンするとどの効果音を発生するかが予め固定的に割り当てられており、変更ができなかったため、キー数と同じ種類の効果音しか発生できなかった。このため、効果音に変化が乏しくカラオケ歌唱を盛り上げる効果が少なく、発生できる効果音の種類を多くしようとすればキー数が増加し、リモコンが大型化して取り扱いがしにくくなる欠点があった。
【0004】
また、カラオケ演奏データに効果音の発生を指示するデータを書き込んでおく方式は種々の効果音を指示することができるが、常に同じタイミングで同じ効果音が発生されるため意外性や変化に乏しく、カラオケを盛り上げる効果に乏しい欠点があった。
【0005】
この発明は、キーにアサインされる効果音を種々変更可能にしたことにより、変化に富んだ効果音を発生することができるカラオケ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この出願の請求項1の発明は、利用者の指示によって発生する効果音を、それぞれ複数の効果音からなる複数のグループに分類して記憶する記憶手段と、利用者が操作する操作装置に設けられたスイッチ手段と、利用者の操作により、該スイッチ手段に前記複数のグループの1つをアサインするアサイン手段と、前記スイッチ手段が操作されたとき、該スイッチ手段にアサインされているグループに含まれる1つの効果音を発音する発音手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項1の発明では、スイッチ手段に複数のグループに分割された効果音のうち1つのグループをアサインする。このスイッチ手段がオンされると、アサインされたグループに含まれる1つの効果音を発音する。この1つの効果音はグループ内でランダムに選択されてもよく、曲の進行などに応じてカラオケ装置が適当に選択するようにしてもよい。この発明では、利用者のアサインとランダム性がミックスされてより意外性のある効果音の発音を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の実施形態である効果音発生機能を備えたカラオケ装置のブロック図である。このカラオケ装置は、曲を予約する赤外線リモコンであるコマンダ3に3つの効果音キー333a〜333cを備えており、これらのキーをオンすることによって、爆発音や拍手などの効果音を任意のタイミングに発生することができる。効果音は図5に示すように30種類程度が記憶されており、そのうち3つないし3グループを利用者のアサイン操作によって上記3つの効果音キーにアサインすることができる。
【0011】
装置全体の動作を制御するCPU10には、バスを介してROM11、RAM12、ハードディスク記憶装置(HDD)14、通信制御部15、リモコン受信部16,表示パネル17、パネルスイッチ18、音源装置19、音声データ処理部20、DSP21、コントロールアンプ22、文字表示部23、LDチェンジャ24および表示制御部25が接続されている。また、コントロールアンプ22には歌唱用のマイク27が接続されており、コントロールアンプ22はスピーカ26を駆動する。表示制御部25にはモニタ28が接続されている。このうち、コントロールアンプ22,スピーカ26,ボーカル用マイク27,モニタ28および赤外線リモコンであるコマンダ3はカラオケ装置本体とは別体となっている。
【0012】
前記ROM11には、システムプログラムなどが記憶されている。システムプログラムは、この装置の基本動作や周辺機器とのデータ送受を制御するプログラムである。RAM12には、図4(A)に示すように、実行プログラム記憶エリア121,実行データ記憶エリア122,実行効果音記憶エリア123およびアサインテーブル124が設定されている。実行プログラム記憶エリア121には、カラオケ演奏を実行するためのシーケンスプログラムなどが記憶される。シーケンスプログラムは装置の立ち上げ時にHDD14から読み込まれる。実行データ記憶エリア122には演奏される楽曲データ(カラオケ演奏データ)がHDD14から読み出し記憶される。シーケンスプログラムは、実行データ記憶エリア122に読み出されている楽曲データをクロック信号に基づいて音源装置19や文字表示部23などに順次出力することにより、楽音信号の発生や歌詞の表示などを行うプログラムである。また、アサインテーブルはこのカラオケ装置に付属するコマンダ3の効果音キー333a〜333cにアサインされた効果音の番号を記憶するテーブルであり、実行効果音記憶エリア123はこのアサインされた効果音データを記憶するエリアである。
【0013】
通信制御部15は、電話回線を介してセンタと交信する装置であり、センタからカラオケ演奏のための楽曲データ、CMや上記効果音のアサイン変更機能などを実行するICMデータ、上記効果音データそのものなどをダウンロードする。通信制御部15はDMA回路を内蔵しており、ダウンロードされた上記データをCPU10を介さずに直接HDD14に書き込むことができる。HDD14には、図4(B)に示すように楽曲データフォルダ141,ICMデータフォルダ142,効果音データフォルダ143およびアプリケーションプログラムフォルダ144が設定されている。楽曲データフォルダ141には数千曲〜1万曲程度の楽曲データが記憶される。ICMデータフォルダ142には各種のICMデータが記憶される。ICMデータは楽曲データとほぼ同様のフォーマットのデータでカラオケ演奏の代わりに、カラオケ装置上で曲の検索や効果音の選択などの各種機能を実現するスクリプトデータである。効果音データフォルダ143には図5に示すように約30種類の効果音データが記憶されている。効果音データはADPCMデータであり、D/Aコンバータである音声データ処理部20によって再生される。アプリケーションプログラムフォルダ144には上述のシーケンスプログラムやセンタから各種データをダウンロードするためのロードプログラムなどが記憶されている。
【0014】
リモコン受信部16はコマンダ3から送られてくる赤外線信号を受信してコードを復元する。
コマンダ3のブロック図を図2に示す。コマンダ3は、マイクロコンピュータからなるコントローラ31、このコントローラ31に接続されたメモリ32,キー群33,ドライバ34およびドライバによって点灯されるLED35からなっている。キー群33はテンキー330,セットキー331,取消キー332および3つの効果音キー333a,333b,333cからなっている。また、メモリ32は上記キー群の各キーに対応するコードを記憶している。利用者によってキー群33に含まれるキーがオンされると、コントローラ31はこのオンされたキーに対応するコードをメモリから読み出しドライバ34に出力する。ドライバ34はこのコードを数十キロヘルツの搬送波に乗せて増幅し、この信号でLED35を駆動する。このLED35が発する赤外線信号がリモコン受信部16に入力される。テンキー330は曲番号や効果音の番号を選択するために使用される。また、セットキー331や取消キー332は入力された曲番号を確定する場合や取り消す場合に使用される。効果音キー333a〜333cは、カラオケ演奏中に歌唱を盛り上げる効果音を発生するとき使用される。カラオケ装置本体はこの信号を受信してコードを復元し、どのキーがオンされたかを認識する。
【0015】
表示パネル17は入力された曲番号などを表示するためのLED表示器などを含んでいる。また、パネルスイッチ18はテンキーのほか上記コマンダ3と同様のテンキー,セットキー,取消キーなどを含んでおり、このパネルスイッチを操作して曲番号を入力することもできる。
【0016】
音源装置19は、カラオケ演奏時にCPU10から入力されるイベントデータに基づいて楽音信号を形成する。イベントデータは楽曲データの楽音トラックに書き込まれているデータであり、楽音の発音/消音などを制御するデータである。音声データ処理部20は、音声データに基づいてバックコーラスなどの音声信号を形成する。音声データは、音源装置19で電子的に発生しにくい信号波形(バックコーラスなど)を生の音声信号からADPCMデータ化したものであり、音声データ処理部20はこれを伸長して出力する。DSP21は音源装置19から入力された楽音信号や音声データ処理部20が伸長した音声信号に対して種々の効果を付与する。効果を付与されたカラオケ演奏音はコントロールアンプ22に出力される。コントロールアンプ22はDSP21から入力されたカラオケ演奏信号およびマイク27から入力されたカラオケ歌唱信号をそれぞれ別系統で増幅し、カラオケ歌唱信号に対してエコーなどの効果を付与する。そして、ボリュームなどで設定されたレベルで両者をミキシングし、電力増幅したのちスピーカ26に出力する。
【0017】
文字表示部23には、カラオケ曲の演奏時にその曲名や歌詞を表示するための文字表示データが入力される。文字表示データは楽曲データの文字表示トラックに書き込まれているデータであり、上記楽音トラックに基づくカラオケ演奏に同期して曲名や歌詞が表示され、且つ、表示色が変更されるように時間間隔データ(デルタタイムデータ)とともにインプリメントされている。文字表示部23は、この文字表示データに基づいて曲名や歌詞などの文字パターンを生成する。また、ICMデータの再生時にはスクリプトデータで指示される文字を表示する。たとえば、効果音アサイン機能の実行時には図9に示すような文字をモニタ28に表示する。また、LDチェンジャ24は、カラオケ演奏時にレーザディスクの映像を再生する。CPU10は演奏するカラオケ曲のジャンルデータなどに基づいてどのような背景映像を再生するかを決定し、その背景映像のチャプタナンバをLDチェンジャ24に送信する。LDチェンジャ24は、このCPU10が指定するチャプタの映像を複数枚(5枚程度)のレーザディスクのなかから選択して再生する。上記文字表示部23が生成した文字パターンおよびLDチェンジャ24が再生した背景映像は表示制御部25に入力される。表示制御部25は背景映像の上に文字パターンをスーパーインポーズで合成してモニタ28に表示する。なお、背景映像はLDによる動画に限らずハードディスクやCDに記憶された静止画像を用いてもよい。
【0018】
図3(A)は楽曲データの一部構成を示す図である。楽曲データは、ヘッダ、楽音トラック、文字表示トラック、音声トラック、DSPコントロールトラック、制御情報トラック、および、音声データ部で構成されている。ヘッダは、この楽曲データに関する種々のデータ(曲番号,曲名,ジャンル,発売日,演奏時間,歌手名,歌手コードなど)からなっている。
【0019】
また、楽音トラックには、カラオケ演奏の楽音を発生するためのデータがインプリメントされており、ピアノ,弦楽器,リズムパートなど複数のパートを担当する複数のトラックで構成されている。楽音トラックは、楽音の発音や消音などを指示するイベントデータとこのイベントデータの読出タイミングを各イベントデータ間の時間的間隔で表したデルタタイムデータで構成されている。イベントデータは、上記楽音の発音や消音を指示するもの(ノートオンデータ,ノートオフデータ)のほか、音色の調整や変更のためのデータ(パラメータチェンジ,プログラムチェンジなど)が含まれる。また、この楽音トラックの先頭部分にはカラオケ演奏スタートに先立って音源19などをリセット・初期設定するための初期設定パラメータがイベントデータとしてまとめて書き込まれており、このイベントデータはカラオケ演奏スタートに先立って音源19などに送られる。
【0020】
文字表示トラックは、このカラオケ曲の曲名や歌詞をインプリメントしたシーケンスデータであり、文字表示データ(イベントデータ)と各イベントデータの時間的間隔を示すデルタタイムデータで構成されている。なお、この文字表示トラックのデータは汎用のMIDIデータではないが、インプリンメンテーションの統一をとり作業工程を容易にするため、このトラックを含めて音声トラック,DSPコントロールトラックなどは全てMIDI形式で記述されている。文字表示データは、1行の歌詞の文字データ、この歌詞の表示座標、および、色替えや消去を制御するワイプシーケンスデータからなっている。
【0021】
音声コントロールトラックは、音声データ部に記憶されている複数種類のバックコーラスデータの再生タイミングを制御するためのトラックであり、イベントデータである音声指定データおよびデルタタイムデータで構成されている。音声指定データはどの音声データをどの周波数にピッチシフトしてどの音量で発音するかを指定する内容になっている。
【0022】
DSPコントロールトラックは、DSP21の機能を制御するためのイベントデータおよびデルタタイムデータで構成されている。イベントデータは、楽音信号に対してどのような効果をどの程度付与するかを指示するデータである。このDSPコントロールトラックの先頭部分にも楽音トラックと同様にDSP21などをリセット・初期設定するためのイベントデータがまとめて書き込まれている。
【0023】
制御情報トラックは、この曲の拍子データ,ビート(拍タイミング)マーク,1コーラスエンドマーク,2コーラスエンドマーク,サビスタートマーク,サビエンドマークなどの情報を記憶したトラックである。上記種々のマークデータはそれぞれのタイミングを指示するイベントデータである。
【0024】
カラオケ演奏実行時には、上記楽音トラック、文字表示トラック、音声コントロールトラック、DSPコントロールトラック、制御情報トラックは、同じクロック信号に基づいて同期して読み出され、イベントデータが読み出されたとき、これを対応する動作部に出力する。
【0025】
また、ICMデータは、同図(B)に示すように上記楽曲データとほぼ同様のフォーマットで記載されており、ヘッダには ICMデータである旨および該ICMデータの曲(ICM)番号,実行される機能(曲の検索や効果音の選択など)の内容などが記載されている。また、トラックには機能を実行するためのスクリプトが記載されている。
【0026】
楽曲データ,ICMデータともに曲(ICM)番号が付されており、この番号でこれらのデータが識別される。利用者はコマンダ3のテンキーを操作してこの番号を入力することにより、その曲または機能を選択することができる。
【0027】
図5はHDD14の効果音フォルダ143に記憶される効果音の一覧を示す図である。効果音は、「爆発音」,「コントのオチ」など31種類記憶されており、これらが、「ウケねらい」,「おめでどうネタ」など5つのグループに分類されている。各効果音および各グループは効果音番号,グループ番号で識別される。
【0028】
図6〜図8は同カラオケ装置の動作を示すフローチャートである。図6は利用者が効果音のアサイン動作を示すフローチャートである。この動作はコマンダ3の効果音キー333a〜333cでどの効果音を発音させるかを利用者がアサインする動作である。この動作はコマンダ3によって効果音選択のICMデータを選択することにより、該ICMデータのスクリプトによって実行される。まず立ち上げ動作を実行する。立ち上げ動作は、アサインテーブルを読み出して(s1)、モニタ28に現在のアサイン内容を表示するとともに(s2)、図5に示す効果音のリストを表示する(s3)。この表示例を図9に示す。このように、効果音は全てを1画面に表示するのではなく、グループ毎に表示し、グループの選択,各効果音の選択および前グループ・次グループへの移動は全てテンキーで行われるものとする。
【0029】
立ち上げ動作ののち、効果音キー333a〜333cのいずれかがオンされると(s4)、現在そのキーにアサインされている効果音を発音し(s7)、モニタ28の該当欄を反転表示するするとともに(s8)、アサインテーブルの該当欄を選択する(s9)。また、効果音が選択された場合には(s5)、s10以下の動作を実行する。効果音の選択は図9に示すようにテンキー330の1キーによって現在表示中のグループ全体を選択するか2〜8のキーによって該グループ中の1つの効果音を選択する。また、現在表示中のグループに所望の効果音がない場合には、0キーまたは9キーによって前のグループまたは次のグループに表示を切り換える、ことによって行われる。このような操作によって効果音が選択された場合には(s5)、その選択がグループの選択であるか1つの効果音の選択であるかを判断する(s10)。1つの効果音の選択であればHDD14の効果音データフォルダ143から、実行効果音データ記憶エリア123に該当の効果音データを読み出し(s11)、これを発音するとともに(s12)、そのとき選択されている効果音キー(s4→s9の動作参照)のアサインテーブル欄にこの効果音の識別コードを書き込んでアサインする(s13)。同時にモニタ28の表示も変更する。一方、グループが選択された場合には、HDD14の効果音データフォルダ143からこのグループに含まれる全ての効果音データを読み出して実行効果音データ記憶エリア123に記憶する(s14)。そして、これを順番に発音するとともに(s15)、そのとき選択されている効果音キーのアサインテーブル欄にこのグループの識別コード(またはこのグループに含まれる全ての効果音データの識別コード)を書き込んでアサインする(s16)。同時にモニタ28の表示も変更する。また、利用者がコマンダ3から終了指示を入力した場合には(s6)、それまでの操作を有効に保存してリターンする(s6)。終了指示はたとえばセットキー331のオンなどに割り当てればよい。
【0030】
図7は通常モード時におけるコマンダ3の操作に対応する動作を示している。カラオケ装置は常時コマンダ3からの入力を監視しており、コマンダ3の操作があると対応する処理を実行する。効果音キー333,テンキー330,セットキー331,取消キー332がオンされたか否かをs20〜s23で監視している。効果音キー333a〜333cがオンされた場合には、アサインテーブル124を検索し、オンされた効果音キーにアサインされている効果音を検索する(s25)。アサインされている効果音がグループか否かを判断し(s26)、グループであればこのグループに含まれる複数の効果音から1つを選択し(s27)、この効果音データを読み出す(s28)。また、アサインされているのが1つの効果音であれば、このアサインされている効果音データを読み出す(s28)。そしてこの効果音データをD/Aコンバータである音声データ処理部20に出力して(s29)、効果音を発音させる。
【0031】
上記グループに含まれる複数の効果音から1つを選択する動作は、ランダムに1つを選択してもよく、それぞれを順番に選択するようにしてもよい。また、上述したように楽曲データには1番,2番を示すデータやサビ区間を示すデータが記憶されているため、これに基づいてカラオケ曲の進行に合わせた効果音を選択するようにしてもよい。たとえば、曲の最初にはあまり大きな効果音を選択せず曲がクライマックスになると大きな効果音を選択するなどである。
【0032】
一方、テンキー330が操作された場合には(s21)、曲番号の入力であるため、このテンキーの値を置数バッファに入力する(s31)。セットキー331がオンされた場合には(s22)置数バッファに入力された曲番号を確定して予約を行うためこの置数バッファの値をカラオケ曲演奏の予約リストに登録する(s32)。また、取消キー332がオンされた場合には(s23)、予約された曲の取消であるため、予約リストに登録されている曲番号のうち最後の曲番号を消去して予約を取り消す(s33)。
【0033】
図8はダウンロード動作を示すフローチャートである。この動作は通信制御部15がセンタと電話回線を接続し、センタから各種データのダウンロードを受ける動作を示している。まず、現在カラオケ装置に記憶している楽曲データとセンタに登録されている曲との差分をとり、まだカラオケ装置に登録されていない新曲を選択して、その楽曲データをダウンロードする(s40)。また、ICMデータについても同様の差分をとり新たな機能のICMデータをダウンロードする(s41)。また、ICMデータについては、同じ機能について既に登録されているICMデータをバージョンアップしたものもあるため、旧バージョンのものは消去する。そして新たな効果音データをダウンロードする(s42)。この新たな効果音データのダウンロードも上記楽曲データのダウンロードと同様に現在カラオケ装置に記憶されているものとセンタに記憶されているものとの差分をとって新たなもののみをダウンロードする。
【0034】
これにより、カラオケ装置を店舗に設置したのちも新たな効果音データを登録することができ、これをユーザが自由にキーアサインして使用することができる。
【0035】
また、この実施形態では3つの効果音キー333a〜333cに1つの効果音とグループ(複数の効果音)とを混ぜてアサインすることができよりアサインの自由度を高めることができる。
【0036】
なお、アサインテーブルはRAM12に設定されているため、このカラオケ装置の電源をオフしたときこのアサインデータは消滅するが、カラオケ装置の電源を立ち上げたときHDD14に記憶されているデフォルトのアサインデータがRAMに読み込まれるようにすればよい。このデフォルトのアサインデータは工場出荷時に設定されているが、そののちサービスマンモードなどの動作で設定変更できるようにしてもよい。また、ユーザが設定したアサインテーブルを保存できるようにしてもよい。
【0037】
なお、この実施形態では、ユーザの設定によって31種類の効果音を3つの効果音キーにアサインしているが、各カラオケ曲の楽曲データ中に最適な効果音をその曲に関するデフォルトアサインデータとして書き込んでおいてもよい。また、曲の進行(1番,2番,間奏,サビ,クライマックスなど)に応じてグループを越えたアサインの変更を自動的に行うようにしてもよい。また、誤操作による発音を防止するために、特定の効果音についてはアサインされていても曲中の特定の区間(間奏など)のみで発音を許可する等、曲運行に応じた発音の許可/禁止を行ってもよい。
【0038】
さらに、曲の種類や曲の進行に応じて、効果音の音量や効果音にエコーやフェーザなど特殊な音響効果を施すようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】
の発明によれば、スイッチ手段に対して利用者が自由に効果音をアサインすることができるため、利用者の好みにあった、また、演奏される曲にあった効果音を選択することができカラオケ歌唱を盛り上げることができる。
【0040】
の発明によれば、スイッチ手段に対して複数の効果音からなるグループをアサインし、スイッチ手段が操作されたときこのグループから選択された1つの効果音が発音するため、自由にアサインできることに加えて更に意外性を高めることができ、カラオケ歌唱をより盛り上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である効果音発音機能を備えたカラオケ装置のブロック図
【図2】同カラオケ装置に付属するコマンダのブロック図
【図3】同カラオケ装置に用いられる楽曲データおよびICMデータの構成を示す図
【図4】同カラオケ装置のRAMおよびHDDの記憶内容を示す図
【図5】同カラオケ装置で発音可能な効果音の例を示す図
【図6】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【図7】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【図8】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【図9】同カラオケ装置の効果音アサイン時の画面表示の例を示す図
【符号の説明】
3…コマンダ
330…テンキー
333a〜333c…効果音キー
12…RAM
123…実行効果音記憶エリア
124…アサインテーブル
14…ハードディスク装置
142…ICMデータフォルダ
143…効果音フォルダ

Claims (1)

  1. 利用者の指示によって発生する効果音を、それぞれ複数の効果音からなる複数のグループに分類して記憶する記憶手段と、
    利用者が操作する操作装置に設けられたスイッチ手段と、
    利用者の操作により、該スイッチ手段に前記複数のグループの1つをアサインするアサイン手段と、
    前記スイッチ手段が操作されたとき、該スイッチ手段にアサインされているグループに含まれる1つの効果音を発音する発音手段と、
    を備えたことを特徴とするカラオケ装置。
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